JPS637457Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS637457Y2
JPS637457Y2 JP18327284U JP18327284U JPS637457Y2 JP S637457 Y2 JPS637457 Y2 JP S637457Y2 JP 18327284 U JP18327284 U JP 18327284U JP 18327284 U JP18327284 U JP 18327284U JP S637457 Y2 JPS637457 Y2 JP S637457Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting edge
cutting
end mill
tool
chips
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP18327284U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6199417U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP18327284U priority Critical patent/JPS637457Y2/ja
Publication of JPS6199417U publication Critical patent/JPS6199417U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS637457Y2 publication Critical patent/JPS637457Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 工具本体に外周切刃と底切刃をもち、切屑排出
用の溝を形成したスクエアエンドタイプのエンド
ミルの底切刃形状を改良して穴あけ性能を飛躍的
に向上させたエンドミルに関する。
(従来技術及び本考案が解決しようとする問題
点) 加工物の側面切削、溝切削、キー溝切削等に第
8図、第9図のようなスクエアエンドタイプのエ
ンドミルが多く使用されている。
このエンドミルは外周切刃14と底切刃2aを
有し、さらにガツシユ(本願明細書においてガツ
シユとは底切刃から外周切刃のすくい面に達する
溝を意味する。以下同じ)7,9が施されてい
る。4は外周切刃14のすくい面である。底切刃
2aはこれによつて切られる面が平坦になること
が望まれるが、横送りによつて平面を加工する場
合、底切刃2aを平坦にするとビビリ易くなるた
め、通常の底切刃は外周切刃14の外周コーナ1
から中心に向けて1゜〜3゜程度の傾斜で逃されてい
るので滑らかな切削ができる。しかしながら、キ
ー溝加工や金型等の溝加工において穴あけがで
き、しかも穴あけ後そのまま横送り切削で溝加工
ができるエンドミルの要求が近時多くなつてき
た。従来のエンドミルは心厚が大きいので穴あけ
時の切削スラストが異常に大きくなり、また、切
屑逃げ溝も小さいため、切屑づまりが生じて切刃
が欠けたり、または切屑が切刃に圧着して切削時
の発熱で切刃に切屑が溶着して、最悪の場合には
まつたく切削ができなくなつてしまうこともあ
る。そのためエンドミルでの穴あけ深さはエンド
ミル径Dに対し0.5D程度が限界であつた。また、
第10図に示すように底切刃2aで穴あけした場
合、切屑は矢印のように底切刃2aと直角方向に
流れることになり、軸方向に切削スラストがもろ
にかかる。特に工具の中心軸線(X−X)近傍は
切削速度が零に等しいので切刃は加工物を押しつ
ぶすことになり異常に大きな切削スラストが発生
する。又心厚が大きいため切屑の排出が悪く、穴
あけには不適である。
さらに実開昭56−33120号公報に開示された長
孔加工用エンドミルは、切刃の先端角をドリルと
同じように118゜前後としたものである。このよう
な形状にすると確かに穴あけができ横送り切削も
できるが、底付長溝を加工した場合、溝底がV字
形となり平坦な溝底が要求される場合には不適で
ある。
また、工具の中心線と外周コーナとの間に不等
長さの一対の外側切刃と、外側切刃から中心線に
向うポケツト斜面とを形成すると共に、ポケツト
斜面の傾斜角度を不等に形成し、工具の中心軸線
を外れた位置に両ポケツト斜面の交点をもつてき
た2枚刃エンドミルが実開昭54−24793号公報に
開示されている。このエンドミルはポケツト斜面
によつて形成される一方の稜線のみが切刃となる
ので切削トルクや切削スラストが大となる。しか
もこれら切削トルクや切削スラストが各切刃に均
等に作用せず、工具に傾きやビビリ振動が生じて
正確な穴加工が困難である。また、工具の中心軸
線では1刃のみが切削に関与するので、切削能率
が悪い。
(問題点を解決するための手段) 本考案はエンドミルの特性をそのまま生かしつ
つ、さらに穴あけ深さをエンドミル径Dの2倍ま
で可能にするエンドミルであつて、工具の中心軸
線(X−X)に向つて外周切刃の外周コーナから
外側切刃と内側切刃を形成し、外側切刃の逃げ角
θを内側切刃の逃げ角θ1より小とすると共に、内
側切刃からガツシユを施し、各底切刃の逃げ角を
中心軸線に対称に形成することによつて、切屑の
排出を良好にして切削トルクや切削スラストを軽
減し、1回の切削における穴あけ深さを大とする
と共に、正確な加工を可能としたものである。
(実施例及び作用) 次にこの考案の実施例を第1図及び第2図によ
り説明する。この切刃の外周コーナ1から中心軸
線(X−X)に向つて1゜〜3゜程度の角度θの逃げ
角をもつ外側切刃2.2が、おおよそ心厚d相当
位置まで形成される。さらに外側切刃2,2に連
続して工具の中心軸線(X−X)に達するまでの
角度5゜〜30゜程度の角度θ1の逃げ角をもつて内側切
刃3,3がほぼ逆V字形に形成される。外側切刃
2はすくい面4、二番沈げ面5、三番逃げ面6か
ら形成されている。また、内側切刃3には工具の
中心軸線を越えて30゜〜40゜のガツシユ角αでガツ
シユがほどこされ、ガツシユが施された面7.9
が形成される。また、ガツシユが施された面7は
すくい面となり軸に対して負角5゜〜正角25゜の範
囲で形成され、また、二番逃げ面8も形成されて
いる。
第1図に示す実施例は内側切刃3,3の中心部
にチゼル11を形成したものであるが、第3図、
第4図に示す実施例は内側切刃3,3の中心部1
2にチゼルがないものであり、第5図、第6図に
示す実施例は内側切刃3,3の中心部をセンター
カツト13をしたものである。なお、各図におい
て均等な部分には同一符号を付した。
さらに外側切刃2、内側切刃3の各逃げ角θ,
θ1は工具の中心軸線(X−X)に対称に形成され
ており、各切刃は均等に切削に関与する。なおガ
ツシユ角αは通常は30゜〜40゜程度であるが、切屑
の材質形状に応じてこの範囲を外れた値をとるこ
ともできる。
第7図によつて本考案による底切刃で穴あけし
た時の切屑の流れる状態を矢印で示すと、切屑は
外側切刃2と内側切刃3でそれぞれ分断されて、
外側切刃2の切屑は軸方向に流れてガツシユが施
された面7からすくい面4にそつて滑らかに排出
される。
なお、上記実施例では一対の内側切刃、外側切
刃を具えた、所謂2枚刃エンドミルを示したが、
この考案では3枚刃以上の切刃を有するものに適
用できることは言うまでもない。
この考案に係るエンドミルと第8図に示す従来
品とを用いて以下の条件で穴あけ加工を行つた。
エンドミル 従来品:第8図に示す2枚刃エ
ンドミル (D=10mm) 考案品:第1図に示す2枚刃エ
ンドミル (D=10mm) θ1=30°,α=35°,d=6mm 被削材 S50C(HB185゜)=3 切削条件 切削速度:25m/min 1回転当りの送り:0.007
mm/rev 切削油 水溶性エマルジヨン その結果、切削トルクは第11図、スラストは
第12図に示すとおりであつた。
(効果) この考案は、上述のような構造であるので、内
側切刃のコーナ10から中心軸線(X−X)に向
つて切削される切屑は先に述べたようにガツシユ
から排出されるので穴あけ時の切削スラストおよ
び切削トルクを軽減することができた。また、内
側切刃3による切屑は第7図の矢印で示すように
外側切刃2の逃げ角θよりも大きい逃げ角θ1を内
側切刃3にもたせたので外側切刃2より薄い切屑
がほぼノルマル方向に流れて心厚dに妨げられる
ことはない。したがつて切屑づまりもなく滑らか
に切屑が排出され切削スラストおよび切削トルク
が軽減されて、エンドミル径Dの2倍まで容易に
穴あけができるようになつた。従来の如くドリル
で穴あけしたのちエンドミルで溝加工したり、
0.5Dの溝を何回かくり返し加工して所定の溝を
形成する必要がなく、溝加工工程を大幅に短縮す
ることができる。さらに外側切刃2、内側切刃3
は工具の中心軸線(X−X)に対称に形成されて
いるので、切削時に各切刃には均等に切削トルク
および切削スラストがかかり、内側切刃3で形成
される被削物の円錐形が内側切刃3のガイドとな
り、工具のビビリ振動を押えるので、高精度の穴
加工が可能となつた。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の部分側面図、第2
図は同正面図、第3図は他の実施例の部分側面
図、第4図は同正面図、第5図はさらに他の実施
例の部分側面図、第6図は同正面図、第7図はこ
の考案における切屑の流れを示す説明図、第8図
は従来品の側面図、第9図は同正面図、第10図
は従来品の切屑の流れを示す説明図、第11図は
この考案と従来品の切削トルクの比較図、第12
図は同じく切削スラストの比較図である。 1……外周コーナ、2……外側切刃、3……内
側切刃、7……ガツシユが施された面、9……ガ
ツシユが施された面、14……外周切刃。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 長手方向に複数の外周切刃を、先端に複数の底
    切刃を形成したエンドミルにおいて、外周切刃1
    4の外周コーナ1から工具の軸線(X−X)に向
    う外側切刃2と、内側切刃3とをもつて底切刃が
    形成され、かつ外側切刃の逃げ角θは内側切刃の
    逃げ角θ1より小さく、各逃げ角は工具の中心軸線
    に対称に形成されると共に、内側切刃3からガツ
    シユが施されたことを特徴とするエンドミル。
JP18327284U 1984-12-04 1984-12-04 Expired JPS637457Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18327284U JPS637457Y2 (ja) 1984-12-04 1984-12-04

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18327284U JPS637457Y2 (ja) 1984-12-04 1984-12-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6199417U JPS6199417U (ja) 1986-06-25
JPS637457Y2 true JPS637457Y2 (ja) 1988-03-03

Family

ID=30740781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18327284U Expired JPS637457Y2 (ja) 1984-12-04 1984-12-04

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS637457Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2505803B2 (ja) * 1987-04-15 1996-06-12 住友電気工業株式会社 エンドミル
JP2519155B2 (ja) * 1992-09-11 1996-07-31 渉 青木 エンドミル
JP5088678B2 (ja) * 2007-08-31 2012-12-05 日立ツール株式会社 ロングネックラジアスエンドミル
JP2010201565A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Mitsubishi Materials Corp エンドミル
KR101083597B1 (ko) 2009-05-18 2011-11-16 이성근 절삭용 인서트

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6199417U (ja) 1986-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4618296A (en) Cutting tool and insert therefor
KR20020043216A (ko) 회전 절삭 공구
JPS6362323B2 (ja)
JPS6056809A (ja) ドリル
JPH06155126A (ja) ボールエンドミル
JPS637457Y2 (ja)
JPH11156620A (ja) 円弧刃エンドミル
JP2557189Y2 (ja) エンドミル
JPH0258042B2 (ja)
JPS6125941Y2 (ja)
JPH0144258Y2 (ja)
JPH0524218U (ja) 穴明け工具
JP2513911B2 (ja) 穴ぐりバイトのインサ―トチップ
JP2537134Y2 (ja) 穴明け工具
JPH0549408B2 (ja)
JPH0232329Y2 (ja)
JPH08257816A (ja) テーパ孔用工具
JPH07204920A (ja) エンドミル
JP2002326113A (ja) バリ取りカッター
JPS6246491Y2 (ja)
JP4401495B2 (ja) 1枚刃リーマ
JP2585714Y2 (ja) 切削工具
JP2571499Y2 (ja) ドリル刃付きねじ切りフライス
JPS5823536Y2 (ja) フエイスミルカツタ
JPH05293709A (ja) ドリル