JP6654543B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本明細書は、半導体装置の製造方法に関する技術を開示する。
半導体装置として、SiC基板を用いたトレンチゲート型SiC−MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)が知られている。特許文献1には、トレンチゲート型SiC−MOSFETにおいて、ゲート酸化膜に印加される電界を緩和するためのp型半導体領域(接続領域)を、トレンチの側面に対するイオン注入によって形成する技術が開示されている。
特開2015−118966号公報
特許文献1の技術では、トレンチの側面へのイオン注入時に、半導体基板の表面をマスクで覆う必要がある。マスクにフォトレジストを使用すると、フォトレジストの揮発を回避するために常温でイオン注入を実施する必要があり、トレンチ側面(イオン注入領域)に高密度に結晶欠陥が発生する。常温のイオン注入により形成された結晶欠陥は修復困難であり、問題となる。また、イオン注入時のマスクに酸化膜を使用すれば、比較的に高温でイオン注入を実施することができ、結晶欠陥の問題を抑制することができる。しかしながら、この場合、イオン注入後に酸化膜をエッチングにより除去する際に、トレンチ側面もエッチングされる。トレンチ側面におけるエッチング量の制御が困難であり、トレンチ側面の表面状態にバラツキが生じる問題がある。このように、特許文献1の技術では、トレンチ側面における結晶欠陥および表面状態のバラツキを抑制する観点から改善する余地があった。
本明細書に開示する一形態における半導体装置の製造方法は、SiC基板準備工程、マスク形成工程、イオン注入工程、マスク除去工程、アニール工程、トレンチ形成工程、底部半導体領域形成工程、及び、ゲート電極形成工程を有する。前記SiC基板準備工程では、n型のドリフト層と、前記ドリフト層上に配置されたp型のボディ層と、前記ボディ層上に配置されたn型のソース領域を有するSiC基板を準備する。前記マスク形成工程では、前記SiC基板の表面に、前記ソース領域の上に開口部を有するマスクを形成する。前記イオン注入工程では、前記マスクの前記開口部を通じたイオン注入によって、前記ボディ層および前記ドリフト層にわたる注入領域にp型不純物を注入する。前記マスク除去工程では、前記イオン注入を行った後に、前記マスクを除去する。前記アニール工程では、アニール処理によって、前記注入領域から前記注入領域の周囲にp型不純物を拡散させたp型拡散領域を形成する。前記トレンチ形成工程では、前記マスクを除去した後に、前記SiC基板の前記表面に、前記ソース領域と前記ボディ層を貫通して前記ドリフト層に達するトレンチを形成することによって、前記注入領域の全域を除去するとともに、前記トレンチの側面に前記p型拡散領域を露出させる。前記底部半導体領域形成工程では、前記トレンチの底面に露出する範囲に、前記p型拡散領域に接続されているp型の底部半導体領域を形成する。ゲート電極形成工程では、前記トレンチ内に、ゲート電極とゲート絶縁層を形成する。
なお、マスク除去工程は、アニール工程の前に行っても、アニール工程の後に行ってもよい。
上記形態における半導体装置の製造方法によれば、イオン注入時に形成された注入領域における結晶欠陥を、トレンチを形成する際に除去するため、トレンチの側面における結晶欠陥を抑制できる。また、マスクの除去後にトレンチを形成するため、トレンチの側面における表面状態のバラツキを抑制できる。
半導体装置の概略構成を示す平面図である。 半導体装置の概略構成を示す断面図である。 半導体装置の概略構成を示す断面図である。 半導体装置の製造方法を示す工程図である。 半導体装置を製造する様子を模式的に示す断面図である。 半導体装置を製造する様子を模式的に示す断面図である。 半導体装置を製造する様子を模式的に示す断面図である。 半導体装置を製造する様子を模式的に示す断面図である。 半導体装置を製造する様子を模式的に示す断面図である。 半導体装置を製造する様子を模式的に示す断面図である。 半導体装置を製造する様子を模式的に示す断面図である。 半導体装置を製造する様子を模式的に示す断面図である。 半導体装置を製造する様子を模式的に示す断面図である。
図1〜3は、半導体装置10の概略構成を示している。なお、図1の平面図では、半導体基板100の上面102上に配置されている電極及び絶縁層の図示を省略している。図2には、図1のF2−F2線における半導体装置10の断面が図示されている。図3には、図1のF3−F3線における半導体装置10の断面が図示されている。
半導体装置10は、トレンチゲート型SiC−MOSFETである。半導体装置10は、半導体基板100と、ゲート絶縁層310と、層間絶縁層320と、ソース電極410と、ドレイン電極420と、ゲート電極430とを備える。
半導体基板100は、SiC(炭化ケイ素)を主成分とするSiC基板である。半導体基板100は、平板形状であり、上面102と下面104とを有する。
図1、図2および図3には、相互に直交するXYZ軸が記載されている。X軸は、上面102および下面104に平行な軸であり、紙面の手前から奥に向かう。Y軸は、上面102および下面104に平行な軸であり、紙面の右側から左側に向かう。Z軸は、上面102および下面104に直交する軸であり、紙面の下方から上方に向かう。
半導体基板100は、ドレイン層110と、ドリフト層120と、ボディ層130と、ソース領域140と、ボディコンタクト領域150と、p型拡散領域160と、p型底部半導体領域170とを備える。
半導体基板100のドレイン層110は、n型半導体である。ドレイン層110は、ドリフト層120より高いn型不純物濃度を有する。図2、3に示すように、ドレイン層110は、X軸およびY軸に沿って広がる層である。ドレイン層110は、下面104を構成する。
半導体基板100のドリフト層120は、n型半導体である。図2、3に示すように、ドリフト層120は、ドレイン層110の上側に隣接する。ドリフト層120は、X軸およびY軸に沿って広がる層である。
半導体基板100のボディ層130は、p型半導体である。図2、3に示すように、ボディ層130は、ドリフト層120の上側に隣接する。ボディ層130は、X軸およびY軸に沿って広がる層である。ボディ層130は、ソース領域140およびボディコンタクト領域150と共に上面102を構成する。
半導体基板100のソース領域140は、n型半導体である。図3に示すように、ソース領域140は、ボディ層130の上側に隣接する。ソース領域140は、ボディ層130によってドリフト層120から分離されている。ソース領域140は、ボディ層130およびボディコンタクト領域150と共に上面102を構成する。
半導体基板100のボディコンタクト領域150は、p型半導体である。ボディコンタクト領域150は、ボディ層130より高いp型不純物濃度を有する。図2、3に示すように、ボディコンタクト領域150は、ボディ層130の上側に隣接する。ボディコンタクト領域150は、ボディ層130およびソース領域140と共に上面102を構成する。ボディコンタクト領域150は、上面102において、ソース領域140に隣接する。
半導体基板100には、トレンチ200が形成されている。トレンチ200は、ソース領域140とボディ層130を貫通してドリフト層120に達する溝である。トレンチ200は、側面202と底面204とを有する。トレンチ200の側面202は、Z軸およびX軸に沿って広がる面である。トレンチ200の底面204は、X軸およびY軸に沿って広がる面である。
半導体基板100のp型拡散領域160は、p型半導体である。p型拡散領域160は、ドリフト層120およびボディ層130にp型不純物を拡散させた領域である。p型拡散領域160のp型不純物は、ホウ素(B)を含む。図2に示すように、p型拡散領域160は、トレンチ200の側面202に沿って広がる。p型拡散領域160は、トレンチ200の側面202に露出する。p型拡散領域160は、ドリフト層120、ボディ層130およびp型底部半導体領域170に隣接する。p型拡散領域160は、ボディ層130とp型底部半導体領域170との間を接続する。
図1に示すように、p型拡散領域160は、X軸方向においてトレンチ200の一部に設けられている。図2には、p型拡散領域160が設けられている部分の断面が図示されている。図3には、p型拡散領域160が設けられていない部分の断面が図示されている。図3に示す位置では、ボディ層130の下側で、ドリフト層120がゲート絶縁層310に接する。
半導体基板100のp型底部半導体領域170は、p型半導体である。p型底部半導体領域170は、トレンチ200の底面204に露出する範囲にp型不純物をイオン注入した領域である。p型底部半導体領域170のp型不純物は、アルミニウム(Al)を含む。p型底部半導体領域170は、ドリフト層120およびp型拡散領域160に隣接する。
ゲート絶縁層310は、電気絶縁性を有する領域である。ゲート絶縁層310は、トレンチ200の側面202と底面204を覆っている。
ゲート電極430は、導体である。ゲート電極430は、トレンチ200内に配置されており、ゲート絶縁層310によって半導体基板100から絶縁されている。
層間絶縁層320は、電気絶縁性を有する層である。層間絶縁層320は、ゲート電極430の上面を覆っている。
ソース電極410は、半導体基板100の上面102に形成されている。ソース電極410は、ソース領域140およびボディコンタクト領域150にオーミック接触する。
ドレイン電極420は、半導体基板100の下面104に形成されている。ドレイン電極420は、ドレイン層110にオーミック接触する。
次に、半導体装置10の動作について説明する。ゲート電極430にゲートオン電位(ゲート閾値よりも高い電位)を印加すると、ゲート絶縁層310に接する範囲のボディ層130にチャネル(反転層)が形成される。すると、図3に示す範囲において、チャネルによってソース領域140とドリフト層120が接続され、半導体装置10がオンする。ゲート電極430にゲートオフ電位(ゲート閾値以下の電位)を印加すると、チャネルが消滅し、半導体装置10がオフする。以下、半導体装置10の動作についてより詳細に説明する。
半導体装置10をターンオフさせる場合には、ゲート電極430の電位をゲートオン電位からゲートオフ電位に引き下げる。すると、チャネルが消失し、ドレイン電極420の電位が上昇する。図2に示すようにp型底部半導体領域170はp型拡散領域160、ボディ層130及びボディコンタクト領域150を介してソース電極410に接続されているので、p型底部半導体領域170はソース電極410と略同電位となっている。ドレイン電極420の電位が上昇する過程において、ドレイン層110及びドリフト層120の電位が上昇する。ドリフト層120の電位が上昇すると、ボディ層130とドリフト層120の間に電位差が生じる。このため、ボディ層130からドリフト層120に空乏層が広がる。したがって、半導体装置10がオフする。また、ドリフト層120の電位が上昇すると、p型底部半導体領域170とドリフト層120の間に電位差が生じる。このため、p型底部半導体領域170からドリフト層120に空乏層が広がる。このようにp型底部半導体領域170からドリフト層120に空乏層が広がることで、ゲート絶縁層310に対する電界集中が抑制される。また、ドリフト層120の電位が上昇する過程で、p型拡散領域160が空乏化される。その結果、p型底部半導体領域170の電位がフローティングとなる。これによって、p型底部半導体領域170とドリフト層120の間の電位差が過大となることが防止される。
半導体装置10をターンオンさせる場合には、ゲート電極430の電位をゲートオフ電位からゲートオン電位に引き上げる。すると、ゲート絶縁層310に接する範囲のボディ層130にチャネルが形成される。チャネルによって、図3に示す範囲において、ソース領域140とドリフト層120が接続される。すると、ドリフト層120の電位が低下し、ボディ層130からドリフト層120に広がっていた空乏層が収縮する。このため、電子が、ソース電極410から、ソース領域140、チャネル、ドリフト層120及びドレイン層110を介してドレイン電極420へ流れる。また、ドリフト層120の電位が低下する過程において、p型拡散領域160に広がっている空乏層が収縮し、p型拡散領域160によってp型底部半導体領域170がソース電極410に電気的に接続される。すると、ソース電極410からp型拡散領域160を介してp型底部半導体領域170にホールが流れ、p型底部半導体領域170の電位がソース電極410と略同電位まで低下する。このため、p型底部半導体領域170からドリフト層120に広がっていた空乏層がp型底部半導体領域170に向かって収縮する。このため、ドリフト層120の抵抗が低下し、ソース電極410からドレイン電極420に向かって電子が流れ易くなる。このため、ドリフト層120で生じる損失が抑制される。
図4は、半導体装置10の製造方法を示す工程図である。図5から図13は、半導体装置10を製造する様子を模式的に示す断面図である。図5から図13におけるXYZ軸は、図2のXYZ軸に相当する。
まず、製造途中にある半導体装置10aとして、図5に示す半導体基板100(SiC基板)を準備する(図4の工程P110)。半導体基板100は、ドレイン層110、ドリフト層120、ボディ層130、ソース領域140およびボディコンタクト領域150を備える。ドリフト層120は、ドレイン層110の上に配置されている。ボディ層130は、ドリフト層120の上に配置されている。ソース領域140およびボディコンタクト領域150は、ボディ層130の上に配置されている。半導体基板100は、n型半導体基板に対して各種の不純物をイオン注入することによって作製される。半導体基板100における少なくとも一部の半導体は、エピタキシャル成長によって形成されてもよい。
半導体基板100を準備した後に、図6に示すように、半導体基板100の一方の表面である上面102にマスク800を形成する(図4の工程P120)。これによって、製造途中にある半導体装置として、半導体基板100の上面102にマスク800を有する半導体装置10bが得られる。半導体装置10bのマスク800は、ソース領域140の上(+Z軸側)に開口部802を有する。マスク800の主成分は、二酸化ケイ素(SiO)である。オルトケイ酸テトラエチル(TEOS:Tetra Eth Oxy Silane)を用いた低圧化学気相成長(LP−CVD:Low Pressure Chemical Vapor Deposition)によって2.0μmのTEOS膜を半導体基板100の上面102に形成した後、このTEOS膜に対してフォトリソグラフィおよびエッチングを施すことによって、開口部802を有するマスク800を形成する。なお、開口部802は、図2に示すようにp型拡散領域160を形成すべき範囲に形成し、図3に示すようにp型拡散領域160が不要な範囲には形成しない。
マスク800を形成した後に、図7に示すように、マスク800の開口部802を通じたイオン注入によって、ドリフト層120およびボディ層130にわたる注入領域160Jにp型不純物を注入する(図4の工程P130)。これによって、製造途中にある半導体装置として、注入領域160Jおよびマスク800を有する半導体装置10cが得られる。注入領域160Jに注入されるp型不純物は、ホウ素(B)である。なお、上述したようにp型拡散領域160が不要な範囲には開口部802が設けられていないので、p型拡散領域160が不要な範囲には注入領域160Jは形成されない。以下のイオン注入の条件による多段階イオン注入によってホウ素(B)を注入領域160Jに注入する。
<イオン注入の条件>
・注入エネルギ:600〜900keV
・ドーズ量:2.0〜2.5×1015cm−2
・深さ:1.3〜1.5μm
注入領域160Jにp型不純物を注入した後に、図8に示すように、マスク800をエッチングすることによって半導体装置10cからマスク800を除去する(図4の工程P140)。これによって、製造途中にある半導体装置として、マスク800を除去した半導体装置10dが得られる。
マスク800を除去した後に、アニール処理(熱処理)によって、注入領域160Jから注入領域160Jの周囲にp型不純物を拡散させる。これによって、図9に示すように、注入領域160Jの周囲にp型拡散領域160を形成する(図4の工程P150)。これによって、製造途中にある半導体装置として、注入領域160Jの周囲にp型拡散領域160を有する半導体装置10eが得られる。p型拡散領域160に拡散するp型不純物は、ホウ素(B)である。
アニール処理によってp型拡散領域160を形成した後に、図10、11に示すように、半導体基板100の上面102に、ソース領域140とボディ層130を貫通してドリフト層120に達するトレンチ200を形成する。これによって、注入領域160Jの全域を除去するとともに、トレンチ200の側面202にp型拡散領域160を露出させる(図4の工程P160)。より詳細には、トレンチ200の形成に先立って、半導体装置10eの上面102にマスク810を形成する。これによって、製造途中にある半導体装置として、半導体基板100の上面102にマスク810を有する半導体装置10fが得られる(図10)。半導体装置10fのマスク810は、ソース領域140の上に開口部812を有する。開口部812の幅は、注入領域160Jの幅より広い。マスク810を形成した後、マスク810の開口部812を通じて上面102に対するエッチングを実施することによってトレンチ200を形成する。これによって、製造途中にある半導体装置として、p型拡散領域160の内側にトレンチ200が形成された半導体装置10gが得られる(図11)。トレンチ200を形成した後に残されるp型拡散領域160(ホウ素(B)濃度が8.0×1015cm−3以上となる部分)の幅は、約0.4μmである。このような幅が得られるように、上述した工程P150におけるアニール温度およびアニール時間は調整されている(例えば、アニール温度:1700℃、アニール時間:10分)。
トレンチ200を形成した後に、図12、13に示すように、トレンチ200の底面204に露出する範囲に、p型底部半導体領域170を形成する(図4の工程P170)。より詳細には、p型底部半導体領域170の形成に先立って、マスク810の表面からトレンチ200の側面202および底面204にわたって保護酸化膜820を形成する。これによって、製造途中にある半導体装置として、保護酸化膜820を有する半導体装置10hが得られる(図12)。保護酸化膜820を形成した後、イオン注入によって保護酸化膜820の上からトレンチ200の底面204にp型不純物を注入する。これによって、製造途中にある半導体装置として、p型底部半導体領域170を有する半導体装置10iが得られる(図13)。p型底部半導体領域170に注入されるp型不純物は、アルミニウム(Al)である。p型底部半導体領域170を形成した後、マスク810および保護酸化膜820を除去する。その後、アニール処理によってp型底部半導体領域170をp型半導体として活性化させる。その際、p型拡散領域160におけるp型不純物は、更に周囲へと拡散する。
p型底部半導体領域170を形成した後に、ゲート絶縁層310およびゲート電極430を形成するとともに、層間絶縁層320、ソース電極410およびドレイン電極420を形成する(工程P180)。これによって、半導体装置10が完成する。
以上説明した実施形態によれば、イオン注入時(工程P130)に形成された注入領域160Jにおける結晶欠陥を、トレンチ200を形成する際(工程P160)に除去するため、トレンチ200の側面202における結晶欠陥を抑制できる。したがって、半導体装置10のリーク電流(ソース‐ドレイン間リーク電流)を抑制することができる。また、マスク800の除去後(工程P140)にトレンチ200を形成するため、工程P140においてマスク800をエッチングする際に、トレンチ200の側面202がエッチングに曝されない。したがって、側面202にエッチングに起因する凹凸が形成されず、トレンチ200の側面202における表面状態のバラツキを抑制できる。また、この製造方法によれば、一回のボロンの注入(工程P130)によって、トレンチ200の両側の側面202にp型拡散領域160を形成することができる。したがって、効率的に半導体装置10を製造することができる。
なお、マスク800を除去する工程(工程P140)は、アニール処理を実施する工程(工程P150)の前に行ってもよいし、アニール処理を実施する工程(工程P150)の後に行ってもよい。
以上、実施形態を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、上述した実施形態を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面において説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載した組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面において説明した技術は、複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10、10a〜10i:半導体装置
100:半導体基板
102:上面
104:下面
110:ドレイン層
120:ドリフト層
130:ボディ層
140:ソース領域
150:ボディコンタクト領域
160:p型拡散領域
160J:注入領域
170:p型底部半導体領域
200:トレンチ
202:側面
204:底面
310:トレンチ絶縁領域
320:上面絶縁層
410:ソース電極
420:ドレイン電極
430:ゲート電極
800:マスク
802:開口部
810:マスク
812:開口部
820:保護酸化膜

Claims (1)

  1. 半導体装置の製造方法であって、
    n型のドリフト層と、前記ドリフト層上に配置されたp型のボディ層と、前記ボディ層上に配置されたn型のソース領域を有するSiC基板を準備する工程と、
    前記SiC基板の表面に、前記ソース領域の上に開口部を有するマスクを形成する工程と、
    前記マスクの前記開口部を通じたイオン注入によって、前記ボディ層および前記ドリフト層にわたる注入領域にp型不純物を注入する工程と、
    前記イオン注入を行った後に、前記マスクを除去する工程と、
    アニール処理によって、前記注入領域から前記注入領域の周囲にp型不純物を拡散させたp型拡散領域を形成する工程と、
    前記マスクを除去した後に、前記SiC基板の前記表面に、前記ソース領域と前記ボディ層を貫通して前記ドリフト層に達するトレンチを形成することによって、前記注入領域の全域を除去するとともに、前記トレンチの側面に前記p型拡散領域を露出させる工程と、
    前記トレンチの底面に露出する範囲に、前記p型拡散領域に接続されているp型の底部半導体領域を形成する工程と、
    前記トレンチ内に、ゲート電極とゲート絶縁層を形成する工程、
    を有する半導体装置の製造方法。
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