JP2001048470A - クレーン - Google Patents

クレーン

Info

Publication number
JP2001048470A
JP2001048470A JP11230759A JP23075999A JP2001048470A JP 2001048470 A JP2001048470 A JP 2001048470A JP 11230759 A JP11230759 A JP 11230759A JP 23075999 A JP23075999 A JP 23075999A JP 2001048470 A JP2001048470 A JP 2001048470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cab
boom
control valve
hydraulic actuator
crane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11230759A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuki Ijiri
安紀 井尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP11230759A priority Critical patent/JP2001048470A/ja
Publication of JP2001048470A publication Critical patent/JP2001048470A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業用のフロントが取付けられているか否か
を検出し、フロントの検出時にはキャブのリトラクト動
作を禁止し、安全性を向上させる。 【解決手段】 走行体1上に旋回体5を搭載し、旋回フ
レーム6の前部側には回動アーム11を介してキャブ1
3の支持テーブル12を設ける。また、旋回フレーム6
のブラケット6A側にはブームセンサ17を設け、ブー
ム16の基端側がブラケット部6Aに装着されているか
否かをブームセンサ17により検出する。そして、ブー
ム16が取付けられていることを検出したときには、キ
ャブ13が支持テーブル12と共に矢示C方向に回動さ
れるのを禁止し、キャブ13がブーム16の側面等に衝
突する等の不具合を解消する。また、このときにオペレ
ータにはキャブ13の回動操作が無効であることを報知
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高所作業等
の行うのに好適に用いられるクレーンに関し、特に、輸
送時には複数の部品に分解して運搬され、作業現場等で
組立てる形式となった大型のクレーンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設現場等で高所作業を行う大
型のクレーンは、路上走行を行う走行体と、この走行体
上に旋回可能に搭載され前部側にキャブを有した旋回体
と、旋回体に起伏可能に設けられるブーム等の作業用フ
ロントとからなり、これらの走行体、旋回体およびフロ
ントは、例えばトレーラ等で作業現場に輸送するため予
め複数の部品に分解可能な構成となっている。
【0003】そして、作業現場等にあっては、走行体、
旋回体およびフロントを別々に組立てた状態で、例えば
小型のクレーン等を用いて走行体上に旋回体を搭載する
と共に、旋回体の前部にはフロントの基端側を起伏可能
に取付ける。その後は、起伏ドラム等を用いてブーム等
のフロントを上向きに起上げた状態で吊荷作業等を行う
ものである。
【0004】また、この種の従来技術による大型のクレ
ーンには、旋回体のフレーム前面側にキャブを格納する
ためのキャブリトラクト機構が設けられ、このキャブリ
トラクト機構は油圧シリンダ等のアクチュエータを用い
て、前記キャブを旋回体のフレーム前面側に格納する格
納位置と、フレームの側方へと張出す張出位置とに回動
する構成となっている。
【0005】即ち、張出位置にあるキャブは、フロント
の基端側から側方へと張出すように配置され、キャブ内
のオペレータに対して広い前方視界を提供し、高所作業
時等の操作性、安全性を高めるものである。
【0006】一方、フロントを旋回体から取外して、例
えばトレーラ等で旋回体を運搬する場合には、キャブが
側方に張出すと運搬作業の邪魔になり、輸送時に車幅制
限を越える等の不具合が生じる。
【0007】このため、旋回体の運搬時等には、キャブ
リトラクト機構を用いてキャブを格納位置に回動し、旋
回体の前面側にキャブを格納しておくことにより、キャ
ブの張出しを防止し、輸送時の車幅制限等を満たすこと
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、旋回体の前部側にフロントを取付ける前に
予めキャブを張出位置に回動しておき、この状態でフロ
ントの取付作業を行うようにしている。
【0009】しかし、フロントの取付け後にもオペレー
タが誤ってキャブリトラクト機構を作動させると、キャ
ブが張出位置から格納位置に向けて回動されるため、フ
ロントの側面等にキャブが衝突する可能性があり、オペ
レータの負担が増大し、最悪の場合にはキャブを損傷さ
せるという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、フロントを取付けてい
るときにはキャブリトラクト機構の作動を禁止でき、オ
ペレータの負担を確実に軽減できると共に、フロントを
取外した後にのみキャブを安全に格納できるようにした
キャブリトラクト機構付のクレーンを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、走行体と、前記走行体上に旋回可能
に搭載され前部側にキャブを格納するためのキャブリト
ラクト機構を備えた旋回体と、前記旋回体に起伏可能に
設けられる作業用のフロントとからなるクレーンに適用
される。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記フロントを旋回体の前部側に取付けている
か否かを検出する検出手段と、前記検出手段から出力さ
れる検出信号に従って前記フロントが取付けられている
ときには前記キャブリトラクト機構の作動を禁止し、前
記フロントが取外されているときには前記キャブリトラ
クト機構の作動を許すリトラクト制御手段とを備えたこ
とにある。
【0013】このように構成することにより、検出手段
を用いてフロントが取付けられていることを検出してい
る間は、リトラクト制御手段によってキャブリトラクト
機構の作動を禁止でき、キャブを張出位置に保持してお
くことができる。そして、フロントを取外した後には、
検出手段でこれを検出することにより、キャブリトラク
ト機構を作動可能な状態とし、キャブを張出位置から格
納位置へと回動することができる。
【0014】また、請求項2の発明によると、キャブリ
トラクト機構は、旋回体のフレームとキャブとの間に設
けられ前記キャブを格納位置と張出位置とに回動する油
圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータを油圧源
に接続する油路の途中に設けられ遮断位置から連通位置
に切換えられたときに前記油圧アクチュエータに圧油を
給排する方向制御弁とによって構成し、リトラクト制御
手段は、検出手段によりフロントが取付けられているこ
とを検出したときには前記方向制御弁を遮断位置に保持
する制御信号を出力する構成としている。
【0015】これにより、旋回体に対してフロントを取
付けているときには方向制御弁を遮断位置に保持でき、
油圧アクチュエータに対する圧油の給排を禁止してキャ
ブを張出位置に固定しておくことができる。一方、フロ
ントを取外した後には方向制御弁を遮断位置から連通位
置に切換えることにより、油圧アクチュエータに圧油を
給排してキャブリトラクト機構を作動させ、例えばキャ
ブを張出位置から格納位置へと回動することができる。
【0016】また、請求項3の発明は、キャブには方向
制御弁を切換操作するための操作手段を設け、リトラク
ト制御手段は、検出手段によりフロントが取付けられて
いることを検出したときには前記操作手段の操作に拘ら
ず方向制御弁を遮断位置に保持する制御信号を出力して
油圧アクチュエータの作動を禁止し、前記検出手段によ
りフロントが取外されていることを検出したときには前
記操作手段の操作に従って油圧アクチュエータを作動さ
せるため方向制御弁を連通位置に切換える制御信号を出
力する構成としている。
【0017】これにより、検出手段でフロントの取付け
を検出している間は、オペレータが誤って操作手段を操
作したとしても、方向制御弁を遮断位置に保持して油圧
アクチュエータの作動を禁止でき、格納位置に向けたキ
ャブの回動を防ぐことができる。また、旋回体からフロ
ントが取外されている間は、操作手段の操作に従って方
向制御弁を遮断位置から連通位置に切換えることがで
き、油圧源からの圧油を油圧アクチュエータに給排する
ことにより、例えばキャブを張出位置から格納位置へと
回動することができる。
【0018】さらに、請求項4の発明は、キャブに、検
出手段によってフロントが取付けられていることを検出
したときには操作手段を操作すると操作が無効であるこ
とを報知する報知手段を設けてなる構成としている。こ
れにより、フロントを旋回体に取付けている間は、オペ
レータが誤って操作手段を操作しても、この操作が無効
な操作であることを報知することができ、キャブリトラ
クト機構の作動を禁止し続けることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
クレーンを添付の図1ないし図6に従って詳細に説明す
る。
【0020】図において、1はクレーンの走行体で、走
行体1は、図2に示すようにトラックフレーム2と左,
右の履帯3,3等とによって構成されている。そして、
走行体1のトラックフレーム2は、センタフレーム2A
と、左,右のサイドフレーム2B(図1中に一方のみ図
示)とからなり、センタフレーム2A上には後述の旋回
フレーム6との間に旋回輪4が設けられている。
【0021】5は走行体1上に旋回可能に搭載された旋
回体で、旋回体5は、図2に示すように一定の横幅Wを
もって前,後方向に延びる旋回フレーム6と、後述のカ
ウンタウエイト7、キャブ13等とにより構成され、旋
回フレーム6は走行体1のセンタフレーム2A上に旋回
輪4を介して旋回可能に取付けられている。
【0022】ここで、旋回フレーム6の前部には、上端
側に位置して左,右一対のブラケット6A,6Aが一体
に設けられ、これらのブラケット6Aには後述のブーム
16が起伏可能に取付けられている。また、旋回フレー
ム6の前部には、ブラケット6Aの下側に位置して後述
するキャブ13用の回動アーム11がピン結合等の手段
を用いて回動可能に取付けられている。
【0023】7は旋回フレーム6の後部側に設けられた
カウンタウエイトで、カウンタウエイト7は、図2に示
すように旋回フレーム6の後部側に左,右対称に配設さ
れ、ブーム16等に対する旋回バランスを取るものであ
る。
【0024】8は旋回フレーム6上に設けられたA型フ
レームで、A型フレーム8は図1に示す如く先端側にガ
イドシーブ9を有し、ガイドシーブ9にはブーム俯仰ロ
ープ10が巻装されている。そして、旋回フレーム6に
はブーム俯仰ロープ10の巻取り、巻出しを行う起伏ド
ラム(図示せず)等が設けられ、この起伏ドラムを回転
駆動することによりブーム16は、ブーム俯仰ロープ1
0等を介して図1中の矢示A方向に起伏されるものであ
る。
【0025】11は旋回フレーム6の前部下側に取付け
られた回動アーム、12は回動アーム11を介して旋回
フレーム6に回動可能に支持された支持テーブルで、支
持テーブル12上にはオペレータが乗降するキャブ13
が搭載されている。そして、キャブ13は、後述のキャ
ブリトラクト機構14により回動アーム11を介して支
持テーブル12と一体に図3中の矢示B,C方向へと回
動される。
【0026】ここで、キャブ13は図3に示す張出位置
において、ブーム16の基端側から側方(例えば右側)
に張出した状態となり、この状態でキャブ13内のオペ
レータには広い前方視界が提供され、高い操作性、安全
性を確保できるものである。
【0027】また、キャブ13が図4中に仮想線で示す
張出位置から実線で示す格納位置へと矢示C方向に回動
されるときには、旋回フレーム6の側方から前面側へと
キャブ13が支持テーブル12と共に折り畳まれ、この
状態で支持テーブル12、キャブ13は旋回フレーム6
の横幅Wの範囲内に格納されるものである。
【0028】14はキャブ13を張出位置と格納位置と
に回動するためのキャブリトラクト機構で、キャブリト
ラクト機構14は、図4に示すように旋回フレーム6の
前面側と回動アーム11との間に回動可能に設けられた
油圧アクチュエータとしてのシリンダ装置15と、後述
の方向制御弁24等とにより構成されている。
【0029】ここで、シリンダ装置15は、図5に示す
ようにチューブ15Aと、チューブ15A内に摺動可能
に挿嵌され、チューブ15A内をボトム側油室15Bと
ロッド側油室15Cに画成したピストン15Dと、基端
側がピストン15Dに固着され先端側がチューブ15A
外に突出したロッド15Eとから構成されている。
【0030】シリンダ装置15は、後述する油圧ポンプ
21から圧油がボトム側油室15Bまたはロッド側油室
15Cに給排されることにより、ロッド15Eが伸長ま
たは縮小する。そして、シリンダ装置15はロッド15
Eの伸長時に、図3に示すようにキャブ13を矢示B方
向に回動し、ロッド15Eの縮小時にはキャブ13を矢
示C方向に回動するものである。
【0031】16は旋回フレーム6の各ブラケット6A
に起伏可能に取付けられた作業用のフロントを構成する
ブームで、ブーム16はラチス構造をなす組立体として
構成され、その先端側には吊荷用のフック(図示せず)
等が昇降可能に設けられている。そして、ブーム16
は、図1に示すブーム俯仰ロープ10を起伏ドラムで巻
取り、巻出しすることにより矢示A方向に起伏されるも
のである。
【0032】ここで、ブーム16は図1、図2に示すよ
うに複数のブーム組立体16A,16B,…からなり、
これらのブーム組立体16A,16B,…は長さ方向で
着脱可能に連結されている。そして、クレーンを分解し
て輸送するときに、ブーム16は、ブーム組立体16
A,16B,…毎に切り離され、トレーラ等を用いて運
搬されるものである。
【0033】17はブーム16の取付け、取外しを検出
する検出手段としてのブームセンサで、ブームセンサ1
7は図3、図4に示すように旋回フレーム6のブラケッ
ト6Aに設けられた近接スイッチ等により構成されてい
る。そして、ブームセンサ17は、ブラケット6Aに対
してブーム16が取付けられているか否かを検出し、そ
の検出信号を図5に示す後述のコントローラ20に出力
するものである。
【0034】18はキャブ13内に設けられる操作手段
としての操作スイッチで、操作スイッチ18はオペレー
タが指先等で手動操作することにより、コントローラ2
0に操作信号を出力する。そして、コントローラ20は
操作スイッチ18からの操作信号に基づいて、後述の如
くキャブリトラクト機構14の作動を制御するものであ
る。
【0035】19はキャブ13内に設けられる報知手段
としての報知装置で、報知装置19はディスプレイ等の
表示器、音声合成装置等によって構成され、例えばブー
ム16の取付け時に、オペレータが操作スイッチ18を
誤って操作すると、この操作が無効であることを、画面
表示または音声によってオペレータに報知するものであ
る。
【0036】20はマイクロコンピュータ等によって構
成されたリトラクト制御手段としてのコントローラで、
コントローラ20は入力側にブームセンサ17および操
作スイッチ18等が接続され、出力側には報知装置19
および後述する方向制御弁24のソレノイド部24A,
24B等が接続されている。
【0037】また、コントローラ20はROM,RAM
等の記憶部20Aを有し、記憶部20Aには、図6に示
すリトラクト制御処理用のプログラムと、安全確認フラ
グF等が格納されている。そして、安全確認フラグF
は、ブームセンサ17からの検出信号に従って、旋回フ
レーム6に対しブーム16が取付けられているときには
「F=1」に設定され、ブーム16が取外されていると
きには「F=0」に切換わるものである。
【0038】21はタンク22と共に油圧源を構成する
油圧ポンプで、油圧ポンプ21とタンク22は油路とな
る一対の主管路23A,23Bを介してシリンダ装置1
5のボトム側油室15B、ロッド側油室15Cに接続さ
れている。
【0039】24は主管路23A,23Bの途中に設け
られた方向制御弁で、方向制御弁24は、例えば4ポー
ト3位置の電磁式方向制御弁により構成され、その両端
側には一対のソレノイド部24A,24Bが設けられて
いる。そして、方向制御弁24はコントローラ20から
の制御信号により中立位置である遮断位置(イ)から
左,右の切換位置である連通位置(ロ),(ハ)に切換
制御され、油圧ポンプ21からの圧油を主管路23A,
23Bを介してシリンダ装置15のボトム側油室15
B、ロッド側油室15Cに給排するものである。
【0040】また、方向制御弁24が遮断位置(イ)に
ある間は、シリンダ装置15のボトム側油室15B、ロ
ッド側油室15Cが共に油圧ポンプ21、タンク22か
ら遮断され、シリンダ装置15のロッド15Eを停止さ
せる。これにより、キャブ13は、図3に例示した張出
位置または図4に示す格納位置に固定した状態で保持さ
れるものである。
【0041】25はシリンダ装置15のボトム側油室1
5Bと方向制御弁24との間に位置して主管路23Aの
途中に設けられたパイロット操作逆止め弁(以下、逆止
弁25という)で、逆止弁25は油圧ポンプ21側から
ボトム側油室15Bに向けて圧油が流通するのを許し、
逆向きの流れを阻止することにより、ボトム側油室15
B内の圧油がタンク22側に漏洩するのを防止するもの
である。
【0042】また、逆止弁25には相手方となる主管路
23Bとの間にパイロット管路25Aが接続され、例え
ば方向制御弁24が連通位置(ハ)に切換えられ、油圧
ポンプ21からの圧油が主管路23B側に供給される間
は、パイロット管路25A内が高圧なる。このため、逆
止弁25はパイロット管路25Aからのパイロット圧に
より強制開弁され、ボトム側油室15B内の圧油がタン
ク22側に排出されるのを許し、これによってシリンダ
装置15のロッド15Eは縮小動作するものである。
【0043】本実施の形態による大型のクレーンは上述
の如き構成を有するもので、次に、コントローラ20に
よるキャブ13のリトラクト制御処理について、図6を
参照して説明する。
【0044】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ1でブームセンサ17からの検出信号を読込む。そし
て、ステップ2では検出信号に基づき、旋回フレーム6
のブラケット6Aにブーム16の基端側が取付けられて
いるか否かを判定し、「YES」と判定したときには、
ステップ3に移って安全確認フラグFを、F=1に設定
し、キャブ13のリトラクト操作は禁止すべきであるこ
と、即ち方向制御弁24のソレノイド部24A,24B
に対する制御信号(励磁信号)の出力を禁止状態に保持
する。
【0045】また、ステップ2で「NO」と判定したと
きには、ステップ4に移って安全確認フラグFを、F=
0に設定する。これによって、キャブ13のリトラクト
操作を行っても安全であると識別し、方向制御弁24の
ソレノイド部24A,24Bに対する制御信号(励磁信
号)の出力が可能な状態として、安全確認フラグFをF
=0に切換えるものである。
【0046】次に、ステップ5では操作スイッチ18か
らの操作信号を読込み、ステップ6ではキャブ13を回
動すべく操作スイッチ18が手動操作されたか否かを判
定する。そして、ステップ6で「YES」と判定したと
きには、ステップ7に移って安全確認フラグFが、F=
1に設定されているか否か、即ち安全確認のためにブー
ム16の装着の有無を判定する。
【0047】そして、ステップ7で「YES」と判定し
たときには、ブーム16が装着状態にあり、キャブ13
のリトラクト操作を禁止すべきであるから、ステップ8
に移って方向制御弁24を遮断位置(イ)に保持し続
け、キャブ13の回動操作が無効であることを、報知装
置19によってオペレータに知らせる。そして、その後
はステップ1以降の処理を繰返す。
【0048】また、ステップ7で「NO」と判定したと
きには、安全確認フラグFがF=0に切換えられ、方向
制御弁24の切換操作が可能な状態にあるので、ステッ
プ9に移って操作スイッチ18がキャブ13の格納方向
に操作されているか否か、即ちキャブ13の格納指示が
行われているか否かを判定する。そして、ステップ9で
「YES」と判定したときには、ステップ10に移って
方向制御弁24のソレノイド部24Bに励磁信号を出力
する。
【0049】これにより、方向制御弁24を遮断位置
(イ)から連通位置(ハ)に切換制御し、油圧ポンプ2
1からの圧油を主管路23B側からシリンダ装置15の
ロッド側油室15Cに供給する。また、このときには主
管路23B側の圧油がパイロット管路25A内に導か
れ、逆止弁25はパイロット管路25Aからのパイロッ
ト圧により強制開弁されるので、シリンダ装置24はボ
トム側油室15B内の圧油が逆止弁25を介してタンク
22側に排出される。
【0050】この結果、シリンダ装置15はロッド15
Eが縮小することにより、キャブ13を支持テーブル1
2と共に図4中の矢示C方向に回動でき、このときには
支持テーブル12およびキャブ13を旋回フレーム6の
横幅Wの範囲内に格納することができる。
【0051】そして、この状態で旋回体5を走行体1か
ら分解し、トレーラ等を用いて旋回フレーム6を輸送、
運搬するときにも、キャブ13が旋回フレーム6の横幅
Wから左,右に張出すことはないので、輸送時の車幅制
限等を十分に満たすことができる。また、図6中のステ
ップ12でリターンした後は、ステップ1以降の処理を
繰返す。
【0052】一方、ステップ9で「NO」と判定したと
きには、例えば旋回フレーム6の輸送後に作業現場等で
クレーンの組立作業を行い、キャブ13を張出位置に動
かす場合であるから、ステップ11に移って方向制御弁
24のソレノイド部24Aに励磁信号を出力し、方向制
御弁24を遮断位置(イ)から連通位置(ロ)に切換制
御する。
【0053】これより、油圧ポンプ21からの圧油を主
管路23A側からシリンダ装置15のボトム側油室15
Bに供給し、ロッド側油室15Cからは圧油をタンク2
2側に排出することによってロッド15Eを伸長させ、
キャブ13を図3に示す張出位置へと矢示B方向に回動
することができる。
【0054】そして、この状態ではキャブ13がブーム
16の基端側から右側方に張出した状態となるので、旋
回フレーム6のブラケット6Aに対してブーム16を安
全に装着でき、ブーム16の装着作業を円滑に行うこと
ができる。また、ブーム16の装着後にはキャブ13が
ブーム16に対してほぼ並行に配置されるので、キャブ
13内のオペレータにとっては広い前方視界を確保で
き、その後のクレーン作業を安全に、かつ高い操作性を
もって遂行することができる。
【0055】かくして、本実施の形態によれば、旋回フ
レーム6のブラケット6A側にブームセンサ17を設
け、ブーム16の基端側がブラケット部6Aに装着され
ているか否かを検出し、ブーム16が取付けられている
ことを検出したときには安全確認フラグFを、F=1に
設定することにより、方向制御弁24の切換制御を禁止
すると共に、オペレータに対しては操作スイッチ18の
操作が無効であることを報知装置19により知らせる構
成としている。
【0056】このため、ブーム16の装着時にオペレー
タが誤って操作スイッチ18を操作しても、キャブ13
が図3の張出位置から図4の格納位置へと矢示C方向に
回動されるを禁止でき、キャブ13がブーム16の側面
に衝突する等の不具合を解消することができると共に、
オペレータに対しては操作スイッチ18を誤操作したこ
とを認識させることができる。
【0057】一方、クレーンの分解作業時等にブーム1
6を旋回フレーム6から取外した状態では、ブームセン
サ17がブーム16を検出することはなくなるので、こ
の場合には安全確認フラグFを、F=0に切換えて方向
制御弁24の切換制御を可能な状態で設定でき、オペレ
ータが操作スイッチ18を手動操作するに応じて方向制
御弁24を遮断位置(イ)から連通位置(ロ)または連
通位置(ハ)に切換えることができる。
【0058】そして、方向制御弁24を連通位置(ロ)
に切換制御したときには、シリンダ装置15のロッド1
5Eを伸長させることにより、キャブ13を旋回フレー
ム6から側方へと張出す張出位置へと支持テーブル12
と一緒に回動することができる。また、この状態では、
旋回フレーム6のブラケット6Aに対してブーム16を
安全に装着でき、ブーム16の装着作業を円滑に行うこ
とができる。
【0059】一方、ブーム16を旋回フレーム6のブラ
ケット6Aから取外して、例えばトレーラ等で旋回フレ
ーム6を運搬する場合に、キャブ13が旋回フレーム6
から側方に張出すと運搬作業の邪魔になるため、旋回フ
レーム6の運搬作業に先立って、キャブリトラクト機構
14を用いてキャブ14を格納位置に回動し、旋回フレ
ーム6の前面側にキャブ13を格納しておくことができ
る。これにより、キャブ13の張出しを防止し、トレー
ラ等を用いた輸送時の車幅制限等を満たすことができ
る。
【0060】また、ブームセンサ17を、例えば光学式
の近接スイッチ等で構成することにより、ブーム16の
取付け時以外にも他の障害物(例えば作業者)等がブー
ムセンサ17に近付いているときには、これをブームセ
ンサ17によって検出でき、このような場合にもキャブ
13の回動を禁止できると共に、安全性を確保すること
ができる。
【0061】さらに、ブームセンサ17が故障したよう
な場合でも、コントローラ20により安全確認フラグF
を、F=1に設定でき、これによって、キャブ13の回
動を禁止でき、例えば報知装置19を作動させてブーム
センサ17の故障時をオペレータに報知することができ
る。
【0062】従って、本実施の形態によれば、ブーム1
6の取付け時等にオペレータが誤って操作スイッチ18
を操作しても、キャブリトラクト機構14が作動される
のを禁止することができ、オペレータは操作スイッチ1
8に余分な注意を払う必要がなくなり、負担を確実に軽
減することできる。
【0063】また、ブーム16の取外し後には、操作ス
イッチ18の操作に従ってキャブリトラクト機構14を
作動でき、キャブ13を安全に格納できると共に、必要
に応じてキャブ13を張出位置に回動することができ
る。
【0064】なお、前記実施の形態では、ブームセンサ
17を用いてブーム16が取付けられていることを検出
したときに安全確認フラグFを、F=1に設定して方向
制御弁24を遮断位置(イ)に保持するものとして述べ
たが、本発明はこれに限らず、例えば安全確認フラグF
が、F=1に設定されたときには、油圧ポンプ21の作
動を停止して圧油の供給を遮断することにより、シリン
ダ装置15を停止させる構成としてもよいものである。
【0065】また、前記実施の形態では、報知装置19
をディスプレイ等の表示器、音声合成装置等により構成
するものとして述べたが、本発明はこれに限らず、報知
手段を例えば報知ブザー、報知ランプ等により構成して
もよいものである。
【0066】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明は、作業用のフロントを旋回体の前部側に取付けてい
るか否かを検出する検出手段と、検出手段からの検出信
号に従ってキャブリトラクト機構の作動を制御するリト
ラクト制御手段とを備える構成としているため、検出手
段によりフロントが取付けられていることを検出してい
る間は、リトラクト制御手段によってキャブリトラクト
機構の作動を禁止でき、例えばキャブを張出位置に保持
しておくことができる。従って、オペレータはキャブリ
トラクト機構に余分な注意を払う必要がなくなり、操作
上の負担を軽減できる。
【0067】一方、フロントが取外されたときには、検
出手段でこれを検出することによって、キャブリトラク
ト機構の作動を許し、キャブを張出位置から格納位置へ
と安全に回動して格納することができる。そして、例え
ばクレーンを分解して旋回体の輸送するとき等には、キ
ャブを格納位置に保持することにより、輸送幅の制限等
を確実に満たすことができる。
【0068】また、請求項2に記載の発明によると、キ
ャブリトラクト機構を、油圧アクチュエータと、油圧源
と油圧アクチュエータとの間に設ける方向制御弁とによ
って構成しているので、旋回体に対してフロントを取付
けているときには、リトラクト制御手段からの信号で方
向制御弁を遮断位置に保持することができ、油圧アクチ
ュエータに対する圧油の給排を禁止してキャブを張出位
置に固定しておくことができる。一方、フロントを取外
したときには、方向制御弁を遮断位置から連通位置に切
換えることにより、油圧アクチュエータに圧油を給排で
き、油圧アクチュエータによってキャブを張出位置と格
納位置とに回動することができる。
【0069】また、請求項3に記載の発明は、キャブに
設けた操作手段で方向制御弁を切換操作する構成として
いるので、旋回体からフロントが取外されている間は、
操作手段の操作に従って方向制御弁を遮断位置から連通
位置に切換えることができ、油圧源からの圧油を油圧ア
クチュエータに給排することにより、例えばキャブを張
出位置から格納位置へと回動することができる。しか
し、検出手段でフロントが取付けられていることを検出
している間は、オペレータが誤って操作手段を操作して
も、方向制御弁を遮断位置に保持して油圧アクチュエー
タの作動を禁止でき、格納位置に向けたキャブの回動を
防ぐことができる。
【0070】さらに、請求項4に記載の発明は、キャブ
に報知手段を設け、検出手段によりフロントが取付けら
れていることを検出したときに操作手段を操作すると、
報知手段により操作が無効であることを報知する構成と
しているので、フロントを旋回体に取付けている間は、
オペレータが誤って操作手段を操作しても、この操作が
無効な操作であることを報知することができ、オペレー
タの負担を良好に軽減できると共に、キャブリトラクト
機構の作動を禁止し続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるクレーンを示す正面
図である。
【図2】図1に示すクレーンの平面図である。
【図3】キャブ等を示す図2中の要部拡大図である。
【図4】キャブを格納位置に回動した状態を示す図3と
ほぼ同様位置の平面図である。
【図5】キャブのリトラクト制御を行う制御回路図であ
る。
【図6】コントローラによるキャブのリトラクト制御処
理を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 走行体 5 旋回体 6 旋回フレーム(フレーム) 7 カウンタウエイト 11 回動アーム 12 支持テーブル 13 キャブ 14 キャブリトラクト機構 15 シリンダ装置(油圧アクチュエータ) 16 ブーム(フロント) 17 ブームセンサ(検出手段) 18 操作スイッチ(操作手段) 19 報知装置(報知手段) 20 コントローラ(リトラクト制御手段) 21 油圧ポンプ(油圧源) 23A,23B 主管路(油路) 24 方向制御弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行体と、前記走行体上に旋回可能に搭
    載され前部側にキャブを格納するためのキャブリトラク
    ト機構を備えた旋回体と、前記旋回体に起伏可能に設け
    られる作業用のフロントとからなるクレーンにおいて、 前記フロントを旋回体の前部側に取付けているか否かを
    検出する検出手段と、前記検出手段から出力される検出
    信号に従って前記フロントが取付けられているときには
    前記キャブリトラクト機構の作動を禁止し、前記フロン
    トが取外されているときには前記キャブリトラクト機構
    の作動を許すリトラクト制御手段とを備えたことを特徴
    とするクレーン。
  2. 【請求項2】 前記キャブリトラクト機構は、前記旋回
    体のフレームとキャブとの間に設けられ前記キャブを格
    納位置と張出位置とに回動する油圧アクチュエータと、
    前記油圧アクチュエータを油圧源に接続する油路の途中
    に設けられ遮断位置から連通位置に切換えられたときに
    前記油圧アクチュエータに圧油を給排する方向制御弁と
    によって構成し、 前記リトラクト制御手段は、前記検出手段によりフロン
    トが取付けられていることを検出したときには前記方向
    制御弁を遮断位置に保持する制御信号を出力する構成と
    してなる請求項1に記載のクレーン。
  3. 【請求項3】 前記キャブには前記方向制御弁を切換操
    作するための操作手段を設け、前記リトラクト制御手段
    は、前記検出手段によりフロントが取付けられているこ
    とを検出したときには前記操作手段の操作に拘らず前記
    方向制御弁を遮断位置に保持する制御信号を出力して前
    記油圧アクチュエータの作動を禁止し、前記検出手段に
    よりフロントが取外されていることを検出したときには
    前記操作手段の操作に従って前記油圧アクチュエータを
    作動させるため前記方向制御弁を連通位置に切換える制
    御信号を出力する構成としてなる請求項2に記載のクレ
    ーン。
  4. 【請求項4】 前記キャブには、前記検出手段によって
    フロントが取付けられていることを検出したときには前
    記操作手段を操作すると操作が無効であることを報知す
    る報知手段を設けてなる請求項3に記載のクレーン。
JP11230759A 1999-08-17 1999-08-17 クレーン Pending JP2001048470A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11230759A JP2001048470A (ja) 1999-08-17 1999-08-17 クレーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11230759A JP2001048470A (ja) 1999-08-17 1999-08-17 クレーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001048470A true JP2001048470A (ja) 2001-02-20

Family

ID=16912835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11230759A Pending JP2001048470A (ja) 1999-08-17 1999-08-17 クレーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001048470A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1447371A1 (en) * 2001-09-28 2004-08-18 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Selfpropelled working machine
JP2007290798A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Hitachi Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd 建設機械
JP2013063856A (ja) * 2004-05-19 2013-04-11 Liebherr Werk Ehingen Gmbh 可動クレーン
WO2022124097A1 (ja) * 2020-12-08 2022-06-16 コベルコ建機株式会社 クレーン

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1447371A1 (en) * 2001-09-28 2004-08-18 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Selfpropelled working machine
EP1447371A4 (en) * 2001-09-28 2009-05-20 Kobelco Cranes Co Ltd AUTOTRACTED WORKING MACHINE
JP2013063856A (ja) * 2004-05-19 2013-04-11 Liebherr Werk Ehingen Gmbh 可動クレーン
JP2007290798A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Hitachi Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd 建設機械
WO2022124097A1 (ja) * 2020-12-08 2022-06-16 コベルコ建機株式会社 クレーン
JP7452399B2 (ja) 2020-12-08 2024-03-19 コベルコ建機株式会社 クレーン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8936167B2 (en) Crane
JP2008143626A (ja) クレーンの安全装置
JP2001048470A (ja) クレーン
JP5279258B2 (ja) 高所作業装置
JPH0812296A (ja) 高所作業車の作動制御装置
JP2003040580A (ja) ブーム作業機の破損防止装置
JP4467691B2 (ja) 高所作業車
JP2018140865A (ja) 油圧クレーン駆動装置
JP4328849B2 (ja) ブーム付コンクリートポンプ車のブーム旋回制御用電気回路
JP2017186154A (ja) クレーン
JP2001233587A (ja) 車載式作業機のブーム倒伏規制装置
JP7019470B2 (ja) アースドリル
JP2006315844A (ja) クレーンのマスト装置
JP3096004B2 (ja) クレーンとローダウインチのリモート操作装置
JP7083012B2 (ja) 油圧クレーン駆動装置
WO2022158488A1 (ja) パーキングブレーキ装置及びこれを備えた作業機械
JP4291443B2 (ja) クレーン用油圧装置
JP2001220089A (ja) クレーンのフック格納制御装置
JP6479530B2 (ja) クレーン車のジブ駆動装置
JP2003104699A (ja) ブーム作業車
JP3250784B2 (ja) 作業台レベリング装置
JP4266072B2 (ja) 建設機械のフックブロック格納装置
JP3604050B2 (ja) キャビン昇降式油圧クレーン車のキャビン昇降制御装置及び制御方法
JP2022120456A (ja) クレーン
JP2000086164A (ja) タワークレーンの作業用ジブの安全装置