JP6674263B2 - 変状検出装置 - Google Patents

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Description

この明細書に記載の実施形態は、橋梁やトンネル等の構造物の変状(ひび割れ、きれつ、内部の欠陥)を検出する技術に関する。
従来、橋梁、トンネル等の構造物の亀裂などの変状を非接触で検出する装置が知られている(例えば特許文献1)。特許文献1の装置は、対象物の測定ポイントに超音波を照射するとともにレーザ光を照射し、測定ポイントの共振周波数、振幅特性、減衰特性等の振動状態を測定する。該装置は、測定ポイントの振動状態に基づいて変状を検出する。
特開平8−248006号公報
変状の広がりを調べるためには、対象物において複数の測定ポイントを測定する必要がある。しかしながら、従来の変状の検出原理では、測定ポイント毎に超音波とレーザ光の照射ポイントを変更する必要があり、不便である。
この明細書は、利便性のある変状の検出原理を採用する変状検出装置を提供することを目的とする。
一般に、実施形態によれば、変状検出装置は、加振手段と、伝搬時間測定手段と、傾き測定手段と、判定手段と、を備える。加振手段は、測定対象物の測定面の第1ポイントを非接触で加振する。伝搬時間測定手段は、第1ポイントから測定面の第2ポイントまでの振動の伝搬時間を非接触で測定する。傾き測定手段は、基準面に対する測定面の傾きを非接触で測定する。判定手段は、伝搬時間を、測定面の傾きが無い場合の第1ポイントから第2ポイントまでの振動の伝搬時間である基準伝搬時間と比較して測定対象物における変状の有無を判定するとともに、測定面の傾きに応じて基準伝搬時間を補正する。
変状検出装置の概略正面図である。 トランスデューサーの配置の変形例を示す図である。 パラメトリックスピーカおよびレーザドップラ振動計を示す概略図である。 レーザドップラ振動計における距離測定および振動測定の原理を説明するためのブロック図である。 フォトダイオードの出力を模式的に示す図である。 ゲート部およびカウンタの動作原理を説明するためのタイミングチャートである。 CPUの変状検出処理の流れを示すフローチャートである。 測定面にひび割れが生じた場合の超音波の伝搬経路を示す図である。 測定面が傾斜している場合の測定ポイントまでの距離を示す図である。 ひび割れおよび測定ポイントの位置を示す図である。
以下、実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、変状検出装置10の概略正面図である。
変状検出装置10の筐体3の一面31には、パラメトリックスピーカ800(加振手段)と、レーザドップラ振動計2Aが出力するレーザ光が通過するレンズ431と、レーザドップラ振動計2Bが出力するレーザ光が通過するレンズ430とがある。
パラメトリックスピーカ800は、測定対象物を非接触で加振する。測定対象物は、コンクリートやモルタル等である。パラメトリックスピーカ800は、超音波圧電素子等のトランスデューサー801を複数備える(本実施形態では8個)。トランスデューサー801は、レーザドップラ振動計2Aが出射するレーザ光の光軸の周囲、すなわち、レンズ431の周囲に環状に密に配置される。トランスデューサー801単体では60〜70度の指向性を持つ。
図1のように、トランスデューサー801同士が接触するようにトランスデューサー801を密に配置すると、パラメトリックスピーカ800が出力する超音波は、指向性が全体として狭くなり、ほぼ一直線に測定面4(図3)に照射される。パラメトリックスピーカ800が出力する超音波の中心軸は、複数のトランスデューサー801の中心を通るとともに、レンズ431の光軸と一致する。レンズ431の光軸とレンズ430の光軸との距離はL0である。この距離L0は、超音波が伝搬する基準伝搬距離L0であり、レーザドップラ振動計2A、2Bの光学部品の配置から定まる設定値となる。
図2は、トランスデューサー801の配置の変形例を示す図である。
トランスデューサー801は、レンズ431の図2中左右および上下に計4つ配置されてもよい。
図3は、パラメトリックスピーカ800およびレーザドップラ振動計2A、2Bを示す概略図である。
パラメトリックスピーカ800は、測定対象物における測定面4の測定ポイントP1(第1ポイント)に向けて超音波を出力し、測定ポイントP1を加振する。
レーザドップラ振動計2Aは、半導体レーザ1401からレーザを出力し、該レーザをレンズ431を介して測定ポイントP1に照射する。半導体レーザ1401は、レーザ素子1402と、レーザ素子1402に近接して設置され、レーザ素子1402と一体にパッケージングされるフォトダイオード1403とを備える。測定ポイントP1にて反射したレーザ光は、レーザ素子1402に入射する。
レーザドップラ振動計2Aは、自己混合干渉型であり、出力するレーザ光と測定ポイントP1での反射光との干渉を利用して、測定ポイントP1の振動を非接触で測定するとともに、基準面である筐体3の一面31から測定ポイントP1までの距離LMIを非接触で測定する。以下、筐体3の一面31を基準面31と記載する。基準面31は、距離LMIおよび後述する距離LMrを算出するためのものであり、適宜の位置に設定してよい。
レーザドップラ振動計2Bは、半導体レーザ401が出力するレーザ光を光学ユニット408によってガルバノミラー420に集光する。半導体レーザ401は、レーザ素子402とフォトダイオード403とを備える。ガルバノミラー420にて反射したレーザ光は、レンズ430を介して測定ポイントP2(第2ポイント)に照射された後、反射光となってレーザ素子402に入射する。
レーザドップラ振動計2Bは、自己混合干渉型であり、出力するレーザ光と測定ポイントP2での反射光との干渉を利用して、測定ポイントP2の振動を非接触で測定するとともに、筐体3の一面31から測定ポイントP2までの第2距離LMrを非接触で測定する。
ガルバノミラー420は、x軸回り駆動用のx軸アクチュエータと、y軸回り駆動用のy軸アクチュエータとによりx軸回りとy軸回りに回転駆動される。後述するCPU(図4:判定手段)は、x軸アクチュエータおよびy軸アクチュエータを制御することで、測定面4を互いに直交するX−Y平面とすると、X−Y平面上の任意の座標(X,Y)に測定ポイントP2を設定できる。
図4は、レーザドップラ振動計2Aにおける距離測定および振動測定の原理を説明するためのブロック図である。レーザドップラ振動計2Aの距離測定および振動検知の原理は、レーザドップラ振動計2Bの原理と同じであるので、レーザドップラ振動計2Bの距離測定および振動検知の原理の説明は省略する。
まず、測定ポイントP1が超音波にて加振されるタイミングを判定する原理を説明する。
半導体レーザ1401のレーザ素子1402は、CPUにより、カレントドライバ1404を介して定電流で駆動制御される。レーザ素子1402は、端面発光型であり、一端面からレーザ光を出力する。レーザ素子1402が出力するレーザ光は、レンズ431を介して測定ポイントP1に照射される。測定ポイントP1にて反射した反射光は、レンズ431を介してレーザ素子1402に入射する。
レーザ素子1402は、レーザ光を出力する一端面と反対の端面から、レーザ光の出力方向と反対方向にバックビームを出力する。バックビームの光軸は、レーザ光の光軸と同一直線上にある。フォトダイオード1403は、バックビームを受光する。
フォトダイオード1403の出力信号は、アンプ1405を介して電流から電圧に変換されるとともに増幅された後、ローパスフィルター1406によって高周波成分のノイズがカットされる。
測定面4が振動すると、ドップラーシフトが生じ、反射光の周波数が僅かに変化する。この反射光がレーザ素子1402に入射することにより、バックビームに、反射光の周波数の変化の影響が表れる。フォトダイオード1403から出力され、ローパスフィルター1406を経た出力信号は、ビート信号1409である。ビート信号1409を監視することで、ドップラーシフトが生じたかどうかを判定でき、測定ポイントP1が超音波にて加振されるタイミングを判定できる。なお、ローパスフィルター1406の出力信号をFFT1407によってフーリエ変換することで、バックビームのパワースペクトルを得ることができる。
次に基準面31から測定面4までの距離の測定原理を説明する。
フォトダイオード1403の出力信号は、アンプ1405を介してコンパレータ1413,1414に入力される。コンパレータ1413,1414の後段には、ゲート部1415およびカウンタ1416が設置される。
図5は、フォトダイオード1403の出力を模式的に示す図である。図5では、横軸が時間を示し、縦軸がフォトダイオード1403の出力を示す。
コンパレータ1413は、フォトダイオード1403の出力電圧が、基準電圧TH1を超える場合に出力電圧がHighとなり、基準電圧TH1未満の場合に出力電圧がLowとなる。レーザ素子1402がレーザ光の出力を開始するタイミングT1では、フォトダイオード1403の出力は、バックビームの受光量分、上がるため、コンパレータ1413の出力電圧はHighとなる。
コンパレータ1414は、フォトダイオード1403の出力電圧が、基準電圧TH2を超える場合に出力電圧がHighとなり、基準電圧TH2未満の場合に出力電圧がLowとなる。レーザ素子1402内に入射する反射光が、レーザ素子1402内において、出力するレーザ光と共振すると、バックビームの出力が上がる。
図6は、ゲート部1415およびカウンタ1416の動作原理を説明するためのタイミングチャートである。
ゲート部1415は、コンパレータ1414の出力がHighであり、かつ、コンパレータ1414の出力がLowの場合、Highを出力し、コンパレータ1413,1414の出力の組み合わせがそれ以外の場合、Lowを出力する。すなわち、ゲート部144は、レーザ光が出力されてから測定ポイントP1にて反射して戻ってくるまでの間、出力がHighとなる。
カウンタ1416は、ゲート部144の出力がHighの間、クロックを計測し、レーザ光の飛行時間を算出する。
CPUは、カウンタ1416の計測値に基づき、測定ポイントP1までの距離を算出する。CPUは、光の速さ×測定時間/2を演算し、該距離に基づいて、基準面31から測定ポイントP1までの距離LMIを算出する。
以上のようにして、CPUは、レーザドップラ振動計2Aを用いて、加振している測定ポイントP1までの距離LMIを測定できる。また、CPUは、ビート信号1409を監視することで、測定ポイントP1が加振されるタイミングを測定できる。同様に、CPUは、レーザドップラ振動計2Bを用いて、基準面31から測定ポイントP2までの距離LMrを測定できる。CPUは、ビート信号1409を監視することで、測定ポイントP2に測定ポイントP1から超音波が伝達されるタイミングを測定できる。
測定ポイントP1から測定面4の測定ポイントP1までの振動の伝搬時間を非接触で測定する伝搬時間測定手段は、レーザドップラ振動計2A、2BおよびCPUを含んで構成される。
以下、CPUの変状検出処理について、図7のフローチャートおよび図3を参照して説明する。
まず、変状検出装置10は、き裂のない健全なコンクリート壁等の測定面4に対して測定ポイントP1へのレーザ光が垂直に入射するように設置される。CPUは、レーザドップラ振動計2A、2Bによりレーザ光を測定ポイントP1,P2に照射し、測定ポイントP1,P2までの距離LMI、LMrを測定する(Act1)。この際、および後述するAct10まで、ガルバノミラー420は、レーザドップラ振動計2A,2Bの出力するレーザ光が平行となる角度に設定される。
使用者は、距離LMI、LMrが等しく、測定面4の傾きがない状態となるように変状検出装置10を調整する。傾きが無いのが最も理想的であるが、現場の状態によってはそれを実現することが難しい場合もあるので、測定面4の傾きが所定の範囲になるように変状検出装置10の姿勢を調整する。
CPUは、パラメトリックスピーカ800で測定ポイントP1を加振する。CPUは、測定ポイントP1にて加振が検出されてから測定ポイントP2にて加振が検出されるまでの超音波の伝搬時間T0を測定する(Act2)。ひび割れがない健全な測定面4の伝搬時間T0を基準伝搬時間T0とする。測定ポイントP1、P2間の距離である超音波の伝搬距離はL0であり設定値である。
CPUは、基準伝搬時間T0をメモリに保存する(Act3)。
図8は、測定面4にひび割れがある場合の超音波の伝搬経路を示す図である。
超音波は、ひび割れ部分を伝搬できないため、測定面4にひび割れがある場合、1点鎖線で示すように、ひび割れの深さD方向の頂点を迂回して伝搬し、レーザドップラ振動計2Bの測定ポイントP2に到達する。
測定面4にひび割れがある場合、超音波は測定面4の表面を伝搬できないため、測定ポイントP1、P2間の距離L0よりも長い距離を伝搬する。測定対象物内を伝搬する超音波の速度はほぼ一定のため、測定面4にひび割れがある場合、伝搬時間tは、基準伝搬時間T0よりも大きくなる。
予め健全な測定面4で基準伝搬時間T0を測定した後、測定対象物の測定面4にて伝搬時間tを測定する。伝搬時間tの方が基準伝搬時間T0より大きければ、測定面4にひび割れがあると判定できる。
図9は、測定面4が傾斜している場合の測定ポイントP1,P2までの距離LMI、LMrを示す図である。なお、測定面4が傾斜しているとは、基準面31から測定ポイントP1,P2までの距離LMI、LMrが異なることを指す。
測定面4が傾斜している場合、測定ポイントP1、P2間の超音波の伝搬距離L00は、基準伝搬時間T0を取得した際の伝搬距離L0よりも大きくなる。従って、測定面4が傾斜している場合、測定面4にひび割れが無くても、伝搬距離L00が基準伝搬時間T0を取得した際の伝搬距離L0よりも大きい分、伝搬時間tが基準伝搬時間T0よりも大きくなる。そのため、測定した伝搬時間tを基準伝搬時間T0と比較すると、測定ポイントP1、P2間にひび割れが無くても、ひび割れが有ると誤判定するおそれがある。
そこで、CPUは、測定面4の傾きθを検出し、検出した傾きθに応じて基準伝搬時間T0を補正することによって誤判定を抑制する。
まず、CPUは、基準面31から測定ポイントP1,P2までの距離LMI、LMrを測定する。距離LMI、LMrが異なれば、測定面4が傾いていると判定し、測定面4の傾きθを算出する。CPUは、以下の式

tanθ=P2P2’/P1P2’
=(LMr−LMI)/L0

にて測定面4の傾きθを算出する。P2’は、測定面4が傾いていない場合における測定ポイントP2の位置を示す。
なお、基準面31に対する測定面4の傾きθを非接触で測定する傾き測定手段は、レーザドップラ振動計2A、2BおよびCPUを含んで構成される。基準面31から測定ポイントP1までの距離LKIを非接触で測定する第1距離測定手段は、レーザドップラ振動計2AおよびCPUを含んで構成される。基準面31から測定ポイントP2までの距離LKrを非接触で測定する第2距離測定手段は、レーザドップラ振動計2BおよびCPUを含んで構成される。
三角形P1P2’P2において、L0/L00=cosθであるので、L00=L0/cosθとなる。従って、基準伝搬時間は、距離に比例するので、補正後の基準伝搬時間T00は、T0/cosθとなることがわかる。
CPUは、補正後の伝搬距離L00をL00=L0/cosθの式により算出する。CPUは、補正後の基準伝搬時間T00を、T00=T0/cosθの式を用いて算出する。CPUは、補正後の伝搬距離L00および基準伝搬時間T00をメモリに保存する(Act4)。
CPUは、パラメトリックスピーカ800で測定ポイントP1を加振し、測定ポイントP2にて伝搬時間tを測定する(Act5)。CPUは、伝搬時間tをメモリに保存する(Act6)。
CPUは、伝搬時間tを補正後の基準伝搬時間T00と比較し(Act7)、伝搬時間tが基準伝搬時間T00よりも大きい場合、ひび割れがあると判定する(Act8)。CPUは、伝搬時間tが基準伝搬時間T00以下の場合、ひび割れは無いと判定する(Act9)。なお、伝搬時間tに含まれるノイズを考慮し、伝搬時間tが基準伝搬時間T00より所定値以上大きくない場合は、ひび割れがないと判定してもよい。
以上のようにして、CPUは、測定ポイントP1、P2間におけるひび割れの有無を判定する。
図10は、ひび割れおよび測定ポイントP2の位置を示す図である。
図10では、ひび割れを便宜上太い黒線で表現しているが、ひび割れは、目視で確認出来るものもあるが、そうでないものもある。変状検出装置10は、目視できないひび割れも検出できる。ひび割れは、必ずしも直線上に生じるわけではなく、図10のように方向を変えつつ伸長する。
座標(x0、y5)は、超音波およびレーザ光が照射される測定ポイントP1である。CPUは、例えば、まず、測定ポイントP2である(x5、y5)に、超音波の伝搬を検出するためのレーザ光を照射し、上述したひび割れ900の有無の判定処理Act4〜Act9を行う。CPUは、測定ポイントP1の(x0、y5)と、測定ポイントP2の(x5、y5)との間にひび割れ900があるか否かを判定する。
その後、CPUは、設定された複数の測定ポイントP2での測定が全て完了したか否か等の完了条件を満たすか否かを判定する(Act10)。CPUは、完了条件を満たさない場合(Act10:NO)、ガルバノミラー420を駆動し、測定ポイントを変更する(Act11)。
CPUは、例えば測定ポイントP2を(x1、y5)に移動させ、再度ひび割れ900の有無の判定処理Act5〜Act9を行う。これにより、今度は、測定ポイントP1の(x0、y5)と測定ポイントP2の(x1、y5)との間にひび割れがあるか否かを判定する。
なお、ガルバノミラー420の角度を変更することにより、測定ポイントP1、P2間の距離が変わる。図9において、P2→P2’’へ測定ポイントが移動すると、測定距離L00の大きさが変わる。測定距離L00の変動量は、ガルバノミラー420の角度に応じたものであるので、CPUは、ガルバノミラー420の角度に応じて、予め定められた変換式により、測定距離L00および基準伝搬時間T00を補正する。そして、CPUは、ガルバノミラー420の角度に応じて補正した基準伝搬時間T00と、移動先の測定ポイントP2における伝搬時間tとを比較して、ひび割れの有無を判定する。
このようにして、CPUは、測定面4にて、測定ポイントP2を走査することにより、ひび割れの900の分布を検出できる。
CPUは、設定された複数の測定ポイントP2での測定が全て完了した等により完了条件を満たす場合(Act10:YES)、測定を終了する。なお、測定ポイントP2の位置の変え方は適宜である。
2A…レーザドップラ振動計(伝搬時間測定手段、傾き測定手段、第1距離測定手段)、2B…レーザドップラ振動計(伝搬時間測定手段、傾き測定手段、第2距離測定手段)、4…測定面、10…変状検出装置、31…基準面、420…ミラー(ガルバノミラー)、511…CPU(伝搬時間測定手段、傾き測定手段、判定手段、第1、第2距離測定手段)、800…パラメトリックスピーカ(加振手段)、801…トランスデューサー、P1…測定ポイント(第1ポイント)、P2…測定ポイント(第2ポイント)。

Claims (3)

  1. 測定対象物の測定面の第1ポイントに超音波を照射することにより前記第1ポイントを非接触で加振する加振手段と、
    前記第1ポイントにレーザ光を照射し反射光を受光することにより、基準面から前記第1ポイントまでの第1距離を測定するとともに前記第1ポイントの振動を検出する第1距離測定手段と、
    前記測定面の第2ポイントにレーザ光を照射し反射光を受光することにより、前記基準面から前記第2ポイントまでの第2距離を測定するとともに前記第2ポイントの振動を検出する第2距離測定手段と、を備え、
    前記第1距離測定手段により前記第1ポイントの振動を検出してから、前記第2距離測定手段により前記第2ポイントの振動を検出するまでの時間を、前記第1ポイントから前記第2ポイントまでの振動の伝搬時間として非接触で測定する伝搬時測定手段と、
    前記第1距離測定手段と第2距離測定手段とを備え、前記第1距離と前記第2距離の差に基づいて前記基準面に対する前記測定面の傾きを非接触で測定する傾き測定手段と、
    記測定面の傾きが無い場合の前記第1ポイントから前記第2ポイントまでの振動の伝搬時間である基準伝搬時間を前記測定面の前記傾きに応じて補正し、測定した前記伝搬時間を、補正した前記基準伝搬時間と比較して前記測定対象物における変状の有無を判定する判定手段と、
    を備える変状検出装置。
  2. 請求項に記載の装置において、
    前記第2距離測定手段は、光源からのレーザ光を反射するミラーを備え、前記ミラーの反射角度を変更することにより、前記第2ポイントであるレーザ光の照射ポイントを移動させる変状検出装置。
  3. 請求項または請求項に記載の装置において、
    前記加振手段は、超音波を出力する複数のトランスデューサーが、前記第1距離測定手段が出射するレーザ光の光軸の周囲に並ぶパラメトリックスピーカであり、前記光軸は、複数の前記トランスデューサーの中心を通る変状検出装置。
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