JP2001240376A - クレーンのフック吊下長さ保持装置 - Google Patents
クレーンのフック吊下長さ保持装置Info
- Publication number
- JP2001240376A JP2001240376A JP2000058178A JP2000058178A JP2001240376A JP 2001240376 A JP2001240376 A JP 2001240376A JP 2000058178 A JP2000058178 A JP 2000058178A JP 2000058178 A JP2000058178 A JP 2000058178A JP 2001240376 A JP2001240376 A JP 2001240376A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boom
- winch
- switching valve
- extension
- hydraulic cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Jib Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ブーム3の伸縮駆動時に、ブーム3の伸縮作動
とウインチの巻下巻上作動を同期して行い、フックの吊
下長さを略一定に維持する。 【解決手段】ブーム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧
シリンダ7を接続する伸長管路9a及び縮小管路9b
と、ウインチ用切換弁10とウインチ用油圧モータ8を
接続する巻上管路10a及び巻下管路10b間に、分集
流弁手段11と制御モード切換弁手段12を取付け、制
御モード切換弁手段12を連動モード状態に切換えるこ
とでブーム伸縮用切換弁9の制御油を、前記分集弁手段
11を経過してブーム伸縮用油圧シリンダ7及びウイン
チ用油圧モータ8に給排して、ブーム3の伸縮作動とウ
インチ5の巻下巻上作動を同期して行えるようにした。
とウインチの巻下巻上作動を同期して行い、フックの吊
下長さを略一定に維持する。 【解決手段】ブーム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧
シリンダ7を接続する伸長管路9a及び縮小管路9b
と、ウインチ用切換弁10とウインチ用油圧モータ8を
接続する巻上管路10a及び巻下管路10b間に、分集
流弁手段11と制御モード切換弁手段12を取付け、制
御モード切換弁手段12を連動モード状態に切換えるこ
とでブーム伸縮用切換弁9の制御油を、前記分集弁手段
11を経過してブーム伸縮用油圧シリンダ7及びウイン
チ用油圧モータ8に給排して、ブーム3の伸縮作動とウ
インチ5の巻下巻上作動を同期して行えるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮式のブームの
先端から吊下したフックを伸縮ブームの基端側に配置し
たウインチで巻上巻下作動させるようにしたクレーンに
用いられるフック吊下長さ保持装置であって、特に、ブ
ームの伸長及び縮小作動時に、当該作動に連動してウイ
ンチを巻下及び巻上作動させ、ブーム先端に対するフッ
クの吊下長さの変動を抑えることができるフック吊下長
さ保持装置に関するものである。
先端から吊下したフックを伸縮ブームの基端側に配置し
たウインチで巻上巻下作動させるようにしたクレーンに
用いられるフック吊下長さ保持装置であって、特に、ブ
ームの伸長及び縮小作動時に、当該作動に連動してウイ
ンチを巻下及び巻上作動させ、ブーム先端に対するフッ
クの吊下長さの変動を抑えることができるフック吊下長
さ保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のクレーンは、図7に示すよう
に、基台1に旋回駆動自在に取り付けた旋回台2に、伸
縮式のブーム3を起伏駆動自在に取り付けている。ブー
ム3の先端部にはフック4が吊下されており、このフッ
ク4は、伸縮式のブーム3の基端側即ち旋回台2に取り
付けたウインチ5からのワイヤーロープ6で巻上巻下作
動されるようになっている。前記ブーム3の伸縮作動は
ブーム伸縮用油圧シリンダ7で、前記ウインチ5の巻上
巻下作動はウインチ用油圧モータ8で行われるようにな
っている。
に、基台1に旋回駆動自在に取り付けた旋回台2に、伸
縮式のブーム3を起伏駆動自在に取り付けている。ブー
ム3の先端部にはフック4が吊下されており、このフッ
ク4は、伸縮式のブーム3の基端側即ち旋回台2に取り
付けたウインチ5からのワイヤーロープ6で巻上巻下作
動されるようになっている。前記ブーム3の伸縮作動は
ブーム伸縮用油圧シリンダ7で、前記ウインチ5の巻上
巻下作動はウインチ用油圧モータ8で行われるようにな
っている。
【0003】図8は、ブーム伸縮用油圧シリンダ7およ
びウインチ用油圧モータ8の作動制御用の油圧回路であ
る。図8において、ブーム伸縮用油圧シリンダ7は、ブ
ーム伸縮用切換弁9(四方向三位置油圧切換弁)により駆
動制御されるようになっており、ウインチ用油圧モータ
8は、ウインチ用切換弁10により駆動制御されるよう
になっている。9aはブーム伸縮用切換弁9とブーム伸
縮用油圧シリンダ7の伸長側油室7aを接続する伸長管
路、9bはブーム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧シ
リンダ7の縮小側油室7bを接続する縮小管路、10a
はウインチ用切換弁10とウインチ用油圧モータ8の巻
上側ポートを接続する巻上管路、10bはウインチ用切
換弁10とウインチ用油圧モータ8の巻下側ポートを接
続する巻下管路である。
びウインチ用油圧モータ8の作動制御用の油圧回路であ
る。図8において、ブーム伸縮用油圧シリンダ7は、ブ
ーム伸縮用切換弁9(四方向三位置油圧切換弁)により駆
動制御されるようになっており、ウインチ用油圧モータ
8は、ウインチ用切換弁10により駆動制御されるよう
になっている。9aはブーム伸縮用切換弁9とブーム伸
縮用油圧シリンダ7の伸長側油室7aを接続する伸長管
路、9bはブーム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧シ
リンダ7の縮小側油室7bを接続する縮小管路、10a
はウインチ用切換弁10とウインチ用油圧モータ8の巻
上側ポートを接続する巻上管路、10bはウインチ用切
換弁10とウインチ用油圧モータ8の巻下側ポートを接
続する巻下管路である。
【0004】なお、ブーム3の起伏駆動及び旋回台4の
旋回駆動もそれぞれ起伏用切換弁及び旋回用切換弁によ
り駆動制御される油圧アクチュエータで行われるように
なっているが、ここでは説明を省略している。
旋回駆動もそれぞれ起伏用切換弁及び旋回用切換弁によ
り駆動制御される油圧アクチュエータで行われるように
なっているが、ここでは説明を省略している。
【0005】伸縮式のブーム3を備えたクレーンは、図
8に示し上述した駆動用油圧回路(ブーム伸縮用油圧シ
リンダ7及びウインチ用油圧モータ8の駆動用油圧回
路)を備えて構成されている。そして、ブーム3の伸縮
制御及びウインチ5の巻上巻下制御は、ブーム伸縮用切
換弁9及びウインチ用切換弁10の操作により個別に行
うようになっている。
8に示し上述した駆動用油圧回路(ブーム伸縮用油圧シ
リンダ7及びウインチ用油圧モータ8の駆動用油圧回
路)を備えて構成されている。そして、ブーム3の伸縮
制御及びウインチ5の巻上巻下制御は、ブーム伸縮用切
換弁9及びウインチ用切換弁10の操作により個別に行
うようになっている。
【0006】このようなクレーンにおいては、ブーム3
先端に対するフック4の吊下長さを一定に維持したまま
でブーム3を伸縮作動することが求められることがあ
る。例えば、フック4あるいは当該フック4に引っかけ
た吊荷をブーム3の伸縮作動によって狭い空間を通して
出し入れする場合等である。このような場合には、クレ
ーンオペレータは、ブーム3の伸縮動でフック4の吊下
長さが大きく変動しないようブーム伸縮用切換弁9とウ
インチ用切換弁10の双方を操作しなければならず、そ
の操作が煩雑であるという問題があった。
先端に対するフック4の吊下長さを一定に維持したまま
でブーム3を伸縮作動することが求められることがあ
る。例えば、フック4あるいは当該フック4に引っかけ
た吊荷をブーム3の伸縮作動によって狭い空間を通して
出し入れする場合等である。このような場合には、クレ
ーンオペレータは、ブーム3の伸縮動でフック4の吊下
長さが大きく変動しないようブーム伸縮用切換弁9とウ
インチ用切換弁10の双方を操作しなければならず、そ
の操作が煩雑であるという問題があった。
【0007】このような問題に対処するため、特開平1
1−189395号のクレーンのフック吊下長さ保持装
置が提案されている。この装置は、図8の駆動用油圧回
路(ブーム伸縮用油圧シリンダ7及びウインチ用油圧モ
ータ8の駆動用油圧回路)において、縮小管路9bを遮
断し、この遮断に係る縮小管路9bのブーム伸縮用油圧
シリンダ7側(ブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側油
室7b側)をウインチ用油圧モータ8の巻上管路10a
に接続すると共に、遮断に係る縮小管路9bのブーム伸
縮用切換弁9側をウインチ用油圧モータ8の巻下管路1
0bに接続するようにしたものである。このようにする
ことでブーム伸縮用切換弁9に対しブーム伸縮用油圧シ
リンダ7及びウインチ用油圧モータ8が直列接続され、
ブーム伸縮用切換弁9の操作によりブーム3の伸縮とウ
インチ5の巻下巻上が同期して行えるようになってい
る。
1−189395号のクレーンのフック吊下長さ保持装
置が提案されている。この装置は、図8の駆動用油圧回
路(ブーム伸縮用油圧シリンダ7及びウインチ用油圧モ
ータ8の駆動用油圧回路)において、縮小管路9bを遮
断し、この遮断に係る縮小管路9bのブーム伸縮用油圧
シリンダ7側(ブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側油
室7b側)をウインチ用油圧モータ8の巻上管路10a
に接続すると共に、遮断に係る縮小管路9bのブーム伸
縮用切換弁9側をウインチ用油圧モータ8の巻下管路1
0bに接続するようにしたものである。このようにする
ことでブーム伸縮用切換弁9に対しブーム伸縮用油圧シ
リンダ7及びウインチ用油圧モータ8が直列接続され、
ブーム伸縮用切換弁9の操作によりブーム3の伸縮とウ
インチ5の巻下巻上が同期して行えるようになってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなクレーンにおけるフック吊下長さ保持装置は、なお
次のような問題を持っている。 ブーム3の伸縮作動時にフック4の吊下長さを略一
定に保持するには、ブーム伸縮用油圧シリンダ9による
ブーム3の伸縮作動量と、ウインチ用油圧モータ8によ
るウインチ5のワイヤーロープ巻下巻上量が略同一にな
るよう、ブーム伸縮用油圧シリンダ9とウインチ用油圧
モータ8が同期して駆動されることが求められるのであ
るが、ブーム伸縮用切換弁9に対してブーム伸縮用油圧
シリンダ7及びウインチ用油圧モータ8が直列接続して
これを達成しようとすると、ブーム伸縮用油圧シリンダ
7の縮小側油室7bの有効受圧面積とウインチ用油圧モ
ータ8の容積を所要の関係を持つように設定しなければ
ならず、設計の自由度が制約されるという問題がある。 ブーム伸縮用切換弁9に対してブーム伸縮用油圧シ
リンダ7及びウインチ用油圧モータ8が直列接続してこ
れらを同期駆動するため、両者の駆動力が大幅に低下す
るという問題がある。このため、フック4にクレーンの
限界能力近くの吊荷を吊った状態では同期駆動ができな
い事態が生じることがある。
うなクレーンにおけるフック吊下長さ保持装置は、なお
次のような問題を持っている。 ブーム3の伸縮作動時にフック4の吊下長さを略一
定に保持するには、ブーム伸縮用油圧シリンダ9による
ブーム3の伸縮作動量と、ウインチ用油圧モータ8によ
るウインチ5のワイヤーロープ巻下巻上量が略同一にな
るよう、ブーム伸縮用油圧シリンダ9とウインチ用油圧
モータ8が同期して駆動されることが求められるのであ
るが、ブーム伸縮用切換弁9に対してブーム伸縮用油圧
シリンダ7及びウインチ用油圧モータ8が直列接続して
これを達成しようとすると、ブーム伸縮用油圧シリンダ
7の縮小側油室7bの有効受圧面積とウインチ用油圧モ
ータ8の容積を所要の関係を持つように設定しなければ
ならず、設計の自由度が制約されるという問題がある。 ブーム伸縮用切換弁9に対してブーム伸縮用油圧シ
リンダ7及びウインチ用油圧モータ8が直列接続してこ
れらを同期駆動するため、両者の駆動力が大幅に低下す
るという問題がある。このため、フック4にクレーンの
限界能力近くの吊荷を吊った状態では同期駆動ができな
い事態が生じることがある。
【0009】本発明は、ブーム伸縮用切換弁9の操作に
より、ブーム伸縮用油圧シリンダ7によるブーム3の伸
縮作動量と、ウインチ用油圧モータ8によるウインチ5
のワイヤーロープ巻下巻上量が略同一となるよう、ブー
ム伸縮用切換弁9の切換操作によりブーム伸縮用油圧シ
リンダ7及びウインチ用油圧モータ8を連動制御できる
ものでありながら、従来のクレーンのフック吊下長さ保
持装置が持つ上記の問題点を解決した新規なクレーンの
フック吊下長さ保持装置を提供することを目的とする。
即ち、ブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側油室7bの
有効受圧面積とウインチ用油圧モータ8の容積を所要の
関係を持たせる必要がなく、自由度が制約されるという
問題のないクレーンのフック吊下長さ保持装置であっ
て、しかもブーム伸縮用油圧シリンダ7とウインチ用油
圧モータ8の連動駆動時に、これら両者の駆動力が大幅
に低下することのないクレーンのフック吊下長さ保持装
置を提供することを目的とする。
より、ブーム伸縮用油圧シリンダ7によるブーム3の伸
縮作動量と、ウインチ用油圧モータ8によるウインチ5
のワイヤーロープ巻下巻上量が略同一となるよう、ブー
ム伸縮用切換弁9の切換操作によりブーム伸縮用油圧シ
リンダ7及びウインチ用油圧モータ8を連動制御できる
ものでありながら、従来のクレーンのフック吊下長さ保
持装置が持つ上記の問題点を解決した新規なクレーンの
フック吊下長さ保持装置を提供することを目的とする。
即ち、ブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側油室7bの
有効受圧面積とウインチ用油圧モータ8の容積を所要の
関係を持たせる必要がなく、自由度が制約されるという
問題のないクレーンのフック吊下長さ保持装置であっ
て、しかもブーム伸縮用油圧シリンダ7とウインチ用油
圧モータ8の連動駆動時に、これら両者の駆動力が大幅
に低下することのないクレーンのフック吊下長さ保持装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のクレーンのフッ
ク吊下長さ保持装置は、上記の目的を達成するため次の
ように構成する。 (請求項1の発明)ブーム伸縮用切換弁9により駆動制
御されるブーム伸縮用油圧シリンダ7によって伸縮作動
を行うブーム3と、ウインチ用切換弁10により駆動制
御されるウインチ用油圧モータ8によってフックの巻上
巻下動作を行うウインチ5とを備えたクレーンにおける
フックの吊下長さ保持装置であって、分集流弁手段と制
御モード切換弁手段とを備えてなり、前記制御モード切
換弁手段は、ブーム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧
シリンダ7の伸長側油室7aとを接続する伸長管路9a
の途中とウインチ用油圧モータ8の巻下管路10bとの
間に前記分集流弁手段を介装接続すると共にブーム伸縮
用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側油室
7bを接続する縮小管路9bとウインチ用油圧モータ8
の巻上管路10aを接続した連動モード状態と、これら
を接続しない非連動モード状態とに切換可能に構成して
おり、前記分集流弁手段は、前記制御モード切換弁手段
が連動モード状態に切換えられた状態では、ブーム伸縮
用切換弁9側の前記伸長管路9aから、ブーム伸縮用油
圧シリンダ7側の前記伸長管路9aおよびウインチ用油
圧モータ8の巻下管路10bへ流れる作動油の分流、お
よび、その逆流時の集流を行い、且つ、その分集流比率
が、ブーム伸縮用油圧シリンダ7によるブームの伸縮作
動量とウインチ用油圧モータ8によるウインチ5のワイ
ヤーロープ巻下巻上量が略同一となるよう設定してある
ことを特徴とするクレーンのフック吊下長さ保持装置。
ク吊下長さ保持装置は、上記の目的を達成するため次の
ように構成する。 (請求項1の発明)ブーム伸縮用切換弁9により駆動制
御されるブーム伸縮用油圧シリンダ7によって伸縮作動
を行うブーム3と、ウインチ用切換弁10により駆動制
御されるウインチ用油圧モータ8によってフックの巻上
巻下動作を行うウインチ5とを備えたクレーンにおける
フックの吊下長さ保持装置であって、分集流弁手段と制
御モード切換弁手段とを備えてなり、前記制御モード切
換弁手段は、ブーム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧
シリンダ7の伸長側油室7aとを接続する伸長管路9a
の途中とウインチ用油圧モータ8の巻下管路10bとの
間に前記分集流弁手段を介装接続すると共にブーム伸縮
用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側油室
7bを接続する縮小管路9bとウインチ用油圧モータ8
の巻上管路10aを接続した連動モード状態と、これら
を接続しない非連動モード状態とに切換可能に構成して
おり、前記分集流弁手段は、前記制御モード切換弁手段
が連動モード状態に切換えられた状態では、ブーム伸縮
用切換弁9側の前記伸長管路9aから、ブーム伸縮用油
圧シリンダ7側の前記伸長管路9aおよびウインチ用油
圧モータ8の巻下管路10bへ流れる作動油の分流、お
よび、その逆流時の集流を行い、且つ、その分集流比率
が、ブーム伸縮用油圧シリンダ7によるブームの伸縮作
動量とウインチ用油圧モータ8によるウインチ5のワイ
ヤーロープ巻下巻上量が略同一となるよう設定してある
ことを特徴とするクレーンのフック吊下長さ保持装置。
【0011】このように構成した本発明(請求項1)のク
レーンのフック吊下長さ保持装置は、制御モード切換弁
を連動モードに切換えた状態では、ブーム伸縮用切換弁
9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長側油室7aとを
接続する伸長管路9aの途中とウインチ用油圧モータ8
の巻下管路10bとの間に分集流弁手段が介装接続さ
れ、この分集流弁手段が、ブーム伸縮用切換弁9側の伸
長管路9aから、ブーム伸縮用油圧シリンダ7側の伸長
管路9aおよびウインチ用油圧モータ8の巻下管路10
bへ流れる作動油の分流、および、その逆流時の集流を
行う。そして、分集流弁手段は、その分集流比率が、ブ
ーム伸縮用油圧シリンダ7によるブーム3の伸縮作動量
とウインチ用油圧モータ8によるウインチ5のワイヤー
ロープ6巻下巻上量が略同一となるよう設定しているの
で、クレーンオペレータは、ブーム伸縮用切換弁9を切
換操作するだけで、ブーム3の伸長および縮小作動と、
当該作動に連動してウインチ5を巻下げおよび巻上げ作
動させ、フック4の吊下長さを略一定に保持することが
できるのである。
レーンのフック吊下長さ保持装置は、制御モード切換弁
を連動モードに切換えた状態では、ブーム伸縮用切換弁
9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長側油室7aとを
接続する伸長管路9aの途中とウインチ用油圧モータ8
の巻下管路10bとの間に分集流弁手段が介装接続さ
れ、この分集流弁手段が、ブーム伸縮用切換弁9側の伸
長管路9aから、ブーム伸縮用油圧シリンダ7側の伸長
管路9aおよびウインチ用油圧モータ8の巻下管路10
bへ流れる作動油の分流、および、その逆流時の集流を
行う。そして、分集流弁手段は、その分集流比率が、ブ
ーム伸縮用油圧シリンダ7によるブーム3の伸縮作動量
とウインチ用油圧モータ8によるウインチ5のワイヤー
ロープ6巻下巻上量が略同一となるよう設定しているの
で、クレーンオペレータは、ブーム伸縮用切換弁9を切
換操作するだけで、ブーム3の伸長および縮小作動と、
当該作動に連動してウインチ5を巻下げおよび巻上げ作
動させ、フック4の吊下長さを略一定に保持することが
できるのである。
【0012】そして、この発明(請求項1)に係るクレー
ンのフック吊下長さ保持装置は、分集流弁手段による分
集流比率の調整により所要の連動作動を達成することが
できるので、従来のもののようにブーム伸縮用油圧シリ
ンダ7の縮小側油室7bの有効受圧面積とウインチ用油
圧モータ8の容積を所要の関係に保つ必要がなく、しか
も、従来の直列接続によるもののように、ブーム伸縮用
油圧シリンダ7およびウインチ用油圧モータ8の大幅な
駆動力の低下がないのである。
ンのフック吊下長さ保持装置は、分集流弁手段による分
集流比率の調整により所要の連動作動を達成することが
できるので、従来のもののようにブーム伸縮用油圧シリ
ンダ7の縮小側油室7bの有効受圧面積とウインチ用油
圧モータ8の容積を所要の関係に保つ必要がなく、しか
も、従来の直列接続によるもののように、ブーム伸縮用
油圧シリンダ7およびウインチ用油圧モータ8の大幅な
駆動力の低下がないのである。
【0013】なお、制御モード切換弁手段を非連動モー
ドに切換えた状態では、ブーム伸縮用切換弁9とウイン
チ用切換弁10の切換操作により、ブーム伸縮用油圧シ
リンダ7とウインチ用油圧モータ8を個別に作動制御す
ることができるのである。 (請求項2の発明)ブーム伸縮用切換弁9により駆動制
御されるブーム伸縮用油圧シリンダ7によって伸縮作動
を行うブーム3と、ウインチ用切換弁10により駆動制
御されるウインチ用油圧モータ8によってフックの巻上
巻下動作を行うウインチ5とを備えたクレーンにおける
フックの吊下長さ保持装置であって、分集流弁手段と制
御モード切換弁手段とを備えてなり、前記制御モード切
換弁手段は、ブーム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧
シリンダ7の縮小側油室7bとを接続する縮小管路9b
の途中とウインチ用油圧モータ10の巻上管路10aと
の間に前記分集流弁手段を介装接続すると共にブーム伸
縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長側油
室7aを接続する伸長管路9aとウインチ用油圧モータ
10の巻下管路10bを接続した連動モード状態と、こ
れらを接続しない非連動モード状態とに切換可能に構成
しており、前記分集流弁手段は、前記制御モード切換弁
手段が連動モード状態に切換えられた状態では、ブーム
伸縮用切換弁9側の前記縮小管路9bから、ブーム伸縮
用油圧シリンダ7側の前記縮小管路9bおよびウインチ
用油圧モータ8の巻上管路10aへ流れる作動油の分
流、および、その逆流時の集流を行い、且つ、その分集
流比率が、ブーム伸縮用油圧シリンダ7によるブーム3
の伸縮作動量とウインチ用油圧モータ8によるウインチ
5のワイヤーロープ6巻下巻上量が略同一となるよう設
定してあることを特徴とするクレーンのフック吊下長さ
保持装置。
ドに切換えた状態では、ブーム伸縮用切換弁9とウイン
チ用切換弁10の切換操作により、ブーム伸縮用油圧シ
リンダ7とウインチ用油圧モータ8を個別に作動制御す
ることができるのである。 (請求項2の発明)ブーム伸縮用切換弁9により駆動制
御されるブーム伸縮用油圧シリンダ7によって伸縮作動
を行うブーム3と、ウインチ用切換弁10により駆動制
御されるウインチ用油圧モータ8によってフックの巻上
巻下動作を行うウインチ5とを備えたクレーンにおける
フックの吊下長さ保持装置であって、分集流弁手段と制
御モード切換弁手段とを備えてなり、前記制御モード切
換弁手段は、ブーム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧
シリンダ7の縮小側油室7bとを接続する縮小管路9b
の途中とウインチ用油圧モータ10の巻上管路10aと
の間に前記分集流弁手段を介装接続すると共にブーム伸
縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長側油
室7aを接続する伸長管路9aとウインチ用油圧モータ
10の巻下管路10bを接続した連動モード状態と、こ
れらを接続しない非連動モード状態とに切換可能に構成
しており、前記分集流弁手段は、前記制御モード切換弁
手段が連動モード状態に切換えられた状態では、ブーム
伸縮用切換弁9側の前記縮小管路9bから、ブーム伸縮
用油圧シリンダ7側の前記縮小管路9bおよびウインチ
用油圧モータ8の巻上管路10aへ流れる作動油の分
流、および、その逆流時の集流を行い、且つ、その分集
流比率が、ブーム伸縮用油圧シリンダ7によるブーム3
の伸縮作動量とウインチ用油圧モータ8によるウインチ
5のワイヤーロープ6巻下巻上量が略同一となるよう設
定してあることを特徴とするクレーンのフック吊下長さ
保持装置。
【0014】このように構成した本発明(請求項2)のク
レーンのフック吊下長さ保持装置は、制御モード切換弁
を連動モードに切換えた状態では、ブーム伸縮用切換弁
9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側油室7bとを
接続する縮小管路9bの途中とウインチ用油圧モータ8
の巻上管路10aとの間に分集流弁手段が介装接続さ
れ、この分集流弁手段が、ブーム伸縮用切換弁9側の縮
小管路9bから、ブーム伸縮用油圧シリンダ7側の縮小
管路9bおよびウインチ用油圧モータ8の巻上管路10
aへ流れる作動油の分流、および、その逆流時の集流を
行う。そして、分集流弁手段は、その分集流比率が、ブ
ーム伸縮用油圧シリンダ7によるブーム3の伸縮作動量
とウインチ用油圧モータ8によるウインチ5のワイヤー
ロープ6巻下巻上量が略同一となるよう設定しているの
で、クレーンオペレータは、ブーム伸縮用切換弁9を切
換操作するだけで、ブーム3の伸長および縮小作動と、
当該作動に連動してウインチ5を巻下げおよび巻上げ作
動させ、フック4の吊下長さを略一定に保持することが
できるのである。
レーンのフック吊下長さ保持装置は、制御モード切換弁
を連動モードに切換えた状態では、ブーム伸縮用切換弁
9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側油室7bとを
接続する縮小管路9bの途中とウインチ用油圧モータ8
の巻上管路10aとの間に分集流弁手段が介装接続さ
れ、この分集流弁手段が、ブーム伸縮用切換弁9側の縮
小管路9bから、ブーム伸縮用油圧シリンダ7側の縮小
管路9bおよびウインチ用油圧モータ8の巻上管路10
aへ流れる作動油の分流、および、その逆流時の集流を
行う。そして、分集流弁手段は、その分集流比率が、ブ
ーム伸縮用油圧シリンダ7によるブーム3の伸縮作動量
とウインチ用油圧モータ8によるウインチ5のワイヤー
ロープ6巻下巻上量が略同一となるよう設定しているの
で、クレーンオペレータは、ブーム伸縮用切換弁9を切
換操作するだけで、ブーム3の伸長および縮小作動と、
当該作動に連動してウインチ5を巻下げおよび巻上げ作
動させ、フック4の吊下長さを略一定に保持することが
できるのである。
【0015】そして、この発明(請求項2)に係るクレー
ンのフック吊下長さ保持装置は、上記の(請求項1の発
明)と同様に分集流弁手段による分集流比率の調整によ
り所要の連動作動を達成することができるので、従来の
もののようにブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側油室
7bの有効受圧面積とウインチ用油圧モータ8の容積を
所要の関係に保つ必要がなく、しかも、従来の直列接続
によるもののように、ブーム伸縮用油圧シリンダ7およ
びウインチ用油圧モータ8の駆動力が大幅に低下するこ
とがないのである。
ンのフック吊下長さ保持装置は、上記の(請求項1の発
明)と同様に分集流弁手段による分集流比率の調整によ
り所要の連動作動を達成することができるので、従来の
もののようにブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側油室
7bの有効受圧面積とウインチ用油圧モータ8の容積を
所要の関係に保つ必要がなく、しかも、従来の直列接続
によるもののように、ブーム伸縮用油圧シリンダ7およ
びウインチ用油圧モータ8の駆動力が大幅に低下するこ
とがないのである。
【0016】なお、制御モード切換弁手段を非連動モー
ドに切換えた状態では、ブーム伸縮用切換弁9とウイン
チ用切換弁10の切換操作により、ブーム伸縮用油圧シ
リンダ7とウインチ用油圧モータ8を個別に作動制御す
ることができることは、上記のもの(請求項1の発明)
と同様である。 (請求項3の発明)この発明(請求項3)は、請求項1
の発明および請求項2に係るクレーンのフック吊下長さ
保持装置において、制御モード切換弁手段を切換制御す
る制御部を、制御モード選択スイッチとウイチン用切換
弁10の操作を検出するウインチ操作検出手段を備え、
ウインチ操作検出手段がウインチ用切換弁10の操作を
検出していない状態でのみ、制御モード検出スイッチに
より制御モード切換弁手段を連動モード状態に切換可能
に構成したものである。
ドに切換えた状態では、ブーム伸縮用切換弁9とウイン
チ用切換弁10の切換操作により、ブーム伸縮用油圧シ
リンダ7とウインチ用油圧モータ8を個別に作動制御す
ることができることは、上記のもの(請求項1の発明)
と同様である。 (請求項3の発明)この発明(請求項3)は、請求項1
の発明および請求項2に係るクレーンのフック吊下長さ
保持装置において、制御モード切換弁手段を切換制御す
る制御部を、制御モード選択スイッチとウイチン用切換
弁10の操作を検出するウインチ操作検出手段を備え、
ウインチ操作検出手段がウインチ用切換弁10の操作を
検出していない状態でのみ、制御モード検出スイッチに
より制御モード切換弁手段を連動モード状態に切換可能
に構成したものである。
【0017】このように構成することで、制御モード切
換弁手段は、ウインチ用切換弁10の操作状態では連動
モード状態に切換えることができなくなる。ウインチ用
切換弁10の操作状態(ウインチ用切換弁10の制御油
でウインチ用油圧モータ8を巻上巻下駆動している状
態)で、制御モード切換弁手段が連動モード状態に切換
られると、ウインチ用切換弁10からの制御油がブーム
伸縮用油圧シリンダ7側へ流入し当該ブーム伸縮用油圧
シリンダ7が不用意に駆動されて安全作業上好ましくな
いのであるが、この請求項3のように構成することで、
そのような事態を未然に回避することができるという効
果がある。 (請求項4の発明)この発明(請求項4の発明)は、請
求項1の発明および請求項2に係るクレーンのフック吊
下長さ保持装置において、制御モード切換弁手段を切換
制御する制御部を、制御モード選択スイッチとブーム伸
縮用切換弁9の操作を検出する伸縮操作検出手段を備
え、伸縮操作検出手段がブーム伸縮用切換弁10の操作
を検出している状態でのみ、制御モード選択スイッチに
より制御モード切換弁手段を連動モード状態に切換可能
に構成したものである。
換弁手段は、ウインチ用切換弁10の操作状態では連動
モード状態に切換えることができなくなる。ウインチ用
切換弁10の操作状態(ウインチ用切換弁10の制御油
でウインチ用油圧モータ8を巻上巻下駆動している状
態)で、制御モード切換弁手段が連動モード状態に切換
られると、ウインチ用切換弁10からの制御油がブーム
伸縮用油圧シリンダ7側へ流入し当該ブーム伸縮用油圧
シリンダ7が不用意に駆動されて安全作業上好ましくな
いのであるが、この請求項3のように構成することで、
そのような事態を未然に回避することができるという効
果がある。 (請求項4の発明)この発明(請求項4の発明)は、請
求項1の発明および請求項2に係るクレーンのフック吊
下長さ保持装置において、制御モード切換弁手段を切換
制御する制御部を、制御モード選択スイッチとブーム伸
縮用切換弁9の操作を検出する伸縮操作検出手段を備
え、伸縮操作検出手段がブーム伸縮用切換弁10の操作
を検出している状態でのみ、制御モード選択スイッチに
より制御モード切換弁手段を連動モード状態に切換可能
に構成したものである。
【0018】このように構成することで、制御モード切
換弁手段は、ブーム伸縮用切換弁9の非操作状態では連
動モード状態に切換えることができなくなる。換言すれ
ば、ブーム伸縮用切換弁9の非操作状態においては、制
御モード切換弁手段が連動モード状態に切換られること
がない。したがって、ブーム伸縮用切換弁9の非操作状
態においてウインチ用切換弁10からの制御油がブーム
伸縮用油圧シリンダ7側へ流入し当該ブーム伸縮用油圧
シリンダ7が不用意に駆動されるという安全作業上好ま
しくない状態を回避することができるという効果があ
る。 (請求項5の発明)この発明(請求項5の発明)は上記
請求項1〜4の発明に係るクレーンのフック吊下長さ保
持装置を、多段伸縮式のブーム3を備えたクレーン、特
に、その多段伸縮式のブーム3が、その互いに異なるブ
ームセクション間に配置され単一のブーム伸縮用切換弁
9からの作動油(制御油)により順次伸縮作動される複
数のブーム伸縮用油圧シリンダ7、7でもって伸縮作動
されるよう構成されており、且つ、少なくとも一つのブ
ーム伸縮用シリンダ7によるブーム伸縮作動量が、ブー
ム伸縮用油圧切換弁9からの作動油量が同じであっても
他のブーム伸縮用油圧シリンダ7によるブーム伸縮作動
量と異なるよう構成されているクレーンに適用するもの
である。
換弁手段は、ブーム伸縮用切換弁9の非操作状態では連
動モード状態に切換えることができなくなる。換言すれ
ば、ブーム伸縮用切換弁9の非操作状態においては、制
御モード切換弁手段が連動モード状態に切換られること
がない。したがって、ブーム伸縮用切換弁9の非操作状
態においてウインチ用切換弁10からの制御油がブーム
伸縮用油圧シリンダ7側へ流入し当該ブーム伸縮用油圧
シリンダ7が不用意に駆動されるという安全作業上好ま
しくない状態を回避することができるという効果があ
る。 (請求項5の発明)この発明(請求項5の発明)は上記
請求項1〜4の発明に係るクレーンのフック吊下長さ保
持装置を、多段伸縮式のブーム3を備えたクレーン、特
に、その多段伸縮式のブーム3が、その互いに異なるブ
ームセクション間に配置され単一のブーム伸縮用切換弁
9からの作動油(制御油)により順次伸縮作動される複
数のブーム伸縮用油圧シリンダ7、7でもって伸縮作動
されるよう構成されており、且つ、少なくとも一つのブ
ーム伸縮用シリンダ7によるブーム伸縮作動量が、ブー
ム伸縮用油圧切換弁9からの作動油量が同じであっても
他のブーム伸縮用油圧シリンダ7によるブーム伸縮作動
量と異なるよう構成されているクレーンに適用するもの
である。
【0019】この発明(請求項5の発明)では、上記請
求項1〜4における分集流弁手段を、ブーム3の伸縮作
動量の異なるブーム伸縮用油圧シリンダ7、7毎に、ブ
ームの伸縮作動量とウインチ用油圧モータ8によるウイ
ンチ5のワイヤーロープ6巻下巻上量が略同一となるよ
うその分集流比率を切換可能に構成したものである。
求項1〜4における分集流弁手段を、ブーム3の伸縮作
動量の異なるブーム伸縮用油圧シリンダ7、7毎に、ブ
ームの伸縮作動量とウインチ用油圧モータ8によるウイ
ンチ5のワイヤーロープ6巻下巻上量が略同一となるよ
うその分集流比率を切換可能に構成したものである。
【0020】このように構成することで、制御モード切
換弁手段が連動モード状態に切換られ且つブーム伸縮用
切換弁9が切換えられて、多段伸縮式のブーム3が複数
のブーム伸縮用油圧シリンダ7、7の順次伸縮作動によ
り伸縮作動される際に、ブーム3の伸縮作動量の異なる
ブーム伸縮用油圧シリンダ7、7毎に、分集流弁手段の
分集流比率を、ブーム3の伸縮作動量とウインチ5のワ
イヤーロープ6巻下巻上量が略同一となるよう切換える
ことができるので、この発明(請求項5の発明)の適用
対象たる多段伸縮式のブーム3を備えたクレーンにおい
ても、ブーム3の伸縮作動時におけるフック4の吊下長
さを略一定に保持することができるのである。
換弁手段が連動モード状態に切換られ且つブーム伸縮用
切換弁9が切換えられて、多段伸縮式のブーム3が複数
のブーム伸縮用油圧シリンダ7、7の順次伸縮作動によ
り伸縮作動される際に、ブーム3の伸縮作動量の異なる
ブーム伸縮用油圧シリンダ7、7毎に、分集流弁手段の
分集流比率を、ブーム3の伸縮作動量とウインチ5のワ
イヤーロープ6巻下巻上量が略同一となるよう切換える
ことができるので、この発明(請求項5の発明)の適用
対象たる多段伸縮式のブーム3を備えたクレーンにおい
ても、ブーム3の伸縮作動時におけるフック4の吊下長
さを略一定に保持することができるのである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図1〜
図6に基づいて説明する。この発明は、上述した図8の
油圧駆動回路(ブーム伸縮用油圧シリンダ7及びウイン
チ用油圧モータ8の駆動用油圧回路)を持つクレーンに
適用されるフック吊下長さ保持装置に関するものである
から、この発明の基本構成に係る請求項1及び請求項2
の発明の説明図としての図1及び図2は、図8に示した
駆動用油圧回路にこの発明のフック吊下長さ保持装置を
追記したものとして表示している。 (請求項1の発明の実施の形態)図1は請求項1の実施
の形態を示している。図1において、フック吊下長さ保
持装置は、分集流弁手段11と制御モード切換弁手段1
2とで構成されている。
図6に基づいて説明する。この発明は、上述した図8の
油圧駆動回路(ブーム伸縮用油圧シリンダ7及びウイン
チ用油圧モータ8の駆動用油圧回路)を持つクレーンに
適用されるフック吊下長さ保持装置に関するものである
から、この発明の基本構成に係る請求項1及び請求項2
の発明の説明図としての図1及び図2は、図8に示した
駆動用油圧回路にこの発明のフック吊下長さ保持装置を
追記したものとして表示している。 (請求項1の発明の実施の形態)図1は請求項1の実施
の形態を示している。図1において、フック吊下長さ保
持装置は、分集流弁手段11と制御モード切換弁手段1
2とで構成されている。
【0022】前記分集流弁手段11は、コモンポート1
1aと一対の制御ポート11b、11cを備え、コモン
ポート11aから両制御ポート11b,11cへ流れる
作動油の分流、及び制御ポート11b,11cからコモ
ンポート11aへ流れる作動油の集流を所定の分集流比
率で行うものである。
1aと一対の制御ポート11b、11cを備え、コモン
ポート11aから両制御ポート11b,11cへ流れる
作動油の分流、及び制御ポート11b,11cからコモ
ンポート11aへ流れる作動油の集流を所定の分集流比
率で行うものである。
【0023】前記制御モード切換弁手段12は、第1開
閉弁12aと第2開閉弁12bで構成されている。第1
開閉弁12aは、ブーム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用
油圧シリンダ7の伸長側油室7aを接続する伸長管路9
aに介装されて当該伸長管路9aを開閉制御するもので
ある。前記分集流弁手段11は、そのコモンポート11
aを伸長管路9aにおける第1開閉弁12aの前段側に
接続しており、その一方の制御ポート12bを伸長管路
9aにおける第1開閉弁12aの後段側(ブーム伸縮用
油圧シリンダ7側)に接続している。
閉弁12aと第2開閉弁12bで構成されている。第1
開閉弁12aは、ブーム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用
油圧シリンダ7の伸長側油室7aを接続する伸長管路9
aに介装されて当該伸長管路9aを開閉制御するもので
ある。前記分集流弁手段11は、そのコモンポート11
aを伸長管路9aにおける第1開閉弁12aの前段側に
接続しており、その一方の制御ポート12bを伸長管路
9aにおける第1開閉弁12aの後段側(ブーム伸縮用
油圧シリンダ7側)に接続している。
【0024】制御モード切換弁手段12の第2開閉弁1
2bは、ブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小管路9bと
ウインチ用油圧モータ8の巻上管路10aを接続する管
路及び分集流弁手段11の他方の制御ポート11cとウ
インチ用油圧モータ8の巻下管路10bを接続する管路
を個別に開閉制御するものである。
2bは、ブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小管路9bと
ウインチ用油圧モータ8の巻上管路10aを接続する管
路及び分集流弁手段11の他方の制御ポート11cとウ
インチ用油圧モータ8の巻下管路10bを接続する管路
を個別に開閉制御するものである。
【0025】上記制御モード切換弁手段12は、制御モ
ード選択スイッチ13aを有する制御部13からの電気
信号でもって、その第1開閉弁12aを開放すると共に
第2開閉弁12bを閉じた非連動モード状態と、その第
1開閉弁12aを閉じると共に第2開閉弁12bを開放
した連動モード状態に切換ることができるようになって
いる。
ード選択スイッチ13aを有する制御部13からの電気
信号でもって、その第1開閉弁12aを開放すると共に
第2開閉弁12bを閉じた非連動モード状態と、その第
1開閉弁12aを閉じると共に第2開閉弁12bを開放
した連動モード状態に切換ることができるようになって
いる。
【0026】図に示したものにおいては、第1開閉弁1
2aは、常開型のソレノイド開閉弁で構成されておりソ
レノイド部への通電により閉じるようになっている。ま
た、第2開閉弁12bは、常閉型のソレノイド開閉弁で
構成されておりソレノイド部への通電により開放するよ
うになっている。そして、これら第1及び第2開閉弁1
2a,12bの各ソレノイド部への通電・非通電は制御
部13の制御モード選択スイッチ13aにより一括して
制御されるようになっている。
2aは、常開型のソレノイド開閉弁で構成されておりソ
レノイド部への通電により閉じるようになっている。ま
た、第2開閉弁12bは、常閉型のソレノイド開閉弁で
構成されておりソレノイド部への通電により開放するよ
うになっている。そして、これら第1及び第2開閉弁1
2a,12bの各ソレノイド部への通電・非通電は制御
部13の制御モード選択スイッチ13aにより一括して
制御されるようになっている。
【0027】制御モード切換弁手段12が非連動モード
状態に切換えられた状態では、ブーム伸縮用油圧シリン
ダ7及びウインチ用油圧モータ8の駆動用油圧回路は図
8の油圧駆動回路と同じ回路構成となるので、ブーム伸
縮用油圧シリンダ7及びウインチ用油圧モータ8は、ブ
ーム伸縮用切換弁9及びウインチ用切換弁10の切換操
作によりそれぞれ個別に駆動制御できるようになってい
る。
状態に切換えられた状態では、ブーム伸縮用油圧シリン
ダ7及びウインチ用油圧モータ8の駆動用油圧回路は図
8の油圧駆動回路と同じ回路構成となるので、ブーム伸
縮用油圧シリンダ7及びウインチ用油圧モータ8は、ブ
ーム伸縮用切換弁9及びウインチ用切換弁10の切換操
作によりそれぞれ個別に駆動制御できるようになってい
る。
【0028】また、制御モード切換弁手段12が連動モ
ード状態に切換えられた場合には、伸長管路9a(ブー
ム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長
側油室7aとを接続する管路)の途中とウインチ用油圧
モータ8の巻下管路10bとの間に前記分集流弁手段1
1が介装接続されると共に、縮小管路9b(ブーム伸縮
用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側油室
7bを接続する管路)と巻上管路10a(ウインチ用油
圧モータ8の巻上管路)が接続された回路構成となる。
ード状態に切換えられた場合には、伸長管路9a(ブー
ム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長
側油室7aとを接続する管路)の途中とウインチ用油圧
モータ8の巻下管路10bとの間に前記分集流弁手段1
1が介装接続されると共に、縮小管路9b(ブーム伸縮
用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側油室
7bを接続する管路)と巻上管路10a(ウインチ用油
圧モータ8の巻上管路)が接続された回路構成となる。
【0029】このため、ブーム伸縮用切換弁9をブーム
伸長側へ操作した状態では、ブーム伸縮用切換弁9から
伸長管路9aに流れる作動油は、分集流弁手段11によ
り分流され、一方がブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長
側油室7aに流入してブーム伸縮用油圧シリンダ7を伸
長作動させると共に他方がウインチ用油圧モータ8の巻
下管路10bに流入してウインチ用油圧モータ8を巻下
作動させる一方、ブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側
油室7bからの排出油及びウインチ用油圧モータ8の排
出油(巻上管路10aへの排出油)は、合流してブーム
伸縮用切換弁9を通って排出される。
伸長側へ操作した状態では、ブーム伸縮用切換弁9から
伸長管路9aに流れる作動油は、分集流弁手段11によ
り分流され、一方がブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長
側油室7aに流入してブーム伸縮用油圧シリンダ7を伸
長作動させると共に他方がウインチ用油圧モータ8の巻
下管路10bに流入してウインチ用油圧モータ8を巻下
作動させる一方、ブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側
油室7bからの排出油及びウインチ用油圧モータ8の排
出油(巻上管路10aへの排出油)は、合流してブーム
伸縮用切換弁9を通って排出される。
【0030】また、ブーム伸縮用切換弁9をブーム縮小
側へ操作した状態では、ブーム伸縮用切換弁9から縮小
管路9bへ流れる作動油は、ブーム伸縮用油圧シリンダ
7の縮小側油室7bとウインチ用油圧モータ8の巻上管
路10aに流入して、ブーム伸縮用油圧シリンダ7を縮
小作動させると共にウインチ用油圧モータ8を巻上作動
させる一方、ブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長側油室
9aからの排出油及びウインチ用油圧モータ8の巻下管
路10bからの排出油は、分集流弁手段11で集流した
後にブーム伸縮用切換弁9を通って排出される。
側へ操作した状態では、ブーム伸縮用切換弁9から縮小
管路9bへ流れる作動油は、ブーム伸縮用油圧シリンダ
7の縮小側油室7bとウインチ用油圧モータ8の巻上管
路10aに流入して、ブーム伸縮用油圧シリンダ7を縮
小作動させると共にウインチ用油圧モータ8を巻上作動
させる一方、ブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長側油室
9aからの排出油及びウインチ用油圧モータ8の巻下管
路10bからの排出油は、分集流弁手段11で集流した
後にブーム伸縮用切換弁9を通って排出される。
【0031】ところで、制御モード切換弁手段12が連
動モード状態に切換えられた状態においてブーム伸縮用
切換弁9の切換操作により作動させられるブーム伸縮用
油圧シリンダ7によるブーム3の伸縮作動量とウインチ
用油圧モータ8の巻下巻上作動量の関係を決定する分集
流弁手段11の分集流比率、即ちブーム伸縮用切換弁9
側(制御モード切換弁手段12の第1開閉弁12aの前
段側)の伸長管路9aから、ブーム伸縮用油圧シリンダ
7側(制御モード切換弁手段12の第1開閉弁12bの
後段側)の伸長管路9a及びウインチ用油圧モータ8の
巻下管路10bへの分流、及びその逆流時の集流の比率
たる分集流比率は、ブーム伸縮用油圧シリンダ7による
ブーム3の伸縮作動量とウインチ用油圧モータ8による
ウインチ5のワイヤーロープ6巻下巻上量が、略同一と
なるよう設定している。
動モード状態に切換えられた状態においてブーム伸縮用
切換弁9の切換操作により作動させられるブーム伸縮用
油圧シリンダ7によるブーム3の伸縮作動量とウインチ
用油圧モータ8の巻下巻上作動量の関係を決定する分集
流弁手段11の分集流比率、即ちブーム伸縮用切換弁9
側(制御モード切換弁手段12の第1開閉弁12aの前
段側)の伸長管路9aから、ブーム伸縮用油圧シリンダ
7側(制御モード切換弁手段12の第1開閉弁12bの
後段側)の伸長管路9a及びウインチ用油圧モータ8の
巻下管路10bへの分流、及びその逆流時の集流の比率
たる分集流比率は、ブーム伸縮用油圧シリンダ7による
ブーム3の伸縮作動量とウインチ用油圧モータ8による
ウインチ5のワイヤーロープ6巻下巻上量が、略同一と
なるよう設定している。
【0032】このように構成した本発明の請求項1に係
るクレーンのフック吊下長さ保持装置は、制御モード切
換弁手段12の非連動モード状態では、ブーム伸縮用油
圧シリンダ7の伸縮作動とウインチ用油圧モータ8の巻
上巻下作動が、それぞれ個別に制御できる他、制御モー
ド切換弁手段12を連動モード状態に切換た状態では、
ブーム伸縮用切換弁9の操作により、ブーム伸縮用油圧
シリンダ7によるブーム3の伸縮作動量と、ウインチ用
油圧モータ8によるウインチ5のワイヤーロープ6巻下
巻上量を略同一にして、ブーム3伸縮作動時におけるフ
ック4の吊下長さを略一定に維持することができるので
ある。
るクレーンのフック吊下長さ保持装置は、制御モード切
換弁手段12の非連動モード状態では、ブーム伸縮用油
圧シリンダ7の伸縮作動とウインチ用油圧モータ8の巻
上巻下作動が、それぞれ個別に制御できる他、制御モー
ド切換弁手段12を連動モード状態に切換た状態では、
ブーム伸縮用切換弁9の操作により、ブーム伸縮用油圧
シリンダ7によるブーム3の伸縮作動量と、ウインチ用
油圧モータ8によるウインチ5のワイヤーロープ6巻下
巻上量を略同一にして、ブーム3伸縮作動時におけるフ
ック4の吊下長さを略一定に維持することができるので
ある。
【0033】しかも本発明に係るクレーンのフック吊下
長さ保持装置は、分集流弁手段11の分集流比率を調整
しておくだけで、従来のもののようにブーム伸縮用油圧
シリンダ7の縮小側油室7bの有効受圧面積とウインチ
用油圧モータ8の容積を所定の関係にしておくことを必
要としないものであるから、設計の自由度が制約される
ことがない。また、ブーム伸縮用油圧シリンダ7とウイ
ンチ用油圧モータ8の連動駆動時に、これら両油圧アク
チュエータ7,8の駆動力が大幅に低下することがない
のである。 (請求項2の発明の実施の形態)図2は請求項2の実施
の形態を示している。図2において、フック吊下長さ保
持装置は、請求項1の発明の実施の形態と同様に分集流
弁手段11と制御モード切換弁手段12とで構成されて
いる。
長さ保持装置は、分集流弁手段11の分集流比率を調整
しておくだけで、従来のもののようにブーム伸縮用油圧
シリンダ7の縮小側油室7bの有効受圧面積とウインチ
用油圧モータ8の容積を所定の関係にしておくことを必
要としないものであるから、設計の自由度が制約される
ことがない。また、ブーム伸縮用油圧シリンダ7とウイ
ンチ用油圧モータ8の連動駆動時に、これら両油圧アク
チュエータ7,8の駆動力が大幅に低下することがない
のである。 (請求項2の発明の実施の形態)図2は請求項2の実施
の形態を示している。図2において、フック吊下長さ保
持装置は、請求項1の発明の実施の形態と同様に分集流
弁手段11と制御モード切換弁手段12とで構成されて
いる。
【0034】前記分集流弁手段11は、コモンポート1
1aと一対の制御ポート11b,11cを備え、コモン
ポート11aから両制御ポート11b,11cへ流れる
作動油の分流、及び両制御ポート11b,11cからコ
モンポート11aへ流れる作動油の集流を所定の分集流
比率で行うものである。
1aと一対の制御ポート11b,11cを備え、コモン
ポート11aから両制御ポート11b,11cへ流れる
作動油の分流、及び両制御ポート11b,11cからコ
モンポート11aへ流れる作動油の集流を所定の分集流
比率で行うものである。
【0035】前記制御モード切換弁手段12は、第1開
閉弁12aと第2開閉弁12bで構成されている。第1
開閉弁12aは、ブーム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用
油圧シリンダ7の縮小側油室7bを接続する縮小管路9
bに介装されて当該縮小管路9bを開閉制御するもので
ある。前記分集流弁手段11は、そのコモンポート11
aを縮小管路9bにおける第1開閉弁12aの前段側に
接続しており、その一方の制御ポート11bを縮小管路
9bにおける第1開閉弁12aの後段側(ブーム伸縮用
油圧シリンダ7側)に接続している。
閉弁12aと第2開閉弁12bで構成されている。第1
開閉弁12aは、ブーム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用
油圧シリンダ7の縮小側油室7bを接続する縮小管路9
bに介装されて当該縮小管路9bを開閉制御するもので
ある。前記分集流弁手段11は、そのコモンポート11
aを縮小管路9bにおける第1開閉弁12aの前段側に
接続しており、その一方の制御ポート11bを縮小管路
9bにおける第1開閉弁12aの後段側(ブーム伸縮用
油圧シリンダ7側)に接続している。
【0036】制御モード切換弁手段12の第2開閉弁1
2bは、ブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長管路9aと
ウインチ用油圧モータ8の巻下管路10bを接続する管
路及び分集流弁手段11の他方の制御ポート11cとウ
インチ用油圧モータ8の巻上管路10aを接続する管路
を個別に開閉制御するものである。
2bは、ブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長管路9aと
ウインチ用油圧モータ8の巻下管路10bを接続する管
路及び分集流弁手段11の他方の制御ポート11cとウ
インチ用油圧モータ8の巻上管路10aを接続する管路
を個別に開閉制御するものである。
【0037】上記制御モード切換弁手段12は、制御モ
ード選択スイッチ13aを備えた制御部13からの電気
信号でもって、その第1開閉弁12aを開放すると共に
第2開閉弁を閉じた非連動モード状態と、その第1開閉
弁12aを閉じると共に第2開閉弁12bを開放した連
動モード状態に切換えることができるようになってい
る。
ード選択スイッチ13aを備えた制御部13からの電気
信号でもって、その第1開閉弁12aを開放すると共に
第2開閉弁を閉じた非連動モード状態と、その第1開閉
弁12aを閉じると共に第2開閉弁12bを開放した連
動モード状態に切換えることができるようになってい
る。
【0038】制御モード切換弁手段12が非連動モード
状態に切換えられた状態では、ブーム伸縮用油圧シリン
ダ7及びウインチ用油圧モータ8の駆動用油圧回路は図
8の油圧駆動回路と同じ回路構成となるので、ブーム伸
縮用油圧シリンダ7及びウインチ用油圧モータ8は、ブ
ーム伸縮用切換弁9及びウインチ用切換弁10の切換操
作によりそれぞれ個別に駆動制御できるようになる。
状態に切換えられた状態では、ブーム伸縮用油圧シリン
ダ7及びウインチ用油圧モータ8の駆動用油圧回路は図
8の油圧駆動回路と同じ回路構成となるので、ブーム伸
縮用油圧シリンダ7及びウインチ用油圧モータ8は、ブ
ーム伸縮用切換弁9及びウインチ用切換弁10の切換操
作によりそれぞれ個別に駆動制御できるようになる。
【0039】また、制御モード切換弁手段12が連動モ
ード状態に切換えられた場合には、縮小管路9b(ブー
ム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小
側油室7bとを接続する管路)の途中とウインチ用油圧
モータ8の巻上管路10aとの間に前記分集流弁手段1
1が介装接続されると共に、伸長管路9a(ブーム伸縮
用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長側油室
7aを接続する管路)と巻下管路10b(ウインチ用油
圧モータ7の巻下管路)が接続された回路構成となる。
ード状態に切換えられた場合には、縮小管路9b(ブー
ム伸縮用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小
側油室7bとを接続する管路)の途中とウインチ用油圧
モータ8の巻上管路10aとの間に前記分集流弁手段1
1が介装接続されると共に、伸長管路9a(ブーム伸縮
用切換弁9とブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長側油室
7aを接続する管路)と巻下管路10b(ウインチ用油
圧モータ7の巻下管路)が接続された回路構成となる。
【0040】このため、ブーム伸縮用切換弁9をブーム
伸長側へ操作した状態では、ブーム伸縮用切換弁9から
伸長管路9aへ流れる作動油は、ブーム伸縮用油圧シリ
ンダ7の伸長側油室7aとウインチ用油圧モータ8の巻
下管路10bに流入して、ブーム伸縮用油圧シリンダ7
を伸長作動させると共にウインチ用油圧モータ8を巻下
作動させる一方、ブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側
油室9bからの排出油及びウインチ用油圧モータ8の巻
上管路10aからの排出油は、分集流弁手段11で集流
した後ブーム伸縮用切換弁9を通って排出される。
伸長側へ操作した状態では、ブーム伸縮用切換弁9から
伸長管路9aへ流れる作動油は、ブーム伸縮用油圧シリ
ンダ7の伸長側油室7aとウインチ用油圧モータ8の巻
下管路10bに流入して、ブーム伸縮用油圧シリンダ7
を伸長作動させると共にウインチ用油圧モータ8を巻下
作動させる一方、ブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側
油室9bからの排出油及びウインチ用油圧モータ8の巻
上管路10aからの排出油は、分集流弁手段11で集流
した後ブーム伸縮用切換弁9を通って排出される。
【0041】また、ブーム伸縮用切換弁9をブーム縮小
側へ操作した状態では、ブーム伸縮用切換弁9から縮小
管路9aに流れる作動油は、分集流弁手段11により分
流され、一方がブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側油
室7bに流入してブーム伸縮用油圧シリンダ7を縮小作
動させると共に他方がウインチ用油圧モータ8の巻上管
路10aに流入してウインチ用油圧モータ8を巻上作動
させる一方、ブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長側油室
7aからの排出油及びウインチ用油圧モータ8の排出油
(巻下管路10bへの排出油)は、合流してブーム伸縮
用切換弁9を通って排出される。
側へ操作した状態では、ブーム伸縮用切換弁9から縮小
管路9aに流れる作動油は、分集流弁手段11により分
流され、一方がブーム伸縮用油圧シリンダ7の縮小側油
室7bに流入してブーム伸縮用油圧シリンダ7を縮小作
動させると共に他方がウインチ用油圧モータ8の巻上管
路10aに流入してウインチ用油圧モータ8を巻上作動
させる一方、ブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長側油室
7aからの排出油及びウインチ用油圧モータ8の排出油
(巻下管路10bへの排出油)は、合流してブーム伸縮
用切換弁9を通って排出される。
【0042】ところで、制御モード切換弁手段12が連
動モード状態に切換えられた状態においてブーム伸縮用
切換弁9の切換操作により作動させられるブーム伸縮用
油圧シリンダ7によるブーム3の伸縮作動量とウインチ
用油圧モータ8の巻下巻上作動量の関係を決定する分集
流弁手段11の分集流比率、即ち、ブーム伸縮用切換弁
9側(制御モード切換弁手段12の第1開閉弁12aの
前段側)の縮小管路9bから、ブーム伸縮用油圧シリン
ダ7側(制御モード切換弁手段12の第1開閉弁12b
の後段側)の縮小管路9b及びウインチ用油圧モータ8
の巻上管路10aへの分流、及びその逆流時の集流の比
率たる分集流比率は、ブーム伸縮用油圧シリンダ7によ
るブーム3の伸縮作動量とウインチ用油圧モータ8によ
るウインチ5のワイヤーロープ6巻下巻上量が、略同一
となるよう設定している。
動モード状態に切換えられた状態においてブーム伸縮用
切換弁9の切換操作により作動させられるブーム伸縮用
油圧シリンダ7によるブーム3の伸縮作動量とウインチ
用油圧モータ8の巻下巻上作動量の関係を決定する分集
流弁手段11の分集流比率、即ち、ブーム伸縮用切換弁
9側(制御モード切換弁手段12の第1開閉弁12aの
前段側)の縮小管路9bから、ブーム伸縮用油圧シリン
ダ7側(制御モード切換弁手段12の第1開閉弁12b
の後段側)の縮小管路9b及びウインチ用油圧モータ8
の巻上管路10aへの分流、及びその逆流時の集流の比
率たる分集流比率は、ブーム伸縮用油圧シリンダ7によ
るブーム3の伸縮作動量とウインチ用油圧モータ8によ
るウインチ5のワイヤーロープ6巻下巻上量が、略同一
となるよう設定している。
【0043】このように構成した本発明の請求項2に係
るクレーンのフック吊下長さ保持装置は、制御モード切
換弁手段12の非連動モード状態では、ブーム伸縮用油
圧シリンダ7の伸縮作動とウインチ用油圧モータ8の巻
上巻下作動がそれぞれ個別に制御できる他、制御モード
切換弁手段12を連動モード状態に切換えた状態では、
ブーム伸縮用切換弁9の操作により、ブーム伸縮用油圧
シリンダ7によるブーム3の伸縮作動量と、ウインチ用
油圧モータ8によるウインチ5のワイヤーロープ6巻下
巻上量を略同一にして、ブーム3伸縮作動時におけるフ
ック4の吊下長さを略一定に維持することができるので
ある。
るクレーンのフック吊下長さ保持装置は、制御モード切
換弁手段12の非連動モード状態では、ブーム伸縮用油
圧シリンダ7の伸縮作動とウインチ用油圧モータ8の巻
上巻下作動がそれぞれ個別に制御できる他、制御モード
切換弁手段12を連動モード状態に切換えた状態では、
ブーム伸縮用切換弁9の操作により、ブーム伸縮用油圧
シリンダ7によるブーム3の伸縮作動量と、ウインチ用
油圧モータ8によるウインチ5のワイヤーロープ6巻下
巻上量を略同一にして、ブーム3伸縮作動時におけるフ
ック4の吊下長さを略一定に維持することができるので
ある。
【0044】しかも本発明に係るクレーンのフック吊下
長さ保持装置は、分集流弁手段11の分集流比率を調整
しておくだけで、従来のもののように、ブーム伸縮用油
圧シリンダ7の縮小側油室7bの有効受圧面積とウイン
チ用油圧モータ8の容積を所定の関係にしておくことを
必要としないものであるから、設計の自由度が制約され
ることがない。また、ブーム伸縮用油圧シリンダ7とウ
インチ用油圧モータ8の連動駆動時に、これら両油圧ア
クチュエータ7,8の駆動力が大幅に低下することがな
いのである。 (請求項3の発明の実施の形態)図3は請求項3の発明
の実施の形態を示している。図3は、図1及び図2の制
御部13に対応する部分を示した図である。図1及び図
2においては、制御部13は制御モード選択スイッチ1
3aのみを備えたものとして示しているが、この請求項
3の発明の実施の形態を示した図3においては、当該制
御部13は制御モード選択スイッチ13aとウインチ用
切換弁10の操作(巻上巻下位置への操作)を検出する
ウインチ操作検出手段13bとを備えて構成している。
当該ウインチ操作検出手段13bは、ウインチ用切換弁
10が操作された時にそれを検出してオフとなるようウ
インチ用切換弁10の操作手段と連動させた開閉スイッ
チで構成されており、制御モード選択スイッチ13aか
ら制御モード切換弁手段12(第1及び第2開閉弁12
a,12bのソレノイド部)への電路中に介装されてい
る。
長さ保持装置は、分集流弁手段11の分集流比率を調整
しておくだけで、従来のもののように、ブーム伸縮用油
圧シリンダ7の縮小側油室7bの有効受圧面積とウイン
チ用油圧モータ8の容積を所定の関係にしておくことを
必要としないものであるから、設計の自由度が制約され
ることがない。また、ブーム伸縮用油圧シリンダ7とウ
インチ用油圧モータ8の連動駆動時に、これら両油圧ア
クチュエータ7,8の駆動力が大幅に低下することがな
いのである。 (請求項3の発明の実施の形態)図3は請求項3の発明
の実施の形態を示している。図3は、図1及び図2の制
御部13に対応する部分を示した図である。図1及び図
2においては、制御部13は制御モード選択スイッチ1
3aのみを備えたものとして示しているが、この請求項
3の発明の実施の形態を示した図3においては、当該制
御部13は制御モード選択スイッチ13aとウインチ用
切換弁10の操作(巻上巻下位置への操作)を検出する
ウインチ操作検出手段13bとを備えて構成している。
当該ウインチ操作検出手段13bは、ウインチ用切換弁
10が操作された時にそれを検出してオフとなるようウ
インチ用切換弁10の操作手段と連動させた開閉スイッ
チで構成されており、制御モード選択スイッチ13aか
ら制御モード切換弁手段12(第1及び第2開閉弁12
a,12bのソレノイド部)への電路中に介装されてい
る。
【0045】即ち、請求項3の発明は、請求項1及び2
に係るクレーンのフック吊下長さ保持装置において、制
御モード切換弁手段12を切換制御する制御部13を、
制御モード選択スイッチ13aとウインチ用切換弁10
の操作(巻上巻下位置への操作)を検出するウインチ操
作検出手段13bとで構成し、ウインチ操作検出手段1
3bがウインチ用切換弁10の操作を検出していない状
態でのみ、制御モード選択スイッチ13aによる制御モ
ード切換弁手段12の連動モード状態への切換えを有効
にするようにしたものである。
に係るクレーンのフック吊下長さ保持装置において、制
御モード切換弁手段12を切換制御する制御部13を、
制御モード選択スイッチ13aとウインチ用切換弁10
の操作(巻上巻下位置への操作)を検出するウインチ操
作検出手段13bとで構成し、ウインチ操作検出手段1
3bがウインチ用切換弁10の操作を検出していない状
態でのみ、制御モード選択スイッチ13aによる制御モ
ード切換弁手段12の連動モード状態への切換えを有効
にするようにしたものである。
【0046】このように構成した制御部13では、ウイ
ンチ用切換弁10の操作状態(ウインチ用切換弁10の
制御油でウインチ用油圧モータ8を巻上巻下駆動してい
る状態)では、制御モード選択スイッチ13aを操作し
ても制御モード切換弁手段12は連動モード状態に切換
わることがない。このため、ウインチ用切換弁10の操
作時に当該ウインチ用切換弁10から巻上管路10a及
び巻下管路10bへ給排される作動油(ウインチ用切換
弁10の制御油)が、制御モード切換弁手段12を経て
ブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長管路9a及び縮小管
路9bに給排されてブーム3が不用意に伸縮作動するの
を確実に規制できるという効果がある。 (請求項4の発明の実施の形態)図4は請求項4の発明
の実施の形態を示している。図4は、図1及び図2の制
御部13に対応する部分を示した図である。図1及び図
2においては、制御部13は、制御モード選択スイッチ
13aのみを備えたものとして示しているが、この請求
項4の発明の実施の形態を示した図4においては、当該
制御部13は制御モード選択スイッチ13aと、ブーム
伸縮用切換弁9の操作(伸縮位置への操作)を検出する
伸縮操作検出手段13cを備えて構成している。当該伸
縮操作検出手段13cは、ブーム伸縮用切換弁9が操作
された時にそれを検出してオンとなるようブーム伸縮用
切換弁9の操作手段と連動させた開閉スイッチで構成さ
れており、制御モード切換スイッチ13aから制御モー
ド切換弁手段12(第1及び第2開閉弁12a,12b
のソレノイド)への電路中に介装されている。
ンチ用切換弁10の操作状態(ウインチ用切換弁10の
制御油でウインチ用油圧モータ8を巻上巻下駆動してい
る状態)では、制御モード選択スイッチ13aを操作し
ても制御モード切換弁手段12は連動モード状態に切換
わることがない。このため、ウインチ用切換弁10の操
作時に当該ウインチ用切換弁10から巻上管路10a及
び巻下管路10bへ給排される作動油(ウインチ用切換
弁10の制御油)が、制御モード切換弁手段12を経て
ブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長管路9a及び縮小管
路9bに給排されてブーム3が不用意に伸縮作動するの
を確実に規制できるという効果がある。 (請求項4の発明の実施の形態)図4は請求項4の発明
の実施の形態を示している。図4は、図1及び図2の制
御部13に対応する部分を示した図である。図1及び図
2においては、制御部13は、制御モード選択スイッチ
13aのみを備えたものとして示しているが、この請求
項4の発明の実施の形態を示した図4においては、当該
制御部13は制御モード選択スイッチ13aと、ブーム
伸縮用切換弁9の操作(伸縮位置への操作)を検出する
伸縮操作検出手段13cを備えて構成している。当該伸
縮操作検出手段13cは、ブーム伸縮用切換弁9が操作
された時にそれを検出してオンとなるようブーム伸縮用
切換弁9の操作手段と連動させた開閉スイッチで構成さ
れており、制御モード切換スイッチ13aから制御モー
ド切換弁手段12(第1及び第2開閉弁12a,12b
のソレノイド)への電路中に介装されている。
【0047】即ち、請求項4の発明は、請求項1及び2
に係るクレーンのフック吊下長さ保持装置において、制
御モード切換弁手段12を切換制御する制御部13を、
制御モード選択スイッチ13aとブーム伸縮用切換弁9
の操作を検出する伸縮操作検出手段13cとで構成し、
伸縮操作検出手段13cがブーム伸縮用切換弁9の操作
を検出している状態でのみ、制御モード選択スイッチ1
3aによる制御モード切換弁手段12の連動モード状態
への切換えを有効にするようにしたものである。
に係るクレーンのフック吊下長さ保持装置において、制
御モード切換弁手段12を切換制御する制御部13を、
制御モード選択スイッチ13aとブーム伸縮用切換弁9
の操作を検出する伸縮操作検出手段13cとで構成し、
伸縮操作検出手段13cがブーム伸縮用切換弁9の操作
を検出している状態でのみ、制御モード選択スイッチ1
3aによる制御モード切換弁手段12の連動モード状態
への切換えを有効にするようにしたものである。
【0048】このように構成した制御部13では、制御
モード選択スイッチ13aを連動モード指令状態(図4
でオン状態)に操作しても、ブーム伸縮用切換弁9の非
操作状態では、制御モード切換弁手段12が連動モード
状態に切換わらない。このため、ウインチ用切換弁10
の操作時に当該ウインチ用切換弁10から巻上管路10
a及び巻下管路10bへ給排される作動油(ウインチ用
切換弁10の制御油)が、制御モード切換弁手段12を
経てブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長管路9a及び縮
小管路9bに給排されてブーム3が不用意に伸縮作動す
るのを、少なくともブーム伸縮用切換弁9の非操作状態
において規制することができるという効果がある。 (請求項5の発明の実施の形態)上記各実施の形態にお
いては、クレーンのブーム3が二段伸縮式で当該ブーム
3を伸縮作動させるブーム伸縮用油圧シリンダ7が単一
のものとして説明している。
モード選択スイッチ13aを連動モード指令状態(図4
でオン状態)に操作しても、ブーム伸縮用切換弁9の非
操作状態では、制御モード切換弁手段12が連動モード
状態に切換わらない。このため、ウインチ用切換弁10
の操作時に当該ウインチ用切換弁10から巻上管路10
a及び巻下管路10bへ給排される作動油(ウインチ用
切換弁10の制御油)が、制御モード切換弁手段12を
経てブーム伸縮用油圧シリンダ7の伸長管路9a及び縮
小管路9bに給排されてブーム3が不用意に伸縮作動す
るのを、少なくともブーム伸縮用切換弁9の非操作状態
において規制することができるという効果がある。 (請求項5の発明の実施の形態)上記各実施の形態にお
いては、クレーンのブーム3が二段伸縮式で当該ブーム
3を伸縮作動させるブーム伸縮用油圧シリンダ7が単一
のものとして説明している。
【0049】しかしながら、クレーンのブーム3は、一
般に単一のブーム伸縮用切換弁9で伸縮制御される複数
のブーム伸縮用油圧シリンダ7,7を備えた多段伸縮式
ブームとして構成されており、且つブーム伸縮用切換弁
9からの給排油量が同じであっても各ブーム伸縮用油圧
シリンダ毎の伸縮作動量が異なるように構成されている
のが一般的である。請求項5に係る発明は、このような
クレーンへの適用を目指したフック吊下長さ保持装置に
関するものである。
般に単一のブーム伸縮用切換弁9で伸縮制御される複数
のブーム伸縮用油圧シリンダ7,7を備えた多段伸縮式
ブームとして構成されており、且つブーム伸縮用切換弁
9からの給排油量が同じであっても各ブーム伸縮用油圧
シリンダ毎の伸縮作動量が異なるように構成されている
のが一般的である。請求項5に係る発明は、このような
クレーンへの適用を目指したフック吊下長さ保持装置に
関するものである。
【0050】具体的には、請求項5に係るクレーンのフ
ック吊下長さ保持装置の適用対象たるクレーンは、基端
側のブームセクションに順次先端側のブームセクション
を伸縮自在に嵌挿してなる多段伸縮式のブーム3を備え
たものであり、この多段伸縮式のブーム3が、その互い
に異なる隣接ブームセクション間に配置された複数のブ
ーム伸縮用油圧シリンダ7であって単一のブーム伸縮用
切換弁9からの作動油により選択的に伸縮作動されるよ
う構成されており、更に少なくとも一つのブーム伸縮用
油圧シリンダ7によるブーム3の伸縮作動量が、ブーム
伸縮用切換弁9からの供給油量が同じであっても他のブ
ーム伸縮用油圧シリンダ7によるブーム伸縮作動量と異
なるよう構成されたものである。
ック吊下長さ保持装置の適用対象たるクレーンは、基端
側のブームセクションに順次先端側のブームセクション
を伸縮自在に嵌挿してなる多段伸縮式のブーム3を備え
たものであり、この多段伸縮式のブーム3が、その互い
に異なる隣接ブームセクション間に配置された複数のブ
ーム伸縮用油圧シリンダ7であって単一のブーム伸縮用
切換弁9からの作動油により選択的に伸縮作動されるよ
う構成されており、更に少なくとも一つのブーム伸縮用
油圧シリンダ7によるブーム3の伸縮作動量が、ブーム
伸縮用切換弁9からの供給油量が同じであっても他のブ
ーム伸縮用油圧シリンダ7によるブーム伸縮作動量と異
なるよう構成されたものである。
【0051】図5及び図6は、請求項5の発明を実施し
た油圧回路を示している。図5及び図6において、ブー
ム伸縮用油圧シリンダ7は、多段伸縮式のブーム3の互
いに異なるブームセクション間に配設された第1及び第
2のブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2で構成さ
れている。具体例としては第1のブーム伸縮用油圧シリ
ンダ7−1は、最基端側のブームセクション(便宜上第
1ブームセクションという)とその直先端側のブームセ
クション(便宜上第2ブームセクションという)との間に
配設され第1ブームセクションに対し第2ブームセクシ
ョンを伸縮作動するブーム伸縮用油圧シリンダであり、
第2のブーム伸縮用油圧シリンダ7−2は、上記第2ブ
ームセクションとその直先端側のブームセクション(便
宜上第3ブームセクションという)との間に配設され第
2ブームセクションに対し第3ブームセクションを伸縮
作動するブーム伸縮用油圧シリンダである。
た油圧回路を示している。図5及び図6において、ブー
ム伸縮用油圧シリンダ7は、多段伸縮式のブーム3の互
いに異なるブームセクション間に配設された第1及び第
2のブーム伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2で構成さ
れている。具体例としては第1のブーム伸縮用油圧シリ
ンダ7−1は、最基端側のブームセクション(便宜上第
1ブームセクションという)とその直先端側のブームセ
クション(便宜上第2ブームセクションという)との間に
配設され第1ブームセクションに対し第2ブームセクシ
ョンを伸縮作動するブーム伸縮用油圧シリンダであり、
第2のブーム伸縮用油圧シリンダ7−2は、上記第2ブ
ームセクションとその直先端側のブームセクション(便
宜上第3ブームセクションという)との間に配設され第
2ブームセクションに対し第3ブームセクションを伸縮
作動するブーム伸縮用油圧シリンダである。
【0052】14aは、伸長管路9aを第1のブーム伸
縮用油圧シリンダ7−1の伸長側油室7−1aへ接続す
る油路中に、伸長側油室7−1a方向への作動油の流れ
は自由であるがその逆流を阻止するよう配置したメカニ
カルチェック弁であって、このメカニカルチェック弁1
4aは、第3ブームセクションが第2ブームセクション
に対し縮小した時(第2のブーム伸縮用油圧シリンダ7
−2が縮小した時)に開放されて上記逆流を可能とする
よう第2のブーム伸縮用油圧シリンダの作動にメカニカ
ル的に関連させている。
縮用油圧シリンダ7−1の伸長側油室7−1aへ接続す
る油路中に、伸長側油室7−1a方向への作動油の流れ
は自由であるがその逆流を阻止するよう配置したメカニ
カルチェック弁であって、このメカニカルチェック弁1
4aは、第3ブームセクションが第2ブームセクション
に対し縮小した時(第2のブーム伸縮用油圧シリンダ7
−2が縮小した時)に開放されて上記逆流を可能とする
よう第2のブーム伸縮用油圧シリンダの作動にメカニカ
ル的に関連させている。
【0053】また、14bは、伸長管路9aを第2のブ
ーム伸縮用油圧シリンダ7−2の伸長側油室7−2aに
接続する油路中に、伸長側油室7−2aからの作動油の
流れ(流出)は自由であるがその逆流を阻止するよう配
置したメカニカルチェック弁であって、このメカニカル
チェック弁14bは、第2ブームセクションが第1ブー
ムセクションから伸長した時(第1のブーム伸縮用油圧
シリンダ7−1が伸長した時)に開放されて上記逆流を
可能とするよう、第1のブーム伸縮用油圧シリンダ7−
1の作動にメカニカル的に関連させている。
ーム伸縮用油圧シリンダ7−2の伸長側油室7−2aに
接続する油路中に、伸長側油室7−2aからの作動油の
流れ(流出)は自由であるがその逆流を阻止するよう配
置したメカニカルチェック弁であって、このメカニカル
チェック弁14bは、第2ブームセクションが第1ブー
ムセクションから伸長した時(第1のブーム伸縮用油圧
シリンダ7−1が伸長した時)に開放されて上記逆流を
可能とするよう、第1のブーム伸縮用油圧シリンダ7−
1の作動にメカニカル的に関連させている。
【0054】このように構成したメカニカルチェック弁
14a,14bは、ブーム伸縮用切換弁10からの作動
油でもって第1及び第2のブーム伸縮用油圧シリンダ7
−1及び7−2を順次に伸縮させるためのものである。
14a,14bは、ブーム伸縮用切換弁10からの作動
油でもって第1及び第2のブーム伸縮用油圧シリンダ7
−1及び7−2を順次に伸縮させるためのものである。
【0055】ところで、第1及び第2のブーム伸縮用油
圧シリンダの伸長側油室7−1a,7−2aの有効受圧
面積は、これらブーム伸縮用油圧シリンダ7−1及び7
−2に要求される伸長出力に応じて設定される関係上、
互いに異なるのが常である。このため、ブーム伸縮用切
換弁9からの供給油量が同じであっても第1のブーム伸
縮用油圧シリンダ7−1によるブーム3の伸縮作動量と
第2のブーム伸縮用油圧シリンダ7−2によるブーム3
の伸縮作動量が異なる。
圧シリンダの伸長側油室7−1a,7−2aの有効受圧
面積は、これらブーム伸縮用油圧シリンダ7−1及び7
−2に要求される伸長出力に応じて設定される関係上、
互いに異なるのが常である。このため、ブーム伸縮用切
換弁9からの供給油量が同じであっても第1のブーム伸
縮用油圧シリンダ7−1によるブーム3の伸縮作動量と
第2のブーム伸縮用油圧シリンダ7−2によるブーム3
の伸縮作動量が異なる。
【0056】図5は、請求項1の発明に従属する請求項
5の発明の実施の形態を示しており、分集流弁手段11
と制御モード切換弁手段12とからなるフック吊下長さ
保持装置は、図1のものと同様にブーム伸縮用油圧シリ
ンダ7とウインチ用油圧モータ8の駆動用油圧回路に取
付けられている。
5の発明の実施の形態を示しており、分集流弁手段11
と制御モード切換弁手段12とからなるフック吊下長さ
保持装置は、図1のものと同様にブーム伸縮用油圧シリ
ンダ7とウインチ用油圧モータ8の駆動用油圧回路に取
付けられている。
【0057】また、図6は、請求項2の発明に従属する
請求項5の発明の実施の形態を示しており、分集流弁手
段11と制御モード切換弁手段12とからなるフック吊
下長さ保持装置は、図2のものと同様にブーム伸縮用油
圧シリンダ7とウインチ用油圧モータ8の駆動用油圧回
路に取付けられている。
請求項5の発明の実施の形態を示しており、分集流弁手
段11と制御モード切換弁手段12とからなるフック吊
下長さ保持装置は、図2のものと同様にブーム伸縮用油
圧シリンダ7とウインチ用油圧モータ8の駆動用油圧回
路に取付けられている。
【0058】但し、この請求項5の発明に係るフック吊
下長さ保持装置における前記分集流弁手段11は、図5
及び図6に示すように、一対の分集流弁11−1,11
−2と、これら分集流弁11−1,11−2を選択して
使用するための切換弁11−3で構成している。
下長さ保持装置における前記分集流弁手段11は、図5
及び図6に示すように、一対の分集流弁11−1,11
−2と、これら分集流弁11−1,11−2を選択して
使用するための切換弁11−3で構成している。
【0059】分集流弁11−1の分集流比率は、制御モ
ード切換弁手段12を連動モード状態に切換えブーム伸
縮用切換弁9の制御油で第1のブーム伸縮用油圧シリン
ダ7−1によるブーム3の伸縮作動とウインチ5の巻下
巻上作動を同期して行う際に、ブーム3の伸縮作動量と
ウインチ用油圧モータ8によるウインチ5のワイヤーロ
ープ6巻下巻上量が略同一となる如き分集流比率に設定
してある。また、分集流弁11−2の分集流比率は、制
御モード切換弁手段12を連動モード状態に切換えブー
ム伸縮用切換弁9の制御油で第2のブーム伸縮用油圧シ
リンダ7−2によるブーム3の伸縮作動とウインチ5の
巻下巻上作動を同期して行う際に、ブーム3の伸縮作動
量とウインチ用油圧モータ8によるウインチ5のワイヤ
ーロープ6巻下巻上量が略同一となる如き分集流比率に
設定している。
ード切換弁手段12を連動モード状態に切換えブーム伸
縮用切換弁9の制御油で第1のブーム伸縮用油圧シリン
ダ7−1によるブーム3の伸縮作動とウインチ5の巻下
巻上作動を同期して行う際に、ブーム3の伸縮作動量と
ウインチ用油圧モータ8によるウインチ5のワイヤーロ
ープ6巻下巻上量が略同一となる如き分集流比率に設定
してある。また、分集流弁11−2の分集流比率は、制
御モード切換弁手段12を連動モード状態に切換えブー
ム伸縮用切換弁9の制御油で第2のブーム伸縮用油圧シ
リンダ7−2によるブーム3の伸縮作動とウインチ5の
巻下巻上作動を同期して行う際に、ブーム3の伸縮作動
量とウインチ用油圧モータ8によるウインチ5のワイヤ
ーロープ6巻下巻上量が略同一となる如き分集流比率に
設定している。
【0060】即ち、この請求項5の発明では、分集流弁
手段11が、ブーム3の伸縮作動量が異なる各ブーム伸
縮用油圧シリンダ7−1,7−2毎に、ブーム伸縮用油
圧シリンダによるブーム3の伸縮作動量とウインチ用油
圧モータ8によるウインチ5のワイヤーロープ6巻下巻
上量が略同一となるようその分集流比率を切換可能に構
成しているのである。
手段11が、ブーム3の伸縮作動量が異なる各ブーム伸
縮用油圧シリンダ7−1,7−2毎に、ブーム伸縮用油
圧シリンダによるブーム3の伸縮作動量とウインチ用油
圧モータ8によるウインチ5のワイヤーロープ6巻下巻
上量が略同一となるようその分集流比率を切換可能に構
成しているのである。
【0061】このように構成した請求項5の発明に係る
クレーンのフック吊下長さ保持装置は、制御モート切換
弁手段12を連動モード状態に切換えてブーム3の伸縮
作動とウインチ5の巻下巻上作動を連動して行う際に、
ブーム3の伸縮作動が第1のブーム伸縮用油圧シリンダ
7−1によりなされている場合には、分集流弁手段11
における切換弁11−3を操作して分集流弁11−1を
選択し、ブーム3の伸縮作動が第2のブーム伸縮用油圧
シリンダ7−2によりなされている場合には、分集流弁
手段11における切換弁11−3を操作して分集流弁1
1−2を選択することで、いずれのブーム伸縮用油圧シ
リンダでブーム3が伸縮作動していても、ウインチ5の
ワイヤーロープ6巻下巻上量を、ブーム3の伸縮作動量
と略同一に制御することができ、フックの吊下長さを略
一定に維持することができるのである。
クレーンのフック吊下長さ保持装置は、制御モート切換
弁手段12を連動モード状態に切換えてブーム3の伸縮
作動とウインチ5の巻下巻上作動を連動して行う際に、
ブーム3の伸縮作動が第1のブーム伸縮用油圧シリンダ
7−1によりなされている場合には、分集流弁手段11
における切換弁11−3を操作して分集流弁11−1を
選択し、ブーム3の伸縮作動が第2のブーム伸縮用油圧
シリンダ7−2によりなされている場合には、分集流弁
手段11における切換弁11−3を操作して分集流弁1
1−2を選択することで、いずれのブーム伸縮用油圧シ
リンダでブーム3が伸縮作動していても、ウインチ5の
ワイヤーロープ6巻下巻上量を、ブーム3の伸縮作動量
と略同一に制御することができ、フックの吊下長さを略
一定に維持することができるのである。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のクレー
ンのフック吊下長さ保持装置は、ブーム伸縮用切換弁9
の操作により、ブーム伸縮用油圧シリンダ7によるブー
ム3の伸縮作動量と、ウインチ用油圧モータ8によるウ
インチ5のワイヤーロープ6巻下巻上量が略同一となる
よう、ブーム伸縮用油圧シリンダ7及びウインチ用油圧
モータ8を連動制御できるものでありながら、ブーム伸
縮用油圧シリンダ7の縮小側油室7bの有効受圧面積と
ウインチ用油圧モータ8の容積を所要の関係を持たせる
必要がなく、従って回路設計の自由度が増す他、ブーム
伸縮用油圧シリンダ7とウインチ用油圧モータ8の連動
駆動時に、これら両者の駆動力が大幅に低下することが
ないという優れた効果を持つものである。
ンのフック吊下長さ保持装置は、ブーム伸縮用切換弁9
の操作により、ブーム伸縮用油圧シリンダ7によるブー
ム3の伸縮作動量と、ウインチ用油圧モータ8によるウ
インチ5のワイヤーロープ6巻下巻上量が略同一となる
よう、ブーム伸縮用油圧シリンダ7及びウインチ用油圧
モータ8を連動制御できるものでありながら、ブーム伸
縮用油圧シリンダ7の縮小側油室7bの有効受圧面積と
ウインチ用油圧モータ8の容積を所要の関係を持たせる
必要がなく、従って回路設計の自由度が増す他、ブーム
伸縮用油圧シリンダ7とウインチ用油圧モータ8の連動
駆動時に、これら両者の駆動力が大幅に低下することが
ないという優れた効果を持つものである。
【図1】請求項1に係る本発明の実施の形態を示す油圧
回路図である。
回路図である。
【図2】請求項2に係る本発明の実施の形態を示す油圧
回路図である。
回路図である。
【図3】請求項3に係る本発明の実施の形態の説明図で
ある。
ある。
【図4】請求項4に係る本発明の実施の形態の説明図で
ある。
ある。
【図5】請求項5に係る本発明の実施の形態を示す油圧
回路図である。
回路図である。
【図6】請求項5に係る本発明の他の実施の形態を示す
油圧回路図である。
油圧回路図である。
【図7】クレーンの説明図である。
【図8】従来のクレーンの油圧回路図である。
1 基台 2 旋回台 3 ブーム 4 フック 5 ウインチ 6 ワイヤーロープ 7 ブーム伸縮用油圧シリンダ 7a 伸長側油室 7b 縮小側油室 7−1 第1のブーム伸縮用油圧シリンダ 7−1a 伸長側油室 7−1b 縮小側油室 7−2 第2のブーム伸縮用油圧シリンダ 7−2a 伸長側油室 7−2b 縮小側油室 8 ウインチ用油圧モータ 9 ブーム伸縮用切換弁 9a 伸長管路 9b 縮小管路 10 ウインチ用切換弁 10a 巻上管路 10b 巻下管路 11 分集流弁手段 11a コモンポート 11b 制御ポート 11c 制御ポート 11−1 分集流弁 11−2 分集流弁 11−3 切換弁 12 制御モード切換弁手段 12a 第1開閉弁 12b 第2開閉弁 13 制御部 13a 制御モード選択スイッチ 13b ウインチ操作検出手段 13c 伸縮操作検出手段 14a メカニカルチェック弁 14b メカニカルチェック弁
Claims (5)
- 【請求項1】 ブーム伸縮用切換弁により駆動制御され
るブーム伸縮用油圧シリンダによって伸縮作動を行うブ
ームと、ウインチ用切換弁により駆動制御されるウイン
チ用油圧モータによってフックの巻上巻下動作を行うウ
インチとを備えたクレーンにおけるフックの吊下長さ保
持装置であって、 分集流弁手段と制御モード切換弁手段とを備えてなり、 前記制御モード切換弁手段は、ブーム伸縮用切換弁とブ
ーム伸縮用油圧シリンダの伸長側油室とを接続する伸長
管路の途中とウインチ用油圧モータの巻下管路との間に
前記分集流弁手段を介装接続すると共にブーム伸縮用切
換弁とブーム伸縮用油圧シリンダの縮小側油室を接続す
る縮小管路とウインチ用油圧モータの巻上管路を接続し
た連動モード状態と、これらを接続しない非連動モード
状態とに切換可能に構成しており、 前記分集流弁手段は、前記制御モード切換弁手段が連動
モード状態に切換えられた状態では、ブーム伸縮用切換
弁側の前記伸長管路から、ブーム伸縮用油圧シリンダ側
の前記伸長管路およびウインチ用油圧モータの巻下管路
へ流れる作動油の分流、および、その逆流時の集流を行
い、且つ、その分集流比率が、ブーム伸縮用油圧シリン
ダによるブームの伸縮作動量とウインチ用油圧モータに
よるウインチのワイヤーロープ巻下巻上量が略同一とな
るよう設定してあることを特徴とするクレーンのフック
吊下長さ保持装置。 - 【請求項2】 ブーム伸縮用切換弁により駆動制御され
るブーム伸縮用油圧シリンダによって伸縮作動を行うブ
ームと、ウインチ用切換弁により駆動制御されるウイン
チ用油圧モータによってフックの巻上巻下動作を行うウ
インチとを備えたクレーンにおけるフックの吊下長さ保
持装置であって、 分集流弁手段と制御モード切換弁手段とを備えてなり、 前記制御モード切換弁手段は、ブーム伸縮用切換弁とブ
ーム伸縮用油圧シリンダの縮小側油室とを接続する縮小
管路の途中とウインチ用油圧モータの巻上管路との間に
前記分集流弁手段を介装接続すると共にブーム伸縮用切
換弁とブーム伸縮用油圧シリンダの伸長側油室を接続す
る伸長管路とウインチ用油圧モータの巻下管路を接続し
た連動モード状態と、これらを接続しない非連動モード
状態とに切換可能に構成しており、 前記分集流弁手段は、前記制御モード切換弁手段が連動
モード状態に切換えられた状態では、ブーム伸縮用切換
弁側の前記縮小管路から、ブーム伸縮用油圧シリンダ側
の前記縮小管路およびウインチ用油圧モータの巻上管路
へ流れる作動油の分流、および、その逆流時の集流を行
い、且つ、その分集流比率が、ブーム伸縮用油圧シリン
ダによるブームの伸縮作動量とウインチ用油圧モータに
よるウインチのワイヤーロープ巻下巻上量が略同一とな
るよう設定してあることを特徴とするクレーンのフック
吊下長さ保持装置。 - 【請求項3】 制御モード切換弁手段を切換制御する制
御部は、制御モード選択スイッチとウインチ用切換弁の
操作を検出するウインチ操作検出手段を備えており、ウ
インチ操作検出手段がウインチ用切換弁の操作を検出し
ていない状態でのみ、制御モード検出スイッチにより制
御モード切換弁手段を連動モード状態に切換可能に構成
してあることを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の
クレーンのフック吊下長さ保持装置。 - 【請求項4】 制御モード切換弁手段を切換制御する制
御部は、制御モード選択スイッチとブーム伸縮用切換弁
の操作を検出する伸縮操作検出手段を備えており、伸縮
操作検出手段がブーム伸縮用切換弁の操作を検出してい
る状態でのみ、制御モード切換スイッチにより制御モー
ド切換弁手段を連動モード状態に切換可能に構成してあ
ることを特徴とする請求項1乃至2記載のクレーンのフ
ック吊下長さ保持装置。 - 【請求項5】 クレーンが、多段伸縮式のブームを備え
たものであり、この多段伸縮式のブームが、その互いに
異なる隣接ブームセクション間に配置され単一のブーム
伸縮用切換弁からの作動油により順次伸縮作動される複
数のブーム伸縮用油圧シリンダで伸縮作動されるよう構
成されており、且つ、少なくとも一つのブーム伸縮用油
圧シリンダによるブームの伸縮作動量が、ブーム伸縮用
切換弁からの供給作動油量が同じであっても他のブーム
伸縮用油圧シリンダによるブーム伸縮作動量と異なるよ
う構成されており、 前記分集流弁手段が、ブームの伸縮作動量の異なるブー
ム伸縮用油圧シリンダ毎に、ブーム伸縮用油圧シリンダ
によるブームの伸縮作動量とウインチ用油圧モータによ
るウインチのワイヤーロープ巻下巻上量が略同一となる
ようその分集流比率を切換可能に構成してあることを特
徴とする請求項1乃至4記載のクレーンのフック吊下長
さ保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000058178A JP2001240376A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | クレーンのフック吊下長さ保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000058178A JP2001240376A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | クレーンのフック吊下長さ保持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001240376A true JP2001240376A (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=18578813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000058178A Pending JP2001240376A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | クレーンのフック吊下長さ保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001240376A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103388598A (zh) * | 2013-08-06 | 2013-11-13 | 中联重科股份有限公司 | 吊臂伸缩机构及其液压控制系统和控制方法、起重机 |
CN103395695A (zh) * | 2013-08-06 | 2013-11-20 | 徐州重型机械有限公司 | 一种起重机的超起卷扬控制方法和系统 |
-
2000
- 2000-03-03 JP JP2000058178A patent/JP2001240376A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103388598A (zh) * | 2013-08-06 | 2013-11-13 | 中联重科股份有限公司 | 吊臂伸缩机构及其液压控制系统和控制方法、起重机 |
CN103395695A (zh) * | 2013-08-06 | 2013-11-20 | 徐州重型机械有限公司 | 一种起重机的超起卷扬控制方法和系统 |
CN103395695B (zh) * | 2013-08-06 | 2015-06-17 | 徐州重型机械有限公司 | 一种起重机的超起卷扬控制方法和系统 |
CN103388598B (zh) * | 2013-08-06 | 2015-12-02 | 中联重科股份有限公司 | 吊臂伸缩机构及其液压控制系统和控制方法、起重机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108698806B (zh) | 伸缩机构 | |
JP2001240376A (ja) | クレーンのフック吊下長さ保持装置 | |
JP2001294393A (ja) | クレーンのフック吊下長さ保持装置 | |
JP4422861B2 (ja) | クレーンのフック吊下げ長さ維持装置 | |
JP4122903B2 (ja) | クレーン | |
JP4153695B2 (ja) | 伸縮ブームの伸縮制御装置 | |
JP4397458B2 (ja) | フック吊下長さ保持装置 | |
JP4040856B2 (ja) | 伸縮ブームの伸縮制御装置 | |
JP4429482B2 (ja) | クレーンのフック吊下長さ保持装置 | |
JP6520092B2 (ja) | クレーンの操作装置 | |
JP4409210B2 (ja) | クローラクレーンの油圧装置 | |
JP4637344B2 (ja) | クレーンのフック水平移動制御装置 | |
JP4558125B2 (ja) | クレーンのフック吊下長さ保持装置 | |
JP4714489B2 (ja) | クレーンの油圧回路 | |
JP4828055B2 (ja) | 油圧アクチュエータの遠隔制御装置 | |
JP3085751B2 (ja) | 多段伸縮ブームの伸縮制御装置 | |
JP3604349B2 (ja) | アースドリル | |
JP3681290B2 (ja) | 連動操作制御装置 | |
JP2545743Y2 (ja) | 移動式クレーン | |
JP2000335887A (ja) | クレーンのジブ起伏・伸縮装置 | |
JP2002012390A (ja) | クレーンのフック吊下長さ保持装置 | |
JP3193552B2 (ja) | アースドリルの油圧回路 | |
JP2001240374A (ja) | クレーンのフック吊下長さ保持装置 | |
JPH0781882A (ja) | クレーン | |
JPH11171474A (ja) | クレーンのフック吊下長さ保持装置 |