JP6625398B2 - 点検案内システム - Google Patents

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Description

本発明は、点検案内システムに関する。
インフラ設備、又は工場設備等を含む各種設備については、これらの設備の機能を維持及び保全するために、定期的に点検作業を行う必要がある。これらの設備の点検作業を適切に行うためには、設備の構造や点検箇所、作業要領等に関する専門的な知識が必要とされる。そこで、設備のメンテナンス作業を作業者が適切に実施できるように支援するためのシステムが提案されている。
例えば、設備としてのエレベータの点検を行う作業者に対して技術的な支援を行うための、エレベータの技術支援システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、エレベータにおける使用機器の技術情報が記録された技術情報ファイルを備えた中央管理装置を設けており、作業者が所持する携帯端末から通信回線を介して中央管理装置にエレベータにおける使用機器を特定する情報が伝送されると、当該伝送された情報に基づいて、当該エレベータの使用機器に関する技術情報を技術情報ファイルから読み出して携帯端末へ返送することにより、技術支援を行っていた。
特開2002−205882号公報
一般的に、設備の点検を行うためには、点検対象である対象設備の設置場所に出向いた上で、作業を行うことが要求される。しかしながら、上述の如き従来のシステムでは、対象設備の設置場所の情報を把握することが困難であったので、対象設備の点検を行うためには、作業者は、例えば紙面の地図を頼りに対象設備の設置場所に出向いていた。ところが、点検の作業経験が比較的浅い作業者が点検作業を行う場合には、紙面の地図に基づいて対象設備の設置場所を特定するのに手間取ってしまい、対象設備の設置場所に出向くのに比較的長時間を要することになり、点検作業の作業効率が低下する可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、対象設備についての点検作業の作業効率を向上させることができる、点検案内システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の点検案内システムは、点検に関する案内を点検用端末において行う点検案内システムであって、点検するべき点検項目を特定する点検項目情報と、前記点検項目情報が特定する点検項目の点検対象である対象設備の設置場所を特定する設置場所情報と、を互いに対応付けて格納する点検情報格納手段と、前記対象設備が設置されている場所を含む地図を特定する地図情報を格納する地図情報格納手段と、前記点検用端末の位置を検出する検出手段と、前記点検情報格納手段が格納する前記点検項目情報と、前記点検情報格納手段が格納する前記設置場所情報と、前記検出手段が検出した位置を特定する点検用端末位置情報と、前記地図情報格納手段が格納する前記地図情報とを、点検に関する案内を行うための点検案内情報として、前記点検用端末の表示手段に表示する案内手段と、前記対象設備の構成を特定する構成情報を格納する構成情報格納手段と、前記対象設備の状態情報を受信する状態情報受信手段と、を備え、前記案内手段は、前記構成情報格納手段が格納している前記構成情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示し、前記状態情報受信手段は、前記点検用端末の前記表示手段に表示されている前記構成情報が特定する前記対象設備の構成と、前記対象設備の実際の構成と、が互いに異なっていることを示す相違状態情報を前記状態情報として受信し、前記案内手段は、前記状態情報受信手段が前記相違状態情報を受信した場合、前記構成情報格納手段が格納する前記構成情報に対して前記対象設備の実際の構成を反映するための反映情報を取得することを指示する指示情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示する。
また、請求項2に記載の点検案内システムは、請求項1に記載の点検案内システムにおいて、前記構成情報格納手段は、複数のバージョンについて前記構成情報を格納しており、前記案内手段は、前記構成情報格納手段が格納する複数のバージョンの前記構成情報のうちの1つのバージョンの前記構成情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示するように構成されており、前記案内手段は、前記状態情報受信手段が前記相違状態情報を受信した場合、前記点検用端末の前記表示手段に表示されている前記構成情報のバージョンとは異なるバージョンの前記構成情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示する。
また、請求項に記載の点検案内システムは、請求項1又は2に記載の点検案内システムにおいて、前記点検情報格納手段が格納する前記点検項目情報は、点検するべき点検項目を複数特定しており、前記点検情報格納手段は、前記点検項目情報が特定する複数の点検項目の相互間の点検順序を特定する点検順序情報を、前記点検項目情報及び前記設置場所情報に対応付けて格納しており、前記案内手段は、前記点検情報格納手段が格納する前記点検順序情報に基づいて、前記点検案内情報を表示する。
また、請求項に記載の点検案内システムは、請求項1から3の何れか一項に記載の点検案内システムおいて、前記案内手段が表示した前記設置場所情報に対応する点検項目についての点検結果を受信する点検結果受信手段、を備え、前記案内手段は、前記点検結果受信手段が前記点検結果を受信したか否かに基づいて、前記点検用端末に表示される前記設置場所情報の表示態様を決定し、決定した前記表示態様にて前記設置場所情報を表示する。
また、請求項に記載の点検案内システムは、請求項に記載の点検案内システムにおいて、前記案内手段が表示した前記設置場所情報に対応する点検項目についての過去の点検結果を格納している点検結果格納手段、を備え、前記案内手段は、前記点検結果受信手段が受信した前記点検結果と、前記点検結果格納手段が格納している前記過去の点検結果とに基づいて、前記点検結果受信手段が受信した前記点検結果に対応する前記対象設備の予防に関する予防判定を行い、行った前記予防判定の結果を示す判定結果情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示する。
また、請求項に記載の点検案内システムは、請求項1からの何れか一項に記載の点検案内システムにおいて、組み替えられた点検項目を特定する組替点検項目情報と、前記組替点検項目情報が特定する組み替えられた点検項目の点検対象である組替対象設備の設置場所を特定する組替設置場所情報と、を互いに対応付けて格納する組替点検情報格納手段と、前記組替対象設備が設置されている場所を含む地図を特定する組替地図情報を格納する組替地図情報格納手段と、前記案内手段が表示した前記設置場所情報に対応する点検項目についての点検が終了したことを示す点検終了情報を受信する点検終了情報受信手段と、前記点検終了情報受信手段が前記点検終了情報を受信した場合に、前記案内手段が表示した前記点検案内情報に替えて、前記組替点検情報格納手段が格納する前記組替点検項目情報と、前記組替点検情報格納手段が格納する前記組替設置場所情報と、前記点検用端末位置情報と、前記組替地図情報格納手段が格納する前記組替地図情報とを、組み替えられた点検に関する案内を行うための前記点検案内情報として前記点検用端末の前記表示手段に表示する組替案内手段とを備える。
請求項1に記載の点検案内システムによれば、点検項目情報と、設置場所情報と、点検用端末位置情報と、地図情報と、を点検案内情報として点検用端末の表示手段に表示するので、例えば、点検用端末を携帯している点検者に対して、対象設備と点検用端末(つまり、点検者)との相対的位置関係の情報を含む点検のために必要な情報を、視覚的に把握させて点検を案内することができ、点検作業の作業効率を向上させることができる。
また、相違状態情報を受信した場合に、対象設備の実際の構成を反映するための反映情報を取得することを指示する指示情報を表示するので、例えば、点検者に対して反映情報を取得させることができるために、構成情報格納手段が格納する構成情報が対象設備の実際の構成と合致するように、構成情報格納手段に対してフィードバックをかけることができる。
請求項2に記載の点検案内システムによれば、相違状態情報を受信した場合に、点検用端末の表示手段に表示されている構成情報のバージョンとは異なるバージョンの構成情報を表示するので、例えば、異なるバージョンの構成情報を表示するのを試みることができるために、対象設備の実際の構成と合致する適切なバージョンの構成情報を表示することができ、点検作業の作業効率を向上させることができる。
請求項に記載の点検案内システムによれば、点検順序情報に基づいて点検案内情報を表示するので、例えば、点検順序に沿って点検を案内することができるために、作業漏れ等の人為的ミスを防止することができ、点検作業を適切に行わせることができる。
請求項に記載の点検案内システムによれば、点検結果を受信したか否かに基づいて点検用端末に表示される設置場所情報の表示態様を決定するので、例えば、点検者に対して点検の進捗状況を把握させることができるために、点検の進捗状況についての点検者の誤認により不要な点検作業(例えば、同一の点検項目の作業を複数回行う等)が行われるのを防止することができ、点検作業の作業効率を向上させることができる。
請求項に記載の点検案内システムによれば、予防判定の結果を示す判定結果情報を点検案内情報として表示するので、例えば、対象設備の故障を予防するための措置である予防措置(例えば、対象設備の整備、部品交換等)の必要性の有無を報知することができ、適切なタイミングで予防措置を行わせることができる。
請求項に記載の点検案内システムによれば、組替点検項目情報と、組替設置場所情報と、点検用端末位置情報と、組替地図情報と、を点検案内情報として点検用端末の表示手段に表示するので、例えば、点検用端末を携帯している点検者に対して、組替対象設備と点検用端末(つまり、点検者)との相対的位置関係の情報を含む点検のために必要な情報を、視覚的に把握させて組替後の点検を案内することができ、組替後の点検作業の作業効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る点検案内システムを例示するブロック図である。 点検特定情報を例示した図である。 点検計画情報を例示した図である。 点検結果情報を例示した図である。 点検案内処理のフローチャートである。 点検案内画面の表示例である。 図6の対象設備画像のひとつを選択した場合の点検項目詳細情報の表示例である。 図7の点検項目詳細情報の次に表示される点検項目詳細情報の表示例である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る点検案内システムの実施の形態を詳細に説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
本発明に係る点検案内システムは、対象設備の点検に関する案内を行うために、点検案内情報を点検用端末の表示手段に表示するシステムである。
ここで、「対象設備」とは、点検の対象となる設備であり、具体的には、点検を要するものであって、インフラ設備、工場設備、又は住宅設備等であり、例えば、インフラ設備としての電柱、及びマンホール等、工場設備としての工場建屋等、及び住宅設備としての家屋等を含む概念である。また、「点検用端末」とは、点検を案内する装置であり、具体的には、点検を行う点検者によって携帯される装置であって、点検案内情報を表示する表示手段を備える装置であり、例えば、点検のための専用端末、及び、点検のためのみならず他の汎用的な目的(例えば、通話等)のためにも用いられる汎用端末等を含む概念である。また、「表示手段」とは、情報を表示するための手段であり、具体的には、ディスプレイ等を含む概念である。
また、「点検案内情報」とは、点検に関する案内を行うための情報であり、具体的には、点検用端末の表示手段に表示される情報であり、例えば、点検項目情報、設置場所情報、点検用端末位置情報、地図情報、判定結果情報、構成情報、指示情報、組替点検項目情報、組替設置場所情報、及び組替地図情報等が挙げられる。「点検項目情報」とは、点検するべき点検項目を特定する情報であり、例えば、点検項目の名称の情報である。また、「設置場所情報」とは、対象設備の設置場所を特定する情報であり、例えば、経度及び緯度の座標の情報である。また、「点検用端末位置情報」とは、点検用端末の位置を特定する情報であり、例えば、経度及び緯度の座標の情報である。また、「地図情報」とは、対象設備が設置されている場所を含む地図を特定する情報であり、例えば、道路、道路の交差点、道路構造物、施設、及び設備(例えば、インフラ設備、工場設備、又は住宅設備等)等を含む各種の位置の特定に必要な情報である。また、「判定結果情報」とは、予防判定の判定結果を特定する情報であり、例えば、判定結果に基づく画像情報、テキスト情報等である。なお、「予防判定」とは、予防についての判定であり、具体的には、対象設備の故障が発生するのを防止するための判定であり、例えば、対象設備の手入れ、保守、整備、交換(以下、予防措置)等が必要であるか否を判別して定めることである。また、「構成情報」とは、対象設備の構成を特定する情報であって、複数のバージョンを有する情報であり、例えば、対象設備の構造、形状、又は寸法の情報である。また、「指示情報」とは、反映情報を取得することを指示する情報であり、例えば、指示することを示す画像情報、テキスト情報である。なお、「反映情報」とは、対象設備の実際の構成を構成情報に対して反映するための情報であり、例えば、対象設備の実際の状態を示す画像情報、テキスト情報等である。また、「組替点検項目情報」とは、組み替えられた点検項目を特定する情報であり、具体的には、「点検項目情報」と同様な情報である。なお、「組み替えられた点検項目」とは、点検計画を変更した(つまり、点検計画を組み替えた)場合における、変更後(つまり、組み替え後)の点検計画に含まれる点検項目である。「点検計画」とは、点検の計画であり、例えば、点検を管理する点検管理者によって作成される計画である。また、「組替設置場所情報」とは、組替対象設備の設置場所を特定する情報であり、具体的には、「設置場所情報」と同様な情報である。なお、「組替対象設備」とは、組替点検項目情報が特定する組替点検項目の点検対象となっている対象設備である。また、「組替地図情報」とは、組替対象設備が設置されている場所を含む地図を特定する情報であり、具体的には、「地図情報」と同様な情報である。
そして、実施の形態においては、「対象設備」が「インフラ設備としての電柱、及びマンホール」であり、「点検用端末」が「汎用端末」である場合において、「点検案内情報」として「点検項目情報」、「設置場所情報」、「点検用端末位置情報」、「地図情報」、「判定結果情報」、及び最新のバージョンの「構成情報」を表示する場合について説明し、この場合以外の場合については、変形例において説明する。変形例では具体的には、「点検案内情報」として「指示情報」、「組替点検項目情報」、「組替設置場所情報」、又は「組替地図情報」を表示する場合、及び「点検案内情報」として、最新のバージョン以外の「構成情報」を表示する場合について説明する。なお、以下では、「点検用端末」については、汎用的な目的のための構成及び動作については説明を省略し、点検を行うための構成及び動作のみについて説明する。
(構成)
まず、本実施の形態に係る点検案内システム100について説明する。この点検案内システム100は、サーバ装置1、及び点検用端末2を備えている。図1は、本発明の実施の形態に係る点検案内システムを例示するブロック図である。なお、点検案内システム100には、実際には、点検用端末2以外にも、この点検用端末2と同様な構成の他の点検用端末が複数含まれているが、以下では、「点検用端末2」について説明する。
(構成−サーバ装置)
最初に、サーバ装置1の構成について説明する。サーバ装置1は、点検を管理する管理手段であり、具体的には、点検を管理する管理事務所に設けられている装置であり、図1に示すように、概略的に、通信部11、入力部12、ディスプレイ13、データ記録部14、及び制御部15を備えている。
(構成−サーバ装置−通信部)
通信部11は、点検用端末2との間でネットワークを介した通信を行う通信手段であり、特に、後述する点検結果を特定する情報を受信する点検結果受信手段である。この通信部11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の移動体無線通信手段を用いることができる。
(構成−サーバ装置−入力部)
入力部12は、ユーザからの各種操作入力を受け付ける操作手段であり、具体的には、マウスやキーボード等の公知の入力装置を用いることができる。
(構成−サーバ装置−ディスプレイ)
ディスプレイ13は、後述する制御部15の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段である。このディスプレイ13の具体的な構成は任意であり、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。
(構成−サーバ装置−データ記録部)
データ記録部14は、サーバ装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(後述するデータ記録部26も同様とする)。
また、このデータ記録部14は、地図情報データベース141(以下、データベースを「DB」と称する)、点検特定情報DB142、点検計画情報DB143、及び点検結果履歴DB144を備えている。
地図情報DB141は、前述の地図情報を格納する地図情報格納手段である。この地図情報DB141の地図情報については、任意の手法を用いて格納されるが、ここでは、例えば、後述の制御部15が、不図示の地図配信センターから地図情報を取得して、取得した地図情報を格納するものとして、以下説明する。
点検特定情報DB142は、点検特定情報を格納する点検特定情報格納手段であり、特に、点検項目情報、及び設置場所情報を格納する点検情報格納手段であり、また、構成情報を格納する構成情報格納手段である。ここで、この点検特定情報DB142に格納されている「点検特定情報」とは、点検を特定する情報であり、具体的には、点検を行う場合に必要な事項を特定する情報である。図2は、点検特定情報を例示した図である。この図2に示すように、点検特定情報は、項目「設備ID」、項目「設備種別」、項目「場所」、項目「構成画像」、項目「点検項目」、項目「点検項目ID」、及び項目「点検順序」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「設備ID」に対応する情報は、対象設備を一意に識別するための対象設備識別情報である(図2では、「F1」、「F2」)。なお、ここでは、「F1」は、対象設備である電柱の対象設備識別情報であり、「F2」は、対象設備であるマンホールの対象設備識別情報であるものとする。また、項目「設備種別」に対応する情報は、対象設備の種別を特定する情報である(図2では、「電柱」、「マンホール」)。また、項目「場所」に対応する情報は、前述の設置場所情報である(図2では、経度及び緯度の座標であり、「X1、Y1」、「X2、Y2」)。なお、ここでは、「X1、Y1」は、対象設備である電柱の座標であり、「X2、Y2」は、対象設備であるマンホールの座標であるものとする。また、項目「構成画像」に対応する情報は、前述の構成情報である(図2では、対象設備の構造、形状、及び寸法を示す図面の画像情報であり「M1」、「M2」)。なお、ここでは、「M1」は、対象設備である電柱の図面の画像情報であり、「M2」は、対象設備であるマンホールの図面の画像情報であるものとする。また、項目「点検項目」に対応する情報は、前述の点検項目情報である(図2では、「コンクリート剥離」、「曲がり」、「打音」、「蓋の段差」、「劣化(画像)」)。なお、ここでは、「コンクリート剥離」は、対象設備におけるコンクリートの剥離の有無、剥離している面積及び深さ等を、確認又は計測する点検ある。また、「曲がり」は、対象設備が曲がっているか否か等を確認する点検である。また、「打音」は、対象設備を叩いて出る音に基づいて、当該対象設備の状態の良否を確認する点検である。また、「蓋の段差」は、対象設備としてのマンホールの蓋と道路面との間の段差を計測する点検である。また、「劣化(画像)」は、対象設備の劣化の度合いを対象設備の撮影画像に基づいて確認する点検である。この「劣化(画像)」の点検については、撮影画像を用いて劣化の度合いを確認できる手法である限りにおいて任意の手法を用いることができるが、ここでは、例えば、劣化の度合いを10段階(例えば、劣化度=「1」〜「10」)にて確認できる手法を用いるものとし、劣化度=「1」が最も劣化していない状態であり、数値が大きくなるにつれて劣化の度合いが大きくなり、劣化度=「10」が最も劣化している状態であるものとして、以下説明する。また、項目「点検項目ID」に対応する情報は、点検項目を一意に識別するための点検項目識別情報である(図2では、「I1」〜「I7」)。なお、ここでは、「I1」〜「I7」は各々、項目「点検項目」に示される点検項目の点検項目識別情報(つまり、例えば、「I1」は、「コンクリート剥離」の点検項目識別情報)であるものとする。また、項目「点検順序」に対応する情報は、項目「点検項目」が特定する複数の点検項目の相互間の点検順序を特定する点検順序情報である。この点検順序情報については、複数の点検項目の相互間の点検順序を特定できる限りにおいて、任意の構成の情報を用いることができるが、ここでは、例えば、各点検項目において直後の点検項目を特定することにより、全体として各点検項目の相互間の点検順序を特定する情報を用いる場合について説明する。具体的には、図2に示すように、項目「点検順序」に対応する情報は、「I2」〜「I7」等であり、項目「点検順序」=「I2」については、「I1」の点検項目の直後に「I2」の点検項目を実施することを示しており、同様にして、項目「点検順序」=「I3」〜「I7」各々については、「I2」〜「I6」の点検項目の直後に「I3」〜「I7」の点検項目を実施することを示している。従って、図2に具体的に示されている項目「点検順序」に対応する情報によって、全体として、「I1」の点検項目を最初に実施し、「I2」の点検項目を「I1」の点検項目の直後に実施し、以降、「I3」〜「I7」の点検項目を順次実施することを特定することが可能になる。そして、このような点検特定情報DB142の「点検特定情報」については、点検ニーズに従う限りにおいて任意の手法を用いて生成した上で格納することができるが、ここでは、例えば、図1の通信部11又は入力部12を介して予め入力されて、格納されているものとして、以下説明する。
点検計画情報DB143は、点検計画情報を格納する点検計画情報格納手段である。ここで、この点検計画情報DB143に格納されている「点検計画情報」とは、前述の点検計画を特定する情報である。図3は、点検計画情報を例示した図である。この図3に示すように、点検計画情報は、項目「点検者ID」、及び項目「点検項目ID」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「点検者ID」に対応する情報は、点検者を一意に識別するための点検者識別情報である(図3では、「C1」)。なお、ここでは、「C1」は、図1の点検用端末2を携帯して点検を行う点検者に対応するものであるものとする。また、項目「点検項目ID」に対応する情報は、図2の同一名称の項目に対応する情報と共通である。そして、このような点検計画情報DB143の「点検計画情報」については、点検ニーズに従う限りにおいて任意の手法を用いて生成した上で格納することができるが、ここでは、例えば、図2において、複数の点検項目のうちの連続しているものが同一の点検者に割り当てられるように、図1の通信部11又は入力部12を介して予め入力されて、格納されているものとして、以下説明する。
点検結果履歴DB144は、点検結果情報の履歴を格納する点検結果格納手段である。ここで、この点検結果履歴DB144に格納されている「点検結果情報」とは、前述の点検結果を特定する情報である。図4は、点検結果情報を例示した図である。この図4に示すように、点検結果情報は、項目「点検者ID」、項目「点検項目ID」、項目「日時」、及び項目「結果」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「点検者ID」、及び項目「点検項目ID」に対応する情報は、図2又は図3の同一名称の項目に対応する情報と共通である。また、項目「日時」に対応する情報は、点検が行われた日時を特定するための点検日時情報である(図4では、点検結果が図1の点検用端末2に入力された日時(なお、図2の項目「点検項目」=「劣化(画像)」については、後述するように、撮影画像を撮影した日時)であり、「10/1 10:05」等)。図4に戻って、項目「結果」に対応する情報は、点検結果を特定する情報である(図4では、「OK」、「劣化度=「1」」等)。なお、ここでは、「OK」は、対象設備が正常であるので、現状のまま使用し続けることが可能であることを示しているものとし、「劣化度=「1」」は、前述の「劣化度」が「1」であることを示しているものとする。また、図4には示されていないが、項目「結果」に対応する情報として、「NG」が格納される場合があり、この「NG」は、対象設備が正常でない(つまり、不正常である)ので、再点検又は修理が必要であることを示しているものとする。そして、このような点検結果履歴DB144の「点検結果情報」については、後述する「点検案内処理」を実行することにより格納されて蓄積される。
(構成−サーバ装置−制御部)
図1に戻って、制御部15は、サーバ装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係る点検案内プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介しサーバ装置1にインストールされることで、制御部15の各部を実質的に構成する(後述する制御部27も同様とする)。
制御部15は、機能概念的に、サーバ側案内部151を備えている。サーバ側案内部151は、点検案内情報を、点検用端末2のディスプレイ23に表示する案内手段である。なお、この制御部15のサーバ側案内部151により行われる処理については、後述する。
(構成−点検用端末)
次に、点検用端末2の構成について説明する。図1に示すように、点検用端末2は、概略的に、通信部21、タッチパッド22、ディスプレイ23、カメラ24、現在位置検出部25、データ記録部26、及び制御部27を備えている。
(構成−点検用端末−通信部)
通信部21は、サーバ装置1との間でネットワークを介した通信を行う通信手段である。この通信部21の具体的な構成は、サーバ装置1の通信部11と同様である。
(構成−点検用端末−タッチパッド)
タッチパッド22は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。このタッチパッド22は、透明又は半透明状に形成され、後述のディスプレイ23の前面において当該ディスプレイ23の表示面と重畳するように設けられて、後述のディスプレイ23と共にタッチパネルとして機能するように構成されている。このタッチパッド22としては、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のタッチパッドを用いることができる。
(構成−点検用端末−ディスプレイ)
ディスプレイ23は、後述する制御部27の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段であり、特に、点検案内情報を表示する表示手段である。このディスプレイ23の具体的な構成は任意であり、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。
(構成−点検用端末−カメラ)
カメラ24は、後述する制御部27の制御に基づいて被写体を撮影して被写体の撮影画像を取得する撮影手段である。このカメラ24としては、例えば、イメージセンサ等を備えた公知のカメラ装置を用いることができる。
(構成−点検用端末−現在位置検出部)
現在位置検出部25は、点検用端末2の現在位置(現在地)を検出する検出手段である。この現在位置検出部25は、GPS又は地磁気センサ(いずれも図示省略)を有し、現在の点検用端末2の位置(例えば、経度及び緯度の座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
(構成−点検用端末−データ記録部)
データ記録部26は、点検用端末2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。このデータ記録部26には、例えば、点検用端末2を一意に識別するための装置識別情報(以下、点検用端末2の装置識別情報を「ID2」と称する)が記録されている。
(構成−点検用端末−制御部)
制御部27は、点検用端末2を制御する制御手段である。制御部27は、機能概念的に、端末側案内部271を備えている。端末側案内部271は、点検案内情報を、点検用端末2のディスプレイ23に表示する案内手段である。なお、この制御部27の端末側案内部271により行われる処理については、後述する。
(処理)
次に、このように構成される点検案内システム100によって実行される、点検案内処理について説明する。図5は、点検案内処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。「点検案内処理」とは、点検を案内する処理であり、具体的には、点検案内情報を図1の点検用端末2のディスプレイ23に表示する処理である。この点検案内処理を実行するタイミングは任意のタイミングであるが、例えば、点検案内システム100のサーバ装置1及び点検用端末2の電源が投入された場合に起動されて実行するものとして、当該処理が起動したところから説明する。なお、図3の点検計画情報が、点検管理者によって入力されて格納されている場合において、この図3において例示した、項目「点検者ID」=「C1」の点検者が、図1の点検用端末2を用いて点検を行う場合について説明する。
まず、図5に示すように、SA1において端末側案内部271は、サーバ側情報を送信することの要求であるサーバ側情報要求を、図1の通信部21を介して送信する。ここで、「サーバ側情報」とは、サーバ装置1側の情報であり、具体的には、点検案内情報として表示される情報を含む情報である。SA1について具体的には、まず、データ記録部26に記録されている装置識別情報を取得し、また、タッチパッド22を介して入力される点検者識別情報、及び点検者を認証するための認証情報(例えば、所定桁数の文字列のパスワード等)を取得する。次に、取得した装置識別情報、点検者識別情報、及び認証情報を含むサーバ側情報要求を生成し、生成したサーバ側情報要求を送信する。ここでは、例えば、装置識別情報=「ID2」、点検者識別情報=「C1」、及び認証情報=「パスワードPWD」を取得して、取得したこれらの情報を含むサーバ側情報要求(以下、例示のサーバ側情報要求)を生成して送信する。
図5に戻って、一方、SB1においてサーバ側案内部151は、サーバ側情報要求を受信したか否かを判定する。具体的には、通信部11を監視して判定する。そして、サーバ側情報要求を受信していないものと判定した場合(SB1のNO)、サーバ側情報要求を受信するまでSB1を繰り返し実行する。また、サーバ側情報要求を受信したものと判定した場合(SB1のYES)、SB2に移行する。ここでは、例えば、「例示のサーバ側情報要求」を受信したものと判定した場合、SB2に移行する。
次に、SB2においてサーバ側案内部151は、点検者の認証を行う。なお、認証の手法としては、任意の手法を用いることができるが、ここでは、例えば、図1のサーバ装置1のデータ記録部14に、点検者識別情報と認証情報としてのパスワードとの組合せが、適正な組み合わせとして複数含まれているパスワード情報が記録されており、このパスワード情報を用いて認証するものとして、以下説明する。ここでは、例えば、このパスワード情報には、「C1」及び「パスワードPWD」の組合せが存在するものとして、以下説明する。SB2について具体的には、SB1で受信したサーバ側情報要求から「認証情報」及び「点検者識別情報」を取得し、取得した「認証情報」及び「点検者識別情報」の組合せに合致する組み合わせがパスワード情報に存在するか否かに基づいて認証する。そして、合致する組合せがパスワード情報に存在しなかった場合(SB2のNO)、不正な要求であるものとしてSB1に移行する。また、合致する組合せがパスワード情報に存在した場合(SB2のYES)、正当な要求であるものとしてSB3に移行する。ここでは、例えば、パスワード情報に、「C1」及び「パスワードPWD」の組合せが存在しているので、「例示サーバ側情報要求」を受信した場合については、SB3に移行する。
次に、SB3においてサーバ側案内部151は、サーバ側情報を取得する。具体的には、SB1で受信したサーバ側情報要求から「装置識別情報」を「サーバ側情報」として取得する。また、SB1で受信したサーバ側情報要求から「点検者識別情報」を取得し、図3の点検計画情報を参照して、前述の取得した「点検者識別情報」に対応する「点検項目識別情報」を特定する。この特定の後に、図2の点検特定情報を参照して、この参照した点検特定情報から、前述の特定した「点検項目識別情報」に対応する情報を(点検項目識別情報(つまり、図2の項目「点検項目ID」の情報)も含めて)互いに対応付けられた状態で全て、「サーバ側情報」として取得する。また、図1の地図情報DB141に格納されている地図情報を「サーバ側情報」として取得する。ここでは、例えば、図5のSB1で「例示のサーバ側情報要求」を受信した場合、「ID2」を「サーバ側情報」として取得する。また、図3において項目「点検者ID」=「C1」に対応する項目「点検項目ID」の情報として、「I1」〜「I7」を特定する。この特定の後に、図2において項目「点検ID」=「I1」に対応する情報として、項目「設備ID」=「F1」、項目「設備種別」=「電柱」、項目「場所」=「X1、Y1」、項目「構成画像」=「M1」、項目「点検項目」=「コンクリート剥離」、項目「点検項目ID」=「I1」及び項目「点検順序」=「I2」を互いに対応付けられた状態で「サーバ側情報」として取得し、同様にして、「点検ID」=「I2」〜「I7」各々に対応する情報についても、互いに対応付けられた状態で「サーバ側情報」として全て取得する。また、図1の地図情報DB141に格納されている地図情報を「サーバ側情報」として取得する。
図5に戻って、SB4においてサーバ側案内部151は、サーバ側情報を図1の通信部11を介して送信する。具体的には、SB3で取得したサーバ側情報を送信する。ここでは、例えば、SB1で「例示のサーバ側情報要求」を受信した場合、「ID2」と、図2の点検特定情報に具体的に示されている情報全てと、図1の地図情報DB141に格納されている地図情報とを含むサーバ側情報(以下、例示のサーバ側情報)を送信する。
図5に戻って、一方、SA2において端末側案内部271は、サーバ側情報を、図1の通信部21を介して受信して格納する。具体的には、図5のSB4で送信されたサーバ側情報のうちの自己の装置識別情報(つまり、「ID2」)が含まれているサーバ側情報を受信して、受信したサーバ側情報を図1のデータ記録部26に格納する。ここでは、例えば、「例示のサーバ側情報」を受信して格納する。
図5に戻って、SA3においての端末側案内部271は、点検案内画面を、図1のディスプレイ23に表示する。ここで、「点検案内画面」とは、点検を案内するための画面であり、具体的には、ディスプレイ23に表示される点検案内情報である。SA3について具体的には、現在位置検出部25の検出結果を取得し、取得した検出結果と、図5のSA2で格納したサーバ側情報等に基づいて点検案内画面を生成して、生成した点検案内画面をディスプレイ23に表示する。なお、この点検案内画面については、対象設備の場所と点検者の位置とを視認でき、且つ、点検順序に従って点検を案内できる限りにおいて、任意に構成して表示することができるが、ここでは、例えば、以下に示すように構成して表示するものとして説明する。
図6は、点検案内画面の表示例である。この図6の点検案内画面は、例えば、地図表示領域A1を備えている。地図表示領域A1は、地図を表示する領域であり、例えば、道路画像31、建屋画像32、対象設備画像41、42、及び現在位置特定画像43が表示されている。ここで、「道路画像」31は、地図情報であり、具体的には、地図上の道路を示す画像である。また、「建屋画像」32は、地図情報であり、具体的には、地図上の建屋を示す画像である。また、「対象設備画像」41、42は、設置場所情報であり、具体的には、対象設備の設置場所に対応する位置に表示される画像であり、例えば、対象設備画像41は図2の項目「設備ID」=「F1」の電柱を示しており、図6の対象設備画像42は図2の項目「設備ID」=「F2」のマンホールを示している。また、「現在位置特定画像」43は、点検用端末位置情報であり、具体的には、点検用端末2(つまり、点検用端末2を携帯している点検者)の現在位置に対応する位置に表示される画像である。
ここでは、例えば、図5のSA2で格納した「例示のサーバ側情報」に基づいて、図6の道路画像31、建屋画像32、及び対象設備画像41、42を生成して表示し、現在位置検出部25の検出結果に基づいて、現在位置特定画像43を生成して表示する。
道路画像31及び建屋画像32についてより詳細には、「例示のサーバ側情報」の「地図情報」に基づいて、道路画像31及び建屋画像32を生成して表示する。
また、対象設備画像41、42についてより詳細には、対象設備画像41、42の表示位置、及び表示態様を決定した後に、この決定結果に従って対象設備画像41、42を生成して表示する。具体的には、まず、「例示のサーバ側情報」における「点検特定情報」の「設置場所情報(つまり、図2の項目「場所」に対応する情報)」に基づいて、地図上における対象設備の設置場所を特定し、特定した設置場所を対象設備画像41、42の表示位置として決定する。ここでは、例えば、「経度及び緯度の座標」=「X1、Y1」に対応する位置を、対象設備画像41の表示位置として決定し、「経度及び緯度の座標」=「X2、Y2」に対応する位置を、対象設備画像42の表示位置として決定する。次に、図5のSA2で格納した点検特定情報の点検順序情報(つまり、図2の項目「点検順序」に対応する情報)及び後述する点検結果の入力に基づいて、点検項目の点検順序を特定し、特定した点検順序に基づいて、対象設備画像41、42の表示態様を決定する。対象設備画像41、42の表示態様の決定について具体的には、まず、図2の項目「点検項目ID」及び項目「点検順序」を参照して、各点検項目を点検順序に従ってソートし、各点検項目に対して点検順序に対応する数値(ここでは、「1」〜「7」であり、値が小さいものほど先に実施されることを示している数値)(以下、点検順序特定番号)を付し、付した点検順序特定番号及び後述する点検結果の入力に基づいて、「直近設備」及び「点検未実施設備」を特定し、特定した「直近設備」及び「点検未実施設備」毎に表示態様を決定する。ここで、「直近設備」とは、直近に点検を行うべき対象設備であり、具体的には、点検が未終了の対象設備のうち前述の付した「点検順序特定番号」の値が最も小さい対象設備である。また、「点検未実施設備」とは、直近設備以外の対象設備であって点検が未終了の対象設備である。特定した「直近設備」及び「点検未実施設備」の表示態様について具体的には、「直近設備」及び「点検未実施設備」を互いに区別するために、「直近設備」と「点検未実施設備」とが互いに異なる表示態様になるように決定する。ここでは、例えば、図2の項目「点検項目ID」=「I1」に対して、「点検順序特定番号」=「1」を付し、項目「点検項目ID」=「I2」に対して、「点検順序特定番号」=「2」を付し、同様にして、項目「点検項目ID」=「I3」〜「I7」に対して、「点検順序特定番号」=「3」〜「7」を付す。そして、付した「点検順序特定番号」=「1」に対応する項目「設備ID」=「F1」の電柱を「直近設備」として特定し、特定した「直近設備」に対応する図6の対象設備画像41の表示態様として、「赤色及び背景色を交互に表示する点滅表示」を決定し、図2の項目「設備ID」が「直近設備」の「F1」以外のもの(つまり、図2の「F2」)のマンホールを「点検未実施設備」として特定し、特定した「点検未実施設備」に対応する図6の対象設備画像42の表示態様として、「赤色の点灯表示」を決定する。そして、前述の決定した表示位置に対して、決定した表示態様にて表示されるように、対象設備画像41、42を生成して表示する。
また、現在位置特定画像43についてより詳細には、図1の現在位置検出部25の検出結果に基づいて、地図上における点検用端末2の現在位置を特定し、特定した現在位置に対応する表示位置に表示されるように、現在位置特定画像43を生成して表示する。なお、最新の現在位置を表示できるように、図1の現在位置検出部25が所定時間毎(例えば、1秒毎等)に点検用端末2の現在位置を検出するものとし、現在位置検出部25が現在位置を検出する毎に、最新の現在位置が反映されるように、現在位置特定画像43を更新するものとする。点検案内画面をこのように構成することにより、点検者自身の位置、及び点検するべき対象設備の場所を点検者に対して案内することができるので、点検に対する点検者の習熟度の度合いに関わらず確実に点検を行わせることができ、点検効率を向上させることができる。
図5に戻って、SA4においての端末側案内部271は、点検結果の入力を受け付けたか否かを判定する。点検結果の入力手法、及び点検結果の入力を受け付けたか否かの判定手法については、任意の手法を用いて行うことができるが、ここでは、以下に示す各手法を用いるものとして説明する。
まず、点検結果の入力手法について具体的には、点検項目詳細情報を生成して図1のディスプレイ23に表示した後、図1のタッチパッド22を介する所定操作により入力された点検結果を受け付ける手法を用いるものとする。ここで、「点検項目詳細情報」とは、点検項目についての詳細の情報であり、具体的には、ディスプレイ23に表示される点検案内情報であって、例えば、図6において「直近設備」として表示されている対象設備画像を、図1のタッチパッド22を介する所定操作により長押し(例えば、3〜5秒間等)して選択した場合に、選択した対象設備画像に対応する点検項目等についての詳細の情報であり、点検順序(つまり、前述の図5のSA3において付した「点検順序特定番号」の値が小さいものほど先に表示されるように「点検順序特定番号」の値)に従って順次表示される情報である。
図7は、図6の対象設備画像41を選択した場合の点検項目詳細情報の表示例である。この図7の点検項目詳細情報は、図2の項目「点検項目ID」=「I1」についての点検項目詳細情報であり、図6の対象設備画像41を選択した場合に最初に表示される点検項目情報である。そして、この図7の点検項目詳細情報については、点検者による視認性等を考慮して任意の態様にて表示することができるが、ここでは、例えば、図6の点検案内画面における対象設備画像41の周辺に表示されるポップアップ画面として表示されるものとして、以下説明する。この点検項目詳細情報は、図7に示すように、項目「設備ID」、項目「設備種別」、項目「構成画像」、項目「点検順序」、項目「点検項目ID」、項目「点検項目」、項目「入力結果」、及び項目「アドバイス」と、各項目に対応する領域とが、相互に関連付けて構成されている。この項目「設備ID」、項目「設備種別」、項目「点検項目ID」、項目「点検項目」に対応する領域は、図2の同一名称の項目に対応する情報が表示される領域である。また、図7の項目「構成画像」に対応する領域A21は、構成情報を表示するために選択される領域であり、具体的には、図1のタッチパッド22を介する所定操作により選択可能となっており、選択した場合に、構成情報(つまり、対象設備の構造、形状、及び寸法を示す図面の画像情報)が点検項目詳細情報の隣にポップアップして表示されるように構成されている。また、項目「点検順序」に対応する領域には、点検順序を特定する情報が表示される領域であり、具体的には、前述の図5のSA3において付した「点検順序特定番号」の値が表示される領域である。また、図7の項目「入力結果」に対応する領域A31は、点検結果を入力するために選択される領域であり、具体的には、図1のタッチパッド22を介する所定操作により選択可能となっており、選択した場合に、選択した領域に対応する点検項目の点検結果を入力できるように構成されている。図7の項目「アドバイス」に対応する領域は、入力した点検結果に関するアドバイスが表示される領域であり、具体的には、後述する予防判定の結果に基づいて「正常」等が表示される領域である。
まず、この図7の点検項目詳細情報の生成及び表示について具体的には、端末側案内部271は、図6の点検案内画面において選択された対象設備画像に対応する対象設備識別情報を特定し、特定した対象設備識別情報に対応する情報を、図5のSA2で格納したサーバ側情報としての図2の点検特定情報から取得し、取得した情報等に基づいて点検項目詳細情報を生成及び表示する。ここでは、例えば、まず、「直近設備」として表示されている対象設備画像41が選択された場合、対象設備識別情報として「F1」を特定し、図2において特定した「F1」に対応する情報において、未だ点検結果が入力されていない点検項目のうちの、前述の図5のSA3において付した「点検順序特定番号」の値が最小の点検項目に対応する情報を取得する。具体的には、特定した「F1」に対応し、且つ、「点検順序特定番号」=「1」に対応する情報として図2において項目「設備種別」=「電柱」、項目「構成画像」=「M1」、項目「点検項目ID」=「I1」、及び項目「点検項目」=「コンクリート剥離」を取得する。次に、前述の特定した「対象設備識別情報」を図7の項目「設備ID」の領域に表示する情報として特定し、取得した項目「設備種別」の情報を図7の項目「設備種別」の領域に表示する情報として特定し、取得した項目「構成画像」の情報と図7の項目「構成画像」の領域A21とを互いにリンクし、未だ点検結果が入力されていない点検項目のうちの、前述の図5のSA3において付した「点検順序特定番号」の最小の値を図7の項目「点検順序」の領域に表示する情報として特定し、取得した項目「点検項目ID」の情報を図7の項目「点検項目ID」の領域に表示する情報として特定し、取得した項目「点検項目」の情報を図7の項目「点検項目」の領域に表示する情報として特定する。次に、図7の点検項目詳細情報の画面(具体的には、項目名及び各領域の境界線等)を生成する。次に、図7に示すように、項目「設備ID」、項目「設備種別」、項目「点検順序」、項目「点検項目ID」、項目「点検項目」の領域に前述の特定した情報を表示する。ここで、図7の項目「構成画像」の領域A21には、前述のリンクした情報を表示する旨を示す「表示する」等のメッセージを表示する。また、図7の項目「入力結果」の領域A31には、後述するように、点検結果を受け付けた場合に情報を表示するので、ここでは、情報を表示しない。また、図7の項目「アドバイス」の領域には、後述する予防判定の結果に基づく情報を表示するので、ここでは、情報を表示しない。このようにして、図7の点検項目詳細情報を生成して表示する。
次に、点検結果の受け付けについて具体的には、端末側案内部271は、図7の項目「入力結果」に対応する領域(例えば、領域A31)が選択されて点検結果が入力された場合に、入力された点検結果を、選択された領域に対応する点検項目の点検結果として受け付ける。この点検結果の受け付けについてより詳細には、点検者による結果入力の効率化のために、点検結果の入力を点検項目に応じて支援するように構成されている。具体的には、図2の項目「点検項目ID」=「I1」については、「OK」又は「NG」を図1のタッチパッド22を介する所定操作によって入力できるように構成されているものとする。また、図2の項目「点検項目ID」=「I2」、「I3」、「I5」、及び「I6」についても、項目「点検項目ID」=「I1」の場合と同様にして、「OK」又は「NG」を図1のタッチパッド22を介する所定操作によって入力できるように構成されているものとする。また、図2の「点検項目ID」=「I4」、及び「I7」については、図7の項目「入力結果」に対応する領域を選択した場合、図1の点検用端末2のカメラ24を用いて撮影可能となり、例えばタッチパッド22を介する所定操作によりトリガすることにより、撮影して撮影画像を入力できるように構成されているものとする。ここでは、例えば、図7の領域A31を選択して、「OK」を図1のタッチパッド22を介する所定操作によって入力した場合、図7の「点検項目ID」=「I1」の点検結果として「OK」受け付けて、受け付けた点検結果である「OK」を領域A31に表示するものとする。なお、前述のように、撮影画像を受け付けた場合には、「撮影済」等のメッセージを対応する領域に表示するものとする。
また、点検結果の入力を受け付けたか否かの判定手法について具体的には、図1のタッチパッド22及びカメラ24を監視して判定する。そして、タッチパッド22及びカメラ24を介する点検結果の入力が行われずに、点検結果の入力を受け付けなかったものと判定した場合(SA4のNO)、点検結果の入力を受け付けたものと判定するまで、SA4の処理を実行する。また、タッチパッド22又はカメラ24を介する点検結果の入力が行われて、点検結果の入力を受け付けたものと判定した場合(SA4のYES)、SA5に移行する。
図5に戻って、SA5においての端末側案内部271は、点検結果を格納する。具体的には、SA4において選択した図7の項目「入力結果」の領域(つまり、領域A31)に対応する点検項目識別情報(つまり、「領域A31」に対応する「I1」)と、入力した点検結果(つまり、「OK」、「NG」、又は撮影画像)と、点検結果を入力した時に点検用端末2の不図示の計時手段が計時した日時とを互いに関連付けて、図1のデータ記録部26に格納する。ここでは、例えば、図7において領域A31が選択されて、点検結果として「OK」が、「11/1 9:05」に入力された場合、「領域A31」に対応する「I1」と、「OK」と、「11/1 9:05」とを互いに関連付けて格納する。
図5に戻って、SA6において端末側案内部271は、端末側情報を図1の通信部21を介して送信する。ここで、「端末側情報」とは、点検用端末2側の情報であり、具体的には、点検結果に関する情報である。SA6について具体的には、データ記録部26に記録されている装置識別情報、SA1でタッチパッド22を介して入力された点検者識別情報、及び図5のSA5において格納した情報を含む端末側情報を生成して、生成した端末側情報を送信する。ここでは、例えば、「ID2」、「C1」、「I1」、「OK」、及び「11/1 9:05」を含む端末側情報(以下、例示の端末側情報)を生成して送信する。
一方、SB5においてサーバ側案内部151は、端末側情報を受信したか否かを判定する。具体的には、通信部11を監視して判定する。そして、端末側情報を受信していないものと判定した場合(SB5のNO)、端末側情報を受信するまでSB5を繰り返し実行する。また、端末側情報を受信したものと判定した場合(SB5のYES)、SB6に移行する。ここでは、例えば、「例示の端末側情報」を受信したものと判定した場合、SB6に移行する。
次に、SB6においてサーバ側案内部151は、点検結果情報を格納する。具体的には、まず、SB5において受信した端末側情報(つまり、装置識別情報、点検者識別情報、点検項目識別情報、日時、及び点検結果)から、点検者識別情報、点検項目識別情報、及び日時を取得して、取得した「点検者識別情報」=「図4の項目「点検者ID」に対応する情報」、取得した「点検項目識別情報」=「図4の項目「点検項目ID」に対応する情報」、及び取得した「日時」=「図4の項目「日時」に対応する情報」として特定する。また、SB5において受信した端末側情報から点検結果を取得して、取得した点検結果が「OK」又は「NG」である場合には、取得した「点検結果」=「図4の項目「結果」に対応する情報」と特定し、取得した点検結果が撮影画像である場合、公知の劣化度判定手法を用いて、取得した点検結果としての撮影画像に対応する劣化度(ここでは、「1」〜「10」)を判定し、判定した「劣化度」=「図4の項目「結果」に対応する情報」と特定する。そして、前述の各特定結果に対応する点検結果情報を図1の点検結果履歴DB144に格納する。ここでは、例えば、「例示の端末側情報」を受信した場合、「C1」、「I1」、「11/1 9:05」、及び「OK」を取得し、取得した「C1」=「図4の項目「点検者ID」に対応する情報」、取得した「I1」=「図4の項目「点検項目ID」に対応する情報」、取得した「11/1 9:05」=「図4の項目「日時」に対応する情報」、及び、取得した「OK」=「図4の項目「結果」に対応する情報」となる点検結果情報を格納する。
図5に戻って、SB7においてサーバ側案内部151は、予防判定を行う。具体的には、直近のSB6において格納した点検結果情報(以下、直近の点検結果情報)と、図1の点検結果履歴DB144に格納されている点検結果情報(直近のSB6にて格納した点検結果情報を除く過去の情報)のうちの、「直近の点検結果情報」の点検項目識別情報と同じ点検項目識別情報に対応する点検結果情報(以下、過去の点検結果情報)とに基づいて、予防判定を行う。予防判定の判定手法については、対象設備の故障が発生するのを防止することができる限りにおいて、任意の手法を用いることができるが、ここでは、例えば、「OK」又は「NG」の点検結果と、劣化度の点検結果とに分けて、以下に示すように判定するものとする。
「OK」又は「NG」の点検結果の判定については、「OK」又は「NG」の有無に着目するものであり、具体的には、「過去の点検結果情報」として直近の所定期間分(例えば、点検5〜6回分等に対応する5〜6か月分等)を取得し、取得した「過去の点検結果情報」及び「直近の点検結果情報」の中に、「NG」があるか否かを判定し、「NG」が無い場合(つまり、全て「OK」の場合)には、実施された点検項目について「対象設備は正常である」ものと判定し、「直近の点検結果情報」=「OK」且つ「過去の点検結果情報」に「NG」が有る場合には、対象設備の修理等により今回「OK」になった可能性、今回の点検での人為的ミス等の可能性等を考慮して、「要注意である」ものと判定し、「直近の点検結果情報」=「NG」且つ「過去の点検結果情報」に「NG」が有る場合には、「対象設備の修理等を要する可能性が高い」ものと判定する。ここでは、例えば、SB5において「例示の端末側情報」を受信した場合において、「過去の点検結果情報」の中に「NG」が無い場合、「直近の点検結果情報」=「OK」である為に、実施された点検項目である「コンクリート剥離」について「対象設備は正常である」ものと判定する。
また、劣化度の点検結果の判定については、故障前には劣化度が急激に変化することに着目したものであり、具体的には、過去の劣化度の変化率と、直近の劣化度の変化率とを演算して、演算結果に基づいて判定するものである。ここで、「過去の劣化度の変化率」とは、「過去の点検結果情報」として直近の所定期間分(例えば、点検5〜6回分等に対応する5〜6か月分等)における劣化度の変化率であり、例えば、XY座標系において「X軸」=「時間」、「Y軸」=「劣化度」としたグラフにおいて、過去の点検結果情報の劣化度をプロットし、プロットに対して求められた公知の近似直線の傾きに対応するものである。また、「直近の劣化度の変化率」とは、「過去の点検結果情報」のうちの「直近の点検結果情報」の直前の点検結果情報(以下、直前の過去の点検結果情報)から、「直近の点検結果情報」へ劣化度の変化率であり、例えば、「直前の過去の点検結果情報」から「直近の点検結果情報」への劣化度の変化量を「被除数」とし、「直前の過去の点検結果情報」から「直近の点検結果情報」への時間の経過量を「除数」とした除算の結果に対応するものである。劣化度の点検結果の判定について具体的には、これらの定義に従って「過去の劣化度の変化率」と、「直近の劣化度の変化率」とを演算し、演算した「直近の劣化度の変化率」が、演算した「過去の劣化度の変化率」の所定倍(例えば、1.5倍)以上となっている場合、「対象設備の修理等を要する可能性が高い」ものと判定し、演算した「直近の劣化度の変化率」が、演算した「過去の劣化度の変化率」の所定倍(例えば、1.5倍)未満となっている場合、「対象設備は正常である」ものと判定する。
図5に戻って、SB8においてサーバ側案内部151は、予防判定情報を図1の通信部21を介して送信する。ここで、「予防判定情報」とは、SB7の予防判定の判定結果を含む情報である。SB8について具体的には、SB5で受信した端末側情報から装置識別情報を取得し、取得した装置識別情報、及びSB7の判定結果を含む予防判定情報を生成して、生成した予防判定情報を送信する。ここでは、例えば、SB5において「例示の端末側情報」を受信した場合、「装置識別情報」=「ID2」及び「判定結果」=「対象設備は正常である」を含む予防判定情報(以下、例示の予防判定情報)を生成して送信する。
一方、SA7において端末側案内部271は、予防判定情報を受信したか否かを判定する。具体的には、通信部21を監視して、自己の装置識別情報(つまり、「ID2」)が含まれている予防判定情報を受信したか否かを判定する。そして、自己の装置識別情報が含まれている予防判定情報を受信していないものと判定した場合(SA7のNO)、予防判定情報を受信するまでSA7を繰り返し実行する。また、自己の装置識別情報が含まれている予防判定情報を受信したものと判定した場合(SA7のYES)、SA8に移行する。ここでは、例えば、「例示の予防判定情報」を受信したものと判定した場合、SA8に移行する。
次に、SA8において端末側案内部271は、予防判定結果情報を表示する。ここで、「予防判定結果情報」とは、予防判定の結果を特定する判定結果情報であり、具体的には、予防判定の結果を特定する情報(例えば、テキスト情報、画像情報等)である。SA8について具体的には、SA7で受信した予防判定情報から判定結果を取得し、取得した判定結果に対応する予防判定結果情報を図1のディスプレイ23に表示する。この表示する予防判定結果情報については、点検者による視認性等を考慮して任意の情報を任意の態様にて表示することができるが、ここでは、例えば、図7の点検項目詳細情報の項目「アドバイス」に対応する領域の情報として、テキスト情報(例えば、「判定結果」=「対象設備は正常である」に対して「正常」、「判定結果」=「要注意である」に対して「要注意」、及び「判定結果」=「対象設備の修理等を要する可能性が高い」に対して「再検査必要」等)を表示する態様を用いるものとする。ここでは、例えば、図5のSA7において「例示の予防判定情報」を受信した場合、図7の項目「アドバイス」に対応する領域に、「正常」を表示する。
次に、SA9において端末側案内部271は、全ての点検項目についての点検が終了したか否かを判定する。具体的には、SA2で受信した図2の点検特定情報の項目「点検項目ID」の点検項目の全てに対して、図5のSA4において点検結果を入力したか否か基づいて判定する。そして、SA2で受信した図2の点検特定情報の項目「点検項目ID」の点検項目の全てに対して、図5のSA4において点検結果を入力したものと判定した場合(SA9のYES)、全ての点検項目についての点検が終了したものと判定し、点検案内処理を終了する。また、SA2で受信した図2の点検特定情報の項目「点検項目ID」の点検項目の全てに対して、図5のSA4において点検結果を入力したものではないと判定した場合(つまり、SA2で受信した図2の点検特定情報の項目「点検項目ID」の点検項目のうちの少なくとも一部の点検項目については、点検結果を入力していないものと判定した場合)(SA9のNO)、全ての点検項目についての点検が終了したわけではないものと判定し(つまり、少なくとも一部の点検項目についての点検が未終了であるものと判定し)、SA3に移行して、「SA9のYES」となるまで、各処理を繰り返し実行する。
なお、「SA9のNO」の後のSA3においては、「直近設備」である図2の項目「設備ID」=「F1」の点検結果のうちの、未だ点検結果が入力されていない点検項目がある場合には、図6の案内画面を更新せずに、図5のSA4に移行して、前述の図5のSA3において付した「点検順序特定番号」に従って、点検項目詳細情報を切り替えて表示する。図8は、図7の点検項目詳細情報の次に表示される点検項目詳細情報の表示例である。この図8の点検項目詳細情報は、図2の項目「点検項目ID」=「I2」についての点検項目詳細情報である。点検項目詳細情報を切り替えて表示することについて具体的には、「点検順序特定番号」=「1」に対応する図7の点検項目詳細情報から、「点検順序特定番号」=「2」に対応する図8の点検項目詳細情報に切り替えて表示した後、「点検順序特定番号」=「1」に対応する図7の点検項目詳細情報を表示した場合の処理と同様にして、各処理(図5のSA4〜SA6、SB5〜SB8、SA7〜SA9)を行う。そして、この後、「点検順序特定番号」=「3」、「4」に対応する各処理(図5のSA3〜SA6、SB5〜SB8、SA7〜SA9)において図2の項目「設備ID」=「F1」の点検結果が全て入力された後に、SA3に移行した場合、この項目「設備ID」=「F1」の対象設備を点検が終了した対象設備である「点検済設備」として特定し、特定した「点検済設備」に対応する図6の対象設備画像41の表示態様として、「直近設備」及び「点検未実施設備」と区別するために、「直近設備」及び「点検未実施設備」とは異なる表示態様である「青色の点灯表示」を決定する。また、「点検順序特定番号」=「5」に対応する図2の項目「設備ID」=「F2」のマンホールを「直近設備」として特定し、特定した「直近設備」に対応する図6の対象設備画像42の表示態様として、「赤色及び背景色を交互に表示する点滅表示」を決定する。そして、前述の決定した表示態様にて表示されるように、対象設備画像41、42の表示態様を更新(変更)する。そして、図5のSA4において図6の対象設備画像42を選択した場合、対象設備画像41を選択した場合と同様にして、「点検順序特定番号」=「5」の図2の項目「点検項目ID」=「I5」に対応する点検項目詳細情報を生成した表示した後、各処理を実行する。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、図6の点検案内画面及び図7及び図8の点検項目詳細情報を点検用端末2のディスプレイ23に表示するので、例えば、点検用端末2を携帯している点検者に対して、対象設備と点検用端末2(つまり、点検者)との相対的位置関係の情報を含む点検のために必要な情報を、視覚的に把握させて点検を案内することができ、点検作業の作業効率を向上させることができる。
また、点検順序情報に基づいて点検案内情報(例えば、図6の点検案内画面の対象設備画像41、42、又は図7及び図8の各領域の情報)を表示するので、例えば、点検順序に沿って点検を案内することができるために、作業漏れ等の人為的ミスを防止することができ、点検作業を適切に行わせることができる。
また、点検結果の入力を受け付けたか否か(つまり、サーバ装置1が図5のSB5において端末側情報を受信したか否か)に基づいて点検用端末2に表示される図6の対象設備画像41、42の表示態様を決定するので、例えば、点検者に対して点検の進捗状況を把握させることができるために、点検の進捗状況についての点検者の誤認により不要な点検作業(例えば、同一の点検項目の作業を複数回行う等)が行われるのを防止することができ、点検作業の作業効率を向上させることができる。
また、図5のSA8において予防判定結果情報を点検案内情報として表示するので、例えば、対象設備の故障を予防するための措置である予防措置(例えば、対象設備の整備、部品交換等)の必要性の有無を報知することができ、適切なタイミングで予防措置を行わせることができる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。例えば、本発明に係る点検案内システムを用いて案内される点検作業の作業効率が従来と同程度であっても、従来と異なる構造により従来と同程度の作業効率を有している場合には、本願発明の課題は解決されている。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成できる。本出願における「システム」とは、複数の装置によって構成されたものに限定されず、単一の装置によって構成されたものを含む。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。例えば、図1のサーバ側案内部151の少なくとも一部の機能を端末側案内部271が実現するようにしてもよいし、端末側案内部271の少なくとも一部の機能をサーバ側案内部151が実現するようにしてもよい。また、例えば、図1のデータ記録部14の各DBが格納する情報についても、実施の形態の点検案内処理において用いることができる限りにおいて、任意に構成してもよい。
(通信について)
また、上記実施の形態においては、図1のサーバ装置1と点検用端末2とが互いに通信を行って(つまり、オンラインにて)点検を案内する場合について説明したが、これに限らない。例えば、サーバ装置1と点検用端末2との間の通信を行えない環境での点検を考慮して、サーバ装置1と点検用端末2との間の通信を行わずに(つまり、オフラインにて)点検を案内してもよい。具体的には、点検前に、図6の点検案内画面及び図7及び図8の点検項目詳細情報を表示するための情報を、図1の点検用端末2にダウンロードした上で、サーバ装置1との通信を行わずに、ダウンロードした情報に基づいて点検用端末2が点検を案内するようにしてもよい。この場合、点検用端末2は、図5のSA1〜SA9のうちの通信を要さない処理(例えば、SA2〜SA5、SA9)を適宜繰り返し実行した上で、点検が終了した後に、サーバ装置1との通信を行なえる環境にて、前述の繰り返し実行したSA5で格納した情報を、一括してサーバ装置1に送信してもよい。また、オンラインにて点検を案内する場合において、図5のSA1〜SA9のうちの通信を要さない処理(例えば、SA2〜SA5、SA9)を所定単位(例えば、対象設備単位等)に対応する回数だけ繰り返し実行した上で、前述の所定単位毎にSA6〜SA9を実行してもよい。
(点検案内画面について)
また、図6の点検案内画面において、実施の形態にて説明した情報(画像)以外の情報を表示してもよい。具体的には、図2の項目「点検項目」の情報(つまり、点検項目)に対して重要度が段階的に設定されており、所定の重要度よりも高い重要度の点検項目(以下、重要点検項目)については、図6において当該「重要点検項目」に対応する対象設備画像(例えば、対象設備画像41)の周辺に、「重要点検項目」を点検者に認識させるための情報(例えば、テキスト情報等)を表示してもよい。
(点検手順について)
また、点検手順を点検案内情報として表示してもよい。具体的には、点検項目詳細情報の項目「点検項目」に対応する領域(例えば、図7の「コンクリート剥離」と表示される領域等)を、図1のタッチパッド22を介する所定操作により選択可能となるように構成した上で、選択した場合に、選択した点検項目を実施するための具体的な手順を表示してもよい。
(情報の入力について)
また、点検案内処理において、図1のタッチパッド22を介して情報を入力する場合(例えば、図5のSA4等)、留意事項を記録する観点から、情報(例えば、文字情報等)を自由に入力できるように構成して、入力された情報を記録してもよい。
(打音検査について)
また、対象設備について「音」に基づいて点検する(例えば、図2の項目「点検項目」=「打音」)場合、図5のSA4において、対象設備からの打音を点検結果として録音するように構成してもよい。具体的には、点検用端末2に対してマイクの如き集音手段を設けた上で、集音手段を介して取得した打音を録音してもよい。
(構成情報に関する処理について)
また、図1の点検用端末2については、タッチパッド22を介して「状態情報」を入力できるように構成してもよい。ここで、「状態情報」とは、対象設備の状態を特定する情報であり、具体的には、図2の項目「構成画像」の情報(構成情報)(つまり、対象設備の構造、形状、及び寸法を示す図面の画像情報)が特定する対象設備の構成(以下、対象設備記録構成)と、対象設備の実際の構成(以下、対象設備実際構成)とが一致しているか相違しているかを特定する情報であり、例えば、一致状態情報、又は相違状態情報に対応する情報である。なお、「一致状態情報」とは、対象設備記録構成と対象設備実際構成とが一致していることを特定する情報であり、「相違状態情報」とは、対象設備記録構成と対象設備実際構成とが相違していることを特定する情報である。そして、点検用端末2の端末側案内部271については、「状態情報」が入力された場合、入力された「状態情報」をサーバ装置1に送信するように構成し、また、サーバ装置1のサーバ側案内部151については、当該送信された「状態情報」を図1の通信部11が受信して、受信した「状態情報」に基づいて以下のフィードバックに関する処理、又は、バージョン変更に関する処理を行うように構成してもよい。なお、サーバ装置1の通信部11における「状態情報」を受信する機能が、「状態情報受信手段」に対応する。
(構成情報に関する処理について−フィードバック)
サーバ側案内部151が行うフィードバックに関する処理について具体的には、相違状態情報を受信した場合、前述の「指示情報」を点検用端末2に送信する。ここでは、例えば、対象設備の実際の構成の画像を「反映情報」として取得することを指示する「指示情報」として、「表示した構成画像を更新する必要があります。表示した構成画像の実際の状態を、カメラを用いて撮影して送信して下さい」等のメッセージを送信する。この後、点検用端末2の端末側案内部271は、送信された「指示情報」を受信して、受信した「指示情報」を点検案内情報としてディスプレイ23に表示する。ここでは、例えば、前述のメッセージを表示する。このように構成することにより、「対象設備記録構成」が「対象設備実際構成」に一致するようにフィードバックをかけることが可能になり、次回以降の点検において、「対象設備記録構成」と「対象設備実際構成」とが相違していることによる作業ミス又は作業遅延等の発生を防止して、点検についての作業効率及び作業精度を向上させることができる。
また、サーバ側案内部151が行うフィードバックに関する処理について具体的には、一致状態情報を受信した場合、「指示情報」を送信せずに、例えば、「対象設備記録構成」が「対象設備実際構成」に対して一致していることの認証がとれたことを示す情報を、図2の点検特定情報において、項目「構成画像」の情報に対応付けて記録する。このように構成することにより、項目「構成画像」の情報(つまり、構成情報)の信頼度を把握することができる。
(構成情報に関する処理について−バージョン変更)
また、サーバ側案内部151が行うバージョン変更に関する処理について具体的には、相違状態情報を受信した場合、図1の案内用端末2が表示した「構成情報」のバージョンとは異なるバージョンの「構成情報」を点検用端末2に送信する。この後、点検用端末2の端末側案内部271は、送信された「構成情報」を受信して、受信した「構成情報」をディスプレイ23に表示する。このように構成することにより、例えば、改修計画に基づいて「対象設備記録構成」(つまり、図2の項目「構成画像」の情報である、対象設備の構造、形状、及び寸法を示す図面の画像情報)を改修後の状態に更新したにも関わらず、実際には未だ改修が行われておらず「対象設備実際構成」が改修前の状態のままである場合に、最新バージョンよりも1つ前のバージョンの「構成情報」を表示することにより、表示した「対象設備記録構成」と「対象設備実際構成」とを一致させることができ、「対象設備記録構成」と「対象設備実際構成」と、が相違していることによる作業ミス又は作業遅延等の発生を防止して、点検についての作業効率及び作業精度を向上させることができる。なお、この変形例の機能を実現するためには、図1の点検案内システム100を任意に構成してもよいが、例えば、サーバ装置1が、図5のSB3において取得する「サーバ側情報」に含まれている「構成情報」のバージョンを、点検用端末2が表示している「構成情報」のバージョンとみなして前述の処理を行うように構成してもよいし、点検用端末2が「状態情報」を送信する場合に「構成情報」のバージョンを特定するバージョン情報も一緒に送信するように構成した上で、サーバ装置1が、送信されたバージョン情報に基づいて点検用端末2が表示している「構成情報」のバージョンを特定して前述の処理を行うように構成してもよい。
(点検項目の組み替えについて)
また、図1の点検用端末2を携帯している点検者以外の点検者(以下、他の点検者)の点検作業の進捗等を踏まえて、点検管理者は、点検用端末2を携帯している点検者の点検項目を組み替えてもよい。具体的には、「他の点検者」による点検作業に遅延が生じていること等を考慮して、点検用端末2を携帯している点検者(つまり、図3の項目「点検者ID」=「C1」の点検者)が、図5に示した点検案内処理に基づく点検を終了する前に、点検管理者は、図3において項目「点検者ID」=「C1」に対して、「他の点検者」の未終了の点検項目に対応するものを新たに割り当てることにより、点検用端末2を携帯している点検者の点検項目を組み替えてもよい。より具体的には、図1の端末側案内部271が、図5のSA9が「YES」の場合に、点検が終了したことを示す点検終了情報をサーバ装置1に送信するように構成し、サーバ側案内部151が、通信部11(点検終了情報受信手段)を介して当該点検終了情報を受信し、受信した場合に、図3の点検計画に新たに割り当てられた点検項目があるか否かを判定するように構成する。更に、サーバ側案内部151が、新たに割り当てられた点検項目があると判定した場合にのみ、新たに割り当てられた点検項目の点検を実施させるためのメッセージである実施メッセージを、点検用端末2に対して送信して点検用端末2に表示させるように構成する。この場合、点検用端末2を携帯している点検者は、新たに割り当てられた点検項目の点検を実施することになるが、具体的には、図5の点検案内処理が再度実施されることになる。この図5の点検案内処理の再度の実施については、「点検項目情報」、「設置場所情報」、及び「地図情報」を、適宜「組替点検項目情報」、「組替設置場所情報」、及び「組替地図情報」と読み替えて実行するものとする。このように構成することにより、点検用端末2を携帯している点検者に対して、組替対象設備と点検用端末2(つまり、点検者)との相対的位置関係の情報を含む点検のために必要な情報を、視覚的に把握させて組替後の点検を案内することができ、組替後の点検作業の作業効率を向上させることができる。なお、図5の点検案内処理の再度の実施する場合の実施の形態中の「点検情報格納手段」、「地図情報格納手段」、及び「案内手段」、が「組替点検情報格納手段」、「組替地図情報格納手段」、及び「組替案内手段」に対応する。
(点検結果レポートについて)
また、図5の点検案内処理の各ステップで格納した情報に基づいて、対象設備についての点検の結果を特定する点検結果レポートを自動的に生成して出力してもよい。
(ステップについて)
また、点検ニーズに応じて、図5の点検案内処理において、一部のステップを削除したり、変形例において記載した事項を新たなステップとして加えたりしてもよい。
(付記)
付記1の点検案内システムは、点検に関する案内を点検用端末において行う点検案内システムであって、点検するべき点検項目を特定する点検項目情報と、前記点検項目情報が特定する点検項目の点検対象である対象設備の設置場所を特定する設置場所情報と、を互いに対応付けて格納する点検情報格納手段と、前記対象設備が設置されている場所を含む地図を特定する地図情報を格納する地図情報格納手段と、前記点検用端末の位置を検出する検出手段と、前記点検情報格納手段が格納する前記点検項目情報と、前記点検情報格納手段が格納する前記設置場所情報と、前記検出手段が検出した位置を特定する点検用端末位置情報と、前記地図情報格納手段が格納する前記地図情報とを、点検に関する案内を行うための点検案内情報として、前記点検用端末の表示手段に表示する案内手段とを備える。
また、付記2の点検案内システムは、付記1に記載の点検案内システムにおいて、前記点検情報格納手段が格納する前記点検項目情報は、点検するべき点検項目を複数特定しており、前記点検情報格納手段は、前記点検項目情報が特定する複数の点検項目の相互間の点検順序を特定する点検順序情報を、前記点検項目情報及び前記設置場所情報に対応付けて格納しており、前記案内手段は、前記点検情報格納手段が格納する前記点検順序情報に基づいて、前記点検案内情報を表示する。
また、付記3の点検案内システムは、付記1又は2に記載の点検案内システムおいて、前記案内手段が表示した前記設置場所情報に対応する点検項目についての点検結果を受信する点検結果受信手段、を備え、前記点検案内手段は、前記点検結果受信手段が前記点検結果を受信したか否かに基づいて、前記点検用端末に表示される前記設置場所情報の表示態様を決定し、決定した前記表示態様にて前記設置場所情報を表示する。
また、付記4の点検案内システムは、付記3に記載の点検案内システムにおいて、前記案内手段が表示した前記設置場所情報に対応する点検項目についての過去の点検結果を格納している点検結果格納手段、を備え、前記案内手段は、前記点検結果受信手段が受信した前記点検結果と、前記点検結果格納手段が格納している前記過去の点検結果とに基づいて、前記点検結果受信手段が受信した前記点検結果に対応する前記対象設備の予防に関する予防判定を行い、行った前記予防判定の結果を示す判定結果情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示する。
また、付記5の点検案内システムは、付記1から4いずれか一項に記載の点検案内システムにおいて、前記対象設備の構成を特定する構成情報を格納する構成情報格納手段と、前記対象設備の状態情報を受信する状態情報受信手段と、を備え、前記案内手段は、前記構成情報格納手段が格納している前記構成情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示し、前記状態情報受信手段は、前記点検用端末の前記表示手段に表示されている前記構成情報が特定する前記対象設備の構成と、前記対象設備の実際の構成と、が互いに異なっていることを示す相違状態情報を前記状態情報として受信し、前記案内手段は、前記状態情報受信手段が前記相違状態情報を受信した場合、前記構成情報格納手段が格納する前記構成情報に対して前記対象設備の実際の構成を反映するための反映情報を取得することを指示する指示情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示する。
また、付記6の点検案内システムは、付記5に記載の点検案内システムにおいて、前記構成情報格納手段は、複数のバージョンについて前記構成情報を格納しており、前記案内手段は、前記構成情報格納手段が格納する複数のバージョンの前記構成情報のうちの1つのバージョンの前記構成情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示するように構成されており、前記案内手段は、前記状態受信手段が前記相違状態情報を受信した場合、前記点検用端末の前記表示手段に表示されている前記構成情報のバージョンとは異なるバージョンの前記構成情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示する。
また、付記7の点検案内システムは、付記1から6いずれか一項に記載の点検案内システムにおいて、組み替えられた点検項目を特定する組替点検項目情報と、前記組替点検項目情報が特定する組み替えられた点検項目の点検対象である組替対象設備の設置場所を特定する組替設置場所情報と、を互いに対応付けて格納する組替点検情報格納手段と、前記組替対象設備が設置されている場所を含む地図を特定する組替地図情報を格納する組替地図情報格納手段と、前記案内手段が表示した前記設置場所情報に対応する点検項目についての点検が終了したことを示す点検終了情報を受信する点検終了情報受信手段と、前記点検終了情報受信手段が前記点検終了情報を受信した場合に、前記案内情報が表示した前記点検案内情報に替えて、前記組替点検情報格納手段が格納する前記組替点検項目情報と、前記組替点検情報格納手段が格納する前記組替設置場所情報と、前記点検用端末位置情報と、前記組替地図情報格納手段が格納する前記組替地図情報とを、組み替えられた点検に関する案内を行うための前記点検案内情報として前記点検用端末の前記表示手段に表示する組替案内手段とを備える。
(付記の効果)
付記1に記載の点検案内システムによれば、点検項目情報と、設置場所情報と、点検用端末位置情報と、地図情報と、を点検案内情報として点検用端末の表示手段に表示するので、例えば、点検用端末を携帯している点検者に対して、対象設備と点検用端末(つまり、点検者)との相対的位置関係の情報を含む点検のために必要な情報を、視覚的に把握させて点検を案内することができ、点検作業の作業効率を向上させることができる。
付記2に記載の点検案内システムによれば、点検順序情報に基づいて点検案内情報を表示するので、例えば、点検順序に沿って点検を案内することができるために、作業漏れ等の人為的ミスを防止することができ、点検作業を適切に行わせることができる。
付記3に記載の点検案内システムによれば、点検結果を受信したか否かに基づいて点検用端末に表示される設置場所情報の表示態様を決定するので、例えば、点検者に対して点検の進捗状況を把握させることができるために、点検の進捗状況についての点検者の誤認により不要な点検作業(例えば、同一の点検項目の作業を複数回行う等)が行われるのを防止することができ、点検作業の作業効率を向上させることができる。
付記4に記載の点検案内システムによれば、予防判定の結果を示す判定結果情報を点検案内情報として表示するので、例えば、対象設備の故障を予防するための措置である予防措置(例えば、対象設備の整備、部品交換等)の必要性の有無を報知することができ、適切なタイミングで予防措置を行わせることができる。
付記5に記載の点検案内システムによれば、相違状態情報を受信した場合に、対象設備の実際の構成を反映するための反映情報を取得することを指示する指示情報を表示するので、例えば、点検者に対して反映情報を取得させることができるために、構成情報格納手段が格納する構成情報が対象設備の実際の構成と合致するように、構成情報格納手段に対してフィードバックをかけることができる。
付記6に記載の点検案内システムによれば、相違状態情報を受信した場合に、点検用端末の表示手段に表示されている構成情報のバージョンとは異なるバージョンの構成情報を表示するので、例えば、異なるバージョンの構成情報を表示するのを試みることができるために、対象設備の実際の構成と合致する適切なバージョンの構成情報を表示することができ、点検作業の作業効率を向上させることができる。
付記7に記載の点検案内システムによれば、組替点検項目情報と、組替設置場所情報と、点検用端末位置情報と、組替地図情報と、を点検案内情報として点検用端末の表示手段に表示するので、例えば、点検用端末を携帯している点検者に対して、組替対象設備と点検用端末(つまり、点検者)との相対的位置関係の情報を含む点検のために必要な情報を、視覚的に把握させて組替後の点検を案内することができ、組替後の点検作業の作業効率を向上させることができる。
1 サーバ装置
2 点検用端末
11 通信部
12 入力部
13 ディスプレイ
14 データ記録部
15 制御部
21 通信部
22 タッチパッド
23 ディスプレイ
24 カメラ
25 現在位置検出部
26 データ記録部
27 制御部
31 道路画像
32 建屋画像
41 対象設備画像
42 対象設備画像
43 現在位置特定画像
100 点検案内システム
141 地図情報DB
142 点検特定情報DB
143 点検計画情報DB
144 点検結果履歴DB
151 サーバ側案内部
271 端末側案内部
A1 地図表示領域
A21 領域
A31 領域

Claims (6)

  1. 点検に関する案内を点検用端末において行う点検案内システムであって、
    点検するべき点検項目を特定する点検項目情報と、前記点検項目情報が特定する点検項目の点検対象である対象設備の設置場所を特定する設置場所情報と、を互いに対応付けて格納する点検情報格納手段と、
    前記対象設備が設置されている場所を含む地図を特定する地図情報を格納する地図情報格納手段と、
    前記点検用端末の位置を検出する検出手段と、
    前記点検情報格納手段が格納する前記点検項目情報と、前記点検情報格納手段が格納する前記設置場所情報と、前記検出手段が検出した位置を特定する点検用端末位置情報と、前記地図情報格納手段が格納する前記地図情報とを、点検に関する案内を行うための点検案内情報として、前記点検用端末の表示手段に表示する案内手段と、
    前記対象設備の構成を特定する構成情報を格納する構成情報格納手段と、
    前記対象設備の状態情報を受信する状態情報受信手段と、を備え、
    前記案内手段は、前記構成情報格納手段が格納している前記構成情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示し、
    前記状態情報受信手段は、前記点検用端末の前記表示手段に表示されている前記構成情報が特定する前記対象設備の構成と、前記対象設備の実際の構成と、が互いに異なっていることを示す相違状態情報を前記状態情報として受信し、
    前記案内手段は、前記状態情報受信手段が前記相違状態情報を受信した場合、前記構成情報格納手段が格納する前記構成情報に対して前記対象設備の実際の構成を反映するための反映情報を取得することを指示する指示情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示する、
    点検案内システム。
  2. 前記構成情報格納手段は、複数のバージョンについて前記構成情報を格納しており、
    前記案内手段は、前記構成情報格納手段が格納する複数のバージョンの前記構成情報のうちの1つのバージョンの前記構成情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示するように構成されており、
    前記案内手段は、前記状態情報受信手段が前記相違状態情報を受信した場合、前記点検用端末の前記表示手段に表示されている前記構成情報のバージョンとは異なるバージョンの前記構成情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示する、
    請求項1に記載の点検案内システム。
  3. 前記点検情報格納手段が格納する前記点検項目情報は、点検するべき点検項目を複数特定しており、
    前記点検情報格納手段は、前記点検項目情報が特定する複数の点検項目の相互間の点検順序を特定する点検順序情報を、前記点検項目情報及び前記設置場所情報に対応付けて格納しており、
    前記案内手段は、前記点検情報格納手段が格納する前記点検順序情報に基づいて、前記点検案内情報を表示する、
    請求項1又は2に記載の点検案内システム。
  4. 前記案内手段が表示した前記設置場所情報に対応する点検項目についての点検結果を受信する点検結果受信手段、を備え、
    記案内手段は、前記点検結果受信手段が前記点検結果を受信したか否かに基づいて、前記点検用端末に表示される前記設置場所情報の表示態様を決定し、決定した前記表示態様にて前記設置場所情報を表示する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の点検案内システム。
  5. 前記案内手段が表示した前記設置場所情報に対応する点検項目についての過去の点検結果を格納している点検結果格納手段、を備え、
    前記案内手段は、前記点検結果受信手段が受信した前記点検結果と、前記点検結果格納手段が格納している前記過去の点検結果とに基づいて、前記点検結果受信手段が受信した前記点検結果に対応する前記対象設備の予防に関する予防判定を行い、行った前記予防判定の結果を示す判定結果情報を前記点検案内情報として、前記点検用端末の前記表示手段に表示する、
    請求項に記載の点検案内システム。
  6. 組み替えられた点検項目を特定する組替点検項目情報と、前記組替点検項目情報が特定する組み替えられた点検項目の点検対象である組替対象設備の設置場所を特定する組替設置場所情報と、を互いに対応付けて格納する組替点検情報格納手段と、
    前記組替対象設備が設置されている場所を含む地図を特定する組替地図情報を格納する組替地図情報格納手段と、
    前記案内手段が表示した前記設置場所情報に対応する点検項目についての点検が終了したことを示す点検終了情報を受信する点検終了情報受信手段と、
    前記点検終了情報受信手段が前記点検終了情報を受信した場合に、前記案内手段が表示した前記点検案内情報に替えて、前記組替点検情報格納手段が格納する前記組替点検項目情報と、前記組替点検情報格納手段が格納する前記組替設置場所情報と、前記点検用端末位置情報と、前記組替地図情報格納手段が格納する前記組替地図情報とを、組み替えられた点検に関する案内を行うための前記点検案内情報として前記点検用端末の前記表示手段に表示する組替案内手段と、を備える、
    請求項1からの何れか一項に記載の点検案内システム。
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