JP2888118B2 - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JP2888118B2
JP2888118B2 JP29672593A JP29672593A JP2888118B2 JP 2888118 B2 JP2888118 B2 JP 2888118B2 JP 29672593 A JP29672593 A JP 29672593A JP 29672593 A JP29672593 A JP 29672593A JP 2888118 B2 JP2888118 B2 JP 2888118B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物などの構造物の
3次元免震を行い、かつロッキング振動を制振すること
ができる制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、建物などの構造物の免震や制
振は、主として水平2方向(2次元)のみに対して考え
られてきた。ところが、例えば原子力施設などにおいて
は、水平2方向のみならず上下方向(3次元)の振動に
対しても免震や制振を行おうという機運が高まってい
る。そして、3次元の免震を行う場合には、上下方向に
柔軟性のある支持装置が必要となる。ところが、このよ
うな装置では、ロッキング振動と呼ばれる垂直面内での
回転振動が発生しやすい。このロッキング振動は、本来
の免震や制振の機能に対してマイナスの要因となるもの
であり、特に、構造物の重心が高い場合には、このロッ
キング振動の影響は著しいものとなる。
【0003】このようなロッキング振動を防止する装置
として、トーションバーを用いたものが既に公開されて
いる(特開昭63−180746)。この装置は、ロッ
キング振動に伴って構造物が傾くと、トーションバーが
捩じれ、トーションバーのバネ性により構造物を水平状
態に戻そうとする力が生じるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記装置は、
トーションバーを用いるため装置の配置の自由度が小さ
い。即ち、トーションバーの両端によって支えられる構
造物の2点は、このトーションバーによって直線的に結
ばれねば、トーションバーの機能が働かない。従って、
この2点の間のスペースはトーショバーを配置するため
のスペースとして使われる。また、さらに複数のトーシ
ョンバーを用いる場合にはその分だけ多数のスペースが
必要となってしまう。
【0005】この発明は、以上の問題点を解決するため
に成されたもので、ロッキング振動を制振でき、しかも
装置の配置の自由度が大きい制振装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、この発明に係わる請求項1の制振装置は、基礎上
に鉛直荷重を支持すると共に水平方向の振動を吸収する
積層ゴムを介して中間基礎版を設け、該中間基礎版上に
上下方向の振動を吸収するバネを介して上部基礎版を設
け、該上部基礎版と中間基礎盤との間にこれらの上下方
向の相対振動を減衰させる複数のダンパーを配設し、前
記中間基礎版に前記上部基礎版の側方に延びる縦壁を形
成し、該縦壁で上部基礎版の外周部をガイドローラを介
して係止させるようにしたことを特徴とする。
【0007】また、請求項2の制振装置は、前記ダンパ
ーがオイルダンパーであり、前記上部基礎版のロッキン
グ振動によって上下逆方向に作動するオイルダンパー同
士を対にしてそのロッキング振動時に容積が縮小される
側の油室同士を相互に連通接続させたことを特徴とす
る。
【0008】さらに、請求項3の制振装置は、前記オイ
ルダンパーが前記上部基礎版あるいは中間基礎版の少な
くともいずれか一方に補助バネを介して連結されている
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の制振装置では、ロッキング振動に伴
って上部基礎版が傾くと、複数のダンパーのうち伸縮動
作の速いものと遅いものとができる。そして、速いもの
は大きな減衰作用を、遅いものは小さな減衰作用を生
じ、結局、ロッキング振動を抑止する働きをする。さら
に中間基礎版の縦壁にガイドローラーを介して上部基礎
版が係止案内されていることにより、このロッキング振
動の防止はより確実なものになり、しかもこのときロッ
キング振動は減衰されているから、ガイドローラを介し
て上部基礎盤と中間基礎版との間に働く力も可及的に低
減される。
【0010】請求項2の制振装置では、ロッキング振動
を含まない通常の上下振動のときは、一対のオイルダン
パーは同方向に作動し、相互に連通される油室は容積の
拡大側と縮小側となるから、オイルは普通に流れ、通常
の減衰作用を生じる。そして、ロッキング振動を含むと
きは、一対のオイルダンパーは逆方向に作動し、相互に
連通される油室は縮小側同士並びに拡大側同士となるか
ら、オイルは流れにくくなり、オイルダンパーの伸縮動
作が阻害されるので、ロッキング振動の防止が図られ、
さらに中間基礎版の縦壁にガイドローラーを介して上部
基礎版が係止案内されていることにより、このロッキン
グ振動の防止はより確実なものになり、しかもこのとき
ロッキング振動は減衰されているから、ガイドローラを
介して上部基礎盤と中間基礎版との間に働く力も可及的
に低減される。
【0011】請求項3の制振装置では、ロッキング振動
によっては一対のダンパー同士間でオイルが全く流れず
ロッキング振動に対して剛性が大きくなり過ぎてしまう
事態が発生する虞に対し、補助バネである程度のロッキ
ング振動を許すことによって、ロッキング振動に対する
剛性を最適のものに調整することが可能になり、さらに
中間基礎版の縦壁にガイドローラーを介して上部基礎版
を係止して案内することにより、このロッキング振動を
確実に制限する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3にお
いて説明する。
【0013】構造物である建物1を支える基礎構造3
は、通常の基礎5、その上の中間基礎版7、更にその上
の上部基礎版9の3層構造となっている。即ち、通常の
基礎5の上には鉛直荷重を支持して水平方向の振動を許
容吸収する積層ゴム11が配され、この積層ゴム11を
介して中間基礎版7が配設される。これにより中間基礎
版7の水平2方向の振動の免震が行われる。また、図示
しないが、基礎5と中間基礎版7の間には水平2方向の
相対振動を減衰させるダンパーが設けられ、水平振動に
対する制振が行われる。
【0014】中間基礎版7の上には、上下方向の振動を
許容吸収する複数のバネ13が設けられ、このバネ13
を介して上部基礎版9が配設される。また、中間基礎版
7と上部基礎版9との間にはこれらの上下方向の相対振
動を減衰させる複数のオイルダンパー15が配設され
る。そして、上部基礎版9の上には構造物である建物1
が立てられている。
【0015】図2の拡大図に示すように、複数のオイル
ダンパー15は上部基礎版9のロッキング振動に対して
上下逆方向に作動するオイルダンパー15同士が組み合
わされて対になっている。そして、各対のオイルダンパ
ー15はロッキング振動時に容積が縮小される側の油室
同士が相互に配管17で連通接続されている。即ち、個
々のオイルダンパー15はシリンダー19の中央が隔壁
21によって区切られ、この隔壁21をピストンロッド
23が貫通している。ピストンロッド23の上下には2
つのピストン25、27が設けられている。上方のピス
トン25と隔壁21の間に上側の油室29が形成され
る。下方のピストン27と隔壁21の間には下側の油室
31が形成される。そして、対となる一方のオイルダン
パーの上側の油室29は、他方のオイルダンパーの下側
の油室31に配管17によって接続されている。このよ
うにして、2本の配管17で各対のオイルタンパー15
を相互に接続する。
【0016】オイルダンパー15のピストンロッド23
の上部には、ピン結合33を介して連設棒35が設けら
れ、この連設棒35の上端はピン結合37を介して上部
基礎版9に取り付けられている。これにより、オイルダ
ンパー15は水平方向の振動には作用しないものとなっ
ている。
【0017】各バネ13は、中間基礎版7上で上部基礎
版9を支えている。なお、図示しないが、この中間基礎
版7と上部基礎版9の間においても、水平2方向に働く
複数のダンパーを設けることが可能である。
【0018】中間基礎版7の周囲の部分には、オイルダ
ンパー15やバネ13を囲むようにして上方に延長され
た縦壁38が設けられ、この縦壁38は上部基礎版9の
側面周囲にそって延長されている。この延長部分7Aに
おいて、上部基礎版9と中間基礎版7との間には複数の
ガイドローラー39が上下方向に配置されており、この
ガイドローラー39を介して上部基礎版9は上下方向に
相対移動可能に中間基礎版7に係止案内され、平行な状
態を維持されやすくなる。中間基礎版7は積層ゴム11
の働きなどにより基礎5に対し水平な状態を維持される
ので、結局は上部基礎版9も水平な状態が維持されやす
くなる。このようなガイドローラー39の働きと、前記
オイルダンパー15を用いた装置の働きとにより、ロッ
キング振動のより確実な防止が図られることになる。
【0019】以下、本実施例の作用について説明する。
【0020】地震など外力による振動には、水平2方向
の成分、上下振動の成分、更には垂直面内での回転振動
(ロッキング振動)の成分などが含まれている。水平2
方向の振動は、積層ゴム11の働きにより基礎5から中
間基礎7へ伝達されにくい。また、一部伝達された水平
2方向の振動は、図示しないダンパーにより減衰され得
る。
【0021】上下振動がロッキング振動を含まない通常
のものである場合には、各バネ13が免震の機能を果た
し、各オイルダンパー15が制振の機能を果たす。即
ち、通常の上下振動の時、対となるオイルダンパー15
の一方の上側の油室29と、他方の下側の油室31との
容積増減は、その変化の値の大きさが同じである。つま
り、容積が縮小される側の油室のオイルは配管17内に
押し出されて容積が拡大される側の油室へ移動する。こ
れにより、オイルは普通に流れ、この流れに伴い通常の
減衰作用を生じ、制振の機能を果たす。
【0022】一方、上下振動にロッキング振動を含む
時、一部のバネ13は縮む動作をし、残りの一部のバネ
13は伸びる動作をし、更に残りは伸びも縮みもしない
という状態が存在し得る。これらの伸縮動作は、各オイ
ルダンパー15についても同様に言える。このような場
合、ロッキング振動の時に、対となる一方のオイルダン
パー15の上側の油室29とこれに連通される他方のオ
イルダンパー15の下側の油室31との容積増減の変化
は異なる。例えば、一方のオイルダンパー15では上側
の油室29の容積が大きく縮小するのに対し、他方のオ
イルダンパーでは下側の油室31の容積は小さくしか拡
大しないこともある。また、一方の上側の油室29の容
積が縮小しようとしているときに、他方の下側の油室3
1の容積も縮小しようとする場合もある。これらの場合
には、オイルは流れにくいか、まったく流れない。従っ
て、オイルダンパー15の伸縮動作は許されにくくなる
か、まったく許されない。このため、オイルダンパー1
5は上部基礎版9及び建物1を水平の状態に維持しよう
とすることになり、結局、ロッキング振動を制振する働
きを果たす。
【0023】以上のようにして、オイルダンパー15が
配管17により接続されることで、ロッキング振動が制
振される。しかも、配管17は、従来のトーションバー
を用いた装置(特開昭63−180746)に比べ配置
が自由である。即ち、この従来の装置は、トーションバ
ーの両端で支える2点を、トーションバーによって直線
的に繋ぐように配置しなければならないが、本実施例に
よれば配管17は2点を直線的に繋ぐ必要はなく、大き
く迂回させ、あるいは図2のように中間基礎版7などの
内部に配管することも可能である。このため、装置を取
り付ける際の自由度が大きくなる。更に、複数のオイル
ダンパー15のどれとどれを対にするかが任意に決めら
れ、予想されるロッキング振動の状態に応じて、最適の
組み合わせで、対となるオイルダンパー15を決めるこ
とができる。
【0024】なお、以上の実施例において各オイルダン
パー15のピストンロッド23はピン結合33、37を
介して直接に上部基礎版9に取り付けられるものであっ
たが、他の実施例においては図3に示すように、補助バ
ネ41を介して上部基礎版9に取り付けることも可能で
ある。このように補助バネ41を設けることで、ロッキ
ング振動に対する剛性を最適のものに調整できる。即
ち、前記実施例(図2)に示すようにピストンロッドが
直接上部基礎版に取り付けられる場合には、ロッキング
振動に対する剛性が非常に大きくなってしまう可能性が
ある。つまり、ロッキング振動の状態によっては、配管
17の内部をオイルがまったく流れない場合があり得る
ことは前述した通りである。そのような場合にはオイル
ダンパー15はまったく伸縮動作を許されず、ロッキン
グ振動に対する剛性が非常に大きくなってしまう。そこ
で、ある程度のロッキング振動を許す補助バネ41を設
けることで、この補助バネ41のバネ係数を調整し、そ
の建物1に対する最適な、ロッキング振動に対する剛性
を実現することができる。
【0025】つまり、このように補助バネ41のバネ係
数を適切なものにすることで、ロッキング振動に対する
系の固有周期を調整できる。そして、この固有周期を、
地震などの入力波のロッキング成分よりも長周期で、か
つ水平・上下方向の免震・制振固有周期よりも短周期に
とることで、前述のロッキング防止機能を保持しつつ、
入力波のロッキング成分はカットする特性をもたせるこ
とが期待できる。なお、この補助バネは中間基礎版7側
に設けるようにしてもよい。
【0026】また、図示しないが上記補助バネ41の代
わりに、配管17の途中に圧力変動をある程度吸収し得
る調圧室を設け、この調圧室による調整圧力を任意に可
変できるようにすれば、その建物1に対する最適なロッ
キング振動に対する剛性を実現することができる。
【0027】また、以上の実施例においてはオイルダン
パー15はそれぞれ対となって配管17で接続されるも
のであったが、他の実施例においては単に独立して設け
ることもできる。また、ダンパーはオイルダンパーに限
らず他の摩擦などを利用したダンパーであっても良い。
このように独立したダンパーを複数設けた場合であって
も、ロッキング振動を抑止する働きをすることができ
る。即ち、ロッキング振動に伴い建物1及び上部基礎版
9が傾く動きをすると複数のダンパーには伸縮動作の早
いものと遅いものができる。そして、例えば縮む動作の
早いものは大きな減衰作用を生じ、縮む早さの遅いもの
は小さな減衰作用を生じる。同様に、伸びる動作の早い
ものは大きな減衰作用を生じ、伸びる動作の遅いものは
小さな減衰作用を生じる。このようにして、建物1など
の大きく傾いた側で大きな減衰作用が生じ、結局、ロッ
キング振動は抑止される。そして複数のダンパーを設け
るようにしても、従来のトーションバーを設けるものに
比べて装置を取り付ける際の自由度は極めて大きくな
る。
【0028】さらに、上記各実施例においては、中間基
礎版7に対し上部基礎版9がガイドローラー39を介し
て案内されていることで、ロッキング振動の防止はより
確実なものになり、しかもこのときロッキング振動は減
衰されているから、ガイドローラ39を介して上部基礎
版9と中間基礎版7との間に働く力も可及的に低減され
る。
【0029】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明によれば次ぎのような優れた効果を発揮する。
【0030】請求項1の制振装置によれば、ロッキング
振動に伴い複数のダンパー間で伸縮動作に速い遅いがで
き、従って減衰作用に大小が生まれ、これによりロッキ
ング振動が抑止される。さらに、中間基礎版に対し上部
基礎版がガイドローラーを介して案内されていること
で、ロッキング振動の防止はより確実なものになり、し
かもこのときロッキング振動は減衰されているから、ガ
イドローラを介して上部基礎盤と中間基礎版との間に働
く力も可及的に低減される。
【0031】また、複数のダンパーを設けるようにして
も、従来のトーションバーを設けるものに比べて装置を
取り付ける際の自由度を大きくできる。
【0032】請求項2の発明によれば、ロッキング振動
を含まない通常の上下振動のときは、一対のオイルダン
パーは同方向に作動し、相互に連通される油室は容積の
拡大側と縮小側となるから、オイルは普通に流れ、通常
の減衰作用を生じる。そして、ロッキング振動を含むと
きは、一対のオイルダンパーは逆方向に作動し、相互に
連通される油室は縮小側同士並びに拡大側同士となるか
ら、オイルは流れにくくなり、オイルダンパーの伸縮動
作が阻害されて、ロッキング振動の防止が図られる。ま
た、オイルダンパーを接続する配管は、対となるオイル
ダンパーを直線的に結ぶ必要がなく、大きく迂回させた
り、中間基礎版や上部基礎版の内部に配管したりするこ
とができ、装置を取り付ける際の自由度を大きくでき
る。
【0033】また、中間基礎版に対し上部基礎版がガイ
ドローラーを介して案内されていることで、ロッキング
振動の防止はより確実なものになり、しかもこのときロ
ッキング振動は減衰されているから、ガイドローラを介
して上部基礎盤と中間基礎版との間に働く力も可及的に
低減される。
【0034】請求項3の発明によれば、オイルダンパー
が補助バネを介して配されることにより、補助バネがあ
る程度のロッキング振動を許し、ロッキング振動に対す
る剛性が大きくなり過ぎないよう最適のものに調整で
き、かつ中間基礎版の縦壁にガイドローラーを介して上
部基礎版を係止して案内することにより、このロッキン
グ振動を確実に制限できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体側面図である。
【図2】図1のII部拡大図である。
【図3】他の実施例における図2に相当する図である。
【符号の説明】
1 建物(構造物) 3 基礎構造 5 基礎 7 中間基礎版 9 上部基礎版 11 積層ゴム 13 バネ 15 オイルダン
パー 17 配管 19 シリンダー 21隔壁 23 ピストンロ
ッド 25、27 ピストン 29 上側の油室 31 下側の油室 33、37 ピン
結合 38 縦壁 39 ガイドロー
ラー 41 補助バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−398(JP,A) 特開 平4−34188(JP,A) 特開 昭63−201278(JP,A) 特開 昭60−55177(JP,A) 特開 平3−233084(JP,A) 特開 平1−230345(JP,A) 特開 昭63−89751(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 9/02 F16F 15/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎上に鉛直荷重を支持すると共に水平
    方向の振動を吸収する積層ゴムを介して中間基礎版を設
    け、該中間基礎版上に上下方向の振動を吸収するバネを
    介して上部基礎版を設け、該上部基礎版と中間基礎盤と
    の間にこれらの上下方向の相対振動を減衰させる複数の
    ダンパーを配設し、前記中間基礎版に前記上部基礎版の
    側方に延びる縦壁を形成し、該縦壁で上部基礎版の外周
    部をガイドローラを介して係止させるようにしたことを
    特徴とする制振装置。
  2. 【請求項2】 前記ダンパーがオイルダンパーであり、
    前記上部基礎版のロッキング振動によって上下逆方向に
    作動するオイルダンパー同士を対にしてそのロッキング
    振動時に容積が縮小される側の油室同士を相互に連通接
    続させたことを特徴とする請求項1記載の制振装置。
  3. 【請求項3】 前記オイルダンパーが前記上部基礎版あ
    るいは中間基礎版の少なくともいずれか一方に補助バネ
    を介して連結されていることを特徴とする請求項2記載
    の制振装置。
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