JPH10254013A - ブレ補正装置とレンズ鏡筒 - Google Patents

ブレ補正装置とレンズ鏡筒

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JPH10254013A
JPH10254013A JP9056466A JP5646697A JPH10254013A JP H10254013 A JPH10254013 A JP H10254013A JP 9056466 A JP9056466 A JP 9056466A JP 5646697 A JP5646697 A JP 5646697A JP H10254013 A JPH10254013 A JP H10254013A
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blur correction
driving force
lens
lens barrel
gap
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Tetsuharu Kamata
徹治 鎌田
Hiroshi Tanioka
洋 谷岡
Yoshio Imura
好男 井村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 径方向の長さを短くし、コンパクト化に寄与
することができるとともに、ユニット化により小型化と
軽量化を図り、部品の装着スペースなどを確保すること
ができるブレ補正装置とレンズ鏡筒を提供する。 【解決手段】 ブレ補正レンズG4及びこれを駆動する
ボイスコイルモータ160,160’は、ベース枠体7
00の内周部に設けられており、レンズ鏡筒の内周部へ
の設置が容易なようにユニット化されている。ベース枠
体700の外周部には、レンズ鏡筒の内周部との間に間
隙部S100,S110,S120を形成するように、
平面部101,102,103が形成されている。ベー
ス部材700のデッドスペースを削るように形成された
平面部102,103,104には、絞りレバーHを通
過させることができるとともに、ボイスコイルモータ4
0,41などの駆動制御用の部品E,F,Gなどを設置
することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラなどにおけ
る手ブレなどのブレを補正するブレ補正装置とレンズ鏡
筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、撮影光学系の少なくとも一部
を構成し、ブレを補正するブレ補正レンズと、このブレ
補正レンズを保持するレンズ保持枠と、光軸に対して直
交又は略直交する方向に、このレンズ保持枠を駆動する
駆動機構などからなるブレ補正装置と、このブレ補正装
置を収納したレンズ鏡筒とが知られている。このレンズ
保持枠には、駆動機構の一部を構成するコイルがX軸方
向とY軸方向にそれぞれ設けられている。また、レンズ
鏡筒の固定部材には、レンズ保持枠に設けられたX軸方
向のコイルとY軸方向のコイルとに対応して、それぞれ
ヨーク及び永久磁石が1組づつ支持されている。そし
て、このヨーク及び永久磁石は、駆動機構の一部を構成
している。ヨークと永久磁石との間には、磁界が形成さ
れているために、コイルに電流が流れると、レンズ保持
枠は、X軸方向又はY軸方向に駆動力を受けて移動す
る。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかし、従来のブレ補正装置を備えたレン
ズ鏡筒では、レンズ保持枠の外周部から駆動機構が突出
していた。このために、このような構造のレンズ鏡筒で
は、その内周面は、レンズ保持枠の外周部から突出した
駆動機構を含めて収納できる程度の大きさが必要であっ
た。また、このブレ補正装置の被写体側に、例えば、絞
り機構などを配置しようと考えるときには、カメラボデ
ィ側に設けられた駆動源と、この駆動源からの駆動力を
伝達し、絞り機構を動作させるための光軸方向に延びた
連動部材とを設ける必要がある。この場合に、レンズ保
持枠の外周部から突出した駆動機構と連動部材とが干渉
するのを防止するために、この駆動機構よりも外側に連
動部材を配置する必要がある。その結果、レンズ鏡筒の
径方向の長さが長くなり、レンズ鏡筒が大型化してしま
う可能性がある。
【0004】一方、従来のブレ補正装置は、レンズ鏡筒
の限られたスペースに組み込み設置する必要があった。
このために、ブレ補正装置を小型ユニット化することが
できれば、ブレ補正ユニットのレンズ鏡筒への設置作業
を効率的に行うことができる。また、このようなブレ補
正ユニットを軽量化することができれば、組み込み作業
をより一層容易に行うことができる。しかし、ブレ補正
装置は、複雑な駆動機構を備えるために、大型化したユ
ニットとなりやすく、ブレ補正ユニットの小型化や軽量
化は困難であると考えられる。
【0005】また、従来のブレ補正装置は、ブレ補正レ
ンズを駆動制御するための電気回路を備えている。しか
し、ブレ補正装置を小型ユニット化すると、電気回路を
設置するためのスペースを確保することが困難となる。
この場合に、ブレ補正ユニットをレンズ鏡筒に組み込ん
だ後に、レンズ鏡筒側に設置した電気回路とブレ補正ユ
ニットとを配線することもできる。しかし、レンズ鏡筒
の限られたスペース内で配線作業を行うのは困難であ
り、ブレ補正ユニットを小型化するときには、このブレ
補正ユニット側に電気回路の実装スペースを確保する必
要がある。
【0006】本発明の課題は、径方向の長さを短くし、
コンパクト化に寄与することができるとともに、ユニッ
ト化により小型化と軽量化を図り、部品の装着スペース
などを確保することができるブレ補正装置とレンズ鏡筒
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1記載の発明は、ブレを補正するブレ補正
光学系(G4)と、前記ブレ補正光学系を保持する保持
枠(12,120)と、前記保持枠を光軸(L)に対し
て直交又は略直交する方向に駆動する駆動部(16,1
6’,160,160’)とを含み、筒部材の内周部
(4b)に収納されたブレ補正装置において、前記保持
枠は、その外周部の少なくとも一部に、前記筒部材の内
周部との間に間隙を形成する間隙部(S1,S2,S1
00,S110,S120)を備えることを特徴とす
る。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
ブレ補正装置において、前記駆動部は、前記ブレ補正光
学系を第1の方向(y)に駆動する第1の駆動力発生装
置(16,160)と、前記第1の方向と交差する第2
の方向(x)に、前記ブレ補正光学系を駆動する第2の
駆動力発生装置(16’,160’)とを含み、前記第
1及び第2の駆動力発生装置は、光軸を中心として所定
角度間隔を開けて配置されており、前記保持枠は、その
外周部から突出し、前記第1及び第2の駆動力発生装置
の少なくとも一部を取り付ける取付部(12y,12
x,120y,120x)を備えることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2に記載の
ブレ補正装置において、前記第1及び第2の駆動力発生
装置は、ボイスコイルモータであることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、筒部材(4b)の
内周部に収納されるベース枠体(700)と、前記ベー
ス枠体の内周部に設けられ、ブレを補正するブレ補正光
学系(G4)と、前記ベース枠体の内周部に設けられ、
前記ブレ補正光学系を保持する保持枠(120)と、前
記ベース枠体の内周部に設けられ、前記保持枠を光軸
(L)に対して直交又は略直交する方向に駆動する駆動
部(160,160’)とを含むブレ補正装置におい
て、前記ベース枠体は、その外周部の少なくとも一部
に、前記筒部材の内周部との間に間隙を形成する間隙部
(S100,S110,S120)を備えることを特徴
とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4に記載の
ブレ補正装置において、前記ベース枠体は、第1及び第
2の枠体(700,800)に分割されており、前記第
1及び/又は第2の枠体には、その外周部の少なくとも
一部に間隙部が形成されていることを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項4に記載の
ブレ補正装置において、前記ベース枠体は、第1及び第
2の枠体に分割されており、前記第1及び第2の枠体に
は、これらの外周部の少なくとも一部に連続した間隙部
が形成されていることを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項4から請求
項6までのいずれか1項に記載のブレ補正装置におい
て、前記駆動部は、前記ブレ補正光学系を第1の方向
(y)に駆動する第1の駆動力発生装置(160)と、
前記第1の方向と交差する第2の方向(x)に、前記ブ
レ補正光学系を駆動する第2の駆動力発生装置(16
0’)と、前記第1の駆動力発生装置及び/又は第2の
駆動力発生装置により駆動された前記ブレ補正光学系を
案内する案内部材(900)とを含み、前記間隙部は、
前記第1の駆動力発生装置、前記第2の駆動力発生装置
又は前記案内部材の少なくとも1つに近接して形成され
ていることを特徴とする。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項7に記載の
ブレ補正装置において、前記第1及び第2の駆動力発生
装置は、ボイスコイルモータであることを特徴とする。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項4から請求
項8までのいずれか1項に記載のブレ補正装置におい
て、前記間隙部の少なくとも一部には、平面部(10
1,102,103)が形成されていることを特徴とす
る。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項4から請
求項9までのいずれか1項に記載のブレ補正装置におい
て、前記間隙部は、実装部品(E,F,G)を装着する
ための装着部であることを特徴とする。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項1から請
求項10までのいずれか1項に記載のブレ補正装置にお
いて、前記間隙部は、前記枠部材又は前記ベース枠体の
外周部に形成された切欠部であることを特徴とする。
【0018】請求項12記載の発明は、請求項1から請
求項11までのいずれか1項に記載のブレ補正装置を前
記筒部材の内周部において収納するレンズ鏡筒におい
て、光軸方向に延びた部品(33a,34a,H)を備
え、前記間隙部は、前記部品を逃がすための逃げ部であ
ることを特徴とする。
【0019】請求項13記載の発明は、請求項12に記
載のレンズ鏡筒において、前記部品は、光軸を挟み、前
記第1の駆動力発生装置及び/又は前記第2の駆動力発
生装置と対向又は略対向する位置(S1,S120)に
配置されていることを特徴とする。
【0020】請求項14記載の発明は、請求項12又は
請求項13に記載のレンズ鏡筒において、前記部品は、
光学系の少なくとも一部又は絞り部(30)を駆動する
駆動力を発生又は伝達する駆動部材(33a,34a)
であることを特徴とする。
【0021】請求項15記載の発明は、請求項14に記
載のレンズ鏡筒において、前記駆動部材は、DCモータ
であることを特徴とする。
【0022】請求項16記載の発明は、請求項14に記
載のレンズ鏡筒において、前記駆動部材は、超音波モー
タであることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、図面を参照して、本発明の第1
実施形態について、さらに詳しく説明する。図1は、本
発明の第1実施形態に係るレンズ鏡筒の断面図である。
図2は、図1のII−II線で切断した断面図である。
なお、図1では、逃げ溝4h’、収納部9c’及びボイ
スコイルモータ16’については、部材の番号にかっこ
を付し、図示するのを省略している。
【0024】レンズ鏡筒1は、撮影光学系を構成する第
1のレンズ群G1、第2のレンズ群G2、絞り30、第
3のレンズ群G3、第4のレンズ群(ブレ補正レンズ)
G4、第5のレンズ群G5及び第6のレンズ群G6と、
レンズ支持枠11,24と、摺動筒10と、ブレ補正レ
ンズ枠12と、摺動筒8,9と、外筒部4aと内筒部4
bとからなる固定筒4と、外筒部4aと内筒部4bとの
間に回転自在に支持されたズームカム環7と、このズー
ムカム環7を回転するためのズーム操作環6と、レンズ
支持枠11を駆動するためのフォーカス操作環5などか
らなる。
【0025】レンズ鏡筒側マウント部材2は、図示しな
いカメラボディに設けられたカメラボディ側マウント部
と着脱自在に係合する部材である。レンズ鏡筒側マウン
ト部材2には、回転自在に回転リング34が支持されて
いる。レンズ鏡筒側マウント部材2は、固定筒4の後端
部に形成された後述する小径部4gに、ビス3により着
脱自在に取り付けられている。
【0026】小径部4gは、レンズ鏡筒側マウント2を
固定筒4に位置決めし取り付けるための部分である。小
径部4gは、内筒部4bの内周部からその一部が突出し
て形成されており、小径部4gの内径は、後述するボイ
スコイルモータ16,16’の最外径寸法よりも小さ
い。このために、小径部4gには、摺動筒9及びボイス
コイルモータ16,16’を内筒部4b内に組み込むと
きに、図2に示すように、ボイスコイルモータ16,1
6’の突出部13a,13a’が通過可能な後述する逃
げ溝4h,4h’が形成されている。
【0027】外筒部4aは、後述するフォーカス操作環
5とズーム操作環6を光軸Lを中心に回転可能に支持す
る部分である。外筒部4aの内周面には、図1に示すよ
うに、フォーカス環5を回転自在に取り付けるための係
合部4jが形成されている。外筒部4aの外周面には、
ズーム操作環6を回転自在に取り付けるための係合部4
kと、この係合部4kを貫通して係合部4kの周囲に形
成された逃げ周溝4iとが設けられている。外筒部4a
は、その小径部4g側の端部が内筒部4bのフランジ部
4dに一体的に連結されている。
【0028】フォーカス操作環5は、図示しない結像面
に被写体の像を結ぶ焦点調整をするときに操作される部
材である。フォーカス操作環5の外周面には、外筒部4
aの係合部4jと摺動自在に係合する係合部5bが形成
されており、フォーカス操作環5の内周面には、後述す
るキー突起部11bと係合するキー溝5aが光軸Lと平
行に所定長さだけ形成されている。
【0029】ズーム操作環6は、焦点距離を連続的に変
えて撮影するときに操作される部材である。ズーム操作
環6の内周面には、外筒部4aの係合部4kと摺動自在
に係合する係合部6bと、この内周面から突出し、逃げ
周溝4iを通過し、ズームカム環7の切欠部7dと係合
する突起部6aが形成されている。
【0030】内筒部4bは、後述するズームカム環7を
光軸Lを中心に回転可能に支持するとともに、後述する
摺動筒8,9,10を光軸L方向に移動自在に保持する
部分である。内筒部4bには、この内筒部4bを貫通し
光軸Lと平行に、後述するピン80,90,100を案
内するための直進溝4c,4e,4fが形成されてい
る。内筒部4bの外周面には、フランジ部4dと、ズー
ムカム環7を回転自在に支持し、光軸L方向の移動を規
制するための係合部40a,40bとが形成されてい
る。内筒部4bの内周面には、後述する逃げ溝4h,4
h’が形成されている。内筒部4bの外周面には、一端
をフランジ部4dに支持されたカバー筒22がビス21
により固定されている。内筒部4bの内周面には、後述
する摺動筒8が移動自在に嵌め込まれている。
【0031】逃げ溝4h,4h’は、ボイスコイルモー
タ16,16’が取り付けられた摺動筒9を内筒部4b
内に挿入するときに、ボイスコイルモータ16,16’
の突出部13a,13a’を通過可能とするための溝で
ある。また、逃げ溝4h,4h’は、この突出部13
a,13a’を光軸L方向にズーミング動作可能とする
ための溝である。図2に示すように、逃げ溝4h,4
h’は、それぞれボイスコイルモータ16,16’の突
出部13a,13a’と対向する位置に、小径部4gを
含む内筒部4bの内周部を切り欠いて、光軸Lと平行に
形成されている。逃げ溝4h,4h’は、図1に示すよ
うに、レンズ鏡筒側マウント部2を取り付ける小径部4
gの取付面から摺動筒9の初期位置まで形成された部分
と、摺動筒9がズーミング動作時に移動するために形成
された部分とからなる。本発明の第1実施形態では、逃
げ溝4h,4h’は、内筒部4bの外周部に支持された
ズームカム環7と、この内筒部4bのラジアル方向にお
いて、内筒部4bを挟み一部が重複(光軸L方向の範囲
P)して形成されている。
【0032】ズームカム環7は、直進溝4c,4e,4
fに沿って駆動する駆動力を後述するピン80,90,
100に付与する部材である。ズームカム環7には、こ
のズームカム環7を貫通し光軸Lと交差する方向に形成
され、ピン80,90,100がそれぞれ移動自在に嵌
まり込むカム溝7a,7b,7cと、このズームカム環
7の小径部4g側の端部に形成された切欠部7dと、内
筒部4bの係合部40a,40bと摺動自在に係合する
係合部71a,71bとが設けられている。ズームカム
環7は、内筒部4bの外周部に回転自在に支持されてい
る。
【0033】摺動筒8は、後述するレンズ支持枠11を
光軸L方向に移動するための部材である。摺動筒8に
は、光軸Lと平行に形成され、後述するピン90,10
0がそれぞれ貫通する逃げ溝8a,8bが形成されてい
る。また、摺動筒8には、小径部2g側の端部に後述す
るレンズ支持枠24がビス23により取り付けられてい
る。摺動筒8の外周面には、後述するピン80を取り付
けるためのピン取付部8dと、この摺動筒8の先端側に
形成された雄ヘリコイドねじ部8cとが形成されてい
る。
【0034】ピン80は、直進溝4cとカム溝7aに沿
って移動することにより、摺動筒8を光軸L方向に移動
するためのピンである。ピン80は、摺動筒8の外周面
から突出し、直進溝4cとカム溝7aに沿って移動自在
に嵌め込まれている。
【0035】レンズ支持枠11は、第1のレンズ群G1
を支持するための枠である。レンズ支持枠11の内周部
には、その内周部から突出し、第1のレンズ群G1を取
り付けるためのレンズ取付部11cと、摺動筒8の雄ヘ
リコイドねじ部8cと噛み合う雌ヘリコイドねじ部11
aとが形成されている。レンズ支持枠11の外周部に
は、フォーカス操作環5のキー溝5aと係合するキー突
起部11bが形成されている。
【0036】レンズ支持枠24は、第6のレンズ群G6
を支持するための枠である。レンズ支持枠24の内周部
には、第6のレンズ群G6を取り付けるためのレンズ取
付部24aが形成されている。
【0037】摺動筒9は、絞り30、第3のレンズ群G
3、第5のレンズ群G5、後述するブレ補正レンズG4
及びボイスコイルモータ(VCM)16,16’を支持
するとともに、後述する摺動筒10を光軸L方向に移動
自在に支持する筒部材である。摺動筒9には、光軸Lと
平行に形成され、後述するピン100が貫通するための
逃げ溝9aと、ブレ補正動作するときに移動可能なよう
に、後述するブレ補正レンズ枠12が貫通する貫通部9
dとが設けられている。摺動筒9の外周面には、後述す
るピン90を取り付けるためのピン取付部9bと、小径
部4g側に形成され、ボイスコイルモータ16,16’
をそれぞれ収納し保持するための収納部9c,9c’と
が設けられている。摺動筒9の内周面には、第3のレン
ズ群G3及びボイスコイルモータ16,16’の前側
(被写体側)に配置された絞り30と、ブレ補正レンズ
G4を挟むように、このブレ補正レンズG4の前側及び
後側に配置された第3のレンズ群G3及び第5のレンズ
群G5とが取り付けられている。摺動筒9の内周面に
は、後述する絞り30のレバー33aを通過可能とする
ための逃げ溝9eが形成されている。また、摺動筒9の
内周面には、後述する摺動筒10が移動自在に嵌め込ま
れている。
【0038】ボイスコイルモータ16,16’は、ブレ
補正レンズ枠12にそれぞれx方向とy方向の力を与え
ることによって、このブレ補正レンズ枠12を駆動する
ためのモータである。ボイスコイルモータ16,16’
は、ブレ補正レンズ枠12に与える力の方向が異なる以
外は、同一構造である。図1及び図2に示すように、ボ
イスコイルモータ16(16’)は、摺動筒9の収納部
9c(9c’)に取り付けられたヨーク15a(15
a’),15b(15b’)と、このヨーク15a,1
5b(15a’,15b’)にそれぞれ取り付けられ、
ヨーク15a(15a’)とヨーク15b(15b’)
との間に磁界を形成する永久磁石14a(14a’),
14b(14b’)と、この永久磁石14a(14
a’)と永久磁石14b(14b’)との間に配置さ
れ、細長い導電体のワイヤを何重にも巻き付け、ブレ補
正レンズ枠12に取り付けられたコイル13(13’)
とから構成されている。ボイスコイルモータ16,1
6’は、図1に示すように、摺動筒9の外周部からその
一部が突出している。また、ボイスコイルモータ16,
16’は、図2に示すように、光軸Lに対して90度間
隔を開けて配置されている。ボイスコイルモータ16,
16’は、その最外径部分が、コイル13,13’の突
出部13a,13a’であり、この突出部13a,13
a’は、内筒部4bの内周部に形成された逃げ溝4h,
4h’内に突出している。
【0039】絞り30は、撮影時における光線束、光量
などを調整するための虹彩絞り機構である。絞り30
は、摺動筒9に固定された固定リング32と、この固定
リング32に一端が軸止めされた複数の絞り羽根31
と、この絞り羽根31の他端を軸止めする回転リング3
3と、この回転リング33に取り付けられた後述するレ
バー33aと、レンズ鏡筒側マウント部材2に回転自在
に支持された回転リング34と、この回転リング34に
取り付けられた後述するレバー34aと、回転リング3
4から後方に向けて突出して形成され、図示しないカメ
ラボディ側の制御レバーと係合するレバー34bとから
構成されている。
【0040】レバー33a,34aは、絞り30を駆動
する駆動力をカメラボディ側から伝達し、絞り30と、
この絞り30を制御するカメラボディとを連動する部材
である。レバー33aは、摺動筒9の逃げ溝9eを通過
し、レンズ鏡筒側マウント部材2に向けて光軸Lと平行
に延びた部材である。レバー34aは、レバー33aと
係合し、被写体側に向けて光軸Lと平行に延びた部材で
ある。図1に示すように、レバー33a,34aは、ズ
ーミング動作により摺動筒9とともに絞り30が光軸L
方向に移動したときに、互いに常に係合可能なように、
それぞれ所定の長さに設定されている。図2に示すよう
に、レバー33a,34aは、後述するブレ補正レンズ
枠12と内筒部4bとの間に形成された間隙部S1にお
いて、ボイスコイルモータ16,16’と略対向する位
置に、光軸Lを挟み配置されている。
【0041】ブレ補正レンズ枠12は、ブレ補正レンズ
G4を保持するための部材である。ブレ補正レンズ枠1
2の外周部には、ボイスコイルモータ16,16’の一
部であるコイル13,13’をそれぞれ取り付けるため
のコイル取付部12y,12xとが突出して形成されて
いる。ブレ補正レンズ枠12の内周部には、ブレ補正レ
ンズG4を取り付けるためのレンズ取付部12aが形成
されている。ブレ補正レンズ枠12は、光軸Lと垂直又
は略垂直方向に所定量だけ移動可能なように、図示しな
い支持部材を介して摺動筒9に支持されている。また、
ブレ補正レンズ枠12の外周部には、内筒部4bの内周
部との間に、コイル取付部12y,12xを避けるよう
に、間隙部S1,S2が形成されている。
【0042】摺動筒10は、第2のレンズ群G2を支持
するための部材である。摺動筒10の外周面には、図1
に示すように、後述するピン100を取り付けるための
ピン取付部10aが形成されており、摺動筒10の内周
部には、第2のレンズ群G2を取り付けるためのレンズ
取付部10bが形成されている。
【0043】ピン90,100は、それぞれ直進溝4
e,4fとカム溝7b,7cに沿って移動することによ
り、摺動筒9,10を光軸L方向に移動するためのピン
である。ピン90は、摺動筒9の外周面から突出し、逃
げ溝8a、直進溝4e及びカム溝7bに移動自在に嵌め
込まれており、ピン100は、摺動筒10の外周面から
突出し、逃げ溝9a,8b,直進溝4f及びカム溝7c
に移動自在に嵌め込まれている。
【0044】次に、このレンズ鏡筒の動作を、ズーミン
グ動作、フォーカシング動作、絞り動作及びブレ補正動
作とに分けて説明する。 (ズーミング動作)ズーム操作環6を撮影者が回転する
と、ズーム操作環6から突出した突起部6aが、図1に
おいて紙面に垂直な方向にズームカム環7の切欠部7d
を押す。ズームカム環7は、ズーム操作環6と一体とな
って光軸Lを中心に回転し、ピン90は、カム溝7bの
側面と接触移動しつつ、この側面により押される。ピン
90は、カム溝7bの側面との接触部において、このカ
ム溝7bと直交する方向に駆動力を受けるために、直進
溝4eに沿って光軸L方向に移動する。その結果、ピン
90が取り付けられた摺動筒9は、ボイスコイルモータ
16,16’、絞り30、第3のレンズ群G3、第5の
レンズ群G5、ブレ補正レンズ枠12及びブレ補正レン
ズG4とともに、図1に示す位置(以下、初期位置とい
う)から光軸L方向に移動する。このとき、コイル1
3,13’の突出部13a,13a’は、内筒部4bの
内周部に形成された逃げ溝4h,4h’に沿って、光軸
L方向に移動する。また、第6のレンズ群G6を取り付
けたレンズ支持枠24は、摺動筒9と一体となって光軸
L方向に移動する。
【0045】また、ズームカム環7が回転すると、ピン
80,100は、カム溝7a,7cの側面によりそれぞ
れ押される。ピン80,100は、カム溝7a,7cの
側面とピン80,100との接触部における駆動力によ
り、それぞれ直進溝4c,4fに沿って移動する。その
結果、ピン80,100がそれぞれ取り付けられた摺動
筒8,10は、それぞれ光軸L方向に移動する。摺動筒
8とレンズ支持枠11とは、雄ヘリコイドねじ部8cと
雌ヘリコイドねじ部11aとにより互いに結合されてい
る。このために、摺動筒8が移動すると、レンズ支持枠
11は、キー突起部11bと係合するキー溝5aにガイ
ドされて光軸L方向に移動する。以上の動作により、第
1のレンズ群G1、第2のレンズ群G2、絞り30、第
3のレンズ群G3、ブレ補正レンズG4、第5のレンズ
群G5及び第6のレンズ群G6が光軸L方向に移動し、
ズーミング動作する。なお、焦点距離の調整は、ズーム
操作環6の回転方向及び回転角度を調節することにより
行う。
【0046】(フォーカシング動作)フォーカス操作環
5を撮影者が回転すると、キー溝5aの長手方向に沿っ
た側面がキー突起部11bを押し、レンズ支持枠11
は、光軸Lを中心に回転しようとする。レンズ支持枠1
1は、雄ヘリコイドねじ部8cと雌ヘリコイドねじ部1
1aとにより、摺動筒8に結合されているが、摺動筒8
に設けられたピン80は、直進溝4cに沿った移動のみ
を許容している。このために、摺動筒8は回転すること
ができず、レンズ支持枠11は、雌ヘリコイドねじ部1
1aが摺動筒8の雄ヘリコイドねじ部8cと噛み合いな
がら、光軸L方向に回転移動する。以上の動作により、
第1のレンズ群G1が光軸L方向に移動し、フォーカシ
ング動作をする。なお、焦点調整は、フォーカス操作環
5の回転方向及び回転角度を調節することにより行う。
【0047】(絞り動作)図示しないカメラボディ側の
制御レバーが所定量だけ移動すると、この制御レバーと
係合するレバー34bは、回転リング34を回転する。
図2に示すように、係合レバー33aは、係合レバー3
4aの凹部に嵌まり込んでいる。このために、回転リン
グ34が回転すると、係合レバー34aは、係合レバー
33aと一体となって、図2に示す破線位置まで移動す
る。その結果、係合レバー33aが回転リング33を回
転し、各絞り羽根31は、その位置を変えて、絞り径を
変化させる。
【0048】(ブレ補正動作)レンズ鏡筒1又はこのレ
ンズ鏡筒1が装着されたカメラボディには、図示しない
ブレ検出センサが設けられており、このブレ検出センサ
は、レンズ鏡筒1及びカメラボディに発生したブレを検
出する。レンズ鏡筒1又はカメラボディに設けられた図
示しないCPUには、ブレ検出センサの出力信号が入力
し、このCPUは、ブレを打ち消すのに必要なブレ補正
レンズG4の駆動量を演算する。CPUは、図示しない
駆動回路を制御し、電源から供給されている電流を駆動
量に応じた所定の電流値に調整する。調整された電流
は、ボイスコイルモータ16,16’のコイル13,1
3’に流れ込み、ヨーク15a,15a’とヨーク15
b,15b’との間に形成された磁界により、ボイスコ
イルモータ16,16’に電磁力を発生させる。その結
果、ブレ補正レンズ枠12は、光軸Lと垂直な方向に所
定量だけ駆動され、第4のレンズ群G4によりブレが補
正される。なお、ブレ補正レンズ枠12の駆動方向及び
駆動量は、ボイスコイルモータ16,16’に発生する
電磁力の方向及び大きさによって決定される。コイル1
3,13’に流れ込む電流及び磁界を制御することによ
り、ブレ補正レンズ枠12の駆動方向及び駆動量を可変
することができる。
【0049】本発明の第1実施形態では、図2に示すよ
うに、ボイスコイルモータ16,16’と略対向する間
隙部S1に、絞り30のレバー33a,34aが配置さ
れている。このために、ブレ補正レンズ枠12の外周部
からボイスコイルモータ16,16’が突出する構造の
ブレ補正装置において、このボイスコイルモータ16,
16’の前側(被写体側)に絞り30を設置したとき
に、ボイスコイルモータ16,16’とレバー33a,
34aとが干渉するのを防止することができる。その結
果、ボイスコイルモータ16,16’の外側に、レバー
33a,34aを配置する必要がないために、レンズ鏡
筒1の外径を小さくすることができ、レンズ鏡筒1のコ
ンパクト化を図ることができる。また、レンズ鏡筒1の
内筒部4bに、レバー33a,34aの組み込みスペー
スや逃げ溝を形成する必要がないために、これらの加工
コストを低減することができるとともに、レンズ鏡筒1
の剛性の低下を防止することができる。
【0050】本発明の第1実施形態では、内筒部4bの
外周部側にズームカム環7を配置し、内筒部4bの内周
部側に摺動筒9を配置している。その結果、ボイスコイ
ルモータ16,16’の一部とズームカム環7との干渉
を防止するために、ズームカム環7の内径を大きくし、
レンズ鏡筒1の径方向の長さが長くなるのを防止するこ
とができる。また、本発明の第1実施形態では、内筒部
4bの内周部には、コイル13,13’の突出部13
a,13a’が通過可能な逃げ溝4h,4h’が形成さ
れている。このために、レンズ鏡筒1の径方向の長さを
さらに短くすることができる。さらに、本発明の第1実
施形態では、ズームカム環7及び逃げ溝4h,4h’
は、内筒部4bのラジアル方向において、この内筒部4
bを挟み重複(図1に示す範囲P)して配置されてい
る。このために、レンズ鏡筒1の光軸L方向の長さも短
くすることができる。
【0051】(第2実施形態)図3は、本発明の第2実
施形態に係るブレ補正装置を示す断面図である。図4
は、図3のIV−IVA線で切断した状態を示す断面図
である。図5は、図3のV−V線で切断した状態を示す
断面図である。図6は、図3のVI−VIA線で切断し
た状態を示す断面図である。なお、図4において、図3
のIV−IVB線で切断した状態を示す断面図における
部材の番号は、図4においてかっこを付して示してあ
る。また、図6において、図3のVI−VIB線で切断
した状態を示す断面図における部材の番号は、かっこを
付して示してある。
【0052】ブレ補正レンズ枠120には、図3及び図
6に示すように、光軸Lと垂直な平面内に位置づけられ
た後述するスリット部材240,240’と、図4及び
図5に示すように、後述する鋼球組み込み部700a,
700b,700c側に鋼球受け部材510,560,
610とが取り付けられている。ブレ補正レンズ枠12
0の外周部には、図3に示すように、ばね掛け部120
a,120b,120cと、フック部120d,120
eと、図4及び図6に示すように、後述するボイスコイ
ルモータ160,160’のコイル130,130’を
それぞれ取り付けるためのコイル取付部120y,12
0xとが突出して形成されている。
【0053】鋼球受け部材510,560,610は、
光軸Lと直交又は略直交する方向にブレ補正レンズ枠1
20が移動するときに、このブレ補正レンズ枠120の
移動をガイドするための部材である。鋼球受け部材51
0,560,610は、図4及び図5に示すように、ブ
レ補正レンズ枠120を円滑に移動するための鋼球50
0,550,600と接触している。鋼球受け部材51
0,560,610は、鋼球500,550,600よ
りも硬度の高い金属からなる。鋼球受け部材510,5
60,610は、後述する鋼球組み込み部700a,7
00b,700cの端面720a,720b,720c
と面接触するように、その表面を平面状に形成すること
が好ましい。
【0054】ばね640,650,660は、ベース部
材700に対してブレ補正レンズ枠120を移動自在に
支持するとともに、このブレ補正レンズ枠120を鋼球
500,550,600へ向けて付勢するための部材で
ある。ばね640,650,660は、その端部がばね
掛け部120a,120b,120cにそれぞれ取り付
けられている。また、ばね640,650,660は、
ばね掛け部120a,120b,120cに取り付けら
れた側と反対側の端部が、後述するばね掛け部700
d,700e,700fにそれぞれ取り付けられてい
る。
【0055】ベース部材700は、ブレ補正レンズG4
と、ブレ補正レンズ枠120と、これらを駆動するボイ
スコイルモータ160,160’、ガイド軸900及び
ばね640,650,660などからなる駆動機構など
を収納するケーシング部材である。ベース部材700に
は、図4及び図5に示すように、鋼球組み込み部700
a,700b,700cと、ばね掛け部700d,70
0e,700fと、軸110cと、図4及び図6に示す
ように、ボイスコイルモータ160,160’のヨーク
150a,150a’と、位置センサ420,420’
の受光素子(PSD)210,210’とが設けられて
いる。また、ベース部材700の外周部には、図3から
図6に示すように、後述する平面部101,102,1
03と、係合部700hとが形成されている。
【0056】平面部101,102,103は、ベース
部材700の外周部の一部を切り欠くように形成された
部分である。図3に示すように、平面部101,10
2,103は、本来、外周面の形状が円筒状であるベー
ス部材700の外周部から、デッドスペース部分(図3
の破線部分)を削り取るように形成されている。平面部
101は、ガイド軸900及びガイドアーム110と近
接し、これらと平行又は略平行に形成されている。平面
部102は、コイル130、永久磁石140及びヨーク
150aと近接し、これらと平行又は略平行に形成され
ている。平面部103は、コイル130’、永久磁石1
40’及びヨーク150a’と近接し、これらと平行又
は略平行に形成されている。図3から図6に示すよう
に、平面部101,102,103には、内筒部4bや
ベース部材700のような円筒面に装着することができ
ない実装部品E,F,Gを、この平面状の表面に装着す
ることができる。図4及び図5に示すように、平面部1
01,102,103は、ベース部材700の内周部と
の間に、強度的に十分な肉厚部を形成している。
【0057】保護部材800は、ベース部材700の内
周部に設けられたブレ補正レンズG4、ブレ補正レンズ
枠120及びボイスコイルモータ160,160’など
からなる駆動機構を、ベース部材700とともに保護す
るケーシング部材である。保護部材800には、図4及
び図6に示すように、ボイスコイルモータ160,16
0’のヨーク150b,150b’と、位置センサ42
0,420’の発光素子(LED)200,200’
と、図4及び図5に示すように、レンズ枠受け部800
a,800b,800cとが取り付けられている。保護
部材800の外周部には、図4から図6に示すように、
後述する平面部201,202,203と、係合部80
0hが形成されている。
【0058】平面部201,202,203は、保護部
材800の外周部の一部を切り欠くように形成された部
分である。図3に示すように、平面部201,202,
203は、本来、円筒状である保護部材800の外周部
から、デッドスペース部分を削り取るように形成されて
いる。平面部201,202,203は、それぞれベー
ス部材700の平面部101,102,103と同一又
は略同一平面となるように連続して形成されている。平
面部201,202,203は、平面部101,10
2,103とともに、ベース部材700及び保護部材8
00によりケーシングされたブレ補正装置を内筒部4b
内に収納したときに、この内筒部4bとの間に間隙部S
100,S110,S120を形成している。このため
に、この間隙部S100,S110,S120は、図1
及び図2に示すレバー33a,34a以外に、例えば、
図1に示す第1のレンズ群G1を光軸L方向に駆動する
駆動力を発生するAFアクチュエータのような、光軸L
方向に伸びた部品Hが通過可能な逃げ部として利用する
ことができる。図3から図6に示すように、平面部20
1,202,203には、平面部101,102,10
3と同様に、実装部品E,F,Gを装着することができ
る。図4及び図5に示すように、平面部201,20
2,203は、ベース部材700の内周部との間に、強
度的に十分な肉厚部を形成している。
【0059】レンズ枠受け部800a,800b,80
0cは、図4及び図5において右方向にブレ補正レンズ
枠120が移動したときに、このブレ補正レンズ枠12
0を受け止めるとともに、ブレ補正レンズ枠120の移
動距離を所定範囲内に規制するための部分である。レン
ズ枠受け部800a,800b,800cは、保護部材
800のブレ補正レンズ枠120側の面に形成されてい
る。レンズ枠受け部800a,800b,800cは、
ブレ補正レンズ枠120と面接触するように、その表面
を平面状に形成することが好ましい。また、レンズ枠受
け部800a,800b,800cとブレ補正レンズ枠
120との距離は、鋼球受け部材510,560,61
0と端面720a,720b,720cとが離間したと
きに、鋼球収納部710a,710b,710cから鋼
球500,550,600が脱落しない程度の大きさに
設定することが好ましい。
【0060】係合部700h,800hは、これらを違
いに嵌め合わせることにより、ベース部材700と保護
部材800との相対的な位置関係がずれないようにする
係合部分である。係合部700hは、ベース部材700
の外周部に形成されており、係合部800hは、保護部
材800の外周部に形成されている。係合部700h,
800hは、これらが違いに外れないように、光軸Lと
平行な方向(スラスト方向)から固定用のビス440,
450,460により結合されている。
【0061】ガイド軸900は、光軸Lと直交又は略直
交する方向にブレ補正レンズ枠120が移動するとき
に、このブレ補正レンズ枠120をガイドするための部
材である。ガイド軸900は、図3において示すx方向
及びy方向のいずれの方向とも、直角以外の角度で交差
する方向(図中C方向)に配置されている。ガイド軸9
00には、ブレ補正レンズ枠120のフック部120
d,120eが、図中C方向に移動自在に係合してい
る。
【0062】ガイドアーム110は、ガイド軸900の
ガイド方向(図中C方向)と平行な方向に、ブレ補正レ
ンズ枠120を移動するための部材である。ガイドアー
ム110は、その両端部に屈曲部110a,110bが
形成されており、この屈曲部110a,110bにガイ
ド軸900が回転自在に支持されている。ガイドアーム
110は、図5に示すように、そのベース部材700側
が軸110cに対して、図中矢印方向に回転自在に支持
されている。このガイドアーム110が回転することに
より、ブレ補正レンズ枠120は、ガイド軸900のガ
イド方向(図中C方向)に対して直交する方向(図中D
方向)に移動することができる。
【0063】ボイスコイルモータ160,160’は、
図3に示すように、ブレ補正レンズ枠120にそれぞれ
y方向とx方向の力を与えることによって、このブレ補
正レンズ枠120を駆動するためのモータである。ボイ
スコイルモータ160,160’は、ブレ補正レンズ枠
120に与える力の方向が異なる以外は同一構造であ
る。図4に示すように、ボイスコイルモータ160は、
保護部材800のブレ補正レンズ枠120側の面に取り
付けられたヨーク150bと、このヨーク150bとの
間に磁界を形成する永久磁石140と、ヨーク150b
と永久磁石140との間に配置され、ブレ補正レンズ枠
120に取り付けられたコイル130と、永久磁石14
0を固定し、ベース部材700のブレ補正レンズ枠12
0側の面に取り付けられたヨーク150aとから構成さ
れている。コイル130に電流が流れると、ブレ補正レ
ンズG4は、y方向に沿って下方に推力PYを受けて駆
動し、コイル130に逆方向の電流が流れると、ブレ補
正レンズG4は、逆方向(上方)の推力を受けて駆動す
る。
【0064】位置センサ420,420’は、それぞれ
ブレ補正レンズG4のy方向とx方向の位置を検出する
ためのものである。位置センサ420,420’は、い
ずれも同一構造であり、位置センサ420を図6にした
がって説明する。位置センサ420は、保護部材800
のブレ補正レンズ枠120側の面に取り付けられた発光
素子200と、ベース部材700のブレ補正レンズ枠1
20側の面に取り付けられた受光素子210と、発光素
子200と受光素子210との間に配置されたスリット
部材240と、このスリット部材240に形成されたス
リット240aとから構成されている。発行素子200
から出射した光は、スリット240aを通過し、受光素
子210に達する。スリット240aが移動すると、こ
のスリット240aを通過し受光素子210に達する光
の位置も移動する。光の位置の変化は、受光素子210
の出力信号を変化させるために、ブレ補正レンズG4の
y方向の位置は、この出力信号の変化に基づいて検出す
ることができる。
【0065】鋼球組み込み部700a,700b,70
0cは、鋼球500,550,600を保持するための
部材である。鋼球組み込み部700a,700b,70
0cは、図4及び図5に示すように、同一構造である。
鋼球組み込み部700aは、図5に示すように、ベース
部材700のブレ補正レンズ枠120側の面に、ブレ補
正レンズ枠120に向かって突出して取り付けられてい
る。鋼球組み込み部700aには、鋼球収納部710a
と、端面720aと、圧縮ばね収納部730aとが形成
されている。
【0066】圧縮ばね収納部730aは、鋼球受け部材
520と、この鋼球受け部材520をブレ補正レンズ枠
120側に向けて付勢する圧縮ばね530とを収納する
部分である。圧縮ばね収納部730aには、鋼球受け部
材520及び圧縮ばね530がビス540により固定さ
れている。
【0067】鋼球受け部材520は、鋼球500と接触
した状態により、この鋼球500を受け止めるガイド部
材である。鋼球受け部材520は、鋼球500よりも硬
度の高い金属からなり、鋼球500と点接触するよう
に、その表面を平面状に形成することが好ましい。
【0068】鋼球収納部710aは、端面720aから
鋼球500を僅かに突出させて、この鋼球500を収納
する部分である。鋼球収納部710aは、圧縮ばね収納
部730aの底部から端面720aまでの間に形成され
ている。鋼球収納部710aは、その内径を圧縮ばね収
納部730aの内径よりも小さく形成しているために、
鋼球受け部材520は、圧縮ばね収納部730a内から
圧縮ばね530により飛び出すことはない。
【0069】端面720aは、ブレ補正レンズ枠120
が図中左方向に移動したときに、このブレ補正レンズ枠
120を受け止めるガイド部材である。端面720a
は、鋼球受け部材510と面接触するように、その表面
を平面状に形成することが好ましい。
【0070】つぎに、本発明の第2実施形態に係るブレ
補正装置の動作を説明する。図3に示す状態において、
ブレ補正レンズ枠120は、そのフック部120d,1
20eがガイド軸900に係合しているために、光軸L
回りの回転が規制されている。ブレ補正レンズ枠120
は、y方向軸に沿って下方の推力PYをボイスコイルモ
ータ160により受け、ガイド軸900上を右下がりに
移動する。ガイドアーム110は、図5に示すように、
推力PYを受けて、軸110cを中心に時計方向に回転
する。ガイド軸900は、ガイドアーム110の回転に
より、その長手方向と直交する方向(図中D方向)に平
行移動する。ブレ補正レンズ枠120は、鋼球500,
550,600により、光軸L方向の移動を規制されて
おり、x方向及びy方向の両方向に、ブレ補正レンズG
4とともに移動する。そして、ブレ補正レンズG4は、
光軸Lと交差する方向に移動し、ブレを補正する。一
方、図3に示す状態において、x方向軸に沿って左向き
に推力PXを、ボイスコイルモータ160’によりブレ
補正レンズ枠120が受けたときには、ブレ補正レンズ
枠120は、ガイド軸900上を左上がりに移動する。
そして、ガイド軸900は、その長手方向と直交する方
向(図中D方向)に平行移動する。このように、ブレ補
正レンズ枠120は、光軸Lに垂直な平面内の任意の位
置に移動可能である。
【0071】フック部120d,120eは、図5に示
すように、光軸L方向に僅かに移動可能なように、ガイ
ド軸900に係合している。図4及び図5に示す状態に
おいて、左方向の衝撃力がブレ補正レンズ枠120に作
用すると、このブレ補正レンズ枠120は、左方向に移
動を開始する。その結果、鋼球受け部材510,56
0,610,520,570,620は、鋼球500,
550,600との接触部において衝撃力を集中して受
ける。鋼球受け部材510,560,610は、鋼球5
00,550,600及び鋼球受け部材510,56
0,610を左方向に押し、圧縮ばね530,580,
630を撓ませる。圧縮ばね530,580,630
は、衝撃力を吸収し、鋼球受け部材510,560,6
10,520,570,620と鋼球500,550,
600との接触部における衝撃力が緩和される。その結
果、これらの接触部には、くぼみ(圧痕)が形成さな
い。
【0072】設定値を越える衝撃力がブレ補正レンズ枠
120に作用すると、端面720a,720b,720
cは、鋼球受け部材510,560,610と当接し、
ブレ補正レンズ枠120を停止させる。鋼球受け部材5
10,560,610と端面720a,720b,72
0cとは、面接触するために、接触部にくぼみ(圧痕)
は、形成されない。鋼球受け部材510,560,61
0及び鋼球受け部材520,570,620は、ばね6
40,650,660の付勢力により鋼球500,55
0,600を挟み込んでいる。このために、鋼球50
0,550,600は、ブレ補正レンズ枠120が図中
左方向に移動しても、鋼球収納部710a,710b,
710cから脱落しない。
【0073】図4及び図5に示す状態において、右方向
の衝撃力がブレ補正レンズ枠120に作用すると、ブレ
補正レンズ枠120は、ばね640,650,660の
付勢力に抗して、右方向に移動する。このとき、鋼球受
け部材510,560,610及び鋼球受け部材52
0,570,620は、互いに離間する方向に移動す
る。衝撃力が小さいときには、ばね640,650,6
60がこの衝撃力を吸収するが、衝撃力が大きいときに
は、レンズ枠受け部800a,800b,800cがブ
レ補正レンズ枠120を停止する。ブレ補正レンズ枠1
20は、レンズ枠受け部800a,800b,800c
と当接するために、鋼球500,550,600は、鋼
球収納部710a,710b,710cから脱落しな
い。
【0074】本発明の第2実施形態では、ケーシング部
材であるベース部材700及び保護部材800により、
ブレ補正装置がユニット化されている。このために、内
筒部4bの内周部における限られたスペースに、ブレ補
正ユニットを作業性よく組み込むことができる。また、
本発明の第2実施形態では、ベース部材700及び保護
部材800には、その外周部のデッドスペースを削り取
るように、平面部101,102,103,201,2
02,203が形成されている。このために、ブレ補正
ユニットの小型化と軽量化を図ることができるととも
に、ブレ補正ユニットのレンズ鏡筒内への組み込み作業
を容易に行うことができる。
【0075】本発明の第2実施形態では、平面部10
1,102,103,201,202,203にボイス
コイルモータ160,160’を駆動制御するための部
品E,F,Gを装着することができる。このために、ブ
レ補正ユニットとは別に、駆動制御用の部品をレンズ鏡
筒側に装着する必要がなく、ブレ補正ユニットとこの部
品とをリード線やフレキシブルプリント基板などにより
接続する必要もない。その結果、駆動制御用の部品を予
め設置したブレ補正ユニットを、内筒部4bに組み込む
ことができるために、作業効率を向上することができ
る。また、本発明の第2実施形態では、受光素子(PS
D)210,210’を備える位置センサ420,42
0’やボイスコイルモータ160,160’の近くに、
平面部101,102,103,201,202,20
3を形成することができる。このために、例えば、受光
素子210,210’からの微弱な出力電圧を増幅する
ための増幅装置を、この受光素子210,210’の近
くに設置することができる。
【0076】ボイスコイルモータなどの駆動制御用の部
品を円環状の基板に取り付け、ベース部材の光路源側に
光軸と交差するようにこの基板を取り付けたブレ補正装
置では、前側のレンズ群がズーミング動作により接近し
たときに、この基板が障害物となる。また、前側のレン
ズ群に入射した光線が基板で反射し、フレアやゴースト
を発生する可能性がある。本発明の第2実施形態では、
平面部101,102,103,201,202,20
3は、ベース部材700及び保護部材800の外周部に
形成されており、光路源とは離れた別の場所に形成され
ている。このために、前側のレンズ群とブレ補正レンズ
とがズーミング動作により接近しても、基板が障害とな
ることがない。また、入射した光線が基板で反射するこ
とがなく、フレアやゴーストを防止することができる。
【0077】本発明の実施形態では、図1に示すよう
に、光軸L方向に移動する第1のレンズ群G1及び絞り
30がブレ補正レンズG4の前に配置されている。本発
明の実施形態では、第1のレンズ群G1に駆動力を発生
するAFアクチュエータ又はカメラボディ1側からの駆
動力を伝達するシャフト、カメラボディ1側からの駆動
力を絞り30に伝達するレバー33a,34aなどを、
図3に示す部品Hのように収納又は通過させることがで
きる。また、本発明の第2実施形態では、ブレ補正ユニ
ットが光軸L方向に移動しないときには、このブレ補正
ユニットの平面部に、AFアクチュエータを取り付ける
ことができる。
【0078】(他の実施形態)以上説明した実施形態で
は、ブレ補正レンズ枠12,120を駆動する駆動機構
の構成部材として、ボイスコイルモータ16,16’,
160,160’を例に挙げて説明したが、これに限定
されるものではない。駆動機構の構成部材として、例え
ば、小型棒状の超音波モータやDCモータなどを利用す
ることもできる。また、フォーカシング動作により第1
のレンズ群G1を駆動するときの駆動源又は絞り30を
動作するときの駆動源として、例えば、小型棒状の超音
波モータやDCモータなどを利用することもできる。
【0079】以上説明した実施形態に限定されることは
なく、本発明の技術思想によれば、種々の変形又は変更
が可能であり、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、本発明の第1実施形態では、ズームカム環7及
び逃げ溝4h,4h’は、内筒部4bの範囲Pにおいて
重複して配置されているが、重複部分を形成しないよう
に、それぞれ前後にずらして光軸L方向に配置してもよ
い。また、本発明の第1実施形態では、ブレ補正レンズ
G4は、ズーミング動作のみを行っているが、ズーミン
グ動作に関するものだけではなく、フォーカシング動
作、フォーカシング動作とズーミング動作又はその他の
動作に関するものであっても、本発明を適用することが
できる。さらに、本発明の第1実施形態では、逃げ溝4
h,4h’は、摺動筒9を小径部4gの取付面から初期
位置まで挿入するための部分と、ズーミング動作時に移
動するための部分とからなるが、挿入部分と移動部分と
は、互いに一部が重複していてもよい。
【0080】本発明の第2実施形態では、例えば、平面
部101,201は、ガイド軸900及びガイドアーム
110と平行に形成されている。また、平面部102,
103,202,203は、ボイスコイルモータ16
0,160’と平行に形成されている。しかし、平面部
101,102,103,201,202,203の形
成箇所は、これらに限定されるものではない。また、平
面部101,102,103,201,202,203
は、いずれかを省略することもできる。さらに、平面部
101,102,103,201,202,203は、
曲面状の切欠部であってもよく、この切欠部の少なくと
も一部に、平面部を形成してもよい。
【0081】本発明の第2実施形態では、平面部10
1,102,103及び平面部201,202,203
は、部品の装着スペースを効率的に確保するために同一
平面上に形成されているが、同一平面上ではなく、例え
ば、互い違いに形成してもよい。また、ベース部材70
0又は保護部材800のいずれか一方に、平面部10
1,102,103又は平面部201,202,203
を形成してもよい。
【0082】本発明の実施形態において、ボイスコイル
モータ16,160とボイスコイルモータ16’,16
0’とは、これらの駆動方向が相互に直角に交差するよ
うに配置しているが、設計都合などにより略90度又は
それ以外の角度であってもよい。また、ガイド軸900
は、これらの駆動方向に対して略45度で交差するよう
に配置しているが、これに限定されるものではない。さ
らに、ボイスコイルモータ16,16’,160,16
0’は、x方向及びy方向に1つづつ設置する場合に限
定されるものではない。ボイスコイルモータ16,1
6’,160,160’は、ブレ補正レンズ枠12,1
20のコイル取付部12x,120x及びコイル取付部
12y,120yに,それぞれ2つ以上設置することも
できる。
【0083】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1記
載の発明によれば、ブレ補正光学系を保持する保持枠の
外周部の少なくとも一部は、この保持枠を含むブレ補正
装置を収納する筒部材の内周部との間に、間隙を形成す
る間隙部を備えるので、光軸方向に延びた部材をこの間
隙部に配置することが可能となり、筒部材の外径を小さ
くすることができる。
【0084】請求項2記載の発明によれば、ブレ補正光
学系駆動する第1及び第2の駆動力発生装置は、光軸を
中心として所定角度間隔を開けて配置されており、保持
枠は、その外周部から突出し、第1及び第2の駆動力発
生装置の少なくとも一部を取り付ける取付部を備えるの
で、この取付部を避けるように間隙部を形成することが
できる。
【0085】請求項3記載の発明によれば、第1及び第
2の駆動力発生装置は、ボイスコイルモータであるの
で、このボイスコイルモータの少なくとも一部を取り付
ける取付部を避けるように、間隙部を形成することがで
きる。
【0086】請求項4記載の発明によれば、筒部材の内
周部に収納されるベース枠体は、その内周部にブレ補正
光学系と、このブレ補正光学系を保持する保持枠と、こ
の保持枠を駆動する駆動部とを設けており、ベース枠体
は、その外周部の少なくとも一部に、筒部材の内周部と
の間に間隙を形成する間隙部を備えるので、光軸方向に
延びた部材をこの間隙部に配置することができるととも
に、ベース枠体の小型化と軽量化を図ることができる。
【0087】請求項5記載の発明によれば、ベース枠体
は、第1及び第2の枠体に分割されており、第1及び/
又は第2の枠体には、その外周部の少なくとも一部に間
隙部が形成されており、請求項6記載の発明によれば、
第1及び第2の枠体の外周部の少なくとも一部に連続し
た間隙部が形成されているので、ベース枠体の小型化と
軽量化を図ることができる。
【0088】請求項7記載の発明によれば、駆動部は、
ブレ補正光学系を第1の方向に駆動する第1の駆動力発
生装置と、ブレ補正光学系を第2の方向に駆動する第2
の駆動力発生装置と、駆動されたブレ補正光学系を案内
する案内部材とを含み、間隙部は、第1の駆動力発生装
置、第2の駆動力発生装置又は案内部材の少なくとも1
つに近接して形成されているので、ベース枠体のデッド
スペースに間隙部を形成し、ベース枠体の小型化と軽量
化を図ることができる。
【0089】請求項8記載の発明によれば、第1及び第
2の駆動力発生装置は、ボイスコイルモータであるの
で、ボイスコイルモータとベース枠体との間に間隙部を
形成し、ベース枠体の小型化と軽量化を図ることができ
る。
【0090】請求項9記載の発明によれば、間隙部の少
なくとも一部には、平面部が形成されているので、ベー
ス枠体のデッドスペースを平面状に切り欠くことによ
り、ベース枠体の小型化と軽量化を図ることができる。
【0091】請求項10記載の発明によれば、間隙部
は、実装部品を装着するための装着部であるので、円筒
状の表面には装着できない実装部品の装着部として、間
隙部を利用することができる。
【0092】請求項11記載の発明によれば、間隙部
は、枠部材又はベース枠体の外周部に形成された切欠部
であるので、枠部材又はベース枠体の小型化と軽量化を
図ることができる。
【0093】請求項12記載の発明によれば、筒部材の
内周部においてブレ補正装置を収納するレンズ鏡筒に
は、光軸方向に延びた部品を備えており、間隙部は、こ
の部品を逃がすための逃げ部であり、請求項14記載の
発明によれば、この部品は、光学系の少なくとも一部又
は絞り部を駆動する駆動力を発生又は伝達する駆動部材
であるので、ベース枠体の小型化と軽量化を図るととも
に、光軸方向に延びた部品を逃げ部により逃がすことが
できる。
【0094】請求項13記載の発明によれば、光軸方向
に延びた部品は、光軸を挟み、第1の駆動力発生装置及
び/又は第2の駆動力発生装置と対向又は略対向する位
置に配置されているので、保持枠の外周部と筒部材の内
周部との間に形成された最も大きい間隙部により、光軸
方向に延びた部品を逃がすことができる。
【0095】請求項15記載の発明によれば、駆動部材
は、DCモータであり、請求項16記載の発明は、超音
波モータであるので、光軸方向に延びたこれらの部材を
間隙部に容易に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るレンズ鏡筒の断面
図である。
【図2】図1のII−II線で切断した状態を示す断面
図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るブレ補正装置の断
面図である。
【図4】図3のIV−IVA線で切断した状態を示す断
面図である。
【図5】図3のV−V線で切断した状態を示す断面図で
ある。
【図6】図3のVI−VIA線で切断した状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 レンズ鏡筒 4 固定筒 4b 内筒部 4h,4h’ 逃げ溝 8,9,10 摺動筒 11,24 レンズ支持枠 12,120 ブレ補正レンズ枠 12x,12y,120x,120y コイル取付部 13,13’,130,130’ コイル 13a,13a’ 突出部 16,16’,160,160’ ボイスコイルモータ 30 絞り 33a,34a レバー 101,102,103,201,202,203 平
面部 110 ガイドアーム 700 ベース部材 800 保持部材 900 ガイド軸 Px,Py 推力 E,F,G,H 部品 G1 第1のレンズ群 G2 第2のレンズ群 G3 第3のレンズ群 G4 ブレ補正レンズ(第4のレンズ群) G5 第5のレンズ群 G6 第6のレンズ群 L 光軸 S1,S2,S100,S110,S120 間隙部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレを補正するブレ補正光学系と、 前記ブレ補正光学系を保持する保持枠と、 前記保持枠を光軸に対して直交又は略直交する方向に駆
    動する駆動部とを含み、 筒部材の内周部に収納されたブレ補正装置において、 前記保持枠は、その外周部の少なくとも一部に、前記筒
    部材の内周部との間に間隙を形成する間隙部を備えるこ
    と、 を特徴とするブレ補正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブレ補正装置におい
    て、 前記駆動部は、 前記ブレ補正光学系を第1の方向に駆動する第1の駆動
    力発生装置と、 前記第1の方向と交差する第2の方向に、前記ブレ補正
    光学系を駆動する第2の駆動力発生装置とを含み、 前記第1及び第2の駆動力発生装置は、光軸を中心とし
    て所定角度間隔を開けて配置されており、 前記保持枠は、その外周部から突出し、前記第1及び第
    2の駆動力発生装置の少なくとも一部を取り付ける取付
    部を備えること、 を特徴とするブレ補正装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のブレ補正装置におい
    て、 前記第1及び第2の駆動力発生装置は、ボイスコイルモ
    ータであること、 を特徴とするブレ補正装置。
  4. 【請求項4】 筒部材の内周部に収納されるベース枠体
    と、 前記ベース枠体の内周部に設けられ、ブレを補正するブ
    レ補正光学系と、 前記ベース枠体の内周部に設けられ、前記ブレ補正光学
    系を保持する保持枠と、 前記ベース枠体の内周部に設けられ、前記保持枠を光軸
    に対して直交又は略直交する方向に駆動する駆動部と、 を含むブレ補正装置において、 前記ベース枠体は、その外周部の少なくとも一部に、前
    記筒部材の内周部との間に間隙を形成する間隙部を備え
    ること、 を特徴とするブレ補正装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のブレ補正装置におい
    て、 前記ベース枠体は、第1及び第2の枠体に分割されてお
    り、 前記第1及び/又は第2の枠体には、その外周部の少な
    くとも一部に間隙部が形成されていること、 を特徴とするブレ補正装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のブレ補正装置におい
    て、 前記ベース枠体は、第1及び第2の枠体に分割されてお
    り、 前記第1及び第2の枠体には、これらの外周部の少なく
    とも一部に連続した間隙部が形成されていること、 を特徴とするブレ補正装置。
  7. 【請求項7】 請求項4から請求項6までのいずれか1
    項に記載のブレ補正装置において、 前記駆動部は、 前記ブレ補正光学系を第1の方向に駆動する第1の駆動
    力発生装置と、 前記第1の方向と交差する第2の方向に、前記ブレ補正
    光学系を駆動する第2の駆動力発生装置と、 前記第1の駆動力発生装置及び/又は第2の駆動力発生
    装置により駆動された前記ブレ補正光学系を案内する案
    内部材とを含み、 前記間隙部は、前記第1の駆動力発生装置、前記第2の
    駆動力発生装置又は前記案内部材の少なくとも1つに近
    接して形成されていること、 を特徴とするブレ補正装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のブレ補正装置におい
    て、 前記第1及び第2の駆動力発生装置は、ボイスコイルモ
    ータであること、 を特徴とするブレ補正装置。
  9. 【請求項9】 請求項4から請求項8までのいずれか1
    項に記載のブレ補正装置において、 前記間隙部の少なくとも一部には、平面部が形成されて
    いること、 を特徴とするブレ補正装置。
  10. 【請求項10】 請求項4から請求項9までのいずれか
    1項に記載のブレ補正装置において、 前記間隙部は、実装部品を装着するための装着部である
    こと、 を特徴とするブレ補正装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10までのいずれ
    か1項に記載のブレ補正装置において、 前記間隙部は、前記枠部材又は前記ベース枠体の外周部
    に形成された切欠部であること、 を特徴とするブレ補正装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項11までのいずれ
    か1項に記載のブレ補正装置を前記筒部材の内周部にお
    いて収納するレンズ鏡筒において、 光軸方向に延びた部品を備え、 前記間隙部は、前記部品を逃がすための逃げ部であるこ
    と、 を特徴とするレンズ鏡筒。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のレンズ鏡筒におい
    て、 前記部品は、光軸を挟み、前記第1の駆動力発生装置及
    び/又は前記第2の駆動力発生装置と対向又は略対向す
    る位置に配置されていること、 を特徴とするレンズ鏡筒。
  14. 【請求項14】 請求項12又は請求項13に記載のレ
    ンズ鏡筒において、 前記部品は、光学系の少なくとも一部又は絞り部を駆動
    する駆動力を発生又は伝達する駆動部材であること、 を特徴とするレンズ鏡筒。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のレンズ鏡筒におい
    て、 前記駆動部材は、DCモータであること、 を特徴とするレンズ鏡筒。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載のレンズ鏡筒におい
    て、 前記駆動部材は、超音波モータであること、 を特徴とするレンズ鏡筒。
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