JP2003104699A - ブーム作業車 - Google Patents

ブーム作業車

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JP2003104699A
JP2003104699A JP2001299495A JP2001299495A JP2003104699A JP 2003104699 A JP2003104699 A JP 2003104699A JP 2001299495 A JP2001299495 A JP 2001299495A JP 2001299495 A JP2001299495 A JP 2001299495A JP 2003104699 A JP2003104699 A JP 2003104699A
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controller
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Norihisa Takahashi
典久 高橋
Taro Tsukioka
太郎 月岡
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Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧アクチュエータの作動制御を行う電磁比
例弁のスティックによるブーム作動装置の異常を回避し
ながらもブーム操作を可能にし、作業者を地上に戻して
避難させたり、ブームを格納することのできるブーム作
業車を提供する。 【解決手段】 本発明のブーム作業車によれば、ブーム
を作動させる油圧アクチュエータと、油圧アクチュエー
タへの圧油の給排を制御する電磁比例弁との間に補助制
御弁を設け、電磁比例弁がコンタミ等によってスティッ
クした異常事態において、電磁比例弁に替わって油圧ア
クチュエータへの圧油の給排の制御を補助制御弁が行う
ので、スティックによる異常時でも操作可能になるため
作業者を地上に避難させたり、ブームを格納することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体に旋回動、起
伏動および伸縮動可能に枢結されたブームを有したブー
ム作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】ブーム作業車には、車体上に架装された
ブーム先端部に作業装置、例えば作業台を配設した高所
作業車などがあり、所望作業位置に作業台を移動するた
めのブームの作動には油圧アクチュエータ(駆動装置)
が用いられている。油圧アクチュエータには、ブームを
起伏動させる起伏シリンダや、ブームを伸縮動させる伸
縮シリンダや、ブームを旋回動させる旋回モータといっ
たものがある。
【0003】これら油圧アクチュエータには、その作動
を制御するためにパイロット式電磁比例弁(メイン制御
弁)が用いられている。パイロット式電磁比例弁は、ソ
レノイドに供給する電流の大きさを調整して電磁比例弁
内に設けられたパイロットスプールの位置を変化させパ
イロットスプールの位置に応じたパイロット圧をメイン
スプールに与えるパイロット弁と、パイロット圧を受け
てメインスプールを移動させて油圧アクチュエータへの
圧油の給排制御を行なう圧油制御弁とを有して構成され
る。そして、このパイロットスプールは比較的弱い駆動
力で移動し、その上小型でありストロークも短いので、
作動油にコンタミ(コンタミネーション(contaminatio
n);シール材破片等の混入汚濁物)が混入するとパイロ
ットスプールがスティックして動かなくなる虞がある。
一方、圧油制御弁の方は油圧の比較的大きな駆動力を受
けて作動するのでコンタミの影響は小さい。この結果、
パイロットスプールがスティックして動かなくなった場
合、操作レバーを操作してブームの作動を停止させる
(作動させない)ようにしたにも拘わらず、油圧アクチ
ュエータの圧油供給が継続して行なわれてブームが作動
し続ける虞があった。
【0004】そこでこれまで、電磁比例弁のコンタミ耐
久試験やコンタミに強いバルブの開発等が行われてき
た。また、パイロット弁のスプールスティックが発生し
た場合に、油圧制御回路システム全体を停止させる方法
が各種検討されている。代表的なものとして、電磁比例
弁への油圧の圧力・流量の供給を上流側から遮断するア
ンロード弁を設けるものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな対処方法では異常時にブームの作動を停止させるこ
とが可能となるだけであり、例えばブーム先端部に作業
台を配設した高所作業車に作業者が搭乗して高所作業を
行っているときに高所での作業中に異常が発生すると、
作業者が高所に取り残されてしまう虞がある。また、ブ
ーム作動を停止したまま作業車を移動しようとするとブ
ームが格納されていないためブーム等が他のものとの干
渉する虞があり危険である。このように、異常時にただ
ブームの作動を停止させるだけでは、高所作業中の作業
者を地上に戻し避難させたり、ブームを格納し作業車を
移動させたりすることができない、という問題がある。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、スプールがスティックして電磁比例弁の
制御が困難になっても、操作レバーによるブーム作動制
御を可能にして、作業者を地上に戻し避難させたり、ブ
ームを格納し作業車を移動させたりすることのできるブ
ーム作業車を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明のブーム作業車は、車体上に起伏等の作動が自
在に設けられたブームと、ブームを油圧力によって作動
させる油圧アクチュエータと、ブームを作動させるため
に外部操作される操作レバーと、油圧アクチュエータへ
の圧油の供給を制御するメイン制御弁と、操作レバーか
ら送出される操作信号に基づいて、メイン制御弁の制御
を行うコントローラと、油圧アクチュエータとメイン制
御弁との間に配設された補助制御弁と、 操作レバーの
操作を検出するレバー操作検出手段と、ブームの作動を
検出するブーム作動検出手段とを有して構成されてい
る。そして、レバー操作検出手段およびブーム作動検出
手段により、操作レバーが操作されていないにも拘わら
ずブームが作動していることがコントローラによって判
断された場合、コントローラは操作レバーの操作に応じ
て補助制御弁の作動を制御して油圧アクチュエータの作
動を制御する。
【0008】さらにこの補助制御弁は、レバー操作検出
手段およびブーム作動検出手段により、メイン制御弁が
正常に作動しているとコントローラによって判断された
場合、メイン制御弁からアクチュエータに対する圧油の
給排をそのまま行わせるように構成される。そしてレバ
ー操作検出手段およびブーム作動検出手段により、操作
レバーが操作されていないにも拘わらずブームが作動
し、且つメイン制御弁が中立閉止位置から偏倚している
とコントローラによって判断された場合には、コントロ
ーラは操作レバーに応じて補助制御弁の作動を制御し
て、偏倚開放状態のメイン制御弁からの圧油を油圧アク
チュエータに給排する制御を行うように構成されている
ことが好ましい。
【0009】このようなブーム作業車ならば、電磁比例
弁がパイロットスプールのスティックによって異常状態
におちいった場合でも補助制御弁を用いて操作レバーに
よるブームの作動制御ができるので、異常時においても
作業者は自らを避難させたり、ブームを格納したりする
事ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。本発明に係る補助制
御弁を備えたブーム作業車の一例としての高所作業車1
を図2に示している。この高所作業車1は、前後輪3
a、3bを有して走行可能であり、前部に運転キャビン
2aを有したトラック車両をベースに構成される。この
トラック車両の車体2上に旋回モータ51(図1参照)
により駆動されて水平旋回可能に構成された旋回台4が
配設されている。この旋回台4に基端部が枢結されてブ
ーム5が取り付けられており、このブーム5は起伏シリ
ンダ6により起伏動されるようになっている。ブーム5
は、基端ブーム5a、中間ブーム5bおよび先端ブーム
5cを入れ子式に組み合わされて、内蔵の伸縮シリンダ
7により伸縮動可能に構成されている。
【0011】先端ブーム5cは先端にブームヘッド5d
を有し、このブームヘッド5dに枢結されて支持部材8
が上下に揺動可能に取り付けられている。この支持部材
8は垂直ポスト部(図示せず)を有し、ブームヘッド5
dと支持部材8との間に配設されたレベリングシリンダ
(図示せず)により支持部材8の揺動制御が行われ、ブ
ーム5の起伏の如何に拘わらず垂直ポスト部が常に垂直
に延びて位置するように支持部材8が揺動制御される。
このように常時垂直に保持される垂直ポスト部に水平旋
回自在に(首振り自在に)作業台9が取り付けられてお
り、作業台9はブーム5の起伏に拘わらず常に水平に保
持される。
【0012】なお、支持部材8の上端部に吊り上げ装置
10が設けられている。また、車体2の前後左右の四カ
所に下方に伸縮自在なアウトリガ11が設けられてお
り、高所作業を行うときには、図示のようにアウトリガ
11を下方に張り出して車体2を持ち上げ支持できるよ
うになっている。
【0013】次に、図1を参照して、ブーム5の作動を
制御するブーム作動制御機構20について説明する。こ
のブーム作動制御機構20は、ブーム作動を制御するコ
ントローラ21と、コントローラ21へ入力信号を送出
する入力部と、コントローラ21からの制御信号を受け
て油圧アクチュエータ50を制御する出力部とに大きく
分けられる。入力部には作業者によって傾動操作される
ことによって操作信号を送出する操作レバー23と、ブ
ーム5の作動を検出しその検出値を送出するブーム作動
センサとから構成されている。操作レバー23には、ブ
ーム5を旋回動させる旋回操作レバー23aと、ブーム
5を起伏動させる起伏操作レバー23bと、ブーム5を
伸縮動させる伸縮操作レバー23cとがある。(実際に
は、これらを1本もしくは2本のレバーにまとめて構成
されることが多い。)ブーム作動センサ25には、ブー
ム5の旋回角を検出する旋回角センサ25aと、ブーム
5の起伏角を検出する起伏角センサ25bと、ブーム5
の伸長量を検出する伸長量センサ25cとがある。
【0014】一方出力部は、油圧アクチュエータ50
と、油圧アクチュエータ50へ吐出される油圧ポンプ2
7から圧油の給排を制御する(圧力補償型パイロット
式)電磁比例弁30と、油圧アクチュエータ50と電磁
比例弁30との間に配設され電磁比例弁30がスティッ
クするような異常事態において電磁比例弁30に替わっ
て油圧アクチュエータ50の制御を行う補助制御弁40
とから構成されている。油圧アクチュエータ50として
は、ブーム5を旋回動させる旋回モータ51と、起伏動
させる起伏シリンダ6と、伸縮動させる伸縮シリンダ7
とがある。電磁比例弁30としては、油圧アクチュエー
タ50のそれぞれに対応する電磁比例弁31(Vφ)、
33(Vθ)、35(V)がある。
【0015】補助制御弁40も同様に、油圧アクチュエ
ータ50のそれぞれに対応する補助制御弁41
(Vφ′)、43(Vθ′)、45(V′)を有す
る。なお、補助制御弁40は異常時にのみに用いられる
ものなのでコスト等を考慮して、必要最低限の機能を有
していればよく、小型のものでよいし、流量制御ができ
なくてもよい。
【0016】図3〜6を用いて上述のように構成された
ブーム作動制御機構20の作動を説明する。そのため
に、一例としてブーム5を起伏動させる場合を詳しく取
り上げる。そこで簡単にブーム5を起伏動させる起伏シ
リンダ6に係る油圧制御回路構成を図3を参照して説明
する。この油圧制御回路は、起伏操作レバー23bと、
起伏操作レバー23bから操作信号を受け取るコントロ
ーラ21と、ブーム5を起伏動させる起伏シリンダ6
と、起伏シリンダ6を制御する電磁比例弁33と、異常
時に起伏シリンダ6を制御する補助制御弁43と、コン
トローラー21から延びて電磁比例弁33に制御電流を
送出する電気回線61および異常時に補助制御弁43に
制御電流を送出する電気回線71と、油タンク29と、
油圧ポンプ27とから構成されている。電磁比例弁33
は、圧力補償型パイロット電磁式3位置4ポートの方向
・流量制御弁であり、起仰方向位置33aと、中立位置
33bと、倒伏方向位置33cとの3位置を備え、さら
に油圧ポンプ27につながるPポートと、油タンク29
につながるTポートと、図に示すようにAポートおよび
Bポートを有している。
【0017】また、補助制御弁43は、電磁式3位置4
ポート型の方向切替弁であり、中立位置43aと、順方
向位置43bと、逆方向位置43cとの3位置を備え、
さらに図に示すようにCポートと、Dポートと、Eポー
トと、Fポートとを有している。そして補助制御弁43
は、正常時には常に順方向位置43bとなるように設定
されている。
【0018】図3には、正常にブームの作動制御が行わ
れている場合が示されており、ここでは具体例として、
起伏操作レバー23bを起仰動方向に傾動操作して起伏
シリンダ6を伸長させることによってブーム5を起仰動
させる場合を考える。このときコントローラ21は、起
伏操作レバー23bの起仰動操作信号を受け取り、電気
回線61bを通電して電磁比例弁33のソレノイドを適
宜励磁してメインスプールを移動させることによって油
路が起仰方向になるように(起仰方向位置33aに)す
る。すると、油圧ポンプ27によってオイルタンク29
から油を汲み上げられ、加圧された圧油がPポートから
Aポートに送られる。そして圧油は図に示すようにCポ
ートからEポートへ、Eポートから起伏シリンダ6の基
端油室6aに送られ、油圧シリンダ6のロッドを先端方
向へ押し上げブーム5を起仰動させる。一方起伏シリン
ダ6の端部油室6bの余剰油は、F、D、B、Tポート
を経て油タンク29へ排出される。倒伏作動においても
同様であり、起伏操作レバー23bを倒伏動方向に傾動
操作し、電気回線61aを通電してメインスプールが倒
伏方向位置33cに移動し、起伏操作レバー23bに対
応してブーム5が倒伏動する。また、作業者によって起
伏操作レバー23bが傾動されないときには電磁比例弁
33への電気回線61は通電されず、メインスプールは
中立位置33bに保たれ、起伏シリンダに圧油は給排さ
れずその時点での起伏角を維持する。
【0019】図4には、電磁比例弁33のパイロットス
プールがコンタミ等のつまりが原因でスティックしてし
まい、異常が発生した時点での様子が示されている。こ
こでは起伏操作レバー23bが中立位置になっており操
作信号が送られていないにも拘わらず、電磁比例弁33
のメインスプールが中立位置33bに位置されず起仰方
向位置33aに位置され、起伏シリンダ6の基端油室6
aに油圧が供給され続けて、ブーム5の起仰動が止まら
なくなっている。このように起伏操作レバー23bから
の操作信号が送られていないのも拘わらず、起伏角セン
サ25b(図1参照)から送られてくる検出値が起伏角
の変化を示している場合、コントローラ21は、異常状
態が発生したと判断する。
【0020】異常状態が発生すると、図5に見るように
コントローラ21は電気回線71を通電制御し制御モー
ドを異常時モードにする。そして起伏操作レバー23b
が中立であることを反映して電気回線71bを通電し補
助制御弁43のソレノイド励磁してスプールを中立位置
43aに移動させ電磁比例弁33からの圧油の油路を遮
断する。油路が遮断されたことによって起伏シリンダ6
への圧油の給排が止まり、ブーム5の起伏動(起仰動)
が停止する。この制御によって、起仰動が止まらなくな
っていたブーム5を停止させることができる。なお、こ
のような異常時モードにおいて、電磁比例弁33への電
気回線61は通電していても、切断していてもよい。ま
た、油路の遮断による油圧圧力の上昇を緩和するための
図示しないアンロード弁を配設してもよい。
【0021】しかし、このようにブーム作動を停止可能
としただけでは、例えば作業台9が高所に移動している
状態の時に異常が発生した場合、作業台9に搭乗してい
る作業者が高所に取り残されてしまう。作業台9に搭乗
している作業者を退避させたり、ブーム5を格納して高
所作業車1を移動させたりするために、ブーム5を倒伏
動させたいという要望がでてくる。そこでブーム作動制
御機構20(コントローラ21)は、起伏操作レバー2
3bの倒伏動操作の方向への傾動操作にともない、電気
回線71aに通電し補助制御弁43のスプールを逆方向
位置43cとなるように移動させる制御を行う。補助制
御弁43のスプールを逆方向位置43cにすると図6に
示すように圧油は起伏シリンダ6の端部油室6bに供給
され、シリンダロッドを基端方向に押し下げブーム5を
倒伏動させることができる。これに伴う基端部油室6a
の余剰油は、E、D、B、Tポートを経由して油タンク
29へ排出される。なお、この補助制御弁43を用いて
ブームを作動できるのは、その作動が安全性から許容さ
れる作動可能領域内に限られている。
【0022】また本実施形態のように起伏作動中での異
常モードへの切替がなされた場合に、倒伏動ではなく起
仰動させたいときには起伏操作レバー23bの操作に対
応する制御をコントローラ21によって、補助制御弁4
3のスプールを正方向位置43bに移動させる。
【0023】上記の実施形態とは逆に、もし倒伏動作動
中にスティックが発生し異常状態におちいった場合は、
上述の論理を逆にして起伏操作レバー23bの操作に対
応させてブーム5を起仰動させたければ補助制御弁43
を逆方向位置43cに位置させればよく、倒伏動させた
ければ順方向位置43bに位置させればよい。
【0024】なお、この補助制御弁40は、用途が異常
時用であり、作業者を地上に降ろしたり、ブーム5を格
納したりすることができればよいことから大きな作動速
度は必要はなく、小型の容量の小さなものでも十分であ
る。あるいは、用途を異常時の避難・格納に限らず、ブ
ーム5の作動を正常時と同様に行えるように、電磁比例
弁33と同様な圧力補償型パイロット式電磁比例弁でも
よい。
【0025】上述の起伏シリンダ6以外の旋回モータ5
1や伸縮シリンダ7といった油圧アクチュエータ50の
場合でも全く同様に、コントローラ21によって各油圧
アクチュエータ50に対して異常を判別し、各補助制御
弁40を制御することができる。つまり、コントロ−ラ
21は、操作レバー23からの操作信号と、ブーム作動
センサ25からの検出値とからどの電磁比例弁30に異
常(スティック)が発生したか判別する事ができ、それ
ぞれの異常時モードの制御を各油圧アクチュエータ毎に
独立して行うことができる。
【0026】このとき、どの電磁比例弁30に異常(ス
ティック)が発生したかを警告ランプの点灯や警告ブザ
ーの発鳴等によって作業者に知らせる警告手段を有して
もよい。そして、この警告手段の警告に対処して、上述
の説明においてコントローラ21が行っていた制御モー
ドの異常時モードへの切替を作業者自身が行ように構成
してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明のブーム作業
車によれば、ブームを作動させる油圧アクチュエータ
と、油圧アクチュエータへの圧油の給排を制御する電磁
比例弁との間に補助制御弁を設け、電磁比例弁がコンタ
ミ等によってスティックしてしまった異常事態に電磁比
例弁に替わって油圧アクチュエータを補助制御弁が行う
ので、スティックによる異常時でも操作可能になるた
め、作業者を地上に戻し避難させたり、ブームを格納し
て車両を移動することができる。
【0028】また、補助制御弁は異常時にのみに用いら
れるものなので小型のものでよく、流量制御ができなく
てもよい。このため、本発明はコスト的に安価ですみ、
なおかつ既存のブーム作業車へ応用することも容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るブーム作業車制御機構
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るブーム作業車(高所作業車)の斜
視図である。
【図3】本発明に係るブーム作動制御機構を備えた油圧
機構の具体例(正常時)を示す油圧回路図である。
【図4】本発明に係るブーム作動制御機構を備えた油圧
機構の具体例(異常発生時)を示す油圧回路図である。
【図5】本発明に係るブーム作動制御機構を備えた油圧
機構の具体例(異常時)を示す油圧回路図である。
【図6】本発明に係るブーム作動制御機構を備えた油圧
機構の具体例(異常時)を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
5 ブーム 6 起伏シリンダ(油圧アクチュエータ) 7 伸縮シリンダ(油圧アクチュエータ) 21 コントローラ 23 操作レバー(レバー操作検出手段) 25 ブーム作動センサ(ブーム作動検出手段) 30 パイロット式電磁比例弁(メイン制御弁) 40 補助制御弁 50 油圧アクチュエータ 51 旋回シリンダ(油圧アクチュエータ)
フロントページの続き (72)発明者 月岡 太郎 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA08 AB01 AC01 BA12 BB03 BB08 BB13 BD02 BE02 CA15 CA21 CA24 FA13 FA36 FA38 FE09 FH08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に起伏等の作動が自在に設けられ
    たブームと、 前記ブームを油圧力によって作動させる油圧アクチュエ
    ータと、 前記ブームを作動させるために外部操作される操作レバ
    ーと、 前記油圧アクチュエータへの圧油の供給を制御するメイ
    ン制御弁と、 前記操作レバーから送出される操作信号に基づいて、前
    記メイン制御弁の制御を行うコントローラと、 前記油圧アクチュエータと前記メイン制御弁との間に配
    設された補助制御弁と、 前記操作レバーの操作を検出するレバー操作検出手段
    と、 前記ブームの作動を検出するブーム作動検出手段とを備
    え、 前記レバー操作検出手段および前記ブーム作動検出手段
    により、前記操作レバーが操作されていないにも拘わら
    ず前記ブームが作動していることが前記コントローラに
    よって判断された場合、前記コントローラは前記操作レ
    バーの操作に応じて前記補助制御弁の作動を制御して前
    記油圧アクチュエータの作動を制御するように構成され
    たことを特徴とするブーム作業車。
  2. 【請求項2】 前記補助制御弁は、前記レバー操作検出
    手段および前記ブーム作動検出手段により、前記メイン
    制御弁が正常に作動していると前記コントローラによっ
    て判断された場合、前記メイン制御弁から前記アクチュ
    エータに対する圧油の給排をそのまま行わせ、 前記レバー操作検出手段および前記ブーム作動検出手段
    により、前記操作レバーが操作されていないにも拘わら
    ず前記ブームが作動し、且つ前記メイン制御弁が中立閉
    止位置から偏倚していると前記コントローラによって判
    断された場合、前記コントローラは前記操作レバーに応
    じて前記補助制御弁の作動を制御して、偏倚開放状態の
    前記メイン制御弁からの圧油を前記油圧アクチュエータ
    に給排する制御を行うように構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のブーム作業車。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008056438A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Furukawa Unic Corp 作業機のブーム作動用油圧回路
KR101316885B1 (ko) 2013-04-26 2013-10-11 전진씨에스엠 주식회사 정밀 수평유지가 가능한 바스켓 수평제어장치

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