JP6692148B2 - 物品載置部及びカート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物品載置部及びカート装置に関するものである。
例えば、特許文献1や特許文献2には、オフィスや病院等において使用される走行可能なカート装置が開示されている。これらのカート装置は、物品が載置可能な物品載置部として着脱可能なトレイ等を備えている。
特開2013−17709号公報 特開2013−94281号公報
特許文献1や特許文献2においては、物品載置部がこの物品載置部を支持する載置部支持機構ごと取り換えることにより物品載置部の種類を変更可能な構成が開示されている。しかしながら、交換作業の容易性等を考慮すると、載置部支持機構と切り離して物品載置部を交換可能であることが好ましい。このような場合には、例えば、物品載置部に対して操作レバー等を設け、操作レバーを操作することによって物品載置部が載置部支持機構から脱離可能とすることにより、交換時の作業性を向上させることができる。
一方で、このように物品載置部を容易に交換可能とした場合であっても、装着時における物品載置部の安定性は確保する必要がある。このため、物品載置部に対して載置部支持機構等に係合可能な突起部を設け、この突起部を載置部支持機構等に係合することにより、物品載置部を安定させることが考えられる。ところが、特に病院や食品取扱場所では、薬品や食品等を収容することになる物品収容領域を常に清潔な状態に保つ必要がある。このような場合には、定期的に物品載置部をカート装置から取り外して清掃することが望ましいが、このときに物品載置部に設けられた突起部が清掃の邪魔になることが懸念される。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、着脱可能とされた物品載置部の清掃作業を容易に行うことを可能とすることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、底板と、当該底板の縁部に沿って立設される周壁部と、什器本体に対して係合可能な突起部とを備える物品載置部であって、上記突起部が上記底板の下面にのみ形成されているという構成を採用する。
このような発明によれば、什器本体に対して係合される突起部が底板の下面にのみ形成されている。このため、物品収容領域を形成する底板の上面と周壁部の内壁面とに突起部を形成する必要がなくなり、物品収容領域の清掃を容易に行うことが可能となる。さらに、突起部が底板の下面のみに形成されていることから、突起部に埃等が付着し難く、突起部が汚れることを抑止することができる。このため、突起部自体の清掃も容易に行うことが可能となる。
第2の発明は、底板と、当該底板の縁部に沿って立設される周壁部と、什器本体に対して係合可能な突起部とを備える物品載置部であって、上記底板の上面の全域と上記周壁部の内壁面の全域とを含む内面が屈曲部のない円滑面であるという構成を採用する。
このような本発明によれば、物品収容領域を形成する底板の上面と周壁部の内壁面とを含む内面が屈曲部のない円滑面とされている。このため、底板の上面と周壁部の内壁面の拭き取り作業等を容易かつ確実に行うことが可能となる。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記内面における最小曲率半径が、上記底板の上面と上記周壁部の内壁面との境界領域における曲率半径であるという構成を採用する。
このような本発明によれば、物品収容領域を形成する底板の上面と周壁部の内壁面とを含む内面において、最も曲率半径が小さな部位が、底板の上面と上記周壁部の内壁面との境界領域となる。このため、上記内面の全域に曲率半径が局所的に小さな部位が生じることがなく、内面の全域が平面あるいは緩やかな湾曲面となり、内面の清掃をより容易かつ確実に行うことが可能となる。
第4の発明は、上記第2または第3の発明において、前記周壁部の外側面が屈曲部のない円滑面であるという構成を採用する。
このような本発明によれば、周壁部の外周面の清掃をより容易かつ確実に行うことができ、清掃性の向上を図ることができる。さらに、周壁部の外周面に凹凸がないことから、衣類等が引っ掛ることを防止することができる。
第5の発明は、上記第1〜第4いずれかの発明において、上記底板の下面のみに形成される補強リブを有するという構成を採用する。
本発明によれば、物品収容領域の清掃の容易性を維持しながら、物品載置部の強度を向上させることができる。また、補強リブが底板の下面のみに形成されていることから、補強リブに埃等が付着し難く、補強リブが汚れることを抑止することができる。このため、補強リブ自体の清掃も容易に行うことが可能となる。
第6の発明は、上記第1〜第5いずれかの発明において、上記周壁部が互いに対向する対向壁を有し、上記周壁部で囲まれた物品収容領域を区画すると共に上記対向壁同士の間に嵌入された区画部材を備えるという構成を採用する。
本発明によれば、対向壁同士の間に区画部材を嵌入することによって、物品収容領域を複数の領域に区画することができ、物品載置部の使い勝手を向上させることができる。さらに、区画部材が対向壁同士の間に嵌入されることにより固定されるため、対向壁の表面形状を複雑にする必要がない。このため、区画部材を取り外すことにより、物品収容領域を容易に清掃することができる。
第7の発明は、上記第6の発明において、上記区画部材が、交差する他の上記区画部材の一部が差し込み可能とされた切欠溝を有するという構成を採用する。
本発明によれば、物品収容領域に、複数の区画部材を交差させて配置することができる。このため、物品収容領域の区画レイアウトの自由度が向上し、物品載置部の使い勝手を向上させることができる。さらに、一方の区画部材の切欠溝に他の区画部材が差し込まれることによって区画部材同士が連結されるため、区画部材の姿勢を安定させることが可能となる。
第8の発明は、カート装置であって、走行可能な什器本体と、上記第1〜第7いずれかの発明である物品載置部とを備えるという構成を採用する。
本発明によれば、上述の載置部支持機構を備えるカート装置となる。このため、物品載置部の清掃が容易なカート装置となる。
本発明によれば、着脱可能とされた物品載置部の物品収容領域を形成する壁面を滑らかにすることができ、物品収容領域を形成する壁面の清掃作業を容易に行うことが可能となる。
トレイが後ろ向きに設置された状態の本発明の一実施形態におけるカート装置の全体図であり、(a)が側面図であり、(b)が斜視図である。 トレイが前向きに設置された状態の本発明の一実施形態におけるカート装置の全体図であり、(a)が側面図であり、(b)が斜視図である。 本発明の一実施形態におけるカート装置が備えるトレイの斜視図であり、(a)が上方から見た斜視図であり、(b)が下方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態におけるカート装置が備えるトレイの三面図であり、(a)が底面図、(b)が側面図、(c)が正面図である。 本発明の一実施形態におけるカート装置のカート本体と、トレイ支持機構とを含む斜視図(トレイを省略した斜視図)である。 トレイを取り外した状態において本発明の一実施形態におけるカート装置が備えるトレイ支持機構を上方から見た斜視図である。 トレイを取り外した状態において本発明の一実施形態におけるカート装置が備えるトレイ支持機構を下方から見た斜視図である。 トレイを取り付けた状態において本発明の一実施形態におけるカート装置が備えるトレイ支持機構を下方から見た下面図である。 本発明の一実施形態におけるカート装置が備えるトレイ支持機構にトレイを装着するときの動作について説明する模式図である。 本発明の一実施形態におけるカート装置が備えるトレイ支持機構にトレイを装着するときの動作について説明する模式図である。 本発明の変形例における物品載置部を示す斜視図である。 (a)が本発明の変形例における物品載置部が備える第1仕切板の側面図であり、(b)が本発明の変形例における物品載置部が備える第2仕切板の側面図である。 本発明の変形例における物品載置部が備える保持部材の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る物品載置部及びカート装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1及び図2は、本実施形態のカート装置1の全体図である。図1は、トレイ2(物品載置部)が後ろ向きに設置された状態のカート装置1の全体図であり、(a)が側面図、(b)が斜視図である。また、図2は、トレイ2が前向きに設置された状態のカート装置1の全体図であり、(a)が側面図、(b)が斜視図である。なお、以下の説明においては、図1(a)及び図2(a)における左側を前側、同右側を後側とする。
カート装置1は、オフィス、病院あるいは食品取扱場所において、書類ファイル、薬瓶、食品等の物品を載置して搬送する什器であり、図1及び図2に示すように、トレイ2と、カート本体3と、トレイ支持機構4とを備えている。なお、本実施形態においては、カート本体3及びトレイ支持機構4によって本発明の什器本体が構成されている。
図3は、トレイ2の斜視図であり、(a)が上方から見た斜視図であり、(b)が下方から見た斜視図である。また、図4は、トレイ2の三面図であり、(a)が底面図、(b)が側面図、(c)が正面図である。これらの図に示すように、トレイ2は、底板2aと、底板2aの縁部に立設される周壁部2bと、底板2aの下面に形成されると共にトレイ支持機構4に係合可能とされた突起部2cとを備えている。なお、以下の説明では、説明の便宜上、図4(c)で示されている側が正面側とし、この正面と反対側を背面側と称する。また、正面側と背面側とを結ぶ方向を奥行方向とし、奥行方向と直交する水平方向を幅方向とする。
底板2aは、上面が平坦な物品載置面とされており、載置された物品を下方から支持する板状の部位である。本実施形態では、底板2aは、図3及び図4に示すように、奥行方向が短く幅方向が長い略長方形状とされている。
周壁部2bは、底板2aを囲むように底板2aの縁部に立設された壁部であり、底板2aの正面側の長辺(すなわち縁部)から立設する正面壁2dと、底板2aの背面側の長辺(すなわち縁部)から立設する背面壁2eと、底板2aの左辺(幅方向の一方側の辺)から立設する第1側壁2fと、底板2aの右辺(幅方向の他方側の辺)から立設する第2側壁2gとを有している。
正面壁2dは、背面壁2eよりも高さ寸法が小さく(すなわち低く)設定されている。つまり、背面壁2eは、正面壁2dよりも高さ寸法が大きく(すなわち高く)設定されている。これによって、正面壁2dの上端は、背面壁2eの上端よりも低い位置とされている。また、第1側壁2fは、正面壁2dの左側端と背面壁2eの左側端とに接続されている。また、第2側壁2gは、正面壁2dの右側端と背面壁2eの右側端とに接続されている。
第1側壁2fは、正面側部2f1と、背面側部2f2と、中間部2f3とを有している。正面側部2f1は、正面壁2dに接続されると共に正面壁2dと同一高さとされた部位である。背面側部2f2は、背面壁2eに接続されると共に背面壁2eと同一高さとされた部位である。中間部2f3は、正面側部2f1と背面側部2f2との間に配置されると共に上端が正面側部2f1の上端と背面側部2f2の上端とを直線状に接続するように傾斜された部位である。
第2側壁2gは、正面側部2g1と、背面側部2g2と、中間部2g3とを有している。正面側部2g1は、正面壁2dに接続されると共に正面壁2dと同一高さとされた部位である。背面側部2g2は、背面壁2eに接続されると共に背面壁2eと同一高さとされた部位である。中間部2g3は、正面側部2g1と背面側部2g2との間に配置されると共に上端が正面側部2g1の上端と背面側部2g2の上端とを直線状に接続するように傾斜された部位である。なお、図3(a)に示すように、第1側壁2fの中間部2f3と、第2側壁2gの中間部2g3とは、奥行方向において、同一箇所に設けられている。
また、周壁部2bの上端には、フランジ2b1が形成されている。このフランジ2b1は、周壁部2bの上側の縁部を外側に湾曲させることによって形成されている。このフランジ2b1の水平方向の幅は、周壁部2bのフランジ2b1を除く領域(フランジ2b1よりも下方の壁領域)の厚み寸法よりも大きく設定されている。
この周壁部2bを有するトレイ2では、底板2aと周壁部2bとによって囲まれた空間が物品の載置可能な物品収容領域Rとされている。つまり、物品収容領域Rの内面20は、底板2aの上面と周壁部2bの内壁面と含んでいる。
このような物品収容領域Rの内面20のうち、正面壁2dの中央部と、背面壁2eの中央部と、第1側壁2fの中央部と、第2側壁2gの中央部に相当する領域は各々が平面とされている。以下、正面壁2dの中央部に相当する領域を正面壁平坦領域R1と称し、背面壁2eの中央部に相当する領域を背面壁平坦領域R2と称し、第1側壁2fの中央部に相当する領域を第1側壁平坦領域R3と称し、第2側壁2gの中央部に相当する領域を第2側壁平坦領域R4と称する。
また、物品収容領域Rの内面20のうち、正面壁2dと第1側壁2fとの境界領域、正面壁2dと第2側壁2gとの境界領域、背面壁2eと第1側壁2fとの境界領域、及び、背面壁2eと第2側壁2gとの境界領域は、湾曲面とされている。以下、正面壁2dと第1側壁2fとの境界領域を第1湾曲辺領域R5と称し、正面壁2dと第2側壁2gとの境界領域を第2湾曲辺領域R6と称し、背面壁2eと第1側壁2fとの境界領域を第3湾曲辺領域R7と称し、背面壁2eと第2側壁2gとの境界領域を第4湾曲辺領域R8と称する。
互いに接続される上述の平坦領域と湾曲辺領域とは屈曲箇所を生じることなく滑らかに接続されている。つまり、第1湾曲辺領域R5は、正面壁平坦領域R1及び第1側壁平坦領域R3と段差を生じることなく一体的に接続されている。また、第2湾曲辺領域R6は、正面壁平坦領域R1及び第2側壁平坦領域R4と段差を生じることなく一体的に接続されている。また、第3湾曲辺領域R7は、背面壁平坦領域R2及び第1側壁平坦領域R3と段差を生じることなく一体的に接続されている。また、第4湾曲辺領域R8は、背面壁平坦領域R2及び第2側壁平坦領域R4と段差を生じることなく一体的に接続されている。
また、物品収容領域Rの内面20のうち、底板2aの上面の中央部に相当する領域は、平面とされている。以下、底板2aの上面の中央部に相当する領域を底板平坦領域R9と称する。また、物品収容領域Rの内面20のうち、底板2aと周壁部2bとの境界領域は、湾曲面とされている。以下、底板2aと正面壁2dとの境界領域を第1湾曲底辺領域R10と称し、底板2aと背面壁2eとの境界領域を第2湾曲底辺領域R11と称し、底板2aと第1側壁2fとの境界領域を第3湾曲底辺領域R12と称し、底板2aと第2側壁2gとの境界領域を第4湾曲底辺領域R13と称する。また、第1湾曲底辺領域R10と第3湾曲底辺領域R12との境界領域を第1隅領域R14と称し、第1湾曲底辺領域R10と第4湾曲底辺領域R13との境界領域を第2隅領域R15と称し、第2湾曲底辺領域R11と第3湾曲底辺領域R12との境界領域を第3隅領域R16と称し、第2湾曲底辺領域R11と第4湾曲底辺領域R13との境界領域を第4隅領域R17と称する。
互いに接続される上述の平坦領域と湾曲底辺領域とは屈曲箇所を生じることなく滑らかに接続されている。つまり、第1湾曲底辺領域R10は、正面壁平坦領域R1及び底板平坦領域R9と段差を生じることなく一体的に接続されている。また、第2湾曲底辺領域R11は、背面壁平坦領域R2及び底板平坦領域R9と段差を生じることなく一体的に接続されている。また、第3湾曲底辺領域R12は、第1側壁平坦領域R3及び底板平坦領域R9と段差を生じることなく一体的に接続されている。また、第4湾曲底辺領域R13は、第2側壁平坦領域R4及び底板平坦領域R9と段差を生じることなく一体的に接続されている。
また、湾曲底隅領域は、平坦領域、湾曲辺領域及び湾曲底辺領域に対して屈曲箇所を生じることなく滑らかに接続されている。つまり、第1隅領域R14は、第1湾曲辺領域R5、底板平坦領域R9、第1湾曲底辺領域R10及び第3湾曲底辺領域R12と段差を生じることなく一体的に接続されている。また、第2隅領域R15は、第2湾曲辺領域R6、底板平坦領域R9、第1湾曲底辺領域R10及び第4湾曲底辺領域R13と段差を生じることなく一体的に接続されている。また、第3隅領域R16は、第3湾曲辺領域R7、底板平坦領域R9、第2湾曲底辺領域R11及び第3湾曲底辺領域R12と段差を生じることなく一体的に接続されている。第4隅領域R17は、第4湾曲辺領域R8、底板平坦領域R9、第2湾曲底辺領域R11及び第4湾曲底辺領域R13と段差を生じることなく一体的に接続されている。
このような内面20は、上述した全ての領域が段差部を生じることなく滑らかに接続されることによって形成されている。このため、内面20は、一切の屈曲された箇所が形成されておらず、段差部が生じていない滑らかな面(すなわち円滑面)とされている。
また、湾曲辺領域、湾曲底辺領域及び湾曲底隅領域は、例えば、一定の曲率半径で湾曲されている。このような物品収容領域Rの内面20では、最小曲率半径が湾曲辺領域、湾曲底辺領域及び湾曲底隅領域の曲率半径となる。なお、最小曲率半径は、5mm以上であることが望ましい。このように最小曲率半径を5mm以上とすることによって、物品収容領域Rの内面20を清掃する場合に、内面20の全域の拭き取り等を容易に行うことが可能となる。
図3(a)に示すように、トレイ2では、正面側にて周壁部2bの高さが低く、背面側にて周壁部2bの高さが高い形状となっている。このため、トレイ2の物品収容領域の正面側(以下、正面側収容領域Raと称する)は、周壁部2bが低いことから、物品の出し入れがし易く、目視がし易い領域となることから、例えば小さな物品を収容するのに適した領域となっている。一方で、トレイ2の収容領域の背面側(以下、背面側収容領域Rbと称する)は、周壁部2bが高いことから、背丈の高い物品がカート装置1の走行振動等によって傾いても周壁部2bで支えることができ、例えば背丈の高い物品を安定して収容するのに適した領域となっている。
突起部2cは、底板2aの下面から下方に向けて突出した部位である。本実施形態では、図4(a)に示すように突起部2cが底板2aの下面のみに複数形成されている。なお、説明の便宜上、これらの突起部2cを、トレイ2の左側に配置される左側突起群2cAと、トレイ2の右側に配置される右側突起群2cBとにグループ分けする。
左側突起群2cAには、突起部2cとして、正面側突起部2c1と、背面側突起部2c2と、正面側中央突起部2c3と、背面側中央突起部2c4とが含まれている。これらの正面側突起部2c1、背面側突起部2c2、正面側中央突起部2c3及び背面側中央突起部2c4は、図4(a)に示すように、奥行方向に略直線状に配列されている。
正面側突起部2c1は、トレイ2の下面から下方に垂下する垂下部2c11と、この垂下部2c11の下端からトレイ2の右側に向けて迫り出した延出部2c12とを有する。延出部2c12は、長辺がトレイ2の奥行方向に沿うように水平配置される略長方形状の板部であり、右側辺が垂下部2c11の下端と接続されることによってトレイ2の下面と一定の隙間を空けて配置されている。この正面側突起部2c1は、図4(a)に示すように、左側突起群2cAのなかで、最もトレイ2の正面側に配置されている。
背面側突起部2c2は、正面側突起部2c1と同一形状とされており、トレイ2の下面から下方に垂下する垂下部2c21と、この垂下部2c21の下端からトレイ2の右側に向けて迫り出した延出部2c22とを有する。延出部2c22は、長辺がトレイ2の奥行方向に沿うように水平配置される略長方形状の板部であり、右側辺が垂下部2c21の下端と接続されることによってトレイ2の下面と一定の隙間を空けて配置されている。この延出部2c22からトレイ2の下面までの離間距離は、正面側突起部2c1の延出部2c12からトレイ2の下面までの離間距離と同一に設定されている。この背面側突起部2c2は、図4(a)に示すように、左側突起群2cAのなかで、最もトレイ2の背面側に配置されている。
正面側中央突起部2c3及び背面側中央突起部2c4は、正面側突起部2c1と背面側突起部2c2との間に配置されている。正面側中央突起部2c3及び背面側中央突起部2c4のうち、正面側中央突起部2c3がトレイ2の正面側に配置され、背面側中央突起部2c4がトレイ2の背面側に配置されている。これらの正面側中央突起部2c3と背面側中央突起部2c4との間には、トレイ支持機構4が備える後述の係合突起4fが嵌入される嵌入隙間S1が形成されている。
正面側中央突起部2c3は、正面側突起部2c1及び背面側突起部2c2に対して僅かにトレイ2の幅方向中央部側に変位して配置されている。この正面側中央突起部2c3は、トレイ2の正面側に向けて奥行方向に対して傾斜された斜面2c31を有している。この斜面2c31は、トレイ2の正面側から嵌入隙間S1に向かうに連れてトレイ2の幅方向中央側に向かう面であり、正面側をカート本体3側に向けてトレイ2を着脱する時に係合突起4fを案内する。背面側中央突起部2c4は、正面側中央突起部2c3と同様に、正面側突起部2c1及び背面側突起部2c2に対して僅かにトレイ2の幅方向中央部側に変位して配置されている。この背面側中央突起部2c4は、トレイ2の背面側に向けて奥行方向に対して傾斜された斜面2c41を有している。この斜面2c41は、トレイ2の背面側から嵌入隙間S1に向かうに連れてトレイ2の幅方向中央側に向かう面であり、背面側をカート本体3側に向けてトレイ2を着脱する時に係合突起4fを案内する。これらの正面側中央突起部2c3と背面側中央突起部2c4とは、トレイ2の奥行方向の中央を境として対称形状とされている。
右側突起群2cBには、突起部2cとして、正面側突起部2c5と、背面側突起部2c6と、正面側中央突起部2c7と、背面側中央突起部2c8とが含まれている。右側突起群2cBに含まれる正面側突起部2c5、背面側突起部2c6、正面側中央突起部2c7及び背面側中央突起部2c8は、左側突起群2cAと左右対称形状とされている。
すなわち、正面側突起部2c5は、左側突起群2cAの正面側突起部2c1と左右対称形状であり、垂下部2c51と延出部2c52とを有している。また、背面側突起部2c6は、左側突起群2cAの背面側突起部2c2と左右対称形状であり、垂下部2c61と延出部2c62とを有している。また、正面側中央突起部2c7は、左側突起群2cAの正面側中央突起部2c3と左右対称形状であり、斜面2c71を有している。また、背面側中央突起部2c8は、左側突起群2cAの背面側中央突起部2c4と左右対称形状であり、斜面2c81を有している。さらに、正面側中央突起部2c7と背面側中央突起部2c8との間には、トレイ支持機構4が備える後述の係合突起4fが嵌入される嵌入隙間S2が形成されている。
また、図3(b)等に示すように、底板2aの下面の中央部には、トレイ2の強度を向上させるための補強リブ2hが形成されている。本実施形態においては、このような補強リブ2hが底板2aの下面のみに形成されている。
図5は、カート本体3と、トレイ支持機構4とを含む斜視図(トレイ2を省略した斜視図)である。カート本体3は、脚部3aと、支持基体3bと、天板ユニット3cと、昇降操作部3dとを備えている。
脚部3aは、4本の直線状の脚杆3a1と、これらの脚杆3a1の根元が接続されるベース部3a2と、各々の脚杆3a1の先端部に取り付けられるキャスタ3a3と、キャスタ3a3をロックするロック部3a4とを備えている。このような脚部3aのキャスタ3a3が床面に当接した状態で転動することにより、カート装置1が走行可能とされている。また、ロック部3a4によりキャスタ3a3をロックすることによって、カート装置1の移動が規制される。
支持基体3bは、外側支柱ユニット3b1と、内側支柱ユニット3b2とを有している。外側支柱ユニット3b1は、内部に棚柱を備える中空の柱状部であり、脚部3aのベース部3a2上に立設されている。この棚柱は、上下方向に延在されると共に上下方向に等間隔で配列された複数の係止孔を有している。これらの複数の係止孔の一部に対してトレイ支持機構4を係止させることによって、任意の高さにトレイ支持機構4を配置することができる。内側支柱ユニット3b2は、外側支柱ユニット3b1の内部に挿通されると共に上端に天板ユニット3cが固定された中空の柱状部である。
このような内側支柱ユニット3b2は、外側支柱ユニット3b1の内部を鉛直方向に移動可能とされている。ここで、内側支柱ユニット3b2が外側支柱ユニット3b1から上方に大きく突出されている場合には、全体として支持基体3bが伸びた状態とされ、天板ユニット3cが高い位置に配置される。一方、内側支柱ユニット3b2の多くが外側支柱ユニット3b1に収容されている場合には、全体として支持基体3bが縮んだ状態とされ、天板ユニット3cが低い位置に配置される。
天板ユニット3cは、天板3c1と、落下防止バー3c2と、ハンドル3c3とを備えている。天板3c1は、上面が物品載置面とされた略矩形状の板部材であり、内側支柱ユニット3b2の柱状部3b7の上端に固定されている。落下防止バー3c2は、天板ユニット3cの上方であって天板ユニット3cの前側に支持されており、天板ユニット3cの縁部に沿って屈曲されている。この落下防止バー3c2は、例えばカート装置1が走行状態から停止したときに天板3c1上に載置された物品が天板3c1上を滑って天板3c1の前側から落下することを防止する。ハンドル3c3は、天板3c1の後側の縁部からさらに後方に向けて突出して設けられている。このハンドル3c3は、カート装置1を走行させるときに、作業者が把持する部位である。
昇降操作部3dは、操作レバー3d1と、不図示のロック機構とを備えている。操作レバー3d1は、ハンドル3c3の下方に配置されており(図1及び図2参照)、操作することによってロック機構による内側支柱ユニット3b2のロックを解除する。ロック機構は、内側支柱ユニット3b2を外側支柱ユニット3b1に対して固定するものであり、操作レバー3d1が操作された場合のみ当該ロックを解除する。このような昇降操作部3dによって、任意の高さに天板3c1を配置することができる。
トレイ支持機構4は、本実施形態においては、図5に示すように、カート本体3に対して2つ設けられている。これらのトレイ支持機構4は、鉛直方向に離間して配置されており、各々がトレイ2を着脱可能に支持している。なお、これらのトレイ支持機構4は、配置される高さが異なる以外は同一の構成であることから、以下の説明ではその1つについて説明を行う。
図6は、トレイ2を取り外した状態においてトレイ支持機構4を上方から見た斜視図である。また、図7は、トレイ2を取り外した状態においてトレイ支持機構4を下方から見た斜視図である。また、図8は、トレイ2を取り付けた状態においてトレイ支持機構4を下方から見た下面図である。これらの図に示すように、トレイ支持機構4は、支持ユニット4aと、ロックユニット4bとを備えている。
支持ユニット4aは、ベース部4cと、当接部4dと、トレイ脱離操作部4eと、係合突起4fと、ブラケット部4gとを備えている。ベース部4cは、当接部4d、トレイ脱離操作部4e及び係合突起4fを直接あるいは間接的に支持する板状の部位である。このベース部4cは、図8に示すように、トレイ2の下面よりも面積が小さな略矩形状とされており、トレイ2の下面の左右両端近傍が露出されるようにトレイ2の下面を覆っている。
また、ベース部4cの前側の縁部4c1と、左側の縁部4c2と、右側の縁部4c3とは、図6に示すように、上方に向けて折り曲げられている。また、ベース部4cの後側の縁部4c4は、下方に向けて折り曲げられている。ベース部4cの前側の縁部4c1と、左側の縁部4c2と、右側の縁部4c3とは、一体的に接続された当接部4dを支持している。さらに、左側の縁部4c2と、右側の縁部4c3とには、トレイ脱離操作部4eの後述する操作プレート4e1が挿通される開口4c5が各々前後方向の中央に形成されている。
当接部4dは、ベース部4cの前側の縁部4c1と、左側の縁部4c2と、右側の縁部4c3と一体的に設けられている。本実施形態では、図6に示すように、当接部4dとして、前側中央当接部4d1と、左前側当接部4d2と、左後側当接部4d3と、右前側当接部4d4と、右後側当接部4d5とが設けられている。
前側中央当接部4d1は、ベース部4cの前側の縁部4c1の上端から後方に延設され、上面がトレイ2の下面と当接する当接面とされている。左前側当接部4d2は、ベース部4cの左側の縁部4c2の前側端部に設けられており、縁部4c2の上端から右側に向けて延設されている。この左前側当接部4d2は、上面がトレイ2の下面と当接する当接面とされており、当該上面が前側中央当接部4d1の上面と同一高さとなるように配置されている。左後側当接部4d3は、ベース部4cの左側の縁部4c2の後側端部に設けられており、縁部4c2の上端から右側に向けて延設されている。この左後側当接部4d3も、上面がトレイ2の下面と当接する当接面とされており、当該上面が前側中央当接部4d1の上面と同一高さとなるように配置されている。右前側当接部4d4は、ベース部4cの右側の縁部4c3の前側端部に設けられており、縁部4c3の上端から左側に向けて延設されている。この右前側当接部4d4も、上面がトレイ2の下面と当接する当接面とされており、当該上面が前側中央当接部4d1の上面と同一高さとなるように配置されている。右後側当接部4d5は、ベース部4cの右側の縁部4c3の後側端部に設けられており、縁部4c3の上端から左側に向けて延設されている。この右後側当接部4d5も、上面がトレイ2の下面と当接する当接面とされており、当該上面が前側中央当接部4d1の上面と同一高さとなるように配置されている。
これらの当接部4dは、全てトレイ2の下面に当接する同一高さの当接面を有している。トレイ2は、これらの当接面に当接されることによって支持される。すなわち、トレイ2は、前側中央当接部4d1の上面と、左前側当接部4d2の上面と、左後側当接部4d3の上面と、右前側当接部4d4の上面と、右後側当接部4d5の上面とによって下方から支持されている。これによって、トレイ2の下方への移動が規制される。
また、これらの当接部4dは、上述のように上方に向けて折り曲げられた前側の縁部4c1と、左側の縁部4c2と、右側の縁部4c3とのいずれかの上端からベース部4cの内側に延出するように形成されている。このため、これらの当接部4dは、ベース部4cの上面から一定距離離間されて配置されている。つまり、当接部4dは、ベース部4cの上面との間に上下方向に一定の隙間を空けて配置されている。
トレイ2が支持ユニット4aに対して装着された状態では、例えば、正面側突起部2c1の延出部2c12が左前側当接部4d2の下方に差し込まれ、背面側突起部2c2の延出部2c22が左後側当接部4d3の下方に差し込まれる。また、正面側突起部2c5の延出部2c52が右前側当接部4d4の下方に差し込まれ、背面側突起部2c6の延出部2c62が右後側当接部4d5の下方に差し込まれる。このため、支持ユニット4aに対して装着されたトレイ2を上方に移動しようとすると、正面側突起部2c1の延出部2c12が左前側当接部4d2に干渉し、背面側突起部2c2の延出部2c22が左後側当接部4d3に干渉し、正面側突起部2c5の延出部2c52が右前側当接部4d4に干渉し、背面側突起部2c6の延出部2c62が右後側当接部4d5に干渉する。これによって、トレイ2の上方への移動が規制される。
さらに、支持ユニット4aに対して装着されたトレイ2をカート装置1の左右方向に移動しようとすると、例えば、正面側突起部2c1の延出部2c12と背面側突起部2c2の延出部2c22とが、ベース部4cの左側の縁部4c2に干渉する。また、正面側突起部2c5の延出部2c52と背面側突起部2c6の延出部2c62とがベース部4cの右側の縁部4c3に干渉する。これによって、トレイ2のカート装置1の左右方向への移動が規制される。
トレイ脱離操作部4eは、ベース部4cの左側と右側との各々に設けられており、ベース部4cの前後方向の中央部に配置されている。このトレイ脱離操作部4eは、操作プレート4e1と、付勢ユニット4e2とを備えている。操作プレート4e1は、ベース部4cに形成された開口4c5に表裏面を上下方向に向けて挿通状態で配置される板状の部材であり、ベース部4cの外側に向けられた端部に押込み部4e3が設けられている。つまり、ベース部4cの左側に配置されたトレイ脱離操作部4eの操作プレート4e1は、開口4c5から左側に突出された端部に押込み部4e3が設けられている。また、ベース部4cの右側に配置されたトレイ脱離操作部4eの操作プレート4e1は、開口4c5から右側に突出された端部に押込み部4e3が設けられている。
付勢ユニット4e2は、ベース部4cの下面に対して固定されており、操作プレート4e1の下部の一部を収容している。この付勢ユニット4e2は、カバー内部に不図示のバネが設置されており、操作プレート4e1をベース部4cの外側に向けて付勢している。また、付勢ユニット4e2は、不図示のストッパを備えており、操作プレート4e1のベース部4cの外側へ向けての移動限界位置を規定している。
このようなトレイ脱離操作部4eでは、付勢ユニット4e2からの付勢力以外の外力が作用していない状態では、付勢ユニット4e2によって、操作プレート4e1が不図示のストッパで規制される移動限界位置に付勢されている。以下、操作プレート4e1の上記移動限界位置を基準位置と称する。また、操作プレート4e1の基準位置は、トレイ2が支持ユニット4aに装着された状態で、操作プレート4e1上に設置される係合突起4fがトレイ2の嵌入隙間S1(あるいは嵌入隙間S2)に嵌入される位置に設定されている。
係合突起4fは、操作プレート4e1上に形成されている。この操作プレート4e1は、前後方向に長い棒状の突起であり、前後方向の長さがトレイ2の嵌入隙間S1及び嵌入隙間S2の奥行方向の長さより僅かに短く設定されている。この係合突起4fは、操作プレート4e1が基準位置であり、かつ、トレイ2が支持ユニット4aに装着された状態では、図8に示すように、トレイ2の嵌入隙間S1(あるいは嵌入隙間S2)に嵌入される。
例えば、係合突起4fがトレイ2の嵌入隙間S1に嵌入されると、図8に示すように、係合突起4fの前後にトレイ2の正面側中央突起部2c3と背面側中央突起部2c4とが配置されることになる。この結果、トレイ2がカート装置1の前後方向に移動しようとしたときに、係合突起4fと正面側中央突起部2c3あるいは背面側中央突起部2c4とが干渉し、トレイ2の前後方向の移動が規制される。また、係合突起4fが嵌入隙間S2に嵌入されると、図8に示すように、係合突起4fの前後にトレイ2の正面側中央突起部2c7と背面側中央突起部2c8とが配置されることになる。この結果、トレイ2がカート装置1の前後方向に移動しようとしたときに、係合突起4fと正面側中央突起部2c7あるいは背面側中央突起部2c8とが干渉し、トレイ2の前後方向の移動が規制される。このため、支持ユニット4aに装着されたトレイ2は、カート装置1の前後方向に移動することができなくなる。
ブラケット部4gは、図6に示すように、ブラケット部4gは、カート本体3の支持基体3bに固定されるベース部4g1(取付部)と、ベース部4g1から前側に延出する2本のアーム4g2とを有している。ベース部4g1は、鉛直方向から見た形状が略コの字形状とされた部位であり、略コの字形状の端部に係止爪を有している。この係止爪を棚柱に係止することでブラケット部4g(すなわちトレイ支持機構4)がカート本体3に対して固定される。また、カート本体3に対して固定されたブラケット部4g(すなわちトレイ支持機構4)は、カート本体3から持ち上げることによってカート本体3から取り外すことができる。
アーム4g2は、図7に示すように、カート装置1の左右方向に離間して配置されており、根元部がベース部4g1に固定されている。これらのアーム4g2は、カート装置1の左右方向の厚みが薄くされた板状とされており、上端がベース部4cの下面の固着されている。このようなアーム4g2は、ベース部4g1を下方から支持している。
ロックユニット4bは、ブラケット部4gのベース部4g1に対して設置されており、ベース部4g1の支持基体3bに対する上方への移動を規制する。このロックユニット4bは、作業者によって手前側に引かれることによって、支持基体3bとベース部4g1とのロック状態を解除する。
続いて、このように構成された本実施形態のカート装置1において、トレイ支持機構4にトレイ2を装着するときの動作について、図9及び図10を参照して説明する。
まず、図9(a)に示すように、トレイ2をトレイ支持機構4の装着位置(固定位置)よりも手前側に配置する。このとき、トレイ2の正面側突起部2c1、背面側突起部2c2、正面側中央突起部2c3、背面側中央突起部2c4、正面側突起部2c5、背面側突起部2c6、正面側中央突起部2c7及び背面側中央突起部2c8が、支持ユニット4aのベース部4cに設けられた前側中央当接部4d1、左前側当接部4d2、左後側当接部4d3、右前側当接部4d4及び右後側当接部4d5に干渉しないように、トレイ2を配置する。
続いて、図9(b)に示すように、トレイ2を後側にスライドさせる。そして、図10(a)及び図10(b)に示すように、操作プレート4e1に設置された係合突起4fが左側突起群2cA(図4(a)参照)に属する背面側中央突起部2c4あるいは右側突起群2cB(図4(a)参照)に属する背面側中央突起部2c8に接触すると、係合突起4fが背面側中央突起部2c4の斜面2c41(図4(a)参照)あるいは背面側中央突起部2c8の斜面2c81(図4(a)参照)に案内されてトレイ支持機構4の中央側に徐々に移動される。
そして、係合突起4fは、嵌入隙間S1あるいは嵌入隙間S2まで到達すると、トレイ脱離操作部4eの付勢ユニット4e2の付勢力によって、嵌入隙間S1あるいは嵌入隙間S2に嵌入される(図9参照)。このように係合突起4fが嵌入隙間S1あるいは嵌入隙間S2されると、トレイ2の正面側突起部2c1と支持ユニット4aの左前側当接部4d2とが、トレイ2の背面側突起部2c2と支持ユニット4aの左後側当接部4d3とが、トレイ2の正面側突起部2c5と支持ユニット4aの右前側当接部4d4とが、トレイ2の背面側突起部2c6と支持ユニット4aの右後側当接部4d5とが鉛直方向に重なるように配置される。以上によって、トレイ2がトレイ支持機構4に対して前後左右上下に固定され、トレイ2の装着が完了する。
また、このようにして装着されたトレイ2をトレイ支持機構4から脱離する場合には、トレイ脱離操作部4eの操作プレート4e1を、押込み部4e3を押し込むことによって移動させる。これによって、係合突起4fが嵌入隙間S1あるいは嵌入隙間S2から退避され、トレイ2が前後方向に移動可能となる。この状態で、作業者がトレイ2を図9(a)で示される位置まで移動させ、その後、トレイ2を把持して持ち上げることにより、トレイ2をトレイ支持機構4から脱離する。
なお、ここでは、トレイ2の背面側をカート本体3の支持基体3b側に向けてトレイ支持機構4に装着する例について説明した。つまり、図2に示す形でトレイ2を装着する例について説明した。しかしながら、本実施形態のカート装置1では、図1に示すように、トレイ2の正面側をカート本体3の支持基体3b側に向けてトレイ支持機構4に装着することもできる。
このような場合には、トレイ2を装着するときに、操作プレート4e1に設置された係合突起4fが左側突起群2cA(図4(a)参照)に属する正面側中央突起部2c3あるいは右側突起群2cB(図4(a)参照)に属する正面側中央突起部2c7に接触し、係合突起4fが正面側中央突起部2c3の斜面2c31(図4(a)参照)あるいは正面側中央突起部2c7の斜面2c71(図4(a)参照)に案内されてトレイ支持機構4の中央側に徐々に移動されることになる。
上述したような本実施形態のトレイ2及びカート装置1においては、トレイ2の突起部2cが底板2aの下面にのみ形成されている。このため、物品収容領域Rを形成する底板2aの上面と周壁部2bの内壁面とに突起部2cを形成する必要がなくなり、物品収容領域Rの清掃を容易に行うことが可能となる。さらに、突起部2cが底板2aの下面のみに形成されていることから、突起部2cに埃等が付着し難く、突起部2cが汚れることを抑止することができる。このため、突起部2cの清掃も容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態のトレイ2においては、底板2aの上面の全域と周壁部2bの内壁面の全域とを含む内面20が屈曲部のない円滑面である。このため、底板2aの上面と周壁部2bの内壁面の拭き取り作業等を容易かつ確実に行うことが可能となる。
また、本実施形態のトレイ2においては、内面20における最小曲率半径が、底板2aの上面と周壁部2bの内壁面との境界領域(湾曲底辺領域)における曲率半径である。また、湾曲辺領域及び湾曲底隅領域も同様に最小曲率半径で湾曲されている。このため、物品収容領域Rの内面20の全域に曲率半径が局所的に小さな部位が生じることがなく、内面20の全域が平面あるいは緩やかな湾曲面となり、内面20の清掃をより容易かつ確実に行うことが可能となる。
また、本実施形態のトレイ2においては、底板2aの下面のみに補強リブ2hが形成されている。このようなトレイ2によれば、物品収容領域Rの清掃の容易性を維持しながら、トレイ2の強度を向上させることができる。また、補強リブ2hが底板2aの下面のみに形成されていることから、補強リブ2hに埃等が付着し難く、補強リブ2hが汚れることを抑止することができる。このため、補強リブ2hの清掃も容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態のトレイ2においては、周壁部2bの外側面も内面20と同様に、屈曲部のない円滑面とされている。このため、周壁部2bの外周面の清掃をより容易かつ確実に行うことができ、清掃性の向上を図ることができる。さらに、周壁部2bの外周面に凹凸がないことから、衣類等が引っ掛ることを防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
(1)例えば、トレイ2の内部に仕切板等の区画部材を設置し、物品収容領域Rを複数の領域に区画する構成を採用することも可能である。図11は、本構成を採用する場合の一例を示す斜視図である。この図11に示す例では、本発明の物品載置部が、上記実施形態におけるトレイ2と、第1仕切板11(区画部材)と、第2仕切板12(区画部材)と、複数の保持部材13とを有している。
図12(a)は、第1仕切板11の側面図である。第1仕切板11は、トレイ2の底板2aの奥行寸法よりも僅かに短い長さを有する板部材である。この第1仕切板11には、第2仕切板12の厚みに合わせた幅のスリット11a(切欠溝)が長さ方向に離散して複数形成されている。これらのスリット11aは、第1仕切板11の下端に到達するように形成されている。また、第1仕切板11は、両側の端部の各々に突出片11bを有している。これらの突出片11bは、保持部材13の後述する溝部13aが差し込まれる部位である。このような第1仕切板11は、保持部材13を介して、対向配置される対向壁である周壁部2bの正面壁2dと背面壁2eとの間に嵌入されている。
図12(b)は、第2仕切板12の側面図である。第2仕切板12は、トレイ2の底板2aの幅寸法よりも僅かに短い長さを有する板部材である。この第2仕切板12には、第1仕切板11の厚みに合わせた幅のスリット12a(切欠溝)が長さ方向に離散して複数形成されている。これらのスリット12aは、第2仕切板12の上端に達するように形成されている。また、第2仕切板12は、両側の端部の各々に突出片12bを有している。これらの突出片12bは、保持部材13の後述する溝部13aが差し込まれる部位である。このような第2仕切板12は、保持部材13を介して、対向配置される対向壁である第1側壁2fと第2側壁2gとの間に嵌入されている。
スリット11aとスリット12aとが上下方向に重なるように、第1仕切板11のスリット11aに第2仕切板12を差し込み、第2仕切板12のスリット12aに第1仕切板11を差し込むことによって、第1仕切板11と第2仕切板12とを十字状に組み立てることができる。このように、第1仕切板11と第2仕切板12とを十字状に組み立てることによって、第1仕切板11及び第2仕切板12を支えることなく底板2a上に立設させることができる。
保持部材13は、第1仕切板11の端部と周壁部2bとの間、及び、第2仕切板12の端部と周壁部2bとの間に介挿されている。図13は、保持部材13の断面図である。保持部材13は、弾性変形が可能な樹脂材等によって形成されており、図13に示すように、第1仕切板11の突出片11bあるいは第2仕切板12の突出片12bが差し込まれる溝部13aを有する先端部13bと、先端部13bから外側に向けて延出する一対の当接片13cとを有している。各々の当接片13cは、先端部13bの溝部13aが形成される端部と反対側の端部に接続されており、先端部13bから離間するに連れて互いが遠のくように傾斜姿勢で先端部13bに接続されている。
これらの当接片13cは、保持部材13が第1仕切板11あるいは第2仕切板12と周壁部2bとの間に介挿される場合に、周壁部2bの内壁面に当接される部位である。ここで、保持部材13が第1仕切板11あるいは第2仕切板12と周壁部2bとの間に介挿される場合には、先端部13bが周壁部2bに近づいて当接片13cが互いに広がるように変形される。これによって、当接片13cが弾性変形し、当接片13cの復元力によって先端部13bが周壁部2bから離間する方向に付勢される。この結果、第1仕切板11及び第2仕切板12が両端側から挟持された状態となり、第1仕切板11及び第2仕切板12がトレイ2に対して固定される。
このような構成によれば、第1仕切板11及び第2仕切板12を嵌入することによって、物品収容領域Rを複数の領域に区画することができ、物品載置部の使い勝手を向上させることができる。さらに、第1仕切板11及び第2仕切板12が対向壁同士の間に嵌入されることにより固定されるため、対向壁の表面形状を複雑にする必要がない。このため、第1仕切板11及び第2仕切板12を取り外すことにより、物品収容領域Rの内面20を容易に清掃することができる。
また、本構成においては、第1仕切板11が第2仕切板12を差し込み可能なスリット11aを有し、第2仕切板12が第1仕切板11を差し込み可能なスリット12aを有している。このため、物品収容領域Rに、第1仕切板11と第2仕切板12を交差させて配置することができる。このため、物品収容領域Rの区画レイアウトの自由度が向上し、物品載置部の使い勝手を向上させることができる。さらに、第1仕切板11と第2仕切板12とが十字状に連結されるため、第1仕切板11と第2仕切板12とがの姿勢を安定させることが可能となる。
(2)また、上記実施形態においては、周壁部2bの高さが正面壁2d側と背面壁2e側とで異なる構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、周壁部2bの高さが全周において同一である構成を採用することも可能である。
(3)また、上記実施形態において、内面20の平坦領域(正面壁平坦領域R1や背面壁平坦領域R2等)であった領域に対して、湾曲領域を形成するようにしても良い。例えば、表面が湾曲面からなるリブを設けることも可能である。
1……カート装置、2……トレイ(物品載置部)、2a……底板、2b……周壁部、2c……突起部、2d……正面壁(対向壁)、2e……背面壁(対向壁)、2f……第1側壁(対向壁)、2g……第2側壁(対向壁)、2h……補強リブ、11……第1仕切壁(区画部材)、11a……スリット(切欠溝)、12……第2仕切壁(区画部材)、12a……スリット(切欠溝)、20……内面

Claims (3)

  1. 底板と、当該底板の縁部に沿って立設される周壁部と、什器本体に対して係合可能な突起部とを備える物品載置部であって、
    前記突起部が前記底板の下面にのみ形成され、
    前記底板の上面の全域と前記周壁部の内壁面の全域とを含む内面が屈曲部のない円滑面であり、
    前記周壁部が互いに対向する対向壁を有し、
    前記周壁部で囲まれた物品収容領域を区画すると共に前記対向壁同士の間に嵌入された区画部材を備える
    ことを特徴とする物品載置部。
  2. 前記周壁部の外側面が屈曲部のない円滑面であることを特徴とする請求項1記載の物品載置部。
  3. 走行可能な什器本体と、請求項1または2記載の物品載置部とを備えることを特徴とするカート装置。
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