JPH0348077Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は球形チユーインガムを収容する菓子
容器であつて、球状をステツキ状にしてステツキ
部分を振ると内部の小粒子の衝突音が生じ、また
石突きにて地表などを突くと石突き内の笛が鳴る
ようにした菓子容器に関するものである。

〈従来の技術〉 この種の菓子容器としては実公昭47−29092号
公報と実公昭56−20393号公報がある。前者は透
明筒体の上端部を塞ぐと共に猿等の凝体を枢着
し、上下動板の下端に輪体を設けて透明筒体に嵌
合し、該上下動板の上端に猿等の凝体の足を枢着
したことを記載している。また後者は屈撓変形自
在な軟質の合成樹脂を素材に用いて傘の開閉部に
近似させた容器本体１と、同じく傘の長柄部に近
似させた蓋体２を、夫々別体にて形成し、容器本
体１内には菓子類の収納室４を形成するとともに
玉受部に相当する個所にはその外周縁より内径方
向に延出する鍔片５を介してその中央部に開口部
３を形成し、蓋体２の基部には中空の膨部６を上
記開口部３より若干大径となる如く形成し、同蓋
体２の膨部６をその屈撓変形を介して開口部３に
着脱自在に遊嵌させる様に構成して成る菓子容器
を記載している。

〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら上記の実公昭47−29092号公報は
透明筒体製の菓子容器に沿つて猿等の凝体を反転
上下動するようにしたものであり、また実公昭56
−20393号公報は傘形をした容器本体と長柄部に
近似させた蓋体とからなる菓子容器であつて、動
きや形状のユニークさによつて視覚に訴えるとこ
ろがあるにしても、とても音が出ないために聴覚
を満足させることができないという課題があつ
た。

球形チユーインガム等を収容する菓子容器は視
覚に加えて聴覚をも満足させることが喜ばれる上
で大きな課題である。

〈課題を解決するための手段〉 本考案は球形チユーインガムを複数個並列収容
する透明筒体形をした容器本体の一端に抜外し自
在において半円形に曲折して形成する有端筒体形
のステツキ部を取付け、前記容器の他端に有底筒
体形の石突きを取外し自在に嵌付け、該石突きの
中間部側周の横方向に複数条において蛇腹部を設
けるとともに、該石突きの下端中心部に小孔を設
け、該小孔に続いて石突き内に笛を取付けて、か
かる課題を解決しようとするものである。

〈作用〉 本考案は容器本体の一端を石突きの挿着にて塞
いで開口側より球形チユーインガムを並列収容
し、ステツキ部内に衝突により音のでる小粒子を
適当量入れて、チユーインガム収容の容器本体上
に挿着してステツキ状の菓子容器に組立てるので
ある。

しかして本考案の菓子容器はステツキ部を持つ
てステツキ部を振るとステツキ部内収容の小粒子
が衝突して衝突音を出し、また石突きにて地表等
を突くと蛇腹部が伸縮して下端の小孔より空気を
吸排して笛を鳴らすこととなる。なお容器本体内
に詰入れたチユーインガムを食するときはステツ
キ部または石突きを容器本体より抜外して容器本
体内よりチユーインガムを転がり出して食するの
である。

〈実施例〉 以下図面に基づいて実施例を説明する。

合成樹脂にて、互いに色彩の異なる球形チユー
インガム１を10数個並列詰めする長さの透明筒体
形をした容器本体２と、半円形に曲折して形成す
る有端筒体形のステツキ部４と、有底筒体形の石
突き５とを各別に成形する。

ステツキ部４は開口側端に容器２の一側端部内
に挿脱するため段落して小径とする短筒部を有
し、該短筒部の先端に開口部１１とこれを開閉す
る蓋体１２を嵌めてなり、また石突き５は容器２
の他側端部内に接面挿脱するため段落した上板付
の筒部と、該筒部下の中間部側周に横方向におい
て複数条の蛇腹部７を設け、且つ下端中心部に空
気吸排用の小孔８と該小孔８に続いて内部に折立
て筒部を設けて該折立て筒部に笛９を嵌め立て取
付けしてなる。

容器本体２の一端に石突き５を挿着して、下端
を塞いておいで他端から容器本体２内に互いに色
彩の異なる球形チユーインガム１を10数個並列詰
入れし、蓋体１２を外してステツキ部４内に衝突
により音のでる小粒子１０を適当量入れて蓋１２
止めしてからステツキ部４を容器本体２の他端に
挿着して組立てするのである。

なお実施例では、容器本体２の外面に銀色、赤
色等の装飾テープ３を螺旋状において巻着し、ま
たステツキ部４は乳白色の外面にピンク色などの
縦縞模様を附し、石突き５は外表を乳白色等に着
色して色彩上の美しさを附している。また容器本
体２とステツキ部４と及び石突き５との間の挿着
部には製造年月日等を記した封印紙６，６′を巻
着している。

〈考案の効果〉 以上により、球形チユーインガムはステツキ状
の菓子容器内に収容されるため、幼児子供も持ち
やすく、しかも上下左右に振るとステツキ部内の
小粒子が相互に衝突して衝突音を出し、また石突
きを地表等に突き当てると蛇腹部が伸縮して小孔
より空気を吸排して笛が奏鳴して聴覚を満足させ
るという効果を生ずる。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図はステツキ部の拡大断
面図、第３図は石突きの拡大断面図、１は球形チ
ユーインガム、２は透明筒体形の容器本体、３は
装飾テープ、４はステツキ部、５は石突き、６，
６′は封印紙、７は蛇腹部、８は小孔、９は笛で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 球形チユーインガムを複数個並列収容する透明
   筒体形をした容器本体の一端に抜外し自在におい
   て半円形に曲折して形成する有端筒体形のステツ
   キ部を取付け、前記容器本体の他端に有底筒体形
   の石突きを取外し自在に嵌付け、該石突きの中間
   部側周の横方向に複数条において蛇腹部を設ける
   とともに、該石突きの下端中心部に小孔を設け、
   該小孔に続いて石突き内に笛を取付けたことを特
   徴とする菓子容器。