JP2002196206A - レンズ鏡筒およびカメラ - Google Patents

レンズ鏡筒およびカメラ

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JP2002196206A
JP2002196206A JP2000396215A JP2000396215A JP2002196206A JP 2002196206 A JP2002196206 A JP 2002196206A JP 2000396215 A JP2000396215 A JP 2000396215A JP 2000396215 A JP2000396215 A JP 2000396215A JP 2002196206 A JP2002196206 A JP 2002196206A
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lens barrel
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JP2000396215A
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Shinichi Masuda
晋一 増田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏芯調整機構がシャッター機構やレンズ外径
と干渉するのを回避するために、レンズ鏡筒径の大型化
を招くおそれがある。 【解決手段】 物体側のレンズ群201を保持する保持
部材160と、この保持部材を収容する収容部材150
と、保持部材を収容部材に対して光軸直交面内で移動さ
せて上記物体側のレンズ群の光軸位置を調整する偏芯調
整機構とを有するレンズ鏡筒において、上記保持部材
を、収容部材の内側に光軸に向かって張り出すよう形成
された壁部150vに像面側から突き当てられた状態で
収容部材内に収容するとともに、上記偏芯調整機構を、
上記壁部における物体側に、調整時に物体側から回転操
作可能に取り付けられ、回転操作軸に対して偏芯したピ
ン部を有する調整操作部材236,237を用いて構成
し、このピン部の偏芯回転により保持部材を光軸直交面
内で調整駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ間の光軸の
偏芯を調整する機構を備えたレンズ鏡筒に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】レンズ間の光軸の偏芯を調整する機構を
備えたレンズ鏡筒としては、例えば、特開平11−21
2135号公報にて提案されているものがある。このも
のでは、1群レンズ6を偏芯(傾き)調整するために、
1群ホルダ5を2本の傾き調整ネジ8で傾けている。な
お、1群レンズ6の偏芯調整時においては、シャッター
駆動部7やシャッター羽根10は偏芯されないようにな
っている。
【0003】また、この調整機構は、鏡筒1の前端部1
aよりカメラ本体18側に、浮き防止バネ2や傾き調整
ネジ8等の調整機構が配置されている。
【0004】また、特開平11−174299号公報に
て提案のレンズ鏡筒では、移動筒5の像面寄りの位置に
内径側に張出した平面があり、その平面の被写体側にB
群レンズを保持したレンズホルダ18が取付ネジ15に
よって固定され、さらにシャッタブロック14、A群レ
ンズ12を保持するレンズホルダ16が固定されてい
る。
【0005】B群レンズは移動筒5の張り出した平面に
対して取付ネジ15の回転によって浮き上がることで、
移動筒5に対して傾き偏芯の調整がなされる。A群レン
ズ12は、光軸に垂直な面内で平行移動され、取り付け
部材17に対して取付ネジ30で固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−212135号公報にて提案のレンズ鏡筒では、
鏡筒の前端部(内部に張り出した平面部)よりも像面側
に偏芯調整機構が配置されているため、その付近に配置
されているシャッター機構やレンズ外径との干渉を回避
するために、レンズ鏡筒径の大型化を招くおそれがあ
る。また、偏芯調整時に、調整のための押す力がシャッ
ター機構等、調整に無関係な部分に加わる可能性があ
る。
【0007】一方、特開平11−174299号公報に
て提案のレンズ鏡筒では、第1のレンズの偏芯調整を終
了し、移動筒に固定した後、その第1のレンズにつなが
る部位に第2のレンズを組み付け調整する構成を採って
いるので、第2のレンズの偏芯調整時に、調整の力が第
1のレンズに伝わり、各部品が変形して、調整の精度が
低下して、光学性能が低下する可能性がある。
【0008】また、第1のレンズの偏芯調整を像面側か
ら行い、第2のレンズの偏芯調整を被写体側から行うよ
うになっているので、調整作業が複雑になるという問題
がある。
【0009】そこで、本発明は、鏡筒径を大型化するこ
となく、高精度にかつ容易にレンズの偏芯調整が可能な
レンズ鏡筒を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、物体側のレンズ群を保持する保持部
材と、この保持部材を収容する収容部材と、保持部材を
収容部材に対して光軸直交面内で移動させて上記物体側
のレンズ群の光軸位置を調整する偏芯調整機構とを有す
るレンズ鏡筒において、上記保持部材を、収容部材の内
側に光軸に向かって張り出すよう形成された壁部に像面
側から突き当てられた状態で収容部材内に収容するとと
もに、上記偏芯調整機構を、上記壁部における物体側
に、調整時に物体側から回転操作可能に取り付けられ、
回転操作軸に対して偏芯したピン部を有する調整操作部
材を用いて構成し、このピン部の偏芯回転により保持部
材を光軸直交面内で調整駆動するようにしている。
【0011】すなわち、保持部材と偏芯調整機構を構成
する調整操作部材とを収容部材の壁部を挟んで配置する
ことにより、偏芯調整機構全体が収容部材の壁部よりも
像面側に配置されている場合のように偏芯調整機構と収
容部材内の他の部材(例えば、シャッターユニットや振
れ補正ユニット)との干渉を避けるために鏡筒径を大型
化する必要がなくなる。また、調整の力(調整操作部材
の回転操作力)が保持部材以外の部品に加わらないた
め、高精度に偏芯調整を行うことが可能である。しか
も、物体側から調整操作を行うことができるため、調整
作業を容易に行うことが可能である。
【0012】また、シャッターユニットや振れ補正ユニ
ットを保持部材よりも像面側にこの保持部材と一体的に
結合させることにより、シャッターユニットや振れ補正
ユニットの偏芯調整も合わせて行うことが可能となり、
レンズ鏡筒全体の調整作業を簡略化することが可能であ
る。
【0013】なお、上記壁部における物体側に、保持部
材を壁部に引き寄せて圧接させる付勢力を与える付勢機
構を設けたり、上記壁部を弾性変形可能に形成してこの
壁部の弾性力によって保持部材を壁部に引き寄せて圧接
させたり、収容部材に保持部材に対してこの保持部材を
物体側から上記壁部に圧接させるための付勢力を与える
付勢部材を取り付けたりすることにより、保持部材の偏
芯調整時における倒れを確実に防止でき、精度の高い偏
芯調整が可能となる。特に、上記壁部自体の弾性力によ
って保持部材を壁部に引き寄せ付勢することにより、部
品点数の削減および鏡筒の小型化を図ることが可能とな
る。
【0014】また、保持部材よりも像面側に、この保持
部材に一体的に振れ補正ユニットが結合されている場合
において、振れ補正レンズの光軸位置を調整する補正レ
ンズ調整機構の操作を保持部材に形成された開口部を通
して、つまりは物体側から行えるようにすることによ
り、振れ補正レンズの調整作業も容易に行うことが可能
となる。
【0015】また、保持部材に対し、第1レンズ群の組
込み回転位置の選択と固定とを可能とすることにより、
上記偏芯調整機構と相まって光学性能をより向上させる
ことが可能となる。
【0016】また、偏芯調整機構よりも物体側に、レン
ズを保護する開閉可能なバリア機構を備えている場合
に、偏芯調整機構とバリア機構との間に隔壁部材を配置
することにより、バリア機構と偏芯調整機構との干渉を
避けてバリア機構の開閉動作をスムーズに行わせること
が可能となる。
【0017】さらに、収容部材に保持部材を像面側から
付勢する上記付勢部材に、電気信号を伝達するための配
線部材を支持する配線支持部を設けることにより、配線
部材を支持するための専用の部品が不要となり、部品点
数の削減を図ることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態であるレンズ鏡筒の構成を示してい
る。このレンズ鏡筒は、フィルムカメラに使用されるも
のである。
【0019】まず、各レンズ群を保持する鏡筒構造につ
いて、図1,9〜11を用いて説明する。このレンズ鏡
筒は、いわゆる差動カム筒を2つ設けた3段沈胴式鏡筒
である。
【0020】101はカメラ本体100に固定される固
定筒である。この固定筒101の内周部には、メスヘリ
コイド101aが形成されている。
【0021】120は第1差動カム筒であり、その後端
の外周部120aには、オスヘリコイドとギヤが重なる
ように形成されている。
【0022】110は第1差動カム筒120の内周部に
回転方向のみ摺動自在に保持される第1直進ガイド筒で
ある。
【0023】104はその回転軸が固定筒101に固定
された長軸ギヤで、第1差動カム筒120の後端外周部
120aのギヤ部(図9)と噛み合っている。また、長
軸ギヤ104は、ズームギヤユニット103の最終ギヤ
103aとも噛み合っている。
【0024】第1直進ガイド筒110と第1差動カム筒
120は、相対的に回転可能に固定されており、以下そ
の構造について説明する。
【0025】第1直進ガイド筒110の後部における周
方向4箇所に設けられた突起110dは、組み立て時に
第1差動カム筒120の内側面取り部120cを乗り越
えて、内側溝部120bに嵌り込む。また、第1直進ガ
イド筒110のガイドピン部110cは、固定筒101
に形成された光軸に平行な長溝(不図示)に嵌合してい
る。
【0026】このため、第1直進ガイド筒120は、固
定筒101に対して回転することなく光軸方向に移動可
能である。また、第1差動カム筒120は、第1直進ガ
イド筒110に対して回転しながら第1直進ガイド筒1
10と一体的に光軸方向に移動可能である。
【0027】第2直進ガイド筒130と第2差動カム筒
140は、相対的に回転可能に組み付けられ、第1直進
ガイド筒110に対して光軸方向に進退する構造となっ
ており、以下、その構造について説明する。
【0028】145は駆動リングであり、その周方向2
箇所に形成された折り曲げ先端のメネジ部145aは第
2差動カム筒140の凹部に嵌合し、外側より駆動ピン
146によって、第2差動カム筒140に一体的にネジ
止め固定される。
【0029】第2直進ガイド筒130のリング部130
bには、駆動リング145を相対回転可能な隙間を保っ
たまま挟み込むように、第2直進板A131と、第2直
進板B132とがネジ止めされる。
【0030】この構造によって、第2直進ガイド筒13
0と第2差動カム筒140とは、光軸方向には一体移動
可能で、相対的に回転可能に組み付けられる。
【0031】第2直進ガイド筒130の周方向4箇所に
形成された突起部130aは、第1直進ガイド筒110
の長溝110gに嵌合している。2本の駆動ピン146
は、第1直進ガイド筒110上に貫通形成されたリード
カム溝A110eと第1差動カム筒120の内径部に有
底で光軸に平行に延びるよう形成された長溝120dに
嵌合している。第2差動カム筒120の後部に固定され
た6本のピン144は、第1直進ガイド筒110の内径
のリードカム溝B110fに嵌合している。
【0032】これにより、第2直進ガイド筒130は、
第1直進ガイド筒110に対して非回転でかつ光軸方向
に進退可能となり、また、第2差動カム筒140は、第
1差動カム筒110と同一回転角度で回転し、光軸方向
に進退可能となっている。
【0033】1群レンズ鏡筒(収容部材)150は、そ
の後部における周方向3箇所に1群ピン151が埋め込
まれ、その1群ピン151は、第2差動カム筒140の
内径に設けられた3本の有底である1群カム溝140a
に嵌合している。
【0034】また、1群レンズ鏡筒150の内側上下に
設けられた上側長溝150aと下側長溝150bには、
第2直進ガイド筒130の上側キー部130cと下側キ
ー部130dの幅部分が嵌合している。よって、1群レ
ンズ鏡筒150は、第2直進ガイド筒130に対しては
非回転で光軸方向に進退可能となっている。
【0035】2群レンズ群181を保持している第2群
レンズホルダー180の外周部には、3本の2群ピン部
180bが配置され、これら2群ピン部180bは、第
2差動カム筒140の内側に配置された有底である2群
カム溝140bに嵌合している。第2レンズホルダー1
80の上下に配置された2つの突起部180aは、第2
直進ガイド筒130の上下の長溝130eに嵌合してい
る。
【0036】次に、モータ102の回転による各筒の駆
動を、図1および図9〜11を用いて説明する。
【0037】第1差動カム筒120に、駆動源であるモ
ータ102からの回転力が付与されると、第1差動カム
筒120は、固定筒101のメスヘリコイド101aと
のヘリコイド結合により、回転しながら光軸方向に進退
する。このとき、第1直進ガイド筒110は、その回転
が固定筒101により阻止されるように構成されている
ので、第1差動カム筒120と一体となって回転せずに
光軸方向に進退する。
【0038】第1直進ガイド筒110のリードカム溝A
110eと、第1差動カム筒120の長溝120dに嵌
合した駆動ピン146との働きによって、次段の第2差
動カム筒140は第1差動カム筒120と同じ回転角度
で、かつ相対的に光軸方向に進退する。このとき、第2
直進ガイド筒130は、その回転が第1直進ガイド筒1
10により阻止されるように構成されているので、第2
差動カム筒140と一体となって回転せずに光軸方向に
進退する。
【0039】また、第2差動カム筒140の1群カム溝
140aに嵌合している1群ピン151と、第2直進ガ
イド筒130の上側キー部130cと下側キー部130
dが嵌合している1群レンズ鏡筒150の上側長溝15
0aと下側長溝150bの働きによって、1群レンズ鏡
筒150は、回転せずに光軸方向に進退する。
【0040】第2 差動カム筒の2群カム溝140bに嵌
入している2群ピン部180bと、第2 直進ガイド筒の
上下に配置された長溝130eに嵌入している突起部1
80aの働きによって、回転せずに光軸方向に進退す
る。
【0041】次に、沈胴(図2および図5)からワイド
待機状態(図3および図6)への動作について、図2,
3,5,6,12〜15を用いて説明する。
【0042】撮影者が、カメラの電源スイッチ(不図
示)をオンにして、第1差動カム筒120にモータ10
2からの回転力が付与されると、第1差動カム筒120
は固定筒101のメスヘリコイド101aとのヘリコイ
ド結合により、回転しながら光軸方向に繰り出される。
また、第2差動カム筒140の駆動ピン146は、図1
3に示す第1直進ガイド筒110のリードカム溝A11
0eにおける110e1部から110e2部まで移動
し、これにより第2差動カム筒140は第1直進ガイド
筒110に対してリードカム溝A110e1部と110
e2部の光軸方向変位量分だけ繰り出される。
【0043】1群レンズ鏡筒150の1群ピン151
は、図14に示す1群カム溝140aにおける140a
1部から140a2部まで移動し、これにより1群レン
ズ鏡筒150が第2差動カム筒140に対してそのカム
の140a1部と140a2部の光軸方向変位量分だけ
繰り出される。
【0044】また、第2群レンズホルダー180の2群
ピン部180bは、2群カム溝140bの140b1部
から140b2部まで移動し、これにより、第2レンズ
群181が、第2差動カム筒140に対してそのカムの
140b1部と140b2部の光軸方向変位量分だけ繰
り込まれる。以上の繰り出しにより、図3,6に示すワ
イド待機状態に繰り出される。
【0045】次に、ワイド時のフォーカシングについて
図12〜15を用いて説明する。撮影者がカメラのレリ
ーズボタン(不図示)を押して撮影操作を行なうと、カ
メラ内の制御回路(不図示)は、被写体距離に応じてピ
ント調整を行なうために、モータ102をさらに回転さ
せる。これにより、第1差動カム筒120はヘリコイド
によりさらに繰り出され、駆動ピン146は、モータ1
02の回転量に応じてリードカム溝A110eの110
e3部(無限位置)から110e4部(至近位置)間の
任意の位置に停止する。
【0046】1群レンズ鏡筒150の1群ピン151
は、1群カム溝140aの140a3部から140a4
部間の任意の位置に移動し、第2群レンズホルダー18
0の2群ピン部180bは、2群カム溝140bの14
0b3部から140b4部間の任意の位置まで移動す
る。
【0047】以上の繰り出しにより、1群レンズ鏡筒1
50に固定されている第1レンズ群と第2群レンズホル
ダー180に固定されている第2レンズ群181とが移
動し、無限から至近の被写体距離に応じてピント調整が
行われる。その後、シャッターの開閉動作による撮影が
行われ、続いてモータ102を逆回転させ、鏡筒を前述
のワイド待機位置まで繰り込み、フィルム(不図示)の
巻き上げが行われる。
【0048】次に、ワイドからテレへのズーミングにつ
いて、図3,4,6,7,12〜15でを用いて説明す
る。
【0049】撮影者が、カメラのズームスイッチをテレ
側に操作した場合、モータ120が回転し、第1差動カ
ム筒120は固定筒101のメスヘリコイド101aと
のヘリコイド結合により回転しながら光軸方向に繰り出
される。第2差動カム筒140の駆動ピン146は、リ
ードカム溝A110eの110e18部まで移動し、1
群レンズ鏡筒150の1群ピン151は、1群カム溝1
40aの140a18部まで移動する。また、第2群レ
ンズホルダー180の2群ピン部180bは、2群カム
溝140bの140b18部まで移動する。
【0050】以上の繰り出しにより、図4および図7に
示すテレ待機状態に繰り出される。
【0051】次に、テレ状態でのフォーカシングについ
て、図12〜15を用いて説明する。撮影者がカメラの
レリーズボタンを押して撮影操作を行なうと、カメラの
制御回路は、被写体距離に応じてピント調整を行なうた
めに、モータ102をさらに回転させる。これにより、
第1差動カム筒120はヘリコイドによりさらに繰り出
され、第2差動カム筒140の駆動ピン146は、モー
タ102の回転量に応じてリードカム溝A110eの1
10e19部(無限位置)から110e20部(至近位
置)間の任意の位置に停止する。
【0052】1群レンズ鏡筒150の1群ピン151
は、1群カム溝140aの140a19部から140a
20部間の任意の位置に移動し、第2群レンズホルダー
180の2群ピン部180bは、2群カム溝140bの
140b19部から140b20部間の任意の位置まで
移動する。
【0053】以上の繰り出しにより、1群レンズ鏡筒1
50に固定されている第1レンズ群と第2群レンズホル
ダー180に固定されている第2レンズ群181が移動
し、無限から至近の被写体距離に応じてピント調整が行
われる。その後、シャッターの開閉動作による撮影が行
われ、続いてモータ102を逆回転させ、鏡筒を前述の
テレ待機位置まで繰り込み、フィルムの巻き上げが行わ
れる。
【0054】なお、各カムのテレ側の範囲、すなわちリ
ードカム溝A110eにおける110e18〜110e
21の範囲および1群カム溝140aにおける140a
18〜140a21の範囲は、カムの傾きが他のカム部
分の傾きより小さくなっている。
【0055】次に、フレアカット板111の構造につい
て、図9および図11を用いて説明する。フレアカット
板111は撮影光路外の有害光をカットするために設け
られている。このフレアカット板111の内周部の中央
には、必要な撮影光を通すための開口111aが形成さ
れている。
【0056】さらにフレアカット板111の外周部分に
は、第1直進ガイド筒110の後端フランジ部110a
に形成された被係合部110bに係止される複数の係合
部111bが形成されている。この構成により、フレア
カット板111は第1直進ガイド筒110と一体となっ
て光軸方向に進退する。
【0057】次に、1群ユニット152の構造について
図20〜23を用いて説明する。1群ユニット152に
は、いわゆる手振れによる像振れを補正するための振れ
補正機構と、シャッター開閉機構と、ワイド時の開放口
径を制限するための開放口制限機構とが含まれている。
【0058】まず、非導体である2つのターミナル16
3にはそれぞれ、金属製のターミナルピン162が2本
嵌め込まれており、このターミナル163はコイル16
4の長穴部164aの中央に接着固定されている。そし
て、コイル164の2本のリード線部164bはそれぞ
れ、ターミナルピン162に半田付けされている。そし
て、フレキシブルプリント板190の穴190aにター
ミナルピン162を通して半田付けすることで、コイル
164はフレキシブルプリント板190と電気的に接続
される。
【0059】続いて、ベースA(保持部材)160に取
り付けられる部品について説明する。磁性体である吸着
板161は、その穴部161aに、1群ユニット152
の先端に位置するベースA160のリブ部160b1
(図22参照)が通され、ベースA160の凹部160
aに接着固定される。
【0060】次に、リブ部160bに前述のユニット化
されたコイル164の長穴部164aを嵌め込む。さら
に、非磁性体である板165を、その位置決め穴165
a,165bをベースA160の位置決めピン部160
t,160dに嵌め込んでベースA160に接着固定す
る。
【0061】この状態では、コイル164は、ベースA
160の凹部160aと板165との隙間でガタを持
ち、光軸方向の位置が決まっていない。そこで、2つの
コイル164をそれぞれ板165に接するように押し付
け、コイル164を板165に接着固定する。
【0062】次に、ベースB170に取り付けられる部
品(シャッターユニットを構成する部品)について、図
19〜22を用いて説明する。
【0063】ベースB170には、シャッターアクチュ
エーターユニット171がネジ178で固定されてい
る。シャッター羽根A172の穴172aとシャッター
羽根C174の穴174aは、シャッターアクチュエー
ターユニットのボス部A171aに嵌合している。
【0064】また、シャッター羽根Aの長穴172bと
シャッター羽根Cの長穴174bは、シャッターアクチ
ュエーターユニットのアーム部171cに嵌合してい
る。シャッター羽根B173の穴173aは、ベースB
170のボス部B170aに嵌合し、シャッター羽根B
173の長穴173bは、シャッターアクチュエーター
ユニットのアーム部171cに嵌合している。
【0065】1Cホルダー220には、シャッターPI
(フォトインターラプタ)222が接着固定され、この
シャッターPI222を保持する1Cホルダー220
は、2本のネジ223 によって、ベースB170に固定
されている。
【0066】図19に示すように、シャッターバネ17
9は、そのコイル部が1Cホルダー220のボス部22
0a回りに取り付けられるとともに、一端が1Cホルダ
ー220のボス部220bに掛けられ、さらに他端はシ
ャッターアクチュエーターユニットのアーム部171c
に掛かっている。このとき、シャッターバネ179はシ
ャッターを閉じる方向の付勢力を発生している。
【0067】なお、1Cホルダー220の後部には、1
Cレンズ221が接着固定されている。
【0068】次に、開口制限175レバーの構造と駆動
について、図6,7,19,20を用いて説明する。
【0069】開放口径制限レバー175は、ワイド時に
おいて、シャッターの開放口径を他の焦点距離状態のと
きよりも小さくするために、軸176によって所定の角
度回転可能にベースB 170に固定される。図19に示
すように、開放口径制限バネ177は、そのコイル部が
1C ホルダー220上のボス部220c回りに取り付け
られるとともに、一端がボス部220dに掛けられ、さ
らに他端が開放口径規制レバー175に掛かっている。
【0070】この開放口径制限バネ177によって、通
常はシャッター羽根A172,シャッター羽根B173
およびシャッター羽根C174は全開可能となってい
る。
【0071】図7に示すように、テレ状態では、開放口
径制限レバー175の制限部175bは、開放口径制限
バネ177によってシャッター羽根A172、シャッタ
ー羽根B173およびシャッター羽根C174の開閉動
作面から退避しているため、シャッターアクチュエータ
ーによってこれらシャッター羽根は全開動作が可能とな
る。
【0072】ズーミングにより、図6に示すワイド状態
になると、第2直進ガイド筒130の下側キー部130
dが開放口径制限レバー175の先端部を押し上げるこ
とにより、レバー175が回転し、制限部175bがシ
ャッター羽根の開閉動作面に進入する。この状態で、シ
ャッター動作を行なうと、シャッター羽根Aのストッパ
ー部172cが開放口径制限レバー175の制限部17
5bに突き当たることで、シャッターは全開できなくな
る。このときにできる小さい口径が、設計上、ワイドの
最大口径となる。
【0073】次に、1Bホルダー210の構造と組み込
みついて、図20および図26,27を用いて説明す
る。
【0074】1Bレンズ群(振れ補正レンズ)211を
保持する1Bホルダー210上の2箇所の受け部210
aには、ヨーク板212と磁石213とが重ねられて接
着固定されている。また、3本のバネ214のL型フッ
ク部214cは1Bホルダー210のU溝210bらお
ける凸部210cに当接し、バネ214のカギ部214
dは1Bホルダー210の凹部210cに掛かってい
る。
【0075】また、バネ214のうち2本のリング部2
14aは、偏芯調整ピン215のクランク部215cに
嵌合している。
【0076】2本の偏芯調整ピン215は、その前側の
嵌合部A215bがベースA160の穴部160cに嵌
合し、後側の嵌合部B215dがベースB170の穴部
170bに嵌合している。
【0077】また、偏芯調整ピン215に嵌合していな
い1本のバネ214のリング部214aは、ベースA1
60に一体成型されたボス部160eに掛けられてい
る。
【0078】以上の3本のバネ214によって1Bホル
ダー210は、外径方向に引っ張られた宙吊り状態とな
る。
【0079】このように各部品が取り付けられた1Bホ
ルダー(振れ補正ユニットの本体)210は、前述のベ
ースA 160とベースB170とによって、光軸方向に
所定の隙間をもって挟み込まれており、2本のネジ16
6でベースA160とベースB170とが固定される。
【0080】1Bホルダー210の3箇所にある前側凸
球部210dは、ベースA160上の3箇所の凸平面1
60fと接触摺動し、1Bホルダー210の3箇所にあ
る後側凸球部210eはベースB170上の3箇所の凸
平面170cと接触摺動する。
【0081】次に、1Aホルダー200の構造と組み込
みについて、図20を用いて説明する。1Aホルダー2
00の中心には1Aレンズ群201が固定保持されてい
る。この1Aホルダー200の外周部の3箇所には、く
さび型をしたバヨネットオス部200aが形成されてい
る。
【0082】1Aホルダー(つまりは第1レンズ群)2
00は、この1Aホルダーのバヨネットオス部200a
をベースA160のバヨネットメス部160gと位置合
わせをして嵌め込み、数ある程度の角度回転させると、
くさび型のバヨネットオス部200aがバヨネットメス
部160gに食い込んで、ガタ付き無く固定される。バ
ヨネット形状は、周上120度等間隔で形成されている
ため、1Aホルダー200は組み込み時、光軸中心で1
20度ごとの回転位置を選択できる。
【0083】次に、1Bホルダー210の偏芯調整につ
いて、図20および図26,27を用いて説明する。
【0084】3本のバネ214によって吊られた1Bホ
ルダー210の偏芯調整を行う場合、マイナスドライバ
ー(ねじ回し:図示せず)を、ベースA160の穴(開
口部)160cを通して偏芯調整ピン215のスリ割部
215aに係合させて偏芯調整ピン215を回転させ
る。これにより、各バネ214の張力を変化させ、1B
レンズ群211の光軸を1Aレンズ群201や1Cレン
ズ221の光軸に一致させる。その後、ベースA160
の穴160cに接着剤を塗布して、偏芯調整ピン215
を固定する。
【0085】次に、1群ユニット152の偏芯調整につ
いて図28および図29を用いて説明する。本実施形態
では、1群ユニット152を光軸直交面内で平行移動さ
せることで、第2レンズ群181の光軸に対する第1レ
ンズ群(すなわち、1Aレンズ群201と1Bレンズ群
211と1Cレンズ221)の光軸位置を調整(偏芯調
整)し、レンズ性能を高めている。
【0086】ここで、1 群ユニット152の偏芯調整機
構を、図28を用いて説明する。板バネA230は1 群
レンズ鏡筒150の前端壁部150vの前面(物体側の
面)に接しており、ネジ232のネジ部232aは、板
バネA230の穴230cと1 群レンズ鏡筒150の逃
げ穴150cとを通り、ベースA160のメネジ部16
0hにネジ込まれる。
【0087】このネジ込み時、ネジ232の段差部23
2bがベースA160の平面160qに当り、ネジ23
2のネジ込み量が制限される。
【0088】また、この状態では、板バネA230の端
部230a ,203bは、1 群レンズ鏡筒150の段差
部150f,150fに当接し、板バネA230の中間
部は、1 群レンズ鏡筒150の凸部150gに当接して
いる。
【0089】さらに、ネジ232の頭部232cは、板
バネA230の穴230cの回りを1 群レンズ鏡筒15
0の凹部150eに近づく方向にたわませている。同様
にネジ233も板バネ230の穴230dの回りをたわ
ませて、ベースA160のメネジ部160iにねじ込ま
れる。
【0090】板バネA230a,230bと同様に、ネ
ジ234,235が板バネB231の穴回り231c,
231dをたわませた状態で、ベースA160にねじ止
めされている。
【0091】以上のようにして構成された付勢機構は、
ベースA160にねじ止めされた板バネA230,23
1の弾性によって、ベースA160を含む1群ユニット
152を1群レンズ鏡筒150の前端壁部150vの像
面側の面に圧接させている。その圧接している面は、ベ
ースA160の周方向3点に配置された平面部160
q,160r,160sである。
【0092】1 群偏芯調整ピン(調整操作部材)A23
6は、その頭部236bが1 群レンズ鏡筒の段付き穴1
50pに嵌合し、ピン部236aはベースA160の長
穴160lに嵌合している。同様に1 群偏芯調整ピンB
237は、その頭部237bが1 群レンズ鏡筒150の
段付き穴150qに嵌合し、そのピン部237aがベー
スA160の穴160mに嵌合している。
【0093】次に、1群ユニット152の偏芯調整操作
について説明する。1群偏芯調整ピンB237を左右に
90度以内で回転させると、1群偏芯調整ピンBのピン
部237aは、1群レンズ鏡筒150の段付き穴150
qと同軸で回転し、1群偏芯調整ピンB237のピン部
237aが嵌合しているベースA160の穴部160m
は、1群偏芯調整ピンB237のピン部237aと同一
位置に移動する。
【0094】一方、ベースA1600の長穴部160l
は、回転させていない1群偏芯調整ピンA236のピン
部236aによって溝幅方向の移動が阻止され、溝長手
方向のみ移動可能となっている。この構造により、1群
ユニット152は概略x方向(横方向)に移動し、1群
ユニット152の光軸の同方向の位置が調整される。
【0095】また、1群偏芯調整ピンB237を回転さ
せずに、1群偏芯調整ピンA236を左右に90度以内
で回転させると、1 群ユニット152は、ベースA16
0の穴160kを中心として回転する。これにより、1
群ユニット152は概略y方向(縦方向)に移動し、1
群ユニット152の光軸の同方向の位置が調整される。
【0096】以上の構成により、1群偏芯調整ピンA2
36の回転量と1群偏芯調整ピンB237の回転量を任
意に調整することで、1群ユニット152は、1群レン
ズ鏡筒150に対して光軸直交面であるxy平面内で移
動し、1群ユニット152の光軸がxy平面内で調整
(偏芯調整)される。
【0097】なお、この際、前述の板バネA230およ
び板バネB231の働きによって、1群ユニット152
は1群レンズ鏡筒150の前端壁部150vに当接した
まま摺動するため、1群ユニット152の光軸が傾くこ
とはない。
【0098】また、1群偏芯調整ピンA236,B23
7の切り欠き部236c,237cの回転方向位置は、
ピン部236a,237aの位置と一致しており、これ
により1群ユニット152の偏芯調整時において調整の
目安となる。
【0099】次に、1群ユニット152を1群レンズ鏡
筒150に固定する方法について説明する。
【0100】ベースA160の突起160nは、1群レ
ンズ鏡筒150の逃げ穴150rに挿入されている。逃
げ穴150rの穴形状は、偏芯調整時にも突起160n
が衝突しない形状となっている。
【0101】同様に、ベースA160の突起160p
も、1群レンズ鏡筒150の逃げ穴150sに挿入され
ており、逃げ穴150sの形状は、突起160pとは衝
突しない形状となっている。
【0102】このようにして1群偏芯調整ピンA23
6,B237の回転操作による1群の偏芯調整が終了す
ると、ベースA160の突起160nと1群レンズ鏡筒
150の逃げ穴150rとの隙間および突起160pと
逃げ穴150sとの隙間に接着剤を塗布し、1 群ユニッ
ト152を1 群レンズ鏡筒150に固定する。
【0103】次に、隔絶シート(隔壁部材)238を、
1群調整用の板バネA230と板バネB231上に重な
るように組み込む 1群レンズ鏡筒150のボス150t,150uには、
図29に示したバリアユニット240のバリア羽根A2
42の回転中心穴242aと、バリア羽根B243の回
転中心穴243aとが嵌合する。このバリアユニット2
40は、前述の隔絶シート238上に重なるように配置
される。これにより、バリアユニット240がその開閉
時に、1群調整用の板バネA230,B231や1群偏
芯調整ピンA236,B237等に干渉することがな
い。
【0104】(第2実施形態)図30〜図33には、本
発明の第2 実施形態であるレンズ鏡筒における偏芯調整
機構の構成を示している。なお、レンズ鏡筒の全体構成
は、第1実施形態で説明したものと同様である。
【0105】本実施形態では、収納筒310に対してユ
ニット保持筒(第1実施形態におけるベースA160お
よびベースB170を組み合わせて構成されるユニッ
ト)320を光軸直交面内で平行移動させることで、ユ
ニット保持筒320の光軸位置を調整(偏芯調整)して
レンズ性能を高めている。
【0106】まず、ユニット保持筒320を収納筒31
0に対して付勢圧接させて支持する支持機構について説
明する。
【0107】図30において、ユニット保持筒320
は、その前端側のベース(第1実施形態のベースA16
0に相当する部材)の4個所に形成された平面部320
q,320r,320s,320tが収納筒310の平
面部(壁部)310vの裏面(像面側の面)に接触する
ように収納筒(収容部材)310の内部に挿入される。
【0108】このとき、ユニット保持筒320は、その
ボス部320n,320pが収納筒310の逃げ穴31
0r,310sに嵌合するように回転位置が合わせられ
る。
【0109】次に、図31に示すように、板バネ(付勢
部材)330を収納筒310の後部から挿入する。この
とき、板バネ330の外周3箇所に形成された突起33
0aを、収納筒310の内径3箇所に形成されたガイド
溝310aを通過するように挿入し、ガイド溝310a
の端部まで挿入した後、ガイド溝310aに連続するバ
ヨネット溝310bが延びる周方向に板バネ330を回
転させる。
【0110】これにより、図33に示すように、板バネ
330のバネ部330bがユニット保持筒320の後面
を押圧し、ユニット保持筒320の4個所の平面部32
0q,320r,320s,320tが収納筒310の
平面部310vの裏面に押し付けられる。以上の付勢支
持機構によって、ユニット保持筒320は収納筒310
に支持される。
【0111】次に、偏芯調整機構について説明する。偏
芯調整ピン(調整操作部材)A312は、その頭部31
2bが収納筒310の段付き穴310pに嵌合し、その
ピン部312aがユニット保持筒320のベース(第1
実施形態のベースA160に相当する部品)に形成され
た長穴320lに嵌合する。
【0112】同様に、偏芯調整ピンB313は、その頭
部313bが収納筒310の段付き穴310qに嵌合
し、そのピン部313aがユニット保持筒320ののベ
ースに形成された穴320mに嵌合する。
【0113】偏芯調整ピンB313を左右に90度以内
で回転させると、ユニット保持筒320は概略x方向
(横方向)に移動し、ユニット保持筒32の光軸の同方
向の位置が調整される。
【0114】一方、偏芯調整ピンA312を左右に90
度以内で回転させると、ユニット保持筒320は概略y
方向(縦方向)に移動し、ユニット保持筒320の光軸
の同方向の位置が調整される。
【0115】以上のように、偏芯調整ピンA312と偏
芯調整ピンB313の回転量を任意に調整すれば、ユニ
ット保持筒320を光軸直交面であるxy平面内で移動
させ、ユニット保持筒320の光軸をxy平面内で調整
することができる。
【0116】なお、この際、ユニット保持筒320は、
板バネ330によって収納筒310の平面部310vに
押し付けられているので、ユニット保持筒320の光軸
が収納筒310の中心軸に対して傾くことはない。
【0117】このようにして偏芯調整ピンA312,B
313によるユニット保持筒320の偏芯調整が終了し
た後、ユニット保持筒320の突起320nと収納筒3
10の逃げ穴310rとの隙間および突起320pと逃
げ穴310sの隙間に接着剤を塗布し、ユニット保持筒
320を収納筒310に対して固定する。この固定後
も、板バネ330は、補助的にユニット保持筒320を
収納筒310の平面部310vに押し付けている。
【0118】なお、板バネ330のリブ部(配線支持
部)330cは、フレキシブルプリント基板(不図示)
の一部を接着固定する部分である。
【0119】(第3実施形態)図34〜図36には、本
発明の第3実施形態であるレンズ鏡筒における偏芯調整
機構の構成を示している。なお、レンズ鏡筒の全体構成
は、第1実施形態で説明したものと同様である。
【0120】本実施形態では、収納筒(収納部材)41
0に対してユニット保持筒(第1実施形態におけるベー
スA160およびベースB170を組み合わせて構成さ
れるユニット)420を光軸直交面内で平行移動させる
ことで、ユニット保持筒420の光軸位置を調整してレ
ンズ性能を高めている。
【0121】まず、ユニット保持筒420の収納筒41
0に対する支持機構について説明する。
【0122】図34において、ユニット保持筒420
は、その前端側のベース(第1実施形態のベースA16
0に相当する部材)の4個所に形成された平面部(壁
部)420q,420r,420s,420tが、収納
筒410の平面部410vの裏面(像面側の面)に接触
するように収納筒410の内部に挿入する。
【0123】このとき、ユニット保持筒420は、ボス
部420n,420pを収納筒410の逃げ穴410
r,410sに嵌合させるように回転位置が合わせられ
る。
【0124】次に、図35に示すように、板バネA43
0を収納筒410の後部から挿入する。このとき、板バ
ネA430の外周上3箇所に形成された突起430a
を、収納筒410の内径3箇所に形成されたガイド溝4
10aを通過するように挿入し、ガイド溝410aの端
部まで挿入した後、ガイド溝410aに連続するバヨネ
ット溝410bが延びる周方向に板バネA430を回転
させる。
【0125】これにより、板バネA430のバネ部43
0bがユニット保持筒420の後面を押圧し、ユニット
保持筒420の4個所の平面部420q,420r,4
20s,420tが収納筒410の平面部410vの裏
面に押し付けられる。
【0126】さらに、板バネB414は、収納筒410
の穴410cを覆うように配置され、ネジA416をユ
ニット保持筒420のメネジ部420vにねじ込むこと
によって固定される。
【0127】同様に、板バネC415も、収納筒410
の穴410dを覆うように配置され、ネジB417をユ
ニット保持筒420のメネジ部420uにねじ込むこと
によって固定される。
【0128】これら板バネB414,C415は弾性体
であり、ネジA416,B417によって反るようにね
じ止めされているため、ユニット保持筒420を収納筒
410の平面部410vに当接させる付勢力を発生す
る。
【0129】このように板バネA430,B414,C
415を含む付勢支持機構によって、ユニット保持筒4
20は収納筒410に支持される。
【0130】次に、偏芯調整機構について説明する。偏
芯調整ピンA412は、その頭部412が収納筒410
の段付き穴410pに嵌合し、そのピン部412aがユ
ニット保持筒420の長穴420lに嵌合している。
【0131】同様に、偏芯調整ピンB413は、その頭
部413bが収納筒410の段付き穴410qに嵌合
し、そのピン部413aがユニット保持筒420の穴4
20mに嵌合している。
【0132】偏芯調整ピンB413を左右に90度以内
で回転させると、ユニット保持筒420は概略x方向
(横方向)に移動し、ユニット保持筒420の光軸の同
方向の位置が調整される。
【0133】一方、偏芯調整ピンA412を左右に90
度以内で回転させると、ユニット保持筒420は概略y
方向(縦方向)の移動し、ユニット保持筒420の光軸
の同方向の位置が調整される。
【0134】以上のように、偏芯調整ピンA412と偏
芯調整ピンB413の回転量を任意に調整すれば、ユニ
ット保持筒420を光軸直交面であるxy平面内で移動
させ、ユニット保持筒420の光軸をxy平面内で調整
することができる。
【0135】このとき、ユニット保持筒420は、板バ
ネA430によって収納筒410の平面部410vに押
し付けられているので、ユニット保持筒420の光軸が
収納筒410の中心軸に対して傾くことはない。
【0136】こうして偏芯調整ピンA412,B413
によるユニット保持筒420の偏芯調整が終了した後、
ユニット保持筒420の突起420nと収納筒410の
逃げ穴410rとの隙間および突起420pと逃げ穴4
10sの隙間に接着剤を塗布する。さらに、ネジA41
6とネジB417をさらにユニット保持筒420にねじ
込む。これらによって、ユニット保持筒420を収納筒
410に固定することができる。
【0137】この固定の後も、板バネA430,板バネ
B414および板バネC415は、補助的にユニット保
持筒420を収納筒410の平面部410vに押し付け
ている。
【0138】なお、板バネA430のリブ部(配線支持
部)430cは、フレキシブルプリント基板(不図示)
の一部を接着固定する部分である。
【0139】(第4実施形態)図37には、本発明の第
3実施形態であるレンズ鏡筒における偏芯調整機構の構
成を示している。なお、レンズ鏡筒の全体構成は、第1
実施形態で説明したものと同様である。
【0140】本実施形態では、1群ユニット552を光
軸直交面内で平行移動させることで、第2レンズ群(不
図示)の光軸に対する第1レンズ群(すなわち、1群ユ
ニット内のレンズ群)の光軸位置を調整して、レンズ性
能を高めている。
【0141】ここで、1群ユニットの偏芯調整機構につ
いて図37を用いて説明する。ネジ532のネジ部53
2aは、1群レンズ鏡筒(収容部材)550の前端壁部
550vのうち薄板部分550eに形成された逃げ穴5
50cを前方から後方に貫通し、ベースA(保持部材)
560のメネジ部560hにねじ込まれる。このねじ込
み時に、ネジ532の段差部532bがベースA560
の凹面560qに当接することによってねじ込み量が制
限される。
【0142】この状態では、ネジ532の頭部532c
は、薄板部分550eにおける逃げ穴550cの回りを
ベースA560の凹面560qに近づく方向にたわませ
ている。
【0143】同様に、ネジ533〜535も薄板部分5
50e,550kにおける逃げ穴550d,550i,
550j回りをたわませながら、ベースA560のメネ
ジ部560i,560j,560kにねじ込まれる。ま
た、このねじ込み時に、ネジ533〜535の段差部が
ベースA560の凹面560r,560s,560tに
当接することによってねじ込み量が制限される。
【0144】こうして、1群ユニット552は、1群レ
ンズ鏡筒550の薄板部分550e,550kがたわん
だ状態で1群レンズ鏡筒550が保持される。そして、
1群レンズ鏡筒550の薄板部分550e,550kの
弾性によって、1群ユニット552を1群レンズ鏡筒5
50の前端壁部550vに圧接させている。
【0145】また、1群偏芯調整ピン(調整操作部材)
A536は、その頭部536bが1群レンズ鏡筒550
の段付き穴550pに嵌合し、そのピン部536aがベ
ースAの長穴560lに嵌合している。同様に、1 群偏
芯調整ピンB537は、その頭部537bが1 群レンズ
鏡筒550の段付き穴550qに嵌合し、そのピン部5
37aがベースAの穴560mに嵌合している。
【0146】次に、1群ユニット552の偏芯調整操作
について説明する。1群偏芯調整ピンB537を左右に
90度以内で回転させると、1群偏芯調整ピンBのピン
部537aは1群レンズ鏡筒550の段付き穴550q
と同軸で回転し、1群偏芯調整ピンB537のピン部5
37aが嵌入しているベースAの穴部560mは、1群
偏芯調整ピンB537のピン部537aと同一位置に移
動する。
【0147】一方、ベースA560の長穴部560l
は、回転させていない1群偏芯調整ピンA536のピン
部536aで溝幅方向の移動が阻止され、溝長手方向の
み移動可能となっている。この構造により、1群ユニッ
ト552は概略x方向(横方向)に移動し、1群ユニッ
ト552の光軸の同方向の位置が調整される。
【0148】次に、1群偏芯調整ピンB537を回転さ
ぜずに、1群偏芯調整ピンA536を左右に90度以内
で回転させると、1群ユニット552は、ベースA56
0の穴560kを中心として回転する。これにより、1
群ユニット552は概略y方向(縦方向)に移動し、1
群ユニット552の光軸の同方向の位置が調整される。
【0149】以上の構成により、1群偏芯調整ピンA5
36の回転量と1群偏芯調整ピンB537の回転量を任
意に調整することで、1群ユニット552は、1群レン
ズ鏡筒550に対して光軸直交面であるxy平面内で移
動し、1群ユニット552の光軸がxy平面内で調整
(偏芯調整)される。
【0150】このとき、1群レンズ鏡筒550の薄板部
分550e,550kの弾性によって、1群ユニット5
52は1群レンズ鏡筒550の前端壁部550vに当接
したまま摺動するので、1群ユニット552の光軸が傾
くことはない。
【0151】また、1群偏芯調整ピンA536,B53
7の切り欠き部536c,537cの回転方向位置は、
ピン部536a,537aの位置と一致しているので、
1群ユニット552の偏芯調整時に調整の目安となる。
【0152】次に、1群ユニット552を1群レンズ鏡
筒550に固定する方法について説明する。
【0153】ベースA560の突起560nは、1群レ
ンズ鏡筒550の逃げ穴550rに嵌合している。逃げ
穴550rの穴形状は、偏芯調整時にも、突起560n
に衝突しない形状となっている。
【0154】同様に、ベースA560の突起560p
も、1群レンズ鏡筒550の逃げ穴550sに嵌合し、
突起560pと逃げ穴550sとは衝突しない形状とな
っている。
【0155】こうして1群偏芯調整ピンA536,B5
37による1群偏芯調整が終了した後、ベースA560
の突起560nと1群レンズ鏡筒550の逃げ穴550
rとの隙間および突起560pと逃げ穴550sとの隙
間に接着剤を塗布し、1群ユニット552を1群レンズ
鏡筒550に固定する。
【0156】次に、隔絶シート(隔壁部材)538を、
1群調整用の偏芯調整ピン536,537とネジ532
〜535上に重なるように組み込む。
【0157】1群レンズ鏡筒550のボス550t,5
50uには、図37に示したバリアユニット540のバ
リア羽根A542の回転中心穴(不図示)とバリア羽根
B543の回転中心穴543aが嵌合する。このバリア
ユニット540は、前述の隔絶シート538上に重なる
ように配置される。
【0158】なお、上記各実施形態では、フィルムカメ
ラ用のレンズ鏡筒について説明したが、本発明は、デジ
タルカメラおよびビデオカメラ等の各種カメラのレンズ
鏡筒に適用することができる。
【0159】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
保持部材と偏芯調整機構を構成する調整操作部材とを収
容部材の壁部を挟んで配置することにより、偏芯調整機
構全体が収容部材の壁部よりも像面側に配置されている
場合のように偏芯調整機構と収容部材内の他の部材(例
えば、シャッターユニットや振れ補正ユニット)との干
渉を避けるために鏡筒径を大型化する必要がなくなるた
め、鏡筒径を小型にすることができる。また、調整の力
(調整操作部材の回転操作力)が保持部材以外の部品に
加わらないため、高精度に偏芯調整を行うことができ
る。しかも、物体側から調整操作を行うことができるた
め、調整作業を容易に行うことができる。
【0160】また、シャッターユニットや振れ補正ユニ
ットを保持部材よりも像面側にこの保持部材と一体的に
結合させることにより、シャッターユニットや振れ補正
ユニットの偏芯調整も合わせて行うことができ、レンズ
鏡筒全体の調整作業を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒の斜視
図である。
【図2】上記レンズ鏡筒の沈胴状態を表す斜視図であ
る。
【図3】上記レンズ鏡筒のワイド状態を表す斜視図であ
る。
【図4】上記レンズ鏡筒のテレ状態を表す斜視図であ
る。
【図5】上記レンズ鏡筒の沈胴状態を表す断面図であ
る。
【図6】上記レンズ鏡筒のワイド状態を表す断面図であ
る。
【図7】上記レンズ鏡筒のテレ状態を表す断面図であ
る。
【図8】上記レンズ鏡筒の部品構成の斜視図である。
【図9】図5の部分拡大図である。
【図10】図5の部分拡大図である。
【図11】上記レンズ鏡筒の部品構成の後方からの斜視
図である。
【図12】上記レンズ鏡筒を構成する固定筒の展開図で
ある。
【図13】上記レンズ鏡筒を構成する第1直進ガイド筒
の展開図である。
【図14】上記レンズ鏡筒を構成する第2差動カム筒の
展開図である。
【図15】図10に示す各レンズ群の移動用カム軌跡の
説明図である。
【図16】上記レンズ鏡筒のワイド状態でのフレキシブ
ルプリント基板(FPC)の説明図である。
【図17】上記FPCのテレ状態での説明図である。
【図18】上記FPCの第1群ユニット周りの説明図で
ある。
【図19】上記FPCの第1群ユニット後方の説明図で
ある。
【図20】上記レンズ鏡筒の第1群ユニットの分解斜視
図である。
【図21】図16の拡大図である。
【図22】上記レンズ鏡筒を構成する第1群ユニットの
後方から見た分解斜視図である。
【図23】上記レンズ鏡筒内の振れ補正ユニットの説明
図である。
【図24】上記振れ補正ユニットの説明図である。
【図25】上記振れ補正ユニットの説明図である。
【図26】上記レンズ鏡筒を構成する1Bホルダーの断
面図である。
【図27】上記1Bホルダーの後方斜視図である。
【図28】上記1群ユニットの偏芯調整機構の構成図で
ある。
【図29】上記レンズ鏡筒内のバリア機構の構成図であ
る。
【図30】本発明の第2実施形態であるレンズ鏡筒にお
ける偏芯調整機構の正面構成図である。
【図31】上記第2実施形態における偏芯調整機構の背
面構成図である。
【図32】上記第2実施形態における偏芯調整機構の正
面図である。
【図33】上記第2実施形態における偏芯調整機構の背
面図である。
【図34】本発明の第3実施形態であるレンズ鏡筒にお
ける偏芯調整機構の正面構成図である。
【図35】上記第3実施形態における偏芯調整機構の背
面構成図である。
【図36】上記第3実施形態における偏芯調整機構の正
面図である。
【図37】本発明の第4実施形態であるレンズ鏡筒にお
ける偏芯調整機構の正面構成図である。
【符号の説明】
101 固定筒 102 モータ 103 ズームギヤユニット 104 長軸ギヤ 110 第1直進ガイド筒 120 第1差動カム筒 130 第2直進ガイド筒 131 第2直進板A 132 第2直進板B 140 第2差動カム筒 145 駆動リング 146 駆動ピン 150 1群レンズ鏡筒 152 1群ユニット 151 1群ピン 160 ベースA 164 コイル 162 ターミナルピン 163 ターミナル 165 板 166 ネジ 170 ベースB 171 シャッターアクチュエーターユニット 172〜174 シャッター羽根 175 開放口径制限レバー 176 軸 177 開放口径制限バネ 178 ネジ 179 シャッターバネ 180 第2群レンズホルダー 181 第2レンズ群 190 フレキシブルプリント板 200 1Aホルダー 201 1Aレンズ群 210 1Bホルダー 211 1Bレンズ群 212 ヨーク板 213 磁石 214 バネ 215 偏芯調整ピン 220 1Cホルダー 221 1Cレンズ 222 シャッターフォトインターラプター 223 ネジ 230,231 板バネ 232〜235 ネジ 236,237 1群偏芯調整ピン 238 隔絶シート 240 バリアユニット 242,243 バリア羽根 310,410 収納筒 320,420 ユニット保持筒 330 板バネ 312,412 偏芯調整ピン 313,413 偏芯調整ピン 430,414,415 板バネ 416,417 ネジ 550 1群レンズ鏡筒 552 1群ユニット 532〜535 ネジ 560 ベースA 536,537 1群偏芯調整ピン 540 バリアユニット 538 隔絶シート 542,543 バリア羽根

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側のレンズ群を保持する保持部材
    と、この保持部材を収容する収容部材と、前記保持部材
    を前記収容部材に対して光軸直交面内で移動させて前記
    物体側のレンズ群の光軸位置を調整する偏芯調整機構と
    を有するレンズ鏡筒であって、 前記保持部材は、前記収容部材の内側に光軸に向かって
    張り出すよう形成された壁部に像面側から突き当てられ
    た状態で前記収容部材内に収容されているとともに、 前記偏芯調整機構は、 前記壁部における物体側に、調整時に物体側から回転操
    作可能に取り付けられ、回転操作軸に対して偏芯したピ
    ン部を有する調整操作部材を有して構成されており、前
    記ピン部の偏芯回転により前記保持部材を光軸直交面内
    で調整駆動することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記壁部における物体側に、前記保持部
    材に対して、この保持部材を前記壁部に引き寄せて圧接
    させるための付勢力を与える付勢機構を設けたことを特
    徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記壁部を弾性変形可能に形成するとと
    もに、この壁部と前記保持部材とを結合し、 前記壁部の弾性力によって前記保持部材を前記壁部に引
    き寄せて圧接させることを特徴とする請求項1に記載の
    レンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 前記収容部材に、前記保持部材に対して
    この保持部材を物体側から前記壁部に圧接させるための
    付勢力を与える付勢部材を取り付けたことを特徴とする
    請求項1から3のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 前記物体側のレンズ群と、この物体側の
    レンズ群よりも像面側のレンズ群とを有しており、 これら両レンズ群は、変倍時および焦点調節時のうち少
    なくとも一方において互いに独立して光軸方向に移動す
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の
    レンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 前記保持部材よりも像面側に、遮光部材
    の開閉動作によりシャッター動作を行うシャッターユニ
    ットが、前記保持部材に一体的に結合されて設けられて
    いることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載
    のレンズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 前記保持部材よりも像面側に、振れ補正
    レンズを光軸直交面内でシフトさせて像振れを補正する
    振れ補正ユニットが、前記保持部材に一体的的に結合さ
    れて設けられていることを特徴とする請求項1から6の
    いずれかに記載のレンズ鏡筒。
  8. 【請求項8】 前記振れ補正ユニットに、前記振れ補正
    レンズの光軸位置を調整する補正レンズ調整機構が設け
    られており、 この補正レンズ調整機構は、前記保持部材に形成された
    開口部を通して調整操作可能に構成されていることを特
    徴とする請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  9. 【請求項9】 前記振れ補正レンズは、前記振れ補正ユ
    ニットの本体に対して複数の弾性部材により釣り合い状
    態に吊られて保持されており、 前記補正レンズ調整機構は、前記弾性部材における前記
    本体側の端部の位置を変化させて前記振れ補正レンズの
    釣り合い位置を調整する機構であることを特徴とする請
    求項8に記載のレンズ鏡筒。
  10. 【請求項10】 前記物体側のレンズ群の一部である第
    1レンズ群は、前記保持部材に対し、組込み回転位置の
    選択と固定とが可能であることを特徴とする請求項1か
    ら9のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  11. 【請求項11】 前記第1レンズ群の外周部に突起部が
    設けらているとともに、前記保持部材に、前記第1レン
    ズ群の回転により前記突起部が係合してこの第1レンズ
    群の組込み回転位置の選択と固定とを行わせるバヨネッ
    ト係合部が設けられていることを特徴とする請求項10
    に記載のレンズ鏡筒。
  12. 【請求項12】 前記偏芯調整機構よりも物体側に、レ
    ンズを保護する開閉可能なバリア機構を備えており、 前記偏芯調整機構と前記バリア機構との間に隔壁部材を
    配置したことを特徴とする請求項1から11のいずれか
    に記載のレンズ鏡筒。
  13. 【請求項13】 前記付勢部材に、電気信号を伝達する
    ための配線部材を支持する配線支持部を設けたことを特
    徴とする請求項4に記載のレンズ鏡筒。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれかに記載の
    レンズ鏡筒を備えたことを特徴とするカメラ。
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