JP2001294393A - クレーンのフック吊下長さ保持装置 - Google Patents

クレーンのフック吊下長さ保持装置

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JP2001294393A
JP2001294393A JP2000106569A JP2000106569A JP2001294393A JP 2001294393 A JP2001294393 A JP 2001294393A JP 2000106569 A JP2000106569 A JP 2000106569A JP 2000106569 A JP2000106569 A JP 2000106569A JP 2001294393 A JP2001294393 A JP 2001294393A
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winch
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hydraulic
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JP2000106569A
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Ichiro Tsujihara
一朗 辻原
Masato Nagao
正人 長尾
Yasuo Yamazaki
靖雄 山崎
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Tadano Ltd
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Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブーム伸縮用切換弁9の制御油でブーム伸縮
用油圧シリンダ7−1,7−2の伸縮作動とウインチ用
油圧モータ8の巻下巻上作動とを同期して行い、多段ブ
ーム3の伸縮作動時にフック4の吊下長さを一定に維持
するようにしたフック吊下長さ保持装置は、単位供給油
量に対する多段ブーム3の伸縮量が異なる複数のブーム
伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2により順次伸縮作動
されるようにしたクレーンに用いる場合、ブーム伸縮用
油圧シリンダ7−1,7−2毎に制御モード切換弁機構
14の設定を切換変更する必要があった。 【解決手段】 ウインチ5を巻上巻下駆動するウインチ
用油圧モータ8を、可変容量型の油圧モータで構成し、
ブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2毎にこのウイ
ンチ駆動用油圧モータ8の容量変換するようにして、制
御モード制御弁機構14の設定を切換変更する必要を無
くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮式の多段ブー
ムの先端から吊下したフックを伸縮ブームの基端側に配
置したウインチで巻上巻下作動させるようにしたクレー
ンに用いられるフック吊下長さ保持装置であって、特
に、多段ブームの伸長および縮小作動時に、当該作動に
連動してウインチを巻下および巻上作動させ、ブーム先
端に対するフックの吊下長さの変動を抑えることができ
るフック吊下長さ保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、本発明のフック吊下長さ保持装置
の適用対象たるクレーンについて説明する。本発明のフ
ック吊下長さ保持装置の適用対象たるクレーンは、図4
に示すように、基台1に旋回駆動自在に取り付けた旋回
台2に、伸縮式の多段ブーム3を起伏駆動自在に取り付
けている。多段ブーム3の先端部にはフック4が吊下さ
れており、このフック4は、伸縮式の多段ブーム3の基
端側即ち旋回台2に取り付けたウインチ5からのワイヤ
ーロープ6で巻上巻下作動されるようになっている。
【0003】多段ブーム3は、複数のブーム伸縮用油圧
シリンダ7−1,7−2により伸縮作動するようになっ
ている。各ブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2
は、多段ブーム3の互いに異なるブームセクション間に
配置されている。
【0004】図4では、多段ブームが、最基端側の第1
ブームセクション3−1、第1ブームセクション3−1
に伸縮自在に嵌挿した第2ブームセクション3−2、第
2ブームセクション3−2に伸縮自在に嵌挿した第3ブ
ームセクション3−3、および、第3ブームセクション
3−3に伸縮自在に嵌挿した最先端側の第4ブームセク
ション3−4で構成されたものを示している。
【0005】そして、上記ブーム伸縮用油圧シリンダ7
−1は、第1ブームセクション3−1と第2ブームセク
ション3−2との間に内装して配置されている。ブーム
伸縮用油圧シリンダ7−2は、第2ブームセクション3
−2と第3ブームセクション3−3との間に内装して配
置されている。
【0006】第2ブームセクション3−2、第3ブーム
セクション3−3および第4ブームセクション3−4と
の間には、第2ブームセクション3−2に対する第3ブ
ームセクション3−3の伸縮作動を、第3ブームセクシ
ョン3−3に対する第4ブームセクション3−4の伸縮
作動に伝えるためのワイヤーロープとシーブで構成され
た公知の伸縮同調機構が取り付けられている。
【0007】前記ブーム伸縮用油圧シリンダ7−1は、
第1ブームセクション3−1に対して第2ブームセクシ
ョン3−2を伸縮作動させる。このブーム伸縮用油圧シ
リンダ7−1による多段ブーム3の伸縮作動量は、第1
ブームセクション3−1に対する第2ブームセクション
3−2の伸縮作動量と同じである。
【0008】前記ブーム伸縮用油圧シリンダ7−2は、
第2ブームセクション3−2に対して第3ブームセクシ
ョン3−3を伸縮作動させる。このブーム伸縮用油圧シ
リンダ7−2による多段ブーム3の伸縮作動量は、上記
伸縮同調機構の関係で第2ブームセクション3−2に対
する第3ブームセクション3−3の伸縮作動量の2倍に
なる。
【0009】図5は、複数のブーム伸縮用油圧シリンダ
7−1,7−2およびウインチ用油圧モータ8の作動制
御用の油圧回路である。図5において、複数のブーム伸
縮用油圧シリンダ7−1,7−2は、単一のブーム伸縮
用切換弁(四方向三位置型の油圧切換弁)9により駆動
制御されるようになっおり、ウインチ用油圧モータ8
は、ウインチ用切換弁(四方向三位置型の方向切換弁)
10により駆動制御されるようになっている。
【0010】9aは、ブーム伸縮用切換弁9からブーム
伸縮用油圧シリンダ7−1および7−2の伸長側油室7
−1aおよび7−2aへの作動油を給排する伸長管路、
9bは、ブーム伸縮用切換弁9からブーム伸縮用油圧シ
リンダ7−1および7−2の縮小側油室7−1bおよび
7−2bへの作動油を給排する縮小管路である。
【0011】11は、伸長管路9aをブーム伸縮用油圧
シリンダ7−1の伸長側油室7−1aへ接続する油路中
に、伸長側油室7−1a方向への作動油の流れ(流入)
を自由としその逆流を阻止するよう介装したメカニカル
チェック弁であって、このメカニカルチェック弁11
は、第3ブームセクション3−3が第2ブームセクショ
ン3−2に対して最縮小したとき(ブーム伸縮用油圧シ
リンダ7−2が最縮小したとき)に開放されて上記逆流
を可能とするよう、ブーム伸縮用油圧シリンダ7−2の
作動にメカニカル的に関連させている。
【0012】12は、伸長管路9aをブーム伸縮用油圧
シリンダ7−2の伸長側油室7−2aへ接続する油路中
に、伸長側油室7−2aからの作動油の流れ(流出)を
自由としその逆流を阻止するよう介装したメカニカルチ
ェック弁であって、このメカニカルチェック弁12は、
第1ブームセクション3−1に対して第2ブームセクシ
ョン3−2が最伸長したとき(ブーム伸縮用油圧シリン
ダ7−1が最伸長したとき)に開放されて上記逆流を可
能とするよう、ブーム伸縮用油圧シリンダ7−1の作動
にメカニカル的に関連させている。
【0013】10aは、ウインチ用切換弁10からウイ
ンチ用油圧モータ8の巻上側ポートへの作動油を給排す
る巻上管路、10bは、ウインチ用切換弁10からウイ
ンチ用油圧モータ8の巻下側ポートへの作動油を給排す
る巻下管路である。
【0014】このように構成した油圧回路は、ブーム伸
縮用切換弁9を切換操作することで、ブーム伸縮用油圧
シリンダ7−1および7−2を伸縮作動させることがで
きる。このとき、メカニカルチェック弁12,11の作
用により、ブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2は
順次伸縮作動する。即ち、ブーム伸縮用油圧シリンダ7
−1が最伸長した後にブーム伸縮用油圧シリンダ7−2
の伸長作動がなされ、ブーム伸縮用油圧シリンダ7−2
が最縮小した後にブーム伸縮用油圧シリンダ7−1の縮
小作動がなされる。また、ウインチ用切換弁10を切換
操作することで、ウインチ用油圧モータ8を巻上巻下作
動させることができる。
【0015】なお、多段ブーム3の起伏駆動および旋回
台2の旋回駆動もそれぞれ起伏用切換弁および旋回用切
換弁により駆動制御される油圧アクチュエータで行われ
るようになっているが、図4では省略している。
【0016】13は、ブーム伸縮用切換弁9およびウイ
ンチ用切換弁10へ駆動油圧を供給する油圧ポンプであ
る。
【0017】以上、本件発明のフック吊下長さ保持装置
の適用対象たるクレーンを説明した。上記の説明から理
解されるように、本件発明の適用対象のクレーンは、ブ
ーム伸縮用切換弁9により駆動制御される複数のブーム
伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2によって伸縮作動を
行う多段ブーム3と、ウインチ用切換弁10により駆動
制御されるウインチ用油圧モータ8によってフック4の
巻上巻下動作を行うウインチ5とを備え、前記多段ブー
ム3が、その互いに異なる隣接ブームセクション間に配
置され単一のブーム伸縮用切換弁9からの作動油により
順次伸縮作動される複数のブーム伸縮用油圧シリンダ7
−1,7−2で伸縮作動するよう構成しており、且つ、
複数のブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2は、単
位供給油量に対する多段ブーム3の伸縮作動量が大きな
ものと小さいものとに二分されるクレーンである。
【0018】次に、この種のクレーンに採用されている
従来のフック吊下長さ保持装置を、図5に基づいて説明
する。
【0019】図5において、フック吊下長さ保持装置
は、ブーム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ
7−1,7−2を接続する一対の管路(伸長管路9a,
縮小管路9b)およびウインチ用切換弁10とウインチ
用油圧モータ8を接続する一対の管路(巻上管路10
a,巻下管路10b)との間に配置した制御モード切換
弁機構14で構成されている。制御モード切換弁機構1
4は、これらの管路(伸長管路9a,縮小管路9b,巻
上管路10a,巻下管路10b)の接続状態を、下記の
a,b間で切換操作可能に構成している。
【0020】a.ブーム伸縮用切換弁9の制御油による
前記複数のブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2の
順次伸縮作動、および、ウインチ用切換弁10の制御油
による前記ウインチ用油圧モータ8の巻上巻下作動をそ
れぞれ個別に行う非連動モード状態、
【0021】b.ブーム伸縮用切換弁9の制御油により
前記複数のブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2の
順次伸縮作動並びにウインチ用油圧モータ8巻下巻上作
動が同時に行われ多段ブーム3の伸縮作動によるフック
4の吊下長さの変動を抑制する連動モード状態、
【0022】図5に示した制御モード切換弁機構14
は、分集流弁手段14aと制御モード切換弁手段14b
とで構成されている。分集流弁手段14aは、伸長管路
9aに分岐路を介して接続した分集流元ポートと、一対
の分集流先ポートを備えている。
【0023】制御モード切換弁手段14bは、分集流弁
手段14の分集流元ポートへの分岐路後段の伸長管路9
aを連通・遮断する第1切換弁14b−1と、前記分集
流弁手段14aの分集流先ポートの一方と巻下管路10
bの遮断・連通および縮小管路9bと巻上管路10aの
遮断・連通を同時に行う第2切換弁14b−2で構成さ
れている。前記分集流弁手段14aの分集流先ポートの
他方は、第1切換弁14b−1の後段(ブーム伸縮用油
圧シリンダ7−1、7−2側)側の伸長管路に接続され
ている。
【0024】制御モード切換弁手段14aの第1切換弁
14a−1と第2切換弁14a−2は、第1切換弁14
a−1の連通・遮断と第2切換弁14a−2の遮断・連
通の切換が同時に行われるようになっている。そして、
制御モード切換弁手段14aは、第1切換弁14a−1
が連通し且つ第2切換弁14a−2が遮断した非連動モ
ード状態(図5の図示の状態)と、第1切換弁14a−
1が遮断し且つ第2切換弁14a−2が連通した連動モ
ード状態とに切り換え可能となっている。
【0025】制御モード切換弁手段14bの連動モード
状態または非連動モード状態への切換は、制御モード切
換弁機構14の連動モード状態または非連動モード状態
への切換を意味している。
【0026】制御モード切換弁機構14が連動モード状
態に切り換えられたときには、伸長管路9aが第1切換
弁14b−1により遮断されて、この第1切換弁14b
−1の前段側(ブーム伸縮用切換弁9側)の伸長管路9
aが、分集流弁手段14aを介して、ブーム伸縮用油圧
シリンダ7−1,7−2の伸長側油室7−1a,7−2
aへの伸長管路9aとウインチ用油圧モータ8の巻下管
路10bとに接続されるようになっている。この状態で
は、分集流弁手段14aは、ブーム伸縮用切換弁9側の
伸長管路9aから、ブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,
7−2側の伸長管路9aおよびウインチ用油圧モータ8
の巻下管路10bへ流れる作動油の分流、並びにその逆
流時の集流を行う。
【0027】このように構成した従来のフック吊下長さ
保持装置は、その制御モード切換弁機構14を非連動モ
ード状態に切り換えた状態では、ブーム伸縮用油圧シリ
ンダ7−1,7−2の順次伸縮作動(多段ブーム3の伸
縮作動)をブーム伸縮用切換弁9により行い、ウインチ
用油圧モータ8の巻上巻下作動をウインチ用切換弁10
の切換操作より、それぞれ個別に行うことができるので
ある。
【0028】また、制御モード切換弁機構14を連動モ
ード状態に切り換えた状態では、ブーム伸縮用油圧シリ
ンダ7−1,7−2の順次伸縮作動(多段ブーム3の伸
縮作動)とウインチ用油圧モータ8の巻下巻上作動(ウ
インチ5の巻下巻上作動)を連動して行うことができる
のである。そして、この場合、制御モード切換弁機構1
4をあらかじめ適当に設定しておくことで(図5の例で
は分集流弁手段14aの分集流比率を適当に設定してお
くことで)、ブーム伸縮用切換弁9を切換操作するだけ
で、多段ブーム3の伸長および縮小作動と、この伸長お
よび縮小作動に伴って生じようとするフック4の吊下長
さの変動を解消するウインチ5の巻下および巻上作動を
同時に行うことができるという効果がある。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなクレーンにおけるフック吊下長さ保持装置は、その
取付対象たる上記の如きクレーン、すなわち、単一のブ
ーム伸縮用切換弁9からの作動油により順次伸縮作動さ
れる複数のブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2
が、単位供給油量に対する多段ブーム3の伸縮作動量が
大きなものと小さいものとに二分される如きクレーンに
おいては、前記制御モード切換弁機構14(図5の例で
は分集流弁手段14aの分集流比率)の設定を、単位供
給油量に対する多段ブーム3の伸縮作動量が大きなブー
ム伸縮用油圧シリンダ7−2による伸縮作動域と、伸縮
作動量が小さなブーム伸縮用油圧シリンダ7−1による
伸縮作動域との間で切換変更できるようにしておく必要
がある。このように切換可能にしておかなければ、制御
モード切換弁機構14の連動モード状態で作業をする際
に、多段ブーム3の全作動域(ブーム伸縮用油圧シリン
ダ7−1による多段ブーム3の全伸縮作動域と、ブーム
伸縮用油圧シリンダ7−2による多段ブーム3の伸縮作
動域とを加えた全伸縮作動域)で、フック4の吊下長さ
を一定に保持できるものにはならない。しかしながら、
このようにすると、制御モード切換弁機構14の構造が
複雑になるという問題がある。
【0030】本発明は、制御モード切換弁機構14(図
5の例では分集流弁手段14aの分集流比率)の設定を
切換変更することなく、連動モード作業時におけるフッ
ク4の吊下長さを、多段ブーム3の全伸縮作動域におい
て一定に維持することができるフック吊下長さ保持装置
を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】この目的達成のため、本
発明のクレーンのフック吊下長さ保持装置は、前記ウイ
ンチ用油圧モータ8を、その容量を大小二様に変更可能
な可変容量型の油圧モータで構成すると共に、単位供給
油量に対する多段ブーム3の伸縮作動量が大きなブーム
伸縮用油圧シリンダ7−2の作動域と単位供給油量に対
する伸縮作動量が小さいブーム伸縮用油圧シリンダ7−
1の作動域とを判別可能に検出する作動域検出手段を設
け、前記制御モード切換弁機構14が連動モード状態に
切換操作されている状態では、単位供給油量に対する多
段ブーム3の伸縮作動量が大きなブーム伸縮用油圧シリ
ンダ7−2の作動域にある場合には前記ウインチ用油圧
モータ8が小容量側へ切り換えられ、単位供給油量に対
する多段ブーム3の伸縮作動量が小さいブーム伸縮用油
圧シリンダ7−1の作動域にある場合には前記ウインチ
用油圧モータ8が大容量側へ切り替えられるよう、前記
モード切換弁機構14の切換操作と、前記作動域検出手
段の検出結果とでもってウインチ用油圧モータ8の容量
変換機構を制御するよう構成し、且つ、前記ウインチ用
油圧モータ8の容量の大小関係を、二分される複数のブ
ーム伸縮式油圧シリンダ7−1,7−2の単位供給油量
に対する多段ブーム3の伸縮作動量の大小関係と同一比
率を持つよう設定したのである。
【0032】このように構成した本発明のクレーンのフ
ック吊下長さ保持装置は、制御モード切換弁機構14が
連動モード状態に切換られている状態において、多段ブ
ーム3の伸縮作動が二分されたブーム伸縮用油圧シリン
ダ7−1,7−2の何れによる伸縮作動域であるかを検
出する作動域検出手段の検出結果でもって、可変容量型
のウインチ用油圧モータ8の容量を、単位供給油量に対
する多段ブーム3の伸縮作動量が大きなブーム伸縮用油
圧シリンダ7−2の作動域では小容量に、単位供給油量
に対する多段ブーム3の伸縮作動量が小さいブーム伸縮
用油圧シリンダ7−1の作動域では大容量に切り換える
のである。しかも、可変容量型のウインチ用油圧モータ
8は、その変更可能な容量の大小関係が、二分される複
数のブーム伸縮式油圧シリンダ7−1,7−2の単位供
給油量に対する多段ブーム3の伸縮作動量の大小関係と
同一比率を持つよう予め設定されているので、モード切
換弁機構14の設定を切換変更することなく、多段ブー
ム3の全伸縮作動域にわたって連動モード状態における
フック4の吊下長さを略一定に維持することができるの
である。
【0033】
【発明の実施の形態】以下本発明のクレーンのフック吊
下長さ保持装置の実施の形態を図1〜図3に基づいて説
明する。この発明は、図4〜図5に基づいて上述した従
来のクレーンのフック吊下長さ保持装置の改良に関する
ものである。このため、本発明のフック吊下長さ保持装
置の実施の形態の一例を示す図1は、図5に示した従来
のフック吊下長さ保持装置の説明用油圧駆動回路に本発
明の特徴部分を追記した油圧駆動回路として示してい
る。
【0034】(発明の第1の実施の形態)図1に基づい
て本発明の第1の実施の形態を説明する。図1におい
て、ウインチ用油圧モータ8は、その容量を大小二様に
変更可能な可変容量型の油圧モータ8である。このウイ
ンチ用油圧モータ8の変更可能な容量の比率は、二分さ
れる複数のブーム伸縮式油圧シリンダ7−1,7−2の
単位供給油量に対する多段ブーム3の伸縮作動量の大小
比率と同等の比率を持つよう設定してある。
【0035】例えば、ブーム伸縮用油圧シリンダ7−2
による多段ブーム3の伸縮作動域においてブーム伸縮用
油圧シリンダ7−2に所定の油量(単位供給油量)が供給
された時に生じる多段ブーム3の伸縮作動量と、ブーム
伸縮用油圧シリンダ7−1による多段ブーム3の伸縮作
動域においてブーム伸縮用油圧シリンダ7−1に所定の
油量(単位供給油量)が供給された時に生じる多段ブー
ム3の伸縮作動量の比が、2対1であるとすれば、ウイ
ンチ用油圧モータ8の変更可能な容量変更比を、2対1
に設定するのである。
【0036】15は、可変容量型のウインチ用油圧モー
タ8の容量変換機構であって、当該容量変換機構15
は、それに通電することでウインチ用油圧モータ8の容
量が小容量となり、それへの通電を絶つことにより(非
通電にすることにより)ウインチ用油圧モータ8の容量
が大容量となるよう、可変容量型のウインチ用油圧モー
タ8に関連連結している。なお、ここでウインチ用油圧
モータ8の容量とは、ウインチ用油圧モータ8を一回転
させるに要する作動油量を指している。
【0037】16は、単位供給油量に対する多段ブーム
3の伸縮作動量が大きなブーム伸縮用油圧シリンダ7−
2の作動域と単位供給油量に対する伸縮作動量が小さい
ブーム伸縮用油圧シリンダ7−1の作動域とを判別可能
に検出する作動域検出手段である。この作動域検出手段
16は、多段ブーム3の第1ブームセクション3−1の
先端部に配置され、第1ブームセクション3−1に対す
る第2ブームセクション3−2の最伸長を検出してON
するリミットスイッチで構成している。
【0038】17は、制御モード切換弁機構14を連動
モード状態と非連動モード状態に切換操作するための切
換スイッチである。この切換スイッチ17は、通電によ
り連動モード状態に切り換えられ非通電により非連動モ
ード状態に切り換えられるよう構成している制御モード
切換弁機構14への通電回路(電源Bと制御モード切換
弁機構14を接続する通電回路)に介装したON−OF
Fスイッチで構成している。これにより、切換スイッチ
17をON操作することで制御モード切換弁機構14を
連動モード状態に切り換え、切換スイッチ17をOFF
操作することで制御モード切換弁機構14を非連動モー
ド状態に切り換えることができるようになっている。
【0039】前記ウインチ用油圧モータ8の容量変換機
構15に対する通電制御は、制御モード切換弁機構14
への通電回路における切換スイッチ17後段に接続した
前記作動域検出手段16を介して行うようにしている。
【0040】ウインチ用油圧モータ8の容量変換機構1
5、作動域検出手段16、および、制御モード切換弁機
構14を切換操作する切換スイッチ17を上記の如く関
連接続により、ウインチ用油圧モータ8の容量変換機構
の制御が、制御モード切換弁機構14の切換操作と作動
域検出手段16の検出結果とでもって行われることにな
る。
【0041】すなわち、制御モード切換弁機構14が連
動モード状態に切換操作されている状態(切換スイッチ
17がON操作されている状態)では、単位供給油量に
対する多段ブーム3の伸縮作動量が大きなブーム伸縮用
油圧シリンダ7−2の作動域にある場合にはウインチ用
油圧モータ8が小容量側へ切り換えられ、単位供給油量
に対する多段ブーム3の伸縮作動量が小さいブーム伸縮
用油圧シリンダ7−1の作動域にある場合には前記ウイ
ンチ用油圧モータ8が大容量側へ切り替えられるよう、
制御モード切換弁機構14の切換操作と作動域検出手段
16の検出結果とでもってウインチ用油圧モータ8の容
量変換機構15が制御されるようになっている。
【0042】次に作用を説明する。切換スイッチ17を
ON操作して制御モード切換弁機構14を連動モード状
態に切り換えている状態では、従来のものと同様、ブー
ム伸縮用切換弁9を切換操作することで、多段ブーム3
の伸縮作動とウインチ用油圧モータ8の巻下巻上作動と
を連動して行う連動モードでの作業ができる。
【0043】そして、この連動モードでの作業におい
て、単位供給油量に対する多段ブーム3の伸縮作動量が
大きなブーム伸縮用油圧シリンダ7−2の作動域にある
場合にはウインチ用油圧モータ8が小容量側へ切り換え
られ、単位供給油量に対する多段ブーム3の伸縮作動量
が小さいブーム伸縮用油圧シリンダ7−1の作動域にあ
る場合には前記ウインチ用油圧モータ8が大容量側へ切
り替えられるのである。
【0044】一方、可変容量型のウインチ用油圧モータ
8の変更可能な容量の大小比率は、二分される複数のブ
ーム伸縮式油圧シリンダ7−1,7−2の単位供給油量
に対する多段ブーム3の伸縮作動量の大小比率と同一比
率を持つよう設定している。
【0045】このように切換可能な容量比を設定したウ
インチ用油圧モータ8の容量切換を、上記のように、単
位供給油量に対する多段伸縮ブーム3の伸縮作動量が大
きなブーム伸縮用油圧シリンダ7−2の作動域にある場
合にはウインチ用油圧モータ8の容量が小容量側に、単
位供給油量に対する多段伸縮ブーム3の伸縮作動量が小
さなブーム伸縮用油圧シリンダ7−1の作動域にある場
合にはウインチ用油圧モータが大容量側に切り換えるも
のであるから、いずれのブーム伸縮用油圧シリンダ7−
1,7−2の伸縮作動域であっても、制御モード切換弁
機構14(図5の例では分集流弁手段14aの分集流比
率)の設定を切換変更することなく、すなわち、制御モ
ード切換弁機構14の設定を一律に設定しておくこと
で、連動モード作業時におけるフック4の吊下長さを、
多段ブーム3の全伸縮作動域において一定に維持するこ
とができるのである。
【0046】以上、図1に基づいて説明した本発明のフ
ック吊下長さ保持装置の第1の実施の形態は、請求項1
および請求項2に対応するものである。
【0047】(発明の第2の実施の形態)次に、本発明に
係るクレーンのフック吊下長さ保持装置の第2の実施の
形態を図2に基づいて説明する。上述した図1の実施の
形態においては、分集弁手段14aと制御モード切換弁
手段14bとで構成した制御モード切換弁機構14にお
ける制御モード切換弁手段14bは、ブーム伸縮用切換
弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2の伸長
側油室とを接続する伸長管路9aの途中とウインチ用油
圧モータ8の巻下管路10bとの間に前記分集流弁手段
14aを介装接続し、且つ、ブーム伸縮用切換弁9とブ
ーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2の縮小側油室を
接続する縮小管路9bとウインチ用油圧モータ8の巻上
管路10aを接続した連動モード状態と、これらを接続
しない非連動モード状態とに切換操作可能に構成してい
る。また、制御モード切換弁機構14における前記分集
流弁手段14aは、前記制御モード切換弁手段14bが
連動モード状態に切換操作された状態では、ブーム伸縮
用切換弁9側の伸長管路9aから、ブーム伸縮用油圧シ
リンダ7−1,7−2側の伸長管路9aおよびウインチ
用油圧モータ8の巻下管路10bへ流れる作動油の分
流、並びにその逆流時の集流を行うよう構成している。
【0048】これに対して、図2に示した本発明の第2
の実施の形態においては、分集流弁手段14aと制御モ
ード切換弁機構14bで構成した制御モード切換弁機構
14における制御モード切換弁手段14bは、ブーム伸
縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−
2の縮小側油室とを接続する縮小管路9bの途中とウイ
ンチ用油圧モータ8の巻上管路10aとの間に前記分集
流弁手段14aを介装接続し、且つ、ブーム伸縮用切換
弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2の伸長
側油室を接続する伸長管路9aとウインチ用油圧モータ
8の巻下管路10bを接続した連動モード状態と、これ
らを接続しない非連動モード状態とに切換操作可能に構
成している。
【0049】また、制御モード切換弁機構14における
前記分集流弁手段14aは、前記制御モード切換弁手段
14bが連動モード状態に切換操作された状態では、ブ
ーム伸縮用切換弁9側の縮小管路9bから、ブーム伸縮
用油圧シリンダ7−1,7−2側の縮小管路9bおよび
ウインチ用油圧モータ8の巻上管路10aへ流れる作動
油の分流、並びにその逆流時の集流を行うよう構成して
いる。
【0050】それ以外の構成ならびに作用については、
上記の第1の発明の実施の形態で説明したものと同様で
ある。この第2の実施の形態に係るフックの吊下長さ保
持装置においても、制御モード切換弁機構14の設定を
一律に設定しておくことで、連動モード作業時における
フック4の吊下長さを、多段ブーム3の全伸縮作動域に
おいて一定に維持することができるのである。図2に基
づいて説明した本発明のフック吊下長さ保持装置の第2
の実施の形態は、請求項1および請求項3に対応するも
のである。
【0051】(発明の第3の実施の形態)次に、本発明に
係るクレーンのフック吊下長さ保持装置の第3の実施の
形態を図3に基づいて説明する。上記した第1及び第2
の実施の形態においては、制御モード切換弁機構14
を、分集流弁手段14aと制御モード切換真弁手段14
bで構成しているが、この第3の発明実施の形態におけ
る制御モード切換弁機構14は、図3に示すように、そ
の連動モードに切り換えられた状態では、ブーム伸縮用
切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2の
縮小側油室7−1b,7−2bを接続する縮小管路9b
を遮断すると共に、この遮断に係る縮小管路9bのブー
ム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2側とブーム伸縮用
切換弁9側を、ウインチ用油圧モータ8の巻上管路10
aおよび巻下管路10bにそれぞれ接続するように構成
した切換弁で構成している。
【0052】制御モード切換弁機構14が非連動モード
状態に切り換えられた状態では、ブーム伸縮用油圧シリ
ンダ7−1,7−2の順次伸縮作動(多段ブーム3の伸
縮作動)をブーム伸縮用切換弁9により行い、ウインチ
用切換弁8の巻上巻下作動をウインチ用切換弁10の切
換操作により、それぞれ独立的に行うことができるよう
に、伸長管路9aが連通状態となり、且つ、伸長管路9
aと巻上管路10aおよび巻下管路10bの接続が遮断
されるようになっている。
【0053】この第3の実施の形態におけるフックの吊
下長さ保持装置は、制御モード切換弁機構14を連動モ
ード状態に切り換えた状態では、ブーム伸縮用切換弁9
に対して、ブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2と
ウインチ用油圧モータ8が直列接続状態となって、ブー
ム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2の伸長作動時にウ
インチ用油圧モータ8が巻下作動し、ブーム伸縮用油圧
シリンダ7−1,7−2の縮小作動時にウインチ用油圧
モータ8が巻上作動するようになる。
【0054】なお、制御モード切換弁機構14の切換用
の電気回路構成は、上記図1および図2に示したものと
同様である。
【0055】このように構成した第3の実施の形態に示
すフックの吊下長さ保持装置にあっても、連動モード作
業時におけるフック4の吊下長さを、多段ブーム3の全
伸縮作動域において一定に維持することができるのであ
る。以上説明した第3の実施の形態は、請求項4のフッ
クの吊下長さ保持装置に該当する。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、多段
ブーム3を伸縮作動させる複数のブーム伸縮用油圧シリ
ンダ7−1,7−2が、単位供給油量に対する多段ブー
ム3の伸縮作動量が大きなものと小さいものとに二分さ
れるクレーンに用いられるものでありながら、その制御
モード切換弁機構14の設定を切換変更することなく、
多段ブーム3の全伸縮作動域においてフック4の吊下長
さを一定に維持することができるクレーンにおけるフッ
クの吊下長さ保持装置を提供することができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクレーンのフック吊下長さ保持装
置の第1の実施の形態を示す説明図である。
【図2】本発明に係るクレーンのフック吊下長さ保持装
置の第2の実施の形態を示す説明図である。
【図3】本発明に係るクレーンのフック吊下長さ保持装
置の第3の実施の形態を示す説明図である。
【図4】本発明に係るクレーンのフック吊下長さ保持装
置の適用対象たるクレーンの説明図である。
【図5】従来のクレーンのフック吊下長さ保持装置の説
明用油圧回路図である。。
【符号の説明】
1 基台 2 旋回台 3 多段ブーム 3−1 第1ブームセクション 3−2 第2ブームセクション 3−3 第3ブームセクション 3−4 第4ブームセクション 4 フック 5 ウインチ 6 ワイヤーロープ 7−1 ブーム伸縮用油圧シリンダ 7−1a 伸長側油室 7−1b 縮小側油室 7−2 ブーム伸縮用油圧シリンダ 7−2a 伸長側油室 7−2b 縮小側油室 8 ウインチ用油圧モータ 9 ブーム伸縮用切換弁 9a 伸長管路 9b 縮小管路 10 ウインチ用切換弁 10a 巻上管路 10b 巻下管路 11 メカニカルチェック弁 12 メカニカルチェック弁 13 油圧ポンプ 14 制御モード切換弁機構 14a 分集流弁手段 14b 制御モード切換弁手段 14b−1 第1切換弁 14b−2 第2切換弁 15 容量変換機構 16 作動域検出手段 17 切換スイッチ B 電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブーム伸縮用切換弁9により駆動制御さ
    れる複数のブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2に
    よって伸縮作動を行う多段ブーム3と、ウインチ用切換
    弁10により駆動制御されるウインチ用油圧モータ8に
    よってフック4の巻上巻下動作を行うウインチ5とを備
    え、前記多段ブーム3が、その互いに異なる隣接ブーム
    セクション間に配置され単一のブーム伸縮用切換弁9か
    らの作動油により順次伸縮作動される複数のブーム伸縮
    用油圧シリンダ7−1,7−2で伸縮作動するよう構成
    しており、且つ、複数のブーム伸縮用油圧シリンダ7−
    1,7−2は、単位供給油量に対する多段ブーム3の伸
    縮作動量が大きなものと小さいものとに二分されるクレ
    ーンに用いられるフック吊下長さ保持装置であって、 ブーム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7−
    1,7−2を接続する一対の管路9a,9bおよびウイ
    ンチ用切換弁10とウインチ用油圧モータ8を接続する
    一対の管路10a,10bとの間に、制御モード切換弁
    機構14を配置し、この制御モード切換弁機構14によ
    りこれら管路9a,9b,10a,10bの接続を、ブ
    ーム伸縮用切換弁9の制御油による前記複数のブーム伸
    縮用油圧シリンダ7−1,7−2の順次伸縮作動および
    ウインチ用切換弁10の制御油による前記ウインチ用油
    圧モータ8の巻上巻下作動をそれぞれ個別に行う非連動
    モード状態と、ブーム伸縮用切換弁9の制御油により前
    記複数のブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2の順
    次伸縮作動並びにウインチ用油圧モータ8の巻下巻上作
    動が同時に行われ多段ブーム3の伸縮作動によるフック
    4の吊下長さの変動を抑制する連動モード状態とに切換
    操作可能に構成したものにおいて、 前記ウインチ用油圧モータ8は、その容量を大小二様に
    変更可能な可変容量型の油圧モータで構成すると共に、
    単位供給油量に対する多段ブーム3の伸縮作動量が大き
    なブーム伸縮用油圧シリンダ7−2の作動域と単位供給
    油量に対する伸縮作動量が小さいブーム伸縮用油圧シリ
    ンダ7−1の作動域とを判別可能に検出する作動域検出
    手段16を設け、前記制御モード切換弁機構14が連動
    モード状態に切換操作されている状態では、単位供給油
    量に対する多段ブーム3の伸縮作動量が大きなブーム伸
    縮用油圧シリンダ7−2の作動域にある場合には前記ウ
    インチ用油圧モータ8が小容量側へ切り換えられ、単位
    供給油量に対する多段ブームの3伸縮作動量が小さいブ
    ーム伸縮用油圧シリンダ7−1の作動域にある場合には
    前記ウインチ用油圧モータ8が大容量側へ切り換えられ
    るよう、前記モード切換弁機構14の切換操作と、前記
    作動域検出手段16の検出結果とでもってウインチ用油
    圧モータ8の容量変換機構15を制御するよう構成し、
    且つ、前記ウインチ用油圧モータ8の容量の大小関係
    を、二分される複数のブーム伸縮用油圧シリンダ7−
    1,7−2の単位供給油量に対する多段ブーム3の伸縮
    作動量の大小関係と同一比率を持つよう設定してあるこ
    とを特徴とするクレーンのフック吊下長さ保持装置。
  2. 【請求項2】 制御モード切換弁機構14が、分集流弁
    手段14aと、制御モード切換弁手段14bとで構成さ
    れており、制御モード切換弁手段14bは、ブーム伸縮
    用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2
    の伸長側油室とを接続する伸長管路9aの途中とウイン
    チ用油圧モータ8の巻下管路10bとの間に前記分集流
    弁手段14aを介装接続し、且つ、ブーム伸縮用切換弁
    9とブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2の縮小側
    油室を接続する縮小管路9bとウインチ用油圧モータ8
    の巻上管路10aを接続した連動モード状態と、これら
    を接続しない非連動モード状態とに切換操作可能に構成
    しており、 前記分集流弁手段14aは、前記制御モード切換弁手段
    14bが連動モード状態に切換操作された状態では、ブ
    ーム伸縮用切換弁9側の伸長管路9aから、ブーム伸縮
    用油圧シリンダ7−1,7−2側の伸長管路9aおよび
    ウインチ用油圧モータ8の巻下管路10bへ流れる作動
    油の分流、並びにその逆流時の集流を行うよう構成して
    あることを特徴とする請求項1記載のクレーンのフック
    吊下長さ保持装置。
  3. 【請求項3】 制御モード切換弁機構14が、分集流弁
    手段14aと、制御モード切換弁手段14bとで構成さ
    れており、制御モード切換弁手段14bは、ブーム伸縮
    用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2
    の縮小側油室とを接続する縮小管路9bの途中とウイン
    チ用油圧モータ8の巻上管路10aとの間に前記分集流
    弁手段14aを介装接続し、且つ、ブーム伸縮用切換弁
    9とブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2の伸長側
    油室を接続する伸長管路9aとウインチ用油圧モータの
    巻下管路10bを接続した連動モード状態と、これらを
    接続しない非連動モード状態とに切換操作可能に構成し
    ており、 前記分集流弁手段14aは、前記制御モード切換弁手段
    14bが連動モード状態に切換操作された状態では、ブ
    ーム伸縮用切換弁9側の縮小管路9bから、ブーム伸縮
    用油圧シリンダ7−1,7−2側の縮小管路9bおよび
    ウインチ用油圧モータ8の巻上管路10aへ流れる作動
    油の分流、並びにその逆流時の集流を行うよう構成して
    あることを特徴とする請求項1記載のクレーンのフック
    吊下長さ保持装置。
  4. 【請求項4】 制御モード切換弁機構14が、連動モー
    ド状態に切換られた状態では、ブーム伸縮用切換弁9と
    ブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2の縮小側油室
    7−1b,7−2bを接続する縮小管路9bを遮断する
    と共に、この遮断に係る縮小管路9bのブーム伸縮用油
    圧シリンダ7−1,7−2側とブーム伸縮用切換弁9側
    を、ウインチ用油圧モータ8の巻上管路10aと巻下管
    路10bにそれぞれ接続するよう構成してあることを特
    徴とする請求項1記載のクレーンのフック吊下長さ保持
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102701077A (zh) * 2012-06-21 2012-10-03 三一重工股份有限公司 起重机吊钩位置的控制系统、控制方法及起重机
CN103420290A (zh) * 2013-07-25 2013-12-04 三一汽车起重机械有限公司 伸缩保护系统及起重机
CN103423221A (zh) * 2013-07-24 2013-12-04 三一汽车起重机械有限公司 多油缸顺序伸缩液压系统及工程机械
CN104692266A (zh) * 2015-02-05 2015-06-10 三一汽车起重机械有限公司 起重臂伸缩缓冲液压系统及起重机

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