JP6700022B2 - 2−イソブチルチアゾールによる呈味改善 - Google Patents

2−イソブチルチアゾールによる呈味改善 Download PDF

Info

Publication number
JP6700022B2
JP6700022B2 JP2015212143A JP2015212143A JP6700022B2 JP 6700022 B2 JP6700022 B2 JP 6700022B2 JP 2015212143 A JP2015212143 A JP 2015212143A JP 2015212143 A JP2015212143 A JP 2015212143A JP 6700022 B2 JP6700022 B2 JP 6700022B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beverage
isobutylthiazole
ppb
amount
phenylethanol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015212143A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017079649A (ja
Inventor
雄司 小田切
雄司 小田切
裕絵 大友
裕絵 大友
弘 片山
弘 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kikkoman Corp filed Critical Kikkoman Corp
Priority to JP2015212143A priority Critical patent/JP6700022B2/ja
Publication of JP2017079649A publication Critical patent/JP2017079649A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6700022B2 publication Critical patent/JP6700022B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dairy Products (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)
  • Seasonings (AREA)
  • Alcoholic Beverages (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Description

本発明は、飲料の呈味に影響する要素の一つであるのどごしが向上した飲料、飲料ののどごしを向上させる組成物、及び飲料ののどごしを向上させる方法に関する。
濃縮還元トマトジュースなどの飲料ののどごしを向上させるための試みがなされている。かかる技術として、飲料を低粘度にしたり(特許文献1)、飲料に含まれる粒子の粒子径を小さくすることにより(特許文献2)、飲料ののどごしを向上させる技術が報告されている。
特開2009−11287号公報 特開2014−30388号公報 米国特許第3660112号明細書
J.Food Sci., 1970, 35:519-530 Petro-Turza, M. "Flavor of tomato and tomato products". Food Rev. Int., 1987, 2(3):309-351
しかしながら、これら従来の技術は、のどごしを向上させる効果が必ずしも十分ではないばかりでなく、実施するためには煩雑な工程を経なければならない。そのため、飲料ののどごしを向上させるための、より有効な技術が希求されている。
本発明者らは上記課題を解決すべく、飲料ののどごしを向上させるための新たな技術について鋭意研究を重ねたところ、ある種の物質を用いることにより所期の目的が達成される可能性があることを見出し、さらに研究を進めた結果本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、少なくとも下記の各発明に関する。
[1]のどごしを向上する成分として2−イソブチルチアゾールを含む、のどごしが向上した飲料。
[2]野菜飲料、果汁及び果汁風味の飲料、大豆飲料、穀物含有飲料、発酵飲料、スポーツドリンク、コーヒー飲料、お茶飲料、乳飲料、ニアウォーター又はビールテイスト飲料である、上記[1]に記載の飲料。
[3]野菜飲料、大豆飲料又は発酵飲料である上記[2]に記載の飲料。
[4]トマト含有飲料である上記[3]に記載の飲料。
[5]飲料に含まれている2−イソブチルチアゾールの量が10ppb〜700ppbである、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の飲料。
[6]2−イソブチルチアゾールが、添加されたものを含む、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の飲料。
[7]2−イソブチルチアゾールの添加量が10ppb〜700ppbである、上記[6]に記載の飲料。
[8]さらに2−フェニルエタノールを含む、上記[1]〜[7]のいずれかに記載の飲料。
[9]飲料に含まれている2−フェニルエタノールの量が、飲料に含まれている2−イソブチルチアゾールの量に対して0.05倍〜20倍である、上記[8]に記載の飲料。
[10]飲料に含まれている2−イソブチルチアゾールの量が30ppb〜605ppbであり、飲料に含まれている2−フェニルエタノールの量が30ppb〜1250ppbである上記[8]又は[9]に記載の飲料。
[11] 2−フェニルエタノールが添加されたものを含み、添加された2−フェニルエタノールの添加量が2−イソブチルチアゾールの添加量に対して0.05倍〜20倍である上記[8]〜[10]のいずれかに記載の飲料。
[12]2−イソブチルチアゾールの添加量が25ppb〜600ppbであり、2−フェニルエタノールの添加量が25ppb〜1200ppbである上記[10]又は[11]に記載の飲料。
[13]2−イソブチルチアゾールを有効成分として含む、飲料ののどごし向上剤。
[14]2−イソブチルチアゾール及びエタノールからなる上記[13]に記載ののどごし向上剤。
[15]上記[13]又は[14]に記載ののどごし向上剤を飲料に添加することにより該飲料ののどごしを向上させる、飲料ののどごしを向上させる方法。
本発明によれば、のどごしが向上した、摂取時により爽快なのどごしを楽しむことができる飲料の提供が可能になる。
また本発明によれば、のどごしに優れた飲料を製造するためののどごし向上剤の提供が可能になる。さらに本発明の方法によれば、飲料ののどごしを向上することが可能になる。本発明ののどごし向上剤及びのどごしを向上する方法は、飲料の粘度や飲料に含まれる粒子の粒子径に限定されることなく、幅広く適用することができる。
なお2−イソブチルチアゾールはトマトに微量(約50ppb)含有される揮発性の香気成分であり(非特許文献1)、飲食品におけるトマトのフレーバーを増強する物質として知られ(特許文献3)、飲食品の香料として用いられている。しかしながら、2−イソブチルチアゾールにより飲料ののどごしが向上することは言うに及ばず、2−イソブチルチアゾールを添加することによりのどごしを向上させた飲料については、上記各文献も含め、全く報告されていない。トマトには揮発成分だけでも約400種類の成分が含有されることが知られており(非特許文献1)、これらの成分の中から2−イソブチルチアゾールを選択して飲料ののどごし向上に用いることは、従来まったくなされていなかったしその示唆さえ報告されていない。そもそもトマトに含有される成分の中に飲料ののどごし向上の活性があること自体、これまで全く知られていなかったことである。
したがって、本発明においては構成が新規であるばかりでなく、本発明が奏する効果は従来技術では達成し得なかった、予測不能な格別なものである。
実施例1において示された2-イソブチルチアゾールの効果を示すグラフである(総合評価:表2をグラフ化)。 図中の総合評価4.5点を示す太線は、効果ありと判断されるボーダーラインの例を示す。 実施例2において示された2-フェニルエタノールによるのどごし向上(増強)効果を示すグラフである(総合評価:表3をグラフ化)。 図中の総合評価4.5点を示す太線は、効果ありと判断されるボーダーラインの例を示す。 実施例3において示された2-フェニルエタノールによるのどごし向上(増強)効果を示すグラフである(総合評価:表4をグラフ化)。 図中の総合評価4.5点を示す太線は、効果ありと判断されるボーダーラインの例を示す。
以下に本発明の1.飲料、2.飲料ののどごしを向上させるためののどごし向上剤及び3.飲料ののどごしを向上させる方法について、より詳細に説明する。
なお本明細書において「添加」又は「添加する」の語は、添加の対象となる2つの成分、物質及び材料のうち、両方が混在している状態にすることを意味する。すなわち、「AをBに添加する」の記載は、必ずしもBにAを加えることのみを限定的に意味するものではなく、AにBを加えることも包含して意味する。
また本明細書において、ppbにより表される割合(濃度)は、他に特段の記載がない限りμg/Lによる割合を示す。
1.本発明の飲料
本発明は上記のとおり、飲料としては、のどごしを向上する成分として2−イソブチルチアゾールを含む、のどごしが向上した飲料に関する。
本発明の飲料においてのどごしが向上されるメカニズムは明確に把握されていない。しかしながら、本発明の飲料においてのどごしを向上させるメカニズムは、飲料を低粘度にしたり(特許文献1)、飲料に含まれる粒子の粒子径を小さくしたりする(特許文献2)といった飲料の物理的な性状を改変するものでないことは明らかである。理論に束縛されるものではないが、本発明の飲料においてのどごしを向上させるメカニズムは、2−イソブチルチアゾールにより付与される、喉において直接感知される嚥下感のみならず鼻腔又はその周辺の粘膜組織により感知される何らかの好ましい感覚が複合的に、又は単独で、作用するものであると推測することができる。
本発明における「のどごし」又は「のどごし感」とは、飲料を摂取し該飲料が摂取者ののどの付近を通過する際の喫飲感覚であり、スッキリ感及び/又は爽快感に相当する感覚を意味する。したがって「のどごし」又は「のどごし感」は、口腔内における感覚である「食感」とは異なるものである。
また本明細書において、「のどごしを向上させる」及び「のどごしが向上する(した)」の語は、2−イソブチルチアゾールを含む前の対象の飲料に比較して含んだ後の対象の飲料ののどごしを高めること、及び高まること(高まったこと)をそれぞれ意味し、好ましくは人が感知することができる程度に高めること、及び高まること(高まったこと)である。
本発明において、飲料がある成分を「含む」とは、当該成分が前記飲料中に存在することを意味し、成分の由来は限定されない。すなわち、前記「含む」には、元々原料中に存在している、原料中に存在していなかった成分を外部から添加する、あるいは飲料の製造過程において生じるといった、当該成分が存在することとなったいずれの場合も包含される。
本発明において用いられる2−イソブチルチアゾールは上記のとおりトマトに微量含有される揮発性の香気成分であるところ、その由来は限定されず、合成品(半合成品を含む)及び天然物由来のもののいずれであってもよい。合成品においては、純度が高いものを用いることができる利点があり、天然物由来のものにおいては、場合によっては他の天然成分をも香味成分として同時に用いることができるという利点がある。
本発明の飲料の種類は限定されず、例として野菜飲料、果汁及び果汁風味の飲料、大豆飲料、穀物含有飲料、発酵飲料、スポーツドリンク、コーヒー飲料、茶飲料、乳飲料、ニアウォーター又はビールテイスト飲料(ノンアルコールビール)が挙げられる。これらの飲料のうち、本発明の飲料として野菜飲料、果汁及び果汁風味の飲料、大豆飲料、穀物含有飲料及び発酵飲料が好ましく、野菜飲料、大豆飲料及び発酵飲料がより好ましく、野菜飲料が一層好ましくトマト含有飲料がより一層好ましい。これらの好ましい飲料は、2−イソブチルチアゾールによるのどごし向上効果が高く、また香味との相性について2−イソブチルチアゾールとの適合性が相対的に高い。
トマト含有飲料のうち、濃縮されたトマトを原料とする濃縮還元トマト含有飲料は、本発明においてさらに好ましい。かかる濃縮還元トマト含有飲料は、製造過程において2−イソブチルチアゾールを含めの香気成分のほとんどが失われのどごしも損なわれる傾向があるところ、2−イソブチルチアゾールを含むことによるのどごしが向上される効果がとくに顕著に奏されるためである。
本発明の飲料における2−イソブチルチアゾールの量は、飲料ののどごしを向上する量であれば限定されず、2−イソブチルチアゾールを含む飲料の種類に応じて決定することができる。2−イソブチルチアゾールの量は、例えば飲料全体に対して10ppb〜700ppbの割合であり、好ましくは20ppb〜650ppbであり、より好ましくは20ppb〜600ppbであり、より一層好ましくは25ppb〜500ppbである。
2−イソブチルチアゾールの量を飲料全体に対して10ppb以上とすることにより、2−イソブチルチアゾールが奏するのどごしを向上する効果をより確実に達成するようにすることができる。また2−イソブチルチアゾールの量を飲料全体に対して700ppb以下の割合とすることにより、飲料の香味のバランスがとりやすくなる。
2−イソブチルチアゾールの量は、飲料の原料における2−イソブチルチアゾールの含有量を勘案して調整することもできる。濃縮されたトマト果汁を原料とするトマト含有飲料の場合は、原料中の2−イソブチルチアゾールの含有量が5ppb未満と少量であるから、容易に調整することができる。
上記濃縮されたトマト果汁を原料とする場合の2−イソブチルチアゾールの量を70ppb〜500ppbとすることは、のどごしをより確実に向上させることができるため好ましい。また、濃縮されたトマト果汁を原料とする場合の2−イソブチルチアゾールの量を30ppb〜250ppbとすることは、香味バランスも向上させることができ、のどごしと併せて評価した飲料としての性能を総合的な評価において一層向上させることができるため好ましい。
本発明における2−イソブチルチアゾールは、外部から添加されたものを含んでよい。すなわち、本発明の飲料には2−イソブチルチアゾールが添加されたものを含む飲料も包含される。
2−イソブチルチアゾールが外部から添加される場合、2−イソブチルチアゾールの添加量は、添加前の飲料の原料における2−イソブチルチアゾールの含有量に応じて調整してよい。濃縮されたトマト果汁を原料とするトマト含有飲料の場合は、2−イソブチルチアゾールを添加する前の原料中の2−イソブチルチアゾールの含有量が5ppb未満であるから、とくに調整する必要はない。
したがって、上記濃縮されたトマト果汁を原料とする場合の2−イソブチルチアゾールの添加量を70ppb〜500ppbとすることは、のどごしをより確実に向上させることができるため好ましい。また、濃縮されたトマト果汁を原料とする場合の2−イソブチルチアゾールの添加量を30ppb〜250ppbとすることは、香味バランスも向上させることができ、のどごしと併せて評価した飲料としての性能を総合的な評価において一層向上させることができるため好ましい。
上記濃縮されたトマト果汁を原料以外の原料を用いる場合においても、原料中に元々含有される2−イソブチルチアゾールの量を考慮し、のどごしをより確実に向上させた飲料、及び香味バランスも向上させた、のどごしと併せて評価した飲料としての性能が総合的に一層向上した飲料を提供することができる。
本発明の飲料にはまた、糖類、甘味料、保存料、安定剤、酸化防止剤、着色料、香料、防腐剤及び乳化剤等の通常の飲料に使用可能な各種添加物が適宜配合されていてもよい。これらの成分の配合量は限定されず、目的に応じた配合量としてよい。
また本発明の飲料においては、のどごしを向上させるための他の成分を含んでよい。
さらに本発明の飲料においては、飲料の種類及び2−イソブチルチアゾールの含有量及び/又は添加量を勘案し、香味を与えるかもしくは整えるか又は一層向上させるための補助成分を併用することができる。これらの成分のうち補助成分の併用は、飲料中の2−イソブチルチアゾールの量が比較的多い場合に好ましく、当該成分として2−フェニルエタノールを挙げることができる。2−フェニルエタノールもトマトに含有される揮発性の成分であるところ、2−フェニルエタノールは2−イソブチルチアゾールの臭いをマスクする作用を有し、2−イソブチルチアゾールによるのどごし向上効果を一層高める効果(増強効果)を有する。2−フェニルエタノールのかかる作用・効果は従来知られておらず、本発明において初めて見出され利用されるに至ったものである。
2−フェニルエタノールは上記のとおり2−イソブチルチアゾールによるのどごし向上効果を一層高める効果(増強効果)を有する一方、単独ではのどごし向上効果をほとんど示さない。したがって、2−フェニルエタノールと2−イソブチルチアゾールは飲料ののどごし向上について相乗的な効果を有するといえる。
上記補助成分の添加量は飲料の種類及び飲料中の2−イソブチルチアゾールの量及び/又は原料への2−イソブチルチアゾールの添加量に応じて決定することができる。例えば2−フェニルエタノールの場合、その添加量は飲料中の2−イソブチルチアゾールの量に対して0.05倍〜20倍としてよく、好ましくは0.07倍〜20倍であり、より好ましくは0.1倍〜15倍である。2−フェニルエタノールの添加量を、当該飲料中の2−イソブチルチアゾールの量に対して0.05倍以上とすることにより、飲料の香味のバランスをより効果的に整えることができ、20倍以下にすることにより2−イソブチルチアゾールが奏するのどごしを向上する効果をより確実に奏するようにすることができる。したがって、本発明の飲料において、飲料中の2−イソブチルチアゾールの量が飲料全体に対して約10ppb〜約700ppbの割合である場合には、本発明の所期の効果が奏されれば、2−フェニルエタノールの添加量は飲料全体に対して約0.5ppb〜約14000ppbの割合の範囲で、2−イソブチルチアゾールの量に応じて調整してよい。
また、2−イソブチルチアゾールの添加量が25ppb〜600ppbであり、2−フェニルエタノールの添加量が25ppb〜1200ppbである本発明の飲料は好ましく、これらそれぞれの添加量の2−イソブチルチアゾール及び2−フェニルエタノールを添加した本発明の飲料としてトマト含有飲料はとくに好ましい。
なお、2−フェニルエタノールを用いる場合、2−イソブチルチアゾールの添加量が100ppb以上である場合には、2−フェニルエタノールの添加量を2−イソブチルチアゾールの添加量に対して10倍未満とすることは好ましい。2−イソブチルチアゾールが奏するのどごしを向上する効果をより確実に奏するようにすることができるからである。
なお、2−フェニルエタノールの添加量は、添加前の飲料(原料)における2−イソブチルチアゾール及び/又は2−フェニルエタノールの含有量に応じて改変してよい。濃縮されたトマトを原料とするトマト含有飲料の場合は、2−フェニルエタノールを添加する前の原料中の2−フェニルエタノールの含有量は約50ppbであるから、とくに改変する必要はない。
飲料中の2−フェニルエタノールの量は飲料中の2−イソブチルチアゾールの量に対して0.05倍〜20倍としてよく、好ましくは0.07倍〜20倍であり、より好ましくは0.1倍〜15倍である。飲料中の2−フェニルエタノールの量を、当該飲料中の2−イソブチルチアゾールの量に対して0.05倍以上とすることにより、飲料の香味のバランスをより効果的に整えることができ、20倍以下にすることにより2−イソブチルチアゾールが奏するのどごしを向上する効果をより確実に奏するようにすることができる。 したがって、本発明の飲料において、飲料中の2−イソブチルチアゾールの量が飲料全体に対して約10ppb〜約700ppbの割合である場合には、本発明の所期の効果が奏されれば、2−フェニルエタノールの添加量は飲料全体に対して約0.5ppb〜約14000ppbの割合の範囲で、2−イソブチルチアゾールの量に応じて調整してよい。 濃縮されたトマト果汁を原料とするトマト含有飲料においては、2−イソブチルチアゾール及び2−フェニルエタノールの原料中の含有量はそれぞれ5ppb未満及び約50ppbであるから、2−イソブチルチアゾールの添加量が25ppb〜600ppbであり、2−フェニルエタノールの添加量が25ppb〜1200ppbである場合、それぞれの添加後の飲料中の総量は30ppb未満、約605ppb以下及び約75ppb〜約1250ppbである。トマト含有飲料に含まれている2−イソブチルチアゾールの量が当該飲料全体に対して約30ppb〜約605ppbであり、当該飲料に含まれている2−フェニルエタノールの量が飲料全体に対して約30ppb〜約1250ppbである本発明の飲料は好ましい。他の飲料においても、2−イソブチルチアゾール及び2−フェニルエタノールの添加後の飲料中の総量をそれぞれ約30ppb〜約605ppb及び約75〜約1250ppbとすることは好ましい。
本発明の飲料において、飲料全体における2−フェニルエタノールの量を1000ppb以下とすることは、飲料の総合的な評価(のどごし及び香味バランスの両方を考慮した評価)を確実に高くできるため好ましい。
また、飲料中の2−イソブチルチアゾールの量が100ppb以上である場合には、飲料中の2−フェニルエタノールの量を飲料中の2−イソブチルチアゾールの量に対して10倍未満とすることは好ましい。2−イソブチルチアゾールが奏するのどごしを向上する効果をより確実に奏するようにすることができるからである。
本発明の飲料の製造方法は限定されず、飲料が最終的に調製される前のいずれかの工程において、2−イソブチルチアゾールを、最終調製前の製品に添加すればよい。
例えばトマト含有飲料については以下のように製造することができる。すなわち、トマト搾汁液由来のトマトジュース又はこれを膜ろ過や遠心分離等でトマトパルプ分を除去または一部除去したトマト漿液またはトマト液をそのまま又は濃縮し、これらを原料または原料の一部に使用して製造することができる。なお、本発明の飲料のうちトマト含有飲料には、例えば日本農林規格(JAS)で定めるトマトジュース、トマトミックスジュース、果実・野菜ミックスジュースが含まれるがこれらに限定されず、トマトを原料として用いた飲料全般が包含される。
2−イソブチルチアゾールの添加は、加熱工程の前に行っても後に行ってもよく、当該飲料の通常の製造過程において適宜行えばよい。
添加の際における2−イソブチルチアゾールは、液体の希釈剤又は担体に溶解もしくは懸濁させるか、あるいは固体の希釈剤又は担体に保持させるなどして、他の成分とともに、あるいは他の成分とは別個に単独で、添加してよい。
上記液体の希釈剤又は担体として、水、アルコール類、グリコール類、グリセリン及び界面活性剤等が挙げられ、固体の希釈剤又は担体としてデキストリン、トータルミルクプロテイン、アラビアガム及びシュークロース等が挙げられ、これらの希釈剤又は担体の1種又は2種以上の混合物を用いてよい。これら希釈剤又は担体のうち液体の希釈剤又は担体が好ましく、液体の希釈剤又は担体としてアルコール類が好ましく、エタノールがとくに好ましい。
また、飲料に2−イソブチルチアゾール以外の成分を添加する工程がある場合には、当該2−イソブチルチアゾール以外の成分を溶解又は懸濁した液体に2−イソブチルチアゾールを溶解もしくは懸濁して、前記2−イソブチルチアゾール以外の成分とともに添加してよい。あるいは、2−イソブチルチアゾールを溶解もしくは懸濁した液体に、飲料の他の成分又は原料を加えて、これらの他の成分又は原料とともに添加してもよい。
2.飲料ののどごしを向上させるためののどごし向上剤
本発明は、有効成分として2−イソブチルチアゾールを含む、飲料ののどごしを向上させるためののどごし向上剤にも関する。かかるのどごし向上剤は、2−イソブチルチアゾールが液体の希釈剤又は担体に溶解もしくは懸濁するか、又は固体の希釈剤又は担体に保持されたものであってよい。本発明ののどごし向上剤は、2−イソブチルチアゾール単体であってもよい。
上記液体の希釈剤又は担体として、水、アルコール類、グリコール類、グリセリン及び界面活性剤等が挙げられ、固体の希釈剤又は担体としてデキストリン、トータルミルクプロテイン、アラビアガム及びシュークロース等が挙げられ、これらの希釈剤又は担体の1種又は2種以上の混合物を用いてよい。これら希釈剤又は担体のうち液体の希釈剤又は担体が好ましく、液体の希釈剤又は担体としてアルコール類が好ましく、エタノールがとくに好ましい。
液体に2−イソブチルチアゾールが溶解又は懸濁された形態である、本発明ののどごし向上剤は、比較的少量で添加される、2−イソブチルチアゾールの均一な混合をより効率的に行うことを容易ならしめるため好ましい。
本発明ののどごし向上剤に含有される2−イソブチルチアゾールの割合は限定されず、例えばのどごし向上剤全体に対して0.0001%〜1%の割合であってよい。2−イソブチルチアゾールの割合が、のどごし向上剤全体に対して0.0001%〜0.8%の割合である本発明ののどごし向上剤は好ましく、0.0002%〜0.5%の割合である本発明ののどごし向上剤はより好ましい。
本発明ののどごし向上剤に含有される上記補助成分の量は限定されないところ、当該量は本発明ののどごし向上剤中の2−イソブチルチアゾールの量に対して0.05倍〜20倍としてよく、好ましくは0.07倍〜20倍であり、より好ましくは0.1倍〜15倍である。補助成分の添加量を2−イソブチルチアゾールの量に対して0.05倍以上とすることにより、飲料の香味のバランスをより効果的に整え、20倍以下にすることにより2−イソブチルチアゾールが奏するのどごしを向上する効果をより確実に奏するようにするための2−イソブチルチアゾール及び補助成分を、より簡便に添加することができる。
2−イソブチルチアゾール及び/又は2−フェニルエタノールについて、「本発明の飲料」の項に記載された事項は、本発明ののどごし向上剤についても適宜採用することができる。本発明ののどごし向上剤が添加された飲料は、本発明の飲料に包含される。
3.飲料ののどごしを向上させる方法
本発明は、2−イソブチルチアゾールを飲料に添加することにより該飲料ののどごしを向上させる、飲料ののどごしを向上させる方法にも関する。
2−イソブチルチアゾールを添加する方法は限定されず、2−イソブチルチアゾールを含む本発明ののどごし向上剤のような組成物の添加により行ってもよいし、2−イソブチルチアゾールの単体により行ってもよい。また、のどごしを向上させる対象である飲料の種類も限定されない。
のどごしを向上させる効果の評価に際しては、香味バランスも同時に評価し、のどごしと併せて評価した飲料としての性能を総合的に評価して、飲料ののどごしを向上させる効果を奏する方法について方法としての適否を総合的に判断してよい。
以下に本発明を実施例によってより詳細に説明するが、本発明は如何なる意味においても当該実施例に限定されるものではない。
実施例1 2−イソブチルチアゾールによる飲料ののどごしの向上効果の評価
2−イソブチルチアゾールによる飲料ののどごしの向上効果を、官能評価に基づいて確認した。
(材料と方法)
試料の飲料として、市販のトマトジュース(濃縮還元)を用いた。2−イソブチルチアゾールをエタノールに希釈して試料に添加し、試料中の2−イソブチルチアゾールの濃度が0ppb、25ppb、50ppb、75ppb、100ppb、150ppb、200ppb、250ppb、300ppb、400ppb、500ppb及び1000ppbとなる試料を、それぞれ調製した。
上記のように調製した試料を3名のパネルによる官能評価に供した。官能評価は、「のどごし」と「香味のバランス」の2項目について評価させ集計した。
「のどごし」については、試料が喉を通過する際に感じられるスッキリ感、爽快感を、「香味のバランス」については、試料が商品としての受容性が認められる香味のバランスを呈しているか否かを、それぞれ下記のように予め設定した評価基準により評価した:
Figure 0006700022

香味のバランスは2.5点においてコントロール(2−イソブチルチアゾールを添加していない試料)と同等と評価される。
(結果・考察)
結果を表2及び図1に示した。「のどごし」と「香味バランス」の評価結果は、3名の平均値を示した。

Figure 0006700022
表2に示されるとおり、25ppb以上であるいずれの濃度においても2−イソブチルチアゾールが添加されていない試料と比較して、2−イソブチルチアゾールの添加によりのどごしが向上されていることが認められた。
また、各濃度において得られた「のどごし」と「香味バランス」についての評価の数値を足し合わせて「総合評価」とした。総合評価は、約4.5点以上で添加効果ありと判断され、約5.0点以上で顕著な添加効果ありと判断される指標である。表2及び図1に示される結果から明らかなとおり、1000ppb以外の濃度においても総合評価から添加効果ありと判断された。
本試験の結果から、少なくとも25ppb〜1000ppbの添加量又は含有量において、2−イソブチルチアゾールを添加するか又は含有させることにより飲料ののどごしが向上することが明らかになった(表2)。
また、同範囲の添加量又は含有量のうち1000ppb以外の添加量又は含有量、すなわち25ppb〜500ppb程度の添加量又は含有量において、香味バランスを評価に加えた総合評価も向上することも明らかになった(表2及び図1)。
なお、2−イソブチルチアゾールを添加する前の試料中の2−イソブチルチアゾールの量(濃度)は5ppb未満にすぎず添加量に比較して少量であるため、試験結果への影響はないと考えられた。
実施例2 2−フェニルエタノールの併用効果の評価−1
(材料と方法)
実施例1に示した試験により2−イソブチルチアゾールののどごし向上効果が確認できた。香味のバランスを向上させ、さらに優れた飲料を調製する検討を行った。
具体的には、試料中の2−イソブチルチアゾール濃度が50ppb以上の場合、補助成分としての2−フェニルエタノールを添加することによって香味のバランスを向上させ、かつのどごしが向上されるか否かを官能評価に基づいて確認した。
試料の飲料として、市販のトマトジュース (濃縮還元)を用い、試料中の2−イソブチルチアゾールの濃度が0ppb、50ppb、75ppb、100ppb、200ppb、400ppb、500ppbは1000ppbとなるように調製した。実施例1と同様に、上記各濃度には2−イソブチルチアゾールを添加する前の試料中の2−イソブチルチアゾールの量は考慮していない。
これら各試料に2−フェニルエタノールを添加し、試料中の2−フェニルエタノールの濃度が550ppbになるように調製した。2−フェニルエタノールを添加する前の試料中の2−フェニルエタノールの量(濃度)は50ppbとして調製を行った。
調製した試料は、実施例1と同様の方法による官能評価に供した。評価はパネル1名で3回繰り返し行い、下記の結果には平均値を示した。評価項目は実施例1と同じである。
(結果・考察)
結果を表3及び図2に示した。表3において右側に示した表は2−フェニルエタノールを添加せず2−イソブチルチアゾールのみを添加した場合における総合評価の値を表1から抜粋して示したものである。
Figure 0006700022
表3に示されるとおり、いずれの濃度の2−イソブチルチアゾールについても、2−フェニルエタノールの併用によりのどごしが一層向上することが認められた。
総合評価についても一層良好な評価が得られた(表3及び図2)。とくに試料中の2−イソブチルチアゾール濃度が400ppb〜500ppbといった高濃度である場合に2−フェニルエタノールを添加することにより、香味のバランスが顕著に改善され、その結果総合評価がとくに向上することが明らかになった。
以上の結果から、2−フェニルエタノールは2−イソブチルチアゾールののどごし向上効果をさらに高める効果(増強効果)を有することが明らかになった。
実施例3 2−フェニルエタノールの併用効果の評価−2
(材料と方法)
さらに2−フェニルエタノールの最適な濃度を確認するために、試料中の2−イソブチルチアゾールの濃度が100ppbと500ppbに調整された試料において、試料中の2−フェニルエタノール濃度が100ppb、250ppb、550ppb、750ppb、1050ppb又は5050ppbとなるように調整して試料とした。実施例2と同様、2−フェニルエタノールを添加する前の試料中の2−フェニルエタノールの量(濃度)は50ppbとして調製を行った。
調製した試料は、実施例1及び2と同様の方法による官能評価に供した。評価はパネル1名で3回繰り返し行い、下記の結果には平均値を示した。評価項目は実施例1と同じである。
(結果・考察)
結果を表4及び図3に示した。
Figure 0006700022
表4に示されるとおり、2−イソブチルチアゾール存在下において、実施例2に示した試験において採用された550ppbの濃度より低い濃度(100ppb及び250ppb)ならびに高い濃度のうち750ppbのいずれにおいても2−フェニルエタノールによりのどごしが一層向上することが認められた。
総合評価についても一層良好な評価が得られた(表4及び図3)。とくに、試料中の2−イソブチルチアゾール濃度が500ppbといった高濃度である場合に2−フェニルエタノールを添加することにより、香味のバランスが顕著に改善され、その結果総合評価の向上が顕著であることが明らかになった。
以上の結果から、2−フェニルエタノールは2−イソブチルチアゾールののどごし向上効果をさらに高める効果(増強効果)を有することがさらに明らかになった。
(実施例4)種々の飲料に対する添加効果
(材料と方法)
下記の材料に2−イソブチルチアゾールを飲料中におけるその濃度が300ppb(野菜ジュース及び飲むヨーグルト)または400ppb(調整豆乳)になるように所定量加えて試料とした。各試料につき、パネル(1名)により、のどごし及び香味バランスの評価を実施例1と同一の基準により行った。
・野菜ジュース :デルモンテ食塩無添加 野菜ジュース(登録商標、キッコーマン飲料製)
・調整豆乳 :調整豆乳(登録商標、キッコーマン飲料製)
・飲むヨーグルト:明治 ブルガリア 飲むヨーグルト(登録商標、明治乳業製)
いずれの飲料にも、2−イソブチルチアゾールは実質的に含有されていない。
(結果・考察)
下記表5に示すとおり、いずれの飲料においてものどごしは向上した。
本試験の結果から、2−イソブチルチアゾールを添加することにより、種々の飲料についてのどごしを向上することができることが明らかになった。
Figure 0006700022
(参考例)ストレートトマトジュース及び濃縮還元トマトジュース香り成分の定量
下記ストレートトマトジュース及び濃縮還元トマトジュースについて、2−イソブチルチアゾール及び2−フェニルエタノールの濃度をppb単位でガスクロマトグラフィーにより定量した。
・ストレートトマトジュース:信州生まれのおいしいトマトジュース 無塩(登録商標、ナガノトマト製)
・濃縮還元トマトジュース :デルモンテ 食塩無添加トマトジュース(登録商標、キッコーマン飲料製)
結果を表6に示す。濃縮還元トマトジュースにおいては2−イソブチルチアゾールの量は5ppb未満であった。
Figure 0006700022

本発明によれば、飲料ののどごしを向上させるための、より有効な技術が提供される。したがって、本発明は飲料産業および関連産業の発展に寄与するところ大である。

Claims (5)

  1. 2−イソブチルチアゾール及び2−フェニルエタノールを含むのどごしが向上したトマトジュースであって、2−イソブチルチアゾールの量が飲料全体に対して50ppb〜500ppbであり、かつ2−フェニルエタノールの量が飲料全体に対して50ppb〜750ppbであり、
    2−フェニルエタノールの量は2−イソブチルチアゾールの量の0.5倍以上であるトマトジュース
  2. 2−イソブチルチアゾール及び2−フェニルエタノールを有効成分として含む、飲料ののどごし向上剤。
  3. 2−イソブチルチアゾール、2−フェニルエタノール及びエタノールからなる請求項に記載ののどごし向上剤。
  4. 請求項又はに記載ののどごし向上剤を飲料に添加することにより該飲料ののどごしを向上させる、飲料ののどごしを向上させる方法。
  5. 2−イソブチルチアゾール及び2−フェニルエタノールを飲料に添加することにより、該飲料ののどごしを向上させる方法。
JP2015212143A 2015-10-28 2015-10-28 2−イソブチルチアゾールによる呈味改善 Active JP6700022B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015212143A JP6700022B2 (ja) 2015-10-28 2015-10-28 2−イソブチルチアゾールによる呈味改善

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015212143A JP6700022B2 (ja) 2015-10-28 2015-10-28 2−イソブチルチアゾールによる呈味改善

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017079649A JP2017079649A (ja) 2017-05-18
JP6700022B2 true JP6700022B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=58712303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015212143A Active JP6700022B2 (ja) 2015-10-28 2015-10-28 2−イソブチルチアゾールによる呈味改善

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6700022B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3660112A (en) * 1969-11-07 1972-05-02 Campbell Soup Co 2-alkylthiazoles as tomato product flavor enhancers
JP2005015684A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Kiyomitsu Kawasaki 野菜フレーバーの製造方法
JP5817094B2 (ja) * 2009-09-04 2015-11-18 キユーピー株式会社 トマト加工品及びその製造方法
JP5241943B1 (ja) * 2012-08-03 2013-07-17 株式会社 伊藤園 容器詰トマト含有飲料及びその製造方法、並びに容器詰トマト含有飲料の食感及び呈味改善方法
JP5285177B1 (ja) * 2012-10-19 2013-09-11 株式会社 伊藤園 トマト含有飲料及びその製造方法、並びにトマト含有飲料の青臭み抑制方法
JP6440373B2 (ja) * 2014-03-14 2018-12-19 キッコーマン株式会社 トマト含有飲料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017079649A (ja) 2017-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6585942B2 (ja) フィチン酸を添加したアルコール含有酸性乳飲料
JP6619550B2 (ja) 柑橘系果実の香味を有する飲料
JP5788566B1 (ja) 低エキスのノンアルコールビールテイスト飲料
JP4476209B2 (ja) 黒酢飲料及び黒酢香改善材
JP2005204585A (ja) ポリフェノール含有アルコール飲料
JP2016198025A (ja) 柑橘香味増強剤
JP2012029663A (ja) さのう入り飲料の製造方法、さのう、及びさのう入り飲料
JP5285177B1 (ja) トマト含有飲料及びその製造方法、並びにトマト含有飲料の青臭み抑制方法
JP6494962B2 (ja) 柑橘由来の苦味及び渋みを抑制した柑橘系非アルコール或いはアルコール飲料
TW201635915A (zh) 含有香酸柑橘類果汁的飲料
JP2017131132A (ja) 果汁感が増強、調和された容器詰めアルコール飲料
JP2010273658A (ja) 果汁炭酸飲料
WO2016043021A1 (ja) 炭酸感増強剤及び炭酸感増強用香料組成物並びに炭酸飲料
JP6700022B2 (ja) 2−イソブチルチアゾールによる呈味改善
JP6953644B2 (ja) 容器詰飲料及びその製造方法
JP5290721B2 (ja) 鰹節抽出物または鰹節抽出物入り調味料の風味向上方法
JP7441025B2 (ja) 柑橘果実様飲料
TW201642761A (zh) 含有香酸柑橘類果汁的飲料
JP2011055793A (ja) 黒酢飲料の後味改善方法
JP2019062867A (ja) 炭酸感増強剤
JP5735081B2 (ja) 清涼飲料水
JP6952153B2 (ja) 容器詰飲料
JP5996972B2 (ja) アルコール感付与剤およびその利用
JP7329312B2 (ja) 飲料の香味改良剤およびその製造方法
JP2017029025A (ja) 粉末酒および粉末酒の味質改善方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6700022

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250