JP6674496B2 - スパークプラグ及びその製造方法 - Google Patents

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    • H01T21/02Apparatus or processes specially adapted for the manufacture or maintenance of spark gaps or sparking plugs of sparking plugs

Description

本発明はスパークプラグ及びその製造方法に関し、特にチップの耐火花消耗性を向上できるスパークプラグ及びその製造方法に関するものである。
スパークプラグの電極(チップ)に適用できる線材として、特許文献1には、Irを含有する線材の長手方向の断面における結晶粒を0.25mm当たり2〜20個とする技術が開示されている。特許文献1に開示される技術では、結晶粒の数を抑えることにより、高温下で結晶に比べて酸化し易い粒界の面積を抑えて、高温酸化消耗性を向上させる。
特開2015−190012号公報
しかし、上記従来の技術では、火花放電によるチップの体積減少(火花消耗)の抑制効果は不明である。スパークプラグのチップは耐火花消耗性の向上が望まれている。
本発明はこの要求に応えるためになされたものであり、チップの耐火花消耗性を向上できるスパークプラグ及びその製造方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明のスパークプラグは、Irを主体とするチップと、チップが接合された母材と、を備える第1電極と、チップと火花ギャップを介して対向する第2電極と、を備える。チップは、火花ギャップ内でチップと第2電極とを結ぶ第1方向の任意の断面において0.25mmの範囲に現出する結晶粒が20個以上であり、第1方向の結晶粒の長さをY、第1方向に垂直な第2方向の結晶粒の長さをXとするときに、5μm≦X≦100μm、且つ、Y/X≧1.5を満たす。
請求項1記載のスパークプラグによれば、チップは、火花ギャップ内でチップと第2電極とを結ぶ第1方向の任意の断面において0.25mmの範囲に20個以上の結晶粒が現出する。第1方向の結晶粒の長さY、第1方向に垂直な第2方向の結晶粒の長さXの関係が5μm≦X≦100μm、且つ、Y/X≧1.5を満たすので、チップの耐火花消耗性を向上できる。
請求項2記載のスパークプラグによれば、チップは、その断面において、Irの含有率の範囲は4質量%以下である。よって、請求項1の効果に加え、チップの局所的な消耗を抑制できる。
請求項3記載のスパークプラグによれば、チップは、Ar雰囲気中1300℃でチップを10時間加熱した処理後のその断面のビッカース硬度Ha、処理前のその断面のビッカース硬度Hbの関係がHb≧220HV、且つ、Hb/Ha≦1.3を満たす。よって、請求項1又は2の効果に加え、チップの硬さを確保しつつ、高温下での再結晶化や粒成長を抑制し、チップの耐火花消耗性を長期間に亘って維持できる。
請求項4記載のスパークプラグによれば、チップは、さらにRhを0.5質量%以上含有するので、再結晶温度を低下させることができる。その結果、請求項1から3のいずれかの効果に加え、所望の組織にチップを調製し易くできる。
請求項5記載のスパークプラグの製造方法によれば、準備工程により、チップの直径に相当する直径をもち複数の結晶粒からなる線材が準備される。加熱工程により、線材の長手方向の一部が加熱され線材に温度勾配が形成されることで結晶粒が長手方向へ成長する。その結果、線材をチップに適用して、請求項1から4のいずれかに記載のスパークプラグを製造できる。
請求項6記載のスパークプラグの製造方法によれば、冷却工程により線材の長手方向の一部が冷却されるので、線材に温度勾配をより形成し易くできる。よって、請求項5の効果に加え、チップの品質の安定性を向上できる。
一実施の形態におけるスパークプラグの片側断面図である。 図1の一部を拡大したスパークプラグの断面図である。 チップの断面図である。 加熱装置の模式図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は一実施の形態におけるスパークプラグ10の軸線Oを境にした片側断面図であり、図2は図1の一部を拡大したスパークプラグ10の断面図である。図1及び図2では、紙面下側をスパークプラグ10の先端側、紙面上側をスパークプラグ10の後端側という。
図1に示すようにスパークプラグ10は中心電極20(第1電極)及び接地電極40(第2電極)を備えている。中心電極20は絶縁体11に固定され、接地電極40は主体金具30に接続されている。絶縁体11は、機械的特性や高温下の絶縁性に優れるアルミナ等により形成された略円筒状の部材である。絶縁体11は、軸線Oに沿って軸孔12が貫通する。軸孔12の先端側には、後端側を向く後端向き面13が全周に亘って形成されている。絶縁体11は、軸線方向の中央に外径が最も大きい大径部14が形成されている。絶縁体11は、大径部14よりも先端側に、径方向の外側に張り出した係止部15が形成されている。係止部15は先端側へ向かうにつれて縮径している。
中心電極20は、軸孔12に配置される棒状の部材である。中心電極20は、後端向き面13よりも軸孔12の先端側に配置される軸部21と、後端向き面13に係止される頭部22と、を備えている。軸部21の一部は軸孔12から突出する。中心電極20は熱伝導性に優れる芯材が母材23に埋設されている。本実施形態では、母材23はNiを主体とする合金またはNiからなり、芯材は銅を主体とする合金または銅からなる。なお、芯材を省略することは可能である。
図2に示すように中心電極20は母材23の先端に溶融部24が形成され、チップ25が接合されている。溶融部24は抵抗溶接、レーザ溶接、電子ビーム溶接等により形成され、母材23とチップ25とが溶け合ってなる。本実施形態では、溶融部24はレーザ溶接によって母材23の全周に形成されている。
チップ25はIrを主体とする合金またはIrからなる金属で形成されている。Irを主体とする合金とは、合金に対するIrの含有率が50wt%以上であることをいう。Irからなる金属とは、Ir以外に不可避不純物を含む金属である。本実施形態では、チップ25はIrを主体とする合金からなる円柱状の部材である。チップ25は、Ir以外にPt,Rh,Ru,Ni等を含有し得る。
本実施形態では、母材23に突き合わせたチップ25の端面25aの中央が残存し、その周囲に溶融部24が形成された状態が図示されている。しかし、これに限られるものではない。チップ25の端面25aが全て溶融部24に溶融して消失していても良い。
図1に戻って説明する。端子金具26は、高圧ケーブル(図示せず)が接続される棒状の部材であり、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼)で形成されている。端子金具26は絶縁体11の後端に固定されており、先端側が軸孔12内に配置される。端子金具26は軸孔12内で中心電極20と電気的に接続されている。
主体金具30は、絶縁体11の外周に配置される円筒状の部材である。主体金具30は、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成されている。絶縁体11の先端側の一部を取り囲む胴部31と、胴部31の後端側に連接される座部34と、座部34の後端側に連接される工具係合部35と、工具係合部35の後端側に連接される後端部36と、を備えている。胴部31は、エンジン(図示せず)のねじ穴に螺合するおねじ32が外周に形成されており、絶縁体11の係止部15を先端側から係止する棚部33が内周に形成されている。
座部34は、エンジンのねじ穴とおねじ32との隙間を塞ぐための部位であり、胴部31の外径よりも外径が大きく形成されている。工具係合部35は、エンジンのねじ穴におねじ32を締め付けるときに、レンチ等の工具を係合させる部位である。後端部36は径方向の内側へ向けて屈曲し、絶縁体11の大径部14よりも後端側に位置する。主体金具30は、棚部33及び後端部36によって、絶縁体11の大径部14及び係止部15を保持する。
接地電極40は主体金具30の胴部31に接続される部材である。本実施形態では、接地電極40は主体金具30に接続される母材41と、溶融部42(図2参照)により母材41に接合されたチップ43と、を備えている。母材41は導電性を有する金属製(例えばニッケル基合金製)である。チップ43は、Pt,Ir,Ru,Rh等の貴金属を主体とする合金または貴金属からなる部材である。溶融部42は抵抗溶接、レーザ溶接、電子ビーム溶接等により形成され、母材41とチップ43とが溶け合ってなる。本実施形態では溶融部42は抵抗溶接により形成されている。
スパークプラグ10(図1参照)は、中心電極20のチップ25の端面25bと接地電極40(チップ43)との間が第1方向D1に離れ、チップ25の端面25bと接地電極40との間に火花ギャップGが形成される。本実施形態では、第1方向D1は軸線Oの方向と一致する。チップ25は、第1方向D1の任意の断面において0.25mmの範囲(0.5mm×0.5mmの正方形の視野)に20個以上の結晶粒が現出する。チップ25は、第1方向D1の結晶粒の長さY、第1方向D1に垂直な第2方向D2の結晶粒の長さXの関係が、5μm≦X≦100μm、且つ、Y/X≧1.5を満たす。これにより、チップ25の耐火花消耗性を向上できる。
図3を参照して、チップ25の結晶粒の長さ(X,Y)の測定方法の一例を説明する。図3はチップ25の軸線O(図1参照)を含む断面図である。結晶粒の長さはJIS G0551:2013年に準拠して測定する。例えば、母材23に接合されたチップ25(溶融部24を形成するときの熱影響を受けたもの)について、軸線Oを含む平面でチップ25を切断し、チップ25を2つに分ける。2つに分けた一方について、平らな断面が現れるようにチップ25を研磨し、金属顕微鏡またはSEMによる組成像による顕微鏡写真を得る。
得られた顕微鏡写真の端面25bから0.05mm離れた位置に、端面25bと平行に直線からなる試験線50を引く。次いで、試験線50から0.05mm離れた位置に、試験線50と平行に直線からなる試験線51を引く。さらに、試験線51から0.05mm離れた位置に、試験線51と平行に直線からなる試験線52を引く。なお、チップ25の第1方向D1の長さが短くて、チップ25に3本の試験線50,51,52を引けない場合には、試験線50,51,52の間隔(0.05mm)を短くしたり、試験線50,51,52の間隔は変えないで端面25bと試験線50との間隔(0.05mm)を短くしたりすることができる。
次いで、試験線50,51,52がそれぞれ通過または捕捉したチップ25の結晶粒の数(N,N,N)を計数する。結晶粒の計数は、試験線50,51,52と結晶粒の交差の形態によって、試験線50,51,52が結晶粒を通過する場合はN,N,N=1、試験線50,51,52が結晶粒内で終了する場合はN,N,N=0.5、試験線50,51,52が粒界に接している場合はN,N,N=0.5とする。試験線50,51,52のうちチップ25の結晶粒と交差した部分の長さをそれぞれY,Y,Yとしたとき、(Y+Y+Y)/(N+N+N)を、第1方向D1のチップ25の結晶粒の長さ(Y)とする。
次に、チップ25の端面25bの線分の中点53を通る直線であって、試験線50,51,52に垂直な直線からなる試験線54を顕微鏡写真の上に引く。さらに、試験線54から100μm離れた位置に、試験線54と平行に直線からなる試験線55,56を試験線54の両側に引く。試験線54,55,56は、端面25bから溶融部24又は端面25aまで引く。
次いで、3本の試験線54,55,56がそれぞれ通過または捕捉したチップ25の結晶粒の数(M,M,M)を計数する。結晶粒の計数(M,M,M)はN,N,Nの計数と同様にする。試験線54,55,56のうち結晶粒と交差した部分の長さをそれぞれX,X,Xとしたとき、(X+X+X)/(M+M+M)を、第2方向D2の結晶粒の長さ(X)とする。
チップ25は、結晶粒の長さを測定した断面において、複数の測定点でIrの含有率を測定した測定値の最大値と最小値との差(範囲)が4wt%以下にされる。Irの過剰な偏析を抑制できるので、チップ25の局所的な消耗を抑制できる。なお、Irの含有率はEPMAのWDS分析により測定できる。
チップ25をAr雰囲気中1300℃で10時間加熱した処理後のチップ25の断面のビッカース硬度をHa、その処理前のチップ25の断面のビッカース硬度をHbとするときに、Hb≧220HV、且つ、Hb/Ha≦1.3を満たす。これにより、チップ25の硬さを確保しつつ、高温下での再結晶化や粒成長を抑制し、チップ25の耐火花消耗性を長期間に亘って維持できる。
なお、チップ25の組織や硬さは、溶接方法、溶接時の雰囲気、溶接に用いるレーザビームや電子ビームの照射条件、チップ25の材質や形状等(チップ25の第1方向D1の長さや断面積)、チップ25を製造する際の加工条件などにより制御できる。
チップ25のビッカース硬度は、JIS Z2244:2009年に準拠して測定される。チップ25の結晶粒の長さ(X,Y)を測定したチップ25の切断面を鏡面研磨して、ビッカース硬度Hbを測定する試験片とする。軸線Oを含む平面でチップ25を切断して2つに分けたもう一方は、切断面を鏡面研磨して、ビッカース硬度Haを測定する試験片とする。
なお、チップ25を切断して2つに分けた試験片を作ることができない場合には、同じ条件で製造したスパークプラグ10を2つ用意し、そのうちの1つを用いてビッカース硬度Hbを測定する試験片を作り、もう1つを用いてビッカース硬度Haを測定する試験片を作っても良い。
ビッカース硬度Haを測定する試験片には、切断面を鏡面研磨する前に熱処理を施す。熱処理は、溶融部24を形成するときの熱影響を受けたチップ25(母材23や溶融部24を含んでいても良い)を雰囲気炉に入れ、Arを2L/分の流量で流しながら1300℃まで10℃/分の速度で昇温し、1300℃で10時間の加熱を維持した後に加熱を止め、Arを2L/分の流量で流しながら自然冷却する処理である。熱処理を施す理由は、チップ25の残留応力を除去すると共に、加工や溶接熱等の影響で変化したチップ25の結晶組織を調整するためである。
ビッカース硬度Ha,Hbの測定点(圧子を押し込む点)は、チップ25の縁から0.10mm離れた位置とする。圧子が押し込まれてできる圧痕が互いに0.4mm離れる測定点を4点選ぶ。なお、圧痕が溶融部24に含まれる場合、又は、溶融部24とチップ25との境界から100μm以内の領域に圧痕が含まれる場合には、その圧痕は測定値から除く。測定値が溶融部24の影響を受けるのを防ぐためである。圧子に加える試験力は1.96N(200gf)、試験力の保持時間は10秒とする。4点の測定点における測定値の算術平均値を算出し、ビッカース硬度Ha,Hbとする。
図4を参照してチップ25の製造方法について説明する。図4はチップ25の材料となる線材61が加熱される加熱装置60の模式図である。図4では、加熱装置60の長手方向の両端の図示が省略されている。加熱装置60は、チップ25の直径に相当する直径をもつ線材61を加熱し、線材61の組織を調製する装置である。線材61はIrを主体とする合金からなり、合金はさらにRhを0.5質量%以上含有する。線材61は複数の結晶粒からなり、線材61の短手方向の結晶粒の長さXは100μm以下である。
加熱装置60は、石英ガラス等により形成された透明なチューブ62と、チューブ62の外側の所定の位置に配置されたヒータ63と、ヒータ63と軸方向に間隔をあけてチューブ62の内側に配置されたクーラ64と、ヒータ63で加熱された線材61の温度を測定する温度計65と、を備えている。チューブ62の内側に配置された線材61は、ヒータ63から離れた位置に配置されたチャック(図示せず)により保持される。
チューブ62は、線材61を加熱する雰囲気を確保するための部材であり、必要に応じて、チューブ62の内側にArガス等の不活性ガスが流される。ヒータ63は、線材61の長手方向の一部を加熱するものである。ヒータ63により長手方向の一部が加熱された線材61は、長手方向に温度勾配が形成される。本実施形態ではヒータ63は高周波誘導加熱用コイルである。ヒータ63は溶融しない温度に線材61を加熱する。ヒータ63により加熱された線材61が到達する温度は、線材61の組成にもよるが、例えば1000〜1500℃程度である。
クーラ64は、線材61の長手方向の一部を冷却するものである。クーラ64は、ヒータ63と軸方向に間隔をあけて配置されているので、線材61に温度勾配をより形成し易くできる。本実施形態では、クーラ64は水冷によって自身が冷却される金属製のブロックであり、線材61に接触している。温度計65は、ヒータ63の位置における線材61の温度を測定する。本実施形態では、温度計65は放射温度計である。
加熱工程においてヒータ63が線材61の一部を加熱し、冷却工程においてクーラ64が線材61の一部を冷却する。これにより、線材61に長手方向の温度勾配が形成され、線材61を構成する結晶粒が長手方向へ成長する。線材61を保持した状態でチャックが線材61の長手方向(矢印L方向)に移動すると、線材61が長手方向に移動する。これにより、線材61に順次、温度勾配が形成され、結晶粒が長手方向へ成長した部分が線材61に順次形成される。
加熱された線材61が一定の長さに切断されチップ25が作られるので、チップ25の第1方向D1(線材61の長手方向)の結晶粒の長さYを長くできる。線材61の加熱時間や温度勾配の大きさ等を設定することにより、結晶粒が5μm≦X≦100μm、且つ、Y/X≧1.5を満たすチップ25を製造できる。さらに、線材61の長手方向の一部をクーラ64が冷却するので、温度勾配をより形成し易くでき、5μm≦X≦100μm、且つ、Y/X≧1.5を満たすチップ25の品質の安定性を向上できる。
線材61は溶融しない温度に加熱されるので、加熱装置60による加熱時の凝固偏析により生じる組成のばらつきを防ぎつつ、チップ25の組織を調製できる。これにより、耐火花消耗性に優れるチップ25を安定に製造できる。線材61はIrに加え、Rhを0.5質量%以上含有するので、大気雰囲気で粒成長させることができる。さらに、Rhにより再結晶温度が低下するので、所望の組織に線材61を調製し易くできる。
スパークプラグ10は、得られたチップ25を用いて、例えば以下のような方法によって製造される。まず、チップ25が母材23に接合された中心電極20を絶縁体11の軸孔12に挿入し、軸孔12に中心電極20を配置する。次いで、端子金具26と中心電極20との導通を確保しつつ、端子金具26を絶縁体11の後端に固定する。次に、接地電極40が予め接合された主体金具30に絶縁体11を挿入し、後端部36を屈曲して主体金具30を絶縁体11に組み付ける。次いで、接地電極40が中心電極20のチップ25と対向するように接地電極40を曲げ加工し、スパークプラグ10を得る。
なお、本実施形態では、加熱装置60がチューブ62を備える場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。大気雰囲気で線材61を加熱しても酸化等による問題が生じなければ、チューブ62を省略することは当然可能である。
本実施形態では、高周波誘導加熱用コイルをヒータ63とする場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。電気炉(発熱体)、バーナ等をヒータ63とすることは当然可能である。
本実施形態では、金属製の水冷されるブロックをクーラ64とする場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。水等の流体が内部を流れるパイプ、冷却用の液体やガス等の流体を線材61に向けて吐出するノズル、ペルチェ素子などをクーラ64とすることは当然可能である。なお、クーラ64は省略できる。クーラ64を省略してもヒータ63によって線材61に温度勾配を形成できるからである。
本実施形態では、線材61を長手方向に移動させ、線材61に順次、温度勾配を形成する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。線材61を長手方向に移動させる代わりに、ヒータ63やクーラ64を線材61に沿って移動させることは当然可能である。また、線材61やヒータ63、クーラ64を移動させる機構を省略することは当然可能である。線材61に温度勾配を形成すれば、線材61やヒータ63等を移動させなくても粒成長するからである。
本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
(サンプルの作成)
試験者は、各種線材の一部を加熱しそこ以外の一部を冷却して温度勾配を形成し種々の線材を得た後、これを切断して同一寸法の種々の円柱状のチップ25を得た。試験者は、同一寸法の母材23の端面とチップ25の端面25aとをそれぞれ突き合わせた後、ファイバレーザ溶接機により、全周に亘って母材23とチップ25との境界にレーザビームを照射して溶融部24を形成し、種々の中心電極20を得た。なお、チップ25の組成が異なっても、溶融部24とチップ25との境界からチップ25の端面25bまでの軸線方向の長さが同一となるように、ファイバレーザ溶接機が母材23及びチップ25に入力するエネルギーを調整した。
得られた種々の中心電極20を絶縁体11に固定し、絶縁体11に主体金具30を組み付けてサンプル2〜16におけるスパークプラグ10を得た。比較のために、加熱および冷却の処理を施さない線材を用いて円柱状のチップを作成した以外は、サンプル2〜16と同様にして、サンプル1におけるスパークプラグを得た。各サンプルについて複数の分析を行うので、各サンプルは、同一の条件で作成したものを複数準備した。
Figure 0006674496
表1は、サンプル1〜16におけるスパークプラグ10のチップ25の組成および組織の一覧表である。
チップ25の組成は、EPMA(JXA−8500F、日本電子株式会社製)のWDS分析(加速電圧20kV、測定領域のスポット径1μm)により測定した。まず、軸線Oを含む平面でチップ25を切断し、その切断面において任意の測定点の組成を測定した。次に、その測定点の中心から0.5μmだけ中心の位置を離した測定点の組成を測定した。これを順次行い、0.5μm間隔に設定された10点の測定点の組成を測定した。表1に示す組成はこの10点の測定値の算術平均値である。表1に示す数値が0(ゼロ)の元素は含有量が検出限界以下であることを示す。さらに、試験者は同じ切断面においてこの分析(10点の測定)を任意の位置で5回行い、合計50点のIrの測定値の最大値と最小値との差(範囲)を算出した。
また、試験者は前述のとおり、軸線Oを含むチップ25の断面(第1方向D1の断面)において0.5mm×0.5mmの正方形の視野(0.25mmの範囲)に現出する結晶粒の数、結晶粒の長さX,Y/X、ビッカース硬度Hb/Haを測定した。結果は表1に記した。全てのサンプルはHb≧220HVであった。
(火花消耗試験)
試験者は、投影機を用いてスパークプラグの各サンプルのチップ25の寸法の情報を取得しチップ25の体積(Vb)を算出した後、各サンプルをチャンバに取り付けた。窒素ガス(流量0.5L/分)をチャンバに充填し、チャンバを0.6Mpaに加圧した。この状態で、100Hzの周期で150時間、中心電極20のチップ25と接地電極40との間に火花放電を生じさせる試験を行った。
試験後、チャンバからスパークプラグを取り外し、投影機を用いてチップ25の寸法の情報を取得しチップ25の体積(Va)を算出した。次いで、試験前のチップ25の体積(Vb)から試験後のチップの体積(Va)を減じた体積(Vb−Va、以下「消耗体積」と称す)を算出した。
表1に示すように、サンプル1(比較例)は0.25mmの範囲に現出する結晶粒が20個以上であり、Irの含有率の範囲は4質量%以下であった。Y/X≧1.5は満たすが、X<5μmであった。また、Hb/Ha>1.3であった。
判定は、サンプル1の消耗体積(V1)に対する各サンプルの消耗体積(V)の比率(V/V1)に基づき、AからCの3ランクに分けた。判定基準は以下のとおり。A:V/V1<0.85,B:0.85≦V/V1<0.95,C:V/V1≧0.95。V/V1が小さいほど、サンプル1(比較例)に比べてチップの消耗が少なく、耐火花消耗性に優れることを示している。結果は表1に記した。
表1に示すとおり、サンプル5〜16はA判定であった。サンプル5〜16は、0.25mmの範囲に現出する結晶粒が20個以上であり、結晶粒の長さX,Yが、5μm≦X≦100μm、且つ、Y/X≧1.5を満たしていた。Irの含有率の範囲は4質量%以下であり、Hb/Ha≦1.3であった。0.25mmの範囲に現出する結晶粒が20個以上であり、5μm≦X≦100μm、且つ、Y/X≧1.5を満たすと耐火花消耗性が向上するメカニズムは不明だが、第1方向D1へ延びる結晶粒と第2方向D2に密な粒界とが火花消耗を抑制すると推察される。
サンプル4はB判定であった。サンプル4は、0.25mmの範囲に現出する結晶粒が20個以上であり、結晶粒の長さX,Yが、5μm≦X≦100μm、且つ、Y/X≧1.5を満たしていた。Hb/Ha≦1.3であったが、Irの含有率の範囲は5質量%であった。サンプル4はIrの含有率の範囲がサンプル5〜16に比べて大きいので、Irの偏析によりサンプル5〜16に比べて火花消耗が進行したと推察される。
サンプル2及び3(比較例)はC判定であった。サンプル3は0.25mmの範囲に現出する結晶粒が20個以上であった。Irの含有率の範囲は4質量%以下であり、Hb/Ha≦1.3であった。Y/X≧1.5は満たすが、X<5μmであった。サンプル3は結晶粒の第2方向D2の長さXがサンプル4〜16に比べて短いので、粒界が第2方向D2に過密化しサンプル4〜16に比べて火花消耗が進行したと推察される。
サンプル2は0.25mmの範囲に現出する結晶粒が20個以上であった。Irの含有率の範囲は4質量%以下であり、Hb/Ha≦1.3であった。5μm≦X≦100μmは満たすが、Y/X<1.5であった。サンプル2はY/X<1.5なので、結晶粒の第1方向D1の長さYが不足し、サンプル4〜16に比べて火花消耗が進行したと推察される。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
実施形態では、チップ25の形状が円柱の場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の形状を採用することは当然可能である。他のチップ25の形状としては、例えば円錐台状、楕円柱状、三角柱や四角柱等の多角柱状などが挙げられる。
実施形態では、中心電極20のチップ25の耐火花消耗性を向上させるため、チップ25が所定の条件を満たす(中心電極20を第1電極とする)場合について説明した。しかし、必ずしもこれに限られるものではない。接地電極40のチップ43の耐火花消耗性を向上させる場合には、チップ43が所定の条件を満たす(接地電極40を第1電極とし、中心電極20を第2電極とする)ようにすれば良い。
実施形態では、中心電極20の母材23にチップ25を接合する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。母材23とチップ25との間に、Ni基合金などで形成された中間材を介在させることは当然可能である。この場合、中間材は母材23の一部である。接地電極40を第1電極とする場合も、母材41とチップ43との間に、Ni基合金などで形成された中間材を介在させることは当然可能である。この場合、中間材は母材41の一部である。
実施形態では、第1電極である中心電極20のチップ25と第2電極である接地電極40とが軸線Oの方向に対向し、その間に火花ギャップGが形成される場合について説明した。しかし、必ずしもこれに限られるものではない。第1電極のチップと第2電極とを、軸線Oと交わる方向に対向させ、その間に火花ギャップを形成することは当然可能である。その場合、火花ギャップ内でチップと第2電極とを結ぶ方向が第1方向となる。その第1方向は軸線Oの方向と交差するので、軸線Oの方向が常に第1方向というわけではない。第1電極のチップ及び第2電極が配置される位置によって、第1方向および第2方向は設定される。
10 スパークプラグ
20 中心電極(第1電極)
23 母材
25 チップ
40 接地電極(第2電極)
61 線材
D1 第1方向
D2 第2方向
G 火花ギャップ

Claims (6)

  1. Irを主体とするチップと、前記チップが接合された母材と、を備える第1電極と、
    前記チップと火花ギャップを介して対向する第2電極と、を備えるスパークプラグであって、
    前記チップは、前記火花ギャップ内で前記チップと前記第2電極とを結ぶ第1方向の任意の断面において0.25mmの範囲に現出する結晶粒が20個以上であり、
    前記第1方向の前記結晶粒の長さをY、前記第1方向に垂直な第2方向の前記結晶粒の長さをXとするときに、5μm≦X≦100μm、且つ、Y/X≧1.5を満たすスパークプラグ。
  2. 前記チップは、前記断面において、Irの含有率の範囲は4質量%以下である請求項1記載のスパークプラグ。
  3. 前記チップは、Ar雰囲気中1300℃で前記チップを10時間加熱した処理後の前記断面のビッカース硬度をHa、前記処理前の前記断面のビッカース硬度をHbとするときに、Hb≧220HV、且つ、Hb/Ha≦1.3を満たす請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記チップは、さらにRhを0.5質量%以上含有する請求項1から3のいずれかに記載のスパークプラグ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記チップの直径に相当する直径をもち複数の結晶粒からなる線材を準備する準備工程と、
    前記線材の長手方向の一部を加熱することで前記線材に温度勾配を形成し前記結晶粒を長手方向へ成長させる加熱工程と、を備えるスパークプラグの製造方法。
  6. 前記線材の長手方向の一部を冷却する冷却工程をさらに備える請求項5記載のスパークプラグの製造方法。
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