JPH048582A - 多層情報記録紙 - Google Patents

多層情報記録紙

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JPH048582A
JPH048582A JP2267161A JP26716190A JPH048582A JP H048582 A JPH048582 A JP H048582A JP 2267161 A JP2267161 A JP 2267161A JP 26716190 A JP26716190 A JP 26716190A JP H048582 A JPH048582 A JP H048582A
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Akio Hayashi
昭男 林
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 口産業上の利用分野〕 本発明は多層情報記録紙に関する。
〔従来の技術〕
現在、電話料金、生命保険料、税金等の支払通知書とし
ては、私製葉書の裏面に所定様式の記入欄を予約印刷し
ておき、該欄に支払者個人のブタを印字したものがある
。この種の通知書は、各個人にのみ伝達すべきデータが
他人の目に容易に触れることから、個人のプライバシー
を侵害するという欠点がある。
そこで、銀行や証券会社等では、フオーム印刷済用紙に
個人データを印字後これを二つ折り又は三つ折りとし、
この用紙の3辺を糊付けして封書状にしたものを各個人
に発送している。この場合、個人のプライバシーは保護
されるものの、通知書は封書扱いとなり経費が嵩む。
他の従来技術として、2層又は3層から成る多層葉書が
知られている。
多層葉書の製法の一つに特殊印刷用紙を使用する方法が
ある。該特殊印刷用紙は、抄紙段階において、用紙の主
原料である合成パルプの中に、ポリエチレンや、エチレ
ンと酢酸ビニルや塩化ヒニル等との共重合体を混入して
作成される。これらの樹脂は用紙の加熱に伴いその表面
に溶出して該表面に粘着性を賦与するという性質を有す
る。
しかしながら、上記特殊印刷用紙は以下の欠°点を有す
る。すなわち、特殊印刷用紙は、熱圧着温度が高いため
印字されたデータを見るため熱圧着された面を剥離する
と、一方の面の印刷インキが溶融して他面に付着し、外
観を著しく損い醜いという欠点を有する。また、印字を
行うリボンプリンターやレーザープリンターに使用され
るトナーは、印刷インキの如く印字される用紙への浸透
作用が少なく単に用紙に圧着されるに過ぎず、加えて、
トナーの溶融温度は100℃以下であって印刷用紙の熱
圧着温度である180℃よりも低い。
従って、折り畳まれた印刷用紙を熱圧着する時、用紙上
に印字された印字部分が溶融して対向面に転写され、甚
しい場合には判読不能になるという欠点も有する。
上記欠点を解決する多層葉書の製造方法として、特願平
1−184195号に、印刷面に保護膜形成溶液を塗布
する工程を含む方法が記載されている。該方法において
は、印刷面に保護膜形成溶液を塗布して保護膜を形成し
た後、印刷面を合わせ、これを加熱することにより、該
保護膜から粘着性付与成分を溶出させ、これを押圧する
ことにより印刷面を密着する。
また、両面に接着剤層が形成された透明フィルム(感熱
接着複合フィルム又は粘着フィルム等)を印刷面間に介
装して熱圧着又は圧着することからなる多層葉書の製造
方法も知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記方法により製造される多層葉書にお
いても、完全なプライバシーの保護は図れない。即ち、
上記の熱圧着された多層葉書等の多層印刷物は、発送元
に於いて熱圧着(粘着フィルムに於いては単に圧着)さ
れた後、当人に届いた時、初めて披見する事ができると
いう利点を有する様に見えるが、該多層印刷物は、−旦
披見した後、再び加熱加圧すれば再密着することが容易
である。このことは、発送されてから本人の手元に届く
までに、第三者に披見され再び熱圧着されても、その事
実を認知する方法がないということであり、完全なプラ
イバシーの保護にはならないということを意味する。
本発明は、上記従来の多層葉書等の多層印刷物、又は手
書き、プリンター等で記載し、熱圧着してなるもの(以
下、両者を含tて多層情報記録紙という)において、完
全なプライバシーの保護を図ること、即ち1回でも披見
されれば、その事実が直ちに明示される多層情報記録紙
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、情報(広告絵柄及び銀行、生保その他のフオ
ーム印刷によるデータ)が記録された基紙(以下、基紙
と記す)を情報記録面が内側となるように剥離可能に接
着してなる多層情報記録紙において、情報記録面の少な
くとも一部に、外気との接触又は露光により不可逆的に
変色する物質(以下、変色物質と記す)を担持させてな
ることを特徴とする多層情報記録紙に関する。
変色物質の変色の態様としては、空気中に露出されて酸
化すること等により、或いは太陽光、蛍光灯に曝されて
化学変化を起こすことにより生じる、発色、色変化、脱
色等が考えられる。
変色物質は、単独で変色しつる物質でも、各成分同士が
反応することにより変色する組成物であってもよく、変
色に要する時間が、第三者が中味を把握しうる時間より
充分に短く、且つ本人が剥離した際の変色であることが
明白である程度に長いものである。
光により変色する変色物質としては、例えば光によりラ
ジカルを発生しつる物質、ラジカル反応により色素とな
りうる物質及び所望により適当なラジカル抑制剤(安定
剤)を含む組成物が挙げられる。
ラジカル反応により色素となりうる物質の例としては、
ロイコクリスタルバイオレット、p。
p 、p −)リアミノトリフェニルメタン、1゜2−
ジアニリノエチレン、アニリン、2,5−ジクロロアニ
リン、ナフチルアミン、0−クロロアニリン等が挙げら
れる。
光によりラジカルを発生しつる物質の例としては四塩化
炭素、四臭化炭素、ヨードホルム等が挙げられる。
変色物質の担持は、多層情報記録紙の構成等により異な
るが、基紙間を保護膜、透明フィルム等の自己接着層に
より接着してなる多層情報記録紙においては、例えば変
色物質又はそのマイクロカプセルを基紙又は自己接着層
に担持させることにより行われる。基紙又は自己接着層
への担持は、例えば該変色物質又はマイクロカプセルの
基紙又は自己接着層への塗布、自己接着層材料中への分
散、自己接着層に用いる接着剤中への分散等により行わ
れる。また、変色物質のマイクロカプセルが塗布された
シート片を別に製造しておき、基紙の圧着前に介装する
方法を用いてもよい。
担持箇所は、全面でも、一部でも良く、一部に担持する
場合は、少なくとも披見する際に剥離せざるを得ない箇
所に担持するのが好ましく、例えば紙面の周端部全周ま
たは周端に沿って適当な間隔を開けた位置に行うのが好
ましい。
担持量は、情報記録面に悪影響を及ぼさず、且つ変色が
確認しうる量である。例えば、0.5〜10g/m’で
ありうる。
担持は、変色物質の種類に依存して、情報記録面の密着
前に光、酸素等に露呈されない方法で行われる。例えば
、光により変色する変色物質の場合には、変色物質を紫
外線、可視光等の透過が防止された材料よりなる壁材を
用いたマイクロカプセルを使用する方法、塗布等の工程
を暗所にて行う方法等があるが、光によりラジカルを発
生しつる物質とラジカル反応により色素となりつる物質
を別々にマイクロカプセル化し、得られたマイクロカプ
セルを混合したものを塗布、分散等する方法が好ましい
本発明の多層情報記録紙は、二つ折り若しくは三つ折り
にして加熱圧着したもの、又は複数枚重ねて加熱圧着し
たもののいずれにも適用しうる。
本発明の多層情報記録紙においては、第三者により剥離
されて披見された場合に変色が生じる旨を、該情報記録
紙の剥離前にも確認しうる位置に記載しておくこと等に
より、該情報記録紙の変色機能を知らない者にも秘密が
保持されているか否かを知らしめることが可能である。
以下、多層情報記録紙の製造方法に応じて、変色物質の
担持方法について詳説する。
基紙に透明フィルムを介装する多層葉書の製造方法とし
ては、両面に接着剤層を形成した透明フィルムを介装し
て圧着する方法と、透明フィルム介装時に接着剤を塗布
して圧着する方法がある。
前者の方法においては、接着剤層形成の際、接着剤層形
成溶液中に変色物質、その組成物又はそれらのマイクロ
カプセルを分散させ、これを塗布し乾燥することにより
、変色物質を担持しつる。また、後者の場合は、フィル
ムの接着を前記変色物質等を分散させた接着剤を用いて
行うことにより、変色物質を担持しうる。また、透明フ
ィルム接着前の印刷面上又は透明フィルム上に変色物質
等を塗布する方法もある。また、印刷インキ、又は透明
印刷インキ中に変色物質又はそのマイクロカプセルを担
持させる方法もある。
ここで、透明印刷インキとは、通常0.P−ニス(オー
バープリントニス)とよばれるものを言う。
該透明印刷インキを印刷する場合、必ずしも全面に施す
必要はなく、情報記録面の判読に障害とならないよう一
部分に印刷することができる。また、文字、記号等を形
成するように印刷されてもよい。
接着剤層は、剥離性を有する接着剤材料として知られて
いる材料により形成することができ、例えばゴムラテッ
クス、水溶性接着剤、湿潤剤等からなる接着剤溶液を透
明フィルムに塗布し、乾燥し、その後剥離剤を塗布する
ことにより形成することができる。
マイクロカプセル化は、慣用の方法、例えば液中乾燥法
、コアセルベーション法、界面重合法、融解分散冷却法
等により行うことができる。
マイクロカプセルの壁材としては、加熱又は加圧により
溶融しつる物質、例えばワックス、固体パラフィン、蜜
ロウ等、又は抑圧により破損しつる物質、例えばナイロ
ン、ゼラチン、エチルセルロースが使用されうる。
マイクロカプセルのサイズ、壁材の厚さは、壁材の種類
等により異なるが、熱圧着時又は剥離時にマイクロカプ
セルが溶融または破損して、被覆された変色物質が放出
しつるように、且つ塗布等の処理に充分耐えうるように
適宜選択される。好ましくは、厚さが0.1μm〜5μ
mで、外径が1μm〜100μmである。
さらに、透明フィルムを用いる方法として、順に、感熱
接着性フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム
(通常ペットフィルムとよばれる)、擬似接着層、感熱
接着性フィルムを積層してなる透明フィルl、を用いる
方法がある。該フィルムを基紙の情報記録面に介装し、
熱圧着すると、接着される2面の情報記録面の紙に、透
明フィルムの最上層及び最下層の感熱接着性フィルムが
各々接着される。該透明フィルムは、擬似接着層とポリ
エチレンテレフタレートフィルムとの間で容易に剥離さ
れるので、該部分において多層情報記録紙が剥離され、
情報記録面が透明な擬似接着層及びポリエチレンテレフ
タレートフィルムを通して判読可能になるとともに、光
又は酸素が作用し、担持された変色物質が変色する。
感熱接着性フィルムとしては、EVA (エチレン酢酸
ビニル共重合体)にホットメルト剤を混入したものを用
いつる。
擬似接着層としては、ポリエチレンにFAA(エチレン
アクリル酸共重合体)をブレンドしたものを用いつる。
変色物質は、例えばマイクロカプセル化して上記透明イ
ンキ中に分散され、感熱接着性フィルムの表裏面のいず
れかに印刷するか、或いは該フィルム中に混入しておく
上記感熱接着性フィルムを含む透明フィルムの製造方法
は、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に上記擬似
接着層を形成し、この両面に感熱接着フィルムを溶融し
た状態で塗布することを含む。
C保護膜形成溶液を塗布する方法 基紙に保護膜形成溶液を塗布する方法においては、保護
膜形成溶液中に、変色物質又はそのマイクロカプセルを
分散させる方法、及び基紙又は形成された保護膜に変色
物質、その組成物又はそれらを含むマイクロカプセルを
含む配合物を塗布する方法がある。塗布する方法として
は、透明フィルムを介装する方法に於いて述べたように
、マイクロカプセルを担持させた透明或いは着色インキ
を用いて印刷すれば良い。
マイクロカプセルとしては、透明フィルムを介装する方
法で使用したものと同様のものを使用しうる。
保護膜形成溶液としては、共重合体よりなる粘着付与成
分及び保護膜形成樹脂成分を揮発性液状油脂に溶解し、
これに変色物質又はそのマイクロカプセル、剥離性の良
い充填剤及び所望により増粘剤を分散させたものを使用
することができる。
保護膜形成溶液は、適当な降伏値を示す程に腰が強くな
ければならない反面、紙ムケを起す程度に粘度が高くて
はならない。しかも、色が薄く、乾燥し易いものが好ま
しい。また、上記保護膜は、熱圧を加えて印刷面及び印
字面に変化を生じるようなものであってはならない。
粘着性付与成分としては、溶出温度が印刷インキ等の溶
融温度よりも低い成分、例えば、エチレンと酢酸ビニル
若しくは塩化ビニル等との共重合体、又はエチレンとア
クリル系千ツマ−との共重合体等が使用される。粘着性
付与成分の保護膜形成溶液中の含有量は、好ましくは0
.2〜3%である。
保護膜形成樹脂成分としては、天然樹脂又(ま水溶性若
しくは油溶性樹脂が使用される。該樹■旨成分の保護膜
形成溶液中の含有量は、好ましく(ま0.5〜5%であ
る。揮発性液状油脂として(よ、キリ油やアマニ油等が
使用されつる。MU離性の良し)充填剤としては、ろう
、液体ノくラフイン、高純度の5iO7微粉末等の無機
ケイ素化合物及びポ1ツメチルシロキサン等の有機ケイ
素化合物力(使用されつる。該充填剤の保護膜形成溶液
中の含有量(ま、女子ましくは0.1〜2%である。
加熱は、−船釣にはプレートヒーター、伊1え)エニク
ロム線を密封したプレートヒーター(こより行うことが
できる。しかしながら、5.6μm乃至L 000μm
の電磁波を放出する遠赤外線ヒーターにより行うことも
できる。この波長域の電磁波は熱作用を有し、熱線とも
呼ばれてし)る。熱線を印刷用紙に照射した場合、熱線
は用紙をよく透過し該用紙に塗布されている保護膜によ
って吸収されるという性質がある。そのため、熱線の吸
収(こより保護膜を構成する物質粒子の熱運動力(誘起
され、それにより生じた摩擦熱により保護膜中の重合体
または共重合体成分は均一に溶融し、溶融した重合体ま
たは共重合体成分の粘着層を保護膜の表面に形成するに
到る。
該保護膜は、情報記録面全面に形成されてし)でも、一
部、例えば周端部等に形成されてし)でも良い。
なお、前記保護膜を形成する方法におし)で、印刷は、
保護膜形成前に基紙に行っても、保護膜形成後に保護膜
上に行っても良い。
D、抄紙段階で粘着性付与物質を混入する方法抄紙段階
で用紙の主原料中に粘着性付与物質を混入する方法にお
いては、情報記録面に変色物質、その組成物又はそれら
を含むマイクロカプセルを含む配合物を塗布する方法が
ある。マイクロカプセルとしては、透明フィルムを使用
する方法(こおいて使用されるものと同様のものを使用
することができる。塗布方法としては、フィルム及び保
護膜を形成する場合に用いたと同じ透明成し)は着色イ
ンキを同じ手法で使用することができろ。
2、熱又は圧力により変色する物質を担持した多層情報
記録紙 さらに、本発明において、前記の目的を達成するた杓に
、接着後の多層情報記録紙の少なくとも一部に、熱又は
圧力により変色する物質を担持させる方法が案出され、
これにより、多層情報記録紙が製作過程で熱圧着又は圧
着された後、送付先に到達するまでの間に剥離されて披
見され、再度熱圧着された事実を認識しうろことが見比
された。
従って、本発明は、情報が記録された基紙を情報記録面
が内側となるように剥離可能に接着してなる多層情報記
録紙において、接着後の基紙外面の少なくとも一部に、
熱又は圧力により変色する物質(以下、感熱又は感圧物
質と記す)を担持させてなることを特徴とする多層情報
記録紙にも関する。
少なくとも一部とは、剥離後、再び接着するために熱圧
着又は圧着する部分の少なくとも一部をいう。
感熱又は感圧物質は、熱又は圧力により容易に肉眼で認
めることができる変色、即ち発色、色変化又は脱色が起
こり、その変色が不可逆的である物質であり、単独で変
色する物質の他、2種類の物質が加熱又は抑圧過程を経
ることにより接触して変色するような物質の組み合わせ
であることもできる。
2種類の物質の組み合わせとしては、例えば電子供与体
のロイコ染料と電子受容体の顕色剤の組み合わせがある
。これらロイコ染料と顕色剤をそれぞれ、別々にマイク
ロカプセル化しておき、それらを混ぜ合わせて加熱圧着
又は押圧した基紙のり(面の一部に担持させておくと、
再度、加熱圧着又は押圧する際にこれらのマイクロカプ
セルが破壊され、ロイコ染料と顕色剤が接触し、反応し
て発色する。これにより過去において披見の事実があっ
たことを確認できる。また、ロイコ染料及び顕色剤は通
常、常温で固体であるため、これをマトリックス材中に
分散したものを担持させた場合、これらは接触せず、加
熱溶融して初約で接触して発色する。従って、この方法
によっても披見の事実を確認することができる。
ロイコ染料としては、トリフェニルメタン系、フルオラ
ン系、ローダミンラクタム系などのものがあり、例とし
てクリスタルバイオレットラクトン、3−ジエチルアミ
ン−6−メチル−7−アニリノフルオラン及びそれらの
誘導体類などが挙げられる。一方、顕色剤としてはフェ
ノール系化合物、例えばビスフェノール類、アルキルフ
ェノール類、ノボラック系フェノール樹脂類や芳香族カ
ルボン酸の誘導体及びその金属塩、ヒドロキシ安息香酸
エステル、活性白土類など種々のものがある。
マイクロカプセルは、前記と同様の方法により製造する
ことができる。
感熱又は感圧物質又はそのマイクロカプセルの担持は、
例えば前記のように、感熱又は感圧物質又はそのマイク
ロカプセルを印刷インキに分散させ、印刷する方法によ
り行うことができる。
マトリックス材としてはゼラチン、デンプン、カゼイン
、ポリアクリルアミド、スチレン−無水マレイン酸共重
合体、ポリアクリル酸、スチレン−ブタジェンゴム、ポ
リビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース等ヲ用いることができる。
〔作 用〕
本発明の外気との接触又は露光により変色する物質を担
持した多層情報記録紙においては、剥離時に外気又は光
により変色物質が変色する。また、上記変色物質のマイ
クロカプセルを用いる方法においては、製造段階の圧着
時に、又は剥離時に、マイクロカプセルが破壊され、変
色物質が放出され、その後外気又は光に曝された時に変
色する。
本発明の熱又は圧力により変色する物質を担持した多層
情報記録紙においては、製造工程で圧着された後に該物
質を担持させるため、その後再圧着した時に熱又は圧力
により該物質が変色する。
〔実施例コ 実施例1 芯物質となるクリスタルバイオレット9gを10%アラ
ビアゴム水溶液30gに分散させた液にゼラチンの10
%水溶液を30g加えて、よく混合した。この混合液に
10%酢酸5dを加えた後、40℃の温水を120d滴
下してコアセルベートを発生させた。この操作で発生し
たコアセルベート滴はクリスタルバイオレットを包み込
むように分散していることが観察された。これを5℃に
攪拌しながら急冷し、30%ホルマリン1証を加えて壁
材を硬化させた。次に10%Na叶を添加して水溶液を
pH9に保ったままで温度を1分間に1℃ずつ50℃ま
で上げ、30分間その状態にしたままで硬化反応を完結
させた。このマイクロカプセル化した懸濁液を濾過によ
り回収し、30℃、10mmHgの減圧下で乾燥を行い
、カプセル化クリスタルバイオレットを得た。
次にヨードホルム12gを10%アラビアゴム水溶液5
0gに分散させた液に先はどと同様、ゼラチンの10%
水溶液50gを加えて混合した。
この混合液に40℃の温水を200−加えて、10%酢
酸を滴下してコアセルベートを発生させた。これを5℃
に攪拌下で急冷し30%ホルマリン1.5mlを加えて
壁材を硬化させた。これを濾過してインプロパツール5
0gに分散し、再び濾過して風乾し、カプセル化ヨード
ホルムを得た。
これにより得られたカプセル化クリスタルバイオレット
及びカプセル化ヨードホルムを保護膜形成溶液中に分散
し、得られた保護膜形成溶液を印刷された多層葉書の基
紙の片面に塗布し、乾燥することにより、保護膜を形成
した。これを二つ折りにして保護膜形成溶液塗布面を重
ね、熱圧着して、多層葉書を製造した。
得られた多層葉書を剥離したところ、発色が認められた
。また、印刷された文字図柄等のインキの他面への付着
は認められなかった。
実施例2 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに
、ポリエチレンにFAA (エチレンアクリル酸共重合
体)をブレンドしてなる擬似接着層を、20μmの厚さ
で形成した。得られたフィルムの両面に、厚さ18μm
のEVAにホットメルト剤を混入した材料よりなる感熱
接着フィルムを溶融状態で塗布した。得られたフィルム
に、上記実施例1で製造されたカプセル化クリスタルバ
イオレット及びカプセル化ヨードホルムを分散した透明
インキを印刷することにより透明フィルムを製造した。
上記で得られた透明フィルムを二つ折りにした多層葉書
用紙に介装し、熱圧着することにより、多層葉書を製造
した。
得られた多層葉書を剥離したところ、発色が認められた
。−また、印刷された文字図柄等のインキの他面への付
着は認められなかった。
実施例3 3−エチル了ミノ−6−メチル−7−アニリツフルオラ
ン7gを10%アラビアゴム水溶液30gに分散させた
液にゼラチンの10%水溶液を30g加えて、よく混合
した。この混合液に10%酢酸5ml!を加えた後、4
0℃の温水を120−滴下してコアセルベートを発生さ
せた。この操作で発生したコアセルベート滴は3−エチ
ルアミノ6−メチル−7−アニリノフルオランを包み込
むように分散していることが観察された。これを5℃に
攪拌しながら急冷し、30%ホルマリン1−を加えて壁
材を硬化させた。次に10%NaOHを添加して水溶液
をpH9に保ったままで温度を1分間に1℃ずつ50℃
まで上げ、30分間その状態にしたままで硬化反応を完
結させた。このマイクロカプセル化した懸濁液を濾過に
より回収し、30℃、10mmHgの減圧下で乾燥を行
い、カプセル化ロイコ染料を得た。
次にビスフェノールA9gを10%アラビアゴム水溶液
50gに分散させた液に先程と同様、ゼラチンの10%
水溶液50gを加えて混合した。
この混合液に40℃の温水を20M加えて、10%酢酸
を滴下してコアセルベートを発生させた。これを5℃に
攪拌下で急冷し30%ホルマリンIrrti!を加えて
壁材を硬化させた。これを濾過してイソプロパツール5
0gに分散し、再び濾過して風乾し、カプセル化ビスフ
ェノールAを得た。
これにより得られたカプセル化ロイコ染料及びカプセル
化ビスフェノールへを透明インキ中に分散し、これを、
加熱圧着して製造された多層情報記録紙の外面の一部に
印刷した。
得られた多層葉書を剥離し、再び熱圧着したところ、多
層情報記録紙外面の前記透明インキ印刷部分に発色が認
められた。
〔発明の効果〕
本発明の多層情報記録紙は、情報記録面の少なくとも一
部に、外気との接触又は露光により不可逆的に変色する
物質が担持されており、受取人が開く前に開封された場
合には発色するた約、又は剥離後に再度熱圧着すると変
色する物質が外面に担持されており、受取人に届く前に
開かれて再び接着された場合には発色するため、受取人
の手元に届くまでの間に第三者が開いて中を見た事実を
知ることができ、これにより、そのような行為を防止す
ることができ、プライバシーの保護を図ることができる

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)情報が記録された基紙を情報記録面が内側となる
    ように剥離可能に接着してなる多層情報記録紙において
    、情報記録面の少なくとも一部に、外気との接触又は露
    光により不可逆的に変色する物質を担持させてなること
    を特徴とする多層情報記録紙。
  2. (2)情報が記録された基紙を情報記録面が内側となる
    ように剥離可能に接着してなる多層情報記録紙において
    、接着後の基紙外面の少なくとも一部に、熱又は圧力に
    より変色する物質を担持させてなることを特徴とする多
    層情報記録紙。
JP2267161A 1990-04-26 1990-10-04 多層情報記録紙 Pending JPH048582A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2267161A JPH048582A (ja) 1990-04-26 1990-10-04 多層情報記録紙

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11107890 1990-04-26
JP2-111078 1990-04-26
JP2267161A JPH048582A (ja) 1990-04-26 1990-10-04 多層情報記録紙

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH048582A true JPH048582A (ja) 1992-01-13

Family

ID=26450564

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