JPH0750093Y2 - スローアウェイ式カッター - Google Patents
スローアウェイ式カッターInfo
- Publication number
- JPH0750093Y2 JPH0750093Y2 JP6606289U JP6606289U JPH0750093Y2 JP H0750093 Y2 JPH0750093 Y2 JP H0750093Y2 JP 6606289 U JP6606289 U JP 6606289U JP 6606289 U JP6606289 U JP 6606289U JP H0750093 Y2 JPH0750093 Y2 JP H0750093Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- throw
- tip
- away
- tool body
- away tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Milling Processes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主として円柱状の工具本体の先端部のチップ
座にスローアウェイチップを装着し、かつ工具本体をそ
の軸線まわりに回転しながら、軸線（回転軸）に沿って
送ることにより、被削材を切削する構成のスローアウェ
イ式カッターに関する。
座にスローアウェイチップを装着し、かつ工具本体をそ
の軸線まわりに回転しながら、軸線（回転軸）に沿って
送ることにより、被削材を切削する構成のスローアウェ
イ式カッターに関する。
従来、例えば、直角に交差する被削材の端縁部に円弧状
の段部を切削しようとする場合、円柱状の工具本体の先
端部に、切屑排出溝とチップ座が形成され、このチップ
座に板状のスローアウェイチップが装着されてなるスロ
ーアウェイ式カッターを用い、工具本体をその軸線まわ
りに回転させた状態で、軸線を被削材の端縁部に沿って
移動させることにより、該端縁部を加工するようにして
いる。
の段部を切削しようとする場合、円柱状の工具本体の先
端部に、切屑排出溝とチップ座が形成され、このチップ
座に板状のスローアウェイチップが装着されてなるスロ
ーアウェイ式カッターを用い、工具本体をその軸線まわ
りに回転させた状態で、軸線を被削材の端縁部に沿って
移動させることにより、該端縁部を加工するようにして
いる。
ところで、上記切削加工において、被削材の端縁部が長
い場合には、それに対応して工具長を長くしなければな
らず、必然的に、工具本体の長さと径の比が大きくな
る。そして、このような工具本体の長さ／径が大きい
（３〜８程度）工具によって切削する場合には、切削喰
い付き時に工具本体に加わる曲げモーメントにより工具
本体がたわみ易く、このたわみによりスローアウェイチ
ップが被削材にたたきつけられる現象がおこり、場合に
よってはチップ欠損に至るという問題がある。
い場合には、それに対応して工具長を長くしなければな
らず、必然的に、工具本体の長さと径の比が大きくな
る。そして、このような工具本体の長さ／径が大きい
（３〜８程度）工具によって切削する場合には、切削喰
い付き時に工具本体に加わる曲げモーメントにより工具
本体がたわみ易く、このたわみによりスローアウェイチ
ップが被削材にたたきつけられる現象がおこり、場合に
よってはチップ欠損に至るという問題がある。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、切削喰い付き時に工具本体にかかる曲
げモーメントを極力小さくすることができて、スローア
ウェイチップが円滑に被削材に接することができ、かつ
スローアウェイチップの欠損を防止することができるス
ローアウェイ式カッターを提供することにある。
とするところは、切削喰い付き時に工具本体にかかる曲
げモーメントを極力小さくすることができて、スローア
ウェイチップが円滑に被削材に接することができ、かつ
スローアウェイチップの欠損を防止することができるス
ローアウェイ式カッターを提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案のスローアウェイ式
カッターは、円柱状の工具本体の先端部に、切屑排出溝
とチップ座とがそれぞれ複数個形成され、これらのチッ
プ座に板状のスローアウェイチップが装着されると共
に、上記工具本体がその回転軸に沿って送られることに
より切削を行うスローアウェイ式カッターにおいて、 第１のスローアウェイチップは、その最外径部から上記
工具本体の後方に向かって径方向内側に傾斜した第１の
切刃稜と、上記工具本体の最先端部から径方向内側に延
在する第２の切刃稜とを具備し、かつ第２のスローアウ
ェイチップは、上記工具本体の中心部から外側に延在す
る切刃稜を具備してなり、上記第１のスローアウェイチ
ップの径方向すくい角を負に設定すると共に、上記第２
のスローアウェイチップの径方向すくい角をほぼ０°に
設定し、かつ上記第１のスローアウェイチップの第１の
切刃稜の先端が描く回転軌跡内に上記第２のスローアウ
ェイチップの回転軌跡が包含されるように各スローアウ
ェイチップを配置したものである。
カッターは、円柱状の工具本体の先端部に、切屑排出溝
とチップ座とがそれぞれ複数個形成され、これらのチッ
プ座に板状のスローアウェイチップが装着されると共
に、上記工具本体がその回転軸に沿って送られることに
より切削を行うスローアウェイ式カッターにおいて、 第１のスローアウェイチップは、その最外径部から上記
工具本体の後方に向かって径方向内側に傾斜した第１の
切刃稜と、上記工具本体の最先端部から径方向内側に延
在する第２の切刃稜とを具備し、かつ第２のスローアウ
ェイチップは、上記工具本体の中心部から外側に延在す
る切刃稜を具備してなり、上記第１のスローアウェイチ
ップの径方向すくい角を負に設定すると共に、上記第２
のスローアウェイチップの径方向すくい角をほぼ０°に
設定し、かつ上記第１のスローアウェイチップの第１の
切刃稜の先端が描く回転軌跡内に上記第２のスローアウ
ェイチップの回転軌跡が包含されるように各スローアウ
ェイチップを配置したものである。
本考案のスローアウェイ式カッターにあっては、第１の
スローアウェイチップの径方向すくい角を負に設定した
ことによって、被削材の喰い付き時に、被削材に第１の
スローアウェイチップの内周側からあたることにより、
工具本体に働く曲げモーメントを低減し、かつ第１のス
ローアウェイチップの、最外径部から工具本体の後方に
向って径方向内側に傾斜した第１の切刃稜によって、刃
部の切れ味を良好にすると共に、第２のスローアウェイ
チップの、工具本体の中心部から外側に延在する切刃稜
と第１のスローアウェイチップの第２の切刃稜とが相俟
って切り込み量が大きい場合にも対応できる上に、第１
のスローアウェイチップの第１の切刃稜の先端が描く回
転軌跡内に第２のスローアウェイチップの回転軌跡を包
含することにより、第１のスローアウェイチップが専ら
被削材の仕上面の形成に寄与するようにでき、工具本体
をその軸線に直交する方向に送った場合にも円滑に対処
できる。
スローアウェイチップの径方向すくい角を負に設定した
ことによって、被削材の喰い付き時に、被削材に第１の
スローアウェイチップの内周側からあたることにより、
工具本体に働く曲げモーメントを低減し、かつ第１のス
ローアウェイチップの、最外径部から工具本体の後方に
向って径方向内側に傾斜した第１の切刃稜によって、刃
部の切れ味を良好にすると共に、第２のスローアウェイ
チップの、工具本体の中心部から外側に延在する切刃稜
と第１のスローアウェイチップの第２の切刃稜とが相俟
って切り込み量が大きい場合にも対応できる上に、第１
のスローアウェイチップの第１の切刃稜の先端が描く回
転軌跡内に第２のスローアウェイチップの回転軌跡を包
含することにより、第１のスローアウェイチップが専ら
被削材の仕上面の形成に寄与するようにでき、工具本体
をその軸線に直交する方向に送った場合にも円滑に対処
できる。
以下、第１図ないし第５図に基づいて本考案の一実施例
を説明する。
を説明する。
これらの図において符号１は円柱状の工具本体であり、
この工具本体１の基端部はシャンク部２とされ、かつシ
ャンク部２に連なってつば部３が形成されている。そし
て、上記工具本体１の先端部には、一対のチップ座4,5
とこれらのチップ座4,5に連なる切屑排出溝6,7とがそれ
ぞれ形成されている。これらのチップ座4,5には、一対
のスローアウェイチップ8,9がクランプネジ10によって
装着されている。また、工具本体１のつば部３から各々
スローアウェイチップ8,9の先端までの長さＬと、第１
のスローアウェイチップ８の描く回転軌跡の最外径Ｄと
の間にはL/D＝３〜８なる関係が設定されている。
この工具本体１の基端部はシャンク部２とされ、かつシ
ャンク部２に連なってつば部３が形成されている。そし
て、上記工具本体１の先端部には、一対のチップ座4,5
とこれらのチップ座4,5に連なる切屑排出溝6,7とがそれ
ぞれ形成されている。これらのチップ座4,5には、一対
のスローアウェイチップ8,9がクランプネジ10によって
装着されている。また、工具本体１のつば部３から各々
スローアウェイチップ8,9の先端までの長さＬと、第１
のスローアウェイチップ８の描く回転軌跡の最外径Ｄと
の間にはL/D＝３〜８なる関係が設定されている。
上記第１のスローアウェイチップ８は、平行四辺形状の
上面11とこの上面11に平行な平行四辺形状の下面12との
間に、４つの側面13,14が、該上面11に対して鋭角に交
差した状態で設けられたものである。そして、上面11と
各側面13,14とで第1,第２の切刃稜15,16が構成されてい
る。
上面11とこの上面11に平行な平行四辺形状の下面12との
間に、４つの側面13,14が、該上面11に対して鋭角に交
差した状態で設けられたものである。そして、上面11と
各側面13,14とで第1,第２の切刃稜15,16が構成されてい
る。
上記第２のスローアウェイチップ９は、長方形に近い平
行四辺形状の上面17とこの上面17に平行な平行四辺形状
の下面18との間に、４つの側面19,20が、該上面17に対
して鋭角に交差した状態で設けられたものである。そし
て、上面17と各側面19,20とで第1,第２の切刃稜21,22が
構成されている。
行四辺形状の上面17とこの上面17に平行な平行四辺形状
の下面18との間に、４つの側面19,20が、該上面17に対
して鋭角に交差した状態で設けられたものである。そし
て、上面17と各側面19,20とで第1,第２の切刃稜21,22が
構成されている。
また、上記工具本体１に装着された第1,第２のスローア
ウェイチップ8,9の径方向すくい角（ラジアルレーキ）
α，α′は、それぞれ−15°〜−30°、及びほぼ０°に
設定され、かつ軸方向すくい角（アキシャルレーキ）β
は、正，負どちらでもよいが、正の角度で＋４°〜＋15
°が切れ味の点で好ましい。さらに、各スローアウェイ
チップ8,9の正面にげ角γは６°〜10°が好ましい。そ
して、第１のスローアウェイチップ８の第１の切刃稜15
は最外径部に位置するノーズ23側から工具本体１の後方
（基端側）に向って径方向内側に傾斜して配置されてい
る（角度δ＝０°30′〜15°が切れ味の点で好まし
い。）さらにまた、第１のスローアウェイチップ８の第
２の切刃稜16は、工具本体１から前方に突出し、上記ノ
ーズ23側から工具本体１の径方向内側に延在して配設さ
れている。ここで、第２の切刃稜16は、その外周側が中
心側より工具本体１の前方に突出しても、あるいは中心
側が外周側より突出してもよいが、横送り（工具本体１
をその軸線ｌに直交する方向に送る場合）を考慮する
と、第２の切刃稜16の外周側が中心側より工具本体１の
前方に突出しているのが好ましい。また、第２のスロー
アウェイチップ９の第２の切刃稜22は、工具本体１の中
心部から外側に延在して配設されている。そして、上記
第１のスローアウェイチップ８の第１の切刃稜15が描く
回転軌跡内に上記第２のスローアウェイチップ９の回転
軌跡が包含されるように各スローアウェイチップ8,9が
配置されている。
ウェイチップ8,9の径方向すくい角（ラジアルレーキ）
α，α′は、それぞれ−15°〜−30°、及びほぼ０°に
設定され、かつ軸方向すくい角（アキシャルレーキ）β
は、正，負どちらでもよいが、正の角度で＋４°〜＋15
°が切れ味の点で好ましい。さらに、各スローアウェイ
チップ8,9の正面にげ角γは６°〜10°が好ましい。そ
して、第１のスローアウェイチップ８の第１の切刃稜15
は最外径部に位置するノーズ23側から工具本体１の後方
（基端側）に向って径方向内側に傾斜して配置されてい
る（角度δ＝０°30′〜15°が切れ味の点で好まし
い。）さらにまた、第１のスローアウェイチップ８の第
２の切刃稜16は、工具本体１から前方に突出し、上記ノ
ーズ23側から工具本体１の径方向内側に延在して配設さ
れている。ここで、第２の切刃稜16は、その外周側が中
心側より工具本体１の前方に突出しても、あるいは中心
側が外周側より突出してもよいが、横送り（工具本体１
をその軸線ｌに直交する方向に送る場合）を考慮する
と、第２の切刃稜16の外周側が中心側より工具本体１の
前方に突出しているのが好ましい。また、第２のスロー
アウェイチップ９の第２の切刃稜22は、工具本体１の中
心部から外側に延在して配設されている。そして、上記
第１のスローアウェイチップ８の第１の切刃稜15が描く
回転軌跡内に上記第２のスローアウェイチップ９の回転
軌跡が包含されるように各スローアウェイチップ8,9が
配置されている。
上記のように構成されたスローアウェイ式カッターを用
いて、第２図と第４図に示すように、工具本体１をその
軸線ｌまわりに回転させながら、軸線ｌに沿って送って
被削材24の端縁部に円弧状の段部25を形成する場合にお
いて、従来のカッターと同様に、切り込み深さｄをD/5
〜D/4にして切削を行うと、第１のスローアウェイチッ
プ８の径方向すくい角αを−15°〜−30°に設定してあ
ることにより、第４図に示すように、被削材24との喰い
付き時に、第１のスローアウェイチップ８の内周側から
被削材24に当たる。この結果、スローアウェイチップの
外周から当たる場合に比べて工具本体１に働く曲げモー
メントが抑制されるから、スローアウェイチップが被削
材24にたたきつけられる現象が生じることがなく、かつ
スローアウェイチップが欠損することがない。また、軸
方向すくい角βが＋４°〜＋15°に設定され、第１のス
ローアウェイチップ８の第１の切刃稜15が工具本体１の
後方に向って径方向内側に傾斜して（δ＝０°30′〜15
°）配置されているから、切れ味を良好に維持できる。
また、第１のスローアウェイチップ８の第２の切刃稜16
と、第２のスローアウェイチップ９の第２の切刃稜22と
が相俟って、切り込み量が、第２図に示すように、工具
本体１の回転軸ｌに達するような大きな切り込みでも可
能で、かつ切削加工時に、加工プログラムのミスなどか
ら、実際の取り代より大きく切り込みがかかっても、第
２のスローアウェイチップ９の第２の切刃稜22によって
安定的に切削できる。さらに、第１のスローアウェイチ
ップ８の第１の切刃稜15の回転軌跡内に第２のスローア
ウェイチップ９の回転軌跡を包含するように各スローア
ウェイチップ8,9を配置したから、第１のスローアウェ
イチップ８が専ら被削材24の円弧状の段部25の仕上面の
形成に寄与するようにでき、工具本体１をその軸線ｌに
直交する方向に送った場合にも円滑に対処できる。
いて、第２図と第４図に示すように、工具本体１をその
軸線ｌまわりに回転させながら、軸線ｌに沿って送って
被削材24の端縁部に円弧状の段部25を形成する場合にお
いて、従来のカッターと同様に、切り込み深さｄをD/5
〜D/4にして切削を行うと、第１のスローアウェイチッ
プ８の径方向すくい角αを−15°〜−30°に設定してあ
ることにより、第４図に示すように、被削材24との喰い
付き時に、第１のスローアウェイチップ８の内周側から
被削材24に当たる。この結果、スローアウェイチップの
外周から当たる場合に比べて工具本体１に働く曲げモー
メントが抑制されるから、スローアウェイチップが被削
材24にたたきつけられる現象が生じることがなく、かつ
スローアウェイチップが欠損することがない。また、軸
方向すくい角βが＋４°〜＋15°に設定され、第１のス
ローアウェイチップ８の第１の切刃稜15が工具本体１の
後方に向って径方向内側に傾斜して（δ＝０°30′〜15
°）配置されているから、切れ味を良好に維持できる。
また、第１のスローアウェイチップ８の第２の切刃稜16
と、第２のスローアウェイチップ９の第２の切刃稜22と
が相俟って、切り込み量が、第２図に示すように、工具
本体１の回転軸ｌに達するような大きな切り込みでも可
能で、かつ切削加工時に、加工プログラムのミスなどか
ら、実際の取り代より大きく切り込みがかかっても、第
２のスローアウェイチップ９の第２の切刃稜22によって
安定的に切削できる。さらに、第１のスローアウェイチ
ップ８の第１の切刃稜15の回転軌跡内に第２のスローア
ウェイチップ９の回転軌跡を包含するように各スローア
ウェイチップ8,9を配置したから、第１のスローアウェ
イチップ８が専ら被削材24の円弧状の段部25の仕上面の
形成に寄与するようにでき、工具本体１をその軸線ｌに
直交する方向に送った場合にも円滑に対処できる。
以上説明したように、本考案のスローアウェイ式カッタ
ーは、円柱状の工具本体の先端部に、切屑排出溝とチッ
プ座とがそれぞれ複数個形成され、これらのチップ座に
板状のスローアウェイチップが装着されると共に、上記
工具本体がその回転軸に沿って送られることにより切削
を行うスローアウェイ式カッターにおいて、 第１のスローアウェイチップは、その最外径部から上記
工具本体の後方に向かって径方向内側に傾斜した第１の
切刃稜と、上記工具本体の最先端部から径方向内側に延
在する第２の切刃稜とを具備し、かつ第２のスローアウ
ェイチップは、上記工具本体の中心部から外側に延在す
る切刃稜を具備してなり、上記第１のスローアウェイチ
ップの径方向すくい角を負に設定すると共に、上記第２
のスローアウェイチップの径方向すくい角をほぼ０°に
設定し、かつ上記第１のスローアウェイチップの第１の
切刃稜の先端が描く回転軌跡内に上記第２のスローアウ
ェイチップの回転軌跡が包含されるように各スローアウ
ェイチップを配置したものであるから、第１のスローア
ウェイチップの径方向すくい角を負に設定したことによ
って、被削材との喰い付き時に、被削材に第１のスロー
アウェイチップの内周側からあたることにより、工具本
体に働く曲げモーメントを極力低減できて、スローアウ
ェイチップを円滑に被削材に当てることができ、かつス
ローアウェイチップの欠損を防止することができる上
に、第１のスローアウェイチップの最外径部から工具本
体の後方に向って径方向内側に傾斜した第１の切刃稜に
よって、刃部の切れ味を良好にすると共に、第２のスロ
ーアウェイチップの、工具本体の中心部から外側に延在
する切刃稜と第１のスローアウェイチップの第２の切刃
稜とが相俟って切り込み量が大きい場合にも対応できる
上に、第１のスローアウェイチップの第１の切刃稜の先
端が描く回転軌跡内に第２のスローアウェイチップの回
転軌跡を包含することにより、第１のスローアウェイチ
ップが専ら被削材の仕上面の形成に寄与するようにで
き、工具本体をその軸線に直交する方向に送った場合に
も円滑に対処できる。
ーは、円柱状の工具本体の先端部に、切屑排出溝とチッ
プ座とがそれぞれ複数個形成され、これらのチップ座に
板状のスローアウェイチップが装着されると共に、上記
工具本体がその回転軸に沿って送られることにより切削
を行うスローアウェイ式カッターにおいて、 第１のスローアウェイチップは、その最外径部から上記
工具本体の後方に向かって径方向内側に傾斜した第１の
切刃稜と、上記工具本体の最先端部から径方向内側に延
在する第２の切刃稜とを具備し、かつ第２のスローアウ
ェイチップは、上記工具本体の中心部から外側に延在す
る切刃稜を具備してなり、上記第１のスローアウェイチ
ップの径方向すくい角を負に設定すると共に、上記第２
のスローアウェイチップの径方向すくい角をほぼ０°に
設定し、かつ上記第１のスローアウェイチップの第１の
切刃稜の先端が描く回転軌跡内に上記第２のスローアウ
ェイチップの回転軌跡が包含されるように各スローアウ
ェイチップを配置したものであるから、第１のスローア
ウェイチップの径方向すくい角を負に設定したことによ
って、被削材との喰い付き時に、被削材に第１のスロー
アウェイチップの内周側からあたることにより、工具本
体に働く曲げモーメントを極力低減できて、スローアウ
ェイチップを円滑に被削材に当てることができ、かつス
ローアウェイチップの欠損を防止することができる上
に、第１のスローアウェイチップの最外径部から工具本
体の後方に向って径方向内側に傾斜した第１の切刃稜に
よって、刃部の切れ味を良好にすると共に、第２のスロ
ーアウェイチップの、工具本体の中心部から外側に延在
する切刃稜と第１のスローアウェイチップの第２の切刃
稜とが相俟って切り込み量が大きい場合にも対応できる
上に、第１のスローアウェイチップの第１の切刃稜の先
端が描く回転軌跡内に第２のスローアウェイチップの回
転軌跡を包含することにより、第１のスローアウェイチ
ップが専ら被削材の仕上面の形成に寄与するようにで
き、工具本体をその軸線に直交する方向に送った場合に
も円滑に対処できる。
第１図ないし第５図は本考案の一実施例を示すもので、
第１図は正面図、第２図は側面図、第３図は下面図、第
４図は切削状態を示す説明図、第５図は第２図のＶ−Ｖ
線矢視図である。 １……工具本体、4,5……チップ座、6,7……切屑排出
溝、８……第１のスローアウェイチップ、９……第２の
スローアウェイチップ、15……第１の切刃稜、16……第
２の切刃稜、22……第２の切刃稜、ｌ……軸線（回転
軸）、α，α′……径方向すくい角。
第１図は正面図、第２図は側面図、第３図は下面図、第
４図は切削状態を示す説明図、第５図は第２図のＶ−Ｖ
線矢視図である。 １……工具本体、4,5……チップ座、6,7……切屑排出
溝、８……第１のスローアウェイチップ、９……第２の
スローアウェイチップ、15……第１の切刃稜、16……第
２の切刃稜、22……第２の切刃稜、ｌ……軸線（回転
軸）、α，α′……径方向すくい角。
Claims (1)
- 【請求項１】円柱状の工具本体の先端部に、切屑排出溝
とチップ座とがそれぞれ複数個形成され、これらのチッ
プ座に板状のスローアウェイチップが装着されると共
に、上記工具本体がその回転軸に沿って送られることに
より切削を行うスローアウェイ式カッターにおいて、 第１のスローアウェイチップは、その最外径部から上記
工具本体の後方に向かって径方向内側に傾斜した第１の
切刃稜と、上記工具本体の最先端部から径方向内側に延
在する第２の切刃稜とを具備し、かつ第２のスローアウ
ェイチップは、上記工具本体の中心部から外側に延在す
る切刃稜を具備してなり、上記第１のスローアウェイチ
ップの径方向すくい角を負に設定すると共に、上記第２
のスローアウェイチップの径方向すくい角をほぼ０°に
設定し、かつ上記第１のスローアウェイチップの第１の
切刃稜の先端が描く回転軌跡内に上記第２のスローアウ
ェイチップの回転軌跡が包含されるように各スローアウ
ェイチップを配置したことを特徴とするスローアウェイ
式カッター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6606289U JPH0750093Y2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | スローアウェイ式カッター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6606289U JPH0750093Y2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | スローアウェイ式カッター |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH037412U JPH037412U (ja) | 1991-01-24 |
| JPH0750093Y2 true JPH0750093Y2 (ja) | 1995-11-15 |
Family
ID=31598455
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6606289U Expired - Lifetime JPH0750093Y2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | スローアウェイ式カッター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0750093Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09216113A (ja) * | 1996-02-13 | 1997-08-19 | Sumitomo Electric Ind Ltd | スローアウェイチップおよび切削工具 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108472748B (zh) * | 2016-01-27 | 2021-01-22 | 京瓷株式会社 | 立铣刀以及切削加工物的制造方法 |
-
1989
- 1989-06-06 JP JP6606289U patent/JPH0750093Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09216113A (ja) * | 1996-02-13 | 1997-08-19 | Sumitomo Electric Ind Ltd | スローアウェイチップおよび切削工具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH037412U (ja) | 1991-01-24 |
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Legal Events
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