JP6700805B2 - ポリウレタン樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

ポリウレタン樹脂組成物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ポリウレタン樹脂組成物、及びその製造方法に関する。
ポリウレタン樹脂組成物は、接着剤、床材、シーリング材、成形体、弾性体、フィルム、光学用材料、クッションや断熱材等の各種フォームなど様々な分野で広く利用されている。
前記ポリウレタン樹脂組成物を含むプラスチック組成物は、あらゆる分野において、更なる高強度化(引張応力や引張強さ)や耐熱性、耐水性の向上が強く求められている。特にポリウレタンは、他のプラスチックと比べ、耐摩耗性、耐油性等には優れるものの、耐熱性や耐水性は低い傾向があり、それらの改善が強く求められていた。
ここで、高強度化について、近年においては、環境面への配慮から、植物由来の天然原料ナノフィラーであるセルロースナノファイバーを強化材として用いる試みが注目されている。
例えば、特許文献1では、微細繊維状セルロースの水系懸濁液にポリウレタンを含む高分子エマルションを混合し、混合液を多孔性の基材上で濾過により脱水して水分を含んだシートを形成し、シートを有機溶媒で置換し、加熱乾燥する乾燥工程を有することを特徴とする、微細繊維状セルロースコンポジット多孔性シートの製造方法が記載されている。
特開2012−116905号広報
しかしながら、特許文献1の方法では、混合液中における微細繊維状セルロース(セルロースナノファイバー)の分散性が十分でなく、結果として十分な効果が得られないことから、改善が求められていた。
したがって、本発明は、強度、耐熱性、耐水性が良好なポリウレタン樹脂組成物、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下を提供する。
(1)セルロースナノファイバー、及びポリウレタン樹脂を含有するポリウレタン樹脂組成物。
(2)前記セルロースナノファイバーが、セルロースのグルコース単位中におけるC6位のヒドロキシル基の一部がカルボキシル基に酸化された酸化セルロースナノファイバーを含み、且つ酸化セルロースナノファイバーのカルボキシル基の量が、酸化セルロースナノファイバーの絶乾重量に対し0.1mmol/g〜3.0mmol/gであることを特徴とする、(1)に記載のポリウレタン樹脂組成物。
(3)前記ポリウレタン樹脂、及びセルロースナノファイバーの配合率が、ポリウレタン樹脂:セルロースナノファイバー=100:0.1〜10(質量%)であることを特徴とする、(1)〜(2)のいずれかに記載のポリウレタン樹脂組成物。
(4)ポリウレタン樹脂の水系分散液体とセルロースナノファイバーの水系分散体とを混合する工程を含むことを特徴とする、(1)〜(3)のいずれか一項に記載のポリウレタン樹脂組成物の製造方法。
(5)ポリオール化合物及びポリイソシアネート化合物からなるイソシアネート末端を有するウレタンプレポリマーの有機溶媒分散体と、セルロースナノファイバーの水系分散体とを混合し、ポリウレタン樹脂を生成させる工程を含むことを特徴とする、(1)〜(3)のいずれか一項に記載のポリウレタン樹脂組成物の製造方法。
本発明によれば、強度、耐熱性、耐水性が良好なポリウレタン樹脂組成物、及びその製造方法を提供することができる。
実施例1〜3、比較例1のtemperature−Storage Modulusの関係を表すグラフである。 実施例4〜6、比較例1のtemperature−Storage Modulusの関係を表すグラフである。
本発明のポリウレタン樹脂組成物は、セルロースナノファイバーとポリウレタン樹脂を含有することを特徴としている。
以下、セルロースナノファイバー、ポリウレタン樹脂(ウレタンプレポリマーを含む)、およびポリウレタン樹脂組成物及びポリウレタン樹脂組成物の製造方法についてそれぞれ説明する。
<1.セルロースナノファイバー>
本発明におけるセルロースナノファイバーは、未変性セルロースまたは化学変性セルロースの微細繊維である。セルロースナノファイバーは、通常平均繊維径が3〜500nm程度であり、好ましくは3nm以上500nm以下である。また、本発明におけるセルロースナノファイバーは、平均アスペクト比が通常50以上である。アスペクト比の上限は特に限定されないが、通常は1000以下である。
セルロースナノファイバーの平均繊維径および平均繊維長の測定は、例えば、セルロースナノファイバーの0.001質量%水分散液を調製し、この希釈分散液をマイカ製試料台に薄く延ばし、50℃で加熱乾燥させて観察用試料を作成し、原子間力顕微鏡(AFM)にて観察した形状像の断面高さを計測することにより、数平均繊維径あるいは繊維長として算出することができる。また、平均アスペクト比は下記の式により算出することができる:平均アスペクト比=平均繊維長/平均繊維径
本発明におけるセルロースナノファイバーは、セルロース原料を解繊すること、セルロース原料を化学変性した後に解繊すること、または、セルロース原料を解繊した後に化学変性することにより得ることができる。本発明におけるセルロースナノファイバーとして、公知の方法により製造されたセルロースナノファイバーを用いることができ、また市販品を用いてもよい。
<1−1.セルロース原料>
本発明におけるセルロースナノファイバーの原料には特に限定はなく、公知のセルロース原料からセルロースナノファイバーを製造することができる。セルロース原料としては、例えば、植物由来の原料(例えば、木材、竹、麻、ジュート、ケナフ、農地残廃物、布、パルプ(針葉樹未漂白クラフトパルプ(NUKP)、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未漂白クラフトパルプ(LUKP)、広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹未漂白サルファイトパルプ(NUSP)、針葉樹漂白サルファイトパルプ(NBSP)サーモメカニカルパルプ(TMP)、再生パルプ、古紙等)、動物(例えばホヤ類)由来の原料、藻類由来の原料、微生物(例えば酢酸菌(アセトバクター))由来の原料、微生物産生物等が挙げられる。本発明のセルロースナノファイバーのセルロース原料はこれらのいずれかであってよく、これらの2種以上の組み合わせであってもよい。本発明におけるセルロースナノファイバーのセルロース原料は、好ましくは植物または微生物由来のセルロース繊維であり、より好ましくは植物由来のセルロース繊維である。
本発明に用いられるセルロース原料の数平均繊維径は特に制限されるものではなく、一般的なパルプである針葉樹クラフトパルプの場合は30〜60μm程度、広葉樹クラフトパルプの場合は10〜30μm程度である。その他のパルプの場合、一般的な精製を経たものは50μm程度である。例えばチップ等の数cm大のものを精製したものである場合、リファイナーやビーター等の離解機で機械的処理を行い、50μm程度にすることが好ましい。
<1−2.分散>
セルロース原料の解繊処理または変性処理を行う際には、セルロース原料の分散処理を行って、セルロース原料の分散体を調整してもよい。セルロース原料を分散させる分散媒は、セルロース原料が親水性であることから、水であることが好ましい。
<1−3.変性>
本発明では、繊維を構成するセルロースの少なくとも一部が化学変性されている、化学変性セルロースナノファイバーをセルロースナノファイバーとして用いてよい。本発明のポリウレタン樹脂水系分散体あるいはポリウレタン樹脂組成物に含まれるセルロースナノファイバーの全量が、化学変性セルロースナノファイバーであってもよく、一部の量のみが化学変性セルロースナノファイバーであってもよい。
本発明に用いられるセルロースナノファイバーは、変性により、繊維の微細化が十分に進み、均一な繊維長および繊維径が得られ、本発明の効果を発揮しやすくなるので、好ましくは化学変性セルロースナノファイバーを含み、より好ましくは化学変性セルロースナノファイバーである。
化学変性セルロースナノファイバーを得るための変性方法は特に限定されないが、例えば、酸化、エーテル化、エステル化、アセチル化、シランカップリング、フッ素変性、カチオン化などが挙げられ、中でも酸化、エーテル化、エステル化が好ましい。以下これらの変性について説明する。
<1−3−1.酸化>
本発明において、酸化により変性されているセルロースナノファイバー(以下、酸化セルロースナノファイバーともいう。)を用いる場合、酸化セルロースナノファイバーのカルボキシル基の量は、酸化セルロースナノファイバーの絶乾重量に対して、下限は、好ましくは、0.5mmol/g以上であり、より好ましくは1.0mmol/g以上であり、さらに好ましくは1.2mmol/g以上である。また、上限は、好ましくは3.0mmol/g以下であり、より好ましくは2.5mmol/g以下であり、さらに好ましくは2.0mmol/g以下である。したがって、酸化セルロースナノファイバーのカルボキシル基の量は、酸化セルロースナノファイバーの絶乾重量に対して0.5mmol/g〜3.0mmol/gが好ましく、1.0mmol/g〜2.5mmol/gがより好ましく、1.2mmol/g〜2.0mmol/gがさらに好ましい。
セルロース原料またはセルロース原料を解繊した後に得られるセルロース繊維(以下、解繊セルロース繊維ともいう。)の酸化は公知の方法を用いて行うことができ、特に限定されるものではないが、セルロース原料を酸化により変性することにより得られるセルロース繊維(以下、酸化セルロース繊維ともいう。)または酸化セルロースナノファイバーの絶乾重量に対して、カルボキシル基の量が0.5mmol/g〜3.0mmol/gになるように調整することが好ましい。
酸化の方法は特に限定されないが、その例として、N−オキシル化合物、および、臭化物、ヨウ化物若しくはこれらの混合物からなる群から選択される化合物の存在下で酸化剤を用いて水中でセルロース原料または解繊セルロース繊維を酸化する方法が挙げられる。この酸化方法によれば、セルロース表面のグルコピラノース環のC6位の一級水酸基が選択的に酸化され、表面にアルデヒド基、カルボキシル基、およびカルボキシレート基からなる群より選ばれる基が生じる。反応時のセルロースの濃度は特に限定されないが、5質量%以下が好ましい。
N−オキシル化合物とは、ニトロキシラジカルを発生しうる化合物をいう。N−オキシル化合物としては、目的の酸化反応を促進する化合物であれば、いずれの化合物も使用できる。
N−オキシル化合物の使用量は、原料となるセルロースを酸化できる触媒量であれば特に制限されない。例えば、絶乾重量1gのセルロースに対して、下限は、好ましくは0.01mmol以上であり、より好ましくは0.05mmol以上である。上限は、好ましくは10mmol以下であり、より好ましくは1mmol以下であり、さらに好ましくは0.5mmol以下である。したがって、N−オキシル化合物の使用量は、絶乾重量1gのセルロースに対して、0.01〜10mmolが好ましく、0.01〜1mmolがより好ましく、0.05〜0.5mmolがさらに好ましい。また、反応系に対し0.1〜4mmol/L程度が好ましい。
臭化物とは臭素を含む化合物であり、その例には、水中で解離してイオン化可能な臭化アルカリ金属(例えば臭化ナトリウム等)が含まれる。また、ヨウ化物とはヨウ素を含む化合物であり、その例には、ヨウ化アルカリ金属が含まれる。臭化物またはヨウ化物の使用量は、酸化反応を促進できる範囲で選択してよい。臭化物およびヨウ化物の合計量は、例えば、絶乾重量1gのセルロースに対して、下限は、好ましくは0.1mmol以上であり、より好ましくは0.5mmol以上である。上限は、好ましくは100mmol以下であり、より好ましくは10mmol以下であり、さらに好ましくは5mmol以下である。したがって、臭化物およびヨウ化物の合計量は、絶乾重量1gのセルロースに対して、0.1〜100mmolが好ましく、0.1〜10mmolがより好ましく、0.5〜5mmolがさらに好ましい。
酸化剤としては、特に限定がなく、例えば、ハロゲン、次亜ハロゲン酸、亜ハロゲン酸、過ハロゲン酸、それらの塩、ハロゲン酸化物、過酸化物などが挙げられる。中でも、安価で環境負荷の少ないことから、次亜ハロゲン酸またはその塩が好ましく、次亜塩素酸またはその塩がより好ましく、次亜塩素酸ナトリウムがさらに好ましい。酸化剤の使用量は、例えば、絶乾重量1gのセルロースに対して、下限は、好ましくは0.5mmol以上であり、より好ましくは、1mmol以上であり、さらに好ましくは、3mmol以上である。上限は、好ましくは500mmol以下であり、より好ましくは50mmol以下であり、さらに好ましくは25mmol以下であり、最も好ましくは、10mmol以下である。したがって、酸化剤の使用量は、絶乾重量1gのセルロースに対して、0.5〜500mmolが好ましく、0.5〜50mmolがより好ましく、1〜25mmolがさらに好ましく、3〜10mmolが最も好ましい。また、酸化剤の使用量は、例えば、N−オキシル化合物1molに対して、下限が好ましくは1mol以上である。上限は好ましくは40mol以下である。したがって、酸化剤の使用量は、N−オキシル化合物1molに対して、好ましくは1〜40mmolである。
セルロースの酸化反応時のpH、温度、反応時間などの条件は特に限定されず、一般に、比較的温和な条件であっても反応は効率よく進行する。よって、反応温度は、下限が、好ましくは4℃以上であり、より好ましくは15℃以上である。上限は、好ましくは40℃以下であり、より好ましくは30℃以下である。したがって、反応温度は、4〜40℃が好ましく、また15〜30℃程度、すなわち室温であってもよい。反応液のpHは、下限が、好ましくは8以上であり、より好ましくは10以上である。上限は、好ましくは12以下であり、より好ましくは11以下である。したがって、反応液のpHは、好ましくは8〜12であり、より好ましくは10〜11程度である。反応の進行に伴ってセルロース中にカルボキシル基が生成するため、反応液のpHが低下する傾向がある。そのため、酸化反応を効率よく進行させるためには、水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ性溶液を反応液中に添加して、反応液のpHを上記範囲に維持することが好ましい。反応媒体は、取扱い性の容易さや、副反応が生じにくいこと等から、水が好ましい。
酸化反応における反応時間は、酸化の進行の程度に従って適宜設定することができ、下限が、通常は0.5時間以上である。上限は、通常は6時間以下であり、好ましくは4時間以下である。したがって、反応時間は、通常は0.5〜6時間、例えば、好ましくは0.5〜4時間程度である。
また、酸化反応は、2段階に分けて実施してもよい。例えば、1段目の反応終了後に濾別して得られた酸化セルロースを、再度、同一または異なる反応条件で酸化させることにより、1段目の反応で塩(例、塩化ナトリウム)が副生して反応を阻害する場合であっても、効率よく酸化させることができる。
カルボキシル化を含む、酸化方法の別の例として、オゾン処理により酸化する方法が挙げられる。この酸化反応により、グルコピラノース環の少なくとも2位および6位の水酸基が酸化されると共に、セルロース鎖の分解が起こる。オゾン処理は、通常、オゾンを含む気体とセルロース原料または解繊セルロース繊維とを接触させることにより行われる。
オゾンを含む気体中のオゾン濃度は、下限が、好ましくは50g/m3以上である。上限が、好ましくは250g/m3以下であり、より好ましくは220g/m3以下である。したがって、オゾンを含む気体中のオゾン濃度は、50〜250g/m3であることが好ましく、50〜220g/m3であることがより好ましい。
セルロース原料または解繊セルロース繊維に対するオゾン添加量は、セルロース原料または解繊セルロース繊維の固形分を100質量%とした際に、下限が、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上である。上限は、好ましくは30質量%以下である。したがって、セルロース原料または解繊セルロース繊維に対するオゾン添加量は、セルロース原料または解繊セルロース繊維の固形分を100質量%とした際に、0.1〜30質量%であることが好ましく、5〜30質量%であることがより好ましい。
オゾン処理温度は、下限が、好ましくは0℃以上であり、より好ましくは20℃以上である。上限は、好ましくは50℃以下である。したがって、オゾン処理温度は、0〜50℃であることが好ましく、20〜50℃であることがより好ましい。
オゾン処理時間は、特に限定されないが、下限が、通常1分間以上であり、好ましくは30分間以上である。上限は、通常360分間以下である。したがって、オゾン処理時間は、通常1〜360分間程度であり、30〜360分間程度が好ましい。
オゾン処理の条件がこれらの範囲内であると、セルロースが過度に酸化および分解されることを抑制することができ、酸化セルロースの収率が良好となる。
オゾン処理後に得られる結果物に対してさらに、酸化剤を用いて、追酸化処理を行ってもよい。追酸化処理に用いる酸化剤は、特に限定されないが、例えば、二酸化塩素、亜塩素酸ナトリウム等の塩素系化合物;酸素、過酸化水素、過硫酸、過酢酸などが挙げられる。例えば、これらの酸化剤を水またはアルコール等の極性有機溶媒中に溶解して酸化剤溶液を調製し、溶液中にセルロース原料または解繊セルロース繊維を浸漬させることにより追酸化処理を行うことができる。
酸化セルロース繊維または酸化セルロースナノファイバーに含まれるカルボキシル基、カルボキシレート基、アルデヒド基の量は、上記した酸化剤の添加量、反応時間などの酸化条件をコントロールすることで調整することができる。
カルボキシル基量の測定方法の一例を以下に説明する。酸化セルロース繊維または酸化セルロースナノファイバーの0.5質量%スラリー(水分散液)60mlを調製し、0.1M塩酸水溶液を加えてpH2.5とした後、0.05Nの水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpHが11になるまで電気伝導度を測定する。電気伝導度の変化が緩やかな弱酸の中和段階において消費された水酸化ナトリウム量(a)から、下式を用いて算出することができる:
カルボキシル基量〔mmol/g酸化セルロース繊維または酸化セルロースナノファイバー〕=a〔ml〕×0.05/酸化セルロース繊維または酸化セルロースナノファイバー質量〔g〕。
<1−3−2.エーテル化>
エーテル化としては、カルボキシメチル(エーテル)化、メチル(エーテル)化、エチル(エーテル)化、シアノエチル(エーテル)化、ヒドロキシエチル(エーテル)化、ヒドロキシプロピル(エーテル)化、エチルヒドロキシエチル(エーテル)化、ヒドロキシプロピルメチル(エーテル)化などが挙げられる。この中から一例としてカルボキシメチル化の方法を以下に説明する。
カルボキシメチル化によりセルロース原料を変性する場合、得られるカルボキシメチル化セルロース又はセルロースナノファイバー中の無水グルコース単位当たりのカルボキシメチル置換度は、0.01以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、0.10以上であることがさらに好ましい。上限は、0.50以下が好ましく、0.40以下がより好ましく、0.35以下が更に好ましい。従って、カルボキシメチル基置換度は、0.01〜0.50が好ましく、0.05〜0.40がより好ましく、0.10〜0.30が更に好ましい。
カルボキシメチル化の方法は特に限定されないが例えば、発底原料としてのセルロース原料をマーセル化し、その後エーテル化する方法が挙げられる。カルボキシメチル化反応の際は通用溶媒を用いる。溶媒としては例えば、水、アルコール(例えば低級アルコール)及びこれらの混合溶媒が挙げられる。低級アルコールとしては例えば、メタノール、エタノール、N−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、N−ブタノール、イソブタノール、第3級ブタノールが挙げられる。混合溶媒における低級アルコールの混合割合は、通常は60質量%以上又は95質量%以下であり、60〜95質量%であることが好ましい。溶媒の量は、セルロース原料に対し通常は3重量倍である。上限は特に限定されないが20重量倍である。従って、溶媒の量は3〜20重量倍であることが好ましい。
マーセル化は通常、発底原料とマーセル化剤を混合して行う。マーセル化剤としては例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属が挙げられる。マーセル化剤の使用量は、発底原料の無水グルコース残基当たり0.5倍モル以上が好ましく、1.0モル以上がより好ましく、1.5倍モル以上であることがさらに好ましい。上限は、通常20倍モル以下であり、10倍モル以下が好ましく、5倍モル以下がより好ましい、従って、0.5〜20倍モルが好ましく、1.0〜10倍モルがより好ましく、1.5〜5倍モルがさらに好ましい。
マーセル化の反応温度は、通常0℃以上であり、好ましくは10℃以上である。上限は通常70℃以下、好ましくは60℃以下である。従って、反応温度は、通常0〜70℃、好ましくは10〜60℃である。反応時間は、通常15分以上、好ましくは30分以上である。上限は、通常8時間以下、好ましくは7時間以下である。従って、通常は15分〜8時間、好ましくは30分〜7時間である。
エーテル化反応は通常、カルボキシメチル化剤をマーセル化後に反応系に追加して行う。カルボキシメチル化剤としては例えば、モノクロロ酢酸ナトリウムが挙げられる。カルボキシメチル化剤の添加量は、セルロース原料のグルコース残基当たり通常は0.05倍モル以上が好ましく、0.5倍モル以上がより好ましく、0.8倍モル以上であることがさらに好ましい。上限は、通常10.0倍モル以下であり、5モル以下が好ましく、3倍モル以下がより好ましい、従って、好ましくは0.05〜10.0倍モルであり、より好ましくは0.5〜5であり、更に好ましくは0.8〜3倍モルである。反応温度は通常30℃以上、好ましくは40℃以上であり、上限は通常90℃以下、好ましくは80℃以下である。従って反応温度は通常30〜90℃、好ましくは40〜80℃である。反応時間は、通常30分以上であり、好ましくは1時間以上である。上限は、通常は10時間以下、好ましくは4時間以下である。従って反応時間は、通常は30分〜10時間であり、好ましくは1時間〜4時間である。カルボキシメチル化反応の間必要に応じて、反応液を撹拌してもよい。
カルボキシメチル化セルロースナノファイバーのグルコース単位当たりのカルボキシメチル置換度の測定は例えば、次の方法によって行えばよい。すなわち、1)カルボキシメチル化セルロース(絶乾)約2.0gを精秤して、300mL容共栓付き三角フラスコに入れる。2)メタノール1000mLに特級濃硝酸100mLを加えた液100mLを加え、3時間振とうして、カルボキシメチルセルロース塩(カルボキシメチル化セルロース)を水素型カルボキシメチル化セルロースにする。3)水素型カルボキシメチル化セルロース(絶乾)を1.5〜2.0g精秤し、300mL容共栓付き三角フラスコに入れる。4)80%メタノール15mLで水素型カルボキシメチル化セルロースを湿潤し、0.1NのNaOHを100mL加え、室温で3時間振とうする。5)指示薬として、フェノールフタレインを用いて、0.1NのHSOで過剰のNaOHを逆滴定する。6)カルボキシメチル置換度(DS)を、次式によって算出する:
A=[(100×F’−(0.1NのHSO)(mL)×F)×0.1]/(水素型カルボキシメチル化セルロースの絶乾質量(g))
DS=0.162×A/(1−0.058×A)
A:水素型カルボキシメチル化セルロースの1gの中和に要する1NのNaOH量(mL)
F’:0.1NのNaOHのファクター
F:0.1NのHSOのファクター
<1−3−3.エステル化>
セルロース原料または解繊セルロース繊維をエステル化して、エステル化セルロース繊維またはエステル化セルロースナノファイバーを得る方法は、特に限定されないが例えば、セルロース原料または解繊セルロース繊維に対し化合物Aを反応させる方法が挙げられる。化合物Aについては後述する。
セルロース原料または解繊セルロース繊維に対し化合物Aを反応させる方法としては例えば、セルロース原料または解繊セルロース繊維に化合物Aの粉末又は水溶液を混合する方法、セルロース原料または解繊セルロース繊維のスラリーに化合物Aの水溶液を添加する方法等が挙げられる。これらのうち、反応の均一性が高まり、且つエステル化効率が高くなることから、セルロース原料または解繊セルロース繊維又はそのスラリーに化合物Aの水溶液を混合する方法が好ましい。
化合物Aとしては例えば、リン酸系化合物(例、リン酸、ポリリン酸)、亜リン酸、ホスホン酸、ポリホスホン酸、これらのエステル等が挙げられる。化合物Aは、塩の形態でもよい。上記の中でも、低コストであり、扱いやすく、またセルロース原料(例、パルプ繊維)のセルロースにリン酸基を導入して、解繊効率の向上が図れるなどの理由から、リン酸系化合物が好ましい。リン酸系化合物は、リン酸基を有する化合物であればよく、例えば、リン酸、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸三カリウム、ピロリン酸カリウム、メタリン酸カリウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸三アンモニウム、ピロリン酸アンモニウム、メタリン酸アンモニウム等が挙げられる。用いられるリン酸系化合物は、1種、あるいは2種以上の組み合わせでもよい。これらのうち、リン酸基導入の効率が高く、下記解繊工程で解繊しやすく、かつ工業的に適用しやすい観点から、リン酸、リン酸のナトリウム塩、リン酸のカリウム塩、リン酸のアンモニウム塩が好ましく、リン酸のナトリウム塩がより好ましく、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウムがさらに好ましい。また、反応の均一性が高まり、且つリン酸基導入の効率が高くなることから、エステル化においてはリン酸系化合物の水溶液を用いることが好ましい。リン酸系化合物の水溶液のpHは、リン酸基導入の効率が高くなることから、7以下が好ましい。パルプ繊維の加水分解を抑える観点から、pH3〜7がより好ましい。
エステル化の方法としては例えば、以下の方法が挙げられる。セルロース原料または解繊セルロース繊維の懸濁液(例えば、固形分濃度0.1〜10質量%)に化合物Aを撹拌しながら添加し、セルロースにリン酸基を導入する。セルロース原料または解繊セルロース繊維を100重量部とした際に、化合物Aがリン酸系化合物の場合、化合物Aの添加量はリン元素量として、0.2重量部以上が好ましく、1重量部以上がより好ましい。これにより、エステル化セルロース繊維またはエステル化セルロースナノファイバーの収率をより向上させることができる。上限は、500重量部以下が好ましく、400重量部以下がより好ましい。これにより、化合物Aの使用量に見合った収率を効率よく得ることができる。従って、0.2〜500重量部が好ましく、1〜400重量部がより好ましい。
セルロース原料または解繊セルロース繊維に対し化合物Aを反応させる際、さらに化合物Bを反応系に加えてもよい。化合物Bを反応系に加える方法としては例えば、セルロース原料または解繊セルロース繊維のスラリー、化合物Aの水溶液、又はセルロース原料もしくは解繊セルロース繊維と化合物Aのスラリーに、化合物Bを添加する方法が挙げられる。
化合物Bは特に限定されないが、塩基性を示すことが好ましく、塩基性を示す窒素含有化合物がより好ましい。「塩基性を示す」とは通常、フェノールフタレイン指示薬の存在下で化合物Bの水溶液が桃〜赤色を呈すること、または/および化合物Bの水溶液のpHが7より大きいことを意味する。塩基性を示す窒素含有化合物は、本発明の効果を奏する限り特に限定されないが、アミノ基を有する化合物が好ましい。アミノ基を有する化合物として例えば、尿素、メチルアミン、エチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ピリジン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどが挙げられる。この中でも低コストで扱いやすい点で、尿素が好ましい。化合物Bの添加量は、2〜1000重量部が好ましく、100〜700重量部がより好ましい。反応温度は0〜95℃が好ましく、30〜90℃がより好ましい。反応時間は特に限定されないが、通常1〜600分程度であり、30〜480分が好ましい。エステル化反応の条件がこれらのいずれかの範囲内であると、セルロースが過度にエステル化されて溶解しやすくなることを抑制ことができ、リン酸エステル化セルロースの収率を向上させることができる。
セルロース原料または解繊セルロース繊維に化合物Aを反応させた後、通常はエステル化セルロース繊維またはエステル化セルロースナノファイバーの懸濁液が得られる。エステル化セルロース繊維またはエステル化セルロースナノファイバーの懸濁液は必要に応じて脱水される。脱水後には加熱処理を行うことが好ましい。これにより、セルロース原料または解繊セルロース繊維の加水分解を抑えることができる。加熱温度は、100〜170℃が好ましく、加熱処理の際に水が含まれている間は130℃以下(更に好ましくは110℃以下)で加熱し、水を除いた後100〜170℃で加熱処理することがより好ましい。
リン酸エステル化セルロースにおいては、セルロースにリン酸基置換基が導入されており、セルロース同士が電気的に反発する。そのため、リン酸エステル化セルロース繊維は容易にセルロースナノファイバーまで解繊することができる(このようにセルロースナノファイバーとなるまで行う解繊を、ナノ解繊ともいう。)。リン酸エステル化セルロース繊維のグルコース単位当たりのリン酸基置換度は0.001以上が好ましい。これにより、十分な解繊(例えばナノ解繊)が実施できる。上限は、0.40以下が好ましい。これにより、リン酸エステル化セルロース繊維の膨潤又は溶解を抑制し、セルロースナノファイバーが得られない事態の発生を抑制することができる。従って、0.001〜0.40であることが好ましい。また、リン酸エステル化により変性されているセルロースナノファイバー(リン酸エステル化セルロースナノファイバー)のグルコース単位当たりのリン酸基置換度は0.001以上が好ましい。上限は、0.40以下が好ましい。したがって、リン酸エステル化セルロースナノファイバーのグルコース単位当たりのリン酸基置換度は0.001〜0.40であることが好ましい。
リン酸エステル化セルロース繊維に対して、煮沸後冷水で洗浄する等の洗浄処理がなされることが好ましい。これにより解繊を効率よく行うことができる。
<1−4.解繊>
解繊は、セルロース原料に対して変性処理を施す前に行ってもよいし、セルロース原料に変性処理を施した後の、化学変性されているセルロース繊維(例、酸化セルロース繊維、カルボキシメチル化セルロース繊維、エステル化セルロース繊維(リン酸エステル化セルロース繊維))に対して行ってもよい。変性により解繊に必要なエネルギーが低減されるため、解繊は、セルロース原料に変性処理を施した後に行うことが好ましい。
解繊は、一度に行ってもよいし、複数回行ってもよい。複数回行う場合、それぞれの解繊の時期はいつでもよい。
解繊に用いる装置は特に限定されないが、例えば、高速回転式、コロイドミル式、高圧式、ロールミル式、超音波式などの方式の装置が挙げられ、高圧または超高圧ホモジナイザーが好ましく、湿式の、高圧または超高圧ホモジナイザーがより好ましい。これらの装置は、セルロース原料または化学変性されているセルロース繊維(通常は水系分散体)に強力なせん断力を印加することができるので好ましい。
効率よく解繊するために、セルロース原料または化学変性されているセルロース繊維(通常は水系分散体)に印加する圧力は、好ましくは50MPa以上であり、より好ましくは100MPa以上であり、さらに好ましくは140MPa以上である。装置は、セルロース原料または化学変性されているセルロース繊維(通常は水系分散体)に上記圧力を印加することができかつ強力なせん断力を印加できるので、湿式の、高圧または超高圧ホモジナイザーが好ましい。
また、解繊(好ましくは高圧ホモジナイザーでの解繊)、または必要に応じて解繊前に行う分散処理に先立って、必要に応じて予備処理を行ってもよい。予備処理としては、例えば、混合、撹拌、乳化、分散が挙げられ、公知の装置(例、高速せん断ミキサー)を用いて行えばよい。
解繊をセルロース原料または化学変性されているセルロース繊維の分散体(通常は水系分散体)に対して行う場合、分散体中のセルロース原料または化学変性されているセルロース繊維としての固形分濃度は、下限は、通常は0.1質量%以上、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上である。これにより、処理するセルロース原料または化学変性されているセルロース繊維の量に対して液量が適量となり効率的である。上限は、通常10質量%以下であり、好ましくは6質量%以下である。これにより、流動性を保持することができる。
本発明においてポリウレタン樹脂の水系分散体の製造方法は限定されるものではないが、ウレタンプレポリマーの有機溶媒分散体と水系溶媒との混合体を、不活性ガス雰囲気下で撹拌しながら硬化剤を加え、加熱などにより、有機溶媒成分を除去させる方法を例示することができる。
<2.ポリウレタン樹脂>
ポリウレタン樹脂とは、一般にウレタン樹脂、ウレタンゴムとも呼ばれ、ウレタン結合(−NH・CO・O−)を有する重合体の総称であり、通常ポリオール化合物とポリイソシアネート化合物の縮合反応により生成される。
ポリオール化合物とポリイソシアネート化合物を反応させる際の比率は、ポリウレタン樹脂の強度やポットライフ等の観点から、ポリオール化合物が有する水酸基と、ポリイソシアネート化合物が有するイソシアネート基のモル比([NCO/OH])が1.1〜8.0の範囲であることが好ましい。
<2−1.ポリオール化合物>
前記ポリオール化合物としては、例えば、ポリオキシアルキレンポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオール、水添ポリブタジエンポリオール、ポリアクリルポリオール、ダイマージオール等を用いることができる。これらのポリオールは、単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ポリカーボネートポリオールを用いることが好ましい。
前記ポリカーボネートポリオールとしては、例えば、ポリカーボネートジオール、ポリカーボネートトリオール、ポリカーボネートテトラオールなどが挙げられるが、これらの中でも、ポリカーボネートジオールを用いることが好ましい。
<2−2.ポリイソシアネート化合物>
前記ポリイソシアネートとしては、分子中にイソシアネート基を2個以上有するものを用いることができ、例えば、トルエンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、カルボジイミド化ジフェニルメタンポリイソシアネート、粗製ジフェニルメタンジイソシアネート(クルードMDI)、キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート等を用いることができる。これらの中でも、イソホロンジイソシアネートを用いることが好ましい。
<3.ポリウレタン樹脂組成物>
本発明のポリウレタン樹脂組成物の製造方法としては、1)ポリウレタン樹脂の水系分散体とセルロースナノファイバーの水系分散体とを混合し、溶媒を除去する製造方法、2)プレポリマー法を用いたポリウレタンの製造方法を応用し、ポリオール化合物及びポリイソシアネート化合物からなるイソシアネート末端を有するウレタンプレポリマーの有機溶媒分散体とセルロースナノファイバーの水系分散体とを混合し、ポリウレタン樹脂を生成させ、さらに溶媒を除去する製造方法を挙げることができるが、プレポリマー法を用いたポリウレタンの製造方法を応用した製造方法の方が強度などの点から好ましい。また、プレポリマー法を用いたポリウレタンの製造方法を応用した製造方法は、ポリオール、ポリイソシアネート、触媒などを一度に反応させてウレタン樹脂を製造するワンショット法と比較して、反応がマイルドなため副生成物が少なく、また混合性も良好であるために、均一な品質のポリウレタン樹脂を安定して得ることができ好ましい。なお、ウレタンプレポリマーとは、ポリオール化合物と過剰なポリイソシアネート化合物を反応させて得られるポリウレタンの製造方法であり、分子末端にイソシアネート基を含有することを特徴とする。イソシアネート基当量としては、特に制限されないが、貯蔵弾性率及びクリープ性の点から、150〜2,000g/eq.の範囲であることが好ましい。
本発明のポリウレタン樹脂組成物の製造において、有機溶媒を除去する方法は特に限定されるものではないが、ウレタンプレポリマーの有機溶媒分散体とセルロースナノファイバーの水系分散液の混合体を、不活性ガス雰囲気下において撹拌しながら硬化剤を加え、加熱などにより、有機溶媒成分を除去させる方法を例示することができる。
セルロースナノファイバーの含有量は、ポリウレタン樹脂全成分総重量に対し、下限が好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上であり、さらに好ましくは0.3質量%以上である。上限は、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは7質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下である。0.1質量%以上であると十分な効果が得られ、10質量%以下であると、破断伸びがより優れる。
ウレタンプレポリマーの有機溶媒分散体に対して加えるセルロースナノファイバー水分散液の固形分濃度は、は、0.1〜6質量%の範囲であることが好ましく、0.1〜1質量%の範囲であることがさらに好ましく、0.1〜0.6質量%の範囲であることがさらに好ましい。セルロースナノファイバーの水分散液を十分に希釈して加えることにより、セルロースナノファイバーの分散性が良好になる。
前記有機溶媒としては、メチルエチルケトン(MEK)、ジメチルホルムアマイド(DMF)、イソプロピルアルコール(IPA)、酢酸エチル、トルエン等が挙げられ、この中でも、メチルエチルケトン(MEK)を用いることが好ましい。
前記硬化剤としては、例えば、アミノ基を有する化合物や水酸基を有する化合物等を用いることができ、これらの中でも、アミノ基を有する化合物を用いることが好ましい。
前記アミノ基を有する化合物としては、例えば、エチレンジアミン、1,6−ヘキサメ
チレンジアミン、ピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、イソホロンジアミン、4,
4’−ジシクロヘキシルメタンジアミン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジシクロヘキ
シルメタンジアミン、1,4−シクロヘキサンジアミン、1,2−プロパンジアミン、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン、ポリアミノクロロフェニルメタン化合物(「パンデックス E−5
0」、DIC製)、ヒドラジン、酸ヒドラジド等を用いることができる。これらの化合物
は単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも、エチレンジアミンを用いることが好ましい。
前記硬化剤のほか、必要に応じて三級アミン触媒や有機金属系触媒等を用いてもよい。
上記で得られたポリウレタン樹脂組成物の水系分散体は、必要に応じ脱泡処理し、水系溶媒を乾燥除去して使用することが可能である。また、得られた乾燥物を混練りし、所望の形状になるようプレス成型し、さらに必要に応じてアニーリング(加熱して残留歪を緩和、形態寸法を固定化する)処理、および研磨等の各種仕上げ処理を施すことができる。
前記ポリウレタン樹脂組成物は、必要に応じてその他の添加剤を一種類以上含有してもよい。前記その他の添加剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、加水分解防止剤、充填剤、着色剤、強化剤、離型剤、難燃剤、他の熱可塑性樹脂、界面活性剤、触媒、安定剤、顔料、発泡剤等を用いることができる。これらはポリウレタン樹脂水系分散体に対して加えてもよく、また混練りの際に加えてもよい。添加剤の含有量は、必要とするポリウレタン樹脂組成物の性能に応じて自由に調整することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
[酸化セルロースナノファイバーの製造]
針葉樹由来の漂白済み未叩解クラフトパルプ(白色度85%)5.00g(絶乾)をTEMPO(Sigma Aldrich社)39mg(絶乾1gのセルロースに対し0.05mmol)と臭化ナトリウム514mg(絶乾1gのセルロースに対し1.0mmol)を溶解した水溶液500mlに加え、パルプが均一に分散するまで撹拌した。反応系に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を次亜塩素酸ナトリウムが5.5mmol/gになるように添加し、室温にて酸化反応を開始した。反応中は系内のpHが低下するが、3M水酸化ナトリウム水溶液を逐次添加し、pH10に調整した。次亜塩素酸ナトリウムを消費し、系内のpHが変化しなくなった時点で反応を終了した。
反応後の混合物をガラスフィルターで濾過してパルプ分離し、パルプを十分に水洗することで酸化されたパルプ(カルボキシル化セルロース)を得た。この時のパルプ収率は90%であり、酸化反応に要した時間は90分、カルボキシル基量は1.6mmol/gであった。これを水で0.55%(w/v)に調整し、超高圧ホモジナイザー(20℃、150Mpa)で3回処理して、酸化セルロースナノファイバーの水分散液を得た。酸化セルロースナノファイバーの平均繊維径は3nm、アスペクト比は250であった。
[ポリウレタン樹脂水系分散体の製造]
ポリオール化合物としてポリカーボネートジオール(PCDL。旭化成ケミカルズ社製)28g、イソシアネート化合物としてイソホロンジイソシアネート(IPDI。シグマアルドリッチジャパン社製)9.9g、親水基導入剤としてジメチロールプロピオン酸(DMPA。シグマアルドリッチジャパン社製)1.9gを窒素雰囲気下にてメチルエチルケトン(MEK。シグマアルドリッチジャパン社製)40g中に混合し、さらに触媒としてジブチル錫ジラウレート(DBTDL。東京化成工業社製)0.02gを加え、80℃で2.5時間撹拌することにより、イソシアネート末端のウレタンプレポリマーを得た。
次に、これにイオン化剤としてトリエチルアミン(TEA。シグマアルドリッチジャパン社製)1.7g、前記酸化セルロースナノファイバーの水分散液18g(酸化セルロースナノファイバーの配合量:プレポリマーに対し0.5%)、蒸留水74.9gを加え、窒素雰囲気下にて35℃で10分間撹拌することにより、ウレタンプレポリマーと酸化セルロースナノファイバーを含む混合液を得た。
次に、これに硬化剤としてエチレンジアミン(EDA。シグマアルドリッチジャパン社製)0.43gを混合し、窒素雰囲気化にて80℃で2時間撹拌することにより、セルロースナノファイバーを含むポリウレタン樹脂水系分散体を得た。
[ポリウレタン樹脂組成物の製造および評価]
前記ポリウレタン樹脂水系分散体135gを、減圧下で脱泡し、40℃で72時間乾燥することにより、板状の乾燥物を得た。この乾燥物を、8インチのオープンロール(勝喜鉄工社製)にて、25℃で10回混練りし、その後熱板プレス装置(小平製作所社製)にて110℃、5MPa、5分間の条件でプレス成型し、その後減圧下にて100℃で24時間アニーリング(加熱して残留歪を緩和、形態寸法を固定化する)処理することにより、厚さ1mmの板状のポリウレタン樹脂組成物を得た。
このポリウレタン樹脂組成物について、以下に示す方法で、補強性の指標として引張応力および引張強さ、耐熱性の指標として貯蔵弾性率(E’)および損失係数(tanδ)、耐水性の指標として吸水率をそれぞれ測定した。
[引張応力および引張強さ]
JIS K7161「プラスチック−引張特性の試験方法」に従い、上記ポリウレタン樹脂組成物のシートを所定のダンベル状試験片に切り出し、万能引張圧縮試験機(UTM−10T,エーアンドデイ社製)を用いて、試験片が破断するまで引張り、300%ひずみ時における引張応力、および引張強さ(試験中に観察される最初の最大引張応力)をそれぞれ測定した。引張応力、および引張強さが大きいほど、補強性が良好であることを示す。
[貯蔵弾性率(E’)および損失係数(tanδ)]
JIS K7244「プラスチック−動的機械特性の試験方法」に従い、上記ポリウレタン樹脂組成物のシートを所定の試験片に切り出し、動的粘弾性測定装置(型式:DMA−Q800、TAインスツルメント社製)を用いて、窒素雰囲気下において温度を−100℃〜+250℃まで変化させながら、貯蔵弾性率(E’)および損失係数(tanδ)をそれぞれ測定した。いずれも得られたグラフが高温側にシフトしているほど、耐熱性が良好であることを示す。
[吸水率]
JISK7209「プラスチック−吸水率の求め方」に従い、上記ポリウレタン樹脂組成物のシートを所定の試験片に切り出し、水に48時間浸漬した後に試験片が吸収した水の質量を測定し、試験片の質量に対する百分率として吸水率を計算した。吸水率が低いほど、耐水性が良好であることを示す。
<実施例2>
実施例1のポリウレタン樹脂水系分散体の製造において、酸化セルロースナノファイバー水分散液を36g(酸化セルロースナノファイバーの配合量:プレポリマーに対し1.0%)に変更した以外は、実施例1と同様の方法で実施した。
<実施例3>
実施例1のポリウレタン樹脂水系分散体の製造において、酸化セルロースナノファイバー水分散液を106g(酸化セルロースナノファイバーの配合量:プレポリマーに対し3.0%)に変更した以外は、実施例1と同様の方法で実施した。
<実施例4>
実施例1のポリウレタン樹脂水系分散体の製造において、酸化セルロースナノファイバー水分散液を同量の蒸留水に変更してポリウレタン樹脂水系分散体を製造し、その後に該ポリウレタン樹脂水系分散体に対し酸化セルロースナノファイバーの水分散液18.1g(酸化セルロースナノファイバーの配合量:プレポリマーに対し0.5%)を加え、室温にて10分間撹拌することにより、ポリウレタン樹脂水系分散体とした以外は、実施例1と同様の方法で実施した。
<実施例5>
実施例4において、酸化セルロースナノファイバー水分散液を36g(酸化セルロースナノファイバーの配合量:プレポリマーに対し1.0%)に変更した以外は、実施例4と同様の方法で実施した。
<実施例6>
実施例4において、酸化セルロースナノファイバー水分散液を106g(酸化セルロースナノファイバーの配合量:プレポリマーに対し3.0%)に変更した以外は、実施例4と同様の方法で実施した。
<比較例1>
実施例1のポリウレタン樹脂水系分散体の製造において、酸化セルロースナノファイバー水分散液を同量の蒸留水に変更した以外は、実施例1と同様の方法で実施した。
Figure 0006700805
表1、図1、図2の結果から明らかなように、酸化セルロースナノファイバーを適切な配合量の範囲内で含有した実施例1〜6では、比較例1に対し、引張応力、引張強さ、貯蔵弾性率、損失正接、膨潤率のいずれも良好であり、これらの強度、耐熱性、耐水性を高い水準で両立していることが分かる。

Claims (1)

  1. ポリオール化合物及びポリイソシアネート化合物からなるイソシアネート末端を有するウレタンプレポリマーの有機溶媒分散体と、化学変性セルロースナノファイバーの水系分散体とを混合し、硬化剤を加えた後、加熱により有機溶媒成分を除去させ、ポリウレタン樹脂を生成させる工程を含み、
    前記化学変性セルロースナノファイバーが、セルロースのグルコース単位中におけるC6位のヒドロキシル基の一部がカルボキシル基に酸化された酸化セルロースナノファイバーを含み、且つ酸化セルロースナノファイバーのカルボキシル基の量が、酸化セルロースナノファイバーの絶乾重量に対し0.5mmol/g〜2.0mmol/gであり、
    前記ポリウレタン樹脂、及び化学変性セルロースナノファイバーの配合率が、ポリウレタン樹脂:化学変性セルロースナノファイバー=100:0.1〜10(質量%)である
    ことを特徴とする、化学変性セルロースナノファイバー、及びポリウレタン樹脂を含有するポリウレタン樹脂組成物の製造方法。
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