JP2017182019A - 隠蔽ラベル - Google Patents
隠蔽ラベル Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017182019A JP2017182019A JP2016073551A JP2016073551A JP2017182019A JP 2017182019 A JP2017182019 A JP 2017182019A JP 2016073551 A JP2016073551 A JP 2016073551A JP 2016073551 A JP2016073551 A JP 2016073551A JP 2017182019 A JP2017182019 A JP 2017182019A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- microcapsule
- information
- concealment
- sensitive adhesive
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【解決手段】紙製基材11と、粘着剤層13と、マイクロカプセルを含有するマイクロカプセル含有層12と、を備えてなり、マイクロカプセル含有層12が、紙製基材11と粘着剤層13との間に配置され、前記マイクロカプセルが、紙製基材11を透明化又は半透明化させるための透明化成分を内包する、隠蔽ラベル101。
【選択図】図1
Description
このような隠蔽情報媒体の一例としては、葉書の表面に、平常時には読み取りができないように個人情報が記録されてなる隠蔽葉書が挙げられる。
一方、特許文献2で開示されている隠蔽情報媒体では、隠蔽されている情報が摩擦熱等の熱によって消せる筆記具で形成されている場合には、隠蔽層の消色時にこの情報もともに消されてしまい、情報を取得できず、すなわち、情報の記録方法に制約があり、汎用性が低いという問題点があった。
また、本発明は、紙製基材と、粘着剤層と、マイクロカプセルを含有するマイクロカプセル含有層と、を備えてなり、前記紙製基材が、前記マイクロカプセル含有層と前記粘着剤層との間に配置され、前記マイクロカプセルが、前記紙製基材を透明化又は半透明化させるための透明化成分を内包する、隠蔽ラベルを提供する。
また、本発明は、紙製基材上に粘着剤層を備えてなり、前記粘着剤層がマイクロカプセルを含有し、前記マイクロカプセルが、前記紙製基材を透明化又は半透明化させるための透明化成分を内包する、隠蔽ラベルを提供する。
本発明の一実施形態に係る隠蔽ラベル(以下、「隠蔽ラベル(1)」と称することがある)は、紙製基材と、粘着剤層と、マイクロカプセルを含有するマイクロカプセル含有層と、を備えてなり、前記マイクロカプセル含有層が、前記紙製基材と前記粘着剤層との間に配置され、前記マイクロカプセルが、前記紙製基材を透明化又は半透明化させるための透明化成分を内包するものである。
図2は、情報媒体に本発明の隠蔽ラベルが貼付されて構成された隠蔽情報媒体の一実施形態を模式的に示す断面図である。なお、図2以降の図において、既に説明済みの図に示すものと同じ構成要素には、その説明済みの図の場合と同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
情報媒体9の好ましい構成材料としては、例えば、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、レジンコート紙、合成紙等の紙類;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリフェニレンスルファイド、ポリスルホン、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン、ポリイミド等の合成樹脂等が挙げられる。
なお、本明細書においては、情報媒体の場合に限らず、「複数層が互いに同一でも異なっていてもよい」とは、「すべての層が同一であってもよいし、すべての層が異なっていてもよく、一部の層のみが同一であってもよい」ことを意味し、さらに「複数層が互いに異なる」とは、「各層の構成材料及び厚さの少なくとも一方が互いに異なる」ことを意味する。
情報媒体9が複数層からなる場合には、各層の合計の厚さが、上記の好ましい情報媒体9の厚さとなるようにするとよい。
なお、本明細書において、「透明又は半透明である」とは、特に断りのない限り、隠蔽情報媒体における情報の隠蔽効果が発現しない程度の透明性を有することを意味し、例えば、JIS K 7136に準拠して測定された全光線透過率が35%以上であることを意味する。そして、「不透明である」とは、この条件を満たさないことを意味する。
前記粘着成分の接着強度は、目的に応じて適宜調節すればよく、粘着剤層13は、再剥離可能なものであってもよいし、再剥離不能で永久接着するものであってもよい。ここで、「再剥離」とは、接着対象面の状態を損ねることなく、剥離可能であることを意味する。
粘着剤層13は、情報90を取得するためには再剥離不能であっても何ら問題ないが、再剥離可能であれば、隠蔽ラベル101の情報媒体9への貼付をやり直すことが可能となり、取り扱い性が向上する。一方、粘着剤層13が再剥離不能であれば、例えば、隠蔽情報媒体901の移送中に、隠蔽ラベル101の目的外の剥離が高度に抑制される。
粘着剤層13が複数層からなる場合には、各層の合計の厚さが、上記の好ましい粘着剤層13の厚さとなるようにするとよい。
一方、紙製基材11は、後述する透明化成分の浸透により、透明又は半透明となるものである。このような、透明化成分の浸透性を有するために、紙製基材11は、例えば、JIS P 8117に準拠して測定された透気度が1250秒以下であることが好ましい。
紙製基材11が複数層からなる場合には、各層の合計の厚さが、上記の好ましい紙製基材11の厚さとなるようにするとよい。
前記マイクロカプセルは、外殻となる膜が透明化成分を包み込んだ構成を有することで透明化成分を内包しており、後述する公知の方法で形成できる。
なお、ここで示した含有量は一例であり、上述のような作用で有色層15が消色化される限りにおいて、例えば、マイクロカプセル含有層22の厚さや、その他の条件を考慮して、マイクロカプセルの前記含有量は、適宜調節することができる。
マイクロカプセル分散媒は、公知のものでよく、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、スチレン無水マレイン酸の加水分解物等が挙げられる。
なお、本明細書において「平均粒子径」とは、特に断りのない限り、コールターカウンターを用いる方法で測定された、体積累積分布の中央値D50を意味する。
また、透明化成分は、不揮発性であることが好ましく、沸点が250℃以上であることが好ましい。
なお、本明細書において、「常温」とは、特に冷やしたり、熱したりしない温度、すなわち平常の温度を意味し、例えば、15〜25℃の温度等が挙げられる。
マイクロカプセル含有層12が複数層からなる場合には、各層の合計の厚さが、上記の好ましいマイクロカプセル含有層12の厚さとなるようにするとよい。
本実施形態に係る隠蔽ラベルも、上述の隠蔽ラベル(1)と同様に、媒体上の情報を隠蔽するように、媒体上に貼付して、隠蔽情報媒体を構成するために用いるものであり、隠蔽ラベル(1)と同様の作用により、同様の効果を奏する。
ここに示す隠蔽ラベル102は、粘着剤層がマイクロカプセルを含有することで、粘着剤層として機能するだけでなく、マイクロカプセル含有層としても機能するものである点以外は、図1に示す隠蔽ラベル101と同じものである。
すなわち、隠蔽ラベル102は、紙製基材11と、マイクロカプセル含有粘着剤層14と、を備えてなる。換言すると、隠蔽ラベル102は、紙製基材11及びマイクロカプセル含有粘着剤層14が、これらの厚さ方向において積層されてなる。
マイクロカプセル含有粘着剤層14が複数層からなる場合には、各層の合計の厚さが、上記の好ましいマイクロカプセル含有粘着剤層14の厚さとなるようにするとよい。
本実施形態に係る隠蔽ラベルも、上述の隠蔽ラベル(1)と同様に、媒体上の情報を隠蔽するように、媒体上に貼付して、隠蔽情報媒体を構成するために用いるものであり、隠蔽ラベル(1)と同様の作用により、同様の効果を奏する。
ここに示す隠蔽ラベル301は、紙製基材11と、粘着剤層13と、マイクロカプセルを含有するマイクロカプセル含有層12と、を備えてなり、紙製基材11が、マイクロカプセル含有層12と粘着剤層13との間に配置されている。すなわち、隠蔽ラベル301は、マイクロカプセル含有層12、紙製基材11及び粘着剤層13が、この順に、これらの厚さ方向において積層されてなる。
隠蔽ラベル301を用いた場合、隠蔽ラベル101を用いた場合と同様の作用により、平常時には、情報媒体に記録されている情報は隠蔽され、隠蔽ラベル301を押圧し、マイクロカプセル含有層12が押圧された場合には、隠蔽ラベル301を介して、情報を取得できるようになる。
ただし、本発明の効果がより顕著に得られる点から、本発明の隠蔽ラベルは、前記他の層を備えていないものが好ましい。
本発明の隠蔽ラベルは、これを構成する各層を、適した配置位置となるように積層することで、製造できる。
例えば、図1に示す隠蔽ラベル101は、紙製基材11、マイクロカプセル含有層12及び粘着剤層13を、この順に、これらの厚さ方向において積層することで、製造できる。
また、例えば、図3に示す隠蔽ラベル102は、紙製基材11及びマイクロカプセル含有粘着剤層14を、これらの厚さ方向において積層することで、製造できる。
また、例えば、図4に示す隠蔽ラベル301は、マイクロカプセル含有層12、紙製基材11及び粘着剤層13を、この順に、これらの厚さ方向において積層することで、製造できる。
また、物理化学的方法としては、例えば、ポリスチレン等を用いる界面沈降法等も挙げられる。
粘着剤層の厚さは、例えば、粘着剤組成物の塗工量や、塗工に用いる粘着剤組成物の粘着成分の含有量等を調節することで、調節できる。
マイクロカプセル含有粘着剤層の厚さは、例えば、マイクロカプセル含有粘着剤組成物の塗工量や、塗工に用いるマイクロカプセル含有粘着剤組成物のマイクロカプセル又は粘着成分の含有量等を調節することで、調節できる。
本発明の隠蔽ラベルは、隠蔽情報媒体の作製、及び作製した隠蔽情報媒体からの隠蔽情報の取得に利用できる。
すなわち、隠蔽すべき情報が記録された情報媒体の、前記情報が記録されている領域に、本発明の隠蔽ラベルをその粘着剤層により貼付して、前記情報を隠蔽することにより、隠蔽情報媒体を作製できる。情報の記録には、特殊な方法は不要であり、公知の汎用性のある方法を採用できる。
一方、作製された隠蔽情報媒体に対しては、隠蔽ラベルを押圧して紙製基材を透明又は半透明とすることで、隠蔽ラベル全体又はその一部の構造を情報媒体から取り除かなくても、隠蔽ラベルを介して、隠蔽されていた情報を取得できる。
このように、本発明の隠蔽ラベルを用いることにより、情報の記録方法には制約がなくなり、隠蔽情報媒体を安価に製造でき、汎用性が高い。また、従来の隠蔽ラベルとは異なり、隠蔽ラベルを取り除く操作が不要となり、取り扱いが容易となる。さらに、隠蔽ラベルを取り除くときに不具合が生じて、隠蔽ラベルの一部が破れて情報媒体上に存存してしまうことにより、秘匿情報の取得が困難になることもない。
Claims (3)
- 紙製基材と、粘着剤層と、マイクロカプセルを含有するマイクロカプセル含有層と、を備えてなり、
前記マイクロカプセル含有層が、前記紙製基材と前記粘着剤層との間に配置され、
前記マイクロカプセルが、前記紙製基材を透明化又は半透明化させるための透明化成分を内包する、隠蔽ラベル。 - 紙製基材と、粘着剤層と、マイクロカプセルを含有するマイクロカプセル含有層と、を備えてなり、
前記紙製基材が、前記マイクロカプセル含有層と前記粘着剤層との間に配置され、
前記マイクロカプセルが、前記紙製基材を透明化又は半透明化させるための透明化成分を内包する、隠蔽ラベル。 - 紙製基材上に粘着剤層を備えてなり、
前記粘着剤層がマイクロカプセルを含有し、
前記マイクロカプセルが、前記紙製基材を透明化又は半透明化させるための透明化成分を内包する、隠蔽ラベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016073551A JP2017182019A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 隠蔽ラベル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016073551A JP2017182019A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 隠蔽ラベル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017182019A true JP2017182019A (ja) | 2017-10-05 |
Family
ID=60006115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016073551A Pending JP2017182019A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 隠蔽ラベル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017182019A (ja) |
-
2016
- 2016-03-31 JP JP2016073551A patent/JP2017182019A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4900790B2 (ja) | 識別媒体、物品、識別装置および識別媒体の識別方法 | |
EP3237556B1 (en) | Microparticles and apparatus for smart ink production | |
JP5464028B2 (ja) | 偽変造防止用icラベル | |
KR20180061184A (ko) | 위조 방지 구조체 | |
KR102414809B1 (ko) | 전사박, 시큐리티 적층체, 및 시큐리티 적층체의 제조 방법 | |
JP6203818B2 (ja) | オープンタイプのビーズ製造方式を利用した印刷反射シート | |
JP2017182019A (ja) | 隠蔽ラベル | |
JP6702774B2 (ja) | 隠蔽ラベル | |
JP2017182025A (ja) | 隠蔽ラベル | |
JP6702791B2 (ja) | 隠蔽ラベル用シート及び隠蔽ラベル | |
RU2447116C2 (ru) | Способ получения слоистого материала для этикеток | |
JP2017196880A (ja) | 隠蔽情報基材 | |
KR102483845B1 (ko) | 핫스탬핑 박, 핫스탬핑 박의 제조 방법, 및 적층 광학 장식체를 구비한 인쇄체 | |
EP0717389A1 (fr) | Dispositif inviolable d'identification | |
CN102272811B (zh) | 安全元件,特别是具有操控验证的安全元件 | |
JPH0548215Y2 (ja) | ||
JP3007464B2 (ja) | 可視表示装置 | |
JP4967566B2 (ja) | 転写シート | |
KR200353146Y1 (ko) | 홀로그램 유브이라벨 | |
JP4882143B2 (ja) | 磁気可視記録媒体の製造方法 | |
TW200526412A (en) | Supporting sheet for micro-capsules and method for manufacturing the same | |
CN210110177U (zh) | 一种功能性防揭标签 | |
JPWO2017131089A1 (ja) | 積層体、積層体の製造方法、および、個人認証媒体 | |
JP2000247023A5 (ja) | ||
JPH1173110A (ja) | 情報隠蔽用ラベル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181019 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190927 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191008 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191205 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200602 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20201201 |