JP4157499B2 - 鏡餅形状の成形品の製造方法 - Google Patents
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Description
本願の請求項2に係る発明は、上記の両餅形部1,2をブロー成形により形成し、下部餅形部1の上方開口部11に挿入用の延設部13を形成すると共に、さらに延設部13の上方に捨て部分15を形成するものであり、下部餅形部1については、型に対し、パリソンの長手方向を、形成される下部餅形部1の上下方向となるように配置して成形し、成形後上記の捨て部分を切除し、上部餅形部2については、下半球の下方開口部21の下方に捨て部分24を形成するものであり、型に対し、パリソンの長手方向を、形成される上部餅形部2の横方向となるように配置して成形し、成形後上記の捨て部分24を切除することを特徴とする請求項1記載の鏡餅形状の成形品の製造方法を提供する。
本願の請求項3に係る発明は、上記の上方餅形部2と下方餅形部1とは、いずれか一方を赤色の材料、いずれか他方を白色の材料を用いて成形するものである請求項1又は2記載の鏡餅形状の成形品の製造方法を提供する。
このように、上下の餅形部1,2に2分割し、夫々の餅形部1,2を別々のパリソンにて形成するものとし、且つ、各パリソンの長手方向の方向を上下で異なるようにすることによって、パリソンの切断部分の痕跡を、底部や延設部や捨て部分といった鏡餅の装飾時に外部から見えない位置に配位することができる。特に、最も鏡餅として目立つ上部餅形部の上半球を、左右の割り型(左右の下部型)と別に上部型にて賦形するものであるため、当該上半球からパリソンの痕跡を完全に排除し得た。更に、成形後の餅形部1,2同士の接続部分となる延設部を、下部餅形部1の開口部の上方に形成することにより、例えば、当該成形品の完成後、餅等の食品の容器として、内部に複数の餅を収容する場合に、開口部からこぼれにくく、円滑な収容(包装)作業が行える。
また、上記の通り、上方餅方部2と下方餅形部1とを別々に成形するものであるため、夫々赤白の異なる色の材料(パリソン)を用いることにより、祝い事に用いられる、紅白の鏡餅に模した成形品を容易に製造することができる。
図1は本願発明の製造方法により製造された鏡餅形状の成形品の分解斜視図であり、図2は同組立図である。図3は同成形品の下部餅形部の断面図であり、図4は同成形品の上部餅形部の断面図である。図5は、上部餅形部2の成形に用いる金型の要部の略分解斜視図である。
尚、説明の便宜上、各図において、Uは上方を、Sは下方を、Lは左方を、Rは右方を、Fは前方を、Bは後方を、夫々示している。
図1に示す通り、この成形品は、底部を有する下部餅形部1と、下部餅形部1の上部に配位される上部餅形部2との2つの餅形部1、2とを備える。
上部餅部材2の成形に用いられる上記のパリソンは、左右の下部型に挟まれて成形されるものであることを特徴とする請求項2記載の鏡餅形状の成形品の製造方法を提供する。
成形に際して、モールド成形機の左右の下部型200,210間に、パリソンpを配位して成形する(図4及び図5)。パリソンpの長手方向Nは、左右の金型(左下部型200と右下部型210の)間において横方向となるように(即ち、形成される上部餅形部2の前後方向F,Bとなるように)、配位される。成形方法は、定法に従えばよく、上部と左右の金型を閉じ、パリソンに空気を圧入し、金型内壁に密着させて成形する。この実施の形態において、前方より吹き込み口(図示せず。)からパリソンに空気を吹き込む(図4においても、Mは吹き込み方向を示す)。上記のように、上部餅形部2は、鏡餅を模した断面横長の略楕円形状をなし、その下部には下方開口部21が形成されているが、成形段階では、下方開口部21の下に、捨て部分24がさらに形成される。
また、上下の餅形部1,2を別々に成形するものであるため、夫々の餅形部1,2の色を異なるものとすることができる。例えば、餅形部1,2について夫々紅白のパリソンを用いて成形することにより、下方餅形部1を赤色とし、上方餅形部2を白色とする紅白の鏡餅の成形品を容易に形成することができる。
2 上部餅形部
11 上方開口部
12 延設部
13 捨て部分
21 下方開口部
Claims (3)
- 底部を有する下部餅形部と、下部餅形部の上部に配位される上部餅形部との2つの餅形部とを備えた鏡餅形状の合成樹脂の成形品を製造するに際して、
下部餅形部と上部餅形部とを別々にブロー成形により形成するものであり、
下部餅形部の上部には上方開口部を形成し、上部餅形部の下半球の下部には下方開口部を形成し、両餅形部のいずれか一方の開口部には挿入用の延設部を形成するものであり、
下部餅形部については、パリソンの長手方向を、形成される下部餅形部の上下方向となるようにして成形し、
上部餅形部については、パリソンの長手方向を、形成される上部餅形部の横方向となるようにして成形し、
上部餅形部の上記成形について、上部餅形部の上半球を賦形する上部型と、上部餅形部の下半球を賦形する左右の下部型の、3つの型を合わせることによって、成形を行うものであり、上部餅形部の成形に用いられる上記のパリソンを、左右の下部型間に配置して成形するものであり、
両餅形部の成形後、延設部を両餅形部のいずれか他方の開口部に挿入して両餅形部を組み合わせるようにした鏡餅形状の成形品の製造方法。 - 上記の両餅形部をブロー成形により形成し、
下部餅形部の上方開口部に挿入用の延設部を形成すると共に、さらに延設部の上方に捨て部分を形成するものであり、
下部餅形部については、型に対し、パリソンの長手方向を、形成される下部餅形部の上下方向となるように配置して成形し、成形後上記の捨て部分を切除し、
上部餅形部については、下半球の下方開口部の下方に捨て部分を形成するものであり、型に対し、パリソンの長手方向を、形成される上部餅形部の横方向となるように配置して成形し、成形後上記の捨て部分を切除することを特徴とする請求項1記載の鏡餅形状の成形品の製造方法。 - 上記の上方餅形部と下方餅形部とは、いずれか一方を赤色の材料、いずれか他方を白色の材料を用いて成形するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の鏡餅形状の成形品の製造方法。
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