JP6644594B2 - 免震装置 - Google Patents
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Description
また、オイルダンパ(6)が支柱(7a)及びエアダンパ(4)によって囲われているので、オイルダンパ(6)の点検・修繕を行いにくい。
また、垂直免震支承が外筒の上部の内側に配置されているので、垂直免震支承の下方であって外筒の内側にスペースを形成することができる。そのため、内側部材の下側に周方向に配列されたダンパの点検・修繕等を行うに際して、そのスペースを利用することができる。よって、ダンパの点検・修繕を行いやすい。また、ダンパが垂直弾性体を取り囲むように配列されているので、スペースでダンパの点検等を行う際に垂直弾性体が邪魔にならない。
図1は、三次元免震装置1の鉛直断面図である。図2は、図1に示すII-IIに沿った面を矢印方向に見て示した水平断面図である。
外筒10は、その内周面の少なくとも上部が正多角形状に形成されている。具体的には、外筒10は円筒状の鋼製アウターフレーム11、正多角形筒状の鋼製支持フレーム12及び複数の鋼製連結部材13を有し、アウターフレーム11の下端が基礎2に定着され、支持フレーム12が複数の鋼製連結部材13によってアウターフレーム11の上部の内側に固定され、これら連結部材13がアウターフレーム11と支持フレーム12とを同軸状に配置するようにこれらフレーム11,12を連結する。なお、周方向に配列された複数の連結部材13をリング状に形成された単一又は複数の鋼板に代えてもよく、この場合、そのリング状鋼板の外縁がアウターフレーム11の内周面に定着され、そのリング状鋼板の内縁が支持フレーム12の外周面に定着されてもよい。
また、アウターフレーム11には観察窓11bが設けられており、観察窓11b越しに外筒10の内側を観察することができる。
内筒20はその外周面の少なくとも下部が正多角形状に形成されている。具体的には、内筒20が正多角形筒状の鋼製インナーフレーム21、正多角形筒状の鋼製支持フレーム22及び複数の鋼製連結部材23を有し、インナーフレーム21の下部が支持フレーム22の内側に配置され、支持フレーム22が連結部材23によってインナーフレーム21の下部の内側に固定され、これら連結部材23がインナーフレーム21と支持フレーム22とを同軸状に配置するようにこれらフレーム21,22を連結する。なお、周方向に配列された複数の連結部材23をリング状に形成された単一又は複数の鋼板に代えてもよく、この場合、そのリング状鋼板の外縁が支持フレーム22の内周面に定着され、そのリング状鋼板の内縁がインナーフレーム21の外周面に定着されてもよい。
台座部60は、内筒20のインナーフレーム21の上端開口を閉塞するように、インナーフレーム21の上端に取り付けられている。台座部60はインナーフレーム21及び支持フレーム22よりも大径であり、台座部60の外周部がインナーフレーム21の外周から径方向外方に延出する。また、台座部60の下面の中央部にはリング状の受け部61が凸状に設けられている。その受け部61はインナーフレーム21の上端開口内に配置されている。
垂直免震支承30は、一対の対向フランジ31,32と、これらフランジ31,32の間にゴム層と鋼板が交互に積層されてなる免震積層体33と、を有する。垂直免震支承30は、免震積層体33の積層方向が径方向となるように内筒20の支持フレーム21と外筒10の支持フレーム12との間において周方向に配列されている。垂直免震支承30の一方のフランジ31が支持フレーム22の外面に固定され、他方のフランジ32が支持フレーム12の内面に固定されている。上から見て、支持フレーム11,21が正多角形状に形成されており、正多角形の辺となる支持フレーム11,21の内側平面・外側平面に垂直免震支承30が取り付けられているので、垂直免震支承30は安定して支持される。なお、垂直免震支承30が外筒10の上部の内側に設けられているので、外筒10の内側であって垂直免震支承30の下方には、スペース25が存在する。
垂直弾性体50は、複数の皿ばね51がベース80の中央部上に積み重ねられることにより構成された皿ばね積層体からなる。最上段の皿ばね51が台座部60の受け部61に当接し、台座部60がその最上段の皿ばね51上に設置されている。
リンク機構式ダンパ40は、4節の平行四辺形リンク機構と、その平行四辺形リンク機構の各節点に設けられた回転摩擦材とを有する。リンク機構式ダンパ40の向きは上下の節点の回転軸方向が外筒10の径方向となるように設定されており、リンク機構式ダンパ40の上側の節点が回転可能に内筒20の下端(特に、支持フレーム21及びインナーフレーム22の下端)に取り付けられ、リンク機構式ダンパ40の下側の節点が円盤状のベース80に回転可能に取り付けられている。これらリンク機構式ダンパ40は、垂直弾性体50を取り囲むように周方向に配列されている。リンク機構式ダンパ40は、外筒10に対する内筒20の相対的な軸方向の振動エネルギーを吸収し、その振動を減衰させるものである。
水平免震支承70は、上下一対の対向フランジ71,72と、これらフランジ71,72の間にゴム層と鋼板が交互に積層されてなる免震積層体73と、を有する。下側のフランジ71が台座部60に固定され、上側のフランジ72が上部構造体3に固定されている。
(1) 内筒20が複数の垂直免震支承30によって囲まれ、更にこれら垂直免震支承30が外筒10によって囲まれているので、内筒20に対する水平拘束力が高い。つまり、外筒10は、筒状であるがゆえに、特許文献1に記載の支柱(2)よりも高剛性であって、内筒20から受ける水平荷重に対して強く抵抗する。また、垂直免震支承30が免震積層ゴムであるので、特許文献1に記載のベアリング(7d)及び支柱(7a)と比較して、水平方向の荷重に対して大きな耐力を有する。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。以上の実施形態からの変更点について以下に説明する。以下に説明する変形点は、可能な限り組み合わせて適用してもよい。
Claims (7)
- 軸方向が鉛直方向となるよう下部体上に立設される外筒と、
前記外筒の上部の内側に配置された内側部材と、
前記外筒の上部と前記内側部材との間に設けられ、前記内側部材の外周と前記外筒の上部の内周を連結し、前記外筒と前記内側部材を鉛直方向の振動について絶縁させる垂直免震支承と、
前記下部体上に設けられ、前記内側部材を弾性的に支持する垂直弾性体と、
前記内側部材の下側において前記垂直弾性体を取り囲むように周方向に配列され、前記内側部材と前記下部体を連結し、前記外筒に対する前記内側部材の相対的な鉛直方向の振動エネルギーを吸収する複数のダンパと、を備える免震装置。 - 前記垂直免震支承が複数、前記内側部材と前記外筒との間において周方向に配列されている請求項1に記載の免震装置。
- 前記外筒に設置された開閉扉を更に備える請求項1又は2に記載の免震装置。
- 前記外筒に設置された窓を更に備える請求項1から3の何れか一項に記載の免震装置。
- 前記内側部材の上端に設けられた台座部を更に備え、
前記内側部材が前記外筒と同軸状の筒状に設けられ、
前記台座部が前記内側部材の上端開口を閉塞するよう前記内側部材の上端に設けられ、
前記垂直弾性体の上部が前記内側部材の内側に配置され、前記台座部が前記垂直弾性体に弾性的に支持される請求項1から4の何れか一項に記載の免震装置。 - 前記台座部上に設置され、前記台座部の上方の上部構造体と前記台座部を水平方向の振動について絶縁させる水平免震支承を更に備える請求項5に記載の免震装置。
- 前記下部体としての水平免震支承を更に備え、
前記水平免震支承がその下方の下部構造体と前記外筒を水平方向の振動について絶縁させる請求項1から5の何れか一項に記載の免震装置。
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JP2016055006A JP6644594B2 (ja) | 2016-03-18 | 2016-03-18 | 免震装置 |
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ID=59908741
Family Applications (1)
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