JP6638882B2 - 伸縮機構 - Google Patents

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本発明は、伸縮ブームを構成するブーム段を1本の伸縮シリンダにより1段ずつ伸縮する伸縮機構の油圧回路の技術に関する。
移動式クレーンの伸縮ブームの伸縮機構として、伸縮ブームを構成するブーム段を1本の伸縮シリンダにより1段ずつ伸縮する伸縮機構が実用化されている。(以降、この伸縮機構を「1本シリンダ伸縮機構」と呼ぶこととする。)この1本シリンダ伸縮機構は、伸縮シリンダが1本であるため伸縮機構全体を軽量化でき、移動式クレーンの吊上げ性能を向上できるという利点を有している(例えば、特許文献1参照)。
1本シリンダ伸縮機構の特徴的な構成として以下に説明する、ブーム間固定手段、固定ピン駆動手段、及びシリンダ・ブーム連結手段がある。
ブーム間固定手段は、隣接するブームの内側ブームにそれぞれ配置され、外側ブームの適所に設けられた固定穴に向けて内蔵する固定ピン(以下、「Bピン」という。)を進退することにより隣接するブーム同士を固定・解除するものである。1本シリンダ伸縮機構により伸長された後の伸縮ブームの伸長状態はこのブーム間固定手段により維持されており、1本シリンダ伸縮機構には必須の手段である。
固定ピン駆動手段は、伸縮シリンダの可動部に配置され、目的とするブームのブーム間固定手段のBピンに作用して進退駆動するものである。前述したブーム間固定手段によりなされている隣接するブーム同士の固定状態について固定・解除を行う手段であり、これも1本シリンダ伸縮機構には無くてはならないものである。この固定ピン駆動手段(以下、「Bピン駆動手段」という。)は、Bピンシリンダにより駆動される。このBピンシリンダは、伸縮シリンダ可動部の狭いスペースに配置されるにもかかわらず比較的大きな出力を必要とすることから油圧シリンダが使用される。
シリンダ・ブーム連結手段は、伸縮シリンダの可動部に配置され、目的とするブームの連結穴に向けて内蔵する連結ピン(以下、「Cピン」という。)を進退することにより選択的に伸縮シリンダ可動部とブームとを連結・解除するものである。1本の伸縮シリンダで全てのブームを伸縮する1本シリンダ伸縮機構には無くてはならないものである。そのシリンダ・ブーム連結手段のCピンは、Cピンシリンダにより駆動する。伸縮シリンダ可動部の狭いスペースに配置されるにもかかわらず比較的大きな出力を必要とすることから、Cピンシリンダにも油圧シリンダが使用される。
図12は、1本シリンダ伸縮機構に用いられるBピンシリンダ5とCピンシリンダ7に油圧を供給するためのB・Cピンシリンダ油圧供給部の従来の油圧回路図である。Bピン4を駆動するBピンシリンダ5は、単動油圧シリンダであって、シリンダ内に戻りのばね20を内蔵している。Bピンシリンダ5の駆動は、1本の油圧管路22による油圧供給により行われている。
Cピン8を駆動するCピンシリンダ7は、単動油圧シリンダであって、Cピン8を付勢するばね21が戻りのばねとして機能する。Cピンシリンダ7の駆動は、1本の油圧管路23により行われている。
伸縮シリンダ可動部3に配置された電磁切換弁1と電磁切換弁9とをコントローラ14からの信号により切り換えることで、Bピンシリンダ5とCピンシリンダ7とを順次駆動する。
伸縮シリンダ固定部側24(伸縮ブーム基端部側又はクレーン旋回台側)から伸縮シリンダ可動部3への油圧供給は、伸縮シリンダ固定部側24側に配置されたホースリール2から繰り出し・巻き取られる1本の長尺の油圧ホース6を経由して行われていた。
低温時に油圧作動油の粘度が高くなると長尺の油圧ホース6を経由する際の圧力損失が大きくなり、Bピンシリンダ5又はCピンシリンダ7の作動が遅くなる。そして、Bピン駆動手段又はCピン駆動手段の作動遅れを招き1本シリンダ伸縮機構が正常に作動しなくなる恐れがあった。そのため、低温時の作動性確保のため油圧ホース6のサイズを大きくしその内径を大きくする必要があった。
その結果、ホースリール2のサイズも大きくかつ、重くならざるを得なかった。そのように大きくて重いホースリール2を配置することは、伸縮シリンダ固定部側24(伸縮ブーム基端部側又はクレーン旋回台側)での機器マウント性を悪化させていた。
特許第4709431号公報
そこで、本発明は、伸縮シリンダ固定部側24(伸縮ブーム基端部側又はクレーン旋回台側)から伸縮シリンダ可動部3への動力供給を油圧から空圧に変更することで、低温時の作動遅れを来すことなく管路サイズと圧力を大幅に小さくすることで、ホースリール以外の動力供給機器を使用可能とし、伸縮ブーム基端部側又はクレーン旋回台側の機器マウント性を向上させることを目的とする。
本発明は、ベースブーム内に中間ブーム及びトップブームがそれぞれ伸縮自在に嵌挿された伸縮ブームと、当該伸縮ブームに内装されて前記ベースブーム基端部にその一端が軸支された一本の伸縮シリンダと、隣接するブームの内側ブームに配置され、外側ブームの適所に設けられた固定穴に向けて内蔵する固定ピン(以下「Bピン」という。)を進退することにより当該隣接するブーム同士を固定・解除可能なブーム間固定手段と、前記伸縮シリンダ可動部に配置され、目的とするブームの前記Bピンに作用して進退駆動するBピン駆動手段と、前記伸縮シリンダ可動部に配置され、目的とするブームの連結穴に向けて内蔵する連結ピン(以下、「Cピン」という。)を進退することにより選択的にブームと連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段と、前記伸縮シリンダ、Bピン駆動手段の油圧シリンダ(以下、「Bピンシリンダ」という。)及びシリンダ・ブーム連結手段の油圧シリンダ(以下、「Cピンシリンダ」という。)に油圧を供給する油圧供給手段と、を備え、前記油圧供給手段が前記伸縮シリンダ、Bピンシリンダ及びCピンシリンダに所定の順序で油圧を供給することで前記中間ブーム及びトップブームを1段ずつ伸縮する伸縮機構を前提とする。
そして、前記油圧供給手段は、前記伸縮シリンダへの油圧を供給する伸縮シリンダ油圧供給部と、前記Bピンシリンダ及びCピンシリンダへ油圧を供給するB・Cピンシリンダ油圧供給部と、から構成され、前記B・Cピンシリンダ油圧供給部は、前記伸縮シリンダ可動部に配置され前記Bピンシリンダ及びCピンシリンダに油圧を供給するエアオーバーハイドロリックブースタ(以下、「AOH」という。)と、前記AOHに空圧を供給する空圧ホースと、前記伸縮シリンダ可動部とベースブーム基端部近傍とを結んで前記伸縮ブーム内部に配置され、前記空圧ホースをその内部に保護するケーブルベア(登録商標)と、
前記ベースブーム基端部近傍に配置され、前記空圧ホースに対し空圧を供給・排気可能な空圧供給・排気装置と、を備えたことを特徴とする。
また、伸縮シリンダ固定部側24(伸縮ブーム基端部側又はクレーン旋回台側)から伸縮シリンダ可動部3への空圧管路を、伸縮シリンダ内装空圧管路としてもよい。
本発明の伸縮機構によれば、空圧を用いることにより低温時の作動遅れを来すことなくホースを小径・低圧化することで最小曲げ半径を小さくしケーブルベア(登録商標)内に格納することができる。そして、伸縮ブーム内部の空間を利用してケーブルベア(登録商標)を配置することができる。従来の油圧ホースと油圧ホースリールを使用しないので、B・Cピンシリンダ油圧供給部における伸縮シリンダ固定部24(伸縮ブーム基端部側又はクレーン旋回台側)から伸縮シリンダ可動部3への動力供給経路に使用する機器のマウント性を向上させることができる。
さらに、本発明の伸縮機構によれば、空圧を用いることにより伸縮シリンダ内装管路の管路径を油圧管路よりも小さなものとすることができる。それにより、従来の油圧管路を内装する伸縮シリンダに比べ、断面サイズの小さな伸縮シリンダとすることができる。
空圧ホースとケーブルベア(登録商標)を使用する場合におけるB・Cピンシリンダ油圧供給部10の油圧回路である。 本発明に係る伸縮機構が搭載された6段伸縮ブームの伸縮シリンダに沿った断面図である。 図2のA-A断面図である。 図3のB-B矢視図である。 本発明の伸縮機構の制御ブロック図と油圧回路図である。 伸縮関連情報表示手段103による表示画面である。 ブーム基端位置検出手段111の具体例を示すものであって、図2のD-D矢視図である。 図3のC-C矢視図である。 伸縮操作後の移動式クレーン154の最終ブーム状態を示す外観図である。 空圧ホースとケーブルベア(登録商標)を使用する場合の他の実施の形態に係るB・Cピンシリンダ油圧供給部40の油圧回路である。 空圧管路内装伸縮シリンダ50を用いる場合のB・Cピンシリンダ油圧供給部51の油圧回路である。 B・Cピンシリンダ油圧供給部の従来の油圧回路図である。
空圧ホースとケーブルベア(登録商標)を使用する場合
(B・Cピンシリンダ油圧供給部)
始めに、本発明の特徴であるB・Cピンシリンダ油圧供給部10について、空圧管路として空圧ホースとケーブルベア(登録商標)を使用する場合について説明する。図1に本発明を実施するための形態としてのB・Cピンシリンダ油圧供給部10の油圧回路を示す。
7は、伸縮シリンダ可動部3に配置され、目的とするブームの連結穴に向けて内蔵するCピン8を進退することにより選択的にブームと連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段のCピンシリンダである。Cピン8は、ばね21により連結側に付勢されている。Cピンシリンダ7とCピン8とはCピン駆動レバー11によって関連付けられている。Cピンシリンダ7は単動シリンダであって、1本の油圧管路23を経由して油圧が供給され伸長することでCピン8を解除側に駆動する。なお、油圧管路23への油圧供給が遮断されると、ばね21の付勢力によりCピン8は連結側に移動し、Cピンシリンダ7は縮小する。
5は、伸縮シリンダ可動部3に配置され、目的とするブームのブーム間固定手段のBピン4に作用して進退駆動するBピン駆動手段のBピンシリンダである。Bピン4は、ばね13により固定側に付勢されている。また、Bピンシリンダ5は、ロッド側にばね20が内蔵されて縮小側に付勢されている単動シリンダである。Bピンシリンダ5とBピン4とは、Bピン駆動レバー12によって関連付けられている。Bピンシリンダ5に対し1本の油圧管路22を経由して油圧が供給され伸長することでBピン4を解除側に駆動する。なお、油圧管路22への油圧供給が遮断されると、Bピンシリンダ5はばね20の付勢力により縮小し、Bピン4はばね13の付勢力により固定側に移動する。
9は、伸縮シリンダ可動部3に配置された3ポート2位置切換の電磁切換弁であって、Cピンシリンダ7へ油圧を供給するか、Bピンシリンダ5へ油圧を供給するかを切り換えるものである。電磁切換弁9の出口ポートには、油圧管路22、23が接続されている。また、電磁切換弁9は後述するコントローラ30の信号により切り換えられる。
1は、同じく伸縮シリンダ可動部3に配置された2ポート2位置切換の電磁切換弁であって、電磁切換弁1以降のB・Cピンシリンダへの管路に油圧を供給するか、油圧を保持するかを切り換えるものである。電磁切換弁1の出口ポートと電磁切換弁9の入口ポートとは油圧管路25により連絡されている。電磁切換弁1も後述するコントローラ30の信号により切り換えられる。
16は、伸縮シリンダ可動部3に配置され、Cピンシリンダ7とBピンシリンダ5に油圧を供給するエアオーバーハイドロリックブースタ(以下「AOH」という。)である。 AOH16は、面積差のあるピストン部により低圧の空圧を高圧の油圧に変換するものであって、その構造と機能は既知のものである。AOH16の油圧ポートと電磁切換弁1の入口ポートとは油圧管路26により連絡されている。
18は空圧ホースであって、後述する空圧供給・排気装置の出口ポートとAOH16の空圧ポートとを連絡するものである。17はケーブルベア(登録商標)であって、空圧ホース18はケーブルベア(登録商標)17の内部に配置され保護されている。
35は、伸縮シリンダ固定部側(伸縮ブーム基端部側又はクレーン旋回台側)に配置された空圧供給・排気装置であって、空圧源36、電磁切換弁37から構成されている。空圧源36は、エアコンプレッサ、エアドライヤ、エアタンクから構成される既知のものであるのでその詳細は省略する。なお、空圧源36として伸縮機構専用の空圧源を設けてもよいし、移動式クレーンの車両ブレーキに使用されている空圧源を利用するようにしてもよい。
電磁切換弁37は、3ポート2位置切換弁であって、B・Cピンシリンダ油圧供給部10全体への空圧供給と排気を選択するものである。電磁切換弁37の出口ポートは、空圧空圧ホース18が接続されている。電磁切換弁37は後述するコントローラ30の信号により切り換えられる。
以上のように、空圧を用いることにより低温時の作動遅れを来すことなく、ホースを小径・低圧化して最小曲げ半径を小さくすることで空圧ホース18をケーブルベア(登録商標)17内に格納することができる。空圧ホース18をケーブルベア(登録商標)17内部に配置し保護することにより、従来利用していなかった伸縮ブーム内の伸縮シリンダに沿った空間に空圧ホース18を配置することができる。そのため、従来の油圧ホースと油圧ホースリールを使用しなくても良くなることで、B・Cピンシリンダ油圧供給部における伸縮シリンダ固定部24(伸縮ブーム基端部側又はクレーン旋回台側)から伸縮シリンダ可動部3への動力供給経路に使用する機器のマウント性が向上する。
(伸縮機構の全体構成)
次に、本発明の伸縮機構の全体構成について説明する。
図2は、本発明に係る伸縮機構が搭載された6段伸縮ブーム60の伸縮シリンダ71に沿った断面図であって、全縮小状態の基端部を示している。伸縮ブーム60は、ベースブーム61内に、セカンドブーム62、サードブーム63、フォースブーム64、フィフスブーム65、及びトップブーム66がそれぞれ伸縮自在に嵌め合わされて構成されている。伸縮シリンダ71は、シリンダチューブ72、シリンダチューブロッド側端部73、ロッド74、ロッド端部75とから構成されている。伸縮シリンダ71は、伸縮ブーム60に内装されており、ベースブーム61の基端部61aに対し伸縮シリンダロッド端部75がピン67によって軸支されている。また、伸縮ブーム60は、旋回台76に対しピン77によって起伏自在に軸支されている。
伸縮シリンダ可動部3を構成するシリンダチューブ72には、AOH16が配置されている。また、伸縮シリンダ可動部3を構成するシリンダチューブロッド側端部73には、電磁切換弁1と電磁切換弁9が配置されている。
17はケーブルベア(登録商標)であって、ケーブルベア(登録商標)17は伸縮ブーム60内部の伸縮シリンダ71長手方向に沿う位置に配置されている。ケーブルベア(登録商標)17は、伸縮シリンダ可動部3とベースブーム基端部61a(伸縮シリンダ固定部)とを連絡しており、その内部には空圧ホース18(図示しない)配置され保護されている。
ベースブーム基端部61aでは、ケーブルベア(登録商標)17の端部から現れた空圧ホース18がホースガイド31を経て空圧供給・配置装置(図示しない)に接続されている。
このように、空圧化することにより、ホースを小径・低圧化して最小曲げ半径を小さくすることでホースをケーブルベア(登録商標)17内に格納している。また、ケーブルベア(登録商標)17は、従来利用されていなかった、伸縮ブーム60内部の伸縮シリンダ71の長手方向に沿った空間を利用して配置されている。
また、ケーブルベア(登録商標)17内部には電磁切換弁1、9への信号を送る電線ケーブル(図示しない)も内蔵されている。ケーブルベア(登録商標)17内部に電線ケーブルを配置できることで、従来必要であった伸縮シリンダ可動部3とベースブーム基端部61a(伸縮シリンダ固定部)とを連絡していた電線ケーブルのためのコードリールも廃止することができる。
(シリンダ・ブーム連結手段)
図3は図2のA-A断面図である。シリンダ・ブーム連結手段80が、シリンダチューブロッド側端部73に配置されたCピンシリンダ7、Cピン駆動レバー11、Cピン8及びトップブーム基端部66aに配置された連結穴66bから構成されている。Cピン8は、シリンダチューブロッド側端部73を構成するトラニオン部材83のCピン収納穴81に摺動可能に組み付けられている。
Cピン8とCピン駆動レバー11は左右に一対配置されている。Cピン駆動レバー11は、トラニオン部材83の上方に一体構成されたサポートに対しピン84により軸支され、搖動可能となっている。Cピン駆動レバー11の一端はCピン8に枢着され、その他端はCピンシリンダ7のロッド側7a及びシリンダ側端部7bにそれぞれ枢着されている。図3に示すように、Cピン8は、引っ張りコイルばね85によってCピン駆動レバー11を介して連結側に付勢されている。
図3では、連結穴66bは、トップブーム基端部66aに設けられたもののみ示しているが、図2において示すように、セカンドブーム基端部62a、サードブーム基端部63a、フォースブ4ーム基端部64a、フィフスブーム基端部65a、にも同様にそれぞれ連結穴62b、63b、64b、65b(隠れ線)が設けられている。
(ブーム間固定手段)
図3に示す90はブーム間固定手段であって、トップブーム基端部66aのBピン収納部材66eに摺動可能に組み付けられたBピン66dとフィフスブーム65の側面に設けられた固定穴86とから構成されている。Bピン66dは、Bピン66dの外周部に配置された圧縮コイルばね89によって固定側に付勢されている。87はトップブームのBピン66dの内端に設けられた連結部材である。連結部材87は一部が開口した箱型形状をしており、後述するBピン駆動手段のBピン駆動レバーと連結可能となっている。
図3に示すようにトップブーム基端部66aのBピン66dは左右に一対配置されている。同様に、図示しないが、セカンドブーム基端部62a、サードブーム基端部63a、フォースブーム基端部64a、フィフスブーム基端部65aにも同様にそれぞれセカンドブームのBピン62d、サードブームのBピン63d、フォースブームのBピン64d、フィフスブームのBピン65dが左右に一対配置されている。
なお、伸縮機構の全体構成の説明では、それぞれのブーム段に対応したBピンを62d〜65dとして説明するが、図1で説明したBピン4とは同じものである。すなわち、図1では、B・Cピンシリンダ油圧供給部10を説明する趣旨からブーム1段分のBピン4だけを図示している。
また、上述したフィフスブーム65側面に設けられた固定穴86のほかに、フィフスブーム65側面にはその長手方向にトップブーム66の伸長長さに応じて複数個の固定穴が設けられている。固定穴の配置に関しては、他のブーム(ベースブーム61、セカンドブーム62、サードブーム63、フォースブーム64)においてもほぼ同様の構成である。
図3に示した17は、トップブーム66内に配置されたケーブルベア(登録商標)の断面を示している。ケーブルベア(登録商標)17はトップブーム66と伸縮シリンダロッド側端部73との空間を利用して配置されている。ケーブルベア(登録商標)17の断面内には空圧ホース18と電線ケーブル19とが収納されている。
(Bピン駆動手段)
図4は図3のB-B矢視図である。Bピン駆動手段91が、Bピンシリンダ5、Bピン駆動レバー12、ローラー93とから構成されている。Bピン駆動レバー12は、シリンダチューブロッド側端部(伸縮シリンダ可動部)に設けられたサポート94に搖動自在に軸支されて、左右一対配置されている。Bピン駆動レバー12の一端にはローラー93が回転自在に軸支されており、その他端にはBピンシリンダ5のロッド側端部5a及びシリンダ側端部5bがそれぞれ枢着されている。
ローラー93は、トップブームのBピン66dの内端に設けられた連結部材87にはまり込んだ連結状態となっている。
Bピン駆動手段91は、その全体が図2に示すシリンダチューブロッド側端部73と一体構造となっている。そのため、伸縮シリンダ71の伸縮動作により各段ブームの基端部62a〜66aに配置されたブーム間固定手段のBピン62d〜66dのうちの任意のBピンの連結部材87内にローラー93を位置させることができ、そのBピンを駆動することが可能となっている。その際の伸縮シリンダ71の伸縮動作時には、Bピン62d〜66dの内端部に設けられた連結部材87は一部が開口した箱型形状をしているため、Bピン駆動レバー12のローラー93は目的としないBピンの連結部材87の開口部分を通過していくことができるようになっている。
(伸縮操作手段)
図5に、本発明の伸縮機構の制御ブロック図と油圧回路図を示す。
100は伸縮機構操作手段であって、伸縮操作レバー101、最終ブーム状態入力手段102、伸縮関連情報表示手段103とから構成されており、図9に示すクレーン運転室115内に配置されている。伸縮操作レバー101は、伸縮操作のレバー操作方向と操作量を電気信号に変換しコントローラ30に出力する。最終ブーム状態入力手段102は、伸縮ブーム60を伸縮させるにあたり伸縮操作後の目的とする伸長状態のブーム状態を入力するものであって、後述する伸縮関連情報表示手段103と一体となって操作されるものである。最終ブーム状態入力手段102の操作信号もコントローラ30に出力される。伸縮関連情報表示手段103は、伸縮機構の操作に関する情報をコントローラ30からの信号によりグラフィック表示するものである。
図6は、伸縮関連情報表示手段103による表示画面を示すものであって、その表示内容を切換可能となっている。ブーム条件を表す、伸縮ブームの伸長長さ105と各段ブームの伸長割合106が複数表示されており、前記最終ブーム状態入力手段102に含まれる送り・戻りキーにより箱型カーソル107を上下に移動できるようになっている。箱型カーソル107を目的とするブーム条件の行へ移動させたのち、最終ブーム状態入力手段102に含まれるセットキーを操作すると、コントローラ30に伸縮ブームの伸長後のブーム状態を入力することができる。選択した最終ブーム状態は、丸印108により表示される。
(伸縮状態検出手段)
図5に示した110は、伸縮状態検出手段であって、以下の具体的な検出手段から構成されている。111は、ブーム基端位置検出手段であって、シリンダ・ブーム連結手段80がどのブーム段の基端に位置しているかを検出し、その信号をコントローラ30に出力するものである。112は、シリンダ長さ検出手段であって、伸縮シリンダ71のシリンダ長さを検出し、その信号をコントローラ30に出力するものである。コントローラ30は、シリンダ長さ検出手段112の検出値に基づき、ブーム間固定手段90の固定穴の位置により決定される記憶している仕様伸縮長さを読み出し、その仕様伸縮長さをブーム伸縮行程における伸縮長さとするのである。113は、Cピン状態検出手段であって、シリンダ・ブーム連結手段80により駆動されるCピン8の状態を検出し、その信号をコントローラ30に出力するものである。114は、Bピン状態検出手段であって、Bピン駆動手段91により駆動されるBピンの状態を検出し、その信号をコントローラ30に出力するものである。
図7は、ブーム基端位置検出手段111の具体例を示すものであって、図2のD-D矢視図である。近接スイッチ120〜124がサポート125、126を介して伸縮シリンダ71のシリンダチューブロッド側端部73(トラニオン部材83)に取り付けられている。66fはトップブーム基端部66aに取り付けられた検出片である。図7は、近接スイッチ120がトップブーム基端部66aの検出片66fを検出した状態を表している。同様に他のブーム段の基端部にも近接スイッチ121〜124に対応する位置に検出片62f〜65fが設けられており、近接スイッチ121〜124が検出片62f〜65fをそれぞれ検出するようになっている。どの近接スイッチが検出片を検出しているかにより、シリンダ・ブーム連結手段80のCピン8がどのブームの連結穴と連結しているかが判断できるようになっている。
図2には、シリンダ長さ検出手段112が伸縮ブーム60に取り付けられた状態を示している。シリンダ長さ検出手段112は、伸縮シリンダ固定部側となるベースブーム基端部61aに取り付けられており、長さ検出器130から引き出されたコードが伸縮シリンダ71のシリンダチューブロッド側端部73のサポートに連結されている。伸縮シリンダ71の伸縮動作に伴い、コードが長さ検出器130から出し入れされるようになっており、コードの引出量により伸縮シリンダ71のシリンダ長さが検出されるようになっている。
図8は、図3のC-C矢視図であって、Cピン状態検出手段113の詳細を示したものである。134と135は、Cピンシリンダ7のシリンダ部に取り付けられた近接スイッチである。136は、Cピンシリンダ7のロッド部に取り付けられたコ字状の検出片である。図3は、シリンダ・ブーム連結手段80のCピン8がトップブーム66の連結穴66bから抜け出たシリンダ・ブーム連結解除状態となっており、この時一方の近接スイッチ134が検出片136を検出するようになっている。伸縮動作が継続されて、Cピンシリンダ7の伸長状態保持が解除され、図3に示す引っ張りコイルばね85の付勢力によりCピン8の先端部が連結穴66bに挿入されると、他方の近接スイッチ135が検出片136を検出する。
図4の114はBピン状態検出手段の具体例を示したものである。137と138はBピン駆動シリンダ5のシリンダ部に取り付けられた近接スイッチである。139は、Bピン駆動シリンダ5のロッド部に取り付けられたコ字状の検出片である。図4は、トップブーム基端部66aのBピン66dの先端部140がフィフスブーム65の固定穴86から抜け出たブーム間固定解除状態となっており、この時一方の近接スイッチ138が検出片139を検出するようになっている。Bピン駆動シリンダ5の伸長状態維持が解除され、Bピンシリンダ5が内蔵するばねの付勢力により縮小するとともに、圧縮コイルばね89の付勢力によりBピン66dの先端部140が固定穴86に入ると、他方の近接スイッチ137が検出片139を検出する。
(油圧供給手段)
図5では、油圧供給手段141を構成する伸縮シリンダ油圧供給部153の具体的な油圧回路とその他の構成との関係を示している。油圧供給手段141は、伸縮シリンダへの油圧を供給する伸縮シリンダ油圧供給部153と、シリンダ・ブーム連結手段80のCピンシリンダ7及びBピン駆動手段91のBピンシリンダ5への油圧を供給するB・Cピンシリンダ油圧供給部10とから構成されている。
伸縮シリンダ油圧供給部153とB・Cピンシリンダ油圧供給部10とは、コントローラ30からの信号を受け取り、伸縮シリンダ71、Cピンシリンダ7、Bピンシリンダ5に油圧を供給しそれらを駆動する。
B・Cピンシリンダ油圧供給部10の詳細は、図1に示して既に説明したとおりであるので、ここでは、伸縮シリンダ油圧供給部153の構成を説明する。
伸縮シリンダ油圧供給部153は、伸縮シリンダ71、カウンタバランス弁142、パイロット式切換弁143、電磁比例弁144、145、フロコン弁146とから構成されている。
パイロット式切換弁143のポンプポートには、フロコン弁146を介して油圧源Pが接続されている。また、パイロット式切換弁143のタンクポートにはタンクTが接続されている。電磁比例弁144、145はコントローラ30からの信号により比例制御され、その出力パイロット圧は、パイロット式切換弁143を切換るようになっている。
パイロット式切換弁143の第1出口ポート147と伸縮シリンダ71の伸長側油室148とは、カウンタバランス弁142を介して油圧管路151により連絡されている。また、パイロット式切換弁143の第2出口ポート149と伸縮シリンダ71の縮小側油室150とは、油圧管路152により連絡されている。
以上、その構成を説明した本発明の伸縮機構の作動について、以下に説明する。
図2に示す6段伸縮ブーム60の全縮小状態から、図9に示した、移動式クレーン154が伸縮ブーム60のトップブーム66とフィフスブーム65とを伸長した状態に至る間の伸縮機構の伸長動作に対応させて、本発明の伸縮機構の作動を説明する。
(ブーム条件設定)
伸縮操作開始時には、伸縮ブーム60は全縮小状態にある。このとき、図3に示したシリンダ・ブーム連結手段80は、トップブーム66の基端部66bと連結状態にあり、各段ブームのブーム間固定手段90は全て固定状態にある。図5に示した最終ブーム状態入力手段102に含まれる送り・戻りキーにより、伸縮関連情報表示手段103の図6に示した表示画面上でブーム条件を選択する。
操作例として、トップブーム(6段目)が93%伸長し、フィフスブーム(5段目)が93%伸長するNo5のブーム条件を選んだとする。図5の最終ブーム状態入力手段102に含まれるセットキーを操作すると、選択したブーム条件がコントローラ30に出力され、コントローラ30に記憶される。
次に伸縮操作レバー101を伸長側に操作しその操作状態を維持すると、コントローラ30は伸縮機構を自動制御することで下記伸縮サイクルを繰り返し、設定したNo5のブーム条件となるまで伸縮動作を続ける。なお、伸縮操作途中に伸縮操作レバー101を中立位置に戻すと、コントローラ30は伸縮機構の動作をその時点で停止させる。
(ブーム間固定解除行程)
図5に示すコントローラ30は、B・Cピンシリンダ油圧供給部10に対しトップブーム66のBピン66dの抜き信号を出力する。具体的には、図1に示した空圧供給・排気装置35の電磁切換弁37への通電ON、伸縮シリンダ可動部3の電磁切換弁1への通電OFF,電磁切換弁9への通電ONの信号を送り、Bピン駆動シリンダ5が駆動され、Bピン66dが抜き側に動かされる。すなわち、空圧源36の空圧が、電磁切換弁37を通ってケーブルベア(登録商標)17内の空圧ホース18に供給される。空圧ホース18の空圧は、AOH16の空圧ポートに加えられ油圧に変換される。
AOH16により変換された油圧は、電磁弁1、電磁弁9を経由して油圧管路22通ってBピンシリンダ5に供給される。Bピンシリンダ5は、内蔵するばね20を縮めながらBピン4を抜き側に駆動する。
この時、伸縮シリンダ固定部側(伸縮ブーム基端部側又はクレーン旋回台側)の空圧源36からAOH16までは非常に長い管路であるが、作動流体が空圧であるので温度低下による粘性変化の影響をほとんど受けない。また、AOH16からBピンシリンダ5までの油圧管路22は非常に短いので、温度低下による粘性変化の影響をほとんど受けることがない。結果として、非常に良い応答性が得られる。
このように、伸縮シリンダ固定部側(伸縮ブーム基端部側又はクレーン旋回台側)に配置された空圧供給・排気装置35からケーブルベア(登録商標)17内に保護された空圧ホース18を経由してAOH16に空圧を供給することができ、Bピン4を抜くことができる。
図4では、Bピンシリンダ5が伸長することでBピン駆動レバー12が抜き側に動かされ、トップブーム66のBピン66dが圧縮コイルばね89の付勢力に打ち勝って固定穴86から抜かれた状態を示している。このように、ブーム間固定手段90によるトップブーム基端部66aとフィフスブーム65との固定が解除される。
このとき、図4に示すBピン状態検出手段114の近接スイッチ138が検出片139を検出し、その信号がコントローラ30に出力されることで、コントローラ30はブーム間固定解除行程が完了したことを認識する。
(ブーム伸長行程)
ブーム伸長行程では、図1に示す空圧供給・排気装置35では、空圧供給・排気装置35の電磁切換弁37への通電OFF、伸縮シリンダ可動部3の電磁切換弁1への通電ON、電磁切換弁9への通電ONの信号が出される。これにより、電磁切換弁1からBピンシリンダ5までの油圧管路には油圧が保持されたままとなり、Bピンシリンダ5は伸長状態を維持し、Bピン4(66d)は引き抜かれた状態が維持される。
図5に示すコントローラ30から伸縮シリンダ油圧供給部153へ伸長信号が出され、伸縮シリンダ71はトップブーム66の伸長を開始する。具体的には、コントローラ30から電磁比例弁145に信号が出力され、電磁比例弁145からパイロット切換弁143に伸縮操作レバー101の操作量に比例したパイロット圧が加えられ、パイロット切換弁143の第1出口ポート147に油圧源Pが接続される。油圧源Pからの油圧が油圧管路151、カウンタバランス弁142を経由して伸縮シリンダ71の伸長側油室148に送り込まれることで伸縮シリンダ71は伸長しトップブーム66を伸長させる。
このブーム伸長行程において、図5に示すコントローラ30は、シリンダ長さ検出手段112の信号に基づきBピン駆動手段91が把持するトップブーム66のBピン66dがフィフスブーム65の目的とする固定穴に対し所定の距離まで接近したと判断した時に、伸縮シリンダ油圧供給部153に対し伸縮シリンダ減速信号を出力する。具体的には、ブーム伸長行程中においてシリンダ長さ検出手段112は、伸縮シリンダ71の長さ信号をコントローラ30に送り続けており、減速開始点に到達したことをコントローラ30が判断すると、コントローラ30は電磁比例弁145への出力信号値を減少させ始める。
すると、電磁比例弁145からパイロット切換弁143に加えられるパイロット圧が低下し、パイロット切換弁153のスプールが戻され第1出口ポート147への開口面積が減少することで通過流量が減少する。それにより、伸縮シリンダ71の伸長速度が低下する。そして、コントローラ30が、トップブーム66のBピン66dが目的とする固定穴の位置に達したと判断した時に伸縮シリンダ71は伸長を停止し、次のブーム間固定行程に移行する。
(ブーム間固定行程)
図5に示すコントローラ30からB・Cピンシリンダ油圧供給部10に、Bピン伸長信号が出力される。具体的には、図1の空圧供給・排気装置35の電磁切換弁37への通電OFF、伸縮シリンダ可動部3の電磁切換弁1への通電OFF、電磁切換弁9への通電ONに切り換えられる。すると、電磁切換弁1とBピンシリンダ5の間に保持されていた油圧はAOH16に吸収される。それにより、Bピンシリンダ5は内蔵するばね20により縮小する。それと同時に、Bピン4はばね13の付勢力により固定側に動く。
図4で動作を説明すると、Bピンシリンダ5が縮小し、Bピン駆動レバー12が搖動し、ローラー93を介してBピン66dを固定側に動かす。トップブーム66のBピン66dがフィフスブーム65の固定穴86に入ることで、トップブーム基端部66aはフィフスブーム65に固定される。このとき、図4に示した近接スイッチ137が検出片139を検出することで、コントローラ30はブーム間が固定されたことを認識する。
このブーム間固定行程において、図1に示すようにAOH16とBピンシリンダ5との油圧管路15は非常に短いため、その作動遅れは全く問題とならない。したがって、この行程においても、非常に良い応答性が得られる。
(シリンダ・ブーム連結解除行程)
さらに、図5に示す伸縮操作レバー101の伸長側操作を継続していると、コントローラ30はB・Cピンシリンダ油圧供給部10へCピン8の解除信号を出力する。具体的には、図1の空圧供給・排気装置35の電磁切換弁37への通電ON、伸縮シリンダ可動部3の電磁切換弁1への通電OFF、電磁切換弁9への通電OFFの信号が出力される。それにより、空圧源36の空圧が電磁切換弁37、ケーブルベア(登録商標)17内の空圧ホース18を通ってAOH16の空圧ポートに供給され油圧に変換される。AOH16の油圧ポートから出された油圧は電磁切換弁1、電磁切換弁9を経由して油圧管路23を通ってCピンシリンダ7に供給され、Cピンシリンダ7はCピン8を抜き側に駆動する。
図3に示すように、Cピンシリンダ7が伸長することでCピン駆動レバー11を介してCピン8がトップブーム連結穴66bから引き抜かれる。これにより、伸縮シリンダ71のシリンダチューブロッド側端部73(伸縮シリンダ可動部)とトップブーム基端部66aとの連結が解除される。このとき、図8に示した近接スイッチ134が検出片136を検出することで、コントローラ30はシリンダ・ブーム間が連結解除されたことを認識する。
このシリンダ・ブーム連結解除行程においても、図1に示す空圧供給・排気装置35の電磁切換弁37とAOH16との管路は非常に長いのであるが、作動流体が空圧であるので低温時の作動遅れは全く生じない。また、AOH16とCピンシリンダ7との油圧管路は非常に短いため、その作動遅れは全く問題とならない。
(伸縮シリンダ縮小行程)
伸縮シリンダ縮小行程では、図1に示す空圧供給・排気装置35では、空圧供給・排気装置35の電磁切換弁37への通電OFF、伸縮シリンダ可動部3の電磁切換弁1への通電ON、電磁切換弁9への通電OFFの信号が出される。これにより、電磁切換弁1からCピンシリンダ7までの油圧管路には油圧が保持されたままとなり、Cピンシリンダ7は伸長状態を維持し、Cピン8は引き抜かれた状態が維持される。
さらに、図5に示すコントローラ30から伸縮シリンダ油圧供給部153の電磁比例弁144へ信号が送られパイロット式切換弁143が切り換えられ油圧源が第2出口ポート149に接続される。そして、油圧が油圧管路152を通って伸縮シリンダ71の縮小側油室150に供給されることで、伸縮シリンダ71はどのブームも駆動することなく単独で縮小動作を開始する。
この時、図5のコントローラ30はシリンダ長さ検出手段112の信号に基づきCピン駆動手段91が把持するCピン8がフォースブーム64の連結穴に対し所定の距離まで接近したと判断した時に、伸縮シリンダ油圧供給部153に対し伸縮シリンダ減速信号を出力する。具体的には、伸縮シリンダ縮小行程中においてシリンダ長さ検出手段112は、伸縮シリンダ71の長さ信号をコントローラ30に送り続けており、減速開始点に到達したことをコントローラ30が判断すると、コントローラ30は電磁比例弁145への出力信号値を減少させ始める。
シリンダ・ブーム連結行程に移行する目標位置は、シリンダ長さ検出器112の信号とともにブーム基端位置検出手段111の信号により判断される。すなわち、図7に示した近接スイッチ121がフィフスブーム基端部65aに設置された検出片65fを検出することにより、目標位置に到達したことが判断される。
そして、コントローラ30が、Cピン8が目的とする連結穴の位置に達したと判断した時に伸縮シリンダ71は縮小動作を停止し、次のシリンダ・ブーム連結行程に移行する。
(シリンダ・ブーム連結行程)
コントローラ30はB・Cピンシリンダ油圧供給部10へCピン8の連結信号を出力する。具体的には、図1の空圧供給・排気装置35の電磁切換弁37への通電OFF、伸縮シリンダ可動部3の電磁切換弁1への通電OFF、電磁切換弁9への通電OFFの信号を出力する。それにより、電磁切換弁1とCピンシリンダ7との間に保持されていた油圧がAOH16に吸収され、Cピンシリンダ7はCピン8のばね21によって縮小されるとともにCピン8は連結側に移動する。
図3に示すシリンダ・ブーム連結手段80では、Cピンシリンダ7が縮小することでCピン駆動レバー11を介してCピン8がフィフスブーム基端部65aの連結穴65bに挿入される。これにより、伸縮シリンダ71のシリンダチューブロッド側端部73(伸縮シリンダ可動部)とフィフスブーム基端部65aとが連結される。このとき、図8に示した近接スイッチ135が検出片136を検出することで、コントローラ30はシリンダ・ブーム間が連結されたことを認識する。
このシリンダ・ブーム連結行程においても、図1に示すAOH16とCピンシリンダ7との油圧管路は非常に短いため、その作動遅れは全く問題とならない。
以降は、既述した行程を繰り返すことにより、フィフスブーム65を伸長し図9に示す目的の最終ブーム状態となると伸縮機構の制御装置はその動作を終了する。
このように、本発明の伸縮機構によれば、空圧を用いることにより低温時の作動遅れを来すことなく、ホースを小径・低圧化して最小曲げ半径を小さくすることで空圧ホース18をケーブルベア(登録商標)17内に格納することができる。それにより、従来の油圧ホースと油圧ホースリールを使用しなくても良くなることで、B・Cピンシリンダ油圧供給部10における伸縮シリンダ固定部(伸縮ブーム基端部側又はクレーン旋回台側)から伸縮シリンダ可動部3への動力供給経路に使用する機器のマウント性を向上させることができる。
図10は、空圧ホースとケーブルベア(登録商標)を使用する場合の他の実施の形態に係るB・Cピンシリンダ油圧供給部40を示している。図1に示したB・Cピンシリンダ油圧供給部10との相違点は、大きく以下の3点である。1点目は、AOHが2個になり、それぞれがCピンシリンダ7、Bピンシリンダ5に対しての専用となっていることである。2点目は、2つのAOHに2本の空圧ホースがそれぞれ接続され、その2本のホースがケーブルベア(登録商標)に格納されている点である。3点目は、伸縮シリンダ可動部3に配置されていた電磁切換弁が無くなり、代わりに空圧供給・排気装置の電磁切換弁が増えている点である。
以下、図10のB・Cピン油圧供給部40の構成を説明する。
41はCピン用AOHであって、油圧管路42によってCピンシリンダ7と連絡されている。43はBピン用AOHであって、油圧管路44によってBピンシリンダ5と連絡されている。
45はCピン用空圧ホースであって、Cピン用AOH41と後述するエア供給・排気装置46とを連絡している。言い換えると伸縮シリンダ可動部3と伸縮シリンダ固定側(伸縮ブーム基端側)とを連絡する空圧ホースである。47はBピン用空圧ホースであって、Bピン用AOH43と後述するエア供給・排気装置46とを連絡している。これも、伸縮シリンダ可動部3と伸縮シリンダ固定側(伸縮ブーム基端側)とを連絡する空圧ホースである。
48はCピン用空圧ホース45とBピン用空圧ホース47をその内部に収納して、伸縮シリンダ可動部3と伸縮シリンダ固定側(伸縮ブーム基端側)とを連絡するケーブルベア(登録商標)である。
46はエア供給・排気装置であって、空圧源36、第1電磁切換弁50、第2電磁切換弁51、第3電磁切換弁52が直列に接続されて構成されている。
第1電磁切換弁50は、3ポート2位置切換弁であって、B・Cピンシリンダ油圧供給部40全体への空圧供給と排気を選択するものである。第2電磁切換弁51は、2ポート2位置切換弁であって、B・Cピンシリンダ油圧供給部40全体への空圧供給と空圧保持を選択するものである。第3電磁切換弁52は、3ポート2位置切換弁であって、Cピン用AOH41とBピン用AOH43に対し、どちらへ供給するかを選択するものである。
第3電磁切換弁52の一方の出口ポートは、Cピン用空圧ホース45を介してCピン用AOH41の入口ポートに接続されている。一方、第3電磁切換弁52の他方の出口ポートは、Bピン用空圧ホース47を介してBピン用AOHの入口ポートに接続されている。
以上のように、他の実施の形態のB・Cピンシリンダ油圧供給部40は、従来伸縮シリンダ可動部3に配置されていた電磁切換弁を伸縮シリンダ固定部側(伸縮ブーム基端部側又はクレーン旋回台側)に移設配置したうえで、その電磁切換弁50、51、52をコントローラ49により操作することで、Bピンシリンダ5及びCピンシリンダ7を駆動するようになっている。
この他の実施例における伸縮機構の他の構成と伸縮機構の作動は、既述したものとほぼ同じであるので詳細な説明は省略する。
この他の実施例においても、空圧を用いることにより低温時の作動遅れを来すことなく、ホースを小径・低圧化して最小曲げ半径を小さくすることで空圧ホース45と47とをケーブルベア(登録商標)48内に格納することができる。それにより、従来の油圧ホースとホースリールを使用しなくても良くなることで、B・Cピンシリンダ油圧供給部40における伸縮シリンダ固定部(伸縮ブーム基端部側又はクレーン旋回台側)から伸縮シリンダ可動部3への動力供給経路に使用する機器のマウント性を向上させることができる。また、伸縮シリンダ可動部側から伸縮シリンダ固定部側(伸縮ブーム基端部側又はクレーン旋回台側)に電磁切換弁を移設することができるので、電磁切換弁故障時等のアクセス性・メンテナンス性が向上する。
空圧管路内装伸縮シリンダを用いる場合
図11は、空圧管路内装伸縮シリンダ50を用いる場合のB・Cピンシリンダ油圧供給部51の油圧回路である。この実施の形態に係る油圧供給部51と図1に示した油圧供給部10との相違点は、1点のみである。すなわち、伸縮シリンダ可動部3に配置されたAOH16と伸縮シリンダ固定側(伸縮ブーム基端側)に配置された空圧供給・排気装置35とを連絡するのが、図1では空圧ホース18とそれを保護するケーブルベア(登録商標)17であるのに対し、図11では伸縮シリンダ50に内装された空圧管路52である点のみが相違している。
油圧管路(「送油管」とも言う。)を内装した伸縮シリンダは公知であるので詳細な説明を省略する。本発明では、伸縮シリンダ内に内装するのが空圧管路であるため使用圧力が油圧に比べ大幅に低いものである。そのため、圧力を受ける配管等の肉厚を薄くすることができる。また、作動油のように低温時の粘性抵抗による圧力損失を心配する必要がないので、管路の内径も小さくすることができる。結果として、伸縮シリンダ内に内装する管路を油圧に比べて小径・薄肉化できるので伸縮シリンダ内に空圧管路52を内装しても伸縮シリンダ50全体をコンパクトに構成することができる。
3:伸縮シリンダ可動部
4:Bピン
5:Bピンシリンダ
7:Cピンシリンダ
8:Cピン
10:B・Cピンシリンダ油圧供給部
16:AOH
17:ケーブルベア(登録商標)
18:空圧ホース
35:空圧供給・排気装置
52:伸縮シリンダ内装空圧管路
60:伸縮ブーム
61:ベースブーム
66:トップブーム
71:伸縮シリンダ
80:シリンダ・ブーム連結手段
86:固定穴
88:連結穴
90:ブーム間固定手段
91:Bピン駆動手段
141:油圧供給手段
153:伸縮シリンダ油圧供給部

Claims (2)

  1. ベースブーム内に中間ブーム及びトップブームがそれぞれ伸縮自在に嵌挿された伸縮ブームと、
    当該伸縮ブームに内装されて前記ベースブーム基端部にその一端が軸支された一本の伸縮シリンダと、
    隣接するブームの内側ブームに配置され、外側ブームの適所に設けられた固定穴に向けて内蔵する固定ピン(以下「Bピン」という。)を進退することにより当該隣接するブーム同士を固定・解除可能なブーム間固定手段と、
    前記伸縮シリンダ可動部に配置され、目的とするブームの前記Bピンに作用して進退駆動するBピン駆動手段と、
    前記伸縮シリンダ可動部に配置され、目的とするブームの連結穴に向けて内蔵する連結ピン(以下、「Cピン」という。)を進退することにより選択的にブームと連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段と、
    前記伸縮シリンダ、Bピン駆動手段の油圧シリンダ(以下、「Bピンシリンダ」という。)及びシリンダ・ブーム連結手段の油圧シリンダ(以下、「Cピンシリンダ」という。)に油圧を供給する油圧供給手段と、
    を備え、前記油圧供給手段が前記伸縮シリンダ、Bピンシリンダ及びCピンシリンダに所定の順序で油圧を供給することで前記中間ブーム及びトップブームを1段ずつ伸縮する伸縮機構において、
    前記油圧供給手段は、前記伸縮シリンダへの油圧を供給する伸縮シリンダ油圧供給部と、前記Bピンシリンダ及びCピンシリンダへ油圧を供給するB・Cピンシリンダ油圧供給部と、から構成され、
    前記B・Cピンシリンダ油圧供給部は、前記伸縮シリンダ可動部に配置され前記Bピンシリンダ及びCピンシリンダに油圧を供給するエアオーバーハイドロリックブースタ(以下、「AOH」という。)と、
    前記AOHに空圧を供給する空圧ホースと、
    前記伸縮シリンダ可動部とベースブーム基端部近傍とを結んで前記伸縮ブーム内部に配置され、前記空圧ホースをその内部に保護するケーブルベア(登録商標)と、
    前記ベースブーム基端部近傍に配置され、前記空圧ホースに対し空圧を供給・排気可能な空圧供給・排気装置と、
    を備えたことを特徴とする伸縮機構。
  2. ベースブーム内に中間ブーム及びトップブームがそれぞれ伸縮自在に嵌挿された伸縮ブームと、
    当該伸縮ブームに内装されて前記ベースブーム基端部にその一端が軸支された一本の伸縮シリンダと、
    隣接するブームの内側ブームに配置され、外側ブームの適所に設けられた固定穴に向けて内蔵する固定ピン(以下「Bピン」という。)を進退することにより当該隣接するブーム同士を固定・解除可能なブーム間固定手段と、
    前記伸縮シリンダ可動部に配置され、目的とするブームの前記Bピンに作用して進退駆動するBピン駆動手段と、
    前記伸縮シリンダ可動部に配置され、目的とするブームの連結穴に向けて内蔵する連結ピン(以下、「Cピン」という。)を進退することにより選択的にブームと連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段と、
    前記伸縮シリンダ、Bピン駆動手段の油圧シリンダ(以下、「Bピンシリンダ」という。)及びシリンダ・ブーム連結手段の油圧シリンダ(以下、「Cピンシリンダ」という。)に油圧を供給する油圧供給手段と、
    を備え、前記油圧供給手段が前記伸縮シリンダ、Bピンシリンダ及びCピンシリンダに所定の順序で油圧を供給することで前記中間ブーム及びトップブームを1段ずつ伸縮する伸縮機構において、
    前記油圧供給手段は、前記伸縮シリンダへの油圧を供給する伸縮シリンダ油圧供給部と、前記Bピンシリンダ及びCピンシリンダへ油圧を供給するB・Cピンシリンダ油圧供給部と、から構成され、
    前記B・Cピンシリンダ油圧供給部は、前記伸縮シリンダ可動部に配置され前記Bピンシリンダ及びCピンシリンダに油圧を供給するエアオーバーハイドロリックブースタ(以下、「AOH」という。)と、
    前記伸縮シリンダのロッド側端部と前記伸縮シリンダ可動部とを内装された空圧管路で連絡し、前記AOHに空圧を供給する伸縮シリンダ内装空圧管路と、
    前記ベースブーム基端部近傍に配置され、前記伸縮シリンダ内装空圧管路に対し空圧を供給・排気可能な空圧供給・排気装置と、
    を備えたことを特徴とする伸縮機構。

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