JP6677312B2 - ショット処理装置 - Google Patents

ショット処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6677312B2
JP6677312B2 JP2018539497A JP2018539497A JP6677312B2 JP 6677312 B2 JP6677312 B2 JP 6677312B2 JP 2018539497 A JP2018539497 A JP 2018539497A JP 2018539497 A JP2018539497 A JP 2018539497A JP 6677312 B2 JP6677312 B2 JP 6677312B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
transport direction
guide cylinder
guide
guide tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018539497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018051529A1 (ja
Inventor
梅村 貢
貢 梅村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sintokogio Ltd
Original Assignee
Sintokogio Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sintokogio Ltd filed Critical Sintokogio Ltd
Publication of JPWO2018051529A1 publication Critical patent/JPWO2018051529A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6677312B2 publication Critical patent/JP6677312B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C3/00Abrasive blasting machines or devices; Plants
    • B24C3/08Abrasive blasting machines or devices; Plants essentially adapted for abrasive blasting of travelling stock or travelling workpieces
    • B24C3/083Transfer or feeding devices; Accessories therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C1/00Methods for use of abrasive blasting for producing particular effects; Use of auxiliary equipment in connection with such methods
    • B24C1/10Methods for use of abrasive blasting for producing particular effects; Use of auxiliary equipment in connection with such methods for compacting surfaces, e.g. shot-peening
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C3/00Abrasive blasting machines or devices; Plants
    • B24C3/08Abrasive blasting machines or devices; Plants essentially adapted for abrasive blasting of travelling stock or travelling workpieces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C3/00Abrasive blasting machines or devices; Plants
    • B24C3/08Abrasive blasting machines or devices; Plants essentially adapted for abrasive blasting of travelling stock or travelling workpieces
    • B24C3/085Abrasive blasting machines or devices; Plants essentially adapted for abrasive blasting of travelling stock or travelling workpieces the travelling workpieces being moved into different working positions during travelling
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C3/00Abrasive blasting machines or devices; Plants
    • B24C3/08Abrasive blasting machines or devices; Plants essentially adapted for abrasive blasting of travelling stock or travelling workpieces
    • B24C3/10Abrasive blasting machines or devices; Plants essentially adapted for abrasive blasting of travelling stock or travelling workpieces for treating external surfaces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C3/00Abrasive blasting machines or devices; Plants
    • B24C3/08Abrasive blasting machines or devices; Plants essentially adapted for abrasive blasting of travelling stock or travelling workpieces
    • B24C3/10Abrasive blasting machines or devices; Plants essentially adapted for abrasive blasting of travelling stock or travelling workpieces for treating external surfaces
    • B24C3/14Apparatus using impellers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C3/00Abrasive blasting machines or devices; Plants
    • B24C3/32Abrasive blasting machines or devices; Plants designed for abrasive blasting of particular work, e.g. the internal surfaces of cylinder blocks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C9/00Appurtenances of abrasive blasting machines or devices, e.g. working chambers, arrangements for handling used abrasive material

Description

本開示は、ショット処理装置に関する。
ショット処理装置として、例えば、キャビネット内に線材を搬入すると共に、搬入された線材の表面へ投射材を投射する装置がある。このような装置では、投射材が線材に当たることによって線材が振れたり曲がったりするのを、極力抑える必要がある。
特開2008−49414号公報 特開2012−35390号公報 中国実用新案専利公開第201586930号明細書 中国実用新案専利公開第201645328号明細書
このような課題に対して、例えば、上記特許文献1には、3個以上の球状の支持部材が線材を挟持することで、投射による線材の振れを小さく抑える技術が開示されている。このような技術は、軟質の線材の処理で大きな効果を上げており、特に上質の表面品質を得るのに役立っている。しかしながら、この技術では線材の走行に合わせて球状の支持部材が常時転動する構造となっているため、このような線材と支持部材との接触部分等が摩耗しやすい。従って、部品の寿命管理を徹底させる必要があり、その結果、ランニングコストが上昇してしまうという不利がある。
これに対して、線材を挿通させる案内筒を搬送経路における投射エリアの両側に設けると共に、複数の案内筒を直列的に隣接配置する技術がある(例えば、特許文献2参照)。このような技術では、案内筒の挿通孔は線材の搬送方向下流側へ向けて徐々に縮径されている。したがって、このような技術によれば、線材はその振れに応じて案内筒の内面のいずれかと点接触的に支持されることになるので、案内筒は比較的摩耗しにくく、かつ線材は複数箇所で案内筒に支持されるので、線材の振れや曲がりを抑えるのに有利となっている。しかしながら、この技術では案内筒の挿通孔の位置を合わせる必要があり、複数の案内筒の挿通孔の位置を容易に合わせるという点で改善の余地がある。
本開示は、上記事実を考慮して、複数の案内筒の挿通孔の位置を容易に合わせることができると共に投射に起因する線材の振れや曲がりを効果的に抑えることができるショット処理装置を得ることが目的である。
本開示の一形態に係るショット処理装置は、所定の搬送方向へ搬送される被処理対象物である線材に対して投射材を投射する投射装置と、前記投射装置により投射された投射材によって前記線材が表面加工される投射エリアが内部に設けられたキャビネットと、前記投射エリアを挟む両側にそれぞれ配置され、前記線材の搬送方向に貫通して前記線材が挿通される第一挿通孔が形成されると共に、前記第一挿通孔は搬送方向下流側へ向けて徐々に縮径されている第一案内筒と、前記投射エリアを挟む両側のうちの少なくとも一方に配置され、前記線材の搬送方向に貫通して前記線材が挿通される第二挿通孔が形成されると共に、前記第二挿通孔は搬送方向下流側へ向けて徐々に縮径され、搬送方向下流側の端部が前記第一案内筒の入口側から前記第一挿通孔に挿し込まれた状態で設置されている第二案内筒と、を有する。
上記構成によれば、所定の搬送方向へ搬送される被処理対象物である線材に対して、投射装置が投射材を投射する。キャビネットには、投射装置により投射された投射材によって線材が表面加工される投射エリアが内部に設けられている。また、投射エリアを挟む両側には、第一案内筒が配置されており、この第一案内筒には、線材の搬送方向に貫通して線材が挿通される第一挿通孔が形成されると共に、第一挿通孔は搬送方向下流側へ向けて徐々に縮径されている。このため、投射時に線材が投射材から荷重を受けても、投射エリアを挟む両側では、線材が第一案内筒の第一挿通孔の内側に点接触的に支持される。
ここで、投射エリアを挟む両側のうちの少なくとも一方には、第二案内筒が配置されており、この第二案内筒には、線材の搬送方向に貫通して線材が挿通される第二挿通孔が形成されると共に、第二挿通孔は搬送方向下流側へ向けて徐々に縮径されている。このため、投射時に線材が投射材から荷重を受けた場合、投射エリアを挟む両側のうちの少なくとも一方では、線材が第一案内筒の第一挿通孔の内側及び第二案内筒の第二挿通孔の内側に点接触的に支持される。よって、投射時における線材の振れや曲がりが抑えられる。また、投射時において、線材は、搬送されながら第一案内筒の第一挿通孔の内側及び第二案内筒の第二挿通孔の内側にそれぞれ点接触的に支持されることになるので、線材を支持する部分の摩耗が比較的抑えられる。
また、第二案内筒は、搬送方向下流側の端部が第一案内筒の入口側から第一挿通孔に挿し込まれた状態で設置されている。このため、第二案内筒の第二挿通孔の位置を第一案内筒の第一挿通孔の位置に容易に合わせることができる。
一実施形態においては、前記第二案内筒において前記第一案内筒の内側に配置された部位と、前記第一案内筒の内面と、の間の少なくとも一部には、投射材通過用の隙間が設定されていてもよい。
上記構成によれば、第二案内筒において第一案内筒の内側に配置された部位と、第一案内筒の内面との間の少なくとも一部には、投射材通過用の隙間が設定されているので、第一案内筒の内側に投射材が入り込んでしまっても、当該投射材を投射材通過用の隙間から流出させることができる。
一実施形態においては、前記投射エリアは、前記線材の搬送方向に沿って三つ以上設定されており、前記第二案内筒は、互いに隣り合う前記投射エリア同士の間に少なくとも配置されていてもよい。
上記構成によれば、互いに隣り合う投射エリア同士の間には、少なくとも第一案内筒及び第二案内筒が配置されているので、線材の振れや曲がりが効果的に抑えられる。
一実施形態においては、前記第二案内筒には、前記第一案内筒の内側に配置された部位の外周面側において前記第一案内筒の内面側に突出して当該内面に接する複数の凸部が形成されると共に、搬送方向上流側の端部において半径方向外側に張り出したフランジ部が形成され、前記フランジ部には複数の位置決め孔が形成されており、前記第一案内筒のうち前記第二案内筒が挿し込まれた状態で設置されている被挿込第一案内筒には、搬送方向上流側の端部において搬送方向上流側に突出すると共に前記位置決め孔に挿入された状態で前記被挿込第一案内筒の前記第一挿通孔の軸心と前記第二案内筒の前記第二挿通孔の軸心とを同一直線上に位置させる位置決め軸部が設けられていてもよい。
上記構成によれば、第二案内筒の複数の凸部が第一案内筒の内面に接し、被挿込第一案内筒の位置決め軸部が第二案内筒の位置決め孔に挿入された状態で被挿込第一案内筒の第一挿通孔の軸心と第二案内筒の第二挿通孔の軸心とを同一直線上に位置させるように構成されている。このため、被挿込第一案内筒の第一挿通孔の軸心と第二案内筒の第二挿通孔の軸心とを容易にかつ精度良く同一直線上に位置させることができる。
一実施形態においては、前記第一案内筒の搬送方向下流側の端部と、当該第一案内筒の搬送方向下流側の端部に対して前記投射エリアを挟んで対向配置される前記第二案内筒又は他の前記第一案内筒の搬送上流側の端部と、が連結部材によって連結されていてもよい。
上記構成によれば、第一案内筒の搬送方向下流側の端部と、当該第一案内筒の搬送方向下流側の端部に対して投射エリアを挟んで対向配置される第二案内筒又は他の第一案内筒の搬送上流側の端部と、が連結部材によって連結されているので、組み付け及び保守点検がし易い。
一実施形態においては、前記第一案内筒のうち前記線材の搬送方向の最上流側に配置される上流側第一案内筒が前記キャビネット側の第一縦壁部に固定されており、前記第一案内筒及び前記第二案内筒が載置されると共に、前記線材の搬送方向に延在して前記キャビネット側に支持され、互いに離間して平行に配置された一対の積載棒と、前記第一案内筒のうち前記線材の搬送方向の最下流側に配置される下流側第一案内筒が嵌め込まれた状態で前記キャビネット側の第二縦壁部に固定されている固定板部材と、を有してもよい。
上記構成によれば、第一案内筒のうち線材の搬送方向の最上流側に配置される上流側第一案内筒がキャビネット側の第一縦壁部に固定されている。また、線材の搬送方向に延在する一対の積載棒がキャビネット側に支持されており、一対の積載棒には第一案内筒及び第二案内筒が載置されている。さらに、固定板部材は、第一案内筒のうち線材の搬送方向の最下流側に配置される下流側第一案内筒が嵌め込まれた状態でキャビネット側の第二縦壁部に固定されている。これらにより、第一案内筒及び第二案内筒を比較的容易にキャビネットに組み付けることができる。
一実施形態においては、前記第二案内筒の前記フランジ部は、その外形が正六角形とされ、前記正六角形の中心を中心点とした同一仮想円上でかつ前記正六角形の中心と外周側の角部とを結ぶ直線上に前記位置決め孔が形成されていてもよい。
上記構成によれば、例えば、被挿込第一案内筒の位置決め軸部が当該被挿込第一案内筒の軸方向に見て周方向に均等間隔で二本、三本及び六本のいずれの本数設定されている場合にも対応できるので、第二案内筒を共通部品化し易い。
一実施形態においては、前記第一案内筒及び前記第二案内筒の一方は、吸振部材を介して前記キャビネット側に支持されていてもよい。
上記構成によれば、第一案内筒及び第二案内筒の一方は、吸振部材を介して前記キャビネット側に支持されているので、投射時に第一案内筒及び第二案内筒を通過する線材の揺れ等を効果的に抑えることができる。
一実施形態においては、前記キャビネットには、前記線材の搬入用の搬入口及び搬出用の搬出口が形成されており、前記キャビネットの搬入口側及び前記キャビネットの搬出口側の少なくとも一方には、前記キャビネットの内部空間に連通する隣接室を備えたシール構造部が設けられ、前記シール構造部は、前記線材の搬送方向に見て前記線材の搬送経路の中心側に穂先が設定されたブラシ体を備えており、前記ブラシ体は、前記線材の搬送方向の軸周りに螺旋状とされて弾性変形可能とされていてもよい。
上記構成によれば、キャビネットの搬入口側及び搬出口側の少なくとも一方には、キャビネットの内部空間に連通する隣接室を備えたシール構造部が設けられている。このシール構造部は、線材の搬送方向に見て線材の搬送経路の中心側に穂先が設定されたブラシ体を備えており、ブラシ体は、線材の搬送方向の軸周りに螺旋状とされて弾性変形可能となっている。このため、ブラシ体の穂先側を搬送中の線材に当てることができるので、キャビネットからの投射材の漏れ出しを効果的に抑えることができると共に、ブラシ体の弾性力で線材を曲げてしまうといったことも生じにくい。
以上説明したように、本開示のショット処理装置によれば、複数の案内筒の挿通孔の位置を容易に合わせることができると共に投射に起因する線材の振れや曲がりを効果的に抑えることができるという効果を有する。
第1の実施形態に係るショットブラスト装置を示す正面図である。 図1のショットブラスト装置の要部の概略構成を示す装置内部の断面正面視の図である。 図2の矢印3方向から見た状態を簡略化して一部透視して示す図である。 第二案内筒が被挿込第一案内筒に挿し込まれて設置されている状態を拡大して示す拡大縦断面図である。 第二案内筒を出口側から見た状態で示す図である。 第一案内筒と第二案内筒とが連結板によって連結された状態を示す断面図である。 図2の矢印3方向に対応する断面図である。図7の(A)は図2の7A−7A線に沿って切断した状態を拡大して示す拡大断面図である。図7の(B)は図2の7B−7B線に沿って切断した状態を拡大して示す拡大断面図である。図7の(C)は図2の7C−7C線に沿って切断した状態を拡大して示す拡大断面図である。 図1の第一シール構造部を説明するための図である。図8の(A)は、図1の第一シール構造部の縦断面を拡大して示す拡大縦断面である。図8の(B)は図8の(A)の8B−8B線に沿って切断した状態を示す図である。 図1の第一シール構造部の要部を説明するための図である。図9の(A)はシール用のブラシ体を示す斜視図である。図9の(B)はブラシ体が箱体に組み込まれた状態を示す斜視図である。 図1の第二シール構造部の縦断面を拡大して示す拡大縦断面である。 投射時の状態を模式的に示す縦断面図である。 第2の実施形態の投射時の状態を模式的に示す縦断面図である。
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係るショット処理装置としてのショットブラスト装置について図1〜図11を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは装置正面視の手前側を示しており、矢印UPは装置上方側を示しており、矢印LHは装置正面視の左側を示している。
図1には、ショットブラスト装置10が正面図で示されている。本実施形態に係るショットブラスト装置10は、金属製で長尺状の線材Wを被処理対象物としている。ショットブラスト装置10は、線材Wの表面に発生した酸化スケールや錆を除去するための装置である。図中において適宜示される矢印Xは、線材Wが搬送される搬送方向(以下、適宜「線材搬送方向」という。)を示している。
図1に示されるショットブラスト装置10に対して線材搬送方向(線材走行方向)の上流側(図中左側)には、中国実用新案専利公開第201586930号明細書に開示されているような線材供給装置15が配置されている。線材供給装置15は、圧延成形された線材Wをショットブラスト装置10へ供給するための装置とされる。この線材供給装置15は、ショットブラスト装置10でブラスト処理される前の線材Wがコイル状に巻かれた巻出部11と、前記巻出部から巻き出された線材Wを概ね直線状に延ばしながら(予備矯正しながら)ショットブラスト装置10の搬入側に案内するガイドローラ13と、を含んで構成されている。
また、ショットブラスト装置10に対して線材搬送方向の下流側(図中右側)には、中国実用新案専利公開第201645328号明細書に開示されているような巻取装置65が配置されている。前記巻取装置65は、駆動モータで回転駆動されるリール61を備えており、ショットブラスト装置10でブラスト処理されて搬出された線材Wを前記リール61によって所定の速度および所定の張力で巻き取る装置である。なお、線材Wの搬送には、前記巻取装置の他、抽伸機(ダイスにより線材Wを規定の太さに引き抜く装置であって往復運動しながら線材Wを挟んで引っ張る動作を繰り返す線材走行駆動手段を備える装置)等が適用される。
図1に示されるように、ショットブラスト装置10は、キャビネット12を備えている。キャビネット12の内部には、線材Wへの投射材(「ショット」ともいう。)の投射によって線材Wの表面加工をなす投射室14(「加工室」、「研掃室」ともいう。)が形成されている。図2には、ショットブラスト装置10の要部の概略構成が装置正面視の図で示されている。図2に示されるように、投射室14には、前記投射材によって線材Wが表面加工される投射エリアA1、A2、A3が設けられ、投射エリアA1、A2、A3は、線材搬送方向に沿って複数(本実施形態では三つ)設定されている。図1に示されるように、キャビネット12には、線材搬送方向の上流側(図中左側)に線材Wの搬入用とされた搬入口20が形成されると共に、線材搬送方向の下流側(図中右側)に線材Wの搬出用とされた搬出口22が形成されている。
図2に示されるように、キャビネット12の投射室14には、搬送経路上流側から順に、投射エリアA1に投射材を投射する第一投射装置24、投射エリアA2に投射材を投射する第二投射装置26、及び投射エリアA3に投射材を投射する第三投射装置28が設けられている。なお、図2では、第一投射装置24、第二投射装置26及び第三投射装置28を便宜上、模式化して示している(後述する図3及び図7も同様)。第一投射装置24、第二投射装置26及び第三投射装置28は、回転可能な羽根車を備えると共に、前記羽根車の回転に伴って線材Wに向けて投射材を投射可能とされた遠心式投射装置とされている。
なお、第一投射装置24、第二投射装置26及び第三投射装置28に適用される投射材の種類及び粒径は問わない。例えば酸化スケールが多くて錆量が多い線材を処理する場合は、一般に粒径が0.3mm〜0.6mmの広い粒度分布を成した投射材を用いてもよい。一例として、直径が13mmで表面に錆が発生した線材を処理する場合は0.3mm〜0.4mm径の投射材を用いてもよい。
第一投射装置24、第二投射装置26及び第三投射装置28により投射材が投射される範囲は、線材Wの搬送方向に合わせて長く設定され、投射材が投射される幅は、線材Wの直径に合わせて狭く設定されている。また、第一投射装置24、第二投射装置26及び第三投射装置28から線材Wまでの距離は、最も効率良く線材Wを投射できるように設定されている。なお、投射装置の台数は、線材の直径、材質、及び線材の処理速度等の仕様に基づいて設定される。
図3には、図2の矢印3方向から見た状態の図が簡略化されてかつ一部透視されて示されている。図3に示されるように、第一投射装置24、第二投射装置26及び第三投射装置28は、線材搬送方向の軸周りに等角となる周方向位置に設定されている。第一投射装置24は、線材Wが(図中では紙面奥側から紙面手前側に)搬送される搬送経路Aに対して左右幅方向の一方側(本実施形態では図中左側(装置手前側))の斜め下方側から線材Wに向けて投射材を投射する。また、第二投射装置26は、搬送経路Aに対して左右幅方向の他方側(本実施形態では図中右側(装置奥側))の側方側から線材Wに向けて投射材を投射する。さらに、第三投射装置28は、搬送経路Aに対して左右幅方向の一方側(本実施形態では図中左側(装置手前側))の斜め上方側から線材Wに向けて投射材を投射する。
図1に示されるように、第一投射装置24、第二投射装置26及び第三投射装置28の上方側には、それぞれ投射材供給用の導入管30が配置され、導入管30の上端にはショット供給装置32が接続されている。計三個のショット供給装置32は、投射材貯蔵用のショットタンク34の下方側に接続されている。また、これらのショット供給装置32は、図示しないショットゲートを備えており、ショットゲートが開閉されることで、導入管30を介して第一投射装置24、第二投射装置26及び第三投射装置28へ投射材を供給する装置である。ショットゲートの開閉は、図示しないECU(制御装置)によって制御されるようになっている。
第一投射装置24、第二投射装置26及び第三投射装置28には、ショット供給装置32を介して循環装置36が連結されている。循環装置36は、第一投射装置24、第二投射装置26及び第三投射装置28によって投射された投射材を搬送して第一投射装置24、第二投射装置26及び第三投射装置28へ循環させる装置である。なお、循環装置36については詳細説明を省略する。
一方、キャビネット12の搬入口20側には、搬入口20よりも線材搬送方向の上流側に第一シール構造部40(第一シール筒)が設けられ、第一シール構造部40のケース体42がキャビネット12に対して取り付けられている。図8の(A)には、第一シール構造部40の縦断面を拡大した拡大縦断面図が示され、図8の(B)には図8の(A)の8B−8Bに沿って切断した状態の図が示されている。
図8の(A)に示されるように、ケース体42の底板部42Cは、線材搬送方向の下流側へ向けて装置下方側に傾斜しており、投射材がケース体42内に入ってしまった場合に当該投射材をキャビネット12側へ向けて落とし込むことが可能な構造になっている。なお、ケース体42の内部空間の下部とキャビネット12の内部空間とは連通している。また、ケース体42の上端開口部には、蓋体42Dが取り外し可能に装着されている。
第一シール構造部40のケース体42には、線材搬送方向の上流側に貫通孔42Aが形成されると共に、線材搬送方向の下流側に貫通孔42Bが形成されている。そして、第一シール構造部40は、キャビネット12の内部空間に連通する隣接室としての前エプロン室42Sを備えている。
ケース体42の上流側の貫通孔42Aには、キャビネット12の搬入口20の対向部にガイド筒部材(案内部材)44が配置されている。ガイド筒部材44は、ケース体42に固定されており、略筒状に形成されている。ガイド筒部材44に形成されたガイド孔44Aは、線材搬送方向の下流側へ向けて徐々に縮径となっており、ガイド孔44Aの軸心は線材Wの搬送経路Aの中心線と一致するように配置されている。ケース体42の下流側にもガイド筒部材(案内部材)46が配置されている。このガイド筒部材46は、ケース体42の上流側に配置されたガイド筒部材44と概ね同様の形状とされ、ガイド筒部材44と軸心が一致するように配置されている。これらのガイド筒部材44、46は、ガイド孔44A、46Aの出口側が絞られることで搬送時における線材Wの揺れ抑制機能も果たしている。
ガイド筒部材44とガイド筒部材46との間には、第一シール部48が設けられている。第一シール部48は、線材Wが内側を通過可能な箱体50と、箱体50の内側に組み込まれたブラシ体52と、を備えている。
図9には、第一シール構造部40の要部を説明するための図であり、図9の(A)にはシール用のブラシ体52が斜視図で示され、図9の(B)には、ブラシ体52が箱体50に組み込まれた状態が斜視図で示されている。図9の(B)に示されるように、箱体50の左右一対の側壁部50Sからはフランジ部50Fが張り出している。図8の(B)に示されるように、箱体50のフランジ部50Fは、ケース体42の内側フランジ部42Fにボルト締結されている。また、図8の(A)及び図9の(B)に示されるように、箱体50における線材搬送方向の両端側の縦壁部50A、50Bには搬送経路用の貫通孔50C、50Dが形成されている。
図8の(B)に示されるように、ブラシ体52は、線材W(図8の(A)参照)の搬送方向に見て線材W(図8の(A)参照)の搬送経路の中心側に穂先52Aが設定されている。なお、図8及び図9ではブラシ体52を簡略化して示しており、図8の(B)では、円形状の外形部分がブラシ基端部52Bを示し、円形状の中心部が穂先52A側を示している。図9の(A)及び図9の(B)に示されるように、ブラシ体52は、線材W(図8の(A)参照)の搬送方向(矢印X参照)の軸周りに螺旋状とされると共に、弾性変形可能とされている。そして、図9の(B)に示されるように、ブラシ体52は、箱体50内に差し込まれており、箱体50に容易に取り付け及び取り外しできるようになっている。箱体50内の構造について説明すると、箱体50の縦壁部50A、50Bの内面側には、ブラシ体52の前後端を規制するためのリブ50G、50Hが突出形成され、箱体50の一対の側壁部50Sの内面側には、ブラシ体52の配置位置を規制するための複数のリブ50Eが形成されている。
図1に示されるように、キャビネット12の搬出口22側には、搬出口22よりも線材搬送方向の下流側に第二シール構造部60(第二シール筒)が設けられ、第二シール構造部60のケース体62がキャビネット12に対して取り付けられている。図10には、第二シール構造部60の縦断面を拡大した拡大縦断面図が示されている。
図10に示されるように、ケース体62の底板部62Cは、線材搬送方向の上流側へ向けて装置下方側に傾斜しており、投射材がケース体62内に入ってしまった場合に当該投射材をキャビネット12側へ向けて落とし込むことが可能な構造になっている。ケース体62の内部空間の下部とキャビネット12の内部空間とは連通している。また、ケース体62の上端開口部には、蓋体62Dが取り外し可能に装着されている。
第二シール構造部60のケース体62は、線材搬送方向に貫通しており、第二シール構造部60のケース体62内は、キャビネット12の内部空間に連通する隣接室としてのショット吹き落とし室62Sとされている。ケース体62の上流側には、ガイド筒63A、63B、63Cが直列的に配置されている。ガイド筒63A、63B、63Cにそれぞれ形成されたガイド孔は、線材搬送方向の下流側へ向けて徐々に縮径されており、このガイド孔の軸心は線材Wの搬送経路Aの中心線と一致するように配置されている。第二シール構造部60のケース体62内には、第二シール部64が設けられている。第二シール部64が線材搬送方向に沿って直列的に複数(本実施形態では二個)配置されている。第二シール部64は、図8の(A)に示される第一シール部48と同様の構成とされている。よって、図10に示される第二シール部64において図8の(A)に示される第一シール部48と同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図1に示されるように、第二シール構造部60の上方側には、気流発生装置66が設けられている。図10に示されるように、第二シール部64よりも線材搬送方向の下流側には、気流発生装置66の気体流出口を構成する吹出口68が配置されている。なお、この気流発生装置66の構成は、例えば、特開2012−35390号公報等で公知であるため、詳細説明を省略する。
図2に示されるように、キャビネット12の内部には、線材Wが投射材によって表面加工される投射エリアA1、A2、A3を挟む両側に第一案内筒70、72、74が配置されている。以下の説明においては、第一案内筒70、72、74のうち線材Wの搬送方向の最上流側に配置される第一案内筒70を、適宜、上流側第一案内筒といい、第一案内筒70、72、74のうち線材Wの搬送方向の最下流側に配置される第一案内筒74を、適宜、下流側第一案内筒という。また、本実施形態では、第一案内筒70、72、74のうち上流側第一案内筒70と下流側第一案内筒74との間に配置される第一案内筒72は、詳細後述する被挿込第一案内筒とされて計二個設けられている。第一案内筒70、72、74には、線材Wの搬送方向に貫通して線材Wが挿通される第一挿通孔70A、72A、74Aが形成されている。第一挿通孔70A、72A、74Aは、搬送方向下流側へ向けて徐々に縮径されており、入口側の内径よりも出口側の内径が小径に設定されている。第一挿通孔70A、72A、74Aの出口の直径は、線材Wの直径よりも大きい。
投射エリアA2を挟む両側(投射エリアA1を挟む両側のうちの線材搬送方向下流側及び投射エリアA3を挟む両側のうちの線材搬送方向上流側)には、第二案内筒80が配置されている。すなわち、第二案内筒80は、互いに隣り合う投射エリアA1と投射エリアA2との間、及び、互いに隣り合う投射エリアA2と投射エリアA3との間に配置されている。第二案内筒80は、線材Wの搬送方向に貫通して線材Wが挿通される第二挿通孔80Aが形成されている。第二挿通孔80Aは、搬送方向下流側へ向けて徐々に縮径されており、入口側の内径よりも出口側の内径が小径に設定されている。第二挿通孔80Aの出口の直径は、線材Wの直径よりも大きい。
第二案内筒80は、搬送方向下流側の端部が被挿込第一案内筒72の入口側から第一挿通孔72Aに挿し込まれた状態で設置されている。なお、第一案内筒70、72、74のうち第二案内筒80が挿し込まれた状態で設置されるものを被挿込第一案内筒72と呼んでいる。第一挿通孔70A、72A、74Aの軸心及び第二挿通孔80Aの軸心は、搬送経路Aの中心線と一致するように配置されている。また、被挿込第一案内筒72の第一挿通孔72Aの出口と、当該被挿込第一案内筒72に挿し込まれた第二案内筒80の第二挿通孔80Aの出口との距離は、第一挿通孔72Aの出口の直径及び第二挿通孔80Aの出口の直径よりも長く設定されている。
図4には、第二案内筒80が被挿込第一案内筒72に挿し込まれて設置されている状態が拡大された拡大縦断面図で示されている。図4に示されるように、第二案内筒80において被挿込第一案内筒72の内側に配置された部位と、被挿込第一案内筒72の内面72Bとの間の一部には、投射材通過用の隙間Gが設定されている。
図5には、第二案内筒80を出口側から見た状態の図が示されている。図4及び図5に示されるように、第二案内筒80には、被挿込第一案内筒72の内側に配置された部位の外周面80G側において被挿込第一案内筒72の内面72B側に突出して当該内面72Bに接する複数の(本実施形態では計三つの)凸部80Bが形成されている。また、第二案内筒80には、搬送方向上流側の端部において半径方向外側に張り出したフランジ部80Fが形成されている。フランジ部80Fには複数の位置決め孔80Xが形成されている。図5に示されるように、第二案内筒80のフランジ部80Fは、その外形が正六角形とされ、前記正六角形の中心80Cを中心点とした同一仮想円上でかつ前記正六角形の中心80Cと外周側の角部80Zとを結ぶ直線上に位置決め孔80Xが形成されている。
図4に示されるように、被挿込第一案内筒72には、搬送方向上流側の端部において半径方向外側に張り出した第一フランジ部72Fが形成されていると共に、搬送方向下流側の端部において半径方向外側に張り出した第二フランジ部72Gが形成されている。第二フランジ部72Gの外形は、被挿込第一案内筒72の軸心72J方向に見て正六角形(図7(B)及び図7(C)参照)とされ、第一フランジ部72Fの外形も同様の形状とされている。被挿込第一案内筒72には、第一フランジ部72Fにおいて搬送方向上流側に突出する位置決め軸部72Pが一対で設けられており、一対の位置決め軸部72Pは、被挿込第一案内筒72の軸心72J方向に見て軸心72Jを挟んだ両側(図4では上下両側)に設定されている。位置決め軸部72Pの先端側は、搬送方向上流側へ向けて徐々に縮径されている。この位置決め軸部72Pは、位置決め孔80Xに挿入された状態で被挿込第一案内筒72の第一挿通孔72Aの軸心72Jと第二案内筒80の第二挿通孔80Aの軸心80Jとを同一直線上に位置させる位置決め用とされている。一方、本実施形態では、図2に示される上流側第一案内筒70は、被挿込第一案内筒72と同様の形状の部品とされている。
なお、第一案内筒70、72、74及び第二案内筒80は、線材Wの通線位置を確保すると共に投射時の線材Wの振れ、曲がり、蛇行や揺れを効果的に抑制できるように形状、材質、質量等のパラメータが設定されている。第一案内筒70、72、74及び第二案内筒80には、投射材が当たっても摩滅し難い耐摩耗性が高い材料(一例として特殊鋳鋼)が適用されている。線材搬送方向に順に並べられる第一案内筒70、72、74及び第二案内筒80は、材質や表面硬さが同じである必要はなく、異なる性質を備えたものであってもよい。
図2に示されるように、投射エリアA1、A2の搬送方向上流側に配置された第一案内筒70、72の搬送方向下流側の端部と、当該第一案内筒70、72の搬送方向下流側の端部に対して投射エリアA1、A2を挟んで対向配置される第二案内筒80の搬送上流側の端部とは、連結部材としての連結板86によって連結されている。また、投射エリアA3の搬送方向上流側に配置された第一案内筒72の搬送方向下流側の端部と、当該第一案内筒72の搬送方向下流側の端部に対して投射エリアA3を挟んで対向配置される第一案内筒74の搬送上流側の端部とは、連結部材としての連結板88によって連結されている。連結板86、88には、投射材が当たっても摩滅し難い耐摩耗性が高い材料(一例として特殊鋳鋼)が適用されている。
図6には、第一案内筒72と第二案内筒80とが連結板86によって連結された状態が断面図で示されている。また、図7の(A)には図2の7A−7A線に沿って切断した状態を拡大した拡大断面図が示され、図7の(B)には図2の7B−7B線に沿って切断した状態を拡大した拡大断面図が示され、図7の(C)には図2の7C−7C線に沿って切断した状態を拡大した拡大断面図が示されている。なお、図2に示される第一案内筒70と第二案内筒80とが連結板86によって連結される構造、及び第一案内筒72と第一案内筒74とが連結板88によって連結される構造は、図6に示される構造と同様の構造とされているが、図7に示されるように、連結板86、88の配置姿勢等が異なっている(詳細後述)。
図7に示されるように、連結板86、88は、一組の連結に一例として三枚用いられ、第一案内筒70、72の搬送下流側を向いた面に突出形成された被取付部77、78にボルト(図示省略)により固定されている。被取付部77、78は、矩形ブロック状とされて搬送下流側に突出しており、一例として、第一案内筒70、72の出口70E、72Eを挟んだ両側に対向配置されるものと、その対向方向に直交する方向の一方側に配置されて前記対向方向に延在するものと、で構成されている。
これに対して、図6に示される第二案内筒80の搬送方向上流側の端部には、被取付部78(図7の(B)参照)の対向位置にそれぞれ被取付部82が形成されている。なお、図2に示される下流側第一案内筒74は、第二案内筒80と同様の形状の部品とされている。
一方、図7に示されるように、一組の連結に用いられる三枚の連結板86、88は、搬送経路Aから見て一方向が開放されるように配置されており、この開放側は、第一投射装置24、第二投射装置26及び第三投射装置28がそれぞれ投射する方向に合わせて設定されている。本実施形態では、第一案内筒70、72、74及び第二案内筒80(図2参照)を各々の軸周りに回転させると、前記開放側の向きを変えられる構成になっている。図5及び図6を参照してさらに補足説明すると、図6に示される位置決め軸部72Pを図5に示される六個の位置決め孔80Xのいずれに挿入するかによって連結板86の配置角度を容易に変えることができる構成になっている。
図2及び図3に示されるように、第一案内筒70、72、74及び第二案内筒80は、左右一対の積載棒90に載置されている。第一案内筒70、72、74及び第二案内筒80において積載棒90に載置される部分は、線材搬送方向に見て正六角形となっており(図3及び図7等参照)、第一案内筒70、72、74及び第二案内筒80は、積載棒90の上で軸周りに回転不能に配置されている。左右一対の積載棒90は、線材Wの搬送方向に延在して、互いに離間して平行に配置され、長手方向の端部側が図2に示されるキャビネット12の第一縦壁部16及び第二縦壁部18に固定されることで、キャビネット12側に支持されている。
また、上流側第一案内筒70は、軸状部70P(被挿込第一案内筒72の位置決め軸部72Pと同様の形状部分)がキャビネット12側の第一縦壁部16の位置決め孔に挿し込まれることで、第一縦壁部16に固定されている。これに対して、下流側第一案内筒74の搬送下流側の部位は、固定板部材92の貫通孔92Aに挿し込まれている。なお、固定板部材92の貫通孔92Aには、下流側第一案内筒74の凸部74Bが通過可能な切欠部(図示省略)が形成されている。そして、凸部74Bが前記切欠部を通過した後、下流側第一案内筒74の軸周りに固定板部材92が回転されることで凸部74Bが抜け止めとして機能するようになっている。固定板部材92は、下流側第一案内筒74が嵌め込まれた状態でキャビネット12側の第二縦壁部18に図示しないスペーサを介してボルト等を用いて固定されている。
なお、第一案内筒70、72、74及び第二案内筒80を組み付ける際には、図2に示される連結板86が予め第一案内筒70、72と第二案内筒80と連結した状態となっており、また、連結板88が予め第一案内筒72と第一案内筒74とを連結した状態となっている。そして、第一案内筒70、72、74及び第二案内筒80の組付時には、図2に示される上流側第一案内筒70をキャビネット12の第一縦壁部16に固定し、被挿込第一案内筒72をその搬送上流側の第二案内筒80に組み付け、連結させながら順次積載棒90に載せ、第一案内筒70、72、74の軸心及び第二案内筒80の軸心を搬送経路の中心線に一致させ、その後、下流側第一案内筒74に固定板部材92を嵌め込んでからキャビネット12の第二縦壁部18に固定板部材92を固定する。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図2に示されるように、本実施形態では、投射エリアA1、A2、A3を挟む両側には、第一案内筒70、72、74が配置されており、この第一案内筒70、72、74には、線材Wの搬送方向に貫通して線材Wが挿通される第一挿通孔70A、72A、74Aが形成されると共に、第一挿通孔70A、72A、74Aは搬送方向下流側へ向けて徐々に縮径されている。このため、投射時に線材Wが投射材から荷重を受けても、投射エリアA1、A2、A3を挟む両側では、線材Wが第一案内筒70、72、74の第一挿通孔70A、72A、74Aの内側に点接触的に支持される。
ここで、投射エリアA2を挟む両側には、第二案内筒80が配置されており、この第二案内筒80には、線材Wの搬送方向に貫通して線材Wが挿通される第二挿通孔80Aが形成されると共に、第二挿通孔80Aは搬送方向下流側へ向けて徐々に縮径されている。このため、図11に模式的に示されるように、投射時に線材Wが投射材から荷重Fを受けた場合、投射エリアA2を挟む両側では、線材Wが第一案内筒72の第一挿通孔72Aの内側及び第二案内筒80の第二挿通孔80Aの内側に点接触的に支持される。よって、投射時における線材Wの振れ、曲がり、蛇行等が抑えられる。また、投射時において、線材Wは、搬送されながら第一案内筒72の第一挿通孔72Aの内側及び第二案内筒80の第二挿通孔80Aの内側にそれぞれ点接触的に支持されることになるので、線材Wを支持する部分の摩耗が比較的抑えられる。
なお、図2に示されるように、本実施形態では、投射エリアA1、A3を挟む両側のうちの一方側には、第一案内筒72に加えて第二案内筒80が配置された構成になっている。言い換えれば、本実施形態では、第二案内筒80は、互いに隣り合う投射エリアA1と投射エリアA2との間、及び、互いに隣り合う投射エリアA2と投射エリアA3との間に配置されている。このため、投射時に投射エリアA2で線材Wが投射材から荷重を受けた場合のみならず、投射時に投射エリアA1及び投射エリアA3で線材Wが投射材から荷重を受けた場合にも、線材Wの振れや曲がりが効果的に抑えられる。
また、図2等に示されるように、第二案内筒80は、搬送方向下流側の端部が第一案内筒72の入口側から第一挿通孔72Aに挿し込まれた状態で設置されている。このため、第二案内筒80の第二挿通孔80Aの位置を第一案内筒72の第一挿通孔72Aの位置に容易に合わせることができる。
また、本実施形態では、図4に示されるように、第二案内筒80において第一案内筒72の内側に配置された部位と、第一案内筒72の内面72Bとの間の一部には、投射材通過用の隙間Gが設定されているので、第一案内筒72の内側に投射材が入り込んでしまっても、当該投射材を投射材通過用の隙間Gから流出させることができる。
また、本実施形態では、図4及び図5に示されるように、第二案内筒80の複数の凸部80Bが第一案内筒72の内面72Bに接し、被挿込第一案内筒72の位置決め軸部72Pが第二案内筒80の位置決め孔80Xに挿入された状態で被挿込第一案内筒72の第一挿通孔72Aの軸心72Jと第二案内筒80の第二挿通孔80Aの軸心80Jとを同一直線上に位置させるように構成されている。このため、第一挿通孔72Aの軸心72Jと第二挿通孔80Aの軸心80Jとを容易にかつ精度良く同一直線上に位置させることができる。また、このような構成では、分解もし易いうえ、ボルト・ナットの使用が抑えられるため組付時や分解時に多種類の工具を必要としないので、組付時や分解時の作業時間を短くすることができるという利点もある。
また、本実施形態では、図2に示されるように、投射エリアA1、A2の搬送方向上流側に配置された第一案内筒70、72の搬送方向下流側の端部と、当該第一案内筒70、72の搬送方向下流側の端部に対して投射エリアA1、A2を挟んで対向配置される第二案内筒80の搬送上流側の端部とは、連結板86によって連結されている。また、投射エリアA3の搬送方向上流側に配置された第一案内筒72の搬送方向下流側の端部と、当該第一案内筒72の搬送方向下流側の端部に対して投射エリアA3を挟んで対向配置される第一案内筒74の搬送上流側の端部とは、連結板88によって連結されている。これらにより、組み付け及び保守点検がし易い。
また、本実施形態では、図2に示されるように、上流側第一案内筒70はキャビネット12側の第一縦壁部16に固定されている。また、図2及び図3に示されるように、線材Wの搬送方向に延在する左右一対の積載棒90がキャビネット12側に支持されており、左右一対の積載棒90には第一案内筒70、72、74及び第二案内筒80が載置されている。さらに、図2に示されるように、固定板部材92は、下流側第一案内筒74が嵌め込まれた状態でキャビネット12側の第二縦壁部18に固定されている。これらにより、第一案内筒70、72、74及び第二案内筒80を比較的容易にキャビネット12に組み付けることができる。
また、本実施形態では、図5に示されるように、第二案内筒80のフランジ部80Fは、その外形が正六角形とされ、正六角形の中心80Cを中心点とした同一仮想円(図示省略)上でかつ前記正六角形の中心80Cと外周側の角部80Zとを結ぶ直線(図示省略)上に位置決め孔80Xが形成されている。このため、例えば、図4に示される被挿込第一案内筒72の位置決め軸部72Pが当該被挿込第一案内筒72の軸方向に見て周方向に均等間隔で二本、三本及び六本のいずれの本数設定されている場合にも対応できるので、第二案内筒80を共通部品化し易い。
以上説明したように、本実施形態の図2に示されるショットブラスト装置10によれば、第一案内筒72の第一挿通孔72Aの位置と第二案内筒80の第二挿通孔80Aの位置とを容易に合わせることができると共に投射に起因する線材Wの振れや曲がりを効果的に抑えることができる。また、その結果として、例えばショットブラスト装置10の搬送方向上流側に配置される線材供給装置15の巻出部11の回転速度を制御するために図示しないブレーキ装置を作動させる回数を抑えることができる。
また、本実施形態では、図8に示されるように、キャビネット12の搬入口20側には、キャビネット12の内部空間に連通する前エプロン室42Sを備えた第一シール構造部40が設けられている。また、図10に示されるように、キャビネット12の搬出口22側には、キャビネット12の内部空間に連通するショット吹き落とし室62Sを備えた第二シール構造部60が設けられている。図8及び図10に示されるように、第一シール構造部40及び第二シール構造部60は、線材Wの搬送方向に見て線材Wの搬送経路Aの中心側に穂先52A(図8(B)参照)が設定されたブラシ体52を備えており、ブラシ体52は、線材Wの搬送方向の軸周りに螺旋状とされて弾性変形可能となっている。このため、ブラシ体52の穂先52A側を搬送中の線材Wに当てることができるので、キャビネット12からの投射材の漏れ出しを効果的に抑えることができると共に、ブラシ体52の弾性力で線材Wを曲げてしまうといったことも生じにくい。
補足説明すると、例えば、特開2012−35390の図3〜図6に開示されているようなシール構造の対比構成では、所定径以下の細い線材が一旦ブラシ切欠き部から外れて通線された場合、交差したブラシの弾性復帰力で線材自体が曲ってしまうことも考えられ、正規の搬送経路の中心(通り芯)に戻り難い。この場合、使用ブラシの枚数を減らしたりブラシの線径を細くしたりしてブラシによる抵抗を減らすことが考えられる。しかし、この方法を適用した場合はショットシール能力が低下し、さらにブラシの寿命も低下する。このため、前記対比構成の場合、適合したブラシを設定することが難しい。これに対して、本実施形態の場合にはそのような不利もない。
[第2の実施形態]
次に、本開示の第2の実施形態について、図12を用いて説明する。図12には、本実施形態の投射時の状態が模式的な縦断面図(第1の実施形態の図11に相当する図)で示されている。この図に示されるように、第二案内筒80は、吸振部材94を介してキャビネット12(図1等参照)側に固定されたブラケット96に支持されている点で第1の実施形態とは異なる。他の構成は、第1の実施形態と同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
吸振部材94は、一例として、超耐熱性のゴム製とされている。但し、ゴム製の吸振部材94に代えて、鋼製のばねから成る吸振部材が配置されてもよい。また、吸振部材94は、一例として、第二案内筒80の外周側に断続的に(非連続的に)配置されているが、第二案内筒80の外周側に連続的に配置されてもよい。本実施形態の構成によれば、投射時に第一案内筒72及び第二案内筒80を通過する線材Wの揺れ等を効果的に抑えることができる。
[実施形態の補足説明]
なお、上記第1実施形態の変形例として、図2に示される上流側第一案内筒70及び下流側第一案内筒74の一方又は両方に相当する第一案内筒に第二案内筒が挿し込まれて設置された構成も採り得る。また、第一案内筒及び第二案内筒の材質及び質量は、振動抑制効果等を考慮して適宜設定し得る。
また、上記実施形態では、図4に示されるように、第二案内筒80において第一案内筒72の内側に配置された部位と、第一案内筒72の内面72Bとの間の一部に投射材通過用の隙間Gが設定されているが、そのような隙間(G)が設定されない構成も採り得る。また、他の変形例として、例えば、第二案内筒(80)に凸部(80B)が形成されず、第二案内筒(80)において第一案内筒(72)の内側に配置された部位と、第一案内筒(72)の内面(72B)との間に全周に亘って投射材通過用の隙間(G)が設定される構成も採り得る。
また、上記実施形態では、図2に示されるように、投射エリアA1、A2、A3は、線材Wの搬送方向に沿って三つ設定されているが、投射エリアは、一つや二つでもよいし、線材Wの搬送方向に沿って四つ以上設定されてもよい。
また、上記実施形態では、投射室14は一室とされているが、投射室は、線材Wの搬送方向に沿って複数設定されてもよい。
また、上記実施形態では、図2等に示される連結板86、88を備えているが、このような連結板を備えない構成で第一案内筒や第二案内筒を個々にキャビネットの壁部に直接又は部材を介してボルトやピン等で固定してキャビネット側に支持させる構成も採り得る。また、図2等に示される連結板86、88に代えて例えば連結部材としても連結棒によって第一案内筒と第二案内筒とを連結してもよい。
また、上記実施形態では、図5に示されるように、第二案内筒80のフランジ部80Fの外形が正六角形とされているが、第二案内筒のフランジ部の外形は正六角形以外の多角形又は円形とすることも可能である。図2に示される第一案内筒70、72のフランジ部(図4等に示される第一案内筒72の第一フランジ部72F及び第二フランジ部72G参照)についても同様である。
また、上記実施形態では、図8に示される第一シール構造部40及び図10に示される第二シール構造部60を備えているが、第一シール構造部40及び第二シール構造部60の一方又は両方が例えば、特開2012−35390号公報等で開示された公知のシール構造部に置き換えられた構成も採り得る。
また、上記第2の実施形態の変形例として、第一案内筒が吸振部材を介してキャビネット側に支持されている構成も採り得る。また、第二案内筒が吸振部材及び第一案内筒を介してキャビネット側に支持されている構成も採り得る。
また、上記実施形態では、投射装置が三台設置されているが、投射装置は、線材の径、処理速度、求める仕上げ品質に応じて例えば、二台でも四台〜八台でもよい。その場合、投射装置は、線材の搬送経路の中心線に向けて投射するように配置されると共に、線材搬送方向に見て、隣り合う投射方向の中心線が成す角度がいずれも等角度になるように配置される。さらに、その場合、二台又は四台が設置される場合は、一例として水平又は垂直に投射できるように取り付けられた投射装置を含み、三台又は六台が設置される場合は、一例として水平に投射できるように取り付けられた投射装置を含む。
また、上記実施形態では、ショット処理装置が図1等に示されるショットブラスト装置10とされているが、ショット処理装置は、ショットピーニング装置であってもよい。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本開示の一例について説明したが、本開示は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10…ショットブラスト装置(ショット処理装置)、12…キャビネット、16…第一縦壁部、18…第二縦壁部、20…搬入口、22…搬出口、24…第一投射装置(投射装置)、26…第二投射装置(投射装置)、28…第三投射装置(投射装置)、40…第一シール構造部(シール構造部)、42S…前エプロン室(隣接室)、52…ブラシ体、52A…穂先、60…第二シール構造部(シール構造部)、62S…ショット吹き落とし室(隣接室)、70…上流側第一案内筒(第一案内筒)、70A…第一挿通孔、72…被挿込第一案内筒(第一案内筒)、72A…第一挿通孔、72P…位置決め軸部、74…下流側第一案内筒(第一案内筒)、74A…第一挿通孔、72J…被挿込第一案内筒の第一挿通孔の軸心、80…第二案内筒、80A…第二挿通孔、80B…凸部、80C…中心、80Z…角部、80F…フランジ部、80J…第二案内筒の第二挿通孔の軸心、80X…位置決め孔、86…連結板(連結部材)、88…連結板(連結部材)、90…積載棒、92…固定板部材、94…吸振部材、A1…投射エリア、A2…投射エリア、A3…投射エリア、G…隙間、W…線材。

Claims (9)

  1. 所定の搬送方向へ搬送される被処理対象物である線材に対して投射材を投射する投射装置と、
    前記投射装置により投射された投射材によって前記線材が表面加工される投射エリアが内部に設けられたキャビネットと、
    前記投射エリアを挟む両側それぞれに配置され、前記線材の搬送方向に貫通して前記線材が挿通される第一挿通孔が形成されると共に、前記第一挿通孔は搬送方向下流側へ向けて徐々に縮径されている第一案内筒と、
    前記投射エリアを挟む両側のうちの少なくとも一方に配置され、前記線材の搬送方向に貫通して前記線材が挿通される第二挿通孔が形成されると共に、前記第二挿通孔は搬送方向下流側へ向けて徐々に縮径され、搬送方向下流側の端部が前記第一案内筒の入口側から前記第一挿通孔に挿し込まれた状態で設置されている第二案内筒と、
    を有し、
    前記第二案内筒において前記第一案内筒の内側に配置された部位と、前記第一案内筒の内面と、の間の少なくとも一部には、投射材通過用の隙間が設定されている、
    ショット処理装置。
  2. 前記投射エリアは、前記線材の搬送方向に沿って三つ以上設定されており、
    前記第二案内筒は、互いに隣り合う前記投射エリア同士の間に少なくとも配置されている、請求項1に記載のショット処理装置。
  3. 前記第一案内筒の搬送方向下流側の端部と、当該第一案内筒の搬送方向下流側の端部に対して前記投射エリアを挟んで対向配置される前記第二案内筒又は他の前記第一案内筒の搬送上流側の端部と、が連結部材によって連結されている、請求項1又は請求項2に記載のショット処理装置。
  4. 所定の搬送方向へ搬送される被処理対象物である線材に対して投射材を投射する投射装置と、
    前記投射装置により投射された投射材によって前記線材が表面加工される投射エリアが内部に設けられたキャビネットと、
    前記投射エリアを挟む両側それぞれに配置され、前記線材の搬送方向に貫通して前記線材が挿通される第一挿通孔が形成されると共に、前記第一挿通孔は搬送方向下流側へ向けて徐々に縮径されている第一案内筒と、
    前記投射エリアを挟む両側のうちの少なくとも一方に配置され、前記線材の搬送方向に貫通して前記線材が挿通される第二挿通孔が形成されると共に、前記第二挿通孔は搬送方向下流側へ向けて徐々に縮径され、搬送方向下流側の端部が前記第一案内筒の入口側から前記第一挿通孔に挿し込まれた状態で設置されている第二案内筒と、
    を有し、
    前記第二案内筒には、前記第一案内筒の内側に配置された部位の外周面側において前記第一案内筒の内面側に突出して当該内面に接する複数の凸部が形成されると共に、搬送方向上流側の端部において半径方向外側に張り出したフランジ部が形成され、前記フランジ部には複数の位置決め孔が形成されており、
    前記第一案内筒のうち前記第二案内筒が挿し込まれた状態で設置されている被挿込第一案内筒には、搬送方向上流側の端部において搬送方向上流側に突出すると共に前記位置決め孔に挿入された状態で前記被挿込第一案内筒の前記第一挿通孔の軸心と前記第二案内筒の前記第二挿通孔の軸心とを同一直線上に位置させる位置決め軸部が設けられている、ショット処理装置。
  5. 前記第一案内筒の搬送方向下流側の端部と、当該第一案内筒の搬送方向下流側の端部に対して前記投射エリアを挟んで対向配置される前記第二案内筒又は他の前記第一案内筒の搬送上流側の端部と、が連結部材によって連結されている、請求項4記載のショット処理装置。
  6. 前記第一案内筒のうち前記線材の搬送方向の最上流側に配置される上流側第一案内筒が前記キャビネット側の第一縦壁部に固定されており、
    前記第一案内筒及び前記第二案内筒が載置されると共に、前記線材の搬送方向に延在して前記キャビネット側に支持され、互いに離間して平行に配置された一対の積載棒と、
    前記第一案内筒のうち前記線材の搬送方向の最下流側に配置される下流側第一案内筒が嵌め込まれた状態で前記キャビネット側の第二縦壁部に固定されている固定板部材と、
    を有する、請求項5記載のショット処理装置。
  7. 前記第二案内筒の前記フランジ部は、その外形が正六角形とされ、前記正六角形の中心を中心点とした同一仮想円上でかつ前記正六角形の中心と外周側の角部とを結ぶ直線上に前記位置決め孔が形成されている、請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載のショット処理装置。
  8. 前記第一案内筒及び前記第二案内筒の一方は、吸振部材を介して前記キャビネット側に支持されている、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のショット処理装置。
  9. 前記キャビネットには、前記線材の搬入用の搬入口及び搬出用の搬出口が形成されており、
    前記キャビネットの搬入口側及び前記キャビネットの搬出口側の少なくとも一方には、前記キャビネットの内部空間に連通する隣接室を備えたシール構造部が設けられ、
    前記シール構造部は、前記線材の搬送方向に見て前記線材の搬送経路の中心側に穂先が設定されたブラシ体を備えており、前記ブラシ体は、前記線材の搬送方向の軸周りに螺旋状とされて弾性変形可能とされている、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のショット処理装置。
JP2018539497A 2016-09-15 2017-02-16 ショット処理装置 Active JP6677312B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016180947 2016-09-15
JP2016180947 2016-09-15
PCT/JP2017/005744 WO2018051529A1 (ja) 2016-09-15 2017-02-16 ショット処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018051529A1 JPWO2018051529A1 (ja) 2019-06-24
JP6677312B2 true JP6677312B2 (ja) 2020-04-08

Family

ID=61619385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018539497A Active JP6677312B2 (ja) 2016-09-15 2017-02-16 ショット処理装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US11213928B2 (ja)
JP (1) JP6677312B2 (ja)
KR (1) KR20190045097A (ja)
CN (1) CN108883516B (ja)
BR (1) BR112018074390B8 (ja)
MX (1) MX2018015411A (ja)
TW (1) TWI714736B (ja)
WO (1) WO2018051529A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108883516B (zh) * 2016-09-15 2021-03-12 新东工业株式会社 喷丸处理装置
CN111168579A (zh) * 2020-01-19 2020-05-19 山东九佳紧固件股份有限公司 一种紧固件用线材抛丸设备及其使用方法

Family Cites Families (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3160991A (en) * 1963-03-12 1964-12-15 Pangborn Corp Work piece passage seals for shot blasting apparatus
GB1035535A (en) * 1964-06-19 1966-07-13 St Georges Engineers Ltd Improvements in abrasive blasting machines
GB1247701A (en) 1968-03-21 1971-09-29 Abrasive Dev Improvements in or relating to abrading machines
GB1234680A (ja) * 1969-03-20 1971-06-09
JPS6116019Y2 (ja) * 1979-05-09 1986-05-17
US4394786A (en) * 1980-05-22 1983-07-26 Wire Lab Company Apparatus for cleaning and scale dust removal from steel rod after mechanical descaling
JPS6026920Y2 (ja) * 1981-07-07 1985-08-14 新東工業株式会社 線材用シヨツトブラスト装置
US4494607A (en) * 1983-05-09 1985-01-22 Ford Michael B Method of cleaning and inhibiting sucker rod corrosion
JPS6242958A (ja) 1985-08-20 1987-02-24 Mitsui Toatsu Chem Inc 1,3−または1,4−ビス〔4−(3−アミノフエノキシ)ベンゾイル〕ベンゼンおよびこれらの製造方法
JPH0445813Y2 (ja) * 1987-03-23 1992-10-28
SE469267B (sv) * 1991-07-01 1993-06-14 Candor Sweden Ab Ytbehandlingsanordning, varvid ett medium under tryck riktas mot en loepande materialbana i en kavitet
EP0712187A3 (en) * 1994-11-09 1997-01-15 Ciniglio A J Method and apparatus for stripping a coating of a metal wire
US5613286A (en) * 1995-09-08 1997-03-25 Fastener Engineers Group, Inc. Apparatus for descaling wire
IT1289890B1 (it) * 1997-01-15 1998-10-19 Pan Chemicals S P A Macchina granigliatrice per pulire una vergella metallica
GB2321344A (en) * 1997-01-20 1998-07-22 Ciniglio A J Apparatus for stripping a coating from a wire
DE10195136B4 (de) * 2001-01-16 2008-01-17 Mitsubishi Denki K.K. Automatische Drehelektrodenzufuhreinrichtung einer Draht-Erodiermaschine
US7040130B2 (en) * 2003-10-14 2006-05-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and apparatus for forming discrete microcavities in a filament wire using microparticles
US8007563B1 (en) * 2005-09-08 2011-08-30 Kelson Arnold A Waterjet removal of coverings from cables
JP4692896B2 (ja) 2006-08-23 2011-06-01 新東工業株式会社 線材のショットブラスト方法
JP5123798B2 (ja) * 2008-09-10 2013-01-23 三菱電機株式会社 線材の表面処理装置
JP5039002B2 (ja) * 2008-09-16 2012-10-03 株式会社ソディック ワイヤカット放電加工装置、ワイヤガイドアッセンブリおよびその洗浄方法
CN201586930U (zh) 2009-10-26 2010-09-22 刘传玲 一种线材抛丸装置
CN201645328U (zh) 2010-05-07 2010-11-24 玉环县国通机械有限公司 盘圆式线材高速抛丸去锈清理生产线
JP5545113B2 (ja) 2010-08-10 2014-07-09 新東工業株式会社 表面処理装置
JP5545112B2 (ja) 2010-08-10 2014-07-09 新東工業株式会社 表面処理装置
CN202448044U (zh) 2011-12-14 2012-09-26 江苏星火特钢有限公司 旋转式盘条机械除锈装置
CN104056865B (zh) * 2013-03-19 2017-02-22 宝山钢铁股份有限公司 一种钢板表面处理方法及其装置
KR102017974B1 (ko) * 2015-03-25 2019-09-03 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 금속 선재의 디스케일링 방법 및 장치
CN108883516B (zh) * 2016-09-15 2021-03-12 新东工业株式会社 喷丸处理装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR20190045097A (ko) 2019-05-02
JPWO2018051529A1 (ja) 2019-06-24
BR112018074390B1 (pt) 2022-08-23
WO2018051529A1 (ja) 2018-03-22
BR112018074390A2 (pt) 2019-03-06
US20190247979A1 (en) 2019-08-15
US11213928B2 (en) 2022-01-04
TWI714736B (zh) 2021-01-01
CN108883516A (zh) 2018-11-23
TW201813778A (zh) 2018-04-16
BR112018074390B8 (pt) 2022-09-06
CN108883516B (zh) 2021-03-12
MX2018015411A (es) 2019-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6677312B2 (ja) ショット処理装置
EP2252434B1 (en) Apparatus for stress shot peening of coil spring
US8926406B2 (en) Surface applied abrasive cleaning apparatus and method
JP2009125827A (ja) ショットピーニング用反射部材およびそれを用いたショットピーニング方法
TW201041664A (en) Dispensing device of electronic parts
JP6992608B2 (ja) 渦輪空調装置
TW200819240A (en) Long member supporting mechanism, long member supporting unit using the supporting mechanism, and deflection preventing method for preventing long member deflections
TW400267B (en) A shot-blasting machine for cleaning a linear metal element
JP6197247B2 (ja) 熱交換器の付着物除去方法
US7866441B2 (en) Noise level reduction of sparger assemblies
JP2003275962A (ja) ショット装置およびショット方法
WO2012065803A1 (de) Reinigungsvorrichtung für einen verbrennungskessel
JP7343387B2 (ja) 清掃装置システム及び清掃方法
JP6593545B2 (ja) ショット処理装置
JP2005199400A (ja) 線材コイルのショットブラスト方法および装置
KR101852946B1 (ko) 쇼트 처리 장치
TW201609320A (zh) 珠擊處理裝置
KR101031923B1 (ko) 표면처리 유니트
JP2014214643A (ja) 冷却装置
JP2018136085A (ja) 伝熱管の製造方法ならびに伝熱管およびこれを備えたボイラ
JP2007083313A (ja) 表面処理装置
JP2018134708A (ja) ショットピーニング加工装置及びショットピーニング加工方法
KR20120058791A (ko) 표면처리 유니트
JP2018135565A (ja) 伝熱管の製造方法
KR20110135784A (ko) 표면처리 판형 유니트

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6677312

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250