JP2011207598A - ブーム及びクレーン - Google Patents

ブーム及びクレーン Download PDF

Info

Publication number
JP2011207598A
JP2011207598A JP2010077972A JP2010077972A JP2011207598A JP 2011207598 A JP2011207598 A JP 2011207598A JP 2010077972 A JP2010077972 A JP 2010077972A JP 2010077972 A JP2010077972 A JP 2010077972A JP 2011207598 A JP2011207598 A JP 2011207598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
cylinder
fixing
detection device
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010077972A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5684996B2 (ja
Inventor
Toshiaki Arakawa
敏明 荒川
Yuji Murayama
裕二 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP2010077972A priority Critical patent/JP5684996B2/ja
Publication of JP2011207598A publication Critical patent/JP2011207598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5684996B2 publication Critical patent/JP5684996B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

【課題】オーバーストロークを防止するブームを提供する。
【解決手段】入れ子状に構成される複数段のブーム部材と、ブーム部材をシリンダ・ブーム連結手段31で固定しながら送り出す伸縮シリンダ30と、設定した固定位置で内側のブーム部材と外側のブーム部材とを固定するブーム固定手段32と、を備えるブーム2である。
そして、内側のブーム部材が固定位置を超えて移動することを防止するブーム移動超過防止手段4を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブーム及びクレーンに関するものである。
従来、例えば特許文献1に示すように、各段のブーム部材をピンでロックしながら、1本の伸縮シリンダによって伸縮していくブーム伸縮機構が知られている。
このブーム伸縮機構では、1本の伸縮シリンダを用いる構造上、各段のブーム部材の伸縮ストロークに対して伸縮シリンダが余分な伸長ストロークを有する。これは、ブームのストローク位置がブーム段によって異なる(外側ブームに行くほどブーム後端寄りになる)ため、内側のブームを全伸長させるときの伸縮シリンダの伸長ストロークが外側のブームを全伸長させるときの伸縮シリンダの伸長ストロークよりも長くないと、外側のブームを全伸長させることができないためである。
このような伸縮機構を持つブームは、制御装置によって各ブーム段が所定のストローク位置をストロークするように制御される。
特許第3212467号公報
しかしながら、制御装置が不測の事態により作動不良を生じた場合には、各段のブームが所定ストローク位置を超えてオーバーストロークする可能性がある。
そして、オーバーストロークによって、内側のブーム部材と外側のブーム部材のラップ長が短くなることで、ブーム部材に過大な応力が作用するおそれがあった。
そこで、本発明は、オーバーストロークを防止するブームと、このブームを備えるクレーンと、を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のブームは、入れ子状に構成される複数段のブーム部材と、前記ブーム部材をシリンダ・ブーム連結手段で固定しながら送り出す伸縮シリンダと、設定した固定位置で内側のブーム部材と外側のブーム部材とを固定するブーム固定手段と、を備えるブームにおいて、前記内側のブーム部材が前記固定位置を超えて移動することを防止するブーム移動超過防止手段を備えることを特徴とする。
このように、本発明のブームは、入れ子状に構成される複数段のブーム部材と、ブーム部材をシリンダ・ブーム連結手段で固定しながら送り出す伸縮シリンダと、設定した固定位置で内側のブーム部材と外側のブーム部材とを固定するブーム固定手段と、を備えるブームにおいて、内側のブーム部材が固定位置を超えて移動することを防止するブーム移動超過防止手段を備えている。
したがって、ブーム移動超過防止手段によって伸縮シリンダのオーバーストロークを防止することで、ブーム部材に過大な応力が作用するおそれのない安全なブームとなる。
実施例1のブームの制御系の構成を説明するブロック図である。 オールテレーンクレーンの全体構成を説明する側面図である。 ブームの構成を説明する断面図である。 ブームと伸縮シリンダの長さとの関係について説明する説明図である。 検出装置の構成を説明する断面図である。(a)は全体図であり、(b)は拡大図である。 切替回路の構成を説明する油圧回路図である。 実施例2の検出装置の構成を説明する断面図である。 他の実施例の検出装置の構成を説明する断面図である。(a)は全体図であり、(b)は拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図2を用いて本実施例のブーム14を備えるクレーンとしてのオールテレーンクレーン1の機械系の構成を説明する。なお、以下の実施例1,2では、オールテレーンクレーン1を例に説明するが、これに限定されるものではなく、ラフテレーンクレーンなど、複数段の入れ子式のブームを備えるクレーンに本発明を広く適用できる。
(クレーンの構成)
本実施例のオールテレーンクレーン1は、図2の側面図に示すように、走行機能を有する車両の本体部分となるキャリア10と、キャリア10の四隅に設けられたアウトリガ11,・・・と、キャリア10に旋回可能に取り付けられた旋回台12と、旋回台12に立設されたブラケット13に取り付けられたブーム2と、を備えている。
このブーム2は、ベースブーム21、セカンドブーム22、サードブーム23、フォースブーム24、トップブーム25の5つのブーム部材によって5段の入れ子式に構成されている。そして、ブーム2の内部には各ブーム部材を1本の伸縮シリンダ30によって伸縮するブーム伸縮機構3が形成されている。
また、ベースブーム21は、その付け根部がブラケット13に水平に取り付けられた支持軸に揺動自在に取り付けられており、支持軸を回転中心として上下に起伏できるようになっている。
また、ブラケット13とベースブーム21との間には、起伏シリンダ15が架け渡されており、この起伏シリンダ15を伸縮することでブーム2全体を起伏することができる。
さらに、トップブーム25の最先端のブームヘッド26にはシーブ(不図示)が配置されており、このシーブにはロープ16が掛け回されてフック17が吊下げられている。
(ブーム伸縮機構の構成)
次に、ブーム2の内部に形成されるブーム伸縮機構3について、ブーム部材としてのベースブーム21とセカンドブーム22を例として説明する。なお、このブーム伸縮機構3の構成は、セカンドブーム22とサードブーム23、サードブーム23とフォースブーム24、フォースブーム24とトップブーム25、についても略同様であるから説明を省略する。
本実施例のブーム伸縮機構3は、図3の断面図に示すように、伸縮シリンダ30とベースブーム21を連結するシリンダ・ブーム連結手段31と、セカンドブーム22とベースブーム21を固定するブーム固定手段32と、を備えている。
このシリンダ・ブーム連結手段31は、伸縮シリンダ30のシリンダチューブ30aのシリンダロッド30b側(図4参照)に配置された連結ピン駆動シリンダ31a、連結ピン駆動アーム31b及び連結ピン31cと、セカンドブーム22の基端部に配置された連結ボス22dと、を備えている。この連結ピン31cが連結ボス22dに挿入されることで、伸縮シリンダ30とセカンドブーム22が連結されている。
また、ブーム固定手段32は、セカンドブーム22の基端部に設けた収納部22e、収納部22eに進退自在に配置されるブーム固定ピン22a及びベースブーム21の基端部に設けた基端固定ボス21bと、伸縮シリンダ30のシリンダチューブ30aのシリンダロッド30b側に配置された固定ピン駆動シリンダ(不図示)、固定ピン駆動アーム(不図示)及びローラ32cと、を備えている。このブーム固定ピン22aが基端固定ボス21bに挿入されることでセカンドブーム22とベースブーム21が連結されている。
そして、例えば全縮状態では、図4の説明図に示すように、内側のセカンドブーム22のブーム固定ピン22aは、外側のベースブーム21の基端固定ボス21bに掛止されて、セカンドブーム22を縮めた状態でベースブーム21に固定される。
また、全伸状態では、内側のセカンドブーム22のブーム固定ピン22aは、外側のベースブーム21の先端固定ボス21cに挿通されて、セカンドブーム22を伸ばした状態でベースブーム21に固定される。
そうすると、本実施例のブーム2では、トップブーム25のブーム固定ピン25aをフォースブーム24の先端固定ボス24cに挿入する時点のストロークLが伸縮シリンダ30の最長ストローク位置となる。
一方、セカンドブーム22のブーム固定ピン22aをベースブーム21の先端固定ボス21cに挿入する時点のストロークLが伸縮シリンダの最短ストローク位置となる。そして、この最短ストローク位置では、(L−L)の長さの余裕ΔLが生じる。
なお、最短ストロークの状態を超えてオーバーストロークしても、ベースブーム21の先端部とセカンドブーム22の基端部にはある程度のラップ部分があるため、セカンドブーム22が抜け落ちてしまうことはないが、ラップ部分の長さが短くなるとセカンドブーム22に過大な応力が作用するおそれがある。
(ブーム移動超過防止手段の構成)
そして、本実施例のブーム伸縮機構3には、余裕ΔLが最も長くなるセカンドブーム22のブーム固定ピン22aをベースブーム21の先端固定ボス21cに挿入する際に、図5,6に示すように、セカンドブーム22がオーバーストロークすることを防止するブーム移動超過防止手段4が設置されている。
このブーム移動超過防止手段4は、内側のブーム部材が固定位置近傍に位置することを検出する検出装置5(図5参照)と、検出装置5からの信号を受けて内側のブーム部材の移動を規制する規制装置としての切替回路6(図6参照)と、を備える。
検出装置5は、図5(b)の断面図に示すように、セカンドブーム22の下面の外側に配置した被検出体51と、ベースブーム21の下面の内側に突出して配置した検出器52と、を備えている。
この被検出体51は、セカンドブーム22の下面の外側から断面台形状に突出したカムとして形成されているため、あらかじめ設定した固定位置近傍まで移動すると検出器52の球状の先端部に接触する。
さらに、検出器52は、押込タイプの機械式スイッチであるから、球状の先端部が被検出体51に接触して押し込まれることで、セカンドブーム22が固定位置近傍にあることを検出すると、電磁比例弁101,102(図6参照)に検出信号を送信する。
ここにおいて、固定位置としては、セカンドブーム22のブーム固定ピン22aがベースブーム21の先端固定ボス21cに対向するときのセカンドブーム22の位置が設定される。さらに、固定位置近傍とは、固定位置と固定位置を所定の微小距離(例えば、5cmなど)だけ超えた位置とを含む範囲をいうものとする。
また、規制装置としての切替回路6は、図6の油圧回路図に示すように、伸縮シリンダ30を駆動する伸縮シリンダ駆動手段33として、伸縮シリンダ30と、キャップ側に背圧をかけるカウンタバランス弁104と、伸縮シリンダ30を駆動するパイロット式切換弁103と、パイロット式切換弁103にパイロット圧を送る電磁比例弁101,102と、流量を調整する流量調整弁109と、を備えている。
さらに、切替回路6は、シリンダ・ブーム連結手段31を駆動する油圧回路として、連結ピン駆動シリンダ31aと、ホースリール105と、パイロットチェック弁106と、ソレノイド切換弁107と、を備えている。
同様に、切替回路6は、ブーム固定手段32を駆動する油圧回路として、固定ピン駆動シリンダ32aと、ホースリール105と、パイロットチェック弁106と、ソレノイド切換弁108と、を備えている。
また、切替回路6は、電磁比例弁101,102と、ソレノイド切換弁107,108と、を制御するコントローラ60を備えている。このコントローラ60は、CPU、メモリ、HDD、SSDなどによって構成される汎用のマイクロコンピュータである。
そして、本実施例の規制装置としての切替回路6では、セカンドブーム22に設置された検出器52と電磁比例弁101,102とが直接に接続されている。
このため、検出器52によって固定位置を超えたことが検出されると、電磁比例弁101,102が、コントローラ60を介さずに、直接にパイロット式切換弁103を中立位置に移動させることで、伸縮シリンダ30の作動を中止させる。
(制御系の構成)
次に、本実施例のブーム2の制御系の構成について、図1のブロック図を用いて説明する。
本実施例の制御システムSは、入力系統として、オペレータがブーム2の伸長又は縮小を入力する伸縮操作レバー71と、制御装置を解除するマニュアル切換スイッチ72と、連結ピン31cの連結又は非連結を検出する連結ピン状態検出手段73と、ブーム固定ピン22a〜25aの固定又は非固定を検出する固定ピン状態検出手段74と、ブーム2の長さを検出するブーム長さ検出手段75と、伸縮シリンダ30の長さを検出するシリンダ長さ検出手段76と、を備えている。
また、制御システムSは、出力系統として、シリンダ・ブーム連結手段31と、ブーム固定手段32と、伸縮シリンダ駆動手段33と、安全に関する情報等を表示する表示モニタ81と、を備えている。
そして、本実施例の制御システムSでは、この伸縮シリンダ駆動手段33に、ブーム部材が固定位置近傍にあることを検出する検出装置5が、コントローラ60を介さずに、直接に接続されている。
(作用)
次に、本実施例のブーム伸縮機構3とブーム移動超過防止手段4の作用について、図4,5,6を用いて、セカンドブーム22を伸長する場合を例に説明する。なお、以下に述べるセカンドブーム22の伸長よりも前に、トップブーム25からサードブーム23は順次伸長されている。
セカンドブーム22を伸長する場合には、コントローラ60は、まず、ソレノイド切換弁107によって連結ピン駆動シリンダ31aを駆動して、連結ピン31cを連結ボス22dに挿入する(図3参照)。つづいて、コントローラ60は、セカンドブーム22のブーム固定ピン22aをベースブーム21の基端固定ボス21bから引き抜いて、セカンドブーム22とベースブーム21の固定を解除する。
すなわち、コントローラ60は、ソレノイド切換弁108によって固定ピン駆動シリンダ32aを駆動して、ブーム固定ピン22aを内側に移動させて基端固定ボス21bから引き抜く。
次に、解除後に、伸縮シリンダ30を伸ばして、セカンドブーム22を伸長した後に、ブーム固定ピン22aをベースブーム21の先端固定ボス21cに挿入して、セカンドブーム22とベースブーム21を固定する。
すなわち、コントローラ60は、ソレノイド切換弁107によって連結ピン駆動シリンダ31aを駆動して、連結ピン31cを連結ボス22dに挿入する(図3参照)。つづいて、コントローラ60は、電磁比例弁101,102によってセカンドブーム22を抱えた状態の伸縮シリンダ30を伸長する。さらに、コントローラ60は、セカンドブーム22が設定した固定位置まで移動すると、ソレノイド切換弁108によって固定ピン駆動シリンダ32aを駆動して、ブーム固定ピン22aを先端固定ボス21cに挿入する。
この際、コントローラ60は、ブーム長さ検出手段75及びシリンダ長さ検出手段76からの入力値に基づいて、セカンドブーム22がベースブーム21に対する固定位置にあるかどうかを判定し制御を実行している。
そして、何らかの原因によって制御装置による制御が不能になっても、本実施例のブーム2はブーム移動超過防止手段4を備えているため、固定位置を超えた状態になるとブーム2の移動を停止する。
すなわち、制御装置を解除して制御による作動をマニュアル操作にしたとき、電波障害や落雷のとき、検出器の故障が生じたとき、などの各状態において、セカンドブーム22が固定位置を超えた位置に移動すると、被検出体51の斜辺部が検出器52の球状の先端部を押し込む。
そうすると、セカンドブーム22が固定位置近傍に位置することを検出した検出器52は、切替回路6の電磁比例弁101,102に信号を伝達することで、パイロット式切換弁103が自動的に中立位置にされるため、伸縮シリンダ30の移動が停止する。
(効果)
次に、本実施例のブーム14の効果を列挙して説明する。
(1)このように、本実施例のブーム2は、入れ子状に構成される複数段のブーム部材としてのベースブーム21及びセカンドブーム22と、ブーム部材をシリンダ・ブーム連結手段31で固定しながら送り出す伸縮シリンダ30と、設定した固定位置で内側のブーム部材としてのセカンドブーム22と外側のブーム部材としてのベースブーム21とを固定するブーム固定手段32と、を備えるブーム2において、セカンドブーム22が固定位置を超えて移動することを防止するブーム移動超過防止手段4を備えている。
したがって、ブーム移動超過防止手段4によって伸縮シリンダ30のオーバーストロークを防止することで、ブーム部材間のラップ長が短くなることはないため、ブーム部材に過大な応力が作用するおそれのない安全なブーム2となる。
(2)また、ブーム移動超過防止手段4は、内側のブーム部材としてのセカンドブーム22が固定位置近傍に位置することを検出する検出装置5と、検出装置5からの信号を受けてセカンドブーム22の移動を規制する規制装置としての切替回路6と、を備えている。
このため、セカンドブーム22が固定位置近傍に位置する場合には、このことを専用の検出装置5によって迅速かつ確実に検出するとともに、制御装置を介さずに自動的にセカンドブーム22の移動を停止できる。
(3)さらに、検出装置5は、セカンドブーム22に配置した被検出体51と、ベースブーム21に配置した機械式の検出器52と、を備えることで、セカンドブーム22が固定位置近傍にあることを簡単かつ確実に検出できる。
加えて、スライド駆動することのないベースブーム21に検出器52を配置すれば、検出器52に接続する電気コードや通信コードを巻き取ったり送り出したりする必要がなくなるため、検出器52へ電気を供給しやすくなる。
(4)また、規制装置として、検出装置5からの電気信号によって伸縮シリンダ30を駆動する伸縮駆動バルブとしてのパイロット式切換弁103を自動的に中立位置に切り替える切替回路6を構成することで、何らかの原因により制御装置が作動しなくても、既存の油圧系統を用いてブーム部材の移動を規制できる。
つまり、本実施例の制御システムSでは、制御装置の信号系統と異なる独立の信号系統を付加してブーム移動超過防止手段4が構成されているため、制御装置が正常に作動しない状況でもブーム部材の移動を規制できる。加えて、油圧系統として既存の油圧系統をそのまま利用しているため、油圧系統の構成を全体として簡易にできる。
(5)そして、本実施例のクレーンとしてのオールテレーンクレーン1は、上記したいずれかに記載のブーム2を備えることで、ブーム部材のオーバーストロークを防止できるため、ブーム部材に過大な応力が作用することのない安全なオールテレーンクレーン1となる。
以下、図7を用いて、前記実施例とは別の検出装置5Aについて説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
まず、構成について説明すると、本実施例のブーム2が備えるブーム移動超過防止手段4は、内側のブーム部材が固定位置近傍に位置することを検出する検出装置5A(図7参照)と、検出装置5Aからの信号を受けて内側のブーム部材の移動を規制する規制装置としての切替回路6(図6参照)と、を備える。
検出装置5Aは、図7の断面図に示すように、ベースブーム21の先端近傍に配置した被検出体53と、伸縮シリンダ30のシリンダチューブ30aのシリンダロッド30b側の末端近傍に配置した検出器54と、を備えている。
この被検出体53は、RFタグ(ICタグ)として形成されているため、あらかじめ設定した固定位置近傍まで移動したことが、検出器54によって電磁的に検知される。
さらに、検出器54は、電磁誘導センサとして形成されており、被検出体の電磁波を検知することで、セカンドブーム22が固定位置近傍にあることを検出すると、電磁比例弁101,102(図6参照)に検出信号を送信する。
なお、被検出体及び検出器の具体的構成は、上記の組み合わせに限定されるものではなく、被検出体として反射板を備えるとともに検出器として光センサを備えてもよいし、被検出体として磁性体を備えるとともに検出器として磁気センサを備えてもよい。
次に、効果について説明する。
(1)このように、本実施例のブーム2では、検出装置5Aは、外側のブーム部材に配置した被検出体53と、伸縮シリンダ30のシリンダチューブ30aに配置した検出器54と、を備えることで、1つの検出器54によってすべてのブーム部材のオーバーストロークを検出できる。
すなわち、検出器54が伸縮シリンダ30に設置されているため、ベースブーム21とセカンドブーム22だけでなく、セカンドブーム22とサードブーム23、サードブーム23とフォースブーム24、フォースブーム24とトップブーム25、にも容易に設置できる。したがって、すべてのブーム部材のオーバーストロークを検出できる。
加えて、伸縮シリンダ30に検出器54が設置されていれば、電気コードや通信コードの巻き取り及び送り出しの距離が短くなるため、これらのリールも簡易なものにできる。
なお、この他の構成および作用効果については、前記実施の形態と略同様であるため説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、検出装置5と切替回路6とを備えるブーム移動超過防止手段4について説明したが、これに限定されるものではなく、図8に示すように対向する一対の突出片55,56を備えた機械的(物理的)なブーム移動超過防止手段4Aを備えるものであってもよい。すなわち、ベースブーム21に設置された第1の突出片55と、セカンドブーム22に設置された第2の突出片56と、によって固定位置を超えて移動することを強制的に防止してもよい。
また、前記実施例では、特に述べなかったが、固定位置を超えたためにブーム移動超過防止手段4が作動した場合には、表示モニタ81に警告文を表示したり、警報ブザー等の音声によって報知したりしてもよい。
さらに、前記実施例では、検出器52,54は電磁比例弁101,102にのみ接続する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、検出器52,54はコントローラ60に接続してもよい。この構成でも、ブーム長さ検出手段75やシリンダ長さ検出手段76に異常が生じた場合には、オーバーストロークを防止できる。
1 オールテレーンクレーン(クレーン)
2 ブーム
21 ベースブーム(ブーム部材)
22 セカンドブーム(ブーム部材)
23 サードブーム(ブーム部材)
24 フォースブーム(ブーム部材)
25 トップブーム(ブーム部材)
3 ブーム伸縮機構
30 伸縮シリンダ
30a シリンダチューブ
30b シリンダロッド
31 シリンダ・ブーム連結手段
32 ブーム固定手段
4,4A ブーム移動超過防止手段
5,5A 検出装置
51,53 被検出体
52,54 検出器
55,56 突出片
6 切替回路(規制装置)
60 コントローラ

Claims (6)

  1. 入れ子状に構成される複数段のブーム部材と、前記ブーム部材をシリンダ・ブーム連結手段で固定しながら送り出す伸縮シリンダと、設定した固定位置で内側のブーム部材と外側のブーム部材とを固定するブーム固定手段と、を備えるブームにおいて、
    前記内側のブーム部材が前記固定位置を超えて移動することを防止するブーム移動超過防止手段を備えることを特徴とするブーム。
  2. 前記ブーム移動超過防止手段は、前記内側のブーム部材が前記固定位置近傍に位置することを検出する検出装置と、前記検出装置からの信号を受けて前記内側のブーム部材の移動を規制する規制装置と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のブーム。
  3. 前記検出装置は、セカンドブームに配置した被検出体と、ベースブームに配置した検出器と、を備えることを特徴とする請求項2に記載のブーム。
  4. 前記検出装置は、前記外側のブーム部材に配置した被検出体と、前記伸縮シリンダのシリンダチューブに配置した検出器と、を備えることを特徴とする請求項2に記載のブーム。
  5. 前記規制装置として、前記検出装置からの電気信号によって前記伸縮シリンダを駆動する伸縮駆動バルブを自動的に中立位置に切り替える切替回路を構成することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載のブーム。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のブームを備えるクレーン。
JP2010077972A 2010-03-30 2010-03-30 ブーム Active JP5684996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010077972A JP5684996B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 ブーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010077972A JP5684996B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 ブーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011207598A true JP2011207598A (ja) 2011-10-20
JP5684996B2 JP5684996B2 (ja) 2015-03-18

Family

ID=44939101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010077972A Active JP5684996B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 ブーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5684996B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015042571A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 日本車輌製造株式会社 テレスコブーム装置およびクローラクレーン
JP2017075051A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 コベルコ建機株式会社 移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置及び移動式クレーン
WO2017064966A1 (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 コベルコ建機株式会社 移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置及び移動式クレーン
WO2019159993A1 (ja) * 2018-02-16 2019-08-22 株式会社タダノ クレーン
WO2019159994A1 (ja) * 2018-02-16 2019-08-22 株式会社タダノ クレーン
JP6635244B1 (ja) * 2019-03-14 2020-01-22 株式会社タダノ 伸縮装置及びクレーン
WO2020204157A1 (ja) * 2019-04-04 2020-10-08 株式会社タダノ 作業機
WO2021033771A1 (ja) * 2019-08-21 2021-02-25 株式会社タダノ 作業機
WO2021033772A1 (ja) * 2019-08-21 2021-02-25 株式会社タダノ 作業機
WO2021251338A1 (ja) * 2020-06-08 2021-12-16 株式会社タダノ 伸縮ブーム
WO2023074696A1 (ja) * 2021-10-29 2023-05-04 株式会社タダノ 作業機
JP7424370B2 (ja) 2019-04-04 2024-01-30 株式会社タダノ 作業機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4860263U (ja) * 1971-10-28 1973-07-31
JPH09216786A (ja) * 1996-02-15 1997-08-19 Kobe Steel Ltd 油圧クレーンのブーム伸縮停止保持装置
JP2003128384A (ja) * 2001-10-24 2003-05-08 Tadano Ltd 伸縮ブームの伸縮制御装置
JP2005089044A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Tadano Ltd ブーム伸縮機構
JP2006300280A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Kobelco Cranes Co Ltd 油圧シリンダ回路

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4860263U (ja) * 1971-10-28 1973-07-31
JPH09216786A (ja) * 1996-02-15 1997-08-19 Kobe Steel Ltd 油圧クレーンのブーム伸縮停止保持装置
JP2003128384A (ja) * 2001-10-24 2003-05-08 Tadano Ltd 伸縮ブームの伸縮制御装置
JP2005089044A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Tadano Ltd ブーム伸縮機構
JP2006300280A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Kobelco Cranes Co Ltd 油圧シリンダ回路

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015042571A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 日本車輌製造株式会社 テレスコブーム装置およびクローラクレーン
JP2017075051A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 コベルコ建機株式会社 移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置及び移動式クレーン
WO2017064966A1 (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 コベルコ建機株式会社 移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置及び移動式クレーン
JP2019142621A (ja) * 2018-02-16 2019-08-29 株式会社タダノ クレーン
WO2019159994A1 (ja) * 2018-02-16 2019-08-22 株式会社タダノ クレーン
JP2019142620A (ja) * 2018-02-16 2019-08-29 株式会社タダノ クレーン
WO2019159993A1 (ja) * 2018-02-16 2019-08-22 株式会社タダノ クレーン
JP6635244B1 (ja) * 2019-03-14 2020-01-22 株式会社タダノ 伸縮装置及びクレーン
WO2020183686A1 (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 株式会社タダノ 伸縮装置及びクレーン
JP7416055B2 (ja) 2019-04-04 2024-01-17 株式会社タダノ 作業機
WO2020204157A1 (ja) * 2019-04-04 2020-10-08 株式会社タダノ 作業機
US11958726B2 (en) 2019-04-04 2024-04-16 Tadano Ltd. Work machine
CN113677615B (zh) * 2019-04-04 2024-04-09 株式会社多田野 作业机
JP7424370B2 (ja) 2019-04-04 2024-01-30 株式会社タダノ 作業機
CN113677615A (zh) * 2019-04-04 2021-11-19 株式会社多田野 作业机
WO2021033771A1 (ja) * 2019-08-21 2021-02-25 株式会社タダノ 作業機
JP7275994B2 (ja) 2019-08-21 2023-05-18 株式会社タダノ 作業機
JP7279579B2 (ja) 2019-08-21 2023-05-23 株式会社タダノ 作業機
JP2021031221A (ja) * 2019-08-21 2021-03-01 株式会社タダノ 作業機
JP2021031220A (ja) * 2019-08-21 2021-03-01 株式会社タダノ 作業機
WO2021033772A1 (ja) * 2019-08-21 2021-02-25 株式会社タダノ 作業機
WO2021251338A1 (ja) * 2020-06-08 2021-12-16 株式会社タダノ 伸縮ブーム
WO2023074696A1 (ja) * 2021-10-29 2023-05-04 株式会社タダノ 作業機

Also Published As

Publication number Publication date
JP5684996B2 (ja) 2015-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5684996B2 (ja) ブーム
EP2279978B1 (en) Drum tensioning method and apparatus for load hoist wire rope
CN102745603B (zh) 起重机
JP5889688B2 (ja) 作業機械
US9903159B2 (en) Method and system for controlling the movement of a mast of drilling machine
EP3434912B1 (en) Unload circuit
JP2011121731A (ja) ブーム付き作業機
JP5136633B2 (ja) クレーン
CN108883919B (zh) 起重机
EP3272695B1 (en) Jib connection structure
WO2017061573A1 (ja) 作業機
US10829350B2 (en) Crane
JP3158650U (ja) トング式吊具
JP2011132007A (ja) 作業車の安全装置及び作業車
JP2018016436A (ja) クレーンの巻過制御装置
JP7253930B2 (ja) 張力過重防止装置およびクレーン
IT201900012957A1 (it) Braccetto a più ganci perfezionato.
EP4306472A2 (en) Crane telescoping boom
JP6017846B2 (ja) クレーンの巻取装置
JP2018095448A (ja) 使用フック判定装置
JP6255149B2 (ja) ジブ間固定装置
JP5984499B2 (ja) 空中シーブユニットの駆動機構
CN109689562B (zh) 起重机
JP5439150B2 (ja) ブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置
JP5439151B2 (ja) ブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5684996

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250