JP6144038B2 - 非接触音響検査装置および非接触音響検査方法 - Google Patents

非接触音響検査装置および非接触音響検査方法 Download PDF

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本発明は、音響による振動を用いてコンクリート構造物の内部欠陥などを非接触で検査する検査装置および検査方法に関するものである。
近年、コンクリート構造物の劣化が問題になっており、その内部の診断が必要とされている。従来、コンクリート内部の診断手法として、超音波を利用する方法が種々提案されてきた。このほか、地中に埋設された物品を検出する目的で、地表面に音波を照射する方法が提案されている。
特許文献1には、エアーシリンダを使用したハンマでコンクリート製品を軽打し、この時発生する音波の音圧レベルを騒音計で検出して良品か欠陥品かを判別する方法が開示されている。
特許文献2には、コンクリート構造物の内部に、鋼球を所定の高さから被検査対象物の表面に落下させることによって超音波を入射し、伝搬する超音波をこの構造物の表面に接触させた加速度計を用いて受信し、この受信した超音波の周波数スペクトルを分析することによってコンクリート構造物内部における空洞発生の有無を検査する方法が開示されている。
しかし、これらの方法では検査対象物に接触して計測する必要があり種々の問題が生じる。
一方、検査対象物に接近する必要の無い非接触音響検査法として、特許文献3による方法や、本発明者らによる非特許文献1による方法も知られている。
これらの非接触音響検査法は、遠方から、音波あるいは超音波により非検査対象物を加振し、印加された対象物の振動を、遠方において光学的に検出する検査手法である。
特開平7−20097号公報 特開2000−2692号公報 特開平8−248006号公報
杉本恒美,歌川紀之,他2名,「SLDVとLRADを用いた非破壊検査のための非接触音響映像法に関する研究」,日本音響学会2012年春季研究発表会講演論文集 1-5-7, March 2012
特許文献3や非特許文献1の構成においては、加振用の強力な音波が光学検出系に入射し、妨害振動として対象物の振動検出を阻害するため、非接触音響検査法の欠陥部検出能力が大幅に低下することとなる。
本発明は、光学検出系に入射する加振音波による悪影響を除去し、非接触音響検査法における欠陥部検出性能を向上させることが可能な非接触音響検査装置を提供することを目的とする。
本発明は鋭意検討し、上記課題を解決する方法を見出し、本発明を完成させた。
本発明は次の(i)〜(viii)である。
(i)対象物に向けて送波音波を出力する送波部と、
前記送波部から前記送波音波が出力される時間関係を制御する制御部と、
前記送波音波により加振される前記対象物の振動を光学的に計測する光学計測部と、
前記光学計測部の計測結果に基づいて前記対象物の構造を示す検査情報を算出する処理部と、を備え、
前記制御部は、周波数が時間とともに変化する信号を前記送波音波として前記送波部から順次出力させ、
前記処理部は、前記計測結果のうち前記対象物が振動している時間帯を判定し、前記時間帯と異なる時間関係で計測された不要成分の少なくとも一部を抑圧して前記検査情報を算出することを特徴とする非接触音響検査装置。
(ii)前記送波音波が、中心周波数が互いに異なる複数の要素波形により構成されており、
前記制御部は、複数の前記要素波形を、中心周波数を時間とともに変化させて前記送波部から順次出力させ、
前記処理部は、前記要素波形がそれぞれ出力される時刻に基づいて、当該要素波形によって前記対象物が加振されて振動している前記時間帯を判定する上記(i)に記載の非接触音響検査装置。
(iii)順次出力される複数の前記信号の周波数成分は、前記光学計測部に計測される前記対象物の共振周波数帯域の全体を包含しており、
前記処理部は、前記計測結果のうち前記時間帯において計測された前記振動の周波数帯域成分に限局して抽出することにより前記不要成分の少なくとも一部を抑圧する上記(i)または(ii)に記載の非接触音響検査装置。
(iv)前記処理部または前記光学計測部は、前記時間帯の少なくとも一部を含む特定の時間に限局して、前記対象物振動の、当該送波音波の周波数に対応した周波数帯域の信号を選択的に通過させることにより前記不要成分の少なくとも一部を抑圧する上記(iii)に記載の非接触音響検査装置。
(v)探知対象物を含む対象物に向けて送波音波を出力する送波部と、
前記送波部から前記送波音波が出力される時間関係を制御する制御部と、
前記送波音波により加振される前記対象物の振動を光学的に計測する光学計測部と、
前記光学計測部の計測結果に基づいて前記対象物の構造を示す検査情報を算出する処理部と、を備え、
前記制御部は、限局された時間長(T )の前記送波音波を送波時間間隔(T )ごとに前記送波部から出力させ、
前記処理部は、
前記計測結果のうち前記対象物が振動を開始してから前記振動が減衰消失するまでの時間長(T )を前記探知対象物の特性または前記光学計測部による前記振動の計測結果に基づいて判定し、
前記時間長(T )よりも長く、かつ前記時間長(T )と略等しいかまたは前記時間長(T )よりも長い時間幅(T )であって、前記時間長(T )の少なくとも一部を包含する時間幅(T )を設定し、
前記時間幅(T )と異なる時間関係で計測された不要成分の少なくとも一部を抑圧して前記検査情報を算出することを特徴とする非接触音響検査装置。
(vi)前記送波部から出力された前記送波音波が前記光学計測部に到達するまでの時間(L/c)と、限局された前記送波音波の時間長(T)と、の和(L/c+T)が、前記送波部から出力された前記送波音波が前記対象物に到達するまでの時間(L/c)よりも短く、
前記送波時間間隔(T )が、前記送波部から出力された前記送波音波が前記対象物で反射して前記光学計測部に至るまでの音波伝搬時間(2L /c)よりも長い、上記(v)に記載の非接触音響検査装置。
(vii)対象物に向けて非接触に送波音波を出力する送波工程と、
前記送波音波により加振される前記対象物の振動を光学的に計測する計測工程と、
前記計測工程の計測結果に基づいて前記対象物の構造を示す検査情報を算出する処理工程と、を含み、
前記送波工程では、周波数が時間とともに変化する信号を前記送波音波として順次出力し、
前記処理工程では、前記計測結果のうち前記対象物が振動している時間帯を判定し、前記時間帯と異なる時間関係で計測された不要成分の少なくとも一部を抑圧して前記検査情報を算出することを特徴とする非接触音響検査方法。
(viii)探知対象物を含む対象物に向けて非接触に送波音波を出力する送波工程と、
前記送波音波により加振される前記対象物の振動を光学計測部で光学的に計測する計測工程と、
前記計測工程の計測結果に基づいて前記対象物の構造を示す検査情報を算出する処理工程と、を含み、
前記送波工程では、特定時刻に限局された時間長(T )の前記送波音波を送波時間間隔(T )ごとに出力し、
前記処理工程では、
前記計測結果のうち前記対象物が振動を開始してから前記振動が減衰消失するまでの時間長(T )を前記探知対象物の特性または前記光学計測部による前記振動の計測結果に基づいて判定し、
前記時間長(T )よりも長く、かつ前記時間長(T )と略等しいかまたは前記時間長(T )よりも長い時間幅(T )であって、前記時間長(T )の少なくとも一部を包含する時間幅(T )を設定し、
前記時間幅(T )と異なる時間関係で計測された不要成分の少なくとも一部を抑圧して前記検査情報を算出することを特徴とする非接触音響検査方法。
本発明によれば、特定時刻に限局した送波音波を使用することで、光学計測部で計測される計測結果から、対象物が振動している時間帯と、ノイズにあたる不要成分の時間帯とを分離することができる。これにより、送波部が発する加振音波が光学計測部の検出系に与える悪影響が除去され、非接触音響検査法における対象欠陥部の検出性能が向上する。
本発明の非接触音響検査装置の構成を示す説明図である。 実施例1および実施例5の加振音波、振動状況信号、制御信号および選択信号の説明図である。 実施例1の変形例であり、遠距離対象物における加振音波、振動状況信号、制御信号および選択信号の説明図である。 実施例2の加振音波、振動状況信号、制御信号および選択信号の説明図である。 図5(a)は実施例3の加振音波の説明図であり、図5(b)は実施例3における目的信号周波数スペクトルの説明図である。 実施例4の加振音波、振動状況信号、制御信号および選択信号の説明図である。
本発明について説明する。
本発明は非接触式の音響検査装置および方法であり、本発明によれば、特定時刻に限局した音波を使用して不要信号の除去を行うことにより、光学的な検出系に与える加振音波による悪影響を低下させることが可能である。被照射体にあたる対象物としては、例えば、コンクリート構造物、地面(土、砂、石、アスファルト等)、木、液体、人体が挙げられる。具体的には、本発明の音響検査装置および音響検査方法によれば、例えば、コンクリート構造物の内部に形成される空洞状の欠陥部や、地面に埋められている地雷の存在あるいは位置を正確に把握することができる。この場合、欠陥部や地雷が探知対象物である。また、人体の内部に存在する腫瘍等の位置を正確に把握することができる。この場合、腫瘍等が探知対象物である。また、各種製品等の内部に発生する欠陥部の存在あるいは位置を非破壊で正確に把握することができる。この場合、欠陥部が探知対象物である。また、池、海、湖等の液面の近くに位置する、周囲の液体と音響インピーダンスが異なる探知対象物の位置を正確に把握することができる。
図1は、本発明の実施形態の非接触音響検査装置20の構成の一例を示す説明図である。対象物3はコンクリート構造物であり、その内部に局所的に欠陥6が存在している。対象物3のうち欠陥6が存在する領域の表面側部分を欠陥部4と呼称する。
本実施形態の非接触音響検査装置20は、送波部(加振音源1)、制御部8、光学計測部(光学検出系5)および処理部7を備えている。送波部(加振音源1)は、対象物3に向けて送波音波(加振音波2)を出力する手段である。加振音源1としては、フラットスピーカ、パラメトリックスピーカ、ラウドスピーカなどのスピーカ装置のほか、ガスガンまたは衝撃波管が挙げられる。
制御部8は、送波部(加振音源1)から送波音波(加振音波2)が出力される時間関係を制御する制御手段である。制御部8は、任意波形発生装置およびアンプ(図示せず)を含んでいる。任意波形発生装置は、加振音源1が送信する加振音波2の波形を制御する手段である。アンプは任意波形発生装置が生成した波形を増幅する手段であり、オーディオアンプを用いることができる。加振音源1が出力する加振音波2は対象物3の表面を垂直方向に振動させる音波であり、その周波数は特に限定されない。空気中で振動振幅が減衰し難い可聴帯域の音波(音響波)が好ましい。超音波は空気中で振動振幅の減衰が大きいものの、加振音源1としての使用を排除するものではなく、音波には超音波を含む。対象物3の共振周波数が既知の場合は、加振音波2の周波数を当該共振周波数とするとよい。対象物3の共振周波数帯が不明な場合には、加振音源1から対象物3へ照射される加振音波2としてホワイトノイズ等の広帯域信号を用いることが好ましい。全ての周波数を含んでいるからである。加振音源1としては、ノイズ波やバースト波を発生可能な市販のファンクションジェネレータ等を用いることができる。
光学計測部(光学検出系5)は、送波音波(加振音波2)により加振される対象物3の振動を光学的に計測する手段である。光学検出系5から出力された観察波12は、対象物3(欠陥部4を含む)で反射されて光学検出系5の受光部(図示せず)で受光される。観察波12は、対象物3(欠陥部4を含む)の振動状況を示す目的信号である。光学検出系5は、対象物3の表面(欠陥部4を含む)の振動速度を非接触で測定できるものであれば特に限定されず、例えばレーザ変位計を用いることができ、レーザドップラー振動計であることが好ましい。対象物3と光学検出系5とが比較的離れていても、対象物3の表面の振動を正確に測定することができるからである。また、光学検出系5として、1度に1点の振動計測が可能なシングルレーザタイプのレーザ振動計を用いることは可能であるが、スキャニングレーザタイプのレーザ振動計を用いることが好ましい。
処理部7は、光学計測部(光学検出系5)の計測結果に基づいて対象物3の構造を示す検査情報を算出する情報処理手段である。処理部7には、本実施形態の非接触音響検査方法を実現するプログラムが格納された汎用コンピュータを用いることができる。
本実施形態の制御部8は、送波音波(加振音波2)を特定時刻に限局して送波部(加振音源1)から出力させる。そして、処理部7は、光学検出系5の計測結果のうち対象物3が振動している時間帯を判定し、この時間帯と異なる時間関係で計測された不要成分の少なくとも一部を抑圧して検査情報(判定結果9)を算出する。処理部7は、光学検出系5の検査情報に基づいて判定結果9を生成し、ディスプレイ装置(図示せず)などの出力装置を用いて判定結果9を出力する。判定結果9は、対象物3の内部に欠陥6が存在することを示す情報である。判定結果9は、例えば、欠陥6(欠陥部4)の有無を示す1ビット情報であり、または対象物3における欠陥部4の位置を示す座標情報である。
図1の構成において、光学検出系5には、観察波12のほか、加振音源1による加振音波2の一部である直接音波10と、対象物3からの反射音波11とが入射する。光学検出系5が出力する波形信号を振動状況信号13という。振動状況信号13は、観察波12により得られる目的とする対象物信号のほか、直接音波10や反射音波11などの影響による不要信号成分(ノイズ)を含む。直接音波10は加振音源1から光学検出系5に直接に到達する音波であり、反射音波11は対象物3(欠陥部4を含む)で反射して光学検出系5に到達する音波である。光学検出系5に入射する直接音波10および反射音波11は、光学検出系5を不要に振動させ、目的とする対象物信号の検出感度を低下させる原因となる不要成分である。
特に、光学検出系5が加振音源1の近傍(加振音源1と加振音波2との距離をLとする)に配置されることが一般的である。このため、直接音波10は光学検出系5を強く振動させ、対象物3の光学計測結果である振動状況信号中の目的とする対象物信号に対する検出感度を大幅に低下させることとなる。これに対し、本実施形態の非接触音響検査装置20および非接触音響検査方法によれば、この不要成分の一部または全部を除去、すなわち不要成分を抑圧することにより、目的とする対象物信号の検出感度を向上する。
本発明の実施形態の非接触音響検査方法(以下、本方法という場合がある)は、非接触音響検査装置20により実現される。本方法は、送波工程、計測工程および処理工程を含む。送波工程では、加振音源1を用いて、対象物3に向けて非接触に送波音波(加振音波2)を出力する。計測工程では、光学検出系5を用いて、加振音波2により加振される対象物3の振動を光学的に計測する。処理工程では、処理部7を用いて、光学検出系5の計測結果に基づいて対象物3の構造を示す検査情報(判定結果9)を算出する。
本方法の送波工程では、特定時刻に限局して送波音波(加振音波2)を出力する。そして処理工程では、光学検出系5の計測結果のうち対象物3(欠陥部4を含む)が振動している時間帯を判定し、この時間帯と異なる時間関係で計測された不要成分の少なくとも一部を抑圧して検査情報(判定結果9)を算出する。
以下、実施例を用いて本発明の非接触音響検査装置20および非接触音響検査方法を詳細に説明する。図2は、実施例1にかかる加振音波(送波音波)s、振動状況信号r(振動状況信号13)、制御信号pおよび選択信号qの説明図である。
図2に示す加振音波sは、欠陥部4の共振周波数近傍の周波数成分を主体とし、時間長Tの、送波時間間隔Tにて繰り返す短パルス列である。時間長Tは送波時間間隔Tよりも十分に短い。ここで、加振音波sが強い場合には、Tを実質的に無限大に設定することで、単一回の送波により検査を完了させる構成も可能である。
単一加振音波s(nは自然数である。以下同じ。)により発生する欠陥部4の固有振動は、観察波12(図1を参照)として光学検出系5で検出される。欠陥部4は加振音源1からみて加振音波2の照射方向の正面に位置し、加振音源1と欠陥部4との距離はLである。以下、加振音源1からの距離がLであることを、位置Lと表現する場合がある。光学検出系5では、観察波12に起因する目的信号rnBに加えて、直接音波10に起因する不要信号rnAと、反射音波11に起因する不要信号rncを含む振動状況信号rとして検出される。
音速をcとすると、距離Lに対する音波伝搬時間はL/cであることから、直接音波10による不要信号rnAは時刻L/cに出現し、距離Lが小さいことから強大な妨害信号成分となる。
また、位置Lに存在する欠陥部4には、音波伝搬時刻L/cに加振音波2が入射するため、復路における光の伝搬時間を無視して、光学検出系5により検出される目的信号rnBの出現時刻はL/cとなる。本実施例において、欠陥6は対象物3の表面近傍に存在しているものとする。
一方、反射音波11は、往復伝搬距離2Lに対応する音波伝搬時間2L/cにて光学検出系5を振動させることから、反射音波11による不要信号rnCは、時刻2L/cに出現する。
このため、音波により加振し、光学的に振動検出する本発明方式によると、図2に見られるように、目的信号rnAの到達時刻が、不要信号rnCの到達時刻の半分となり、両者は時間的に分離されることとなる。
従って、実施例1においては、加振音波の時間長Tを次式と設定することにより、目的信号rnBの成分と不要信号rnAの成分とを時間的に分離することができる。
(数1)
/c+T<L/c
ここで、図2における、目的信号rnBの持続時間Tは、欠陥部4の特性により定まり、欠陥部共振帯域幅の逆数により与えられる。発明者らの詳細な検討により、この持続時間Tは、通常のコンクリート欠陥において10msec程度であることが判明している。
実施例1においては、持続時間Tが次式の関係を満たすことが好ましい。これにより、目的信号rnBと不要信号rnCとが完全に時間的に分離される。
(数2)
/c+T<2L/c
なお、後述するように持続時間Tを長くし、目的信号rnBの後半の一部と不要信号rnCとが互いに重複してもよい。ただし、上記の(数2)を満たし目的信号rnBと不要信号rnCとが完全に時間的に分離される方が検出精度は良好となる。
さらに、各送波による計測結果の独立性を確保するために、加振音波sの送波時間間隔Tには、次式の関係が必要と成る。
(数3)
2L/c<T
処理部7(図1を参照)は、加振音波sの短パルスの発生開始にあたる特定時刻と、送波部(加振音源1)と対象物3との距離Lに基づいて、対象物3が振動している時間帯(L/cからL/c+Tまで)を判定する。
光学検出系5は加振音源1の近傍に配置されている。加振音源1と光学検出系5との距離Lは、以下の条件を満たす。すなわち、送波部(加振音源1)から出力された送波音波(加振音波2)が光学計測部(光学検出系5)に到達するまでの時間(L/c)と、限局された加振音波2(短パルス)の時間長(T)との和(L/c+T)は、加振音源1から出力された加振音波2が対象物3に到達するまでの時間(L/c)よりも短い。
以上の時間関係を満足させた構成において、本実施例においてはさらに、図2に示す制御信号pを使用し、目的信号rnBのみを分離抽出する。制御信号pは、目的信号rnBの出現時刻L/cに開始し、時間幅T(>T)を有する信号であり、振動状況信号rにおける不要信号rnAおよびrnCを抑圧する。処理部7は、光学検出系5が計測した振動状況信号rに対して制御信号pを乗じることで、目的信号rnBのみを分離抽出して選択信号qとすることができる。この選択信号qには実質的に目的信号rnBの成分のみが含まれている。
処理部7は、この選択信号qに基づいて判定結果9を生成する。一例として、処理部7は、選択信号qの最大振幅と所定の閾値との大小を判定し、この最大振幅が閾値以上であると判定された場合には、検査対象の領域に欠陥部4が含まれているとの判定結果9を生成する。そして、処理部7は、この最大振幅が所定の閾値未満であると判定された場合には、検査対象の領域に欠陥部4が含まれていないとの判定結果9を生成する。このほか、選択信号qの周波数スペクトルの尖鋭度に基づいて欠陥部4の存在を判定してもよい。具体的には、処理部7は選択信号qの周波数スペクトルの尖鋭度を算出し、さらにこの尖鋭度が所定の閾値以上であると判定された場合には、検査対象の領域に欠陥部4が含まれているとの判定結果9を生成してもよい。
本実施例のように、特定時刻に限局した音波を加振音波sとして使用することにより、直接音波10あるいは反射音波11による悪影響を除去することができる。具体的には、振動状況信号rから、直接音波10および反射音波11に起因する不要成分を除去して目的信号rnBを残すことができ、これにより欠陥部4の検出性能が向上する。
本実施例における、時間関係の具体例を以下に示す。
距離Lは配置状況として既知であり、加振音源1と対象物3との距離Lはレーザ測距等により常時計測可能である。
そこで、Lを30cm、Lを3m、音速を300m/secと仮定すると、時間関係における3種類の制限条件は、上記の(数1)および(数3)に基づいて次式として具体的に与えられる。
(数4)
<L/c−L/c=10−1=9(msec)
<2L/c−L/c=L/c=10(msec)
>2L/c=20(msec)
よって、一例として、T=8msec、T=30msecと設定することにより、T<10(msec)となる欠陥部の本方式による検知が可能となる。
図2では、目的信号rnBが減衰消失する時刻(L/c+T)が、不要信号rnCの発生時刻(2L/c)よりも前である場合を例示しているが、これに限られない。例えば対象物3がコンクリート構造物である場合、欠陥部4における目的信号r1Bの持続時間Tは通常10msec程度と既知である。この場合、目的信号rnBが減衰消失する時刻(L/c+T)は20msecであり、不要信号rnCの発生時刻(2L/c)と一致している。すなわち、目的信号rnBと不要信号rnCとは完全には分離されておらず一部重畳する場合がある。この場合、不要信号rnCを抑圧することを優先して、目的信号rnBの後半部をカットしてもよい。目的信号rnBの振幅は、図2に示すようにその前半部において最大振幅をとるため、処理部7は、目的信号rnBの前半部のみを用いて欠陥部4の有無を相当精度にて判定することができるためである。
すなわち、時間幅Tは、目的信号rnBの出現時刻L/cを含み、持続時間Tを極力包含し、かつ不要信号rnCを含まないように設定するとよい。時間幅Tは次式の関係を満たす。
(数2a)
/c+T<2L/c
一例として、T=8msecと設定することにより、一般的なT(約10ms)に対してT<Tとなるが、目的信号rnBのうち最大振幅を含む波形部分を抽出し、不要信号rnAおよび不要信号rnCを抑圧(除去)することが可能である。
ここで、本方法の実際の適用場面において、欠陥部4までの距離Lが大きい場合には、上記(数3)のT>2L/cなる要求から、送波時間間隔Tが増大し、一回の計測に必要とされる時間が増大し、計測効率が低下することが考えられる。
しかし、目的信号r1Bの持続時間Tは一定であることから、距離Lが大きい場合には、図3に示すように、送波時間間隔Tに占める、目的信号r1Bの存在時間の比率は相対的に低下する。
そこで本発明における実施例2においては、距離Lが大きい場合に、図4に示すように、時間差Tを有する、M個の要素波形U、U、・・Uにより形成される多重送波信号SMnを送波する。
このような多重送波信号SMnを送波することで、光学検出系5により検出される振動状況信号は、図4に示す多重振動状況信号rMnとなる。
図4の多重振動状況信号rMnは、直接音波10による多重不要信号rMnA、位置Lに存在する欠陥部4から計測される多重目的信号rMnB、および反射音波11による多重不要信号rMnCにより構成される。
ここで、光学検出系5により検出される、位置Lに存在する欠陥部4からの多重目的信号rMnBは、時刻L/cに出現し、時刻T=L/c+(M−1)T+Tにて終了する。
一方、直接信号10による多重不要信号rMnAは、音速をcとして、既知の距離Lに対する音波伝搬時刻L/cに出現し、時刻T=L/c+(M−1)T+Tにて終了する。
従って、多重目的信号rMnBと多重不要信号rMnAとが重畳しないためには、T<L/cなる条件が必要となり、この関係は次式となる。
(数5)
=L/c+(M−1)T+T<L/c
(M−1)T<(L−L)/c−T
一方、反射音波11は、音波の往復伝搬距離2Lに対する音波伝搬時刻2L/cに光学検出系5を振動させることから、反射音波11による多重不要信号rMnCは時刻2L/cに出現する。
従って、多重目的信号rMnBと多重不要信号rMnCとが重畳しないためには、T<2L/cなる条件が必要となり、この関係は次式となる。
(数6)
=L/c+(M−1)T+T<2L/c
(M−1)T<L/c−T
さらに、隣接する多重目的信号rMnBの各構成成分同士が重畳しないためには、T>Tなる条件が必要であり、多重送波信号構成においては、以上3種類の時間関係を満足させることが好ましい。
本実施例構成においてはさらに、図4に示す多重制御信号pMnを多重振動状況信号rMnに適用することで、多重目的信号rMnBのみを分離抽出する。
多重制御信号pMnは、多重目的信号rMnBの出現時刻L/cに開始し、多重目的信号rMnBの継続時間よりも長い時間幅Tを有する信号であり、多重振動状況信号rMnにおける不要信号を抑圧し、多重目的信号rMnBのみを多重選択信号qMnとして分離抽出する。
すなわち、実施例2の制御部8は、送波音波(加振音波2)が送波部(加振音源1)から出力され対象物3に到達するまでの時間(L/c)内に、特定時刻に限局された加振音波2である要素波形を加振音源1から複数回(U、U、・・U)送信させる。これにより、対象物3の一回の計測に必要とされる時間が短縮されて計測効率が向上する
本方法の実際の適用場面においては、欠陥部4の共振周波数が不明であり、計測する全周波数帯域の周波数成分を有する広帯域信号の送波が必要となる。
しかし、計測する全周波数帯域の周波数成分を有する広帯域信号は、極めて短いパルス波形となり、目的信号の強度が低下する。
そこで、実施例3における構成においては、図5(a)に示すように、中心周波数の異なる要素波形sFn(nは自然数)を加振音波として順次送波する。具体的には、要素波形sF1は単波形である。要素波形sF2および要素波形sF3の周波数は、それぞれ要素波形sF1の周波数の整数倍(2倍および3倍)であり、これらの時間長T1Fは共通である。送波信号sFnは、中心周波数が異なる複数の要素波形sFnを送波時間間隔T内に含む信号である。
このような要素波形sFnの周波数スペクトルは、図5(b)に示すSFnとなり、特定周波数成分が強勢であり、かつ、各要素波形sFnの周波数帯域が相互に重畳する。
ここで、目的信号rnB(図2を参照)の周波数スペクトルを図5(b)の目的信号周波数スペクトルRとすると、目的信号rnBの存在は、要素波形sF2による目的信号周波数スペクトルR2Bおよび、要素波形sF3による目的信号周波数スペクトルR3Bの存在として検出される。
このように、特定周波数成分が強勢であり、かつ、周波数帯域が相互に重畳する要素波形sFnを順次送波することにより、目的信号rnBは、いずれかの送波による目的信号周波数スペクトルRnBとして必ず検出され、欠陥部4の見落としのない高精度な検出が可能となる。
実施例3において、天井や側壁等の周囲構造物を有する閉鎖空間等に対象物3が存在する場合には、対象物3(欠陥部4)よりも遠方に存在する周囲構造物からの反射音波が光学検出系5に入射することとなる。
このような、遠方に存在する周囲構造物からの反射音波は、反射音波11による不要信号rFnCよりも遅れて入射することから、後続の送波時間間隔Tにて検出されることがある。具体的には、図6に示すように、不要信号rFnD(不要信号rF1D)がT=Tよりも後に振動状況信号rF2として検出される場合がある。
そこで本実施例においてはさらに、図6に示す周波数選択性制御信号pFnを使用し、目的信号rFnBのみを分離抽出する。
周波数選択性制御信号pFnは、目的信号rFnBの出現時刻L/cに開始し、時間幅Tを有する信号であり、当該要素波形sFnの周波数成分SFnのみを選択的に抽出する。時間幅Tは、目的信号rFnBの持続時間Tよりも長い(T>T)ことが好ましいが、これに限られない。
すなわち、処理部7または光学計測部(光学検出系5)は、対象物3の振動の、当該要素波形sFnによる周波数帯域(共振周波数)の信号を選択的に通過させることにより、周波数帯域が異なる不要成分(不要信号rF(n−1)D)を抑圧する。具体的には、光学検出系5がバンドパスフィルタを備えてもよく、または処理部7において周波数解析して振動状況信号rから不要信号rFnDを除去してもよい。これにより、選択信号qFnには目的信号rFnBのみが存在することとなり、欠陥部4の検出性能が向上する。
送波時間間隔Tに占める目的信号rFnBの持続時間Tが無視できない場合、図6に示すように、不要信号rF(n−1)Dが目的信号rFnBと重畳する場合がある。特に、加振音源1を移動させて対象物3をスキャンしながら音響検査を行う場合には、遠方の周囲構造物と光学検出系5との距離が時々刻々に変化するため、不要信号rF(n−1)Dを目的信号rFnBと常に時間的に分離することは困難である。このため、本実施例のように振動状況信号rの成分の周波数に基づいて不要信号を抑圧することが好ましい。ここで、目的信号rFnBと不要信号rF(n−1)Dの周波数帯域が接近していると、目的信号rFnBを通過させる選択性制御信号pFnによっては不要信号rF(n−1)Dを抑圧することが困難となる。ここで、隣接する要素波形(例えば、sF(n−1)とsFn)の中心周波数を、相互に大きく異なるように設定すると、近隣の送波による不要信号rF(n−1)Dに対する、周波数選択による抑圧効果を改善することが出来、不要信号に対する抑圧効果が改善される。具体的には、時間的に隣接して送信される要素波形の中心周波数を±20%以上、好ましくは±50%以上、更に好ましくは±100%以上、相違させるとよい。これにより、一般的な閉鎖空間等におけるコンクリート欠陥を実用的な精度で検出することが可能である。
処理部7(図1を参照)は、この周波数選択性制御信号pFnを振動状況信号rFnに適用することで、振動状況信号rFnにおける不要信号rFnA、rFnCおよびrF(n−1)Dを抑圧し、目的信号rnBのみを分離抽出する。これにより、処理部7は、実質的に目的信号rFnB成分のみで構成される選択信号qFnを生成する。処理部7は、目的信号rFnBの成分に基づいて判定結果9を生成して出力するため、高い判定精度で欠陥部4の有無を検査することができる。
上記実施例3においては、目的信号rnBの周波数スペクトルは図5(b)の目的信号周波数スペクトルR2BおよびR3Bとなり、要素波形sFnの周波数スペクトルSFnよりも狭い周波数スペクトルとして検出される。
このため、処理部7は、要素波形sFnの周波数帯域よりも狭い周波数分解能で周波数スペクトルRを算出する。例えば図2に示す実施例1と同様の加振音波sを用いる場合、処理部7は、加振音波sの周波数帯域幅よりも狭い周波数分解能で周波数スペクトルRを算出する。このような高い周波数分解能を有する周波数分析処理は、加振要素波形sFnの信号時間長T1Fよりも長い積分時間によるフーリエ変換等により実現される。
本発明によれば、欠陥部4の見落としのない高精度な非接触欠陥検出が可能となる。
1 加振音源
2 加振音波
3 対象物
4 欠陥部
5 光学検出系
6 欠陥
7 処理部
8 制御部
10 直接音波
11 反射音波
12 観察波
13 振動状況信号

Claims (8)

  1. 対象物に向けて送波音波を出力する送波部と、
    前記送波部から前記送波音波が出力される時間関係を制御する制御部と、
    前記送波音波により加振される前記対象物の振動を光学的に計測する光学計測部と、
    前記光学計測部の計測結果に基づいて前記対象物の構造を示す検査情報を算出する処理部と、を備え、
    前記制御部は、周波数が時間とともに変化する信号を前記送波音波として前記送波部から順次出力させ、
    前記処理部は、前記計測結果のうち前記対象物が振動している時間帯を判定し、前記時間帯と異なる時間関係で計測された不要成分の少なくとも一部を抑圧して前記検査情報を算出することを特徴とする非接触音響検査装置。
  2. 前記送波音波が、中心周波数が互いに異なる複数の要素波形により構成されており、
    前記制御部は、複数の前記要素波形を、中心周波数を時間とともに変化させて前記送波部から順次出力させ、
    前記処理部は、前記要素波形がそれぞれ出力される時刻に基づいて、当該要素波形によって前記対象物が加振されて振動している前記時間帯を判定する請求項1に記載の非接触音響検査装置。
  3. 順次出力される複数の前記信号の周波数帯域成分は、前記光学計測部に計測される前記対象物の共振周波数帯域の全体を包含しており、
    前記処理部は、前記送波部から出力されて前記時間帯において前記対象物を加振する前記送波音波にかかる前記信号の周波数帯域成分に限局して抽出することにより前記不要成分の少なくとも一部を抑圧する請求項1または2に記載の非接触音響検査装置。
  4. 前記処理部または前記光学計測部は、前記時間帯の少なくとも一部を含む特定の時間に限局して、前記対象物振動の周波数成分のうち当該送波音波の周波数に対応した周波数帯域の信号を選択的に通過させることにより前記不要成分の少なくとも一部を抑圧する請求項3に記載の非接触音響検査装置。
  5. 探知対象物を含む対象物に向けて送波音波を出力する送波部と、
    前記送波部から前記送波音波が出力される時間関係を制御する制御部と、
    前記送波音波により加振される前記対象物の振動を光学的に計測する光学計測部と、
    前記光学計測部の計測結果に基づいて前記対象物の構造を示す検査情報を算出する処理部と、を備え、
    前記制御部は、限局された時間長(T )の前記送波音波を送波時間間隔(T )ごとに前記送波部から出力させ、
    前記処理部は、
    前記計測結果のうち前記対象物が振動を開始してから前記振動が減衰消失するまでの時間長(T )を前記探知対象物の特性または前記光学計測部による前記振動の計測結果に基づいて判定し、
    前記時間長(T )よりも長く、かつ前記時間長(T )と略等しいかまたは前記時間長(T )よりも長い時間幅(T )であって、前記時間長(T )の少なくとも一部を包含する時間幅(T )を設定し、
    前記時間幅(T )と異なる時間関係で計測された不要成分の少なくとも一部を抑圧して前記検査情報を算出することを特徴とする非接触音響検査装置。
  6. 前記送波部から出力された前記送波音波が前記光学計測部に到達するまでの時間(L/c)と、限局された前記送波音波の時間長(T)と、の和(L/c+T)が、前記送波部から出力された前記送波音波が前記対象物に到達するまでの時間(L/c)よりも短く、
    前記送波時間間隔(T )が、前記送波部から出力された前記送波音波が前記対象物で反射して前記光学計測部に至るまでの音波伝搬時間(2L /c)よりも長い、請求項5に記載の非接触音響検査装置。
  7. 対象物に向けて非接触に送波音波を出力する送波工程と、
    前記送波音波により加振される前記対象物の振動を光学的に計測する計測工程と、
    前記計測工程の計測結果に基づいて前記対象物の構造を示す検査情報を算出する処理工程と、を含み、
    前記送波工程では、周波数が時間とともに変化する信号を前記送波音波として順次出力し、
    前記処理工程では、前記計測結果のうち前記対象物が振動している時間帯を判定し、前記時間帯と異なる時間関係で計測された不要成分の少なくとも一部を抑圧して前記検査情報を算出することを特徴とする非接触音響検査方法。
  8. 探知対象物を含む対象物に向けて非接触に送波音波を出力する送波工程と、
    前記送波音波により加振される前記対象物の振動を光学計測部で光学的に計測する計測工程と、
    前記計測工程の計測結果に基づいて前記対象物の構造を示す検査情報を算出する処理工程と、を含み、
    前記送波工程では、特定時刻に限局された時間長(T )の前記送波音波を送波時間間隔(T )ごとに出力し、
    前記処理工程では、
    前記計測結果のうち前記対象物が振動を開始してから前記振動が減衰消失するまでの時間長(T )を前記探知対象物の特性または前記光学計測部による前記振動の計測結果に基づいて判定し、
    前記時間長(T )よりも長く、かつ前記時間長(T )と略等しいかまたは前記時間長(T )よりも長い時間幅(T )であって、前記時間長(T )の少なくとも一部を包含する時間幅(T )を設定し、
    前記時間幅(T )と異なる時間関係で計測された不要成分の少なくとも一部を抑圧して前記検査情報を算出することを特徴とする非接触音響検査方法。
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