JP5032073B2 - 作業機のブーム作動用油圧回路 - Google Patents
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Description
ところで、このような高所作業機は、伸縮ブームの作動中に、仮に伸縮ブームが他の物と干渉し、伸縮ブームを作動するためのホース等の油路が破損するといった非常の事態が発生することもあり得る。このような非常時には、例えば作動途中で伸縮ブームが停止してしまい、伸縮ブームを格納することが困難となり、立ち往生してしまう可能性がある。
具体的には、この種の折れ曲げ式伸縮ブームを備える作業機として、橋梁の下面を点検するための橋梁点検車がある。
図1は本発明の一実施形態を示す橋梁点検車の油圧回路図、図2は橋梁点検車の左側にブームが位置する場合の橋梁点検車の作業状態を後方から見た図、図3は橋梁点検車の右側にブームが位置する場合の橋梁点検車の作業状態を後方から見た図、また、図4は作業機のスイッチパネルを説明する図であり、同図では、そのスイッチパネルの模式に制御回路図を組み合わせて示している。
さらに、基端ブーム4と中間ブーム5との節には、略V字型の第一リンク31と、長板状の第二リンク32と、中間ブーム起伏シリンダ15とが設けられている。
先端ブーム起伏シリンダ16は、そのチューブ側の基端が第三リンク33の中間部33aに回動可能に軸支されており、そのロッド側が先端ブーム6の下面に回動可能に軸支されている。
この橋梁点検車1は、上述の複数の油圧アクチュエータの作動に必要な圧油を給排するための油圧回路として、図1に示すように、第一の給排管路21および第二の給排管路22の二系統を備えて構成されている。
第一の給排回路21は、図2に示すように、伸縮ブーム10の左側に設けられている油圧回路である。この第一の給排管路21の2本の油路は、架台3側面に位置する部分に上記一対の流体継手50A、50Bのうちの他方の流体継手50Bが設けられている。ここで、この一対の流体継手50A、50Bには、一般的にカップリングまたはカプラ(登録商標)とも呼ばれるものを用いており、チェック弁が内蔵されたセルフロック式である。つまり、この一対の流体継手50A、50Bのうち一方の流体継手50Aを第一の給排回路21の他方の流体継手50Bから外すと、第一の給排回路21は遮断されるとともに、給排回路44側の流体継手50Aからの圧油の流出も防止されるようになっている。
つまり、上述した各々の油圧アクチュエータを作動させるには、油圧アクチュエータ毎に少なくとも1つの電磁弁を有すればよいが、この橋梁点検車1には、各電磁弁の作動不具合を考慮した安全対策のため、上記第一の給排回路21および第二の給排回路22ともに各油圧アクチュエータに対応する電磁弁をそれぞれ設けている。なお、油圧アクチュエータは、第一、第二の給排回路21、22のどちらか一方の電磁弁で作動させればよいため、第一の給排回路21によって並列接続された各電磁弁24〜30の油路、および第二の給排回路22によって並列接続された各電磁弁24〜30の油路は合流して対応する油圧アクチュエータ14〜20に流入するようになっている。
図4に示すように、上記第一の給排回路21および第二の給排回路22それぞれの各電磁弁24〜30には、第一の給排回路21によって並列接続された各電磁弁24〜30を作動させるための第一電気回路51と、第二の給排回路22によって並列接続された各電磁弁24〜30を作動させるための第二電気回路52とをそれぞれ個別に設けている。そして、電源55に対し、第一電気回路51は、第一コネクタ53で電源55への繋ぎ替えが可能であり、また、第二電気回路52は、第二コネクタ54で電源55への繋ぎ替えが可能に構成されている。これら第一、第二の電気回路51、52は、第一、第二の給排回路21、22の油路と共に伸縮ブーム10の側面に並走して設けている。
ここで、上記第一の切換手段には、第一の給排管路21によって並列接続された複数の電磁弁24〜30が対応し、上記第二の切換手段には、第二の給排管路22によって並列接続された複数の電磁弁24〜30が対応する。
上述のように、この橋梁点検車1は、伸縮ブーム10を作動させる複数の油圧アクチュエータの作動に必要な圧油を給排するための油圧回路として、上述の第一の給排管路21および第二の給排回路22の二系統備えており、また、第一および第二の給排管路21、22によって並列接続された複数の電磁弁24〜30を制御するための電気回路についても、第一電気回路51および第二電気回路52の二系統を備えているので、例えば油圧回路を第一の給排管路21で使用するときは、給排回路44の流体継手50Aを第一の給排管路21の流体継手50Bに繋ぐとともに、第一電気回路51の第一コネクタ53を電源55に繋ぐことで使用可能である。
したがって、例えば二系統のうちの一方の給排管路が不測の事故で破損したり、あるいは二系統のうちの一方の電磁弁のいずれかに不具合が生じたりといった非常時であっても、流体継手50Aを他方の給排管路の流体継手50Bに繋ぎ替えて切換制御弁41の接続を他方の給排管路側に切り換えるとともに、電源55を他方のコネクタに繋ぎ替えることで、油圧ポンプ42からの圧油を複数の油圧アクチュエータに給排して伸縮ブーム10を作動させることができる。
図2に示すように、この橋梁点検車1において、仮に不測の事態によって、伸縮ブーム10右側の第一の給排管路21が破損したときには、まず、油圧ポンプ42を止めて、圧油の供給をストップさせる。次に、第一の給排管路21内の篭り圧を抜き去った後、流体継手50Aを手で切り離し、架台3反対面の第二の給排回路22の流体継手50Bに流体継手50Aを接続する。そして、電気回路についても、電源55と第一コネクタ53との接続を外し、電源55と第ニコネクタ54とを接続する。なお、この一対の流体継手50A、50Bは、上述のようにセルフロック式なので、流体継手50Aを外した第一の給排管路21の流体継手50Bは遮断され、また、外した流体継手50Aから圧油が流出することもない。
なお、本発明に係る作業機およびその作業機のブーム作動用油圧回路は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、作業機として橋梁点検車の例で説明したが、これに限定されず、本発明は、複数のブームが相互に連接されてなる伸縮ブームと、その伸縮ブームを作動させるための複数の油圧アクチュエータとを備える作業機に適用することができる。
2 ベース
3 架台
4 基端ブーム
5 中間ブーム
6 先端ブーム
8 ブーム
9 センサ
10 伸縮ブーム
13 センサ起伏シリンダ(油圧アクチュエータ)
14 基端ブーム起伏シリンダ(油圧アクチュエータ)
15 中間ブーム起伏シリンダ(油圧アクチュエータ)
16 先端ブーム起伏シリンダ(油圧アクチュエータ)
17 基端ブーム伸縮シリンダ(油圧アクチュエータ)
18 中間ブーム伸縮シリンダ(油圧アクチュエータ)
19 先端ブーム伸縮シリンダ(油圧アクチュエータ)
20 中間ブーム回動装置(油圧アクチュエータ)
21 第一の給排管路
22 第二の給排管路
23 センサ起伏電磁弁(切換手段)
24 基端ブーム起伏電磁弁(切換手段)
25 中間ブーム起伏電磁弁(切換手段)
26 先端ブーム起伏電磁弁(切換手段)
27 基端ブーム伸縮電磁弁(切換手段)
28 中間ブーム伸縮電磁弁(切換手段)
29 先端ブーム伸縮電磁弁(切換手段)
30 中間ブーム旋回電磁弁(切換手段)
31 第一リンク
32 第二リンク
33 第三リンク
34 第四リンク
35 大型ギヤ
36 油圧モータ
37 減速機
41 切換制御弁
42 油圧ポンプ
43 ブーム操作レバー
44 給排回路
50A、50B 流体継手(接続手段)
51 第一電気回路
52 第二電気回路
53 第一コネクタ
54 第ニコネクタ
55 電源
61 ケーブルベヤ(登録商標)
100 橋梁
101 (橋梁の)下面
Claims (1)
- 相互に連接される複数のブームと、それら複数のブームを作動させるための複数の油圧アクチュエータとを有する伸縮ブームを備える作業機に用いられ、前記複数の油圧アクチュエータの作動に必要な油圧ポンプからの圧油を給排するための油圧回路であって、
前記複数の油圧アクチュエータそれぞれに対する圧油の給排を制御する複数の電磁弁を有する第一の切換手段と、その第一の切換手段の各電磁弁に接続される第一の給排管路と、前記第一の切換手段とは別個に設けられて前記複数の油圧アクチュエータそれぞれに対する圧油の給排を制御する複数の電磁弁を有する第二の切換手段と、前記第一の給排管路とは別個に設けられて前記第二の切換手段の各電磁弁に接続される第二の給排管路と、前記油圧ポンプからの圧油を切換制御する一つの切換制御弁とを備え、
前記一つの切換制御弁は、前記第一の給排管路および第二の給排管路のうちのいずれか一方との接続を、当該一つの切換制御弁の給排管路と前記両切換手段の給排管路の間の位置で選択可能に構成されており、その選択したいずれか一方の給排管路に接続された切換手段の各電磁弁に当該切換制御弁を介して前記複数の油圧アクチュエータの作動に必要な圧油をそれぞれ給排可能に構成されていることを特徴とする作業機のブーム作動用油圧回路。
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