JP2010224306A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のレンズ鏡筒では、構成部品の点数が多く、構造が複雑であって、装置全体が大型化するという問題があった。
【解決手段】3群レンズL3の基準面L3aが接触される支持面31を設けた固定鏡筒2と、基準面L3aを支持面31に付勢しつつ3群レンズL3を固定鏡筒2と共に挟んで保持する3群レンズ保持枠6と、を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置に用いられるレンズ鏡筒に関する。特に、鏡筒本体内に配置されるレンズ群の相対的な位置関係を調整する調芯を、簡単な構造でありながら容易に且つ精度良く行うことができるレンズ鏡筒、及び、そのレンズ鏡筒を備えた撮像装置に関する。
一般に、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置に組み込まれているレンズ鏡筒では、レンズ間の光軸等を調整するためのレンズ調芯機構が設けられている。このレンズ調芯機構によるレンズ調芯として、撮像レンズの光軸を傾倒させるチルト調芯と、撮像レンズを光軸方向と直交する方向へ移動させるシフト調芯とがある。
特開2002−196206号公報 特開2001−296463号公報
従来の、レンズ鏡筒のシフト調芯機構としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、レンズ間の光軸の偏芯を調整する機構を備えたレンズ鏡筒に関するものが記載されている。この特許文献1に係るレンズ鏡筒は、レンズ群を保持する保持部材と、保持部材の収容部材と、光軸直交面内で保持部材を移動させて光軸位置を調整する偏芯調整機構とを有するレンズ鏡筒に関する。保持部材は、収容部材の内側に光軸に向って張り出すよう形成された壁部に像面側から突き当てられた状態で収容部材に収容されている。また、偏芯調整機構は、壁部における物体側に、調整時に物体側から回転操作可能に取り付けられ、回転操作軸に対して偏芯したピン部を有する調整操作部を有している。そして、ピン部の偏芯回転により、保持部材を光軸直交面内で調整駆動する、ことを特徴としている。
この特許文献1に係るレンズ鏡筒によれば、偏芯調整機構全体が収容部材の壁部よりも像面側に配置されている場合のように、偏芯調整機構と収容部材内の他の部材との干渉を避けるために鏡筒径を大型化する必要がなくなる。そのため、鏡筒径を小型にすることができる、という効果が期待される。
また、従来のレンズ鏡筒のシフト調芯機構の他の例としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、カメラ又はビデオカメラ等の光学機器に使用されるレンズを保持するレンズ枠構造に関するものが記載されている。この特許文献2に係るレンズ枠構造は、基準枠部材と、この基準枠部材に保持されるレンズ部材と、支持部とを備えている。支持部は、レンズ部材を基準枠部材に対してレンズ部材の光軸に直交する線上の2箇所で接触させ、基準枠部材の基準軸に対してレンズ部材の光軸を傾ける傾斜移動が可能な状態で支持している。
この特許文献2に係るレンズ枠構造によれば、基準枠部材に対してレンズ部材が、その光軸に直交する線上の2箇所で接触し、傾斜移動、シフト移動、回転移動が独立して行えるので、細かい微妙な動作が可能である。そのため、きめ細かい調芯を行うことができる、という効果が期待される。
しかしながら、上述した特許文献1に係るレンズ鏡筒においては、構成部品の点数が多くなり、構造が複雑であって、装置全体が大型化すると共に、コストアップを招くという問題があった。
また、特許文献2に係るレンズ枠構造においては、レンズ保持枠が接着剤で基準枠に固定されていて、その接着剤の接着力だけで固定状態を保持する構成となっていた。そのため、レンズ保持枠を保持する付勢手段がないことから、レンズ保持枠に不要な倒れが生じ易く、調芯時においては、レンズ鏡筒を置く向きが制限されるという問題があった。更に、レンズ及びレンズ保持枠の重量を接着剤のみで受ける構造となっていたため、不意に加えられる衝撃力等によって調芯位置がずれてしまうおそれがあるという問題もあった。
解決しようとする問題点は、従来のレンズ鏡筒では、構成部品の点数が多く、構造が複雑であって、装置全体が大型化するという点である。また、レンズ保持枠を保持する付勢手段がないことから、レンズ保持枠に不要な倒れが生じ易く、更に、レンズ及びレンズ保持枠の重量を接着剤のみで受けるために、不意に加えられる衝撃力等によって調芯位置がずれてしまうおそれがあるという点である。
本出願のレンズ鏡筒は、レンズの基準部が接触される支持部を設けた鏡筒本体と、基準部を支持部に付勢しつつレンズを鏡筒本体と共に挟んで保持するレンズ保持部材と、を設けた。
また、本出願の撮像装置は、レンズ鏡筒と、そのレンズ鏡筒が取り付けられた撮像装置本体と、を備えて構成されている。レンズ鏡筒は、レンズの基準部が接触される支持部を設けた鏡筒本体と、基準部を支持部に付勢しつつレンズを鏡筒本体と共に挟んで保持するレンズ保持部材と、を設けた。
本出願のレンズ鏡筒及び撮像装置によれば、構成部品の点数を少なくし、構造を簡単化して装置全体の小型化を図ることができる。更に、レンズに不要な倒れが生じることがなく、不意に加えられる衝撃力等によってレンズの調芯位置がずれることのないレンズ鏡筒を提供することができる。
本発明のレンズ鏡筒の第1の実施の例を示す分解斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒の第1の実施の例を示す外観斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒に係るレンズ保持部材の第1の実施の例を示すもので、図3Aは斜視図、図3Bは図3AのE−E線断面図である。 本発明のレンズ鏡筒に係る固定鏡筒の第1の実施の例を前側から見た斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒に係る固定鏡筒の第1の実施の例を後側から見た斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒に係る固定鏡筒の第1の実施の例を光軸方向の中途部で光軸方向と直交する方向に断面した説明図である。 図6のF−F線部分の断面図である。 本発明のレンズ鏡筒に係る固定鏡筒に3群レンズを保持した状態を示すもので、図8Aは第2の3群レンズをレンズ保持部材で保持した状態、図8Bは第1及び第2の3群レンズをレンズ保持部材で保持した状態のそれぞれ説明図である。 2つのレンズ間の寸法とレンズ保持部材の寸法との関係を説明する説明図である。 本発明のレンズ鏡筒に係るレンズ保持部材の他の実施の例を説明するもので、図10Aは第2の実施例、図10Bは第3の実施例を、それぞれ断面して示す説明図である。 本発明のレンズ鏡筒に係るレンズ保持部材の第2の実施の例を説明する要部を断面して示す説明図である。 本発明のレンズ鏡筒の第2の実施の例を示すもので、第1の3群レンズと第2の3群レンズを分解した斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒に係る固定鏡筒の第2の実施の例を光軸方向の中途部で断面した説明図である。 本発明のレンズ鏡筒に係るレンズの第2の実施の例を示す斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒に係る後部鏡筒に5群レンズを取り付ける工程を説明するもので、図15Aはレンズの回転前の状態、図15Bはレンズの回転後の状態をそれぞれ示す斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒に係る3群レンズ保持部材の爪部の形状の第2の実施の例を示す説明図である。 本発明のレンズ鏡筒の第2の実施の例を示す分解斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒に係る後部鏡筒から5群レンズ等を分離した状態を示す斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒に係る後部鏡筒に5群レンズを組み立てた状態を前側から見た斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒に係る後部鏡筒に5群レンズを組み立てた状態を後側から見た斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒に係る後部鏡筒に5群レンズ保持枠を組み立てる前の状態を後側から見た斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒に係る後部鏡筒に5群レンズ保持枠を組み立てた状態を後側から見た斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒を用いた撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラの外観斜視図である。
レンズの基準部が接触される支持部を鏡筒本体に設け、その基準部を支持部に付勢しつつレンズを鏡筒本体と共に挟んで保持するレンズ保持部材を設ける構成とした。これにより、構成部品の点数を少なくし、構造を簡単化して装置全体の小型化を図ることができ、レンズに不要な倒れが生じることなく、衝撃力等によっても調芯位置がずれることのないレンズ鏡筒を、簡単な構成によって実現した。
図1乃至図7は、本発明のレンズ鏡筒の第1の実施の例を示すもので、デジタル一眼レフカメラ等に使用される交換レンズとして構成されている。このレンズ鏡筒1は、複数のレンズやフィルタその他の光学部品によって構成される撮影光学系と、その撮影光学系の各構成要素を固定又は移動可能に支持する筒体や環体、枠体その他の部材からなるメカニック系とから構成されている。このレンズ鏡筒1のメカニック系は、手動操作によって動作させることができると共に、モータやギア等の動力系によって自動操作で動作させることができる。即ち、このレンズ鏡筒1の焦点合わせは、手動操作で行うことができると共に、モータ等の動作を介して自動操作で行うこともできる。
図1に示すように、レンズ鏡筒1の撮影光学系は、被写体側から順に配置されている1群レンズL1、2群レンズL2、3群レンズL3、4群レンズL4及び5群レンズL5の5つのレンズ群の組み合わせによって構成されている。被写体側となる1群レンズL1は複数のレンズの組み合わせからなり、2群レンズL2も同じく複数のレンズの組み合わせからなっている。4群レンズL4及び5群レンズL5も同様に、単一の又は複数のレンズの組み合わせによって構成されている。
3群レンズL3は、この実施例では、光軸方向に所定の間隔をあけて配置された第1の3群レンズL3Fと第2の3群レンズL3Rとの2枚のレンズの組み合わせによって構成されている。しかしながら、3群レンズL3は、3枚以上のレンズの組み合わせによって構成することができ、また、1枚の単一レンズからなるものであってもよい。第1の3群レンズL3Fの後面の外縁部分は、第1の3群レンズL3Fを固定鏡筒2の所定位置に位置決めするための基準面L3aとなっており、基準部の一具体例を示している。また、第2の3群レンズL3Rの前面の外縁部分は、第2の3群レンズL3Rを固定鏡筒2の所定位置に位置決めするための基準面L3bとなっており、基準部の一具体例を示している。
5群レンズL5の背面側に、CCDやCMOS等からなる撮像素子が配置されている。そして、2群レンズL2と4群レンズLの位置調整によってフォーカシング機能とズーミング機能が発揮される。即ち、主として、2群レンズL2の位置調整によってズーミング動作が実行され、4群レンズL4の位置調整によってフォーカシング動作が実行される。
レンズ鏡筒1のメカニック系は、固定鏡筒2及び後部鏡筒3と、1群レンズ保持枠4と2群レンズ保持枠5と3群レンズ保持枠6と4群レンズ保持枠7等を備えて構成されている。1群レンズ保持枠4は、リング状に形成された第1玉枠部11を有しており、この第1玉枠部11に1群レンズL1が固定されている。2群レンズ保持枠5は、リング状に形成された第2玉枠部12と、筒状に形成された第1移動ガイド部13とを有している。第2玉枠部12には2群レンズL2が固定されている。また、第1移動ガイド部13には、固定鏡筒2に固定されている図示しないガイド軸が摺動可能に挿通され、そのガイド軸にガイドされて、2群レンズ保持枠5が撮影光学系の光軸と平行に移動可能に構成されている。
固定鏡筒2は、鏡筒本体の第1の具体例を示すもので、中途部を仕切り壁14で仕切ることによって前空間部15と後空間部16を設けた中空の筒体として構成されている。この固定鏡筒2の前空間部15には2群レンズ保持枠5が移動可能に収納されている。この前空間部15の開口部に1群レンズ保持枠4が装着され、その1群レンズ保持枠4が複数個の固定ねじで組立・分離可能にねじ止めされている。固定鏡筒2の仕切り壁14には、被写体からの光を通過させるための貫通穴17が設けられている。この貫通穴17を有する仕切り壁14の前側である前空間部15内に、3群レンズL3の一方を構成する第1の3群レンズL3Fが配置されている。
仕切り壁14の後側である後空間部16内には、3群レンズL3の他方を構成する第2の3群レンズL3Rが配置されている。更に、後空間部16には4群レンズ保持枠7が移動可能に収納されている。4群レンズ保持枠7は、リング状に形成された第3玉枠部18と、筒状に形成された第2移動ガイド部19とを有している。第3玉枠部18には4群レンズL4が固定されている。また、第2移動ガイド部19には、固定鏡筒2に固定されている図示しないガイド軸が摺動可能に挿通され、そのガイド軸にガイドされて、4群レンズ保持枠7が撮影光学系の光軸と平行に移動可能に構成されている。
この固定鏡筒2の後空間部16の開口部に後部鏡筒3が装着され、その後部鏡筒3が複数個の固定ねじで組立・分離可能にねじ止めされている。この後部鏡筒3に、図示しない撮像素子が固定されている。そして、固定鏡筒2の空間内に2群レンズ保持枠5等を収納した後、その固定鏡筒2の前側に1群レンズ保持枠4を組み立てると共に、後側に後部鏡筒3を組み立てることにより、図2に示すように、レンズ鏡筒1を組み立てることができる。
図3A,図3Bに示すように、3群レンズ保持枠6は、本発明のレンズ保持部材の第1の具体例を示すものである。この3群レンズ保持枠6は、リング状に形成された円環部21と、この円環部21の一方の端面から光軸と平行する方向へ突出するように形成された3つの腕部22とを有している。円環部21には、半径方向内側に突出すると共に周方向に連続されたリング状をなす環状爪23が設けられている。この環状爪23により、第2の3群レンズL3Rを保持する第2の爪部が形成されている。環状爪23は、円環部21の内周面21aに対して一辺が垂直をなす垂直面23aを有する台形形状をなしている。そして、垂直面23aと反対側の面が適度な傾斜角を有する傾斜面23bとなっている。
3つの腕部22は、周方向に等間隔あけて同心円上に配置されている。各腕部22の先端には、環状爪23と同方向に突出する鉤爪24がそれぞれ設けられている。この鉤爪24は、第1の3群レンズL3Fを保持する第1の爪部の具体例を示すもので、腕部22の内面22aに対して一辺が垂直をなす垂直面24aを有する台形形状をなしている。そして、鉤爪24の垂直面24aと反対側の面が適度な傾斜角を有する傾斜面24bとして形成されている。
3群レンズ保持枠6及び後述する5群レンズ保持枠51の材質としては、例えば、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)やPC(ポリカーボネート)が好適である。しかしながら、その他のエンジニアリングプラスチックを用いることができることは勿論である。この実施例のように、3群レンズ保持枠6等を、ABSやPCで形成することにより、腕部22に対して適当な強さの弾性を付与することができ、3群レンズ等の組立時、腕部22に弾性変形を生じさせて3群レンズ等の組立作業を容易に行うことが可能となる。
固定鏡筒2の内部は、図4〜図6に示すような構造になっている。図4は、固定鏡筒2の前空間部15を前側斜め上方から見たもので、中央に仕切り壁14が設けられている。図6は、固定鏡筒2の仕切り壁14の直前部分を縦方向(光軸と直交する方向)に断面した図である。また、図5は、固定鏡筒2の後空間部16を後側斜め上方から見たものであり、中央に仕切り壁14が現れている。
仕切り壁14の略中央には、被写体からの光が通過する円形の貫通穴17が設けられており、この貫通穴17の中央部を撮影光学系の光軸が通過している。仕切り壁14の前空間部15側の面には、貫通穴17の周囲を囲うように周方向に連続した前ボス部25が設けられている。また、仕切り壁14の後空間部16側の面には、貫通穴17の周囲を囲うように周方向に連続した後ボス部26が設けられている。そして、仕切り壁14の貫通穴17の外側には、その仕切り壁14を貫通する3つの通し穴28が設けられている。3つの通し穴28は、同一円周上において等間隔に配置されており、この実施例では、貫通穴17の真下に1つの通し穴28が配置され、左右の斜め上方に残りの通し穴28が配置されている。
更に、前ボス部25には、第1の3群レンズL3Fを支持する支持部の一具体例を示す3つの支持面31が設けられている。3つの支持面31は、前ボス部25の他の部分よりも少し盛り上げた円弧状に連続する支持部分として形成されている。この3つの支持面31は、3つの通し穴28間のそれぞれ中間部分に配置されている。また、後ボス部26には、第2の3群レンズL3Rを支持する3つの支持面(支持部)32が設けられている。3つの支持面32は、後ボス部26の他の部分よりも少し盛り上げた円弧状に連続する支持部分として形成されている。この3つの支持面32は、3つの通し穴28間のそれぞれ中間部分に配置されている。従って、前ボス部25の3つの支持面31と後ボス部26の3つの支持面32とは、それぞれ前後方向に重なり合うよう対向する位置に設定されている。
図6及び図7は、固定鏡筒2で3群レンズL3を支持した状態を示すものである。3群レンズL3のうち、第1の3群レンズL3Fは仕切り壁14の前面に配置され、第2の3群レンズL3Rは仕切り壁14の背面に配置されている。そして、第1の3群レンズL3F及び第2の3群レンズL3Rが、1個の3群レンズ保持枠6によって仕切り壁14に固定されている。
図8A及び図8Bは、2つの3群レンズL3F、3群レンズL3Rを固定鏡筒2に組み立てる組立工程を説明する図である。この3群レンズL3F、L3Rの組立作業は、例えば、次のようにして行われる。なお、図8A,図8B及び後述する図9〜図11において、前ボス部25に設けた3つの支持面31と後ボス部26に設けた3つの支持面32は、それぞれが微小な高さをもって形成されたものであるため、一部の図面中では凹凸形状を省略している。
まず、図8Aに示すように、予め3群レンズ保持枠6の円環部21の内側に第2の3群レンズL3Rを嵌め込んでおき、その3群レンズ保持枠6を固定鏡筒2の後空間部16内に挿入する。次に、3群レンズ保持枠6の3つの腕部22を、仕切り壁14に設けた3つの通し穴28にそれぞれ挿通し、各腕部22の先端を前空間部15内に突出させる。次いで、図8Bに示すように、前空間部15側から第1の3群レンズL3Fを3つの腕部22の内側に押し込む。このとき、3つの腕部22の3つの鉤爪24の内径は、第1の3群レンズL3Fの直径よりも小さいが、各腕部22が持つ弾性によって3つの腕部22が外側へそれぞれ撓み変形する。その結果、第1の3群レンズL3Fが3つの鉤爪24を乗り越えることにより、図8Bに示す状態となり、1個の3群レンズ保持枠6で2個の3群レンズL3F,L3Rが保持固定される。
この場合、3群レンズ保持枠6の環状爪23の垂直面23aから鉤爪24の垂直面24aまでの寸法Dは、図9に示すように、組立時における仕切り壁14を含む第1の3群レンズL3Fから第2の3群レンズL3Rまでの寸法C以下(C≧D)に設定する。このような寸法関係を設定することにより、第1の3群レンズL3F及び第2の3群レンズL3Rに対して光軸方向のガタツキを発生させることなく、支持面31及び支持面32に対してしっかりと突き当てて固定することができる。
図8Bに示す状態となったところで、図示しないシフト調芯治具を使用して、3群レンズ保持枠6を光軸方向と垂直をなす方向に移動させてシフト調芯を行う。即ち、3群レンズ保持枠6を光軸方向と直交する方向に移動させて、3群レンズL3の光軸を撮影光学系全体の光軸に一致させたり、固定鏡筒2の基準位置に位置合わせしたりして、調芯を実行することができる。この調芯作業が終了したところで、適宜な箇所(例えば、腕部22と通し穴28等)を接着剤等で固定する。
図10Aは、3群レンズ保持枠6の腕部22に設けた第1の爪の第2の実施例を示すものである。この実施例で示す係止爪35は、前記実施例における鉤爪24の垂直面24aに替えて勾配面35aを設けたものである。この係止爪35に対応させて、第1の3群レンズL3Fの前面側の外周縁には、同様の傾斜角度を有する面取り部36を設けている。この実施例によれば、勾配面35aをガイドとして2枚目の3群レンズの組立作業を容易にすることができ、組立時の作業性の向上を図ることができる。
しかも、寸法Eと寸法Fの関係をE≧Fと設定することにより、常に第1の3群レンズL3Fを仕切り壁14に押付ける力を勾配面35aに発生させることができる。そのため、第1の3群レンズL3Fと仕切り壁14の支持面31との間、及び、第2の3群レンズL3Rと仕切り壁14の支持面32との間にそれぞれ摩擦力を発生させて、所定位置に確実に付勢し、しっかりと固定することができる。
図10Bは、3群レンズ保持枠6の腕部22に設けた第1の爪部の第3の実施例を示すものである。この実施例で示す係止爪37は、前記実施例における鉤爪24に替えて、それ自体が弾性を有する弾性爪として形成したものである。この実施例では、係止爪37自体が適度な弾性を有するため、その弾性力を第1の3群レンズL3Fに作用させることができる。その結果、第1の3群レンズL3Fと支持面31との間、及び、第2の3群レンズL3Rと支持面32との間にそれぞれ摩擦力を発生させ、両3群レンズL3F,L3Rを、所定位置に確実に付勢して固定することができる。
図11は、3群レンズが、第1の3群レンズL3のみによる1枚の単一レンズによって構成されている場合の実施例を示すものである。この場合、3群レンズ保持枠6Aが3群レンズ保持枠6と異なるところは、円環部21が仕切り壁14に当接される構成となる点である。即ち、3群レンズ保持枠6Aの円環部21における、腕部22が突出する端面が垂直面21bとなって仕切り壁14の支持面32に当接される。腕部22及び鉤爪24は前記実施例と同様であり、その他の構成も前記実施例と同一であるため、ここでは重複した説明を省略する。このように、本発明によれば、1個のレンズであっても、これを所定位置に確実に固定できると共に、シフト調芯を簡単且つ精度良く行うことができる。
図12〜図15は、本願発明における前記第1の実施例の変形例を示すもので、バヨネットマウントを適用して第1の3群レンズL3F2を締付固定するように構成したものである。この実施例が前記第1の実施例と異なるところは、第1の3群レンズL3F2と、第2の実施例に係る第2の3群レンズ保持枠6A2のみである。そこで、ここでは第1の3群レンズL3F2と第2の3群レンズ保持枠6A2について詳細に説明し、その他の同一部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図12において、固定鏡筒2と第2の3群レンズL3Rと3群レンズ保持枠6は、前記第1の実施例と同様である。第1の3群レンズL3F2が第1の3群レンズL3Fと異なるところは、第1の3群レンズL3F2の外周縁に複数(この実施例では3箇所)の切欠き部41を設けた点である。切欠き部41は、周方向に適宜な長さを有する円弧状の凹部からなり、周方向に等間隔に配置されている。切欠き部41は、2つであってもよく、また、4つ以上であってもよい。
図14及び図15に示すように、第1の3群レンズL3F2の外径は、3群レンズ保持枠6の3つの腕部22の内面を結ぶ円の直径と略同一寸法に設定されている。そして、3つの腕部22の各鉤爪24の先端が第1の3群レンズL3F2の半径方向内側に延在されている。3つの切欠き部41の深さは、3つの鉤爪24がそのまま(自由状態)各切欠き部41を通過できる寸法に設定されている。一方、3群レンズ保持枠6の環状爪23の垂直面23aから鉤爪24の垂直面24aまでの寸法Dは、前記実施例と同様に、仕切り壁14を含む第1の3群レンズL3Fから第2の3群レンズL3Rまでの寸法C以下(C≧D)に設定する。
この実施例による3群レンズL3の組立工程は、例えば、次のようにして行われる。図12に示す状態は、前記第1の実施例の場合と同様であり、固定鏡筒2の前空間部15内に第1の3群レンズL3F2を配置し、後空間部16内に第2の3群レンズL3Rと3群レンズ保持枠6を配置する。そして、3群レンズ保持枠6で第2の3群レンズL3Rを保持すると共に、3つの腕部22を仕切り壁14の3つの通し穴28に挿通させる。この際、3つの腕部22に対して、第1の3群レンズL3F2の3つの切欠き部41の位置を一致させておく。これにより、図13に示すように、何の摺動摩擦抵抗も生じさせることなく、3つの腕部22を所定の深さまで差し込むことができる。この状態が、図15Aに示す状態である。
そこで、図15Aに示すように、第1の3群レンズL3F2を、例えば、反時計方向に回転させる。これにより、第1の3群レンズL3F2の各切欠き部41において、その周縁部が鉤爪24の内側に入り込み、図15Bに示す状態となる。その結果、第1の3群レンズL3F2の端面と鉤爪24の垂直面24aとの間に摩擦力が発生し、その摩擦力によって第1の3群レンズL3F2と第2の3群レンズL3Rが締付固定される。しかる後、シフト調芯作業を行うようにする。
図16は、前記鉤爪24の変形実施例を示すものである。この実施例に示す鉤爪42は、第1の3群レンズL3F2と接触する部分に勾配面43を設けたものである。この勾配面43は、初期位置の第1の3群レンズL3F2に接触していない隙間のある状態から、回転量に応じて徐々に隙間を狭め、接触した後は徐々に圧縮量を増加させて締付力を増加させる働きを有する。この勾配面43の付いた鉤爪42によれば、第1の3群レンズL3F2を光軸中心に回転させる際に、回転初期は勾配面43が第1の3群レンズL3F2に接触していないために軽い力で回転できる。そして、勾配面43が第1の3群レンズL3F2に接触した後は、その回転量に応じて圧接力が比例的に増加する。そのため、組立作業が容易に行えると共に、鉤爪42で第1の3群レンズL3F2を確実に付勢し、強固に締付固定することができる。
図17〜図20は、本願発明のレンズ鏡筒の第2の実施例を示すもので、このレンズ鏡筒50は、本願発明に係るレンズ保持構造を5群レンズ5Lに適用したものである。この実施例で示すレンズ鏡筒50が前記実施例で説明したレンズ鏡筒1と異なるところは、5群レンズ5Lを第1の5群レンズL5Fと第2の5群レンズL5Rで構成した。そして、5群レンズ保持枠51を設けると共に、これらを取り付けるための構造を後部鏡筒3の壁部52に設けた点である。そのため、ここでは第1及び第2の5群レンズL5F,L5Rと、5群レンズ保持枠51と、後部鏡筒3について詳細に説明し、その他の同一部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図18〜図20に示すように、後部鏡筒3は、鏡筒本体の第2の具体例を示すもので、壁部52を有しており、背面側に開口された筐体状の部材として形成されている。後部鏡筒3の壁部52には、被写体からの光を通過させるための貫通穴53が設けられている。この貫通穴53を有する壁部52の前側に5群レンズL5の一方を構成する第1の5群レンズL5Fが配置され、壁部52の後側に5群レンズL5の他方を構成する第2の5群レンズL5Rが配置されている。壁部52の略中央には、被写体からの光が通過する円形の貫通穴53が設けられており、この貫通穴53の中央部を撮影光学系の光軸が通過している。
壁部52の前面には、貫通穴53の周囲を囲うように周方向に連続した前ボス部54が設けられている。また、壁部52の背面には、貫通穴53の周囲を囲うように周方向に連続した後ボス部55が設けられている。そして、壁部52の貫通穴53の外側には、その壁部52を貫通する3つの通し穴56が設けられている。3つの通し穴56は、同一円周上において等間隔に配置されており、この実施例では、貫通穴53の真上に1つの通し穴53が配置され、左右の斜め下方に残りの通し穴53が配置されている。
更に、前ボス部54には、第1の5群レンズL5Fを支持する3つの支持面57が設けられている。3つの支持面57は、支持部の具体例を示すもので、前ボス部54の他の部分よりも少し盛り上げた円弧状に連続する支持部分として形成されている。この3つの支持面57は、3つの通し穴56間のそれぞれ中間部分に配置されている。また、後ボス部55には、第2の5群レンズL5Rを支持する図に表れない3つの支持面(支持部)が設けられている。3つの支持面は、後ボス部55の他の部分よりも少し盛り上げた円弧状に連続する支持部分として形成されている。この3つの支持面も支持面57と同様に、3つの通し穴56間のそれぞれ中間部分に配置されている。従って、前ボス部54の3つの支持面57と後ボス部55の3つの支持面とは、それぞれ前後方向に重なり合うよう対向する位置に設定されている。
図18に示すように、5群レンズ保持枠51は、本発明のレンズ保持部材の第2の具体例を示すものである。この5群レンズ保持枠51は、3群レンズ保持枠6と同様のものであり、リング状に形成された円環部21と、この円環部21の一方の端面から側方へ突出するように形成された3つの腕部22とを有している。円環部21の腕部22と反対側の端面にはリング状の環状爪23が設けられており、3つの腕部22の先端には、環状爪23と同方向に突出する鉤爪(第1の爪部)24がそれぞれ設けられている。
5群レンズ保持枠51で2つの5群レンズL5F,L5Rを後部鏡筒3に取り付ける形態は、前述した2つの3群レンズL5F,L5Rを固定鏡筒2に取り付ける場合と同様である。即ち、図18は、後部鏡筒3の壁部52の前側に第1の5群レンズL5Fを配置し、その壁部52の後側に第2の5群レンズL5Rと5群レンズ保持枠51を配置する。そして、5群レンズ保持枠51の3つの腕部22を、壁部52に設けた3つの通し穴56にそれぞれ挿通する。次に、前側から第1の5群レンズL5Fを3つの腕部22の内側に押し込む。そして、第1の5群レンズL5Fが3つの鉤爪24を乗り越えることにより、図19に示す状態となり、第2の3群レンズL5Rは5群レンズ保持枠51の円環部21内に保持される。
これにより、1個の5群レンズ保持枠51で2個の5群レンズL5F,L5Rが後部鏡筒3に保持固定される。この場合、5群レンズ保持枠51の環状爪(第2の爪部)23の垂直面23aから鉤爪(第1の爪部)24の垂直面24aまでの寸法Dを、壁部52を含む第1の5群レンズL5Fから第2の5群レンズL5Rまでの寸法C以下(C≧D)に設定しておく。この状態を図9に示してこのような寸法関係を設定することにより、第1の5群レンズL5F及び第2の5群レンズL5Rを、光軸方向のガタツキを発生させることなく、各支持面57にしっかりと突き当てて固定することができる。
図19、図20に示す状態となったところで、図示しないシフト調芯治具を使用して、5群レンズ保持枠51を光軸方向と垂直をなす方向に移動させてシフト調芯を行う。即ち、5群レンズ保持枠51を光軸方向と直交する方向に移動させて、5群レンズL5の光軸を撮影光学系全体の光軸に一致させたり、後部鏡筒3の基準位置に位置合わせしたりして、各種の調芯を実行することができる。この調芯作業が終了したところで、適宜な箇所(例えば、腕部22と通し穴56等)を接着剤等で固定する。
なお、第1の5群レンズL5Fについて、図12〜図15に示したように構成し、バヨネットマウント方式を適用することができることは勿論である。
図21及び図22は、本願発明のレンズ鏡筒の第3の実施例を示すもので、このレンズ鏡筒60は、同じくレンズ保持構造を5群レンズ5Lに適用したものである。この実施例で示すレンズ鏡筒60が前記実施例で説明したレンズ鏡筒50と異なるところは、5群レンズ5Lを手振れ補正用のレンズとして構成した点である。そのため、ここでは、後部鏡筒61と、5群レンズ5Lを保持する5群レンズ保持枠62と、そのレンズ駆動用の駆動アクチュエータ63について詳細に説明し、その他の同一部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図21に示すように、後部鏡筒61は、壁部64を有し、その壁部64の略中央にリング状のボス部65が形成され、そのボス部65の中央に、被写体からの光を通過させるための貫通穴66が設けられている。この貫通穴66を有する壁部64の前側に5群レンズL5の一方を構成する第1の5群レンズが配置され、壁部64の後側に5群レンズL5の他方を構成する第2の5群レンズL5Rが配置されている。この貫通穴66の中央部を撮影光学系の光軸が通過しており、その光軸と直交する二方向に5群レンズ5Lを移動させることにより、手振れ等の像振れを抑制し又は防止した画像を得ることができる。
ボス部65の貫通穴66の周縁には、周方向に連続した支持面(支持部)67が設けられている。更に、ボス部65には、貫通穴66の周囲を囲うように、3つの通し穴68と、3つの凹部69とが設けられている。3つの通し穴68と3つの凹部69は、互い違いであって等間隔に配置されていて、この実施例では、貫通穴66の真上に1つの凹部69が配置され、貫通穴66の真下に1つの通し穴68が配置されている。3つの通し穴68には、5群レンズ保持枠62の腕部22が挿通される。また、3つの凹部69には、それぞれ鋼球71が転動自在に収納されている。鋼球71の材質としては、例えば、鉄鋼やステンレス鋼等の金属が好適であるが、その他にもセラミックス等のように各種の材料を用いることができる。
壁部64の下部には、互いに平行をなして上下方向に延在された一対のガイド溝73,73が設けられている。この一対のガイド溝73,73には、摺動軸受74の一対の係合凸部74aが摺動可能に係合されている。摺動軸受74の係合凸部74aと反対側には、係合凸部74aが延在する方向と直交する方向に所定の隙間をあけて一対の軸受凸部74b、74bが設けられている。一対の軸受凸部74b、74bは、U字状に開口された切欠き74cを有しており、その一対の切欠き74c,74cによって固定軸75が回動自在に支持されている。
5群レンズ保持枠62は、リング状に形成された円環部21と、3つの腕部22と、駆動アクチュエータ63の一対のコイル76,77が載置される一対の載置部78,79と、を有している。3つの腕部22は、円環部21の一方の端面から側方へ突出するように形成されている。また、一対の載置部78,79は、円環部21の面方向と同一方向であって、互いに直交する方向に延在されている。この実施例では、円環部21の上部に第1の載置部78が設けられ、円環部21の一方の側部に第2の載置部79が設けられている。そして、第1の載置部78には第1のコイル76が固定され、第2の載置部79には第2のコイル77が固定されている。
2つのコイル76,77は、細い銅線を略長方形をなすトラック状に所定数だけ巻回することにより形成されている。そして、第1のコイル76は貫通穴66の上方において長手方向を横方向に向けて配置され、第2のコイル77は貫通穴66の側方において長手方向を縦方向に向けて配置されている。また、5群レンズ保持枠62の、第1のコイル76が載置された第1の載置部78と反対側には、半径方向外側に突出するアーム部81が設けられている。このアーム部81に固定軸75が固定されていて、固定軸75は、アーム部81の両端からそれぞれ側方へ突出するように形成されている。
固定軸75の軸心線は、第1のコイル76の長手方向と平行をなすように構成されている。この固定軸75を摺動軸受74の一対の軸受凸部74b,74bで保持した状態において、一対の軸受凸部74b,74bの内面間とアーム部81との間には所定の隙間が設定されている。この一対の軸受凸部74b,74bとアーム部81との隙間の分だけ、5群レンズ保持枠62が横方向(図22において紙面の左右方向)に移動可能とされている。また、摺動軸受74の一対の軸受凸部74b、74bの長さは、一対のガイド溝73,73の長さよりも短く形成されており、その長さの差分だけ、5群レンズ保持枠62が縦方向(図22において紙面の上下方向)に移動可能とされている。
このように、5群レンズ保持枠62を二方向へ所定量だけ移動可能に構成することにより、手振れ量に応じて5群レンズL5を移動させて、手振れ補正を行うことができる。5群レンズ保持枠62は、図22に示すような状態で後部鏡筒61に組み立てられる。この場合、壁部の前面には、各コイル76,77に対向させて図示しない一対のマグネットが配置されている。
前記一対のコイル76,77と一対のマグネットと5群レンズ保持枠62とによって、手振れレンズとなっている5群レンズL5を、手振れ量に応じて所定方向に移動させる駆動アクチュエータ63が構成されている。
かくして、この実施例では、駆動アクチュエータ63の第1のコイル76に電流を流すと、フレミングの法則に基づき5群レンズ保持枠62に移動力F1が発生し、5群レンズL5を、図22において、縦方向(紙面の上下方向)に移動させる。また、第2のコイル77に電流を流すと、フレミングの法則に基づき5群レンズ保持枠62に移動力F2が発生し、5群レンズL5を、図22において、横方向(紙面の左右方向)に移動させる。
図23は、上述したレンズ鏡筒1,50,60を用いた撮像装置の第1の実施例を示す電子スチルカメラである。この電子スチルカメラ90は、カメラボディ91を備えている。このカメラボディ91に対して、交換式の撮影レンズユニットであるレンズ鏡筒1(或いは50、60)が着脱可能に構成されている。
カメラボディ91は、内部に空間が設けられた横長の筐体からなり、その内部空間には、図示しないが、各種の電子部品が実装された配線基板、バッテリー電源、記憶装置、その他各種の装置、部品等が収納されている。このカメラボディ91は、レンズ鏡筒1が装着されるマウント部92を正面略中央部に備えている。このマウント部92には、カメラマウントが設けられており、レンズ鏡筒1のレンズマウントが着脱自在に装着可能とされている。更に、マウント部92には、レンズ鏡筒1を取り外すためのレンズ取外しボタン93が設けられている。
また、カメラボディ91は、その正面右上部にモード選択ダイヤル94を備えている。モード選択ダイヤル94を操作することにより、カメラの各種モード、例えば、各種撮影モード、撮影した画像を再生する再生モード、及び外部機器との間でデータ交信を行う通信モード等の設定動作(切換動作)等を行うことが可能である。各種撮影モードとしては、例えば、人物撮影モード、風景撮影モード、及びフルオート撮影モード等を挙げることができる。
更に、カメラボディ91の正面左端部には、撮影者が把持するためのグリップ部95が設けられている。グリップ部95の内部には電池収納室とカード収納室とが設けられている。電池収納室にはカメラの電源として、例えば、リチウムイオン電池等の電池が収納されている。また、カード収納室には、撮影画像の画像データを記録するためのメモリーカード等の外部記憶装置が着脱可能に収納されるようになっている。
カメラボディ91のグリップ部75の上面には、露光開始を指示する機能を有するシャッタボタン96が設けられている。シャッタボタン96は、半押し状態と全押し状態の2つの状態を検出可能な2段階検出ボタンである。シャッタボタン96が半押しされた状態になると、被写体に関する記録用静止画像(本撮影画像)を取得するための準備動作(例えば、AF制御動作等)が行われる。また、シャッタボタン96が更に押し込まれると、本撮影画像の撮影動作{撮像素子を用いて被写体の光像に関する露光動作を行い、その露光動作によって得られた画像信号に所定の画像処理を施す一連の動作}が行われる。
カメラボディ91の背面上部には、光学ファインダが設けられている。撮影者は、光学ファインダを覗くことにより、レンズ鏡筒1から導かれた被写体の光像を視認して構図を決定することができる。即ち、光学ファインダを用いて構図決めを行うことが可能である。この実施形態に係る電子スチルカメラ90においては、図示しないが、背面モニタに表示されるライブビュー画像を用いて構図決めを行うことも可能である。また、光学ファインダによる構図決め動作とライブビュー表示による構図決め動作との切換操作は、操作者が切換ダイヤルを操作することによっても実現される。
背面モニタは、例えば、カラー液晶ディスプレイ(LCD)として構成される。背面モニタは、撮影条件等を設定するためのメニュー画面を表示すること、及び再生モードにおいてメモリーカードに記録された撮影画像を再生表示すること等が可能である。また、操作者が、光学ファインダによる構図決めではなく、ライブビュー表示による構図決めを選択した場合には、背面モニタには、撮像素子によって取得された時系列の複数の画像(即ち、動画像)がライブビュー画像として表示される。カメラボディ91の正面上部には、フラッシュ格納部97が設けられている。フラッシュ格納部97には、フラッシュ装置が昇降動作可能に収納されている。
以上説明したが、前述したような構成を有する本発明によれば、調芯レンズの倒れ(チルト)精度を向上することができ、光学性能の悪化を防止し又は抑制することができる。更に、使用部品を追加することなく、調芯時の鏡筒設置方向を自由に設定することが可能である。しかも、調芯時或いは調芯後にレンズ保持枠が固定鏡筒や後部鏡筒等から浮くことを防止することができ、光学性能の悪化を防ぐことができる。更に、追加部品なしで、衝撃等によって調芯位置が狂ってしまうおそれを軽減することができる。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例においては、撮影光学系として5群レンズに適用した例について説明したが、レンズ群は4群以下であっても良く、また、6群以上であっても良いことは勿論である。また、撮像装置として電子スチルカメラに適用した例について説明したが、デジタルビデオカメラ、フィルム式一眼レフカメラ、アナログビデオカメラ、監視カメラその他各種の撮像装置に適用できるものである。
1,50,60…レンズ鏡筒、 2…固定鏡筒(鏡筒本体)、 3,61…後部鏡筒(鏡筒本体)、 6,6A,6A2,41…3群レンズ保持枠(レンズ保持部材)、 14…仕切り壁、 15…前空間部、 16…後空間部、 17,53,66…貫通穴、 21…円環部、 22…腕部、 23…環状爪(第2の爪部)、 24,42…鉤爪(第1の爪部)、 28,56,68…通し穴、 31,32,57,67…支持面(支持部)、 31,32,57,67…支持面(支持部)、 35,37…係止爪(第1の爪部)、 41…切欠き部、 51,62…5群レンズ保持枠(レンズ保持部材)、 52,64…壁部、 63…駆動アクチュエータ、 69…凹部、 71…鋼球(球状部材)、 73…ガイド溝、 74…摺動軸受、 75…固定軸、 76,77…コイル、 81…アーム部、 90…電子スチルカメラ(撮像装置)、 L3…3群レンズ、 L3F,L3F2…第1の3群レンズ、 L3R…第2の3群レンズ、 L3a,L3b…基準面(基準部)、 L5…5群レンズ、 L5F…第1の5群レンズ、 L5R…第2の5群レンズ

Claims (7)

  1. レンズの基準部が接触される支持部を設けた鏡筒本体と、
    前記基準部を前記支持部に付勢しつつ前記レンズを前記鏡筒本体と共に挟んで保持するレンズ保持部材と、を設けた
    レンズ鏡筒。
  2. 前記レンズは、同一光軸上に配置された2枚のレンズを有し、
    前記支持部は、前記2枚のレンズのうち、第1のレンズの基準部が接触される第1の支持部と、前記第1の支持部の反対側に形成され且つ第2のレンズの基準部が接触される第2の支持部と、を有し、
    前記レンズ保持部材により前記第1のレンズの基準部を前記第1の支持部に付勢し且つ前記第2のレンズの基準部を前記第2の支持部に付勢しつつ前記2枚のレンズを挟んで保持した
    請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記レンズ保持部材は、前記第1のレンズに接触される第1の爪部と、前記第2のレンズに接触される第2の爪部と、を有する
    請求項1記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記第2の爪部は、環状に形成された円環部に設けられ、
    前記第1の爪部は、前記円環部の一方の端面から側方へ突出するように形成され且つ先端に前記第1のレンズを保持可能な3以上の弾性片に設けられた
    請求項3記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第1の爪部の、前記第1のレンズと接触する部分を勾配面とした
    請求項4記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記第1のレンズの外周に前記3以上の弾性片が係合される3以上の切欠き部を設け、
    前記第1のレンズの回転により、前記3以上の弾性片による当該第1のレンズの締め付け力を調整可能とした
    請求項4記載のレンズ鏡筒。
  7. レンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒が取り付けられた撮像装置本体と、を備え、
    前記レンズ鏡筒は、
    レンズの基準部が接触される支持部を設けた鏡筒本体と、
    前記基準部を前記支持部に付勢しつつ前記レンズを前記鏡筒本体と共に挟んで保持するレンズ保持部材と、を設けた
    撮像装置。
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