JP6629641B2 - 液体取出装置 - Google Patents

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Description

本発明は液体取出装置に関し、詳しくは外容器に交換可能に収納した可撓性の液体容器に充填された液体を吸引・注出するエアレスタイプの液体の取出装置に関する。
外容器内に収容した可撓性を有する液体容器に充填された液体をポンプ手段により吸引・注出するに従って前記液体容器内の負圧化に伴って収縮(縮小)していく構成のエアレスタイプの液体取出装置は、水場に置いて使用することが一般的である(例えば、特許文献1〜4等参照)。
具体的な使用場所を挙げれば、液体容器に充填する液体の種類が、シャンプー・リンス類であれば浴室、液体石鹸類であれば浴室や洗面所、食器用洗剤類であればキッチンシンク等である。
以上のように水場に置かれて使用する場合、湯水で濡れた手でポンプ操作を行う際は勿論のこと、水場におけるシャワーや洗い水の使用によって、湯水が液体取出装置に直接降りかかるため該液体取出装置全体が濡れるだけでなく、外容器の内部にまで湯水が浸入してしまうことが多々ある。
液体取出装置の外容器の内部に湯水が浸入した場合、該外容器の内側や内部に収納した液体容器表面に経時によりヌメリやカビが発生し易く、不衛生になり易いという問題点を有している。
実開平05−044854号 実開平03−017059号 実開平06−003877号 実開平06−032347号
そこで本発明の目的は、外容器の内部への湯水の浸入を抑止することによって衛生的に使用可能な液体取出装置を提供することにある。
上記課題を解決する本発明は、下記構成を有する。
1.液体を充填した可撓性を有する液体容器と、該液体容器を収納する外容器と、前記液体容器の口部に装着されて液体の吸引・注出を行うポンプ体と、該ポンプ体の吸引部に連通状態で取り付けられると共に前記液体容器の内部に挿通配設される吸引管と、を有して成り、
前記ポンプ体の動作によって前記液体容器内の液体を吸引・注出するに従って、前記液体容器内の負圧化に伴って収縮(縮小)していく構成のエアレスタイプの液体取出装置において、
前記外容器の上部に開口部が設けられており、この開口部に前記液体容器の口部が下方から挿通されて上方に突出した状態で該口部の基部が前記開口部に取り付けられた状態となる構成であり、
更に、前記開口部に前記基部が取り付けられた際に、前記開口部の内周面の少なくとも一部の全周部と前記基部の外周面の少なくとも一部の全周部とが密接する状態となる構成であることによって、
前記外容器と液体容器との取付部分から前記外容器内への水分の浸入を阻止する液密構成であり、
更に、前記外容器の開口部が、該開口部から下方に垂設状態で連設する開口円筒部を成しており、この開口円筒部の内周面の上部に凸条リブが設けられており、
前記基部の上部に1枚の上鍔状部が設けられ、下部に別なる1枚の下鍔状部が設けられており、
前記上鍔状部と下鍔状部の各々が前記開口円筒部の内周面に密接することによって液密状態となる構成であり、
前記基部の上鍔状部と下鍔状部との間に螺子構成が設けられていると共に、この螺子構成が螺合する被螺子構成が前記開口円筒部の対応位置に設けられていることにより、前記外容器の開口部と液体容器の口部との螺合取付が可能であること、
を特徴とする液体取出装置。
2.前記外容器の開口部が、該開口部から下方に垂設状態で連設する開口円筒部を成しており、この開口円筒部と前記液体容器の基部との間が液密構成であることを特徴とする上記1に記載の液体取出装置。
.前記開口円筒部の内周面の上部及び下部の二箇所と前記液体容器の基部との密接による二重の液密構成であることを特徴とする上記1又は2に記載の液体取出装置。
.前記外容器の開口部と前記液体容器の口部との螺合構成において、螺合時の過剰緊締を防止する回り止め部が設けられていることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の液体取出装置。
.前記外容器の開口部と前記液体容器の口部との螺合構成において、螺合時の緊締完了位置乃至は緊締完了近傍位置まで螺合回転された状態であることを知らせる螺合回転負荷部が設けられていることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の液体取出装置。
.前記外容器の開口部と前記液体容器の口部との螺合構成において、緊締螺合された螺合構成の逆回転による螺合緩みを防止する逆回り止め部が設けられていることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の液体取出装置。
.前記外容器の開口部と前記液体容器の口部との螺合構成において、緊締螺合された螺合構成の逆回転による螺合緩みを防止する逆回り止め部が設けられており、
螺合回転時に、この逆回り止め部を負荷をかけて通過させた位置が緊締完了位置であることを特徴とする上記1〜6のいずれかに記載の液体取出装置。
.前記液体容器の口部と前記ポンプ体との取付構成が螺合構成であることを特徴とする上記1〜7のいずれかに記載の液体取出装置。
.外容器が蓋体と本体を有する構成であり、前記開口部が蓋体に設けられていることを特徴とする上記1〜8のいずれかに記載の液体取出装置。
請求項1に示す発明によれば、外容器の内部への湯水の浸入を抑止することによって衛生的に使用可能な液体取出装置を提供することができる。
特に、外容器に収納した液体容器の該外容器への取付は、該外容器の蓋体等の上部に設けられた開口部に前記液体容器の口部を固定することによって行われるが、この開口部と口部との固定部分を密接する状態とすることにより液密構成となるため、従来のようにこの開口部と口部との固定部分に存在する間隙からの湯水の外容器内への浸入を防止することができる。従って、長期に亘って、例えば、液体容器に充填した液体を使い切るまでの期間に亘って、外容器内のヌメリやカビの発生を抑止することができるので衛生的に使用することができる。
請求項2に示す発明によれば、外容器の開口部を円筒状を有する開口円筒部とすることにより、該開口部の取付箇所が単なる開口部よりも増大するので、外容器の開口部に液体容器の口部を確実に取り付ける構成と液密構成の両構成の確保が容易となる。
請求項3に示す発明によれば、外容器の上面に近い位置での液密構成によって、湯水の浸入経路の入口部分での浸入を阻止することが可能となる。
請求項4に示す発明によれば、外容器の内部に入り込む位置での液密構成によって、湯水の浸入経路の出口部分での浸入を阻止することが可能となる。
請求項5に示す発明によれば、外容器の上面に近い位置と内部に入り込む位置での二重の液密構成によって、湯水の浸入経路の入口部分と出口部分での浸入を二重に阻止することが可能となる。
請求項6に示す発明によれば、製造する際のサイズ調整が容易なので液密構成が得られ易い。
請求項7に示す発明によれば、製造する際の密接強度調整が容易なので液密構成が得られ易い。
請求項8に示す発明によれば、外容器への液体容器の取付が容易であり、液体を使い切った後の交換の際も速やか且つ容易に液体容器の交換ができる。
請求項9に示す発明によれば、外容器の上面に近い位置と内部に入り込む位置での二重の液密構成によって、湯水の浸入経路の入口部分と出口部分での浸入を二重に阻止することが可能であり、しかも外容器と液体容器との取付構成である螺合構成部分が前記の二重の液密構成の間に設けられているため螺合構成が湯水に浸かることを防止することができる。従って、螺合構成の螺子部分にヌメリやカビが発生することを抑制することができる。
請求項10に示す発明によれば、螺合した際に最善の緊締位置で緊締を停止させることができるため、螺合構成の螺子部分等を過剰緊締によって損傷したり、或いは緊締不足になることを防止することができる。
請求項11に示す発明によれば、螺合した際に最善の緊締位置まで螺合できたか否かを容易に判断することができるため、螺合構成の螺子部分等を過剰緊締によって損傷したり、或いは緊締不足になることを防止することができる。
請求項12に示す発明によれば、外容器と液体容器との取付構成である螺合の緩みを防止することによって、外容器からの液体容器の脱落を防止することができるだけでなく、取付部分の密接状態を保持することができるので液密構成を維持することができる。また、液体容器の口部にポンプ体を螺合によって取り付ける際に、該ポンプ体の螺合時に液体容器の口部が供回りして液体容器の開口部から脱落してしまうことを防止することができる。
請求項13に示す発明によれば、螺合した際に最善の緊締位置まで螺合できたか否かを容易に判断することができるため、螺合構成の螺子部分等を過剰緊締によって損傷したり、或いは緊締不足になることを防止することができ、更には、外容器と液体容器との取付構成である螺合の緩みを防止することによって、外容器からの液体容器の脱落を防止することができるだけでなく、取付部分の密接状態を保持することができるので液密構成を維持することができる。また、液体容器の口部にポンプ体を螺合によって取り付ける際に、該ポンプ体の螺合時に液体容器の口部が供回りして外容器の開口部から脱落してしまうことを防止することができる。
請求項14に示す発明によれば、外容器の開口部に対して液体容器の口部を嵌合することにより外容器への液体容器の取付が可能となるだけでなく、この取付部分における液密構成を得ることができる。
請求項15に示す発明によれば、外容器に取り付けた液体容器の口部にポンプ体を容易に取り付けることができる。また、液体の使い切り後の液体容器の交換の際も該液体容器の口部からポンプ体を容易に取り外すことができる。
請求項16に示す発明によれば、外容器の蓋体の開口部に液体容器の口部を取り付けた後に該液体容器を外容器の本体に収納する手順となるため、外容器に液体容器が確実に取り付けることができたか否かの確認が容易である。
本発明に係る液体取出装置の一実施例を示す構成説明図 図1の液体取出装置の外容器の開口部と液体容器の口部との取付構成及び液密構成を説明する要部説明図(一部断面) 外容器の開口部と液体容器の口部との取付構成に適用される回り止め部・螺合回転負荷部・逆回り止め部の実施例を説明する要部説明図(一部断面) 外容器の開口部と液体容器の口部との取付構成及び液密構成の他の実施例を説明する要部説明図(一部断面) 外容器の開口部と液体容器の口部との取付構成及び液密構成の他の実施例を説明する要部説明図(一部断面) 外容器の開口部と液体容器の口部との取付構成及び液密構成の他の実施例を説明する要部説明図(一部断面) 外容器の開口部と液体容器の口部との取付構成及び液密構成の他の実施例を説明する要部説明図(一部断面) 外容器の開口部と液体容器の口部との取付構成及び液密構成の他の実施例を説明する要部説明図(一部断面)
本発明に係る液体取出装置について図1〜図8に基づき詳細に説明する。
本発明は、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、その他の頭髪用品をはじめ、液状石鹸、化粧液、歯磨き、食器用洗剤、ソース、マヨネーズ、食用油、機械油、その他の各種液体(ゲル状或いはゼリー状等の高粘度液体を含む)が充填された液体容器から前記液体をポンプ体によって吸引・注出するに従って、前記液体容器内の負圧化に伴って収縮(縮小)していく構成のエアレスタイプの液体取出装置である。液体容器内の液体の吸引・注出によって空になった後は、満充填された新規の詰替用の液体容器に交換して使い続けることができる構成である。
先ず、図1に示すように、本発明の液体取出装置1は、液体を収納した可撓性を有する液体容器2と、該液体容器2の上部に装着される液体の吸引・注出手段であるポンプ体3と、該ポンプ体3の吸引部に連通状態で取り付けられると共に前記液体容器2の内部に挿通配設される吸引管4と、前記液体容器2を収納する外容器5(蓋体5Aと本体5B)と、を有して成り、
前記ポンプ体3の動作によって前記液体容器2内の液体を吸引・注出するに従って、前記液体容器2内の負圧化に伴って収縮(縮小)していくエアレスタイプ構成を有し、
前記外容器5の上部に開口部51が設けられており、この開口部51に前記液体容器2の口部21が下方から挿通されて上方に突出した状態で該口部21の基部22が前記開口部51に取り付けられた状態となる構成であり、
更に、前記開口部51に前記基部22が取り付けられた際に、前記開口部51の内周面の少なくとも一部の全周部と前記基部の外周面の少なくとも一部の全周部とが密接する状態となる構成であることによって、
前記外容器5と液体容器2との取付部分から前記外容器5内への水分の浸入を阻止する液密構成を有するものである。
以下、本発明の構成について更に詳説する。
液体容器2は、本実施例では周囲をヒートシールにより封止した袋状を成すものであり、上部のヒートシール部には前記ポンプ体3が取り付けられる口部21を有する取付部材23が同時に熱溶着されている。前記ポンプ体3の取付けは、口部21に螺合取付される本実施例に示す構成の他、圧入・嵌合等の手段を採ることもできる。
更に、液体容器2としては、この種のエアレスタイプに用いられる袋体として公知公用のものを特別の制限無く用いることができ、例えば、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ナイロンフィルム等のフィルム単層体、或いはこれら複数のフィルム積層体から成る酸素透過抑制積層フィルム等による袋体を挙げることができる。また、形状は本実施例の袋状に限らず、ボトル状等の公知公用の他の形状を有していてもよい。
ポンプ体3及び吸引管4としては、この種のエアレスタイプの液体取出装置に用いられる公知公用のポンプ及び吸引管を特別の制限なく用いることができ、上部の押下部を押込操作することで吸引管4並びにポンプ動作部内のピストン・シリンダ内を通って液体容器2内の液体を吐出口から吐出することができる。尚、ポンプ体3のポンプ構成については、この種の液体取出装置に用いられる一般的なポンプ構成であるため、本明細書ではポンプ体3のポンプ機構についての説明は省略する。
外容器5は、本実施例では蓋体5Aと本体5Bとを有して成る構成であり、前記該外容器5の上部の開口部51は蓋体5Aの上部に設けられている。また、蓋体5Aと本体5Bとの取付構成は本実施例では螺合構成であるが、嵌合等の他の構成を採ることもできる。更に外容器5の材質としては、合成樹脂製、金属製、陶磁器製、木製等を挙げることができ、中でも、インジェクション成形やブロー成形等によって成形された合成樹脂製であることが好ましく、中でも低コストで成形可能なブロー成形によるポリエチレン製やポリプロピレン製が特に好ましい。
本実施例に示す蓋体5Aと本体5Bとを有してなる液体容器5においては、ポンプ体3の動作によって液体容器2内の液体を吸引・注出するに従って該液体容器2内の負圧化に伴って収縮(縮小)していく際の外容器5内の空気置換は、外容器5の本体5Bと蓋体5Aとの間に設けられた通岐路によって行われる構成を採ることが好ましい。通岐路としては、外容器5の本体5Bと蓋体5Aとを螺合結合した際に、本体5Bの上部開口の上端部と蓋体5Aの天板52の下面とが部分的に間隙を設けた状態となって、この間隙の部分が通気路となる構成が好ましく、より具体的には、蓋体5Aの下面部に1つ以上の凸部又は凹部を設けたり、或いは本体5Bの上部開口の上端部に凸部又は凹部を設けることにより、蓋体5Aと本体5Bとの間に間隙が形成され、この間隙が通気路となる構成を挙げることができる。
外容器5と液体容器2との取付構成における液密構成の具体的な実施例としては、図2に示すように、前記外容器5の蓋体5Aの開口部51は、該開口部51から下方に垂設状態で連設する開口円筒部51Aを成しており、この開口円筒部51Aの内周面の上部に凸条リブ51Bが設けられており、
前記外容器2の口部21の基部22の上部に1枚の上鍔状部24が設けられ、下部に別なる1枚の下鍔状部25が設けられており、
前記上鍔状部24と下鍔状部25の各々が開口部51の開口円筒部51Aの内周面に二箇所で密接することによって二重の液密状態となる構成である。
以上の構成によって、図2(A)に示す取付前状態から図2(B)に示す取付状態に成ることにより、上鍔状部24が凸条リブ51Bを乗り越えた位置で該凸条リブ51Bと開口円筒部51Aの当接状態で密接して該開口円筒部51Aの上部が液密となり、更に、開口円筒部51Aの下面に下鍔状部25が密接して該開口円筒部51Aの下部が液密となり、二重の液密構成を得ることができる。
更に外容器5と液体容器2との取付構成としては、前記基部22の上鍔状部24と下鍔状部25との間に螺子構成22Aが設けられていると共に、この螺子構成22Aが螺合する被螺子構成51Cが前記開口円筒部51Aの対応位置に設けられていることにより、前記外容器5の開口部51と液体容器2の口部21との螺合取付が可能になっている。
以上の構成、即ち、外容器5の上面に近い位置と内部に入り込む位置での二重の液密構成によって、湯水の浸入経路の入口部分と出口部分での浸入を二重に阻止することが可能であり、しかも外容器5と液体容器2との取付構成である螺合構成(螺子構成22Aと被螺子構成51C)が前記の二重の液密構成の間に設けられているため該螺合構成(螺子構成22Aと被螺子構成51C)が湯水に浸かることを防止することができる。従って、螺合構成(螺子構成22Aと被螺子構成51C)の部分にヌメリやカビが発生することを抑制することができる。
次に図3に示すように、前記開口部51と前記口部21との螺合構成(螺子構成22Aと被螺子構成51C)において、螺合時の過剰緊締を防止する回り止め部が設けられていることが好ましい。本実施例に示す回り止め部としては、下鍔状部25の外周の一部に外側方向に突起する掛止爪部26と、開口円筒部51Aの外周に設けられると共に該開口円筒部51Aより下方に突起する被掛止爪部53との組合せから構成されている。この回り止め部によって、螺合した際に最善の緊締位置で緊締を停止させることができるため、螺合構成の螺子部分等(螺子構成22Aや被螺子構成51C)を過剰緊締によって損傷したり、或いは緊締不足になることを防止することができる。
更に本実施例では、この回り止め部の構成に加えて、前記被掛止爪部53の螺合回転方向手前位置に該被掛止爪部53より突起長さの短い螺合回転負荷部54が設けられていることが好ましい。この螺合回転負荷部54は、前記外容器5の開口部51と前記液体容器2の口部21との螺合構成において、螺合時の緊締完了位置乃至は緊締完了近傍位置まで螺合回転することによって前記掛止爪部26が螺合回転負荷部54に当接し、更に螺合回転させて前記掛止爪部26が螺合回転負荷部54を乗り越えるとき生じる負荷によって、最善の緊締位置まで螺合できたか否かを容易に判断することができる。従って、螺合構成の螺子部分等を過剰緊締によって損傷したり、或いは緊締不足になることを防止することができる。
上記の螺合回転負荷部54は、乗り越えた前記掛止爪部26の逆回転による螺合緩みを防止する逆回り止め部を兼ねていることが好ましい。掛止爪部26は、乗り越えた螺合回転負荷部53に緊締螺合の回転方向の後方側を抑えられるため、螺合の緩みが防止されることによって、外容器5からの液体容器2の脱落を防止することができるだけでなく、取付部分の密接状態を保持することができるので液密構成を維持することができる。また、液体容器2の口部21にポンプ体3を螺合によって取り付ける際に、該ポンプ体3の螺合時に液体容器2の口部21が供回りして外容器5の開口部51から脱落してしまうことを防止することができる。
以上の構成を有する本発明の液体取出装置1によれば、外容器5の内部への湯水の浸入を抑止することによって衛生的に使用可能である。
特に、外容器5に収納した液体容器2の該外容器5への取付は、該外容器5の蓋体5Aの上部に設けられた開口部51に前記液体容器2の口部21を固定することによって行われるが、この開口部51と口部21との固定部分を密接する状態とすることにより液密構成となるため、従来のようにこの開口部51と口部21との固定部分に存在する間隙からの湯水の外容器内への浸入を防止することができる。従って、長期に亘って、例えば、液体容器2に充填した液体を使い切るまでの期間に亘って、外容器内のヌメリやカビの発生を抑止することができるので衛生的に使用することができる。
以上、本発明に係る液体取出装置について実施例に基づき説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の範囲内において他の態様を採ることもできる。
例えば、上記実施例では、上鍔状部24と下鍔状部25の各々が開口部51の開口円筒部51Aの内周面に二箇所で密接することによって二重の液密状態となる構成としていたが、上部と下部のいずれか一方のみの液密構成であってもよいし、上部と下部の中間部分の液密構成や、三箇所以上で密接する三重以上の液密構成であってもよい。液体容器2の基部22の外周に形成される鍔状部は上記実施例の2枚(上鍔状部24・下鍔状部25)に限らず、いずれか1枚であってもよいし、別なる鍔状部を加えた3枚以上であってもよい。
また、上記実施例では、開口部51から下方に垂設された開口円筒部51Aの内周面で液密となる構成としていたが、開口円筒部51Aを設けることなく開口部51の開口内面での液密構成とすることもできる。
更に、上記実施例では、開口円筒部51Aの内周面の上部に凸条リブ51Bを設け、この凸条リブ51Bに上鍔状部24を密接させる構成としていたが、本発明はかかる構成に限定されず、開口円筒部51Aの内周面と前記基部22とが密接する部分のいずれか一方又は両方に、凸条リブ及び/又は凹条溝を設け、この凸条リブ及び/又は凹条溝の密接によって液密状態となる構成とすることもできる。例えば、図4〜図7に構成例を示す。
図4に示す態様は、開口円筒部51Aの内周面の上部と下部に凹条溝55・56を設け、この凹条溝55・56の各々に上鍔状部24・下鍔状部25の外周端が嵌入状態で密接することによって液密となる構成である。
図5に示す態様は、開口円筒部51Aの内周面の上部と下部に凸条リブ51B・51Bを設け、この凸条リブ51B・51Bの各々に上鍔状部24・下鍔状部25の外周端に設けられた凹条溝24A・25Aの各々嵌入状態で密接することによって液密となる構成である。
図6に示す態様は、開口円筒部51Aの内周面に凸条リブや凹状溝を設けることなく平坦とし、この平坦な部分に上鍔状部24・下鍔状部25の外周面が面で密接することによって液密となる構成である。
図7に示す態様は、上鍔状部24の外周面の下半部を切欠し、下鍔状部25の外周面の上半部を切欠し、この切欠した部分に開口円筒部51Aの上端縁部と下端縁部とは嵌入状態で密接することによって液密となる構成である。
また、上記実施例では、開口部51と口部21との取付は螺合構成としていたが、図8に示すような嵌合構成とすることもできる。
図8に示す嵌合構成は、前記外容器5の開口部51から下方に垂設状態で連設する開口円筒部51Aの内径と、液体容器2の基部22であって上鍔状部24と下鍔状部25との間の部分の外径と、を略一致させた構成とすることにより、前記開口円筒部51Aの内周面に前記基部22の外周面が密接した状態となって嵌合する構成である。この密接状態での嵌合構成によって、外容器5と液体容器2との取付部分が液密構成となるので、この取付部分から外容器5内への水分の浸入を阻止することができる。
更に、上記実施例では、外容器5が蓋体5Aと本体5Bを有する2部材構成としていたが、例えば、外容器5の底部を開放構成として液体容器2を下方から収納する構成とすることもできる。この場合、外容器5は単体構成としてもよいし、底部を閉塞する底部材を付加した2部材構成としてもよい。
1 液体取出装置
2 液体容器
21 口部
22 基部
22A 螺子構成
23 取付部材
24 上鍔状部
24A 凹状溝
25 下鍔状部
25A 凹状溝
26 掛止爪部
3 ポンプ体
4 吸引管
5 外容器
5A 蓋体
5B 本体
51 開口部
51A 開口円筒部
51B 凸条リブ
51C 被螺子構成
53 被掛止爪部
54 螺合回転負荷部
55・56 凹条溝

Claims (9)

  1. 液体を充填した可撓性を有する液体容器と、該液体容器を収納する外容器と、前記液体容器の口部に装着されて液体の吸引・注出を行うポンプ体と、該ポンプ体の吸引部に連通状態で取り付けられると共に前記液体容器の内部に挿通配設される吸引管と、を有して成り、
    前記ポンプ体の動作によって前記液体容器内の液体を吸引・注出するに従って、前記液体容器内の負圧化に伴って収縮(縮小)していく構成のエアレスタイプの液体取出装置において、
    前記外容器の上部に開口部が設けられており、この開口部に前記液体容器の口部が下方から挿通されて上方に突出した状態で該口部の基部が前記開口部に取り付けられた状態となる構成であり、
    更に、前記開口部に前記基部が取り付けられた際に、前記開口部の内周面の少なくとも一部の全周部と前記基部の外周面の少なくとも一部の全周部とが密接する状態となる構成であることによって、
    前記外容器と液体容器との取付部分から前記外容器内への水分の浸入を阻止する液密構成であり、
    更に、前記外容器の開口部が、該開口部から下方に垂設状態で連設する開口円筒部を成しており、この開口円筒部の内周面の上部に凸条リブが設けられており、
    前記基部の上部に1枚の上鍔状部が設けられ、下部に別なる1枚の下鍔状部が設けられており、
    前記上鍔状部と下鍔状部の各々が前記開口円筒部の内周面に密接することによって液密状態となる構成であり、
    前記基部の上鍔状部と下鍔状部との間に螺子構成が設けられていると共に、この螺子構成が螺合する被螺子構成が前記開口円筒部の対応位置に設けられていることにより、前記外容器の開口部と液体容器の口部との螺合取付が可能であること、
    を特徴とする液体取出装置。
  2. 前記外容器の開口部が、該開口部から下方に垂設状態で連設する開口円筒部を成しており、この開口円筒部と前記液体容器の基部との間が液密構成であることを特徴とする請求項1に記載の液体取出装置。
  3. 前記開口円筒部の内周面の上部及び下部の二箇所と前記液体容器の基部との密接による二重の液密構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体取出装置。
  4. 前記外容器の開口部と前記液体容器の口部との螺合構成において、螺合時の過剰緊締を防止する回り止め部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体取出装置。
  5. 前記外容器の開口部と前記液体容器の口部との螺合構成において、螺合時の緊締完了位置乃至は緊締完了近傍位置まで螺合回転された状態であることを知らせる螺合回転負荷部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体取出装置。
  6. 前記外容器の開口部と前記液体容器の口部との螺合構成において、緊締螺合された螺合構成の逆回転による螺合緩みを防止する逆回り止め部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液体取出装置。
  7. 前記外容器の開口部と前記液体容器の口部との螺合構成において、緊締螺合された螺合構成の逆回転による螺合緩みを防止する逆回り止め部が設けられており、
    螺合回転時に、この逆回り止め部を負荷をかけて通過させた位置が緊締完了位置であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液体取出装置。
  8. 前記液体容器の口部と前記ポンプ体との取付構成が螺合構成であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液体取出装置。
  9. 外容器が蓋体と本体を有する構成であり、前記開口部が蓋体に設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の液体取出装置。
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