JP6627436B2 - プロジェクタおよびヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、プロジェクタおよびヘッドアップディスプレイ装置に関し、特に、振動ミラー素子を備えるプロジェクタおよびヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来、振動ミラー素子を備えるプロジェクタが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、光源部と、光源部からの投影光を反射する第1スキャナと、第1スキャナにより反射された投影光を反射する第2スキャナとを備えたプロジェクタが開示されている。第1スキャナと第2スキャナとは、同じ基台の同一平面上に設けられている。また、上記特許文献1のプロジェクタは、第1スキャナにより反射された投影光が、第1スキャナと第2スキャナとが設けられた基台に対向する他の基台に設けられたミラーを介して第2スキャナに照射されるように構成されている。なお、ミラーと第1スキャナおよび第2スキャナとは、互いに平行に配置されている。
特開2011−90030号公報
しかしながら、上記特許文献1では、第1スキャナと第2スキャナとが同一平面上に配置されているので、第1スキャナが設けられた平面に略直交する投影光を第1スキャナに照射した場合には、第1スキャナにより反射された投影光が、ミラーを介して再び第1スキャナに照射されることになる。このため、第1スキャナと第2スキャナとにより投影光を反射するためには、第1スキャナに対して第1スキャナの斜め方向から投影光を照射しなければならず、第1スキャナに照射される投影光のスポット径が楕円形となり投影画像の画質が低下するという問題点がある。つまり、ミラーに対し、第1スキャナおよび第2スキャナが異なる方向側に配置されているので、第1スキャナからミラーへの投影光の光軸と、ミラーから第2スキャナへの投影光の光軸のなす角度がある程度大きくなる。このため、第1スキャナに照射される投影光のスポット径が楕円形となり投影画像の画質が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、投影画像の画質を向上させることが可能なプロジェクタおよびヘッドアップディスプレイ装置を提供することである。
この発明の第1の局面によるプロジェクタは、投影光を出射する光源部と、光源部からの投影光である第1投影光を反射する反射部材と、第1投影光の反射光である第2投影光を反射する揺動駆動可能な第1ミラー部が設けられた基台を含む第1振動ミラー素子とを備え、第1投影光が、基台に設けられた開口部を通過して、反射部材に至るように構成され、開口部は、基台に設けられ、第1ミラー部を揺動可能にする中空の空間により構成され、第1ミラー部は、投影画像の水平方向および垂直方向の一方に第2投影光を走査するように構成されており、反射部材は、投影画像の水平方向および垂直方向の他方に第1投影光を走査する揺動駆動可能な第2ミラー部を含む第2振動ミラー素子であり、第1振動ミラー素子と第2振動ミラー素子とは、投影光の反射面が互いに向かい合うように配置され、光源部からの第1投影光が、第1振動ミラー素子の反射面とは反対の裏面側から開口部を通過することにより第2振動ミラー素子に照射され、第2振動ミラー素子により反射された第2投影光が、第1振動ミラー素子に直接照射されるように構成されている。
この発明の第1の局面によるプロジェクタでは、上記のように、光源部からの第1投影光を反射する反射部材と、反射部材により反射された第2投影光を反射する揺動駆動可能な第1ミラー部が設けられた基台を含む第1振動ミラー素子とを設け、第1投影光が、基台に設けられた開口部を通過して、反射部材に至るように構成する。これにより、投影光を基台の外側から反射面に照射する場合と比べて、反射部材に向かう第1投影光の光軸と、反射部材から第1振動ミラー素子に向かう第2投影光の光軸とを近接させることができる。すなわち、反射部材でのスポット径を真円形状に近づけることができる。その結果、投影画像の画質を向上させることができる。
上記第1の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、基台は、第1ミラー部を揺動駆動可能に支持する梁部をさらに含み、基台には、第1ミラー部および梁部の少なくとも一方に隣接するように開口部が設けられている。このように構成すれば、基台には、第1ミラー部および梁部の揺動駆動を可能とするために、第1ミラー部および梁部の近傍に中空の空間が形成されるので、第1ミラー部および梁部の既存の中空の空間を開口部として用いることができる。その結果、基台に第1投影光を通過させるための開口部を別個に設ける必要がなく、装置構成を簡略化することができる。
上記第1の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、基台には、平面視において、第1ミラー部の揺動軸線の延長線上に開口部が設けられている。このように構成すれば、平面視において、揺動軸線上に投影光の光軸を配置することができるので、揺動軸線上から投影光の光軸がずれている場合と比較して、第1ミラー部および第2ミラー部に照射される投影光のスポット径を真円により近づけることができる。その結果、投影画像の画質をより向上させることができる。
上記第1の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、第2振動ミラー素子の第2ミラー部は、第1ミラー部に対して投影光が通過する開口部側に配置されている。このように構成すれば、光源部からの投影光が揺動軸線に平行な場合においても、第2ミラー部に投影光を照射することができるとともに、第1ミラー部に向けて投影光を反射することができる。その結果、第1振動ミラー素子と第2振動ミラー素子とのレイアウトの自由度を向上させることができる。
上記第1の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、平面視において、第1ミラー部は、第1ミラー部の揺動軸線と交差する短辺を有する長方形形状に形成され、第1ミラー部の長手方向が、第1ミラー部の揺動軸線に対して傾斜している。このように構成すれば、第1ミラー部の揺動軸線に対して光軸が傾斜して走査される場合において、第1ミラー部の長手方向を第2ミラー部により反射された投影光の光軸に沿わせることが可能となるので、第1ミラー部の長手方向を揺動軸線の延びる方向と同一方向にした場合と比べて、第1ミラー部を小さく形成することができる。
この発明の第2の局面によるヘッドアップディスプレイ装置は、ユーザが視認する虚像に対応する画像の光を出射する光源部と、光源部からの光を反射する反射部材と、反射部材により反射された光を反射する揺動駆動可能な第1ミラー部が設けられた基台を含む第1振動ミラー素子とを備え、光が、基台に設けられた開口部を通過して、反射部材に至るように構成され、開口部は、基台に設けられ、第1ミラー部を揺動可能にする中空の空間により構成され、第1ミラー部は、投影画像の水平方向および垂直方向の一方に第2投影光を走査するように構成されており、反射部材は、投影画像の水平方向および垂直方向の他方に第1投影光を走査する揺動駆動可能な第2ミラー部を含む第2振動ミラー素子であり、第1振動ミラー素子と第2振動ミラー素子とは、投影光の反射面が互いに向かい合うように配置され、光源部からの第1投影光が、第1振動ミラー素子の反射面とは反対の裏面側から開口部を通過することにより第2振動ミラー素子に照射され、第2振動ミラー素子により反射された第2投影光が、第1振動ミラー素子に直接照射されるように構成されている。
この発明の第2の局面によるヘッドアップディスプレイ装置では、上記のように、光源部からの光を反射する反射部材と、反射部材により反射された光を反射する揺動駆動可能な第1ミラー部が設けられた基台を含む第1振動ミラー素子とを設け、光が、基台に設けられた開口部を通過して、反射部材に至るように構成する。これにより、光を基台の外側から反射面に照射する場合と比べて、反射部材に向かう光の光軸と、反射部材から第1振動ミラー素子に向かう光の光軸とを近接させることができる。すなわち、反射部材でのスポット径を真円形状に近づけることができる。その結果、投影画像の画質を向上させることができる。
本発明によれば、上記のように、投影画像の画質を向上させることが可能なプロジェクタおよびヘッドアップディスプレイ装置を提供することができる。
本発明の第1〜第3実施形態によるプロジェクタの全体構成を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態によるプロジェクタの水平走査振動ミラー素子と垂直走査振動ミラー素子とを示した斜視図である。 本発明の第1実施形態によるプロジェクタの水平走査振動ミラー素子を示した平面図である。 本発明の第1実施形態によるプロジェクタの水平走査振動ミラー素子と垂直走査振動ミラー素子との投影光の経路を説明するための図である。 本発明の第1実施形態によるプロジェクタの水平走査振動ミラー素子と垂直走査振動ミラー素子とを示した模式的な側面図である。 本発明の第2実施形態によるプロジェクタの水平走査振動ミラー素子を示した平面図である。 本発明の第3実施形態によるプロジェクタの水平走査振動ミラー素子を示した平面図である。 本発明の第1実施形態の変形例によるプロジェクタの水平走査振動ミラー素子を示した平面図である。 本発明の第2実施形態の変形例によるプロジェクタの水平走査振動ミラー素子を示した平面図である。 本発明の第1〜第3実施形態の変形例によるヘッドアップディスプレイ装置の使用状態を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の変形例によるプロジェクタの水平走査振動ミラー素子と垂直走査振動ミラー素子の投影光の経路を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(プロジェクタの構成)
図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態によるプロジェクタ100の構成について説明する。
本発明の第1実施形態によるプロジェクタ100は、図1に示すように、光学モジュール100aと、レーザダイオード(LD)ドライバ100bと、ミラードライバ100cと、制御部100dとを備えている。また、プロジェクタ100は、光学モジュール100aからのレーザ光(投影光)をスクリーンSに照射することにより、スクリーンS上に投影画像Pを投影するように構成されている。
〈光源モジュールの構成〉
光学モジュール100aは、3つのレーザダイオード1a〜1cと、3つのコリメータレンズ2a〜2cと、RGB合成プリズム3と、集光レンズ4と、ミラー5と、垂直走査振動ミラー素子6と、水平走査振動ミラー素子7とを含んでいる。また、光学モジュール100aは、ミラー5、垂直走査振動ミラー素子6、および、水平走査振動ミラー素子7を設置する1つの支持部材8を含んでいる。ミラー5、垂直走査振動ミラー素子6、および、水平走査振動ミラー素子7は、共に、1つの支持部材8に設置されることにより、互いの相対位置が定まるように構成されている。各レーザダイオード1a〜1cから出射された各色のレーザ光は、それぞれ、コリメータレンズ2a〜2cを通過した後に、順に、RGB合成プリズム3、集光レンズ4、ミラー5に到達する。さらに、ミラー5により反射されたレーザ光(本発明の第1投影光)は、水平走査振動ミラー素子7の後述する開口部72a(図2参照)を通過した後、垂直走査振動ミラー素子6で反射される。また、垂直走査振動ミラー素子6で反射されたレーザ光(本発明の第2投影光)は、水平走査振動ミラー素子7において反射されてスクリーンSに投影画像Pを形成する。なお、レーザダイオード1a〜1cは、本発明の「光源部」の一例である。また、垂直走査振動ミラー素子6は、本発明の「第2振動ミラー素子」の一例である。また、水平走査振動ミラー素子7は、本発明の「第1振動ミラー素子」の一例である。
レーザダイオード1a〜1cは、それぞれ、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)のレーザ光を出射することが可能に構成されている。コリメータレンズ2a〜2cは、それぞれ、レーザダイオード1a〜1cから照射された各色のレーザ光を平行光に変換するように構成されている。
RGB合成プリズム3は、コリメータレンズ2a〜2cにより平行光に変換された各色(3つ)のレーザ光の光軸を揃えることにより、各色(3つ)のレーザ光を1つのレーザ光に合成するように構成されている。ミラー5は、集光レンズ4により集光されたレーザ光を垂直走査振動ミラー素子6に向けて反射するように構成されている。
図2に示すように、垂直走査振動ミラー素子6は、矩形の平板形状に形成されている。以下では、垂直走査振動ミラー素子6の短手方向をA方向(A1方向およびA2方向)とする。垂直走査振動ミラー素子6は、円形形状に形成された垂直走査ミラー部61を含んでいる。また、垂直走査振動ミラー素子6は、ミラー5(レーザダイオード1a〜1c)からのレーザ光を反射するように構成されている。垂直走査ミラー部61は、揺動駆動可能なように構成されている。詳細には、垂直走査ミラー部61には、レーザ光を反射する反射面61aが設けられている。また、垂直走査ミラー部61は、揺動駆動することにより投影画像Pの垂直方向(V方向、上下方向)にレーザ光を走査するように構成されている。なお、垂直走査ミラー部61は、本発明の「第2ミラー部」の一例である。
水平走査振動ミラー素子7は、垂直走査振動ミラー素子6により反射(垂直走査)されたレーザ光を反射するように構成されている。また、水平走査振動ミラー素子7は、矩形形状に形成された水平走査ミラー部71が設けられた基台72を含んでいる。この水平走査ミラー部71は、揺動駆動可能なように構成されている。詳細には、水平走査ミラー部71には、レーザ光を反射する反射面71aが設けられている。また、水平走査ミラー部71は、揺動駆動することにより投影画像Pの水平方向(H方向、横方向)にレーザ光を走査するように構成されている。
図3に示すように、水平走査ミラー部71の長手方向は、水平走査ミラー部71の揺動軸線αが延びる方向と同一方向である。また、図2に示すように、水平走査振動ミラー素子7と垂直走査振動ミラー素子6とは、レーザ光の反射面71aおよび61aが互いに向かい合うように配置されている。また、水平走査ミラー部71は、本発明の「第1ミラー部」の一例である。また、水平走査振動ミラー素子7の詳細な構成については後述する。
ここで、第1実施形態では、基台72には、水平走査振動ミラー素子7の近傍に開口部72aが形成されている。プロジェクタ100は、レーザダイオード1a〜1c(図1参照)からのレーザ光(ミラー5により反射されたレーザ光)が開口部72aを通過することにより垂直走査振動ミラー素子6に照射されるように構成されている。つまり、プロジェクタ100は、投影光が、基台72に設けられた開口部72aを通過して、垂直走査振動ミラー素子6に至るように構成されている。
詳細には、プロジェクタ100は、レーザダイオード1a〜1cからのレーザ光が、水平走査振動ミラー素子7(水平走査ミラー部71)の反射面71aとは反対の裏面72b側から開口部72aを通過することにより垂直走査振動ミラー素子6に照射されるように構成されている。また、プロジェクタ100は、垂直走査振動ミラー素子6により反射されたレーザ光が、水平走査振動ミラー素子7に直接照射されるように構成されている。図1に示すように、プロジェクタ100は、ミラー5と垂直走査振動ミラー素子6との間に水平走査振動ミラー素子7が配置されるように構成されている。
レーザダイオードドライバ100bは、制御部100dによる制御の下、3つのレーザダイオード1a〜1cをそれぞれ駆動させるように構成されている。また、ミラードライバ100cは、制御部100dによる制御の下、垂直走査振動ミラー素子6および水平走査振動ミラー素子7をそれぞれ駆動させるように構成されている。制御部100dは、外部から受信した映像信号に基づいて投影画像Pを投影するための各種制御を行なうように構成されている。
〈水平走査振動ミラー素子の詳細構成〉
次に、図2〜図5を参照して、水平走査振動ミラー素子7の詳細な構成について説明する。
図3に示すように、水平走査振動ミラー素子7は、水平走査ミラー部71と、駆動部73と、水平走査ミラー部71および駆動部73が一方面上に設けられた基台72とを含んでいる。
水平走査ミラー部71は、たとえば、シリコンなどの材料から形成されている。また、水平走査ミラー部71は、矩形の平板形状に形成されている。また、水平走査ミラー部71は、基台72の後述する梁部72fに対して、たとえば、エポキシ系接着剤により接着されている。
駆動部73は、矩形の平板形状に形成されている。また、駆動部73は、基台72の後述する駆動板部72dに対して、導電性接着剤により接着されている。また、駆動部73は、圧電体(図示せず)と、圧電体を挟む2つの電極(図示せず)とから形成されている。また、駆動部73は、水平走査ミラー部71を振動(揺動駆動)させることが可能に構成されている。詳細には、2つの電極には、それぞれ、配線(図示せず)が施されており、駆動部73は、2つの電極間に印加される電圧により駆動(延び縮み)するように構成されている。これにより、駆動部73は、基台72(後述する枠部72cを除く)を振動させて、基台72を介して水平ミラー部71を揺動駆動するように構成されている。
基台72は、金属製(たとえば、ステンレス鋼またはばね鋼)である。また、基台72は、矩形の平板形状に形成されている。以下では、基台72の長手方向をB方向(B1方向およびB2方向)、短手方向をC方向(C1方向およびC2方向)とする。
基台72(水平走査ミラー部71)は、一方面(反射面71a)側からレーザ光が照射されるように構成されている。また、基台72は、B方向において、左右対称となるように構成されている。また、基台72は、一方面(反射面71a)側に水平走査ミラー部71および駆動部73が取り付けられている(接着されている)。また、基台72には、B方向における中心線O上に、C1方向側から順に、水平走査ミラー部71および駆動部73が配置されている。
基台72は、枠部72cと、駆動板部72dと、一対の梁支持部72eと、梁部72fとを一体的に含んでいる。
枠部72cは、平面視において、矩形の環状(すなわち枠状)形状を有している。また、枠部72cの内側には、駆動板部72dと、一対の梁支持部72eと、梁部72fとが配置されている。また、枠部72cは、図2に示すように、搭載基板74に搭載されている。搭載基板74には、駆動部73を駆動させる駆動信号を受信するための配線(図示せず)が接続される電極パッド74aが設けられている。なお、搭載基板74には、平面視において、枠部72cの内側領域に対応する位置に矩形状の孔部74bが形成されている。
駆動板部72dには、上記の通り、駆動部73が接着されている。また、駆動板部72dは、矩形の平板形状に形成されている。また、駆動板部72dは、C2方向側の端部において、枠部72cに接続されている。なお、図3において、駆動板部72dと枠部72cとの境界部分を二点鎖線で示している。また、駆動板部72dのC1方向側は、B1方向側およびB2方向側の端部において、それぞれ、梁支持部72eに接続されている。
一対の梁支持部72eは、それぞれ、C方向に延びる棒状形状に形成されている。また、一対の梁支持部72eは、それぞれ、一方端(C2方向側の端部)が駆動板部72dに接続されるとともに、他方端(C1方向側の端部)が枠部72cに接続されている。すなわち、一対の梁支持部72eは、共に、C1方向側の端部が固定端となっている。また、梁支持部72eには、駆動板部72dを介して駆動部73からの振動が伝達される。また、一対の梁支持部72eは、梁部72fの両端をそれぞれ支持している。
梁部72fは、梁支持部72eとは直交するB方向に延びる棒状形状を有している。また、梁部72fには、B方向の中央に水平走査ミラー部71が接着されている。また、梁部72fは、水平走査ミラー部71を揺動駆動可能に支持するように構成されている。詳細には、梁部72fは、一対の梁支持部72eに両端をそれぞれ支持される両端支持梁である。梁部72fには、梁支持部72eを介して駆動部73からの振動が伝達される。そして、梁部72f(水平走査ミラー部71)は、揺動軸線αを中心として振動(揺動駆動)されるように構成されている。
開口部72aは、水平走査ミラー部71および梁部72fに隣接するように設けられている。詳細には、開口部72aは、水平走査ミラー部71および梁部72fのC1方向側およびC2方向側に一対設けられている。また、一対の開口部72aは、それぞれ、平面視において、B方向に延びる略矩形形状に形成されている。また、C1方向側の開口部72aは、水平走査ミラー部71、梁部72f、一対の梁支持部72eおよび枠部72cに隣接している(囲まれている)。また、C2方向側の開口部72aは、水平走査ミラー部71、梁部72f、一対の梁支持部72eおよび駆動板部72dに隣接している(囲まれている)。
(レーザ光の経路について)
次に、図4および図5を参照して、レーザ光の経路について説明する。なお、図4および図5は、それぞれ、垂直走査振動ミラー素子6および水平走査振動ミラー素子7をA1方向側およびC2方向側から見た図である。
プロジェクタ100は、A1方向側から見て、ミラー5により反射されたレーザ光の光軸と水平走査ミラー部71の揺動軸線αとが略平行となるように構成されている。したがって、垂直走査振動ミラー素子6は、水平走査ミラー部71に向けてレーザ光を反射するために、垂直走査ミラー部61が、水平走査ミラー部71に対してレーザ光が通過する開口部72a側(C1方向側)に配置されるように構成されている。具体的には、垂直走査ミラー部61(ミラー5により反射されたレーザ光の光軸)は、揺動軸線αに対してC1方向に距離Eだけレーザ光が通過する開口部72a側(C1方向側)に配置されている。すなわち、垂直走査ミラー部61の中心は、揺動軸線αと平行なミラー5の光軸の交点に位置している。また、この位置において、垂直走査ミラー部61は、照射されたレーザ光を水平走査ミラー部71に向けて反射するために、照射されるレーザ光の光軸(揺動軸線α)に対して傾斜している。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、レーザダイオード1a〜1cからのレーザ光を反射する垂直走査振動ミラー素子6と、垂直走査振動ミラー素子6により反射されたレーザ光を反射する揺動駆動可能な水平ミラー部71が設けられた基台72を含む水平走査振動ミラー素子7とを設け、レーザ光が、基台72に設けられた開口部72aを通過して、垂直走査振動ミラー素子6に至るように構成する。これにより、レーザ光を水平走査振動ミラー素子7の外側から反射面61aに照射する場合と比べて、垂直走査振動ミラー素子6に向かうレーザ光の光軸と、垂直走査振動ミラー素子6から水平走査振動ミラー素子7に向かうレーザ光の光軸とを近接させることができる。すなわち、垂直走査振動ミラー素子6でのスポット径を真円形状に近づけることができる。その結果、投影画像Pの画質を向上させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、水平走査ミラー部71を、投影画像Pの水平方向および垂直方向の一方にレーザ光を走査するように構成し、投影画像Pの水平方向および垂直方向の他方にレーザ光を走査する揺動駆動可能な垂直走査ミラー部を含む垂直走査振動ミラー素子6を設け、水平走査振動ミラー素子7と垂直走査振動ミラー素子6とを、レーザ光の反射面61aおよび71aが互いに向かい合うように配置し、レーザダイオード1a〜1cからのレーザ光が、水平走査振動ミラー素子7の反射面71aとは反対の裏面72b側から開口部72aを通過することにより垂直走査振動ミラー素子6に照射され、垂直走査振動ミラー素子6により反射されたレーザ光が、水平走査振動ミラー素子7に直接照射されるようにプロジェクタ100を構成する。これにより、レーザダイオード1a〜1c側からのレーザ光の光軸上に水平走査振動ミラー素子7および垂直走査振動ミラー素子6が配置されるので、垂直走査振動ミラー素子6により反射されたレーザ光を小さな傾斜角度で水平走査ミラー部71に照射することができる。その結果、水平走査振動ミラー素子7と垂直走査振動ミラー素子6とを近接して配置することができるようになる。すなわち、垂直走査振動ミラー素子6と水平走査振動ミラー素子7との近接配置により、垂直走査振動ミラー素子6と水平走査振動ミラー素子7との間における走査線(投影光)の長さを短くすることができる。したがって、垂直走査ミラー部61および水平走査ミラー部71(2つのミラー部を所定位置に配置した状態での全体の大きさ)を小さくすることができる。これに伴い、装置を小型化することができる。また、レーザ光を、開口部72aを通過させることにより、ミラー部5、垂直走査振動ミラー素子6および水平走査振動ミラー素子7を近接配置することこができる。このため、装置を小型化することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、基台72に、水平走査ミラー部71を揺動駆動可能に支持する梁部72fに設け、基台72には、水平走査ミラー部71および梁部72fの少なくとも一方に隣接するように開口部72aが形成されている。これにより、基台72には、水平走査ミラー部71および梁部72fの揺動駆動を可能とするために、水平走査ミラー部71および梁部72fの近傍に中空の空間が形成されるので、水平走査ミラー部71および梁部72fの既存の中空の空間を開口部72aとして用いることができる。その結果、基台72にレーザ光を通過させるための開口部72aを別個に設ける必要がなく(他の用途で準備されている構成を利用するために必要がなく)、装置構成を簡略化することができる。要するに、第1実施形態では、揺動ミラー(水平走査ミラー部71)を支持する揺動軸が、ねじれを生じる水平走査ミラー部71を用いている。この構成では、梁部72fは、剛性が低いものであるため、水平走査ミラー部71よりも幅狭なものとなる。その結果、水平走査ミラー部71のサイズで決まるC方向寸法では、梁部72fの両側(C1方向側およびC2方向側)には、開口部72aが必要となる。この開口部72aを利用してミラー部5から垂直走査振動ミラー素子6に至る光軸を貫通させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、垂直走査振動ミラー素子6の垂直走査ミラー部61を、水平走査ミラー部71に対してレーザ光が通過する開口部72a側に配置する。これにより、レーザダイオード1a〜1cからのレーザ光が揺動軸線αに平行な場合においても、垂直走査ミラー部61にレーザ光を照射することができるとともに、水平走査ミラー部71に向けてレーザ光を反射することができる。その結果、垂直走査振動ミラー素子6と水平走査振動ミラー素子7とのレイアウトの自由度を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、図1および図6を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、平面視において、水平走査振動ミラー素子7の揺動軸線αとミラー5からのレーザ光の光軸とがずれている上記第1実施形態と異なり、平面視において、水平走査振動ミラー素子207の揺動軸線αとミラー5からのレーザ光の光軸とが重なる例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。また、水平走査振動ミラー素子207は、本発明の「第1振動ミラー素子」の一例である。
(プロジェクタの構成)
図6に示すように、第2実施形態によるプロジェクタ200(図1参照)では、基台272には、平面視において、水平走査ミラー部71の揺動軸線αの延長線上に開口部272aが設けられている。
詳細には、水平走査振動ミラー素子207の基台272は、梁部272fを含んでいる。この梁部272fは、Y字形状に形成されている。具体的には、梁部272fは、水平走査ミラー部71から揺動軸線αに沿って外方に延びるとともに、水平走査ミラー部71と梁支持部72eとの間において、2つに分岐するように構成されている。また、2つに分岐された梁部272fは、外方に向けて互いに離間するように斜め方向に延びるとともに、外方側の端部において、それぞれ、梁支持部72eに接続されている。したがって、基台272には、平面視において、水平走査ミラー部71の揺動軸線αの延長線上に、2つに分岐された梁部272fと梁支持部72eとにより形成される三角形状の開口部272aが設けられている。すなわち、開口部272aは、梁部272fと梁支持部72eとに隣接している(囲まれている)。なお、開口部272aは、水平走査ミラー部71のB1方向側およびB2方向側に、それぞれ設けられている。
プロジェクタ200は、ミラー5により反射されたレーザ光が水平走査ミラー部71のB2方向側から揺動軸線αに沿って開口部272aを通過するとともに、水平走査振動ミラー素子207に照射されるように構成されている。
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、レーザダイオード1a〜1cからのレーザ光を反射する垂直走査振動ミラー素子6と、垂直走査振動ミラー素子6により反射されたレーザ光を反射する揺動駆動可能な水平ミラー部71が設けられた基台272を含む水平走査振動ミラー素子207とを設け、レーザ光が、基台272に設けられた開口部272aを通過して、垂直走査振動ミラー素子6に至るように構成する。これにより、投影画像Pの画質を向上させることができる。
また、第2実施形態では、上記のように、基台272に、平面視において、水平走査ミラー部71の揺動軸線αの延長線上に開口部272aを設ける。これにより、平面視において、揺動軸線α上にレーザ光の光軸を配置することができるので、揺動軸線α上からレーザ光の光軸がずれている場合と比較して、水平走査ミラー部71および垂直走査ミラー部61に照射されるレーザ光のスポット径を真円により近づけることができる。その結果、投影画像Pの画質をより向上させることができる。
[第3実施形態]
次に、図1および図7を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、矩形形状の水平走査ミラー部71の長手方向と水平走査ミラー部71の揺動軸線αの延びる方向とが同一方向である上記第1実施形態と異なり、矩形形状の水平走査ミラー部371の長手方向と水平走査ミラー部371の揺動軸線αの延びる方向とが異なる方向である例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。また、水平ミラー部371は、本発明の「第1振動ミラー部」の一例である。また、図7は、垂直走査振動ミラー素子6および水平走査振動ミラー素子7をA1方向側(垂直走査振動ミラー素子6の短手方向の一方側)から見た図である。
(プロジェクタの構成)
図7に示すように、第3実施形態によるプロジェクタ300(図1参照)では、垂直走査振動ミラー素子6の長手方向(揺動軸線γが延びる方向(図2参照))は、水平走査振動ミラー素子307の短手方向(C方向)と同一方向である。すなわち、垂直走査振動ミラー素子6の揺動軸線γと、水平走査振動ミラー素子307の揺動軸線αとは、図7において、直交している(3次元的には直交せず)。なお、水平走査ミラー部371は、揺動軸線αに対してC1方向側に配置されている。また、プロジェクタ300では、平面視において、ミラー5により反射されたレーザ光の光軸と、水平走査振動ミラー素子307の揺動軸線αとの角度が角度K1をなすように水平走査振動ミラー素子307が配置されている。また、水平走査振動ミラー素子307は、本発明の「第1振動ミラー素子」の一例である。
水平走査振動ミラー素子307は、水平走査ミラー部371を含んでいる。この水平走査振動ミラー素子307の長手方向に延びる中心軸線をβとする。また、水平走査ミラー部371の短辺は、水平走査ミラー部371の揺動軸線αと交差している。また、水平走査ミラー部371は、平面視において、水平走査ミラー部371の長手方向(中心軸線βの延びる方向)が水平走査ミラー部371の揺動軸線αに対してレーザ光の光軸に沿うように角度K1と略同じ角度K2傾斜している。つまり、角度K1と角度K2とは、それぞれ、水平走査ミラー部371に対する入射角および反射角であるため、互いに略同じ角度となる。したがって、水平走査ミラー部371には、揺動軸線αに対して傾斜した中心軸線βの方向にレーザ光の照射により斜め方向の軌跡が生じる。水平走査ミラー部371は、この斜め方向に照射されたレーザ光に沿って傾斜している。
第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記第1実施形態と同様に、レーザダイオード1a〜1cからのレーザ光を反射する垂直走査振動ミラー素子6と、垂直走査振動ミラー素子6により反射されたレーザ光を反射する揺動駆動可能な水平ミラー部71が設けられた基台72を含む水平走査振動ミラー素子307とを設け、レーザ光が、基台72に設けられた開口部72aを通過して、垂直走査振動ミラー素子6に至るように構成する。これにより、投影画像Pの画質を向上させることができる。
また、第3実施形態では、上記のように、平面視において、水平走査ミラー部371を、水平走査ミラー部371の揺動軸線αと交差する短辺を有する長方形形状に形成し、水平走査ミラー部371の長手方向を、水平走査ミラー部371の揺動軸線αに対して傾斜させる。これにより、水平走査ミラー部371の長手方向(中心軸線βの延びる方向)を垂直走査ミラー部61により反射されたレーザ光の光軸に沿わせることができるので、水平走査ミラー部371の長手方向を揺動軸線αの延びる方向と同一方向にした場合と比べて、水平走査ミラー部371のミラー面積を最小化し、質量を小さくすることができる。その結果、水平走査ミラー部371の揺動による負荷を軽減することができる。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、本発明の反射部材を垂直走査振動ミラー素子とし、第1振動ミラー素子を水平走査振動ミラー素子とした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、本発明の反射部材を揺動駆動しないミラーとし、本発明の第1振動ミラー素子を2軸方向(水平方向および垂直方向)に走査する振動ミラー素子としてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、本発明の第1振動ミラー素子を水平走査振動ミラー素子とし、第2振動ミラー素子を垂直走査振動ミラー素子とした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、本発明の第1振動ミラー素子を垂直走査振動ミラー素子とし、第2振動ミラー素子を水平走査振動ミラー素子としてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、本発明をプロジェクタに適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図10に示す第1〜第3実施形態の変形例のように、本発明をヘッドアップディスプレイ装置600に適用してもよい。なお、ヘッドアップディスプレイ装置600は、自動車90に搭載されている。また、ヘッドアップディスプレイ装置600は、フロントガラス91にレーザ光を照射するように構成されている。これにより、ヘッドアップディスプレイ装置600は、フロントガラス91を視認するユーザの視線方向に虚像を形成するように構成されている。
また、上記第1〜第3実施形態では、レーザ光を通す開口部を本発明のミラー部または梁部に隣接するように設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、開口部を本発明のミラー部および梁部に隣接して設けなくてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、水平走査ミラー部および垂直走査ミラー部を、それぞれ、矩形形状および円形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、水平走査ミラー部および垂直走査ミラー部を、楕円形状などの矩形形状および円形状以外の形状により形成してもよい。
また、上記第1および第3実施形態では、レーザ光が、一対の開口部のうちのC1方向側(駆動部とは反対側)の開口部を通過するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、レーザ光が、一対の開口部のうちのC2方向側(駆動部側)の開口部を通過するように構成してもよい。
また、上記第1および第3実施形態では、垂直走査振動ミラー素子により反射されたレーザ光を、水平走査振動ミラー素子に直接照射するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、垂直走査振動ミラー素子により反射されたレーザ光を、他の反射部材を介して水平走査振動ミラー素子に間接的に照射するように構成してもよい。
また、上記第1および第3実施形態では、水平走査振動ミラー素子を圧電駆動方式により駆動するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、水平走査振動ミラー素子を静電駆動方式などの他の駆動方式により構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、平面視において、レーザ光の光軸が梁部72fと平行になるように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図8に示す第1実施形態の変形例のように、平面視において、レーザ光の光軸が梁部72fに対して傾斜するように構成してもよい。この場合、垂直走査ミラー部61(図2参照)を、水平走査ミラー部71に対してレーザ光が通過する開口部72a側にずらさなくてもよい。
また、上記第2実施形態では、梁部をY形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図9に示す第2実施形態の変形例のように、梁部572fを階段形状に構成してもよい。具体的には、梁部572fは、B1方向側およびB2方向側の梁部は、それぞれ、水平走査ミラー部71aから外方(B1方向およびB2方向)に延びている。また、梁部572fは、水平走査ミラー部71aと梁支持部72eとの間において、それぞれ、C2方向およびC1方向に折れ曲がっている。そして、梁部は、それぞれ、外方(B1方向およびB2方向)に再び延びるとともに、梁支持部72eに接続されている。
また、上記第1実施形態では、図4に示したように、A1方向側から見て、レーザ光と揺動軸線αとが平行となるように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図11に示す第1実施形態の変形例のように、A1方向側から見て、ミラー部5側からのレーザ光を図11における揺動軸線αに対して時計回り方向にθ傾斜させてもよい。この場合には、垂直走査振動ミラー素子6を図11におけるC方向に対して時計回り方向にθ/2(略θ/2)傾斜させる。
1a〜1c レーザダイオード(光源部)
6 垂直走査振動ミラー素子(反射部材、第2振動ミラー素子)
61 垂直走査ミラー部(第2ミラー部)
61a 反射面
7、207、307 水平走査振動ミラー素子(第1振動ミラー素子)
71、371 水平走査ミラー部(第1ミラー部)
71a 反射面
72、272 基台
72a 裏面
72a、272a 開口部
72b 裏面
72f、272f、572f 梁部
100、200、300 プロジェクタ
P 投影画像
α 揺動軸線

Claims (6)

  1. 投影光を出射する光源部と、
    前記光源部からの前記投影光である第1投影光を反射する反射部材と、
    前記第1投影光の反射光である第2投影光を反射する揺動駆動可能な第1ミラー部が設けられた基台を含む第1振動ミラー素子とを備え、
    前記第1投影光が、前記基台に設けられた開口部を通過して、前記反射部材に至るように構成され、
    前記開口部は、前記基台に設けられ、前記第1ミラー部を揺動可能にする中空の空間により構成され
    前記第1ミラー部は、投影画像の水平方向および垂直方向の一方に前記第2投影光を走査するように構成されており、
    前記反射部材は、前記投影画像の水平方向および垂直方向の他方に前記第1投影光を走査する揺動駆動可能な第2ミラー部を含む第2振動ミラー素子であり、
    前記第1振動ミラー素子と前記第2振動ミラー素子とは、前記投影光の反射面が互いに向かい合うように配置され、
    前記光源部からの前記第1投影光が、前記第1振動ミラー素子の前記反射面とは反対の裏面側から前記開口部を通過することにより前記第2振動ミラー素子に照射され、前記第2振動ミラー素子により反射された前記第2投影光が、前記第1振動ミラー素子に直接照射されるように構成されている、プロジェクタ。
  2. 前記基台は、前記第1ミラー部を揺動駆動可能に支持する梁部をさらに含み、
    前記基台には、前記第1ミラー部および前記梁部の少なくとも一方に隣接するように前記開口部が設けられている、請求項に記載のプロジェクタ。
  3. 前記基台には、平面視において、前記第1ミラー部の揺動軸線の延長線上に前記開口部が設けられている、請求項またはに記載のプロジェクタ。
  4. 前記第2振動ミラー素子の前記第2ミラー部は、前記第1ミラー部に対して前記第1投影光が通過する前記開口部側に配置されている、請求項のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  5. 平面視において、前記第1ミラー部は、前記第1ミラー部の揺動軸線と交差する短辺を有する長方形形状に形成され、前記第1ミラー部の長手方向が、前記第1ミラー部の揺動軸線に対して傾斜している、請求項のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  6. ユーザが視認する虚像に対応する画像の光を出射する光源部と、
    前記光源部からの光を反射する反射部材と、
    前記反射部材により反射された光を反射する揺動駆動可能な第1ミラー部が設けられた基台を含む第1振動ミラー素子とを備え、
    光が、前記基台に設けられた開口部を通過して、前記反射部材に至るように構成され、
    前記開口部は、前記基台に設けられ、前記第1ミラー部を揺動可能にする中空の空間により構成され
    前記第1ミラー部は、投影画像の水平方向および垂直方向の一方に前記第2投影光を走査するように構成されており、
    前記反射部材は、前記投影画像の水平方向および垂直方向の他方に前記第1投影光を走査する揺動駆動可能な第2ミラー部を含む第2振動ミラー素子であり、
    前記第1振動ミラー素子と前記第2振動ミラー素子とは、前記投影光の反射面が互いに向かい合うように配置され、
    前記光源部からの前記第1投影光が、前記第1振動ミラー素子の前記反射面とは反対の裏面側から前記開口部を通過することにより前記第2振動ミラー素子に照射され、前記第2振動ミラー素子により反射された前記第2投影光が、前記第1振動ミラー素子に直接照射されるように構成されている、ヘッドアップディスプレイ装置。
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