JP6705362B2 - 研磨ヘッドおよび研磨装置 - Google Patents

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本発明は、ワークの裏面を保持しながら、定盤上に貼り付けられ、研磨スラリが供給される研磨布にワークの表面を摺接させて研磨する研磨ヘッドおよび研磨装置に関する。
半導体ウエーハの研磨加工は、装置の定盤上に研磨布を貼り付け、その定盤を回転させながら研磨ヘッドも回転して、研磨布面に下降して荷重を掛けウエーハ研磨を行う。
このとき、ウエーハを保持した研磨ヘッドが研磨布に着座する前に研磨スラリを研磨布上に供給を開始し、研磨スラリを供給しながらウエーハの研磨加工を行う研磨装置が用いられる。そして、その研磨装置の研磨ヘッドは、バックパッドとガラスエポキシ材の樹脂からなるリテーナガイドが一体と成ったテンプレートアセンブリを、セラミクスリングやラバーを貼ったセラミクスリングである保持体に粘着剤で固定した物である。粘着剤はテンプレートアセンブリの裏面に塗布されている(特許文献1)。
特開2012−35393号公報
この研磨装置における、研磨ヘッドの保持体とテンプレートアセンブリが粘着剤により固定された部位、あるいはテンプレートアセンブリにおけるバックパッドとリテーナガイドとが粘着剤により固定された部位に、研磨加工中、研磨スラリであるアルカリ溶液が接液することで粘着剤の研磨スラリへの溶解が発生する。
このように研磨加工中に研磨スラリが上記の粘着部位に接液して、粘着剤がアルカリの研磨スラリにより溶出するため、新規研磨ヘッドを立ち上げ等のダミーランニングを行わないと、研磨ウエーハ表面のLPD(Light Point defect)レベルが悪いと言う問題が有る。特には研磨スラリを循環して使用する場合に悪い。また、保持体に固定している粘着剤が溶解するため、テンプレートアセンブリが剥がれ易く成る。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、保持体とバックパッドの間の粘着層やバックパッドとリテーナガイドの間の粘着層が研磨スラリと接液して溶出するのを抑制することができる研磨ヘッドおよび研磨装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ワークの裏面を保持しながら、定盤上に貼り付けられ、研磨スラリが供給される研磨布に前記ワークの表面を摺接させて研磨する研磨ヘッドであって、前記ワークの裏面を保持するバックパッドと、該バックパッドの下面とガイド固定粘着層を介して接着され、ワークのエッジ部を保持するリング状のリテーナガイドと、前記バックパッドの上面とヘッド固定粘着層を介して接着された保持体を具備しており、前記保持体は、外周部に、前記リテーナガイドの高さ位置まで下方に延伸するリング状のカバー部を有しており、該カバー部は、前記リテーナガイドの一部と、前記ガイド固定粘着層と、前記バックパッドと、前記ヘッド固定粘着層の外周を覆っているものであることを特徴とする研磨ヘッドを提供する。
このような研磨ヘッドであれば、保持体のカバー部に覆われていることにより、ワーク(ウエーハ)の研磨の際、ヘッド固定粘着層およびガイド固定粘着層が研磨スラリと接液するのを抑制することができ、粘着剤が研磨スラリ中に溶出するのを抑制し、研磨スラリが汚れるのを少なくすることができる。したがって、特に新規研磨ヘッドの交換後に従来生じていた、溶出した粘着剤を原因とする研磨ウエーハのLPDの発生を抑制する(LPDの個数を低減する)ことができる。このため、新規研磨ヘッドの立ち上げに要する時間を短縮することができる。
また、粘着剤の溶出の抑制によって、各粘着層における剥がれの発生を防止し、研磨ヘッドのライフを延ばすことができる。
また、前記保持体のカバー部により外周が覆われている前記リテーナガイドの一部は、高さ方向において、前記リテーナガイドの上面から、前記リテーナガイドの厚さの1/7以上の範囲であるものとすることができる。
保持体のカバー部がこのような範囲まで覆っていれば、ヘッド固定粘着層、および、より下方に位置するガイド固定粘着層が研磨スラリと接液するのをより確実に防ぐことができる。
また、前記保持体のカバー部と、前記バックパッドおよび前記リテーナガイドの外周との隙間が0.02mm以内であるものとすることができる。
リテーナガイドの加工時の外形の公差として例えば0.02mm以下が挙げられる。上記隙間をこのような公差を基準にして決めることができる。また、このように上記隙間が比較的狭いものであれば、研磨スラリが、ヘッド固定粘着層およびガイド固定粘着層と接液するのをより効果的に防ぐことができる。
また、前記保持体のカバー部は、1mm以上の厚さを有するものとすることができる。
このような厚さを有するカバー部であれば、欠けの発生など、強度の面での問題が生じにくい。
また、前記保持体は、セラミクスプレート、セラミクスリング、ラバーが貼られたセラミクスプレート、ラバーが貼られたセラミクスリングのいずれかとすることができる。
保持体の材質としてセラミクスやラバーは従来から使用されており好適である。
また、本発明は、ワークの表面を研磨する際に使用する研磨装置であって、定盤上に貼り付けられた研磨布と、該研磨布上に研磨スラリを供給する研磨スラリ供給機構と、前記ワークを保持する研磨ヘッドとして、上記本発明の研磨ヘッドを具備するものであることを特徴とする研磨装置を提供する。
このような研磨装置であれば、研磨の際、研磨ヘッドのヘッド固定粘着層およびガイド固定粘着層の研磨スラリとの接液の抑制、さらには粘着剤の溶出を抑制することができ、研磨スラリが汚れるのを少なくすることができる。そして、特に新規研磨ヘッドの交換後における粘着剤の研磨スラリへの溶出を原因とする研磨ウエーハのLPDの発生を抑制することができる。したがって、新規研磨ヘッド立ち上げを短縮化可能である。
また、研磨ヘッドのライフも長いものとなる。
また、前記研磨スラリ供給機構は、研磨処理使用後の研磨スラリを回収する回収タンクをさらに備えており、該回収タンク内の研磨スラリが前記研磨布上に循環供給されるものとすることができる。
研磨スラリを循環使用する場合に上記研磨ウエーハのLPDが発生しやすいため、本発明はその発生防止に特に有効である。
以上のように、本発明によれば、研磨の際、ヘッド固定粘着層およびガイド固定粘着層の研磨スラリとの接液の抑制、さらには粘着剤の溶出の抑制や研磨スラリの汚れの抑制を図ることができる。そしてそれによって、特に新規研磨ヘッドの交換後における、溶出した粘着剤を原因とする研磨ウエーハのLPDの発生を抑制することができ、立ち上げ工程の短縮化が可能である。また、研磨ヘッドのライフを延ばすことができる。
本発明の研磨ヘッドおよび研磨装置の一例を示す概略図である。 保持体にセラミクスプレートを用いた研磨ヘッドの一例を示す概略図である。 保持体にセラミクスリングを用いた研磨ヘッドの一例を示す概略図である。 保持体にラバーが貼られたセラミクスリングを用いた研磨ヘッドの一例を示す概略図である。 カバー部とテンプレートアセンブリの一例を示す説明図である。 カバー部の内径と厚さの一例を示す説明図である。 実施例1および比較例1のLPD測定結果の推移を示すグラフである。 実施例2および比較例2の剥がれの発生までの時間を比較したグラフである。 従来の研磨ヘッドおよび研磨装置の一例を示す概略図である。
以下、図面を参照して本発明について実施の形態を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1に本発明の研磨ヘッドおよび該研磨ヘッドを具備する研磨装置の一例を示す。
本発明の研磨装置1は、本発明の研磨ヘッド2、ワークWを研磨するための研磨布4を貼り付けた回転可能な定盤3、研磨布4上に研磨スラリ5を供給するための研磨スラリ供給機構6を具備している。
研磨スラリ供給機構6としては、研磨布4上に研磨スラリ5を供給するノズル7の他、研磨処理に使用された後の研磨スラリ5を回収するための回収タンク8が備えられている。そして、回収タンク8内に回収された研磨スラリ5は、必要に応じてリサイクルのための適切な処理を行った後、ノズル7へ再度送られ、研磨布4上に循環供給されるように構成されている。
また、研磨ヘッド2は全体として回転可能であり、ワークWの裏面を保持するバックパッド9と、該バックパッド9の下面とガイド固定粘着層10を介して接着され、ワークWのエッジ部を保持するリング状のリテーナガイド11と、バックパッド9の上面とヘッド固定粘着層12を介して接着された保持体13を具備している。
バックパッド9としては、例えば発泡ポリウレタン製のシートとすることができる。
また、リテーナガイド11としては、例えばガラスエポキシ製の樹脂からなるものとすることができる。
バックパッド9とリテーナガイド11はガイド固定粘着層10の粘着剤により互いに固定されており、バックパッド9と保持体13はヘッド固定粘着層12の粘着剤により互いに固定されている。これらの粘着剤としては、例えば再剥離型のアクリル系粘着剤や天然ゴム系粘着剤が用いられている。
また、保持体13としては、例えばセラミクスプレート、セラミクスリング、ラバーが貼られたセラミクスプレート、ラバーが貼られたセラミクスリングのいずれかとすることができる。
図2A、図2B、図2Cに、それぞれ、円盤状のセラミクスプレート13a、セラミクスリング13b、ラバー13cが貼られたセラミクスリング13bの例を示す。保持体13の材質として、セラミクスを用いたり、その表面にラバーが貼られているものは従来から使用されており、好適である。
なお、図1の保持体はセラミクスリングとなっている。
そして、図1に示すように、リング状の保持体13は、その外周部に、下方に向かって延伸しているリング状のカバー部14を有している。該カバー部14はリテーナガイド11にまで延伸しているため、ヘッド固定粘着層12、バックパッド9、ガイド固定粘着層10の外周を完全に覆っており、さらにはリテーナガイド11の一部の外周を覆っている。
このようなカバー部14が存在することによって、研磨の際に、研磨布4上に供給された研磨スラリ5が、特にヘッド固定粘着層12とガイド固定粘着層10に接液するのを抑制することができる。すなわち、カバー部14は、研磨スラリ5を防ぐ防波堤の役割を果たしている。このため、これらの粘着層10、12の粘着剤が研磨スラリ5に接液して溶出し、研磨スラリ5が汚れるのを防ぐことができる。
研磨スラリ5が粘着剤の溶出により汚れてしまうと、それを原因として研磨後のワーク表面にLPDが発生してしまう。特に新規研磨ヘッドに交換後に、大量にLPDが発生しやすい。また、研磨スラリ5を回収タンク8で回収して循環供給することでもLPDレベルが悪くなりやすい。
しかしながら、本発明のように上記のようなカバー部14を有していることで、粘着剤の溶出・研磨スラリの汚れを防止し、研磨ウエーハのLPDレベルの悪化を抑制することができる。研磨スラリ5を循環供給するようなLPDレベルが悪化しやすい場合に特に有効である。また、新規研磨ヘッドの立ち上げに要する時間も短縮化できる。
また、粘着層10、12の粘着剤の溶出が抑制されるので、リテーナガイド11やバックパッド9が剥がれにくくなり、研磨ヘッド2のライフを延ばすことができる。
なお、カバー部14がリテーナガイド11を覆う範囲は特に限定されないが、例えば、高さ方向において、リテーナガイド11の上面から、その厚さの1/7以上の範囲とすることができる。このような範囲を覆うものであれば、ヘッド固定粘着層12およびガイド固定粘着層10の研磨スラリ5との接液をより確実に防ぐことができる。
なお、カバー部14は、高さ方向において、リテーナガイド11の上面から、その厚さの1/2の位置まで延伸していれば十分である。
このカバー部14が覆う範囲について、テンプレートアセンブリ(ここではヘッド固定粘着層12、バックパッド9、ガイド固定粘着層10、リテーナガイド11からなる構成)が図3のような場合を例にとって説明する。この例では、ヘッド固定粘着層12の厚さが40μm、バックパッド9の厚さが600μm、ガイド固定粘着層10の厚さが50μm、リテーナガイド11の厚さが700μmである。そのリテーナガイド11の厚さの1/7(100μm)を覆っている場合、カバー部14の長さ(保持体13とヘッド固定粘着層12との接着面の高さ位置から、カバー部14の先端の高さ位置までの距離)は790μmである。当然この790μmという数値の長さに限定されるものではなく、リテーナガイド11の厚さや、他の部品のサイズ等により適宜決定することができる。各部の厚さに応じて790μm以上にすることも可能であるし、逆に790μm未満とすることも可能である。
なお、図3ではリテーナガイド11の厚さの1/7(100μm)を覆っている例を示したが、前述したように、リテーナガイド11の厚さの1/2(350μm)も覆っていれば、なお十分である。
カバー部14の内径や厚さを図解した例を図4に示す。
保持体13のカバー部14と、バックパッド9およびリテーナガイド11(あるいは上記テンプレートアセンブリ)の外周との隙間が0.02mm以内であるのが好ましい。すなわち、カバー部14の内径は、テンプレートアセンブリ直径に0.02mm以下の長さを足した値となる。このような比較的狭い隙間であれば、ヘッド固定粘着層12やガイド固定粘着層10が研磨スラリ5と接液するのをより効果的に防ぐことができる。なお、0.02mm以下という数値はリテーナガイド11の加工時の外径の公差の一例から設けた値であるが、研磨スラリ5の接液をより一層低減するためには、隙間は小さければ小さいほど良い。各部の加工精度に応じてより小さな値とすることもできる。
また、カバー部14の厚さは、例えば1mm以上とすることができる。このような厚さを有していれば、使用中や運搬中にカバー部14が欠けたりするのを効果的に防ぐことができる。コスト面や、使用面での簡便さを考慮し、支障がない程度の厚さに適宜決定することができる。上限としては、例えば、10mmもあれば強度としては十分である。
一方で、従来の研磨ヘッドおよび研磨装置では、図7に示すように本発明の研磨ヘッドの保持体のカバー部に対応するものがなく、研磨スラリがヘッド固定粘着層やガイド固定粘着層に常に接液してしまう。そのため、それらの粘着層の粘着剤が研磨スラリ中に溶出してしまう。研磨スラリの汚れ、研磨ウエーハのLPDレベルの悪化、立ち上げの長時間化、テンプレートアセンブリ等の短命化を招いてしまう。
これに対して本発明は、上述したようにこれらの問題点を解決できるので、極めて有効である。
以下、実施例及び比較例を示して、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示す、保持体にカバー部を有する本発明の研磨ヘッドを用意し、初期立ち上げ等を行わないで研磨装置本体に装備する(図1に示す本発明の研磨装置)。また、研磨スラリを作製し、ノズルから定盤に貼り付けた研磨布上に循環供給しつつ、ウエーハ研磨を行う。そして、研磨後のウエーハについて、パーティクルカウンタにてLPD測定を行う。続いて30分間ダミーウエーハによる研磨を行い、その後にLPD測定用ウエーハの研磨を行い、パーティクルカウンタで測定を行う。その作業の繰り返しを行い、5時間まで実施した。
なお、ウエーハは直径300mm、P型、結晶方位<100>のものを用意した。また研磨装置本体は不二越機械工業株式会社製片面研磨機:SREDを用いた。定盤には不織布からなる二次研磨布を用い、研磨スラリとしてはKOHベースのコロイダルシリカを用いた。
また、パーティクルカウンタとしては、KLA−Tencor社製パーティクル測定機:SP3を用いた。
(比較例1)
図7に示す、保持体にカバー部を有さない従来方式の研磨ヘッドおよび研磨装置を用意し、実施例1と同様にしてウエーハの研磨、LPD測定を行った。
実施例1および比較例1のLPD測定結果の推移を図5に示す。サイズが24nm以上のLPDのカウント数を表している。
図5からわかるように、研磨ヘッド初期状態で、実施例1(本発明を用いて研磨したウエーハ)は、比較例1(従来装置を用いて研磨した従来品のウエーハ)に比べてLPDカウント数が大幅に小さくなっており、ヘッド固定粘着層やガイド固定粘着層の粘着剤の研磨スラリへの溶出低減の効果が確認される。LPDカウント数が低くなるまで、実施例1は比較例1の1/3以下にLPDカウント数を低減できていることがわかる。
また、ヘッド立ち上げを行わない状態(使用時間が0時間)から、ヘッド立ち上がりの目安となる、LPDカウント数が100個以下を切る時間が、実施例1では比較例1に比べて1/2に短くできていることがわかる。比較例1が3時間かかっているのに対し、実施例1では1.5時間で100個以下になっている。
したがって、本発明であれば、交換後の初期状態において、研磨スラリの汚れを少なくし、表面品質がより高い研磨ウエーハを提供できるし、また立ち上げに要する時間の短縮化を図ることができる。
(実施例2、比較例2)
次に、テンプレートアセンブリの外周部の剥がれを確認する為、図1の装置を用いた場合(実施例2)、図7の装置を用いた場合(比較例2)の各々について、ダミーウエーハ研磨を続け、30分間隔で目視による剥がれの有無を確認した。すなわち、バックパッドと保持体の間の剥離の有無を確認した。
比較例2を基準として、実施例2の、剥がれの発生に要した時間の比を図6に示す。図6に示すように、比較例2に対して実施例2では、テンプレートアセンブリの剥がれの発生までの時間が延びており、粘着剤の溶出について改善できたことが確認できる。具体的には、使用時間を1.3倍にも延ばすことができた。
また、ガイド固定粘着層に関しても、同様に、本発明を用いた場合の方が、剥がれが発生するまでの時間を長くすることができた。
このように本発明であれば、従来品に比べて粘着層での剥がれを防止し、研磨ヘッドのライフを向上することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1…本発明の研磨装置、 2…本発明の研磨ヘッド、 3…定盤、 4…研磨布、
5…研磨スラリ、 6…研磨スラリ供給機構、 7…ノズル、 8…回収タンク、
9…バックパッド、 10…ガイド固定粘着層、 11…リテーナガイド、
12…ヘッド固定粘着層、 13…保持体、 13a…セラミクスプレート、
13b…セラミクスリング、 13c…ラバー、 14…カバー部、 W…ワーク。

Claims (6)

  1. ワークの裏面を保持しながら、定盤上に貼り付けられ、研磨スラリが供給される研磨布に前記ワークの表面を摺接させて研磨する研磨ヘッドであって、
    前記ワークの裏面を保持するバックパッドと、該バックパッドの下面とガイド固定粘着層を介して接着され、ワークのエッジ部を保持するリング状のリテーナガイドと、前記バックパッドの上面とヘッド固定粘着層を介して接着された保持体を具備しており、
    前記保持体は、外周部に、前記リテーナガイドの高さ位置まで下方に延伸するリング状のカバー部を有しており、
    該カバー部は、前記リテーナガイドの一部と、前記ガイド固定粘着層と、前記バックパッドと、前記ヘッド固定粘着層の外周を覆っているものであり、
    前記保持体は、セラミクスプレート、ラバーが貼られたセラミクスプレート、ラバーが貼られたセラミクスリングのいずれかであることを特徴とする研磨ヘッド。
  2. 前記保持体のカバー部により外周が覆われている前記リテーナガイドの一部は、高さ方向において、前記リテーナガイドの上面から、前記リテーナガイドの厚さの1/7以上の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の研磨ヘッド。
  3. 前記保持体のカバー部と、前記バックパッドおよび前記リテーナガイドの外周との隙間が0.02mm以内であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の研磨ヘッド。
  4. 前記保持体のカバー部は、1mm以上の厚さを有するものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の研磨ヘッド。
  5. ワークの表面を研磨する際に使用する研磨装置であって、定盤上に貼り付けられた研磨布と、該研磨布上に研磨スラリを供給する研磨スラリ供給機構と、前記ワークを保持する研磨ヘッドとして、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の研磨ヘッドを具備するものであることを特徴とする研磨装置。
  6. 前記研磨スラリ供給機構は、研磨処理使用後の研磨スラリを回収する回収タンクをさらに備えており、該回収タンク内の研磨スラリが前記研磨布上に循環供給されるものであることを特徴とする請求項5に記載の研磨装置。
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