JP6702791B2 - 隠蔽ラベル用シート及び隠蔽ラベル - Google Patents

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本発明は、隠蔽ラベル用シート及び隠蔽ラベルに関する。
平常時には読み取りができないようにされた情報が、媒体上に記録されてなる隠蔽情報媒体は、既に幅広く社会に普及しており、実生活においてなくてはならない重要な情報伝達手段となっている。受信者は、このような隠蔽情報媒体を受信した場合、適切な手段によって、隠蔽されている秘匿情報を表出させることで、媒体上に記録されている情報を取得でき、さらに、送信者からこの隠蔽情報媒体を受信するまでの間においては、第三者に秘匿情報が読み取られることを防止できる。
このような隠蔽情報媒体の一例としては、葉書の表面に、平常時には読み取りができないように個人情報が記録されてなる隠蔽葉書が挙げられる。
このような隠蔽情報媒体を、情報の隠蔽方法の観点から分類して例示すると、媒体上の隠蔽すべき情報が、再剥離可能なラベル(再剥離性ラベル)の一種である隠蔽ラベルによって被覆され、隠蔽されてなるもの(特許文献1参照)、媒体上の情報を隠蔽する隠蔽層がサーモクロミックインクで形成され、平常時にはこの隠蔽層によって情報が隠蔽されており、隠蔽層が加温によって消色することで、隠蔽情報が視認可能になるように構成されたもの(特許文献2参照)が挙げられる。
特開平10−264559号公報 特開2000−043453号公報
しかし、特許文献1で開示されている隠蔽情報媒体では、隠蔽情報の取得に隠蔽ラベル(再剥離性ラベル)の再剥離が必要であり、取り扱いが煩雑であるという問題点があった。また、場合によっては、隠蔽ラベルの再剥離に不具合が生じて、隠蔽ラベルの一部が破れて情報媒体上に存存してしまい、隠蔽情報の取得が困難になるという問題点があった。
一方、特許文献2で開示されている隠蔽情報媒体では、隠蔽されている情報が摩擦熱等の熱によって消せる筆記具で形成されている場合には、隠蔽層の消色時にこの情報もともに消されてしまい、情報を取得できず、すなわち、情報の記録方法に制約があり、汎用性が低いという問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、媒体上の情報を隠蔽して構成された隠蔽情報媒体において、隠蔽情報の取得を容易とすることが可能であり、汎用性が高い隠蔽ラベル用シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、透過性基材と、マイクロカプセルを含有するマイクロカプセル含有層と、有色層と、を備えてなり、前記透過性基材が、前記マイクロカプセル含有層と前記有色層との間に配置され、前記マイクロカプセルが、前記有色層を消色化するための透明消色成分を内包し、前記透過性基材の、JIS P 8117に準拠して測定された透気度が1250秒以下であり、前記透明消色化成分が1−ブトキシ−2−プロパノール、ジアセトンアルコール、N−メチルピロリドン、アセトフェノン又はイソホロンである、隠蔽ラベル用シートを提供する。
本発明の隠蔽ラベルは、前記隠蔽ラベルシートにおいて、前記マイクロカプセル含有層側又は前記有色層側に粘着剤層を備えてなるものでもよい。
本発明の隠蔽ラベルは、前記隠蔽ラベルシートにおいて、前記マイクロカプセル含有層又は前記有色層が粘着剤を含有するものでもよい。
本発明によれば、媒体上の情報を隠蔽して構成された隠蔽情報媒体において、隠蔽情報の取得を容易とすることが可能であり、汎用性が高い隠蔽ラベル用シートが提供される。
本発明の隠蔽ラベルの一実施形態を模式的に示す断面図である。 情報媒体に本発明の隠蔽ラベルが貼付されて構成された隠蔽情報媒体の一実施形態を模式的に示す断面図である。 本発明の隠蔽ラベルの他の実施形態を模式的に示す断面図である。 本発明の隠蔽ラベルのさらに他の実施形態を模式的に示す断面図である。 本発明の隠蔽ラベルのさらに他の実施形態を模式的に示す断面図である。
<<隠蔽ラベル用シート及び隠蔽ラベル>>
<隠蔽ラベル用シート>
本発明の一実施形態に係る隠蔽ラベル用シートは、透過性基材と、マイクロカプセルを含有するマイクロカプセル含有層と、有色層と、を備えてなり、前記透過性基材が、前記マイクロカプセル含有層と前記有色層との間に配置され、前記マイクロカプセルが、前記有色層を消色化するための消色成分を内包するものである。
なお、本明細書において、「基材」とは、特に断りのない限り、透過性基材を意味するものである。
なお、本明細書において、「マイクロカプセル」とは、特に断りのない限り、複数個のマイクロカプセルの集合体を意味するものとする。ここで、マイクロカプセルの集合体には、例えば、数百〜数万個等の多数のマイクロカプセルの集合体も包含される。
本発明の隠蔽ラベル用シートは、粘着剤等を塗布して、媒体上の情報を隠蔽するように、情報媒体上に貼付して、隠蔽情報媒体を構成するために用いるものである。この隠蔽ラベル用シートは、貼付後に情報媒体から取り除くことなく、隠蔽情報の取得を可能とし、情報取得の工程が簡略化される。また、この隠蔽ラベル用シートを備える隠蔽ラベルは、このように情報媒体から取り除く必要がないので、従来の隠蔽ラベルとは異なり、取り除くときにその一部が破れて情報媒体上に存存することによって、隠蔽情報の取得が困難になるなどの不具合を生じない。したがって、本発明の隠蔽ラベル用シートを用いることで、隠蔽情報媒体に記録されている秘匿情報を容易に取得できる。また、本発明の隠蔽ラベル用シートを用いることで、隠蔽すべき情報を媒体上に通常の方法で記録できるため、情報の記録方法に制約がなく、さらに隠蔽情報媒体の安価な製造が可能であり、前記隠蔽ラベル用シートは汎用性が高い。
なお、本明細書においては、以下、単なる「情報の取得」とは、本発明の隠蔽ラベル用シートを用いた場合に可能となる情報の取得を意味し、その例としては、目視や、CCDカメラ又はスキャナの利用等による、光学像の取得が挙げられる。
図1は、本発明の隠蔽ラベルの一実施形態を隠蔽ラベル用シートとともに、模式的に示す断面図である。なお、以下の説明で用いる図は、本発明の特徴を分かり易くするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。
ここに示す隠蔽ラベル101における隠蔽ラベル用シート10は、基材11と、マイクロカプセルを含有するマイクロカプセル含有層12と、有色層15と、を備えてなり、前記基材11が、前記マイクロカプセル含有層12と前記有色層15との間に配置され、前記マイクロカプセル(図示略)が、前記有色層15を消色化するための消色成分を内包するものである。
すなわち、隠蔽ラベル用シート10は、マイクロカプセル含有層12、基材11、有色層15が、この順に、これらの厚さ方向において積層されてなる。
<隠蔽ラベル>
本発明の一実施形態に係る隠蔽ラベルは、前記隠蔽ラベル用シートにおいて、前記マイクロカプセル含有層側又は前記有色層側に粘着剤層を備えてなるものである。
本発明の隠蔽ラベルは、媒体上の情報を隠蔽するように、情報媒体上に貼付して、隠蔽情報媒体を構成するために用いるものである。この隠蔽ラベルは、貼付後に情報媒体から取り除くことなく、隠蔽情報の取得を可能とし、情報取得の工程が簡略化される。また、この隠蔽ラベルは、このように情報媒体から取り除く必要がないので、従来の隠蔽ラベルとは異なり、取り除くときにその一部が破れて情報媒体上に存存することによって、隠蔽情報の取得が困難になるなどの不具合を生じない。したがって、本発明の隠蔽ラベルを用いることで、隠蔽情報媒体に記録されている秘匿情報を容易に取得できる。また、本発明の隠蔽ラベルを用いることで、隠蔽すべき情報を媒体上に通常の方法で記録できるため、情報の記録方法に制約がなく、さらに隠蔽情報媒体の安価な製造が可能であり、前記隠蔽ラベルは汎用性が高い。
図1に示す隠蔽ラベル101は、隠蔽ラベル用シート10(基材11と、マイクロカプセルを含有するマイクロカプセル含有層12と、有色層15とを備える)と、粘着剤層13とを備えてなり、前記基材11が、前記マイクロカプセル含有層12と前記有色層15との間に配置され、前記マイクロカプセル(図示略)が、前記有色層15を消色化するための消色成分を内包するものである。
すなわち、隠蔽ラベル101は、粘着剤層13、マイクロカプセル含有層12、基材11及び有色層15が、この順に、これらの厚さ方向において積層されてなる。
粘着剤層13は、隠蔽ラベル101を貼付対象である媒体(情報媒体)に貼付するためのものである。
図2は、情報媒体に本発明の隠蔽ラベルが貼付されて構成された隠蔽情報媒体の一実施形態を模式的に示す断面図である。なお、図2以降の図において、既に説明済みの図に示すものと同じ構成要素には、その説明済みの図の場合と同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ここに示す隠蔽情報媒体901は、情報媒体9の情報90が記録されている領域が、隠蔽ラベル101によって被覆されて、構成されている。隠蔽情報媒体901において、隠蔽ラベル101は、その粘着剤層13によって情報媒体9の、情報90が記録されている面に貼付され、固定されている。
情報媒体9の構成材料及び色は、目的に応じて適宜選択すればよく、特に限定されない。
情報媒体9の好ましい構成材料としては、例えば、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、レジンコート紙、合成紙等の紙類;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリフェニレンスルファイド、ポリスルホン、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン、ポリイミド等の合成樹脂等が挙げられる。
情報媒体9の構成材料が前記合成樹脂である場合、情報媒体9の隠蔽ラベル101が貼付される表面はマット処理、コロナ処理等の表面処理が施されていてもよい。
情報媒体9の厚さは特に限定されず、目的に応じて適宜選択すればよい。例えば、ここに示すようなシート状の情報媒体9の厚さは、通常10〜1000μmであることが好ましいが、これは一例である。
情報媒体9は、1層(単層)からなるものでもよいし、2層以上の複数層からなるもの(複数層が積層されたもの)でもよい。情報媒体9が複数層からなる場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されない。
なお、本明細書においては、情報媒体の場合に限らず、「複数層が互いに同一でも異なっていてもよい」とは、「すべての層が同一であってもよいし、すべての層が異なっていてもよく、一部の層のみが同一であってもよい」ことを意味し、さらに「複数層が互いに異なる」とは、「各層の構成材料及び厚さの少なくとも一方が互いに異なる」ことを意味する。
情報媒体9が複数層からなる場合には、各層の合計の厚さが、上記の好ましい情報媒体9の厚さとなるようにするとよい。
情報媒体9に記録されている情報90は、例えば、通常のインクにより形成された印刷層等、公知の方法で形成されたものでよく、特に限定されない。例えば、情報90の構成材料は不透明であるなど、情報90の存在を認識できるものであればよく、目的に応じて任意に選択でき、例えば、その色は、情報媒体9の色を考慮して、任意に選択できる。情報90の形状も、例えば、文字、バーコード、QRコード(登録商標)、画像等、目的に応じて任意に選択できる。このように、情報90の形成に制約がない点で、隠蔽ラベル201の使用は、従来の隠蔽ラベルの使用よりも顕著な利点を有する。
情報媒体9に記録されている情報90の厚さ(高さ)は、特に限定されず、その構成材料や目的に応じて任意に選択できるが、0.01〜200μmであることが好ましく、0.05〜80μmであることがより好ましく、0.1〜5μmであることが特に好ましい。
粘着剤層13は、隠蔽ラベル101を貼付対象である媒体(情報媒体)に貼付するためのものである。
粘着剤層13は、透明又は半透明であれば特に限定されず、ラベルの貼付に用いる公知のものでよい。
なお、本明細書において、「透明又は半透明である」とは、特に断りのない限り、隠蔽情報媒体における情報の隠蔽効果が発現しない程度の透明性を有することを意味し、例えば、JIS K 7136に準拠して測定された全光線透過率が35%以上であることを意味する。そして、「不透明である」とは、この条件を満たさないことを意味する。
粘着剤層13は、例えば、粘着性樹脂等の粘着成分を含有して構成される。
前記粘着成分の接着強度は、目的に応じて適宜調節すればよく、粘着剤層13は、再剥離可能なものであってもよいし、再剥離不能で永久接着するものであってもよい。ここで、「再剥離」とは、接着対象面の状態を損ねることなく、剥離可能であることを意味する。
粘着剤層13は、情報90を取得するためには再剥離不能であっても何ら問題ないが、再剥離可能であれば、隠蔽ラベル101の情報媒体9への貼付をやり直すことが可能となり、取り扱い性が向上する。一方、粘着剤層13が再剥離不能であれば、例えば、隠蔽情報媒体901の移送中に、隠蔽ラベル101の目的外の剥離が高度に抑制される。
粘着剤層13の厚さは、特に限定されないが、1〜400μmであることが好ましく、1〜150μmであることがより好ましく、1〜30μmであることが特に好ましい。
粘着剤層13の厚さが前記下限値以上であることで、隠蔽ラベル101をより安定して情報媒体9に貼付できる。また、粘着剤層13の厚さが前記上限値以下であることで、粘着剤層13が過剰な厚さとなることが避けられ、例えば、後述するような隠蔽ラベル101を介しての情報90の取得がより容易となる。
粘着剤層13は、1層(単層)からなるものでもよいし、2層以上の複数層からなるもの(複数層が積層されたもの)でもよい。粘着剤層13が複数層からなる場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されない。
粘着剤層13が複数層からなる場合には、各層の合計の厚さが、上記の好ましい粘着剤層13の厚さとなるようにするとよい。
基材11は、後述する消色成分、透明消色化成分又は透明化成分の浸透できる透過性基材であればよく、透明、半透明又は不透明のものであってよい。また、基材11が不透明である場合、基材11は後述する透明消色化成分又は透明化成分の浸透により、透明又は半透明となるものである。このような、消色成分、透明消色化成分又は透明化成分の浸透性を有するために、基材11は、例えば、JIS P 8117に準拠して測定された透気度が1250秒以下であることが好ましい。
また、基材11は、その透気度に関わらず、消色成分又は透明消色化成分を透過することで、有色成分に作用し、有色層を無色化して透明又は半透明としたり、透明消色化成分又は透明化成分を浸透することで、不透明な基材11を透明又は半透明とすることが可能な構成であればよい。例えば、透気度が1250秒より大きい基材を加工し、消色成分、透明消色化成分又は透明化成分が浸透する程度の微細な孔を形成させてもよく、あるいは、24時間程度かけて、消色成分、透明消色化成分又は透明化成分が基材を透過して有色成分に作用する構成としてもよい。
このような特性を持つ基材であればその物性値は適宜設定可能である。
上記のような特性を有する不透明な基材11の構成材料としては、例えば、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、レジンコート紙、合成紙等の紙が挙げられる。
また、上記のような特性を有する透明又は半透明な基材11の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリフェニレンスルファイド、ポリスルホン、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン、ポリイミド等の合成樹脂等の有機高分子が挙げられる。
不透明な基材11の厚さは、特に限定されないが、35〜180μmであることが好ましく、50〜150μmであることがより好ましい。
透明又は半透明な基材11の厚さは、特に限定されないが、4.5〜250μmであることが好ましく、38〜100μmであることがより好ましい。
基材11の厚さが前記下限値以上であることで、隠蔽ラベル101による情報90の隠蔽効果がより高くなる。また、基材11の厚さが前記上限値以下であることで、基材11が過剰な厚さとなることが避けられ、例えば、後述するような隠蔽ラベル101を介しての情報90の取得がより容易となる。
基材11は、1層(単層)からなるものでもよいし、2層以上の複数層からなるもの(複数層が積層されたもの)でもよい。基材11が複数層からなる場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されない。また、基材11が複数層からなる場合には、そのうちの少なくとも1層が不透明であってもよく、その他の1層以上が透明又は半透明であってもよい。また、また、基材11が複数層からなる場合には、すべての層が不透明であってもよく、すべての層が透明又は半透明であってもよい。
基材11が複数層からなる場合には、各層の合計の厚さが、上記の好ましい不透明な基材11の厚さ、又は透明又は半透明な基材11の厚さとなるようにするとよい。
有色層15は、有色層15側から隠蔽情報媒体901を見たときに、情報媒体上の情報の取得を不可能にするか又は困難にする程度に、不透明なものである。
有色層15は、これを有色化するための有色成分を含有する。
このような有色層15としては、例えば、発色している状態のロイコ色素を含有する層が挙げられる。ロイコ色素は、公知のものでよく、発色している状態のロイコ色素とは、顕色剤との反応により発色しているものである。
有色層15の有色成分の含有量は、1〜15g/mであることが好ましく、3〜5g/mであることがより好ましい。
有色層15の厚さは、特に限定されないが、0.1〜30μmであることが好ましく、1〜10μmであることがより好ましい。有色層15の厚さが前記下限値以上であることで、情報媒体9上の情報90の隠蔽効果がより高くなる。また、有色層15の厚さが前記上限値以下であることで、有色層15が過剰な厚さとなることが避けられ、例えば、隠蔽ラベル201を介しての情報の取得がより容易となる。
有色層15は、1層(単層)からなるものでもよいし、2層以上の複数層からなるもの(複数層が積層されたもの)でもよい。有色層15が複数層からなる場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されない。
有色層15が複数層からなる場合には、各層の合計の厚さが、上記の好ましい有色層15の厚さとなるようにするとよい。
マイクロカプセル含有層12は、消色成分又は透明消色化成分を内包するマイクロカプセル(図示略)を含有する。マイクロカプセル含有層12は、例えば、マイクロカプセルが破壊され内包されていた消色成分又は透明消色化成分が放出される前においては、透明又は半透明であってもよく、不透明であってもよく、少なくともマイクロカプセルが破壊され内包されていた消色成分又は透明消色化成分が放出された後に、透明又は半透明であれば特に限定されない。
前記マイクロカプセルは、外殻となる膜が消色成分を包み込んだ構成を有することで消色成分を内包しており、後述する公知の方法で形成できる。
前記マイクロカプセルは、基材が透明又は半透明である場合、前記有色成分を消色に導くための消色成分を内包する。また、基材が不透明である場合、前記マイクロカプセルは、基材11を透明化又は半透明化させるとともに、前記有色成分を消色に導くための透明消色化成分を内包する。
なお、前記マイクロカプセルは、基材が透明又は半透明である場合、前記透明消色化成分を内包していてもよい。
前記消色成分は、基材11に浸透し、有色層15に到達して、有色層15を消色化し、透明又は半透明とする。消色成分は、例えば、有色層15が前記ロイコ色素を含有する層である場合には、顕色剤に作用して、ロイコ色素を発色状態から消色状態へと変化させる。
なお、本明細書において、「有色層の消色化」とは、有色層が完全な無色になることだけでなく、有色層による情報の隠蔽効果が解消される程度に、有色層の色味が薄くなることも意味し、有色層が実質的に色味を有する状態となることも包含する。
前記透明消色化成分は、不透明な基材11に浸透し有色層15に到達して、有色層15を消色化し、さらに、不透明な基材11に浸透して、不透明な基材11の透明度を向上させ、不透明な基材11を透明又は半透明とするものである。
このように、消色成分は、有色層15のみに作用するものであればよい。また、基材11が不透明である場合、消色成分の代わりに、透明消色化成分を用いて、有色層15及び不透明な基材11の両方に作用させればよい。
マイクロカプセル含有層12のマイクロカプセルの含有量が多い場合に、消色成分又は透明消色化成分を内包している状態では、光の乱反射により、マイクロカプセル含有層12を不透明とすることができる。一方、このように不透明なマイクロカプセル含有層12は、マイクロカプセルが破壊され内包されていた消色成分又は透明消色化成分が放出されると、光の乱反射が弱まり、透明又は半透明とすることができる。
マイクロカプセル含有層12のマイクロカプセルの含有量は、マイクロカプセル含有層12の厚さ(換言すると、後述するマイクロカプセル含有組成物等の塗工量)に応じて異なるが、1〜20g/mであることが好ましく、3〜15g/mであることがより好ましく、4〜10g/mであることが特に好ましい。
なお、ここで示した含有量は一例であり、上述のような作用で有色層15が消色化される限りにおいて、例えば、マイクロカプセル含有層12の厚さや、その他の条件を考慮して、マイクロカプセルの前記含有量は、適宜調節することができる。
マイクロカプセル含有層12は、マイクロカプセルと、マイクロカプセル化するための乳化材のみからなるものであってもよいし、マイクロカプセルの分散媒など、マイクロカプセル及び乳化剤以外の成分を含有していてもよい。
マイクロカプセル分散媒は、公知のものでよく、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、スチレン無水マレイン酸の加水分解物等が挙げられる。
本発明において、マイクロカプセル1粒子の平均粒子径は、その内包する成分によらず、1〜10μmであることが好ましい。マイクロカプセルの平均粒子径が前記下限値以上であることで、マイクロカプセル含有層の押圧時におけるマイクロカプセルの破壊が、適正な範囲で容易となる。また、マイクロカプセルの平均粒子径が前記上限値以下であることで、マイクロカプセル含有層の非押圧時におけるマイクロカプセルの安定性が向上する。
なお、本明細書において「平均粒子径」とは、特に断りのない限り、コールターカウンターを用いる方法で測定された、体積累積分布の中央値D50を意味する。
隠蔽ラベル101を押圧すると、マイクロカプセル含有層12も押圧され、その圧力によってマイクロカプセルの内部から外部へ消色成分又は透明消色化成分が放出され、この放出された消色成分又は透明消色化成分が基材11に浸透し、さらに、有色層15に到達する。すると、有色層15が、この消色成分又は透明消色化成分の作用により消色する。その結果、隠蔽ラベル101全体又はその一部の構造を情報媒体9から取り除かなくても、隠蔽ラベル101を介して情報90を取得できるようになる。
また、有色層15に加えて、基材11が不透明である場合、隠蔽ラベル101を押圧すると、マイクロカプセル含有層12も押圧され、その圧力によってマイクロカプセルの内部から外部へ透明消色化成分が放出され、この放出された透明消色化成分が基材11に浸透する。すると、平常時には不透明で情報を隠蔽していた基材11が、この透明消色化成分の作用により透明又は半透明となる。その結果、隠蔽ラベル101全体又はその一部の構造を情報媒体9から取り除かなくても、隠蔽ラベル101を介して情報90を取得できるようになる。
さらに、隠蔽ラベル101を強く押圧すると、基材11が押し潰されることにより、基材11の表面の粗さ(表面粗さ)が低減されて、この表面における光の乱反射が抑制されるとともに、基材11の厚さが薄くなり、その結果、基材11の透明度が向上する相乗効果が得られる。その結果、隠蔽ラベル101を介して、情報90をより容易に取得できる。
なお、本明細書においては、マイクロカプセル含有層において、マイクロカプセルが内包物を放出した後の隠蔽ラベルも、基材、粘着剤層及びマイクロカプセル含有層を備えた構成を維持している限り、便宜上、「隠蔽ラベル」と称する。
消色成分は、上記のような特性を有するものであれば、特に限定されず、その具体例としては、例えば、有色層15が前記ロイコ色素を含有する層である場合には、顕色剤に作用して、ロイコ色素を発色状態から消色状態へと変化させるもの等が挙げられる。
このようなロイコ色素を消色する消色成分は、公知のものでよく、具体的には、例えば、エステル(エステル結合を有する化合物)、ケトン(カルボニル基を有する化合物)、エーテル(エーテル結合を有する化合物)、脂肪族アルコール(水酸基を有する脂肪族化合物)、アミド(アミド結合を有する化合物)等が挙げられる。
基材11が不透明である場合に用いられる透明消色化成分は、上記のような特性を有するものであれば、特に限定されず、その具体例としては、例えば、ポリエチレングリコール、アジピン酸ジブチル、1−ブトキシ−2−プロパノール、ジアセトンアルコール、酢酸ブチル、エチレングリコールジメチルエーテル、ヘキシルアルコール、シクロヘキサン、N−メチルピロリドン、アセトフェノン、イソホロン等が挙げられる。
消色成分及び透明消色化成分は、常温常圧における沸点が、250℃以上であるものが好ましい。このような沸点を有する消色成分及び透明消色化成分は、マイクロカプセルから放出された後も、揮発し難いことで、隠蔽ラベル101が貼付されてなる隠蔽情報媒体901を、秘匿情報が表出された状態で維持できる時間がより長くなる。
なお、本明細書において、「常温」とは、特に冷やしたり、熱したりしない温度、すなわち平常の温度を意味し、例えば、15〜25℃の温度等が挙げられる。
マイクロカプセル含有層12は、例えば、消色成分又は透明消色化成分を内包するマイクロカプセル以外に、消色成分を内包せず、かつ透明化成分を内包するマイクロカプセルを含有していてもよい。
前記透明化成分は、基材11が不透明である場合に、基材11に浸透して、基材11の透明度を向上させ、基材11を透明又は半透明とするための成分である。
前記透明化成分は、常温常圧下で液状、ゲル状又はクリーム状であることが好ましい。
また、透明化成分は、不揮発性であることが好ましく、沸点が50℃以上であることが好ましい。
透明化成分で好ましいものとしては、例えば、油性成分(親油性成分)が挙げられ、その具体例としては、例えば、アジピン酸ブチル、1−ブトキシ−2−プロパノール、酢酸ブチル、ヘキシルアルコール等が挙げられる。
マイクロカプセル含有層12の厚さは、特に限定されないが、1〜40μmであることが好ましく、1〜20μmであることがより好ましく、1〜10μmであることが特に好ましい。マイクロカプセル含有層12の厚さが前記下限値以上であることで、マイクロカプセル含有層12がその機能を発現するのに十分な量のマイクロカプセルを含有することが容易となる。また、マイクロカプセル含有層12の厚さが前記上限値以下であることで、マイクロカプセル含有層12が過剰な厚さとなることが避けられ、例えば、隠蔽ラベル101を押圧したときに、マイクロカプセルの消色成分又は透明消色化成分の放出が容易となるが、過剰な消色成分又は透明消色化成分の放出による情報90への影響を抑制することが可能となり、隠蔽ラベル101を介しての情報90の取得がより容易となる。
マイクロカプセル含有層12は、1層(単層)からなるものでもよいし、2層以上の複数層からなるもの(複数層が積層されたもの)でもよい。マイクロカプセル含有層12が複数層からなる場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されない。
マイクロカプセル含有層12が複数層からなる場合には、各層の合計の厚さが、上記の好ましいマイクロカプセル含有層12の厚さとなるようにするとよい。
隠蔽ラベル101は、隠蔽ラベル用シート10と粘着剤層13とを備えてなり、前記隠蔽ラベル用シート10を構成する基材11の上側の領域に、有色成分が設けられ、基材11の下側の領域にマイクロカプセルが設けられている。
隠蔽ラベル101において、有色成分とマイクロカプセルは、例えば、基材11の厚さ方向において、互いに重なる位置に存在している。
また、隠蔽ラベル101は、基材11を挟んで、前記マイクロカプセルと前記有色成分とを含有するものである。
隠蔽ラベル101が情報媒体に貼付されて隠蔽情報媒体を構成している場合、平常時は、隠蔽ラベル用シート10を構成する有色層15が不透明であるため、情報媒体に記録されている情報は隠蔽ラベル101で被覆され、隠蔽されていることにより、取得できない。また、平常時は、有色層15に加え、基材11も不透明であってもよく、その場合、有色層15に不具合が生じても、情報媒体に記録されている情報は取得できないため、情報秘匿効果が高い。
一方、隠蔽ラベル101を押圧することで、マイクロカプセル含有層12が押圧されると、その中のマイクロカプセルから消色成分又は透明消色化成分が放出され、この消色成分又は透明消色化成分が基材11に浸透し、さらに有色層15に到達し、有色層15が消色化されて、透明又は不透明となる。また、基材11が不透明である場合は、この透明消色化成分が基材11に浸透し、基材11が透明又は半透明となる。したがって、隠蔽ラベル101全体又はその一部の構造を情報媒体から取り除かなくても、隠蔽ラベル101を介して、それまで隠蔽されていた情報を取得できるようになる。
図3は、本発明の隠蔽ラベルの他の実施形態を隠蔽ラベル用シートとともに、模式的に示す断面図である。
ここに示す隠蔽ラベル201は、マイクロカプセル含有層12と有色層15との配置位置が逆である点以外は、図1に示す隠蔽ラベル101と同じものである。
すなわち、隠蔽ラベル201は、粘着剤層13、有色層15、基材11及びマイクロカプセル含有層12が、この順に、これらの厚さ方向において積層されてなる。
隠蔽ラベル101と同様に、隠蔽ラベル201は、隠蔽ラベル用シート20と粘着剤層13とを備えてなり、前記隠蔽ラベル用シート20を構成する基材11の上側の領域に、マイクロカプセルを含有し、基材11の下側の領域に有色成分を含有している。
より具体的には、隠蔽ラベル201は、基材11を挟んで、前記マイクロカプセルと前記有色成分とを含有するものである。
隠蔽ラベル201を用いた場合、隠蔽ラベル101を用いた場合と同様の作用により、平常時には、情報媒体に記録されている情報は隠蔽され、隠蔽ラベル201を押圧し、マイクロカプセル含有層12が押圧された場合には、隠蔽ラベル201を介して、情報を取得できるようになる。
図4は、本発明の隠蔽ラベルのさらに他の実施形態を模式的に示す断面図である。
ここに示す隠蔽ラベル301は、マイクロカプセル含有層12及び粘着剤層13を備えるのに代えて、マイクロカプセルを含有する粘着剤層(以下、「マイクロカプセル含有粘着剤層」と称する)14を備える点以外は、図1に示す隠蔽ラベル101と同じものである。
すなわち、隠蔽ラベル301は、有色層15と、基材11と、マイクロカプセル含有粘着剤層14と、を備えてなり、基材11が、有色層15とマイクロカプセル含有粘着剤層14との間に配置されている。換言すると、隠蔽ラベル301は、有色層15、基材11及びマイクロカプセル含有粘着剤層14が、この順に、これらの厚さ方向において積層されてなる。
マイクロカプセル含有粘着剤層14は、例えば、隠蔽ラベル101における粘着剤層13が、さらに隠蔽ラベル101におけるマイクロカプセルを含有するようにして構成できる。すなわち、マイクロカプセル含有粘着剤層14は、粘着成分以外に、前記消色成分又は前記透明消色化成分を内包するマイクロカプセルを含有する。また、マイクロカプセル含有粘着剤層14は、粘着成分以外に、前記透明化成分を内包するマイクロカプセルを含有していてもよい。
マイクロカプセル含有粘着剤層14は、例えば、マイクロカプセルが破壊され内包されていた消色成分又は透明消色化成分が放出される前においては、透明又は半透明であってもよく、不透明であってもよく、少なくともマイクロカプセルが破壊され内包されていた消色成分又は透明消色化成分が放出された後に、透明又は半透明であれば特に限定されない。
マイクロカプセル含有粘着剤層14のマイクロカプセルの含有量が多い場合に、消色成分又は透明消色化成分を内包している状態では、光の乱反射により、マイクロカプセル含有粘着剤層14を不透明とすることができる。一方、このように不透明なマイクロカプセル含有粘着剤層14は、マイクロカプセルが破壊され内包されていた消色成分又は透明消色化成分が放出されると、光の乱反射が弱まり、透明又は半透明とすることができる。
マイクロカプセル含有粘着剤層14のマイクロカプセルの含有量は、消色成分又は透明消色化成分が粘着性樹脂等の粘着成分に吸収されることを考慮し、例えば、マイクロカプセル含有層12のマイクロカプセルの含有量よりも多いことが好ましい。具体的には、マイクロカプセル含有粘着剤層14のマイクロカプセルの含有量は、1〜30g/mであることが好ましく、4〜20g/mであることがより好ましく、7〜15g/mであることが特に好ましい。
マイクロカプセル含有粘着剤層14の厚さは、特に限定されないが、1〜250μmであることが好ましく、2〜70μmであることがより好ましく、2〜50μmであることが特に好ましい。マイクロカプセル含有粘着剤層14の厚さが前記下限値以上であることで、隠蔽ラベル301をより安定して情報媒体に貼付できるとともに、マイクロカプセル含有粘着剤層14がその機能を発現するのに十分な量のマイクロカプセルを含有することが容易となる。また、マイクロカプセル含有粘着剤層14の厚さが前記上限値以下であることで、マイクロカプセル含有粘着剤層14が過剰な厚さとなることが避けられ、例えば、隠蔽ラベル301を押圧したときに、マイクロカプセルの消色成分又は透明消色化成分の放出が容易となり、隠蔽ラベル301を介しての情報の取得がより容易となる。
マイクロカプセル含有粘着剤層14は、1層(単層)からなるものでもよいし、2層以上の複数層からなるもの(複数層が積層されたもの)でもよい。マイクロカプセル含有粘着剤層14が複数層からなる場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されない。
マイクロカプセル含有粘着剤層14が複数層からなる場合には、各層の合計の厚さが、上記の好ましいマイクロカプセル含有粘着剤層14の厚さとなるようにするとよい。
隠蔽ラベル301における基材11及び有色層15は、隠蔽ラベル101における基材11及び有色層15と同じものである。
隠蔽ラベル301は、基材11上にマイクロカプセル含有粘着剤層14を備えてなり、基材11の上側の領域に有色成分が設けられ、基材11の下側の領域にマイクロカプセルが設けられている。
隠蔽ラベル301において、有色成分とマイクロカプセルは、例えば、基材11の厚さ方向において、互いに重なる位置に存在している。
また、隠蔽ラベル301は、基材11を挟んで、前記有色成分と前記マイクロカプセルとを含有するものである。
隠蔽ラベル301が情報媒体に貼付されて隠蔽情報媒体を構成している場合、平常時は、有色層15が不透明であるため、情報媒体に記録されている情報は隠蔽ラベル301で被覆され、隠蔽されていることにより、取得できない。また、平常時は、有色層15に加え、基材11も不透明であってもよく、その場合、有色層15に不具合が生じても、情報媒体に記録されている情報は取得できないため、情報秘匿効果が高い。
一方、隠蔽ラベル301を押圧することで、マイクロカプセル含有粘着剤層14が押圧されると、その中のマイクロカプセルから消色成分又は透明消色化成分が放出され、この消色成分又は透明消色化成分が基材11に浸透し、さらに有色層15に到達し、有色層15が消色化されて、透明又は不透明となる。また、基材11が不透明である場合は、この透明消色化成分が基材11に浸透し、基材11が透明又は半透明となる。したがって、隠蔽ラベル301全体又はその一部の構造を情報媒体から取り除かなくても、隠蔽ラベル301を介して、それまで隠蔽されていた情報を取得できるようになる。
図5は、本発明の隠蔽ラベルのさらに他の実施形態を模式的に示す断面図である。
ここに示す隠蔽ラベル401は、粘着剤層13及び有色層15を備えるのに代えて、有色成分を含有する粘着剤層(以下、「有色粘着剤層」と称する)23を備える点以外は、図1に示す隠蔽ラベル101と同じものである。
すなわち、隠蔽ラベル401は、マイクロカプセル含有層12と、基材11と、有色粘着剤層23と、を備えてなり、基材11が、マイクロカプセル含有層12と有色粘着剤層23との間に配置されている。換言すると、隠蔽ラベル401は、マイクロカプセル含有層12、基材11及び有色粘着剤層23が、この順に、これらの厚さ方向において積層されてなる。
有色粘着剤層23は、例えば、隠蔽ラベル101における粘着剤層13が、さらに隠蔽ラベル101における有色成分(例えば、発色している状態のロイコ色素等)を含有するようにして構成できる。
隠蔽ラベル401が情報媒体に貼付されて隠蔽情報媒体を構成している場合、有色粘着剤層23は、マイクロカプセル含有層12側から隠蔽情報媒体を見たときに、情報媒体上の情報の取得を不可能にするか又は困難にする程度に、不透明なものである。
有色粘着剤層23の有色成分の含有量は、上述の有色層15の有色成分の含有量と同様である。
有色粘着剤層23の厚さは、特に限定されないが、1〜200μmであることが好ましく、1〜30μmであることがより好ましい。有色粘着剤層23の厚さが前記下限値以上であることで、隠蔽ラベル401をより安定して情報媒体に貼付できるとともに、媒体上の情報の隠蔽効果がより高くなる。また、有色粘着剤層23の厚さが前記上限値以下であることで、有色粘着剤層23が過剰な厚さとなることが避けられ、例えば、隠蔽ラベル205介しての情報の取得がより容易となる。
有色粘着剤層23は、1層(単層)からなるものでもよいし、2層以上の複数層からなるもの(複数層が積層されたもの)でもよい。有色粘着剤層23が複数層からなる場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されない。
有色粘着剤層23が複数層からなる場合には、各層の合計の厚さが、上記の好ましい有色粘着剤層23の厚さとなるようにするとよい。
隠蔽ラベル401における基材11及びマイクロカプセル含有層12は、隠蔽ラベル101における基材11及びマイクロカプセル含有層12と同じものである。
隠蔽ラベル401は、基材11上に有色粘着剤層23を備えてなり、基材11の上側の領域にマイクロカプセルを備え、基材11の下側の領域に有色成分を備えている。
隠蔽ラベル401において、有色成分とマイクロカプセルは、例えば、基材11の厚さ方向において、互いに重なる位置に存在している。
また、隠蔽ラベル401は、基材11を挟んで、前記マイクロカプセルと前記有色成分とを含有するものである。
隠蔽ラベル401が情報媒体に貼付されて隠蔽情報媒体を構成している場合、平常時は、有色粘着剤層23が不透明であるため、情報媒体に記録されている情報は隠蔽ラベル401で被覆され、隠蔽されていることにより、取得できない。また、平常時は、有色粘着剤層23に加え、基材11も不透明であってもよく、その場合、有色粘着剤層23に不具合が生じても、情報媒体に記録されている情報は取得できないため、情報秘匿効果が高い。
一方、隠蔽ラベル401を押圧することで、マイクロカプセル含有層12が押圧されると、その中のマイクロカプセルから消色成分又は透明消色化成分が放出され、この消色成分又は透明消色化成分が基材11に浸透し、さらに有色粘着剤層23に到達し、有色粘着剤層23が消色化されて、透明又は不透明となる。また、基材11が不透明である場合は、この透明消色化成分が基材11に浸透し、基材11が透明又は半透明となる。したがって、隠蔽ラベル401全体又はその一部の構造を情報媒体から取り除かなくても、隠蔽ラベル401を介して、それまで隠蔽されていた情報を取得できるようになる。
本発明の隠蔽ラベルは、図1〜図5に示すものに限定されず、例えば、本発明の効果を損なわない範囲内において、図1〜図5に示すものにおいて一部の構成が変更、削除又は追加されたものであってもよい。
例えば、ここまでは隠蔽ラベルとして、基材、粘着剤層、マイクロカプセル含有層及び有色層を備えたものや、これらの粘着剤層及びマイクロカプセル含有層に代えてマイクロカプセル含有粘着剤層を備えたもの、これらの粘着剤層及び有色層に代えて有色粘着剤層を備えたものについて説明した。本発明の隠蔽ラベルは、これらの層のいずれにも該当しない、他の層を備えてなるものでもよく、前記他の層の配位位置は、その目的に応じて任意に選択できる。
ただし、本発明の効果がより顕著に得られる点から、本発明の隠蔽ラベルは、前記他の層を備えていないものが好ましい。
<<隠蔽ラベル用シート及び隠蔽ラベルの製造方法>>
本発明の隠蔽ラベル用シート及び隠蔽ラベルは、これを構成する各層を、適した配置位置となるように積層することで、製造できる。
例えば、図1に示す隠蔽ラベル用シート10は、有色層15、基材11及びマイクロカプセル含有層12を、この順に、これらの厚さ方向において積層することで、製造できる。さらに、図1に示す隠蔽ラベル101は、有色層15、基材11、マイクロカプセル含有層12及び粘着剤層13を、この順に、これらの厚さ方向において積層することで、製造できる。
前記マイクロカプセル含有層は、公知の方法により形成できる。例えば、芯物質となる前記消色成分又は前記透明消色化成分の存在下で、膜形成成分により外殻となる膜を形成することで、これら芯物質を内包するマイクロカプセルを作製し、このようなマイクロカプセルを含有する分散液等の、マイクロカプセル含有組成物を目的とする箇所に塗工して、乾燥させることで、前記マイクロカプセル含有層を形成できる。
消色成分又は透明消色化成分を内包するマイクロカプセルは、例えば、化学的方法、物理化学的方法、又は物理的及び機械的方法等により作製できる。
マイクロカプセルの作製方法のうち、前記化学的方法としては、例えば、界面重合法、in situ重合法、液中硬化被膜法等により、膜形成成分を作製し、カプセル化する方法が挙げられる。
前記界面重合法としては、例えば、多塩基酸ハライドとポリオールとを界面重合させてポリエステルからなる膜を形成する方法、多塩基酸ハライドとポリアミンとを界面重合させてポリアミドからなる膜を形成する方法、ポリイソシアネートとポリオールとを界面重合させて、ポリウレタンからなる膜を形成する方法、ポリイソシアネートとポリアミンとを界面重合させて、ポリウレアからなる膜を形成する方法等が挙げられる。
前記in situ重合法としては、例えば、メラミン及び尿素から選ばれる1種とホルマリン又はこれらの初期重縮合物と、スチレン無水マレイン酸共重合体の部分加水分解物との共重合体からなる膜を形成する方法、スチレンとジビニルベンゼンとを共重合させてポリスチレン共重合体からなる膜を形成する方法、メチルメタクリレートとn−ブチルメタクリレートとを共重合させてポリメタクリレート共重合体からなる膜を形成する方法等が挙げられる。
前記液中硬化被膜法としては、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール、エポキシ樹脂又はアルギン酸ソーダ等を液中で硬化させる方法等が挙げられる。
マイクロカプセルの作製方法のうち、物理化学的方法としては、例えば、単純コアセルベーション法;複合コアセルベーション法;pHコントロール法;非溶媒添加法等の水溶液からの相分離法や、有機溶媒からの相分離法等のコアセルベーション法等が挙げられる。これら物理化学的方法で用いる前記膜形成成分としては、例えば、ゼラチン、セルロース、ゼラチン−アラビアゴム等が挙げられる。
また、物理化学的方法としては、例えば、ポリスチレン等を用いる界面沈降法等も挙げられる。
マイクロカプセル化の方法のうち物理的及び機械的方法としては、例えば、スプレードライング法、気中懸濁被膜法、真空蒸着被膜法、静電的合体法、融解分散冷却法、無機質壁カプセル化法等が挙げられる。これら物理的及び機械的方法で用いる前記膜形成成分としては、例えば、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。
前記マイクロカプセル含有層の厚さは、例えば、マイクロカプセル含有組成物の塗工量や、塗工に用いるマイクロカプセル含有組成物のマイクロカプセルの含有量等を調節することで、調節できる。
前記粘着剤層は、公知の方法により形成できる。例えば、粘着性樹脂等の粘着成分を含有する粘着剤組成物を用い、これを目的とする箇所に塗工して、乾燥させることで、粘着剤層を形成できる。
粘着剤層の厚さは、例えば、粘着剤組成物の塗工量や、塗工に用いる粘着剤組成物の粘着成分の含有量等を調節することで、調節できる。
前記有色層は、公知の方法により形成でき、例えば、含有成分が異なる点以外は、前記粘着剤層の場合と同じ方法で形成できる。すなわち、例えば、有色成分が発色している状態のロイコ色素である場合には、ロイコ色素及び顕色剤を含有する有色組成物を用い、これを目的とする箇所に塗工して、乾燥させることで、有色層を形成できる。
有色層の厚さは、例えば、有色組成物の塗工量や、塗工に用いる有色組成物の有色成分の含有量等を調節することで、調節できる。
マイクロカプセル含有粘着剤層は、例えば、前記粘着剤組成物と、前記マイクロカプセル含有組成物と、を混合して、粘着成分及びマイクロカプセルをともに含有するマイクロカプセル含有粘着剤組成物を用い、これを目的とする箇所に塗工して、乾燥させることで形成できる。
マイクロカプセル含有粘着剤層の厚さは、例えば、マイクロカプセル含有粘着剤組成物の塗工量や、塗工に用いるマイクロカプセル含有粘着剤組成物のマイクロカプセル又は粘着成分の含有量等を調節することで、調節できる。
有色粘着剤層は、例えば、前記粘着成分及び有色成分を含有する有色粘着剤組成物を用い、これを目的とする箇所に塗工して、乾燥させることで形成できる。
有色粘着剤層の厚さは、例えば、有色粘着剤組成物の塗工量や、塗工に用いる有色粘着剤組成物の粘着成分又は有色成分の含有量等を調節することで、調節できる。
このように、基材以外の各層は、ここまでに説明した層に限らず、いずれも、その層の構成に必要な成分を含有する各種組成物を用い、これを目的とする箇所に塗工して、乾燥させることで形成でき、各層の厚さは、前記組成物の塗工量や、塗工に用いる前記組成物の含有成分の含有量等を調節することで、調節できる。
また、基材以外の各層は、積層すべき箇所に前記組成物を塗工して、乾燥させることで、直接形成してもよいし、例えば、剥離フィルムの剥離処理面に前記組成物を塗工して、乾燥させることで、あらかじめ形成しておいた層を、積層すべき箇所に貼り合わせて転写することで、形成してもよい。
<<隠蔽ラベル用シート及び隠蔽ラベルの使用方法>>
本発明の隠蔽ラベル用シートは、隠蔽ラベルの作製に利用できる。
本発明の隠蔽ラベルは、隠蔽情報媒体の作製、及び作製した隠蔽情報媒体からの隠蔽情報の取得に利用できる。
すなわち、隠蔽すべき情報が記録された情報媒体の、前記情報が記録されている領域に、本発明の隠蔽ラベルをその粘着剤層により貼付して、前記情報を隠蔽することにより、隠蔽情報媒体を作製できる。情報の記録には、特殊な方法は不要であり、公知の汎用性のある方法を採用できる。
一方、作製された隠蔽情報媒体に対しては、隠蔽ラベルを押圧して、有色層を消色化することで、隠蔽ラベル全体又はその一部の構造を情報媒体から取り除かなくても、隠蔽ラベルを介して、隠蔽されていた情報を取得できる。
このように、本発明の隠蔽ラベルを用いることにより、情報の記録方法には制約がなくなり、隠蔽情報媒体を安価に製造でき、汎用性が高い。また、従来の隠蔽ラベルとは異なり、隠蔽ラベルを取り除く操作が不要となり、取り扱いが容易となる。さらに、隠蔽ラベルを取り除くときに不具合が生じて、隠蔽ラベルの一部が破れて情報媒体上に存存してしまうことにより、秘匿情報の取得が困難になることもない。
本発明は、隠蔽葉書等をはじめとする、媒体上の情報が隠蔽されている隠蔽情報媒体からの、隠蔽情報の取得に利用可能である。
10,20・・・隠蔽ラベル用シート、101,201,301,401・・・隠蔽ラベル、901・・・隠蔽情報媒体、9・・・情報媒体、90・・・情報、11・・・基材、12・・・マイクロカプセル含有層、13・・・粘着剤層、14・・・マイクロカプセル含有粘着剤層、15・・・有色層、23・・・有色粘着剤層。

Claims (3)

  1. 透過性基材と、マイクロカプセルを含有するマイクロカプセル含有層と、有色層と、を備えてなり、
    前記透過性基材が、前記マイクロカプセル含有層と前記有色層との間に配置され、
    前記マイクロカプセルが、前記有色層を消色化するための透明消色成分を内包し、
    前記透過性基材の、JIS P 8117に準拠して測定された透気度が1250秒以下であり、
    前記透明消色化成分が1−ブトキシ−2−プロパノール、ジアセトンアルコール、N−メチルピロリドン、アセトフェノン又はイソホロンである、隠蔽ラベル用シート。
  2. 請求項1に記載の隠蔽ラベル用シートにおいて、
    前記マイクロカプセル含有層側又は前記有色層側に粘着剤層を備えてなる、隠蔽ラベル。
  3. 請求項1に記載の隠蔽ラベル用シートにおいて、
    前記マイクロカプセル含有層又は前記有色層が粘着剤を含有する、隠蔽ラベル。
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