JP2000310743A - 光走査装置およびこれを用いた光走査型共焦点光学装置 - Google Patents

光走査装置およびこれを用いた光走査型共焦点光学装置

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JP2000310743A
JP2000310743A JP11076721A JP7672199A JP2000310743A JP 2000310743 A JP2000310743 A JP 2000310743A JP 11076721 A JP11076721 A JP 11076721A JP 7672199 A JP7672199 A JP 7672199A JP 2000310743 A JP2000310743 A JP 2000310743A
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light
optical
confocal
optical scanning
lens
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JP11076721A
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Masanori Kubo
允則 久保
Akiko Murata
明子 村田
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Olympus Corp
Leland Stanford Junior University
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Leland Stanford Junior University
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Abstract

(57)【要約】 【課題】挿入方向と視野方向が一致している操作性に優
れる小型の光走査型共焦点光学装置を提供する。 【解決手段】光走査型共焦点光学装置は光源部112と
光伝達部114と光走査部116と光検出部118と処
理部120とを備えている。光走査部116は可動ミラ
ー122と固定ミラー126と集光レンズ130とを有
している。可動ミラー122は、その中央に開口124
を有し、少なくとも一軸の周りに揺動し得る。固定ミラ
ー126は、光学的に透明な板128によって固定的に
支持されている。可動ミラー122の反射面と固定ミラ
ー126の反射面は互いに対向している。共焦点ピンホ
ールとして機能する光ファイバー216の端面のコアか
ら射出された光は、開口124を通過した後、固定ミラ
ー126に続いて可動ミラー122で反射され、集光レ
ンズ130により物体面132に集光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの光を物
体面で走査し、照射された物体面からの反射光や蛍光を
検出する光走査型共焦点光学装置に関する。また、同装
置に適用される光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生体組織や細胞の表面及び内部の
様子を微細に観察する手段として、光走査型の共焦点光
学顕微鏡が知られている。共焦点光学顕微鏡は、通常の
光学系の解像限界を超えた分解力を持つとともに三次元
画像を構築することができるという利点を有している。
しかし、通常の共焦点光学顕微鏡は、光学系のサイズが
大きく、体内に挿入することが困難であるため、通常は
生体組織を体外に取り出して観察している。
【0003】その欠点を克服するために、光学系の小型
化を図った例として、"Micromachined scanning confor
cal optical microscope", OPTIC LETTERS, Vol.21, No
10,May, 1996や米国特許第5,742,419号で示さ
れた微小共焦点顕微鏡の光学系がある。
【0004】この光走査型微小共焦点顕微鏡は、図30
に示すように、光源1と光伝達部2と光検出部3と光走
査部4と処理部5とで構成されている。光伝達部2はシ
ングルモードファイバーを有し、内視鏡を介して光走査
部4を体内に挿入することにより、生体内の3次元画像
がリアルタイムで得られる可能性を示唆している。
【0005】図31に光走査部4の構成を示す。光源1
から射出され光伝達部2のシングルモードファイバー1
0を介して伝達されたレーザー光は、反射面11で反射
し、X方向にスキャンするための静電ミラー12でX方
向に偏向され、反射部14で全反射し、Y方向にスキャ
ンするための静電ミラー13でY方向に偏向され、回折
レンズ15により物体面16に集光される。
【0006】シングルモードファイバー10の端面と物
体面16は共役の関係にあり、物体面16からの反射光
は、上述した光路を逆行して、シングルモードファイバ
ー10の端面に集光する。すなわち、物体面16からの
反射光は、回折レンズ15に入射した後、静電ミラー1
3、反射部14、静電ミラー12、反射面11で順に反
射され、回折レンズ15の集光作用によりシングルモー
ドファイバー10の端面に集光される。シングルモード
ファイバー10の端面に集光した光は、光伝達部2のシ
ングルモードファイバー10を伝達し、光検出部3で検
知される。
【0007】この光学系において、シングルモードファ
イバー10の端面のコアはピンホールとして機能してお
り、その結果、この光学系は共焦点光学系となってい
る。このため、物体面16の集光点以外からの散乱光
は、ファイバー10の端面では十分に弱く、光検出部3
ではほとんど検知されない。
【0008】従って、物体面16の横方向(XY方向)
にも物体面16の奥行き方向(Z方向)にも、通常の光
学系に比べて高い解像度を有している。つまり、通常の
光学系に比べて、横分解能も縦分解能も高いものとなっ
ている。
【0009】この光走査型微小共焦点光学顕微鏡の分解
能は、通常の共焦点光学顕微鏡に比べると低いが、内蔵
観察等の診断にとっては必要十分な値を超えており、そ
の装置構成は非常に小型なものとなっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した装置は、生体
内観察のための内視鏡を介した挿入においては、挿入方
向と視野方向が斜めに交わっている。このような挿入方
向と視野方向の斜めの交わりは、観察面16を正確にZ
方向だけに沿って移動させることを難しくする。つま
り、前述の装置は、良好な観察を行なう上で操作性に難
がある。
【0011】また、上述した従来の装置では、二次元走
査を実現するために、二つの反射面11と14と二つの
一次元走査ミラー12と13を用いているが、このよう
な多数の反射面の使用は、好ましくないことに、反射で
の光の減衰により、検出感度を低下させる。
【0012】本発明は、これらの課題を解決するために
成されたものであり、その目的は、挿入方向と視野方向
とが一致しており、従って操作性に優れる小型の光走査
型共焦点光学装置を提供することであり、また、そのよ
うな装置に適用される光走査装置を提供することであ
る。
【0013】本発明の他の目的は、反射面の数が少な
く、従って検出感度に優れるこのような光走査型共焦点
光学装置あるいは光走査装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、一面におい
て、光源からの光を被検面上に集光して走査する光走査
装置であり、前記光源からの光を通過させる透過領域を
持つ第一の反射面と、前記透過領域を通過した前記光源
からの光を前記第一の反射面へ向けて反射する第二の反
射面と、前記第一の反射面からの光を前記被検面上に集
光させる集光レンズと、前記第一と第二の反射面の少な
くとも一方を揺動させる駆動手段とを含んでいる。
【0015】本発明は、別の面において、光走査型共焦
点光学装置であり、光を射出する光源と、前記光源から
の光を被検面上に集光して走査する光走査部と、前記光
源と前記光走査部の間に位置する共焦点ピンホールであ
って、これを通過した前記光源からの光は実質的に点光
源とみなされ、前記共焦点ピンホールと前記被検面との
間に共焦点光学系が構成される、共焦点ピンホールと、
前記光走査部によって走査された光の前記被検面からの
戻り光を検出する光検出部とを有している。
【0016】前記光走査部は、一例において、前記光源
からの光を通過させる透過領域を持つ第一の反射面と、
前記透過領域を通過した前記光源からの光を前記第一の
反射面へ向けて反射する第二の反射面と、前記第一の反
射面からの光を前記被検面上に集光させる集光レンズ
と、前記第一と第二の反射面の少なくとも一方を揺動さ
せる駆動手段とを有している。
【0017】別の例において、前記光走査部は、前記共
焦点ピンホールを備えた第一の反射面と、前記共焦点ピ
ンホールを通過した前記光源からの光を前記第一の反射
面へ向けて反射する第二の反射面と、前記第一の反射面
からの光を前記被検面上に集光させる集光レンズと、前
記第一と第二の反射面の少なくとも一方を揺動させる駆
動手段とを含んでおり、前記共焦点ピンホールと前記被
検面との間に共焦点光学系が構成されている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0019】[第一の実施の形態]第一の実施の形態に
よる光走査装置を備えた光走査型共焦点光学装置が図1
に示される。図1において、光走査型共焦点光学装置
は、光源部112と光伝達部114と光走査部116と
光検出部118と処理部120とを有している。
【0020】光源部112は、例えば、レーザー発振器
で構成される。光伝達部114は、例えば、入射光と検
出光を分けるための四端子カプラー212とこれに接続
された四本の光ファイバー214,216,218,2
20を有している。光走査部116は、可動ミラー12
2と固定ミラー126と集光レンズ130とを有してい
る。処理部120は、走査情報と光検出部118からの
情報からデータを処理する。
【0021】光源部112と四端子カプラー212は光
ファイバー214により光学的に連結され、光走査部1
16と四端子カプラー212は光ファイバー216によ
り光学的に連結され、光検出部118と四端子カプラー
212は光ファイバー218により光学的に連結されて
いる。また、四端子カプラー212に接続された自由な
光ファイバー220の端部は非反射処理が施されてい
る。
【0022】可動ミラー122は、その中央に光透過領
域すなわち開口124を有しており、少なくとも一軸の
周りに揺動可能に支持されている。固定ミラー126
は、光学的に透明なガラス等の板128によって固定的
に支持されている。可動ミラー122の反射面と固定ミ
ラー126の反射面は互いに対向しており、固定ミラー
126は開口124を通過した光を可動ミラー122の
反射面に向けて反射し、可動ミラー122は固定ミラー
126からの光を集光レンズ130に向けて反射する。
集光レンズ130は、透明な板128を透過した可動ミ
ラー122からの光を物体面132に集光する。
【0023】光ファイバー216は、コアとクラッドを
有するステップ形ファイバーであり、より好適にはコア
径の小さいシングルモードファイバーである。光ファイ
バー216の端面のコアは実質的に点光源とみなすこと
ができる。光ファイバー216の端面のコアと集光レン
ズ130による集光点は共役の位置関係にあり、共焦点
光学系が構成されている。光ファイバー216の端面の
コアは実質的に共焦点光学系における共焦点ピンホール
として機能する。
【0024】可動ミラー122は、測定に必要な走査形
態に応じた形態で支持されており、例えば、一次元の走
査に対しては、一軸の周りに揺動可能に支持されてお
り、一軸周りの揺動により一次元の走査を実現し、二次
元の走査に対しては、互いに直交する二軸の周りに揺動
可能に支持されており、二軸周り揺動により二次元の走
査を実現する。勿論、二軸周りに揺動可能に支持され、
一軸周りの揺動により一次元の走査を実現しても一向に
構わない。
【0025】光源部112から出たレーザー光は、光フ
ァイバー214の内部を伝搬して四端子カプラー212
に至り、四端子カプラー212によりその半分が光ファ
イバー216の内部を伝搬して光走査部116に達す
る。光ファイバー216から射出され可動ミラー122
の開口124を通過した光は固定ミラー126で反射さ
れて可動ミラー122の反射面に向かい、可動ミラー1
22の反射面で反射された光は集光レンズ130に入射
し、集光レンズ130の屈折作用により物体面132に
集光される。
【0026】物体面132に照射された光は、物体の形
状や反射率等に応じて乱反射する。そのうち、集光レン
ズ130に入射した光は、可動ミラー122と固定ミラ
ー126で順に反射され、開口124を通って光ファイ
バー216の端面に至る。すなわち、物体面132で反
射した光の一部は、集光レンズ130に入射し、その屈
折作用により収束しながら可動ミラー122に至り、可
動ミラー122で反射された光は固定ミラー126に至
り、固定ミラー126で反射された光は開口124を通
って光ファイバー216の端面に至る。
【0027】光走査部116からの戻り光は、光ファイ
バー216の端面からコアに入射し、光ファイバー21
6の内部を伝搬して四端子カプラー212に至り、四端
子カプラー212によりその半分が光ファイバー218
の内部を伝搬して光検出部118に達する。光検出部1
18は入射した光の波長や強度等の情報を検知し、その
情報を処理部120に送る。処理部120では、光検出
部118からの情報を可動ミラー122の駆動データと
共に処理して、例えば、各位置に対する検出光強度等の
データを求める。
【0028】本実施の形態の各構成は、当然、各種の変
形や変更が可能である。例えば、上述した実施形態で
は、ミラー122を揺動させることで、光の走査を実現
しているが、ミラー122は固定とし、ミラー126を
揺動させることで光の走査を実現してもよい。また、ミ
ラー122とミラー126を共に揺動可能に支持し、両
者を互いに直行する軸の周りに揺動させることにより、
二次元の走査を実現してもよい。
【0029】本実施の形態による共焦点光学装置は、生
体内観察のための内視鏡を介した挿入において、光走査
部116の挿入方向と共焦点光学系による視野方向とが
一致する。従って、物体面132に対して正確に垂直な
方向に光走査部116を容易に移動させることを可能に
しており、言い換えれば操作性に優れている。
【0030】また、反射面の数が可動ミラー122と固
定ミラー126の二つだけなので、反射に伴う光の減衰
が少なく、検出感度の低下が極力抑えられている。
【0031】[駆動ミラー]続いて、上述した可動ミラ
ー122を含む具体的な構造体である駆動ミラーについ
て説明する。本明細書においては、「駆動ミラー」とい
う用語は、揺動可能な可動ミラーとこれを揺動させる駆
動手段とを含んだ機能体あるいはデバイスを指すものと
する。
【0032】図2を参照しながら、二次元の走査が可能
な静電駆動方式の駆動ミラーについて説明する。反射面
保持部142は一対のトーションバー144により中枠
146に支持され、中枠146は一対のトーションバー
148により外枠150に支持されている。一対のトー
ションバー144と一対のトーションバー148は、そ
の軸の周りに弾性的にねじれ変形可能であり、両者の軸
は互いに直交している。これにより、反射面保持部14
2は中枠146に対してトーションバー144の軸の周
りに揺動し得、また中枠146と共に外枠150に対し
てトーションバー148の軸の周りに揺動し得る。
【0033】反射面保持部142には、その中央に開口
124が形成されており、その両側には、光学反射面と
して機能する+X電極152と−X電極154が形成さ
れており、これらの電極152と154はそれぞれ中枠
146上を延びる配線パターン156と158を介して
電極160と162に接続されている。また、中枠14
6には+Y電極164と−Y電極166が形成されてお
り、これらの電極164と166はそれぞれ配線パター
ン168と170を介して電極172と174に接続さ
れている。
【0034】さらに、この構造体は、図に示されていな
いが、+X電極152と−X電極154および+Y電極
164と−Y電極166に対向する一枚の接地電極を備
えている。
【0035】+X電極152と接地電極の間に電圧を印
加すると、両者間に印加電圧の絶対値に比例した大きさ
の静電力が発生し、この静電力によって+X電極152
は接地電極の方に引き付けられる。同様に、−X電極1
54と接地電極の間に電圧を印加すると、−X電極15
2は印加電圧の絶対値に比例した大きさの静電力で接地
電極の方に引き付けられる。従って、+X電極152と
−X電極154に大きさ(絶対値)の異なる電圧を印加
すると、反射面保持部142がトーションバー144の
軸(ここではY軸とする)の周りにねじれ、反射面(+
X電極152と−X電極154)の向きはY軸周りに偏
向される。
【0036】従って、+X電極152と−X電極154
に最小値が0の逆位相で交流電圧を印加することによ
り、例えば、図3に実線で示される交流電圧を+X電極
152に印加し、図3に破線で示される交流電圧を−X
電極154に印加することにより、反射面(+X電極1
52と−X電極154)がY軸周りで周期的に揺動し、
その反射光はX軸方向に往復走査される。
【0037】同様に、+Y電極164と−Y電極166
に大きさの異なる電圧を印加することにより、反射面保
持部142はトーションバー148の軸(ここではX軸
とする)の周りにねじれる。その結果、反射面(すなわ
ち+X電極152と−X電極154)の向きがX軸周り
に偏向され、その反射光はY軸方向に走査される。
【0038】従って、図3に示した時間の経過と共に周
期的に変化する逆位相の電圧を+X電極152と−X電
極154に印加するとともに、時間の経過と共に直線的
に変化する逆位相の電圧を+Y電極164と−Y電極1
66に印加することによって、反射面(+X電極152
と−X電極154)で反射された光は二次元的に走査
(例えばラスター走査)される。
【0039】次に、図4を参照しながら、一次元の走査
が可能な静電駆動方式の駆動ミラーについて説明する。
この構造体は、図2の構造体の揺動機能を一つに減らし
たものに相当し、図2の構造体から内枠146を省いた
構成となっている。
【0040】すなわち、反射面保持部142は、その軸
の周りに弾性的にねじれ変形可能な一対のトーションバ
ー144により外枠150に支持されている。これによ
り、反射面保持部142は外枠150に対してトーショ
ンバー144の軸の周りに揺動し得る。
【0041】反射面保持部142には、その中央に開口
124が形成されており、その両側には、光学反射面と
して機能する+X電極152と−X電極154が形成さ
れており、これらの電極152と154は配線パターン
156と158を介して電極160と162に接続され
ている。また、図に示されていないが、+X電極152
と−X電極154に対向して一枚の接地電極を設けられ
ている。
【0042】+X電極152と−X電極154に最小値
が0の逆位相で交流電圧を印加することにより、例え
ば、図3に実線で示される交流電圧を+X電極152に
印加し、図3に破線で示される交流電圧を−X電極15
4に印加することにより、反射面(+X電極152と−
X電極154)がY軸周りで周期的に揺動し、その反射
光はX軸方向に往復走査される。
【0043】続いて、図5を参照しながら、一次元的に
走査可能な駆動ミラーとしては既によく知られているガ
ルバノミラーについて説明する。
【0044】ガルバノミラー190は、開口124が中
央に形成された反射体192を有し、この反射体192
はガルバノモーター194の軸196に固定されてい
る。このガルバノミラー190は、反射体192の中央
に開口124が形成されている点以外は、一般的に知ら
れているガルバノミラーと全く同じである。従って、通
常のガルバノミラーと同様に、反射体192はガルバノ
モーター194により軸196の周りに揺動され、これ
により反射光は軸196に垂直な平面内で往復走査され
る。
【0045】[第二の実施の形態]第二の実施の形態に
よる光走査装置を備えた光走査型共焦点光学装置が図6
に示される。
【0046】図6において、図1と同じ参照符号で示さ
れる部材は同じ部材であり、続く説明では、その詳しい
記述は重複を避けて省略し、相違箇所に重点をおいて述
べる。本実施形態の装置は、走査部116の構成が第一
実施形態の装置と相違しているだけであり、それ以外
は、動作も含め、まったく同じである。
【0047】光走査部116は、可動ミラー122と固
定ミラー126と集光レンズ130とを有している。集
光レンズ130は平凸レンズであり、固定ミラー126
は、平凸レンズ130の平面に、設けられている。固定
ミラー126は、例えば、蒸着などによって、平凸レン
ズ130の平面に選択的に金属膜を形成することで作ら
れる。
【0048】可動ミラー122の反射面と固定ミラー1
26の反射面は互いに対向しており、固定ミラー126
は開口124を通過した光を可動ミラー122の反射面
に向けて反射し、可動ミラー122は固定ミラー126
からの光を集光レンズ130に向けて反射する。集光レ
ンズ130は、入射する可動ミラー122からの光を物
体面132に集光する。
【0049】本実施形態の装置は、第一実施形態の装置
に比較して、部品点数が少ないという利点を有してい
る。
【0050】[第三の実施の形態]第三の実施の形態に
よる光走査装置を備えた光走査型共焦点光学装置が図7
に示される。
【0051】図7において、図1と同じ参照符号で示さ
れる部材は同じ部材であり、続く説明では、その詳しい
記述は重複を避けて省略し、相違箇所に重点をおいて述
べる。本実施形態の装置は、共焦点ピンホールとして機
能する光ファイバー216の端面のコアの位置が第二実
施形態の装置と相違しているだけであり、それ以外は、
動作も含め、まったく同じである。
【0052】光ファイバー216は可動ミラー122の
開口124を通って延びており、共焦点ピンホールとし
て機能する光ファイバー216の端面のコアは、可動ミ
ラー122と固定ミラー126の間に位置している。
【0053】可動ミラー122の反射面と固定ミラー1
26の反射面は互いに対向しており、固定ミラー126
は光ファイバー216から射出された光を可動ミラー1
22の反射面に向けて反射し、可動ミラー122は固定
ミラー126からの光を集光レンズ130に向けて反射
する。集光レンズ130は、入射する可動ミラー122
からの光を物体面132に集光する。
【0054】本実施形態の装置は、光ファイバー216
から射出された光が可動ミラー122の開口124で蹴
られるというおそれが無いという利点を有している。
【0055】[第四の実施の形態]第四の実施の形態に
よる光走査装置を備えた光走査型共焦点光学装置が図8
に示される。図8において、光走査型共焦点光学装置
は、光源部112と光伝達部114と光走査部116と
光検出部118と処理部120とを有している。
【0056】光源部112は、例えば、レーザー発振器
を有している。光伝達部114は、例えば、入射光と検
出光を分けるビームスプリッター232を含んでいる。
光走査部116は、例えば、共焦点ピンホール付き可動
ミラー(以下、単に共焦点可動ミラーと呼ぶ)322と
固定ミラー126と集光レンズ130とを有している。
データ処理部120は、走査情報と光検出部118から
の情報からデータを処理する。
【0057】共焦点可動ミラー322は、その中央に共
焦点ピンホール324を有しており、少なくとも一軸の
周りに揺動可能に支持されている。固定ミラー126
は、光学的に透明なガラス等の板128によって固定的
に支持されている。共焦点可動ミラー322の反射面と
固定ミラー126の反射面は互いに対向しており、固定
ミラー126は共焦点ピンホール324を通過した光を
共焦点可動ミラー322の反射面に向けて反射し、共焦
点可動ミラー322は固定ミラー126からの光を集光
レンズ130に向けて反射する。集光レンズ130は共
焦点可動ミラー322からの光を物体面132に集光す
る。
【0058】共焦点可動ミラー322は、測定に必要な
走査形態に応じた形態で支持されており、例えば、一次
元の走査に対しては、一軸の周りに揺動可能に支持され
ており、一軸周りの揺動により一次元の走査を実現し、
二次元の走査に対しては、互いに直交する二軸の周りに
揺動可能に支持されており、二軸周り揺動により二次元
の走査を実現する。勿論、二軸周りに揺動可能に支持さ
れ、一軸周りの揺動により一次元の走査を実現しても一
向に構わない。
【0059】光源部122から出たレーザー光は、ビー
ムスプリッター232を通過し、共焦点可動ミラー32
2に入射する。共焦点可動ミラー322の共焦点ピンホ
ール324を通過した光は固定ミラー126で反射され
て共焦点可動ミラー322の反射面に向かい、共焦点可
動ミラー322の反射面で反射された光は集光レンズ1
30に入射し、集光レンズ130の屈折作用により物体
面132に集光される。
【0060】物体面132に照射された光は、物体の形
状や反射率等に応じて乱反射する。そのうち、集光レン
ズ130に入射した光は、共焦点可動ミラー322と固
定ミラー126で順に反射され、共焦点ピンホール32
4に至る。すなわち、物体面132で反射した光の一部
は、集光レンズ130に入射し、その屈折作用により収
束しながら共焦点可動ミラー322に至り、共焦点可動
ミラー322で反射された光は固定ミラー126に至
り、固定ミラー126で反射された光は共焦点ピンホー
ル324に至る。
【0061】共焦点ピンホール324を通過した光すな
わち光走査部116からの戻り光は光伝達部114のビ
ームスプリッター232で反射されて光検出部118に
至る。光検出部118は入射した光の波長や強度等の情
報を検知し、その情報をデータ処理部120に送る。デ
ータ処理部120では、光検出部118からの情報を共
焦点可動ミラー322の駆動データと共に処理して、例
えば、各位置に対する検出光強度等のデータを求める。
【0062】本実施の形態の各構成は、当然、各種の変
形や変更が可能である。例えば、上述した構成では、光
走査部116は、揺動可能に支持された共焦点ピンホー
ル付き322と、固定的に支持されたミラー126とで
構成されているが、共焦点ピンホール付き322を固定
的に支持し、ミラー126を揺動可能に支持するように
変更してもよい。あるいは、共焦点ピンホール付き32
2とミラー126を共に揺動可能に支持し、両者を互い
に方向の異なる軸の周りに揺動させることにより、二次
元の走査を実現してもよい。
【0063】[共焦点ピンホール付き駆動ミラー]続い
て、上述した共焦点可動ミラー122を含む具体的な構
造体である共焦点ピンホール付き駆動ミラー(以下、単
に共焦点駆動ミラーと呼ぶ)について説明する。本明細
書においては、「共焦点駆動ミラー」という用語は、共
焦点ピンホールが形成された揺動可能な可動ミラーとこ
れを揺動させる駆動手段とを含んだ機能体あるいはデバ
イスを指すものとする。
【0064】図9を参照しながら、静電駆動方式のジン
バル構造の共焦点駆動ミラーについて説明する。反射面
保持部142は一対のトーションバー144により中枠
146に支持され、中枠146は一対のトーションバー
148により外枠150に支持されている。一対のトー
ションバー144と一対のトーションバー148は、そ
の軸の周りに弾性的にねじれ変形可能であり、両者の軸
は互いに直交している。これにより、反射面保持部14
2は中枠146に対してトーションバー144の軸の周
りに揺動し得、また中枠146と共に外枠150に対し
てトーションバー148の軸の周りに揺動し得る。
【0065】反射面保持部142には、光学反射面とし
て機能する+X電極152と−X電極154が形成され
ており、これらの電極152と154はそれぞれ中枠1
46上を延びる配線パターン156と158を介して電
極160と162に接続されている。また、中枠146
には+Y電極164と−Y電極166が形成されてお
り、これらの電極164と166はそれぞれ配線パター
ン168と170を介して電極172と174に接続さ
れている。
【0066】反射面保持部142の中央には共焦点ピン
ホール324が形成されている。共焦点ピンホール32
4は、戻り光の回折限界以下の径、例えば1μmの径を
有している。共焦点ピンホール324は高い精度で形成
されることが望ましく、従って鋭いエッジを持つことが
望ましい。このため、電極152は、共焦点ピンホール
324が形成される反射面保持部142の中央周辺部に
延出しており、共焦点ピンホール324の輪郭は電極1
52に開けられた穴によって与えられる。
【0067】一般に、この種の構造体は、半導体製造技
術を応用したマイクロマシンニング技術によって作製さ
れる。具体的には、まずシリコン部材上にシリコン窒化
膜を堆積し、ジンバル形状にパターニングする。次に、
アルミニウム等の電極用金属を成膜し、配線と電極を形
成する。最後に、シリコン窒化膜をマスク材として、ウ
ェットエッチャントにより、シリコン部材をジンバル構
造に加工する。電極と電線を構成する金属もエッチャン
トにさらされるため、使用金属はウェットエッチャント
に耐性を有するものが選択される。ウェットエッチャン
トの加工は等方的であるため、加工後のヒンジ部はシリ
コン窒化膜のみとなり、容易に回動し得る。
【0068】共焦点ピンホール324は例えば異方性エ
ッチングにより形成される。特に金属膜に対する異方性
エッチングは非常に高い加工精度をもつため、共焦点ピ
ンホール324は非常に高い精度で形成される。別の見
方からすると、上述の作製工程から分かるように、反射
面保持部142は主にシリコン部材で構成され、これに
対して非常に小径に穴を高い精度で開けることが難しい
ため、反射面保持部142の中央周辺部に電極152を
延出させ、これに対して穴を開けることにより、共焦点
ピンホール324の形成の困難から逃れている。
【0069】さらに、この構造体は、図に示されていな
いが、+X電極152と−X電極154および+Y電極
164と−Y電極166に対向する一枚の接地電極を備
えている。
【0070】+X電極152と接地電極の間に電圧を印
加すると、両者間に印加電圧の絶対値に比例した大きさ
の静電力が発生し、この静電力によって+X電極152
は接地電極の方に引き付けられる。同様に、−X電極1
54と接地電極の間に電圧を印加すると、−X電極15
2は印加電圧の絶対値に比例した大きさの静電力で接地
電極の方に引き付けられる。従って、+X電極152と
−X電極154に大きさ(絶対値)の異なる電圧を印加
すると、反射面保持部142がトーションバー144の
軸(ここではY軸とする)の周りにねじれ、反射面(+
X電極152と−X電極154)の向きはY軸周りに偏
向される。
【0071】従って、+X電極152と−X電極154
に最小値が0の逆位相で交流電圧を印加することによ
り、例えば、図10に実線で示される交流電圧を+X電
極152に印加し、図10に破線で示される交流電圧を
−X電極154に印加することにより、反射面(+X電
極152と−X電極154)がY軸周りで周期的に揺動
し、その反射光はX軸方向に往復走査される。
【0072】同様に、+Y電極164と−Y電極166
に大きさの異なる電圧を印加することにより、反射面保
持部142はトーションバー148の軸(ここではX軸
とする)の周りにねじれる。その結果、反射面(すなわ
ち+X電極152と−X電極154)の向きがX軸周り
に偏向され、その反射光はY軸方向に走査される。
【0073】従って、図10に示した時間の経過と共に
周期的に変化する逆位相の電圧を+X電極152と−X
電極154に印加するとともに、時間の経過と共に直線
的に変化する逆位相の電圧を+Y電極164と−Y電極
166に印加することによって、反射面(+X電極15
2と−X電極154)で反射された光は二次元的に走査
(例えばラスター走査)される。
【0074】次に、図11を参照しながら、一次元の走
査が可能な静電駆動方式の共焦点駆動ミラーについて説
明する。この構造体は、図9の構造体の揺動機能を一つ
に減らしたものに相当し、図9の構造体から内枠146
を省いた構成となっている。
【0075】すなわち、反射面保持部142は、その軸
の周りに弾性的にねじれ変形可能な一対のトーションバ
ー144により外枠150に支持されている。これによ
り、反射面保持部142は外枠150に対してトーショ
ンバー144の軸の周りに揺動し得る。
【0076】反射面保持部142には、光学反射面とし
て機能する+X電極152と−X電極154が形成され
ており、これらの電極152と154は配線パターン1
56と158を介して電極160と162に接続されて
いる。反射面保持部142の中央には共焦点ピンホール
324が形成されている。電極152は、反射面保持部
142の中央周辺部に延出しており、この電極152の
延出部に開けられた穴によって共焦点ピンホール324
の輪郭が与えられている。また、図に示されていない
が、+X電極152と−X電極154に対向して一枚の
接地電極を設けられている。
【0077】+X電極152と−X電極154に最小値
が0の逆位相で交流電圧を印加することにより、例え
ば、図10に実線で示される交流電圧を+X電極152
に印加し、図10に破線で示される交流電圧を−X電極
154に印加することにより、反射面(+X電極152
と−X電極154)がY軸周りで周期的に揺動し、その
反射光はX軸方向に往復走査される。
【0078】続いて、図12を参照しながら、一次元的
に走査可能な共焦点駆動ミラーであるガルバノミラーに
ついて説明する。
【0079】ガルバノミラー190は、共焦点ピンホー
ル324が中央に形成された反射体192を有し、この
反射体192はガルバノモーター194の軸196に固
定されている。このガルバノミラー190は、反射体1
92の中央に共焦点ピンホール324が形成されている
点以外は、一般的に知られているガルバノミラーと全く
同じである。従って、通常のガルバノミラーと同様に、
反射体192はガルバノモーター194により軸196
の周りに揺動され、これにより反射光は軸196に垂直
な平面内で往復走査される。
【0080】[第五の実施の形態]第五の実施の形態に
よる光走査装置を備えた光走査型共焦点光学装置が図1
3に示される。本実施の形態は側視型の光走査型共焦点
光学装置であり、生物顕微鏡等の光学顕微鏡と組み合わ
せに好適であり、図13は生物顕微鏡等と組み合わせた
構成を示している。
【0081】図13に示すように、光走査型共焦点光学
装置は、基本的に、光源部112と光伝達部114と光
走査部116とデータ処理部120とを備えている。
【0082】光源部112は、例えば、レーザー発振器
を有している。光伝達部114は、例えば、入射光と検
出光を分けるビームスプリッター232を有している。
光走査部116は、例えば、共焦点可動ミラー322と
固定ミラー126とビームスプリッター202と集光レ
ンズ130とを有している。データ処理部120は、走
査情報と光検出部118からの情報からデータを処理す
る。
【0083】また、ビームスプリッター202と集光レ
ンズ130はレンズ204と共に、物体面132を目視
により観察するための光学顕微鏡200を構成してい
る。ビームスプリッター202はハーフミラーやダイク
ロイックミラー等で構成される。レンズ204は、集光
レンズ130とビームスプリッター202を経て入射す
る物体面132からの光を集光して、その像を結像さ
せ、観察者が物体面132を目で観察することを可能に
する。
【0084】共焦点可動ミラー322は、その中央に共
焦点ピンホール324が形成されており、少なくとも一
軸の周りに揺動可能に支持されている。固定ミラー12
6は、光学的に透明なガラス等の板128によって固定
的に支持されている。共焦点可動ミラー322の反射面
と固定ミラー126の反射面は互いに対向しており、固
定ミラー126は共焦点ピンホール324を通過した光
を共焦点可動ミラー322の反射面に向けて反射し、共
焦点可動ミラー322は固定ミラー126からの光をビ
ームスプリッター202に向けて反射する。ビームスプ
リッター202は共焦点可動ミラー322からの光を集
光レンズ130に向けて反射し、集光レンズ130は共
焦点可動ミラー322からの光を物体面132に集光す
る。
【0085】共焦点可動ミラー322は、測定に必要な
走査形態に応じた形態で支持されており、例えば、一次
元の走査に対しては、一軸の周りに揺動可能に支持され
ており、一軸周りの揺動により一次元の走査を実現し、
二次元の走査に対しては、互いに直交する二軸の周りに
揺動可能に支持されており、二軸周り揺動により二次元
の走査を実現する。勿論、二軸周りに揺動可能に支持さ
れ、一軸周りの揺動により一次元の走査を実現しても一
向に構わない。
【0086】光源部122から出たレーザー光は、ビー
ムスプリッター232を通過し、共焦点可動ミラー32
2に入射する。共焦点可動ミラー322の共焦点ピンホ
ール324を通過した光は固定ミラー126で反射され
て共焦点可動ミラー322の反射面に向かい、共焦点可
動ミラー322の反射面で反射された光はビームスプリ
ッター202で偏向されたのち集光レンズ130に入射
し、集光レンズ130の屈折作用により物体面132に
集光される。
【0087】物体面132に照射された光は、物体の形
状や反射率等に応じて乱反射する。そのうち、集光レン
ズ130に入射した光は、ビームスプリッター202で
偏向され、共焦点可動ミラー322と固定ミラー126
で順に反射され、共焦点ピンホール324に至る。すな
わち、物体面132で反射した光の一部は、集光レンズ
130に入射し、その屈折作用により収束しながらビー
ムスプリッター202を経て共焦点可動ミラー322に
至り、共焦点可動ミラー322で反射された光は固定ミ
ラー126に至り、固定ミラー126で反射された光は
共焦点ピンホール324に至る。
【0088】共焦点ピンホール324を通過した光すな
わち光走査部116からの戻り光は光伝達部114のビ
ームスプリッター232で反射されて光検出部118に
至る。光検出部118は入射した光の波長や強度等の情
報を検知し、その情報をデータ処理部120に送る。デ
ータ処理部120では、光検出部118からの情報を共
焦点可動ミラー322の駆動データと共に処理して、例
えば、各位置に対する検出光強度等のデータを求める。
【0089】本実施の形態の各構成は、当然、各種の変
形や変更が可能である。例えば、上述した構成では、光
走査部116は、揺動可能に支持された共焦点ピンホー
ル付き322と、固定的に支持されたミラー126とビ
ームスプリッター202で構成されているが、共焦点ピ
ンホール付き322を固定的に支持し、ミラー126ま
たはビームスプリッター202を揺動可能に支持するよ
うに変更してもよい。
【0090】つまり、一次元の走査は、共焦点ピンホー
ル付き322とミラー126とビームスプリッター20
2のいずれか一つを揺動させることにより実現できる。
また、共焦点ピンホール付き322とミラー126とビ
ームスプリッター202のいずれか二つを、互いに方向
の異なる軸の周りに揺動させることにより、二次元の走
査を実現してもよい。
【0091】[第六の実施の形態]第六の実施の形態に
よる光走査装置を備えた光走査型共焦点光学装置が図1
4に示される。本実施の形態は、光源部と光走査部と光
検出部の相互間を光ファイバーを用いて光学的に接続し
ている構成である。
【0092】図14に示すように、光走査型共焦点光学
装置は、基本的に、光源部112と光伝達部114と光
走査部116とデータ処理部120とを備えている。
【0093】光源部112は、例えば、レーザー発振器
を有している。光伝達部114は、例えば、入射光と検
出光を分ける四端子カプラー212とこれに接続された
四本の光ファイバー214,216,218,220を
有している。光走査部116は、例えば、共焦点可動ミ
ラー322と固定ミラー126と集光レンズ130とを
有している。データ処理部120は、走査情報と光検出
部118からの情報からデータを処理する。
【0094】光源部112と四端子カプラー212は光
ファイバー214により光学的に連結され、光走査部1
16と四端子カプラー212は光ファイバー216によ
り光学的に連結され、光検出器218と四端子カプラー
212は光ファイバー218により光学的に連結されて
いる。また、四端子カプラー212に接続された自由な
光ファイバー220の端部は非反射処理が施されてい
る。
【0095】共焦点可動ミラー322は、その中央に共
焦点ピンホール324が形成されており、少なくとも一
軸の周りに揺動可能に支持されている。固定ミラー12
6は、光学的に透明なガラス等の板128によって固定
的に支持されている。共焦点可動ミラー322の反射面
と固定ミラー126の反射面は互いに対向しており、固
定ミラー126は共焦点ピンホール324を通過した光
を共焦点可動ミラー322の反射面に向けて反射し、共
焦点可動ミラー322は固定ミラー126からの光を集
光レンズ130に向けて反射する。集光レンズ130は
共焦点可動ミラー322からの光を物体面132に集光
する。
【0096】共焦点可動ミラー322は、測定に必要な
走査形態に応じた形態で支持されており、例えば、一次
元の走査に対しては、一軸の周りに揺動可能に支持され
ており、一軸周りの揺動により一次元の走査を実現し、
二次元の走査に対しては、互いに直交する二軸の周りに
揺動可能に支持されており、二軸周り揺動により二次元
の走査を実現する。勿論、二軸周りに揺動可能に支持さ
れ、一軸周りの揺動により一次元の走査を実現しても一
向に構わない。
【0097】光ファイバー216と共焦点可動ミラー3
22の接続例が図15〜図17に示される。図15の構
成では、光ファイバー216の端部が共焦点可動ミラー
322に固定されている。図16と図17の構成では、
光ファイバー216の端部が共焦点可動ミラー322の
近くに配置され、共焦点可動ミラー322には傾斜によ
る光ファイバー216の端面と共焦点ピンホール324
の相互間の位置関係の変動を少なくするためにテーパー
部222が形成されている。特に、図16の構成では、
さらに光ファイバー216の端面にはマイクロレンズ2
24が設けられており、光ファイバー216から射出さ
れた光の広がりが抑えられている。
【0098】図15の構成は、光ファイバー216の端
面と共焦点ピンホール324との位置関係が外的要因に
よって変動することがないという利点を有している。そ
の反面、共焦点可動ミラー322に光ファイバー216
が取り付けられているため、図16や図17の構成に比
べて共焦点可動ミラー322の駆動に大きな力を必要と
する。このような理由から図15の構成は大型の構造体
への適用に適していると言える。
【0099】図16と図17の構成は、光ファイバー2
16の端部と共焦点可動ミラー322とが接触しておら
ず、共焦点可動ミラー322の駆動に必要な力が小さく
て済むという利点を有している。このような理由から図
16と図17の構成は、マイクロマシン技術などで作ら
れた微小な構造体への適用に適していると言える。図1
6と図17の構成のいずれを選択するかは、性能(分解
能と検出信号のS/N)とコストを考慮して決めること
であり、性能を重視する場合には図16の構成を選択
し、コスト面を重視する場合には図17の構成を選択す
るとよい。
【0100】再び図14を参照し、光源部122から出
たレーザー光は、光ファイバー214の内部を伝搬して
四端子カプラー212に至り、四端子カプラー212に
よりその半分が光ファイバー216の内部を伝搬して光
走査部116に達する。光ファイバー216から射出さ
れ共焦点可動ミラー322の共焦点ピンホール324を
通過した光は固定ミラー126で反射されて共焦点可動
ミラー322の反射面に向かい、共焦点可動ミラー32
2の反射面で反射された光は集光レンズ130に入射
し、集光レンズ130の屈折作用により物体面132に
集光される。
【0101】物体面132に照射された光は、物体の形
状や反射率等に応じて乱反射する。そのうち、集光レン
ズ130に入射した光は、共焦点可動ミラー322と固
定ミラー126で順に反射され、共焦点ピンホール32
4に至る。すなわち、物体面132で反射した光の一部
は、集光レンズ130に入射し、その屈折作用により収
束しながら共焦点可動ミラー322に至り、共焦点可動
ミラー322で反射された光は固定ミラー126に至
り、固定ミラー126で反射された光は共焦点ピンホー
ル324に至る。
【0102】共焦点ピンホール324を通過した光すな
わち光走査部116からの戻り光は、光ファイバー21
6の内部を伝搬して四端子カプラー212に至り、四端
子カプラー212によりその半分が光ファイバー218
の内部を伝搬して光検出部118に達する。光検出部1
18は入射した光の波長や強度等の情報を検知し、その
情報をデータ処理部120に送る。データ処理部120
では、光検出部118からの情報を共焦点可動ミラー3
22の駆動データと共に処理して、例えば、各位置に対
する検出光強度等のデータを求める。
【0103】本実施の形態では、光源部と光走査部と光
検出部とが光ファイバーを介して光学的に接続されてい
るため、相互間の配置関係の制約が少なく、構成の自由
度が高いという利点を有している。
【0104】本実施の形態の各構成は、当然、各種の変
形や変更が可能である。例えば、上述した構成では、光
走査部116は、揺動可能に支持された共焦点ピンホー
ル付き322と、固定的に支持されたミラー126とで
構成されているが、共焦点ピンホール付き322を固定
的に支持し、ミラー126を揺動可能に支持するように
変更してもよい。あるいは、共焦点ピンホール付き32
2とミラー126を共に揺動可能に支持し、両者を互い
に方向の異なる軸の周りに揺動させることにより、二次
元の走査を実現してもよい。
【0105】[第七の実施の形態]図18に第七の実施
の形態の光走査型共焦点光学装置を示す。本実施の形態
は、光検出部と光走査部を光ファイバーからなる光伝達
部を介して光学的に接続した構成であり、特に内視鏡へ
の適用に好適な例である。
【0106】図18に示すように、光走査型共焦点光学
装置は、基本的に、光源部112と光伝達部114と光
走査部116とデータ処理部120とを備えている。
【0107】光源部112は、例えば、レーザー発振器
を有している。光伝達部114は、例えば、入射光と検
出光を分けるビームスプリッター232と、ビームスプ
リッター232と光走査部116を光学的に接続する可
撓性の光伝達部材たとえば光ファイバー234とを有し
ている。光走査部116は、例えば、共焦点可動ミラー
322と固定ミラー126と集光レンズ130とを有し
ている。データ処理部120は、走査情報と光検出部1
18からの情報からデータを処理する。
【0108】共焦点可動ミラー322は、その中央に共
焦点ピンホール324が形成されており、少なくとも一
軸の周りに揺動可能に支持されている。固定ミラー12
6は、光学的に透明なガラス等の板128によって固定
的に支持されている。共焦点可動ミラー322の反射面
と固定ミラー126の反射面は互いに対向しており、固
定ミラー126は共焦点ピンホール324を通過した光
を共焦点可動ミラー322の反射面に向けて反射し、共
焦点可動ミラー322は固定ミラー126からの光を集
光レンズ130に向けて反射する。集光レンズ130は
共焦点可動ミラー322からの光を物体面132に集光
する。
【0109】光ファイバー234の端部と共焦点可動ミ
ラー322との接続関係は、第六の実施の形態における
光ファイバー216と共焦点可動ミラー322の関係
(図15〜図17参照)と同様である。すなわち、光フ
ァイバー234の端部は、共焦点可動ミラー322に固
定されても、あるいは、共焦点可動ミラー322の近く
に間隔を置いて配置されてもよく、さらには、端面にマ
イクロレンズを設けてもよい。どの様な形態を採用する
かは、適用する装置の性質によって決まる。
【0110】共焦点可動ミラー322は、測定に必要な
走査形態に応じた形態で支持されており、例えば、一次
元の走査に対しては、一軸の周りに揺動可能に支持され
ており、一軸周りの揺動により一次元の走査を実現し、
二次元の走査に対しては、互いに直交する二軸の周りに
揺動可能に支持されており、二軸周り揺動により二次元
の走査を実現する。勿論、二軸周りに揺動可能に支持さ
れ、一軸周りの揺動により一次元の走査を実現しても一
向に構わない。
【0111】光源部122から出たレーザー光は、ビー
ムスプリッター232を通過した後、光ファイバー23
4に入射し、その内部を伝搬して光走査部116に達す
る。光ファイバー234の端面から射出され共焦点可動
ミラー322の共焦点ピンホール324を通過した光は
固定ミラー126で反射されて共焦点可動ミラー322
の反射面に向かい、共焦点可動ミラー322の反射面で
反射された光は集光レンズ130に入射し、集光レンズ
130の屈折作用により物体面132に集光される。
【0112】物体面132に照射された光は、物体の形
状や反射率等に応じて乱反射する。そのうち、集光レン
ズ130に入射した光は、共焦点可動ミラー322と固
定ミラー126で順に反射され、共焦点ピンホール32
4に至る。すなわち、物体面132で反射した光の一部
は、集光レンズ130に入射し、その屈折作用により収
束しながら共焦点可動ミラー322に至り、共焦点可動
ミラー322で反射された光は固定ミラー126に至
り、固定ミラー126で反射された光は共焦点ピンホー
ル324に至る。
【0113】共焦点ピンホール324を通過した光すな
わち光走査部116からの戻り光は、光ファイバー23
4の内部を伝搬してビームスプリッター232に至り、
ビームスプリッター232で反射されて光検出部118
に至る。光検出部118は入射した光の波長や強度等の
情報を検知し、その情報をデータ処理部120に送る。
データ処理部120では、光検出部118からの情報を
共焦点可動ミラー322の駆動データと共に処理して、
例えば、各位置に対する検出光強度等のデータを求め
る。
【0114】本実施の形態では、光伝達部114は、可
撓性の光伝達部材すなわち光ファイバー234を有して
おり、これを介してビームスプリッター232と光走査
部116が光学的に接続されているため、両者間の位置
関係(例えば方向や間隔)の制約が少なく、構成の自由
度が高いという利点を有している。特に、この構成は内
視鏡への適用に好適である。
【0115】本実施の形態の各構成は、当然、各種の変
形や変更が可能である。例えば、上述した構成では、光
走査部116は、揺動可能に支持された共焦点ピンホー
ル付き322と、固定的に支持されたミラー126とで
構成されているが、共焦点ピンホール付き322を固定
的に支持し、ミラー126を揺動可能に支持するように
変更してもよい。あるいは、共焦点ピンホール付き32
2とミラー126を共に揺動可能に支持し、両者を互い
に方向の異なる軸の周りに揺動させることにより、二次
元の走査を実現してもよい。
【0116】[第八の実施の形態]第八の実施の形態に
よる光走査装置を備えた光走査型共焦点光学装置が図1
9に示される。本実施の形態は、光源部と光走査部と光
検出部の相互間を光ファイバーを用いて光学的に接続
し、固定ミラーを集光レンズの光源側の面に設けた構成
である。
【0117】図19に示すように、光走査型共焦点光学
装置は、基本的に、光源部112と光伝達部114と光
走査部116とデータ処理部120とを備えている。
【0118】光源部112は、例えば、レーザー発振器
を有している。光伝達部114は、例えば、入射光と検
出光を分ける四端子カプラー212とこれに接続された
四本の光ファイバー214,216,218,220を
有している。光走査部116は、例えば、共焦点可動ミ
ラー422と固定ミラー426と集光レンズ430とフ
レア絞り428とを有している。データ処理部120
は、走査情報と光検出部118からの情報からデータを
処理する。
【0119】光源部112と四端子カプラー212は光
ファイバー214により光学的に連結され、光走査部1
16と四端子カプラー212は光ファイバー216によ
り光学的に連結され、光検出器218と四端子カプラー
212は光ファイバー218により光学的に連結されて
いる。また、四端子カプラー212に接続された自由な
光ファイバー220の端部は非反射処理が施されてい
る。
【0120】共焦点可動ミラー422は、その中央に直
径20μm以下の共焦点ピンホール424が形成されて
いる。共焦点ピンホール424の径は戻り光の回折限界
径が望ましい。固定ミラー426は、集光レンズ430
の光源側の面に設けられている。このため、固定ミラー
426の反射面は、平らではなく、曲率を有している。
共焦点可動ミラー422の反射面と固定ミラー426の
反射面は互いに対向しており、固定ミラー426は共焦
点ピンホール424を通過した光を共焦点可動ミラー4
22の反射面に向けて反射し、共焦点可動ミラー422
は固定ミラー426からの光を集光レンズ430に向け
て反射する。集光レンズ430は共焦点可動ミラー42
2からの光を物体面132に集光する。
【0121】共焦点可動ミラー422としては、例え
ば、図9を参照しながら既に説明したジンバル構造の共
焦点駆動ミラーが適用できる。
【0122】再び図19を参照し、光源部122から出
たレーザー光は、光ファイバー214の内部を伝搬して
四端子カプラー212に至り、四端子カプラー212に
よりその半分が光ファイバー216の内部を伝搬して光
走査部116に達する。光ファイバー216から射出さ
れ共焦点可動ミラー422の共焦点ピンホール424を
通過した光は固定ミラー426で反射されて共焦点可動
ミラー422の反射面に向かい、共焦点可動ミラー42
2の反射面で反射された光は集光レンズ430に入射
し、集光レンズ430の屈折作用により物体面132に
集光される。
【0123】物体面132に照射された光は、物体の形
状や反射率等に応じて乱反射する。そのうち、集光レン
ズ430に入射した光は、共焦点可動ミラー422と固
定ミラー426で順に反射され、共焦点ピンホール42
4に至る。すなわち、物体面132で反射した光の一部
は、集光レンズ430に入射し、その屈折作用により収
束しながら共焦点可動ミラー422に至り、共焦点可動
ミラー422で反射された光は固定ミラー426に至
り、固定ミラー426で反射された光は共焦点ピンホー
ル424に至る。
【0124】共焦点ピンホール424を通過した光すな
わち光走査部116からの戻り光は、光ファイバー21
6の内部を伝搬して四端子カプラー212に至り、四端
子カプラー212によりその半分が光ファイバー218
の内部を伝搬して光検出部118に達する。光検出部1
18は入射した光の波長や強度等の情報を検知し、その
情報をデータ処理部120に送る。データ処理部120
では、光検出部118からの情報を共焦点可動ミラー4
22の駆動データと共に処理して、例えば、各位置に対
する検出光強度等のデータを求める。
【0125】本実施の形態では、光源部と光走査部と光
検出部とが光ファイバーを介して光学的に接続されてい
るため、相互間の配置関係の制約が少なく、構成の自由
度が高いという利点を有している。さらに、固定ミラー
426が集光レンズ430に設けられているため、装置
が非常にコンパクトに構成されいる。
【0126】[各光学要素のパラメータに関する考察]
光走査部の集光レンズについて、必要な解像度及びWD
等を満足させるための構成について説明する。本装置は
内視鏡に適用することも可能であるが、この場合、内視
鏡の特徴である共焦点効果を発揮させるためには、光学
系は回折限界まで収差補正することが必要となる。ま
た、目的とする細胞診断を行う上では1μm程度の分解
能が必要とされるため、レンズの物体側NAは0.2以
上であることが必要である。このような条件の下で発生
する球面収差、走査時に発生する像面湾曲、コマ収差を
補正するためには、非球面の集光レンズを用いることが
望ましい。単波長観察であれば、非球面を用いた単レン
ズで収差補正は可能であり、この構成は、レンズ枚数削
減によるコンパクト化の観点から、望ましい構成であ
る。但し、この場合、屈折率の高い硝材(1.6以上)
を用いることが望ましく、また、内視鏡で使用する場合
は滅菌ガスや胃液に対し耐性のある硝材を用いる必要が
ある。特に、非球面を光源側(光走査部側)外表面に設
置することにより、集光レンズの反射部と透過部のパワ
ーを夫々最適に設定することができる。
【0127】光走査装置の反射面の大径化は、静電駆動
電圧の増加と直接係るため、人体内で使用する上で問題
となる。従って、可動ミラーの有効径は、少なくとも
1.5mm以下であることが望ましい。但し、レンズ反
射部のパワーを小さくして光走査部での光束径を小さく
すると、集光レンズ透過時の光束径に対する反射部の径
が大きくなりS/Nが悪化する。集光レンズ透過時の光
束径に対する反射部の径の比は0.3以下が望ましく、
レンズ外径に対する反射部の径の比は0.15以下であ
ることが望ましい。また、低侵襲性と操作性の観点か
ら、内視鏡の外径は細径化が図られている。本装置の内
視鏡チャンネルからの挿入を考えた場合、レンズ外径は
3.0mm以下であることが望ましい。また、細胞診断
への応用を考慮した場合、1mm以上の組織内部におけ
る情報を得ることが必要であるため、少なくともレンズ
の最終面から集光点までの距離(以下、WDと云う)は
1mm以上であることが必要である。
【0128】また、共焦点顕微鏡の分解能は集光レンズ
のNAと観察光の波長で決定され、物体側NAは0.2
0以上であることが望まれる。レンズの外径をDとした
とき、レンズの物体側NAは略D/2×WDとなる。そ
して、必要な解像力を考慮すると、レンズ外径Dは、D
≧2×WD×NAなる条件を満たすことが望ましい。更
に、ミラーの走査を考慮するとD≧2×WD×NA+
0.5なる条件を満足することが望ましい。従って、レ
ンズ外径は少なくとも1.0mm以上であることが必要
となる。
【0129】可動ミラーから集光レンズまでの距離Lは
内視鏡では硬質部長に直接寄与するが、Lは低侵襲性と
操作性の観点から、より短いことが望ましい。但し、L
を短くすることは、集光レンズの曲率半径を小さくする
ことになる。一方、必要な解像力とWDを確保するため
には、レンズ部の光束径は或る程度以上必要となる。従
って、曲率半径の値には限界が生じ、Lの値にも制限が
生じる。以下、Lの最適条件を導くことにする。今、レ
ンズの曲率半径をRとすると、光束がレンズの外縁で蹴
られないためには、2×R>D−0.1なる条件を満た
す必要があり、硝材の屈折率を1.5とすると、D−
0.1<2×R=WD×2×L/(WD−2×L)、D
<WD×2×L/(WD−2×L)+0.1=D’とな
る。一方、必要な解像度を確保するために必要なレンズ
外径をDminとした場合、D’>Dminなる条件を
満たすことが必要である。
【0130】従って、可動ミラーから集光レンズまでの
距離Lは、L≧WD×Dmin/2(WD+Dmin)
なる条件を満たす必要がある。ここで、WD=2.0m
m、Dmin=1.5mmとすると、Lは、L≧0.4
5mmなる条件を満たすことが望ましい。一方、集光レ
ンズの物体側NAを確保しつつ焦点距離を小さくするこ
とは、Lを小さくできる一方で収差を発生させる原因と
もなる。この場合、Lは更にL≧1.0なる条件を満た
すことが望ましい。ここで、焦点距離とは、透過系で考
えた場合の焦点距離とする。前述のように、レンズの物
体側NAを確保しつつ焦点距離を小さくすることは、収
差を発生させる原因となるため、焦点距離fは、0.7
mm≦f≦2.5mmなる条件を満たすことが望まし
い。即ち、焦点距離fが0.7mmを越えて小さくなる
と収差補正が難しくなり、2.5mmを越えて大きくな
ると光学系全体が大きくなり望ましくない。焦点距離f
と、可動ミラーから集光レンズまでの距離Lと、集光レ
ンズの最終面から集光点までの距離WDとは、略f=3
×WD×L/(WD+3×L)なる関係を有するから、
上記fの条件式は、0.7≦3×WD×L/(WD+3
×L)≦2.5と表わすことも出来る。
【0131】次に、集光レンズの反射面の曲率の最適値
について検討する。光走査部からの反射光は、集光レン
ズヘ再び入射するが、反射部への入射光は不要光とな
り、光走査部と集光レンズ内を多重反射して、迷光とな
る。従って、集光レンズ内を透過する光束の径に対し反
射部の径が小さい程S/Nの良い画像を得ることが出来
る。一方、ミラー部のパワーを必要以上に大きくする
と、光走査部における反射時の光束径が大きくなる。こ
の結果、光走査部の外径が大きくなり、駆動電圧に直接
影響を及ぼすこととなる。反射部の曲率半径をR、光走
査部から集光レンズまでの距離をLとすると、レンズ反
射面での光束径D1はD1=L×θ、レンズ透過時の光
束径D2はD2=L×θ+2×L×(θ+2×L×θ/
R)なる関係にある。この場合、sinθは共焦点ピン
ホール側のNAである。
【0132】集光レンズに再入射するときの光束径に対
する反射部の径D1/D2は、1/(2×(1+2×L
/R)+1)と表わされる。S/Nを抑える観点から前
記式は、1/(2×(1+2×L/R)+1≦0.25
なる条件を満たすことが望ましい。一方、光走査部での
光束径は、共焦点ピンホール射出角をθとすると、2×
L×θ×(1+L/R)で表わされ、2×L×θ×(1
×L/R)≦1.0mmなる条件を満たすことが望まし
い。従って、レンズ反射面の曲率半径Rは、2×L2×
θ/(1−2×θ×L)≦R≦4×Lなる条件を満たす
ことが望ましい。
【0133】共焦点光学系の場合、Z軸方向に分解能を
有するが、限界解像力は、XY軸方向の限界解像力に対
し約1桁劣る。この改善策として、既定の共焦点ピンホ
ールと中心を同じくし且つ光軸に垂直な向きであって、
既定の共焦点ピンホールの近傍に第二の共焦点ピンホー
ルを設置することが考えられる。かかる形式の共焦点ピ
ンホールを配置することにより、Z軸方向の被検点以外
からの散乱光(不要光)を遮断することができ、結果的
にZ軸方向の解像力を向上させることができる。
【0134】以上、単色レーザー光による観察の場合に
ついて説明したが、上記検討結果は、蛍光観察など複数
波長の光を用いる場合にも適用できる。一般に、生体組
織や粘膜などを観察する場合、予め被検物に蛍光物質を
注入した上で蛍光観察が行われる。このような蛍光観察
では、照明光と検出光の波長の違いにより、軸上及びこ
れと直交する方向に、戻り光の焦点ズレが生じる。この
ズレ量が共焦点ピンホール径の大きさに比べて大きくな
ると、被検面の情報がノイズにより乱され、結果として
解像力が低下する。このような不都合を避けるため、照
明光と検出光(蛍光)の両方の波長について色収差を補
正したレンズを用い、図20に示すように、ダイクロイ
ックミラーなどの分光手段を配置し、フォトダイオード
などの光電手段により照明光と蛍光を別々に検出するこ
とが望ましい。なお、色による焦点ズレの低減方法とし
ては、色分散の小さい硝材を用いる方法や複数のレンズ
(接合レンズ)を用いて色収差を相殺する方法がある。
【0135】蛍光色素ICG(Indocyanine green)な
どによる蛍光観察では、励起光と蛍光の波長のズレは5
0nm程度であり、色分散の小さい硝材を用いて色補正
を行う場合は、硝材のアッベ数は40以上が望ましい。
この場合、必然的に屈折率の低い硝材を選択することに
なるが、発生する収差補正のために、両面共非球面とす
ることが望ましい。また、接合レンズを用いて色収差の
補正を行う場合には、凸レンズとしてアッベ数の大きい
(クラウン系)ものを、凹レンズとしてアッベ数の小さ
い(フリント系)ものを、硝材として選択するのが一般
的であり、凸レンズの屈折率及びアッベ数をn1及びν
1、凹レンズの屈折率及びアッベ数をn2及びν2とし
たとき、n1>n2、ν1>ν2とすることが望まし
い。
【0136】このようにして色収差を行う場合には、接
合面は高屈折率硝対側に凸となる。但し、その場合、非
球面1面のみで十分な収差補正を行うのは難しい。従っ
て、発生するコマ収差及び像面湾曲を補正することを優
先し、接合面を低屈折率硝対側に凸とすることでパワー
を分散させるようにしても良い。また、励起光と蛍光の
波長差が30nm以下の場合には、片面が非球面で接合
面を高屈折率硝対側に凸として色補正を行った上で、物
体側NAが0.2程度となるような収差補正も可能であ
る。但し、励起光と蛍光との波長差が30nm以上の場
合には、接合面のパワーが或る程度必要となるため、非
球面を両面に用いることが望ましい。また、光線の入射
角の大きい被検物側に高屈折率硝材を配置することが望
ましい。
【0137】[実例1]図21と図22は本実例におけ
る光走査部116の構成を示している。図21は可動ミ
ラーが光軸に対して直交している状態、図22はXY方
向に傾いた状態を示している。本実例では、集光レンズ
430は、単レンズで構成され、屈折率1.78の高屈
折率硝材で作られており、外径は1.4mm、焦点距離
は1.11mmであって、光源側非球面による十分な収
差補正がなされている。従って、光学系のストレール強
度は理想状態に対し90%以上という高性能を有し、物
体側で約1μmの解像力を有している。集光レンズ43
0に設けられた固定ミラー426は、1.47mmの曲
率半径を有していて、アルミニウム又は金を蒸着するこ
とにより形成されており、その直径は0.1mmであ
る。可動ミラー422の有効径は0.4mmであり、可
動ミラー422から集光レンズ430までの距離L(図
21参照)は1.53mmである。
【0138】以下、本実例のレンズデータを示す。 r1=∞(物点) d1=1.5318 r2=1.4739(反射面) d2=−1.5318 r3=∞(反射面) d3=1.5318 r4=∞(フレア校り) d4=0.0000 r5=1.4739 d5=0.8194 n5=1.77862 ν5=25.76 r6=−1.6071 d6=1.3100 r7=∞(像) 非球面係数 第1面 K=−0.2798 AC2=0 AC4=−1.8457×10-1 AC6=3.6371×10-2 AC8=−1.8244×10-1 AC10=2.4773×10-1 策5面 K=−0.2798 AC2=0 AC4=−1.8457×10-1 AC6=3.6371×10-2 AC8=−1.8244×10-1 AC10=2.4773×10-1 値し、K、AC2、・・・は面形状を回転対称な偶数時
非球面に設定した場合の非球面係数である。ここで、光
軸方向をZ方向としたとき、面形状(各点(X,Y)で
のZ成分)は、下記のように表わされる。
【0139】Z=1/RDY×S2/(1+(1−(K+1)
×RDY-2×S2)+AC2×S2+AC4×S4+AC6
×S6+・・・ 但し、RDYは曲率半径、S2=X2+Y2
【0140】[実例2]図23は本実例における光走査
部116の構成を示している。本実例は、硝材を色分散
の少ないレンズに変更し、色補正を行うようにした点で
実例1と異なる。本実例では、集光レンズ430は、単
レンズで構成され、屈折率1.51、アッベ数64の硝
材より成り、結像面側が非球面となっている。本実例に
よれば、例えば、励起光680nm、観察光850nm
の蛍光物質ICGを用いての観察を考えた場合、共焦点
ピンホール424の中心から、戻り光焦点までのズレ
は、共焦点ピンホール径に対し0.2以下に抑えること
ができる。また、ICGを用いた蛍光観察に際し、十分
な色補正が成され得る。
【0141】以下、本実例のレンズデータを示す。 r1=∞(物点) d1=1.5318 r2=1.1561(反射面) d2=−1.5318 r3=∞(反射面) d3=1.5318 r4=∞(フレア校り) d4=0.0000 r5=1.1561 d5=0.7000 n5=1.51462 ν5=64.14 r6=−0.8729 d6=1.3150 r7=∞(像) 非球面係数 第1面 K=−0.5971 AC2=0 AC4=−5.2869×10-1 AC6=−4.3151×10-1 AC8=−4.0730×10-1 AC10=5.9556×10-1 AC12=2.2911×10-1 AC14=7.5293×10-2 AC16=8.4031×10-2 AC18=0 AC20=0 第5面 K=−0.5971 AC2=0 AC4=−5.2869×10-1 AC6=−4.3151×10-1 AC8=−4.0730×10-1 AC10=5.9556×10-1 AC12=2.2911×10-1 AC14=7.5293×10-2 AC16=8.4031×10-2 AC18=0 AC20=0 [実例3]図24は本実例における光走査部116の構
成を示している。本実例では、集光レンズ430は、単
レンズで構成され、両面が非球面となっている。本実例
によれば、実例2の集光レンズ430では補正しきれな
い非点収差と像面湾曲を補正できる。
【0142】以下、本実例のレンズデータを示す。 r1=∞(物点) d1=1.5318 r2=0.9862(反射面) d2=−1.5318 r3=∞(反射面) d3=1.5318 r4=∞(フレア校り) d4=0.0000 r5=0.9862 d5=0.7000 n5=1.51462 ν5=64.14 r6=−0.9356 d6=1.1310 r7=∞(像) 非球面係数 第1面 K=−0.6285 AC2=0 AC4=−5.5146×10-1 AC6=−4.0968×10-1 AC8=−3.8277×10-1 AC10=5.7275×10-1 AC12=1.3536×10-1 AC14=−1.0221×10-1 AC16=−2.0457×10-1 AC18=0 AC20=0 第5面 K=−0.6285 AC2=0 AC4=−5.5146×10-1 AC6=−4.0968×10-1 AC8=−3.8277×10-1 AC10=5.7275×10-1 AC12=1.3536×10-1 AC14=−1.0221×10-1 AC16=−2.0457×10-1 AC18=0 AC20=0 第6面 K=0.0067 AC2=−7.1240×10-2 AC4=3.2057×10-2 AC6=−7.2710×10-2 AC8=−6.2886×10-2 AC10=3.6925×10-3 [実例4]図25は本実例における光走査部116の構
成を示している。本実例では、集光レンズ430は、接
合レンズで構成され、波長補正を行っており、光源側の
外表面430aが非球面となっている。この場合、接合
面を高屈折レンズ側に凸面として色補正を行っている。
但し、低屈折硝材を用いることにより発生する収差の低
減を狙いパワーの分散が図られているため、接合面のパ
ワーも小さく抑えられている。
【0143】以下、本実例のレンズデータを示す。 r1=∞(物点) d1=1.5318 r2=1.2482(反射面) d2=−1.5318 r3=∞(反射面) d3=1.5318 r4=∞(フレア校り) d4=0.0000 r5=1.2482 d5=0.4500 n5=1.56188 ν5=60.70 r6=−5.4526 d6=0.4200 n6=1.77862 ν6=25.76 r7=−1.2022 d7=1.2775 r8=∞(像) 非球面係数 第1面 K=−0.3497 AC2=0 AC4=−4.1136×10-1 AC6=−1.3334×10-1 AC8=−5.9056×10-3 AC10=7.6352×10-2 AC12=9.5187×10-2 AC14=1.7273×10-2 AC16=−3.5184×10-2 AC18=0 AC20=0 第5面 K=−0.3497 AC2=0 AC4=−4.1136×10-1 AC6=−1.3334×10-1 AC8=−5.9056×10-3 AC10=7.6352×10-2 AC12=9.5187×10-2 AC14=1.7273×10-2 AC16=−3.5184×10-2 AC18=0 AC20=0 [実例5]図26は本実例における光走査部116の構
成を示している。本実例では、集光レンズ430は、色
分散の少ない硝材を接合した接合レンズで構成され、両
外表面が非球面となっている。これにより、低屈折率硝
材にも拘わらず、共焦点ピンホール424の位置でのス
トレール強度で90%以上の収差補正が可能となる。共
焦点ピンホール424の中心から戻り光焦点までのズレ
は、共焦点ピンホール径に対し0.2以下であり、色補
正も十分に達成される。この場合、接合される両レンズ
の硝材は同じであってもよい。
【0144】以下、本実例のレンズデータを示す。 r1=∞(物点) d1=1.5318 r2=1.0055(反射面) d2=−1.5318 r3=∞(反射面) d3=1.5318 r4=∞(フレア校り) d4=0.0000 r5=1.0055 d5=0.4000 n5=1.56188 ν5=60.70 r6=−133.1884 d6=0.5500 n6=1.51462 ν6=64.14 r7=−1.1624 d7=1.3080 r8=∞(像) 非球面係数 第1面 K=−0.3191 AC2=0 AC4=−1.9447×10-1 AC6=1.0917×10-1 AC8=−2.1640×10-1 AC10=1.2528×10-1 第5面 K=−0.3191 AC2=0 AC4=−1.9447×10-1 AC6=1.0917×10-1 AC8=−2.1640×10-1 AC10=1.2528×10-1 第7面 K=0 AC2=0 AC4=2.4212×10-1 AC6=−2.6070×10-2 AC8=0 AC10=0 AC12=0 AC14=2.4212×10-1 AC16=−2.6070×10-2 AC18=0 AC20=0 [実例6]図27は本実例における光走査部116の構
成を示している。本実例では、集光レンズ430は、両
外表面が非球面の接合レンズで構成されており、収差補
正を図ると共に、接合による色収差の相殺を図ってい
る。そして、高屈折率硝材を物体側(被検面132側)
に置くことにより、更なる収差補正を図っている。本実
例では、実例5よりも屈折率の高い硝材を用いているた
め、ミラー走査時でも共焦点ピンホール位置でのストレ
ール強度で95%以上の収差補正が達成される。
【0145】以下、本実例のレンズデータを示す。 r1=∞(物点) d1=1.5318 r2=0.8727(反射面) d2=−1.5318 r3=∞(反射面) d3=1.5318 r4=∞(フレア絞り) d4=0.0000 r5=0.8727 d5=0.6066 n5=1.56188 ν5=60.70 r6=−1.3165 d6=0.4428 n6=1.77862 ν6=25.76 r7=−1.4704 d7=1.2721 r8=∞(像) 非球面係数 第1面 K=−0.1391 AC2=0 AC4=−1.4486×10-1 AC6=7.8087×10-2 AC8=2.2988×10-3 AC10=0 第5面 K=−0.1391 AC2=0 AC4=−1.4486×10-1 AC6=7.8087×10-2 AC8=2.2988×10-3 AC10=0 第7面 K=−3.7662 AC2=0 AC4=9.6398×10-2 AC6=1.6116x10-1 AC8=2.4360×10-2 AC10=5.2669×10-2 [実例7]図28は本実例におる光走査部116の構成
を示している。本実例では、可動ミラー422が共焦点
ピンホール424を中心部に有する凸面鏡で構成されて
いる。つまり、可動ミラー422は、凸のパワーを有
し、反射後の光束を広げる。これにより、集光レンズ4
30を透過する光束に対して固定ミラー426の占める
割合が低減されている。この結果、可動ミラー422の
外径は0.25mmで済み、可動ミラーを平面で構成し
た場合に比べて60%の外径で間に合わせることができ
る。従って、本実例によれば、可動ミラーの小径化を図
りつつ、要求解像力及びS/Nを満足する光学系を提供
することができる。
【0146】以下、本実例のレンズデータを示す。 r1=∞(物点) d1=1.5318 r2=1.3671(反射面) d2=−1.5318 r3=−3.9834(反射面) d3=1.5318 r4=∞(フレア絞り) d4=0.0000 r5=1.3671 d5=0.3200 n5=1.56188 ν5=60.70 r6=1.0260 d6=0.5000 n6=1.77862 ν6=25.76 r7=−1.4543 d7=1.2840 r8=∞(像) 非球面係数 第1面 K=−0.3034 AC2=0 AC4=−2.3106×10-1 AC6=−3.0709×10-3 AC8=0 AC10=0 第5面 K=−0.3034 AC2=0 AC4=−2.3106×10-1 AC6=−3.0709×10-3 AC8=0 AC10=0 第7面 K=−3.6582 AC2=0 AC4=−1.0754×10-2 AC6=1.9601×10-3 AC8=0 AC10=0 [実例8]図29は本実例における光走査部116の構
成を示している。本実例では、集光レンズ430は、光
源側の面430aが2段曲率を有しており、また物体側
(被検面132側)の面430bが非球面となってい
る。すなわち、集光レンズ430に設けられた固定ミラ
ー426と透過部の曲率を異ならせ、適切なパワーを設
定することにより、収差の発生を抑えている。なお、物
体側の面は非球面でなくてもよい。
【0147】以下、本実例のレンズデータを示す。 r1=∞(物点) d1=1.5318 r2=2.7762(反射面) d2=−1.5318 r3=∞(反射面) d3=1.5318 r4=∞(フレア絞り) d4=0.0000 r5=1.1366 d5=0.7500 n5=1.77862 ν5=25.76 r6=−1.6543 d6=1.3150 r8=∞(像) 非球面係数 第6面 K=−0.2784 AC2=1.4225×10-1 AC4=3.0689×10-1 AC6=−8.0677×10-2 AC8=−1.3790×10-1 AC10=3.6666×10-1 AC12=2.5504×10-1 AC14=4.2450×10-1 AC16=5.0066×10-1 AC18=1.1000×10-1 AC20=8.2597×10-1 なお、上記レンズデータにおいて、r1,r2,・・・はレ
ンズ等の各面の曲率半径、d1,d2,・・・は各レンズ等
の肉厚及び空気間隔、n1,n2,・・・は各レンズの屈折
率、ν1,ν2,・・・は各レンズのアッベ数である。
【0148】
【発明の効果】本発明によれば、挿入方向と視野方向と
が一致している操作性に優れる小型の光走査型共焦点光
学装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態による光走査装置を
備えた光走査型共焦点光学装置を示している。
【図2】図1の可動ミラーとして適用可能な二次元走査
可能な静電駆動方式のジンバル構造の駆動ミラーを示し
ている。
【図3】図2の駆動ミラーを揺動させるための電圧波形
を示している。
【図4】図1の可動ミラーとして適用可能な一次元走査
可能な静電駆動方式の駆動ミラーを示している。
【図5】図1の可動ミラーとして適用可能な一次元走査
可能なガルバノミラーを示している。
【図6】本発明の第二の実施の形態による光走査装置を
備えた光走査型共焦点光学装置を示している。
【図7】本発明の第三の実施の形態による光走査装置を
備えた光走査型共焦点光学装置を示している。
【図8】本発明の第四の実施の形態による光走査型共焦
点光学装置を示している。
【図9】図8の共焦点ピンホール付き可動ミラーとして
適用可能な二次元走査可能な静電駆動方式のジンバル構
造のミラーの構成を示している。
【図10】図9のジンバル構造のミラーを揺動させるた
めの電圧波形を示している。
【図11】図8の共焦点ピンホール付き可動ミラーとし
て適用可能な一次元走査可能な静電駆動方式のミラーを
示している。
【図12】図8の共焦点ピンホール付き可動ミラーとし
て適用可能な一次元走査可能なガルバノミラーを示して
いる。
【図13】本発明の第五の実施の形態による光走査型共
焦点光学装置を示している。
【図14】本発明の第六の実施の形態による光走査型共
焦点光学装置を示している。
【図15】図14の装置に適用可能な光ファイバーと共
焦点ピンホール付き可動ミラーの光学的接続の一例を示
している。
【図16】図14の装置に適用可能な光ファイバーと共
焦点ピンホール付き可動ミラーの光学的接続の別の例を
示している。
【図17】図14の装置に適用可能な光ファイバーと共
焦点ピンホール付き可動ミラーの光学的接続の更に別の
例を示している。
【図18】本発明の第七の実施の形態による光走査型共
焦点光学装置を示している。
【図19】本発明の第八の実施の形態による光走査型共
焦点光学装置を示している。
【図20】照明光と蛍光を別々に検出する検出系を示し
ている。
【図21】第八の実施の形態において、実例1に基づく
光走査部を示しており、可動ミラーが光軸に対して直交
している状態が描かれている。
【図22】第八の実施の形態において、実例1に基づく
光走査部を示しており、可動ミラーがXY方向に3°傾
いた状態が描かれている。
【図23】第八の実施の形態において、実例2に基づく
光走査部を示しており、可動ミラーが光軸に対して直交
している状態が描かれている。
【図24】第八の実施の形態において、実例3に基づく
光走査部を示しており、可動ミラーが光軸に対して直交
している状態が描かれている。
【図25】第八の実施の形態において、実例4に基づく
光走査部を示しており、可動ミラーが光軸に対して直交
している状態が描かれている。
【図26】第八の実施の形態において、実例5に基づく
光走査部を示しており、可動ミラーが光軸に対して直交
している状態が描かれている。
【図27】第八の実施の形態において、実例6に基づく
光走査部を示しており、可動ミラーが光軸に対して直交
している状態が描かれている。
【図28】第八の実施の形態において、実例7に基づく
光走査部を示しており、可動ミラーが光軸に対して直交
している状態が描かれている。
【図29】第八の実施の形態において、実例8に基づく
光走査部を示しており、可動ミラーが光軸に対して直交
している状態が描かれている。
【図30】従来例にかかる光走査型微小共焦点顕微鏡の
構成を概略的に示している。
【図31】図30に示される光走査型微小共焦点顕微鏡
の走査部の側断面を示している。
【符号の説明】
112 光源部 114 光伝達部 116 光走査部 118 光検出部 120 処理部 122 可動ミラー 124 開口 126 固定ミラー 130 集光レンズ 216 光ファイバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (74)上記1名の代理人 100058479 弁理士 鈴江 武彦 (外2名) (72)発明者 久保 允則 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 村田 明子 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H045 AB03 AB06 AB13 AB16 AB23 BA12 DA02 2H052 AA08 AA09 AB24 AC04 AC15 AC19 AC26 AC27 AC34 AD32 AF07 AF25

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を被検面上に集光して走査
    する光走査装置であり、 前記光源からの光を通過させる透過領域を持つ第一の反
    射面と、 前記透過領域を通過した前記光源からの光を前記第一の
    反射面へ向けて反射する第二の反射面と、 前記第一の反射面からの光を前記被検面上に集光させる
    集光レンズと、 前記第一と第二の反射面の少なくとも一方を揺動させる
    駆動手段とを含んでいる、光走査装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の反射面の透過領域と前記第二
    の反射面が前記集光レンズの光軸上に位置している、請
    求項1に記載の光走査装置。
  3. 【請求項3】 前記第一と第二の反射面の少なくとも一
    方および前記駆動手段が、二次元走査可能な静電駆動方
    式の駆動ミラーに含まれている、請求項1に記載の光走
    査装置。
  4. 【請求項4】 光を射出する光源と、 前記光源からの光を被検面上に集光して走査する光走査
    部と、 前記光源と前記光走査部の間に位置する共焦点ピンホー
    ルであって、これを通過した前記光源からの光は実質的
    に点光源とみなされ、前記共焦点ピンホールと前記被検
    面との間に共焦点光学系が構成される、共焦点ピンホー
    ルと、 前記光走査部によって走査された光の前記被検面からの
    戻り光を検出する光検出部とを有しており、 前記光走査部は、前記光源からの光を通過させる透過領
    域を持つ第一の反射面と、前記透過領域を通過した前記
    光源からの光を前記第一の反射面へ向けて反射する第二
    の反射面と、前記第一の反射面からの光を前記被検面上
    に集光させる集光レンズと、前記第一と第二の反射面の
    少なくとも一方を揺動させる駆動手段とを有している、
    光走査型共焦点光学装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記光源からの光を光走査部に
    伝達するための光ファイバーを有しており、前記光源か
    らの光が前記光ファイバーを経由して前記第二の反射面
    へ向けて照射される、請求項4に記載の光走査型共焦点
    光学装置。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバーは全長にわたって延び
    るコアを含んでおり、コアの端面が実質的に前記共焦点
    ピンホールとして機能する、請求項5に記載の光走査型
    共焦点光学装置。
  7. 【請求項7】 前記第一の反射面の透過領域は開口であ
    り、前記光ファイバーは前記第一の反射面の開口を通っ
    て延びており、前記光ファイバーのコアの端面が前記第
    一の反射面と前記第二の反射面の間に位置している、請
    求項6に記載の光走査型共焦点光学装置。
  8. 【請求項8】 前記第一の反射面の透過領域と前記第二
    の反射面が前記集光レンズの光軸上に位置している、請
    求項4に記載の光走査型共焦点光学装置。
  9. 【請求項9】 前記第一と第二の反射面の少なくとも一
    方および前記駆動手段が、二次元走査可能な静電駆動方
    式の駆動ミラーに含まれている、請求項4に記載の光走
    査型共焦点光学装置。
  10. 【請求項10】 光を射出する光源と、 前記光源からの光を被検面上に集光して走査する光走査
    部と、 前記光源と前記光走査部の間に位置する共焦点ピンホー
    ルであって、これを通過した前記光源からの光は実質的
    に点光源とみなされ、前記共焦点ピンホールと前記被検
    面との間に共焦点光学系が構成される、共焦点ピンホー
    ルと、 前記光走査部によって走査された光の前記被検面からの
    戻り光を検出する光検出部とを有しており、 前記光走査部は、前記共焦点ピンホールを備えた第一の
    反射面と、前記共焦点ピンホールを通過した前記光源か
    らの光を前記第一の反射面へ向けて反射する第二の反射
    面と、前記第一の反射面からの光を前記被検面上に集光
    させる集光レンズと、前記第一と第二の反射面の少なく
    とも一方を揺動させる駆動手段とを含んでおり、前記共
    焦点ピンホールと前記被検面との間に共焦点光学系が構
    成されている、光走査型共焦点光学装置。
  11. 【請求項11】 前記第一の反射面の前記共焦点ピンホ
    ールと前記第二の反射面は前記集光レンズの光軸上に位
    置しており、前記光源からの光は前記集光レンズの光軸
    に沿って前記共焦点ピンホールを通過する、請求項10
    に記載の光走査型共焦点光学装置。
  12. 【請求項12】 前記第一と第二の反射面の少なくとも
    一方および前記駆動手段が、二次元走査可能な静電駆動
    方式の駆動ミラーに含まれている、請求項10に記載の
    光走査型共焦点光学装置。
  13. 【請求項13】 前記第一と第二の反射面の少なくとも
    一方および前記駆動手段が、一次元走査可能な静電駆動
    方式の駆動ミラーに含まれている、請求項10に記載の
    光走査型共焦点光学装置。
  14. 【請求項14】 前記光走査型共焦点光学装置は、前記
    光源からの光を前記光走査部に伝えるとともに前記光走
    査部からの光を前記光検出部に伝える光伝達部を有して
    いる、請求項10に記載の光走査型共焦点光学装置。
  15. 【請求項15】 前記光伝達部が、前記光走査部に向か
    う光と前記走査部から来る光とを分離するビームスプリ
    ッターを含んでいる、請求項14に記載の光走査型共焦
    点光学装置。
  16. 【請求項16】 前記光伝達部が更に前記ビームスプリ
    ッターと前記光走査部とを光学的に接続する光ファイバ
    ーを含んでいる、請求項15に記載の光走査型共焦点光
    学装置。
  17. 【請求項17】 前記光伝達部が、複数の光ファイバー
    と、これらを相互に光学的に接続する光カプラーとを含
    んでいる、請求項14に記載の光走査型共焦点光学装
    置。
  18. 【請求項18】 前記光ファイバーがマルチモード光フ
    ァイバーである、請求項17に記載の光走査型共焦点光
    学装置。
  19. 【請求項19】 前記光ファイバーがシングルモード光
    ファイバーである、請求項17に記載の光走査型共焦点
    光学装置。
  20. 【請求項20】 前記光伝達部は、前記光ファイバーの
    前記光走査部側の端面と前記共焦点ピンホールとの間に
    配置された、前記光ファイバーの前記光走査部側の端面
    からの射出光の広がりを抑えるレンズを含んでいる、請
    求項17に記載の光走査型共焦点光学装置。
  21. 【請求項21】 前記レンズは、前記光ファイバーの端
    面に形成されたマイクロレンズである、請求項20に記
    載の光走査型共焦点光学装置。
  22. 【請求項22】 光を射出する光源と、 前記光源からの光を被検面上に集光して走査する光走査
    部と、 前記光源と前記光走査部の間に位置する共焦点ピンホー
    ルであって、これを通過した前記光源からの光は実質的
    に点光源とみなされ、前記共焦点ピンホールと前記被検
    面との間に共焦点光学系が構成される、共焦点ピンホー
    ルと、 前記光走査部によって走査された光の前記被検面からの
    戻り光を検出する光検出部とを有しており、 前記光走査部は、前記共焦点ピンホールが形成された第
    一の反射面と、前記共焦点ピンホールを通過した前記光
    源からの光を前記第一の反射面へ向けて反射する第二の
    反射面と、前記第一の反射面からの光を前記被検面上に
    集光させる集光レンズと、前記第一と第二の反射面の少
    なくとも一方を揺動させる駆動手段とを含んでおり、前
    記共焦点ピンホールと前記被検面との間に共焦点光学系
    が構成されており、 前記第二の反射面が、前記集光レンズの第一の反射面に
    対向する面に形成された反射領域である、光走査型共焦
    点光学装置。
  23. 【請求項23】 前記集光レンズの外径に対する前記反
    射領域の直径の比が0.15以下である、請求項22に
    記載の光走査型共焦点光学装置。
  24. 【請求項24】 前記集光レンズの外径Dが3.0mm
    以下である、請求項22に記載の光走査型共焦点光学装
    置。
  25. 【請求項25】 前記集光レンズの外径Dが、 1.0mm≦D≦3.0mm を満足する、請求項24に記載の光走査型共焦点光学装
    置。
  26. 【請求項26】 前記集光レンズが非球面を有してい
    る、請求項22に記載の光走査型共焦点光学装置。
  27. 【請求項27】 前記集光レンズが単レンズである、請
    求項26に記載の光走査型共焦点光学装置。
  28. 【請求項28】 前記非球面が前記集光レンズの前記反
    射領域側に設けられている、請求項26に記載の光走査
    型共焦点光学装置。
  29. 【請求項29】 前記集光レンズの外径Dと、前記集光
    レンズの集光位置と共役な位置から前記集光レンズまで
    の距離Lと、前記集光レンズの集光位置から前記集光レ
    ンズまでの距離WDが、 L>WD×D/2(WD+D) を満足している、請求項22に記載の光走査型共焦点光
    学装置。
  30. 【請求項30】 前記距離Lが、 L≧0.45mm を満足している、請求項29に記載の光走査型共焦点光
    学装置。
  31. 【請求項31】 前記集光レンズの集光位置と共役な位
    置から前記集光レンズまでの距離Lと、前記集光レンズ
    の集光位置から前記集光レンズまでの距離WDが、 0.7≦3×WD×L/(WD+3×L)≦2.5 を満足している、請求項22に記載の光走査型共焦点光
    学装置。
  32. 【請求項32】 前記集光レンズの焦点距離fが、 f≧0.7mm を満足している、請求項22に記載の光走査型共焦点光
    学装置。
  33. 【請求項33】 前記集光レンズの前記反射領域側の曲
    率半径Rと、前記集光レンズの集光位置と共役な位置か
    ら前記集光レンズまでの距離Lが、 R≦4×L を満足している、請求項26に記載の光走査型共焦点光
    学装置。
  34. 【請求項34】 前記集光レンズの屈折率ndが、 nd≧1.6 を満足している、請求項26に記載の光走査型共焦点光
    学装置。
  35. 【請求項35】 前記集光レンズのアッベ数νdが、 νd≧40 を満足している、請求項26に記載の光走査型共焦点光
    学装置。
  36. 【請求項36】 前記第一の反射面の有効直径dが1.
    5mm以下である、請求項22に記載の光走査型共焦点
    光学装置。
  37. 【請求項37】 前記集光レンズは、第一のレンズと第
    二のレンズを接合した接合レンズであり、前記反射領域
    が第一のレンズに形成されている、請求項26に記載の
    光走査型共焦点光学装置。
  38. 【請求項38】 前記第一及び第二のレンズは異なる屈
    折率を有し、前記接合レンズの接合面は高屈折率側に凸
    形状を有している、請求項37に記載の光走査型共焦点
    光学装置。
  39. 【請求項39】 前記第一及び第二のレンズは異なる屈
    折率を有し、前記接合レンズの接合面は高屈折率側に凹
    形状を有している、請求項37に記載の光走査型共焦点
    光学装置。
  40. 【請求項40】 前記接合レンズの両面が非球面であ
    る、請求項39に記載の光走査型共焦点光学装置。
  41. 【請求項41】 前記第一のレンズの屈折率が第二のレ
    ンズの屈折率よりも高い、請求項37に記載の光走査型
    共焦点光学装置。
  42. 【請求項42】 前記第一のレンズの屈折率nd1が、 nd1≧1.6 を満足している、請求項37に記載の光走査型共焦点光
    学装置。
  43. 【請求項43】 前記集光レンズは、異なる波長に対し
    て収差が補正されている、請求項22に記載の光走査型
    共焦点光学装置。
  44. 【請求項44】 前記光源は前記被検面から蛍光を発生
    させるための照明光を射出し、前記集光レンズは前記照
    明光の波長と前記蛍光の波長の両方に対して収差が補正
    されている、請求項43に記載の光走査型共焦点光学装
    置。
  45. 【請求項45】 前記光検出部は、前記照明光と前記蛍
    光を分離する分離光学素子と、分離されたそれぞれの光
    を検出する光検素子とを有している、請求項44に記載
    の光走査型共焦点光学装置。
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