JP2000086164A - タワークレーンの作業用ジブの安全装置 - Google Patents

タワークレーンの作業用ジブの安全装置

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JP2000086164A
JP2000086164A JP10263486A JP26348698A JP2000086164A JP 2000086164 A JP2000086164 A JP 2000086164A JP 10263486 A JP10263486 A JP 10263486A JP 26348698 A JP26348698 A JP 26348698A JP 2000086164 A JP2000086164 A JP 2000086164A
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Kenju Fujita
健樹 藤田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業機の負荷時の転倒モーメントを規制する
安全装置であるモーメントリミッタと、長尺の作業用ジ
ブの先端ジブに設けたウエイト取付け検出手段とによ
り、作業用ジブを起こす前に、ウエイト取付け検出手段
とウエイトとの当接により、ウエイトが付いていること
を検出し、且つ、前記モーメントリミッタの作動時に、
起立作業の前に運転室のオペレータに、作業用ジブ起こ
しができない旨の警報を発するようにしたタワークレー
ンの作業用ジブの安全装置の提供。 【解決手段】 作業用ジブの先端部に設けた煽り防止用
ウエイト検出手段と、作業用ジブに係るモーメントを規
制するモーメントリミッタとの両者の出力により、警報
表示すると共に、ジブ起立用ウインチの起立を不可とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーン作業を行
う長尺作業用ジブの先端に設けたウエイトを検出するタ
ワークレーンの作業用ジブの安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物の大規模化、高層化、作業
の省力化に伴って移送扛重用の作業機であるタワークレ
ーンの大型化が要求されている。そして更に、広範囲の
作業現場に迅速に資材を移送扛重することも併せて要求
されている。また、タワークレーンは、なるべくその旋
回中心から作業用ジブの先端までの作業半径を小さく採
って、建設中の構造物の際までできるだけ接近して作業
をしたいと云うニーズがある。
【0003】しかしながら、これらの作業現場には、多
くの作業機が配置され使用されており、種々の作業と多
くの作業機が交錯しているなかで、作業現場の近くにま
でタワークレーンを近づけて作業を行うことはなかなか
困難である。
【0004】そのために従来、より高いところまで届く
ようにタワークレーンのタワーブームを継ぎ足して高さ
を高くし、また、一個所から広範囲の作業現場に届くよ
うに長尺の作業用ジブを用いて、遠くの作業現場へ資材
等を移送扛重している。
【0005】このように、作業用ジブの長さを延ばすに
当たっては、ジブ自体の長さを長いジブと交換すること
も採用されているが、必要に応じて長いジブを予め揃え
ておくことは、搬送や作業現場での保管場所の確保の面
で困難であると云うことから、作業用ジブを基端ジブ、
中間ジブ、先端ジブの3つのユニットに分割し、その間
に中継ぎ用のジブとしての中間ジブを更に介装すること
によってジブ全体の長さを所要長さに延長して長尺の作
業用ジブとして対応している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した作業機では、
最短長さの作業用ジブを使用する際、このジブをジブ起
伏角限界まで起こすと、該ジブは、スイングレバー、ス
イングレバー支持ロープ、ジブ起伏用ロープの重量によ
り、タワーブームに取り付けた最短長さの作業用ジブ
と、これらジブ支柱、ジブ支柱支持ロープ、ジブ起伏用
ロープとの重量バランスが崩れ、ジブがより後方に煽ら
れてしまうと云う恐れがあった。
【0007】このため、タワーブームに最短長さの作業
用ジブを取付けて使用する際には、該最短長さの作業用
ジブと、スイングレバー、スイングレバー支持ロープ、
ジブ起伏用ロープとの重量バランスをとるため、この作
業用ジブの先端に設けたブラケットに煽り防止用のウエ
イトを取付けて、両者の重量バランスを採り、最短長さ
の作業用ジブが、後方に煽られるのを防止すると云う問
題を解決している。
【0008】しかし、最短長さの作業用ジブに中間ジブ
を介装して長尺の作業用ジブに変更する際、長尺の作業
用ジブの先端にウエイトを装着したままだと、作業用ジ
ブを作業位置まで起こす時、長尺の作業用ジブにかかる
モーメントが大きくなることから、ジブ自体やスイング
レバーが損傷する恐れがあるので、ジブ先端に取付けた
ウエイトを取り外して作業を行うように作業手順によっ
て定められている。
【0009】しかしながら、構造物の高さや幅に応じて
作業用ジブを組立・分解をすることにより作業機を対応
させることは、オペレータには、勝手に分解や組立をし
て取外してはいけないのではないかとの思い込みがあ
り、一般に、取外し忘れや取り間違いと云ったミスが発
生し易い。そのため、オペレータには、例え作業用ジブ
の長さを長く変更しても、先端に取付けられているウエ
イトを取り外してはいけないのではとの思い込みで、ウ
エイトを取り外すことなく次の作業に取り掛かることに
なる。
【0010】また、従来の作業機には、先端ジブに装着
されたウエイトを検出する手段が設けられていないこと
から、長尺の作業用ジブの使用時に、ウエイトが装着さ
れているにも関わらず、オペレータが、先端ジブにウエ
イト装着中であるのを忘れ、クレーン作業をするために
作業用ジブを起こそうとするが、作業用ジブの先端ジブ
にウエイトが装着されてトップヘビーの状態にあること
から、過大なモーメントが作業用ジブに作用してジブや
スイングレバーを損傷する恐れがある。
【0011】そこで、本発明は、上述した課題によりな
されたもので、先端ジブの先端部にウエイト取付け検出
手段を設けることにより、該検出手段と作業機の負荷時
の転倒モーメントを規制する安全装置であるモーメント
リミッタとの併用により、最短長さの作業用ジブ使用の
際には、そのジブ先端部に煽り防止用のウエイトの取付
け忘れを検出して、起立作業の前に運転室のオペレータ
に、該ウエイトの取付け忘れである旨の警報を発し、作
業用ジブの起立動作を行わないようにして該ウエイトの
取付け忘れによるジブの煽りを未然に防止し、また、長
尺の作業用ジブの使用の際には、そのジブ先端部に煽り
防止用のウエイトが装着されていることを検出して、起
立作業の前に運転室のオペレータに、該ウエイトが取付
けられたままである旨の警報を発し、作業用ジブの起立
動作を行わないようにして、該ウエイトが取付けられた
ままによる長尺の作業用ジブやスイングレバーの損傷を
未然に防止するタワークレーンの作業用ジブの安全装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載のタワークレーンの作業用
ジブの安全装置は、作業用ジブの先端部に設けた煽り防
止用ウエイトの有無を検出する検出手段と、前記検出手
段からの出力により作動する警報手段とを設けたことを
特徴としている。
【0013】また、上記の目的を達成するため、本発明
の請求項2に記載のタワークレーンの作業用ジブの安全
装置は、作業用ジブの先端部に設けた煽り防止用ウエイ
トの有無を検出する検出手段と、作業用ジブに係るモー
メントを規制するモーメントリミッタを設け、前記検出
手段と前記モーメントリミッタとの両者の出力により、
警報手段により警報表示すると共に、ジブ起立用ウイン
チの起立を不可とすることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。図1は、本発明の安全装置を装備し
たタワークレーンの全体図、図2は、図1のジブ先端部
の部分拡大図、図3は、伏した状態のタワークレーンの
全体側面図、図4は、作業用ジブが起立途中にあるタワ
ークレーンの全体側面図、図5は、本発明の安全装置の
電気回路、図6は、本発明のジブ起伏用の油圧回路であ
る。
【0015】図1によりタワークレーンの構成を説明す
ると、タワークレーンは、下部走行体1とその上に旋回
可能に装架された上部旋回体2とからなる作業車両本体
3と、この作業車両本体3の上部旋回体2に起伏可能に
立設されたタワーブーム4、このタワーブーム4の上端
部5に起伏自在に設けられた作業用ジブ7とからなって
いる。
【0016】下部走行体1は、ホイール、クローラ等の
走行手段を有しており、この下部走行体1上には、旋回
装置を介して上部旋回体2が旋回可能に装架されてい
る。そして、上部旋回体2には、何れも図示されていな
い動力装置やオペレータによって操作される各種の操作
装置、及びこれらの操作装置によって駆動制御される駆
動装置や制御装置、タワーブーム起伏用ウインチ17、
ジブ起伏用ウインチ18、吊下げ用ウインチ19、Aフ
レーム6が設けられている。そして、このタワーブーム
4は、上部旋回体2に設けられたタワーブーム起伏用ウ
インチ17のタワーブーム起伏用ロープの巻き取りによ
って起伏が行われる。
【0017】タワーブーム4の上端部5に起伏自在に設
けられた作業用ジブ7は、基端ジブ71と中間ジブ73
と先端ジブ72との、3つのユニットからなっており、
それぞれのユニットは、ボルト・ナット等の締結手段に
よって接合分離される。先端ジブ72の先端と、タワー
ブーム4の先端5に基端91が枢支された側面視略三角
形のスイングレバー9の一端92とは、ジブ支持ロープ
22によって連結されている。
【0018】そして、スイングレバー9の他の一端93
に連結されたスイングレバー支持ロープ21は、ジブ起
立用ウインチ18により巻取り・巻戻しされるジブ起伏
用ロープ181と連結されている。上部旋回体2に設け
られたジブ起立用ウインチ18によりジブ起伏用ロープ
181を巻取り・巻戻すことでスイングレバー9を回動
し、スイングレバー9の回動によりジブ支持ロープ22
を介して作業用ジブ7を上下方向に起伏する。作業用ジ
ブ7の先端部に設けたシーブ8を経て吊下げ用ロープ2
3によって吊りフック24が吊下げられており、この吊
下げ用ロープ23は、ガイドシーブ12を経て上部旋回
体2に設けた吊下げ用ウインチ19によって巻取り・巻
戻しされ、吊りフック24で資材の吊上げ・吊下げを行
うことができる。
【0019】このように構成されたタワークレーンは、
自走又はトレーラ等によって下部走行体1と上部旋回体
2とからなる作業車両本体3の前方にタワーブーム4を
倒し、作業用ジブ7をタワーブーム4に抱きかかえた状
態で作業現場に搬入される。または、作業現場で作業用
ジブを長尺ジブに交換されたタワークレーンも同じく、
作業用ジブ7をタワーブーム4に抱きかかえた状態にあ
る(図3の記載参照)。この時、タワーブーム4に抱き
かかえられた作業用ジブ7の先端は、図示されていない
フック装置によってタワーブーム4の基端部に係止され
ている。
【0020】このように作業現場に搬入、または、作業
用ジブを長尺ジブに交換されたタワークレーンは、タワ
ーブーム起伏用ウインチ17の駆動によりタワーブーム
起伏用ロープ20をAフレーム6の頂部のシーブを経由
しながら巻取ると、作業用ジブ7を抱きかかえた状態で
タワーブーム4は、次第に起立し始め、垂直状態に立ち
上がるようになる。
【0021】そして次に、作業用ジブ7の先端の図示さ
れていないフック装置をタワーブーム4の基端部より外
し、ジブ起伏用ウインチ18によりジブ起伏用ロープ1
81を巻取ると、スイングレバー支持ロープ21を介し
てスイングレバー9は回動し、ジブ支持ロープ22を引
っ張り、作業用ジブ7の先端とスイングレバーの一端9
2とを連結するジブ支持ロープ22の長さは一定長であ
ることから、スイングレバー9の回動につれて作業用ジ
ブ7は起立し、所要の作業角度である15〜75°の範
囲内での使用が可能となる。このようにして起立したタ
ワーブーム4と作業用ジブ7とによって、タワークレー
ンは、クレーンとしての通常のクレーン作業を行う。
【0022】ここで、本発明の安全回路について図2及
び図5及び図6により説明すると、図2に示すように、
作業用ジブ7の先端ジブ72に設けたブラケット13に
は、固定ピン14により煽り防止のためのウエイト15
が着脱自在に取付けられる。そして、先端ジブ72の一
側には該ウエイト15と当接するリミットスイッチ16
が設けられている。図5に示すように、リミットスイッ
チ16の接点30は、接点301と302とを有してお
り、該リミットスイッチ16が、前記ウエイト15と当
接して検知すると、接点30は接点301にあり、該リ
ミットスイッチ16が、前記ウエイト15と当接しない
とき、すなわち、ウエイト15が取付けられていない時
には、接点30は接点302にある。
【0023】31は、作業車両本体3に設けられた負荷
時の転倒モーメントを規制する安全装置であるモーメン
トリミッタの出力接点であり、そのモーメントリミッタ
にかかるモーメントは、作業用ジブ7の長さとその長さ
に応じた吊上げ荷重によるモーメントが予め設定されて
いる。作業用ジブ7が最短のジブであるときには、接点
31は開くように設定されており、作業用ジブ7が最短
のジブでないときには、接点31は閉じるように設定さ
れている。モーメントリミッタの出力接点31は、リレ
ー33と直列に接続されている。
【0024】前記リミットスイッチ16の接点30の接
点301は、リレー33の接点34、リレー32と直列
に接続されており、接点302は、スイッチ50を介し
て警報装置51と直列に接続されている。そして、この
スイッチ50は、モーメントリミッタが作業用ジブ7が
最短のジブであることを検出したときには、スイッチ5
0を閉じ、また、作業用ジブ7が最短のジブでないこと
を検出したときには、スイッチ50は開くようになって
いる。リレー32の接点35は、ジブ起伏ウインチ18
の起立を停止させるソレノイド36と直列に設けられて
いる。また、リレー33は、モーメントリミッタの出力
接点31と直列に接続されており、その接点34は、リ
ミットスイッチ16の接点30とリレー32直列に接続
されている。本発明の安全回路の電気回路は上記のよう
に構成されている。
【0025】次に、図6の40は、パイロット式の方向
切換弁であり、パイロット圧の操作装置39とは、パイ
ロット管路44、45によって接続されており、該方向
切換弁40へのパイロット圧を操作装置39の操作レバ
ー38の操作U、Dによって巻上位置Uと巻下位置Dと
に切換えられる。
【0026】該方向切換弁40と操作装置39とを接続
するパイロット管路44には、ジブ起伏ウインチ18の
起立動作を停止させる、図5に図示された本発明の安全
装置の電気回路のソレノイド36によってU、S位置に
切換られる電磁切換弁41が設けられている。ジブ起伏
用ウインチ18を駆動するジブ起伏用ウインチ油圧モー
タ43と方向切換弁40とは、管路46、47によって
接続されており、管路47には、カウンターバランス弁
42を介して接続され、管路46と管路47との間には
オーバーロードリリーフ弁が設けられ、本発明の安全回
路の油圧回路は上記のように構成されている。
【0027】作業用ジブ7を起立させるために、操作装
置39の操作レバー38を起立位置であるU位置にする
と、パイロット圧用油圧ポンプ48からの圧油は、操作
装置39のU位置からパイロット管路44中の電磁切換
弁41を経て、パイロット式方向切換弁40を起立位置
であるU位置に切換える。すると、油圧ポンプ37から
の圧油は、パイロット式方向切換弁40のU位置からカ
ウンターバランス弁42を経てジブ起伏用ウインチの油
圧モータ43を駆動し、該油圧モータ43はジブ起伏用
ウインチ18を駆動する。そして、ジブ起伏用ウインチ
18は、ジブ起伏用ロープ181を巻取ることで、スイ
ングレバー支持ロープ21−スイングレバー9−ジブ支
持ロープ22に作用して作業用ジブ7を起立させる。
【0028】この作業用ジブ7が起立している際に、電
磁切換弁41を切り換えるソレノイド36に通電されて
作動すると、電磁切換弁41はU位置からS位置に切り
換えられる。すると、パイロット圧用油圧ポンプ48か
らの圧油は、電磁切換弁41によって遮断されるので、
パイロット管路44には流れない。また、電磁切換弁4
1のS位置によってパイロット管路44は、油圧タンク
に連通されるので、ジブ起伏用ウインチの油圧モータ4
3を巻き上げ方向に駆動していたパイロット式方向切換
弁40は、巻上位置であるU位置から中立位置に切り換
わり、ジブ起伏用ウインチの油圧モータ43の巻き上げ
を停止する。
【0029】次に、タワーブーム4の起立後、作業用ジ
ブ7の長さと、先端ジブ72のウエイト15の有無との
関係について述べる。
【0030】(イ)先端ジブ72のブラケット13にウ
エイト15が取付けられておらず、且つ、作業用ジブ7
が、最短長さである場合。作業用ジブ7の先端ジブ72
の先端のブラケット13には、煽り防止のためのウエイ
ト15が取付けられていないので、リミットスイッチ1
6の接点30は接点302にある。また、作業用ジブ7
は、最短長さのジブは最短のジブとしてモーメントリミ
ッタに認識されるので、モーメントリミッタの出力接点
31は開いており、また、モーメントリミッタの出力に
応じて切り替わるスイッチ50は、作業用ジブ7が最短
のジブであることから閉じている。
【0031】したがって、電流は、モーメントリミッタ
の出力接点31−リレー33には流れず、また、リミッ
トスイッチ16の接点30は接点302にあり、スイッ
チ50は閉じているので、警報装置51に電流は流れて
警報装置51を作動し、運転室のオペレータに対して、
作業用ジブ7の先端ジブ72に煽り防止のためのウエイ
ト15が取付けられていない旨、警報装置49であるブ
ザーで警報する。リレー32に電流は流れないので、こ
のリレー32の接点35は閉じておらず、ジブ起伏用ウ
インチを停止させるソレノイド36と警報装置49は作
動しない。
【0032】このため、図6において、操作装置39の
操作レバー38を上げ操作して、圧油をパイロット管路
44を経て、パイロット式方向切換弁40をU位置に切
り換えてジブ起伏用ウインチ44を起立操作することが
できるが、運転室のオペレータに対して、作業用ジブ7
の先端ジブ72に煽り防止のためのウエイト15が取付
けられていない旨の警報でオペレータに注意が喚起さ
れ、オペレータは、先端ジブ72へのウエイトの取付状
態を確認することができ、ウエイトの取付け忘れ、取り
外し忘れを防止することができる。
【0033】(ロ)先端ジブ72のブラケット13にウ
エイト15が取付けられており、且つ、作業用ジブ7
が、最短長さである場合。作業用ジブ7が最短長さのと
きには、モーメントリミッタの出力接点31は開いてい
るので、電流は、モーメントリミッタの出力接点31−
リレー33には流れず、したがって、リレー33の接点
34は開いている。
【0034】また、作業用ジブ7の先端ジブ72のブラ
ケット13にウエイト15が取付けられているので、リ
ミットスイッチ16の接点30は接点301にあるが、
リレー33の接点34が開いているので、リミットスイ
ッチ16の接点30は接点301と閉じていても、リレ
ー32には電流は流れていないので、このリレー32の
接点35は閉じず、警報装置49とジブ起伏用ウインチ
を停止させるソレノイド36は作動しない。
【0035】従って、図6において、操作装置39の操
作レバー38を上げ位置Uに上げ操作して、圧油をパイ
ロット管路44を経て、パイロット式方向切換弁40を
U位置に切り換えてジブ起伏用ウインチ18を起立操作
することができる。オペレータは、何らの警報を受ける
ことなく作業用ジブ7を起立させ、通常通りのクレーン
作業を行うことができる。
【0036】(ハ)先端ジブ72のブラケット13にウ
エイト15が取付けられておらず、且つ、作業用ジブ7
が、長尺の作業用ジブ7である場合。作業用ジブ7の先
端ジブ72のブラケット13にウエイト15が取付けら
れていないので、リミットスイッチ16は接点302に
あり、また、作業用ジブ7が、長尺のものであるときに
は、タワークレーンのモーメントリミッタの接点31は
閉じているので、電流はリレー33に流れ、その接点3
4を閉じている。
【0037】そして、モーメントリミッタの出力に応じ
て切り替わるスイッチ50は、作業用ジブ7が長尺のジ
ブであることから開いているので、警報装置51には電
流は流れず、警報装置51は作動しない。しかし、リミ
ットスイッチ16の接点30は、接点302にあること
から、電流は、リミットスイッチ16の接点301−リ
レー33の接点34−リレー32には流れず、したがっ
て、リレー32の接点35は閉じないので、警報装置4
9とジブ起伏用ウインチを停止させるソレノイド36は
作動しない。
【0038】このため、図6において、操作装置39の
操作レバー38を上げ位置Uに上げ操作して、圧油をパ
イロット管路44を経て、パイロット式方向切換弁40
をU位置に切り換えてジブ起伏用ウインチ18を起立操
作することができる。オペレータは、何らの警報を受け
ることなく作業用ジブ7を起立させ、通常通りのクレー
ン作業を行うことができる。
【0039】(ニ)先端ジブ72のブラケット13にウ
エイト15が取付けられており、且つ、作業用ジブ7
が、長尺の作業用ジブ7である場合。長尺の作業用ジブ
7でその先端のブラケット13にウエイト15が取付け
られているので、モーメントリミッタの接点31は閉じ
ている。また、リミットスイッチ16の接点30もウエ
イト15を検知していることから、接点30は、接点3
01にある。すると、電流は、モーメントリミッタの接
点31−リレー33を流れ、リレー33を励磁すること
でその接点34は閉じるので、電流は、リミットスイッ
チの接点301−リレー33の接点34−リレー32を
流れる。
【0040】リレー32を励磁することでその接点35
は閉じるので、電流は、リレー32の接点35−警報装
置49とジブ起伏用ウインチを停止させるソレノイド3
6に流れ、両者を作動する。
【0041】従って、図6において、操作装置39の操
作レバー38を上げ位置Uに上げ操作して、圧油をパイ
ロット管路44を経て、パイロット式方向切換弁40を
U位置に切り換えてジブ起伏用ウインチ18を起立操作
しているとき、ジブ起伏用ウインチを停止させるソレノ
イド36の作動により、電磁切換弁41は、パイロット
圧用ポンプ48からの送油を遮断位置に切り換えられる
ので、パイロット式方向切換弁40は、U位置から停止
位置に自動的に切り換えられ、ジブ起伏用ウインチ44
を起立操作することができない。また、警報装置49の
作動により、オペレータに作業用ジブの起立操作を行わ
ないように警報を発し、自動的に起立操作を停止すると
共に起立操作停止の警報をオペレータに発するので、作
業用ジブ7が長尺であり、且つ、その先端に煽り防止用
のウエイト15が取付けられていても、ジブやスイング
レバーを損傷することなく、長尺の作業用ジブの起立操
作を未然に中止することができる。
【0042】なお、警報装置は、ブザーに限られること
なく、ブザーに代えてランプによる表示装置とすること
も可能であり、また、記録装置に記録された音声の再生
によるアナウンスによることも可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のタワーク
レーンの作業用ジブの安全装置は、請求項1の発明で
は、作業用ジブの先端部に設けた煽り防止用ウエイトの
有無を検出する検出手段と、前記検出手段からの出力に
より作動する警報手段とを設け、警報表示することによ
り、作業用ジブの先端ジブの先端のブラケットに煽り防
止のためのウエイトが取付けられていないことを検知手
段により検知した時には、運転室のオペレータに取付け
られていない旨の警報表示がなされ、起立作業の前に運
転室のオペレータに注意を促すことができるので、作業
用ジブの起立動作を行わないように警告するので、先端
ジブに煽り防止のためのウエイトが取付けられていない
最短長さの作業用ジブを使用する場合に、ジブをジブ起
伏角限界まで起こしたとき、ジブがより後方に煽られる
恐れがない、と云う効果を奏する。
【0044】また、請求項2に記載のタワークレーンの
作業用ジブの安全装置は、作業用ジブの先端部に設けた
煽り防止用ウエイトの有無を検出する検出手段と、作業
用ジブに係るモーメントを規制するモーメントリミッタ
を設けたタワークレーンにおいて、前記検出手段と前記
モーメントリミッタとの両者の出力により、警報手段に
より警報表示すると共に、ジブ起立用ウインチの起立を
不可とすることことにより、作業用ジブの起立作業の前
に運転室のオペレータに作業用ジブ起こしができない旨
の警報を発すると共に、作業用ジブの起立動作を行えな
いようにしたので、長尺の作業用ジブやスイングレバー
の破損を防止することができると云う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の安全装置を装備したタワークレーンの
全体図、
【図2】図1のジブ先端部の部分拡大図、
【図3】伏した状態のタワークレーンの全体側面図、
【図4】作業用ジブが起立途中にあるタワークレーン、
【図5】本発明の安全装置の電気回路、
【図6】本発明のジブ起伏用の油圧回路である。
【符号の説明】
1 下部走行体、 2 上部旋回体、 3 作業車両本
体、4 タワーブーム、 5 タワーブームの上端部、
6 Aフレーム、7 作業用ジブ、 71 基端ジ
ブ、 72 先端ジブ、 73 中間ジブ、74 中間
ジブ、 75 中間ジブ、 8 シーブ、 9 スイン
グレバー、10 シーブ、 11 ガイドシーブ、 1
2 ガイドシーブ、13 ブラケット、 14 固定ピ
ン、 15 ウエイト、16 リミットスイッチ、 1
7 タワーブーム起伏用ウインチ、18 ジブ起伏用ウ
インチ、 19 吊下げ用ウインチ、20 タワーブー
ム起伏用ロープ、 21 スイングレバー支持ロープ、
22 ジブ支持ロープ、 23 吊下げ用ロープ、 2
4 吊りフック、30 リミットスイッチの接点、 3
1 モーメントリミッタの出力接点、32 リレー、
33 リレー、 34 リレーの接点、35 リレーの
接点、 36 ソレノイド、 37 油圧ポンプ、38
操作レバー、 39 操作装置、 40 パイロット
式方向切換弁、41 電磁切換弁、 42 カウンター
バランス弁、43 ジブ起伏用ウインチの油圧モータ、
44 パイロット管路、45 パイロット管路、 4
6 管路、 47 管路、48 パイロット圧用油圧ポ
ンプ、 49 警報表示装置、 50 スイッチ、51
警報装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業用ジブの先端部に設けた煽り防止用ウ
    エイトの有無を検出する検出手段と、前記検出手段から
    の出力により作動する警報手段とを設けたことを特徴と
    するタワークレーンの作業用ジブの安全装置。
  2. 【請求項2】作業用ジブの先端部に設けた煽り防止用ウ
    エイトの有無を検出する検出手段と、作業用ジブに係る
    モーメントを規制するモーメントリミッタを設け、前記
    検出手段と前記モーメントリミッタとの両者の出力によ
    り、警報手段により警報表示すると共に、ジブ起立用ウ
    インチの起立を不可とすることを特徴とするタワークレ
    ーンの作業用ジブの安全装置。
JP10263486A 1998-09-17 1998-09-17 タワークレーンの作業用ジブの安全装置 Pending JP2000086164A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108516478A (zh) * 2018-04-03 2018-09-11 新疆庞源机械工程有限公司 一种塔式起重机的超载限制设备
CN115010023A (zh) * 2022-08-08 2022-09-06 杭州未名信科科技有限公司 智能塔机及其小车的控制方法、装置、小车

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