JP6634245B2 - こんろ - Google Patents

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本発明は、バーナ本体を固定するための機構を筐体の内部に備えるこんろに関する。
従来、バーナ本体を固定するための機構を内部に備えた筐体と、筐体の上面に配置される天板とを備えるこんろが知られている。特許文献1に開示されたこんろは、バーナ本体を固定するための取付台を筐体の内部に備えている。取付台は、左右方向に延びる板状であり、筐体の側面と、筐体の内部の略中央に配置されたグリル庫との間に架設されている。また、こんろの天板には、一または複数のバーナ開口が設けられており、筐体に天板を取り付けた状態で、バーナ開口の内側にバーナヘッドが臨むように構成されている。バーナヘッドの炎口形成部は、天板よりも上方に配置される。天板におけるバーナ開口の周囲には、被加熱物をバーナヘッドの上方において支持する五徳が配置される。
特開2012−32097号公報
このようなこんろでは、例えば被加熱物から煮汁などの液体がこぼれた場合、バーナ開口とバーナヘッドとの間の隙間を介して、筐体の内部に液体が浸入することがある。浸入した液体が架設台の上に滴下すると、液体が架設台の上で広がり、広がった液体は、さらに架設台の上の様々な位置から筐体の内部へ滴下することがある。筐体の内部には、バーナにガス等の燃料を供給するための供給管、供給管からバーナ本体へ燃料を供給するための燃料供給機構および電池・ハーネス等の各種電装部品が配置される。これら供給管、燃料供給機構および電装部品に向けて架設台から液体が滴下すると、供給管が腐食したり、バーナ本体への燃料供給に不具合が生じたり、電気的なトラブルが生じたりする可能性があるといった問題がある。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、筐体の内部にバーナを固定するための機構を設けても、筐体の内部への液体の侵入による不具合の発生を低減できるこんろを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るこんろは、上部が開口されるとともに、内部にグリル庫が配置される筐体と、前記筐体の側壁と前記グリル庫との間に架設される架設台と、前記架設台に設けられたバーナ固定部に固定されるバーナ本体と、前記バーナ本体の上部に設けられるバーナヘッドとを備えるバーナと、前記バーナヘッドを挿通させるバーナ開口を有し、前記筐体の上部に設置されることで前記バーナヘッドを前記バーナ開口の内側において上方に露出させる天板とを備えたこんろであって、前記架設台は、前記バーナ固定部と前記筐体の前記側壁側の端部との間において前記架設台から上方に突出し、且つ、前記架設台の前後方向に延びる突出部と、前記突出部と前記筐体の前記側壁側の端部との間においてリブ状に突出し、且つ、前記架設台の前後方向に延びる第一突条部とを備えることを特徴とする。
請求項に係るこんろは、請求項に記載の構成に加えて、前記架設台は、前記突出部と前記バーナ固定部との間においてリブ状に突出し、且つ、前記架設台の前後方向に延びる第二突条部と、前記架設台の前端縁部における前記第二突条部と前記グリル庫側の端部との間においてリブ状に突出し、且つ、前記第二突条部との間に左右方向に隙間を設けて前記架設台の左右方向に延びる第三突条部とを備えることを特徴とする。
請求項に係るこんろは、請求項1または2に記載の構成に加えて、前記架設台の下方に設けられ、液体を受ける受部を備え、前記受部は、平面視において前記第一突条部と前記突出部との間の領域の少なくとも一部に重なる位置に配置されることを特徴とする。
請求項に係るこんろは、請求項に記載の構成に加えて、前記受部は、前記筐体の内部に配置される電池ケースの上方を覆う位置に配置されることを特徴とする。
請求項に係るこんろは、請求項に記載の構成に加えて、前記受部は、前方から後方に向けて下方に傾斜する傾斜部と、前記傾斜部の前部に設けられ、前記筐体の前端部に固定される第一固定部と、前記傾斜部において上方に延びて設けられ、前記架設台に固定される第二固定部とを備えることを特徴とする。
請求項に係るこんろは、請求項に記載の構成に加えて、前記受部は、前記傾斜部の後方に延設される面部を備え、前記面部の少なくとも前記筐体の前記側壁側の端部は、上方に折り返されていることを特徴とする。
請求項に係るこんろは、請求項1からのいずれかに記載の構成に加えて、前記バーナヘッドの近傍に配置される電装品を設置するための設置部を有し、前記架設台に取り付けられる取付座を備え、前記取付座は、前記バーナ本体とともに前記バーナ固定部に固定され、前記突出部は、前記架設台に対して取り付けられる取付部と、前記取付部から上方に立設される立設部と、前記立設部の上端から前記グリル庫側に向けて延設されるとともに、前記グリル庫側の端部が下方に折り返されて形成される折返部とを有し、前記折返部の下端部は、前記取付座に上方から当接することを特徴とする。
こんろの筐体の内部には、バーナにガス等の燃料を供給するための供給管、供給管からバーナ本体へ燃料を供給するための燃料供給機構および電池・ハーネス等の各種電装部品が配置される。これらのうち、特に供給管および電装部品は、筐体内部の中央部よりも、筐体内部の側壁側に近接して配置されることが多い。請求項1に係るこんろは、架設台においてバーナ固定部と筐体の側壁部との間に突出部が設けられているので、バーナ開口を介して架設台に滴下した煮汁などの液体を、突出部によってせき止めることができる。これにより、架設台の上部において突出部よりも架設台における筐体の側壁側に向けて広がることが防止される。よって、架設台に液体が滴下した場合であっても、架設台から筐体内部の側壁側へ液体が滴下しにくい。バーナ開口から浸入した液体は、天板の下面を伝って、架設台における突出部よりも筐体の側壁側の位置に向けて滴下することがある。請求項1に係るこんろは、突出部と筐体の側壁側の端部との間に第一突条部が設けられているので、突出部よりも筐体の側壁側の位置に向けて滴下した液体が、第一突条部よりも架設台における筐体の側壁側に向けて広がりにくい。よって、架設台における突出部よりも筐体の側壁側の位置に向けて液体が滴下した場合であっても、架設台から筐体内部の側壁側へ液体が滴下することが防止される。従って、請求項1に係るこんろは、筐体の内部に架設台を設けても、筐体の内部への液体の侵入による不具合の発生を低減できる。
請求項に係るこんろは、請求項に記載の発明の効果に加えて、第二突条部を有しているので、バーナ開口を介して架設台に滴下した液体が、架設台において第二突条部よりも筐体の側壁側に向けて広がりにくい。また、架設台の前端縁部には、左右方向に延びる第三突条部が設けられているので第二突条部と第三突条部との間に広がる液体が架設台の前端縁部から液体が滴下する位置を、第二突条部と第三突条部との間に設けられる隙間の位置に規制できる。よって、架設台における第二突条部よりもグリル庫側の位置に向けて液体が滴下した場合であっても、架設台の前端縁部から液体が滴下する位置を特定の箇所に限定できる。
請求項に係るこんろは、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、架設台の下方における第一突条部と突出部との間の領域の少なくとも一部に重なる位置に受部を備えるので、この領域から液体が滴下しても、液体は受部によって受け止められる。このため、バーナ開口を介して架設台における突出部よりも筐体の側壁側の位置に向けて液体が滴下した場合であっても、架設台を介して筐体内部の側壁側へ液体が滴下することが防止される。
筐体の内部には、電池ケースが配置されることがある。請求項に係るこんろは、請求項に記載の発明の効果に加えて、受部が電池ケースの上方を覆う位置に配置されるので、架設台から液体が滴下した場合であっても、架設台を介して電池ケースへ向けて液体が滴下することが防止される。
架設台の下方に受部を設ける場合、架設台の下方における作業が複雑であると、受部を着脱し難いことがある。請求項に係るこんろは、請求項に記載の発明の効果に加えて、受部の傾斜部が前方から後方に向けて下方に傾斜するので、傾斜部の前部の第一固定部を筐体の前端部に固定しやすい。また、傾斜部の第二固定部は架設台に向けて上方に延びて設けられるので、作業者は、筐体に対する受部の脱着を比較的容易に行える。また、受部は傾斜部を有しているので、受部の受けた液体は傾斜部に沿って受け流され、電池ケースにかかりにくい。
請求項に係るこんろは、請求項に記載の発明の効果に加えて、傾斜部の後方に面部が延設されているので、面部は傾斜部が受けた液体を傾斜部よりも後方で受けることができる。面部の少なくとも筐体の側壁側の端部は上方に折り返されているので、面部の受けた液体は、筐体の側壁側に滴下しにくい。よって、架設台を介して受部に液体が滴下した場合であっても、受部から筐体内部の側壁側へ液体が滴下しにくい。
請求項に係るこんろは、請求項1からのいずれかに記載の発明の効果に加えて、バーナヘッドの近傍に配置される電装品を設置するための設置部を有する取付座を有する。突出部に設けられる折返部の下端部が取付座の上方から当接し、取付座が架設台と折返部の下端部とによって上下に挟持されるので、架設台に対して取付座が安定化する。
こんろ1の斜視図である。 トッププレート3の斜視図である。 筐体2の斜視図である。 取付台60、取付座70、突出部80およびガスバーナ5の分解斜視図である。 取付台60の平面図である。 取付台60に取付座70、突出部80およびガスバーナ5が取り付けられた状態を示す正面図である。 筐体2の拡大斜視図である。 カバー部90の平面図である。 カバー部90の右側面図である。 筐体2における配管部28、電池ケース14、基板ケース29および火力調節装置5F,7Fの配置を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。以下説明は、図中に矢印で示す上下、左右、前後を使用する。なお、図1に示すテーブルこんろ1(以下、単に、こんろ1と称する。)は、テーブルこんろであるが、ビルトインこんろ等であってもよい。
図1を参照して、こんろ1の構造について説明する。こんろ1は、器具本体を構成する筐体2と、トッププレート3とを備える。筐体2は、上面に開口部25(図3参照)を備え、略直方体状に形成された金属製である。筐体2の内部には、左右一対のガスバーナ5,5が配置されている。トッププレート3は、筐体2の開口部25を閉塞して、筐体2の上部に固定されている。トッププレート3には、左右一対の略円形のバーナ開口4,4が形成されており、トッププレート3が筐体2の上部に設置されることで、ガスバーナ5が筐体2側から上方に突出して、各バーナ開口4の中央に臨む。ガスバーナ5,5の各周囲には、五徳6,6がそれぞれ配置されている。五徳6,6の各上部には、鍋、フライパン等を含む調理器具等の被加熱物(図示せず)が載置される。
ガスバーナ5は、筐体2の内部に配置されたバーナ本体50(図3参照)と、バーナヘッド52とを主に備える。バーナ本体50の上部にバーナヘッド52が載置されることで、バーナヘッド52の外周部に多数の炎口51が形成される。バーナヘッド52の中央には、内部にサーミスタを格納し、鍋底温度等、被加熱物の温度を検知するための鍋センサ53が、バーナヘッド52およびバーナ本体50の中央を貫通するように設けられている。バーナヘッド52後方の炎口51近傍には、放電による点火を行うための点火電極54(図4参照)および火炎の有無を検知するための熱電対55(図4参照)が設けられている。
筐体2の正面中央には、グリル扉10が設けられている。グリル扉10の下部には、取っ手10Aが前方に突出して設けられている。こんろ1の使用者は、取っ手10Aを把持してグリル扉10を引き出すことで、グリル庫7(図3参照)を開閉できる。トッププレート3の後方には、複数の排気孔を備える排気口カバー7Bが設置されている。排気口カバー7Bは、後述のグリル排気口7A(図2参照)を上側から覆うカバー部材である。
グリル扉10の右側には、点火スイッチ11,12等がそれぞれ設けられている。点火スイッチ11は、グリル扉10の右側に隣接して設けられ、右側のガスバーナ5の点火/消火の操作を行う。点火スイッチ12は、点火スイッチ11の右隣に設けられ、グリル庫7に設けられたグリルバーナ7E(図3参照)の点火/消火の操作を行う。
グリル扉10の左側には、点火スイッチ13、電池ケース14等がそれぞれ設けられている。点火スイッチ13は、グリル扉10の左側に隣接して設けられ、左側のガスバーナ5の点火/消火の操作を行う。電池ケース14は、点火スイッチ13の左隣に設けられ、その内部14A(図10参照)には、こんろ1の電源として、例えば二つの乾電池(図示せず)を前後方向に沿って並べて格納する。
図2を参照して、トッププレート3の構造について説明する。トッププレート3は、筐体2上面の開口部25に対応する大きさの矩形状に形成されている。トッププレート3は、例えばホーロー加工された一枚の板金をプレス加工することで形成される。トッププレート3の上面31の外周縁部を除く領域には、一段下方に低くなった平面視略長方形状の凹部32が設けられている。凹部32には、バーナ開口4,4が形成されている。凹部32においてバーナ開口4,4およびその周辺部は、それぞれ同じ構成を備える。
バーナ開口4の周縁部には、五徳装着部33が設けられている。五徳装着部33は、トッププレート3に五徳6を配置するために設けられる部位であり、平面視略円形状に形成され、凹部32よりも上方に膨出する。五徳装着部33には、五徳6の五徳リング6Aが上方から装着される。なお、五徳装着部33の後側には、点火電極54および熱電対55の設置位置に対応してバーナ開口4に連続して窪み、点火電極54および熱電対55を五徳装着部33の下側から上側へ挿通させる挿通部334,335が設けられている。
トッププレート3の後方には、左右に延びる略長方形状の孔部であるグリル排気口7Aが設けられている。グリル排気口7Aは、グリル庫7と連通して、グリル庫7内部の排気を行う。グリル排気口7Aの左右の両側には、排気口カバー7Bを位置決めするための複数の孔部7Dが設けられている。トッププレート3の外縁には、上面31から延設された板金が筐体2上部の外周に沿うように下方に折り返された外周部39が設けられている。トッププレート3は、外周部39の複数の所定位置においてねじ止めされて、筐体2の上部に固定されている。こんろ1は、トッププレート3を筐体2に固定するためのねじ止め部分を上面31および凹部32に設けていないので、上側から見たトッププレート3の美観が保たれる。また、こんろ1は、煮こぼれを直接に受けにくい外周部39にねじ止め部分を設けているので、ねじ孔の隙間を介して煮こぼれ等の液体が浸入し難い。
図3を参照して、筐体2の内部構造について説明する。筐体2は、前壁21、右側壁22、左側壁23、後壁24、底壁(図示せず)を備える。前壁21、右側壁22、左側壁23、後壁24によって囲まれてなる筐体2の開口部25の内側に、グリル庫7、一対の取付台60,60、ガスバーナ5,5、カバー部90等が備えられている。グリル庫7は、開口部25の略中央に配置される略直方体状である。グリル庫7の後部には、グリル庫7の内部と前述のグリル排気口7Aとに連通してグリル庫7の燃焼排気をこんろ1の外部へ排出するための排気部7Cが設けられている。なお、グリル庫7の上方には、グリル庫7の熱がトッププレート3に伝導することを防止するための遮熱板40(図10参照)が設けられるが、図3では遮熱板40の図示を省略している。
一対の取付台60,60は、筐体2の左部および右部から開口部25の内側へ向けて延び、筐体2の内部にガスバーナ5,5を固定するための骨組である。左側の取付台60は、開口部25の前後方向における略中央において、左側壁23とグリル庫7との間に架設される。右側の取付台60は、開口部25の前後方向における略中央において、右側壁22とグリル庫7との間に架設される。取付台60は、前後方向において対称となるように形成されており、左側の取付台60と右側の取付台60は同一形状である。左側の取付台60は左側のガスバーナ5を、右側の取付台60は右側のガスバーナ5を、それぞれの上部において支持する。一対の取付台60,60は、左側壁23および右側壁22とグリル庫7とを架設することで、こんろ1全体の強度を向上する役割も担う。一対の取付台60,60の左側壁23側および右側壁22側の端部には、垂直上方に延びる壁部613が立設されている。壁部613は、取付台60が左側壁23とグリル庫7との間に架設されるときに左側壁23に当接して、取付台60を左右方向において位置決めする。一対の取付台60,60のグリル庫7側の端部には、前後方向に所定の長さを有して垂直上方に延びる壁部614と、壁部614の上端から筐体2の内側に向かって略水平に延びる上側部615とが設けられている。
ガスバーナ5,5は、後述する取付座70(図4参照)を介して、一対の取付台60,60のそれぞれに対してねじ止めによって取り付けられている。ガスバーナ5のバーナ本体50の下部には、ガスと空気の混合気をバーナ本体50に向けて通過させる混合管部56の後端が接続されている。混合管部56は、前方から後方に向かって上方に傾斜しながら略前後方向に沿って延びる。混合管部56の前端は火力調節装置5F(図10参照)に接続している。火力調節装置5Fは、点火スイッチ11,13等の操作に応じて混合管部56にガスを供給するとともに、ガスバーナ5の燃焼火力を調節する装置であり、前壁21と混合管部56の前端との間に設置されている。カバー部90は、電池ケース14が筐体2の内部において前後に延びる方向に沿って設けられ、電池ケース14の上方を覆う部材である。カバー部90の詳細については後述する。
図4から図6を参照して、取付台60の詳細構造について説明する。なお、左側の取付台60と右側の取付台60とは同一形状であるので、図4から図6では、左側の取付台60を示し、右側の取付台60についての説明を省略している。図6では、取付台60に取り付けられる各部材の構造を明示するため、混合管部56の図示を省略している。取付台60は、左右方向に延びる金属製の帯状である。取付台60には、センサ開口612、支持台62,63、第一突条部66、第二突条部67および第三突条部68が設けられている。センサ開口612は、鍋センサ53を取付台60に挿通させるため、取付台60の上面61略中央に形成された平面視略長方形状の孔部である。
支持台62,63は、後述の取付座70を支持するための部位である。支持台62は、センサ開口612の左側に設けられている。支持台62は、上面61の一部が上方に折り曲げられて立設する立設部621と、立設部621の上端から左方に略水平に延びる板状の上側固定部622とを備える。支持台63は、センサ開口612の右側に設けられており、センサ開口612を挟んで支持台62と対向している。支持台63は、上面61の一部が上方に折り曲げられて立設する立設部631と、立設部631の上端から右方に略水平に延びる板状の上側固定部632とを備える。上側固定部622,632には固定穴623,633がそれぞれ設けられている。固定穴623,633は、取付座70を介してバーナ本体50をねじ止めするためのねじ孔である。なお、上面61のうち壁部613と支持台62との間の部分には、後述する突出部80をねじ止めするための固定穴611が設けられている。
第一突条部66は、上面61における固定穴611と壁部613との間の位置において上方にリブ状に突出し、且つ、取付台60の前後方向に延びる直線状の突条である。第二突条部67は、上面61における上側固定部622の固定穴623と固定穴611との間の位置において上方にリブ状に突出し、且つ、取付台60の前後方向に延びる直線状の突条である。第二突条部67は、支持台62の左側に隣接して設けられている開口部617を跨いで前後方向に延びている。二つの第三突条部68,68は、取付台60の前端縁および後端縁において上方にリブ状に突出し、且つ、取付台60の左右方向に延びる直線状の突条である。二つの第三突条部68,68の右端は、取付台60の右端の近傍まで延びている。二つの第三突条部68,68の左端は、センサ開口612の左縁と左右方向略同じ位置まで延びており、二つの第三突条部68,68の左端と第二突条部67との間の上面61には、左右方向に隙間616が設けられている。なお、第一突条部66と壁部613との間の位置における取付台60の前端縁には、後述のカバー部90を固定するための固定穴620が設けられている。
図4に示すように、取付台60には、取付座70、ガスバーナ5および突出部80が取り付けられる。取付座70は、ガスバーナ5、鍋センサ53、点火電極54および熱電対55を取付台60に固定するための部材である。取付座70は、平面視略長方形状であり、前端部の左右方向略中央が後方に切り欠かれた金属製である。取付座70は、第一固定部72、第二固定部73、第三固定部76および下方延出部77を備える。第一固定部72は、取付座70後部の左右方向略中央に設けられ、点火電極54を取付座70に固定する。第二固定部73は、取付座70後部において第一固定部72の右側に設けられ、熱電対55を取付座70に固定する。第三固定部76は、取付座70前部の左右方向略中央において下方に延設され、鍋センサ53を取付座70に固定する。下方延出部77は、取付座70の右端が前後方向に所定の長さを有して下方に折り曲げられて形成されている。なお、取付座70の左部には固定穴741、右部には固定穴751がそれぞれ設けられている。
取付台60に取付座70を取り付ける場合、取付台60の上側固定部622に設けられている固定穴623と、取付座70の固定穴741とが上下方向に重なり合うように位置決めされる。また、上側固定部632に設けられている固定穴633と、取付座70の固定穴751とが上下方向に重なり合うように位置決めされる。そして、固定穴623,633に固定穴741,751が重なり合った状態で、支持台62,63の上に取付座70が載置される。
ガスバーナ5のバーナ本体50の左右の側部には、固定穴571,581をそれぞれ有するフランジ部57,58がそれぞれ設けられている。バーナ本体50を取付台60に取り付ける場合、フランジ部57の固定穴571が、上側固定部622の固定穴623および左側板部74の固定穴741に対して、上下方向に重なるように位置決めされる。また、フランジ部58の固定穴581が、上側固定部632の固定穴623および右側板部75の固定穴751に対して、上下方向に重なるように位置決めされる。そして、図示しないねじが、上側固定部622の固定穴623および取付座70の固定穴741を介して、フランジ部57の固定穴571にねじ止めされる。また、図示しないねじが、上側固定部632の固定穴633および取付座70の固定穴751を介して、フランジ部58の固定穴581にねじ止めされる。その後、バーナヘッド52がバーナ本体50の上部に配置される。
突出部80は、取付台60に対して取付座70の左側、即ち取付台60にバーナ本体50が取り付けられる固定穴623,633よりも左側に取り付けられ、上面61に対して上方に突出して設けられる部分である。突出部80は、取付台60の前後方向の長さと略同じ長さに前後方向に沿って延びる金属製の板が、上方へ突出する段部を形成するように所定の幅で折り曲げられて形成されている。突出部80は、基部81、壁部82、上面部83、折曲部84を備える。基部81は、突出部80の最下部において略水平に延びる面部である。基部81の略中央部には図示しないねじ孔が設けられている。取付台60にガスバーナ5が取り付けられた後、基部81が第一突条部66と第二突条部67との間に配置され、ねじ80Aによってねじ孔を介して取付台60の固定穴611にねじ止めされる。壁部82は、突出部80が取付台60に取り付けられた状態で第一突条部66と第二突条部67との間の位置において、基部81から略垂直上方に延びる面部である。上面部83は、壁部82の上端から右方へ略水平に延びる面部である。折曲部84は、第二突条部67の上方において、上面部83の右端が略垂直下方に折り曲げられて形成されている。
図6に示すように、取付台60に取付座70、ガスバーナ5および突出部80が取り付けられると、突出部80の折曲部84の下端841が、取付座70の左端縁に上側から当接する。これにより、取付座70の左端縁が、取付台60の上側固定部622と突出部80の折曲部84の下端841とによって上下に挟持される。折曲部84の下端841は、取付台60の前後方向の長さと略同じ長さに前後方向に沿って延びているので、上側固定部622と突出部80の折曲部84の下端841とが取付座70の左端縁を挟持することで、取付座70が前後方向に傾きにくくなる。従って、取付座70が取付台60に安定して取り付けられ、取付座70に取り付けられた鍋センサ53、点火電極54および熱電対55が、バーナ本体50に対して精度良く配置される。
こんろ1が使用されると、煮こぼれ等によりトッププレート3の上側において生じた液体がバーナ開口4を介して筐体2の内部に浸入し、浸入した液体がバーナ開口4の下方に位置する取付台60に向けて滴下することがある。取付台60に設けられた突出部80は、バーナ開口4から取付台60へ向けて滴下しようとする液体を折曲部84において受け止めることができる。折曲部84によって受け止められた液体は、折曲部84に沿って下方へ流れた後、折曲部84の下端から取付座70の上側に到達するか、折曲部84の下端から取付台60に向けて滴下する。このようにして、突出部80は、取付台60において折曲部84よりも右方の位置に液体を導くことができる。取付座70の上側に到達した液体は、取付座70の上側にそのまま留まるか、取付座70中央部の切欠き部分を介して取付台60に向けて滴下する。取付座70を介して、または折曲部84の下端から取付台60に向けて滴下した液体は、センサ開口612または開口部617を介して取付台60よりも下方の筐体2内部に滴下するか、上面61に留まる。
上面61において折曲部84よりも右方に位置する液体は、第二突条部67にせき止められて、第二突条部67よりも左方へ広がることが阻害される。第二突条部67の右方の上面61に留まる液体の量が増加するにつれて、液体は第二突条部67よりも右方に広がる。これに伴い第三突条部68の位置まで右方に広がった液体は、第三突条部68にせき止められて、第三突条部68よりも取付台60の前端縁側または後端縁側へ広がることが阻害される。このため、第二突条部67から第三突条部68へ向けて広がった液体は、センサ開口612、開口部617から取付台60の下方に滴下するか、隙間616を介して取付台60の前端縁または後端縁から取付台60の下方に滴下する。なお、第三突条部68の右端よりも右方へ広がった液体は、壁部614の左側に隣接して取付台60の前端縁および後端縁において上方に延出する延出部619にせき止められる。延出部619にせき止められた液体は、例えば支持台63の右側に隣接して設けられている開口部618を介して取付台60よりも下方に滴下する。即ち、第二突条部67よりも右方に広がった液体が、取付台60の前端縁および後端縁から滴下する位置は、隙間616が配置されている位置に限定される。
また、第二突条部67の右側の近傍に多くの液体が集まった場合、液体が第二突条部67を乗り越えて第二突条部67の左側へ広がることがある。第二突条部67の左側には、取付台60の前後方向に亘って突出部80の壁部82が立設しているので、第二突条部67よりも左方へ広がった液体は壁部82によってせき止められる。壁部82にせき止められた液体は、取付台60の壁部82と第二突条部67との間における前端縁および後端縁から、または、開口部617を介して、取付台60の下方へ滴下する。
また、例えば煮こぼれの量が比較的多い場合等に、バーナ開口4から浸入した液体がトッププレート3の下面を伝って突出部80の上面部83の上側に滴下したり、上面部83よりも左方の位置において取付台60に滴下したりすることがある。上面部83の上側に滴下した液体は、上面部83の上側に留まるか、折曲部84に沿って折曲部84の下端へ流れるか、壁部82に沿って基部81へ向けて流れる。壁部82に沿って基部81へ向けて流れた液体および壁部82よりも左方の位置において基部81に向けて滴下した液体は、第一突条部66にせき止められて、第一突条部66よりも左方へ広がることが阻害される。壁部82と第一突条部66との間を広がる液体は、壁部82と第一突条部66との間にそのまま留まるか、取付台60の壁部82と第一突条部66との間における前端縁および後端縁から取付台60の下方へ滴下する。なお、第一突条部66よりも左方の位置において液体が取付台60に向けて滴下したり、第一突条部66の右側において広がる液体が第一突条部66を乗り越えて第一突条部66の左側へ広がったりすることがある。このような液体が第一突条部66より左方において取付台60の下方へ滴下する可能性もあるが、本実施形態では突出部80が所定の高さを有していることから、その可能性は僅かである。
このようにして、取付台60は、第一突条部66、第二突条部67、第三突条部68、突出部80等の配置の工夫により、取付台60に滴下して上面61において広がった液体が、取付台60から下方に滴下する位置を限定している。特に、取付台60は、取付台60の前端縁および後端縁から液体が滴下する位置を、壁部82と第一突条部66との間の位置、壁部82と第一突条部66との間の位置、および隙間616の配置される位置に限定している。なお、第一突条部66、第二突条部67および第三突条部68は、取付台60の強度を向上する役割も担う。
次いで、図3、図7から図9を参照して、カバー部90について説明する。カバー部90は、その長手方向が前後方向に沿って延びる平面視縦長長方形状の金属製であり、電池ケース14の上方を覆うカバー部材である。カバー部90の左右方向の長さは、電池ケース14の左右方向の長さより僅かに長くされている(図10参照)。
図8および図9に示すように、カバー部90は、傾斜部91および平面部92を備える。傾斜部91は、前方から後方に向かって下方に傾斜する面部であり、カバー部90の前部を構成する。傾斜部91の前端は取付台60の上面61よりも上方に配置され、傾斜部91の後端は取付台60よりも下方に配置される。傾斜部91の前端の左右方向略中央には、第一固定部913が設けられている。
傾斜部91の前部の略中央には、傾斜部91を貫通して傾斜部91前端縁から傾斜部91の長手方向の略中間位置まで平面視略長方形状に延びる孔部911が設けられている。傾斜部91の左右の端部には、略垂直上方に僅かに延出する一対のガイド部912,912が設けられている。一対のガイド部912,912は、傾斜部91の左右の端部が傾斜部91の上面に対して略垂直上方に折曲して形成されている。傾斜部91の長手方向の後端部近傍には、左側のガイド部912に連設して上方に延びる第二固定部93が設けられている。
平面部92は、傾斜部91と左右方向において同じ幅で傾斜部91の後端に連設して傾斜部91の後端から後方に向かって略水平に延びる面部であり、カバー部90の後部を構成する。平面部92は、取付台60をくぐるように取付台60の下方を延び、平面部92の後端は、取付台60の後端よりもやや後方に配置される(図10参照)。平面部92の左端部には、ガイド部912と同じ高さで略垂直上方に延出する左ガイド部921が設けられている。平面部92の後端部には、左ガイド部921と同じ高さで略垂直上方に延出する後ガイド部923が設けられている。左ガイド部921および後ガイド部923は、平面部92の左端および後端が平面部92の上面に対して略垂直上方に折曲して形成されている。一方、平面部92の右端部には、平面部92から下方に所定長さ延出する右ガイド部922が設けられている。右ガイド部922は、平面部92の右端が平面部92の上面に対して略垂直下方に折曲して形成されている。
図7に示すように、カバー部90は、第一固定部913および第二固定部93によって筐体2の内部に固定される。第一固定部913は、傾斜部91の上面から上方に突出するとともに筐体2の前壁21の上端縁の位置で前側に折曲し、前方に延びている。第一固定部913の前端部は、前壁21の上端縁に設けられている差込孔211に差し込まれて前壁21に固定される。差込孔211は、前壁21上端縁の電池ケース14と左右方向略同じ位置において、第一固定部913の前端部の左右方向の長さと略同じ長さで設けられたスリット部である。
第二固定部93は、ガイド部912から略垂直上方に延びる垂直部931と、垂直部931の上端から後方へ略水平に延びる水平部932とを備えている。水平部932には固定穴933が設けられており、第二固定部93は、固定穴933を介して取付台60の固定穴620(図4参照)に対してねじ933Aを用いてねじ止めされることで、取付台60に固定される。作業者は、取付台60が筐体2に取り付けられた状態で、平面部92を取付台60にくぐらせながらカバー部90を固定する作業を行う。第一固定部913は傾斜部91の最上部である前端部に設けられており、第二固定部93が傾斜部91から取付台60の位置まで上方に延びている。このため、作業者は、例えば取付台60の下方へ手を深く差し入れることなく、第一固定部913および第二固定部93においてカバー部90を容易に固定できる。また、第二固定部93が傾斜部91の後部から上方に延びて取付台60に固定されるので、平面部92の取付台60の下方をくぐる姿勢が保たれる。このように、カバー部90は、前後方向に第一固定部913および第二固定部93によって、前後に異なる位置において筐体2の内部に固定されるので、カバー部90は、筐体2の内部に安定して固定される。
カバー部90の左右方向の長さは、電池ケース14の左右方向の長さより僅かに長くされている。カバー部90は、取付台60の先端縁から下方に滴下する液体を電池ケース14の上方で受け止めて、電池ケース14に向けて液体が滴下することを防止している。カバー部90は、取付台60の第一突条部66と第二突条部67との間の領域と左右方向において重なる位置に傾斜部91および平面部92を配置している。このため、取付台60の第一突条部66と壁部82との間の位置および壁部82と第二突条部67との間の位置の前端縁および後端縁から取付台60の下方へ滴下する液体は、傾斜部91または平面部92に受け止められる。
傾斜部91に受け止められた液体は、傾斜部91の傾斜する方向に沿って下方へ流れ、平面部92に受け止められる。このとき、傾斜部91には一対のガイド部912,912が設けられているので、傾斜部91の左右の端部から電池ケース14に向けて液体が滴下することが防止される。なお、傾斜部91の孔部911は、カバー部90の右側に隣接配置されているガスバーナ5において燃焼が行われるときに、燃焼に必要な空気が混合管部56およびバーナ本体50の近傍へ向けて円滑に供給されるようにするために設けられている。本実施形態では、事前の実験等によって、孔部911の位置および大きさを、バーナ開口4から筐体2の内部へ多量の液体が流れ込んだ場合にも傾斜部91の孔部911を介して傾斜部91から下方に液体が滴下しないものとしている。
平面部92に受け止められた液体は平面部92の上面に留まり、平面部92の上面に留まる液体の量が増加するにつれて、液体は平面部92の上面において広がる。このとき、平面部92には左ガイド部921および後ガイド部923が設けられているので、平面部92の左端および後端から電池ケース14に向けて液体が滴下することが防止される。このため、平面部92の上面を広がる液体は、平面部92の右端から右ガイド部922に沿って下方へ流れて、右ガイド部922の下端から筐体2の内部に向けて滴下する。このように、カバー部90によって受け止められた液体がカバー部90から下方へ滴下する位置が、平面部92の右ガイド部922の位置に限定されている。
図10を参照して、筐体2の内部における配管部28および電装品の配置について説明する。なお、図10では、筐体2の内部をわかりやすくするために、筐体2の内部に配置される部品の一部または全部が適宜省略して示されている。このため、図10には、グリル庫7の内部7Gや、電池ケース14の内部14A等も示されている。筐体2の右側壁22、左側壁23、後壁24に沿って、また、グリル庫7の左右を挟むようにして、ガスバーナ5,5およびグリルバーナ7Eにガスを供給するための複数の配管部28が配置されている。
前壁21とガスバーナ5,5の混合管部56,56の前端との間には、火力調節装置5F,5Fが配置されている。右側の火力調節装置5Fの右側には、グリルバーナ7Eに用いられる火力調節装置7Fが配置されている。火力調節装置5F,7Fには、図示しない安全弁、流量調整弁等、電気的に制御される部位が内部に設けられている。電池ケース14は、前壁21から後方へ向かって、例えば乾電池1個分の左右幅を有して、左側壁23に隣接して筐体2の内部を延びている。電池ケース14よりも後方の筐体2の左奥には、基板ケース29が左側壁23および後壁24に隣接して配置されている。基板ケース29は、図示しない制御基板を内部に格納している。制御基板は、電池ケース14、鍋センサ53、点火電極54、熱電対55、火力調節装置5F,7F等と電気的に接続して、こんろ1の燃焼動作を制御する。
このような筐体2の内部における配管部28および電装品の配置を踏まえて、バーナ開口4を介して取付台60に滴下した液体が、上面61において第一突条部66よりも取付台60の左側壁23側および右側壁22側の端部に向けて広がりにくくされている。取付台60の左側壁23側および右側壁22側の端部の近傍から取付台60の下方へ液体が滴下することが防止されているので、筐体2の左側壁23および右側壁22に隣接配置されている配管部28に向けて取付台60から液体が滴下し難い。このため、筐体2の内部を滴下する液体によって配管部28が汚染されたり、汚染に起因して配管部28が腐食したりすることが防止されている。また、取付台60に第三突条部68および延出部619が配置されている位置の前端縁および後端縁からも液体が滴下し難くされている。このため、グリル庫7の左右を隣接して前後方向に沿って延びる配管部28に向けて液体が滴下し難く、配管部28の汚染、腐食等が防止される。また、第三突条部68および延出部619の左右方向における位置は、火力調節装置5Fの左右方向における位置に対応しているので、取付台60の前縁部から火力調節装置5Fに向けて液体が滴下し難い。このため、火力調節装置5Fに液体の付着による不具合が生ずることが防止される。
また、取付台60の第一突条部66よりも取付台60の左側壁23側から取付台60の下方へ液体が滴下することが防止されているので、左側壁23に隣接配置されている電池ケース14および基板ケース29に向けて取付台60から液体が滴下し難い。取付台60の壁部82と第一突条部66との間の位置、壁部82と第一突条部66との間の位置における前端縁および後端縁から滴下する液体は、カバー部90によって受け止められる。カバー部90の傾斜部91には一対のガイド部912,912が設けられているので、傾斜部91において受け止められた液体は、傾斜部91の左右の端部から下方に滴下し難い。また、平面部92には左ガイド部921および後ガイド部923が設けられているので、平面部92が取付台60から直接受け止めた液体および傾斜部91から流れて平面部92に至った液体は、平面部92から配管部28、電池ケース14および基板ケース29の配置される左側壁23および後壁24側に向けて滴下し難い。このため、カバー部90に受け止められて平面部92に溜まった液体は、右ガイド部922の位置から下方に流れるが、この位置には配管部28、電池ケース14、基板ケース29および火力調節装置5F,7Fが配置されていない。よって、右ガイド部922の位置から下方に向けて液体が滴下しても、滴下した液体は電池ケース14、基板ケース29および火力調節装置5F,7Fに付着し難い。このため、電池ケース14、基板ケース29および火力調節装置5F,7Fに液体が浸入することに起因する電気系統のショートや、液体に起因する汚染・腐食等による不具合等の電気的なトラブルが回避される。
また、取付台60に設けられた隙間616の部分における前端縁および後端縁から液体が滴下することがあるが、この位置には配管部28、電池ケース14、基板ケース29および火力調節装置5F,7Fが配置されていない。このため、配管部28、電池ケース14、基板ケース29および火力調節装置5F,7Fに不具合が生ずることが防止される。このように、こんろ1は、取付台60から液体が滴下する位置を限定し、さらにカバー部90を筐体2の内部に配置することで、配管部28、電池ケース14、基板ケース29および火力調節装置5F,7Fに液体が付着することを効果的に防止している。
以上説明したように、こんろ1の筐体2の内部には、配管部28、電池ケース14、基板ケース29および火力調節装置5F,7F等が配置される。本実施形態では、筐体2の右側壁22、左側壁23、後壁24に沿って、また、グリル庫7の左右を挟むようにして、複数の配管部28が配置されている。また、前壁21に近接して火力調節装置5F,7Fが、左側壁23および後壁24に隣接して基板ケース29が、前壁21および左側壁23に隣接して電池ケース14がそれぞれ配置されている。こんろ1では、左側の取付台60の固定穴623,633よりも左側壁23側に、また、右側の取付台60の固定穴623,633よりも右側壁22側に、突出部80が取り付けられている。突出部80は、上面61に対して上方に突出しており、バーナ開口4を介して取付台60に向けて滴下する液体を折曲部84で受け止めて取付座70の上側または取付台60の折曲部84よりもグリル庫7側の位置に導く。また、上面から立設する壁部82において取付台60の上面61における液体をせき止めて、壁部82よりも左側壁23側または右側壁22側に液体が広がることを阻害している。よって、取付台60に液体が滴下した場合に、取付台60の突出部80よりも左側壁23側または右側壁22側の位置における前端縁および後端縁から下方の筐体2内部に液体が滴下することが防止される。よって、配管部28、電池ケース14、基板ケース29および火力調節装置5F,7F等に液体が付着し難い。こんろ1は、取付台60から液体が滴下する位置を限定して、取付台60から液体が滴下することに起因してこんろ1燃焼動作に不具合が発生すること低減している。
バーナ開口4から浸入した液体がトッププレート3の下面を伝って突出部80の上面部83よりも左側壁23側または右側壁22側の位置において取付台60に滴下することがある。第一突条部66は、取付台60において突出部80の壁部82よりも左側壁23側または右側壁22側の位置に設けられている。このため、壁部82よりも左側壁23側または右側壁22側の位置に滴下した液体は、第一突条部66にせき止められ、第一突条部66を乗り越えて広がり難い。よって、取付台60において突出部80の壁部82よりも左側壁23側または右側壁22側の位置に液体が滴下した場合であっても、取付台60の第一突条部66よりも左側壁23側または右側壁22側の位置から取付台60の下方に液体が滴下することが防止される。
取付台60に第二突条部67が設けられているので、取付台60の上面61に至った液体は、第二突条部67にせき止められて、第二突条部67よりも左方へ広がることが阻害される。このため、第二突条部67の右方の上面61に留まる液体の量が増加するにつれて、液体は第二突条部67よりも右方に広がる。これに伴い第三突条部68の位置まで右方に広がった液体は、第三突条部68にせき止められるので、第三突条部68の配置される位置における取付台60の前端縁および後端縁からは液体が滴下し難い。このため、第二突条部67および第三突条部68にせき止められた液体は、第二突条部67と第三突条部68との間に設けられている隙間616を介して、取付台60の前端縁および後端縁から滴下しやすくなる。このような第二突条部67および第三突条部68の配置によって、こんろ1は、取付台60の前端縁および後端縁から液体が滴下しやすい位置を、隙間616の位置に限定できる。
カバー部90は、取付台60の第一突条部66と第二突条部67との間の領域と左右方向において重なる位置に傾斜部91および平面部92を配置している。このため、カバー部90は、取付台60の第一突条部66と壁部82との間の位置および壁部82と第二突条部67との間の位置の前端縁および後端縁から取付台60の下方へ滴下する液体を、傾斜部91または平面部92において受け止めることができる。従って、こんろ1は、カバー部90を用いて、取付台60の第一突条部66と壁部82との間の位置および壁部82と第二突条部67との間の位置の前端縁および後端縁から滴下する液体が、筐体2の内部に直接滴下することを防止できる。
こんろ1では、筐体2の内部に電池ケース14が入りされている。カバー部90は、電池ケース14が筐体2の内部において前後に延びる方向に沿って設けられ、電池ケース14の上方を覆う。カバー部90は、取付台60の第一突条部66と壁部82との間の位置および壁部82と第二突条部67との間の位置の前端縁および後端縁から滴下する液体を受け止め、液体が電池ケース14に向けて滴下することを防止できる。
第一固定部913は傾斜部91の最上部である前端部に設けられており、第二固定部93は傾斜部91から取付台60の位置まで上方に延びている。このため、作業者は、例えば取付台60の下方へ手を深く差し入れることなく、第一固定部913および第二固定部93においてカバー部90を容易に固定できる。カバー部90は、傾斜部91において受け止めた液体を、傾斜部91の傾斜する方向に沿って平面部92に導くので、傾斜部91から電池ケース14に向けて液体が滴下し難く、電池ケース14に液体が付着し難い。
カバー部90は傾斜部91と平面部92とを備えており、傾斜部91によって受け止められた液体は、傾斜部91の傾斜する方向に沿って下方へ流れ、平面部92に至る。平面部92には左ガイド部921および後ガイド部923が設けられているので、平面部92から配管部28、電池ケース14および基板ケース29の配置される左側壁23および後壁24側に向けて液体が滴下し難い。
取付台60に取付座70、ガスバーナ5および突出部80が取り付けられると、突出部80の折曲部84の下端841が、取付座70の左端縁に上側から当接する。これにより、取付座70の左端縁が、取付台60の上側固定部622と突出部80の折曲部84の下端841とによって上下に挟持される。従って、取付座70が前後方向に傾きにくくなり、取付座70に取り付けられた鍋センサ53、点火電極54および熱電対55が、バーナ本体50に対して精度良く配置される。
本実施形態において、こんろ1が、本発明の「こんろ」に相当する。筐体2が、本発明の「筐体」に相当する。トッププレート3が、本発明の「天板」に相当する。バーナ開口4が、本発明の「バーナ開口」に相当する。右側壁22および左側壁23が、本発明の「側壁」に相当する。グリル庫7が、本発明の「グリル庫」に相当する。ガスバーナ5が、本発明の「バーナ」に相当する。バーナ本体50が、本発明の「バーナ本体」に相当する。バーナヘッド52が、本発明の「バーナヘッド」に相当する。取付台60が、本発明の「取付台」に相当する。固定穴623,633が、本発明の「バーナ固定部」に相当する。突出部80が、本発明の「突出部」に相当する。壁部82が、本発明の「立設部」に相当する。折曲部84が、本発明の「折返部」に相当する。第一突条部66が、本発明の「第一突条部」に相当する。第二突条部67が、本発明の「第二突条部」に相当する。第三突条部68が、本発明の「第三突条部」に相当する。隙間616が、本発明の「隙間」に相当する。カバー部90が、本発明の「受部」に相当する。傾斜部91が、本発明の「傾斜部」に相当する。平面部92が、本発明の「面部」に相当する。第一固定部913が、本発明の「第一固定部」に相当する。第二固定部93が、本発明の「第二固定部」に相当する。電池ケース14が、本発明の「電池ケース」に相当する。取付座70が、本発明の「取付座」に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、突出部80は基部81、壁部82、上面部83、折曲部84を備えているが、例えば上面部83および折曲部84を備えない構成であってもよい。この場合であっても、突出部80は、バーナ開口4から取付台60へ向けて滴下しようとする液体を壁部82において受け止め、または、上面61の液体を壁部82おいてせき止めることができる。従って、壁部82よりも取付台60の左側壁23側および右側壁22側の端部に向けて広がりにくくできる。
上記実施形態では、電池ケース14が左側壁23に隣接して設けられているが、電池ケース14の配置はこれに限られず、例えば右側壁22に隣接して設けられてもよい。この場合、電池ケース14の配置に応じて、カバー部90を電池ケース14の上方を覆う位置に配置してもよい。
上記実施形態では、カバー部90は傾斜部91と平面部92とを備えるが、例えば平面部92を備えない構成であってもよい。この場合であっても、傾斜部91が取付台60から滴下する液体を受け止めることで、電池ケース14に液体がかかることを防止できる。
上記実施形態において、カバー部90の第二固定部93は、左側のガイド部912に連設して上方に延びているが、例えば、左側のガイド部912に連設して上方に延びて形成されていてもよい。また、第一固定部913は、傾斜部91の前端の左右方向略中央に設けられているが、傾斜部91の前端部の左部または右部に設けられていてもよい。
1 こんろ
2 筐体
3 トッププレート
4 バーナ開口
5 ガスバーナ
7 グリル庫
14 電池ケース
22 右側壁
23 左側壁
50 バーナ本体
52 バーナヘッド
60 取付台
66 第一突条部
67 第二突条部
68 第三突条部
70 取付座
80 突出部
82 壁部
84 折曲部
90 カバー部
91 傾斜部
913 第一固定部
92 平面部
93 第二固定部
616 隙間
623,633 固定穴

Claims (7)

  1. 上部が開口されるとともに、内部にグリル庫が配置される筐体と、
    前記筐体の側壁と前記グリル庫との間に架設される架設台と、
    前記架設台に設けられたバーナ固定部に固定されるバーナ本体と、前記バーナ本体の上部に設けられるバーナヘッドとを備えるバーナと、
    前記バーナヘッドを挿通させるバーナ開口を有し、前記筐体の上部に設置されることで前記バーナヘッドを前記バーナ開口の内側において上方に露出させる天板とを備えたこんろであって、
    前記架設台は
    記バーナ固定部と前記筐体の前記側壁側の端部との間において前記架設台から上方に突出し、且つ、前記架設台の前後方向に延びる突出部と、
    前記突出部と前記筐体の前記側壁側の端部との間においてリブ状に突出し、且つ、前記架設台の前後方向に延びる第一突条部と
    を備えることを特徴とするこんろ。
  2. 前記架設台は、
    前記突出部と前記バーナ固定部との間においてリブ状に突出し、且つ、前記架設台の前後方向に延びる第二突条部と、
    前記架設台の前端縁部における前記第二突条部と前記グリル庫側の端部との間においてリブ状に突出し、且つ、前記第二突条部との間に左右方向に隙間を設けて前記架設台の左右方向に延びる第三突条部とを備えることを特徴とする請求項に記載こんろ。
  3. 前記架設台の下方に設けられ、液体を受ける受部を備え、
    前記受部は、平面視において前記第一突条部と前記突出部との間の領域の少なくとも一部に重なる位置に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のこんろ。
  4. 前記受部は、前記筐体の内部に配置される電池ケースの上方を覆う位置に配置されることを特徴とする請求項に記載のこんろ。
  5. 前記受部は、
    前方から後方に向けて下方に傾斜する傾斜部と、
    前記傾斜部の前部に設けられ、前記筐体の前端部に固定される第一固定部と、
    前記傾斜部において上方に延びて設けられ、前記架設台に固定される第二固定部とを備えることを特徴とする請求項に記載のこんろ。
  6. 前記受部は、前記傾斜部の後方に延設される面部を備え、
    前記面部の少なくとも前記筐体の前記側壁側の端部は、上方に折り返されていることを特徴とする請求項に記載のこんろ。
  7. 前記バーナヘッドの近傍に配置される電装品を設置するための設置部を有し、前記架設台に取り付けられる取付座を備え、
    前記取付座は、前記バーナ本体とともに前記バーナ固定部に固定され、
    前記突出部は、前記架設台に対して取り付けられる取付部と、前記取付部から上方に立設される立設部と、前記立設部の上端から前記グリル庫側に向けて延設されるとともに、前記グリル庫側の端部が下方に折り返されて形成される折返部とを有し、
    前記折返部の下端部は、前記取付座に上方から当接することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のこんろ。
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