JP6747238B2 - 作業機械用コントロールバルブの動作制御装置 - Google Patents

作業機械用コントロールバルブの動作制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、油圧式のクレーン装置等の作業機械用コントロールバルブの動作制御装置に関するものである。
従来、作業機械としては、例えば、車両搭載型のクレーン装置等、油圧式のアクチュエータと、バルブスプールの移動範囲の中間部の中立位置にスプリングによってバルブスプールの位置が保持され、バルブスプールを移動させることによりアクチュエータに供給する作動油の流れを制御するコントロールバルブと、コントロールバルブを操作するバルブ操作機構と、バルブボディに対するバルブスプールの位置を検出するスプール位置検出器と、を備えたものが知られている(例えば、引用文献1参照)。前記作業機械では、アクチュエータの駆動を停止する際に、スプリングの付勢力及びバルブ操作機構としての油圧式のバルブ操作シリンダの動力によってバルブスプールを中立位置に戻している。
特開2003−194012号公報
前記作業機械では、バルブスプールを中立位置に戻すためのスプリングが長時間の使用による劣化で付勢力が弱まることが考えられる。また、前記作業機械では、使用される温度環境によって粘度が変化する作動油や、ピストンの外周部に取り付けられたOリングの劣化の影響を受けることで、バルブ操作シリンダの伸縮動作時の抵抗が変化することが考えられる。このため、前記作業機械では、バルブスプールを中立位置に戻す動作を行った場合に、バルブスプールが中立位置に到達しなかったり中立位置を通過したりして、バルブスプールを中立位置に戻すことができない場合が生じ得る。前記作業機械では、バルブスプールを中立位置に戻すことができない場合に、コントロールバルブやバルブ操作機構の故障と判断され、作業機械による作業の継続が困難となる可能性がある。
本発明の目的とするところは、作業機械が使用される温度環境や使用時間にかかわらずバルブスプールを正確に中立位置に戻すことのできる作業機械用コントロールバルブの動作制御装置を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために、バルブスプールがバルブボディに対する移動範囲の中間部に付勢手段によって保持される位置である中立位置が設けられ、バルブスプールを移動させることにより油圧式のアクチュエータに供給する作動油の流れを制御するコントロールバルブと、コントロールバルブを操作するバルブ操作機構と、バルブボディに対するバルブスプールの位置を検出するスプール位置検出器と、を備えた作業機械用コントロールバルブのスプール動作制御装置であって、バルブ操作機構によるバルブスプールの操作を中断した状態において、スプール位置検出器によって検出されたバルブスプールの位置が中立位置を含む所定範囲内であるか否かを判定するスプール位置判定手段と、スプール位置判定手段によってバルブスプールが中立位置を含む所定範囲内に位置していないと判定した場合に、バルブ操作機構によってバルブスプールを中立位置が位置する方向に予め設定された時間が経過するまで移動させる復帰動作を行う復帰動作実行手段と、復帰動作実行手段によって復帰動作を行った場合に、復帰動作によって移動する前後のバルブスプールの位置に基づいて復帰動作を継続する時間を再設定する復帰動作時間再設定手段と、を備えている。
これにより、復帰動作を繰り返すことで復帰動作の継続時間が最適な時間となることから、作業機械が使用される温度環境や使用時間によって変化するバルブ操作機構の動作の抵抗にかかわらず、復帰動作によってバルブスプールが正確に中立位置に戻される。
本発明によれば、作業機械が使用される温度環境や使用時間によって変化するバルブ操作機構の動作の抵抗にかかわらず、復帰動作によってバルブスプールを正確に中立位置に戻すことができるので、コントロールバルブやバルブ操作機構が故障と判断される頻度を低減することができ、作業機械の作業効率を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態を示すクレーン装置を搭載した車両の斜視図である。 クレーン装置の正面図である。 油圧供給装置及び制御系を示す概略構成図である。 復帰動作制御処理を示すフローチャートである。
図1乃至図4は、本発明の一実施形態を示すものである。
本発明のコントロールバルブの動作制御装置は、図1に示すように、車両1に搭載される作業機械としてのクレーン装置10に適用されるものである。
車両1は、シャシフレーム2の前側に設けられたキャブ3と、シャシフレーム2の後側に設けられた荷台4と、を備えており、キャブ3と荷台4との間のシャシフレーム2にクレーン装置10が搭載される。車両1は、エンジンの動力によって走行する。
クレーン装置10は、図2に示すように、シャシフレーム上に固定される基台20と、基台20の左右両側に設けられたアウトリガ30と、基台20の上面に旋回自在に設けられた旋回台40と、旋回台40に対して起伏自在に設けられたブーム50と、ブーム50の先端側から垂下されるワイヤロープ60と、を備えている。
各アウトリガ30は、基台20の幅方向両側からそれぞれ幅方向外側に向かって移動可能に設けられるとともに、油圧式のジャッキシリンダによって下方に向かって伸長可能である。アウトリガ30は、下端を接地させて車両1を支持することにより、クレーン作業時における車両1の傾きや転倒を防止する。
旋回台40は、ボールベアリング式やローラーベアリング式の旋回サークルによって基台20に対して旋回自在に設けられ、油圧式の旋回モータによって旋回するように構成されている。また、旋回台40の上面には、上下方向に延びる旋回ポスト41が設けられ、旋回ポスト41の上端側にブーム50が起伏自在に連結されている。
ブーム50は、複数のブーム部材51〜54からなり、ブーム部材51〜53の内部に先端側に隣り合うブーム部材52〜54が収納可能な多段式に構成されている。最基端側のブーム部材51は、基端部が旋回ポスト41の上端側に上下方向に揺動自在に連結されている。ブーム部材51の基端側と旋回ポスト41との間には、油圧式の起伏シリンダ55が連結され、起伏シリンダ55の伸縮動作によってブーム50を起伏させる。また、最基端側のブーム部材51内には、油圧式の伸縮シリンダが設けられ、伸縮シリンダの伸縮動作によってブーム50の伸縮動作を行う。
ワイヤロープ60は、旋回ポストに設けられたウインチに巻き掛けられ、ウインチの巻き込みまたは繰り出しの動作によってブーム50の先端部から繰り出される長さが変えられる。ブーム50の先端部から繰り出されたワイヤロープ60には、フックブロック61が係止され、フックブロック61は、ブーム50の先端部から垂下された状態となる。フックブロック61には吊荷を係止可能であり、フックブロック61に係止された吊荷はブーム50の先端部から吊り下げられる。
各ジャッキシリンダ、旋回モータ、起伏シリンダ55、伸縮シリンダおよびウインチモータ等の複数のアクチュエータ70は、作動油が供給されることによって作動する。複数のアクチュエータ70のそれぞれを作動させる作動油は、図3に示すように、油圧供給装置80によって供給される。図3では、起伏シリンダ55についてのみ示す。
油圧供給装置80は、図3に示すように、PTO(パワーテイクオフ)機構によって取り出されたエンジンの動力によって駆動する油圧ポンプ81と、油圧ポンプ81から吐出された作動油の起伏シリンダ55(アクチュエータ70)に対する供給や排出等の流れを制御するためのコントロールバルブ82と、コントロールバルブ82を操作するためのバルブ操作機構83と、を備え、これらは作動油回路84に接続されている。
コントロールバルブ82は、複数のアクチュエータ70のそれぞれに対して設けられるものである。コントロールバルブ82は、中空のバルブボディと、バルブボディ内において所定範囲内を移動自在に設けられたバルブスプール82aと、を有している。コントロールバルブ82は、バルブボディに対してバルブスプール82aを移動させることで、作動油の流路が切り替えられるようになっている。コントロールバルブ82は、バルブスプール82aの一端側及び他端側に設けられた付勢手段としてのスプリング82bの付勢力によって、バルブスプール82aがバルブボディに対する移動範囲の中間部に保持されている。バルブスプール82aは、バルブボディに対する移動範囲において、スプリング82bによって保持される位置が中立位置となる。コントロールバルブ82は、バルブスプール82aが中立位置に位置している状態で、起伏シリンダ55に対して作動油を供給することはない。
バルブスプール82aの一端部には、図2に示す操作レバー85が連結されており、操作レバー85に対する入力によってもバルブスプール82aの操作が可能である。
バルブ操作機構83は、バルブスプール82aを操作するための油圧式のバルブ操作シリンダ83aと、油圧ポンプ81とバルブ操作シリンダ83aとの間の作動油の流路を切り替えるための一対の流路切替バルブ83b,83cと、を有している。
バルブ操作シリンダ83aは、クレーン装置10側の部材に設けられた円筒状のシリンダチューブ83a1と、シリンダチューブ83a1内を移動可能なピストン83a2と、ピストン83a2の軸方向一端面とバルブスプール82aの他端部とを連結するピストンロッド83a3と、を有している。バルブ操作シリンダ83aは、作動油を縮小側油室83a4に供給することによって縮小動作を行う。また、バルブ操作シリンダ83aは、作動油を伸長側油室83a5に供給することによって伸長動作を行う。バルブ操作シリンダ83aは、伸縮動作を行うことにより、コントロールバルブ82のバルブスプール82aを移動させる。
また、バルブ操作シリンダ83aは、ピストン83a2の軸方向他端面からピストンロッド83a3と反対側に向かって延びるセンサロッド83a6、を有している。センサロッド83a6の先端部には、後述するスプール位置検出器の可動鉄心が設けられている。
一対の流路切替バルブ83b,83cは、それぞれ3ポートの単動電磁弁であり、ソレノイドが励磁された状態でPポートとAポートを連通してTポートを閉鎖し、ソレノイドが非励磁の状態でTポートとAポートを連通してPポートを閉鎖するものである。
作動油回路84において、油圧ポンプ81の吸入側は、作動油タンク84aに接続されている。油圧ポンプ81の吐出側は、コントロールバルブ82及び一対の流路切替バルブ83bのそれぞれのPポートが互いに並列に接続されている。また、コントロールバルブ82及び一対の流路切替バルブ83bのそれぞれのTポートには、作動油タンク84aが接続されている。さらに、油圧ポンプ81の吐出側には、リリーフ弁84bを介して作動油タンク84aが接続されている。コントロールバルブ82のAポート及びBポートには、起伏シリンダ55(アクチュエータ70)が接続されている。また、一方の流路切替バルブ83bのAポートは、バルブ操作シリンダ83aの縮小側油室83a4に接続されている。さらに、他方の流路切替バルブ83cのAポートは、バルブ操作シリンダ83aの伸長側油室83a5に接続されている。
また、クレーン装置10は、図3に示すように、油圧供給装置80の動作に関する制御を行うためのコントローラ90と、油圧供給装置80の遠隔操作を行うための遠隔操作器100と、を備えている。
コントローラ90は、CPU、ROM、RAMを有している。コントローラ90は、入力側に接続された装置からの入力信号を受信すると、CPUが、入力信号に基づいてROMに記憶されたプログラムを読み出すとともに、入力信号によって検出された状態をRAMに記憶したり、出力側に接続された装置に出力信号を送信したりする。
コントローラ90には、バルブボディに対するバルブスプール82aの位置を検出するためのスプール位置検出器91と、一対の流路切替バルブ83b,83cと、遠隔操作器100と無線通信を行うための無線通信部92と、警報を報知する報知手段としての報知部93と、が接続されている。
スプール位置検出器91は、クレーン装置10側の部材に設けられた1つの1次コイル91aと、一対の2次コイル91b,91cと、センサロッド83a6の先端部に設けられた被検出体としての可動鉄心91dと、からなる差動トランス式の変位センサである。
1次コイル91a及び一対の2次コイル91b,91cは、それぞれ銅線を可動鉄心91dの外周側を囲むように巻き回したものであり、可動鉄心91dの移動する方向において1次コイル91aの両側に一対の2次コイル91b,91cが配置されている。スプール位置検出器91は、1次コイル91aに交流の電流を流して1次コイル91aを励磁すると、一対の2次コイル91b,91cから可動鉄心91dの位置に応じた電圧が出力される。コントローラ90には、一対の2次コイル91b,91cから出力されたそれぞれの電圧が入力信号として入力される。
報知部93は、例えば、LED等の表示灯からなり、バルブ操作機構83の故障やメンテナンスを要する状態において点灯して周囲の作業者に報知するものである。
遠隔操作器100は、クレーン作業を行う作業者が手に持った状態でクレーン装置10の操作を行うものである。遠隔操作器100には、油圧供給装置80の遠隔操作に関する制御を行うための遠隔操作コントローラ110と、電源スイッチやアクチュエータ70を駆動させる操作を入力するためのスイッチ等の操作入力部120と、無線通信部92を介してコントローラ90と通信を行うための無線通信部130と、を有している。
以上のように構成されたクレーン装置10では、遠隔操作器100の操作入力部120の操作がなされていない状態において、コントロールバルブ82は、バルブボディに対するバルブスプール82aの位置が中立位置となっている。作業者が遠隔操作器100の操作入力部120の操作を行うと、操作入力部120の操作量に応じてバルブ操作シリンダ83aが駆動し、バルブスプール82aがバルブボディに対して移動する。これにより、油圧ポンプ81の吐出側とアクチュエータ70との間の作動油の流路が連通し、油圧ポンプ81から吐出された作動油は、アクチュエータ70に供給され、アクチュエータ70が駆動される。操作入力部120の操作を中断すると、バルブスプール82aは、スプリング82bの付勢力によって中立位置に戻る。これにより、アクチュエータ70に対する作動油の供給が停止され、アクチュエータ70の駆動が停止される。
バルブスプール82aの中立位置に戻る動作において、スプリング82bの付勢力が経年劣化で弱まった場合に、中立位置に戻すのに長時間を要したり、中立位置に戻らない状態が生じたりする。このため、バルブスプール82aの中立位置に戻る動作において、コントローラ90は、バルブ操作機構83によってバルブスプール82aを中立位置に向かって移動させる復帰動作に関する制御を行う復帰動作制御処理を行う。このときのコントローラ90の動作を図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1)
ステップS1においてCPUは、バルブ操作機構83によるコントロールバルブ82の操作が中断されたか否かを判定する。バルブ操作機構83によるコントロールバルブ82の操作が中断されたと判定した場合にはステップS2に処理を移し、バルブ操作機構83によるコントロールバルブ82の操作が中断されたと判定しなかった場合には復帰動作制御処理を終了する。
(ステップS2)
ステップS1においてバルブ操作機構83によるコントロールバルブ82の操作が中断されたと判定した場合に、ステップS2においてCPUは、バルブスプール82aが中立位置を含む所定範囲内に位置しているか否かを判定する。バルブスプール82aが中立位置を含む所定範囲内に位置していると判定しなかった場合にはステップS3に処理を移し、バルブスプール82aが中立位置を含む所定範囲内に位置していると判定した場合には復帰動作制御処理を終了する。
ここで、中立位置を含む所定範囲とは、バルブスプール82aの中立位置、及び、厳密には中立位置に位置していないが中立位置に位置しているとみなすことのできる微小な範囲のことである。
(ステップS3)
ステップS2においてバルブスプール82aが中立位置を含む所定範囲内に位置していると判定しなかった場合に、ステップS3においてCPUは、バルブ操作機構83によってバルブスプール82aを中立位置に向かって移動させる復帰動作を予め設定されている時間行い、ステップS4に処理を移す。
(ステップS4)
ステップS4においてCPUは、復帰動作によって移動する前後のバルブスプール82aの位置に基づいて、復帰動作の継続時間の再設定を行い、ステップS6に処理を移す。
ここで、例えば、0.2秒の復帰動作の後のバルブスプール82aが中立位置を含む所定範囲内に位置していると判定した場合には、復帰動作の継続時間として再度0.2秒を設定する。また、例えば、0.2秒の復帰動作の後のバルブスプール82aが中立位置を含む所定範囲外で、且つ、中立位置を通過していない場合には、復帰動作の継続時間として0.3秒を設定する。さらに、例えば、0.2秒の復帰動作の後のバルブスプール82aが中立位置を含む所定範囲外で、且つ、中立位置を通過している場合には、復帰動作の継続時間として0.1秒を設定する。復帰動作の継続時間は、復帰動作によって移動したバルブスプールの距離、復帰動作によって中立位置を通過したか否か等、復帰動作によって移動する前後のバルブスプール82aの位置に基づいて再設定される。復帰動作の継続時間は、復帰動作によって移動する前後のバルブスプール82aの位置及び中立位置と復帰動作の継続時間との関係を示すテーブルに基づいて設定してもよい。
(ステップS5)
ステップS5においてCPUは、再設定された復帰動作の継続時間が所定時間以上であるか否かを判定する。再設定された復帰動作の継続時間が所定時間以上であると判定した場合にはステップS6に処理を移し、再設定された復帰動作の継続時間が所定時間以上であると判定しなかった場合には復帰動作制御処理を終了する。
(ステップS6)
ステップS5において再設定された復帰動作の継続時間が所定時間以上であると判定し場合に、ステップS6においてCPUは、報知部93から警報を報知して復帰動作制御処理を終了する。
このように、本実施形態の作業機械用コントロールバルブの動作制御装置によれば、バルブスプール82aが中立位置を含む所定範囲内に位置していないと判定した場合に、バルブ操作機構83によってバルブスプール82aを中立位置に向かって予め設定された時間が経過するまで移動させる復帰動作を行い、復帰動作を行った後に、復帰動作によって移動する前後のバルブスプール82aの位置に基づいて復帰動作を継続する時間を再設定している。
これにより、クレーン装置10が使用される温度環境や使用時間によって変化するバルブ操作シリンダ83aの伸縮動作時の抵抗にかかわらず、復帰動作によってバルブスプール82aを正確に中立位置に戻すことができるので、コントロールバルブ82やバルブ操作機構83が故障と判断される頻度を低減することができ、クレーン装置10のクレーン作業時における作業効率を向上させることが可能となる。
また、バルブ操作機構83は、伸縮動作によってバルブスプール82aを移動させる油圧式のバルブ操作シリンダ83aを有している。
これにより、アクチュエータ70を駆動させる作動油によってコントロールバルブ82を操作することが可能となり、別途、コントロールバルブ82を操作するための専用の動力を必要としないため、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、再設定した復帰動作を継続する時間が所定時間以上となった状態を報知する。
これにより、コントロールバルブ82やバルブ操作機構83の実際の不具合を、設定された復帰動作を継続する時間によって判定することができるので、別途、コントロールバルブ82やバルブ操作機構83の故障を検出する機器が不要であり、製造コストの低減を図ることが可能となる。
尚、前記実施形態では、作業機械として車両1に搭載されるクレーン装置10を示したが、これに限られるものではない。油圧式のアクチュエータに供給する作動油の流れを制御するためのコントロールバルブを備えた作業機械であれば、ラフテレーンクレーン等の移動式クレーンや高所作業車、掘削機であっても本発明を適用することが可能である。
また、前記実施形態では、バルブスプール82aを移動させるためのバルブ操作機構83によってバルブスプール82aを中立位置に戻す復帰動作を実行するようにしたものを示したが、これに限られるものではない。復帰動作専用の機構をバルブ操作機構83とは別に設けてもよい。この場合には、バルブスプール82aを操作レバー85によって直接操作するものであっても、作業者が操作レバー85を操作していない状態であることを検出することができれば、本発明を適用することが可能である。
また、前記実施形態では、油圧式のバルブ操作シリンダ83aの伸縮動作でコントロールバルブ82のバルブスプール82aを移動させるバルブ操作機構を示したが、これに限られるものではない。例えば、電動モータの動力でバルブスプール82aを移動させるバルブ操作機構に対して本発明を適用することができる。この場合には、電動モータの動力をバルブスプールに伝達する機構における摺動部の抵抗が変化する場合に有効である。
10…クレーン装置、55…起伏シリンダ、70…アクチュエータ、80…油圧供給装置、82…コントロールバルブ、82a…バルブスプール、82b…スプリング、83…バルブ操作機構、83a…バルブ操作シリンダ、90…コントローラ、91…スプール位置検出器、93…報知部。

Claims (3)

  1. バルブスプールがバルブボディに対する移動範囲の中間部に付勢手段によって保持される位置である中立位置が設けられ、バルブスプールを移動させることにより油圧式のアクチュエータに供給する作動油の流れを制御するコントロールバルブと、コントロールバルブを操作するバルブ操作機構と、バルブボディに対するバルブスプールの位置を検出するスプール位置検出器と、を備えた作業機械用コントロールバルブのスプール動作制御装置であって、
    バルブ操作機構によるバルブスプールの操作を中断した状態において、スプール位置検出器によって検出されたバルブスプールの位置が中立位置を含む所定範囲内であるか否かを判定するスプール位置判定手段と、
    スプール位置判定手段によってバルブスプールが中立位置を含む所定範囲内に位置していないと判定した場合に、バルブ操作機構によってバルブスプールを中立位置が位置する方向に予め設定された時間が経過するまで移動させる復帰動作を行う復帰動作実行手段と、
    復帰動作実行手段によって復帰動作を行った場合に、復帰動作によって移動する前後のバルブスプールの位置に基づいて復帰動作を継続する時間を再設定する復帰動作時間再設定手段と、を備えた
    作業機械用コントロールバルブの動作制御装置。
  2. バルブ操作機構は、伸縮動作によってバルブスプールを移動させる油圧式のバルブ操作シリンダを有している
    請求項1に記載の作業機械用コントロールバルブの動作制御装置。
  3. 復帰動作時間再設定手段によって再設定した復帰動作を継続する時間が所定時間以上となった状態を報知する報知手段を備えた
    請求項1または2に記載の作業機械用コントロールバルブの動作制御装置。
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