JP6549453B2 - コンロ - Google Patents
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Description
このガス量調整装置は、装置の下部にガス配管が接続されて、内部に形成されるガス流路に、点火ボタンの操作で開閉するメイン弁や立ち消え時に閉弁する安全弁等を備えた弁部が設けられる。一方、装置の上部には、ガス量を調整するニードル弁等を備えた調整部が設けられて、調整部には、コンロバーナに燃料ガスを供給するためのガスノズルが設けられる。
コンロバーナは、筐体の天板に設けたバーナ開口内に位置し、上面に載置されるバーナキャップとの間で炎口を形成するバーナ本体と、そのバーナ本体から突設され、ガスノズルに対向するガス導入孔を備えたスロート管とを含んでなり、ガスノズルから噴出された燃料ガスと一次空気とをスロート管に導入して混合し、混合気を炎口から噴出させて燃焼させるようになっている。
このように、ガス量調整装置のシール性の確認作業を行うことから、カバーは確認作業が完了した後に固定される。しかし、確認作業が完了した状態では、コンロバーナ等が筐体に固定された状態であるため、コンロバーナと弁部との狭い隙間にカバーを差し込んで弁部のカバー位置に固定(ネジ止め等)する作業となって作業しづらい。特に近年のコンロでは、バーナや各種センサ類を支持する支持部材等の多くの部材がバーナの周囲に取り付けられることから、これらの部材との干渉を避けつつカバーを取り付けるのは困難で、時間と手間がかかってしまう。
カバー固定手段による固定を解除した状態のカバーを、スライド支持部によって退避位置へスライド可能としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、コンロバーナに隣接するグリル庫を備え、スライド支持部は、グリル庫の側部に設けられることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2の構成において、カバーは、弁部の上方を覆う本体部と、本体部におけるグリル庫の側部側の端縁から下向きに折曲される垂下部と、垂下部の下部からグリル庫側に張り出す張出部と、張出部からグリル庫側へ斜め上向きに突出する係止部と、を備え、スライド支持部は、張出部が載置される平面部と、張出部の載置状態で係止部に上方から被さり、係止部のスライドを案内するガイド部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、筐体内の狭いスペースでもグリル庫を利用してスライド支持部を簡単に設置することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加えて、グリル庫側にスライド支持部を設ければ足り、グリル庫と反対側でカバーを支持する機構が不要となるため、少ない部品点数でカバーのスライド支持が可能となる。
図1は、コンロの一例であるテーブルコンロの説明図である。テーブルコンロ1は、筐体2の左右(図1の手前側を前方とする。)に一対のコンロ部3,3を、両コンロ部3,3の間にグリル部4を備えてなる。コンロ部3に備えられるコンロバーナ5は、図2に示すように、炎口を形成するバーナキャップ7が上面に載置されるバーナ本体6と、そのバーナ本体6から突設されるスロート管8とからなり、筐体2内に固定された状態で、バーナ本体6及びバーナキャップ7が、筐体2の天板9に設けられたバーナ開口10から上方に露出している。11は五徳、12は、内部に温度センサを備えてバーナ本体6及びバーナキャップ7の中央を貫通して上方へ突出し、五徳11上に載置した鍋底に当接する感熱棒である。
また、コンロバーナ5は、図4に示すように、バーナ本体6及びスロート管8の上部分をプレス成形した上板37と、バーナ本体6及びスロート管8の下部分をプレス成形した下板38とをカシメ結合して形成される。スロート管8の端部には、図7に示すように、中心にガス導入孔40を、その周囲に円弧状の一次空気導入孔41,41をそれぞれ形成したダンパキャップ39が被せられている。コンロバーナ5は、図5に示すように、上板37及び下板38のカシメ結合によって周囲に形成されるフランジ部42のうち、バーナ本体6の左右部位が支持板34にネジ43,43によって固定される。一方、スロート管8の左右部位は、連結具44を介して調整部31にネジ止めされる。
各突出部46は、カシメ片48から斜め上方に折曲される格好でカシメ片48から延設されており、カシメ片48の内縁から突出部46の一部の内縁に掛けて、補強用のリブ44a,44aがそれぞれ立ち上げ形成されている。
そして、架設部47には、平面視でスロート管8の軸線上に位置する被嵌合部としての嵌合孔50と、その両側に位置する2つのネジ止め孔51,51とが形成されて、前縁には、補強用のリブ52が立ち上げ形成されている。
さらに、張出部59において、後端寄りには位置決め用の透孔65が形成され、その前方にはネジ止め用の透孔66が形成されて、張出部59の外縁には、斜め上向きに係止部としての係止片67が折曲形成されている。
このカバー56及び支持カバー68は、鏡面対称の形状で左右一対用意されて、支持カバー68,68がグリル壁13の左右の側部にそれぞれ取り付けられ、各支持カバー68側に張出部59を向けて配置したカバー56,56が、左右の弁部29,29の上方でそれぞれスライド可能に支持されることになる。
次に、そのまま各コンロバーナ5を、前述のように支持板34と調整部31との間に連結具44を利用して組み付ける。すると、図12に示すように、連結具44によって組み付けと同時にガスノズル33がダンパキャップ39に対して精度よく位置決めされる。
一方、引火が生じなければ、ガス量調整装置23のシール性は十分であるとして、確認作業を終了し、カバー56を図12のカバー位置へスライドさせて、図3に示すように張出部59の透孔66から支持カバー68のネジ孔部74へカバー固定手段としてのネジ75によって固定する。その後、天板9を筐体2に組み付けて製品を完成させる。
よって、調理中に煮汁等がバーナ開口10から筐体2内に浸入し、コンロバーナ5上に滴下することがあっても、カバー56によって保護されるガス量調整装置23の弁部29への煮汁等の付着は防止される。
さらに、連結具は、例えば連結片をなくしてカシメ片のみとする等、固定部の形状を変えたり、カシメでなく他の手段で固定部をスロート管に固定したり等、適宜変更可能である。
また、カバー56を、弁部29の上方を覆う本体部57と、本体部57におけるグリル庫14の側部側の端縁から下向きに折曲される垂下部58と、垂下部58の下部からグリル庫14側に張り出す張出部59と、張出部59からグリル庫14側へ斜め上向きに突出する係止片67と、を備えたものとし、支持カバー68を、張出部59が載置される平面部70と、張出部59の載置状態で係止片67に上方から被さり、係止片67のスライドを案内するガイド片72と、を備えるものとしたことで、グリル庫14側に支持カバー68を設ければ足り、グリル庫14と反対側でカバー56を支持する機構が不要となるため、少ない部品点数でカバー56のスライド支持が可能となる。
さらに、上記形態ではグリル庫に支持カバーを設けてスライド支持部を形成しているが、スペース的に余裕があればグリル庫に関係なく単独で支持カバー等のスライド支持部を筐体内に設けても差し支えない。従って、グリル部のないコンロであってもカバーのスライドに係る発明は採用可能である。
Claims (3)
- 筐体と、
内部にガス流路を有し、下部に前記ガス流路の一部又は全部を開閉する弁部が、上部にガスノズルがそれぞれ設けられるガス量調整装置と、
前記ガスノズルから噴出される燃料ガスの導入孔を端部に有するスロート管と、そのスロート管に連設され、上部に載置されたバーナキャップとの間で炎口を形成するバーナ本体とを備え、前記スロート管の前記導入孔が前記ガスノズルに対向する前記弁部の上方位置で固定されるコンロバーナと、
前記弁部と前記コンロバーナとの間に配置され、前記弁部の上方を覆うカバー位置でカバー固定手段によって固定されるカバーと、
前記カバーを、前記カバー位置から前記弁部の少なくとも一部を開放する退避位置へスライド可能に支持するスライド支持部と、を含み、
前記カバー固定手段による固定を解除した状態の前記カバーを、前記スライド支持部によって前記退避位置へスライド可能としたことを特徴とするコンロ。 - 前記コンロバーナに隣接するグリル庫を備え、前記スライド支持部は、前記グリル庫の側部に設けられることを特徴とする請求項1に記載のコンロ。
- 前記カバーは、前記弁部の上方を覆う本体部と、前記本体部における前記グリル庫の側部側の端縁から下向きに折曲される垂下部と、前記垂下部の下部から前記グリル庫側に張り出す張出部と、前記張出部から前記グリル庫側へ斜め上向きに突出する係止部と、を備え、
前記スライド支持部は、前記張出部が載置される平面部と、前記張出部の載置状態で前記係止部に上方から被さり、前記係止部のスライドを案内するガイド部と、を備えることを特徴とする請求項2に記載のコンロ。
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JP2015179931A JP6549453B2 (ja) | 2015-09-11 | 2015-09-11 | コンロ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP6549453B2 true JP6549453B2 (ja) | 2019-07-24 |
Family
ID=58320648
Family Applications (1)
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JP2015179931A Active JP6549453B2 (ja) | 2015-09-11 | 2015-09-11 | コンロ |
Country Status (1)
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Families Citing this family (3)
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2015
- 2015-09-11 JP JP2015179931A patent/JP6549453B2/ja active Active
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