JP4882143B2 - 磁気可視記録媒体の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱と共に磁場の印加により文字、画像等の可視情報を記録消去可能に表示でき、かつ解像度及び画像の安定性に優れた磁気マイクロカプセル部を有する磁気可視記録媒体の製造方法及び磁気可視記録媒体に係り、とくに磁気可視記録媒体の製造時及び使用時における磁気マイクロカプセル部の破損防止と一体化による製造工程の簡略化及び高表面平滑性、且つ低製造コストが可能な磁気可視記録媒体及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、磁気カード等の磁気記録方式、光カード等の光記録方式、ICカード等のIC記録方式などの各情報記録手段を記録媒体に設け、それぞれの情報記録手段は記録情報の機械的な読み取り・書き込みが可能で、信頼性が高いことから、広く携帯型情報記録媒体として用いられている。ところで、これらの情報記録手段は、携帯可能で利便性が高いものの、情報の書き込み・読み取りする時には、読み取り・書き込み装置が必要であるという利用面での制限がある。このため利用面から読み取り・書き込み装置が無くても、目視による情報を情報記録媒体から常時取得することが望まれていた。
【0003】
ところで、目視可能な表示手段としては、特公昭40−19226号公報に、支持体上に疎水性液体と平均直径15μm程度の板状磁性微粒子を含む約50μmのマイクロカプセル層、保護層を設けてなる磁気可視記録媒体が開示され、また特開昭63−291217号公報に、透明基材の裏面に光反射率の高い薄片状の磁性微粒子と流体との懸濁液からなるマイクロカプセルを層状に塗布した表示層と磁気記録層を形成し、磁気記録層への書き込み磁界による配向と残留磁気力による配向状態の保持し、入射光を配向した磁性微粒子により反射又は拡散させる可視磁気記録シートが開示され、また特開昭64−19384号公報に、基材上に薄片状磁性粉体を外部磁場に感応し可動自在に包含してなるマイクロカプセルを塗設した表示体と、これに水平磁場及び垂直磁場を作用してなる磁気表示システムが開示され、とくに特開平5−16578号公報、特開平5−16579号公報、特開平7−112592号公報、特開平7−172084号公報、特開平7−228082号公報等には、液体と液体中に浮遊し磁場に感応する磁性粉とを含有するマイクロカプセルが形成された磁気記録層からなる磁気表示部と、ICメモリ・磁気テープ・光記録体等の情報記録手段を併設した磁気表示媒体が開示されている。
【0004】
さらには、本出願人による特開平7−29145号公報、特開平7−29146号公報などや特願平6−325789号、特願平7−122330号などには、フレーク状などの磁性粒子とそれを分散する常温では固相状態を示す分散媒を内包するマイクロカプセルを含む磁気可視表示部を有し、これに水平磁場及び垂直磁場の印加により磁性粒子を配向可能としてなる磁気記録体などがあり、いずれも情報の記録及び表示はマイクロカプセル中に印加磁界の方向に回転配向可能な板状磁性微粒子を記録情報に応じて回転配向させ、背景(周囲)とのコントラストにより可視画像を形成するものである。一般的には水平方向又は垂直方向に磁気表示部全体の板状磁性微粒子を配列させ、記録情報に応じて異なる方向に板状磁性微粒子を回転配向させることにより、可視画像を形成している。
【0005】
このような磁気表示媒体は、情報記録媒体の基材上に磁気可視表示部を積層する構造、または情報記録媒体の基材に設けられた凹部に磁気表示部を配置する構造であり、その製造方法としては、(a)基材の全面に、着色層、マイクロカプセルとバインダーからなるマイクロカプセル層、保護層等を積層した積層体を、例えばカードなどの携帯可能な形状に断裁する方式、(b)透明基材にマイクロカプセルとバインダーからなるマイクロカプセル層、着色層等を積層し磁気可視表示部を、可視表示に必要な形状の小切れに断裁し、これを基材上に貼り込むか、或いは基材上に設けられ、寸法が表示部より一回り大きな凹部に埋め込む方式が用いられている。
【0006】
これらの方式では、所望の大きさに調整する際の断裁によりマイクロカプセル層が切断されるため、(a)の場合はカードエッジ部の磁気可視表示部のマイクロカプセル層の断面から、(b)の場合は、基材凹部の縁部と表示部縁部の間に隙間があるので、凹部に埋め込まれた磁気可視表示部の端部からマイクロカプセルやバインダー及びマイクロカプセルの内容物が漏れ出すの問題を生じていた。
【0007】
また上記の磁気可視記録媒体のように基材上に磁気可視表示部を積層する構造では、磁気可視表示部の層厚が厚いため、厚さに上限のあるカードの形成する場合には基材を薄くする必要があるなどの条件が加わるため、磁気表示媒体の強度の低下を生じる問題があり、さらに磁気表示媒体の基材に設けた凹部に磁気表示部を埋め込む構造では、基材に凹部の加工が必要となること、その切削加工による凹部底面の強度の低下を生じるという問題がある。
【0008】
さらに上記の磁気可視表示部の大きさが情報記録媒体の基材より小さく、可視表示部材を基材上に貼り込む方式では、磁気表示媒体の表面に段差が生じるため、その外観が不良であり、使用時の磁気可視表示部への情報の記録消去操作における磁気可視表示部の耐性、さらには印字に支障が生じる問題がある。また基材に凹部を設け、磁気可視表示部を埋め込む方式であっても、その磁気可視表示部の表面が磁気表示媒体の表面と面一するには難しく、磁気表示媒体の表面に段差が生じるという問題を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の磁性体と分散媒を含有する磁気マイクロカプセルと、バインダーとを分散配置してなる磁気マイクロカプセル層からなる磁気可視表示部を用いる磁気表示媒体は、磁気マイクロカプセル層の構造上、磁気可視表示部の端面からマイクロカプセルやバインダー及びマイクロカプセルの内容物が漏出する問題を有する。そのため、磁気可視表示部をカードなどの磁気表示媒体に組み込む方式は限られており、例えば樹脂射出方法や接着剤充填方法による製造方法を開発し、それにより磁気表示部の端面からマイクロカプセルやバインダー及びマイクロカプセルの内容物が漏出する問題を解決し、その表面を面一に形成できる磁気可視記録媒体を提供することができた。しかしながら、樹脂射出方法及び接着剤充填方法について、何れも特別の設備装置が必要であり、小ロッドの製造においては製造コストが高いという問題がある。
【0010】
そこで、本発明は磁気可視記録媒体の製造時及びその使用時における磁気マイクロカプセル部の破損防止と、基材と磁気可視表示部との一体化による製造工程の簡略化、低製造コスト及び表面を面一とすることが可能な耐熱性を持つ磁気可視記録媒体及び製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものである。
【0012】
請求項1に記載の発明は、少なくとも磁性粒子とこれを分散してなる分散媒とを包含する磁気マイクロカプセルと、それを分散したバインダーにより構成され、前記磁性粒子の異なる配向により生じるコントラストを可視表示とする磁気マイクロカプセル層からなる磁気可視表示部を有する情報記録媒体であり、前記磁気可視表示部を高分子樹脂からなる情報記録媒体の基材表面上に積層し、加熱加圧プレスにより、前記基材中に埋め込み、情報記録媒体の基材と磁気可視表示部の表面を面一とする磁気可視記録媒体の製造方法において、情報記録媒体の基材は、熱変形しやすい表面基材と耐熱性を有した中間基材を積層させてなり、前記表面基材に予め、前記磁気可視表示部と同等な形状の穴を形成する工程、透明支持体上に少なくとも前記磁気マイクロカプセル層、前記磁気マイクロカプセル層のバック色となる着色層を順次形成し、所定の形状に断裁してなる磁気可視表示部を透明支持体を外向きするように高分子樹脂からなる前記情報記録媒体の基材表面に積層する工程、前記加熱加圧プレスは前記磁気可視記録部が積層された記録媒体の基材を140℃〜180℃まで加熱し、3×10 Pa〜15×10 Paの圧力で平板プレスにて行われる工程、を具備することを特徴とする磁気可視記録媒体の製造方法である。
【0014】
請求項に記載の発明は、前記の磁気マイクロカプセルを分散する分散媒バインダーは非溶剤系硬化型高分子樹脂であることを特徴とする請求項1記載の磁気可視記録媒体の製造方法である。
【0015】
請求項に記載の発明は、前記の磁気マイクロカプセルは少なくともフレーク状磁性粒子と、これを分散し常温において固相状態を示す分散媒とを包含してなることを特徴とする請求項に記載の磁気可視記録媒体の製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の磁気可視記録媒体の製造方法を説明する概略説明図であり、図2は本発明の磁気可視記録媒体の製造方法により作製された磁気可視記録媒体の一実施例を示す断面図であり、図3は本発明における磁気可視記録媒体の他の実施例を示す断面図であり、図4は本発明の磁気可視記録媒体の平面図である。
【0017】
なお、図4は本発明の磁気可視記録媒体の平面図であり、磁気可視記録媒体の基材(10)の表面上に印刷層(23)の絵柄・文字、磁気マイクロカプセル層(15)を有する磁気可視表示部(14)などが形成されている。なお、本発明の磁気可視記録媒体の外観はほぼ同じであることから、図4を代表図として、この断面図をそれぞれ図2、図3として示す。
【0018】
まず、図1は、本発明の磁気可視記録媒体の製造方法による磁気可視記録媒体を作製する工程の一部である加熱加圧プレスを示し、図2には本発明の製造方法により作製された磁気可視記録媒体(1、2)の構成を示す。この磁気可視記録媒体(1)は磁気記録媒体基材(10)の所定位置に、フレーク(鱗片)状磁性粒子等を含む磁気マイクロカプセル(16)をバインダー(17)中に分散してなる磁気マイクロカプセル層(15)を有する磁気可視表示部(14)を積層して、加熱加圧プレスにより埋め込み、一体化して形成したものである。
【0019】
この製造方法では、本発明の加熱加圧プレスの条件が非常に重要である。
加熱温度また圧力が適合値より低ければ、磁気可視記録部を磁気記録媒体基材(10)中に埋め込めず、または磁気記録媒体基材(10)の表面と面一ができない。加熱温度また圧力が適合値より高ければ、磁気マイクロカプセルが破壊され、または基材の樹脂が流れて変形してしまう。加熱加圧プレスを行う際、磁気マイクロカプセルへのダメージを最小限にするため、低圧で磁気可視表示部が積層された磁気記録媒体基材(10)を加熱してから昇圧してプレスを行うか、磁気可視表示部が積層された磁気記録媒体基材(10)を加熱しながら、圧力を徐々に上げていく方法を用いた方が好ましい。
【0020】
磁気可視表示部(14)は、透明支持体(13)上に、フレーク(鱗片)状磁性粒子等を含むマイクロカプセル(16)をバインダー(17)に分散してなる塗布剤を塗布・乾燥し、着色層を塗布してから、所定なサイズに断裁して形成する。更に磁気可視記録部の耐久性を持たせるため、図3に示すように磁気マイクロカプセル層と透明支持体(13)の間にプライマー層(17)を設けたり、また磁気マイクロカプセル層(15)上に着色層(19)を設けてから、感熱接着層(20)を設けることも可能である。
【0021】
また磁気可視表示部が加熱加圧プレスにより、基材(10)に埋め込まれる際、磁気マイクロカプセル層(15)のマトリクスとなるバインダー(17)が加熱され、変形することによって、磁気マイクロカプセル(16)が壊れたり、変形することを防ぐため、本発明3に記載したように、バインダーとして、水系硬化型の高分子樹脂を用いることにより、磁気マイクロカプセル層のマトリクスの変形及び破壊を防止する。
【0022】
更に、加熱加圧プレスへの磁気マイクロカプセル(16)耐久性を上げるため、本発明4に記載したように、磁気マイクロカプセルの磁性粒子の分散媒に常温において固相状態を示す分散媒を使用することが重要である。
【0023】
磁気可視表示部を磁気記録媒体基材(10)に容易に埋め込むため、基材が熱変形しやすく、軟化温度の低い熱可塑性高分子樹脂を用いた方が好ましい。しかし、基材の軟化点が低ければ、記録媒体の耐熱性も低くなる。そこで、情報記録媒体の基材として、図3に示すように磁気可視表示部を埋設する用の熱変形しやすい表面基材(11)と記録媒体の耐熱性を持たせる用の耐熱性のある中間基材(12)とを複層または多層として用いることによって、両方の目的を達成することが可能である。
【0024】
更に磁気記録媒体基材を多層化した場合、磁気可視表示部が積層された表層基材(11)に予め、磁気可視表示部と同等な形状の穴を形成し、磁気可視表示部(14)を表層基材の穴に積層して、加熱加圧プレスによって多層基材に埋め込み、表面を面一することもできる。
【0025】
次に本発明の磁気可視記録媒体(1)、(2)、(3)の各層の構成について説明する。
まず、情報記録媒体基材(10)は強度を有し、且つ耐熱性を持つ熱可塑性樹脂の単体また複合による混合体、共重合体を用いることができる。例えば、飽和ポリエステル樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、PBT樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、変性PPO樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレートポリフェニレンサルファルド樹脂等がある。またポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリ(3ヒドロキシブチレート−3ヒドロキシヴァリレート)、ポリビニルアルコール樹脂などの生分解性樹脂を用いることができ、さらにそれら樹脂単体また樹脂混合体、共重合体を用いることができる。それらの樹脂に顔料または染料等を添加して着色してもよい。
また上記の条件を満たす樹脂であれば、上記以外の樹脂であっても良い。
【0026】
更に、上記の材料からなる複層基材あるいは多層基材を用いることができる。
多層基材の場合は磁気記録媒体の仕様及び製造方法に応じて、いろいろな基材を組み合わせればよい。例えば、表層に磁気可視表示部を埋め込む用の穴をあけて加熱加圧プレスする場合、あるいは絵柄等の印刷層を設けている表層を使用する場合、耐熱性のある軟化点が高い表層基材(11)を上下の表層として用い、基材の中間に磁気可視表示部を埋め込みやすい軟化点が低い中間基材(12)を用いる。各層の基材の厚さは磁気可視表示部の厚さ、磁気可視記録媒体の厚さ、製造工程の仕様によって設定すればよい。磁気可視記録媒体の表面をよりよく面一するため、穴開けする表層基材(11)の厚さは磁気可視表示部(14)の厚さと同等または10μm〜100μmを薄くした方が好ましい。
【0027】
また、表層基材に穴開けを加工しなくて、且つ表層基材に絵柄等の印刷層を設けない表層基材を使用する場合、磁気可視表示部を埋め込みやすい軟化点が低い基材を表層基材(11、11′)として用い、基材の中間に耐熱性のある軟化点が高い基材を中間基材(12)として用いる。このように基材の組み合わせを使い分けすることによって、適切な物性を持ち、且つ製造しやすい磁気可視記録媒体が得られる。
【0028】
なお、情報記録媒体の構成により、更に表面に接触型ICモジュール、ホログラム転写箔、磁気データ記録用の磁気ストライプなどを形成することができる。必要によって、基材中に非接触型ICモジュール(21)を設けることも可能であって、ICカードとして用いることもできる。
【0029】
透明支持体(13)は、磁気マイクロカプセル層(15)を保護するものであり、機械的強度を有し、かつ光透過性を有する透明な有機また無機物質であればよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリオレフィン、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、ABS樹脂、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂, フェノール樹脂、テトラフルオロエチレン樹脂等の合成樹脂、を単独又は2つ以上の樹脂の混合、或いは共重合体またはガラス薄板、セラミックス薄板等を用いてもよい。
【0030】
なお、透明支持体(13)と磁気マイクロカプセル層(15)の間に必要に応じて、プライマー層(18)、絵柄印刷層等の機能性中間層を全面或いは一部に設けることができ、その構成として、磁気マイクロカプセル層(15)を形成する前にシート状の透明保護体(13)上にプライマー層(18)、絵柄印刷層等の中間層を設ければよい。
例えばプライマー層(18)としてはポリウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、フェノール樹脂等を用いることができる。また絵柄印刷層としては市販されている各種インキを用い、公知の印刷方法または塗布方法により形成することができる。
【0031】
このようにして更に形成された磁気マイクロカプセル層(15)上に着色層(19)等の機能層を形成する。また必要に応じてプライマー層(18)、感熱接着層(20)等を設けることができる。形成された磁気マイクロカプセルの積層体を所定の形状に断裁して、本発明の磁気可視表示部(14)となる。
磁気可視記録部(14)を透明支持体(13)が外向きとなるように、情報記録媒体の基材(10)表面の所定位置に積層して、加熱加圧プレスにより、埋め込み及び表面面一を行う。磁気記録媒体基材(10)上に積層される磁気可視表示部(14)を仮固定するため、磁気マイクロカプセル層(15)とバック色の着色層(19)とを基材表面に感熱接着剤(20)を設け、熱を加えることにより、仮固定することができる。また瞬間接着剤を介して仮固定することもできる。
【0032】
図3は本発明の磁気可視記録媒体の他一実施例を示し、図1に示す磁気可視記録媒体の製造工程の際に、磁気可視表示部(14)は、磁気マイクロカプセル層(15)を透明支持体(13)上に形成し、更に着色層(19)、感熱接着層(20)を順次に形成して、所定の形状に断裁してから加工された。
次に磁気可視表示部(14)を基材上の所定の位置に配置し、加熱加圧プレスにより磁気可視表示部の表面と基材の表面とを面一行い、情報記録媒体の形状に断裁して表面が面一される磁気可視記録媒体(3)が得られた。
【0033】
図3の情報記録媒体の基材は印刷等の機能性層が形成された上表層基材(11)、中間層基材(12)、表面に磁気ストライプが転写された下表層基材(11′)の3層基材からなり、非接触ICモジュール(21)が中間基材(12)中に埋設され、配置されている。上表層基材(11)の磁気可視表示部(14)が積層する位置に予め磁気可視表示部(14)と同等な形状の穴を形成して瞬間接着剤を用い、磁気可視表示部(14)を穴の位置に配置仮固定し、加熱加圧プレスにより一体化することによって、表面が面一された非接触型ICモジュール(21)内蔵の磁気可視記録媒体の積層体が得られる。
この積層体を記録媒体形状に断裁して、更に磁気表示部側の表面に透明ホログラム層を転写して、磁気可視記録媒体が得られた。
【0034】
ICモジュール(21)の埋設方法としては、予め中間基材(12)の間にICモジュール(21)を挟み、加熱加圧プレスによって埋設するか、中間基材(12)の間にICモジュール(21)を挟んでから、上下に表層基材等を積層して、磁気可視表示部(14)を埋め込む際に、一緒に加熱加圧して埋め込むなどの方法がある。
【0035】
磁気可視記録媒体に用いる磁気マイクロカプセル(16)は、図5に示すように、少なくともフレーク状磁性粒子(16a)と分散媒(16b)を主成分とするサスペンジョンの芯物質を、ポリマー等よりなる殻物質でカプセル化した構成である。
分散媒としては有機溶媒等を用いる。可視記録を安定させるため、分散媒を常温において固相状態を示す分散媒(例えばワックスなど有機化合物)を用いた方が好ましい。更に常温において液体状態の有機溶媒と常温において固相状態の分散媒の混合サスペンジョンを用いてもよい。
【0036】
このマイクロカプセル(16)の構成は、フレーク状磁性粒子(16a)として、例えばγ−フェライト、マグネタイト、Mnフェライト、Mn−Znフェライト、Co被着γ−フェライト、等の各種酸化鉄、鉄、ニッケル、鉄・ニッケル、鉄・ニッケル・クロム等のステンレススチール、コバルト、コバルト・アルミニウムやサマリウム・コバルト合金等の微粒子等をアトマイザーやハンマーミル等でフレーク状(鱗片状)または板状としたものを用いることができる。
磁性粒子の保磁力について、特に限定はされないが、保磁力が60Oe以下の場合では、比較的弱い磁場でも磁性粒子を配向させることができる。また磁性粒子を有機溶媒等との親和性を高めるために、高級エステル処理、シランカップリング処理、チタネート系カップリング処理等を施しておくとよい。本発明におけるフレーク状磁性粒子の大きさは、磁気印加によるマイクロカプセル内での回転のしやすさ、磁気可視表示部14の画像コントラスト等を考慮すると粒径が5μmから30μm、厚さが0.1μmから3μmの間であることが好ましい。
【0037】
分散媒(16b)については、常温(約10〜35℃の範囲)で固体の分散媒(固相状態を示す)として、常温以上の温度(約40〜100℃の範囲)に加熱されると流動状態になるものであればよく、例えば有機化合物で、パラフィンワックス、カルナバワックスなどの天然或いは合成ワックス、天然或いは合成樹脂、またはカルボン酸エステルなど上記条件を満たす一般に公知であるものを単独、或いは混合して適宜使用することができる。常温で(約10〜35℃の範囲)液体の分散媒として、不活性溶媒、例えばオリーブ油、塩素化ジフェニル、軽油、ドデシルベンゼン等の無極性油ビヒクルを用いることができる。
【0038】
上記したフレーク状磁性粒子(16a)、分散媒(16b)などを主成分とする芯物質をポリマー等の殻物質で覆い、マイクロカプセル化する。この殻物質として用いられる樹脂には、一般に用いられている樹脂、例えばアクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、天然樹脂等が挙げられ、これらを単独、あるいは2種以上混合して使用することも可能である。
【0039】
上述の殻物質を有する磁気マイクロカプセル(16)の製造法としては、ポリマー溶液に分散させた芯物質のまわりにポリマーの濃厚相を分離させる相分離法、ポリマー溶液中の芯物質のまわりにポリマーの硬化試験薬等によりポリマーを硬化させる液中硬化被覆法、芯物質を分散させたエマルジョンの内、あるいは外相のいずれか一方からモノマーや重合触媒を供給し芯物質の表面をポリマーで覆うインシチュー重合法、芯物質を分散させたエマルジョンの内相と外相の両方からモノマーを供給する界面重合法等のマイクロカプセル化技法が好適であるが、これらの方法に限定されるものではない。
【0040】
とくに芯物質を分散媒に均一に分散させたサスペンジョンの外相からモノマーを供給するインシチュー重合法、あるいは相分離法を用いて製造することにより、粒径の揃った、かつフレーク状磁性粒子の移動が容易な磁気マイクロカプセルを製造することができる。ここで用いる重合性モノマーは、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレンおよびその誘導体、イソシアネート、各種アミン、エポキシ基を有する化合物等が好適である。
【0041】
また、磁気マイクロカプセル(16)を分散するバインダー(17)としては、非溶剤系の水系バインダー、水系硬化型バインダー、エマルション系バインダー等が適宜用いられるが、加熱加圧プレス時の温度及び加圧に耐えられるため、バインダー樹脂を硬化させることが重要である。例えば、ポリビニルアルコール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール等の高分子樹脂中に磁気マイクロカプセルを分散させ、更に適量の例えばイソシアネート、アミン等の活性化水素の官能基を持つ化合物を添加し、磁気マイクロカプセル層を形成してから、樹脂を硬化させる。
【0042】
これらの磁気マイクロカプセル層(15)の形成方法は、オフセット印刷法、グラビア印刷法、シルクスクリーン印刷法等の周知の印刷方式や、ロール塗布法、ナイフエッジ法などの塗布方式、磁気マイクロカプセル(16)を混入した転写層に有する転写シートによる転写方式、また磁気マイクロカプセル(16)を混入したインキを基材に吹き付けるインキジェット方式などの各種形成方法により作製することができる。磁気可視記録媒体の用途、数量などの状況に応じて適宜選択することができる。
【0043】
【実施例】
以下、本発明の具体的な実施例を挙げて、詳細に説明する。
【0044】
<実施例1>
【0045】
○磁気マイクロカプセルの作製
シランカップリング処理を施したフレーク状のニッケル粒子(保磁力45Oe)60重量部を、60℃に加熱し融解した融点60℃のパラフィンワックス80重量部に均一に分散し、この分散液を60℃に加熱した10%ゼラチン水溶液200重量部中に、ホモジナイザーを用いて、回転数3000rpmで平均粒径60μmとなるように約10分間分散させた。得られた分散液に10%アラビアゴム水溶液200重量部を混合し、さらに水1000重量部を添加し、40℃に保ち、10%酢酸水溶液を滴下し、pHを4に調節した。その後、液温を5℃に冷却し、30%ホルマリン水溶液10重量部を加え、10%水酸化ナトリウム水溶液を滴下しpHを9に調節し、ゼラチン−アラビアゴム壁の磁気マイクロカプセル(16)を作製した。
【0046】
○磁気可視表示部の形成
厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートの透明支持体(13)上に厚さ1μmのポリエステルプライマー層を形成し、上記組成の磁気マイクロカプセル20重量部と、バインダー(17)としてポリエステルポリオールのエマルジョン10重量部と更にイソシアネート1重量部を混合した塗液を膜厚約60μmとなるようにスクリーン印刷法により全面印刷形成して、更に墨インキを用いて膜厚が5μmとなるように黒色の着色層(19)を印刷形成してから、サイズ20×20mmの正方形に断裁して磁気可視表示部(14)を形成した。
【0047】
○基材への磁気可視記録部の積層
厚さ760μmの白色塩化ビニル樹脂シートを磁気可視記録媒体の基材(10)とし、基材上の所定位置に、シアノアクリレート瞬間接着剤を介し、透明支持体が外向きとなるように磁気可視表示部(14)を積層仮固定する。それを磁気可視記録部(14)が積層された磁気可視記録媒体の基体とした。
【0048】
○加熱加圧プレス
図1に示すように磁気可視記録部(14)が積層された磁気記録媒体基体(10)を平台熱プレス(24)間に設置し、圧力:5×105 Paで、温度が145℃になるまで、20min加熱し、温度が145℃なって圧力が155×105 で加熱加圧プレスを行い、そして冷却すると、磁気可視表示部(14)が基材中に埋設され、表面が面一された磁気可視情報記録媒体(1)が得られた。
【0049】
○可視情報の記録
可視情報の記録を図5を参照して記述する。図5(a)のようにランダムにフレーク状磁性粒子(16a)が配向している状態の磁気可視記録媒体(1)の全面を60℃に加熱し、外部から磁気可視表示部である磁気マイクロカプセル層(15)に水平方向に磁界を印加し、全ての磁気マイクロカプセル(16)中のフレーク状磁性粒子(16a)を磁気可視表示部(14)の表面に対して図5(b)のように水平方向となるように配向させ、磁気可視表示部(14)を未記録状態とした。
次に磁気サーマルヘッド(30)で記録する表示情報に合わせて磁気可視表示部(14)を部分的に60℃に加熱するとともに磁気可視表示部(14)の垂直方向に磁界を印加しフレーク状磁性粒子を磁気可視表示部(14)に対して図5(c)のように垂直方向となるように配向させ、磁気マイクロカプセル(16)の可視情報の記録を行った。
これにより、フレーク状磁性粒子が垂直になった部分は、下の着色層(19)の色が現れて記録情報が確認できる。
以上の操作により、可視情報の画像を形成することができる。
【0050】
<実施例2>
○磁気マイクロカプセルの作製
オレフィン酸処理を行ったフレーク状のニッケル・鉄合金(パーマロイ)粒子50重量部を、50℃に加熱し溶解したパラフィンワックスとフタル酸ジブチルの混合溶媒80重量部に均一に分散し、この分散液(16b)を50℃に加熱した5%ポリビニルアルコール200重量部中に分散し、ホモジナイザーを用いて、回転数3500rpmで平均粒径60μmとなるように約8分間分散させた。得られた分散液にメラミン−ホルマリンプレポリマー水溶液100重量部を混合し、20%酢酸水溶液を滴下し、pHを6に調節した。その後、液温を65℃に昇温させ、30分間重合反応を行ない、メラミン−ホルマリン壁の磁気マイクロカプセル(16)を作製した。
【0051】
○磁気可視表示部の形成
透明支持体(13)として厚さ75μmの透明PET樹脂シートを用い、シート上にポリ塩化ビニールのプライマー層(18)をグラビアコータによって全面塗布して、ノズルコーティング法により、上記組成の磁気マイクロカプセル10重量部と、バインダー(17)としてポリビニルアルコールエマルジョン5重量部とポリイソシアネート1重量部を混合した塗布液を膜厚約80μmとなるように全面塗布し、更に磁気マイクロカプセル層(15)上に黒色の着色層(19)を印刷形成し、ポリウレタンの接着剤を用い、厚さ5μmの感熱接着層(20)をロールコーターにて塗布した。これを25mm×20mmの長方形に断裁して磁気可視記録部(14)とした。
【0052】
〇基材への磁気可視表示部の積層
基材としては厚さ150μmの白色PETG/PC(混合比1:2)シート2枚を上下表層基材(11、11′)として用い、210μmの白色PETGシート2枚を中間層基材(12)として用い、4層基材構成からなる。
上表層基材(11)に磁気可視表示部(14)領域以外の部分にオフセット印刷により、絵柄印刷層(23)(1μm)を印刷し、磁気可視表示部が積層される所定位置に25.20mm×20.20mmの長方形の穴を形成した。
また同じく下表層基材(11′)の表面にオフセット印刷により、絵柄印刷層(23)(厚さ1μm)を全面に印刷した。更にフィリップス製のマイフェアICチップを実装してある非接触型のICモジュール(21)(エッチングアンテナ)として用い、ICモジュール(21)を挟むように、その両側に上記の厚さ210μmの白色PETGシートの中間層基材(12)を積層し、上下に上表層基材(11)と下表層基材(11′)をそれぞれ積層して、上表層基材(11)に形成された穴のところに磁気可視表示部(14)の透明支持体(13)が外向きなるように磁気可視記録部(14)を積層する。そして、磁気可視表示部(14)に温度130℃、圧力4×104 Paの熱スタンプで仮固定して、磁気可視記録部が積層された磁気可視記録媒体の基材とした。
【0053】
○加熱加圧プレス
上記の磁気可視表示部(14)が積層された磁気可視記録媒体の基材を図1に示す予め150℃まで加熱された平台熱プレス(24)間に入れ、圧力が5×104 Pa/Min、25minをかけて、12.5×105 Paまで昇圧してから(基材温度が150℃になった)、冷却して磁気可視表示部が埋め込まれ、且つ表面が面一された積層媒体が得られた。そして得られた媒体をカード形状に断裁してホログラム転写泊(22)を転写して本発明の磁気可視記録媒体を作製した。
【0054】
○可視情報の記録
実施例1と同様に、この磁気可視記録媒体の全面を50℃に加熱し、外部から磁気可視表示部(14)に水平方向に磁界を印加し、全ての磁気マイクロカプセル(16)中のフレーク状磁性粒子(16a)を磁気可視表示部(14)の表面に対して水平方向となるように配向させ、磁気可視表示部(14)を未記録状態とした。
次に磁気サーマルヘッド(30)で記録する表示情報に合わせて磁気可視表示部(14)を全面に50℃に加熱した直後、記録する表示情報に合わせて磁気可視表示部(14)の垂直方向に部分的な磁界を印加しフレーク状磁性粒子(16a)を磁気可視表示部(14)に対して垂直方向となるように配向させ、磁気マイクロカプセル(16)の可視情報の記録を行った。
以上の操作により、例えば磁気可視記録媒体の所有者のIDデータを可視画像として形成記録することができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明の磁気可視記録媒体の製造方法及び磁気可視記録媒体によれば、フレーク状磁性粒子を分散し常温において固相状態を示す分散媒とを包含するマイクロカプセルをバインダー中に分散した磁気マイクロカプセルからなる磁気可視表示部を加熱加圧プレスにより、磁気マイクロカプセルが壊れるこがなく、容易に記録媒体の基材中に埋設することができる。また樹脂との一体形状であるため、磁気可視記録媒体の強度も可視表示部の加工による強度減少の問題を和らげることができる。
【0056】
また本発明の磁気可視記録媒体の製造方法及び磁気可視記録媒体によれば、磁気可視表示部が記録媒体の基材中に埋め込まれるため、磁気可視記録媒体を使用する際、磁気マイクロカプセル部の端面からマイクロカプセルやバインダー及びマイクロカプセルの内容物が漏出する問題を無くすことができる。
【0057】
また、本発明の磁気可視記録媒体は、磁気マイクロカプセルを用いた磁気可視表示部により、低温度の加熱と磁気の印加により簡易に像形成を行うことができるため、低エネルギー消費であり、またマイクロカプセルの粒径を制御することで解像度を高めることができる。しかもマイクロカプセル内で磁性粒子が常温で固相状態を示す分散媒に分散され、記録消去時以外は固定されているため、情報記録後に外部から磁石などの磁気が印加されても、マイクロカプセル内の磁性粒子に移動を生じることがなく、安定した記録が得られる。加熱・磁気印加された部分のみに磁性粒子の移動(配向)をほぼ限定できるため、解像度が高く、常温で固相状態を示す分散媒を用いることで画像の安定性も優れる。
【0058】
また磁気マイクロカプセル層の形成方法として、全面塗布・印刷で形成することができるため、磁気可視記録媒体の製造工程を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気可視記録媒体の製造方法を説明する概略説明図である。
【図2】本発明の磁気可視記録媒体の一実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の磁気可視記録媒体の他の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の磁気可視記録媒体の平面図である。
【図5】磁気マイクロカプセル層による可視情報を記録する状態を説明するものであり、(a)はフレーク状磁性粒子がランダムに配向した状態を、(b)は熱と磁界を印可してフレーク状磁性粒子の配向を揃えた状態を、(c)は磁気サーマルヘッドで情報を記録した状態を、それぞれ示す模式断面図である。
【符号の説明】
1、2、3…磁気可視記録媒体
10…磁気記録媒体基材
11、11′…表層基材
12…中間基材
13…透明支持体
14…磁気可視表示部
15…磁気マイクロカプセル層
16…磁気マイクロカプセル
16a…フレーク状磁性粒子
16b…分散媒
17…バインダー
18…プライマー層
19…着色層
20…感熱接着層
21…非接触ICモジュール
22…ホログラム転写泊
23…絵柄印刷層
24…平台熱プレス
25…熱板
30…磁気サーマルヘッド

Claims (3)

  1. 少なくとも磁性粒子とこれを分散してなる分散媒とを包含する磁気マイクロカプセルと、それを分散したバインダーにより構成され、前記磁性粒子の異なる配向により生じるコントラストを可視表示とする磁気マイクロカプセル層からなる磁気可視表示部を有する情報記録媒体であり、前記磁気可視表示部を高分子樹脂からなる情報記録媒体の基材表面上に積層し、加熱加圧プレスにより、前記基材中に埋め込み、情報記録媒体の基材と磁気可視表示部の表面を面一とする磁気可視記録媒体の製造方法において、
    情報記録媒体の基材は、熱変形しやすい表面基材と耐熱性を有した中間基材を積層させてなり、前記表面基材に予め、前記磁気可視表示部と同等な形状の穴を形成する工程、
    透明支持体上に少なくとも前記磁気マイクロカプセル層、前記磁気マイクロカプセル層のバック色となる着色層を順次形成し、所定の形状に断裁してなる磁気可視表示部を透明支持体を外向きするように高分子樹脂からなる前記情報記録媒体の基材表面に積層する工程、
    前記加熱加圧プレスは前記磁気可視記録部が積層された記録媒体の基材を140℃〜180℃まで加熱し、3×10 Pa〜15×10 Paの圧力で平板プレスにて行われる工程、を具備することを特徴とする磁気可視記録媒体の製造方法。
  2. 前記の磁気マイクロカプセルを分散する分散媒バインダーは非溶剤系硬化型高分子樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の磁気可視記録媒体の製造方法。
  3. 前記の磁気マイクロカプセルは少なくともフレーク状磁性粒子と、これを分散し常温において固相状態を示す分散媒とを包含してなることを特徴とする請求項2に記載の磁気可視記録媒体の製造方法。
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