JP2000001817A - 支承部の構造および修復方法 - Google Patents

支承部の構造および修復方法

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JP2000001817A
JP2000001817A JP10170377A JP17037798A JP2000001817A JP 2000001817 A JP2000001817 A JP 2000001817A JP 10170377 A JP10170377 A JP 10170377A JP 17037798 A JP17037798 A JP 17037798A JP 2000001817 A JP2000001817 A JP 2000001817A
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Japan
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JP10170377A
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English (en)
Inventor
Isao Tatsumi
勲 辰巳
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支承部の不等沈下を容易に修復可能とする。 【解決手段】 本発明の支承部の構造は、支持構造物1
とそれにより支持される被支持構造物2との間に複数基
の支承体5を設置し、それら支承体と前記被支持構造物
との間に、前記被支持構造物を面的に支持しかつ前記複
数基の支承体により支持される高剛性の支承版6を介装
する。前記支承体としては積層ゴム等の免震装置を用い
る。本発明の修復方法は、前記支持構造物と前記被支持
構造物との間にジャッキ9を設置し、該ジャッキにより
被支持構造物をジャッキアップして水平に仮支持し、該
被支持構造物と前記支承版との間の間隙にスペーサー1
1を介装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種構造物を支持
するための支承部の構造と、その支承部が不等沈下した
際の修復方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は浮体橋梁の構造を概略的に示すも
のである。これは、両側の橋台1間に床版2を架設し、
その床版2の底面には浮体構造物3を水中に没するよう
に設けておき、その浮体構造物3に作用する浮力によっ
て橋台1にかかる支持荷重を軽減するようにしたもので
ある。上記の場合、橋台1は複数のブロック1aを長さ
方向に並べた構造とされることが通常であり、各ブロッ
ク1aに対して各床版2の端部をゴムシュー等の適宜の
支承体を介して支持せしめていることが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の場
合、橋台1を構成している各ブロック1aが不等沈下を
生じることが想定され、そのような不等沈下が生じた場
合は修復が必要となる。そして、従来における不等沈下
の修復方法としては、床版2を仮受けして支承体を撤去
したうえで、沈下したブロック1aの上面を嵩上げする
等して不等沈下を矯正した後、そこに支承体を再設置す
るという手順がとられることが通常である。しかし、そ
のような修復作業は煩雑かつ大がかりなものとなり、当
然に多大の工費と工期を要するものとならざるを得な
い。以上のことは浮体橋梁の場合のみならず各種構造物
の支承部に不等沈下が生じた場合に共通することであ
る。
【0004】上記事情に鑑み、本発明は、不等沈下が生
じた場合にも支承部に対する修復を容易に行い得る有効
な支承部の構造とその修復方法を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の支承部の構造
は、支持構造物とそれにより支持される被支持構造物と
の間に複数基の支承体を設置するとともに、それら支承
体と前記被支持構造物との間に、前記被支持構造物を面
的に支持しかつ前記複数基の支承体により支持される高
剛性の支承版を介装したものである。前記支承体として
は積層ゴム等の免震装置を用いることが好適である。
【0006】本発明の修復方法は、前記構造の支承部が
不等沈下した際に適用するもので、前記支持構造物と前
記被支持構造物との間にジャッキを設置し、該ジャッキ
により被支持構造物をジャッキアップして水平に仮支持
し、該被支持構造物と前記支承版との間の間隙にスペー
サーを介装するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の支承部の構造とそ
の不等沈下に対する修復方法の実施形態を図1〜図3を
参照して説明する。本実施形態は図4に示した浮体橋梁
に適用したものであって、図4と同様に符号1は浮体橋
梁における橋台(支持構造物)、2はその橋台1により
支持される床版(被支持構造物)である。橋台1の支持
面には支承体5としての免震装置(積層ゴム)が複数基
設けられ、それら支承体5と床版2との間には、床版2
を面的に支持しかつ上記複数基の支承体5によって支持
される高剛性の支承版6が介装され、さらに、この支承
版6と床版2との間にはゴムシュー7が介装されてい
る。支承版6としては厚さ20〜30mm程度のプレキ
ャストコンクリート版や鋼板が用いられ、床版2との間
に上記ゴムシュー7を挟み込んだ状態でボルト8により
床版2に対して締結されている。
【0008】なお、図2における符号9は不等沈下に対
する修復(詳細後述)を行う際に設置されるジャッキで
あり、床版2下面にはそれらジャッキ9を装着するため
のジャッキポケット10が各支承体5に近接する位置に
予め設けられている。
【0009】上記のような支承部の構造では、床版2の
荷重がゴムシュー7および支承版6を介して面的に支持
されるから、その荷重が各支承体5に分散されて安定に
支持されるものである。また、支承体5として免震装置
(積層ゴム)を用いているので耐震性にも優れるもので
ある。そして、特に上記構造では不等沈下に対する修復
を容易に行い得るものである。
【0010】すなわち、図3に示すように橋台1を構成
している各ブロック1aが不等沈下したような場合に
は、そのままでは床版2も不等沈下して水平を維持でき
なくなるので、その修復を行うために、橋台1と床版2
との間にジャッキ9を設置し、ボルト8を緩めて床版2
に対する支承版6の締結を解除し、床版2をジャッキア
ップして水平状態として仮支持する。これにより、床版
2と支承版6との間には間隙があいてしまうので、その
間隙を塞ぐようなスペーサ11を介装し、そのスペーサ
11を挟み込んだ状態で支承版6を床版2に対して再び
ボルト締結する。
【0011】以上の修復方法によれば、従来のように不
等沈下した橋台1に対して嵩上げを行うような必要がな
いから、既設の支承体5を一旦撤去して再設置するよう
な手間が不要となり、したがって従来に比較して不等沈
下に対する修復作業を格段に簡略化することができ、工
費や工期を大幅に軽減できる。
【0012】なお、上記実施形態は床版2の支持荷重が
浮力により軽減されている浮体橋梁に適用したことか
ら、床版2を仮支持するジャッキ9は小型のもので十分
であり、その点で本発明はそのような浮体橋梁に適用す
ることが最適であるが、被支持構造物をジャッキアップ
できるだけのジャッキの容量や台数を設定できる場合に
は、浮体橋梁のみならず一般の橋梁さらには一般の構造
物の支承部の構造としても同様に適用可能である。
【0013】また、上記実施形態では支承体5として免
震装置(積層ゴム)を採用したが、支承体としては免震
装置に代えて通常のゴムシューを用いることも可能であ
るし、免震装置とゴムシューを併用しても良い。なお、
上記実施形態において支承版6の上面側に設けたゴムシ
ュー7は、床版2が支承版6に対して自ずと密着する場
合には省略することも可能である。
【0014】さらに、ジャッキ9は不等沈下の修復作業
を行う際に装着し作業完了後は撤去すれば良いが、必要
であればジャッキ9を常時設置しておいても支障はな
い。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明の支承部の構造
は、支持構造物とそれにより支持される被支持構造物と
の間に複数基の支承体を設置するとともに、それら支承
体と被支持構造物との間に高剛性の支承版を介装したか
ら、被支持構造物が支承版により面的に支持されること
でその荷重が各支承体に分散されて支持され、したがっ
て優れた安定性を確保できるものであり、特に支承体と
して積層ゴム等の免震装置を用いれば耐震性を向上させ
ることができる。
【0016】また、本発明の修復方法は、支持構造物と
被支持構造物との間にジャッキを設置し、そのジャッキ
により被支持構造物をジャッキアップして水平に仮支持
し、被支持構造物と支承版との間の間隙にスペーサーを
介装することで不等沈下を修復するので、従来のように
不等沈下した支持構造物に対して嵩上げを行うような必
要がなく、したがって既設の支承体を一旦撤去して再設
置するような手間が不要となり、従来に比較して不等沈
下に対する修復作業を格段に簡略化することができ、工
費や工期を大幅に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である支承部の構造を示す
正断面図である。
【図2】 同、部分側面図である。
【図3】 同、不等沈下を修復した状態を示す部分側面
図である。
【図4】 浮体橋梁の構造を示す概略図である。
【符号の説明】
1 橋台(支持構造物) 2 床版(被支持構造物) 5 支承体(免震装置) 6 支承版 9 ジャッキ 11 スペーサー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持構造物とそれにより支持される被支
    持構造物との間に複数基の支承体を設置するとともに、
    それら支承体と前記被支持構造物との間に、前記被支持
    構造物を面的に支持しかつ前記複数基の支承体により支
    持される高剛性の支承版を介装したことを特徴とする支
    承部の構造。
  2. 【請求項2】 前記支承体として積層ゴム等の免震装置
    を用いることを特徴とする請求項1記載の支承部の構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の支承部の構造に
    適用されて該支承部が不等沈下した際の修復方法であっ
    て、前記支持構造物と前記被支持構造物との間にジャッ
    キを設置し、該ジャッキにより被支持構造物をジャッキ
    アップして水平に仮支持し、該被支持構造物と前記支承
    版との間の間隙にスペーサーを介装することを特徴とす
    る支承部の修復方法。
JP10170377A 1998-06-17 1998-06-17 支承部の構造および修復方法 Pending JP2000001817A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100781271B1 (ko) * 2006-02-14 2007-11-30 엘지전자 주식회사 영상의 포커싱 장치 및 방법

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