JP6635244B1 - 伸縮装置及びクレーン - Google Patents

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Abstract

伸縮装置は、伸縮可能に重なる第一ブーム要素及び第二ブーム要素を有する伸縮式ブームを伸縮させる伸縮装置であって、第一作動油を吐出する第一油圧源と、固定部及び固定部に対して移動可能な可動部を有し、第一作動油の供給に基づいて作動し、第一ブーム要素を第二ブーム要素に対して伸縮方向に移動させる伸縮シリンダと、可動部に設けられ、第二作動油を吐出し、第一油圧源とは別の油圧源である第二油圧源と、可動部に設けられ、第二作動油の供給に基づいて作動し、第一ブーム要素と可動部との連結状態と非連結状態とを切り換える第一連結機構と、可動部に設けられ、第二作動油の供給に基づいて作動し、第一ブーム要素と第二ブーム要素との連結状態と非連結状態とを切り換える第二連結機構と、を備える。

Description

本発明は、移動式クレーンの伸縮ブームを伸縮させる伸縮装置及びこの伸縮装置を搭載したクレーンに関する。
移動式クレーンの伸縮ブームの伸縮装置として、伸縮ブームを構成するブーム要素を、伸縮ブームに内蔵された1本の伸縮シリンダ(油圧シリンダ)により1段ずつ伸縮する伸縮装置が実用化されている(以下、この伸縮装置を「1本シリンダ伸縮装置」と称する)。1本シリンダ伸縮装置は、伸縮シリンダが1本であるため伸縮装置全体を軽量化できるとともに、移動式クレーンの吊上げ性能を向上できる(例えば、特許文献1参照)。
1本シリンダ伸縮装置の特徴的な構成として、以下に説明する、ブーム連結手段、連結ピン駆動手段、及び、シリンダ・ブーム連結手段が挙げられる。
ブーム連結手段は、隣接して配置された一対のブーム要素のうち、内側に配置されたブーム要素に設けられている。ブーム連結手段は、内側ブーム要素と外側ブーム要素とを連結(固定)するための連結ピン(以下、「Bピン」という。)を有する。ブーム連結手段は、外側ブーム要素の適所に設けられた固定孔に対してBピンを挿入することにより、隣接する内側ブーム要素と外側ブーム要素(以下、「隣接ブーム要素」と称する。)を連結する。一方、ブーム連結手段は、上記固定孔からBピンを抜くことにより、隣接ブーム要素同士の連結を解除する。ブーム連結手段は、1本シリンダ伸縮装置により伸長された後の伸縮ブームの伸長状態を維持する。このようなブーム連結手段は、1本シリンダ伸縮装置には必須の手段である。
連結ピン駆動手段(以下、「Bピン駆動手段」という。)は、伸縮シリンダの可動部に配置されている。Bピン駆動手段は、目的とする隣接ブーム要素(伸縮対象のブーム要素を含む隣接ブーム要素)において、内側ブーム要素に設けられたBピンを移動させる。Bピン駆動手段は、隣接ブーム要素の状態を、連結状態から解除状態(非連結状態とも称する。)に、又は、解除状態から連結状態に遷移させる。Bピン駆動手段は、ブーム連結手段と同様に、1本シリンダ伸縮装置には必須の手段である。Bピン駆動手段は、Bピンを移動させるためのBピンシリンダを含む。Bピンシリンダは、伸縮シリンダの可動部の狭いスペースに配置される。このようなBピンシリンダは、比較的大きな出力を必要とすることから、油圧シリンダで構成されている。
シリンダ・ブーム連結手段は、伸縮シリンダの可動部に配置されている。シリンダ・ブーム連結手段は、伸縮シリンダの可動部と目的とするブーム要素(伸縮対象のブーム要素)とを連結するための連結ピン(以下、「Cピン」という。)を有する。シリンダ・ブーム連結手段は、伸縮対象のブーム要素の連結孔に対してCピンを挿入することにより、伸縮シリンダの可動部とブーム要素とを選択的に連結する。又、シリンダ・ブーム連結手段は、伸縮対称のブーム要素の連結孔からCピンを抜くことにより、伸縮シリンダの可動部とブーム要素との連結を解除する。シリンダ・ブーム連結手段は、1本の伸縮シリンダで全てのブーム要素を伸縮する1本シリンダ伸縮装置には必須の手段である。シリンダ・ブーム連結手段は、Cピンを移動させるためのCピンシリンダ等のCピン駆動手段を有する。Cピンシリンダは、伸縮シリンダの可動部の狭いスペースに配置される。このようなCピンシリンダは、比較的大きな出力を必要とすることから、油圧シリンダで構成されている。
図10は、1本シリンダ伸縮装置に用いられるBピンシリンダ1とCピンシリンダ2とに作動油を供給するための、従来の油圧供給部3の油圧回路の例である。Bピンシリンダ1は、Bピン4を駆動する。このようなBピンシリンダ1は、単動油圧シリンダである。Bピンシリンダ1は、シリンダ内に戻りの圧縮コイルばね5を有する。Bピンシリンダ1は、1本の油圧管路6を介して作動油を供給される。又、Cピンシリンダ2は、Cピン7を駆動する。このようなCピンシリンダ2は、単動シリンダである。Cピンシリンダ2は、Cピン駆動レバー21を付勢する引っ張りコイルばね8により縮小側へ戻される。Cピンシリンダ2は、1本の油圧管路9を介して作動油を供給される。
伸縮シリンダの可動部11は、伸縮シリンダの固定部側10から油圧ホース13を経由して作動油が供給される。伸縮シリンダの固定部側10には、伸縮シリンダの一端が支持されている。又、油圧ホース13は、ホースリール12から繰出される1本の長尺のホースである。1本シリンダ伸縮装置の伸縮工程においては、Bピンシリンダ1とCピンシリンダ2とを所定の順番で駆動させる。そのため、伸縮シリンダの固定部側10に、第1電磁切換弁14が配置されている。又、伸縮シリンダの可動部11に、第2電磁切換弁15と第3電磁切換弁16とが配置されている。旋回フレーム(伸縮シリンダの固定部側10)に配置されたコントローラ18は、ケーブルリール17と制御信号線19とを経由して第2電磁切換弁15及び第3電磁切換弁16に制御信号を送る。
特開2002―332194号公報
しかし、上述のような伸縮ブームの伸縮装置の場合、低温時に作動油の粘度が高くなると、油圧ホース13における圧力損失が大きくなるため、Bピンシリンダ1及びCピンシリンダ2の作動が遅くなる。そのため、Bピン駆動手段及びシリンダ・ブーム連結手段の作動遅れが生じ、1本シリンダ伸縮装置が正常に作動しなくなる可能性がある。低温時の作動遅れを回避するためには、油圧ホース13のサイズを大きくして、油圧ホース13における圧力損失を抑える必要がある。しかし、油圧ホース13のサイズを大きくすると、ホースリール12が大きくなる。ホースリール12が大きくなると、クレーン車においてホースリース12を架装するスペースの確保が難しくなる可能性がある。
一方、伸縮シリンダを送油管内蔵とし、伸縮シリンダの固定部側10から送油管を経由して伸縮シリンダの可動部11へ作動油を供給する方法もある。しかし、送油管内蔵の伸縮シリンダは、内部構造が複雑であり作り難い。又、送油管内蔵の伸縮シリンダは、低温時の作動性確保の問題も解決できない。更に、伸縮シリンダの作動に基づいて加圧された作動油を、伸縮シリンダから取得し油圧アキュムレータに蓄える技術が知られている。しかし、このような技術の場合、油圧アキュムレータに加圧された作動油を蓄える際、伸縮シリンダの作動サイクルの影響を受ける。本発明の目的は、伸縮シリンダの作動サイクルの影響を受けない伸縮装置を提供することである。
本発明の伸縮装置の一態様は、伸縮可能に重なる第一ブーム要素及び第二ブーム要素を有する伸縮式ブームを伸縮させる伸縮装置であって、第一作動油を吐出する第一油圧源と、固定部及び固定部に対して移動可能な可動部を有し、第一作動油の供給に基づいて作動し、第一ブーム要素を第二ブーム要素に対して伸縮方向に移動させる伸縮シリンダと、可動部に設けられ、第二作動油を吐出し、第一油圧源とは別の油圧源である第二油圧源と、可動部に設けられ、第二作動油の供給に基づいて作動し、第一ブーム要素と可動部との連結状態と非連結状態とを切り換える第一連結機構と、可動部に設けられ、第二作動油の供給に基づいて作動し、第一ブーム要素と第二ブーム要素との連結状態と非連結状態とを切り換える第二連結機構と、を備える。
本発明のクレーンの一態様は、伸縮可能に重なる第一ブーム要素及び第二ブーム要素を有する伸縮式ブームと、上述の伸縮装置と、を備える。
本発明によれば、伸縮シリンダの作動サイクルの影響を受けない伸縮装置を提供できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る伸縮装置における油圧供給部の油圧回路図である。 図2は、伸縮装置が搭載された6段伸縮ブームの断面図である。 図3は、図2のA―A断面図である。 図4は、図3のB―B矢視図である。 図5は、伸縮装置の制御ブロック図と油圧回路である。 図6は、伸縮情報表示手段による表示画面である。 図7は、図2のD―D矢視図である。 図8は、図3のC―C矢視図である。 図9は、伸縮装置を搭載したクレーン車を示す図である。 図10は、油圧供給部の従来の油圧回路の一例である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[実施形態]
図1を参照して、本発明の一実施形態に係る伸縮装置について説明する。
図1は、伸縮装置が備える油圧供給部20の油圧回路の一例を示す図である。尚、図1に示す油圧供給部20の説明において、図10に示した従来の油圧供給部3と同一の構成については、同じ符号を用いて説明する。
<油圧供給部>
図1に示すように、油圧供給部20は、シリンダ・ブーム連結手段64、及び、ブーム連結手段70を備える。又、油圧供給部20は、油圧ユニット24、第1電磁切換弁14、第2電磁切換弁15、及び、第3電磁切換弁16等を有する。
<シリンダ・ブーム連結手段>
シリンダ・ブーム連結手段64は、Cピンシリンダ2を有する。Cピンシリンダ2は、伸縮シリンダ43(図2参照)の可動部11に配置されている。Cピンシリンダ2は、Cピン7を移動させることにより、目的とするブームの連結孔に対してCピン7を挿抜する。シリンダ・ブーム連結手段64は、第一連結機構の一例に該当する。第一連結機構は、油圧供給部20から吐出される作動油(第二作動油とも称する。)の供給に基づいて作動し、移動させるブーム要素(例えば、図2に示すセカンドブーム52)と伸縮シリンダ43との連結状態と非連結状態とを切り換える。
具体的には、Cピンシリンダ2は、Cピン7をブームの連結孔に挿入することにより、伸縮シリンダ43の可動部11とブームとを選択的に連結する。又、Cピンシリンダ2は、Cピン7をブームの連結孔から抜くことにより、可動部11とブームとの連結を解除する。
Cピン7は、引っ張りコイルばね8により連結側に付勢されている。Cピンシリンダ2とCピン7とは、Cピン駆動レバー21によって接続されている。Cピンシリンダ2は、単動油圧シリンダである。Cピンシリンダ2は、後述の油圧ユニット24(具体的には、油圧アキュムレータ31)から油圧管路9を経由して油圧が供給され伸長する。
その結果、Cピンシリンダ2は、Cピン7を解除側に移動させる。油圧管路9への油圧供給が遮断されると、引っ張りコイルばね8の付勢力によりCピンシリンダ2は縮小する。その結果、引っ張りコイルばね8の付勢力により、Cピン7は、連結側に移動する。
<ブーム連結手段>
ブーム連結手段70は、Bピンシリンダ1を有する。Bピンシリンダ1は、伸縮シリンダ43の可動部11に配置されている。Bピンシリンダ1は、目的とするブームのBピン4を移動させることにより、隣り合う一対のブーム同士を連結する。ブーム連結手段70は、第二連結機構の一例に該当する。第二連結機構は、油圧供給部20から吐出される作動油(第二作動油とも称する。)の供給に基づいて作動し、第一ブーム要素(例えば、図2に示すセカンドブーム52)と第二ブーム要素(例えば、ベースブーム51)との連結状態と非連結状態とを切り換える。
又、Bピンシリンダ1は、Bピンシリンダ1に内蔵された圧縮コイルばね5により、縮み側に付勢されている。Bピンシリンダ1は、単動油圧シリンダである。Bピン4は、圧縮コイルばね22により固定側に付勢されている。
Bピンシリンダ1とBピン4とは、Bピン駆動レバー74によって接続されている。伸縮シリンダ43の可動部11が単独で移動する際、Bピン駆動レバー74とBピン4との接続は、解除可能である。Bピンシリンダ1は、後述の油圧ユニット24(具体的には、油圧アキュムレータ31)から1本の油圧管路6を経由して油圧供給され伸長する。
伸長したBピンシリンダ1は、Bピン4を解除側に移動させる。Bピンシリンダ1は、油圧管路6への油圧供給が遮断されると、圧縮コイルばね5の付勢力により縮小する。その結果、Bピン4は、圧縮コイルばね22の付勢力により、固定側に駆動する。
<油圧ユニット>
図1に示すように、油圧ユニット24は、伸縮シリンダ43の可動部11に、搭載されている。油圧ユニット24は、電動モータ25、油圧ポンプ26、タンク27、油圧アキュムレータ31、及び、油圧センサー34等を有する。
又、油圧ユニット24は、吐出管路30及び戻り管路32を有する。このような油圧ユニット24は、一例として、油圧ユニット24を構成する各エレメントが、ハウジング(不図示)内に配置され、ユニット化されている。
油圧ユニット24を構成する各エレメント同士は、作動油の流通が可能な状態、又は、電気的に接続されている。油圧ユニット24は、第二油圧源の一例に該当する。油圧ユニット24が吐出する作動油は、第二作動油の一例に該当する。
電動モータ25は、制御部(具体的には、コントローラ35)の制御下で、油圧ポンプ26を駆動する。油圧ポンプ26は、電動モータ25により駆動されると、油圧タンク27に貯留された作動油を、吸入ポートから吸い上げる。そして、油圧ポンプ26は、吸い上げた作動油を、吐出ポートから吐出する。油圧ポンプ26の吐出ポートから吐出された作動油は、チェック弁28及び高圧フィルター29を経由して、吐出管路30に流入する。モータ油圧ポンプ26と油圧タンク27とを接続する配管は、第一配管の一例に該当する。
吐出管路30と戻り管路32との間には、リリーフ弁33が設けられている。リリーフ弁33は、吐出管路30の最高圧力を決定する。つまり、吐出管路30内の圧力が所定の閾値よりも大きくなると、リリーフ弁33は、吐出管路30と戻り管路32とを流体的に連通して、吐出管路30内の作動油を、戻り管路32に流す。
油圧アキュムレータ31は、吐出管路30に接続されている。油圧アキュムレータ31は、吐出管路30の作動油を吸収し蓄圧する。油圧アキュムレータ31と油圧ポンプ26とを接続する配管は、第二配管の一例に該当する。尚、第二配管は、弁(例えば、チェック弁28)やフィルター(例えば、高圧フィルター29)を含んでよい。
油圧センサー34は、吐出管路30に接続されている。油圧センサー34は、吐出管路30の圧力を計測する。
図1に示すように、第1電磁切換弁14、第2電磁切換弁15、及び、第3電磁切換弁16は、伸縮シリンダ43の可動部11に配置されている。第1電磁切換弁14、第2電磁切換弁15、及び第3電磁切換弁16は、直列に接続されている。
第1電磁切換弁14、第2電磁切換弁15、及び第3電磁切換弁16は、切換弁ユニットを構成している。切換弁ユニットは、第1電磁切換弁14、第2電磁切換弁15、及び第3電磁切換弁16の状態に応じて、油圧ユニット24からBピンシリンダ1又はCピンシリンダ2に作動油が供給される状態と、Bピンシリンダ1内の作動油又はCピンシリンダ2内の作動油がタンク27に戻る状態と、を切り換える。切換弁ユニットは、切換弁の一例に該当する。
油圧ユニット24からBピンシリンダ1に作動油が供給される状態を、油圧供給部20の第一供給状態(以下、単に、第一供給状態と称する場合もある。)と称する。又、油圧ユニット24からCピンシリンダ2に作動油が供給される状態を、油圧供給部20の第二供給状態(以下、単に、第二供給状態と称する場合もある。)と称する。又、Bピンシリンダ1内の作動油が、タンク27に戻る状態を、油圧供給部20の第一排出状態(以下、単に、第一排出状態と称する場合もある。)と称する。又、Cピンシリンダ2内の作動油が、タンク27に戻る状態を、油圧供給部20の第二排出状態(以下、単に、第二排出状態と称する場合もある。)と称する。
第1電磁切換弁14は、3ポート2位置切換弁である。第1電磁切換弁14には、吐出管路30、戻り管路32、及び、第1電磁切換弁14と第2電磁切換弁15とを接続する第一接続管路が接続されている。
具体的には、第1電磁切換弁14の第1ポートには、吐出管路30の端部が接続されている。又、第1電磁切換弁14の第2ポートには、戻り管路32の端部が接続されている。又、第1電磁切換弁14の第3ポートには、上記第一接続管路の端部が接続されている。
第1電磁切換弁14は、第一状態(非通電状態)において、第2ポートと第3ポートとを連通する。第1電磁切換弁14の第一状態において、第2電磁切換弁15から第1電磁切換弁14に流入した作動油は、タンク27に戻る。
第1電磁切換弁14は、第二状態(通電状態)において、第1ポートと第3ポートとを連通する。第1電磁切換弁14の第二状態において、油圧ユニット24から第1電磁切換弁14に流入した作動油は、第2電磁切換弁15に供給される。
第2電磁切換弁15は、2ポート2位置切換弁である。第2電磁切換弁15は、第1電磁切換弁14と第3電磁切換弁16との間に設けられている。具体的には、第2電磁切換弁15の第1ポートには、上記第一接続管路の端部が接続されている。
又、第2電磁切換弁15の第2ポートには、第2電磁切換弁15と第3電磁切換弁16とを接続する第二接続管路の端部が接続されている。
第2電磁切換弁15は、第一状態(非通電状態)において、第1ポートと第2ポートとを連通する。第2電磁切換弁15の第一状態において、作動油は、上記第一接続管路と上記第二接続管路との間を流通する。
第2電磁切換弁15は、第二状態(通電状態)において、第1ポートと第2ポートとを遮断する。第2電磁切換弁15の第二状態において、上記第一接続管路と上記第二接続管路との間で、作動油の流通が遮断される。
第3電磁切換弁16は、3ポート2位置切換弁である。第3電磁切換弁16は、Bピンシリンダ1及びCピンシリンダ2と、第2電磁切換弁15との間に設けられている。
具体的には、第3電磁切換弁16の第1ポートには、上記第二接続管路の端部が接続されている。
又、第3電磁切換弁16の第2ポートには、第3電磁切換弁16とBピンシリンダ1とを接続する第三接続管路の端部が接続されている。又、第3電磁切換弁16の第3ポートには、第3電磁切換弁16とCピンシリンダ2とを接続する第四接続管路の端部が接続されている。
第3電磁切換弁16は、第一状態(非通電状態)において、第1ポートと第3ポートとを連通する。第3電磁切換弁16の第一状態において、第2電磁切換弁15から第3電磁切換弁14に流入した作動油は、Cピンシリンダ2に供給される。
第3電磁切換弁16は、第二状態(通電状態)において、第1ポートと第2ポートとを連通する。つまり、第3電磁切換弁16の第二状態において、第2電磁切換弁15から第3電磁切換弁14に流入した作動油は、Bピンシリンダ1に供給される。
以下、第1電磁切換弁14、第2電磁切換弁15、及び第3電磁切換弁16の状態と、第一供給状態、第二供給状態、第一排出状態、及び、第二排出状態との関係について説明する。
第一供給状態において、第1電磁切換弁14は第二状態(通電状態)であり、第2電磁切換弁15は第一状態(非通電状態)であり、第3電磁切換弁16は第二状態(通電状態)である。
第二供給状態において、第1電磁切換弁14は第二状態(通電状態)であり、第2電磁切換弁15は第一状態(非通電状態)であり、第3電磁切換弁16は第一状態(非通電状態)である。
第一排出状態において、第1電磁切換弁14は第一状態(非通電状態)であり、第2電磁切換弁15は第一状態(非通電状態)であり、第3電磁切換弁16は第二状態(通電状態)である。
第二排出状態において、第1電磁切換弁14は第一状態(非通電状態)であり、第2電磁切換弁15は第一状態(非通電状態)であり、第3電磁切換弁16は第一状態(非通電状態)である。
コントローラ35は、クレーン車の旋回台(伸縮シリンダ43の固定部側)に配置されている。電動モータ25は、ケーブルリール37及びケーブルリール37に巻かれた電力線38を介して、コントローラ35と接続されている。電力線38は、ケーブルの一例に該当する。電力線38は、伸縮シリンダ43のシリンダチューブ44(可動部、図2参照)の移動に伴いケーブルリール37から繰り出される。
又、油圧センサー34、第1電磁切換弁14、第2電磁切換弁15、及び、第3電磁切換弁16は、ケーブルリール37及び制御信号線39、40、41、42を介してコントローラ35と接続されている。
油圧供給部20(図1参照)の油圧ユニット24の機能は以下の通りである。油圧ポンプ26は、電動モータ25によって回転させられる。油圧ポンプ26は、油圧タンク27から作動油を吸い込む。油圧ポンプ26は、チェック弁28及び高圧フィルター29を経由して、吐出管路30に作動油を吐出する。吐出管路30の作動油は、油圧アキュムレータ31に吸収され蓄圧される。
吐出管路30の圧力が設定圧(第一所定圧力とも称する。)より大きくなると、リリーフ弁33は、内部の通路を開いて吐出管路30の作動油を戻り管路32に逃がす。つまり、リリーフ弁33は、吐出管路30の圧力が、第一所定圧力より大きい場合に開弁状態になる。リリーフ弁33は、吐出管路30の圧力が、第一所定圧力以下の場合に、閉弁状態になる。
油圧センサー34は、常時、吐出管路30の圧力を計測する。油圧センサー34は、検出信号をコントローラ35に送る。吐出管路30は、アキュムレータが接続された管路の一例に該当する。
コントローラ35は、吐出管路30の圧力がリリーフ弁33の上限設定圧力まで上昇すると、電動モータ25への送電を止める。すると、電動モータ25は回転を止める。その結果、吐出管路30及び油圧アキュムレータ31内の圧力上昇が停止する。
吐出管路30及び油圧アキュムレータ31内の作動油は、第1電磁切換弁14及びチェック弁28により閉じ込められ圧力保持される。
油圧アキュムレータ31に蓄圧されていた作動油が、Bピンシリンダ1とCピンシリンダ2の作動によって消費されると、吐出管路30の圧力が下がる。吐出管路30の圧力が下限設定圧力(第二所定圧力とも称する。)よりも低くなると、コントローラ35は、電動モータ25に電力を供給する。すると、油圧ポンプ26は、電動モータ25によって回転させられる。その結果、油圧ポンプ26から吐出された作動油が、吐出管路30に流入し、吐出管路30内の圧力が高まる。
このように、吐出管路30の圧力を監視する油圧センサー34とコントローラ35により、油圧ポンプ26は間欠的に回転させられる。これにより、吐出管路30と油圧アキュムレータ31内の作動油の圧力は、常に下限設定圧力(第二所定圧力)以上、上限設定圧力(第一所定圧力)以下の圧力に維持される。
以上説明したように、油圧ユニット24は、Bピンシリンダ1及びCピンシリンダ2を駆動するための油圧を常時供給できる。尚、下限設定圧力及び上限設定圧力は、Bピンシリンダ1及びCピンシリンダ2を駆動するために必要十分な圧力が選定される。
本発明の油圧供給部20は、伸縮シリンダ43の可動部11に、油圧ユニット24を有する。油圧ユニット24が、Bピンシリンダ1とCピンシリンダ2に油圧を供給するため、ホースリール又は伸縮シリンダ内送油管のような長い油圧管路が無くなる。そのため、Bピンシリンダ1及びCピンシリンダ2の低温時の作動性が向上する。
又、大きく重いホースリールが必要ないので、クレーン車の架装性が向上する。送油管内蔵伸縮シリンダのような複雑で作り難い伸縮シリンダも必要ない。
油圧ユニット24における油圧アキュムレータ31への蓄圧は、1本シリンダ伸縮装置の伸縮工程とは無関係である。そのため、1本シリンダ伸縮装置の制御(作動工程)は、油圧アキュムレータ31の蓄圧の制御と無関係である。つまり、1本シリンダ伸縮装置の制御の自由度が高い。
油圧供給部20の油圧回路(第一油圧回路とも称する。図1参照)は、クレーン車全体の油圧回路(第二油圧回路とも称する。)とは独立した回路である。第二油圧回路は、伸縮シリンダ油圧供給部105(図5参照)が含まれる油圧回路と捉えてよい。第一油圧回路と第二油圧回路とは、互いに独立した油圧回路として設けられている。つまり、第一油圧回路と第二油圧回路とは、配管等で接続されていない。
そのため、油圧供給部20の油圧回路への外部からコンタミ侵入の可能性が低い。又、油圧供給部20の油圧回路が、クレーン車全体の油圧回路から独立しているため、油圧供給部20の作動油として、専用の油種を使用できる。換言すれば、油圧供給部20で使用される油の種類は、クレーン車全体の油圧回路で使用される油の種類と異なる油であってよい。
又、伸縮シリンダ43の可動部11に油圧供給部20全体が集合して搭載されるので、油圧供給部20全体のモジュール化を図ることが可能である。
Bピンシリンダ1とCピンシリンダ2とは、1本シリンダ伸縮装置の伸縮作動中に間欠的に作動する。又、Bピンシリンダ1のサイズ及びCピンシリンダ2のサイズが小さいため、油圧供給部20が供給する油量が、少量で足りる。従って、油圧ユニット24を構成する電動モータ25、油圧ポンプ26、及び、油圧アキュムレータ31等を小型化できる。
故障時に備えて、油圧ユニット24には、複数の電動モータ25及び複数の油圧ポンプ26が設けられてもよい。又、電源ラインの切断時に備えて、コントローラ35と油圧供給部20とを接続する複数の電源ラインが設けられてもよい。又、伸縮シリンダ43の可動部11に、電動モータ25に電気を供給するバッテリーを設けてもよい。バッテリーの数は、単数であってもよいし、複数であってもよい。
本実施形態では、1本シリンダ伸縮装置全体を制御するコントローラ35が、油圧ユニット24の電動モータ25を制御する例を説明した。つまり、本実施形態において、1本シリンダ伸縮装置を制御する制御部と、油圧ユニット24の電動モータ25を制御する制御部とは、共通の制御部である。
一例として、電動モータ25専用のコントローラを、油圧ユニット24内部に配置しても良い。換言すれば、1本シリンダ伸縮装置を制御する制御部とは別に、電動モータ25を制御する制御部を設けてもよい。電動モータ25の制御部は、油圧ユニット24と共にユニット化されてよい。
図2を参照して、本実施形態の伸縮装置の全体構成について説明する。図2は、本実施形態に係る伸縮装置の全体構成を示す断面図である。図2では、6段伸縮ブーム50に搭載された伸縮装置の全縮小状態の基端部を、伸縮シリンダ43の長手方向に沿った断面で示している。本実施形態係る伸縮装置は、図2に示される総てのエレメントを備える必要はない。
図2に示すように、伸縮ブーム50は、ベースブーム51内に伸縮自在に組み合わされた、中間ブーム52〜55(外側から順に、セカンドブーム52、サードブーム53、フォースブーム54、フィフスブーム55)、及び、トップブーム56を有する。トップブーム56は、ベースブーム51の内部空間において、最も内側に配置されている。このような伸縮ブーム50は、内部に収容空間を有する。
ベースブーム51は、第二ブーム要素の一例に該当する。ベースブーム51が第二ブーム要素の一例に該当する場合、ベースブーム51の内側に隣接して配置された中間ブーム(本実施形態の場合、セカンドブーム52)は、第一ブーム要素の一例に該当する。
又、セカンドブーム52が、第二ブーム要素の一例に該当する場合、サードブーム53が、第一ブーム要素の一例に該当する。サードブーム53が、第二ブーム要素の一例に該当する場合、フォースブーム54が、第一ブーム要素の一例に該当する。フォースブーム54が、第二ブーム要素の一例に該当する場合、フィフスブーム55が、第一ブーム要素の一例に該当する。更に、フィフスブーム55が、第二ブーム要素の一例に該当する場合、トップブーム56が、第一ブーム要素の一例に該当する。
伸縮シリンダ43は、伸縮ブーム50の収容空間に設けられている。伸縮シリンダ43は、シリンダチューブ44及びシリンダロッド46を有する。シリンダチューブ44は、伸縮シリンダの可動部(可動側部材とも称する。)の一例に該当する。シリンダロッド46は、伸縮シリンダの固定部(固定側部材とも称する。)の一例に該当する。尚、シリンダチューブ44は、伸縮シリンダの固定側部材の一例に該当してもよい。この場合、シリンダロッド46は、伸縮シリンダの可動側部材の一例に該当してよい
伸縮シリンダ43は、コントローラ35の制御下で、伸縮する。具体的には、シリンダチューブ44は、コントローラ35の制御下で、タンクT(図5参照)からシリンダチューブ44の内部に作動油が供給されると、シリンダロッド46に対して、伸縮シリンダ43全体を伸長する方向(以下、伸長方向と称する。)に移動する。換言すれば、伸縮シリンダ43は、コントローラ35の制御下で、作動油を供給されると、伸長する。
一方、シリンダチューブ44は、コントローラ35の制御下で、シリンダチューブ44の内部の作動油が排出されると、シリンダロッド46に対して、伸縮シリンダ43全体を収縮する方向(以下、収縮方向と称する。)に移動する。換言すれば、伸縮シリンダ43は、コントローラ35の制御下で、作動油を排出されると、収縮する。
既述の油圧ユニット24は、シリンダチューブ44に搭載されている。具体的には、油圧ユニット24は、シリンダチューブ44の外周面に固定されている。このような油圧ユニット24には、既述の電動モータ25及び油圧ポンプ26等が含まれる。
又、ケーブルリール37は、ベースブーム基端部51aに回転自在に設けられている。ケーブル60は、ケーブルリール37に巻かれている。ケーブル60は、電力線38、及び、制御信号線39、40、41、42(図1参照)等を有する。ケーブル60は、ケーブルリール37から引き出し可能である。
ケーブル60は、シリンダチューブロッド側端部45のサポート61に接続されている。長さ検出器62(図2参照)は、ベースブーム基端部51aに設けられている。長さ検出器62から引き出されたコード63は、シリンダチューブロッド側端部45のサポート61に接続されている。
次に、図3を参照して、伸縮装置におけるシリンダ・ブーム連結手段64について説明する。図3は、図2のA―A断面図である。図3は、シリンダ・ブーム連結手段64がトップブーム基端部56aに設けられた連結孔56bに位置する場合について示している。尚、図3に示すように、セカンドブーム基端部52a、サードブーム基端部53a、フォースブーム基端部54a、フィフスブーム基端部55aにも、トップブーム基端部56aと同様に、それぞれ連結孔が設けられている。
図3に示すように、シリンダ・ブーム連結手段64は、Cピンシリンダ2、Cピン7、及び、Cピン駆動レバー21等を有する。
Cピンシリンダ2は、シリンダチューブロッド側端部45に設けられている。Cピン7は、Cピン駆動レバー21を介してCピンシリンダ2に接続されている。Cピン7は、シリンダチューブロッド側端部45を構成するトラニオン部材65のCピン収納孔66に摺動自在に組み付けられている。
Cピン7は、ブーム基端部52a〜56aに設けられた連結孔52b〜56b(図3では、トップブーム基端部56aに設けられた連結孔56b)に対して挿抜可能である。
Cピン7とCピン駆動レバー21とは、伸縮シリンダ43の左右に一対設けられている。Cピン駆動レバー21は、トラニオン部材65の上方に一体構成されたサポート(図示略)にピン67により支持されている。Cピン駆動レバー21は、揺動可能である。
Cピン駆動レバー21の一端は、Cピン7に接続されている。Cピン7は、Cピン駆動レバー21を介して引っ張りコイルばね8によって連結側に付勢されている。
図3及び図4を参照して、伸縮装置におけるブーム連結手段70について説明する。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、図3のB−B矢視図である。図3及び図4では、トップブーム56とフィフスブーム55との固定部分におけるブーム連結手段70を示している。
図3及び図4に示すように、ブーム連結手段70は、Bピン駆動手段73、Bピン56d、及び、圧縮コイルばね22等を有する。
Bピン56dは、トップブーム56とフィフスブーム55とを固定するための固定ピンである。Bピン56dは、左右に一対設けられている。尚、セカンドブーム基端部52a、サードブーム基端部53a、フォースブーム基端部54a、及び、フィフスブーム基端部55aにも同様に、それぞれセカンドブーム52のBピン52d、サードブーム53のBピン53d、フォースブーム54のBピン54d、フィフスブーム55のBピン55dが、左右に一対設けられている(図2参照)。
フィフスブーム55は、側面に、Bピン56dが挿通される固定孔55fを有する。固定孔55fは、トップブーム56の伸長長さに応じて、長さ方向に沿って複数設けられている。固定孔の配置に関しては、他のブーム(ベースブーム51、セカンドブーム52、サードブーム53、及び、フォースブーム54)においてもほぼ同様の構成である。
尚、伸縮装置の全体構成の説明では、それぞれのブームに対応したBピンをBピン52d〜56dとして説明するが、図1で説明したBピン4と同じものである。即ち、図1では、油圧供給部20の概要を説明する趣旨からブーム1段分のBピンだけを図示している。
Bピン56dは、トップブーム基端部56aのBピン収納部材56eに摺動可能に組み付けられている。Bピン56dは、フィフスブーム55の側面に設けられた固定孔55fに対して挿抜可能である。Bピン56dは、Bピン56dの外周部に配置された圧縮コイルばね22によって固定側に付勢されている。
Bピン56dは、内端に連結部材72を有する。連結部材72は、一部が開口した箱型形状である。連結部材72は、Bピン駆動手段73のローラ75を介してBピン駆動レバー74と連結可能となっている。
Bピン駆動手段73は、Bピンシリンダ1、Bピン駆動レバー74、及び、ローラ75を有する。Bピン駆動レバー74は、シリンダチューブロッド側端部45(伸縮シリンダ43の可動部11)に設けられたサポート76に揺動自在に支持されている。Bピン駆動レバー74は、左右に一対設けられている。
Bピン駆動レバー74の一端には、ローラ75が回転自在に支持されている。Bピン駆動レバー74の他端には、Bピンシリンダのロッド側端部及びシリンダ側端部がそれぞれ支持されている。図4は、ローラ75が連結部材72に嵌り込んでおり、トップブーム56のBピン56dとBピン駆動手段73とが連結した状態を示している。
Bピン駆動手段73は、その全体が図2に示すシリンダチューブロッド側端部45と一体構造となっている、そのため、Bピン駆動手段73は、伸縮シリンダ43の伸縮に応じて、各ブームの基端部52a〜56aに設けられたBピン52d〜56dから選択されたBピンに対応する連結部材72内にローラ75を位置させた状態で、上記選択されたBピンを駆動できる。
Bピン52d〜56dの内端部に設けられた連結部材72は、一部が開口した箱型形状をしている。このため、伸縮シリンダ43の伸縮作動時に、Bピン駆動レバー74は、駆動対象でないBピンの連結部材72の開口部分を通過する。
次に、図5を参照して、本実施形態の伸縮装置の制御ブロック及び油圧回路を説明する。図5に示すように、伸縮装置は、伸縮操作手段80、伸縮状態検出手段90、コントローラ35、油圧供給部20、及び、伸縮シリンダ油圧供給部105を備える。
伸縮操作手段80は、伸縮操作レバー81、最終ブーム状態入力手段82、及び、伸縮情報表示手段83を有する。
伸縮操作レバー81は、伸縮操作のレバー操作方向と操作量とを電気信号に変換しコントローラ35に出力する。
最終ブーム状態入力手段82は、伸縮ブーム50を伸縮させる際、伸縮操作後の目的とする伸長状態(最終ブーム状態)を入力するために使用される。最終ブーム状態入力手段82は、後述する伸縮情報表示手段83と一体となって操作される。最終ブーム状態入力手段82の操作信号は、コントローラ35に出力される。
伸縮情報表示手段83は、伸縮装置の操作に関する情報を、コントローラ35からの表示制御信号に基づいてグラフィック表示する。
図6に、伸縮情報表示手段83による表示画面84の一例を示す。表示画面84の内容は、切換可能である。表示画面84には、伸縮ブーム50を伸縮させる際のブーム条件が表示される。
ブーム条件は、伸縮ブーム50の伸長後のブーム状態を示し、伸縮ブーム50の伸長長さ85と各段ブームの伸長割合86とが関連付けられている。
表示画面84には、複数のブーム条件が表示されている。作業者は、表示画面84において、最終ブーム状態入力手段82の送り・戻りキーを操作して箱型カーソル88を上下に移動させることにより、所望のブーム条件を選択できる。
例えば、作業者は、箱型カーソル88を目的とするブーム条件の行に移動させた後、最終ブーム状態入力手段82のセットキーを操作することにより、コントローラ35にブーム条件を入力できる。図6では、選択されたブーム条件が、丸印87により表示されている。
伸縮状態検出手段90は、以下の具体的な検出手段を有する。即ち、伸縮状態検出手段90は、ブーム基端位置検出手段91、シリンダ長さ検出手段92、Cピン状態検出手段93、及び、Bピン状態検出手段94を有する。
ブーム基端位置検出手段91は、シリンダ・ブーム連結手段64がどのブームの基端に位置しているかを検出し、検出信号をコントローラ35に出力する。
シリンダ長さ検出手段92は、伸縮シリンダ43のシリンダ長さを検出し、検出信号をコントローラ35に出力する。
コントローラ35は、シリンダ長さ検出手段92の検出値に基づき、ブーム連結手段70の固定孔の位置に対応して設定されている仕様伸縮長さを取得する。コントローラ35は、取得した仕様伸縮長さをブーム伸縮工程における伸縮長さとして設定する。尚、仕様伸縮長さは、記憶部(不図示)等に記憶されていてよい。
Cピン状態検出手段93は、シリンダ・ブーム連結手段64により駆動されるCピン7の状態を検出し、検出信号をコントローラ35に出力する。
Bピン状態検出手段94は、Bピン駆動手段73により駆動されるBピン52d〜56dの状態を検出し、検出信号をコントローラ35に出力する。
図7は、ブーム基端位置検出手段91の具体例を示す。図7は、図2のD−D矢視図である。図7において、ブーム基端位置検出手段91は、近接スイッチ95〜99で構成されている。
近接スイッチ95〜99は、サポート100、101を介して伸縮シリンダ43のシリンダチューブロッド側端部45(トラニオン部材65)に取り付けられている。
トップブーム基端部56aには、近接スイッチ95と対応する位置に検出片56gが設けられている。図7は、近接スイッチ95によりトップブーム基端部56aの検出片56gが検出された状態を表している。
同様に、他のブームの基端部52a〜55aには、それぞれ近接スイッチ96〜99に対応する位置に検出片52g〜55gが設けられている。
コントローラ35は、近接スイッチ95〜99のうちの何れのスイッチが検出片52g〜56gを検出しているかに応じて、シリンダ・ブーム連結手段64のCピン7が連結しているブームの連結孔を特定できる。
シリンダ長さ検出手段92は、例えば、伸縮シリンダ43の固定部側となるベースブーム基端部51aに取り付けられた長さ検出器62により構成される(図2参照)。長さ検出器62から引き出されたコード63は、伸縮シリンダ43のシリンダチューブロッド側端部45のサポート61に連結されている。
伸縮シリンダ43の伸縮作動に伴い、長さ検出器62からコード63が出し入れされる。シリンダ長さ検出手段92は、コード63の引出量に基づいて、伸縮シリンダ43のシリンダ長さを検出できる。
図8は、Cピン状態検出手段93の具体例を示す。図8は、図3のC−C矢視図である。図8において、Cピン状態検出手段93は、近接スイッチ102、103で構成されている。
近接スイッチ102、103は、Cピンシリンダ2のシリンダ部に設けられている。Cピンシリンダ2のロッド部には、コ字状の検出片104が設けられている。シリンダ・ブーム連結手段64のCピン7がトップブーム56の連結孔56bから抜けた状態(シリンダ・ブーム連結解除状態とも称する。図3参照)において、一方の近接スイッチ102が検出片104を検出する。
Cピンシリンダ2の伸長状態の保持が解除され、引っ張りコイルばね8(図3参照)の付勢力によりCピン7の先端部が連結孔56bに挿入されると、他方の近接スイッチ103が検出片104を検出する。
図4は、Bピン状態検出手段94の具体例を示す。図4において、Bピン状態検出手段94は、近接スイッチ114、115で構成されている。
近接スイッチ114、115は、Bピンシリンダ1のシリンダ部に設けられている。Bピンシリンダ1のロッド部には、コの字状の検出片116が設けられている。
図4に示すように、トップブーム基端部56aのBピン56dの先端部がフィフスブーム55の固定孔55fから抜けた状態(ブーム連結解除状態とも称する。)において、一方の近接スイッチ114が検出片116を検出する。
Bピンシリンダ1の伸長状態の保持が解除されると、内蔵する圧縮コイルばね5(図1参照)の付勢力により、Bピンシリンダ1が縮小する。圧縮コイルばね22の付勢力によりBピン56dの先端部が固定孔55fに挿入されると、他方の近接スイッチ115が検出片116を検出する。
図5は、伸縮シリンダ43へ作動油を供給する伸縮シリンダ油圧供給部105、及び、シリンダ・ブーム連結手段64のCピンシリンダ2及びBピン駆動手段73のBピンシリンダ1へ作動油を供給する油圧供給部20を示している。
伸縮シリンダ油圧供給部105は、コントローラ35からの制御信号に基づいて、伸縮シリンダ43に作動油を供給する。又、油圧供給部20は、コントローラ35からの制御信号に基づいて、Cピンシリンダ2及びBピンシリンダ1のうち、コントローラ35により選択された一方のシリンダに作動油を供給する。
以下、伸縮シリンダ油圧供給部105について説明する。尚、油圧供給部20の詳細は、図1に示して既に説明した通りであるため、省略する。
伸縮シリンダ油圧供給部105は、カウンタバランス弁106、パイロット式切換弁107、電磁比例弁108、電磁比例弁109、及び、フローコントロール弁110を有する。
パイロット式切換弁107のポンプポートには、フローコントロール弁110を介して油圧源Pが接続されている。又、パイロット式切換弁107のタンクポートには、タンクTが接続されている。油圧源Pは、ベースブーム基端部51aの周囲に設けられている。尚、油圧源Pの位置は、本実施形態の場合に限定されない。油圧源Pは、第一油圧源の一例に該当する。油圧源Pが吐出する作動油は、第一作動油の一例に該当する。
電磁比例弁108、109は、コントローラ35からの制御信号により比例制御される。電磁比例弁108、109の出力パイロット圧により、パイロット式切換弁107が切り換わる。
パイロット式切換弁107の第1出口ポートと伸縮シリンダ43の伸長側油室とは、カウンタバランス弁106を介して油圧管路111により連絡されている。又、パイロット式切換弁107の第2出口ポートと伸縮シリンダ43の縮小側油室とは、油圧管路112により連絡されている。
以降は、本実施形態の伸縮装置の動作について、図1〜図8を参照して説明する。具体的には、6段伸縮ブーム50の全縮小状態(図2参照)から、クレーン車113のトップブーム56とフィフスブーム55とを伸長した状態(図9参照)に至る間の伸縮装置の伸長作動を例に挙げて説明する。以下の説明において、トップブーム56は、内側ブームの一例に該当する。又、フィフスブーム55は、外側ブームの一例に該当する。
伸長作動開始時には、図2に示すように、伸縮ブーム50は全縮小状態にある。このとき、シリンダ・ブーム連結手段64は、トップブーム56の基端部56aと連結状態にある。隣接する一対のブームは、全てブーム連結手段70により固定されている。又、Bピン駆動手段73は、トップブーム56のBピン56dと連結した状態である。
先ず、作業者は、最終ブーム状態入力手段82の送り・戻りキーを操作することにより、伸縮情報表示手段83の表示画面84上でブーム条件を選択する。一例として、作業者が、トップブーム(6段目)が93%伸長し、フィフスブーム(5段目)が93%伸長するNo.5のブーム条件(図6参照)を選択し、最終ブーム状態入力手段82のセットキーを操作すると、選択したブーム条件がコントローラ35に出力され、記憶される。以下、作業者により選択されたブーム条件を、選択ブーム条件と称する。
次に、作業者は、伸縮操作レバー81を伸長側に操作し、その操作状態を維持する。すると、コントローラ35は、伸縮装置を自動制御して、選択されたブーム条件(本例の場合、図6のNo.5のブーム条件)となるまで、伸縮ブーム50を伸長させる。この際、コントローラ35は、下記の複数の工程を1サイクルとして、選択されたブーム条件が満たされるまで繰り返し実施する。
具体的には、上記1サイクルにおいて、コントローラ35は、ブーム連結解除工程、ブーム伸縮工程(ここでは、ブーム伸長工程)、ブーム連結工程、シリンダ・ブーム連結解除工程、伸縮シリンダ縮小工程、及び、シリンダ・ブーム連結工程を、順に実施する。尚、作業者が、伸縮ブーム50の伸縮動作の途中で伸縮操作レバー81を中立位置に戻すと、コントローラ35は、伸縮装置の作動を停止する。
(ブーム連結解除工程)
ブーム連結解除工程は、隣り合う一対のブーム同士の連結を解除するためにBピン4を移動させる工程(以下、ブーム連結解除工程の第一工程と称する。)と、Bピン4を移動後の位置に保持する工程(以下、ブーム連結解除工程の第二工程と称する。)と、を有する。
先ず、ブーム連結解除工程の第一工程において、コントローラ35は、作業者による伸縮操作レバー81の操作に基づいて、油圧供給部20に対して、トップブーム56のBピン56dをフィフスブーム55から抜くこと(Bピンシリンダ1を伸長させること)を指示する制御信号を出力する。具体的には、コントローラ35は、第1電磁切換弁14への通電をON、第2電磁切換弁15への通電をOFF、第3電磁切換弁16への通電をONにする制御信号を出力する。
ブーム連結解除工程の第一工程において、第1電磁切換弁14は、第二状態(通電状態)である。又、ブーム連結解除工程において、第2電磁切換弁15は、第一状態(非通電状態)である。ブーム連結解除工程において、第3電磁切換弁16は、第二状態(通電状態)である。
油圧ユニット24の作動油(油圧アキュムレータ31に蓄えられた加圧された作動油)は、第1電磁切換弁14、第2電磁切換弁15、第3電磁切換弁16、及び、油圧管路6を通ってBピンシリンダ1に供給される。そして、Bピンシリンダ1は、内蔵する圧縮コイルばね5を縮めながら伸長側に駆動され、Bピン4を解除側に移動させる。
図4を参照して、ブーム連結解除工程の第一工程におけるブーム連結手段70の動作について説明する。Bピンシリンダ1が伸長することにより、Bピン駆動レバー74が、解除側に動かされる。トップブーム56のBピン56dは、圧縮コイルばね22の付勢力に抗って退行し、固定孔55fから抜かれる。コントローラ35は、Bピン状態検出手段94の近接スイッチ115からの検出信号に基づいて、隣り合う一対のブーム同士の固定が解除されたことを認識する。
次に、ブーム連結解除工程の第二工程において、コントローラ35は、第1電磁切換弁14への通電をOFF、第2電磁切換弁15への通電をON、第3電磁切換弁16への通電をONにする制御信号を出力する。
ブーム連結解除工程の第二工程において、第1電磁切換弁14は、第一状態(非通電状態)である。又、ブーム連結解除工程の第二工程において、第2電磁切換弁15は、第二状態(通電状態)である。又、ブーム連結解除工程の第二工程において、第3電磁切換弁16は、第二状態(通電状態)である。
ブーム連結解除工程の第二工程において、第2電磁切換弁15とBピンシリンダ1との間の油圧管路6に、作動油が、保持される。この状態で、Bピンシリンダ1の伸長状態が、維持される。つまり、Bピン56dは、フィフスブーム55の固定孔55fから引き抜かれた状態で維持される。
このようにして、トップブーム基端部56aとフィフスブーム55との固定状態が解除される。ブーム連結解除工程が終了すると、次のブーム伸長工程に移行する。
油圧ユニット24からBピンシリンダ1までの油圧管路6は非常に短いので、温度低下による粘性変化の影響をほとんど受けることがない。結果として、ブーム連結解除工程において、非常に良い応答性が得られる。
(ブーム伸長工程)
ブーム伸長工程において、コントローラ35は、伸縮シリンダ油圧供給部105に対して、伸縮シリンダ43を伸長させることを指示する制御信号を出力する。具体的には、コントローラ35は、パイロット式切換弁107に伸縮操作レバー81の操作量に比例したパイロット圧が加わるように、電磁比例弁109に制御信号を出力する。
パイロット式切換弁107に油圧源Pが接続され、油圧源Pからの油圧が油圧管路111及びカウンタバランス弁106を経由して伸縮シリンダ43の伸長側油室に送り込まれる。すると、伸縮シリンダ43が伸長する。そして、伸縮シリンダ43の伸長に伴い、トップブーム56が伸長する。
このブーム伸長工程において、コントローラ35は、シリンダ長さ検出手段92からの検出信号に基づいて、Bピン駆動手段73に連結されているトップブーム56のBピン56dと、フィフスブーム55の固定孔との距離(以下、第一距離と称する。)を算出する。フィフスブーム55の固定孔は、後述のブーム連結工程において、Bピン駆動手段73に連結されているトップブーム56のBピン56dが挿入される固定孔である。
ブーム伸長工程において、コントローラ35が算出する上記第一距離は、伸縮ブーム50の軸方向における距離である。コントローラ35は、上記第一距離が所定距離以下になった場合に、伸縮シリンダ油圧供給部105に対して、伸縮シリンダ43の伸長速度(つまり、シリンダチューブ44の移動速度)を減速するための信号(以下、単に減速信号とも称する。)を出力する。上記第一距離が所定距離以下になった場合とは、Bピン56dが、減速開始点に到達した場合と捉えてよい。
具体的には、ブーム伸長工程において、シリンダ長さ検出手段92は、伸縮シリンダ43の長さを示す検出信号を、コントローラ35に送り続ける。コントローラ35は、Bピン56dが、減速開始点に到達した場合に、電磁比例弁109への出力信号値を、徐々に小さくする。つまり、コントローラ35は、Bピン56dが、減速開始点に到達した場合に、伸縮シリンダ43の伸長速度を徐々に遅くするための制御信号(第一減速制御信号とも称する。)を、電磁比例弁109に出力する。
すると、電磁比例弁109からパイロット式切換弁107に加えられるパイロット圧が、上記第一減速制御信号に対応して徐々に低下する。その結果、パイロット式切換弁107のスプールが、徐々に戻される。
パイロット式切換弁107のスプールが徐々に戻されると、パイロット式切換弁107の第1出口ポートの開口面積が、徐々に減少する。この結果、パイロット式切換弁107の第1出口ポートから吐出される作動油の流量が減少する。これにより伸縮シリンダ43の伸長速度が低下する。
そして、コントローラ35は、トップブーム56のBピン56dが、後述のブーム連結工程において挿入される固定孔の位置に達したと判断した場合に、伸縮シリンダ43の伸長動作を停止させる。ブーム伸長工程が終了すると、次のブーム連結工程に移行する。
(ブーム連結工程)
ブーム連結工程において、コントローラ35は、油圧供給部20に対して、トップブーム56のBピン56dをフィフスブーム55の固定孔に挿入すること(Bピンシリンダ1を縮小させること)を指示する制御信号を出力する。
具体的には、コントローラ35は、第1電磁切換弁14への通電をOFF、第2電磁切換弁15への通電をOFF、第3電磁切換弁16への通電をONに切り換える制御信号を出力する。
ブーム連結工程において、第1電磁切換弁14は、第一状態(非通電状態)である。又、ブーム連結工程において、第2電磁切換弁15は、第一状態(非通電状態)である。又、ブーム連結工程において、第3電磁切換弁16は、第二状態(通電状態)である。
これにより、第2電磁切換弁15とBピンシリンダ1との間に保持されていた作動油は、第1電磁切換弁14及び戻り油路32を経て油圧タンク27に戻される。Bピンシリンダ1は内蔵する圧縮コイルばね5の付勢力により縮小し、Bピン4は圧縮コイルばね22(図1参照)の付勢力により固定側に動く。
図4を参照して、ブーム連結工程におけるブーム連結手段70の動作について説明する。ブーム連結工程において、Bピンシリンダ1の縮小に伴いBピン駆動レバー74が揺動する。Bピン駆動レバー74が揺動すると、ローラ75を介してBピン56dが固定側に移動する。
その結果、トップブーム56のBピン56dは、フィフスブーム55の固定孔55fに挿入される。そして、トップブーム基端部56aは、フィフスブーム55に連結される。コントローラ35は、近接スイッチ115からの検出信号に基づいて、隣り合う一対のブーム同士が連結されたことを認識する。
このようにして、トップブーム基端部56aとフィフスブーム55とが連結される。ブーム連結工程が終了すると、次のシリンダ・ブーム連結解除工程に移行する。
このブーム連結工程においても、Bピンシリンダ1から油圧タンク27への油圧管路は非常に短いため、その作動遅れは問題とならない。結果として、ブーム連結工程においても、非常に良い応答性が得られる。
(シリンダ・ブーム連結解除工程)
更に、伸縮操作レバー81の伸長側への操作が継続されると、シリンダ・ブーム連結解除工程が実施される。
シリンダ・ブーム連結解除工程において、コントローラ35は、油圧供給部20に対して、Cピン7とトップブーム56との連結状態の解除を指示する制御信号を出力する。具体的には、コントローラ35は、第1電磁切換弁14への通電をON、第2電磁切換弁15への通電をOFF、第3電磁切換弁16への通電をOFFに切り換える制御信号を出力する。
シリンダ・ブーム連結解除工程において、第1電磁切換弁14は、第二状態(通電状態)である。又、シリンダ・ブーム連結解除工程において、第2電磁切換弁15は、第一状態(非通電状態)である。又、シリンダ・ブーム連結解除工程において、第3電磁切換弁16は、第一状態(非通電状態)である。
これにより油圧ユニット24の作動油(油圧アキュムレータ31に蓄えられた加圧された作動油)は、第1電磁切換弁14、第2電磁切換弁15、第3電磁切換弁16、及び、油圧管路9を通ってCピンシリンダ2に供給される。Cピンシリンダ2は、引っ張りコイルばね8を伸ばしながら伸長側に駆動され、Cピン7を解除側に移動させる。
図3を参照して、シリンダ・ブーム連結解除工程について説明する。シリンダ・ブーム連結解除工程において、Cピンシリンダ2が伸長することにより、Cピン駆動レバー21を介してCピン7が、トップブーム56の連結孔56bから引き抜かれる。
これにより伸縮シリンダ43のシリンダチューブロッド側端部45(伸縮シリンダ43の可動部11)とトップブーム基端部56aとの連結が解除される。コントローラ35は、近接スイッチ102(図8参照)からの検出信号に基づいて、シリンダ・ブーム間の連結状態が解除されたことを認識する。
このようにして、トップブーム基端部56aと伸縮シリンダ43の可動部11(Cピン7)との連結状態が解除される。シリンダ・ブーム連結解除工程が終了すると、次の伸縮シリンダ縮小工程に移行する。
このシリンダ・ブーム連結解除工程においても、油圧ユニット24とCピンシリンダ2との油圧管路は非常に短いため、その作動遅れは問題とならない。結果として、シリンダ・ブーム連結解除工程においても、非常に良い応答性が得られる。
(伸縮シリンダ縮小工程)
伸縮シリンダ縮小工程において、コントローラ35は、伸縮シリンダ油圧供給部105に対して、伸縮シリンダ43を縮小させることを指示する制御信号を出力する。具体的には、コントローラ35は、電磁比例弁108に制御信号を出力する。
その結果、パイロット式切換弁107が切り換えられて、パイロット式切換弁107の第2出口ポートに油圧源Pが接続される。そして、油圧源Pからの作動油は、油圧管路112を通って伸縮シリンダ43の縮小側油室に供給される。これにより、伸縮シリンダ43は、単独で縮小動作を開始する。
伸縮シリンダ縮小工程において、コントローラ35は、シリンダ長さ検出手段92からの検出信号に基づいて、Cピン7とフィフスブーム55の連結孔との距離(以下、第二距離と称する。)を算出する。フィフスブーム55の連結孔は、後述のシリンダ・ブーム連結工程において、Cピン7が挿入される連結孔である。
伸縮シリンダ縮小工程において、コントローラ35が算出する上記第二距離は、伸縮ブーム50の軸方向における距離である。コントローラ35は、上記第二距離が所定距離以下になった場合に、伸縮シリンダ油圧供給部105に対して、伸縮シリンダ43の収縮速度(つまり、シリンダチューブ44の移動速度)を減速するための信号(以下、単に減速信号とも称する。)を出力する。上記第二距離が所定距離以下になった場合とは、Cピン7が、減速開始点に到達した場合と捉えてよい。
具体的には、伸縮シリンダ縮小工程において、シリンダ長さ検出手段92は、伸縮シリンダ43の長さを示す検出信号をコントローラ35に送り続ける。コントローラ35は、Cピン7が減速開始点に到達した場合に、電磁比例弁108への出力信号値を、徐々に小さくする。つまり、コントローラ35は、Cピン7が、減速開始点に到達した場合に、伸縮シリンダ43の収縮速度を徐々に遅くするための制御信号(第二減速信号とも称する。)を、電磁比例弁108に出力する。
すると、電磁比例弁108からパイロット式切換弁107に加えられるパイロット圧が、上記第二減速制御信号に対応して徐々に低下する。その結果、パイロット式切換弁107のスプールが、徐々に戻される。
パイロット式切換弁107のスプールが徐々に戻されると、パイロット式切換弁107の第2出口ポートの開口面積が、徐々に減少する。この結果、パイロット式切換弁107の第2出力ポートから吐出される作動油の流量が減少する。これにより伸縮シリンダ43の縮小速度が低下する。
そして、コントローラ35は、Cピン7が、後述のシリンダ・ブーム連結工程において挿入されるフィフスブーム55の連結孔の位置に達したと判断した場合に、伸縮シリンダ43の縮小動作を停止させる。伸縮シリンダ縮小工程が終了すると、次のシリンダ・ブーム連結工程に移行する。
コントローラ35は、伸縮シリンダ縮小工程において、Cピン7が目標位置に到達したか否かを、シリンダ長さ検出手段92からの検出信号及びブーム基端位置検出手段91からの検出信号により判断する。即ち、コントローラ35は、近接スイッチ96(図7参照)により、フィフスブーム基端部55aに設置された検出片55gが検出されると、Cピン7が目標位置に到達したと判断する。
(シリンダ・ブーム連結工程)
シリンダ・ブーム連結工程において、コントローラ35は、油圧供給部20に対して、Cピン7とフィフスブーム55との連結を指示する制御信号を出力する。具体的には、コントローラ35は、第1電磁切換弁14への通電をOFF、第2電磁切換弁15への通電をOFF、第3電磁切換弁16への通電をOFFに切り換える制御信号を出力する。
シリンダ・ブーム連結工程において、第1電磁切換弁14は、第一状態(非通電状態)である。又、シリンダ・ブーム連結工程において、第2電磁切換弁15は、第一状態(非通電状態)である。又、シリンダ・ブーム連結工程において、第3電磁切換弁16は、第一状態(非通電状態)である。
これによりCピンシリンダ2の油室に供給されていた作動油は、油圧管路9、第3電磁切換弁16、第2電磁切換弁15、第1電磁切換弁14、及び、戻り管路32を経由して油圧タンク27に戻る。Cピンシリンダ2は、引っ張りコイルばね8の付勢力により縮小側に駆動され、Cピン7を連結側に移動させる。
Cピンシリンダ2が縮小することでCピン駆動レバー21が動かされ、Cピン7がフィフスブーム基端部55aの連結孔55bに挿入される。Cピン7が連結孔55bに挿入されることにより、伸縮シリンダ43のシリンダチューブロッド側端部45(伸縮シリンダ43の可動部11)とフィフスブーム基端部55aとが連結される。
コントローラ35は、近接スイッチ103(図8参照)からの検出信号に基づいて、伸縮シリンダ43とフィフスブーム55とが連結されたことを認識する。
このシリンダ・ブーム連結工程においても、Cピンシリンダ2から作動油タンク24までの油圧管路は非常に短いため、その作動遅れは問題とならない。以降は、既述した工程を繰り返すことにより、フィフスブーム55を伸長し図9に示す最終ブーム状態となると伸縮装置の制御装置はその作動を終了する。
以上のように、本実施形態の伸縮装置は、ベースブーム51、中間ブーム52〜55及びトップブーム56を含む複数のブーム51〜56がそれぞれ伸縮自在に嵌挿された伸縮ブーム50に内装されてベースブーム51の基端部51aにその一端が軸支された一本の伸縮シリンダ43と、Bピン52d〜56d(固定ピン)及びBピン52d〜56dを挿抜させるBピンシリンダ1(第1の油圧シリンダ)を有し、複数のブーム51〜56のうちの隣接する2つをBピン52d〜56dにより固定するブーム連結手段70と、Cピン7(連結ピン)及びCピン7を挿抜させるCピンシリンダ2(第2の油圧シリンダ)を有し、複数のブーム52〜56のうちの伸縮させる特定ブームと伸縮シリンダ43とをCピン7により連結するシリンダ・ブーム連結手段64と、Bピンシリンダ1及びCピンシリンダ2に油圧を供給する油圧供給部20(油圧供給部)と、を備える。伸縮装置は、特定ブームと伸縮シリンダ43とが連結され、かつ特定ブームを含む隣接する2つのブームの固定状態が解除された状態で、伸縮シリンダ43を伸縮させることにより、複数のブーム52〜56を1段ずつ伸縮する。
又、油圧供給部20は、油圧ユニット24と、油圧ユニット24から作動油の送出先を切り替える電磁切換弁14〜16(切換弁)と、電磁切換弁14〜16からBピンシリンダ1へ送出される油圧管路6と、電磁切換弁14〜16からCピンシリンダ2送出される油圧管路9と、を有する。
又、油圧供給部20は、伸縮シリンダ43の可動部11に配置される。
油圧供給部20を構成する油圧ユニット24及び電磁切換弁14〜16は、全て伸縮シリンダ43の可動部11に配置されているので、油圧ユニット24とBピンシリンダ1及びCピンシリンダ2とを結ぶ油圧管路は非常に短い。そのため、周囲の環境温度にかかわらずBピンシリンダ1及びCピンシリンダ2では非常に良い応答性が得られる。従って、低温時でも伸縮装置の作動性が確保される。
又、大きく重いホースリールが必要ないので、クレーン車の架装性が向上する。送油管内蔵伸縮シリンダのような複雑で作り難い伸縮シリンダも必要ない。
1 Bピンシリンダ
100、101 サポート
102、103 近接スイッチ
104 検出片
105 伸縮シリンダ油圧供給部
106 カウンタバランス弁
107 パイロット式切換弁
108、109 電磁比例弁
110 フローコントロール弁
11 可動部
113 クレーン車
114、115 近接スイッチ
116 検出片
14 第1電磁切換弁
15 第2電磁切換弁
16 第3電磁切換弁
2 Cピンシリンダ
20 油圧供給部
22 圧縮コイルばね
24 油圧ユニット
25 電動モータ
26 油圧ポンプ
27 タンク
28 チェック弁
29 高圧フィルター
30 吐出管路
31 油圧アキュムレータ
32 戻り管路
33 リリーフ弁
34 油圧センサー
35 コントローラ
37 ケーブルリール
38 電力線
39、40、41、42 制御信号線
4 Bピン
43 伸縮シリンダ
44 シリンダチューブ
45 シリンダチューブロッド側端部
5 圧縮コイルばね
50 伸縮ブーム
51 ベースブーム
51a ベースブーム基端部
52 セカンドブーム(中間ブーム)
52a セカンドブーム基端部
52b〜56b 連結孔
52d Bピン
52g〜56g 検出片
53 サードブーム(中間ブーム)
53a サードブーム基端部
53d Bピン
54 フォースブーム(中間ブーム)
54a フォースブーム基端部
54d Bピン
55 フィフスブーム(中間ブーム)
55a フィフスブーム基端部
55d Bピン
55f 固定孔
56 トップブーム
56a トップブーム基端部
56b 連結孔
56d Bピン
6 油圧管路
60 ケーブル
62 長さ検出器
63 コード
64 シリンダ・ブーム連結手段
65 トラニオン部材
66 Cピン収納孔
7 Cピン
70 ブーム連結手段
72 連結部材
73 Bピン駆動手段
75 ローラ
8 引っ張りコイルばね
80 伸縮操作手段
81 伸縮操作レバー
82 最終ブーム状態入力手段
83 伸縮情報表示手段
84 表示画面
85 伸長長さ
86 伸長割合
87 丸印
88 箱型カーソル
9 油圧管路
90 伸縮状態検出手段
91 ブーム基端位置検出手段
92 シリンダ長さ検出手段
93 Cピン状態検出手段
94 Bピン状態検出手段
95〜99 近接スイッチ

Claims (14)

  1. 伸縮可能に重なる第一ブーム要素及び第二ブーム要素を有する伸縮式ブームを伸縮させる伸縮装置であって、
    第一作動油を吐出する第一油圧源と、
    固定部及び前記固定部に対して移動可能な可動部を有し、前記第一作動油の供給に基づいて作動し、前記第一ブーム要素を前記第二ブーム要素に対して伸縮方向に移動させる伸縮シリンダと、
    タンク、電動モータ、及び前記電動モータによって駆動される油圧ポンプを有し、前記可動部に設けられ、第二作動油を吐出し、前記第一油圧源とは別の油圧源である第二油圧源と、
    前記可動部に設けられ、前記第二作動油の供給に基づいて作動し、前記第一ブーム要素と前記可動部との連結状態と非連結状態とを切り換える第一連結機構と、
    前記可動部に設けられ、前記第二作動油の供給に基づいて作動し、前記第一ブーム要素と前記第二ブーム要素との連結状態と非連結状態とを切り換える第二連結機構と、を備える、
    伸縮装置。
  2. 前記第二油圧源は、前記油圧ポンプから吐出された前記第二作動油を加圧して蓄えるアキュムレータ、を更に有し、
    前記第一連結機構及び前記第二連結機構は、前記アキュムレータに蓄えられた前記第二作動油の供給に基づいて作動する、請求項に記載の伸縮装置。
  3. 前記アキュムレータが接続された管路の油圧が、所定値よりも小さくなった場合に、前記電動モータを駆動する制御部を、更に備える、請求項に記載の伸縮装置。
  4. 前記制御部は、前記電動モータを間欠回転させる、請求項に記載の伸縮装置。
  5. 前記制御部は、前記可動部に配置されている、請求項に記載の伸縮装置。
  6. 前記タンクと前記油圧ポンプとが第一配管で接続され、且つ、前記油圧ポンプと前記電動モータとが電気的に接続され、且つ、前記油圧ポンプと前記アキュムレータとが第二配管で接続されることより、前記タンク、前記油圧ポンプ、前記電動モータ、及び、前記アキュムレータがユニット化されている、請求項の何れか一項に記載の伸縮装置。
  7. 前記電動モータは、前記可動部の移動に伴いリールから繰り出されるケーブルを経由して電力を供給される、請求項の何れか一項に記載の伸縮装置。
  8. 前記電動モータは、前記可動部に設けられたバッテリーから電力を供給される、請求項の何れか一項に記載の伸縮装置。
  9. 前記第二作動油は、前記第一作動油と同じ種類の油である、請求項1〜の何れか一項に記載の伸縮装置。
  10. 前記第二作動油は、前記第一作動油と異なる種類の油である、請求項1〜の何れか一項に記載の伸縮装置。
  11. 前記第二油圧源から前記第一連結機構に前記第二作動油が供給される第一状態と、前記第二油圧源から前記第二連結機構に前記第二作動油が供給される第二状態とを、選択的に切り換え可能な切換弁を、更に備える、請求項1〜10の何れか一項に記載の伸縮装置。
  12. 前記切換弁は、前記第一状態と、前記第二状態と、前記第一連結機構から前記第二作動油を排出させる第三状態と、前記第二連結機構から前記第二作動油を排出させる第四状態とを、選択的に切り換え可能である、請求項11に記載の伸縮装置。
  13. 前記切換弁は、複数の電磁弁により構成されている、請求項11又は12に記載の伸縮装置。
  14. 伸縮可能に重なる第一ブーム要素及び第二ブーム要素を有する伸縮式ブームと、
    請求項1〜13の何れか一項に記載の伸縮装置と、を備える、
    クレーン。
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