JP4668392B2 - 光走査光学系および内視鏡 - Google Patents

光走査光学系および内視鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP4668392B2
JP4668392B2 JP2000225521A JP2000225521A JP4668392B2 JP 4668392 B2 JP4668392 B2 JP 4668392B2 JP 2000225521 A JP2000225521 A JP 2000225521A JP 2000225521 A JP2000225521 A JP 2000225521A JP 4668392 B2 JP4668392 B2 JP 4668392B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
optical system
scanning
condensing
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000225521A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002040359A (ja
Inventor
武志 菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2000225521A priority Critical patent/JP4668392B2/ja
Priority to US09/910,043 priority patent/US6617570B2/en
Publication of JP2002040359A publication Critical patent/JP2002040359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4668392B2 publication Critical patent/JP4668392B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/32Optical coupling means having lens focusing means positioned between opposed fibre ends
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/0004Microscopes specially adapted for specific applications
    • G02B21/002Scanning microscopes
    • G02B21/0024Confocal scanning microscopes (CSOMs) or confocal "macroscopes"; Accessories which are not restricted to use with CSOMs, e.g. sample holders
    • G02B21/0036Scanning details, e.g. scanning stages
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B2006/0098Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings for scanning
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4219Mechanical fixtures for holding or positioning the elements relative to each other in the couplings; Alignment methods for the elements, e.g. measuring or observing methods especially used therefor
    • G02B6/422Active alignment, i.e. moving the elements in response to the detected degree of coupling or position of the elements
    • G02B6/4226Positioning means for moving the elements into alignment, e.g. alignment screws, deformation of the mount

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光走査光学系に関し、特に、小型の光走査型光学装置に搭載される光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光源装置で発生した光を光ファイバーで伝送し、その先端面からの光をレンズにより被検部に集光し、その集光位置を走査することにより、被検部の画像情報を得る光走査型光学装置が実現されている。その従来例としては、例えば米国特許第5,120,953号のものがある。この実施例では、被検部としての生体組織を拡大観察する小型の光走査型光学装置が開示されている。また、本従来例では、光ファイバー先端をアクチュエーターで走査させることによって、被検部上での光の集光点を走査する技術が開示されている。また、スキャニングミラーによる集光点の走査についても開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光ファイバー先端すなわち光源を走査する方法では、各走査位置において光線を集光しなければならず、集光光学系の設計、製造が困難になる。換言すると、光学系の高解像化、視野範囲の広域化は困難である。
【0004】
また、生体組織等の反射率が低い被写体を観察する場合には、光学系内部で発生する迷光を低減し、高いS/Nを実現することが必要となる。
【0005】
本発明は従来技術のこのような実情を考慮してなされたものであり、その目的は、小型の光走査型光学装置において、高解像化、視野範囲の広域化を可能にする光学構成を提供することにある。さらに、望ましくは、光学系内部で発生する迷光を低減し、高いS/Nを実現する光学構成を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の第1の光走査光学系は、点光源と、
前記点光源からの光を被写体に集光させる集光光学系と、
前記点光源と前記集光光学系を一体化して走査する走査手段と、
前記集光光学系と被写体の間に配置された光学保護部材とを有し、
前記光学保護部材は、凹パワーを有する少なくとも1つの光学部材から構成されていることを特徴とするものである。
【0007】
この発明の作用効果を説明すると、点光源と集光光学系の相対位置は固定されている。そのため、集光光学系は1点からの光を集光すればよいことになる。その結果、集光光学系の高解像化が容易になる。また、走査により集光光学系の光軸が傾く場合でも、光学保護部材の凹面(透過面)に対して光軸は略垂直になるように構成れている。したがって、走査により光学保護部材の凹面(透過面)で収差が発生しないために、広い視野にわたって光学性能を保持できる。
【0008】
本発明の第2の光走査光学系は、点光源と、
前記点光源からの光を被写体に集光させる集光光学系と、
前記点光源と前記集光光学系を一体化して走査する走査手段と、
前記集光光学系と被写体の間に配置された光学保護部材とを有し、
光学保護部材の全ての透過面は、以下の式を満たすことを特徴とするものである。
【0009】
|α・NA4 ・d・ΔN|<0.01 (°・mm) ・・・(1)
ただし、
α :光学保護部材の透過面に対する集光光学系の光軸の入射角度(°)
NA:集光光学系の被写体側の開口数
d :被写体上の集光点と光学保護部材の透過面までの空気換算距離
ΔN:光学保護部材の透過面の前後での屈折率の差
である。
【0010】
この発明の作用効果を説明すると、上記関係式(1)を満たすことにより、走査に応じて発生する光学保護部材の透過面での収差を良好に抑制でき、広い視野にわたって光学性能を保持できる。
【0011】
本発明の第3の光走査光学系は、第1又は第2の光走査光学系において、
光学保護部材は平凹レンズで構成され、走査の固定端(回転中心)近傍に凹面の曲率中心を持つことを特徴とするものである。
【0012】
このように構成すると、走査によらず、凹面に対して集光光学系の光軸が略垂直になる。すなわち、凹面に対する集光光学系の光軸の入射角度が0°近くになる。よって、凹面での収差発生を抑制できる。
【0013】
本発明の第4の光走査光学系は、第1又は第2の光走査光学系において、
光学保護部材は非球面又は回転非対称な曲面を有することを特徴とするものである。
【0014】
このように構成すると、走査が複雑な場合にも、集光光学系の光軸が略垂直になる曲面を実現できる。よって、走査に応じて発生する光学保護部材の曲面で発生する収差を良好に抑制できる。
【0015】
本発明の第5の光走査光学系は、第1又は第2の光走査光学系において、
光学保護部材の透過面の中、被写体に最も近い面を平面とし、集光光学系の光軸に対して傾けたことを特徴とするものである。
【0016】
このように構成すると、光学性能を劣化させずに、光学保護部材の被写体に最も近い透過面で発生する迷光成分を低減できる。
【0017】
本発明の第6の光走査光学系は、
点光源と、
前記点光源からの光を被写体に集光させる集光光学系と、
前記点光源と前記集光光学系を一体化して走査する走査手段と、
前記集光光学系と被写体の間に配置された光学保護部材とを有し、
前記点光源からの光の主光線と前記集光光学系の光軸を略一致させる構成にしたことを特徴とするものである。
【0018】
このように構成すると、集光光学系は軸上結像のみの性能を確保すればよいため、集光光学系の高解像化が容易となる。また、点光源からの光を効率的に集光できる。
【0019】
本発明の第7の光走査光学系は、
光ファイバーと、
前記光ファイバーの端面からの光を被写体に集光する集光光学系と、
前記光ファイバーと前記集光光学系とを一体化して走査する走査手段とを有し、
前記光ファイバー端面は光ファイバーの長手方向に対し非垂直に形成され、
前記集光光学系の光軸に対して、前記光ファイバーの長手方向を傾けた配置にすることで、前記光ファイバーの端面からの光の主光線と前記集光光学系の光軸を略一致させる構成にしたことを特徴とするものである。
【0020】
このように、光ファイバー端面を斜めに形成することで、光ファイバー端面で反射する迷光成分を除去できるために、高S/Nの画像を得ることができる。集光光学系は軸上結像のみの性能を確保すればよいため、集光光学系の高解像化が容易となる。また、光ファイバー端面から光を効率的に被写体に集光できる。
【0021】
本発明の第8の光走査光学系は、第1から第7の光走査光学系において、
集光光学系は複数のレンズから構成されていることを特徴とするものである。
【0022】
このように構成すると、集光光学系の高解像化が容易となる。
【0023】
本発明の第9の光走査光学系は、第1から第8の光走査光学系において、
集光光学系は接合レンズにより構成されていることを特徴とするものである。
【0024】
このように構成すると、集光光学系の色収差を低減し、異なる波長の光を使用しても、良好に集光することができる。したがって、照明光の波長(励起波長)と戻り光の波長(蛍光波長)が異なるような蛍光観察も良好に行える。
【0025】
本発明の第10の光走査光学系は、第1から第7の光走査光学系において、
集光光学系は反射面のみにより構成されていることを特徴とするものである。
【0026】
このように構成すると、色収差は発生しない。したがって、照明光の波長(励起波長)と戻り光の波長(蛍光波長)が異なるような蛍光観察も良好に行える。また、光路が折り返す構成となっているために、点光源から集光光学系までの距離を短くすることができる。したがって、先端部の長手方向の硬質長を短くすることができる。
【0027】
本発明の第11の光走査光学系は、第1から第9の光走査光学系において、
集光光学系は反射面と集光レンズにより構成されていることを特徴とするものである。
【0028】
このように構成すると、光路が折り返す構成となっているために、光ファイバーの先端部から集光光学系までの距離を短くすることができる。したがって、先端部の長手方向の硬質長を短くすることができる。
【0029】
本発明の第12の光走査光学系は、第1から第11の光走査光学系において、
光学保護部材は複数の光学部材から構成されることを特徴とするものである。
【0030】
このように構成すると、走査が複雑な場合においても、光学保護部材で発生する収差を良好に抑制できる。また、複数の光学部材を使うことで、衝撃等に対する耐性も強くなる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光走査光学系を実施例に基づいて説明する。
【0032】
図1に、本発明による光走査型光学装置の1つの実施形態の断面図を示す。この光走査型光学装置1は、光を発生する光源部2と、この光を伝送する光伝達部3と、体腔内等に挿入できるように細長に形成され、光伝達部3を経た光をその先端部から被写体側に出射すると共に、その戻り光を光伝達部3に導光する光走査プローブ4と、光走査プローブ4からの戻り光を光伝達部3を経て検出し画像化する信号処理、及び、光走査プローブ4内に設けた光走査手段の制御等を行う制御部5とから構成される。光伝達部3は、光伝達用ファイバー6a、6b、6c、6dと、これらを双方向に分岐しかつ光結合する4端子カプラ7とから構成される。
【0033】
先端部9は、図2に示すように、チューブ8の先端にその一端が取り付けられた円環形状で硬質の光学枠10と、この光学枠10の内側に取り付けられた光学ユニット11Aと、光学枠10の先端に取り付けられた先端カバーユニット12とからなる。チューブ8内に挿通された細長の光ファイバー6bの先端は光学ユニット11Aに固定され、この光ファイバー6bの先端20から出射される光は集光光学系18を介して収束光となり、光学保護部材であるカバーガラス26を透過して被険部21に集光する。被検部21側からの反射光(戻り光)は、カバーガラス26、集光光学系18を経由して光ファイバー6bの先端20に集光される。光ファイバー6bの先端20に集光された光は、4端子カプラ7を経由して、制御部5に導かれる。
【0034】
また、先端カバーユニット12は、カバーホルダ25とカバーホルダ25に固定されたカバーガラス26(光学保護部材26)からなり、カバーホルダ25は光学枠10の先端部に固定されている。また、これらの構造によりプローブ先端部は密閉され、水密性を保っている。また、先端部9の外径は3.3mm以下としており、内視鏡のチャンネル孔を通じて、人体の内部に挿入可能となっている。
【0035】
図2の断面図で示す光学ユニット11A部分を、図3では斜視図で詳細に示す。光学ユニット11Aは、以下の構成となっている。
【0036】
光学枠10には、光学ユニット11Aのベース14が固定されている。また、ベース14には、2枚一対の平行な薄板15a、15b、15c、15dの後端が固定されている。つまり、平行な板バネを構成する薄板15a及び15cと、薄板15b及び15dとは、それぞれ板面が平行で、一方の薄板15a(あるいは15c) と他方の薄板15b(あるいは15d)とは、板面が垂直になるように配置され、各後端部がベース14に固定され、後端部に対して先端側が上下方向及び左右方向に弾性的に変形自在になっている。
【0037】
さらに、各薄板15i(i=a〜d)には、それぞれ厚み方向に分極された板状の圧電素子16iが各薄板の先端寄りの位置に装着されている。各圧電素子16iの両面の電極は厚電素子16iを駆動するためのケーブル19(図1参照)が接続されており、チューブ8の内部を通って制御部5に接続されている。
【0038】
4枚の薄板15iの先端にレンズホルダ17が装着されており、このレンズホルダ17には、集光光学系18と光ファイバー6bの先端部20とが固定されている。なお、光ファイバー6bの先端部20のコアはピンホールとして機能しており、その結果、この光学系は共焦点光学系となっている。
【0039】
そして、圧電素子16iに駆動信号を印加することにより、板状の圧電素子16iと薄板15iの組み合わせは、その後端側に対して先端側を板面に垂直方向に曲がるように変形させて、その先端に保持されたレンズホルダ17もその変形により曲げられた方向に移動できるようにして、このレンズホルダ17で保持された光ファイバ先端部20と集光光学系18とを共に移動して、出射される光を走査できるようにしている。
【0040】
また、圧電素子16iを駆動することにより、集光点21を図2の水平方向(X方向)22と縦方向(Y方向)23に走査して集光点21を含む走査面24を走査できるようにしている。この走査面24は、光プローブの先端部9の軸方向に対して略垂直な面となる。このような光プローブ4を使用する場合、カバーガラス26の外側面28を被写体に押し当てて使用し、被写体の特定深さの2次元面像(走査面24)を得る。
【0041】
なお、集光光学系18の被写体側の開口数(NA)が0.4以上が望ましい。それより、生体組織の細胞核、細胞膜の画像が良好に得ることができる。また、作動距離(集光点21とカバーガラス26の外側面28との距離)は200μm以下が望ましい。200μm以上となると、生体組織での光の散乱作用により、結像性能が劣化し、良好な画像を得ることが困難になる。
【0042】
前述のように、レンズホルダ17で保持された光ファイバ先端部20と集光光学系18とを共に走査する場合、ベース14近傍にある固定端を中心に走査される。したがって、図4に示すように、走査によって集光光学系18の光軸は傾くことになる。
【0043】
本発明は、上記の光走査プローブ4の先端部9に搭載可能な光学系に関するものである。
【0044】
本発明の光学系の実施例1を説明する。本実施例は波長400nmの光を前提に設計してあり、被写体側のNAは0.75である。
【0045】
図5はこの実施例の光路図であり、後記にこの実施例1のレンズデータを示す。第1面は光ファイバー31(6b)の端面であり、第2面と第3面は集光光学系32(18)、第4面と第5面はカバーガラス(光学保護部材)33(26)の内側面27と外側面28(図2)、第6面は被写体内部での集光点(21)を示す。
【0046】
また、光ファイバー31の端面は、光ファイバー31の長手方向に対して垂直に構成されており、光ファイバー31のからの射出光束の中心(主光線)と集光光学系32の光軸を一致させる構成にしている。したがって、集光光学系32は軸上結像のみの設計でよい。そのため、設計が容易となり、高解像化が可能となってくる。
【0047】
本実施例では、走査における固定端P(図4参照)と第4面までの距離を10mmとしている。さらに、カバーガラス33の第4面は曲率半径r4 =−10mmの球面としている。したがって、本実施例では、第4面の曲率中心と固定端P(図4参照)が一致する構成にしている。
【0048】
ここで、集光光学系32と光ファイバー31を一体化して走査した場合の角度をθ(図4参照)とした場合、各角度での光学性能を後記の表1に示す。波面収差RMSの単位は(λ)であり、値が0.07よりも大きくなると解像力の劣化が始まる。なお、θ=0.5°で集光点は90μm、θ=1.0°で集光点は180μm、θ=1.5°で集光点は270μm走査されることになる。表1より、走査によっても光学性能が略一定に保たれていることが分かる。
【0049】
比較のために、第4面r4 の形状を平面とした場合の光学性能を表2に示す。なお、走査角度θ=0°での光学性能を出すために、第3面の面間隔(レンズとカバーガラス間隔)d3 を0.099517mm、第5面の面間隔(作動距離)d5 を0.024570mmに変更している。このとき、カバーガラス33を平行平板としていることになる。この場合、走査角度θが、カバーガラス33に対する集光光学系32の光軸の入射角度(α)と等価になる。したがって、走査角度に応じて、カバーガラス面(第4面)に対して集光光学系の光軸が傾くために、カバーガラス面(第4面)でコマ収差、非点収差等の非対称収差が発生し、光学性能が大幅に劣化している。
【0050】
以上説明したように、本実施例では、カバーガラス26(33)の集光光学系側の面27を球面とし、ベース14近傍(固定端P)に曲率中心を配置している。そのため、走査により集光光学系32の光軸が傾いたとしても、常に球面と光軸は垂直になる。したがって、走査によってカバーガラス面でのコマ収差、非点収差等の非対称収差が発生しなくなる。そのため、視野全域にわたって光学性能を保持できる。
【0051】
なお、必ずしも固定端Pと曲率中心を完全に一致させる必要はなく、望ましくは以下の関係式を満たせばよい。
【0052】
|α・NA4 ・d・ΔN|<0.01 (°・mm) ・・・(1)
ただし、
α :光学保護部材の透過面に対する集光光学系の光軸の入射角度(°)
NA:集光光学系の被写体側の開口数
d :被写体上の集光点と光学保護部材の透過面までの空気換算距離
ΔN:光学保護部材の透過面の前後での屈折率の差
である。
【0053】
表3に各走査角度θにおける、本実施例とその比較例の(1)式の左辺の値を示す。本実施例の第4面(球面)では、光軸が垂直に入射しているため、α=0であり、(1)式を満たしている。第5面(平面)では、dの値が十分に小さいため、(1)式を満たしている。そのため、走査によらず光学性能を保持できている。一方、比較例の第4面(平面)では、走査角度θと入射角αが同じ値になり、(1)式を満たしていない。そのため、走査に応じて光学性能が大きく劣化している。
【0054】
本発明の光学系の実施例2を説明する。本実施例は波長400nmの光を前提に設計してあり、被写体側のNAは0.68である。
【0055】
図6はこの実施例の光路図であり、後記にこの実施例2のレンズデータを示す。本実施例においても、走査における固定端P(図4参照)とカバーガラス(光学保護部材)36(26)の内側面(27)までの距離を10mmとしている。さらに、カバーガラス36の第4面は曲率半径r4 =−10mmの球面としている。したがって、本実施例では、第4面の曲率中心と固定端P(図4参照)が一致する構成にしている。
【0056】
本実施例において、集光光学系35と光ファイバー34を一体化して走査した場合の角度をθ(図4参照)とした場合、各角度での光学性能を表4に示す。走査によっても光学性能が略一定に保たれていることが分かる。
【0057】
比較のために、第4面r4 の形状を平面とした場合の光学性能を表5に示す。なお、走査角度θ=0°での光学性能を出すために、第3面の面間隔(レンズとカバーガラス間隔)d3 を0.130360mm、第5面の面間隔(作動距離)d5 を0.032863mmに変更している。走査角度に応じて、光学性能が大幅に劣化していること分かる。
【0058】
本実施例においても、走査により集光光学系35の光軸が傾いたとしても、常にカバーガラス36の球面と光軸は垂直になる。したがって、視野全域にわたって光学性能を保持できる。
【0059】
表6に各走査角度θにおける、本実施例とその比較例の(1)式の左辺の値を示す。本実施例では、各走査角度において(1)式を満たしている。そのために光学性能を保持できている。一方、比較例の第4面では(1)式を満たしていない。そのため、光学性能が大きく劣化している。
【0060】
本発明の光学系の実施例3を説明する。本実施例は波長400nmの光を前提に設計してあり、被写体側のNAは0.49である。
【0061】
図7はこの実施例の光路図であり、後記にこの実施例3のレンズデータを示す。本実施例においても、走査における固定端P(図4参照)とカバーガラス(光学保護部材)39(26)の内側面(27)までの距離を10mmとしている。さらに、カバーガラス39の第4面は曲率半径r4 =−10mmの球面としている。したがって、本実施例では、第4面の曲率中心と固定端P(図4参照)が一致する構成にしている。
【0062】
本実施例において、集光光学系38と光ファイバー37を一体化して走査した場合の角度をθ(図4参照)とした場合、各角度での光学性能を表7に示す。走査によっても光学性能が略一定に保たれていることが分かる。
【0063】
比較のために、第4面r4 の形状を平面とした場合の光学性能を表8に示す。なお、走査角度θ=0°での光学性能を出すために、第3面の面間隔(レンズとカバーガラス間隔)d3 を0.10015mm、第5面の面間隔(作動距離)d5 を0.0564mmに変更している。走査角度に応じて、特に、θが1.5°になると、光学性能が大幅に劣化していること分かる。
【0064】
本実施例においても、走査により集光光学系38の光軸が傾いたとしても、常にカバーガラス39の球面と光軸は垂直になる。したがって、視野全域にわたって光学性能を保持できる。
【0065】
表9に各走査角度θにおける、本実施例とその比較例の(1)式の左辺の値を示す。本実施例では(1)式を満たしているために、走査によらず光学性能を保持できている。一方、比較例では走査角度が1.5°以上になると(1)式を満たしていない。そのため、1.5°以上の走査角度では、光学性能が大きく劣化している。
【0066】
本発明の光学系の実施例4を図8に示す。本実施例は、実施例3に対して、迷光対策を行い、S/Nの高い画像を得られる構成にしている。一般に、共焦点光学系では、その集光点以外で発生する迷光を低減する効果がある。しかし、本実施例のように作動距離(カバーガラスr5 面と集光点の距離d5 )が短い場合、カバーガラスr5 面で発生する迷光を低減する手段が必要となる。特に、生体組織のような低反射率の被写体を観察するような場合には、迷光対策が必要となる。この実施例のレンズデータは実施例3と同じものであり、カバーガラス(光学保護部材)42(26)の外側面28(図2)である第5面を4°傾けた構成になっている。このような構成をとることにより、第5面の表面で反射し、ファイバー40に戻る迷光成分を低減できる。すなわち、第5面で反射した迷光は、集光光学系41によりファイバー40側に集光するが、集光光学系41の光軸から偏心した位置に集光される。ファイバー端面44から偏心した位置に集光するために、ファイバー40に戻らなくなる。そのため、迷光成分を低減することができる。
【0067】
一方、第5面での(1)式の左辺の値は0.00179となり、(1)式を満たしているために、光学性能はほとんど変わらない。
【0068】
ところで、集光光学系41の光軸近傍に遮光領域を設けても、迷光成分を低減できる。望ましくは、レンズ41の第2面r2 の光軸上に、直径100μm程度の遮光領域を設ける。光軸近傍ではレンズ面に対して光が垂直に入射するために、反射した光は逆光路を伝播して迷光となるが、遮光領域により、この迷光を低減できる。
【0069】
また、光ファイバー40の端面44は、ファイバー40の長手方向に対して斜め方向にカットされている。望ましくは、光ファイバー40の射出NA(開口数)に相当する角度β(射出NA=sinβ)よりも大きな角度で端面44をカットする。こうすることにより、端面44で反射する光は光ファイバー40を伝播しなくなるために、端面44の反射に起因する迷光成分を除去できる。
【0070】
しかしながら、端面44を斜めにカットした場合、ファイバー40から射出する光は、ファイバー40の長手方向に対して傾いた方向に射出する。そこで、本実施例では、斜めカットした光ファイバー40を傾けることにより、集光光学系41の光軸と光ファイバー40からの射出光の中心(主光線)を一致させている。こうすることにより、集光光学系41は軸上結像のみの設計でよい。したがって、設計が容易となり、高解像化が可能となってくる。
【0071】
以上説明したように、本実施例では、光学性能の劣化なしに、迷光対策を行い、S/Nの高い画像を得られる構成となっている。
【0072】
本発明の光学系は、以下に示すように、種々の変形が可能である。
【0073】
カバーガラスの表面形状は球面に限るものではない。非球面を使用することで、走査に伴う光学性能の劣化を最小限にすることも可能である。また、X方向とY方向の走査で固定端が異なる場合には、カバーガラスの表面形状は回転非対称なものにすることが望ましい。固定端が集光光学系の光軸から偏心している場合には、光軸とカバーガラスの凹面の曲率中心を偏心させてもよい。
【0074】
図9に示すように、カバーガラス26の両面を球面にしてもよい。特に、作動距離(集光点とカバーガラス26の被写体側の面までの距離)が大きい場合には、走査に伴う光学性能の劣化を防ぐことができる。
【0075】
図10に示すように、カバーガラス26は複数の光学部材から構成されていてもよい。複数の透過面(球面)を用いることで、カバーガラス26で発生する収差を良好に低減することができる。特に、X方向とY方向の走査で固定端が異なる等、走査が複雑な場合には、複数の光学部材から構成されることが望ましい。
【0076】
図11に示すように、集光光学系18を複数のレンズから構成してもよい。複数のレンズを使用することで、集光光学系18のさらなる高解像化も容易となる。
【0077】
図12に示すように、集光光学系18を接合レンズで構成してもよい。このようにして、集光光学系18の色収差を低減することができる。このようにすることにより、異なる波長の光を使用しても、良好に集光することができる。したがって、照明光の波長(励起波長)と戻り光の波長(蛍光波長)が異なるような蛍光観察も良好に行える。また、接合レンズの代わりに、回折光学素子等を用いることで、色収差を除去してもよい。
【0078】
図13に示すように、集光光学系18を反射面のみで構成してもよい。このようにすると、集光光学系18で色収差は発生しない。したがって、照明光の波長(励起波長)と戻り光の波長(蛍光波長)が異なるような蛍光観察も良好に行える。また、光路を折り返す構成となっているために、光ファイバー6bの先端部から集光光学系18までの距離を短くすることができる。したがって、先端部9の長手方向の硬質長を短くすることができる。
【0079】
図14に示すように、集光光学系18は反射面と集光レンズにより構成されていてもよい。光路を折り返す構成となっているために、光ファイバー6bの先端部から集光光学系18までの距離を短くすることができる。したがって、先端部9の長手方向の硬質長を短くすることができる。
【0080】
図15に示すように、本発明の光学系では、光源部2から先端部9へ、また、先端部9から制御部5へ光を導くのに光ファイバーのみを前提とするものではなく、半導体レーザー45とビームスプリッター46とフォトディテクター47を用いた構成も可能である。この場合、集光光学系18中にビームスプリッター46を配し、半導体レーザー45からの光をビームスプリッター46を透過して集光光学系18に導き、カバーガラス26を通じて被写体に集光する。被写体からの反射光は、カバーガラス26、集光光学系18、ビームスプリッター46を通じてフォトディテクター47で検出する。この構成においては、集光光学系18と半導体レーザー45とフォトディテクター47を一体化して走査することになる。
【0081】
以下に、本発明の実施例1〜3のレンズデータを示す。記号は、r1 、r2 …は物体側から順に示した各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は物体側から順に示した各レンズ面間の間隔、nd1、nd2は物体側から順に示したレンズとカバーガラスのd線の屈折率、νd1、νd2は物体側から順に示したレンズとカバーガラスのアッべ数である。なお、nd3は被写体のd線の屈折率、νd3は被写体のアッべ数である。
【0082】
なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直行する方向にとると、下記の式にて表される。
【0083】
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2
+A4 4 +A6 6 +A8 8 +A1010
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4 、A6 、A8 、A10はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。
【0084】
実施例1
1 = ∞ d1 = 4.644261
2 = 0.54882 (非球面)d2 = 0.643184 nd1 =1.81474 νd1 =37.03
3 = -1.25520 (非球面)d3 = 0.110668
4 = -10 d4 = 0.300000 nd2 =1.51630 νd2 =64.10
5 = ∞ d5 = 0.012612 nd3 =1.33304 νd3 =55.79
6 = ∞(集光点)
非球面係数
第2面
K =-0.971934
4 = 0.103053
6 = 0.466166
8 =-0.261750×101
10= 0.000000
第3面
K = 0.000000
4 = 0.145293×101
6 =-0.531206×101
8 = 0.767565×101
10 = 0.000000
【0085】
実施例2
1 = ∞ d1 = 4.670625
2 = 0.55170 (非球面)d2 = 0.719068 nd1 =1.73077 νd1 =40.50
3 = -1.25520 (非球面)d3 = 0.142321
4 = -10 d4 = 0.300000 nd2 =1.51630 νd2 =64.10
5 = ∞ d5 = 0.020000 nd3 =1.33304 νd3 =55.79
6 = ∞(集光点)
非球面係数
第2面
K =-0.637006
4 =-0.616966×10-1
6 = 0.123589
8 =-0.912655
10= 0.000000
第3面
K = 0.000000
4 = 0.164219×101
6 =-0.570293×101
8 = 0.999992×101
10= 0.000000
【0086】
実施例3
1 = ∞ d1 = 4.077695
2 = 0.91871 (非球面)d2 = 0.978514 nd1 =1.81474 νd1 =37.03
3 = -0.81039 (非球面)d3 = 0.133354
4 = -10.00000 d4 = 0.500000 nd2 =1.51630 νd2 =64.10
5 = ∞ d5 = 0.020000 nd3 =1.33304 νd3 =55.79
6 = ∞(集光点)
非球面係数
第2面
K = 0.000000
4 =-0.356081
6 =-0.411417
8 = 0.122207
10= 0.000000
第3面
K = 0.000000
4 = 0.932953
6 =-0.101942×101
8 = 0.970944
10= 0.000000
【0087】
<表1>実施例1の光学性能
┌───────┬────┬────┬────┬────┐
│ θ │ 0° │ 0.5 °│ 1 ° │ 1.5 °│
├───────┼────┼────┼────┼────┤
│波面収差RMS│ 0.012 │ 0.012 │ 0.016 │ 0.03 │
└───────┴────┴────┴────┴────┘
【0088】
<表2>比較性能(カバーガラスが平板の場合の光学性能)
┌───────┬────┬────┬────┬────┐
│ θ │ 0° │ 0.5 °│ 1 ° │ 1.5 °│
├───────┼────┼────┼────┼────┤
│波面収差RMS│ 0.011 │ 0.102 │ 0.214 │ 0.334 │
└───────┴────┴────┴────┴────┘
【0089】
<表3>実施例1とその比較例に関する(1)式の左辺の値
┌────────────┬──┬─────┬─────┬─────┐
│ θ │0°│ 0.5 ° │ 1 ° │ 1.5 ° │
├────────────┼──┼─────┼─────┼─────┤
│実施例1での第4面での値│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │
├────────────┼──┼─────┼─────┼─────┤
│実施例1での第5面での値│ 0 │2.74×10-4│5.48×10-4│8.22×10-4
├────────────┼──┼─────┼─────┼─────┤
│比較例での第4面での値 │ 0 │0.01765 │0.0353 │0.05295 │
├────────────┼──┼─────┼─────┼─────┤
│実施例での第5面での値 │ 0 │5.34×10-4│10.7×10-4│16.0×10-4
└────────────┴──┴─────┴─────┴─────┘
【0090】
<表4>実施例2での光学性能
┌───────┬────┬────┬────┬────┐
│ θ │ 0° │ 0.5 °│ 1 ° │ 1.5 °│
├───────┼────┼────┼────┼────┤
│波面収差RMS│ 0.012 │ 0.012 │ 0.015 │ 0.021 │
└───────┴────┴────┴────┴────┘
【0091】
<表5>比較性能(カバーガラスが平板の場合の光学性能)
┌───────┬────┬────┬────┬────┐
│ θ │ 0° │ 0.5 °│ 1 ° │ 1.5 °│
├───────┼────┼────┼────┼────┤
│波面収差RMS│ 0.013 │ 0.081 │ 0.16 │ 0.236 │
└───────┴────┴────┴────┴────┘
【0092】
<表6>実施例2とその比較例に関する(1)式の左辺の値
┌────────────┬──┬─────┬─────┬─────┐
│ θ │0°│ 0.5 ° │ 1 ° │ 1.5 ° │
├────────────┼──┼─────┼─────┼─────┤
│実施例2での第4面での値│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │
├────────────┼──┼─────┼─────┼─────┤
│実施例2での第5面での値│ 0 │2.95×10-4│5.89×10-4│8.84×10-4
├────────────┼──┼─────┼─────┼─────┤
│比較例での第4面での値 │ 0 │0.0123 │0.0246 │0.0369 │
├────────────┼──┼─────┼─────┼─────┤
│実施例での第5面での値 │ 0 │4.83×10-4│9.66×10-4│14.5×10-4
└────────────┴──┴─────┴─────┴─────┘
【0093】
<表7>実施例3での光学性能
┌───────┬────┬────┬────┬────┐
│ θ │ 0° │ 0.5 °│ 1 ° │ 1.5 °│
├───────┼────┼────┼────┼────┤
│波面収差RMS│ 0 │ 0.001 │ 0.002 │ 0.003 │
└───────┴────┴────┴────┴────┘
【0094】
<表8>比較性能(カバーガラスが平板の場合の光学性能)
┌───────┬────┬────┬────┬────┐
│ θ │ 0° │ 0.5 °│ 1 ° │ 1.5 °│
├───────┼────┼────┼────┼────┤
│波面収差RMS│ 0 │ 0.04 │ 0.08 │ 0.12 │
└───────┴────┴────┴────┴────┘
【0095】
<表9>実施例3とその比較例に関する(1)式の左辺の値
┌────────────┬──┬─────┬─────┬─────┐
│ θ │0°│ 0.5 ° │ 1 ° │ 1.5 ° │
├────────────┼──┼─────┼─────┼─────┤
│実施例3での第4面での値│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │
├────────────┼──┼─────┼─────┼─────┤
│実施例3での第5面での値│ 0 │0.79×10-4│1.58×10-4│2.37×10-4
├────────────┼──┼─────┼─────┼─────┤
│比較例での第4面での値 │ 0 │0.00357 │0.00714 │0.0107 │
├────────────┼──┼─────┼─────┼─────┤
│実施例での第5面での値 │ 0 │2.23×10-4│4.47×10-4│6.71×10-4
└────────────┴──┴─────┴─────┴─────┘
【0096】
以上、本発明の光走査光学系を実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
【0097】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の光走査光学系によると、点光源と集光光学系は固定されているため、集光光学系は1点からの光を集光すればよく、集光光学系の高解像化が容易になる。また、走査により集光光学系の光軸が傾く場合でも、光学保護部材の透過面に対し光軸は垂直に入射する構成になっているので、走査により光学保護部材の透過面で収差が発生せず、広い視野にわたって光学性能を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光走査型光学装置の1つの実施形態の断面図である。
【図2】図1の先端部の構成を示す断面図である。
【図3】図2の光学ユニット部分を詳細に示す斜視図である。
【図4】走査によって集光光学系の光軸が傾く様子を示す図である。
【図5】実施例1の光学系の光路図である。
【図6】実施例2の光学系の光路図である。
【図7】実施例3の光学系の光路図である。
【図8】実施例4の光学系の光路図である。
【図9】カバーガラスの変形例を示す図である。
【図10】カバーガラスの別の変形例を示す図である。
【図11】集光光学系の変形例を示す図である。
【図12】集光光学系の別の変形例を示す図である。
【図13】集光光学系の別の変形例を示す図である。
【図14】集光光学系の別の変形例を示す図である。
【図15】集光光学系の別の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1…光走査型光学装置
2…光源部
3…光伝達部
4…光走査プローブ
5…制御部
6a、6b、6c、6d…光伝達用ファイバー
7…4端子カプラ
8…チューブ
9…光プローブ
10…光学枠
11A…光学ユニット
12…先端カバーユニット
14…ベース
15a、15b、15c、15d…薄板(板バネ)
16a、16b、16c、16d…圧電素子
17…レンズホルダ
18…集光光学系
19…ケーブル
20…光ファイバー先端
21…被険部(集光点)
22…水平方向(X方向)
23…縦方向(Y方向)
24…走査面
25…カバーホルダ
26…カバーガラス(光学保護部材)
27…カバーガラスの内側面
28…カバーガラスの外側面
31…光ファイバー
32…集光光学系
33…カバーガラス(光学保護部材)
34…光ファイバー
35…集光光学系
36…カバーガラス(光学保護部材)
37…光ファイバー
38…集光光学系
39…カバーガラス(光学保護部材)
40…光ファイバー
41…集光光学系
42…カバーガラス(光学保護部材)
44…ファイバー端面
45…半導体レーザー
46…ビームスプリッター
47…フォトディテクター

Claims (9)

  1. 点光源と、
    前記点光源からの光を被写体に集光点として集光させる集光光学系と、
    前記集光光学系と被写体の間に配置された光学保護部材と、
    前記点光源と前記集光光学系を一体化して前記集光点を走査する走査手段とを有し、
    前記光学保護部材は、前記走査手段の走査にて前記集光光学系の光軸が傾く場合でも前記集光光学系の光軸に対して略垂直となる凹面を、前記集光光学系側に有する少なくとも1つの光学部材から構成され
    前記光学保護部材の全ての透過面は、以下の式を満たすことを特徴とする光走査光学系。|α・NA 4 ・d・ΔN|<0.01 (°・mm) ・・・(1)
    ただし、
    α :光学保護部材の透過面に対する集光光学系の光軸の入射角度(°)
    NA:集光光学系の被写体側の開口数
    d :被写体上の集光点と光学保護部材の透過面までの空気換算距離
    ΔN:光学保護部材の透過面の前後での屈折率の差
    である。
  2. 前記走査手段が回転中心を有し、該回転中心と前記光学保護部材の凹面の曲率中心とを一致するよう配置してなる、
    請求項1に記載の光走査光学系。
  3. 前記集光光学系を反射面のみで構成してなる、
    請求項1に記載の光走査光学系。
  4. 前記NAが0.4以上である、
    請求項1に記載の光走査光学系。
  5. 前記光学保護部材の凹面が非球面または回転非対称な曲面である、
    請求項1または請求項2に記載の光走査光学系。
  6. 前記点光源は、光ファイバー端面であって、
    前記走査手段は、前記光ファイバーと前記集光光学系とを一体化して走査する、
    請求項1または請求項2に記載の光走査光学系。
  7. 前記光ファイバー端面は、光ファイバーの長手方向に対し非垂直に形成され、
    前記集光光学系の光軸に対して、前記光ファイバーの長手方向を傾けた配置にすることで、前記光ファイバー端面からの光の主光線と前記集光光学系の光軸を略一致させた、
    請求項6に記載の光走査光学系。
  8. 前記点光源は、半導体レーザーであって、
    前記走査手段は、前記半導体レーザーと前記集光光学系とを一体化して走査する、
    請求項1または請求項2に記載の光走査光学系。
  9. 請求項1から請求項8の何れか1項に記載の光走査光学系を備えることを特徴とする
    内視鏡。
JP2000225521A 2000-07-26 2000-07-26 光走査光学系および内視鏡 Expired - Fee Related JP4668392B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000225521A JP4668392B2 (ja) 2000-07-26 2000-07-26 光走査光学系および内視鏡
US09/910,043 US6617570B2 (en) 2000-07-26 2001-07-23 Light scanning optical system that includes confocal condensing system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000225521A JP4668392B2 (ja) 2000-07-26 2000-07-26 光走査光学系および内視鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002040359A JP2002040359A (ja) 2002-02-06
JP4668392B2 true JP4668392B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=18719281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000225521A Expired - Fee Related JP4668392B2 (ja) 2000-07-26 2000-07-26 光走査光学系および内視鏡

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6617570B2 (ja)
JP (1) JP4668392B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6530882B1 (en) * 2000-06-30 2003-03-11 Inner Vision Imaging, L.L.C. Endoscope having microscopic and macroscopic magnification
FR2849218B1 (fr) * 2002-12-20 2005-03-04 Mauna Kea Technologies Tete optique confocale, notamment miniature, a balayage integre et systeme d'imagerie confocale mettant en oeuvre ladite tete
JP4619180B2 (ja) 2005-03-31 2011-01-26 日本発條株式会社 光走査用アクチュエータ
US20080023550A1 (en) * 2006-07-31 2008-01-31 Ming Yu Curved window in electro-optical reader
CN106164739B (zh) * 2013-06-19 2021-10-29 优化扫描有限公司 光学扫描器和被扫描的透镜光学探头
KR102661322B1 (ko) * 2017-03-21 2024-04-25 매직 립, 인코포레이티드 섬유 스캐닝 프로젝터를 위한 방법 및 시스템
DE102018111769B4 (de) * 2018-05-16 2020-03-26 Technische Universität Ilmenau Vorrichtung und Verfahren zur Elimination des Einflusses vorgelagerter Schichten bei spektralen Messungen an geschichteten Objekten

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE158659T1 (de) 1988-07-13 1997-10-15 Optiscan Pty Ltd Confokales abtast-endoskop
JP2000329690A (ja) * 1999-05-20 2000-11-30 Olympus Optical Co Ltd 走査型共焦点光学装置
JP2001311880A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Olympus Optical Co Ltd 小型共焦点光学系

Also Published As

Publication number Publication date
US6617570B2 (en) 2003-09-09
US20020036256A1 (en) 2002-03-28
JP2002040359A (ja) 2002-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7338439B2 (en) Condensing optical system, confocal optical system, and scanning confocal endoscope
US6057952A (en) Light scanning device and confocal optical device using the same
US8300326B2 (en) Miniaturized optical head with high spatial resolution and high sensitivity, especially for fibred confocal fluorescence imaging
US11428923B2 (en) Negative lens and endoscope objective
US6038079A (en) Sapphire objective system
US6292287B1 (en) Scanning confocal optical device
EP3011380B1 (en) Optical scanner and scanned lens optical probe
WO2012081349A1 (ja) 内視鏡用光学系
CN111886531B (zh) 内窥镜物镜光学系统
JP2001311880A (ja) 小型共焦点光学系
JP2000258699A (ja) 直視型共焦点光学系
US7907335B2 (en) Focus-adjusting unit and microscope
JP6874206B2 (ja) 内視鏡用対物光学系、及び内視鏡
JP4668392B2 (ja) 光走査光学系および内視鏡
JPH06317744A (ja) 内視鏡対物光学系
US7843655B2 (en) Objective optical system and endoscope
JP4426234B2 (ja) 集光光学系、共焦点光学システムおよび走査型共焦点内視鏡
JP2000310743A (ja) 光走査装置およびこれを用いた光走査型共焦点光学装置
JP4083419B2 (ja) 正立観察光学系
JP3938699B2 (ja) 対物レンズおよび対物レンズを備えた走査型顕微鏡
JP4149279B2 (ja) 走査型光学系および内視鏡プローブ
JP4475912B2 (ja) 集光光学系、共焦点光学システムおよび走査型共焦点内視鏡
JP4406299B2 (ja) 内視鏡用対物レンズ
JP2000292703A (ja) 共焦点光学装置
JP2004198912A (ja) 走査型光学系

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100405

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100406

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100806

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees