JP2934271B2 - 貼布材 - Google Patents

貼布材

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JP2934271B2 JP2039711A JP3971190A JP2934271B2 JP 2934271 B2 JP2934271 B2 JP 2934271B2 JP 2039711 A JP2039711 A JP 2039711A JP 3971190 A JP3971190 A JP 3971190A JP 2934271 B2 JP2934271 B2 JP 2934271B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、外傷等の創面、患部、要部の保護用、治療
用に使用される絆創膏、包帯、ドレッシング、ドレープ
等の貼布材に関する。
〔従来の技術〕
現在貼付材用に多く用いられている基材としては、フ
ィルムに多数の小孔を設けたものが知られている。例え
ば、実開昭61−60926号公報は、基材に微多孔性樹脂コ
ーティング、微多孔性膜ラミネートを施した、いわゆる
透湿性防水組織を付与した貼布用品を開示している。
また、特開昭61−253058号公報は、通常の不織布、織
編物、ガーゼ、脱脂綿等を撥水処理したものを開示して
いる。
極細繊維からなる不織シートは、たとえばメルトブロ
ー法によって得られ、メルトプロー法については、イン
ダストリアル・アンド・エンジニアリング・ケミストリ
ー(Industrial and Engineering Chemistry)1956年発
行、第48巻、第8号(第1342〜1346頁、に基本的な方法
およびその方法を実施する装置が開示されている。ま
た、特公昭56−33511号公報および特開昭55−142757号
公報にはポリオレフィン、ポリエステル等の極細繊維の
製造法が開示されている。
貼布材用に用いる基材の必要機能としては、バクテリ
アの侵入を防ぎ、しかも空気、水蒸気を通して蒸れ、か
ぶれ等を起さないことと、風合がソフトなこととがあげ
られる。
前記したフィルムに多数の小孔を設けたものは、通気
性をもたせるために全開孔面積を比較的大きくすると、
バクテリアの侵入を防ぐ性能、即ちバクテリアー性が劣
り、この二つの機能を満たすことは困難である。前記実
開昭61−60926号公報の微多孔性樹脂膜を用いたもの
は、高いバクテリアバリアー性を有するが、通気度0な
ので通気性がほとんどなく、蒸れを感じる。
また、前記特開昭61−253058号公報は、通常の繊維直
径役10μm以上の不織布、織編物、ガーゼ、脱脂綿等を
基材として用いているため、通気性は有し得ても、十分
なバクテリアバリアー性を得ることは困難である。
更に、前記二つの公開公報に記載の発明はいずれも基
材として通常の繊維直径の不織布、編織布等を用いてい
るため風合が硬く、しかも肌触りが悪いと言う問題があ
った。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の課題は、前記した問題を解決し、高いバクテ
リアバリアー性、高い通気性、風合がソフトで肌触り並
びにフィット性に優れた新規な貼布材を提供することに
ある。
〔課題を達成するための手段〕
本発明は、平均繊維径が0.7〜5μmの極細繊維が部
分的に接合された不織シートであり、該不織シートの目
付量が20〜60g/cm2、嵩密度が0.15〜0.35g/cm3である不
織シートの片面に感圧接着剤層が設けてある貼布材であ
る。
以下に、本発明の貼布材の一実施例として示した図面
を参照しながら本発明を詳細に説明する。
第1図、第2図において、不織シートからなる基材1
の片面には感圧接着剤層2が設けてある。上記の構成だ
けのものであっても貼布材として用いられるが、必要に
応じて感圧接着剤層2のほぼ中央に基材1の大きさより
小さい適当なパット材3を設けることができる。接着剤
層2上にはその両端部から別々な紙等剥離シート4を貼
り、それらの他端は感圧接着剤層の中央部又はパット材
3上面において相互に重ね合わせておく。
本発明に用いる不織シートからなる基材1を構成する
繊維素材は、ポリエチレンテレフタレート、プロブチレ
ンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイ
ロン6.6等のポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン等のポリオレフィン、ポリウレタン、ビニル芳香族化
合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添
加ブロック共重合体等の熱可塑性エラストマー、ポリア
クリルニトリル及び、再生セルロース、綿等の天然繊維
があげられる。また、これらの重合体の共重合体及びブ
レンド物であってもよい。
ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物とのブロック
共重合体の水素添加ブロック共重合体としては、代表的
な材料として、シェルケミカル社(Shell Chemical Con
pany)製の、特開昭61−42554号公報および特開昭61−1
55446号公報に開示されている熱可塑性材料、商標名ク
ラトン(Kraton)が知られている。熱可塑性材料クラト
ンについてはシェルケミカル社発行の小冊子「KRATON
THERMOPLASTIC RUBBER Typical Properties 1986」に
詳細説明されており、そのもっとも一般的構造は、リニ
ア−A−B−Aブロックタイプであり、スチレン−エチ
レン/ブチレン−スチレン(S−EB−S)のクラトンG
シリーズがある。
前記特開昭61−42554号公報には、主としてビニル芳
香族化合物から構成された重合体ブロックAを少なくと
も1個、主として水素添加された共役ジエン化合物から
構成された重合体ブロックBを少なくとも1個有する水
素添加ブロック共重合体100重量部に、ヒンダードアミ
ン系化合物0.01〜3重量部を加えた組成物が開示されて
いる。
本発明に用いる不織シートはメルトブロー法により容
易に極細繊維が得られる点及び風合がソフトでフィット
性、肌触りが優れている点からポリエステル、ナイロン
6、ポリオレフィンビニル芳香族化合物と共役ジエン化
合物とのブロック共重合体の水素添加ブロック共重合体
が好ましい。なかでも特にポリエチレンテレフタレート
並びに、主としてビニル芳香族化合物から構成された重
合体ブロックAを少なくとも2個、主として共役ジエン
化合物から構成された重合体ブロックBを少なくとも2
個有し、かつ、少なくとも1個の重合体ブロックBがポ
リマー鎖の末端にあり、全体の数平均分子量が30,000か
ら65,000の範囲にあり、ビニル芳香族化合物の含有量が
15〜40重量パーセントであるブロック共重合体を水素添
加して得られた水素添加ブロック共重合体、及びこの共
重合体とポリオレフィンとのブレンド物が好ましい。更
に、上記水素添加ブロック共重合体はソフトで伸縮性を
有する不織シートが得られるのでフィット性、肌触りが
一層向上する。
本発明に用いる基材1を構成する繊維の平均繊維径は
0.7〜5μm、好ましくは1.0〜3.0μmである。0.7μm
以下では通気性が不充分で蒸れる。また繊維の強力が低
く、貼布材を皮膚から剥がす際に基材1の部分的な破
れ、裂けが発生する。一方、5μm以上では通気性は大
きいが、捕集効率で表わされるバクテリアバリアー性が
劣り貼布材の必要性能を満たすことができない。
本発明に用いる基材1の不織シートは、二種以上の素
材及び異種の平均繊維径の繊維を混合したものでもよ
い。
基材1の不織シートの目付量は20〜60g/cm2、好まし
くは30〜55g/cm2、嵩密度は0.15〜0.35g/cm3、好ましく
は0.20〜0.30g/cm3であることが必要である。目付量が2
0g/cm2、嵩密度が0.15g/cm3以下では通気性は高いが、
バクテリアバリアー性が劣り貼布材の必要機能を満たさ
ない。一方、目付量が60g/cm2以上、嵩密度が0.35g/cm3
以上ではバクテリアバリアー性は高いが通気性が劣り蒸
れたり、カブレたりし、貼布材の必要機能を満たさな
い。
また、基材1の不織シートの製造法としては、メルト
ブロー法、直接紡糸後抄造法でシート化する方法、海島
紡糸又はブレンド紡糸をしシート化後一成分を溶解除去
する方法、割繊繊維のシート化等の種々の方法が用いら
れるが、特にメルトブロー法が好ましい。
本発明に用いる不織シートを構成する極細繊維は部分
的に接合していることが必要である。
この接合により、不織シートの強力が高められ、破
れ、裂け、層間剥離等が防がれ、貼布材として充分な強
力が付与される。
この接合は接着剤を用いて接合、又はニードルパン
チ、水流等で繊維を交絡する等の方法も可能であるが、
シートの強度、通気性及び柔軟性をより高めるために、
部分熱接着によりシート化するのが好ましい。部分熱接
着は超音波法により、又は加熱エンボスロール間にウェ
ブを通して行なうことにより行なわれる。超音波法では
彫刻ロールと超音波ホーンとの間にウエブを通し、ま
た、加熱エンボスロール法では一方を彫刻ロールとし他
方を平滑なロールとする組合せ、また上、下とも彫刻ロ
ールとして、つぎ合わせる方法等が採用される。熱接着
程度は、得られる不織布の強力、風合又は毛羽立ち性等
の要求性能に応じて、上、下ロールの温度、接圧を設定
することによって定められるが、風合上、温度は使用す
る繊維の融点以下に設定するのが好ましく、特に60〜13
5℃が好ましい。
また、得られる不織シートの品質はエンボス柄により
影響され、中でも熱接着面積率、柄間隔が重要なポイン
トとなる。
熱接着面積率は、不織シートの通気性、風合、強力特
に引裂強力、毛羽立ち性の点から3〜40%、特に5〜30
%が好ましい。低接着面積率では強力、毛羽立ち性が劣
り、高接着面積率では通気性、風合が劣る。エンポス柄
の深さは柄の形態、柄間隔によって異なるが少なくとも
0.05mm以上、特に0.1mm以上が好ましい。また不織シー
トの柄部分の繊維が繊維形態をなくしフィルム化する程
強く接着しすぎると、その部分が脆くなるので好ましく
ない。エンボス柄は線状の連続模様であっても、ピンポ
イント状、矩形状等の離ればなれの模様であってもよい
が、離ればなれの模様の方が風合がソフトでより好まし
い。このエンボス柄の最小間隔は0.3〜10mm、特に1〜5
mmであると、不織シートの風合、強力、毛羽立ち性の面
から好ましい。以上のような点を考慮して好ましい柄を
選定することが望ましい。
本発明に用いる不織シートの剛軟度は55mm以下、好ま
しくは50mm以下、更に好ましくは40mm以下であり、この
範囲であると極めて柔軟でソフトなものである。この使
用時に抵抗感がなく、身体要部の凹凸によくフィット
し、感触に優れている。この不織シートの風合を柔軟化
処理する方法は液流揉布処理又は機械的揉布処理による
ことが好ましい。この柔軟化処理は不織シートを構成す
る極細繊維を部分的に接合した後に行うのが、風合、毛
羽立ち等の面から好ましいが、これに限定されることは
ない。
本発明に用いる不織シートは必要により適当な撥水剤
を用いて撥水加工することができる。この撥水加工によ
り耐水圧が向上し、水が浸透しなくなる。また、本発明
に用いる不織シートをエレクトレット化してバクテリア
ー性を高めることもできる。さらにまた、他の(スパン
ボンド等)不織布、織編物と積層複合し強力を向上させ
ることもできる。
本発明に用いる基材1の片面はアクリル系、ゴム系ビ
ニールエーテル系、ウレタン系等皮膚に対し刺撃等のな
い感圧接着材層2が設けてある。該感圧接着剤層は全面
一様に設けることもあるが、感圧接着剤の不存在部を規
則的に又不規則的に、点在又は線条等に存在させて設け
ると、基材の通気性を一層良好に保つことができるので
好ましい。
また、本発明の貼布材に用いるパッド材3は適当な厚
みにしたガーゼ、不織布等のほか、比較的厚層に形成さ
れた不織布その他の布帛、連続又は独立気泡の軟質発泡
体等の外側をポリアミド、ポリエステル等のフイラメン
トその他で形成された網、粗目布等の覆布で被覆したも
のを施部に応じて適宜選択される。これらパッド材に
は、止血剤、殺菌剤、消炎剤、鎮痛剤、消毒剤及びその
他の薬剤を含有させることもできる。上記の如くパッド
材を設けることによりこれが緩衝材となり、施用さた身
体要部を一層安全に保護することができる。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明す
る。実施例及び比較例中に示される諸物性の定義と測定
方法とを下記に示す。
(1)平均繊維径(μm) サンプルの任意な10箇所を電子顕微鏡で倍率2000倍で
10枚の写真撮影を行なう。1枚の写真につき任意の10本
の繊維の直径を測定し、これを10枚の写真について行な
う。合計100本の繊維径測定値を求め平均値を計算す
る。
(2)厚み(mm) ピーコック型厚み計を用い、130g/cm2の一定荷重で測
定した。
(3)嵩密度(g/cm3) 130g/cm2の一定荷重下で厚みを測定して目付量から計
算により求めた値である。
(4)捕集効率(%) リオン社製パーティクルカウンター(PARTICLECOUNTE
R)商品名KC−OIA型を用いて、流量500cc/分、測定時間
30秒、粒径0.3μm以上の条件で、最初に何もセットせ
ずに、ブランクの値A(個)を測定し、次に試料をセッ
トし、試料を通過した粒子数B(個)を測定し、次式に
より捕集効率を求める。
捕集効率=(1−B/A)×100 (5)通気度(cc/cm3 sec) JIS−1096のフラジィール法で測定する。
(6)剛軟度(mm) JIS L−1096 45°カンチレバー法によるタテとヨコ方
向の平均値で示す。この値が小さい程、風合が柔かいこ
とを示す。
(7)蒸れ感 貼布材を20人の人の腕に8時間貼付け20%以上の人が
蒸れると感じたもの又はカブレたものを×、10%以上の
ものを△、10%未満のものを○とした。
(8)着用感 貼布材を20人の人の腕に8時間貼付け、20%以上の人
が硬い、又はフィット性が悪いと感じたものを×、10%
以上のものを△、10%未満のものを○とした。
実施例1〜5及び比較例1〜5 メルトブロー法により、紡糸し、単繊維平均直径1.7
μmのポリエチレンテレフタレート繊維ウェブを得た。
この際、繊維群の捕集ネットの速度を種々かえて目付量
の種々異なるウェブを得た。また、ネット上で捕集後、
室温におけるカレンダーロールによるプレス圧力を種々
かえてウェブの厚み(嵩密度)の種々異なるウェブを得
た。
このウェブを0.57φのピンポイント柄、1.5mmピッ
チ、千鳥配置、熱接着面積率11.4%、エンボス深さ0.6m
mの70℃に加熱したエンボスロールとフラットロールと
の間に通し、部分熱接着してピンポイント状の散点模様
を有する不織シートを得た。
風合いを柔軟化させる目的で、常圧液流ウィンス染色
機を用い、浴比1:50で、60℃の温度で30分間、次いで80
℃の温度で10分間液流による揉布処理を行い、脱水後シ
ョートループドライヤーにて120℃で5分間乾燥した。
乾燥後、ヒートセッターにて180℃で30秒の熱処理を行
なった。
一方、比較例5は前記風合柔軟化のための液流揉布処
理のみを行なわず、他の比較例1〜4は実施例1〜5と
条件を同様にし不織シートを得た。これらの不織シート
の物性を第1表に示す。
このようにして得られたシートを100mm×60mmの大き
さに切り、片面にアクリル酸エステルの粘着剤を2μm
の厚さに塗布し、次いで60mm×30mmの大きさのガーゼを
シート中央部粘着層の上に貼付けた。この貼布材を腕に
貼付け性能を評価した。
第1表により、本発明に用いる不織シートは比較例よ
り捕集効率で表わされるバクテリアバリアー性、通気
性、風合の全てにおいて優れていることが判る。
貼布材の性能評価の結果、本発明の実施例1〜5は全
て蒸れ、カブレが発生せず、肌触り、フィット性など着
用感が優れている。一方、比較例5の風合柔軟化を行な
っていないものは硬く、肌触り、フィット性とも劣るも
のである。
実施例6,7及び比較例6,7 ポリマー吐出量、押出機温度、ブローガス圧力、温度
を変化させてメルトブロー法により紡糸し、平均繊維径
0.5μm,1μm,4μm,6μmの4種のポリエチレンテレフタ
レート繊維ウェブを得た。このウェブを実施例1〜5と
同様に処理して不織シート目付量40g/cm2、嵩密度0.27g
/cm3及び貼布材を作成し物性測定、性能評価をした。
その測定評価の結果を第2表に示す。
実施例6,7の貼布材は、蒸れ、カブレが発生せず、ソ
フトで肌触り、フィット性等着用感が優れている。比較
例6は蒸れ感があり、しかも性能評価の際、腕から剥す
際基材の不織シートに裂けが発生した。また、比較例7
はバクテリアバリアー性が不充分であり、しかも風合が
硬く、肌触り、フィット性も劣るものである。
実施例8 リチウムアルキル触媒を用いる逐次的なブロック共重
合を行なうことによって、ブタジエン−スチレン−ブタ
ジエン−スチレン型ブロック共重合体(組成比wt%10−
12.5−65−12.5)を前駆ポリマーとして合成した。この
前駆ポリマーは、数平均分子量が47,000、ポリスチレン
含有量が25wt%、共役ジエンの1,2−結合量が31wt%で
あった。この前駆ポリマーを水素添加し、ヒンダードア
ミン系安定剤0.5wt%を加えペレットを作り水素添加ブ
ロック共重合体とした。
この水素添加ブロック共重合体のチップに数平均分子
量45,000のポリプロピレンチップを85/15の比でブレン
ドし、メルトブロー法で紡糸平均繊維径2μm、目付50
g/cm2、嵩密度0.27g/cm3のウェブを得た。このウェブを
80℃に加熱した線状の格子目模様のエンボスロールで接
着加工を行なった。この不織シートの捕集効率は74%、
通気度9cc/cm2・sec、剛軟度40mmであり、ソフト風合の
ものであった。また、伸度は350%、伸長回復率95%で
あり、良好なストレッチ性を示した。
この不織シートを実施例1と同様の条件で処理して貼
布材を作りその性能を評価した。その結果は極めて優れ
た肌触り、フィット性があり、しかも蒸れ感はなかっ
た。また、この貼布材を着用したまま入浴し、腕も浴槽
の底深く(水深50cm)30秒間においた。浴槽からあが
り、貼布材をはがしたが患部の皮膚のぬれはなかった。
〔発明の効果〕
本発明の貼布材は、従来のものに比較し最近汚染が防
げ、蒸れ、カブレ等がなく、しかも肌触りがよく、フィ
ット性に優れている。伸縮性不織シートを用いたものは
更にフィット性が向上する。
本発明の貼布材は、創面、カテーテルの固定、点滴時
の器具固定等の術野等外科分野で広く用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の貼布材の一例を示す分解斜視図、第2
図は本発明の貼布材の一例の断面図である。 1……基材、2……感圧接着剤層、3……パッド材、4
……剥離シート。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均繊維径が0.7〜5μmの極細繊維が部
    分的に接合された不織シートであり、該不織シートの目
    付量が20〜60g/cm2、嵩密度が0.15〜0.35g/cm3である不
    織シートの片面に感圧接着剤層が設けてある貼布材。
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