JP2003098415A - 光学機器 - Google Patents

光学機器

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JP2003098415A
JP2003098415A JP2001287747A JP2001287747A JP2003098415A JP 2003098415 A JP2003098415 A JP 2003098415A JP 2001287747 A JP2001287747 A JP 2001287747A JP 2001287747 A JP2001287747 A JP 2001287747A JP 2003098415 A JP2003098415 A JP 2003098415A
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lens
optical axis
substrate
flexible substrate
group
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JP2001287747A
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Shinichi Masuda
晋一 増田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器本体内にフレキシブルプリント基板の湾
曲部を収容する場合、光学機器が大型化する。 【解決手段】 レンズ181aとフレキシブル基板19
0とを収容した光学機器において、レンズの外周に切り
欠き形状を有したレンズ切り欠き部181cを形成し、
このレンズ切り欠き部と機器本体150との間に形成さ
れる光軸直交方向の空間にフレキシブル基板を通す。特
に、フレキシブル基板が光軸直交方向に重なるよう曲げ
られたときに形成される曲げ部190dが上記空間に収
まるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズと機器内の
電気接続を行うフレキシブル基板とを収容したカメラや
レンズ鏡筒等の光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フレキシブルプリント基板を有するレン
ズ鏡筒として、例えば実開平4−42617号公報に
は、円形の後群レンズを保持する後群レンズ枠の外周3
箇所に直進キーを設け、隣接する直進キー間にフレキシ
ブルプリント基板の湾曲部を入り込ませたものが提案さ
れている。また、このレンズ鏡筒では、後群レンズと前
群レンズ筒の内径に、フレキシブルプリント基板の湾曲
部を配置している。さらに、このレンズ鏡筒では、テレ
状態において、直進案内環に設けられた直進キーの先端
で、フレキシブルプリント基板が180度折り曲げられ
ている。
【0003】また、特開平7−181360号公報で
は、フレキシブルプリント基板を180度曲げて固定鏡
筒に固定するために、ピンと穴とを用いて位置決めし、
折り曲げ固定用のクリップを使用したものが提案されて
いる。
【0004】さらに、特開平9−211284号公報に
は、繰出し量の多い鏡筒において、フレキシブルプリン
ト基板を収納するために、沈胴時に第1レンズ群と第2
レンズ群の間で、フレキシブルプリント基板を光軸付近
まではみ出す形で収納するようにしたものが提案されて
いる。
【0005】また、特許第2848624号公報には、
筒体にフレキシブル配線板を通過させるための穴または
溝を形成したものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開平4−42617号公報にて提案のレンズ鏡筒のよう
に、後群レンズと前群レンズ筒の内径にフレキシブルプ
リント基板の湾曲部を配置すると、湾曲部との干渉を避
けるために、前群レンズ筒の直径を大きくする必要があ
り、レンズ鏡筒全体が大型化する問題がある。
【0007】また、直進案内環の直進キーの先端が、前
群レンズ筒の後端から外れない構造になっているため、
レンズがより繰出される高倍率ズームレンズに対応でき
ないという問題がある。
【0008】しかも、テレ状態になってフレキシブルプ
リント基板が覆っていた直進案内環の内面が光路に面す
ると、内面反射を起こし易く、画質が低下するおそれが
ある。
【0009】また、特開平7−181360号公報にて
提案のレンズ鏡筒のように、フレキシブルプリント基板
を固定するためにクリップ等の固定部品を用いると、フ
レキシブルプリント基板の180度折り曲げ部分の厚み
が厚くなり、その分レンズ鏡筒が太くなる可能性があ
る。
【0010】さらに、特開平9−211284号公報に
て提案のレンズ鏡筒のように、沈胴時にフレキシブルプ
リント基板を内部中心にはみ出す形で収納すると、その
部分に折り曲げの癖がつき、テレ状態にしたときに、フ
レキシブルプリント基板が所望の形状になりにくく、光
軸付近まではみ出して結像に必要な光線を遮断する可能
性がある。
【0011】また、特許第2848624号公報にて開
示のレンズ鏡筒では、レンズ鏡筒を構成する筒体にフレ
キシブル配線板を通過させるための穴または溝を形成す
るため、レンズ鏡筒の強度が低下するという問題があ
る。
【0012】そこで、本発明は、フレキシブル基板の引
き回しを、高倍率ズームにも対応でき、機器を大型化さ
せず、画質への影響を少なくし、さらに結像に必要な光
線との干渉を起こさないで行えるようにした光学機器を
提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、レンズとフレキシブル基板
とを収容した光学機器において、レンズの外周に切り欠
き形状を有したレンズ切り欠き部を形成し、このレンズ
切り欠き部と機器本体との間に形成される光軸直交方向
の空間にフレキシブル基板を通すようにしている。
【0014】このように、レンズに光学的に不要な部分
をカットしたのと同等な形状のレンズ切り欠き部を形成
し、このレンズ切り欠き部と機器本体との間の空間にフ
レキシブル基板を通すことにより、光学機器を小型化す
ることが可能となる。
【0015】特に、フレキシブル基板が光軸直交方向に
重なるよう曲げられたときに形成される曲げ部が上記空
間に収まるようにすることにより、光学機器のさらなる
小型化が可能となる。
【0016】また、本願第2の発明では、レンズを保持
して光軸方向に移動可能なレンズ保持部材と、フレキシ
ブル基板とを収容した光学機器において、上記レンズ保
持部材に、フレキシブル基板が光軸直交方向に重なるよ
う曲げられたときに形成される曲げ部の光路側の部分を
ガイドする基板ガイド部を設けている。
【0017】これにより、フレキシブル基板が光路内に
はみ出すことを確実に阻止でき、フレキシブル基板によ
って必要な光線が遮断されるのを防止することが可能と
なる。
【0018】また、本願第3の発明では、フレキシブル
基板と、光軸方向に移動可能であるとともにフレキシブ
ル基板を固定保持する基板固定部材とを収容した光学機
器において、基板固定部材に、フレキシブル基板を固定
保持するとともに光軸方向に延びるようガイドする基板
ガイド部を設けている。
【0019】これにより、フレキシブル基板が光路内に
はみ出すことを確実に阻止でき、フレキシブル基板によ
って必要な光線が遮断されるのを防止することが可能と
なる。
【0020】なお、上記第2および第3の発明におい
て、各基板ガイド部における光路に面する側の面に反射
防止処理を施すことにより、基板ガイド部での光線の反
射によって画質が低下することを防止することが可能と
なる。
【0021】また、本願第4の発明では、上記第2の発
明におけるレンズ保持部材の基板ガイド部と上記第3の
発明における基板固定部材の基板ガイド部とが、レンズ
保持部材および基板固定部材が光軸方向に移動している
間に、光軸直交方向にて重なり合うようにしている。
【0022】これにより、フレキシブル基板が光路内に
はみ出すことをより確実に阻止でき、フレキシブル基板
によって必要な光線が遮断されるのを防止することが可
能となる。
【0023】なお、レンズ保持部材と基板固定部材とが
近接した状態において、レンズ保持部材の基板ガイド部
と基板固定部材の基板ガイド部とが光軸直交方向にて重
なり合うようにすることにより、例えば沈胴時において
レンズ保持部材と基板固定部材とを近接させることが可
能となり、非使用状態等での光学機器の小型化を妨げる
ことなく使用時でのフレキシブル基板の光路内へのはみ
出しを阻止することが可能となる。
【0024】また、本願第5の発明では、フレキシブル
基板をその中間にて曲げられた状態で収容した光学機器
において、フレキシブル基板の中間曲げ部が接着固定さ
れた基板曲げガイド部材を設けている。
【0025】これにより、フレキシブル基板の中間曲げ
部が確実に支持されるため、フレキシブルプリント基板
の引き回しを容易に行うことが可能となる。
【0026】さらに、本願第6の発明では、光軸方向に
移動可能な複数のレンズ群と、フレキシブルプリント基
板と、このフレキシブルプリント基板が接続され、上記
複数のレンズ群とそれぞれ一体化された複数の電気部品
とを収容する光学機器において、上記電気部品が固定さ
れ、かつ光軸方向に移動可能な部品固定部材が設けられ
ているとともに、フレキシブル基板に部品固定部材の外
周上に沿うように延長された延長部が設けられ、さらに
上記複数のレンズユニットを保持するレンズ保持部材に
光軸に平行な方向に延出した延出部が設けられている場
合に、部品固定部材に、レンズ保持部材の延出部とフレ
キシブル基板の延長部とが近接する位置でフレキシブル
基板を引っ掛けて固定する基板掛け部を設けている。
【0027】これにより、フレキシブル基板と、このフ
レキシブル基板に近接して相対的に移動する部材との干
渉を防止でき、フレキシブル基板の引き回しを容易に行
うことが可能となる。
【0028】また、本願第7の発明では、光軸方向に移
動可能な複数のレンズ群と、フレキシブル基板と、この
フレキシブル基板が接続され、上記複数のレンズ群とそ
れぞれ一体化された複数の電気部品とを収容する光学機
器において、上記電気部品が固定され、かつ光軸方向に
移動可能な部品固定部材と、複数のレンズ群のうちいず
れかのレンズ群を保持するレンズ保持部材とを有すると
ともに、部品固定部材は上記電気部品からの接続線を有
し、部品固定部材とレンズ保持部材とが隣接して配置さ
れ、さらに部品固定部材における光軸に直交してレンズ
保持部材に対向した面に、フレキシブル基板を上記接続
線と半田付けするためのランド部を有する場合に、この
ランド部を上記レンズ保持部材の先端外径よりも外側に
設けている。
【0029】これにより、レンズ保持部材がフレキシブ
ル基板のランド部への半田付け部分近接した状態となっ
ても、これらが干渉するおそれが少なくなり、フレキシ
ブル基板の引き回しを容易に行うことが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1から図29
には、本発明の第1実施形態である振れ補正装置を備え
たカメラ(光学機器)用のレンズ鏡筒の構成を示してい
る。
【0031】(1)レンズ群を保持して移動させる鏡筒
構造について、図1,9,10および11を用いて説明
する。
【0032】このレンズ鏡筒は、いわゆる差動カム筒を
2つ設けた3段沈胴式鏡筒である。101は不図示のカ
メラ本体に固定される固定筒である。この固定筒101
の内周部には、メスヘリコイド101aが形成されてい
る。
【0033】120は第1差動カム筒であり、その後端
外周部120aにはオスヘリコイドとギヤとが重畳して
形成されている。
【0034】110は第1差動カム筒120の内周部に
回転方向のみ摺動自在に保持される第1直進ガイド筒で
ある。104は回転軸が固定筒101に固定された長軸
ギヤで、第1差動カム筒120の後端外周部120aの
ギヤ部(図9参照)と噛み合っている。また、長軸ギヤ
104は、ズームギヤユニット103の最終ギヤ(不図
示)とも噛み合っている。
【0035】第1直進ガイド筒110と第1差動カム筒
120は、相対的に回転可能に固定されている。以下、
その構造について説明する。第1直進ガイド筒110の
後部の周方向4箇所に設けられた突起110dは、組み
立て時に、第1差動カム筒120の内側面取り部120
cを乗り越えて、内側溝部120bにはまり込む。ま
た、第1直進ガイド筒110のガイドピン部110c
は、固定筒101上の光軸に平行な長溝(不図示)に嵌
合している。
【0036】このため、第1直進ガイド筒110は、固
定筒101に対して非回転で光軸方向に移動可能であ
り、第1差動カム筒120は第1直進筒に対して相対的
に回転可能であるとともに光軸方向に一体的に移動可能
となる。
【0037】また、第2直進ガイド筒(鏡筒部材)13
0と第2差動カム筒140は、相対的に回転可能に固定
され、第1直進ガイド筒110に対して光軸方向に進退
する構造となっている。以下、その構造について説明す
る。
【0038】145は駆動リングで、その折り曲げ先端
のメネジ部145a(周方向に2箇所ある)が第2差動
カム筒140の凹部に嵌合し、外側より駆動ピン146
によって第2差動カム筒140に一体的にネジ止め固定
される。
【0039】第2直進ガイド筒130のリング部130
bには、駆動リング145を相対回転可能な隙間を保っ
たまま挟み込むように、第1直進板A131と、第2直
進板B132とがネジ止めされる。この構造によって、
第2直進ガイド筒130と第2差動カム筒140は、光
軸方向に一体移動可能で、相対的に回転可能となる。第
2直進ガイド筒130に形成された4箇所の突起部13
0aは、第1直進ガイド筒110の長溝110gに嵌合
している。
【0040】また、第2直進ガイド筒130に設けられ
た2本の駆動ピン146は、第1直進ガイド筒110上
に貫通形成されたリードカム溝A110eと第1差動カ
ム筒120の内径部に有底で光軸に平行に形成された長
溝120dとに嵌合している。
【0041】第2差動カム筒140の後部に固定された
6本のピン144は、第1直進ガイド筒110の内径の
リードカム溝B110fに嵌合している。
【0042】このため、第2直進ガイド筒130は、第
1直進ガイド筒110に対して非回転でかつ光軸方向に
進退可能となる。また、第2差動カム筒140は、第1
差動カム筒110と同一回転角度で回転し、光軸方向に
進退可能となる。
【0043】1群レンズ鏡筒150は、その後部の周方
向3箇所に1群ピン151が埋め込まれ、これら1群ピ
ン151は、第2差動カム筒140の内径に設けられた
3本の有底である1群カム溝140aに嵌合している。
また、1群レンズ鏡筒150の内側上下に設けられた上
側長溝150aと下側長溝150bには、第2直進ガイ
ド筒130の上側キー部130cと下側キー部130d
の幅部分が嵌合している。このため、1群レンズ鏡筒1
50は、第2直進ガイド筒130に対しては非回転で光
軸方向に進退可能となる。
【0044】2群レンズ群181を保持している第2群
レンズホルダー180の外周部には、3本の2群ピン部
180bが配置され、これら2群ピン部180bは、第
2差動カム筒140の内側に形成された有底である2群
カム溝140bに嵌合している。
【0045】第2レンズホルダー180の上下に設けら
れた2つの突起部180aは、第2直進ガイド筒130
の上下に形成された長溝130eに嵌合している。
【0046】なお、133は第2フレアカットシートで
あり、第2直進ガイド筒130のリング部130bの背
面にネジ止めされている。
【0047】(2)モータ102の回転による各筒の駆
動について、図1,9,10および11を用いて説明す
る。
【0048】第1差動カム筒120にモータ102から
の回転駆動力が付与されると、第1差動カム筒120は
固定筒101のメスヘリコイド101aとのヘリコイド
結合により、回転しながら光軸方向に進退する。このと
き、第1直進ガイド筒110はその回転を固定筒101
によって阻止されるように構成されているので、第1差
動カム筒120と一体となって回転せずに光軸方向に進
退する。
【0049】次段の第2差動カム筒140は、第1直進
ガイド筒110のリードカム溝A110eと第1差動カ
ム筒120の長溝120dとに嵌合した駆動ピン146
の働きによって、第1差動カム筒120と同じ回転角度
で、かつ相対的に光軸方向に進退する。このとき、第2
直進ガイド筒130はその回転を第1直進ガイド筒11
0により阻止されるように構成されているので、第2差
動カム筒140と一体となって回転せずに光軸方向に進
退する。
【0050】1群レンズ鏡筒150は、第2差動カム筒
140の1群カム溝140aに嵌合している1群ピン1
51と、第2直進ガイド筒130の上側キー部130c
と下側キー部130dが嵌合している1群レンズ鏡筒1
50の上側長溝150aと下側長溝150bの働きによ
って、回転せずに光軸方向に進退する。
【0051】第2レンズホルダー180は、第2差動カ
ム筒140の2群カム溝140bに嵌合している2群ピ
ン部180bと、第2直進ガイド筒130の上下に形成
された長溝130eに嵌合している突起部180aの働
きによって、回転せずに光軸方向に進退する。
【0052】(3)図2および図5に示す沈胴状態から
図3および図6に示すワイド待機状態への動作につい
て、図2,3,5,6,12〜14を用いて説明する。
【0053】使用者が、カメラの電源スイッチ(不図
示)がオンされると、カメラの制御回路(図示せず)は
モータ102を駆動する。第1差動カム筒120にモー
タ102からの回転駆動力が付与されると、第1差動カ
ム筒120は固定筒101のメスヘリコイド101aと
のヘリコイド結合により、回転しながら光軸方向に繰り
出される。第2差動カム筒140の駆動ピン146は、
リードカム溝A110e(図13参照)の110e1部
から110e2部まで移動し、第1直進ガイド筒110
に対して第2差動カム筒140がリードカム溝A110
e1部と110e2部の光軸方向量分だけ繰り出され
る。
【0054】1群レンズ鏡筒150の1群ピン151
は、1群カム溝140aの140a1部から140a2
部まで移動し、第2差動カム筒140に対して1群レン
ズ鏡筒150がそのカムの140a1部と140a2部
の光軸方向量分だけ繰り出される。第2群レンズホルダ
ー180の2群ピン部180bは、2群カム溝140b
の140b1部から140b2部まで移動し、第2差動
カム筒140に対して第2レンズ群181が、そのカム
の140b1部と140b2部の光軸方向量分だけ繰り
込まれる。以上の繰り出しにより、沈胴状態からワイド
待機状態に繰り出される。
【0055】(4)ワイド時のフォーカシングについて
図12〜15を用いて説明する。撮影者がカメラのレリ
ーズボタン(図示せず)を押して撮影操作を行なうと、
カメラの制御回路は、被写体の距離に応じてピント調節
を行なうためにモータ102を駆動する。第1差動カム
筒120にモータ102からの回転駆動力が付与される
と、第1差動カム筒120はヘリコイド作用によりさら
に繰り出される。このとき、駆動ピン146は、モータ
102の回転量に応じてリードカム溝A110eの11
0e3部(無限位置)から110e4部(至近位置)ま
での合焦を得るための位置に停止する。
【0056】また、1群レンズ鏡筒150の1群ピン1
51は、1群カム溝140aの140a3部から140
a4部間までの合焦を得るための位置に移動し、第2群
レンズホルダー180の2群ピン部180bは、2群カ
ム溝140bの140b3部から140b4部間までの
合焦を得るための位置まで移動する。
【0057】以上の繰り出しにより、1群レンズ鏡筒1
50に固定されている第1レンズ群と第2群レンズホル
ダー180に固定されている第2レンズ群181が光軸
方向移動し、無限から至近の被写体に応じてピント調節
が行われる。そして、続いてシャッターの開閉動作によ
りフィルム(図示せず)の露光が行われる。
【0058】露光が終了すると、制御回路はモータ10
2を逆回転させ、レンズ鏡筒をワイド待機位置まで繰り
込み、さらにフィルムの1駒巻き上げを行わせる。
【0059】(5)ワイドからテレへのズーミングにつ
いて、図3,4,6,7,12〜15を用いて説明す
る。
【0060】撮影者が、カメラのズームスイッチ(図示
せず)をテレに操作すると、カメラの制御回路はモータ
102を駆動する。第1差動カム筒120にモータ10
2からの回転駆動力が付与されると、第1差動カム筒1
20は固定筒101のメスヘリコイド101aとのヘリ
コイド結合により、回転しながら光軸方向に繰り出され
る。このとき、第2差動カム筒140の駆動ピン146
は、リードカム溝A110eの110e18部まで移動
し、1群レンズ鏡筒150の1群ピン151は、140
a18部まで移動し、第2群レンズホルダー180の2
群ピン部180bは、2群カム溝140bの140b1
8部まで移動する。以上の繰り出しにより、図4および
図7に示すテレ待機状態に繰り出される。
【0061】(6)テレ状態でのフォーカシングについ
て、図12〜15を用いて説明する。撮影者がカメラの
レリーズボタンを押して撮影操作を行なうと、カメラの
制御回路は、被写体の距離に応じてピント調節を行なう
ために、モータ102を駆動する。第1差動カム筒12
0にモータ102からの回転駆動力が付与されると、第
1差動カム筒120はヘリコイドによりさらに繰り出さ
れ、第2差動カム筒140の駆動ピン146は、モータ
102の回転量に応じてリードカム溝A110eの11
0e19部(無限位置)から110e20部(至近位
置)までの合焦を得るための位置に停止する。
【0062】また、1群レンズ鏡筒150の1群ピン1
51は、1群カム溝140aの140a19部から14
0a20部間までの合焦を得るための位置に移動し、第
2群レンズホルダー180の2群ピン部180bは、2
群カム溝140bの140b19部から140b20部
間までの合焦を得るための位置に移動する。
【0063】以上の繰り出しにより、1群レンズ鏡筒1
50に固定されている第1レンズ群と第2群レンズホル
ダー180に固定されている第2レンズ群181が光軸
方向に移動し、無限から至近の被写体に応じてピント調
節が行われる。そして、続いてシャッターの開閉動作に
よりフィルムの露光が行われる。
【0064】露光が終了すると、制御回路はモータ10
2を逆回転させ、レンズ鏡筒をテレ待機位置まで繰り込
み、さらにフィルムの1駒巻き上げを行わせる。
【0065】なお、各カムのテレの範囲(リードカム溝
A110eにおける110e18部から110e21部
までの範囲および1群カム溝140aにおける140a
18部から140a21部までの範囲に相当する)は、
カムの傾きが、他のカム部分より小さい。
【0066】(7)フレアカット板の構造について、図
9および図11を用いて説明する。111は撮影光路外
の有害光をカットするための第1フレアカット板であ
る。この第1フレアカット板111の内周部の中央に
は、必要な撮影光を通すための開口111aが形成され
ている。さらに、第1フレアカット板111の外周部分
には、第1直進ガイド筒110の後端フランジ部110
aに形成された被係合部110bに係止される複数の係
合部111bが形成されている。この構成により、第1
フレアカット板111は、第1直進ガイド筒110と一
体となって光軸方向に進退する。
【0067】次に、1群ユニット152の構造について
説明する。1群ユニット152には、振れ補正装置と、
シャッターユニットと、ワイド時の開放口径を制限する
開口制限ユニットが含まれている。これら振れ補正装
置,シャッターユニットおよび開口制限ユニットについ
ては後述する。
【0068】(8)コイル164の構造について図20
を用いて説明する。163は非導体である2つのターミ
ナルであり、1つのターミナル163に対して金属製の
ターミナルピン162が2本はめ込まれている。これら
ターミナル163はそれぞれ、コイル164の長穴部1
64aの中央に接着固定される。
【0069】そして、コイル163の2本のリード線部
164bはそれぞれ、ターミナルピン162に半田付け
されている。また、フレキシブルプリント基板190の
穴部190aにはターミナルピン162が通され、半田
付けされている。これにより、コイル164はフレキシ
ブルプリント基板190と電気的に接続される。
【0070】(9)ベースA(第2の地板)160に取
り付けられる部品について、図20および図22を用い
て説明する。
【0071】磁性体である吸着板161は、その穴部1
61aに1群ユニットの先端に位置するベースA160
のリブ部160b1を通して、ベースA160の凹部1
60aに接着固定される。そして、リブ部160b1に
は、前述したユニット化されたコイル164の長穴部1
64aをはめ込まれる。さらに、非磁性体である位置決
め板165は、その位置決め穴部165a,165b
に、ベースA160の位置決めピン部160t,160
dをはめ込むようにしてベースA160に接着固定され
る。
【0072】この状態では、コイル164は、ベースA
160の凹部160aと位置決め板165との間の隙間
によるガタを持ち、光軸方向の位置が決まっていない。
そこで、2つのコイル164のそれぞれを、位置決め板
165に接するように押し付け、コイル164を位置決
め板165に接着固定し、コイル164の光軸方向の位
置決めを行う。
【0073】ベースA160の上下には、第2直進ガイ
ド筒130の上側キー部130cと下側キー部130d
とが通過するために、円環形状の上下を平面でカットし
たような逃げ形状部(切り欠き形状部)が形成されてい
る。
【0074】次に、ベースB(第1の地板)170に取
り付く部品について、図19,20、22で説明する。
【0075】ベースB170には、シャッターアクチュ
エータユニット171がネジ178で固定されている。
シャッター羽根A172に形成された穴部172aとシ
ャッター羽根C174に形成された穴部174aには、
シャッターアクチュエータユニットのボス部A171a
が嵌合し、シャッター羽根Aに形成された長穴部172
bとシャッター羽根Cに形成された長穴部174bに
は、シャッターアクチュエータユニット171のアーム
部171cが嵌合している。
【0076】また、シャッター羽根B173に形成され
た穴部173aには、ベースB171のボス部B170
aが嵌合し、シャッター羽根B173に形成された長穴
部173bには、シャッターアクチュエータユニット1
71のアーム部171cが嵌合している。1Cホルダー
220には、シャッターPI(フォトインターラプタ)
222が接着固定され、この1Cホルダー220は、2
本のネジ223によってベースB170に固定されてい
る。
【0077】図19に示すように、シャッターバネ17
9は、そのコイル部と一端部とが1Cホルダー220の
ボス部220a,220bに掛けられ、他端部は、シャ
ッターアクチュエータユニット171のアーム部171
cに掛かっている。これにより、シャッターバネ179
は、シャッターを閉じる方向の力を発生している。1C
ホルダー220の後部には、1Cレンズ221が接着固
定されている。
【0078】また、ベースB170の上下部は、第2直
進ガイド筒130の上側キー部130cと下側キー部1
30dが通過するため、円環形状の上下を平面でカット
したような逃げ形状に形成されている。
【0079】(10)開口制限レバー175の構造と動作
について、図6,7,19および20を用いて説明す
る。
【0080】ワイド時、シャッターの開放口径を他の焦
点距離時の場合よりも小さく制限するために、開口制限
レバー175は、軸176によって所定角度だけ回転可
能にベースB170に固定されている。
【0081】鏡筒正面から見た開口制限レバー175の
位置は、1Bホルダー210の3つの腕部210gのう
ち左側腕部と右下側腕部との間であり、開口制限レバー
175の光軸方向位置は1Bホルダー210とほぼ等し
い。
【0082】図19に示すように、開口制限バネ177
のコイル部と一端部とは、1Cホルダー220上のボス
部220c,220dに掛けられ、先端部は開口制限レ
バー175に掛かっている。この開口制限バネ177に
よって、通常はシャッター羽根A172,B173,C
174が全開可能となっている。
【0083】図7に示すように、テレ状態では、開口制
限レバー175の阻止部175bは、開口制限バネ17
7によってシャッター羽根A172,B173,C17
4の開閉動作面から退避しているため、シャッターアク
チュエータによってシャッター羽根A172,B17
3,C174は全開動作が可能となる。
【0084】ズーミングにより、図6に示すワイド状態
になると、第2直進ガイド筒130の下側キー部130
dが開口制限レバー175の先端部を押し上げることに
より、このレバー175が回転し、阻止部175bがシ
ャッター羽根の開閉動作面に進入する。この状態で、シ
ャッター動作を行なうと、シャッター羽根A172のス
トッパー部172cが開口制限レバー175の阻止部1
75bに突き当たることで、シャッターが全開できな
い。このときに形成される小さい開口径が、設計上、ワ
イドの最大開口径である。
【0085】(11)1Bホルダー210の構成と組込み
について、図20〜22,26および27を用いて説明
する。
【0086】図20および図21に示すように、1Bホ
ルダー210における1Bレンズ群211の外周を取り
囲む略円筒状の部分(以下、円筒部という)の周方向2
箇所には、径方向外方に張り出すように受け部210a
が形成されており、これら受け部210aにはそれぞれ
ヨーク板212と磁石213とが重ねられて接着固定さ
れる。
【0087】図26に示すように、1Bホルダー210
の円筒部の周方向3箇所(上記受け部210aが形成さ
れた2箇所以外の3箇所)には、バネ214の一端部を
掛けるための光軸と平行なU溝部210bが形成されて
いる。1Bホルダー210の前側に形成された凹部21
0fはその一部がU溝部210bとつながっている。U
溝部210bの途中には、光軸中心に向かって突出した
凸部210cが形成されている。
【0088】前側凸球面部(摺動面)210dは、1B
ホルダー210の円筒部から径方向(光軸直交方向)外
方に延出した、光軸直交方向視にてL字形をした腕部2
10gの前側表面におけるバネ214の前側に位置する
ように腕部210gに一体形成されている。この断面が
L型をした腕部210gは、バネ214のコイル部21
4bの前側と一方の側面とを囲むように形成されてい
る。
【0089】また、後側凸球面部(摺動面)210e
は、1Bホルダー210の腕部210gの後側表面にお
けるバネ214のやや斜め後側に位置するように腕部2
10gに一体形成されている。
【0090】このように、1Bホルダー210は、バネ
214の一部を取り囲むL字形の腕部210gを持ち、
この腕部210g上で且つバネ214の前後には前側凸
球面部210dと後側凸球面部210eとが形成されて
いる。各前側凸球部210dと各バネ214のコイル部
214bとを結ぶ仮想直線は、1Bレンズ群211の光
軸と平行である。
【0091】また、3本のバネ214は、その一端であ
るL型フック部214cが1Bホルダー210のU溝部
210bの底面と凸部210cの下面との間に挟み込ま
れることにより、1Bホルダー210に連結されてい
る。凸部210cは、バネ214の伸縮方向の延長線上
に配置されている。
【0092】さらに、バネ214のL型フック部214
cの先端が曲げられて形成されたカギ部214dは、1
Bホルダー210の凹部210fに掛かり、バネ214
がベースB210から外れるのを防止している。
【0093】また、3本のバネ214のうち2本のバネ
214の他端リング部214aには、偏芯調整ピン21
5のクランク部215cが挿入されている。偏芯調整ピ
ン215は、その前側の嵌合部A215bがベースA1
60の穴部160cに嵌合し、後側の嵌合部B215d
がベースB170の穴部170bに嵌合している。
【0094】また、残りの1本のバネ214の他端リン
グ部214aは、図22に示すように、ベースA160
に一体に形成されたボス部160eに掛けられている。
【0095】これにより、1Bホルダー210は、3本
のバネ214によって径方向外方に引っ張られた宙吊り
状態になっている。
【0096】前述したユニット化されたベースA160
に組み込まれた位置決め板165を貫通して突出してい
る位置決めピン部160t,160dは、ベースB17
0の受け平面170hの上下に形成された位置決め穴部
170iに嵌合し、2本のネジ166でベースA160
とベースB170とがネジ止め固定される。
【0097】これにより、ベースB170の受け平面1
70hに位置決め板165で蓋をした状態となり、ベー
スB170の受け平面170hとベースB170の3箇
所の凸受け平面170cとの段差スペースに、1Bホル
ダー210の腕部210gが光軸方向にある程度のガタ
を持って配置され、その上で2本のネジ166によりベ
ースA160とベースB170とが相互に固定される。
この組込みによって、位置決め板165はベースA16
0とベースB170との間に挟み込まれた状態になる。
【0098】1Bホルダー210の3箇所にある前側凸
球面部210dは、位置決め板165の平面部に摺動可
能に接触し、1Bホルダー210の3箇所にある後側凸
球面部210eは、ベースB170上の3箇所に形成さ
れた凸受け平面170cに対して摺動可能に接触する。
【0099】位置決め板165は、1Bホルダー210
に固定された磁石213とコイル164とを直接接触さ
せない隔絶板の役目も果たしている。
【0100】なお、本実施形態では、1Bホルダー21
0の前側凸球面部210dを、位置決め板165に摺動
可能に接触させる場合について説明したが、位置決め板
165を小さくして、前側凸球面部をベースAに形成し
た凸受け平面に摺動可能に接触させるようにしてもよ
い。
【0101】一般に、ベースB170は金型を使用した
樹脂成型で作られるため、ベースB170上の凸受け平
面170cを形成する金型部分の高さを調節することに
より、1Bホルダー210の光軸方向のガタを任意かつ
適切に設定して、光学性能を確保することが可能であ
る。
【0102】図3に示すように、ベースA160とベー
スB170の上側の逃げ形状部は、1Bホルダー210
の3箇所の腕部210gのうち左側腕部と右上腕部の間
に対応して形成されている。ズーミングおよびフォーカ
シング時には、この逃げ形状部と1群レンズ鏡筒150
との間の光軸直交方向のスペースを、第2直進ガイド筒
130の上側キー部130cが通過する。また、ベース
A160とベースB170の下側の逃げ形状部は、1B
ホルダー210の3箇所の腕部210gのうち右上腕部
と右下腕部との間に対応して形成されている。ズーミン
グおよびフォーカシング時には、この逃げ形状部と1群
レンズ鏡筒150との間の光軸直交方向のスペースを、
第2直進ガイド筒130の下側キー部130dが通過す
る。
【0103】(12)ベースA160とベースB170の
間に配置されて光軸直交面内で移動可能な1Bホルダー
210の動作について、図20および図23を用いて説
明する。
【0104】1Bホルダー210は、この1Bホルダー
210上に固定された2つの磁石213と、ベースA1
60に固定された2つのコイル164との相互の磁力作
用によって推力を受け、駆動される。レンズ鏡筒正面か
ら見て、光軸から左上45度方向に配置されたコイル1
64に正方向の通電を行うと、左上45度方向に配置さ
れた磁石が左上45度方向の力を受け、1Bホルダー2
10は左上45度方向の推力を受ける。このとき、1B
ホルダー210を吊っている3本のバネ214のうち伸
びたバネが、1Bホルダー210を光軸のある中心側へ
引き戻そうとする。1Bホルダー210は、左上45度
方向における上記推力とバネ214の引き戻し力とが釣
り合うの位置で停止する。
【0105】また、左上45度方向に配置されたコイル
164の通電を逆方向にすると、1Bホルダー210
は、左下45度方向における磁石213およびコイル1
64によって発生する推力と延びたバネ214の引き戻
し力とが釣り合う位置で停止する。
【0106】同様に、レンズ鏡筒正面から見て、光軸か
ら左下45°方向に配置されたコイル164に正方向の
通電を行うと、1Bホルダー210は右上45度方向に
おける磁石213およびコイル164によって発生する
推力と延びたバネ214の引き戻し力とが釣り合う位置
で停止する。さらに、左下45°方向に配置されたコイ
ル164に逆方向の通電を行うと、1Bホルダー210
は、右上45度方向における磁石213およびコイル1
64によって発生する推力と延びたバネ214の引き戻
し力とが釣り合う位置で停止する。
【0107】そして、互いに90度の位相のずれをもっ
て配置された2つのコイル164にそれぞれ任意の方向
に任意の大きさの電流を流すことにより、1Bホルダー
210を光軸直交面内において光軸から任意の位置に駆
動することができる。
【0108】(13)1Aホルダー200の構造と組込み
について、図20を用いて説明する。
【0109】1Aホルダー200は1Aレンズ群201
を保持する。1Aホルダー200の外周3箇所には、く
さび型をしたバヨネットオス部200aが設けられてい
る。
【0110】この1Aホルダー200をベースA160
に取り付けるには、1Aホルダー200のバヨネットオ
ス部200aをベースA160のバヨネットメス部16
0gと位置合わせをして1Aホルダー200をベースA
160にはめ込み、数度回転させてバヨネットオス部2
00aがバヨネットメス部160gに食い込ませること
により、ガタ付きなく1Aホルダー200をベースA1
60に固定することができる。
【0111】バヨネットオス部200aおよびバヨネッ
トメス部160gは周方向120度の等間隔で配置され
ているため、1Aホルダー200はベースA160への
組込み時に120度ごとの回転位置を選択できる。
【0112】(14)1Bホルダー210の調整につい
て、図20および図26を用いて説明する。
【0113】1Bホルダー210は、3本のバネ214
によって吊られているため、1Bレンズ群211は、1
Aレンズ群201や1Cレンズ221に対して、光軸が
ずれ易い。そこで、マイナスドライバー(ねじ回し)
を、ベースA160の穴部160cを通して偏芯調整ピ
ン215のスリ割部215aに係合させ、偏芯調整ピン
215を回転させることにより、2本のバネ214の張
力を変化させ、1Bレンズ群211の光軸を1Aレンズ
群201や1Cレンズ221の光軸に一致させる。その
後、ベースA160の穴部160cに接着剤を塗布し
て、偏芯調整ピン215を固定する。
【0114】(15)1群ユニット152の偏芯調整につ
いて、図28および図29を用いて説明する。
【0115】本実施形態のレンズ鏡筒では、1群ユニッ
ト152を光軸直交面内で平行偏芯させることで、第2
レンズ群181の光軸に対する第1レンズ群(すなわ
ち、1Aレンズ群201,1Bレンズ群211および1
Cレンズ221)の光軸位置を調節して、レンズ性能を
高めることができる。
【0116】ここで、1群ユニットの偏芯調整機構を、
図28を用いて説明する。板バネA230は1群レンズ
鏡筒150の前面に接し、この板バネA230を1群レ
ンズ鏡筒150の前面に固定するネジ232のネジ部2
32aは、板バネA230の穴部230cと1群レンズ
鏡筒150の逃げ穴部150cとを通り、ベースA16
0のメネジ部160hにねじ込まれる。このねじ込み時
に、ネジ232の段差部232bがベースA160の平
面部160qに当り、ねじ込み量が規定される。
【0117】この状態では、板バネA230の端部23
0a,230bは、1群レンズ鏡筒150の段差部15
0f,150hに当接し、板バネA230の中間部は、
1群レンズ鏡筒150の凸部150gに当接する。
【0118】さらに、ネジ232の頭部232cは、板
バネA230の穴部230c回りを1群レンズ鏡筒15
0の凹部150eに近づく方向にたわませている。同様
にネジ233も板バネ230の穴部230d回りをたわ
ませながら、ベースA160のメネジ部160iにねじ
込まれる。
【0119】板バネA230と同様に、板バネB231
も、ネジ234,235によって板バネB231の穴部
231c,231d回りをたわませた状態で、ベースA
160にねじ止めされる。
【0120】そして、上記たわみより発生した板バネA
230および板バネB231の弾性力によって、ベース
A160を含む1群ユニット152を1群レンズ鏡筒1
50の前面部150vに圧接させている。1群ユニット
152の圧接面は、ベースA160の周方向3箇所に形
成された平面部160q,160r,160sである。
【0121】1群偏芯調整ピンA236は、その頭部2
36bが1群レンズ鏡筒150の段付き穴部150pに
嵌合し、ピン先端部236aはベースA160の長穴部
160lに嵌合している。
【0122】同様に、1群偏芯調整ピンB237は、そ
の頭部237bが1群レンズ鏡筒150の段付き穴部1
50qに嵌合し、ピン先端部137aはベースA160
の穴部160mに嵌合している。
【0123】(16)1群ユニット152の偏芯調整操作
について説明する。1群偏芯調整ピンB237を左右に
90度以内で回転させると、1群偏芯調整ピンB237
の先端部237aは、1群レンズ鏡筒150の段付き穴
部150qと同軸に回転し、1群偏芯調整ピンB237
の先端部が嵌合しているベースA160の穴部160m
は、光軸直交面内において1群偏芯調整ピンB237の
先端部237aと同一の位置に移動する。
【0124】一方、ベースA160の長穴部160l
は、回転させていない1群偏芯調整ピンA236の先端
部236aによって溝幅方向の移動が阻止され、溝長手
方向のみに移動可能となっている。この構造により、1
群ユニット152の光軸は、概略x方向(横方向)に調
整される。
【0125】次に、1群偏芯調整ピンB237を回転さ
せずに、1群偏芯調整ピンA236を左右に90度以内
で回転させると、1群ユニット152は、ベースA16
0の穴部160kを中心として回転する。このとき、1
群ユニット152の光軸は、概略y方向(縦方向)に調
整される。
【0126】以上のように、1群偏芯調整ピンA236
の回転量と1群偏芯調整ピンB237の回転量を調整す
ることで、1群ユニット152の光軸は、光軸に直交す
るxy平面内で移動可能となる。このとき、前述した板
バネA230および板バネB231の働きによって、1
群ユニット152は1群レンズ鏡筒150の前面部15
0vに対して圧接しながら摺動するので、1群ユニット
150の光軸が傾くことはない。
【0127】1群偏芯調整ピンA236,B237の切
り欠き部236c,237cは、1群偏芯調整ピンA2
36,B237の先端部236a,237aの位置と一
致しており、1群ユニット152の偏芯調整時に偏芯量
の目安となる。
【0128】(17)1群ユニット152を1群レンズ鏡
筒150に固定する方法について説明する。
【0129】ベースA160の突起160nは、1群レ
ンズ鏡筒150の逃げ穴部150rに挿入されている。
逃げ穴部150rの形状は、偏芯調整時に突起160n
に干渉しない形状となっている。
【0130】同様に、ベースA160の突起160p
も、1群レンズ鏡筒150の逃げ穴部150sに挿入さ
れており、逃げ穴部150sも偏芯調整時に突起160
pに干渉しない形状となっている。
【0131】前述した1群偏芯調整ピンA236,B2
37による1群偏芯調整が終了すると、ベースA160
の突起160nと1群レンズ鏡筒150の逃げ穴部15
0rとの間の隙間と、突起160pと逃げ穴部150s
との間の隙間に接着剤を塗布することで、1群ユニット
152が1群レンズ鏡筒150に固定される。
【0132】次に、隔絶シート238を、前述した1群
調整用の板バネA230と板バネB231上に重なるよ
うに組み込む1群レンズ鏡筒150のボス150t,1
50uは、図29に示すバリアユニット240のバリア
羽根A242の回転中心穴部242aとバリア羽根B2
43の回転中心穴部243aとに嵌合する。これによ
り、バリアユニット240は、隔絶シート238上に重
なるように配置される。
【0133】(18)ここで、2群レンズホルダー(レン
ズ保持部材)180の構造について、図30を用いて説
明する。
【0134】第2群レンズホルダー180は、被写体側
から、外径形状が円形である第7レンズ181aが嵌め
込み接着されるとともに、像面側から、第8レンズ18
1bが嵌め込み接着される。この第8レンズ181bに
おける結像に関係しない上下の部分は、斜め直線状にカ
ットされたような形状の切断部(レンズ切り欠き部)1
81cとなっている。
【0135】第2群レンズホルダー180の下部には、
その内側にフレキシブルプリント基板190を通すため
の切り欠き凹部180dが形成されている。また、第2
群レンズホルダー180の下部には、切り欠き凹部18
0dの第8レンズ181b側の端面から光軸方向に延び
るリブ部(延出部)180cが設けられている。
【0136】第2群レンズホルダー180の外径には、
第2差動カム筒(係合部材)140の内側に形成された
有底である2群カム溝140bに嵌合する3本の2群ピ
ン部(フォロワー)180b,180eと、第2直進ガ
イド筒130の上下に形成された長溝部130eに嵌合
する2つの突起部180aとが設けられている。
【0137】第2群レンズホルダー180には、2群ピ
ン部180eの根元部分から周方向に延びる大きな切込
み180gが形成されている。このため、2群ピン部1
80eは、第2群レンズホルダー180の上記切込み1
80gの外側の部分、すなわち片持ち梁部180fの先
端に固定されていることになる。なお、片持ち梁部18
0fの先端に2群ピン部180eを一体形成してもよ
い。
【0138】2群レンズホルダー180が第2差動カム
筒140に組み込まれる前の状態では、片持ち梁部18
0fが未変形状態であり、2群ピン部180eの光軸か
らの距離は、第2差動カム筒140の内側に形成された
2群カム溝140bと光軸との間の距離よりも大きい。
【0139】そして、2群レンズホルダー180を第2
差動カム筒140に組み込むと、2群ピン部180eが
2群カム溝140bによって光軸中心方向に押されて、
片持ち梁部180fが弾性変形する。
【0140】この片持ち梁部180fに生じた弾性力に
よって、2群ピン部180eが2群カム溝140bに押
し付けられるよう付勢されるとともに、その反力によっ
て2群レンズホルダー180が2群ピン部180e側と
は反対方向に付勢されるため、他の2本のピン部180
bもそれぞれが嵌合している2群カム溝140bに押し
付けられるよう付勢されることになる。
【0141】これにより、各2群ピン部180b,18
0eがそれぞれガタなく2群カム溝140bに嵌合し、
2群レンズホルダー180の光軸方向位置および光軸直
交面内での位置が定まる。
【0142】片持ち梁部180fは、径方向(光軸直交
方向)の厚み寸法よりも光軸に平行な方向の幅寸法が大
きくなるように形成されている。これによれば、片持ち
梁部180fが光軸方向にねじれにくくなり、2群ピン
部180eも光軸方向にずれにくくなる。
【0143】なお、本実施形態では、フォロワーである
2群ピン部180b,180eが第2差動カム筒140
の2群カム溝140bに係合する場合について説明した
が、本発明は、フォロワーが直進ガイド部材に形成され
た光軸方向に延びるガイド溝等に係合する場合にも適用
することができる。
【0144】(19)フレキシブルプリント基板190の
配置(引き回し)を、図31〜33等を用いて説明す
る。
【0145】フレキシブルプリント基板190は、カメ
ラ本体に内蔵されたカメラ制御回路とレンズ鏡筒内の電
気素子(シャッターPI222、シャッターアクチュエ
ータユニット171のアクチュエータおよびコイル16
4)とを電気的に接続している。
【0146】フレキシブルプリント基板190の基端部
190bは、レンズ鏡筒の外部から内部に向かう部分が
固定筒101の内側に形成された溝部101bに沿うよ
うにはまり込み、さらに、第1 フレアカット板111の
逃げ穴111aを通ってレンズ鏡筒の内部に延びてい
る。なお、基端部190bのレンズ鏡筒の外部にある部
分はカメラ制御回路に繋がっている。
【0147】フレキシブルプリント基板190の中間部
190cは、第2直進板B 132から前方に延出したリ
ブ部132aの外面前部(図31〜33における下面前
部)に接着され、リブ部132aの先端で180度曲げ
られ、リブ部132aの内側前部(図31〜33におけ
る上面前部)にまた接着されている。
【0148】フレキシブルプリント基板190の湾曲部
190dは、自らの弾性で真っ直ぐになろうとするが、
その前後部分が固定されているために湾曲している。
【0149】さらに、フレキシブルプリント基板190
の先端部190eは、ベースB170から後方に延出し
たリブ部170dの外面(図31〜33における下面)
に接着固定されている。
【0150】次に、フレキシブルプリント基板190の
先端部190eからシャッターアクチュエータ駆動用リ
ード線に半田付けする部分までを、図19を用いて説明
する。
【0151】図19には、1 群ユニット152とフレキ
シブルプリント基板190と第2直進板B 132以外を
省略して示している。
【0152】フレキシブルプリント基板190は、先端
部190eから図中左方向に1群ユニット152の外周
面に沿うように延長され、その途中ではベースBの小リ
ブ部(基板掛け部)170eの内面側および小リブ部1
70fの外面側を通っている。
【0153】リブ部170eの外径側(図19における
下側)には、ズーミング時に第2直進ガイド筒130の
下側キー部130dの先端が通過する。小リブ部170
eは、フレキシブルプリント基板190が第2直進ガイ
ド筒130の下側キー部130dと干渉することを防止
するために設けられている。
【0154】フレキシブルプリント基板190の延長端
部190gは1群ユニット152の外周面側から90度
折り曲げられ、この折り曲げにより形成された光軸に直
交する平面部190hをベースB170のガイド部17
0gに沿わせることで位置決めされる。平面部190h
はベースB170に接着固定される。
【0155】そして、フレキシブルプリント基板190
の平面部190h上に設けられたランド部190iに
は、シャッターアクチュエータユニット171からのリ
ード線171dが半田付けされる。これにより、カメラ
本体からの電気信号によるシャッター駆動が可能とな
る。
【0156】また、図19において、フレキシブルプリ
ント基板190の先端部190eから右側に延長され、
1群ユニット152の外周面に沿うように延びた右延長
部190jには、シャッターPI(フォトインターラプ
タ)222の電気接続部222a が貫通する穴が形成さ
れており、この穴の周りはランドになっている。このラ
ンドには、シャッターPI222の端子が半田付けされ
ている。これにより、シャッターPI222からの出力
信号をカメラ本体に伝達することができ、カメラ制御回
路はシャッターの開閉状態の検出およびこれら基づくシ
ャッターの動作制御を行うことができる。
【0157】フレキシブルプリント基板190の右延長
部190iはさらに光軸方向前方に延長され、前延長部
190kは、さらに90度下方に折り曲げられ、その先
端に形成された平面部190mを光軸に直交する面とす
る。
【0158】平面部190mには穴190aが形成され
ており、この穴190aにターミナルピン162を通し
て半田付けすることで、コイル164とフレキシブルプ
リント板190とが電気的に接続される。
【0159】なお、図23には示されていないが、もう
1つのコイル164も、平面部190mと同様に配置さ
れたフレキシブルプリント基板190の平面部190n
に半田付けされ、フレキシブルプリント基板190と電
気的に接続される。
【0160】次に、ズーミング時におけるフレキシブル
プリント基板190の動きについて、図31〜33を用
いて説明する。
【0161】図31に示す沈胴状態では、フレキシブル
プリント基板190の湾曲部190dは、光軸方向では
第2直進板B 132の間近に位置し、径方向(光軸直交
方向)では第8レンズ181bの切断部181cの間近
にある。このように、第8レンズ181bに切断部18
1cを形成したことにより、この切断部181cと1群
レンズ鏡筒(機器本体)150との間の十分な大きさの
径方向空間にフレキシブルプリント基板190の湾曲部
190dを配置することができ、切断部181cがない
場合に比べてレンズ鏡筒を径方向について小型にするこ
とができる。
【0162】第2群レンズホルダー180のリブ部18
0cは、ベースB170のリブ部170dに対して内径
側にて重なっている。第2直進板B 132のリブ部13
2aの先端は、ベースB170のリブ部170dの外径
側を通って1群ユニット152と1群レンズ鏡筒150
の内面に形成されたフレキガイド溝150wとの間に入
り込んでいる。
【0163】図32に示すワイド状態では、フレキシブ
ルプリント基板190の湾曲部190dは、第8レンズ
181bの切断部181cの外径側の位置から第2群レ
ンズホルダー180のリブ部180cに当接する位置に
移動する。このリブ部180cは、フレキシブルプリン
ト基板190(特に湾曲部190d)が光路内にはみ出
すことを防止している。
【0164】このとき、第2群レンズホルダー180の
リブ部180cとベースB170のリブ部170dとは
径方向にて重なっていない。
【0165】また、第2直進板B 132のリブ部132
aの先端は、1群ユニット152と1群レンズ鏡筒15
0の内面に形成されたフレキガイド溝150wとの間の
光軸方向中間に位置している。
【0166】さらに、図33に示すテレ状態では、フレ
キシブルプリント基板190の湾曲部190dは、第8
レンズ181bの像面側に位置する。このとき、フレキ
シブルプリント基板190の中間部190cが、180
度曲げられて第2直進板B 132のリブ部132aに接
着固定されているため、湾曲部190dが光路内にはみ
出すことはない。
【0167】第2群レンズホルダー180のリブ部18
0cは、ベースB170のリブ部170dの内径側に再
び入り込む。
【0168】また、第2直進板B 132のリブ部132
aの先端は、1群レンズ鏡筒150のフレキガイド溝1
50wから外れている。
【0169】このテレ状態からワイド状態にズーミング
すると、第2直進板B 132のリブ部132aの先端
は、1群レンズ鏡筒150のフレキガイド溝150wの
端部にある斜面150xに乗り上げ、その後フレキガイ
ド溝150wに沿って1群ユニット152の外径側に入
り込む。
【0170】なお、本実施形態では、カメラにレンズ鏡
筒が一体的に備えられた場合について説明したが、本発
明は、一眼レフカメラに着脱可能な交換レンズ鏡筒にも
適用することができる。
【0171】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明に
よれば、レンズに光学的に不要な部分をカットしたのと
同等な形状のレンズ切り欠き部を形成し、このレンズ切
り欠き部と機器本体との間の空間にフレキシブル基板を
通すようにしたので、光学機器を小型化することができ
る。
【0172】特に、フレキシブル基板が光軸直交方向に
重なるよう曲げ畳まれたときに形成される曲げ部が上記
空間に収まるようにすれば、光学機器のさらなる小型化
を図ることができる。
【0173】また、本願第2,第3および第4の発明に
よれば、基板ガイド部によってフレキシブル基板を光路
内にはみ出さないようにガイドすることができるので、
フレキシブル基板によって必要な光線が遮断されるのを
防止することができる。そして、各基板ガイド部におけ
る光路に面する側の面に反射防止処理を施せば、基板ガ
イド部での光線の反射によって画質が低下することを防
止することができる。
【0174】なお、レンズ保持部材と基板固定部材とが
近接した状態において、レンズ保持部材の基板ガイド部
と基板固定部材の基板ガイド部とが光軸直交方向にて重
なり合うようにすれば、例えば沈胴時においてレンズ保
持部材と基板固定部材とを近接させることができ、非使
用状態等での光学機器の小型化を妨げることなく使用時
でのフレキシブル基板の光路内へのはみ出しを阻止する
ことができる。
【0175】また、本願第5の発明によれば、フレキシ
ブル基板の中間曲げ部を確実に支持できるため、フレキ
シブルプリント基板の引き回しを容易に行うことができ
る。
【0176】さらに、本願第6の発明によれば、フレキ
シブル基板を基板掛け部によって、このフレキシブル基
板に近接して相対的に移動する部材との干渉を防止する
位置に支持できるので、フレキシブル基板の引き回しを
容易に行うことが可能となる。
【0177】また、本願第7の発明によれば、レンズ保
持部材がフレキシブル基板のランド部への半田付け部分
近接した状態となっても、これらが干渉するおそれが少
なくなり、フレキシブル基板の引き回しを容易に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラのレンズ鏡
筒の斜視図(一部切断図)。
【図2】上記レンズ鏡筒の沈胴状態を示す斜視図。
【図3】上記レンズ鏡筒のワイド状態を示す斜視図。
【図4】上記レンズ鏡筒のテレ状態を示す斜視図。
【図5】上記レンズ鏡筒の沈胴状態を示す断面図。
【図6】上記レンズ鏡筒のワイド状態を示す断面図。
【図7】上記レンズ鏡筒のテレ状態を示す断面図。
【図8】上記レンズ鏡筒の部品構成を示す分解斜視図。
【図9】図8の部分拡大図。
【図10】図8の部分拡大図。
【図11】上記レンズ鏡筒の構成部品を後方から見たと
きの分解斜視図。
【図12】上記レンズ鏡筒を構成する固定筒の展開図。
【図13】上記レンズ鏡筒を構成する第1直進ガイド筒
の展開図。
【図14】上記レンズ鏡筒を構成する第2差動カム筒の
展開図。
【図15】上記第2差動カム筒上での各レンズ群のカム
軌跡の説明図。
【図16】上記レンズ鏡筒がワイド状態にあるときのフ
レキシブルプリント基板(FPC)の説明図。
【図17】上記レンズ鏡筒がテレ状態にあるときのフレ
キシブルプリント基板の説明図。
【図18】上記レンズ鏡筒を構成する第1群ユニットま
わりのフレキシブルプリント基板の説明図。
【図19】上記第1群ユニットの後方におけるフレキシ
ブルプリント基板の説明図。
【図20】上記第1群ユニットの分解斜視図。
【図21】図20の部分拡大図。
【図22】カメラ後方から見た上記第1群ユニットの分
解斜視図。
【図23】上記レンズ鏡筒に搭載された振れ補正装置の
斜視図。
【図24】上記振れ補正装置の斜視図。
【図25】上記振れ補正装置の斜視図。
【図26】上記振れ補正装置を構成する1Bホルダーの
断面図。
【図27】上記1Bホルダーの後方斜視図。
【図28】上記1群ユニットの偏芯調整機構の構成図。
【図29】上記レンズ鏡筒におけるバリア機構の構成
図。
【図30】上記レンズ鏡筒を構成する2群レンズホルダ
ーを示す図。
【図31】上記レンズ鏡筒が沈胴状態にあるときのフレ
キシブルプリント基板の様子を示す断面図。
【図32】上記レンズ鏡筒がワイド状態にあるときのフ
レキシブルプリント基板の様子を示す断面図。
【図33】上記レンズ鏡筒がテレ状態にあるときのフレ
キシブルプリント基板の様子を示す断面図。
【符号の説明】
101 固定筒 102 モータ 103 ズームギヤユニット 104 長軸ギヤ 110 第1直進ガイド筒 111 第1フレアカット板 120 第1差動カム筒 130 第2直進ガイド筒 131 第2直進板A 132 第2直進板B 133 第2フレアカットシート 140 第2差動カム筒 145 駆動リング 146 駆動ピン 150 1群レンズ鏡筒 151 1群ピン 152 1群ユニット 160 ベースA 164 コイル 162 ターミナルピン 163 ターミナル 165 位置決め板 166 ネジ 170 ベースB 171 シャッターアクチュエータユニット 173 シャッター羽根A 172 シャッター羽根B 174 シャッター羽根C 175 開口制限レバー 176 軸 177 開口制限バネ 178 ネジ 179 シャッターバネ 180 第2群レンズホルダー 180f 片持ち梁部 180b,180f 2群ピン部 181 2群レンズ群 190 フレキシブルプリント基板 200 1Aホルダー 201 1Aレンズ群 210 1Bホルダー 211 1Bレンズ群 212 ヨーク板 213 磁石 214 バネ 215 偏芯調整ピン 220 1Cホルダー 221 1Cレンズ 222 シャッターPI(フォトインターラプタ) 223 ネジ 230 板バネA 231 板バネB 232,233,234,235 ネジ 236 1群偏芯調整ピンA 237 1群偏芯調整ピンB 238 隔絶シート 240 バリアユニット 242 バリア羽根A 243 バリア羽根B 610 1Bホルダー 611 1Bレンズ群 612 ヨーク板 613 磁石 614 バネ 615 偏芯調整ピン 710 1Bホルダー 711 1Bレンズ群 712 ヨーク板 713 磁石 714 バネ 715 偏芯調整ピン

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズとフレキシブル基板とを収容した
    光学機器であって、 前記レンズの外周に切り欠き形状を有したレンズ切り欠
    き部が形成され、 前記レンズ切り欠き部と機器本体との間に形成される光
    軸直交方向の空間を前記フレキシブル基板が通ることを
    特徴とする光学機器。
  2. 【請求項2】 前記レンズが光軸方向に移動可能であ
    り、 前記レンズが光軸方向に移動する際に前記空間を前記フ
    レキシブル基板が通ることを特徴とする請求項1に記載
    の光学機器。
  3. 【請求項3】 前記フレキシブル基板が光軸直交方向に
    重なるよう曲げられたときに形成される曲げ部が前記空
    間に収まることを特徴とする請求項1に記載の光学機
    器。
  4. 【請求項4】 前記レンズを保持するレンズ保持部材を
    有するとともに、このレンズ保持部材における前記レン
    ズ切り欠き部に対応する部分を切り欠き形状に形成し、 このレンズ保持部材の切り欠き形状部分と機器本体との
    間の光軸直交方向の空間を前記フレキシブル基板が通る
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  5. 【請求項5】 レンズを保持して光軸方向に移動可能な
    レンズ保持部材と、フレキシブル基板とを収容した光学
    機器であって、 前記レンズ保持部材に、前記フレキシブル基板が光軸直
    交方向に重なるよう曲げられたときに形成される曲げ部
    の光路側の部分をガイドする基板ガイド部が設けられて
    いることを特徴とする光学機器。
  6. 【請求項6】 前記基板ガイド部における光路に面する
    側の面に反射防止処理が施されていることを特徴とする
    請求項5に記載の光学機器。
  7. 【請求項7】 フレキシブル基板と、光軸方向に移動可
    能であるとともに前記フレキシブル基板を固定保持する
    基板固定部材とを収容した光学機器であって、 前記基板固定部材に、前記フレキシブル基板を固定保持
    するとともに光軸方向に延ばすようガイドする基板ガイ
    ド部が設けられていることを特徴とする光学機器。
  8. 【請求項8】 前記基板ガイド部における光路に面する
    側の面に反射防止処理が施されていることを特徴とする
    請求項7に記載の光学機器。
  9. 【請求項9】 レンズを保持して光軸方向に移動可能な
    レンズ保持部材と、フレキシブル基板と、光軸方向に移
    動可能であるとともに前記フレキシブル基板を固定保持
    する基板固定部材とを収容した光学機器であって、 前記レンズ保持部材に、前記フレキシブル基板が光軸直
    交方向に重なるよう曲げられたときに形成される曲げ部
    の光路側の部分をガイドする基板ガイド部が設けられて
    いるとともに、 前記基板固定部材に、前記フレキシブル基板を固定保持
    するとともに光軸方向に延びるようガイドする基板ガイ
    ド部が設けられており、 前記レンズ保持部材および前記基板固定部材が光軸方向
    に移動している間に、前記レンズ保持部材の基板ガイド
    部と前記基板固定部材の基板ガイド部とが光軸直交方向
    にて重なり合うことを特徴とする光学機器。
  10. 【請求項10】 前記レンズ保持部材と前記基板固定部
    材とが近接した状態において、前記レンズ保持部材の基
    板ガイド部と前記基板固定部材の基板ガイド部とが光軸
    直交方向にて重なり合うことを特徴とする請求項9に記
    載の光学機器。
  11. 【請求項11】 フレキシブル基板をその中間にて曲げ
    られた状態で収容した光学機器であって、 前記フレキシブル基板の中間曲げ部が接着固定された基
    板曲げガイド部材を有することを特徴とする光学機器。
  12. 【請求項12】 前記フレキシブル基板の中間曲げ部の
    幅と、前記基板曲げガイド部材における前記フレキシブ
    ル基板の中間曲げ部が接着固定される部分の幅とが略同
    じであることを特徴とする請求項11に記載の光学機
    器。
  13. 【請求項13】 光軸方向に移動可能な複数のレンズ群
    と、フレキシブル基板と、このフレキシブル基板が接続
    され、前記複数のレンズ群とそれぞれ一体化された複数
    の電気部品とを収容する光学機器であって、 前記電気部品が固定され、かつ光軸方向に移動可能な部
    品固定部材を備えるとともに、前記フレキシブル基板が
    前記部品固定部材の外周上に沿うように延長された延長
    部を有し、 前記複数のレンズユニットを保持するレンズ保持部材
    に、光軸に平行な方向に延出した延出部が設けられてお
    り、 前記部品固定部材に、前記レンズ保持部材の延出部と前
    記フレキシブル基板の延長部とが近接する位置で前記フ
    レキシブル基板を引っ掛けて固定する基板掛け部を設け
    たことを特徴とする光学機器。
  14. 【請求項14】 光軸方向に移動可能な複数のレンズ群
    と、フレキシブル基板と、このフレキシブル基板が接続
    され、前記複数のレンズ群とそれぞれ一体化された複数
    の電気部品とを収容する光学機器であって、 前記電気部品が固定され、かつ光軸方向に移動可能な部
    品固定部材と、前記複数のレンズ群のうちいずれかのレ
    ンズ群を保持するレンズ保持部材とを有し、 前記部品固定部材は、前記電気部品からの接続線を有
    し、 前記部品固定部材と前記レンズ保持部材とが隣接して配
    置され、 前記部品固定部材における光軸に直交して前記レンズ保
    持部材に対向した面に、前記フレキシブル基板を前記接
    続線と半田付けするためのランド部が設けられており、 前記ランド部を前記レンズ保持部材の先端外径よりも外
    側に設けたことを特徴とする光学機器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006313249A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Konica Minolta Photo Imaging Inc 撮像装置
JP2010164883A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Canon Inc レンズ鏡筒及び撮像装置

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