JP6652492B2 - 固浸レンズホルダ及び画像取得装置 - Google Patents

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Description

本発明の一側面は、固浸レンズホルダ及び固浸レンズホルダを備える画像取得装置に関する。
観察対象物の拡大画像を得るためのレンズとして、固浸レンズ(SIL:Solid Immersion Lens)が知られている。固浸レンズは、例えば、半球形状又はワイエルストラス球と呼ばれる超半球形状を呈し、大きさが1mm〜5mm程度の微小レンズである。この固浸レンズを観察対象物の表面に密着させて設置すると、開口数(NA)及び倍率が共に拡大されるため、高い空間分解能での観察が可能となる。
このような固浸レンズを対物レンズの前方(観察対象物側)に保持するための固浸レンズホルダとして、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載された固浸レンズホルダは、固浸レンズの球面部よりも大きい収容空間を有し、固浸レンズを揺動可能に保持する。これにより、観察対象物に対して固浸レンズの底面(当接面)を当接させて密着させる際に、固浸レンズホルダ内で固浸レンズが揺れ動いて当接面が観察対象物の表面に倣って密着し、固浸レンズと観察対象物との良好な密着を達成することが可能となっている。
特開2006−201407号公報
上記特許文献1の固浸レンズホルダでは、固浸レンズの球面部と接触する部分が、球面部と同一の曲率を有するレンズ受け面によって構成されている。この構成では、球面部とレンズ受け面とが面接触することから、接触面積が大きくなる。このため、密着の際に、固浸レンズに作用する摩擦力によって固浸レンズと固浸レンズホルダとの揺動が抑制され、観察対象物の表面に対して固浸レンズの当接面が倣い難くなるおそれがあった。
本発明の一側面は、観察対象物に対して固浸レンズを倣って密着させ易くすることができる固浸レンズホルダ及び固浸レンズホルダを備える画像取得装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る固浸レンズホルダは、対物レンズの前方に固浸レンズを保持する固浸レンズホルダであって、固浸レンズは、対物レンズと対向して配置される球面部と、観察対象物に当接する当接面を含む当接部と、を有し、球面部の一部が対物レンズ側へ突出するように球面部を内部に配置する第1の開口を有する第1の部材と、当接面が対物レンズ側とは反対側へ突出するように当接部を内部に配置する第2の開口を有する第2の部材と、を備え、第1の部材は、第1の開口の内面から第1の開口の中心側へ延び、球面部と接触可能に構成された3つの突出部を有する。
この固浸レンズホルダによれば、3つの突出部で固浸レンズの球面部と接触することから、固浸レンズに対する接触面積を小さくすることができる。これにより、固浸レンズが揺れ動く際に固浸レンズに作用する摩擦力を小さくして、固浸レンズと固浸レンズホルダとを滑り易くすることができる。その結果、観察対象物に対して固浸レンズを倣って密着させ易くすることが可能となる。
本発明の一側面に係る固浸レンズホルダでは、3つの突出部は、第1の開口の周方向に120度間隔で設けられていてもよい。この場合、突出部が球面部に接触した際に固浸レンズの球面部に対して平均的に力を加えることができる。これにより、観察対象物に対して固浸レンズを倣って密着させ易くすることが可能となる。
本発明の一側面に係る固浸レンズホルダでは、3つの突出部と球面部との接触位置、及び球面部の曲率中心を通る直線が、対物レンズの光軸に対して30〜65度の範囲で交わっていてもよい。この場合、対物レンズの視野を保ちつつ、固浸レンズと固浸レンズホルダとの間の良好な滑りを確保することが可能となる。
本発明の一側面に係る固浸レンズホルダでは、3つの突出部は、球面部に対して線接触するように構成されていてもよい。この場合、突出部の固浸レンズに対する接触面積を更に小さくすることができ、固浸レンズと固浸レンズホルダとを更に滑り易くすることができる。これにより、観察対象物に対して固浸レンズを一層倣って密着させ易くすることが可能となる。
本発明の一側面に係る固浸レンズホルダでは、3つの突出部と球面部との接触位置は、第1の開口の中心を中心とする円周上に位置してもよい。この場合、突出部が球面部に接触した際に固浸レンズの球面部に対して平均的に力を加えることができる。これにより、固浸レンズを観察対象物に対して倣って密着させ易くすることが可能となる。
本発明の一側面に係る画像取得装置は、観察対象物を保持するステージと、ステージ上の観察対象物と対峙するように配置された対物レンズと、対物レンズの前方に固浸レンズを保持する上記固浸レンズホルダと、観察対象物からの光を固浸レンズ及び対物レンズを介して撮像し、画像データを出力する撮像装置と、画像データに基づいて観察対象物の画像を作成する画像作成装置と、を備え、固浸レンズは、対物レンズと対向して配置される球面部と、観察対象物に当接する当接面を含む当接部と、を有し、固浸レンズホルダは、球面部の一部が対物レンズ側へ突出するように球面部を内部に配置する第1の開口を有する第1の部材と、当接面が対物レンズ側とは反対側へ突出するように当接部を内部に配置する第2の開口を有する第2の部材と、を備え、第1の部材は、第1の開口の内面から第1の開口の中心側へ延び、球面部と接触する3つの突出部を有する。
この画像取得装置によれば、固浸レンズホルダが3つの突出部で固浸レンズの球面部と接触することから、固浸レンズに対する接触面積を小さくすることができる。これにより、固浸レンズが揺れ動く際に固浸レンズに作用する摩擦力を小さくして、固浸レンズと固浸レンズホルダとを滑り易くすることができる。その結果、観察対象物に対して固浸レンズを倣って密着させ易くすることが可能となる。そのため、鮮明な観察対象物の画像を取得することができる。
本発明一側面によれば、観察対象物に対して固浸レンズを倣って密着させ易くすることができる固浸レンズホルダ及び固浸レンズホルダを備える画像取得装置を提供できる。
実施形態の固浸レンズホルダを備える半導体検査装置を示す構成図である。 対物レンズ及び固浸レンズホルダを示す構成図である。 図2の要部拡大図である。 図3の第1の部材を対物レンズ側から見た図である。 (a)は固浸レンズが観察対象物に当接する前の状態を示す図であり、(b)は固浸レンズが観察対象物に当接した状態を示す図である。 変形例を示す図であり、(a)はレンズ保持部の構成図、(b)は第1の部材を対物レンズ側から見た図である。
以下、図面と共に本発明に係る固浸レンズホルダの好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一又は対応する要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態の固浸レンズホルダを備える半導体検査装置(画像取得装置)を示す構成図である。図2は、対物レンズ及び固浸レンズホルダを示す構成図である。図3は、図2の要部拡大図である。図4は、図3の固浸レンズ保持部を対物レンズ側から見た図である。図5(a)は固浸レンズが観察対象物に当接する前の状態を示す図であり、図5(b)は固浸レンズが観察対象物に当接した状態を示す図である。なお、図1〜3では、固浸レンズが観察対象物に当接した試料観察時の状態を示している。以下の説明では、固浸レンズに対して対物レンズ側を上側とし、観察対象物側を下側として説明する。
図1及び図2に示すように、半導体検査装置(画像取得装置)1は、例えば、試料10であるモールド型半導体デバイスが有する半導体デバイス11(図2参照)を観察対象物とし、半導体デバイス11の画像を取得しその内部情報を検査する検査装置である。
「モールド型半導体デバイス」とは、半導体デバイス11が樹脂12によってモールドされたデバイスである。また、「内部情報」としては、半導体デバイスの回路パターンや半導体デバイスからの微弱発光が含まれる。この微弱発光としては、半導体デバイスの欠陥に基づく異常個所に起因する発光、又は半導体デバイス中のトランジスタのスイッチング動作に伴うトランジェント発光などが挙げられる。さらに、「内部情報」には、半導体デバイスの欠陥に基づく発熱も含まれる。
試料10では、樹脂12内に埋設された半導体デバイス11の裏面が露出するように、樹脂12が切削されている。試料10は、観察部Aに設けられたステージ2上に、半導体デバイス11の裏面が上を向くように載置されることで、ステージ2に保持される。このように、試料10の一部を切削して半導体デバイス11の裏面を露出させているので、半導体デバイス11は、樹脂12が切削されてなる凹部13の底面に位置することになる。そして、半導体検査装置1は、本実施形態にあっては、半導体デバイス11の図示下面(半導体デバイス11の基板表面に形成された集積回路等)を検査する。
半導体検査装置1は、半導体デバイス11の観察を行う観察部Aと、観察部Aの各部の動作を制御する制御部Bと、半導体デバイス11の検査に必要な処理や指示等を行う解析部Cと、を備えている。
観察部Aは、半導体デバイス11からの画像を取得する画像取得手段としての高感度カメラ3及びレーザスキャン光学系(LSM:Laser Scanning Microscope)ユニット4と、顕微鏡5の対物レンズ21を含む光学系20と、半導体デバイス11の拡大観察画像を得るための固浸レンズ6(図2参照)と、これらを互いに直交するX−Y−Z方向に各々移動させるX−Y−Zステージ7と、を具備している。対物レンズ21は、高感度カメラ3及びLSMユニット4と半導体デバイス11との間に配置され、半導体デバイス11と対峙するように配置されている。
光学系20は、上記対物レンズ21に加えて、カメラ用光学系22と、LSMユニット用光学系23と、を備えている。対物レンズ21は、倍率が異なるものが複数設けられ、切り換え可能とされている。また、対物レンズ21は、補正環24(図2参照)を有しており、補正環24を調整することで観察したい箇所に確実に焦点を合わせることが可能となっている。カメラ用光学系22は、固浸レンズ6及び対物レンズ21を通した半導体デバイス11からの光を高感度カメラ3(光検出器)に導く。高感度カメラ3は、半導体デバイス11の回路パターン等の画像を作成するための画像データを出力する。高感度カメラ3には、CCDエリアイメージセンサやCMOSエリアイメージセンサなどが搭載されている。また高感度カメラ3は、InGaAsカメラやInSbカメラ、MCTカメラなどでもよい。
一方、LSMユニット用光学系23は、LSMユニット4からの赤外レーザ光をビームスプリッタ(不図示)で対物レンズ21側に反射し半導体デバイス11に導く。LSMユニット用光学系23は、固浸レンズ6及び対物レンズ21を通し高感度カメラ3に向かう半導体デバイス11からの反射レーザ光をLSMユニット4に導く。
このLSMユニット4は、赤外レーザ光をX−Y方向に走査し半導体デバイス11側に出射する一方で、半導体デバイス11からの反射光をアバランシェフォトダイオードやフォトダイオード、光電子増倍管、超伝導単一光子検出器などの光検出器4aで検出する。この検出光の強度は、半導体デバイス11の回路パターンを反映した強度となっている。したがって、LSMユニット4の光検出器4aは、LSMユニット4によって赤外レーザ光を半導体デバイス11上にX−Y走査させ、半導体デバイス11の回路パターン等の画像を作成するための画像データを出力する。
X−Y−Zステージ7は、高感度カメラ3、LSMユニット4、光学系20及び固浸レンズ6等を、X−Y方向(水平方向;観察対象物である半導体デバイス11に対して平行を成す方向)及びこれに直交するZ方向(垂直方向)の各々に、必要に応じて移動させるための可動ステージである。
制御部Bは、カメラコントローラ31と、レーザスキャン(LSM)コントローラ32と、ペリフェラルコントローラ33と、を備えている。カメラコントローラ31は高感度カメラ3と電気的に結合されている。LSMコントローラ32はLSMユニット4と電気的に結合されている。カメラコントローラ31及びLSMコントローラ32は、高感度カメラ3及びLSMユニット4の動作を各々制御することで、観察部Aで行われる半導体デバイス11の観察の実行(画像の取得)又は観察条件の設定等を制御する。
ペリフェラルコントローラ33は、X−Y−Zステージ7及びLSMユニット4と電気的に結合されている。ペリフェラルコントローラ33は、X−Y−Zステージ7の動作を制御することで、半導体デバイス11の観察位置に対応する位置への高感度カメラ3、LSMユニット4及び光学系20等の移動、位置合わせ、焦点合わせ等を制御する。また、ペリフェラルコントローラ33は、対物レンズ21に取り付けられた補正環調整用モータ25を駆動して、補正環24を調整する。
解析部Cは、画像解析部41と指示部42とを備え、プロセッサを含むコンピュータにより構成されている。解析部Cは、カメラコントローラ31、LSMコントローラ32、及びペリフェラルコントローラ33と電気的に結合されている。画像解析部41は、プロセッサにより、カメラコントローラ31及びLSMコントローラ32から出力される画像情報(画像データ)に基づいて画像を作成し、必要な解析処理等を実施する。指示部42は、プロセッサにより、操作者からの入力内容や画像解析部41による解析内容等を参照し、制御部Bを介して、観察部Aにおける半導体デバイス11の検査の実行に関する必要な指示を行う。また、解析部Cにより取得又は解析された画像、データ等は、必要に応じて解析部Cに接続された表示装置43に表示される。解析部Cは画像作成装置を構成する。
図2及び図3に示すように、固浸レンズ6は、半球形状を有する微小レンズであり、固浸レンズホルダ8によって対物レンズ21の下方(前方)に保持されている。つまり、固浸レンズホルダ8は、固浸レンズ6が対物レンズ21の光軸L上に配置されるように固浸レンズ6を保持する。固浸レンズ6は、対物レンズ21と対向して配置される球面部(球面)6aと、半導体デバイス11に当接する当接部6dと、を備えている。固浸レンズ6は、対物レンズ21の光軸L上に配置され、当接部6dで半導体デバイス11と当接する(半導体デバイス11上に載置される)。
球面部6aは、半球形状を呈し、固浸レンズ6の上部を構成している。球面部6aは、対物レンズ21に対する光の入出力面となる球面状の上面6bと、上面6bの縁部に連続する円柱周面6cと、を有している。当接部6dは、球面部6aの底面から上面6b側とは反対側へ凸となるように形成され、固浸レンズ6の下部を構成している。当接部6dは、円柱周面6cに連続する傾斜面6eと、傾斜面6eに連続して固浸レンズ6の厚さ方向(図2及び図3中の上下方向)と垂直に延びる平面形状の当接面6fと、を有している。図3に示すように、側方視において、傾斜面6eを延長した直線の交点は、固浸レンズ6の球心(球面部6aの曲率中心)Xと一致する。半導体デバイス11の観察時には、半導体デバイス11の観察位置(図示上面)に当接面6fが当接して密着する。なお、当接面6fは、平面形状に限らない。
具体的には、固浸レンズ6は、半導体デバイス11の基板材料と実質的に同一またはその屈折率に近い、高屈折率材料からなる。この高屈折率材料の代表的な例としては、Si、GaP、GaAsなどが挙げられる。固浸レンズ6を半導体デバイス11の基板表面に光学密着させることにより、半導体デバイス11自身が固浸レンズ6の一部として利用される。固浸レンズ6を利用した半導体デバイス11の裏面解析によれば、対物レンズ21の焦点を半導体デバイス11の基板表面に形成された集積回路に合わせた際に、固浸レンズ6の効果により、半導体デバイス11中に開口数(NA)の高い光束を通すことが可能となり、高分解能化が期待できる。
固浸レンズ6のレンズ形状は、収差がなくなる条件によって決まる。半球形状を有する固浸レンズ6では、その球心(球面部6aの曲率中心)Xが焦点となる。このとき、開口数(NA)および倍率はともにn倍となる。なお、固浸レンズ6の形状は、半球形状に限定されず、例えば、ワイエルストラス形状のものでもよい。
本実施形態の特徴をなす固浸レンズホルダ8は、そのような固浸レンズ6を対物レンズ21の下方(前方)に好適に保持する。固浸レンズホルダ8は、例えばアルミニウム等の金属によって形成されている。固浸レンズホルダ8は、図2に示すように、対物レンズ21の下端部に取り付けられる筒状の本体部61と、本体部61の半導体デバイス11側(対物レンズ21とは反対側)の端部に設けられて固浸レンズ6を保持するレンズ保持部65と、を備えている。
本体部61は、その内部において、LSMユニット4から出力された光を固浸レンズ6側へ通すと共に、半導体デバイス11によって反射され固浸レンズ6から出力された光を対物レンズ21側へ通す。本体部61は、対物レンズ21の下端部に外挿されて螺合する円筒状の周壁部62を有している。周壁部62と対物レンズ21の下端部とが螺合されることで、対物レンズ21の光軸L上に固浸レンズホルダ8の中心が位置決めされる。固浸レンズホルダ8に保持される固浸レンズ6の位置は、X−Y−Zステージ7の駆動によって調整される。
本体部61は、周壁部62とレンズ保持部65との間に延在する延在壁部63を有している。延在壁部63は、いずれの部分においてもレンズ保持部65より半径方向外側に位置するように形成されている。この例では、延在壁部63は、複数の曲げ部を有する形状とされている。延在壁部63は、周壁部62に連続して対物レンズ21の光軸Lと平行に延びる第1の壁部63aと、第1の壁部63aに連続すると共に第1の壁部63aと直交して本体部61の中央側へ延びる第2の壁部63bと、第2の壁部63bと連続してレンズ保持部65まで光軸Lに対して傾斜して延びる第3の壁部63cと、を有している。
レンズ保持部65は、図3及び図4に示すように、本体部61と一体に形成された第1の部材70と、第1の部材70の半導体デバイス11側に取り付けられる円筒状の第2の部材80と、を有している。
第1の部材70は、対物レンズ21の光軸Lと直交して延びる円形平板状のベース部70Aを有している。ベース部70Aの中心部には、対物レンズ21の光軸L上に中心P1が位置する円形の第1の開口71が形成されている。第1の開口71の内径は、固浸レンズ6の球面部6aの外径よりも大きくなっている。なお、球面部6aの外径とは、対物レンズ21側から見た場合の外径であり、本実施形態では円柱周面6cの外径である。
第1の部材70は、第1の開口71の内面71aから中心P1側へ光軸Lと垂直に延びる3つの突出部73を有している。3つの突出部73は、図4に示すように、対物レンズ21側から見て、次のように構成されている。すなわち、3つの突出部73は、周方向の長さよりも半径方向の長さの方が長い扇形状を呈しており、中心線Sが中心P1上を通るように延びている。また、3つの突出部73は、第1の開口71の周方向に120度間隔(三等配)で設けられている。3つの突出部73の先端面74は、曲面をなしており、中心P1を中心とする円周R1上に位置している。また、3つの突出部73の先端面74から中心P1までの距離は、固浸レンズ6の球面部6aの外径よりも小さくなっている。
3つの突出部73の各々の先端から中間部の間には、半導体デバイス11側へ一部が突出して厚肉とされた厚肉部75が設けられている。図3に示すように、厚肉部75の先端部76は、先細り形状を呈しており、半導体デバイス11側の面が、第1の開口71の中心P1側へ向かうにつれて対物レンズ21側へ傾斜する傾斜面76aとなっている。傾斜面76aは、先端面74に連続している。厚肉部75の先端部76の厚さは、先端面74の近傍ではベース部70Aの厚さよりも薄くなっている。厚肉部75には、第2の部材80との固定用の挿通孔77が形成されている。
図3に示すように、第2の部材80は、円筒状の本体部81と、本体部81の半導体デバイス11側の端部に設けられた円形平板状の底面部85と、を有している。本体部81の内径は、固浸レンズ6の球面部6aの外径よりも僅かに大きくなっている。また、本体部81の対物レンズ21側の端部には、半径方向外側に突出したフランジ部83が形成されている。フランジ部83には、第1の部材70との固定用の挿通孔84が形成されている。第2の部材80は、半導体デバイス11側から挿通孔84及び挿通孔77にボルト90が挿通されて締結されることで、第1の部材70に固定される。底面部85の中心部には、対物レンズ21の光軸L上に中心P2が位置する円形の第2の開口87が形成されている。第2の開口87の内径は、固浸レンズ6の球面部6aの外径よりも小さくなっている。
ここで、レンズ保持部65に固浸レンズ6を保持する際においては、球面部6a(上面6b)の一部が対物レンズ21側へ突出するように第1の部材70の第1の開口71の内部に球面部6aを配置すると共に、当接面6fが半導体デバイス11側へ突出するように第2の部材80の第2の開口87の内部に当接部6dを配置し、第1の部材70と第2の部材80との間に形成される収容空間内に固浸レンズ6を収容する。そして、ボルト90を締結し、第1の部材70と第2の部材80とを固定する。
この状態では、上述したように3つの突出部73の先端面74から中心P1までの距離が球面部6aの外径よりも小さくなっていることから、第1の部材70によって固浸レンズ6の対物レンズ21側への離脱が規制されている。また、第2の開口87の半径が球面部6aの半径よりも小さくなっていることから、第2の部材80によって固浸レンズ6の半導体デバイス11側への離脱も規制されている。
3つの突出部73、本体部81、及び底面部85によって形成される収容空間は、固浸レンズ6の球面部6aよりも僅かに大きくなっている。したがって、レンズ保持部65は、固浸レンズ6に対してガタ、言い換えれば、クリアランス(隙間)を有している。レンズ保持部65は、固浸レンズ6が半導体デバイス11に当接する前の状態においては、図5(a)に示すように、固浸レンズ6を矢印Y方向に揺動可能に保持している。このとき、固浸レンズ6は、第2の部材80(底面部85)に支持されている。
この状態から当接面6fを半導体デバイス11に当接させると、図5(b)に示すように、固浸レンズ6が第2の部材80から離れ、球面部6aが3つの突出部73に接触する。このとき、上述したクリアランスを有していることから、固浸レンズ6が揺れ動いて又は回転して当接面6fが半導体デバイス11の表面に倣って密着し、固浸レンズ6と半導体デバイス11との良好な密着を得ることが可能となっている。例えば、半導体デバイス11が光軸Lに対して傾斜している場合でも、半導体デバイス11の観察が可能となっている。
本実施形態では、固浸レンズ6とレンズ保持部65とが3つの突出部73と球面部6aとの接触箇所のみで接触しており、接触面積が小さい。そのため、固浸レンズ6が揺れ動く際に作用する摩擦力が小さくなっている。その結果、固浸レンズ6とレンズ保持部65とが滑り易くなっており、半導体デバイス11に対して固浸レンズ6を倣って密着させ易くすることが可能となっている。なお、このように固浸レンズ6が揺れ動いたとしても、固浸レンズ6で観察する位置は球心Xと一致しているため、観察への影響はない。
再び図2及び図3を参照して、固浸レンズ6が半導体デバイス11に当接した状態を説明する。この状態では、当接面6fが対物レンズ21側へ押圧され、3つの突出部73が固浸レンズ6の球面部6a(上面6b)と接触した状態となる。具体的には、3つの突出部73は、先端面74の半導体デバイス11側の縁74aで、球面部6aに対して周方向に線接触する。上述したように、3つの突出部73の先端面74は、中心P1を中心とする円周R1上に位置していることから(図4)、3つの突出部73と球面部6aとの接触位置も円周R1上に位置している。また、本実施形態では、この接触位置と球面部6aの曲率中心Xとを通る直線Z1と、対物レンズ21の光軸Lとがなす角度θ1は、45度となっている。
次に、半導体検査装置1を利用して半導体デバイス11の画像を取得する方法の一例について説明する。
先ず、顕微鏡5が有する複数の対物レンズ21のうち、固浸レンズ6が取り付けられていない対物レンズ21によって、固浸レンズ6で半導体デバイス11を観察する位置が特定される。この観察位置の特定は、指示部42によってペリフェラルコントローラ33を介してX−Y−Zステージ7を駆動させることにより行われる。
観察位置を特定した後、固浸レンズホルダ8が取り付けられた対物レンズ21に切り替えて観察が行われる。この際、指示部42は、固浸レンズホルダ8が保持している固浸レンズ6の特性(固浸レンズ6の厚さ、又は屈折率など)、半導体デバイス11の基板厚さ、基板材質などに応じて、ペリフェラルコントローラ33を介して補正環調整用モータ25を駆動することで補正環24を適正な位置に合わせる。
指示部42は、上記固浸レンズ6の特性などに応じてペリフェラルコントローラ33を介して、X−Y−Zステージ7を駆動することで固浸レンズ6を半導体デバイス11に押し付けて密着させる。このとき、上述したように、固浸レンズ6がレンズ保持部65内で揺れ動いて当接面6fが半導体デバイス11の表面に倣って密着することにより、固浸レンズ6と半導体デバイス11との良好な密着が得られる。
指示部42は、ペリフェラルコントローラ33を介してX−Y−Zステージ7を駆動することで対物レンズ21の焦点合わせを実施する。そして、対物レンズ21の焦点が合った状態で、指示部42は、LSMコントローラ32及びカメラコントローラ31を介して、LSMユニット4及び高感度カメラ3等を利用して半導体デバイス11の観察を実施する。
この観察において、LSMユニット4から出力された赤外レーザ光は、対物レンズ21を通して試料10側に出力される。対物レンズ21から出力された光は、本体部61内を通って固浸レンズ6の上面6bから固浸レンズ6に入射して半導体デバイス11に向けて出力される。そして、赤外レーザ光によって照射されて半導体デバイス11から反射した光(反射光)は、再度固浸レンズ6に入射して固浸レンズ6の上面6bから出力される。より具体的には、半導体デバイス11からの反射光は、上面6bのうち第1の開口71よりも内側の部分から出力される。
この固浸レンズ6から出力された反射光は、本体部61内を通って対物レンズ21に入射する。対物レンズ21に入射された反射光は、カメラ用光学系22によって高感度カメラ3に導かれる。高感度カメラ3は、半導体デバイス11の回路パターン等の画像を取得する。
以上説明した固浸レンズホルダ8及び固浸レンズホルダ8を備える半導体検査装置1の作用及び効果を説明する。
固浸レンズホルダ8によれば、3つの突出部73で固浸レンズ6の球面部6aと接触することから、固浸レンズ6に対する接触面積を小さくすることができる。これにより、固浸レンズ6が揺れ動く際に固浸レンズ6に作用する摩擦力を小さくして、固浸レンズ6と固浸レンズホルダ8とを滑り易くすることができ、半導体デバイス11に対して固浸レンズ6を倣って密着させ易くすることが可能となる。その結果、固浸レンズホルダ8を備える半導体検査装置1では、鮮明な半導体デバイス11の画像を取得することができる。
固浸レンズホルダ8では、3つの突出部73が第1の開口71の周方向に120度間隔で設けられていることから、突出部73が球面部6aに接触した際に球面部6aに対して平均的に力を加えることができる。これにより、半導体デバイス11に対して固浸レンズ6を倣って密着させ易くすることが可能となる。また、本実施形態では、球面部6aに対して均一に力を加えることが可能となっている。
固浸レンズホルダ8では、3つの突出部73と球面部6aとの接触位置、及び球面部6aの曲率中心Xを通る直線Z1が、対物レンズ21の光軸Lに対して45度で交わっている。直線Z1と光軸Lとのなす角度θ1が大きく、3つの突出部73の長さが短い場合、光のケラレが少なくなる点で好ましいが、固浸レンズ6と固浸レンズホルダ8とが滑り難くなる点で好ましくない。一方、角度θ1が小さく、3つの突出部73の長さが長い場合、固浸レンズ6と固浸レンズホルダ8とが滑り易くなる点で好ましいが、光のケラレが多くなる点で好ましくない。この点、固浸レンズホルダ8のように角度θ1を45度とすれば、対物レンズ21の視野を保ちつつ、固浸レンズ6と固浸レンズホルダ8との間の良好な滑りを確保することが可能となる。
固浸レンズホルダ8では、3つの突出部73が球面部6aに対して線接触している。これにより、突出部の固浸レンズ6に対する接触面積を更に小さくすることができ、固浸レンズ6と固浸レンズホルダ8とを更に滑り易くすることができる。
固浸レンズホルダ8では、3つの突出部73と球面部6aとの接触位置が第1の開口71の中心P1を中心とする円周R1上に位置している。これにより、突出部73が球面部6aに接触した際に球面部6aに対して平均的に力を加えることができる。そのため、固浸レンズ6を半導体デバイス11に対して倣って密着させ易くすることが可能となる。また、本実施形態では、球面部6aに対して均一に力を加えることが可能となっている。
[変形例]
図6は、変形例を示す図であり、(a)はレンズ保持部の構成図、(b)は第1の部材を対物レンズ側から見た図である。変形例のレンズ保持部165は、固浸レンズ6の球面部6aと接触する3つの突出部173の構成において上記実施形態のレンズ保持部65と相違する。なお、図6(a)及び図6(b)は縮尺が異なり、図6(a)の方が拡大して示されている。
図6(a)に示すように、レンズ保持部165は、第1の部材170と、第2の部分180と、を有している。第1の部材170は、対物レンズ21の光軸Lと直交して延びる円形平板状のベース部170Aと、ベース部170Aに連続する傾斜部175と、を有している。傾斜部175は、ベース部170Aから光軸L側へ向かうにつれて半導体デバイス11側へ傾斜して延びている。図6(b)に示すように、傾斜部175の円周方向には、4つの挿通孔77が90度間隔(4等配)で設けられている。
傾斜部175の中心部には、対物レンズ21の光軸L上に中心P1が位置する円形の第1の開口171が形成されている。第1の開口171は、傾斜部175の中心部に貫通孔を形成すると共に、当該貫通孔の縁に3つの凹部172を等間隔に形成することによって形成されている。この凹部172は、例えば、貫通孔の縁のうちの所定の部分を削り取ることによって形成される。凹部172が設けられていることで、隣り合う凹部172の間には突出部173が形成されている。これにより、第1の開口171の内面171aには、光軸Lに対して傾斜して中心P1側へ延びる3つの突出部173が形成されている。
3つの突出部173は、図6(b)に示すように、対物レンズ21側から見て、次のように構成されている。すなわち、3つの突出部173は、半径方向の長さよりも周方向の長さの方が長い扇形状を呈しており、中心線Sが中心P1上を通るように延びている。また、3つの突出部173は、第1の開口171の周方向に120度間隔(三等配)で設けられている。3つの突出部173の先端面174は、曲面をなしており、中心P1を中心とする円周R2上に位置している。この円周R2は、上記貫通孔の円周と一致する。
固浸レンズ6が観察対象物に当接した状態では、3つの突出部173は、先端面174の対物レンズ21側の縁174aで、球面部6aに対して周方向に線接触する。接触位置は、ベース部170Aの延在方向よりも観察対象物側となる。上述したように、3つの突出部173の先端面174は、中心P1を中心とする円周R2上に位置していることから、3つの突出部173と球面部6aとの接触位置も円周R2上に位置している。また、この例では、当該接触位置と球面部6aの曲率中心Xとを通る直線Z2と、対物レンズ21の光軸Lとがなす角度θ2は、63度となっている。
変形例の固浸レンズホルダによっても、上記実施形態の固浸レンズホルダ8の場合と同様に、3つの突出部173で固浸レンズ6の球面部6aと接触することから、固浸レンズ6に対する接触面積を小さくすることができる。その結果、観察対象物に対して固浸レンズ6を倣って密着させ易くすることが可能となる。
また、変形例の固浸レンズホルダによれば、球面部6aの形状に合わせて第1の部材170に貫通孔を形成し、当該貫通孔に凹部172を形成することで、突出部173を形成することができる。このため、容易に製造することができる。なお、固浸レンズホルダは例えばアルミニウム製であることから、固浸レンズホルダの削り加工は比較的容易である。
以上、本発明の一側面に係る実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、直線Z1、Z2と光軸Lとのなす角度θ1、θ2が45度又は63度である例を説明したが、この角度は30〜65度となっていればよい。この範囲内であれば、対物レンズ21の視野を保ちつつ、固浸レンズ6と固浸レンズホルダ8との間の良好な滑りを確保することが可能となる。
上記実施形態では、第1の部材70と第2の部材80を有するレンズ保持部65が本体部61を介して対物レンズ21に取り付けられた構成を説明したが、レンズ保持部65が備えられていればよい。例えば、構成上可能であれば、対物レンズ21の筐体にレンズ保持部65を設けてもよい。また、固浸レンズホルダ8は、対物レンズ21の光軸L上に固浸レンズ6を配置可能なアーム型(移動型)の固浸レンズホルダであってもよい。
上記実施形態では、観察対象物である半導体デバイス11に対して上方から固浸レンズ6の当接面6fを当接させる落射型の例を説明したが、観察対象物に対して下方から当接面6fを当接させる倒立型の検査装置に適用してもよい。倒立型の検査装置の場合、観察対象物を下側から観察する。倒立型の検査装置の場合、固浸レンズ6が観察対象物に当接する前の状態においても、重力により3つの突出部73が球面部6aに接触した状態となる。この場合でも、観察対象物に当接した際に固浸レンズ6が3つの突出部73との間で滑りつつ揺動(回転)することで、観察対象物に対して固浸レンズ6を倣って密着させることができる。
上記実施形態では、直線Z1、Z2と光軸Lとのなす角度θ1、θ2が45度又は63度である例を説明したが、直線Z1、Z2と光軸Lとのなす角度は15度以上65度以下となっていてもよい。この範囲内であれば、対物レンズ21の視野を保ちつつ、固浸レンズ6と固浸レンズホルダ8との間の良好な滑りを確保することが可能となる。また、直線Z1、Z2と光軸Lとのなす角度は15度以上30度以下となっていてもよい。突出部73と球面部6aとの接触位置が光軸に近いほど、固浸レンズ6の球面部6aと固浸レンズホルダ8の突出部73との間に滑りが生じ易くなり、固浸レンズ6が半導体デバイス11に対して倣い易くなる。
1…半導体検査装置(画像取得装置)、2…ステージ、4a…光検出器、6…固浸レンズ、6a…球面部、6b…上面、6d…当接部、6f…当接面、8…固浸レンズホルダ、10…試料、11…半導体デバイス(観察対象物)、21…対物レンズ、61…本体部、62…周壁部、63…延在壁部、65…レンズ保持部、70…第1の部材、70A…ベース部、71…第1の開口、71a…第1の開口の内面、73…突出部、74…先端面、74a…縁、75…厚肉部、76…先端部、76a…傾斜面、77…挿通孔、80…第2の部材、81…本体部、83…フランジ部、84…挿通孔、85…底面部、87…第2の開口、90…ボルト、L…光軸、P1…第1の開口の中心、P2…第2の開口の中心、X…曲率中心(球心)。

Claims (4)

  1. 対物レンズの前方に固浸レンズを保持する固浸レンズホルダであって、
    前記固浸レンズは、前記対物レンズと対向して配置される球面部と、観察対象物に当接する当接面を含む当接部と、を有し、
    前記球面部の一部が前記対物レンズ側へ突出するように前記球面部を内部に配置する第1の開口を有する第1の部材と、
    前記当接面が前記対物レンズ側とは反対側へ突出するように前記当接部を内部に配置する第2の開口を有する第2の部材と、を備え、
    前記第1の部材は、前記第1の開口の内面から前記第1の開口の中心側へ延び、前記球面部と接触可能に構成された3つの突出部を有し、
    前記固浸レンズは、前記観察対象物に当接した際に、前記3つの突出部との間で滑りつつ揺動し、
    前記3つの突出部のそれぞれの先端面における前記対物レンズとは反対側の縁は、前記第1の開口の中心を中心とする円周上に位置しており、
    前記3つの突出部は、前記先端面の前記縁で、前記球面部に対して線接触するように構成されており、
    前記3つの突出部と前記球面部との接触位置は、前記第1の開口の中心を中心とする円周上に位置する、固浸レンズホルダ。
  2. 前記3つの突出部は、前記第1の開口の周方向に120度間隔で設けられている、請求項1に記載の固浸レンズホルダ。
  3. 前記3つの突出部と前記球面部との接触位置、及び前記球面部の曲率中心を通る直線が、前記対物レンズの光軸に対して15〜65度の範囲で交わる、請求項1又は2に記載の固浸レンズホルダ。
  4. 観察対象物を保持するステージと、
    前記ステージ上の前記観察対象物と対峙するように配置された対物レンズと、
    前記対物レンズの前方に固浸レンズを保持する請求項1〜のいずれか一項に記載の固浸レンズホルダと、
    前記観察対象物からの光を前記固浸レンズ及び前記対物レンズを介して検出し、画像データを出力する光検出器と、
    前記画像データに基づいて前記観察対象物の画像を作成する画像作成装置と、を備える画像取得装置。
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