JP2019103663A - フェイスマスク用部材及びその製造方法 - Google Patents

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貴宏 谷野
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博之 藤堂
真基 中村
Masaki Nakamura
真基 中村
聖司 上原
Seiji Uehara
聖司 上原
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Abstract

【課題】リフトアップ機能を有し、不織布とフィルムの密着性が高く、かつ、全体としての触感が良好なフェイスマスク用部材を提供する。【解決手段】保液性を有する不織布11とフィルム12とが積層一体化しているフェイスマスク用部材10。不織布11はセルロース繊維及び/又はポリエステル繊維を含み、フィルム12は熱可塑性エラストマーを含み、不織布11の繊維の融点または分解温度よりフィルム12の熱可塑性エラストマーの融点が低い。フィルム12のエラストマーが不織布11の繊維間の一部に入り込むことによって不織布11とフィルム12とは積層一体化している。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧水やスキンケア薬剤を含浸させるフェイスマスク用部材及びその製造方法に関する。
一般的に、フェイスマスクのシート材料として、繊維で構成される織布や不織布が用いられ、コストの面から不織布が広く用いられている。
一方、特許文献1には、不織布からなる液体含浸基材と、その液体含浸基材に重ねた液体遮断フィルムとを備えたフェイスマスクが開示されている。特に、液体含浸基材と液体遮断フィルムとを、少なくとも部分的に接合して一体化したフェイスマスクが開示されている。このフェイスマスクは、美容液や化粧水を含む液体含浸基材を顔に貼付したとき、液体遮断フィルムが液体含浸基材の外側を覆うことになるため、使用中における美容液や化粧水等の有効成分の蒸散を防ぐことができ、有効成分を長時間に亘って肌に作用させることができる。
特開2003−135146号公報
しかし、近年のフェイスマスクには、顔の皮膚に美容液や化粧水を供給するためだけではなく、頬を側頭部に向けて斜め上方に持ち上げるリフトアップ機能が求められている。特許文献1のフェイスマスクは、液体遮断フィルムとして樹脂製フィルムを用いているため、フェイスマスク全体として伸縮性およびキックバック性が小さく、十分なリフトアップ機能は得られない。
また特許文献1のフェイスマスクにおいて、液体含浸基材と液体遮断フィルムとを一体化する方法として、液体含浸基材(不織布)に熱融着性繊維を混入させた熱融着による一体化、ホットメルト等の接着剤を用いた一体化、あるいは、縫合による一体化が挙がられている。しかし、不織布に熱融着性繊維を混入させる場合、不織布内に分散された熱融着性繊維が溶融して他の繊維と結合するため、全体として固くなり、顔への密着性が損なわれる。また、ホットメルト等の接着剤を用いる場合も、接着剤が不織布内に入り込むため、全体として固くなり、同様に顔への密着性が損なわれる。そして、接着剤が不織布面側まで浸透するおそれもある。さらに、縫合する場合、縫合糸が不織布面側から露出し、不織布面の肌触りが悪い。
本発明は、リフトアップ機能を有し、不織布とフィルムの接着性が高く、かつ、顔への密着性が良好なフェイスマスク用部材を提供することを目的としている。
本発明のフェイスマスク用部材は、保液性を有する不織布とフィルムとが積層一体化したフェイスマスク用部材であって、前記不織布はセルロース繊維及び/又はポリエステル繊維を含み、前記フィルムは熱可塑性エラストマーを含み、前記不織布の繊維の融点または分解温度より前記熱可塑性エラストマーの融点が低く、前記熱可塑性エラストマーが前記不織布の繊維間の一部に入り込むことによって不織布とフィルムとが積層一体化していることを特徴としている。
ここで「不織布の繊維間の一部に入り込む」とは、不織布としての保液性が損なわれない程度に、熱可塑性エラストマーが不織布内に入り込んでいることをいう。
本発明のフェイスマスク用部材であって、前記熱可塑性エラストマーがポリエステル系エラストマーであるものが好ましい。
本発明のフェイスマスク用部材であって、前記不織布が少なくともポリエステル繊維を含むものが好ましい。
本発明のフェイスマスク用部材であって、前記ポリエステル繊維が捲縮繊維であることが好ましい。
本発明のフェイスマスク用部材であって、前記不織布の目付が30〜120g/mであるものが好ましい。
本発明のフェイスマスク用部材であって、前記不織布の繊維の融点または分解温度より前記熱可塑性エラストマーの融点が30℃以上低いものが好ましい。
本発明のフェイスマスク用部材であって、前記フィルムの厚みが10μm〜40μmであるものが好ましい。
本発明のフェイスマスク用部材の製造方法は、セルロース繊維及び/又はポリエステル繊維を含む保液性を有する不織布と、熱可塑性エラストマーを含むフィルムとを備え、前記不織布の繊維の融点または分解温度より前記熱可塑性エラストマーの融点が低く、前記不織布と前記フィルムとが積層一体化したフェイスマスク用部材の製造方法であって、前記不織布の繊維の融点または分解温度より低く、前記熱可塑性エラストマーの融点より高い温度に加熱された溶融または軟化状態の前記熱可塑性エラストマーと、前記不織布とを積層し、その積層シートをプレスすることにより一体化したことを特徴としている。
本発明のフェイスマスク用部材は、不織布に積層一体化されるフィルムが熱可塑性エラストマーを含んでいるため、全体として伸縮性およびキックバック性が優れており、優れたリフトアップ機能を有する。また不織布の繊維の融点または分解温度より前記熱可塑性エラストマーの融点が低いため、溶融させた熱可塑性エラストマーを不織布の繊維を溶融または分解することなく不織布の繊維間の一部に含ませることができ、不織布とフィルムとの接着性が高く、かつ、顔への密着性が良く、フェイスマスク用部材の全体として柔軟な触感を有する。
本発明のフェイスマスク用部材の一実施形態を示す側面断面図である。
図1のフェイスマスク用部材10は、保液性を有する不織布11と、フィルム12とが積層一体化したものであって、不織布11がセルロース繊維及び/又はポリエステル繊維を含み、フィルム12が熱可塑性エラストマーを含み、不織布11の繊維の融点または分解温度よりフィルム12の熱可塑性エラストマーの融点が低く、フィルム12の熱可塑性エラストマーが不織布11の繊維間の一部に入り込んで不織布11とフィルム12とが積層一体化している。
このフェイスマスク用部材10の不織布11には、美容液や化粧水等の液体が含浸される。このフェイスマスク用部材10と、その不織布11に含浸させた化粧水等の液体とからなるフェイスマスクは、不織布11側を顔等に貼付することにより使用する。このフェイスマスク用部材10は、不織布11の外側面にフィルム12が積層一体化されているため、使用中における美容液や化粧水等の有効成分の蒸散が防止される。
不織布11とフィルム12とは、フィルム12の熱可塑性エラストマーが不織布11内の繊維間に入り込んで積層一体化している。電子顕微鏡で観察される、不織布11内に入り込んでいる熱可塑性エラストマーの(図1の符号13)の平均厚さは、0.1〜5μm、好ましくは0.25〜2μm、特に好ましくは、0.5〜1μmである。0.1μmより浅いと、アンカー効果を十分に得ることができず、リフトアップ時に剥がれが生じる。また5μmより深いと、不織布11が固くなり、フェイスマスク用部材10としての触感が低下する。
フェイスマスク用部材10の厚みは、0.5〜2.5mm、好ましくは0.75〜2mm、特に好ましくは1〜1.8mmである。
フェイスマスク用部材10の伸長弾性率(伸長回復率(Z))は、MD方向(フィルム12の押出方向)及びTD方向(フィルム12の押出方向に対して垂直な方向)のいずれの方向についても、65%以上、好ましくは70%以上、特に好ましくは75%以上である。回復率が65%より低い場合、キックバック性が弱く、フェイスマスクとしてのリフトアップ機能が十分に発揮されない。なお、伸長弾性率の測定方法は、幅10mm、長さ150mmの試験片を、全幅をつかむように引張試験機にセットし、標点間距離100mmが150mmとなった状態で5分保持し、その後、試験片を開放して5分置いたときの長さ(Xmm)を測り、次の式で求める。
Z=(150−X)/(150−100)×100
上記伸長回復率の試験において、試験片を50%伸長させたときの引張力(N)は、MD方向において1.0N〜2.0N、好ましくは1.1〜1.7Nであり、TD方向において、0.2N〜1.0N、好ましくは0.3〜0.9Nである。このフェイスマスク用部材をフェイスマスクとして用いるとき、フェイスマスク用部材のMD方向をフェイスマスクの縦方向とし、フェイスマスク用部材のTD方向をフェイスマスクの横方向とするのが好ましい。これによりフェイスマスクを横方向に伸ばしながら顔面に貼付するときに、使い勝手がよい。一方、フェイスマスクの縦方向は、横方向より伸びにくくした方が顔に密着させた後、フェイスマスクが顔から落ちにくい。
不織布11は、セルロース繊維又はポリエステル繊維を含む。少なくともポリエステル繊維を含む不織布11が好ましく、セルロース繊維とポリエステル繊維の両方を含む不織布11が好ましい。セルロース繊維は、美容液または化粧水等の液状成分を構成する水や水溶液、極性溶媒、これらのエマルジョンなどの吸収性が良い。一方、ポリエステル繊維は、伸縮性に優れ、フィルムとの複合性に優れている。
不織布11の目付は、30〜120g/m、好ましくは、35〜100g/m、特に好ましくは40〜80g/mである。目付が30g/mより小さい場合、繊維の間隙が大きく、熱可塑性エラストマーが不織布の繊維間に入り込む量および深さが大きくなり、全体としての柔軟性が低下する。目付が120g/mより大きい場合、目付の高さに起因する不織布の固さにより、顔への密着性が損なわれ、かつ、全体としての柔軟性が低下する。
不織布11(熱可塑性エラストマーが侵入した部位含む)の厚みは、0.4mm〜2mm、好ましくは、0.7〜1.5mm、特に好ましくは、0.8mm〜1.2mmである。
セルロース繊維は、広義のセルロースを意味し、綿、絹、麻などの天然セルロース繊維、および、セルロースまたはその誘導体を処理した後、再びセルロースに戻した再生セルロース繊維を含む。再生セルロース繊維としては、例えば、ビスコースレーヨンなどのレーヨン、アセテート、リヨセルなどのテンセル、キュプラ、ポリノジックなどが挙げられる。
特に、分解温度が、170℃以上、200℃以上、特に230℃以上であるものが好ましい。例えば、レーヨン、キュプラは、分解温度が260℃〜300℃と高く好ましい。
これらを単独または二種以上組み合わせて使用してもよい。
ポリエステル繊維としては、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維などが挙げられる。
特に、融点が、170℃以上、200℃以上、特に210℃以上であるポリエステル繊維が好ましい。
不織布11が、セルロース繊維とポリエステル繊維とを含む場合、セルロース繊維の分解温度とポリエステル繊維の融点との差が100℃以下、特に70℃以下であるものが好ましい。
不織布11は、上述したようにセルロース繊維又はポリエステル繊維を含み、少なくともポリエステル繊維を含むものが好ましい。しかし、不織布に求める肌触り、強度に応じて他の繊維と混合してもよい。不織布11に混合される他の繊維としては、融点の高い熱可塑性樹脂繊維が好ましい。特に、融点が170℃以上の熱可塑性樹脂繊維が好ましい。例えば、ポリアミド繊維(ポリアミド6、ポリアミド66等)が挙げられる。
不織布11をセルロース繊維と他の繊維(ポリエステル繊維以外)で構成する場合、他の繊維の混合割合は、セルロース繊維に対して20重量%以下、好ましくは10重量%以下、特に好ましくは5重量%以下である。
不織布11をポリエステル繊維と他の繊維(セルロース繊維以外)で構成する場合、他の繊維の混合割合は、セルロース繊維に対して20重量%以下、好ましくは10重量%以下、特に好ましくは5重量%以下である。
不織布11を実質的にポリエステル繊維とセルロース繊維とから構成する場合、ポリエステル繊維とセルロース繊維の重量比率は、90:10〜10:90、80:20〜50:50、特に80:20〜60:40とするのが好ましい。セルロース繊維が10重量%未満では、化粧水等の保液性が悪くなる。なお、セルロース繊維とポリエステル繊維以外に他の繊維を混ぜる場合、他の繊維の混合割合は、セルロース繊維とポリエステル繊維の混合物に対して20重量%以下、好ましくは10重量%以下、特に好ましくは5重量%以下である。
また不織布11のポリエステル繊維は、コイル状の立体捲縮を有する捲縮繊維とするのが好ましい。捲縮繊維は、コイル状部分を有しているため、不織布として使用したとき、不織布に伸縮性を与え、柔軟な触感を与える。また捲縮繊維は、コイル状部分が他の繊維を囲うように交絡し、不織布の形態安定性を向上させ、毛羽立ちを抑制するため、肌触りも良い。
立体捲縮を有する捲縮繊維としては、サイドバイサイド型や芯鞘型の捲縮繊維などが有り、どちらかに限定されるものではないが、特に、サイドバイサイド型の捲縮繊維が好ましい。サイドバイサイド型の捲縮繊維は、熱収縮率(又は熱膨張率)の異なる同系統の樹脂を層状構造にした複合繊維を加熱により捲縮させた繊維である。例えば、サイドバイサイド型のポリエステル捲縮繊維の場合、熱収縮率の低いポリエステル樹脂を繊維断面片側成分とし、熱収縮率の高いポリエステル樹脂を他方側を占める成分とした複合繊維を加熱により捲縮させることによって得られる。
不織布11の繊維(セルロース繊維及びポリエステル繊維)の平均繊維径は、10〜30μm、好ましくは10〜20μm、特に好ましくは11〜18μmである。平均繊維径が10μmより小さい場合、繊維の開繊性が低下する。平均繊維径が30μmより大きい場合、不織布が固くなり、顔への密着性が低下する。
平均繊維長は、30〜75mm、好ましくは35〜65mmである。平均繊維長が30mmより小さい場合、繊維同士の絡みが悪くなる。平均繊維長が75mmより長い場合、繊維の開繊性が悪くなる。
不織布の製法としては、スパンレース法、ニードルパンチ法、サーマルボンド法等があるが、特に限定されるものではない。しかし、ニードルパンチ法が好ましい。
フィルム12は、熱可塑性エラストマーを含み熱可塑性および弾力性を有しており、かつ、不織布11と積層一体化しているため、フェイスマスク用部材10にフィルム12の特性である伸縮性およびキックバック性を付与する。
フィルム12の厚みは、10〜40μm、好ましくは10〜30μm、特に好ましくは12〜25μmである。10μmより薄いと、接着性が悪くなる。また、フィルムの成形が困難である。40μmより厚いと、フィルム12の存在感が大きくなり、フェイスマスク全体の触感が低下する。
フィルム12の表面には凹凸が形成されていてもよい。凹凸を設けることにより、熱可塑性エラストマーのタック性を低下させることができる。
熱可塑性エラストマーとしては、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリ(エチレン−ブチレン)ポリスチレンブロック共重合体などのポリスチレンエラストマーなどを挙げることができる。
ここでポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマーなどとしては、これらのエラストマーが、例えば、ポリテトラメチレングリコールやポリエチレングリコールなどのポリアルキレングリコールから誘導されるポリエーテルブロックを有する熱可塑性エラストマー、あるいはこれらと他の樹脂との組成物からなる熱可塑性エラストマーを挙げることができる。中でも、柔軟な触感、伸縮性およびキックバック性に優れたポリエステル系エラストマーが特に、好ましく用いられる。例えば、ポリブチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルと、ポリテトラメチレングリコールを主成分とするポリエーテルとを共重合したポリエステル系エラストマーなどが挙げられる。伸縮性およびキックバック性が優れたポリエステル系エラストマーは、フェイスマスク用部材においてリフトアップ効果を向上させる。
なお、熱可塑性エラストマーの引張弾性率(ASTMD638)は、25MPa以下、20MPa以下、特に15MPa以下が好ましい。25MPaより大きいと、フェイスマスクを伸ばしながら顔面に貼付するとき、大きな力が必要となり、使い勝手が悪くなる。
また熱可塑性エラストマーの融点は、不織布11の繊維の融点または分解温度より低くければよく、例えば、130〜180℃であり、好ましくは140〜170℃である。特に、不織布11の繊維の融点または分解温度より30℃以上低いこと、特に50℃以上低いことが好ましい。
フィルム12は、用途に応じた望ましい柔軟な触感、伸縮性およびキックバック性を目的として、複数の熱可塑性エラストマーから構成してもよい。
また、フィルム12に、本発明の目的を損なわない範囲でタルク等の滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を入れてもよい。
フェイスマスク用部材10は、例えば、押し出しラミネート法によって製造する。詳しくは、不織布11を準備し、ダイス等の押し出し機からフィルム状に押し出した溶融状態のエラストマーを不織布11上に積層する。ダイス温度としては、熱可塑性エラストマーの融点より高く、かつ、不織布11の繊維の融点または分解温度より低い温度に設定するのが好ましい。例えば、熱可塑性エラストマーの融点より30℃〜100℃、好ましくは50℃〜80℃高くする。その後、溶融状態の熱可塑性エラストマーと不織布11との積層シートをプレスして、溶融状態または軟化状態の熱可塑性エラストマーを不織布11の繊維間に入れ込み、一体化させる。例えば、一対のロールで挟みながらプレスして一体化して、フェイスマスク用部材10を生成する。一対のロールとしては、一対の金属ロール、金属ロールとゴムロール、一対のゴムロールの組み合わせが挙げられる。特に金属ロールとゴムロールの組合せが好ましく、この場合、熱可塑性エラストマーをゴムロールに当接させ、不織布を金属ロールに当接させる。このように熱可塑性エラストマーをゴムロールに当接させることにより、フィルム12の表面に凹凸を形成させることができる。なお、金属ロールに熱を付与して熱しながらロールしてもよい。
また、押し出しラミネート法以外に、不織布11およびフィルム12をそれぞれ成形し、それらを重ねた後、熱プレスして一体化してもよい。
このようにフェイスマスク用部材10は、不織布11にフィルム12が積層されているため、フェイスマスクを使用中において、美容液や化粧水等の有効成分が蒸散することが防止される。特に、熱可塑性エラストマーからなるフィルム12が不織布11と積層一体化されているため、伸縮性およびキックバック性に優れ、リフトアップ機能が優れている。また、熱可塑性エラストマーが不織布11の繊維間の一部に入り込んで一体化されているため、不織布とフィルムの接着性が高く、かつ、顔への密着性が良く、全体としての柔軟な触感を有する。そして、フェイスマスク用部材10は、熱可塑性エラストマーの融点以下では、品質が保持されるため、熱処理による滅菌処理ができ、フェイスマスクの生産工程の自由度が高い。
[実施例1]
繊維径15μm、繊維長51mmのサイドバイサイド型のPET捲縮繊維(融点が220℃)が70重量%、繊維径12μm、繊維長40mmのレーヨン繊維(分解温度280℃)が30重量%で目付80g/m、厚み0.8mmの不織布11をニードルパンチ法で準備した。次に、ポリエステル系エラストマー(東洋紡株式会社のペルプレン(登録商標)、P−30B−30、融点160℃)を溶融し、ダイス(ダイス温度240℃)から厚み15μmのフィルム状に押し出して不織布11に重ねた。その後、不織布11が金属ロールと、フィルム12がゴムロールと接するように、金属ロールとゴムロールで挟みながらプレスしてフェイスマスク用部材10を製造した。これを実施例1とする。
[実施例2]
繊維径15μm、繊維長51mmのサイドバイサイド型のPET捲縮繊維(融点が220℃)が70重量%、繊維径12μm、繊維長40mmのレーヨン繊維(分解温度が280℃)が30重量%で目付40g/m、厚み0.5mmの不織布11をニードルパンチ法で準備した。実施例1と同様にして、厚みが15μmのフィルム状、溶融状態の熱可塑性エラストマーを押し出して不織布11と一体化してフェイスマスク用部材10を製造した。これを実施例2とする。
「物性試験」
実施例1、2について、剥離強度(N)、引張強度(N)、引張伸度(%)、伸長回復率(%)、及び、伸長回復率の試験において試験片を50%伸長させたときの引張力(N)を求めた。実施例1、2の物性を表1に示す。
剥離強度は、幅50mm、長さ100mmの試料を、フィルム12のMD方向と平行にして剥離角度180度、試験速度200mm/分の条件で測定したものである。
引張強度(N)は、幅20mm、長さ150mmの試験片を、全幅をつかむように引張試験機にセットし、試験速度300mm/分の条件における破断時の引張力を測定したものである。
引張伸度(%)は、引張強度試験と同じ条件における破断時の伸び率を測定したものである。
なお、剥離強度以外は、それぞれMD方向とTD方向の値(MD/TD)を測定した。
Figure 2019103663
実施例1、2は、いずれも剥離強度が1.3Nより大きかった。特に実施例1は、剥離強度が1.5N以上であった。また、実施例1は伸長回復率がMD方向およびHD方向いずれも70%以上あり、実施例2は伸長回復率がMD方向およびHD方向いずれも75%以上あった。なお、引張強度試験では、いずれも不織布が破断され、フィルムは破断されなかった。
「乾燥性試験」
実施例1、2を5cm角に切った試料を準備した。一方、平均繊維径20μm、平均繊維長20mm、目付40g/m、厚み0.3mmのセルロース不織布(天然コットン)(比較例1)をスパンレース法で成形し、それを5cm角に切った試料を準備した。それぞれの試料を水に30秒浸漬し、30秒吊るした後、室温35℃、湿度50〜55%の環境条件下、皮膚に見立てたポリプロピレンフィルムマットの上に不織布層が下となるように置いて、0分、30分、60分、90分経過時の全体(フィルムマットと試料)の重量を測定した。全体の重量からフィルムマットの重量と試料の重量を引いた値を水分保持量とした。水分保持率は、水分保持量を試料の重量で割ることによって求めた。その結果を表2に示す。
Figure 2019103663
実施例1、2のように、不織布11とフィルム12とからなるフェイスマスク用部材10は、60分経過しても高い水分保持率を維持した。特に、実施例1は、高い水分保持率を90分間維持した。なお、比較例1は、90分後には完全に乾燥した。
「品質試験」
次に、実施例1、2、比較例1のフェイスマスク用部材からフェイスマスクを打ち抜き、化粧水を含浸させた。それらのフェイスマスクを顔面に貼付し、リフトアップ効果、肌への密着性、乾燥性を確かめた。また次の実施例3〜8および比較例2〜4のフェイスマスク用部材を準備し、そのフェイスマスク用部材から実施例1、2、比較例1と同様にしてフェイスマスクを製造し、それらの品質を確かめた。その結果を表3に示す。
[実施例3]
繊維径15μm、繊維長51mmのサイドバイサイド型のPET捲縮繊維(融点220℃)が100重量%で目付40g/m、厚み0.5mmの不織布11をニードルパンチ法で準備した。実施例1と同様にして、厚みが15μmのフィルム状、溶融状態の熱可塑性エラストマーを押し出して不織布11と一体化してフェイスマスク用部材10を製造した。これを実施例3とする。
[実施例4]
繊維径12μm、繊維長40mmのレーヨン繊維(分解温度280℃)が100重量%で目付40g/m、厚み0.5mmの不織布11をスパンレース法で準備した。実施例1と同様にして、厚みが15μmのフィルム状、溶融状態の熱可塑性エラストマーを押し出して不織布11と一体化してフェイスマスク用部材10を製造した。これを実施例4とする。
[実施例5]
繊維径15μm、繊維長51mmのサイドバイサイド型のPET捲縮繊維(融点220℃)が70重量%、繊維径12μm、繊維長40mmのレーヨン繊維(分解温度280℃)が30重量%で目付40g/m、厚み0.5mmの不織布11をニードルパンチ法で準備した。実施例1と同様にして、厚みが8μmのフィルム状、溶融状態の熱可塑性エラストマーを押し出して不織布11と一体化してフェイスマスク用部材10を製造した。これを実施例5とする。
[実施例6]
繊維径15μm、繊維長51mmのサイドバイサイド型のPET捲縮繊維(融点220℃)が70重量%、繊維径12μm、繊維長40mmのレーヨン繊維(分解温度280℃)が30重量%で目付40g/m、厚み0.5mmの不織布11をニードルパンチ法で準備した。実施例1と同様にして、厚みが50μmのフィルム状、溶融状態の熱可塑性エラストマーを押し出して不織布11と一体化してフェイスマスク用部材10を製造した。これを実施例6とする。
[実施例7]
繊維径15μm、繊維長51mmのサイドバイサイド型のPET捲縮繊維(融点220℃)が70重量%、繊維径12μm、繊維長40mmのレーヨン繊維(分解温度280℃)が30重量%で目付25g/m、厚み0.5mmの不織布を準備した。実施例1と同様にして、厚みが15μmのフィルム状、溶融状態の熱可塑性エラストマーを押し出して不織布と一体化してフェイスマスク用部材を製造した。これを実施例7とする。
[実施例8]
繊維径15μm、繊維長51mmのサイドバイサイド型のPET捲縮繊維(融点220℃)が70重量%、繊維径12μm、繊維長40mmのレーヨン繊維(分解温度280℃)が30重量%で目付130g/m、厚み0.5mmの不織布を準備した。実施例1と同様にして、厚みが15μmのフィルム状、溶融状態の熱可塑性エラストマーを押し出して不織布と一体化してフェイスマスク用部材を製造した。これを実施例8とする。
[比較例2]
繊維径18μm、繊維長51mmのオレフィン繊維(融点130℃)が30重量%、繊維径が12μm、繊維長40mmのレーヨン繊維(分解温度280℃)が70重量%で目付40g/m、厚み0.5mmの不織布を準備した。次に、ポリエチレン(融点130℃)を溶融し、ダイスからフィルム状に押し出して不織布に重ねた。その後、不織布が金属ロールと、フィルムがゴムロールと接するように、金属ロールとゴムロールで挟みながらプレスしてフェイスマスク用部材を製造した。これを比較例2とする。
[比較例3]
繊維径18μm、繊維長51mmのオレフィン繊維(融点130℃)が70重量%、繊維径が12μm、繊維長40mmのレーヨン繊維(分解温度280℃)が30重量%で目付40g/m、厚み0.5mmの不織布を準備した。次に、ポリエチレン系エラストマー(融点130℃)を溶融し、ダイスからフィルム状に押し出して不織布に重ねた。その後、不織布が金属ロールと、フィルムがゴムロールと接するように、金属ロールとゴムロールで挟みながらプレスしてフェイスマスク用部材を製造した。これを比較例3とする。
[比較例4]
繊維径15μm、繊維長51mmのサイドバイサイド型のPET捲縮繊維が70重量%、繊維径12μm、繊維長40mmのレーヨン繊維が30重量%で目付40g/m、厚み0.5mmの不織布を準備した。これを比較例4とする。
Figure 2019103663
リフトアップ効果:○(頬部を引き上げる効果が顕著に見られた。)
△(頬部を引き上げる効果が多少見られた。)
×(頬部を引き上げる効果が見られなかった。)
密着性 :○(肌への密着性が優れていた。)
△(肌への密着性が多少感じられた。)
×(肌への密着性が見られなかった。)
乾燥性 :○(90分経過後の水分保持率が優れていた。)
△(90分経過後の水分保持率が見られた。)
×(90分経過後、乾燥した。)
実施例1〜3は、リフトアップ効果、肌への密着性、および、乾燥性のいずれも良好であった。
実施例5は、リフトアップ効果が実施例1〜3に比べて若干弱かったが、肌への密着性および乾燥性は良好であった。
実施例4、6、7,8は、肌への密着性が実施例1〜3に比べて若干劣ったが、リフトアップ効果および乾燥性は良好であった。
比較例1、4は、肌への密着性は良好であったが、リフトアップ効果は全くなく、乾燥性も悪かった。
比較例2は、乾燥性は良好であったが、リフトアップ効果は全くなく、肌への密着性も悪かった。
比較例3は、リフトアップ効果、乾燥性が良好であったが、肌への密着性が悪かった。
10 フェイスマスク用部材
11 不織布
12 フィルム
13 熱可塑性エラストマーが入り込んだ部位

Claims (8)

  1. 保液性を有する不織布とフィルムとが積層一体化したフェイスマスク用部材であって、
    前記不織布はセルロース繊維及び/又はポリエステル繊維を含み、
    前記フィルムは熱可塑性エラストマーを含み、
    前記不織布の繊維の融点または分解温度より前記熱可塑性エラストマーの融点が低く、
    前記熱可塑性エラストマーが前記不織布の繊維間の一部に入り込むことによって不織布とフィルムとが積層一体化している、
    フェイスマスク用部材。
  2. 前記熱可塑性エラストマーが、ポリエステル系エラストマーである、
    請求項1記載のフェイスマスク用部材。
  3. 前記不織布が少なくともポリエステル繊維を含む、
    請求項1または2記載のフェイスマスク用部材。
  4. 前記ポリエステル繊維が捲縮繊維である、
    請求項1から3いずれか記載のフェイスマスク用部材。
  5. 前記不織布の目付が30〜120g/mである、
    請求項1から4いずれか記載のフェイスマスク用部材。
  6. 前記不織布の繊維の融点または分解温度より前記熱可塑性エラストマーの融点が30℃以上低い、
    請求項1から5いずれか記載のフェイスマスク用部材。
  7. 前記フィルムの厚みが、10μm〜40μmである、
    請求項1から6いずれか記載のフェイスマスク用部材。
  8. セルロース繊維及び/又はポリエステル繊維を含む保液性を有する不織布と、
    熱可塑性エラストマーを含むフィルムとを備え、
    前記不織布の繊維の融点または分解温度より前記熱可塑性エラストマーの融点が低く、
    前記不織布と前記フィルムとが積層一体化したフェイスマスク用部材の製造方法であって、
    前記不織布の繊維の融点または分解温度より低く、前記熱可塑性エラストマーの融点より高い温度に加熱された溶融または軟化状態の前記熱可塑性エラストマーと、前記不織布とを積層し、
    その積層シートをプレスすることにより一体化した、
    フェイスマスク用部材の製造方法。
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