JPH11337799A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JPH11337799A
JPH11337799A JP14368998A JP14368998A JPH11337799A JP H11337799 A JPH11337799 A JP H11337799A JP 14368998 A JP14368998 A JP 14368998A JP 14368998 A JP14368998 A JP 14368998A JP H11337799 A JPH11337799 A JP H11337799A
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JP
Japan
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lens
lens barrel
barrel
barrels
optical axis
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JP14368998A
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Naoki Miyatake
直樹 宮武
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け時の工程時間を短縮し、最良な結像
性能を得ることができるレンズ鏡筒を得る。 【解決手段】 レンズを保持する鏡筒1において、鏡筒
1は少なくとも2つに分割されるとともに接合されてい
て、互いの鏡筒1a、1bの接合部はねじ構造26に形
成され、互いの鏡筒1a、1bを相対回転させることに
より、分割された鏡筒1a、1bにそれぞれ取り付けら
れたレンズ10、11間の距離を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やスキャナ
等に適用可能なレンズ鏡筒に関するものであり、特に、
最良な結像性能を得ることができるようにレンズ間距離
を調整可能なレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やスキャナ等に使用されて
いるレンズ鏡筒は、その鏡筒内に複数のレンズや、各レ
ンズ間を所定の間隔にするための間隔環などを一体に固
定した一体型構造をしているものが知られている。この
ような一体型の構造をしたレンズ鏡筒の場合、レンズや
間隔環などの各部品の加工公差を厳しく設定し、精度よ
く加工しなければ良好な結像性能を得ることができな
い。
【0003】また、上述のように加工公差を厳しく設定
し精度よく加工しても、加工公差内で結像性能は変動
し、また、組み付け時における偏心などの影響によって
も結像性能は変動するため、良好な結像性能を得ること
は困難である。
【0004】そこで、良好な結像性能を得ることができ
るように調整することができるレンズ鏡筒が知られてい
る。特開平7−113936号公報に記載されているも
のはその例である。図3には、良好な結像性能を得るこ
とができるように調整することができる従来のレンズ鏡
筒の一例を示している。
【0005】図3に示すように、レンズ鏡筒30内に
は、第1、第2、第3、第4レンズ31、32、33、
34が嵌入されている。第1レンズ31と第2レンズ3
2との間には間隔環35、第2レンズ32と第3レンズ
33との間には間隔環36、第3レンズ33と第4レン
ズ34との間には間隔環37がそれぞれ配設されてい
る。この各間隔環35、36、37は、環状に形成され
ているもので、各レンズ間を所定の間隔にするためのも
のである。図示のように、間隔環36は、他の間隔環3
5、37よりも光軸方向の厚さが大きくなっていて、第
2レンズ32と第3レンズ33との間は、他のレンズ間
よりも間隔が広くなっている。
【0006】また、レンズ鏡筒30内には、第1レンズ
31の外側および第4レンズ34の外側に、環状の止め
リング39a、39bがそれぞれ嵌合されている。この
止めリング39a、39bは、レンズ鏡筒30内に嵌入
されたレンズがレンズ鏡筒30から外方に取り外れるの
を防止するためのもので、一般的にはレンズ鏡筒30の
内周面に形成されたねじに螺入される。
【0007】また、上記間隔環36と第3レンズ33と
の間には、間隔調整用スペーサ38が介在されている。
この間隔調整用スペーサ38は、環状に形成されている
もので、自身の光軸方向の厚さによってレンズ間の間隔
を変化させて調整するためのものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような間隔調整用スペーサ38によってレンズ間の間隔
を変化させて調整するものは、間隔調整用スペーサ38
の厚さの種類によってレンズ間の間隔を調整するため、
設計時の良好な結像性能に近づけることはできても、最
良な結像性能を得ることは困難である。
【0009】また、設計時の良好な結像性能に近づける
ために、厚さの異なる間隔調整用スペーサ38を多数用
意しなければならないため、コスト高になってしまうと
いう問題がある。また、間隔調整用スペーサ38を変更
する際には、レンズユニットを全て組み付け直す必要が
あり、組み付け時の工程数が増え、工程時間が長くなっ
てしまうという問題がある。
【0010】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたものであり、組み付け時の工程
時間を短縮し、さらに多数のスペーサを用意することな
く、最良な結像性能を得ることができるレンズ鏡筒を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
レンズを保持する鏡筒において、上記鏡筒は少なくとも
2つに分割されるとともに接合されていて、互いの鏡筒
の接合部はねじ構造に形成され、互いの鏡筒を相対回転
させることにより、分割された鏡筒にそれぞれ取り付け
られたレンズ間の距離を変化させることを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、分割された鏡筒の光軸方向への相対移動お
よび光軸を中心とする相対回転をガイドするガイド部が
設けられていることを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、互いの鏡筒の光軸方向の対向面間
には、弾性体が介在され、この弾性体によって、互いの
鏡筒が離れる方向に付勢されていることを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、上記弾性体は、互いの鏡筒が少なくとも3
点で当接することができる部材であることを特徴とす
る。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の発明において、上記弾性体は、波型ワッシャーで
あることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかるレンズ鏡筒の実施の形態について説明する。図
1に示すように、レンズを保持するレンズ鏡筒1は、光
軸方向において第1鏡筒1aと第2鏡筒1bとに二つに
分割できるようになっており、かつ、ねじ構造26によ
って互いに接合できるようになっており、後述するよう
に、互いの接合部に形成されたねじ構造26によって第
1鏡筒1aと第2鏡筒1bは相対回転することができる
ようになっている。図1に示すように、第1鏡筒1aの
外径は、第2鏡筒1bの内径よりも若干小さく形成され
ている。
【0017】第1鏡筒1a内には、第1レンズ10が、
第1レンズ10の外側に嵌合された環状の止めリング2
1と、第1鏡筒1aに一体に形成された環状の係合部2
2とによって狭持されることにより位置決めされて嵌入
されている。止めリング21は、例えば、鏡筒1aの内
面に形成されたねじに螺入することによって鏡筒1aに
嵌入することができる。
【0018】一方、第2鏡筒1b内には、第2レンズ1
1および第3レンズ12が位置決めされて嵌入されてい
る。より具体的に述べると、第2レンズ11は、第2鏡
筒1bに一体に形成された係合部23と、第2レンズ1
1と第3レンズ12との間に介在された間隔環25とに
よって狭持されることにより位置決めされて嵌入されて
いる。間隔環25は、環状に形成されているもので、第
2レンズ11と第3レンズ12との間を所定の間隔にす
るためのものである。第3レンズ12は、上記間隔環2
5と、第3レンズ12の外側に嵌合された環状の止めリ
ング24とによって狭持されることにより位置決めされ
て嵌入されている。止めリング24は、例えば、鏡筒1
bの内面に形成されたねじに螺入することによって鏡筒
1bに嵌入することができる。
【0019】上述のように、第1鏡筒1aと第2鏡筒1
bは、互いの接合部に形成されたねじ構造26によって
相対回転することができるようになっている。このねじ
構造26は、雄ねじ26aと雌ねじ26bとから構成さ
れている。より具体的に説明すると、図1に示すよう
に、第1鏡筒1aの接合部、すなわち第2鏡筒1bと接
合する側の外周には、雄ねじ26aが形成されている。
一方、上記第2鏡筒1bの接合部、すなわち第1鏡筒1
aと接合する側の内周には、上記雄ねじ26aが螺合す
ることができる雌ねじ26bが形成されている。
【0020】第2鏡筒1bの雌ねじ26bに第1鏡筒1
aの雄ねじ26aを螺合させることにより、第1鏡筒1
aと第2鏡筒1bは連結されて光軸を中心とする相対回
転をすることができる。第1鏡筒1aと第2鏡筒1bを
相対回転させると、雄ねじ26aと雌ねじ26bのリー
ドによって相対回転量に比例して、第1鏡筒1aと第2
鏡筒1bは光軸方向に相対移動し、これによって、第1
鏡筒1aと第2鏡筒1bとの光軸方向の間隔を調整する
ことができ、第1鏡筒1a内に嵌入された第1レンズ1
0と、第2鏡筒1b内に嵌入された第2レンズ11との
間隔を微小なレベルまで変化させて最良に調整すること
ができる。
【0021】発明が解決しようとする課題の欄で述べた
ように、図3に示すような間隔調整用スペーサ38によ
ってレンズ間の間隔を変化させて調整する従来のもの
は、間隔調整用スペーサ38の厚さの種類によってレン
ズ間の間隔を段階的に調整するため、設計時の良好な結
像性能に近づけることはできても、最良な結像性能を得
ることは困難であったが、上記実施の形態によれば、互
いの接合部に形成されたねじ構造26によって第1鏡筒
1aと第2鏡筒1bを相対回転させ、この相対回転を微
調整することにより、第1鏡筒1a内に嵌入された第1
レンズ10と、第2鏡筒1b内に嵌入された第2レンズ
11との間隔を微小なレベルまで連続的に調整すること
ができ、最良な結像性能を得ることができる。また、調
整時にレンズユニットを全て組み付け直す必要がないた
め、組み付け時の工程時間を最小限に短縮することがで
きる。さらに、分割された互いの鏡筒を相対回転させて
レンズ間の間隔を調整するため、結像性能を補正できる
範囲内で各部品の加工公差を緩めることができ、コスト
を低減させることができる。
【0022】なお、図1に示すものは、第1レンズ10
と第2レンズ11との間隔を調整することができるよう
になっているが、第2レンズ11と第3レンズ12との
間隔を調整するようにすることもできる。この場合は、
第2レンズ11と第3レンズ12の間でレンズ鏡筒1を
分割し、この分割された互いの鏡筒の接合部をねじ構造
とし、互いの鏡筒を相対回転させて第2レンズ11と第
3レンズ12との間隔を調整すればよい。
【0023】また、図1に示すものは、第1レンズ10
の外周に雄ねじ26aが形成され、第2レンズ11の内
周に雌ねじ26bが形成されているが、第2鏡筒1bの
外径を第1鏡筒1aの内径よりも若干小さく形成し、第
2レンズ11の外周に雄ねじを形成し、第1レンズ10
の内周にこの雄ねじが螺合する雌ねじを形成してもよ
い。また、各レンズの形状は、図1に示すものに限ら
ず、適宜に応じた形状であってよい。
【0024】次に、別の実施の形態について説明する。
図2に示すように、レンズを保持するレンズ鏡筒40
は、光軸方向において第1鏡筒40aと第2鏡筒40b
とに二つに分割できるようになっており、かつ、ねじ構
造47によって互いに接合できるようになっている。後
述するように、互いの接合部に形成されたねじ構造47
によって第1鏡筒40aと第2鏡筒40bは相対回転す
ることができるようになっている。図2に示すように、
第1鏡筒1aの外径は、第2鏡筒1bの内径よりも若干
小さく形成されている。
【0025】第1鏡筒40a内には、第1レンズ51お
よび第2レンズ52が位置決めされて嵌入されている。
より具体的に述べると、第2レンズ52は、第1鏡筒4
0aに一体に形成された係合部42と、第1レンズ51
と第2レンズ52の間に介在された間隔環43とによっ
て狭持されることにより位置決めされて嵌入されてい
る。間隔環43は、環状に形成されているもので、第1
レンズ51と第2レンズ52との間を所定の間隔にする
ためのものである。第1レンズ51は、上記間隔環43
と、第1レンズ51の外側に嵌合された環状の止めリン
グ41とによって狭持されることにより位置決めされて
嵌入されている。
【0026】一方、第2鏡筒40b内には、第3レンズ
53および第4レンズ54が位置決めされて嵌入されて
いる。より具体的に述べると、第3レンズ53は、第2
鏡筒40bに一体に形成された係合部44と、第3レン
ズ53と第4レンズ54との間に介在された間隔環46
とによって狭持されることにより位置決めされて嵌入さ
れている。間隔環46は、上記間隔環43と同様に、環
状に形成されているもので、第3レンズ53と第4レン
ズ54との間を所定の間隔にするためのものである。第
4レンズ54は、上記間隔環46と、第4レンズ54の
外側に嵌合された環状の止めリング45とによって狭持
されることにより位置決めされて嵌入されている。
【0027】上述のように、第1鏡筒40aと第2鏡筒
40bは、互いの接合部に形成されたねじ構造47によ
って相対回転することができるようになっている。この
ねじ構造47は、雄ねじ47aと雌ねじ47bとから構
成されている。より具体的に説明すると、図2に示すよ
うに、第1鏡筒40aの接合部、すなわち第2鏡筒40
bと接合する側の外周には、雄ねじ47aが形成されて
いる。一方、上記第2鏡筒40bのの接合部、すなわち
第1鏡筒40aと接合する側の内周には、上記雄ねじ4
7aが螺合することができる雌ねじ47bが形成されて
いる。
【0028】第2鏡筒40bの雌ねじ47bに第1鏡筒
40aの雄ねじ47aを螺合させることにより、第1鏡
筒40aと第2鏡筒40bは連結されて光軸を中心とす
る相対回転をすることができる。第1鏡筒40aと第2
鏡筒40bを相対回転させると、この相対回転量に比例
して、雄ねじ47aと雌ねじ47bのリードによって第
1鏡筒40aと第2鏡筒40bは光軸方向に相対移動
し、これによって、第1鏡筒40aと第2鏡筒40bと
の光軸方向の間隔を調整することができ、第1鏡筒40
a内に嵌入された第2レンズ52と、第2鏡筒40b内
に嵌入された第3レンズ53との間隔を微小なレベルま
で連続的に調整することができる。
【0029】前述のように、第1鏡筒40aの外周と第
2鏡筒40bの内周には、ねじ構造47が形成されてい
るが、このねじ構造47が形成されている接合部に加え
て、ガイド部60が設けられている。このガイド部60
は、図2に示すように、第1鏡筒40aを、雄ねじ47
aが形成されている接合部から第2鏡筒40b側に向け
て延長させると共に、第2鏡筒40bを、雌ねじ47b
が形成されている接合部から第1鏡筒40a側に向けて
延長させ、延長された第1鏡筒40aの外周面と、延長
された第2鏡筒40bの内周面とを面接触させることに
より形成されている。
【0030】このように、ガイド部材60を設けること
により、第1鏡筒40aと第2鏡筒40bの光軸方向へ
の相対移動および光軸を中心とする相対回転をガイドす
ることができ、ねじ構造47のがたつきを防止すること
ができると共に、ねじ構造47のがたつきによる鏡筒間
の偏心を抑制することができる。
【0031】また、図2に示すように、第1鏡筒40a
と第2鏡筒40bの光軸方向の対向面間には、リング状
の弾性体48、49が介在されている。弾性体48は、
雄ねじ47aを形成することにより形成された第1鏡筒
40aのリング状の端面61と、第2鏡筒40bの第1
鏡筒40aと対向する側の端面62との間に介在されて
いる。一方、弾性体49は、係合部42が形成された第
1鏡筒40aの端面と、係合部44が形成された第2鏡
筒40bの端面との間に介在されている。
【0032】上記弾性体48、49は、第1鏡筒40a
と第2鏡筒40bが光軸方向において互いに離れる方向
に付勢するために設けられたものである。この弾性体4
8、49には、互いの鏡筒に対して少なくとも3点以上
で当接することができる部材、例えば、リング状のゴ
ム、リング状の板ばね、リング状の波型ワッシャーなど
を用いることができる。
【0033】このように、第1鏡筒40aと第2鏡筒4
0bの光軸方向の対向面間に弾性体48、49を介在さ
せることにより、第1鏡筒40aと第2鏡筒40bが光
軸方向において互いに離れる方向に付勢することがで
き、ねじ構造47のがたによるバックラッシュを防止す
ることができ、第1鏡筒40a内に嵌入された第2レン
ズ52と、第2鏡筒40b内に嵌入された第3レンズ5
3との間隔を微小なレベルまで連続的により精度よく調
整することができる。
【0034】また、弾性体48、49として、波型ワッ
シャーなどの互いの鏡筒に対して少なくとも3点以上で
当接することができる部材を用いることにより、第1鏡
筒40aと第2鏡筒40bを光軸方向において互いに離
れる方向に相対移動させるときに生じる偏心をさらに抑
制することができる。特に、高画質を得るための高性能
なレンズや大口径のレンズを用いる場合に、波型ワッシ
ャーなどの部材を設けることにより、上記偏心を最小限
に抑え、調整をより精度よく行うことができ、最良な結
像性能を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、レンズを
保持する鏡筒において、上記鏡筒は少なくとも2つに分
割されるとともに接合されていて、互いの鏡筒の接合部
はねじ構造に形成され、互いの鏡筒を相対回転させるこ
とにより、分割された鏡筒にそれぞれ取り付けられたレ
ンズ間の距離を変化させるようにしたため、レンズ間の
距離を微小なレベルまで連続的に調整することができ、
最良な結像性能を得ることができる。また、調整時にレ
ンズユニットを全て組み付け直す必要がないため、組み
付け時の工程時間を最小限に短縮することができる。さ
らに、分割された互いの鏡筒を相対回転させてレンズ間
の間隔を調整するため、結像性能を補正できる範囲内で
各部品の加工公差を緩めることができ、コストを低減さ
せることができる。
【0036】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、分割された鏡筒の光軸方向への相対
移動および光軸を中心とする相対回転をガイドするガイ
ド部が設けられているため、ねじ構造のがたを防止する
ことができると共に、ねじ構造のがたによる鏡筒間の偏
心を抑制することができる。
【0037】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明において、互いの鏡筒の光軸方向の対
向面間には、弾性体が介在され、この弾性体によって、
互いの鏡筒が離れる方向に付勢されているため、ねじ構
造のがたによるバックラッシュを防止することができ、
レンズ間の間隔を微小なレベルまで連続的により精度よ
く調整することができる。
【0038】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明において、上記弾性体は、互いの鏡筒が少なく
とも3点で当接することができる部材であるため、互い
の鏡筒を光軸方向において互いに離れる方向に相対移動
させるときに生じる偏心をさらに抑制することができ
る。
【0039】請求項5記載の発明によれば、請求項3ま
たは4記載の発明において、上記弾性体は、波型ワッシ
ャーであるため、特に、高画質を得るための高性能なレ
ンズや大口径なレンズを用いる場合に、偏心を最小限に
抑え、調整をより精度よく行うことができ、最良な結像
性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるレンズ鏡筒の実施の形態を示す
横断面図である。
【図2】本発明にかかるレンズ鏡筒の別の実施の形態を
示す横断面図である。
【図3】従来のレンズ鏡筒の例を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 レンズ鏡筒 1a 第1鏡筒 1b 第2鏡筒 10 第1レンズ 11 第2レンズ 12 第3レンズ 25 間隔環 26 ねじ構造 26a 雄ねじ 26b 雌ねじ 40 レンズ鏡筒 40a 第1鏡筒 40b 第2鏡筒 43 間隔環 46 間隔環 47 ねじ構造 47a 雄ねじ 47b 雌ねじ 48 弾性体 49 弾性体 60 ガイド部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを保持する鏡筒において、上記鏡
    筒は少なくとも2つに分割されるとともに接合されてい
    て、互いの鏡筒の接合部はねじ構造に形成され、互いの
    鏡筒を相対回転させることにより、分割された鏡筒にそ
    れぞれ取り付けられたレンズ間の距離を変化させること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 分割された鏡筒の光軸方向への相対移動
    および光軸を中心とする相対回転をガイドするガイド部
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載のレン
    ズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 互いの鏡筒の光軸方向の対向面間には、
    弾性体が介在され、この弾性体によって、互いの鏡筒が
    離れる方向に付勢されていることを特徴とする請求項1
    または2記載のレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 上記弾性体は、互いの鏡筒が少なくとも
    3点で当接することができる部材であることを特徴とす
    る請求項3記載のレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 上記弾性体は、波型ワッシャーであるこ
    とを特徴とする請求項3または4記載のレンズ鏡筒。
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