JP5032073B2 - 作業機のブーム作動用油圧回路 - Google Patents

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Description

本発明は、作業機のブーム作動用油圧回路に係り、特に、相互に連接される複数のブームと、それら複数のブームを作動させるための複数の油圧アクチュエータとを有する伸縮ブームを備える作業機に用いられ、前記複数の油圧アクチュエータの作動に必要な圧油を給排するための油圧回路に関するものである。
この種の作業機として例えば一般的な高所作業機は、伸縮ブームがトラック等に架装されて自走可能になっており、その伸縮ブームを油圧アクチュエータで作動可能に構成される。
ところで、このような高所作業機は、伸縮ブームの作動中に、仮に伸縮ブームが他の物と干渉し、伸縮ブームを作動するためのホース等の油路が破損するといった非常の事態が発生することもあり得る。このような非常時には、例えば作動途中で伸縮ブームが停止してしまい、伸縮ブームを格納することが困難となり、立ち往生してしまう可能性がある。
このような非常時における問題は、ホースの切断等以外にも、例えば油圧アクチュエータを制御する電磁弁に作動不良が生じたり、あるいは車両エンジンが停止したり、油圧ポンプが圧油を吐出しないといった場合にも起こりうる。そこで、それらを含めた解決策として、例えば特許文献1に記載の技術では、非常時には伸縮ブームを自重で格納可能とするブーム格納安全回路が開示されている。
特開平09−2795号公報
しかしながら、例えば複数のブームを有する折れ曲げ式伸縮ブームを備える作業機においては、上記特許文献1に記載の技術を採用することはできない場合がある。
具体的には、この種の折れ曲げ式伸縮ブームを備える作業機として、橋梁の下面を点検するための橋梁点検車がある。
橋梁点検車は、架台の先端に複数のブームを連接して設け、これら複数のブーム相互の連接部分(以下、節ともいう)は、リンク機構および油圧シリンダを備えており、油圧シリンダを伸縮させることで各ブームが起伏作動可能になっている。そして、作業者は、各ブームを適宜操作して、伸縮ブームの先端部を橋梁の下面に配置させて橋梁の点検を行う。ここで、このような橋梁点検車は、橋梁の上から伸縮ブームを伸ばし、その伸縮ブームをコ字状にさせないと橋梁の下面まで伸縮ブームの先端を伸長させることはできない。そのため、この種の折れ曲げ式伸縮ブームは少なくとも3本のブームを連接させた構造になっている。したがって、作業機がこのような橋梁点検車である場合は、橋梁の下面まで伸縮ブームをコ字状に伸長させるので、非常時における伸縮ブームの格納方法として、上記特許文献1に記載の技術のような、ブームの自重に頼る方法を採用することはできない。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、特に、圧油で作動する複数のブームを連接してなる折れ曲げ式伸縮ブームを備える作業機に好適に用い得て、仮に伸縮ブームを作動するためのホース等が破損したといった非常時であっても、伸縮ブームを作動可能とし得る作業機のブーム作動用油圧回路を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、相互に連接される複数のブームと、それら複数のブームを作動させるための複数の油圧アクチュエータとを有する伸縮ブームを備える作業機に用いられ、前記複数の油圧アクチュエータの作動に必要な油圧ポンプからの圧油を給排するための油圧回路であって、前記複数の油圧アクチュエータそれぞれに対する圧油の給排を制御する複数の電磁弁を有する第一の切換手段と、その第一の切換手段の各電磁弁に接続される第一の給排管路と、前記第一の切換手段とは別個に設けられて前記複数の油圧アクチュエータそれぞれに対する圧油の給排を制御する複数の電磁弁を有する第二の切換手段と、前記第一の給排管路とは別個に設けられて前記第二の切換手段の各電磁弁に接続される第二の給排管路と、前記油圧ポンプからの圧油を切換制御する一つの切換制御弁とを備え、前記一つの切換制御弁は、前記第一の給排管路および第二の給排管路のうちのいずれか一方との接続を、当該一つの切換制御弁の給排管路と前記両切換手段の給排管路の間の位置で選択可能に構成されており、その選択したいずれか一方の給排管路に接続された切換手段の各電磁弁に当該切換制御弁を介して前記複数の油圧アクチュエータの作動に必要な圧油をそれぞれ給排可能に構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、切換制御弁は、第一の給排管路および第二の給排管路のうちのいずれか一方との接続を選択可能に構成されており、その選択したいずれか一方の給排管路に接続された切換手段の各電磁弁に、当該切換制御弁を介して複数の油圧アクチュエータの作動に必要な圧油をそれぞれ給排可能に構成されているので、複数の油圧アクチュエータの作動に必要な圧油を給排するための油圧回路を、いわば二系統備えていることになる。
したがって、本発明に係る作業機のブーム作動用油圧回路を、例えば橋梁点検車の油圧装置に用いれば、例えば二系統のうちの一方である第一の給排管路が不測の事故で破損したり、あるいはその一方の電磁弁に不具合が生じたりといった非常時であっても、切換制御弁の接続を他方の第二の給排管路側に切り換えることで、油圧ポンプからの圧油を複数の油圧アクチュエータに給排可能なので、伸縮ブームを作動させることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を適宜参照しつつ説明する。なお、本実施形態は、圧油で作動する複数のブームを連接してなる伸縮ブームを備える作業機として、橋梁点検車に本発明を適用した例である。
図1は本発明の一実施形態を示す橋梁点検車の油圧回路図、図2は橋梁点検車の左側にブームが位置する場合の橋梁点検車の作業状態を後方から見た図、図3は橋梁点検車の右側にブームが位置する場合の橋梁点検車の作業状態を後方から見た図、また、図4は作業機のスイッチパネルを説明する図であり、同図では、そのスイッチパネルの模式に制御回路図を組み合わせて示している。
図2に示すように、この橋梁点検車1は、ベース2上に回動自在な架台3を有しており、その架台3上に伸縮ブーム10が架装されている。この伸縮ブーム10は、相互に連接される複数のブーム4、5、6を有している。これら複数のブーム4、5、6は、架台3先端側から順に、基端ブーム4、中間ブーム5および先端ブーム6から構成されている。そして、基端ブーム4および中間ブーム5、並びに中間ブーム5および先端ブーム6は、それぞれの先端部と基端部とが相互に回動可能に軸支されている。さらに、この伸縮ブーム10は、それら複数のブーム4、5、6を作動させるための複数の油圧アクチュエータ14、15、16、17、18、19、20を有している。そして、これら複数の油圧アクチュエータ14〜20の作動に必要な圧油を後述する油圧回路によって適宜給排することで、例えば同図に示すような略コ字状の伸長が可能になっている。なお、同図に示す例では、先端ブーム6の先端には、コンクリート等の亀裂を探傷するためのセンサ9が設けられており、橋梁100の下面101にその先端を配置させることで橋梁の点検が可能である。
詳しくは、この橋梁点検車1の架台3先端には、基端ブーム4の基端部4aが支軸3aにて軸支されており、その支軸3aを中心として基端ブーム4が起伏自在になっている。そして、架台3と基端ブーム4との間には、基端ブーム起伏シリンダ14が設けられている。この基端ブーム起伏シリンダ14は、そのロッド先端が基端ブーム4の基端側に回動可能に軸支され、また、そのチューブ側の基端が、架台3の下部に回動可能に軸支されている。そして、この基端ブーム起伏シリンダ14が取り付けられている架台3の下部には、基端ブーム起伏電磁弁24が設けられている。この基端ブーム起伏電磁弁24は、基端ブーム4を起伏させるために必要な圧油を基端ブーム起伏シリンダ14に給排するための電磁弁であり、この基端ブーム起伏電磁弁24を適宜制御することで基端ブーム起伏シリンダ14を伸縮させて、基端ブーム4を起伏可能になっている。
また、この基端ブーム4には、その内部に基端ブーム伸縮シリンダ17が長手方向に沿って設けられている。そして、上記の基端ブーム起伏シリンダ14を取付けたロッド先端側の支軸の上方且つ基端ブーム4の基端部には、基端ブーム伸縮電磁弁27が設けられている。この基端ブーム伸縮電磁弁27は、基端ブーム4を伸縮させるために必要な圧油を基端ブーム伸縮シリンダ17に給排するための電磁弁であり、この基端ブーム伸縮電磁弁27を適宜制御することで基端ブーム伸縮シリンダ17を伸縮させて、基端ブーム4を伸縮可能になっている。
さらに、基端ブーム4と中間ブーム5との節には、略V字型の第一リンク31と、長板状の第二リンク32と、中間ブーム起伏シリンダ15とが設けられている。
中間ブーム起伏シリンダ15は、そのチューブ側の基端が基端ブーム4の先端側の上面に回動可能に軸支され、また、そのロッド先端が、第一リンク31の中間部31aに回動可能に軸支されている。そして、第一リンク31は、その略V字型の一端31bが基端ブーム4の先端に軸支され、略V字型の他端31cが第二リンク32の一端に軸支されている。そして、第二リンク32の他端は、中間ブーム5の基端に軸支されている。さらに、中間ブーム起伏シリンダ15および基端ブーム4相互を繋ぐ位置の近傍には、中間ブーム起伏電磁弁25が設けられている。この中間ブーム起伏電磁弁25は、中間ブーム5を起伏させるために必要な圧油を中間ブーム起伏シリンダ15に給排するための電磁弁であり、この中間ブーム起伏電磁弁25を適宜制御することで中間ブーム起伏シリンダ15を伸縮させて、中間ブーム5を起伏可能になっている。
さらに、中間ブーム5には、その内部に中間ブーム伸縮シリンダ18が長手方向に沿って設けられている。そして、中間ブーム5の基端部には、中間ブーム回動装置20が設けられている。この中間ブーム回動装置20と中間ブーム5の側面のケーブルベヤ(登録商標)61との中間部近傍には、中間ブーム伸縮電磁弁28が設けられている。この中間ブーム伸縮電磁弁28は、中間ブーム5を伸縮させるために必要な圧油を中間ブーム伸縮シリンダ18に給排するための電磁弁であり、この中間ブーム伸縮シリンダ18を適宜制御することで中間ブーム伸縮シリンダ18を伸縮させて、中間ブーム5を伸縮可能になっている。
また、中間ブーム5には、その基端部に中間ブーム回動装置20が設けられている。この中間ブーム回動装置20は、中間ブーム5に固着された大型ギヤ35と、油圧モータ36と、その油圧モータ36の出力軸に一次側が連結されるとともに、二次側が大型ギヤ35に所望のトルクを伝達可能に歯合してなる減速機37とを備えている。また、中間ブーム5の基端部には、中間ブーム旋回電磁弁30が設けられている。この中間ブーム旋回電磁弁30は、中間ブーム5を回動させるために必要な圧油を油圧モータ36に給排するための電磁弁であり、この中間ブーム旋回電磁弁30を適宜制御することで油圧モータ36が駆動され、減速機37から大型ギヤ35を介して中間ブーム5を回動可能になっている。
また、中間ブーム5と先端ブーム6との節には、略V字型の第三リンク33と、長板状の第四リンク34と、先端ブーム起伏シリンダ16とが設けられている。
先端ブーム起伏シリンダ16は、そのチューブ側の基端が第三リンク33の中間部33aに回動可能に軸支されており、そのロッド側が先端ブーム6の下面に回動可能に軸支されている。
そして、第三リンク33は、その略V字型の一端33bが第四リンク34を介して中間ブーム5の先端に回動可能に軸支され、略V字型の他端33cが先端ブーム6の基端部に回動可能に軸支されている。そして、先端ブーム6および第三リンク33相互を繋ぐ位置の近傍には、先端ブーム起伏電磁弁26が設けられている。この先端ブーム起伏電磁弁26は、先端ブーム6を起伏させるために必要な圧油を先端ブーム起伏シリンダ16に給排するための電磁弁であり、この先端ブーム起伏電磁弁26を適宜制御することで先端ブーム起伏シリンダ16を伸縮させて、先端ブーム6を起伏可能になっている。
また、先端ブーム6には、その内部に先端ブーム伸縮シリンダ19が長手方向に沿って設けられている。そして、その先端ブーム6の基端部には、上記先端ブーム起伏電磁弁26よりも先端ブーム6側面のケーブルベヤ(登録商標)61寄りの位置に、先端ブーム伸縮電磁弁29が設けられている。この先端ブーム伸縮電磁弁29は、先端ブーム6を伸縮させるために必要な圧油を先端ブーム伸縮シリンダ19に給排するための電磁弁であり、この先端ブーム伸縮電磁弁29を適宜制御することで、先端ブーム伸縮シリンダ19を伸縮させて、先端ブーム6を伸縮可能になっている。
さらに、この先端ブーム6には、その先端に、コンクリート等の亀裂を探傷するためのセンサ9が設けられている。このセンサ9は、伸縮ブーム10の先端が橋梁100の下面101に設置されたとき、橋梁100の下面101とセンサ9の上面とを平行に位置させ得るようになっている。
詳しくは、センサ9は、先端ブーム6の先端部6aに回動可能に軸支されており、また、先端ブーム6の先端とセンサ9との間には、センサ起伏シリンダ13が設けられている。このセンサ起伏シリンダ13は、そのロッド先端がセンサ9の底部側に回動可能に軸支されるとともに、そのチューブ側の基端が、先端ブーム6の先端に回動可能に軸支されている。そして、このセンサ起伏シリンダ13が取り付けられている先端ブーム6の先端近傍には、センサ起伏電磁弁23が設けられている。このセンサ起伏電磁弁23は、センサ9を起伏させるために必要な圧油をセンサ起伏シリンダ13に給排するための電磁弁であり、このセンサ起伏電磁弁23を適宜制御することでセンサ起伏シリンダ13を伸縮させて、橋梁100の下面101とセンサ9の上面とを平行に位置させ得るようにセンサ9を起伏可能になっている。
次に、上記伸縮ブーム10の複数の油圧アクチュエータの作動に必要な圧油を給排するための油圧回路についてより詳しく説明する。
この橋梁点検車1は、上述の複数の油圧アクチュエータの作動に必要な圧油を給排するための油圧回路として、図1に示すように、第一の給排管路21および第二の給排管路22の二系統を備えて構成されている。
つまり、この橋梁点検車1では、同図に示すように、その油圧回路は、車両の油圧ポンプ42から吐出する圧油が、まず、油圧切換手段である切換制御弁41に流入するように配管されている。そして、この切換制御弁41のブーム操作レバー43を操作することによって、油圧ポンプ42から吐出された圧油が伸縮ブーム10を作動させるための給排回路44に流出するようになっている。そして、この給排回路44には、その端部に接続手段として、手で繋ぎ換えることのできる流体継手50Aが設けられている。これに対し、第一の給排管路21および第二の給排管路22のそれぞれには、この流体継手50Aと対をなして構成されて流体継手50Aとの嵌脱が可能な流体継手50Bが設けられている。これにより、給排回路44は、この一対の流体継手50A、50Bを介して第一の給排管路21および第二の給排管路22のそれぞれへの接続が可能になっている。
ここで、この第一の給排管路21および第二の給排管路22の二系統の油圧回路は、同様の構成を備えて構成されているので、以下、この二系統の油圧回路のうち、通常の使用時に主に使用する第一の給排管路21について説明し、第二の給排管路22については、同様の構成に係る詳しい説明を適宜省略する。
第一の給排回路21は、図2に示すように、伸縮ブーム10の左側に設けられている油圧回路である。この第一の給排管路21の2本の油路は、架台3側面に位置する部分に上記一対の流体継手50A、50Bのうちの他方の流体継手50Bが設けられている。ここで、この一対の流体継手50A、50Bには、一般的にカップリングまたはカプラ(登録商標)とも呼ばれるものを用いており、チェック弁が内蔵されたセルフロック式である。つまり、この一対の流体継手50A、50Bのうち一方の流体継手50Aを第一の給排回路21の他方の流体継手50Bから外すと、第一の給排回路21は遮断されるとともに、給排回路44側の流体継手50Aからの圧油の流出も防止されるようになっている。
そして、この第一の給排管路21の2本の油路は、切換制御弁41からベース2の内部を通り、図2に示すように、架台3内のスイベルジョイント(図示略)を通じ、架台3下面の窓から架台3の外に出て、架台3側面の上記基端ブーム起伏電磁弁24に接続され、次いで上記基端ブーム伸縮電磁弁27に接続される。さらに、基端ブーム4に沿って先端へ向かって配設され、ケーブルベヤ(登録商標)61を通って上記中間ブーム起伏電磁弁25に接続される。
さらに、第一の給排管路21の2本の油路は、基端ブーム4と中間ブーム5の節を通り、中間ブーム5の内部へ導入され、中間ブーム5内部に設けられた上記中間ブーム旋回電磁弁30に接続される。さらに、この油路は、中間ブーム5の外に出て上記中間ブーム伸縮電磁弁28に接続される。そして、中間ブーム5に沿って先端へ向かって配設され、ケーブルベヤ(登録商標)61を通って中間ブーム5と先端ブーム6の節を通り抜け、上記先端ブーム起伏電磁弁26に接続され、次いで上記先端ブーム伸縮電磁弁29に接続される。そして、この先端ブーム伸縮電磁弁29から先端ブーム6に沿って先端へ向かって配設され、ケーブルベヤ(登録商標)61を通って上記センサ起伏電磁弁23に接続されている。
これにより、この油圧回路は、車両の油圧ポンプ42から吐出する圧油を切換制御弁41から給排回路44に流出させ、この給排回路44の端部の一対の流体継手50A、50Bを介して上述の第一の給排管路21に供給可能であり、その第一の給排管路21に接続された各電磁弁に、上記複数の油圧アクチュエータの作動に必要な圧油を適宜給排可能になっている。
ここで、この橋梁点検車1は、第一の給排管路21および第二の給排管路22の二系統の油圧回路のうち、図3に示すように、上述した第一の給排管路21と同じ構成からなる第二の給排管路22を、伸縮ブーム10の左側にも設けている。
つまり、上述した各々の油圧アクチュエータを作動させるには、油圧アクチュエータ毎に少なくとも1つの電磁弁を有すればよいが、この橋梁点検車1には、各電磁弁の作動不具合を考慮した安全対策のため、上記第一の給排回路21および第二の給排回路22ともに各油圧アクチュエータに対応する電磁弁をそれぞれ設けている。なお、油圧アクチュエータは、第一、第二の給排回路21、22のどちらか一方の電磁弁で作動させればよいため、第一の給排回路21によって並列接続された各電磁弁24〜30の油路、および第二の給排回路22によって並列接続された各電磁弁24〜30の油路は合流して対応する油圧アクチュエータ14〜20に流入するようになっている。
詳しくは、この第二の給排回路22は、第一の給排管路21と同様に、給排回路44との接続手段として、給排回路44側の流体継手50Aが接続される流体継手50Bが端部に設けられている。この流体継手50Bは、コントロールバルブと、ブーム作動用の油圧アクチュエータヘの管路との間に、且つ伸縮ブーム10作動時には干渉することが無い位置である架台3側面に設けられている。そのため、例えば上記第一の給排管路21を構成する油路のいかなる箇所が損傷した場合であっても、給排回路44側の流体継手50Aを第二の給排回路22の流体継手50Bに繋ぎ換えることで破損していない油路を確保できるようになっている。
このように、この第二の給排管路22は、上述した第一の給排管路21と同じ構成を有しているので、例えば不測の事態によりブーム作動用のホースが破損し、伸縮ブーム10を作動できなくなった場合、応急復旧装置として使用することができるようになっている。
次に、上記各電磁弁を制御するための電気回路の構造について説明する。
図4に示すように、上記第一の給排回路21および第二の給排回路22それぞれの各電磁弁24〜30には、第一の給排回路21によって並列接続された各電磁弁24〜30を作動させるための第一電気回路51と、第二の給排回路22によって並列接続された各電磁弁24〜30を作動させるための第二電気回路52とをそれぞれ個別に設けている。そして、電源55に対し、第一電気回路51は、第一コネクタ53で電源55への繋ぎ替えが可能であり、また、第二電気回路52は、第二コネクタ54で電源55への繋ぎ替えが可能に構成されている。これら第一、第二の電気回路51、52は、第一、第二の給排回路21、22の油路と共に伸縮ブーム10の側面に並走して設けている。
つまり、この橋梁点検車1は、第一、第二の給排回路21、22の各電磁弁24〜30に供給する電気についても二系統を有する構成としている。そして、図4に示す電気配線図に示すように、第一電気回路51、第二電気回路52ともに電源55と各々の電磁弁24〜30のコイルとは並列回路にて接続されている。そして、各々の電磁弁24〜30のコイルとアースとの間には、各々の電磁弁24〜30を作動させるスイッチが接続されており、このスイッチを作動したい方向に切換えることによってコイルに通電がされて圧油の油路を切換え可能になっている。
ここで、上記第一の切換手段には、第一の給排管路21によって並列接続された複数の電磁弁24〜30が対応し、上記第二の切換手段には、第二の給排管路22によって並列接続された複数の電磁弁24〜30が対応する。
次に、この橋梁点検車1およびその油圧回路の作用・効果について説明する。
上述のように、この橋梁点検車1は、伸縮ブーム10を作動させる複数の油圧アクチュエータの作動に必要な圧油を給排するための油圧回路として、上述の第一の給排管路21および第二の給排回路22の二系統備えており、また、第一および第二の給排管路21、22によって並列接続された複数の電磁弁24〜30を制御するための電気回路についても、第一電気回路51および第二電気回路52の二系統を備えているので、例えば油圧回路を第一の給排管路21で使用するときは、給排回路44の流体継手50Aを第一の給排管路21の流体継手50Bに繋ぐとともに、第一電気回路51の第一コネクタ53を電源55に繋ぐことで使用可能である。
また同様に、油圧回路を第二の給排回路22で使用するときは、給排回路44の流体継手50Aを第二の給排回路22の流体継手50Bに繋ぐとともに、第二電気回路52の第ニコネクタ54を電源55に繋ぐことで使用可能であり、二系統の油圧回路を適宜切り換えて使用することができる。
したがって、例えば二系統のうちの一方の給排管路が不測の事故で破損したり、あるいは二系統のうちの一方の電磁弁のいずれかに不具合が生じたりといった非常時であっても、流体継手50Aを他方の給排管路の流体継手50Bに繋ぎ替えて切換制御弁41の接続を他方の給排管路側に切り換えるとともに、電源55を他方のコネクタに繋ぎ替えることで、油圧ポンプ42からの圧油を複数の油圧アクチュエータに給排して伸縮ブーム10を作動させることができる。
具体的な例として、最初の使用時に、伸縮ブーム10を作動させる油圧回路が、右側の第一の給排管路21側に接続がされており、この第一の給排管路21が破損して、伸縮ブーム10の作動ができなくなった場合の復旧作業について説明する。
図2に示すように、この橋梁点検車1において、仮に不測の事態によって、伸縮ブーム10右側の第一の給排管路21が破損したときには、まず、油圧ポンプ42を止めて、圧油の供給をストップさせる。次に、第一の給排管路21内の篭り圧を抜き去った後、流体継手50Aを手で切り離し、架台3反対面の第二の給排回路22の流体継手50Bに流体継手50Aを接続する。そして、電気回路についても、電源55と第一コネクタ53との接続を外し、電源55と第ニコネクタ54とを接続する。なお、この一対の流体継手50A、50Bは、上述のようにセルフロック式なので、流体継手50Aを外した第一の給排管路21の流体継手50Bは遮断され、また、外した流体継手50Aから圧油が流出することもない。
これにより、この橋梁点検車1およびその油圧回路によれば、第一の給排管路21から第二の給排回路22への切り換えが容易に可能であり、伸縮ブーム10を作動させる複数の油圧アクチュエータ14〜20の作動に必要な圧油を給排することができるので、仮に伸縮ブーム10を作動するためのホース等が破損したといった非常時であっても、伸縮ブーム10を作動させることができる。
また、この橋梁点検車1およびその油圧回路によれば、エンジンまたは油圧ポンプに不具合が発生した場合には、従来の様な非常用ポンプ(不図示)を用いて作動停止を回避するだけでなく、同種のカプラ(登録商標)等の流体継手を有する油圧装置を持つ他車が有れば、その他車の油圧ポンプから圧油を供給させることも可能である。
なお、本発明に係る作業機およびその作業機のブーム作動用油圧回路は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、作業機として橋梁点検車の例で説明したが、これに限定されず、本発明は、複数のブームが相互に連接されてなる伸縮ブームと、その伸縮ブームを作動させるための複数の油圧アクチュエータとを備える作業機に適用することができる。
本発明の一実施形態を示す橋梁点検車の油圧回路図である。 橋梁点検車の左側にブームが位置する場合の橋梁点検車の作業状態を後方から見た図である。 橋梁点検車の右側にブームが位置する場合の橋梁点検車の作業状態を後方から見た図である。 作業機のスイッチパネルを説明する図であり、同図では、そのスイッチパネルの模式に制御回路図を組み合わせて示している。
符号の説明
1 橋梁点検車(作業機)
2 ベース
3 架台
4 基端ブーム
5 中間ブーム
6 先端ブーム
8 ブーム
9 センサ
10 伸縮ブーム
13 センサ起伏シリンダ(油圧アクチュエータ)
14 基端ブーム起伏シリンダ(油圧アクチュエータ)
15 中間ブーム起伏シリンダ(油圧アクチュエータ)
16 先端ブーム起伏シリンダ(油圧アクチュエータ)
17 基端ブーム伸縮シリンダ(油圧アクチュエータ)
18 中間ブーム伸縮シリンダ(油圧アクチュエータ)
19 先端ブーム伸縮シリンダ(油圧アクチュエータ)
20 中間ブーム回動装置(油圧アクチュエータ)
21 第一の給排管路
22 第二の給排管路
23 センサ起伏電磁弁(切換手段)
24 基端ブーム起伏電磁弁(切換手段)
25 中間ブーム起伏電磁弁(切換手段)
26 先端ブーム起伏電磁弁(切換手段)
27 基端ブーム伸縮電磁弁(切換手段)
28 中間ブーム伸縮電磁弁(切換手段)
29 先端ブーム伸縮電磁弁(切換手段)
30 中間ブーム旋回電磁弁(切換手段)
31 第一リンク
32 第二リンク
33 第三リンク
34 第四リンク
35 大型ギヤ
36 油圧モータ
37 減速機
41 切換制御弁
42 油圧ポンプ
43 ブーム操作レバー
44 給排回路
50A、50B 流体継手(接続手段)
51 第一電気回路
52 第二電気回路
53 第一コネクタ
54 第ニコネクタ
55 電源
61 ケーブルベヤ(登録商標)
100 橋梁
101 (橋梁の)下面

Claims (1)

  1. 相互に連接される複数のブームと、それら複数のブームを作動させるための複数の油圧アクチュエータとを有する伸縮ブームを備える作業機に用いられ、前記複数の油圧アクチュエータの作動に必要な油圧ポンプからの圧油を給排するための油圧回路であって、
    前記複数の油圧アクチュエータそれぞれに対する圧油の給排を制御する複数の電磁弁を有する第一の切換手段と、その第一の切換手段の各電磁弁に接続される第一の給排管路と、前記第一の切換手段とは別個に設けられて前記複数の油圧アクチュエータそれぞれに対する圧油の給排を制御する複数の電磁弁を有する第二の切換手段と、前記第一の給排管路とは別個に設けられて前記第二の切換手段の各電磁弁に接続される第二の給排管路と、前記油圧ポンプからの圧油を切換制御する一つの切換制御弁とを備え、
    前記一つの切換制御弁は、前記第一の給排管路および第二の給排管路のうちのいずれか一方との接続を、当該一つの切換制御弁の給排管路と前記両切換手段の給排管路の間の位置で選択可能に構成されており、その選択したいずれか一方の給排管路に接続された切換手段の各電磁弁に当該切換制御弁を介して前記複数の油圧アクチュエータの作動に必要な圧油をそれぞれ給排可能に構成されていることを特徴とする作業機のブーム作動用油圧回路。
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