JP5026835B2 - 作業機械用制御装置 - Google Patents
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Description
この種のクレーンは、油圧ポンプと、その油圧ポンプを油圧源とする複数のアクチュエータとを備えて構成されている。油圧ポンプは、車両のエンジンを動力源としており、車両のエンジンに連結されたPTO(パワーテイクオフ)を介して作動するようになっている。そして、油圧ポンプから吐出される圧油は主管路に供給され、この主管路はクレーン本体のコントロールバルブ(切換制御弁装置)に接続され、コントロールバルブの戻り管路はタンクに接続されている。また、主管路の途中部分には、アンロード弁が介装されている。さらに、コントロールバルブは、クレーン本体の制御装置に信号線を介して接続されている。制御装置は、コントロールバルブを制御するコントローラを有している。
しかし、万一、コントロールバルブのいずれかの比例ソレノイドが機械的に開いた状態で引っかかっていた場合、その切換弁の駆動に必要なパイロット圧が、当該切換弁のスプールのピストン室へ供給されてしまう。そのため、当該スプールが勝手に動きクレーンが誤作動するおそれがある。
このバルブ異常検出手段は、PTOが投入されてから約3秒間、全スプールが中立位置にあるか否かを各スプールの位置検出器によってチェックし、そのチェック中にいずれかのスプールが一度でも中立位置とすべき範囲から外に動いたことが検出された場合には、比例ソレノイドの異常と判断して上記アンロード弁を駆動させ、以後電源が再投入されるまでアンロード状態を保持するようになっている。なお、複数の切換弁には、各スプールに位置検出器がついているが、比例ソレノイドにはそのような位置検出器はついていない。そのため、コントローラは、各スプールの位置検出器の動きによって間接的に比例ソレノイドの異常の有無を判断している。
すなわち、PTOが投入されると、制御装置に電力が供給され、これにより制御装置内のコントローラでは、上記バルブ異常検出手段が実行されて、全スプールが中立位置にあるか否かのチェックを開始する。このとき、このチェックの開始直後は、仮に比例ソレノイドが開いた状態で引っかかった状態であっても、上記タイムラグがあるため圧油が未だ供給されていない。そのため、チェックの開始直後は、スプールは中立位置のまま動かず異常は検出されない。次いで、コントローラは、そのまま圧油が供給されない状態が3秒経過すると、バルブ異常検出手段によるチェックを止めて、手動又は遠隔操作器の操作待ち状態となる。したがって、その後に、タイムラグによって3秒以上経過してから圧油がコントロールバルブに供給されると、開いた状態で引っかかった比例ソレノイドにパイロット圧が供給されてしまう。
図1に示すように、この車両搭載型クレーン1は、アウトリガ2を備えたベース4上にコラム6が旋回自在に設けられ、このコラム6の上端部に伸縮するブーム7が起伏自在に枢支されている。コラム6にはウインチ11が設けられており、このウインチ11からワイヤロープ12をブーム7の先端部に導いて、ブーム7の先端部の滑車(図示略)を介して吊荷用のフック13に掛回すことにより、フック13をブーム7の先端部から吊下している。
そして、これらの旋回用油圧モータ5、ブーム起伏用油圧シリンダ9、ブーム伸縮用油圧シリンダ8、ウインチ用油圧モータ10、及びアウトリガ用油圧シリンダ3L、3Rは、図2に示すように、何れも車両のエンジン15のPTO16に連結して駆動される油圧ポンプ17からコントロールバルブ20を介して圧油を供給することにより作動するようになっている。また、ポンプポートとタンクポートとの間には、メインリリーフ弁38と、アンロードが必要なときメインリリーフ弁38を開き、ポンプポートとタンクポートとを連通させるアンロード弁39とが設けられている。
一方、図4に拡大図示するように、アクセルシリンダ50にも比例ソレノイド(比例電磁式パイロット弁)51が設けられている。この比例ソレノイド51についても、パイロット圧油が供給されるポートEが常時閉、タンク14へ作動油を戻すポートFが常時開となっており、コントローラ30から制御電流が入力されるとパイロットスプール51sが摺動し、入力電流値によってポートEの開口量が制御される。これにより、メインスプール52の油室52sへのパイロット圧油の供給が制御される。
この制御装置のコントローラ30は、以下いずれも図示しない、所定の制御プログラムに基づいて、演算およびこの車両搭載型クレーン1のシステム全体を制御するCPUと、所定領域に予めCPUの制御プログラム等を格納しているROMと、ROM等から読み出したデータやCPUの演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAMと、車両搭載型クレーン1の遠隔操作器19等を含めた外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F(インターフェイス)とを有して構成されている。これらは、データを転送するための信号線であるバスで相互にかつデータ授受可能に接続されている。そして、遠隔操作器19からは、クレーン1の各アクチュエータを作動させる実行指令となる所定の操作信号が、オペレータによるスイッチ操作により入力されるようになっている。
この車両搭載型クレーン1では、オペレータが車両のエンジン15を始動後に、車両のクラッチを切ってからPTO16を投入すると、車両からクレーン本体の制御装置に電力が供給され、これにより、コントローラ30では、同図に示すバルブ異常検出処理がCPUにおいて実行されて、まず、ステップS1に移行するようになっている。
ステップS3では、アクセルシリンダ50のメインスプール52のチェックのみを解除してステップS4に移行し、ステップS4では、アクセルシリンダ用の比例ソレノイド51に信号を出力してステップS5に移行する。なお、比例ソレノイド51に信号を出力しても、圧油は上記タイムラグによって直ちには供給されないため、このステップS4の時点ではアクセルシリンダ50は直ちには動かない。
ステップS12では、所定の設定時間(例えば3秒間)が経過したか否かを判定し、設定時間が経過したらステップS13に移行し、そうでなければステップS11に処理を戻す。そして、ステップS13では、全スプールが所定の設定時間に中立位置にあることから、コントロールバルブ20の異常はないとの判定をし、当該バルブ異常検出処理を終了し(正常終了)、処理を戻して手動又は遠隔操作器の操作待ち状態となるようになっている。ここで、このバルブ異常検出処理のフローチャートに示す、ステップS1〜S13が上記バルブ異常検出手段に対応し、そのうちのステップS3〜S9が上記圧油供給状態判定手段に対応している。
例えば、上記実施形態では、本発明に係る車両に搭載される作業機械の一実施形態として、車両搭載型クレーンを例に説明したが、これに限定されず、本発明に係る作業機械が搭載された車両としては、クレーン車、高所作業車、ホイールローダ、あるいはパワーショベル等に適用することができる。
2 アウトリガ
3L、3R アウトリガ用油圧シリンダ(アクチュエータ)
4 ベース
5 旋回用油圧モータ(アクチュエータ)
6 コラム
7 ブーム
8 ブーム伸縮用油圧シリンダ(アクチュエータ)
9 ブーム起伏用油圧シリンダ(アクチュエータ)
10 ウインチ用油圧モータ(アクチュエータ)
11 ウインチ
12 ワイヤロープ
13 フック
14 タンク
15 エンジン
16 PTO
17 油圧ポンプ
18 操作レバー
19 遠隔操作器
20 コントロールバルブ
22 ピストンロッド
23 鉄芯
28、29 (アウトリガ用)切換弁
30 コントローラ
31、32、33、34 切換弁
35 減圧弁
36 メインスプール
37 パイロットピストン
37L、37R 油室
38 メインリリーフ弁
39 アンロード弁
40 位置検出器
41 比例ソレノイド
42L、42R ソレノイド
50 アクセルシリンダ
51 比例ソレノイド
52 メインスプール
53 位置検出器
Claims (2)
- 車両のエンジンで駆動される油圧ポンプと、その油圧ポンプを油圧源とする複数のアクチュエータと、それら複数のアクチュエータを所望の速度で作動させるためのアクセルシリンダ、および前記複数のアクチュエータのそれぞれを作動させるための圧油を給排する複数の切換弁を有するコントロールバルブとを備えるとともに、アクセル操作量に応じて作動する当該アクセルシリンダのメインスプールの変位を検出する位置検出器を有してなる作業機械に用いられ、前記コントロールバルブを制御するコントローラを有する制御装置であって、
前記コントローラは、前記コントロールバルブに圧油が供給された状態か否かを判定する圧油供給状態判定手段を備え、当該圧油供給状態判定手段は、前記アクセルシリンダのみを一旦作動させて、そのアクセルシリンダの前記位置検出器からの信号に基づいて、当該コントロールバルブに圧油が供給された状態か否かを判定することを特徴とする作業機械用制御装置。 - 前記複数の切換弁は、各切換弁のメインスプールの変位を検出する位置検出器をそれぞれ有し、
前記コントローラは、前記コントロールバルブの異常の有無を検出するバルブ異常検出手段を備え、当該バルブ異常検出手段は、前記圧油供給状態判定手段によって前記コントロールバルブに圧油が供給されたとの判定をした後に、前記複数の切換弁が備える位置検出器からの信号に基づいて、前記コントロールバルブの異常の有無を検出することを特徴とする請求項1に記載の作業機械用制御装置。
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