JP4562981B2 - 二重容器 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の利用分野】
本発明は、２重容器、特に透明な外ボトルに内装した内ボトルの表面にキャラクターを表す模様を描き、或いは上記内ボトルの外形をキャラクターを象って造形した２重容器に関する。尚、本明細書において、キャラクターとは、狭義のキャラクターである空想上の人又は生き物の他、実在の人物、動植物、乗り物など、人物乃至物品を漫画化等したものをいうものとする。
【０００２】
【従来の技術】
模様付きの２重容器として、下記の特許文献１には、蓋付きで有底筒形の透明な外容器内へカップ形状の内容器を嵌合させ、該内容器の外面へ施した商品説明や模様が外容器の周壁を通して見えるようにしたものが開示されている。
【０００３】
【特許文献１】
特開2001-327325公報
【０００４】
【発明の解決しようとする課題】
子供向けの容器では、テレビアニメのキャラクターを表すデザインを施してあることが望ましいが、単に容器の表面に静止絵柄が表れるようにしただけでは子供の知的好奇心を刺激せず、直に飽きられてしまう。例えば低年齢層の子供にとっては、内外２重容器において、外容器部分の中に吊り下げた内容器部分に例えば怪獣などのデザインを施せば、内容器部分に現れるデザインと外容器部分との間に立体感を生じて怪獣を檻に閉じ込めたかの如き想像をかき立てられて面白みが増大する。更に幼児にとっては、その内容器部分の形状全体をキャラクターなどの外形を摸して立体的にデザインすると、見る角度により幼児の目から見たキャラクターの形が変化するから、幼児の興味を惹起する。
【０００５】
そこで本発明は、透明な外ボトル内に吊り下げた内ボトルにキャラクターを表す模様を描出し、或いはその内ボトルをそのキャラクターの形に造形することで、面白味のある２重容器を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
第１の手段は、内ボトルと外ボトルとで形成する容器体の首部へキャップ状部材を嵌合させてなる２重容器において、
上記外ボトル１Ａは、有底であって胴部３Ａから首部２Ａを起立しており、
上記内ボトル１Ｂは、外ボトル１Ａの首部２Ａ内へ嵌合させた口頸部２Ｂから、外ボトルの首部２Ａの内径より大径で柔軟な肉薄の胴部３Ｂを吊り下げ、外ボトル１Ａの胴部３Ａと内ボトル１Ｂの胴部３Ｂとの間に外ボトル１Ａに対して内ボトル１Ｂの揺動が可能な程度の間隙を設けるとともに、この内ボトルの胴部３Ｂの表面に、キャラクターを象る装飾模様４を描出して形成し、
上記外ボトル１Ａの首部２Ａにキャップ状部材１１を嵌合させ、
かつ上記外ボトル１Ａを透明又は上記装飾模様４を透視可能な程度の半透明とし、さらに上記キャップ状部材１１は、縦形ポンプに付設する装着筒１２を、該装着筒から垂下するシリンダを容器体１内へ挿入させて外ボトル１Ａの首部２Ａ外面へ嵌合させており、
該シリンダから起立したステムの上端にノズル付きの押下げヘッド２２を付設してなる。
【０００７】
第２の手段は、内ボトルと外ボトルとで形成する容器体の首部へキャップ状部材を嵌合させてなる２重容器において、
上記外ボトル１Ａは、有底であって胴部３Ａから首部２Ａを起立しており
上記内ボトル１Ｂは、外ボトル１Ａの首部２Ａ内へ嵌合させた口頸部２Ｂから、外ボトルの首部２Ａの内径より大径で柔軟な肉薄の胴部３Ｂを吊り下げ、外ボトル１Ａの胴部３Ａと内ボトル１Ｂの胴部３Ｂとの間に外ボトル１Ａに対して内ボトル１Ｂの揺動が可能な程度の間隙を設けるとともに、この内ボトルの胴部３Ｂの外形全体を、キャラクターを象って造形し、
上記外ボトル１Ａの首部２Ａにキャップ状部材１１を嵌合させ、
かつ上記外ボトル１Ａを透明又は内ボトル胴部３Ｂの外形を透視可能な程度の半透明とし、さらに上記キャップ状部材１１は、縦形ポンプに付設する装着筒１２を、該装着筒から垂下するシリンダを容器体１内へ挿入させて外ボトル１Ａの首部２Ａ外面へ嵌合させており、
該シリンダから起立したステムの上端にノズル付きの押下げヘッド２２を付設してなる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
図１から図３は、本発明の第１実施形態の容器を示しており、該容器は、容器体１と、キャップ状部材11と、作動部材21とで構成している。
【００１１】
本発明の構成中従来公知の部分を簡単に説明すると、容器体１の首部外面にはキャップ状部材11が嵌合させてある。該キャップ状部材は、縦形ポンプに付設した装着筒12を、該装着筒から垂下するシリンダを容器体１内へ挿入させて容器体１首部外面へ嵌合させている。又、作動部材21は、上記シリンダから起立したステムの上端にノズル付きの押下げヘッド22を付設している。
【００１２】
上記容器体１は、外ボトル1Aと、該外ボトルに内装された内ボトル1Bとからなる。該内ボトルの口頸部2Bを外ボトルの首部2A内面へ液密に嵌合させており、これら内ボトルの口頸部2Bと外ボトル首部2Aとで上記容器体１の首部を形成している。外ボトル首部2Aへの内ボトル口頸部3Bの取付けの手段としては、例えば該内ボトル口頸部3Bの上端に付設した外向きフランジを、上記外ボトル首部2Aの上端面に載置させてもよく、又後述の射出ブロー成形の場合の如く外ボトルの首部内面へ内ボトル口頸部が層状に張り付いた状態に形成しても良い。更に図示例では、外ボトルの首部2A外面に螺条を設けてキャップ状部材の装着筒12を螺合させることが可能に構成しているが、これらの構造は適宜変更することができる。
【００１３】
本発明において、上記外ボトル1Aは、上記首部2Aを胴部3Aから起立しており、剛性を有する透明材料で形成することが望ましい。尚、外ボトルは、後述の模様を透視可能な程度の透明性を有する半透明材料で形成しても良いものとする。
【００１４】
又、内ボトル１Ｂは、上記口頸部２Ｂを起立する胴部３Ｂにキャラクターの模様を印刷等により描出して形成する。該内ボトル胴部３Ｂは、上記外ボトル胴部３Ａの内径よりも小外径とし、図１の如く内ボトル１Ｂを外ボトル１Ａに内装したときにこれら両ボトル胴部間に一定の間隙ができるように設けるとよい。内ボトルの胴部３Ｂは、内ボトルをブロー成形或いは射出ブロー成形することにより、肉薄胴部に形成することができ、又、シート成形によりパウチのように柔軟で肉薄に形成することができる。
【００１５】
尚上記内外ボトルは、図示例の如く口頸部乃至首部を胴部よりも小径としたものに限定されず、これら口頸部乃至首部と胴部とが略同径の筒状容器であっても良いものとする。
【００１６】
外ボトル１Ａに内ボトル１Ｂを内装する際には、該内ボトルをブロー成形で形成するときには、予めキャラクターの絵柄を描いたパリソンを用意し、該パリソンの胴部相当部分を上記外ボトル胴部３Ａ内へ指し込むとともに、パリソンの口頸部相当部分を外ボトル首部へ嵌合させ、吹き込み成形することができる。又、内ボトル１Ｂをパウチとしてシート成形したり、又柔軟な肉薄容器としたときには、その胴部相当部分をすぼめて外ボトルの首部３Ａから外ボトル胴部２Ａ内へ吊り下げれば良い。
【００１７】
以上の構成において、図１に示すように、内ボトル1B外面に描かれた怪獣などのキャラクターの模様４は、外ボトルの胴部3Aを通して見ることができ、該外ボトル胴部の表面から模様４までの間に奥行きがあるので、例えば檻の中に怪獣がいるように見える。又、該外ボトル1Aは、内ボトル1Bを他物との衝突から保護する。
【００１８】
図４は、本発明の第２実施形態を示すものである。該実施形態は、内ボトル１Ｂの外形全体を、キャラクターの形に造形したものであり、その他の構成は第１実施形態と同じである。
【００１９】
尚、上記各実施形態において、上述のポンプ付き２重容器を、ストロー付きの2重容器としても良い。この場合には、上記縦形ポンプを除去するとともに、上記のキャップ状部材11に代えて、上記外ボトル首部2A外面への装着筒を頂壁周縁から垂下してなるキャップ状部材を設け、かつ該キャップ状部材頂壁を貫通させてストローを挿通させれば良い。又、上記キャップ状部材は、注出ノズル付きのキャップ状部材としてもよい。
【００２０】
【発明の効果】
本発明は上記構成のものであり、請求項１乃至請求項２の発明によれば次の構成を生ずる。
○透明又は半透明な外ボトル１Ａ内に内ボトルの肉薄胴部３Ｂを吊り下げるとともに、該胴部が怪獣の如きキャラクターを表す装飾的な模様乃至形状を具備するように設けたから、そのキャラクターと外ボトル胴部３Ａとの間に立体感を生じ、その怪獣等を内ボトル内に閉じ込めた如く見えるので、面白みが増大する。
○上記内ボトル１Ｂは、ブロー成形やシート成形などで形成することができるから、廉価に製造することができる。
○外ボトル１Ａは、内ボトル１Ｂを他物との接触から保護して、該内ボトルの破損を防止する。
【００２１】
請求項２の発明によれば、次の効果を奏する。
○内ボトル１Ｂの外形全体をキャラクターの外形として造形したので、容器自体が人形であるかの如き興趣感を与え、一層面白味が増す。
○外ボトル１Ａ内に内ボトル１Ｂを吊設したから、該内ボトルは自立可能な形状に形成する必要がなく、該形状に拘ることなく、例えばキャラクターが走ったり、宙に飛び上がったりといった様々な動作をしている姿を造形することができるから、多種多様なデザインを施した容器を提供できる。
【００２２】
請求項１又は請求項２の発明によれば、尚、上記内ボトルの胴部３Ｂを柔軟な肉薄胴部としたから、例えば２重容器を揺すったときに、内ボトル１Ｂに表したキャラクターが揺動して外ボトル１Ａ内で踊っているように見えるので、子供の興味を一層高めることができる。
【００２３】
請求項１又は請求項２の発明によれば、２重容器にポンプを組み込んだので、該ポンプを作動させて容易に液体を吐出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第1実施形態に係る2重容器の側面図である。
【図２】 図１容器の内ボトルの側面図である。
【図３】 図１容器の外ボトルの側面図である。
【図４】 本発明の第２実施形態に係る2重容器の側面図である。
【符号の説明】
１…容器体 1A…外ボトル 2A…外ボトル首部 3A…外ボトル胴部
1B…内ボトル 2B…内ボトル口頸部 3B…内ボトル胴部
４…模様 11…キャップ状部材
【発明の利用分野】
本発明は、２重容器、特に透明な外ボトルに内装した内ボトルの表面にキャラクターを表す模様を描き、或いは上記内ボトルの外形をキャラクターを象って造形した２重容器に関する。尚、本明細書において、キャラクターとは、狭義のキャラクターである空想上の人又は生き物の他、実在の人物、動植物、乗り物など、人物乃至物品を漫画化等したものをいうものとする。
【０００２】
【従来の技術】
模様付きの２重容器として、下記の特許文献１には、蓋付きで有底筒形の透明な外容器内へカップ形状の内容器を嵌合させ、該内容器の外面へ施した商品説明や模様が外容器の周壁を通して見えるようにしたものが開示されている。
【０００３】
【特許文献１】
特開2001-327325公報
【０００４】
【発明の解決しようとする課題】
子供向けの容器では、テレビアニメのキャラクターを表すデザインを施してあることが望ましいが、単に容器の表面に静止絵柄が表れるようにしただけでは子供の知的好奇心を刺激せず、直に飽きられてしまう。例えば低年齢層の子供にとっては、内外２重容器において、外容器部分の中に吊り下げた内容器部分に例えば怪獣などのデザインを施せば、内容器部分に現れるデザインと外容器部分との間に立体感を生じて怪獣を檻に閉じ込めたかの如き想像をかき立てられて面白みが増大する。更に幼児にとっては、その内容器部分の形状全体をキャラクターなどの外形を摸して立体的にデザインすると、見る角度により幼児の目から見たキャラクターの形が変化するから、幼児の興味を惹起する。
【０００５】
そこで本発明は、透明な外ボトル内に吊り下げた内ボトルにキャラクターを表す模様を描出し、或いはその内ボトルをそのキャラクターの形に造形することで、面白味のある２重容器を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
第１の手段は、内ボトルと外ボトルとで形成する容器体の首部へキャップ状部材を嵌合させてなる２重容器において、
上記外ボトル１Ａは、有底であって胴部３Ａから首部２Ａを起立しており、
上記内ボトル１Ｂは、外ボトル１Ａの首部２Ａ内へ嵌合させた口頸部２Ｂから、外ボトルの首部２Ａの内径より大径で柔軟な肉薄の胴部３Ｂを吊り下げ、外ボトル１Ａの胴部３Ａと内ボトル１Ｂの胴部３Ｂとの間に外ボトル１Ａに対して内ボトル１Ｂの揺動が可能な程度の間隙を設けるとともに、この内ボトルの胴部３Ｂの表面に、キャラクターを象る装飾模様４を描出して形成し、
上記外ボトル１Ａの首部２Ａにキャップ状部材１１を嵌合させ、
かつ上記外ボトル１Ａを透明又は上記装飾模様４を透視可能な程度の半透明とし、さらに上記キャップ状部材１１は、縦形ポンプに付設する装着筒１２を、該装着筒から垂下するシリンダを容器体１内へ挿入させて外ボトル１Ａの首部２Ａ外面へ嵌合させており、
該シリンダから起立したステムの上端にノズル付きの押下げヘッド２２を付設してなる。
【０００７】
第２の手段は、内ボトルと外ボトルとで形成する容器体の首部へキャップ状部材を嵌合させてなる２重容器において、
上記外ボトル１Ａは、有底であって胴部３Ａから首部２Ａを起立しており
上記内ボトル１Ｂは、外ボトル１Ａの首部２Ａ内へ嵌合させた口頸部２Ｂから、外ボトルの首部２Ａの内径より大径で柔軟な肉薄の胴部３Ｂを吊り下げ、外ボトル１Ａの胴部３Ａと内ボトル１Ｂの胴部３Ｂとの間に外ボトル１Ａに対して内ボトル１Ｂの揺動が可能な程度の間隙を設けるとともに、この内ボトルの胴部３Ｂの外形全体を、キャラクターを象って造形し、
上記外ボトル１Ａの首部２Ａにキャップ状部材１１を嵌合させ、
かつ上記外ボトル１Ａを透明又は内ボトル胴部３Ｂの外形を透視可能な程度の半透明とし、さらに上記キャップ状部材１１は、縦形ポンプに付設する装着筒１２を、該装着筒から垂下するシリンダを容器体１内へ挿入させて外ボトル１Ａの首部２Ａ外面へ嵌合させており、
該シリンダから起立したステムの上端にノズル付きの押下げヘッド２２を付設してなる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
図１から図３は、本発明の第１実施形態の容器を示しており、該容器は、容器体１と、キャップ状部材11と、作動部材21とで構成している。
【００１１】
本発明の構成中従来公知の部分を簡単に説明すると、容器体１の首部外面にはキャップ状部材11が嵌合させてある。該キャップ状部材は、縦形ポンプに付設した装着筒12を、該装着筒から垂下するシリンダを容器体１内へ挿入させて容器体１首部外面へ嵌合させている。又、作動部材21は、上記シリンダから起立したステムの上端にノズル付きの押下げヘッド22を付設している。
【００１２】
上記容器体１は、外ボトル1Aと、該外ボトルに内装された内ボトル1Bとからなる。該内ボトルの口頸部2Bを外ボトルの首部2A内面へ液密に嵌合させており、これら内ボトルの口頸部2Bと外ボトル首部2Aとで上記容器体１の首部を形成している。外ボトル首部2Aへの内ボトル口頸部3Bの取付けの手段としては、例えば該内ボトル口頸部3Bの上端に付設した外向きフランジを、上記外ボトル首部2Aの上端面に載置させてもよく、又後述の射出ブロー成形の場合の如く外ボトルの首部内面へ内ボトル口頸部が層状に張り付いた状態に形成しても良い。更に図示例では、外ボトルの首部2A外面に螺条を設けてキャップ状部材の装着筒12を螺合させることが可能に構成しているが、これらの構造は適宜変更することができる。
【００１３】
本発明において、上記外ボトル1Aは、上記首部2Aを胴部3Aから起立しており、剛性を有する透明材料で形成することが望ましい。尚、外ボトルは、後述の模様を透視可能な程度の透明性を有する半透明材料で形成しても良いものとする。
【００１４】
又、内ボトル１Ｂは、上記口頸部２Ｂを起立する胴部３Ｂにキャラクターの模様を印刷等により描出して形成する。該内ボトル胴部３Ｂは、上記外ボトル胴部３Ａの内径よりも小外径とし、図１の如く内ボトル１Ｂを外ボトル１Ａに内装したときにこれら両ボトル胴部間に一定の間隙ができるように設けるとよい。内ボトルの胴部３Ｂは、内ボトルをブロー成形或いは射出ブロー成形することにより、肉薄胴部に形成することができ、又、シート成形によりパウチのように柔軟で肉薄に形成することができる。
【００１５】
尚上記内外ボトルは、図示例の如く口頸部乃至首部を胴部よりも小径としたものに限定されず、これら口頸部乃至首部と胴部とが略同径の筒状容器であっても良いものとする。
【００１６】
外ボトル１Ａに内ボトル１Ｂを内装する際には、該内ボトルをブロー成形で形成するときには、予めキャラクターの絵柄を描いたパリソンを用意し、該パリソンの胴部相当部分を上記外ボトル胴部３Ａ内へ指し込むとともに、パリソンの口頸部相当部分を外ボトル首部へ嵌合させ、吹き込み成形することができる。又、内ボトル１Ｂをパウチとしてシート成形したり、又柔軟な肉薄容器としたときには、その胴部相当部分をすぼめて外ボトルの首部３Ａから外ボトル胴部２Ａ内へ吊り下げれば良い。
【００１７】
以上の構成において、図１に示すように、内ボトル1B外面に描かれた怪獣などのキャラクターの模様４は、外ボトルの胴部3Aを通して見ることができ、該外ボトル胴部の表面から模様４までの間に奥行きがあるので、例えば檻の中に怪獣がいるように見える。又、該外ボトル1Aは、内ボトル1Bを他物との衝突から保護する。
【００１８】
図４は、本発明の第２実施形態を示すものである。該実施形態は、内ボトル１Ｂの外形全体を、キャラクターの形に造形したものであり、その他の構成は第１実施形態と同じである。
【００１９】
尚、上記各実施形態において、上述のポンプ付き２重容器を、ストロー付きの2重容器としても良い。この場合には、上記縦形ポンプを除去するとともに、上記のキャップ状部材11に代えて、上記外ボトル首部2A外面への装着筒を頂壁周縁から垂下してなるキャップ状部材を設け、かつ該キャップ状部材頂壁を貫通させてストローを挿通させれば良い。又、上記キャップ状部材は、注出ノズル付きのキャップ状部材としてもよい。
【００２０】
【発明の効果】
本発明は上記構成のものであり、請求項１乃至請求項２の発明によれば次の構成を生ずる。
○透明又は半透明な外ボトル１Ａ内に内ボトルの肉薄胴部３Ｂを吊り下げるとともに、該胴部が怪獣の如きキャラクターを表す装飾的な模様乃至形状を具備するように設けたから、そのキャラクターと外ボトル胴部３Ａとの間に立体感を生じ、その怪獣等を内ボトル内に閉じ込めた如く見えるので、面白みが増大する。
○上記内ボトル１Ｂは、ブロー成形やシート成形などで形成することができるから、廉価に製造することができる。
○外ボトル１Ａは、内ボトル１Ｂを他物との接触から保護して、該内ボトルの破損を防止する。
【００２１】
請求項２の発明によれば、次の効果を奏する。
○内ボトル１Ｂの外形全体をキャラクターの外形として造形したので、容器自体が人形であるかの如き興趣感を与え、一層面白味が増す。
○外ボトル１Ａ内に内ボトル１Ｂを吊設したから、該内ボトルは自立可能な形状に形成する必要がなく、該形状に拘ることなく、例えばキャラクターが走ったり、宙に飛び上がったりといった様々な動作をしている姿を造形することができるから、多種多様なデザインを施した容器を提供できる。
【００２２】
請求項１又は請求項２の発明によれば、尚、上記内ボトルの胴部３Ｂを柔軟な肉薄胴部としたから、例えば２重容器を揺すったときに、内ボトル１Ｂに表したキャラクターが揺動して外ボトル１Ａ内で踊っているように見えるので、子供の興味を一層高めることができる。
【００２３】
請求項１又は請求項２の発明によれば、２重容器にポンプを組み込んだので、該ポンプを作動させて容易に液体を吐出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第1実施形態に係る2重容器の側面図である。
【図２】 図１容器の内ボトルの側面図である。
【図３】 図１容器の外ボトルの側面図である。
【図４】 本発明の第２実施形態に係る2重容器の側面図である。
【符号の説明】
１…容器体 1A…外ボトル 2A…外ボトル首部 3A…外ボトル胴部
1B…内ボトル 2B…内ボトル口頸部 3B…内ボトル胴部
４…模様 11…キャップ状部材
Claims (2)
- 内ボトルと外ボトルとで形成する容器体の首部へキャップ状部材を嵌合させてなる２重容器において、
上記外ボトル（１Ａ）は、有底であって胴部（３Ａ）から首部（２Ａ）を起立しており、
上記内ボトル(１Ｂ)は、外ボトル(１Ａ)の首部(２Ａ)内へ嵌合させた口頸部(２Ｂ)から、外ボトルの首部(２Ａ)の内径より大径で柔軟な肉薄の胴部(３Ｂ)を吊り下げ、外ボトル(１Ａ)の胴部(３Ａ)と内ボトル(１Ｂ)の胴部(３Ｂ)との間に外ボトル(１Ａ)に対して内ボトル(１Ｂ)の揺動が可能な程度の間隙を設けるとともに、この内ボトルの胴部(３Ｂ)の表面に、キャラクターを象る装飾模様(４)を描出して形成し、
上記外ボトル(１Ａ)の首部(２Ａ)にキャップ状部材(１１)を嵌合させ、
かつ上記外ボトル(１Ａ)を透明又は上記装飾模様(４)を透視可能な程度の半透明とし、さらに上記キャップ状部材(１１)は、縦形ポンプに付設する装着筒(１２)を、該装着筒から垂下するシリンダを容器体(１)内へ挿入させて外ボトル(１Ａ)の首部（２Ａ）外面へ嵌合させており、
該シリンダから起立したステムの上端にノズル付きの押下げヘッド(２２)を付設してなることを特徴とする、２重容器。 - 内ボトルと外ボトルとで形成する容器体の首部へキャップ状部材を嵌合させてなる２重容器において、
上記外ボトル（１Ａ）は、有底であって胴部（３Ａ）から首部（２Ａ）を起立しており、
上記内ボトル(１Ｂ)は、外ボトル(１Ａ)の首部(２Ａ)内へ嵌合させた口頸部(２Ｂ)から、外ボトルの首部(２Ａ)の内径より大径で柔軟な肉薄の胴部(３Ｂ)を吊り下げ、外ボトル(１Ａ)の胴部(３Ａ)と内ボトル(１Ｂ)の胴部(３Ｂ)との間に外ボトル(１Ａ)に対して内ボトル(１Ｂ)の揺動が可能な程度の間隙を設けるとともに、この内ボトルの胴部(３Ｂ)の外形全体を、キャラクターを象って造形し、
上記外ボトル(１Ａ)の首部(２Ａ)にキャップ状部材(１１)を嵌合させ、
かつ上記外ボトル(１Ａ)を透明又は内ボトル胴部(３Ｂ)の外形を透視可能な程度の半透明とし、さらに上記キャップ状部材(１１)は、縦形ポンプに付設する装着筒(１２)を、該装着筒から垂下するシリンダを容器体(１)内へ挿入させて外ボトル(１Ａ)の首部（２Ａ）外面へ嵌合させており、
該シリンダから起立したステムの上端にノズル付きの押下げヘッド(２２)を付設してなることを特徴とする、２重容器。
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|---|---|---|---|
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004175434A JP2004175434A (ja) | 2004-06-24 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002346334A Expired - Fee Related JP4562981B2 (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 二重容器 |
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| Country | Link |
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| JP6629641B2 (ja) * | 2016-03-08 | 2020-01-15 | 龍江精工株式会社 | 液体取出装置 |
| JP6747829B2 (ja) * | 2016-03-08 | 2020-08-26 | 龍江精工株式会社 | 液体取出装置 |
| KR101900382B1 (ko) | 2017-11-28 | 2018-09-20 | 주식회사 정민 | 이중 화장품용기의 제조방법 |
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-
2002
- 2002-11-28 JP JP2002346334A patent/JP4562981B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2004175434A (ja) | 2004-06-24 |
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