JP6638967B2 - 化粧用シート - Google Patents

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Description

本発明は、化粧用シートに関する。さらに詳しくは、本発明は、例えば、フェイスマスク、フットケアシート、保湿シートなどに好適に使用することができる化粧用シートに関する。
近年、化粧液を含有する液体含浸基材を広げやすくし、液体含浸基材からの化粧液の分離および脱離を抑制するとともに、有効成分の蒸散を抑制したフェイスマスクとして、化粧液を含有する液体含浸基材と液体遮断フィルムとが重ね合わされてスポット状に接合されたフェイスマスクが提案されている(例えば、特許文献1の段落[0008]−[0009]参照)。前記フェイスマスクに用いられる基材には、レーヨン、コットン、ポリエステル繊維などからなる不織布が用いられている。前記不織布に熱融着性繊維を含めたり、ホットメルトバインダを付着させたりすることにより、当該不織布を液体遮断フィルムと溶着させることができるとされている(例えば、特許文献1の段落[0014]参照)。また、水分の蒸発を防ぎ、ウェット感を有するフェースマスクとして、コットン不織布とポリエチレン樹脂膜とが一体化されたフェースマスクが提案されている(例えば、特許文献2の段落[請求項1]参照)。
しかし、前記フェイスマスクおよびフェースマスクは、いずれも、伸縮性が小さく、例えば、50%伸長させたときに不織布とフィルムとが追従せずに剥離が生じるおそれがあることから、近年、伸縮性および不織布とフィルムとの追従性に優れ、さらにリフトアップ効果(フェイスマスクをヒトの顔面に装着したときに当該顔面の頬部およびフェイスラインを引き上げる効果)にも優れ、例えば、フェイスマスクなどに好適に使用することができる化粧用シートの開発が望まれている。
特許第3866555号公報 実用新案登録第3080940号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、伸縮性および不織布とフィルムとの追従性に優れるとともに、さらにリフトアップ効果にも優れ、例えば、フェイスマスク、フットケアシート、保湿シートなどに好適に使用することができる化粧用シートを提供することを課題とする。
本発明は、
(1)不織布とフィルムとが積層されてなる化粧用シートであって、前記不織布が、熱融着性繊維を含有し、横方向の引張伸度と縦方向の引張伸度との比(横方向の引張伸度/縦方向の引張伸度)の値が1.5〜3.5である不織布であり、前記フィルムが、熱可塑性エラストマー6080質量%および熱可塑性樹脂2040質量%を含有し、前記熱可塑性樹脂としてポリエチレンまたはポリプロピレンが用いられ、厚さが5〜15μmであるフィルムであり、不織布とフィルムとが全面的に一体化され、不織布を構成している繊維の一部がフィルムの内部に包含されていることを特徴とする化粧用シート、
(2)50%伸長時の荷重が0.75〜3.5N/25mmである前記(1)に記載の化粧用シート、および
(3)前記熱可塑性樹脂として低密度ポリエチレンが用いられている前記(1)または(2)に記載の化粧用シート
に関する。
本発明によれば、伸縮性および不織布とフィルムとの追従性に優れるとともに、さらにリフトアップ効果にも優れ、例えば、フェイスマスク、フットケアシート、保湿シートなどに好適に使用することができる化粧用シートが提供される。
本発明の化粧用シートは、前記したように、不織布とフィルムとが積層された化粧用シートであり、前記不織布として熱融着性繊維を含有する不織布が用いられ、前記フィルムとして熱可塑性エラストマーを含有してなるフィルムが用いられ、不織布に含まれる熱融着性繊維とフィルムとが融着一体化されていることを特徴とする。
本発明の化粧用シートは、前記構成を有することから、伸縮性および不織布とフィルムとの追従性に優れるとともに、さらにリフトアップ効果にも優れ、例えば、フェイスマスク、フットケアシート、保湿シートなどに好適に使用することができる。また、本発明の化粧用シートの50%伸長時の荷重が0.75〜3.5N/25mm、好ましくは0.75〜3N/25mm、より好ましくは0.75〜2.5N/25mmである場合、本発明の化粧用シートを例えばフェイスマスクなどに用いたとき、ヒトの顔面の頬部およびフェイスラインを適度な力で引き上げることができるという利点がある。また、本発明の化粧用シートの50%伸長させた後の伸び率が20%以下である場合には、本発明の化粧用シートを例えばフェイスマスクなどに用いたとき、ヒトの顔面を頬部およびフェイスラインに沿って引き上げることを維持することができるという利点がある。
不織布を構成する繊維には、熱融着性繊維が用いられるが、本発明の目的を阻害しない範囲内で熱不溶融性繊維が含まれていてもよい。
熱融着性繊維としては、例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維などのポリオレフィン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維などのポリエステル繊維;各種ナイロンに代表されるポリアミド繊維、ポリアクリル繊維、エチレン−酢酸ビニル繊維、酢酸ビニル−塩化ビニル繊維、ポリエステル−ポリエステル系複合繊維、ポリエステル−ポリオレフィン系複合繊維、ポリエステル−ポリアミド系複合繊維、ポリアミド−ポリアミド系複合繊維などの複合繊維などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの熱融着性繊維は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。複合繊維としては、例えば、芯鞘型複合繊維、サイド−バイ−サイド型複合繊維などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
熱不溶融性繊維としては、例えば、レーヨン繊維、綿、パルプ、麻、芳香族ポリアミド繊維、フェノール繊維、炭素繊維、セラミック繊維、金属繊維などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの熱不溶融性繊維は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。これらの熱不溶融性繊維のなかでは、本発明の化粧用シートに適度な強度および伸縮性を付与する観点から、レーヨン繊維、綿およびパルプが好ましく、レーヨン繊維および綿がより好ましく、レーヨン繊維がさらに好ましい。
不織布における熱融着性繊維の含有率は、当該不織布とフィルムとを強固に融着一体化させる観点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上、さらに好ましくは20質量%以上であり、その上限値は100質量%である。
不織布を構成する繊維の繊維長および繊度については、特に限定されないが、通常、繊維長は、好ましくは20〜100mm程度、より好ましくは40〜80mm程度であり、繊度は、好ましくは1〜30デニール程度、より好ましくは3〜10デニール程度である。なお、不織布を構成する繊維には、本発明の目的を阻害しない範囲内で、例えば、繊維長が好ましくは0.5〜20mm程度、より好ましくは1〜15mm程度の短繊維が含まれていてもよい。
不織布の目付は、本発明の化粧用シートの用途によって異なるので一概には決定することができないが、本発明の化粧用シートに適度な強度および伸縮性を付与する観点から、好ましくは5〜200g/m2、より好ましくは10〜180g/m2、さらに好ましくは20〜150g/m2、さらに一層好ましくは30〜100g/m2である。
不織布を製造する方法としては、例えば、ニードルパンチ法、水流絡合法、スパンボンド法、メルトブロー法、湿式抄紙法、高圧蒸気交絡法などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
不織布は、本発明の化粧用シートを例えばフェイスマスクなどに用いたとき、ヒトの顔面の頬部およびフェイスラインを適度な力で引き上げるとともに、引き上げた状態を維持する観点から、一方向に伸縮しやすいものであることが好ましい。
不織布の伸びの方向には、一般に縦方向と横方向とがある。通常、不織布の伸びの縦方向は、不織布を製造する際の不織布の流れ方向をいい、不織布の伸びの横方向は、前記不織布の流れ方向に対して直角の方向をいう。前記不織布を例えばフェイスマスクなどに用いる場合には、ヒトの顔面の頬部およびフェイスラインを適度な力で引き上げるとともに引き上げた状態を維持する観点から、一方向に伸びやすい不織布を用い、当該不織布の横方向と人の顔面の横方向とが同一となるように使用することが好ましい。
不織布の縦方向の引張伸度および横方向の引張伸度は、本発明の化粧用シートを例えばフェイスマスクなどに用いたとき、ヒトの顔面の頬部およびフェイスラインを適度な力で引き上げるとともに、引き上げた状態を維持する観点から、それぞれ、40〜110%(縦方向)および120〜220%(横方向)であることが好ましく、45〜105%(縦方向)および125〜215%(横方向)であることがより好ましい。
なお、不織布の引張伸度は、JIS L1913(2010年)の「6.3.1」に準拠して求めたときの値である。より詳しくは、不織布の縦方向および横方向の引張伸度は、不織布から50mm×150mmの長方形状の試験片3枚を切り出し、当該試験片を引張試験機で初期長さ(試験片の長さ)100mmに設定し、引張速度300mm/minにて試験片が切断する際の伸びを測定し、引張伸度(元の長さに対する伸びた長さの比率)を求め、3枚の試験片の引張伸度の平均値を不織布の引張伸度とし、不織布の縦方向および横方向の引張伸度を求めたときの値である。
また、不織布の横方向の引張伸度と縦方向の引張伸度との比(横方向の引張伸度/縦方向の引張伸度)の値は、本発明の化粧用シートを例えばフェイスマスクなどに用いたとき、ヒトの顔面の頬部およびフェイスラインを適度な力で引き上げるとともに、引き上げた状態を維持する観点から、好ましくは1〜5、より好ましくは1.5〜3.5、さらに好ましくは2〜3である。
不織布の縦方向および横方向のうち一方向に伸びやすい不織布は、商業的に容易に入手することができるものであり、その例として、ダイワボウポリテック(株)製、品番:DFS(SH)R5−50(縦方向の引張伸度:70±25%、横方向の引張伸度:170±45%)、品番:DFS(SH)R5−70(縦方向の引張伸度:80±25%、横方向の引張伸度:170±45%)などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
不織布は、前記したように、フィルムと積層され、不織布に含まれる熱融着性繊維とフィルムとが融着一体化される。前記フィルムとして、熱可塑性エラストマーを含有するフィルムが用いられる。
本発明においては、フィルムとして熱可塑性エラストマーを含有するフィルムが用いられ、不織布に含まれる熱融着性繊維とフィルムとが融着一体化されている点に1つの大きな特徴がある。本発明の化粧用シートは、前記構成を有するので、伸縮性および不織布とフィルムとの追従性に優れるとともに、さらにリフトアップ効果にも優れている。
前記熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ポリエチレンエラストマー、ポリプロピレンエラストマー、エチレン−プロピレンエラストマー、エチレン−オクテンエラストマーなどのポリオレフィン系エラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリスチレンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、塩化ビニル樹脂エラストマーなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのエラストマーは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。エラストマーのなかでは、伸縮性、不織布とフィルムとの追従性およびリフトアップ効果に優れた化粧用シートを得る観点から、ポリオレフィン系エラストマーが好ましく、ポリエチレンエラストマー、エチレン−プロピレンエラストマーおよびエチレン−オクテンエラストマーがより好ましく、ポリエチレンエラストマーおよびエチレン−オクテンエラストマーがさらに好ましい。これらのポリオレフィン系エラストマーは、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。
なお、熱可塑性エラストマーを含有するフィルムは、熱可塑性エラストマーのみで構成されていてもよく、熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂との混合物で構成されていてもよい。
前記熱可塑性樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンなどのポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−ブテンコポリマー、エチレン−ペンテンコポリマー、エチレン−ヘキセンコポリマー、プロピレン−ブテンコポリマー、プロピレン−ペンテンコポリマー、プロピレン−ヘキセンコポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレン−(メタ)アクリル酸コポリマーなどのポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)などのスチレン系樹脂;6−ナイロン、66−ナイロン、12−ナイロンなどのポリアミド系樹脂;ポリアミドイミド;ポリウレタン;ポリイミド;ポリエーテルイミド;アクリル樹脂;塩化ビニル樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂;ビスフェノールA系ポリカーボネートなどのポリカーボネートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの熱可塑性樹脂は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。前記熱可塑性樹脂のなかでは、本発明の化粧用シートに適度な強度および伸縮性を付与する観点から、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂が好ましく、低密度ポリエチレンがより好ましい。
伸縮性および不織布とフィルムとの追従性に優れるとともに、さらにリフトアップ効果にも優れる化粧用シートを得る観点から、前記フィルムにおける熱可塑性エラストマーの含有率は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、さらに好ましくは30質量%以上、さらに一層好ましくは40質量%以上であり、前記フィルムにおける熱可塑性樹脂の含有率は、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下、さらに好ましくは70質量%以下、さらに一層好ましくは60質量%以下である。また、伸縮性および不織布とフィルムとの追従性に優れるとともに、さらにリフトアップ効果にも優れる化粧用シートを得る観点から、前記フィルムにおける熱可塑性エラストマーの含有率は、好ましくは100質量%以下、より好ましくは95質量%以下、さらに好ましくは90質量%以下であり、前記フィルムにおける熱可塑性樹脂の含有率は、好ましくは0質量%以上、より好ましくは5質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上である。
フィルムの厚さは、本発明の化粧用シートの用途によって異なるので一概には決定することができないが、本発明の化粧用シートに適度な強度、柔軟性および伸縮性を付与する観点から、好ましくは1〜50μm、より好ましくは3〜30μm、さらに好ましくは5〜15μmである。
フィルムは、例えば、原料の熱可塑性エラストマーおよび必要により熱可塑性樹脂を加熱溶融させ、Tダイなどを用い、得られた溶融物を押出成形する方法などによって製造することができる。
不織布とフィルムとを積層する方法としては、例えば、押出し機などから押出し成形された直後の加熱溶融されている状態にある熱可塑性エラストマーを含有するフィルムと不織布とを一体化させる方法(押出しラミネート法)、不織布と熱可塑性エラストマーを含有するフィルムとをそれぞれ別々に作製し、不織布に含まれている熱融着性繊維を加熱溶融させた不織布と、溶融状態または不溶融状態、好ましくは溶融状態にあるフィルムとを積層し、両者を圧着させて一体化させる方法などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。本発明においては、不織布を構成している繊維の一部をフィルムの内部に埋没させることによって投錨効果を発現させるとともに、当該フィルムの熱によって不織布を構成している繊維を軟化ないし溶融させ、当該軟化ないし溶融した繊維と当該不織布を構成している他の繊維とがさらに溶着することによって繊維とフィルムとを強固に結合させることにより、例えば、本発明の化粧用シートを50%伸長させた場合であっても、不織布とフィルムとが追従し、剥離が生じがたい化粧用シートを得る観点から、例えば、押出し機などから押出し成形された直後の加熱溶融されている状態にある熱可塑性エラストマーを含有するフィルムと不織布とを一体化させることにより、不織布とフィルムとを積層することが好ましい。このようにフィルムと不織布とを一体化させた場合には、本発明の化粧用シートは、伸縮性およびリフトアップ効果に優れるという利点を有する。
以上のようにして本発明の化粧用シートが得られる。本発明の化粧料用シートは、不織布と熱可塑性エラストマーを含有するフィルムとが融着一体化されているので、引き伸ばしたときに不織布とフィルムとが剥離しがたく、しかも熱可塑性エラストマーを含有するフィルムが伸縮性に優れているので、伸縮性に優れているとともに50%伸長後の伸び率が小さいという優れた性質を有する。特に、不織布とフィルムとを押出しラミネート法によって積層させた場合には、本発明の化粧用シートは、不織布とフィルムとを強固に結合させることができるので、引き伸ばしたときに不織布とフィルムとがさらに剥離しがたく、しかも熱可塑性エラストマーを含有するフィルムが伸縮性に優れているので、伸縮性に優れているとともに50%伸長後の伸び率が小さいという優れた性質を有する。
なお、本発明の化粧用シートの目付は、その用途などによって異なるので一概には決定することができないが、伸縮性および不織布とフィルムとの追従性に優れるとともに、さらにリフトアップ効果にも優れている化粧用シートを得る観点から、好ましくは10〜250g/m2程度、より好ましくは15〜200g/m2程度、さらに好ましくは20〜150g/m2程度、さらに一層好ましくは25〜120g/m2程度である。
本発明の化粧用シートの50%伸長時の荷重は、伸縮性および不織布とフィルムとの追従性に優れるとともに、さらにリフトアップ効果にも優れている化粧用シートを得る観点から、好ましくは0.75〜3.5N/25mm、より好ましくは0.75〜3N/25mm、より一層好ましくは0.75〜2.5N/25mm、さらに好ましくは0.8〜2.3N/25mm、さらに一層好ましくは0.9〜2.2N/25mmである。なお、前記「化粧用シートの50%伸長時」は、長さが100mmのシートを150mmに伸長させたとき」を意味し、単位の「N/25mm」は、幅25mm幅のシートを50%伸長させるのに要する応力(N)を意味する。化粧用シートの50%伸長時の荷重は、以下の実施例に記載の方法に基づいて測定したときの値である。
また、本発明の化粧用シートを50%伸長させた後の化粧用シートの伸び率は、伸縮性および不織布とフィルムとの追従性に優れるとともに、さらにリフトアップ効果にも優れている化粧用シートを得る観点から、好ましくは20%以下、より好ましくは15%以下であり、リフトアップ効果に優れている化粧用シートを得る観点から、好ましくは7%以上、より好ましくは7.5%以上、さらに好ましくは8%以上である。本発明の化粧用シートを50%伸長させた後の化粧用シートの伸び率は、以下の実施例に記載の方法に基づいて測定したときの値である。
本発明の化粧用シートの不織布には、必要により、化粧液を含浸させてもよい。化粧液としては、例えば、肌に柔軟性を与える成分、保湿性を与える成分、栄養成分、薬効成分などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。化粧液の形態としては、例えば、水溶液、乳液、オイル、クリームなどが挙げられる。
本発明の化粧料シートの用途としては、例えば、フェイスマスクをはじめ、人体の各所に化粧料を供給するためのシート、フットケアシート、保湿シート、湿布用シートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明の化粧用シートは、不織布とフィルムとが積層されているが、不織布として熱融着性繊維を含有する不織布が用いられ、フィルムとして熱可塑性エラストマーを含有するフィルムが用いられ、不織布に含まれる熱融着性繊維とフィルムとが融着一体化されているので、不織布を構成している繊維の一部がフィルムの内部に包含されていることから、不織布を構成している繊維による投錨効果により、例えば、本発明の化粧用シートを50%伸長させた場合であっても不織布とフィルムとが追従し、剥離が生じがたいという優れた性質を有する。
さらに、本発明の化粧用シートは、伸縮性にも優れるとともに、リフトアップ効果にも優れていることから、例えば、フェイスマスクなどに好適に使用することができる。
次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例1
レーヨン繊維40質量%と、ポリエチレンテレフタレート(PET)およびポリエチレン(PE)の混合物60質量%とから構成される不織布(熱融着性繊維:ポリエチレンの分割繊維、熱融着性繊維の含有率:24.5質量%)〔ダイワボウポリテック(株)製、商品名:DFS(SH)R5−70、目付:70g/m2〕の一方表面に、低密度ポリエチレン〔東ソー(株)製、商品名:ペテロセン212〕20質量%とエチレン−オクテンエラストマー〔デュポンダウエラストマージャパン(株)製、商品名:エンゲージ〕80質量%とからなる樹脂成分を押出ラミネートすることにより、不織布の表面上に厚さ12μmのフィルムが形成された化粧用シートを得た。得られた化粧用シートを観察したところ、当該化粧用シートの不織布を構成している繊維の一部がフィルムと一体化していることが確認された。この化粧用シートを切り出すことにより、試験片〔縦(不織布の流れ方向):25mm、横150:mm〕3枚を得た。
次に、各試験片の質量の10倍の質量の水を当該試験片に含浸させた後、万能材料試験機(インストロン社製、5582型)を用い、室温(約23℃)の雰囲気中で、チャック幅100mmおよび引張速度500mm/minの条件で各試験片を伸長させ、各試験片の50%伸長時の荷重を測定し、3枚の試験片の50%伸長時の荷重の平均値を求めた。また、前記で50%伸長時の荷重を測定した各試験片の荷重がゼロに到達した時点で各試験片の伸びを測定し、伸びた長さを元の長さで除し、その値を100倍することにより、50%伸長後の伸び率を求め、試験片3枚の平均値を求めた。その結果を表1の「50%伸長後の伸び率」の欄に示す。
実施例2
実施例1において、不織布の表面上に形成されるフィルムの厚さを8μmに変更したこと以外は、実施例1と同様にして化粧用シートを作製した。得られた化粧用シートを観察したところ、当該化粧用シートの不織布を構成している繊維の一部がフィルムと一体化していることが確認された。
次に、前記で得られた化粧用シートを用い、実施例1と同様にして試験片3枚を作製し、試験片の50%伸長時の荷重の平均値および50%伸長後の伸び率の平均値を実施例1と同様にして求めた。その結果を表1に示す。
実施例3
実施例1において、不織布の表面上に形成されるフィルムの厚さを6μmに変更したこと以外は、実施例1と同様にして化粧用シートを作製した。得られた化粧用シートを観察したところ、当該化粧用シートの不織布を構成している繊維の一部がフィルムと一体化していることが確認された。
次に、前記で得られた化粧用シートを用い、実施例1と同様にして試験片3枚を作製し、試験片の50%伸長時の荷重の平均値および50%伸長後の伸び率の平均値を実施例1と同様にして求めた。その結果を表1に示す。
実施例4
実施例1で用いられたのと同じ種類の不織布〔ダイワボウポリテック(株)製、商品名:DFS(SH)R5−70、目付:70g/m2〕の一方表面に、低密度ポリエチレン〔東ソー(株)製、商品名:ペテロセン212〕30質量%とエチレン−オクテンエラストマー〔デュポンダウエラストマージャパン(株)製、商品名:エンゲージ〕70質量%とからなる樹脂成分を押出ラミネートすることにより、不織布の表面上に厚さ6μmのフィルムが形成された化粧用シートを得た。得られた化粧用シートを観察したところ、当該化粧用シートの不織布を構成している繊維の一部がフィルムと一体化していることが確認された。
次に、前記で得られた化粧用シートを用い、実施例1と同様にして試験片3枚を作製し、試験片の50%伸長時の荷重の平均値および50%伸長後の伸び率の平均値を実施例1と同様にして求めた。その結果を表1に示す。
実施例5
実施例1で用いられたのと同じ種類の不織布〔ダイワボウポリテック(株)製、商品名:DFS(SH)R5−70、目付:70g/m2〕の一方表面に、低密度ポリエチレン〔東ソー(株)製、商品名:ペテロセン212〕40質量%とエチレン−オクテンエラストマー〔デュポンダウエラストマージャパン(株)製、商品名:エンゲージ〕60質量%とからなる樹脂成分を押出ラミネートすることにより、不織布の表面上に厚さ6μmのフィルムが形成された化粧用シートを得た。得られた化粧用シートを観察したところ、当該化粧用シートの不織布を構成している繊維の一部がフィルムと一体化していることが確認された。
次に、前記で得られた化粧用シートを用い、実施例1と同様にして試験片3枚を作製し、試験片の50%伸長時の荷重の平均値および50%伸長後の伸び率の平均値を実施例1と同様にして求めた。その結果を表1に示す。
実施例6
実施例1で用いられたのと同じ種類の不織布〔ダイワボウポリテック(株)製、商品名:DFS(SH)R5−70、目付:70g/m2〕の一方表面に、低密度ポリエチレン〔東ソー(株)製、商品名:ペテロセン212〕20質量%とエチレン−オクテンエラストマー〔デュポンダウエラストマージャパン(株)製、商品名:エンゲージ〕80質量%とからなる樹脂成分を押出ラミネートすることにより、不織布の表面上に厚さ5μmのフィルムが形成された化粧用シートを得た。得られた化粧用シートを観察したところ、当該化粧用シートの不織布を構成している繊維の一部がフィルムと一体化していることが確認された。
次に、前記で得られた化粧用シートを用い、実施例1と同様にして試験片3枚を作製し、試験片の50%伸長時の荷重の平均値および50%伸長後の伸び率の平均値を実施例1と同様にして求めた。その結果を表1に示す。
実施例7
実施例3で用いられた不織布の代わりに、レーヨン繊維40質量%と、ポリエチレンテレフタレート(PET)およびポリエチレン(PE)の混合物60質量%とから構成される不織布(熱融着性繊維:ポリエチレンの分割繊維、熱融着性繊維の含有率:24.5質量%)〔ダイワボウポリテック(株)製、商品名:DFS(SH)R5−50、目付:50g/m2〕を用いたこと以外は、実施例3と同様にして化粧用シートを得た。得られた化粧用シートを観察したところ、当該化粧用シートの不織布を構成している繊維の一部がフィルムと一体化していることが確認された。
次に、前記で得られた化粧用シートを用い、実施例1と同様にして試験片3枚を作製し、試験片の50%伸長時の荷重の平均値および50%伸長後の伸び率の平均値を実施例1と同様にして求めた。その結果を表1に示す。
実施例8
実施例2で用いられた不織布の代わりに、レーヨン繊維40質量%と、ポリエチレンテレフタレート(PET)およびポリエチレン(PE)の混合物60質量%とから構成される不織布(熱融着性繊維:ポリエチレンの分割繊維、熱融着性繊維の含有率:24.5質量%)〔ダイワボウポリテック(株)製、商品名:DFS(SH)R5−50、目付:50g/m2〕を用いたこと以外は、実施例2と同様にして化粧用シートを得た。得られた化粧用シートを観察したところ、当該化粧用シートの不織布を構成している繊維の一部がフィルムと一体化していることが確認された。
次に、前記で得られた化粧用シートを用い、実施例1と同様にして試験片3枚を作製し、試験片の50%伸長時の荷重の平均値および50%伸長後の伸び率の平均値を実施例1と同様にして求めた。その結果を表1に示す。
実施例9
実施例1において、不織布の表面上に形成されるフィルムの厚さを20μmに変更したこと以外は、実施例1と同様にして化粧用シートを作製した。得られた化粧用シートを観察したところ、当該化粧用シートの不織布を構成している繊維の一部がフィルムと一体化していることが確認された。
次に、前記で得られた化粧用シートを用い、実施例1と同様にして試験片3枚を作製し、試験片の50%伸長時の荷重の平均値および50%伸長後の伸び率の平均値を実施例1と同様にして求めた。その結果を表1に示す。
比較例1
不織布として、レーヨン繊維40質量%およびポリエチレンテレフタレート(PET)とポリエチレン(PE)とからなる熱融着性繊維60質量%で構成される不織布〔ダイワボウポリテック(株)製、商品名:DFS(SH)R5−70、目付:70g/m2〕を化粧用シートとして用いた。
次に、前記で得られた化粧用シートを用い、実施例1と同様にして試験片3枚を作製し、試験片の50%伸長時の荷重の平均値および50%伸長後の伸び率の平均値を実施例1と同様にして求めた。その結果を表1に示す。
比較例2
不織布として、レーヨン繊維40質量%およびポリエチレンテレフタレート(PET)とポリエチレン(PE)とからなる熱融着性繊維60質量%で構成される不織布〔ダイワボウポリテック(株)製、商品名:DFS(SH)R5−50、目付:50g/m2〕を化粧用シートとして用いた。
次に、前記で得られた化粧用シートを用い、実施例1と同様にして試験片3枚を作製し、試験片の50%伸長時の荷重の平均値および50%伸長後の伸び率の平均値を実施例1と同様にして求めた。その結果を表1に示す。
比較例3
従来の化粧用シートとして、セルロース繊維(コートルズ社製、商品名:テンセル)50質量%およびポリエステル繊維50質量%を含有する不織布(目付:40g/m2、熱融着性繊維の含有率:0質量%)の一方表面に厚さ30μmのウレタン樹脂からなるフィルムを載せ、細かいドットで熱圧着させることにより、化粧用シートを得た。
次に、前記で得られた化粧用シートを用い、実施例1と同様にして試験片3枚を作製し、試験片の50%伸長時の荷重の平均値および50%伸長後の伸び率の平均値を実施例1と同様にして求めた。その結果を表1に示す。
次に、各実施例または各比較例で得られた化粧用シートの物性として、不織布とフィルムとの追従性およびリフトアップ効果を以下の方法に基づいて調べた。その結果を表1に併記する。
〔追従性〕
各実施例または各比較例で得られた化粧用シートから作製した試験片を50%伸長させる前後の試験片に変化がないかどうかを目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
○:試験片を構成している不織布とフィルムとの間に剥離がなく、50%伸長させる前後の化粧用シートに変化が認められない。
×:試験片を構成している不織布とフィルムとの間に剥離が認められるなどの50%伸長させる前後の化粧用シートに変化が認められるか、化粧用シートにフィルムが使用されていない。
〔リフトアップ効果〕
各実施例または各比較例で得られた化粧用シートを用い、特許第3866555号公報の実施例1の記載に準じて当該化粧用シートを打抜くことにより、当該公報の図1に記載されるように、外周縁に掴み部6が2箇所設けられ、外周縁からの切込みが複数箇所に設けられ、目および鼻に対応する箇所にも切込みが形成され、口に対応する箇所には開口が形成されたフェイスマスクを作製した。
次に、パネラー10名に各実施例および各比較例で得られた化粧用シートを用いて作製されたフェイスマスクを顔面に装着してもらい、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
○:パネラー10名中9〜10名がフェイスマスクを顔面に装着することにより、顔面の頬部が耳部に向かって移動(リフトアップ)していることが感じられる。
△:パネラー10名中7〜8名がフェイスマスクを顔面に装着することにより、顔面の頬部が耳部に向かって移動(リフトアップ)していることが感じられる。
×:パネラー10名中6名以下がフェイスマスクを顔面に装着することにより、顔面の頬部が耳部に向かって移動(リフトアップ)していることが感じられる。
Figure 0006638967
表1に示された結果から、各実施例で得られた化粧用シートは、いずれも、各比較例で得られた化粧用シートと対比して、50%伸長後の伸び率が小さいので伸縮性に優れているとともに、不織布とフィルムとの追従性に優れており、さらに適度な50%伸長時の荷重を有し、リフトアップ効果にも優れていることがわかる。
実施例10
実施例3で得られた化粧用シートを用い、前記「リフトアップ効果」に記載の方法に準じてフェイスマスクを作製した。
前記で得られたフェイスマスク(質量:2.08g)に、当該フェイスマスクに使用されている不織布の質量の10倍の質量の化粧液を含浸させたところ、当該フェイスマスクの質量は20.51gであった(化粧液の含浸量:18.43g)。
次に、前記の化粧液を含浸させたフェイスマスクをパネラーの顔面に20分間装着してもらった後、再度、このフェイスマスクの質量を測定したところ、当該質量は17.93gであったことから、フェイスマスクを装着している間に化粧液中の水分が2.58g蒸散したこと(水分の蒸散量:2.58g)が確認された。
以上の結果から、前記フェイスマスクを装着することによる水分の蒸散率を式:
[水分の蒸散率(%)]={[水分の蒸散量]÷[化粧液の含浸量]}×100
に基づいて求めたところ、水分の蒸散率は14.0質量%であった。
比較例4
比較例1で得られた化粧用シートを用い、実施例10と同様にしてフェイスマスクを作製した。
前記で得られたフェイスマスク(質量:2.17g)に、当該フェイスマスクに使用されている不織布の質量の10倍の質量の化粧液を含浸させたところ、当該フェイスマスクの質量は22.41gであった(化粧液の含浸量:20.24g)。
次に、前記の化粧液を含浸させたフェイスマスクを実施例10と同様にしてパネラーの顔面に20分間装着してもらった後、再度、このフェイスマスクの質量を測定したところ、当該質量は16.90gであったことから、フェイスマスクを装着している間に水分が5.51g蒸散したこと(水分の蒸散量:5.51g)が確認された。
前記フェイスマスクを装着することによる水分の蒸散率を実施例10と同様にして求めたところ、水分の蒸散率は27.2質量%であった。
実施例10および比較例4の結果から、実施例10で得られたフェイスマスクは、比較例4で得られたフェイスマスクと対比して、水分の蒸散率が格段に低いことから、保湿性(保水性)に優れていることがわかる。
本発明の化粧用シートは、伸縮性および不織布とフィルムとの追従性に優れるとともに、さらにリフトアップ効果にも優れていることから、例えば、フェイスマスク、フットケアシート、保湿シートなどに好適に使用することができるものである。

Claims (3)

  1. 不織布とフィルムとが積層されてなる化粧用シートであって、前記不織布が、熱融着性繊維を含有し、横方向の引張伸度と縦方向の引張伸度との比(横方向の引張伸度/縦方向の引張伸度)の値が1.5〜3.5である不織布であり、前記フィルムが、熱可塑性エラストマー6080質量%および熱可塑性樹脂2040質量%を含有し、前記熱可塑性樹脂としてポリエチレンまたはポリプロピレンが用いられ、厚さが5〜15μmであるフィルムであり、不織布とフィルムとが全面的に一体化され、不織布を構成している繊維の一部がフィルムの内部に包含されていることを特徴とする化粧用シート。
  2. 50%伸長時の荷重が0.75〜3.5N/25mmである請求項1に記載の化粧用シート。
  3. 前記熱可塑性樹脂として低密度ポリエチレンが用いられている請求項1または2に記載の化粧用シート。
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