JP2007290798A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スイング機構とキャブを小型化、軽量化すると共に、キャブの傾動動作と旋回動作を安定させて動作性能を向上する。
【解決手段】 チルト機構14にスイング機構20とキャブ11を取付け、チルト機構14は強度部材である旋回フレーム6に取付ける。従って、チルト機構14は、十分な強度をもって形成でき、スイング機構20とキャブ11の重量等を確実に受け止めることができる。これにより、チルト機構14は、キャブ11を安定して傾動することができる。一方、スイング機構20にはキャブ11だけを取付けることにより、スイング機構20とキャブ11を簡単な構造をもって軽量、小型に形成することができ、組立作業性を向上することができる。また、軽量化したキャブ11は、別途油圧シリンダ等を用いることなく、手動で簡単に旋回させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば地上から高所に資材を運搬するのに用いて好適な油圧クレーン等の建設機械に関する。
一般に、建設現場等で地上から高所に資材を運搬する場合には油圧クレーン等の建設機械が用いられる。この油圧クレーンは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に設けられた作業装置とにより構成されている。また、上部旋回体は、車体側のフレームとなる旋回フレームと、該旋回フレームの右前側の角隅位置に配置されオペレータが搭乗するキャブとを備えている。
ここで、油圧クレーンは、キャブからの視野を広くするために該キャブを旋回フレームから左,右方向の外側に突出した位置に配置することが望まれる。一方、油圧クレーンをトレーラの荷台に載せて輸送する場合には、道路交通法により定められた車幅制限内に収める必要がある。
そこで、油圧クレーンには、旋回フレームの右前角隅に位置してスイング機構を設け、該スイング機構によってキャブを左,右方向に旋回可能に支持する構成としたものがある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、旋回フレームとスイング機構との間に設けた油圧シリンダにより、キャブを旋回フレームの右側に位置する作業位置と、旋回フレームの前方に位置する輸送位置とに移動させている。
特開2000−281277号公報
また、油圧クレーンは、高所に資材を運搬するものであり、オペレータは上方をみながらの作業が多くなる。そこで、油圧クレーンには、キャブの前側を上,下方向に傾動するチルト機構を備えたものがある(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。このチルト機構は、キャブを搭載するキャブベッドの下側にチルト用の油圧シリンダを設け、該油圧シリンダを伸縮することによってキャブの前側を上,下方向に傾動する構成としている。
特開平9−249382号公報 特開平10−87275号公報
ところで、上述した特許文献2、特許文献3の発明では、キャブベッドの後側を傾動可能に支持し、キャブベッドの下側にチルト用の油圧シリンダを設ける構成としている。これにより、キャブベッドは、キャブを傾動したときに変形しないように高い強度をもって形成する必要があり、大型で重量も増大する。
このために、スイング機構を備えた特許文献1の油圧クレーンに特許文献2等によるチルト機構を設けた場合には、スイング機構は、大型で重量も大きなキャブと油圧シリンダ等からなるチルト機構の両方を旋回可能に支持しなくてはならない。従って、スイング機構は、大型で重量が大きなキャブとチルト機構とを確実に支持できるように、スイング機構を構成するスイングアームを大きく高い強度をもって形成する必要がある。これにより、キャブとスイング機構が大型化し、重量も増大する上に、強度を高めるための部品の数も増大するから、製造時、輸送時の組立作業性が低下するばかりか、製造時のコストが上昇してしまうという問題がある。
また、スイング機構のスイングアームとキャブの重量が増大した場合には、キャブを作業位置と輸送位置との間で旋回動作させるときに大きな力が必要になる。このために、スイング機構には、動力源として油圧シリンダ等が必要になるから、これによっても部品点数が増大してしまう。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、キャブ側の重量を軽減し部品点数を削減することにより、組立作業性を向上でき、また、キャブを軽い力で旋回できるようにした建設機械を提供することにある。
本発明による建設機械は、作業装置が取付けられる車体フレームと、該車体フレームの前角隅に位置して設けられキャブベッド上にオペレータが搭乗するキャブボックスを搭載してなるキャブと、該キャブの前側を上,下方向に傾動するチルト機構と、前記キャブを前記車体フレームの前方に格納するために該キャブを左,右方向に旋回するスイング機構とを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記チルト機構は前記車体フレームの前角隅部に傾動可能に取付けられ、前記スイング機構は前記チルト機構に旋回可能に取付けられると共に前記キャブのキャブベッドを支持し、かつ前記スイング機構は前記チルト機構により前記キャブと一緒に傾動する構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記チルト機構は、前記車体フレーム側に取付けられる支持軸と、該支持軸に上,下方向に傾動可能に取付けられるチルトフレームと、前記車体フレームと該チルトフレームとの間に設けられ該チルトフレームを前記支持軸を中心にして傾動させる油圧シリンダとにより構成し、前記スイング機構は、前記キャブのキャブベッドが取付けられるスイングフレームと、該スイングフレームを前記チルト機構のチルトフレームに対して左,右方向に旋回可能に支持する旋回軸受とにより構成したことにある。
請求項3の発明は、前記車体フレームには、前記支持軸が左,右方向に延びるように支持する軸取付部材を片持ち状態で設け、前記車体フレームと支持軸との間には、前記支持軸の支持状態を補強する補強フレームを設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、チルト機構にスイング機構とキャブを取付ける構成としているから、チルト機構を強度部材である車体フレームの前角隅部に取付けることができ、該チルト機構は、十分な強度をもって形成することができる。これにより、チルト機構は、スイング機構とキャブとを一緒に上,下方向に傾動することができ、この傾動時の反力は、強度をもったチルト機構、車体フレームにより確実に受け止めることができ、キャブを安定して傾動することができる。また、チルト機構を車体フレームに取付けたことにより、該チルト機構を制御弁、コントローラ等に接続する配管、配線等を短く形成でき、接続作業の作業性を向上することができる。
一方、チルト機構を利用して取付けられたスイング機構によりキャブを旋回させる構成としているから、チルト機構に取付けられたスイング機構にはキャブだけを取付けることができる。これにより、キャブ側には、傾動するための可動部および油圧シリンダを設ける必要がないから、該キャブを簡単な構造をもって軽量、小型に形成することができる。また、キャブを軽量、小型に形成することにより、このキャブを取付けるスイング機構も軽量、小型に形成することができる。
この結果、スイング機構とキャブを軽量化、小型化でき、これらを構成する部品の数も削減することができるから、製造時、輸送時の組立作業性を向上でき、製造コストを低減することができる。また、旋回動作の対象となるキャブ等を軽量化することができるから、キャブを旋回させるときには、油圧シリンダ等を用いることなく、手動で簡単に旋回させることができる。
さらに、スイング機構とキャブベッドを簡単な構造で形成することにより、キャブ内の居住スペースを広く形成した状態でも、キャブの高さ寸法を低く抑えることができ、作業環境を良好にすることができる。また、キャブを輸送時の高さ制限内に簡単に収めることができ、設計の自由度を高めることができる。
請求項2の発明によれば、チルト機構は、油圧シリンダを伸長、縮小し、支持軸を中心にしてチルトフレームを上,下方向に傾動することにより、該チルトフレームに取付けられたスイング機構と該スイング機構に取付けられたキャブとを一緒に上,下方向に傾動することができる。また、スイング機構は、旋回軸受を用いてチルトフレームにスイングフレームを取付けているから、手動等による軽い力でキャブを左,右方向に旋回させることができ、作業性を向上することができる。
請求項3の発明によれば、支持軸は軸取付部材を用いて車体フレームに対して片持ち状態で簡単に取付けることができる。しかも、車体フレームと支持軸との間には補強フレームを設けているから、簡単な構成で支持軸の支持強度を高めることができ、キャブを傾転動作したときの反力にも十分に耐えることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械として、クローラ式の油圧クレーンを例に挙げ、図1ないし図14に従って詳細に説明する。
図1において、1は建設機械を構成する本実施の形態による油圧クレーンを示している。この油圧クレーン1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回装置3を介して搭載され、該下部走行体2と共に車体を構成する上部旋回体4と、該上部旋回体4の前側に設けられた作業装置5とにより大略構成されている。
また、下部走行体2は、図1、図2に示す如く、中央部に旋回装置3が取付けられたトラックフレーム2Aと、該トラックフレーム2Aの左,右両側に設けられたクローラ装置2B等とにより構成されている。一方、上部旋回体4は、後述の旋回フレーム6、キャブ11、チルト機構14、スイング機構20等により構成されている。
6は上部旋回体4のベースをなす旋回フレームで、該旋回フレーム6は、強度部材として形成され、下部走行体2のトラックフレーム2A上に旋回装置3を介して旋回可能に取付けられている。また、旋回フレーム6は、後述する左,右の蓋板7,8等を含んで車体フレームを構成している。そして、旋回フレーム6は、図3、図4に示す如く、前,後方向に延びて設けられた底板6Aと、該底板6Aの左,右両側に位置して該底板6A上に立設され前,後方向に延びた左縦板6B,右縦板6Cと、該左縦板6B,右縦板6Cの上端に固着された左,右のフランジ板6D,6E等とにより支持構造体として構成されている。また、旋回フレーム6の前側には、作業装置取付部6Fが左,右に設けられ、右側の作業装置取付部6Fには、後述の軸取付部材15が取付けられている。
また、7は旋回フレーム6の左側に位置して旋回装置3上に設けられた左蓋板である。一方、8は旋回フレーム6の右側に位置して旋回装置3上に設けられた右蓋板で、該右蓋板8の前側には、図5ないし図9に示すように後述の補強フレーム17が取付けられる。ここで、左,右の蓋板7,8は、旋回フレーム6と一緒に車体フレームを構成するものである。
9は旋回フレーム6上に設けられた建屋カバーで、該建屋カバー9は、エンジン、油圧ポンプ、燃料タンク、作動油タンク等(いずれも図示せず)を覆うものである。また、10は旋回フレーム6の後部側に設けられたカウンタウエイトで、カウンタウエイト10は、旋回フレーム6の後部側に取付けられ、作業装置5に対する重量バランスを取るものである。
次に、11は旋回フレーム6の右前側の角隅位置に設けられたキャブで、該キャブ11は、旋回フレーム6に対して後述のチルト機構14とスイング機構20を介して支持されている。そして、キャブ11は、平たいボックス状に形成されたキャブベッド12(図9、図10参照)と、該キャブベッド12の上面部位12Aに搭載されるキャブボックス13とにより構成されている。また、キャブボックス13は、オペレータが搭乗するもので、その内部には床板上に運転席、操作レバー等(いずれも図示せず)が配置されている。
ここで、本実施の形態によるキャブベッド12は、特許文献1,2のようにチルト機構を取付ける構成になっていない。従って、キャブベッド12は、運転席、操作レバー等を収容したキャブボックス13を安定して搭載できる強度を有していればよいから、特許文献1,2に比較して軽量、小型に形成することができる。このように、キャブベッド12を軽量化、小型化した場合には、当該キャブベッド12を下側から支持する必要がないから、後述するスイング機構20のスイングフレーム21は、キャブベッド12の左側面部位12Bに取付けることができる。これにより、スイングフレーム21をキャブベッド12の高さ寸法内にほぼ収めることができ、キャブボックス13の高さ寸法を低く抑えることができる。
14は旋回フレーム6の右前側に傾動可能に取付けられたチルト機構を示している。このチルト機構14は、後述のスイング機構20と一緒にキャブ11の前側を上,下方向に傾動(チルトアップ,チルトダウン)するものである。また、チルト機構14は、強度部材である旋回フレーム6側に設けられているから、後述のスイング機構20とキャブ11とを確実に支持し、これらを傾動することができる。そして、チルト機構14は、後述の軸取付部材15、支持軸16、補強フレーム17、チルトフレーム18、チルトシリンダ19により大略構成されている。
15は旋回フレーム6の右前側に設けられた軸取付部材で、該軸取付部材15は、作業装置取付部6Fの右側面に取付けられている。また、軸取付部材15には、後述の支持軸16を介してチルトフレーム18が前,後方向に傾動可能に取付けられる。
また、軸取付部材15は、図11に示す如く、左側となる基端側に位置して上,下方向に長尺な基端板15Aと、右側となる先端側に位置して該基端板15Aと平行に配置された先端板15Bと、前記基端板15Aと先端板15Bとを連結する2本の連結部材15Cとにより大略構成されている。そして、軸取付部材15は、図9に示す如く、基端板15Aを作業装置取付部6Fの右側面にボルト止めすることにより、旋回フレーム6に対して右側に突出した片持ち状態で取付けられている。また、軸取付部材15の下側には、基端板15Aと先端板15Bに亘って後述の支持軸16等とにより構成されている。
16は軸取付部材15を介して旋回フレーム6側に取付けられた支持軸を示している。この支持軸16は、チルトフレーム18を上,下方向に傾転動作するときの中心になるものである。また、支持軸16は、左,右方向に水平に延びて設けられ、両端が軸取付部材15の基端板15Aと先端板15Bの下部に支持されている。
17は右蓋板8の前側に取付けられた補強フレームで、該補強フレーム17は、キャブ11を傾転動作したときに軸取付部材15が変形しないように、該軸取付部材15の支持状態を補強するものである。この補強フレーム17は、図12に示す如く、後側のベース板17Aと、該ベース板17Aから上方前側に斜めに延びたほぼ「へ」字状の接続板17Bとにより構成されている。
また、接続板17Bの基端側は、後述のチルトシリンダ19を取付けるためのブラケットを兼ねている。そして、補強フレーム17は、図9に示す如く、ベース板17Aを右蓋板8の前側にボルト止めし、接続板17Bの先端部(前端部)を軸取付部材15の支持軸16先端側に取付けている。これにより、補強フレーム17は、ほぼ片持ち状態となっている支持軸16の支持強度を大幅に高めることができる。
18は軸取付部材15に前,後方向に傾動可能に取付けられたチルトフレームで、該チルトフレーム18は、軸取付部材15に対してキャブ11とスイング機構20をチルト動作可能に取付けるものである。また、チルトフレーム18は、図13に示す如く、上面側に位置して後述するスイング機構20の旋回軸受22が取付けられるD字状の軸受取付板18Aと、該軸受取付板18Aの後端から下向きに延びた後面板18Bと、前記軸受取付板18Aの上面から後面板18Bの後面に亘って立設された左,右の取付縦板18C,18Dとにより大略構成されている。
また、左,右の取付縦板18C,18Dの上側部位には、支持軸16が挿入されるボス部18Eが設けられている。さらに、後面板18Bの下側部材には、後述のチルトシリンダ19が取付けられるシリンダブラケット18Fが設けられている。そして、チルトフレーム18は、図9に示す如く、左,右のボス部18Eに支持軸16を挿入することにより、該支持軸16を中心にして軸取付部材15に対し上,下方向に傾動可能に取付けられている。
19はチルト機構14の駆動源となるチルトシリンダで、該チルトシリンダ19は、油圧シリンダからなり、補強フレーム17の接続板17B基端側とチルトフレーム18のシリンダブラケット18Fとにピン結合されている。そして、チルトシリンダ19は、図6に示すように、伸長してチルトフレーム18の後面板18Bを前側に押動することにより、該チルトフレーム18を支持軸16を中心にして傾動するものである。ここで、チルトシリンダ19は、旋回フレーム6側に設けているから該旋回フレーム6に搭載された制御弁(図示せず)に対し短いホース、配管を用いて容易に接続することができる。
このように構成されたチルト機構14は、チルトシリンダ19を縮小した状態では、図5に示すように、スイング機構20を介してキャブ11を水平状態となる標準位置に配置する。一方、チルトシリンダ19を伸長したときには、図6に示す如く、チルトフレーム18の後面板18Bを前側に押動して軸受取付板18Aに取付けられたスイング機構20と一緒にキャブ11をチルトアップすることができる。
次に、20はスイング機構で、該スイング機構20は、チルト機構14のチルトフレーム18に旋回可能(スイング可能)に取付けられると共にキャブ11を支持している。これにより、スイング機構20は、チルト機構14によりキャブ11と一緒に傾動することができる。そして、スイング機構20は、キャブ11を左,右方向に旋回可能に支持するもので、後述するスイングフレーム21と旋回軸受22とにより構成されている。
21はキャブベッド12が取付けられるスイングフレームで、該スイングフレーム21は、図10、図14に示す如く、軽量で強度を得ることができるボックス構造体として形成されている。また、スイングフレーム21は、一端側の取付板21Aをキャブベッド12の左側面部位12B後部に取付けている。さらに、スイングフレーム21の他端側には、上面板21B上に位置して後述する旋回軸受22の外輪22Aが取付けられる環状ねじ座21Cが取付けられている。
ここで、スイングフレーム21は、キャブベッド12とキャブボックス13等からなるキャブ11の重量だけを支持するものであり、チルト機構14の傾動動作による反力を受けることはない。従って、スイングフレーム21は、薄肉な鋼板等を用いて軽量、小型に形成することができる。しかも、スイングフレーム21は、キャブベッド12の左側面部位12Bに取付けることにより、キャブ11の高さ寸法を低く抑える働きもある。
22はスイングフレーム21の先端側に設けられた旋回軸受である。この旋回軸受22は、チルト機構14のチルトフレーム18に対してスイングフレーム21を水平方向に旋回可能に取付けることにより、該スイングフレーム21を左,右方向に旋回可能とするものである。また、旋回軸受22は、図10に示す如く、外輪22Aと、該外輪22Aの内周側に設けられた内輪22Bと、前記外輪22Aと内輪22Bとの間に設けられた多数個の硬球22C(2個のみ図示)とにより玉軸受として構成されている。そして、旋回軸受22は、外輪22Aがスイングフレーム21の環状ねじ座21Cにボルト止めされ、内輪22Bがチルトフレーム18の軸受取付板18Aにボルト止めされている。
このように構成されたスイング機構20は、チルトフレーム18の下側にスイングフレーム21を水平方向に旋回可能に取付けることにより、キャブ11を旋回フレーム6の右前側に前方を向いて配置した作業位置(図7に示す位置)と、キャブ11を旋回フレーム6の前方に配置し、該旋回フレーム6の幅寸法内にほぼ収めている輸送位置(図8に示す位置)とに旋回して移動することができる。
なお、図5、図7等において、23はチルト機構14のチルトフレーム18とスイング機構20のスイングフレーム21とに亘って取付けられたキャブ固定具を示している。このキャブ固定具23は、チルトフレーム18側の取付位置はそのままで、スイングフレーム21側の取付位置を変えることにより、キャブ11を作業位置または輸送位置に固定するものである。
本実施の形態による油圧クレーン1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、油圧クレーン1を輸送して組立てるまでの作業について説明する。大型の油圧クレーン1は、そのままの状態では道路交通法により定められた車幅制限を超えてしまうため、この車幅制限内に収まるように分解することができる。そして、分解作業では、例えば下部走行体2と上部旋回体4と作業装置5とを分離し、上部旋回体4は、旋回フレーム6とエンジン等を収容した建屋カバー9とカウンタウエイト10とを分離する。
ここで、キャブ11は、作業装置5で資材を吊り上げて運搬するときに資材がよく見えるように、旋回フレーム6から右外側に突出した位置に配置されている。このままではキャブ11が車幅制限に収まらないから、キャブ11を車幅制限内に収める必要がある。この場合には、キャブ固定具23をスイングフレーム21から取外し、スイング機構20のスイングフレーム21とキャブ11とを自由状態にする。この状態で、キャブ11を左方向に手で押動することにより、該キャブ11を旋回(スイング)させて図8に示す輸送位置に格納することができる。そして、スイングフレーム21にキャブ固定具23を取付けることにより、キャブ11を輸送位置に固定するすることができ、旋回フレーム6とキャブ11とを油圧的、電気的に接続したままの状態で、キャブ11を車幅制限内に収めることができる。
また、作業現場に分解した機器を輸送したら、分解したときと逆の手順で各機器を組立てる。このときに、キャブ11は、キャブ固定具23を取外して右方向に手で押動することにより、図6に示す作業位置に配置することができる。
ここで、キャブ11を作業位置と輸送位置とに移動(旋回)する場合、スイング機構20のスイングフレーム21を小型化、軽量化し、さらに玉軸受からなる旋回軸受22によってキャブ11を旋回可能としている。これにより、油圧シリンダ等の動力を用いなくても、手動で簡単に移動することができる。
次に、油圧クレーン1を組立てたら、オペレータがキャブ11のキャブボックス13内に乗り込んで、操作レバー等を操作することにより、下部走行体2を走行させたり、作業装置5による資材の運搬作業等を行うことができる。
また、本実施の形態では、資材を吊り上げて運搬する場合に、キャブ11をチルトアップすることによりオペレータに広い上方視界を提供することができる。そこで、キャブ11をチルトアップするときの動作について説明する。この場合には、チルト機構14のチルトシリンダ19を伸長させることにより、チルトフレーム18の下側を前方に押動する。これにより、チルトフレーム18に取付けたスイング機構20と一緒にキャブ11を、図6に示すように、支持軸16を中心にして上側に傾動(チルトアップ)することができる。一方、チルトシリンダ19を縮小することにより、キャブ11を図5に示す標準位置に配置することができる。
以上のように構成された本実施の形態によれば、チルト機構14に対してスイング機構20とキャブ11を取付ける構成としている。従って、チルト機構14は、強度部材である旋回フレーム6に取付けることができるから、該チルト機構14は、十分な強度をもって頑丈に形成することができる。また、チルト機構14は、スイング機構20とキャブ11とを一緒に上,下方向に傾動することができ、このときに生じる反力は、強度をもったチルト機構14、旋回フレーム6により確実に受け止めることができる。この結果、チルト機構14は、キャブ11を安定して傾動することができ、動作性能、信頼性等を向上することができる。
また、チルト機構14を旋回フレーム6に取付けたことにより、該チルト機構14のチルトシリンダ19を旋回フレーム6側に搭載される制御弁、コントローラ等に接続する配管、配線等を短く形成することができる。これにより、チルト機構14を組立てるときの作業性、耐久性等を向上することができる。
一方、本実施の形態では、チルト機構14を利用して取付けられたスイング機構20によりキャブ11を旋回させる構成としている。従って、チルト機構14に取付けられたスイング機構20にはキャブ11だけを取付けることができる。これにより、キャブ11側には、特許文献2、特許文献3のように傾動するための可動部および油圧シリンダを設ける必要がないから、該キャブ11を簡単な構造をもって軽量、小型に形成することができる。また、キャブ11を軽量、小型に形成することにより、このキャブ11だけを旋回可能に支持するスイング機構20は、強度を低く設定することができ軽量、小型に形成することができる。
この結果、スイング機構20とキャブ11の両方を軽量化、小型化でき、これらを構成する部品の数も削減することができるから、油圧クレーン1を製造するときの組立作業性、油圧クレーン1を輸送するための分解作業性、組立作業性等を向上することができる。また、作業性の向上に伴って製造コストを低減することができる。
しかも、チルト機構14に対して旋回するスイング機構20とキャブを軽量化することができるから、油圧シリンダ等を別途設けることなく、キャブ11を手で押動するだけで作業位置と輸送位置に簡単に旋回させることができる。
また、スイング機構20とキャブベッド12は、簡単な構造で形成することができるから、キャブボックス13内の居住スペースを広く形成した状態でも、キャブ11全体の高さ寸法を低く抑えることができ、居住性、作業環境を良好にすることができる。また、キャブ11を輸送時の高さ制限内に簡単に収めることができ、設計の自由度を高めることができる。
一方、チルト機構14の支持軸16は、軸取付部材15を用いることで旋回フレーム6に対して簡単に取付けることができる。しかも、旋回フレーム6と支持軸16との間には補強フレーム17を設けているから、該補強フレーム17により簡単な構成で支持軸16の支持強度を大幅に高めることができ、キャブ11を安定的に支持することができる。
また、スイング機構20のスイングフレーム21は、キャブベッド12の左側面部位12Bに取付ける構成としているから、キャブベッド12の高さ寸法内にスイングフレーム21を配置することができ、スイング機構20からキャブ11の上部までの高さ寸法を低く抑えることができる。これにより、キャブボックス13内の居住スペースを確保しつつ、キャブ11の高さ寸法を輸送時の高さ制限内に簡単に収めることができ、居住性、作業環境等を向上することができる。
また、チルト機構14にはチルトシリンダ19を設けているから、重量のあるキャブ11を容易に傾動動作することができる。一方、スイング機構20には玉軸受からなる旋回軸受22を設けているから、油圧シリンダ等を用いることなく、軽い力でキャブ11を前,後方向ないし左,右方向に旋回でき、油圧クレーン1の分解作業、組立作業の作業性を向上することができる。
さらに、チルト機構14のチルトフレーム18に対してスイング機構20の旋回軸受22を直接的に取付ける構成としているから、チルト機構14とスイング機構20とを1箇所にコンパクトにまとめることができる。これによっても、部品点数の削減、組立作業性の向上等を図ることができる。
なお、実施の形態では、キャブ11は手動によって作業位置と輸送位置とに旋回するものとして説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば旋回フレーム6またはチルト機構14とスイングフレーム21との間に油圧シリンダを設け、該油圧シリンダによってキャブを旋回する構成としてもよい。
また、実施の形態では、建設機械として下部走行体2によって自走可能な油圧クレーン1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばタワー上に固定された油圧クレーン等の他の建設機械に適用してもよい。
本発明の実施の形態に適用される油圧クレーンを示す正面図である。 図1の油圧クレーンを作業装置を省略した状態で示す平面図である。 旋回フレームを単体で示す拡大正面図である。 旋回フレームと左,右の蓋板を拡大して示す拡大平面図である。 旋回フレームとキャブとチルト機構とスイング機構を拡大して示す要部拡大の正面図である。 キャブが上側に傾動した状態を図5と同様位置からみた要部拡大の正面図である。 旋回フレームとキャブとチルト機構とスイング機構を拡大して示す要部拡大の平面図である。 キャブが輸送位置に旋回した状態を図7と同様位置からみた要部拡大の平面図である。 旋回フレームとキャブとチルト機構とスイング機構を後側から拡大して示す要部拡大斜視図である。 キャブベッドとチルト機構とスイング機構を図5中の矢示X−X方向からみた拡大断面図である。 軸取付部材と支持軸を組立状態で示す拡大斜視図である。 補強フレームを単体で示す拡大斜視図である。 チルトフレームを単体で示す拡大斜視図である。 キャブの後部とスイング機構とを示す拡大斜視図である。
符号の説明
1 油圧クレーン(建設機械)
5 作業装置
6 旋回フレーム(車体フレーム)
7,8 蓋板(車体フレーム)
11 キャブ
12 キャブベッド
13 キャブボックス
14 チルト機構
15 軸取付部材
16 支持軸
17 補強フレーム
18 チルトフレーム
19 チルトシリンダ(油圧シリンダ)
20 スイング機構
21 スイングフレーム
22 旋回軸受

Claims (3)

  1. 作業装置が取付けられる車体フレームと、該車体フレームの前角隅に位置して設けられキャブベッド上にオペレータが搭乗するキャブボックスを搭載してなるキャブと、該キャブの前側を上,下方向に傾動するチルト機構と、前記キャブを前記車体フレームの前方に格納するために該キャブを左,右方向に旋回するスイング機構とを備えてなる建設機械において、
    前記チルト機構は前記車体フレームの前角隅部に傾動可能に取付けられ、前記スイング機構は前記チルト機構に旋回可能に取付けられると共に前記キャブのキャブベッドを支持し、かつ前記スイング機構は前記チルト機構により前記キャブと一緒に傾動する構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記チルト機構は、前記車体フレーム側に取付けられる支持軸と、該支持軸に上,下方向に傾動可能に取付けられるチルトフレームと、前記車体フレームと該チルトフレームとの間に設けられ該チルトフレームを前記支持軸を中心にして傾動させる油圧シリンダとにより構成し、
    前記スイング機構は、前記キャブのキャブベッドが取付けられるスイングフレームと、該スイングフレームを前記チルト機構のチルトフレームに対して左,右方向に旋回可能に支持する旋回軸受とにより構成してなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記車体フレームには、前記支持軸が左,右方向に延びるように支持する軸取付部材を片持ち状態で設け、前記車体フレームと支持軸との間には、前記支持軸の支持状態を補強する補強フレームを設ける構成としてなる請求項2に記載の建設機械。
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