JP6701309B2 - 燃料用フィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、主として自動車、二輪自動車等の車両の燃料タンク内にある燃料吸入口に装着され、燃料吸入口から吸入される燃料を濾過する燃料用フィルタに関するものである。
従来の燃料用フィルタには、濾過材により袋状に形成されたフィルタ部材の内部空間に燃料タンク内の燃料吸入口が連通されるものがある(例えば、特開2000−246026号公報参照)。特開2000−246026号公報において、フィルタ本体は、押出メッシュの外層、スパン結合されたスパン結合濾過媒体の一対の層、及び、スパン結合濾過媒体の一対の層間に配設される溶融吹込成形された濾過媒体の内層から成っている。なお、特開2000−246026号公報におけるフィルタ本体は本明細書でいう「濾過材」に相当し、スパン結合濾過媒体は同じく「スパンボンド不織布」に相当し、押出メッシュは同じく「メッシュ」に相当する。
特開2000−246026号公報
特開2000−246026号公報によると、濾過材の最外層には、内層側の不織布を保護するためのメッシュが配置されているため、コストアップを招くという問題があった。本発明が解決しようとする課題は、コストを低減することのできる燃料用フィルタを提供することにある。
前記課題は、本発明の燃料用フィルタにより解決することができる。第1の発明は、シート状の濾過材により袋状に形成されたフィルタ部材を備えており、前記フィルタ部材の内部空間に燃料タンク内の燃料吸入口が連通される燃料用フィルタであって、前記濾過材は、複数枚の不織布からなる多層構造を有しており、前記濾過材の最外層には、スパンボンド不織布が配置されている、燃料用フィルタである。この構成によると、フィルタ部材の濾過材の最外層に配置されたスパンボンド不織布は、脱落繊維が極めて少なく、耐摩耗性に優れ、強度の高い不織布である。したがって、最外層のスパンボンド不織布によって、その内層側の不織布を保護することができる。このため、従来の濾過材の最外層に配置されたメッシュを省略し、コストを低減することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記最外層のスパンボンド不織布は、平面状のフラット面からなる一方の面と、多数の凹部又は多数の凸部を有する凹凸面からなる他方の面とを備えており、前記一方の面は、前記フィルタ部材の外表面を形成するように配置されている、燃料用フィルタである。この構成によると、最外層のスパンボンド不織布の一方の面であるフラット面は、他方の面である凹凸面と比べて、他部材との接触による繊維切れが生じ難い。このため、最外層のスパンボンド不織布のフラット面をフィルタ部材の外表面を形成するように配置することによって、燃料タンク内への燃料用フィルタの挿入時における他部材(例えば、燃料タンクの開口部の口縁部)との接触によるフィルタ部材の外表面の毛羽立ちや傷付き等の損傷を抑制することができる。また、最外層のスパンボンド不織布の凹凸面は、そのスパンボンド不織布の内層側にある不織布に面する。このため、最外層のスパンボンド不織布の凹凸面の毛羽立ちを抑制することができる。
第3の発明は、第1又は2の発明において、前記濾過材の最外層のスパンボンド不織布の少なくとも一部の領域には、固化部が形成されている、燃料用フィルタである。この構成によると、濾過材の最外層のスパンボンド不織布に形成された固化部によって、他部材との接触による当該領域の毛羽立ちや傷付き等の損傷を抑制することができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記フィルタ部材は、前記濾過材が二つ折りされ、折り曲げ部以外の周縁部が溶着部により相互に接合されており、前記固化部は、前記濾過材の折り曲げ部を含む周辺領域に形成されている、燃料用フィルタである。この構成によると、濾過材の折り曲げ部を含む周辺領域に形成された固化部によって、他部材との接触による当該領域の毛羽立ちや傷付き等の損傷を抑制することができる。
第5の発明は、第3又は4の発明において、前記固化部は、前記最外層のスパンボンド不織布に形成された塗装部である、燃料用フィルタである。この構成によると、最外層のスパンボンド不織布に対する塗装部の形成によって、固化部を容易に形成することができる。
第6の発明は、第5の発明において、前記塗装部は、燃料で溶解される燃料溶解性を有する、燃料用フィルタである。この構成によると、燃料用フィルタの使用によって、固化部が燃料により溶解されることで除去される。このため、最外層のスパンボンド不織布の固化部における濾過性能を再生させることができる。
第7の発明は、第3又は4の発明において、前記固化部は、前記最外層のスパンボンド不織布の熱溶融部である、燃料用フィルタである。この構成によると、別部材を要することなく、最外層のスパンボンド不織布に、固化部としての熱溶融部を形成することができる。
第8の発明は、第3又は4の発明において、前記固化部は、前記最外層のスパンボンド不織布の溶着部である、燃料用フィルタである。この構成によると、別部材を要することなく、最外層のスパンボンド不織布に、固化部としての溶着部を形成することができる。
第9の発明は、第1〜8のいずれかの発明において、前記濾過材の最内層には、スパンボンド不織布が配置されている、燃料用フィルタである。この構成によると、濾過材の最内層に配置されたスパンボンド不織布は、脱落繊維が極めて少なく、耐摩耗性に優れ、強度の高い不織布である。したがって、最内層のスパンボンド不織布によって、その外層側の不織布を保護することができる。
第10の発明は、第9の発明において、前記最内層のスパンボンド不織布は、平面状のフラット面からなる一方の面と、多数の凹部又は多数の凸部を有する凹凸面からなる他方の面とを備えており、前記一方の面は、前記フィルタ部材の内表面を形成するように配置されている、燃料用フィルタである。この構成によると、最内層のスパンボンド不織布の一方の面であるフラット面は、他方の面である凹凸面と比べて、他部材との接触による繊維切れが生じ難い。このため、最内層のスパンボンド不織布のフラット面をフィルタ部材の内表面を形成するように配置することによって、他部材(例えば、フィルタ部材の内部空間に配置された内骨部材)との接触によるフィルタ部材の内表面の毛羽立ちや傷付き等の損傷を抑制することができる。また、最内層のスパンボンド不織布の凹凸面は、そのスパンボンド不織布の外層側にある不織布に面する。このため、最内層のスパンボンド不織布の凹凸面の毛羽立ちを抑制することができる。
実施形態1にかかる燃料ポンプモジュールを示す斜視図である。 燃料ポンプモジュールを一部破断して示す正面図である。 燃料用フィルタを示す斜視図である。 燃料用フィルタを示す正面図である。 燃料用フィルタを示す下面図である。 図4のVI−VI線矢視断面図である。 実施形態2にかかる燃料用フィルタを示す斜視図である。 燃料用フィルタを示す正面図である。 燃料用フィルタを示す下面図である。 実施形態3にかかる燃料用フィルタを示す正面図である。 燃料用フィルタを示す下面図である。 燃料用フィルタを示す背面図である。 図10のXIII−XIII線矢視断面図である。 燃料タンクに燃料ポンプモジュールを挿入する途中の状態を示す斜視図である。 燃料タンクに燃料ポンプモジュールを挿入する途中の状態を示す斜視図である 実施形態4にかかる燃料用フィルタを示す正面図である。 燃料用フィルタを示す下面図である。 燃料用フィルタを示す背面図である。 実施形態5にかかる燃料用フィルタの一部を示す断面図である。 実施形態6にかかる燃料用フィルタの一部を示す断面図である。 図20のXXI部を示す拡大図である。 スパンボンド不織布の凹凸面を示す図である。 スパンボンド不織布の凹凸面の変更例1を示す図である。 スパンボンド不織布の凹凸面の変更例2を示す図である。 スパンボンド不織布の凹凸面の変更例3を示す図である。 スパンボンド不織布の凹凸面の変更例4を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]実施形態1の燃料用フィルタは、例えば自動車、二輪自動車等の車両の燃料タンク内の燃料を内燃機関(エンジン)へ供給する燃料ポンプモジュールに備えられている。このため、燃料ポンプモジュールを説明した後、燃料用フィルタを説明する。図1は燃料供給装置を示す斜視図、図2は同じく一部破断して示す正面図である。なお、燃料ポンプモジュールについては、図2の正面図における上下左右を基準として説明を行う。
図1に示すように、燃料ポンプモジュール10は、燃料タンク12の底部に装着される底付けタイプの燃料供給装置である。燃料タンク12の底壁12aには、円形の開口孔からなる開口部12bが形成されている。図2に示すように、燃料ポンプモジュール10は、蓋部材14、燃料ポンプ16、ポンプケーシング18、燃料用フィルタ20、圧力制御弁22、センダゲージ24(図1参照)等がモジュール化されている。
蓋部材14は、樹脂製で、円板状に形成されている。蓋部材14は、燃料タンク12の底壁12aに対して開口部12bを塞ぐように装着されている。蓋部材14の上側に配置される部材は、開口部12bから燃料タンク12内へ挿入されている。蓋部材14には、燃料吐出管26、燃料通路形成部28、第1の電気コネクタ30、第2の電気コネクタ32等が一体形成されている(図1参照)。
燃料吐出管26は、蓋部材14の下面側に突出するL字管状に形成されている。燃料吐出管26には、内燃機関のインジェクタにつながる燃料供給配管(不図示)が接続可能となっている。燃料通路形成部28は、蓋部材14上に突出する縦管状に形成されている。燃料通路形成部28内の管路は、燃料吐出管26内の管路と連通されており、一連の燃料通路34が形成されている。燃料通路形成部28の上部の右側部には、右方に開口するポンプ接続口35、及び、ポンプ接続口35の周囲を取り囲む円筒状のケーシング接続筒部36が形成されている。また、各電気コネクタ30,32には、蓋部材14の下側において、電源、制御装置(ECU)等につながる外部コネクタ(不図示)がそれぞれ接続可能となっている。
燃料ポンプ16は、円筒状のポンプハウジング38内に、電動式のモータ部とインペラ式のポンプ部とが軸方向に並設する状態で一体的に組込まれたインタンク式のウエスコ型電動ポンプである。ポンプハウジング38のポンプ部側の端面(右端面)には、燃料吸入口39が突出状に形成されている。ポンプハウジング38のモータ部側の端面(左端面)には、燃料吐出口40が突出状に形成されている。燃料ポンプ16は、燃料吸入口39を右方に向ける一方、燃料吐出口40を左方に向けた横置き状態で配置されている。燃料吐出口40は、蓋部材14の燃料通路形成部28のポンプ接続口35に嵌合により接続されている。燃料ポンプ16の電気配線とつながるリード線は、第1の電気コネクタ30に接続されている。燃料ポンプ16は、モータ部の駆動によってポンプ部において燃料吸入口39から吸入した燃料を昇圧した後、燃料吐出口40から吐出する。なお、燃料吸入口39は本明細書でいう「燃料タンク内の燃料吸入口」に相当する。
ポンプケーシング18は、樹脂製で、横向きの有底円筒状に形成されている。ポンプケーシング18の開口端部(左端部)は、蓋部材14のケーシング接続筒部36にスナップフィットにより連結されている。ポンプケーシング18内には、燃料ポンプ16が横置き状態で保持されている。ポンプケーシング18の底部(右端部)には、フィルタ接続管部42が形成されている。フィルタ接続管部42には、燃料ポンプ16の燃料吸入口39が嵌合により接続されている。
燃料用フィルタ20は、ポンプケーシング18のフィルタ接続管部42を介して燃料ポンプ16の燃料吸入口39に連通されている。燃料用フィルタ20は、燃料吸入口39から燃料ポンプ16内に吸入される燃料タンク12内の燃料を濾過する。なお、燃料用フィルタ20については後で説明する。
圧力制御弁22は、蓋部材14の燃料通路形成部28の上端開口部内に嵌合により配置されている。圧力制御弁22は、燃料通路形成部28にスナップフィットにより装着された抜け止め部材45によって抜け止めされている。圧力制御弁22は、燃料通路34の燃料の圧力を調整しかつ余剰燃料を余剰燃料吐出口(不図示)から通路外すなわち燃料タンク12内へ吐出すなわち排出する。
図1に示すように、センダゲージ24は、ゲージ本体47にアーム48を介してフロート49が接続されてなる。ゲージ本体47は、ポンプケーシング18の前側面に装着されている。アーム48は、ゲージ本体47の回動部材に片持ち状に支持されている。フロート49は、アーム48の自由端部に配置されている。また、センダゲージ24の電気配線とつながるリード線は、第2の電気コネクタ32に接続されている。ゲージ本体47は、燃料タンク12内の燃料残量に応じて上下するフロート49の位置を燃料残量信号として出力する。
続いて、燃料ポンプモジュール10の作動について説明する。外部電源により燃料ポンプ16が駆動される。すると、燃料タンク12内の燃料が、燃料用フィルタ20により濾過された後、ポンプケーシング18のフィルタ接続管部42を介して、燃料ポンプ16の燃料吸入口39からポンプ部に吸入されかつ昇圧された後、燃料吐出口40から蓋部材14の燃料通路34内へ吐出される。燃料通路34内に吐出された燃料は、燃料供給配管を介して内燃機関に供給される。燃料通路34の燃料の圧力は圧力制御弁22により所定の圧力に調整される。
次に、燃料用フィルタ20を説明する。図3は燃料用フィルタを示す斜視図、図4は正面図、図5は同じく下面図である。図5に示すように、燃料用フィルタ20は、フィルタ部材52と内骨部材54と取付部材56とを備えている。フィルタ部材52は、燃料を通過させる一方、燃料中の異物を除去する機能を有するシート状の濾過材58により扁平な袋状に形成されている。フィルタ部材52は、扁平方向(厚さ方向)を前後方向(図5において上下方向)に向けた状態で配置されている。フィルタ部材52は、前側の平面部60及び後側の平面部61とを有している。フィルタ部材52は、正面視で左下部が切欠かれた逆L字状に形成されている(図4参照)。
図4に示すように、フィルタ部材52の外周部は、上辺部52aと右辺部52bと下辺右部52cと左辺下部52dと下辺左部52eと左辺上部52fとを一連状に有する凹六角形状に形成されている。左辺下部52dは、下辺右部52cの左端部から下辺左部52eの右端部に向かって斜め左上がりの傾斜状に形成されている。なお、濾過材58については後で説明する。
図5に示すように、内骨部材54は、樹脂製で、格子板状の骨本体63と、骨本体63から一方(後方)へ向けて分散状に突出された複数の脚部64とを有する。内骨部材54は、フィルタ部材52の内部空間53(図6参照)に配置されている。内骨部材54により、フィルタ部材52の前側の平面部60と後側の平面部61との間隔が所定の間隔に保持されている。図6は図4のVI−VI線矢視断面図である。
図3に示すように、取付部材56は、樹脂製で、第1の管部68と第2の管部69とを有するL字管状に形成されている。第1の管部68の開口端部は、フィルタ部材52の前側の平面部60の中央部において内骨部材54の骨本体63(図5参照)に対して溶着等によって結合されている。第2の管部69の開口端部は、左方に指向されている。取付部材56と内骨部材54との間には、前側の平面部60の中央部に形成された取付孔(不図示)の口縁部が挟持されている。これにより、取付部材56の管路がフィルタ部材52の内部空間53(図6参照)に連通されている。
第2の管部69の上下両側面には、上下一対をなす取付片70が形成されている。図2に示すように、両取付片70は、ポンプケーシング18の右端部に突出された上下一対をなす弾性係止片72に対してその弾性を利用して係合されている。これによって、取付部材56がポンプケーシング18にスナップフィットにより連結されている。これにともない、取付部材56の第2の管部69がポンプケーシング18のフィルタ接続管部42に嵌合により接続されている。
フィルタ部材52を説明する。図3〜図5に示すように、フィルタ部材52は、1枚の濾過材58が下辺右部52cにおいて二つ折りされ、その折り曲げ部(下辺右部52c)以外の残りの周辺部が溶着によりシール状態に接合されることにより、袋状に形成されている。溶着による接合部により、溶着シール部74が形成されている(図6参照)。なお、溶着シール部74は本明細書でいう「溶着部」に相当する。また、溶着シール部74の溶着には、例えば、ドット溶着、熱板溶着、超音波溶着、高周波溶着等を用いることができる。
図6に示すように、濾過材58は、複数枚(例えば4枚)の樹脂製のシート状の不織布58a,58b,58c,58dを積層してなる多層構造(4層構造)を有している。濾過材58の最外層には、スパンボンド法により製造されたシート状のスパンボンド不織布58aが配置されている。最外層のスパンボンド不織布58aの平均孔径は、例えば、15〜40μmである。また、濾過材58の最内層には、スパンボンド法により製造されたシート状のスパンボンド不織布58dが配置されている。最外層のスパンボンド不織布58aと最内層のスパンボンド不織布58dには、例えば、同じスパンボンド不織布が用いられている。また、最外層と最内層との間の2つの中間層には、メルトブロウン法により製造されたシート状の2枚のメルトブロウン不織布58b,58cが配置されている。両メルトブロウン不織布58b,58cには、例えば、同じメルトブロウン不織布が用いられている。両スパンボンド不織布58a,58dは、両メルトブロウン不織布58b,58cと比べて、脱落繊維が極めて少なく、耐摩耗性に優れ、強度の高い不織布である。また、両メルトブロウン不織布58b,58cは、両スパンボンド不織布58a,58dよりもその目(平均孔径)を細かく形成することができる不織布である。
上記した燃料用フィルタ20によると、フィルタ部材52の濾過材58の最外層に配置されたスパンボンド不織布58aは、脱落繊維が極めて少なく、耐摩耗性に優れ、強度の高い不織布である。したがって、最外層のスパンボンド不織布58aによって、その内層側のメルトブロウン不織布58bを保護することができる。このため、従来の濾過材の最外層に配置されたメッシュを省略し、コストを低減することができる。
また、濾過材58の最内層に配置されたスパンボンド不織布58dは、最外層のスパンボンド不織布58aと同様、脱落繊維が極めて少なく、耐摩耗性に優れ、強度の高い不織布である。したがって、最内層のスパンボンド不織布58dによって、その外層側のメルトブロウン不織布58cを保護することができる。
また、両スパンボンド不織布58a,58bは、両メルトブロウン不織布58b,58cと比べて、毛羽立ちが少ない。このため、最外層のスパンボンド不織布58aから脱落した毛羽によるフィルタ部材52の目詰まりを抑制することができる。また、最内層のスパンボンド不織布58dから脱落した毛羽が燃料吸入口39側へ流れ込むことを抑制することができる。
また、最外層と最内層との間に配置された両メルトブロウン不織布58b,58cによって細かな異物を捕捉することができる。
また、最外層のスパンボンド不織布58aの平均孔径を15〜40μmとしたことにより、両メルトブロウン不織布58b,58cに大きな負担をかけることなく、燃料中の異物を効率よく捕捉することができる。
[実施形態2]実施形態2は、実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図7は燃料用フィルタを示す斜視図、図8は同じく正面図、図9は同じく下面図である。図7〜図9に示すように、燃料用フィルタ20のフィルタ部材(符号、76を付す)は、1枚の濾過材58が左辺上部52fにおいて二つ折りされ、その折り曲げ部(左辺上部52f)以外の残りの周辺部が溶着によりシール状態に接合されることにより、袋状に形成されている。なお、溶着による接合部により、溶着シール部74(実施形態1と同一符号を付す)が形成されている。
[実施形態3]実施形態3について説明する。本実施形態は、実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図10は燃料用フィルタを示す正面図、図11は同じく下面図、図12は同じく背面図、図13は図10のXIII−XIII線矢視断面図である。図11及び図12に示すように、本実施形態では、実施形態1における燃料用フィルタ20のフィルタ部材52において、濾過材58の最外層のスパンボンド不織布58a(図13参照)の少なくとも一部の領域、例えば後側の平面部61の左端部(図12において右端部)の領域に、固化処理を施すことにより第1の固化部78(図11及び図12において網目模様を付した部分参照)が形成されている。また、図10及び図11に示すように、濾過材58の折り曲げ部すなわち下辺右部52c及びその周辺部を含む周辺領域には、固化処理を施すことにより第2の固化部80(図10〜図12において網目模様を付した部分参照)が形成されている。
両固化部78,80にかかる固化処理は、濾過材58の最外層のスパンボンド不織布58a(図13参照)に対する塗装である。すなわち、両固化部78,80は、濾過材58の最外層のスパンボンド不織布58aに形成された塗装部である。塗装は、濾過材58を二つ折りする前工程で施してもよいし、フィルタ部材の製造後の後工程で施してもよい。また、塗装部は、燃料で溶解される燃料溶解性を有している。燃料溶解性を有する塗装部の材料としては、例えば、溶剤系接着剤の商品名「エスダイン280PK(積水フーラー製)」を用いることができる。
本実施形態によると、濾過材58の最外層のスパンボンド不織布58aに形成された第1の固化部78(図11〜図13参照)によって、他部材との接触による当該領域の毛羽立ちや傷付き等の損傷を抑制することができる。例えば、図14に示すように、上下反転した燃料タンク12に燃料ポンプモジュール10を挿入する際、燃料用フィルタ20のフィルタ部材52における最外層のスパンボンド不織布58aの第1の固化部78が燃料タンク12の開口部12bの口縁部に接触したとしても、第1の固化部78によって当該領域の毛羽立ちや傷付き等の損傷を抑制することができる。なお、燃料タンク12の開口部12bの口縁部は本明細書でいう「他部材」に相当する。
また、濾過材58の最外層のスパンボンド不織布58aに形成された第2の固化部80(図10及び図11参照)によって、他部材との接触による折り曲げ部を含む周辺領域の毛羽立ちや傷付き等の損傷を抑制することができる。例えば、図15に示すように、上下反転した燃料タンク12に燃料ポンプモジュール10を挿入する際、燃料用フィルタ20のフィルタ部材52における最外層のスパンボンド不織布58aの第2の固化部80が燃料タンク12の開口部12bの口縁部に接触したとしても、第2の固化部80によって折り曲げ部を含む周辺領域の毛羽立ちや傷付き等の損傷を抑制することができる。
また、燃料用フィルタ20のフィルタ部材52の折り曲げ部以外の周辺部は、溶着シール部74すなわち溶着部である。このため、図15に示すように、燃料タンク12に燃料ポンプモジュール10を挿入する際、燃料用フィルタ20のフィルタ部材52の溶着シール部74(例えば、上辺部52a(図10参照))が燃料タンク12の開口部12bの口縁部に接触したとしても、溶着シール部74によって毛羽立ちや傷付き等の損傷を抑制することができる。
また、両固化部78,80(図11及び図12参照)は、燃料用フィルタ20の搬送時における製品のフィルタ部材52同士の擦れによる最外層のスパンボンド不織布58aの毛羽立ちの防止にも有効である。
また、両固化部78,80は、最外層のスパンボンド不織布58aに形成された塗装部である。したがって、最外層のスパンボンド不織布58aに対する塗装部の形成によって、両固化部78,80を容易に形成することができる。
また、両固化部78,80の塗装部は、燃料で溶解される燃料溶解性を有する。したがって、燃料用フィルタ20の使用によって、両固化部78,80が燃料により溶解されることで除去される。このため、最外層のスパンボンド不織布58aの両固化部78,80における濾過性能を再生させることができる。
また、両固化部78,80のうちの少なくとも一方の固化部には、燃料溶解性を有していない塗装部、例えば接着剤を用いてもよい。また、接着剤の塗布厚さは、例えば1μm以下とし、接着剤の塗布による燃料用フィルタ20の性能変化を抑制するのが望ましい。また、両固化部78,80のうちの少なくとも一方の固化部である塗装部の材料には、フッ素樹脂等の摺動性向上剤を用いてもよい。
[実施形態4]実施形態4は、実施形態3に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図16は燃料用フィルタを示す正面図、図17は同じく下面図、図18は同じく背面図である。図16〜図18に示すように、本実施形態では、濾過材58の第1の固化部(符号、82を付す)及び第2の固化部(符号、84を付す)が、最外層のスパンボンド不織布58aを熱溶融させることによって形成されている。すなわち、両固化部82,84は、最外層のスパンボンド不織布58aの溶着部である。したがって、別部材を要することなく、最外層のスパンボンド不織布58aに、両固化部82,84としての溶着部を形成することができる。
また、両固化部82,84のうちの少なくとも一方の固化部は、最外層のスパンボンド不織布58aの熱溶融部に代え、ドット溶着、熱板溶着等の溶着による溶着部により形成してもよい。この場合も、別部材を要することなく、最外層のスパンボンド不織布58aに、固化部としての溶着部を形成することができる。また、溶着部は、濾過材58を二つ折りする前工程で施すことができる。また、溶着部は、少なくとも最外層のスパンボンド不織布58aに形成されていればよい。
[実施形態5]実施形態5は、実施形態4に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図19は燃料用フィルタの一部を示す断面図である。図19に示すように、本実施形態では、実施形態4における濾過材58の後側の平面部61において、最外層のスパンボンド不織布58aと最内層のスパンボンド不織布58dとの溶着部により第1の固化部(符号、86を付す)が形成されている。また、これと同様に、実施形態4における第2の固化部84(図16〜図18参照))を形成してもよい。
[実施形態6]実施形態6は、実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図20は燃料用フィルタの一部を示す断面図である。図20に示すように、フィルタ部材52の濾過材(符号、90を付す)は、複数枚(例えば5枚)の樹脂製のシート状の不織布90a,90b,90c,90d,90eを積層してなる多層構造(5層構造)を有している。濾過材90の最外層には、スパンボンド法により製造されたシート状のスパンボンド不織布90aが配置されている。スパンボンド不織布90aの平均孔径は、例えば、15〜40μmである。また、濾過材90の最内層には、スパンボンド法により製造されたシート状のスパンボンド不織布90eが配置されている。最外層のスパンボンド不織布90aと最内層のスパンボンド不織布90eには、例えば同じスパンボンド不織布が用いられている。
また、最外層と最内層との間の3つの中間層には、メルトブロウン法により製造されたシート状のメルトブロウン不織布90b,90c,90dが配置されている。スパンボンド不織布90a,90eは、脱落繊維が極めて少なく、耐摩耗性に優れ、強度の高い不織布である。また、メルトブロウン不織布90b,90c,90dは、スパンボンド不織布90a,90eよりもその目(平均孔径)を細かく形成することができる不織布である。また、メルトブロウン不織布90b,90c,90dには、例えば、同じメルトブロウン不織布が用いられている。
図21は図20のXXI部を示す拡大図である。図21に示すように、両スパンボンド不織布90a,90eは、平面状のフラット面からなる一方の面92と、凹凸面からなる他方の面94とを備えるシート状のスパンボンド不織布である。他方の面94は、多数の凹部94aを有する凹凸面94(他方の面と同一符号を付す)からなる。
図22はスパンボンド不織布の凹凸面を示す図である。図22に示すように、凹凸面94の凹部94aは、四角形溝状に形成されており、隣り合う凹部94aの側辺同士が所定間隔を隔てて平行状をなすように多数個配列されている。凸部94bは、隣り合う凹部94aの相互間に形成されており、全体的には格子状に形成されている。
凹凸面94の形状は、図23〜図26に示される変更例1〜4のものでもよい。図23は、多数の凹部94aを、図22における隣り合う凹部94aの間隔を縦方向及び横方向に広げるようにして配置したものである。また、図24は、凹部94aを、丸形溝状に形成したものである。また、図25は、凹部94aを、帯形溝状に形成したものである。また、図26は、凹部94aを、十文字形溝状に形成したものである。
なお、凸部94bの数を増やしてもよい。また、凹部94aと凸部94bとを逆配置として形成、すなわち凹部94aの形状で凸部94bを形成し、凸部94bの形状で凹部94aを形成してもよい。また、凹部94a及び凸部94の形状、配置形態等は適宜変更してもよい。また、異なる形状の凹部94aを組み合わせてもよい。また、異なる形状の凸部94bを組み合わせてもよい。
また、スパンボンド不織布90a,90eは、例えば、原料を紡糸し、紡糸した繊条を冷却しつつエジェクターにて引取り延伸し、ベルトコンベア上に開繊、捕集してウエブを形成し、そのウエブを熱エンボスローラーと熱フラットロールとの間で熱圧着するとともにエンボス加工した後、巻き取ることによって得られる。なお、熱エンボスローラーによりスパンボンド不織布90a,90eの凹凸面94が形成されていると共に、熱フラットロールによりスパンボンド不織布90a,90eのフラット面92が形成されている。なお、凹凸面94は、「エンボス面」ともいう。
図21に示すように、濾過材90の最外層のスパンボンド不織布90aの一方の面92すなわちフラット面92(一方の面と同一符号を付す)は、フィルタ部材52の外表面を形成するように配置されている。また、濾過材90の最内層のスパンボンド不織布90eのフラット面92は、フィルタ部材52の内表面を形成するように配置されている。なお、フィルタ部材52の外表面は、燃料タンク12(図1参照)のタンク内空間に面する側の表面である。また、フィルタ部材52の内表面は、内部空間53に面する側の表面である。
スパンボンド不織布90a,90eのフラット面92と凹凸面94との比較試験を行った。比較試験は、燃料タンク12(図1参照)に対してフラット面92と凹凸面94とをそれぞれ意地悪的に所定回数(例えば、20回)擦りつけることによって行った。そして、フラット面92と凹凸面94とを表面観察したところ、フラット面92が、凹凸面94と比べて、明らかに毛羽立ちが少ないことが判明した。すなわち、フラット面92は、凹凸面94と比べて、他部材との接触による繊維切れが生じ難いといえる。その理由としては、スパンボンド不織布90a,90eは長繊維でできており、フラット面92では繊維切れはない又はほとんどないが、凹凸面94では凸部94bの先端側の断面角部で繊維切れが生じやすいためと考えられる。
したがって、最外層のスパンボンド不織布90aのフラット面92をフィルタ部材52の外表面を形成するように配置することによって、燃料タンク12内への燃料用フィルタ20の挿入時における他部材(例えば、燃料タンク12の開口部12bの口縁部)との接触によるフィルタ部材52の外表面の毛羽立ちや傷付き等の損傷を抑制することができる。また、最外層のスパンボンド不織布90aの凹凸面94は、そのスパンボンド不織布90aの内層側にある不織布90bに面する。このため、最外層のスパンボンド不織布90aの凹凸面94の毛羽立ちを抑制することができる。
また、最内層のスパンボンド不織布90eのフラット面92をフィルタ部材52の内表面を形成するように配置することによって、他部材(例えば、フィルタ部材52の内部空間53に配置された内骨部材54)との接触によるフィルタ部材52の内表面の毛羽立ちや傷付き等の損傷を抑制することができる。また、最内層のスパンボンド不織布90eの凹凸面94は、そのスパンボンド不織布90eの外層側にある不織布90dに面する。このため、最内層のスパンボンド不織布90eの凹凸面94の毛羽立ちを抑制することができる。なお、内骨部材54は本明細書でいう「他部材」に相当する。
また、フラット面92と凹凸面94とを備えるスパンボンド不織布90a,90eは、表裏両面がフラット面であるスパンボンド不織布と比べると、強度が高く、厚さのばらつきを小さくできる。また、フラット面92と凹凸面94とを備えるスパンボンド不織布90a,90eは、表裏両面が凹凸面(エンボス面)であるスパンボンド不織布と比べると、コストが低い。このため、フラット面92と凹凸面94とを備えるスパンボンド不織布90a,90eによると、コスト面を考慮しつつ所定の強度を確保することができる。
[他の実施形態]本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、燃料用フィルタ20は、燃料タンク12内の燃料吸入口39が連通されるものであればよく、その配置方法は限定されない。また、燃料用フィルタ20は、燃料タンク12の上面部に装着される上付けタイプの燃料供給装置に適用してもよい。また、濾過材58,90の最外層のスパンボンド不織布58a,90a以外の不織布には、実施形態以外の種々の不織布を用いてもよい。また、濾過材58,90は、少なくとも2枚以上の不織布が積層されていればよい。また、最外層のスパンボンド不織布58a,90aと最内層のスパンボンド不織布58d,90eには、異なるスパンボンド不織布を用いてもよい。また、最外層のスパンボンド不織布58a,90a及び/又は最内層のスパンボンド不織布58d,90eには、表裏両面がフラット面あるいは凹凸面(エンボス面)であるスパンボンド不織布を用いてもよい。また、最外層のスパンボンド不織布90aの凹凸面94をフィルタ部材52の内表面を形成するように配置してもよい。また、最内層のスパンボンド不織布90eの凹凸面94をフィルタ部材52の内表面を形成するように配置してもよい。また、最外層と最内層との間の中間層のメルトブロウン不織布58b,58c,90b〜90dには、異なるメルトブロウン不織布が用いてもよい。また、濾過材58,90は、上辺部52a又は右辺部52bにおいて二つ折りされ、その折り曲げ部以外の残りの周辺部が溶着等によりシール状態に接合されたものでもよい。また、濾過材58,90は、2枚の面材の周縁部が溶着等により全周に亘ってシール状態に接合されたものでもよい。また、固化部は、例えば燃料タンク12の底壁12aに接触する濾過材58の接触領域に形成してもよい。また、固化部の個数、固化部を形成する範囲等は、適宜選定することができる。また、固化部は、濾過材58の前側の平面部60に形成してもよい。
10 燃料ポンプモジュール
12 燃料タンク
20 燃料用フィルタ
39 燃料吸入口
52 フィルタ部材
52f 左辺上部(折り曲げ部)
53 内部空間
58 濾過材
58a スパンボンド不織布
58b メルトブロウン不織布
58c メルトブロウン不織布
58d スパンボンド不織布
74 溶着シール部(溶着部)
76 フィルタ部材
78 第1の固化部(塗装部)
80 第2の固化部(塗装部)
82 第1の固化部(熱溶融部、溶着部)
84 第2の固化部(熱溶融部、溶着部)
86 第1の固化部(溶着部)
90 濾過材
90a スパンボンド不織布
90b メルトブロウン不織布
90c メルトブロウン不織布
90d メルトブロウン不織布
90e スパンボンド不織布
92 フラット面(一方の面)
94 凹凸面(他方の面)
94a 凹部
94b 凸部

Claims (3)

  1. 濾過材により袋状に形成されたフィルタ部材を備えており、
    前記フィルタ部材の内部空間に燃料タンク内の燃料吸入口が連通される燃料用フィルタであって、
    前記濾過材は、複数枚の不織布を積層してなる多層構造を有しており、
    前記濾過材の最外層には、スパンボンド法により製造されたスパンボンド不織布が配置されており、
    前記スパンボンド不織布はフラット面と凹凸面とを表裏に有し、該フラット面が前記フィルタ部材の外周側に向けて配置されており、
    前記スパンボンド不織布は、前記フラット面が前記凹凸面よりも繊維切れが生じ難い、燃料用フィルタ。
  2. 請求項に記載の燃料用フィルタであって、
    前記濾過材の最内層には、スパンボンド法により製造されたスパンボンド不織布が配置されている、燃料用フィルタ。
  3. 請求項に記載の燃料用フィルタであって、
    前記フィルタ部材の内部空間に配置される内骨部材を備えており、
    前記最内層に配置されるスパンボンド不織布はフラット面と凹凸面とを表裏に有し、該フラット面が前記フィルタ部材の内周側に向けて配置されている、燃料用フィルタ。
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